説明

情報処理装置、情報処理装置のスクロール表示方法およびスクロール表示プログラム

【課題】ユーザの簡易な操作に従って画面表示を連続してスクロールする情報処理装置を提供できるようにすることを目的とする。
【解決手段】タッチパネル101の画面表示を連続してスクロールしたい場合、(1)ユーザはタッチパネル101に指109を触れて、スクロールしたい方向に指109を複数回(例えば、2回)、移動する。ユーザがタッチパネル101に触れた指109を複数回、移動した場合、(2)タッチパネル端末100はタッチパネル101の画面表示を指109の移動方向に連続(継続)してスクロールする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、画面表示を連続してスクロールする情報処理装置、情報処理装置のスクロール表示方法およびスクロール表示プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、タッチパネル上のユーザのタッチ位置を検出する検出手段と、検出したタッチ位置の連続した変位に従って表示部の表示内容をスクロールする制御手段とを備えた情報表示装置が開示されている。
ユーザはタッチパネル上で円を描く操作を行い、情報表示装置は円の大きさや円を描く速度に応じてスクロールの量や速さを決定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−198298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の情報表示装置では、表示内容を連続してスクロールするためにはユーザがタッチパネル上で円を描き続ける必要があり、またスクロール表示速度を変更するためにはユーザが円の大きさや円を描く速度を変化させなければならず、ユーザの操作が煩雑である。
また、スクロールしている間、ユーザが指でタッチパネル上に円を描き続けるため、表示面がユーザの指で隠れてしまい表示が見づらい、という課題もある。
【0005】
本発明は、例えば、ユーザの簡易な操作に従って画面表示を連続してスクロールする情報処理装置を提供できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理装置は、
画面表示をスクロールするための入力をスクロール操作として検出するスクロール操作検出部と、
前記スクロール操作検出部によって複数のスクロール操作が所定の判定時間以内に検出されたか否かを判定し、前記判定時間以内に検出された複数のスクロール操作を連続操作として検出する連続操作検出部と、
前記連続操作検出部によって連続操作が検出された場合、画面表示を連続してスクロールするスクロール表示部とを備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、例えば、所定の判定時間内の複数のスクロール操作に従って画面表示を連続してスクロールする情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施の形態1におけるタッチパネル端末100のスクロール表示方法を示す概要図。
【図2】実施の形態1におけるタッチパネル端末100の構成図。
【図3】実施の形態1におけるタッチパネル端末100のスクロール表示方法を示すフローチャート。
【図4】実施の形態1における連続操作の判定条件の一例を示す図。
【図5】実施の形態1における連続スクロール処理(S200)を示すフローチャート。
【図6】実施の形態1におけるタッチパネル端末100のハードウェア資源の一例を示す図。
【図7】実施の形態1(実施例1)におけるタッチパネル端末100のスクロール表示方法を示す概要図。
【図8】実施の形態1(実施例2)におけるタッチパネル端末100のスクロール表示方法を示す概要図。
【図9】実施の形態1(実施例3)におけるパーソナルコンピュータ200のスクロール表示方法を示す概要図。
【図10】実施の形態1(実施例4)におけるパーソナルコンピュータ200のスクロール表示方法を示す概要図。
【図11】実施の形態2におけるタッチパネル端末100のスクロール表示方法を示す概要図。
【図12】実施の形態2におけるタッチパネル端末100のスクロール表示方法を示す概要図。
【図13】実施の形態2における連続スクロール処理(S200)を示すフローチャート。
【図14】実施の形態2における連続スクロールのスクロール速度の変更方法を示す表。
【図15】実施の形態2におけるスクロール速度の変更量の決定方法を示す表。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
所定の判定時間内の複数のスクロール操作に従って画面表示を連続してスクロールする形態について説明する。
【0010】
図1は、実施の形態1におけるタッチパネル端末100のスクロール表示方法を示す概要図である。
実施の形態1におけるタッチパネル端末100のスクロール表示方法の概要について、図1に基づいて説明する。
【0011】
タッチパネル端末100は、タッチパネル101を備えた情報処理装置(コンピュータともいう)である。
スマートフォン、タブレットPC(パーソナルコンピュータ)、カーナビゲーションシステムは、タッチパネル端末100の一例である。
【0012】
