説明

情報処理装置、通信制御処理関数追加方法、及び、通信制御処理関数追加プログラム

【課題】ユーザニーズを反映した新しいAPIを短時間で生成し、追加処理を行う通信制御処理関数追加方法、情報処理装置、及び、通信制御処理関数追加プログラムの提供。
【解決手段】通信ネットワーク10に接続する通信ノード11と、情報ネットワーク20に接続するWebサービス提供システム21〜23とに接続する情報処理装置1が、通信ノード11に対する通信制御処理関数を所定の情報インタフェースに従う定義文に対応付けてAPI関数記憶手段に記憶し、第1の定義文を有し、新たな関数である第1の通信制御処理関数の登録要求を入力されると、第1の定義文に一致する定義文がAPI関数記憶手段に記憶されているか否かを判定し、第1の定義文に一致する定義文がAPI関数記憶手段に記憶されていないと判定した場合、第1の通信制御処理関数をAPI関数記憶手段に登録し、第1の通信制御処理関数を情報ネットワーク20に公開する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に情報処理装置、通信制御処理関数追加方法、及び、通信制御処理関数追加プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、通信ネットワーク内のテレコム情報(通信網情報)及びテレコム機能(通信制御機能)は通信ネットワーク内に具備されており、各通信事業者が外部提供することはなかった。また、VPN(Virtual Private Network)制御、QOS(Quality of Service )制御、QOS情報、セッション認証、通信設備の情報がAPI(Application Programming Interface)連携情報として提供されることもなかった。
【0003】
特許文献1に示される技術は、APIインタフェースを有するプラットフォームがイベントごとに生成した第1のオブジェクトと、イベントごとにアプリケーションが生成した第2のオブジェクトとがソフトウェアバスを介して通信することによりイベントを処理するシステムにおけるオブジェクトの管理方法において、ソフトウェアバスを介して第1、第2のオブジェクトが互いを参照するために必要な第1、第2のオブジェクト参照情報を含む保存情報を記憶手段に記憶する記憶ステップと、第1、第2のオブジェクトの少なくともいずれかの消滅に応じ、イベントの処理を継続するために必要なオブジェクトを再生する再生ステップと、ソフトウェアバスを介した通信を記憶手段の保存情報を用いて復旧する復旧ステップとを具備することにより、オブジェクトとAPI通信の復旧をプラットフォームとサービスアプリケーションとで連携して実施することにより、サービス処理を救済する技術である。
【特許文献1】特開2005−250900号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来、テレコム情報及びテレコム機能をWeb化して情報ネットワークの情報プロバイダに連携情報及び連携機能として提供し、連携情報及び連携機能を提供するシステムにおいて、APIを追加する際に、例えば、図14に示すような手順で新しいAPIの定義と公開とが行われる。
新しいAPIの必要性に対応する市場調査と検討とを行い、ユーザの新ニーズを把握する(ステップS1)。
新ニーズに対応するシステムを人手で構築する(ステップS2)。
新システム向けAPI用WSDL記述(API定義文)を人手で開発設計する(ステップS3)。
全て人手により新APIを登録し、公開する(ステップS4)。
したがって、上述したように従来のシステムでは、大量な人手による作業と、その作業に膨大な時間とが必要となり、ユーザのニーズが反映されるまでに時間がかかるという問題があった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮し、上記の問題を解決すべくなされたもので、その目的は、ユーザニーズを反映した新しいAPIを短時間で生成し、追加処理を行うことができる情報処理装置、通信制御処理関数追加方法、及び、通信制御処理関数追加プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題を解決するために、本発明は、通信ネットワークに接続する通信ノード装置と、情報ネットワークに接続するウェブサービス提供システムと、情報処理装置とを有する通信制御処理関数追加システムにおける情報処理装置であって、当該情報処理装置が、前記通信ノードに対する通信制御処理を実行する通信制御処理関数を所定の情報インタフェースに従う定義文に対応付けて記憶するAPI関数記憶手段と、第1の定義文を有し、新たな関数である第1の通信制御処理関数を含む通信制御処理関数登録要求を入力する登録要求入力手段と、前記第1の定義文に一致する定義文が前記API関数記憶手段に記憶されているか否かを判定する同一記述判定手段と、前記同一記述判定手段が、前記第1の定義文に一致する定義文が前記API関数記憶手段に記憶されていないと判定した場合、前記第1の通信制御処理関数を前記API関数記憶手段に登録する追加登録手段と、当該第1の通信制御処理関数を前記情報ネットワークに公開する公開手段とを有することを特徴とする情報処理装置である。
【0007】
また、本発明は、前記情報処理装置が、利用対象関数の通信制御処理関数識別情報と、当該通信制御処理関数の引数を含む関数利用要求とを含む情報連携サービス利用要求を、前記ウェブサービス提供システムから受信する利用要求受信手段と、入力される前記情報連携サービス利用要求を記憶する流通記録データベースと、前記流通記録データベースにおいて出現頻度の高い通信制御処理関数識別情報を抽出し、抽出した当該通信制御処理関数識別情報を含む情報連携サービス利用要求の発信元、あるいはユーザ名、あるいは当該通信制御処理関数の引数のいずれかを要素として抽出する要素抽出手段と、前記流通記録データベースが記憶する前記情報連携サービス利用要求に基づき、新しい関数である前記第1の通信制御処理関数を生成する新API生成手段とを有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、前記情報処理装置の前記新API生成手段が、前記要素抽出手段が抽出する出現頻度の高い前記通信制御処理関数識別情報に対応する第2の通信制御処理関数を前記API関数記憶手段から読み出す読出手段と、前記要素抽出手段が抽出する前記要素を指定する関数利用要求、又は、前記要素の関数利用要求のいずれかを生成し、前記読出手段が読み出す前記第2の通信制御処理関数の第2の定義文に付加することにより、新たな関数である第1の通信制御処理関数を生成することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、前記情報処理装置の前記新API生成手段が、前記要素抽出手段が抽出する出現頻度の高い前記通信制御処理関数識別情報に対応する第2の通信制御処理関数を前記API関数記憶手段から読み出す読出手段と、前記要素抽出手段が抽出する前記要素を指定する関数利用要求、又は、前記要素の関数利用要求のいずれかを、前記読出手段が読み出す前記第2の通信制御処理関数の第2の定義文とし、新たな関数である第1の通信制御処理関数を生成することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、前記情報処理装置が、シソーラス情報を記憶するシソーラスデータベースをさらに有し、前記新API生成手段が、前記要素抽出手段が抽出する前記第1の要素に意味的に近い第2の要素、又は、反義の第3の要素を前記シソーラスデータベースから抽出し、抽出した前記第2の要素、又は、前記第3の要素のいずれかを前記読出手段が読み出す前記第2の通信制御処理関数の第2の定義文とし、新たな関数である第1の通信制御処理関数を生成することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、前記情報処理装置が、オントロジ情報を記憶するオントロジデータベースをさらに有し、前記新API生成手段が、前記抽出手段が抽出する前記第1の要素に親和度の高い第2の要素をオントロジデータベースから抽出し、抽出した前記第2の要素を前記API関数記憶手段から読み出した前記第2の通信制御処理関数の第2の定義文とし、新たな関数である第1の通信制御処理関数を生成することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、前記情報処理装置が、通信制御処理関数識別情報と当該通信制御処理関数の定義文とを対応付けて記憶するWSDLデータベースをさらに有し、前記抽出手段が抽出する前記第1の要素を含む関数利用要求を前記流通記録データベースから読み出し、読み出した当該関数利用要求に近似する前記通信制御処理関数識別情報又は当該通信制御処理関数の定義文を前記WSDLデータベースから検索し、検索した結果に基づき、新たな関数である第1の通信制御処理関数を生成することを特徴とする。