ユーザは、タッチパネル101の画面表示を少しだけスクロールしたい場合、タッチパネル101に指109を触れて、指109をスクロールしたい方向にスクロールしたい距離だけ移動する。但し、ユーザは、指109以外のもの(例えば、スタイラス)でタッチパネル101に触れてもよい(以下同様)。
ユーザがタッチパネル101に触れた指109を移動した場合、タッチパネル端末100は、指109の移動方向に指109の移動距離だけタッチパネル101の画面表示をスクロールする。
【0013】
図1において、タッチパネル101の画面表示を連続してスクロールしたい場合、(1)ユーザはタッチパネル101に指109を触れて、スクロールしたい方向に指109を複数回(例えば、2回)、移動する。指109の移動距離は短くて構わない。
ユーザがタッチパネル101に触れた指109を複数回、移動した場合、(2)タッチパネル端末100は、タッチパネル101の画面表示を指109の移動方向に連続(継続)してスクロールする。
【0014】
ユーザは、画面表示の連続スクロールを停止したい場合、タッチパネル101に指109を触れる。
画面表示の連続スクロール中にユーザがタッチパネル101に指109を触れた場合、タッチパネル端末100は、画面表示のスクロールを停止する。
【0015】
図2は、実施の形態1におけるタッチパネル端末100の構成図である。
実施の形態1におけるタッチパネル端末100の機能構成について、図2に基づいて説明する。
【0016】
タッチパネル端末100(情報処理装置の一例)は、タッチパネル101、スクロール操作検出部110、連続操作検出部120、スクロール制御部130、スクロール表示部140および端末記憶部190を備える。
【0017】
タッチパネル101(入力装置、表示装置の一例)は、指やスタイラスなどの接触物が触れた位置(例えば、画素の位置)を入力情報として検出する入力装置、および地図、画像または文書などのデータを表示する表示装置として機能する装置である。
【0018】
スクロール操作検出部110(スクロール操作検出部の一例)は、タッチパネル101の画面表示をスクロールするための入力をスクロール操作として検出する。
例えば、スクロール操作検出部110は、タッチパネル101に触れた接触物の移動方向によってスクロール方向を指定して接触物の移動速度によってスクロール速度を指定したスクロール操作を検出する。
【0019】
連続操作検出部120(連続操作検出部の一例)は、連続操作判定数192のスクロール操作が連続操作判定時間191(所定の判定時間の一例)以内に検出されたか否かを判定する。
連続操作検出部120は、連続操作判定時間191以内に検出された複数のスクロール操作を連続操作として検出する。
例えば、スクロール操作検出部110は、連続操作判定時間191以内に検出された複数のスクロール操作のうちスクロール方向が一致する複数のスクロール操作を連続操作として検出する。
【0020】
スクロール制御部130(スクロール速度指示部の一例)は、連続操作検出部120によって検出された連続操作を構成する複数のスクロール操作のうち少なくともいずれかのスクロール操作によって指定されたスクロール速度に基づいて、スクロールの初期速度を決定する。
【0021】
スクロール表示部140(スクロール表示部の一例)は、連続操作検出部120によって連続スクロール操作が検出された場合、タッチパネル101の画面表示を連続してスクロールする。
例えば、スクロール表示部140は、スクロール制御部130によって決定されたスクロールの初期速度で画面表示を連続してスクロールする。
また、スクロール表示部140は、連続操作によって指定されたスクロール方向に画面表示を連続してスクロールする。
【0022】
端末記憶部190は、タッチパネル端末100で使用するデータを記憶する。
連続操作判定時間191、連続操作判定数192および表示データ199は、端末記憶部190に記憶されるデータの一例である。
【0023】
連続操作判定時間191は、複数のスクロール操作が連続操作として行われたか否かを判定するための判定時間である。
連続操作判定数192は、複数のスクロール操作が連続操作として行われたか否かを判定するための判定数である。
表示データ199は、地図、画像または文書など、タッチパネル101に表示する画面表示の内容を表すデータである。
【0024】
連続操作判定時間191、連続操作判定数192および表示データ199は、端末記憶部190に予め記憶(または設定)する。
【0025】
図3は、実施の形態1におけるタッチパネル端末100のスクロール表示方法を示すフローチャートである。
実施の形態1におけるタッチパネル端末100のスクロール表示方法の処理について、図3に基づいて説明する。
【0026】
ここで、タッチパネル101にはスクロール表示部140によって表示データ199の内容が表示されているものとする。
【0027】
以下、タッチパネル101に触れて特定の動作を行うことによってタッチパネル端末100に特定の命令を入力することを「タッチ操作」という。
また、タッチパネル101の画面表示をスクロールするためのタッチ操作を「スクロール操作」という。
【0028】
スクロール操作は、タッチパネル101に指を触れ、タッチパネル101に触れた指を画面表示をスクロールしたい方向に移動することによって行われる。