【0013】
本発明の通信制御処理関数追加方法は、通信ネットワークに接続する通信ノード装置と、情報ネットワークに接続するウェブサービス提供システムと、前記通信ノードに対する通信制御処理を実行する通信制御処理関数を当該通信制御処理関数ごとの定義文に対応付けて記憶するAPI関数記憶手段を有し、所定の情報インタフェースに従う前記定義文を用い、前記通信ネットワークと前記情報ネットワークとの情報連携サービスをネットワーク機能として、ウェブサービス化し、提供する情報処理装置とを含む通信制御処理関数追加システムにおける通信制御処理関数追加方法であって、前記情報処理装置が、第1の定義文を有し、新たな関数である第1の通信制御処理関数を含む通信制御処理関数登録要求が入力され、前記第1の定義文に一致する定義文が前記API関数記憶手段に記憶されているか否かを判定し、前記同一記述判定ステップにおいて、前記第1の定義文に一致する定義文が前記API関数記憶手段に記憶されていないと判定した場合、前記第1の通信制御処理関数を前記API関数記憶手段に登録し、当該第1の通信制御処理関数を前記情報ネットワークに公開することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、通信ネットワークに接続する通信ノード装置と、情報ネットワークに接続するウェブサービス提供システムと、情報処理装置とを有する通信制御処理関数追加システムにおける情報処理装置が、通信ノードに対する通信制御処理を実行する通信制御処理関数を所定の情報インタフェースに従う定義文に対応付けて記憶するAPI関数記憶手段と、第1の定義文を有し、新たな関数である第1の通信制御処理関数を含む通信制御処理関数登録要求を入力する登録要求入力手段と、第1の定義文に一致する定義文がAPI関数記憶手段に記憶されているか否かを判定する同一記述判定手段と、同一記述判定手段が、第1の定義文に一致する定義文がAPI関数記憶手段に記憶されていないと判定した場合、第1の通信制御処理関数をAPI関数記憶手段に登録する追加登録手段と、当該第1の通信制御処理関数を情報ネットワークに公開する公開手段とを有することとした。
これにより、新たな通信制御処理関数を情報処理装置に登録する際に、API関数記憶手段が記憶する定義文を検索することとなり、同様の処理を行う登録済みの通信制御処理関数と重複して登録することがなくなるという効果がある。
【0015】
また、この発明によれば、情報処理装置が、利用対象関数の通信制御処理関数識別情報と、当該通信制御処理関数の引数を含む関数利用要求とを含む情報連携サービス利用要求を、ウェブサービス提供システムから受信する利用要求受信手段と、入力される情報連携サービス利用要求を記憶する流通記録データベースと、流通記録データベースにおいて出現頻度の高い通信制御処理関数識別情報を抽出し、抽出した当該通信制御処理関数識別情報を含む情報連携サービス利用要求の発信元、あるいはユーザ名、あるいは当該通信制御処理関数の引数のいずれかを要素として抽出する要素抽出手段と、流通記録データベースが記憶する情報連携サービス利用要求に基づき、新しい関数である第1の通信制御処理関数を生成する新API生成手段とを有することとした。
これにより、情報処理装置において流通記録データベースが記憶する関数利用要求に基づき、新たな通信制御処理関数を生成することとなり、従来技術において必要であった大量な人手による作業と、ユーザのニーズが反映されるまでの時間を短縮することが可能となる効果がある。
【0016】
また、この発明によれば、情報処理装置の新API生成手段が、要素抽出手段が抽出する出現頻度の高い通信制御処理関数識別情報に対応する第2の通信制御処理関数をAPI関数記憶手段から読み出す読出手段と、要素抽出手段が抽出する要素を指定する関数利用要求、又は、要素の関数利用要求のいずれかを生成し、読出手段が読み出す第2の通信制御処理関数の第2の定義文に付加することにより、新たな関数である第1の通信制御処理関数を生成することとした。
これにより、出現頻度の高い要素を予め通信制御処理関数の定義文として含めることにより、ユーザが、通信制御処理関数を利用する際の入力すべき引数を削減することが可能となり、ユーザの手間を省き、また、送受信するデータ量を削減することが可能となる効果がある。
【0017】
また、この発明によれば、情報処理装置の新API生成手段が、要素抽出手段が抽出する出現頻度の高い通信制御処理関数識別情報に対応する第2の通信制御処理関数をAPI関数記憶手段から読み出す読出手段と、要素抽出手段が抽出する要素を指定する関数利用要求、又は、要素の関数利用要求のいずれかを、読出手段が読み出す第2の通信制御処理関数の第2の定義文とし、新たな関数である第1の通信制御処理関数を生成することとした。
これにより、出現頻度の高い関数利用要求に対応する通信制御処理関数の既存の定義文に付加せずに、出現頻度の高い要素の関数利用要求を当該通信制御処理関数の定義文として書き換えることにより、当該通信制御処理関数を含む定義文が過剰となることを低減する効果がある。
【0018】
また、この発明によれば、情報処理装置が、シソーラス情報を記憶するシソーラスデータベースをさらに有し、新API生成手段が、要素抽出手段が抽出する第1の要素に意味的に近い第2の要素、又は、反義の第3の要素をシソーラスデータベースから抽出し、抽出した第2の要素、又は、第3の要素のいずれかを読出手段が読み出す第2の通信制御処理関数の第2の定義文とし、新たな関数である第1の通信制御処理関数を生成することとした。
これにより、シソーラスデータベースを用いることにより、出現頻度の高い要素を、意味が同義であるものを含めて流通記録データベースから抽出することが可能となり、意味が同義の複数通信制御処理関数を代表する新しい通信制御処理関数を生成することが可能となる。
また反義の要素を検索することにより、反義のサービスの利用要求がある場合に、新たに通信制御処理関数を開発する必要がなくなるという効果がある。
【0019】
また、この発明によれば、情報処理装置が、オントロジ情報を記憶するオントロジデータベースをさらに有し、新API生成手段が、抽出手段が抽出する第1の要素に親和度の高い第2の要素をオントロジデータベースから抽出し、抽出した第2の要素をAPI関数記憶手段から読み出した第2の通信制御処理関数の第2の定義文とし、新たな関数である第1の通信制御処理関数を生成することとした。
これにより、オントロジデータベースを用いることにより、流通記録データベースにおいて頻出の要素を、オントロジ情報上で、意味が同義であるものを含めて抽出することが可能となり、意味が同義の複数通信制御処理関数を代表する新しい通信制御処理関数を生成することが可能となる効果がある。
【0020】
また、この発明によれば、情報処理装置が、通信制御処理関数識別情報と当該通信制御処理関数の定義文とを対応付けて記憶するWSDLデータベースをさらに有し、抽出手段が抽出する第1の要素を含む関数利用要求を流通記録データベースから読み出し、読み出した当該関数利用要求に近似する通信制御処理関数識別情報又は当該通信制御処理関数の定義文をWSDLデータベースから検索し、検索した結果に基づき、新たな関数である第1の通信制御処理関数を生成することとした。
これにより、WSDLデータベースを用いることにより、流通記録データベースにおいて頻出の要素に近似する通信制御処理関数を既に登録されている通信制御処理関数の中から抽出することが可能となるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
<基本の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の基本の実施形態について説明する。
図1はAPI追加システムの構成を示す概略ブロックである。図1を用いて、基本の実施形態によるAPI追加システムの構成を説明する。API追加システムは、情報処理装置1、通信ネットワーク10、情報ネットワーク20、通信ノード11、Webサービス提供システム21〜23を有する。
情報処理装置1は、通信ネットワーク10と情報ネットワーク20とに接続する。情報ネットワーク20は、Webサービス提供システム21〜23を有する。このWebサービス提供システム21〜23は、例えば、情報ネットワーク20に接続するサーバ装置であり、例えば、Webサービスを提供するサーバ装置である。
【0022】
通信ネットワーク10に接続する通信ノード11は、通信回線テレコム情報(通信網情報)を記憶するデータベース、又は、そのデータベースを有するサーバ装置である。ここで、通信回線テレコム情報とは、例えば、収容回線・IPアドレス情報、ネットワーク帯域情報、トラヒックデータ、通信設備情報などである。
通信ネットワーク10と情報ネットワーク20とに接続する情報処理装置1は、オープンなAPIインタフェース40を用いて通信ネットワーク10の通信ノード11が有する通信回線テレコム情報及びテレコム機能を連携情報サービス情報及び連携情報サービス機能としてWebサービス提供システム21〜23に提供する。
【0023】
なお、Webサービス提供システム21〜23から情報処理装置1へ送信される情報連携サービス利用要求は、APIインタフェース40におけるWSDL(Web Services Description Language)で記述されたAPI関数を用いて行われる。
【0024】
このWSDLとは、Webサービスを記述するための、XML(Extensible Markup Language)をベースとした言語仕様である。それぞれのWebサービスがどのような機能を有するのか、それを利用するためにはどのような要求が必要であるか、などを記述する方法が定義されている。データや操作を定義する部分が通信プロトコルに関する部分から分離しているため、プロトコルやエンコード形式などに関わりなくフォーマットを再利用できる、という特徴を持つ。
また逆に、情報処理装置1からWebサービス提供システム21〜23への送信も、WSDLで記述されたAPI関数を用いて行われる。
【0025】
このように、情報処理装置1とWebサービス提供システム21〜23との間の通信は、WSDLで記述されたAPI関数を用いて行われるため、Webサービス提供システム21と情報処理装置1との間は、オープンなAPIインタフェース40となる。
ここで、APIとは、通信制御処理関数を実行するための処理手順を記したプログラムファイルである。
また、ここで、API関数とは、APIに予め付与される固有の識別情報であるAPI識別情報と、当該APIに入力する引数や、データの型などを含む関数である。
また、オープンなインタフェースとは、例えば、上述したWSDLによる記述など、サービスを公開するシステムの実装に依存しないインタフェースである。
【0026】
APIにより提供するネットワーク機能は全てWebサービス化され、該ネットワーク機能はテレコム回線情報機能提供サービスの内容を定義するWSDL記述のAPI関数で特定される。
API関数を受信した情報処理装置1は、後述のAPIを記憶する記憶手段から、API関数のAPI識別情報(API名)に対応するAPIを検索し、APIを実行することにより、テレコム情報とテレコム機能とを提供する。システム管理端末30はAPIを含むWSDL定義文を情報処理装置1に登録する。
【0027】
ここで、APIを含むWSDL定義文は、当該APIがどのような機能を有するか、また、APIを利用する場合の引数のフォーマット等をWSDLによって記述した定義文と、当該APIのAPI識別情報と、APIとを含む情報である。また、APIのWebサービスを記述するWSDL定義文は、サービス要素ごとに独立した関数を含むWSDL定義文、あるいは、該WSDL定義文が集合したWSDL定義文である。
【0028】
次に、図2を用いて、情報処理装置1の構成について説明する。
ここでは、情報ネットワーク20に接続するサーバ、例えば、Webサービス提供システム21を、サーバとして説明する。
情報処理装置1は、シナリオサーバ190と、IMS(IP Multimedia Subsystem)対応部110と、Web対応部121と、API関数記憶部130と、WSDL流通DB(Database)140と、サービス管理制御部150と、セッション認証部160と、連携サービス情報作成部170と、サービスバス180とを有する。
このWeb対応部121に接続するAPI関数記憶部130には、APIを含むWSDL定義文が記憶され、登録されている。このAPIは、Web対応部121を介してシステム管理端末30により登録される。
【0029】
API関数記憶部130は、通信ノード11に対する通信制御処理を実行する通信制御処理関数であるAPIを含むWSDL定義文を記憶する。
例えば、システム管理者が、システム管理端末30を用いて、通信制御処理関数であるAPIを含むWSDL定義文を情報処理装置1のAPI関数記憶部130に登録する。
WSDL流通DB140は、情報処理装置1に入力される情報連携サービス利用要求を記憶する。
【0030】
Web対応部121は、API関数の1つ又は複数が記述されている情報連携サービス利用要求をWebサービス提供システム21から受信し、受信した情報連携サービス利用要求に記述されたAPI関数のAPI識別情報に対応するAPIをAPI関数記憶部130から読み出し、読み出したAPIと、API関数とをIMS対応部110へ出力する。
また、Web対応部121は、情報ネットワーク20から入力される情報連携サービス利用要求をWSDL流通DB140に書き込む。
また、Web対応部121は、IMS対応部110から受信した情報連携サービス利用要求に対する応答情報を、Webサービス提供システム21へ送信する。
また、Web対応部121は、情報処理装置1と情報ネットワーク20との間のデータ変換及びプロトコル変換を実行する。
【0031】
IMS対応部110は、Web対応部121から入力されるAPIと、API関数とに基づいて通信ノード11に対する通信制御処理を実行する。
また、IMS対応部110は、通信制御処理の結果である情報連携サービス利用要求に対する応答情報を通信ノード11から受信し、Web対応部121へ出力する。また、IMS対応部110は、情報処理装置1と通信ネットワーク10との間のデータ変換及びプロトコル変換を実行する。
【0032】
シナリオサーバ190は、その内部にシナリオ実行部とシナリオ記憶部とを有する。
シナリオ記憶部には、処理の実行手順が記述されているシナリオがシナリオファイルとして記憶されている。
またシナリオ実行部は、受信した情報連携サービス利用要求に該当するシナリオファイルをシナリオ記憶部から読み出し、読み出したシナリオファイルに基づいてIMS対応部110が実行する通信制御処理を制御する。