但し、タッチパネル101に触れるものは指以外のもの(例えば、スタイラス)であっても構わない(以下同様)。
【0029】
ユーザは、タッチパネル101の画面表示をスクロールするためにスクロール操作を行う。
例えば、スクロール操作において、ユーザは、画面表示を速くスクロールしたい場合には指を速く移動し、画面表示を遅くスクロールしたい場合には指を遅く移動する。
【0030】
また、ユーザは、タッチパネル101の画面表示を連続してスクロールするためにスクロール操作を連続して同じ方向に行う。
以下、連続して同じ方向に行われた複数のスクロール操作を「連続操作」という。連続操作の詳細については後述する。
【0031】
ユーザがタッチパネル101に触れた場合、タッチパネル101は、ユーザが触れた画面内の位置(以下、「タッチ位置」という)やユーザが触れた時刻(以下、「タッチ時刻」という)を表す情報を出力する。以下、タッチパネル101が出力する情報を「タッチ情報」という。
タッチ情報は端末記憶部190に記憶され、タッチパネル端末100の各構成によって使用される。
【0032】
スクロール操作検出部110は、タッチパネル101から出力されたタッチ情報に基づいてスクロール操作を検出することができる。
例えば、スクロール操作検出部110は、タッチ時刻が連続してタッチ位置が異なる複数のタッチ情報をスクロール操作の情報として判定する。
スクロール操作の検出方法は、従来のタッチパネル端末(例えば、カーナビゲーションシステムやスマートフォン)と同じ方法で構わない。
【0033】
さらに、スクロール操作検出部110は、スクロール操作の操作方向と操作距離と操作速度とを算出することができる。
スクロール操作の操作方向とはスクロール操作における指の移動方向のことであり、スクロール操作の操作距離とはスクロール操作における指の移動距離のことであり、スクロール操作の操作速度とはスクロール操作における指の移動速度のことである。
【0034】
例えば、連続操作検出部120は、スクロール操作の情報を構成する複数のタッチ情報に基づいてタッチ位置の移動方向をスクロール操作の操作方向として算出する。
また、連続操作検出部120は、スクロール操作の情報を構成する複数のタッチ情報に基づいてタッチ位置の移動距離をスクロール操作の操作距離として算出する。さらに、連続操作検出部120はタッチ時刻の経過時間を算出する。
そして、連続操作検出部120は、タッチ位置の移動距離をタッチ時刻の経過時間で除算して得られるタッチ位置の移動速度をスクロール操作の操作速度として算出する。
【0035】
スクロール操作の操作方向と操作距離と操作速度とのそれぞれの算出方法は、従来のタッチパネル端末と同じ方法で構わない。
【0036】
タッチパネル端末100の各構成は、以下に説明する各処理をCPU(Central Processing Unit)を用いて実行する。
【0037】
S110において、スクロール操作検出部110は、タッチパネル101から出力されたタッチ情報に基づいてスクロール操作を検出する。
S110の後、S120に進む。
【0038】
S120において、連続操作検出部120は、S110で検出されたスクロール操作によって連続操作が成立したか否かを以下のように判定する。
【0039】
まず、連続操作検出部120は、連続操作判定時間191以内に連続操作判定数192と同じ数のスクロール操作(連続した複数のスクロール操作)が検出されたか否かを判定する。
【0040】
例えば、スクロール操作検出部110はスクロール操作毎に検出時刻を記憶する。
連続操作検出部120は、今回のスクロール操作の検出時刻と今回のスクロール操作を含めて数えて連続操作判定数192だけ前のスクロール操作(今回のスクロール操作から「連続操作判定数−1」だめ前のスクロール操作)の検出時刻との時刻差を算出する。
つまり、連続操作判定数192が「2」である場合、連続操作検出部120は、今回のスクロール操作の検出時刻と前回のスクロール操作の検出時刻との時刻差を算出する。
連続操作検出部120は、算出した検出時刻の時刻差と連続操作判定時間191とを比較する。
検出時刻の時刻差が連続操作判定時間191以下である場合、連続操作判定時間191以内に連続操作判定数192と同じ数のスクロール操作が検出されている。
つまり、連続操作判定時間191が「0.5秒」であり、検出時刻の時刻差が「0.4秒」である場合、連続操作判定時間191以内に連続操作判定数192と同じ数のスクロール操作が検出されている。
また、連続操作判定時間191が「0.5秒」であり、検出時刻の時刻差が「0.6秒」である場合、連続操作判定時間191以内に連続操作判定数192と同じ数のスクロール操作が検出されていない。
【0041】
以下、連続操作判定時間191以内に検出された連続操作判定数192と同じ数のスクロール操作を「連続した複数のスクロール操作」という。
【0042】
さらに、連続操作検出部120は、連続した複数のスクロール操作の全ての操作方向が一致するか否かを判定する。
例えば、連続操作判定数192が「2」である場合、連続操作検出部120は、1回目のスクロール操作の操作方向と2回目のスクロール操作の操作方向とが一致するか否かを判定する。
【0043】
連続した複数のスクロール操作の全ての操作方向が一致する場合、連続した複数のスクロール操作は連続操作を構成する。