【0033】
なお、シナリオ実行部は、後述するサービス管理制御部150による認証処理として、ユーザ認証ができた場合のみ、処理を実行する。
なお、シナリオ実行部は、後述するサービス管理制御部150による認証処理として、ユーザ認証ができなかった場合には、例えば、認証エラーの情報をサーバに送信する。
【0034】
サービス管理制御部150は、その内部に、Webサービス提供システム21を認証する登録認証情報が記憶されている認証情報記憶部を有する。
また、サービス管理制御部150は、情報連携サービス利用要求に含まれているサーバの認証情報が、認証情報記憶部に記憶されている登録認証情報と一致するか否かを判定することにより認証処理を実行する。
【0035】
例えば、Webサービス提供システム21が送信する情報連携サービス利用要求には、ユーザのアカウント情報とそのパスワード、及び、Webサービス提供システム21の識別情報とそのパスワードが、サーバの認証情報として含まれているとする。
また、サービス管理制御部150には、その内部の認証情報記憶部に、Webサービス提供システム21の識別情報とそのパスワード、及び、ユーザのアカウント情報とそのパスワードが、登録認証情報として記憶されているとする。
【0036】
サービス管理制御部150は、受信した情報連携サービス利用要求の識別情報と、サービス管理制御部150が内部に有する認証情報記憶部に記憶する登録認証情報とが一致した場合に、ユーザ認証ができたものとして判定し、それ以外の場合、ユーザ認証ができなかったものとして判定する。
また、サービス管理制御部150は、上記の他に、サービスの利用などに対する課金処理や、ポリシ管理処理や、ユーザ管理処理や、パートナー管理処理などの処理を行ってもよい。
【0037】
セッション認証部160は、Webサービス提供システム21に接続するユーザが用いる情報端末を認証する。例えば、情報端末は、物理的には通信ネットワーク10接続し、その上で、IP(Internet Protocol)などにより、情報ネットワーク20を介してWebサービス提供システム21に接続している。
つまり、情報端末は、通信ネットワーク10での物理的接続と、情報ネットワーク20での情報的接続とにより、Webサービス提供システム21に接続している。
セッション認証部160は、その内部にある接続情報記憶部に、情報端末ごとに、物理的接続の情報と情報的接続の情報とを関連付けて記憶している。例えば、セッション認証部160は、情報端末がWebサービス提供システム21に接続する際に、物理的接続の情報と情報的接続の情報とを関連付けて接続情報記憶部に書き込む。
【0038】
セッション認証部160は、ユーザの情報端末を認証する場合には、情報端末がWebサービス提供システム21に接続している現在の物理的接続の情報と情報的接続の情報とを取得し、取得した物理的接続の情報と情報的接続の情報とが、それぞれ、接続情報記憶部が記憶する、物理的接続の情報と情報的接続の情報とに一致するか否かを判定し、両方が一致する場合に、ユーザの情報端末の認証が成立であるという判定結果を出力し、両方が一致しない場合に、ユーザの情報端末の認証が不成立であるという判定結果を出力する。
このセッション認証部160による認証処理により、ユーザの情報端末の認証において、なりすましなどの不正な接続を排除することが可能である。
【0039】
連携サービス情報作成部170は、通信ネットワーク10を介してWeb対応部121から入力される応答と、WSDL定義文に基づき、API応答用の返り値を連携情報として作成する。
サービスバス180は、Webサービス提供システム21、Web対応部121、及び、シナリオサーバ190との間で情報を中継する。
【0040】
次に、情報処理装置1の動作を図3を用いて説明する。
図3は、API追加システムにおける動作フローを示す図面である。図3において、システム管理端末30はAPIを含むWSDL定義文を有するAPI登録要求を情報処理装置1に送信する(ステップS11)。情報処理装置1のWeb対応部121はAPI関数記憶部130にAPIを含むWSDL定義文を書き込むことにより、登録する(ステップS12)。
上述したステップS11からステップS12の処理は、予め、Webサービス提供システム21に情報連携サービスを提供する前に行っており、API関数記憶部130には、少なくとも情報連携サービスの通信制御処理の基本処理を行うAPIが記憶されていることとする。
【0041】
Webサービス提供システム21は、情報連携サービス利用要求として、WSDLに基づくAPI関数を含むSOAP(Simple Object Access Protocol)メッセージを情報処理装置1に送信する(ステップS13)。以下、WSDLに基づくAPI関数を、API関数を含むWSDL記述文とする。
情報処理装置1において、サービスバス180が情報連携サービス利用要求を中継する(ステップS14)。
Web対応部121は、サービスバス180を介して、API関数を含む情報連携サービス利用要求を受信し、情報連携サービス利用要求に含まれる認証情報をサービス管理制御部150に出力する(ステップS15)。
【0042】
サービス管理制御部150は、Web対応部121から入力される認証情報に基づき、上述した方法により、ユーザ認証処理を行う。また、サービス管理制御部150は、セッション認証部160にセッション認証処理の開始命令を出力し、セッション認証部160が行うセッション認証処理の結果を取得する。セッション認証部160は、情報連携サービス利用要求の送信元が正規のユーザであるか否かの判定結果と、セッション認証処理の結果とをWeb対応部121に出力する(ステップS16)。
【0043】
Web対応部121は、サービス管理制御部150から入力される判定結果において、情報連携サービス利用要求の送信元が正規のユーザであると判定し、かつ、セッション認証処理の結果が、ユーザの情報端末の認証が成立であるという結果であった場合、処理を継続し、いずれか一方の認証の結果が不成立であったと判定した場合、認証失敗を情報連携サービス利用要求の送信元に出力する。以下では、情報連携サービス利用要求の送信元が認証に成功した場合についての処理を説明する。
Web対応部121は、情報連携サービス利用要求のAPI関数に含まれるAPI識別情報に対応するAPIを含むWSDL定義文をAPI関数記憶部130から検索し、検索したWSDL定義文とAPI関数とをシナリオサーバ190に出力する(ステップS17)。
【0044】
シナリオサーバ190は、入力されたWSDL定義文のAPIとAPI関数とに基づき、IMS対応部110にWSDL定義文とAPI関数とを含むAPI実行要求を出力する(ステップS18)。IMS対応部110は、入力されたAPI実行要求に基づく情報利用要求をプロトコル変換し、通信ネットワーク10の通信ノード11へ送信する中継を行うことにより、APIを実行する(ステップS19)。
通信ネットワーク10において通信ノード11は、入力された情報利用要求に基づき、テレコム情報の応答を情報処理装置1に送信する(ステップS20)。
【0045】
情報処理装置1において、IMS対応部110は、通信ノード11から入力される応答をプロトコル変換し、プロトコル変換した応答と、APIのWSDL定義文とを連携サービス情報作成部170に出力することにより、応答を中継する(ステップS21)。
連携サービス情報作成部170は、入力されるプロトコル変換された応答と、APIのWSDL定義文とに基づき、APIのWSDL定義文に対応する返り値を連携情報として作成し、作成した連携情報と、情報連携サービス利用要求の送信元情報とをWeb対応部121に出力する(ステップS22)。
【0046】
Web対応部121は、入力された連携情報をWeb化し、情報連携サービス利用要求の送信元情報を宛先情報として、Web化した連携情報と宛先情報とをサービスバス180に出力する(ステップS23)。
サービスバス180は、Web対応部121から入力されるWeb化された連携情報を宛先情報に基づき、Webサービス提供システム21に送信することにより、中継処理を行う(ステップS24)。
【0047】
Webサービス提供システム21は、サービスバス180を介して連携情報を受信する(ステップS25)。
上述したステップS13からステップS25の処理が、情報連携サービスの提供における基本動作処理である。次に、新しいAPIを情報処理装置1に登録する場合の基本動作処理を説明する。
システム管理端末30は、新しいAPIを含むWSDL定義文を含む、API登録要求を情報処理装置1に送信する(ステップS26)。
【0048】
情報処理装置1において、Web対応部121は、受信したAPI登録要求のWSDL定義文に基づき、API関数記憶部130を検索し、入力された新しいAPIの処理と一致するAPIがAPI関数記憶部130に記憶されているか否かを判定する。ここで、Web対応部121は、この判定を、当該WSDL定義文に含まれる、新しいAPIがどのような処理を行う通信制御処理関数であるかを記述した情報と一致する記述が、API関数記憶部130に記憶されているか否かによって判定する。
【0049】
Web対応部121は、新しいAPIの処理と一致するAPIがAPI関数記憶部130に記憶されていると判定した場合は、新しいAPIの登録処理を終了し、待機状態とする。また、Web対応部121は、新しいAPIの処理と一致するAPIがAPI関数記憶部130に記憶されていないと判定した場合は、新しいAPIの登録処理を続行する(ステップS27)。
【0050】
Web対応部121は、新しいAPIの追加登録を行う、すなわち、新しいAPIを含むWSDL定義文をAPI関数記憶部130に書き込む(ステップS28)。
Web対応部121は、新しいAPIを情報ネットワーク20に公開する(ステップS29)。
【0051】
ここで、公開とは、APIと、当該APIのサービスの内容の定義・引数等とを含むWSDL定義文の登録通知を、情報ネットワーク20のWebサービス提供システム21〜23に送信し、情報ネットワーク20に当該新APIが利用可能状態であることを周知させることをいう。
上述した基本の実施形態によれば、新たなAPIを情報処理装置1に登録する際に、API関数記憶部130が記憶するWSDL定義文を検索することとなり、同様の処理を行う登録済みのAPIと重複して登録することがなくなるという効果がある。
【0052】
<第1の実施形態>
次に、図3のステップS26において入力する新しいAPIの生成方法について、図を用いて説明する。図4は、本実施形態の構成を示すブロック図である。この図において、図2に示す基本の実施形態によるAPI追加システムと同様の構成については同一の符号を付し、以下、異なる構成について説明する。
図4において、情報処理装置2は、情報処理装置1におけるWeb対応部121にかわり、Web対応部122を有する。また、Web対応部122には、WSDL流通DB140が接続する。
【0053】
情報処理装置2において、WSDL流通DB140はサービスバス180を介して情報処理装置1が受信する、情報連携サービス利用要求、すなわち、API関数を含むWSDL記述文を、流通記録として記憶する。
【0054】
Web対応部122は、Web対応部121が行う処理の他に、新しいAPIを生成し、生成した新しいAPIを登録する、すなわち、新しいAPIをAPI関数記憶部130に書き込む。また、Web対応部122は、新しいAPIを情報ネットワーク20に公開する。また、Web対応部122は、随時、情報処理装置1が受信する、情報連携サービス利用要求、すなわち、API関数を含むWSDL記述文を、WSDL流通DB140に書き込むことにより、WSDL流通DB140を更新する。
【0055】
新しいAPIを生成する方法は、次の方法とする。Web対応部122は、WSDL流通DB140から、流通記録を全て読み出し、出現頻度の高いAPI関数を含むWSDL記述文を高頻度WSDL記述文として判定する。
Web対応部122は、当該出現頻度の高いAPI関数を含むWSDL記述文の発信元、あるいはユーザ名、あるいはAPIに入力する引数に含まれる単語を要素として抽出する。Web対応部122は、抽出した要素、又は、当該要素を指定するWSDL記述文を、出現頻度の高いAPI関数に対応するAPIを含むWSDL定義文に付加し、新たなAPI機能を指定する新APIを生成する。
【0056】
なお、新APIの登録はシステム管理端末30上でシステム管理者の入力操作による判断操作で行われる場合もあり、またWeb対応部122のAPI登録要求に基づき行う場合もある。すなわち、Web対応部122は、生成した新しいAPIの登録をシステム管理端末30経由でAPI関数記憶部130に登録してもよいし、直接API関数記憶部130に新しいAPIを書き込むことにより登録しても良い。
【0057】
次に、本実施形態の情報処理装置2の動作を図5を用いて説明する。
図5は、情報処理装置2のAPI登録の処理の動作フローを示す図面である。また、図3と同様の動作については同一のステップ番号を付し、以下、異なる処理について説明する。
【0058】
Webサービス提供システム21は、情報連携サービス利用要求として、API関数を含むWSDL記述文を含むSOAPメッセージを情報処理装置1に送信する(ステップS30)。
情報処理装置1において、サービスバス180が情報連携サービス利用要求を中継する(ステップS31)。Web対応部122は、サービスバス180を介して、API関数を含む情報連携サービス利用要求を受信する(ステップS32)。Web対応部122は、受信したWSDL記述文をWSDL流通DB140に書き込む(ステップS33)。WSDL流通DB140は、WSDL記述文を記憶する(ステップS34)。
【0059】
Web対応部122は、WSDL流通DB140のデータを統計処理して、上述した出現頻度の高いAPI関数/要素を抽出する(ステップS35)。Web対応部122は、抽出した要素に対応するWSDL記述文を、出現頻度の高いAPI関数に対応するAPIのWSDL定義文に付加することにより、新APIを生成する(ステップS36)。
ここで、新しいAPIを識別するAPI識別情報は、元の出現頻度の高いAPI関数に対応するAPIのAPI識別情報と同一であってもよいし、異なるAPI識別情報であってもよい。
【0060】
Web対応部122は、新APIをAPI関数記憶部130に書き込むことにより、登録する(ステップS37)。API関数記憶部130は、新APIを記憶することにより、更新された状態となる(ステップS38)。Web対応部122は、新APIを情報ネットワーク20に公開する公開情報を送信する(ステップS39)。サービスバス180は、新APIの公開情報を中継する(ステップS40)。情報ネットワーク20のWebサービス提供システム21は公開情報を受信する(ステップS41)。
【0061】
上述した第1の実施形態によれば、出現頻度の高い要素を予めAPIの定義文として含めることにより、APIを利用する際の入力すべき引数を削減することが可能となり、利用者の手間を省くことが可能となる効果がある。
【0062】
<第2の実施形態>
次に、図3のステップS26において入力する新しいAPIの生成方法について、第1の実施形態とは異なる生成方法を図を用いて説明する。図6は、本実施形態の構成を示すブロック図である。この図において、図2の基本の実施形態、及び、図4に示す第1の実施形態によるAPI追加システムと同様の構成については同一の符号を付し、以下、異なる構成について説明する。
図6において、情報処理装置3は、図4の情報処理装置2におけるWeb対応部122にかわり、Web対応部123を有する。
【0063】