つまり、S110で検出されたスクロール操作によって連続操作が成立する。
【0044】
連続操作が成立した場合(YES)、S140に進む。
連続操作が成立していない場合(NO)、S130に進む。
【0045】
図4は、実施の形態1における連続操作の判定条件の一例を示す図である。
連続操作判定時間191が「0.5秒」であり、連続操作判定数192が「2」である場合の連続操作の判定条件(1)(2)を図4に示す。
判定条件(1)と判定条件(2)との両方の条件を満たす場合、連続操作が成立する。
【0046】
但し、連続操作判定時間191は「0.5秒」より短い時間であっても長い時間であっても構わない。
また、連続操作判定数192は「3以上」の数であっても構わない。
【0047】
図3に戻り、スクロール表示方法の説明をS130から続ける。
【0048】
S130において、スクロール表示部140は、S110で検出されたスクロール操作に従ってタッチパネル101の画面表示をスクロールする。
つまり、スクロール表示部140は、タッチパネル101の画面表示を操作方向に操作速度で操作距離だけスクロールする。
但し、画面表示のスクロールの途中で画面表示が表示データ199の終端に到達した場合、スクロール表示部140は画面表示のスクロールを停止する。
S130の後、フローチャートの先頭に戻る。したがって、ユーザのスクロール操作を待ち、その後、S110に進む。
【0049】
S140において、スクロール制御部130は、連続操作を構成する複数のスクロール操作の少なくともいずれかの操作速度に基づいて、連続スクロールの初期速度を決定する。
【0050】
例えば、スクロール制御部130は、連続スクロールの初期速度を以下のように決定する。
(1)スクロール制御部130は、連続操作を構成する最後のスクロール操作の操作速度を連続スクロールの初期速度とする。
(2)スクロール制御部130は、連続操作を構成する複数のスクロール操作の操作速度の平均値を連続スクロールの初期速度として算出する。
(3)スクロール制御部130は、最後のスクロール操作の操作速度または操作速度の平均値に所定の速度係数を乗算した値を連続スクロールの初期速度として算出する。
(4)操作速度とスクロール速度とを対応付けた速度制御テーブルを端末記憶部190に予め記憶する。スクロール制御部130は、最後のスクロール操作の操作速度または操作速度の平均値に対応するスクロール速度を連続スクロールの初期速度として速度制御テーブルから取得する。
【0051】
S140の後、S200に進む。
S200において、タッチパネル101の画面表示はスクロール表示部140によって連続(継続)してスクロールされる。
S200により、スクロール表示方法の処理は終了する。但し、スクロール表示方法の処理は繰り返し実行される。
【0052】
図5は、実施の形態1における連続スクロール処理(S200)を示すフローチャートである。
実施の形態1における連続スクロール処理(S200)について、図5に基づいて説明する。
【0053】
S210において、スクロール表示部140は、S140(図3参照)で決定された連続スクロールの初期速度でタッチパネル101の画面表示を連続してスクロールする。つまり、スクロール表示部140は、画面表示のスクロールを停止(S290)するまで、画面表示のスクロールを継続する。画面表示のスクロール方向は、連続操作を構成する各スクロール操作の操作方向と同じ方向である。
S210の後、S220に進む。
【0054】
S220において、画面表示の連続スクロール中にタッチパネル101の同一箇所が所定の停止判定時間だけ押下された場合、スクロール操作検出部110は、タッチパネル101から出力されるタッチ情報に基づいて、そのタッチパネル101の押下を「スクロール停止操作」として検出する。停止判定時間は端末記憶部190に予め記憶(設定)する。
スクロール停止操作が検出された場合(YES)、S290に進む。
スクロール停止操作が検出されていない場合(NO)、S280に進む。
【0055】
S280において、スクロール表示部140は、タッチパネル101の画面表示が表示データ199の終端の画面に到達したか否かを判定する。
画面表示が終端の画面に到達した場合(YES)、S290に進む。
画面表示が終端の画面に到達していない場合(NO)、S220に戻る。
【0056】
S290において、スクロール表示部140は画面表示のスクロールを停止する。
S290により、連続スクロール処理(S200)は終了する。
【0057】
図6は、実施の形態1におけるタッチパネル端末100のハードウェア資源の一例を示す図である。
図6において、タッチパネル端末100(コンピュータの一例)は、CPU901を備えている。CPU901は、バス902を介してROM903、RAM904、通信機器905、タッチパネル101などのハードウェアデバイスと接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。
ROM903、RAM904は記憶機器の一例である。タッチパネル101は入力機器および出力機器の一例である。
【0058】
通信機器905は、有線または無線で、LAN(Local Area Network)、インターネット、電話回線などの通信網に接続している。
通信機器905は、入力機器および出力機器の一例である。
【0059】