Web対応部123が、Web対応部122と異なる点は、新APIを生成する処理である。Web対応部123は、出現頻度の高いAPI関数、及び、要素として抽出した要素、又は、当該要素を指定するWSDL記述文を、出現頻度の高いAPI関数に対応するAPIを含むWSDL定義文として、新たなAPI機能を指定する新APIを生成する。
【0064】
次に、本実施形態の情報処理装置3の動作を図7を用いて説明する。
図7は、情報処理装置3のAPI登録の処理の動作フローを示す図面である。また、図5と同様の動作については同一のステップ番号を付し、以下、異なる処理について説明する。
【0065】
Web対応部123は、ステップS35において、出現頻度の高いAPI関数/要素を抽出すると、抽出した要素に対応するWSDL記述文を、出現頻度の高いAPI関数に対応するAPIのWSDL定義文として書き換えることにより、新APIを生成する(ステップS50)。
【0066】
上述した本実施形態によれば、出現頻度の高いAPI関数に対応するAPIの既存のWSDL定義文に付加せずに、出現頻度の高い要素のWSDL記述文を当該WSDL定義文として書き換えることにより、当該APIを含むWSDL定義文が過剰となることを低減する効果がある。
【0067】
<第3の実施形態>
次に、図3のステップS26において入力する新しいAPIの生成方法について、第1の実施形態とは異なる生成方法を図を用いて説明する。図8は、本実施形態の構成を示すブロック図である。この図において、図2の基本の実施形態、及び、図4に示す第1の実施形態によるAPI追加システムと同様の構成については同一の符号を付し、以下、異なる構成について説明する。
図8において、情報処理装置4は、図4の情報処理装置2におけるWeb対応部122にかわり、Web対応部124を有する。また、サービスバス180は、シソーラスDB50に接続する。
【0068】
シソーラスDB50は、シソーラス情報、すなわち、単語、用語など、言葉を意味で分類し配列した情報を記憶する。シソーラス情報は、検索に用いる言葉(単語、語)を分類して、単語とその同義語、関連語、広義語、狭義語といった単語を分野や内容に応じて整理した情報であり、この整理した情報がシソーラスDB50に記憶されるシソーラス情報となる。シソーラス情報を用いることにより、検索した単語と完全に一致しない単語も検索の対象となるため、「日本円」、「JPY」、「Japanese Yen」など、同じ意味を持つ単語を含めて検索することができるようになる。
【0069】
Web対応部124が、Web対応部122と異なる点は、新APIを生成する処理である。Web対応部124は、出現頻度の高いAPI関数、及び、要素として抽出した要素と意味的に近い要素をシソーラスDB50から検索し、当該意味的に近い要素、又は、当該意味的に近い要素を指定するWSDL記述文を、出現頻度の高いAPI関数に対応するAPIを含むWSDL定義文として、新たなAPI機能を指定する新APIを生成する。
【0070】
次に、本実施形態の情報処理装置4の動作を図9を用いて説明する。
図9は、情報処理装置4のAPI登録の処理の動作フローを示す図面である。また、図5と同様の動作については同一のステップ番号を付し、以下、異なる処理について説明する。
【0071】
シソーラスDB50は、予め、シソーラス情報を記憶している(ステップS60)。
Web対応部124は、ステップS35の処理を行うと、シソーラスDB50の利用要求をサービスバス180を介してシソーラスDB50に出力する(ステップS61)。サービスバス180は、シソーラスDB50の利用要求を中継し(ステップS62)、シソーラスDB50において、当該利用要求に基づき、利用可能状態となる(ステップS63)。
【0072】
Web対応部124は、ステップS35において抽出した出現頻度の高いAPI関数/要素に同義、又は、意味的に近い要素をシソーラスDB50から検索する。Web対応部124は、検索した同義、又は、意味的に近い要素、又は、当該意味的に近い要素を指定するWSDL記述文を、出現頻度の高いAPI関数に対応するAPIを含むWSDL定義文として、新たなAPI機能を指定する新APIを生成する(ステップS64)。
【0073】
上述した本実施形態によれば、シソーラスDB50を用いることにより、WSDL流通DB140において頻出の要素を、意味が同義であるものを含めて抽出することが可能となり、意味が同義の複数APIを代表する新しいAPIを生成することが可能となる。
なお、上述した実施形態においては、頻出の要素に意味的に近い要素をシソーラスDB50から検索することとしたが、反義の要素を検索することとしてもよい。これにより、Webサービス提供システム21から、反義のサービス、すなわち、例えば、課金情報取得サービスに対する課金情報提供サービスなどへの利用要求がある場合に、新たにAPIを開発する必要がなくなるという効果がある。
【0074】
<第4の実施形態>
次に、図3のステップS26において入力する新しいAPIの生成方法について、第1の実施形態とは異なる生成方法を図を用いて説明する。図10は、本実施形態の構成を示すブロック図である。この図において、図2の基本の実施形態、及び、図4に示す第1の実施形態によるAPI追加システムと同様の構成については同一の符号を付し、以下、異なる構成について説明する。
図10において、情報処理装置5は、図4の情報処理装置2におけるWeb対応部122にかわり、Web対応部125を有する。また、サービスバス180は、オントロジDB51に接続する。
【0075】
オントロジDB51は、OWL−S(Web Ontology Language for Services)などのオントロジ言語によって記述されるオントロジ情報を記憶する。オントロジ情報には、各々の単語同士の包含関係(上位・下位概念関係、または階層関係)や、同義(同値)関係、類似関係などの単語同士の関係、すなわち、単語間の関連性(関係)が記述される。なお、オントロジ情報は、単語同士の関係が記述されていれば、人手で分類して作られた辞書情報でもよいし、辞書や辞典等を解析して作られた辞書情報であってもよい。なお、オントロジは、オントロジ体系とも呼ばれ、セマンティックウェブサービス、サービス合成技術におけるビジョンであり、これら2技術に伴って構築されていくものである。
【0076】
Web対応部125が、Web対応部122と異なる点は、新APIを生成する処理である。Web対応部125は、出現頻度の高いAPI関数、及び、要素として抽出した要素と意味的に近い要素をオントロジDB51から検索し、当該意味的に近い要素、又は、当該意味的に近い要素を指定するWSDL記述文を、出現頻度の高いAPI関数に対応するAPIを含むWSDL定義文として、新たなAPI機能を指定する新APIを生成する。
【0077】
次に、本実施形態の情報処理装置5の動作を図11を用いて説明する。
図11は、情報処理装置5のAPI登録の処理の動作フローを示す図面である。また、図5と同様の動作については同一のステップ番号を付し、以下、異なる処理について説明する。
【0078】
オントロジDB51は、予め、オントロジ情報を記憶している(ステップS70)。
Web対応部125は、ステップS35の処理を行うと、オントロジDB51の利用要求をサービスバス180を介してオントロジDB51に出力する(ステップS71)。サービスバス180は、オントロジDB51の利用要求を中継し(ステップS72)、オントロジDB51において、当該利用要求に基づき、利用可能状態となる(ステップS73)。
【0079】
Web対応部125は、ステップS35において抽出した出現頻度の高いAPI関数/要素に同義、又は、意味的に近い要素をオントロジDB51から検索する。Web対応部125は、検索した同義、又は、意味的に近い要素、又は、当該意味的に近い要素を指定するWSDL記述文を、出現頻度の高いAPI関数に対応するAPIを含むWSDL定義文として、新たなAPI機能を指定する新APIを生成する(ステップS74)。
【0080】
上述した本実施形態によれば、オントロジDB51を用いることにより、WSDL流通DB140において頻出の要素を、オントロジ情報上で、意味が同義であるものを含めて抽出することが可能となり、意味が同義の複数APIを代表する新しいAPIを生成することが可能となる。
なお、上述した実施形態においては、頻出の要素に意味的に近い要素をオントロジDB51から検索することとしたが、反義の要素、上位の要素、下位の要素を検索することとしてもよい。これにより、情報処理装置5において、生成する新しいAPIの幅が広がることとなる。
【0081】
<第5の実施形態>
次に、図3のステップS26において入力する新しいAPIの生成方法について、第1の実施形態とは異なる生成方法を図を用いて説明する。図12は、本実施形態の構成を示すブロック図である。この図において、図2の基本の実施形態、及び、図4に示す第1の実施形態によるAPI追加システムと同様の構成については同一の符号を付し、以下、異なる構成について説明する。
図12において、情報処理装置6は、図4の情報処理装置2におけるWeb対応部122にかわり、Web対応部126を有する。また、サービスバス180は、WSDL記述DB52に接続する。
【0082】
WSDL記述DB52は、API関数記憶部130が記憶するAPIを含むWSDL定義文のうち、APIを含まない情報、すなわち、API識別情報と、当該API識別情報に対応するAPIがどのような機能を有するか、また、APIを利用する場合の引数のフォーマット等をWSDLによって記述した定義文とを含む情報を対応付けて記憶するデータベースである。
【0083】
Web対応部126が、Web対応部122と異なる点は、新APIを生成する処理である。Web対応部126は、出現頻度の高いAPI関数、及び、要素として抽出した要素に近い要素をWSDL記述DB52から検索し、検索した要素、又は、当該検索した要素を指定するWSDL記述文を、出現頻度の高いAPI関数に対応するAPIを含むWSDL定義文として、新たなAPI機能を指定する新APIを生成する。
【0084】
次に、本実施形態の情報処理装置6の動作を図13を用いて説明する。
図13は、情報処理装置6のAPI登録の処理の動作フローを示す図面である。また、図5と同様の動作については同一のステップ番号を付し、以下、異なる処理について説明する。
【0085】
WSDL記述DB52は、予め、API識別情報と、当該API識別情報に対応するAPIの定義文とを対応付けて記憶している(ステップS80)。
Web対応部126は、ステップS35の処理を行うと、WSDL記述DB52の利用要求をサービスバス180を介してWSDL記述DB52に出力する(ステップS81)。サービスバス180は、WSDL記述DB52の利用要求を中継し(ステップS82)、WSDL記述DB52において、当該利用要求に基づき、利用可能状態となる(ステップS83)。
【0086】
Web対応部126は、ステップS35において抽出した出現頻度の高いAPI関数/要素に近い要素をWSDL記述DB52から検索する。Web対応部126は、検索した要素、又は、当該検索した要素を指定するWSDL記述文を、出現頻度の高いAPI関数に対応するAPIを含むWSDL定義文として、新たなAPI機能を指定する新APIを生成する(ステップS84)。
ここで、出現頻度の高いAPI関数/要素に近い要素とは、例えば、要素の意味が近似する、又は、当該要素を含む要素のなどであり、例えば、シソーラスデータベースなどを検索することにより、同義、あるいは、類義の要素を抽出し、同義、あるいは、類義の要素がAPI名であるAPI識別情報の一部に含まれるAPI識別情報をWSDL記述DB52から検索する要素とする。
【0087】
上述した本実施形態によれば、WSDL記述DB52を用いることにより、WSDL流通DB140において頻出の要素を、既に登録されているAPIの中から抽出することが可能となり、新しいAPIを生成することが可能となる。
また、Web対応部126は、WSDL記述DB52から検索したWSDL記述文の1つを指定するWSDL記述文によるAPIの生成を行ってもよいし、Web対応部126において、検索したWSDL記述文の前後の検索結果を含めて、複数のWSDL記述文をまとめたWSDL記述文によるAPIの生成を行ってもよい。
【0088】
なお、上述した第3から第5の実施形態において、シソーラスDB50、オントロジDB51、WSDL記述DB52は、サービスバス180に接続することとしたが、それぞれ、情報処理装置4、情報処理装置5、情報処理装置6が内部に備える構成としてもよい。
【0089】
上述したように、WSDLで標準化されたオープンなAPI関数体系での新規APIの作成、登録を情報処理装置1〜6が人手による操作を介さずに行えることとなり、ネットワークサービスプラットフォームの活躍の場が一層加速されて速く拡がる可能性がある。
API関数を含むWSDL記述文の流通記録のデータベースを、情報処理装置1〜6が備えることにより、当該流通記録のデータベースのデータを統計処理して新しいAPI機能をもつAPIを生成することができるので、人手による操作を介さずともAPIの作成、登録作業が可能となる効果がある。
【0090】
なお、本発明に記載の通信制御処理を実行する通信制御処理関数は、APIに対応し、本発明に記載の通信制御処理関数ごとの定義文は、APIのWSDL定義文に対応し、本発明に記載の所定の情報インタフェースは、WSDLに対応し、本発明に記載の利用対象関数の通信制御処理関数識別情報は、API識別情報に対応し、本発明に記載の関数利用要求は、WSDL記述文に対応する。
【0091】
なお、上述の情報処理装置1〜6は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、情報処理装置1のIMS対応部110、サービス管理制御部150、セッション認証部160、連携サービス情報作成部170、シナリオサーバ190、並びに、情報処理装置1〜6のWeb対応部121〜126の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0092】
また、図3、5、7、9、11、13に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、また、図1に示す情報処理装置1の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、また、図2、4、6、8、10、12における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、新しいAPIを生成し、登録する処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
【0093】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0094】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【産業上の利用可能性】
【0095】
本発明により、ネットワークサービスプラットフォームの活躍の場が一層早く拡がるので、インターネットと通信事業者が提供するネットワークサービスの連携によるサービス発展が図られ、新たなビジネスシーンの創出が可能となる。ネットワークサービス機能とウェブ系サービス機能の連携により、ユーザコンテキストに応じたダイナミックな連携サービスをエンドユーザに提供するユビキタスサービスポータルビジネス創出の促進が可能となる。
通信ネットワークのもつテレコム情報及びテレコム機能を情報ネットワークサービスサーバに提供することの促進と、通信ネットワーク産業及び情報ネットワークのいずれの産業の発展促進にも役にたつ。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の基本の実施形態によるAPI追加システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態による情報処理装置1の内部構成を示すブロック図である。