ROM903またはRAM904には、OS(オペレーティングシステム)、プログラム群、ファイル群が記憶されている。
【0060】
プログラム群には、実施の形態において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが含まれる。プログラム(例えば、スクロール表示プログラム)は、CPU901により読み出され実行される。すなわち、プログラムは、「〜部」としてコンピュータを機能させるものであり、また「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
【0061】
ファイル群には、実施の形態において説明する「〜部」で使用される各種データ(入力、出力、判定結果、計算結果、処理結果など)が含まれる。
【0062】
実施の形態において構成図およびフローチャートに含まれている矢印は主としてデータや信号の入出力を示す。
【0063】
実施の形態において「〜部」として説明するものは「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ファームウェア、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの組み合わせのいずれで実装されても構わない。
【0064】
実施の形態1において、例えば、以下のようなタッチパネル端末100について説明した。
【0065】
タッチパネル端末100は、ユーザが指操作を一定時間内に2回実施することをトリガとして連続したスクロール表示を行う。
【0066】
例えば、タッチパネル端末100の動作は以下の通りである。
通常は、1回目の指操作にて指が移動した方向および距離を検知し、指が移動した方向および距離だけスクロール表示を行う。
但し、一定時間(例えば0.5秒以内)にもう一度同じ方向の指操作を検知した場合(2回目)に連続したスクロール表示を開始する。2回目の指操作にて指が移動した速度を検知し、検知した速度をスクロールの速さとして設定する。
【0067】
これにより、ユーザは、指を動かす距離が短くても、連続したスクロール表示を行うことができる。また、ユーザは、慣れ親しんでいるマウスのダブルクリックのような感覚で、連続したスクロール表示を行うことができる。
つまり、ユーザは、非常に簡易な操作によって画面表示を連続してスクロールさせることができる。
【0068】
実施の形態1で説明したタッチパネル端末100は、以下の実施例のように応用することができる。
【0069】
<実施例1>
連続操作検出部120は、連続操作判定時間191以内に行われた連続操作判定数192と同じ数の「タッチ操作」を連続操作として検出してもよい。
例えば、連続操作判定時間191が「0.5秒」であり、連続操作判定数192が「2」である場合、ユーザは、タッチパネル101を「0.5秒」以内に「2」回触れる(図7(1)参照)。このとき、タッチパネル101に触れた指109を移動する必要はない。
この場合、連続操作検出部120はこのタッチ操作を連続操作として検出し、スクロール制御部130はタッチパネル101の画面表示を所定のスクロール速度で所定のスクロール方向(例えば上)に連続してスクロールする(図7(2)参照)。
【0070】
<実施例2>
連続操作検出部120は、「同時」に検出された連続操作判定数192と同じ数のスクロール操作を連続操作として検出してもよい。「同時」も「連続操作判定時間191以内」の一態様である。
例えば、連続操作判定数192が「2」である場合、ユーザは、「2」本の指をタッチパネル101に触れ、2本の指をスクロールしたい方向へ移動する(図8(1)参照)。
この場合、スクロール操作検出部110は2本の指それぞれのスクロール操作を検出し、連続操作検出部120は2本の指による2つのスクロール操作を連続操作として検出する。そして、スクロール表示部140はタッチパネル101の画面表示をスクロール操作の操作方向に連続してスクロールする(図8(2)参照)。
【0071】
<実施例3>
画面表示を連続してスクロールする情報処理装置は、タッチパネル端末100ではなくパーソナルコンピュータ(PC)であっても構わない。
ユーザは、タッチパネル端末100のタッチパネル101に対して連続操作を行う代わりに、パーソナルコンピュータ200のタッチパッド202に対して連続操作を行ってもよい(図9(1)参照)。
パーソナルコンピュータ200は、タッチパネル端末100と同様に、ディスプレイ201(表示装置)の画面表示を連続してスクロールする(図9(2)参照)。
また、実施例1または実施例2を実施例3のパーソナルコンピュータ200で実現しても構わない。
【0072】
<実施例4>
パーソナルコンピュータ200に対する連続操作は、タッチパッド202の代わりにマウスを用いて行っても構わない。
ユーザは、タッチパネル101またタッチパッド202に触れて連続操作を行う代わりに、マウス203(マウスカーソル204)を連続操作してもよい(図10(1)参照)。つまり、「タッチ操作」を「マウス操作」に置き換えてもよい。
パーソナルコンピュータ200は、タッチパネル端末100と同様に、ディスプレイ201の画面表示を連続してスクロールする(図10(2)参照)。
また、実施例1を実施例4のパーソナルコンピュータ200で実現しても構わない。
【0073】
実施の形態2.
連続スクロールのスクロール速度を変化させる形態について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。説明を省略する事項については、実施の形態1と同様である。
【0074】
図11、図12は、実施の形態2におけるタッチパネル端末100のスクロール表示方法を示す概要図である。
実施の形態2におけるタッチパネル端末100のスクロール表示方法の概要について、図11および図12に基づいて説明する。
【0075】
図11において、連続スクロールのスクロール速度を加速したい場合、(1)ユーザはタッチパネル101に指109を触れて、スクロール方向と同じ方向に指109を移動する。
(1)ユーザがタッチパネル101に触れた指109をスクロール方向と同じ方向に移動した場合、(2)タッチパネル端末100はスクロール速度を加速する。
【0076】
図12において、連続スクロールのスクロール速度を減速したい場合、(2)ユーザはタッチパネル101に指109を触れて、スクロール方向と逆の方向に指109を移動する。
(1)ユーザがタッチパネル101に触れた指109をスクロール方向と逆の方向に移動した場合、(2)タッチパネル端末100はスクロール速度を減速する。
【0077】
タッチパネル端末100の構成は、実施の形態1と同様である(図2参照)。
但し、スクロール制御部130またはスクロール表示部140は、連続スクロール中に以下のように動作する。
【0078】
スクロール制御部130(スクロール速度指示部の一例)は、スクロール表示部140によって画面表示が連続してスクロールされているときにスクロール操作検出部110によって新たなスクロール操作が検出された場合、以下のように動作する。
スクロール制御部130は、上記の場合、スクロール表示部140によってスクロールされている画面表示のスクロール方向と、新たなスクロール操作によって指定されたスクロール方向とに基づいてスクロール速度の変更を指示する。
【0079】
例えば、スクロール制御部130は、以下のようにスクロール速度の変更を指示する。
【0080】
スクロール制御部130は、スクロール表示部140によってスクロールされている画面表示のスクロール方向と新たなスクロール操作によって指定されたスクロール方向とが同じ方向である場合、スクロール速度の加速を指示する。
スクロール制御部130は、スクロール表示部140によってスクロールされている画面表示のスクロール方向と新たなスクロール操作によって指定されたスクロール方向とが反対の方向である場合、スクロール速度の減速を指示する。
【0081】
スクロール制御部130は、スクロール操作によって指定されたスクロール速度をスクロール速度の変更量として指示する。
【0082】
スクロール表示部140は、スクロール制御部130の指示に従って画面表示のスクロール速度を変更する。
【0083】
例えば、スクロール表示部140は、スクロール操作によって指定されたスクロール方向が画面表示のスクロール方向と異なる方向である場合、スクロール操作によって指定されたスクロール方向に画面表示のスクロール方向を変更する。
【0084】
スクロール表示方法の処理は、実施の形態1と同様である(図3参照)。
但し、連続スクロール処理(S200)は、以下のように実施の形態1と異なる。
【0085】
図13は、実施の形態2における連続スクロール処理(S200)を示すフローチャートである。
実施の形態2における連続スクロール処理(S200)について、図13に基づいて説明する。
【0086】
S210において、スクロール表示部140は、S140(図3参照)で決定された連続スクロールの初期速度でタッチパネル101の画面表示を連続してスクロールする。つまり、スクロール表示部140は、画面表示のスクロールを停止(S290)するまで、画面表示のスクロールを継続する。画面表示のスクロール方向は、連続操作を構成する各スクロール操作の操作方向と同じ方向である。
S210の後、S230に進む。
【0087】
S230において、スクロール操作検出部110は、スクロール操作またはスクロール停止操作を検出する。
スクロール操作を検出した場合、S240に進む。
スクロール停止操作を検出した場合、S290に進む。
但し、いずれの操作も検出していない場合、S280に進む。
【0088】
S240において、スクロール制御部130は、S230で検出されたスクロール操作の操作方向と画面表示のスクロール方向とに基づいて、スクロール速度の加速と減速と維持とのいずれかを選択する。
【0089】
例えば、スクロール制御部130は、スクロール操作の操作方向と画面表示のスクロール方向とが同じ方向である場合、スクロール速度の加速を選択する。但し、スクロール速度の減速を選択しても構わない。
また、スクロール制御部130は、スクロール操作の操作方向と画面表示のスクロール方向とが逆の方向である場合、スクロール速度の減速を選択する。但し、スクロール速度の加速を選択しても構わない。
但し、スクロール制御部130は、スクロール操作の操作方向と画面表示のスクロール方向とが同じ方向でも逆の方向でも無い場合、スクロール速度の維持を選択する。スクロール速度の維持を選択した場合、以下に説明するスクロール速度の変更量の決定は不要である。
【0090】
さらに、スクロール制御部130は、S230で検出されたスクロール操作に基づいてスクロール速度の変更量を決定する。
【0091】
例えば、スクロール制御部130は、スクロール速度の変更量を以下のように決定する。
【0092】
(1)スクロール制御部130は、所定の変更速度をスクロール速度の変更量とする。
【0093】
(2)スクロール制御部130は、スクロール操作の操作速度をスクロール速度の変更量とする。
但し、スクロール制御部130は、スクロール操作の操作速度に応じた速度をスクロール速度の変更量として決定してもよい。
例えば、スクロール制御部130は、スクロール操作の操作速度に所定の速度係数を乗算した値をスクロール速度の変更量として算出する。
また、スクロール制御部130は、操作速度とスクロール速度とを対応付けた速度制御テーブルからスクロール操作の操作速度に対応するスクロール速度をスクロール速度の変更量として取得してもよい。この場合、速度制御テーブルは端末記憶部190に予め記憶する。
【0094】
(3)スクロール制御部130は、スクロール操作の操作距離に応じてスクロール速度の変更量を決定する。
例えば、スクロール制御部130は、操作距離とスクロール速度とを対応付けた速度制御テーブルからスクロール操作の操作距離に対応するスクロール速度をスクロール速度の変更量として取得する。この場合、速度制御テーブルは端末記憶部190に予め記憶する。
また、スクロール制御部130は、上記(1)または(2)で得られる変更量と(3)で得られる変更量とを組み合わせた値(例えば、合計した値または乗算した値)をスクロール速度の変更量として算出してもよい。
【0095】
(4)スクロール制御部130は、S230で同時に検出されたスクロール操作の数に応じてスクロール速度の変更量を決定する。
例えば、スクロール制御部130は、上記(1)から(3)いずれかによって得られる変更量にスクロール操作の数を乗算して得られる変更量をスクロール速度の変更量として算出する。つまり、2本指でスクロール操作が行われた場合、スクロール制御部130は、上記(1)から(3)いずれかによって得られる変更量の2倍の変更量をスクロール速度の変更量として算出する。
また、スクロール制御部130は、操作数とスクロール速度とを対応付けた速度制御テーブルからスクロール操作の数に対応するスクロール速度をスクロール速度の変更量として取得してもよい。この場合、速度制御テーブルは端末記憶部190に予め記憶する。
【0096】
スクロール制御部130は、処理結果に基づくスクロール表示をスクロール表示部140に指示する。
S240の後、S250に進む。
【0097】
S250において、スクロール表示部140は、S240の処理結果に従って画面表示のスクロール速度を変更する。但し、S240でスクロール速度の維持が選択された場合、スクロール表示部140は、画面表示のスクロール速度およびスクロール方向を変更しなくてもよい。
【0098】
つまり、スクロール表示部140は、S240で決定されたスクロール速度の変更量だけ画面表示のスクロール速度を加速または減速する。
例えば、スクロール表示部140は、現在のスクロール速度に対してスクロール速度の変更量を加算または減算した速度を新たなスクロール速度として算出し、算出した新たなスクロール速度で画面表示を連続してスクロールする。
スクロール速度を減速した結果、画面表示が逆方向になる場合もある。例えば、画面表示が「10」の速度で「上」方向にスクロールしているものとする。ここで、スクロール速度の変更量が減速「15」である場合、スクロール表示部140は、画面表示を「5」の速度で「下」方向にスクロールする。
【0099】
S250の後、S280に進む。
【0100】
S280およびS290は、実施の形態1と同じである(図5参照)。
【0101】
スクロール制御部130は、上記のスクロール速度の変更量を新たなスクロール速度として求めてもよい(S240)。
この場合、スクロール表示部140は、現在のスクロール方向とは関係無く、S230で検出されたスクロール操作の操作方向に新たなスクロール速度で画面表示を連続してスクロールする(S250)。
例えば、画面表示を上方向にスクロールしているときに右方向へのスクロール操作が検出された場合、スクロール表示部140は、画面表示を右方向に連続してスクロールする。
【0102】
上記した連続スクロールのスクロール速度の変更方法を纏めた表を図14に示す。また、スクロール速度の変更量の決定方法を図15に示す(図14および図15の内容については、上記したS240またS250の説明を参照のこと)。
【0103】
実施の形態2において、例えば、以下のようなタッチパネル端末100について説明した。
【0104】
タッチパネル端末100は、連続のスクロール表示中にユーザの指操作を検知し、指操作のスクロール方向の速度に応じてスクロール表示の速度を上げたり下げたり制御する。
これにより、ユーザは、スクロール速度を容易に変更することができる。つまり、ユーザの利便性を向上することができる。
【0105】
実施の形態2において、実施の形態1の実施例3と同様に、タッチパネル端末100のタッチパネル101をパーソナルコンピュータ200のタッチパッド202とディスプレイ201とに置き換えても構わない。
また、実施の形態1の実施例4と同様に、タッチパネル端末100をパーソナルコンピュータ200に置き換え、タッチパネル101に対する操作をマウス203の操作に置き換えても構わない。
【符号の説明】
【0106】
100 タッチパネル端末、101 タッチパネル、109 指、110 スクロール操作検出部、120 連続操作検出部、130 スクロール制御部、140 スクロール表示部、190 端末記憶部、191 連続操作判定時間、192 連続操作判定数、199 表示データ、200 パーソナルコンピュータ、201 ディスプレイ、202 タッチパッド、203 マウス、204 マウスカーソル、901 CPU、902 バス、903 ROM、904 RAM、905 通信機器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面表示をスクロールするための入力をスクロール操作として検出するスクロール操作検出部と、
前記スクロール操作検出部によって複数のスクロール操作が所定の判定時間以内に検出されたか否かを判定し、前記判定時間以内に検出された複数のスクロール操作を連続操作として検出する連続操作検出部と、
前記連続操作検出部によって連続操作が検出された場合、画面表示を連続してスクロールするスクロール表示部と
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記スクロール操作検出部は、画面表示のスクロール方向を指定したスクロール操作を検出し、
前記連続操作検出部は、前記判定時間以内に検出された複数のスクロール操作のうちスクロール方向が一致する複数のスクロール操作を連続操作として検出し、
前記スクロール表示部は、前記連続操作検出部によって連続操作が検出された場合、連続操作のスクロール方向に画面表示を連続してスクロールする
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記情報処理装置は、さらに、
前記スクロール表示部によって画面表示が連続してスクロールされているときに前記スクロール操作検出部によって新たなスクロール操作が検出された場合、前記スクロール表示部によってスクロールされている画面表示のスクロール方向と、新たなスクロール操作によって指定されたスクロール方向とに基づいて画面表示のスクロール速度の変更を指示するスクロール速度指示部を備え、
前記スクロール表示部は、前記スクロール速度指示部の指示に従って画面表示のスクロール速度を変更する
ことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記スクロール速度指示部は、前記スクロール表示部によってスクロールされている画面表示のスクロール方向と新たなスクロール操作によって指定されたスクロール方向とが同じ方向である場合、スクロール速度の加速を指示し、前記スクロール表示部によってスクロールされている画面表示のスクロール方向と新たなスクロール操作によって指定されたスクロール方向とが反対の方向である場合、スクロール速度の減速を指示する
ことを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記情報処理装置は、入力装置としてタッチパネルを備え、
前記スクロール操作検出部は、前記タッチパネルに触れた接触物の移動速度によってスクロール速度を指定したスクロール操作を検出し、
前記スクロール速度指示部は、前記スクロール操作によって指定されたスクロール速度をスクロール速度の変更量として指示する
ことを特徴とする請求項3または請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記スクロール操作検出部は、前記タッチパネルに同時に触れた接触物毎にスクロール操作を検出し、
前記スクロール速度指示部は、前記スクロール操作検出部によって同時に検出されたスクロール操作の数に基づいてスクロール速度の変更量を決定する
ことを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記スクロール操作検出部は、前記接触物の移動方向によってスクロール方向を指定したスクロール操作を検出し、
前記スクロール表示部は、前記スクロール操作によって指定されたスクロール方向が画面表示のスクロール方向と異なる方向である場合、前記スクロール操作によって指定されたスクロール方向に画面表示のスクロール方向を変更する
ことを特徴とする請求項5または請求項6記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記スクロール速度指示部は、前記連続操作検出部によって検出された連続操作を構成する複数のスクロール操作のうち少なくともいずれかのスクロール操作によって指定されたスクロール速度に基づいてスクロールの初期速度を決定し、
前記スクロール表示部は、前記連続操作検出部によって連続操作が検出された場合、前記スクロール速度指示部によって決定されたスクロールの初期速度で画面表示を連続してスクロールする
ことを特徴とする請求項5から請求項7いずれかに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記スクロール操作検出部は、前記タッチパネルに同時に触れた接触物毎にスクロール操作を検出し、
前記連続操作検出部は、前記スクロール操作検出部によって同時に検出されたスクロール操作を連続操作として検出し、
前記スクロール速度指示部は、前記連続操作検出部によって検出された連続操作を構成するスクロール操作の数に基づいてスクロールの初期速度を決定し、
前記スクロール表示部は、前記連続操作検出部によって連続操作が検出された場合、前記スクロール速度指示部によって決定されたスクロールの初期速度で画面表示を連続してスクロールする
ことを特徴とする請求項5から請求項8いずれかに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記情報処理装置は、入力装置としてタッチパネルを備え、
前記スクロール操作検出部は、前記タッチパネルを用いた入力をスクロール操作として検出する
ことを特徴とする請求項1から請求項4いずれかに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記スクロール操作検出部は、前記タッチパネルに触れた接触物の移動方向によって画面表示のスクロール方向を指定したスクロール操作を検出する
ことを特徴とする請求項10記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記情報処理装置は、入力装置としてマウスを備え、
前記スクロール操作検出部は、前記マウスを用いた入力をスクロール操作として検出する
ことを特徴とする請求項1から請求項4いずれかに記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記スクロール操作検出部は、前記マウスの移動方向によって画面表示のスクロール方向を指定したスクロール操作を検出する
ことを特徴とする請求項12記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記情報処理装置は、入力装置としてタッチパッドを備え、
前記スクロール操作検出部は、前記タッチパッドを用いた入力をスクロール操作として検出する
ことを特徴とする請求項1から請求項4いずれかに記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記スクロール操作検出部は、前記タッチパッドに触れた接触物の移動方向によって画面表示のスクロール方向を指定したスクロール操作を検出する
ことを特徴とする請求項14記載の情報処理装置。
【請求項16】
スクロール操作検出部が、画面表示をスクロールするための入力をスクロール操作として検出し、
連続操作検出部が、前記スクロール操作検出部によって複数のスクロール操作が所定の判定時間以内に検出されたか否かを判定し、前記判定時間以内に検出された複数のスクロール操作を連続操作として検出し、
スクロール表示部が、前記連続操作検出部によって連続操作が検出された場合、画面表示を連続してスクロールする
ことを特徴とする情報処理装置のスクロール表示方法。
【請求項17】
画面表示をスクロールするための入力をスクロール操作として検出するスクロール操作検出部と、
前記スクロール操作検出部によって複数のスクロール操作が所定の判定時間以内に検出されたか否かを判定し、前記判定時間以内に検出された複数のスクロール操作を連続操作として検出する連続操作検出部と、
前記連続操作検出部によって連続操作が検出された場合、画面表示を連続してスクロールするスクロール表示部として情報処理装置を機能させる
ことを特徴とするスクロール表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−3718(P2013−3718A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−132305(P2011−132305)
【出願日】平成23年6月14日(2011.6.14)
【出願人】(394013002)三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 (251)
【Fターム(参考)】