【図3】同実施形態による情報処理装置1の動作フローを示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による情報処理装置2の内部構成を示すブロック図である。
【図5】同実施形態による情報処理装置2の動作フローを示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による情報処理装置3の内部構成を示すブロック図である。
【図7】同実施形態による情報処理装置2の動作フローを示す図である。
【図8】本発明の第3の実施形態による情報処理装置4の内部構成を示すブロック図である。
【図9】同実施形態による情報処理装置2の動作フローを示す図である。
【図10】本発明の第4の実施形態による情報処理装置5の内部構成を示すブロック図である。
【図11】同実施形態による情報処理装置2の動作フローを示す図である。
【図12】本発明の第5の実施形態による情報処理装置6の内部構成を示すブロック図である。
【図13】同実施形態による情報処理装置2の動作フローを示す図である。
【図14】従来のAPI追加システムの動作フローを示す図である。
【符号の説明】
【0097】
1、2、3、4、5、6 情報処理装置
10 通信ネットワーク
11 通信ノード
20 情報ネットワーク
21、22、23 Webサービス提供システム(ウェブサービス提供システム)
30 システム管理端末
40 APIインタフェース
50 シソーラスDB(シソーラスデータベース)
51 オントロジDB(オントロジデータベース)
52 WSDL記述DB(WSDLデータベース)
110 IMS対応部
121、122、123、124、125、126 Web対応部(登録要求入力手段、追加登録手段、公開手段、要素抽出手段、新API生成手段)
130 API関数記憶部(API関数記憶手段)
140 WSDL流通DB(流通記録データベース)
150 サービス管理制御部
160 セッション認証部
170 連携サービス情報作成部
180 サービスバス(利用要求受信手段)
190 シナリオサーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークに接続する通信ノード装置と、情報ネットワークに接続するウェブサービス提供システムと、情報処理装置とを有する通信制御処理関数追加システムにおける情報処理装置であって、
前記通信ノードに対する通信制御処理を実行する通信制御処理関数を所定の情報インタフェースに従う定義文に対応付けて記憶するAPI関数記憶手段と、
第1の定義文を有し、新たな関数である第1の通信制御処理関数を含む通信制御処理関数登録要求を入力する登録要求入力手段と、
前記第1の定義文に一致する定義文が前記API関数記憶手段に記憶されているか否かを判定する同一記述判定手段と、
前記同一記述判定手段が、前記第1の定義文に一致する定義文が前記API関数記憶手段に記憶されていないと判定した場合、前記第1の通信制御処理関数を前記API関数記憶手段に登録する追加登録手段と、
当該第1の通信制御処理関数を前記情報ネットワークに公開する公開手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
利用対象関数の通信制御処理関数識別情報と、当該通信制御処理関数の引数を含む関数利用要求とを含む情報連携サービス利用要求を、前記ウェブサービス提供システムから受信する利用要求受信手段と、
入力される前記情報連携サービス利用要求を記憶する流通記録データベースと、
前記流通記録データベースにおいて出現頻度の高い通信制御処理関数識別情報を抽出し、抽出した当該通信制御処理関数識別情報を含む情報連携サービス利用要求の発信元、あるいはユーザ名、あるいは当該通信制御処理関数の引数のいずれかを要素として抽出する要素抽出手段と、
前記流通記録データベースが記憶する前記情報連携サービス利用要求に基づき、新しい関数である前記第1の通信制御処理関数を生成する新API生成手段と
を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記新API生成手段は、
前記要素抽出手段が抽出する出現頻度の高い前記通信制御処理関数識別情報に対応する第2の通信制御処理関数を前記API関数記憶手段から読み出す読出手段と、
前記要素抽出手段が抽出する前記要素を指定する関数利用要求、又は、前記要素の関数利用要求のいずれかを生成し、前記読出手段が読み出す前記第2の通信制御処理関数の第2の定義文に付加することにより、新たな関数である第1の通信制御処理関数を生成する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記新API生成手段は、
前記要素抽出手段が抽出する出現頻度の高い前記通信制御処理関数識別情報に対応する第2の通信制御処理関数を前記API関数記憶手段から読み出す読出手段と、
前記要素抽出手段が抽出する前記要素を指定する関数利用要求、又は、前記要素の関数利用要求のいずれかを、前記読出手段が読み出す前記第2の通信制御処理関数の第2の定義文とし、新たな関数である第1の通信制御処理関数を生成する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
シソーラス情報を記憶するシソーラスデータベースをさらに有し、
前記新API生成手段が、
前記要素抽出手段が抽出する前記第1の要素に意味的に近い第2の要素、又は、反義の第3の要素を前記シソーラスデータベースから抽出し、抽出した前記第2の要素、又は、前記第3の要素のいずれかを前記読出手段が読み出す前記第2の通信制御処理関数の第2の定義文とし、新たな関数である第1の通信制御処理関数を生成する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
オントロジ情報を記憶するオントロジデータベースをさらに有し、
前記新API生成手段が、
前記抽出手段が抽出する前記第1の要素に親和度の高い第2の要素をオントロジデータベースから抽出し、抽出した前記第2の要素を前記API関数記憶手段から読み出した前記第2の通信制御処理関数の第2の定義文とし、新たな関数である第1の通信制御処理関数を生成する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
通信制御処理関数識別情報と当該通信制御処理関数の定義文とを対応付けて記憶するWSDLデータベースをさらに有し、
前記抽出手段が抽出する前記第1の要素を含む関数利用要求を前記流通記録データベースから読み出し、読み出した当該関数利用要求に近似する前記通信制御処理関数識別情報又は当該通信制御処理関数の定義文を前記WSDLデータベースから検索し、検索した結果に基づき、新たな関数である第1の通信制御処理関数を生成する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
通信ネットワークに接続する通信ノード装置と、情報ネットワークに接続するウェブサービス提供システムと、前記通信ノードに対する通信制御処理を実行する通信制御処理関数を当該通信制御処理関数ごとの定義文に対応付けて記憶するAPI関数記憶手段を有し、所定の情報インタフェースに従う前記定義文を用い、前記通信ネットワークと前記情報ネットワークとの情報連携サービスをネットワーク機能として、ウェブサービス化し、提供する情報処理装置とを含む通信制御処理関数追加システムにおける情報処理装置の通信制御処理関数追加方法であって、
第1の定義文を有し、新たな関数である第1の通信制御処理関数を含む通信制御処理関数登録要求が入力される登録要求入力ステップと、
前記第1の定義文に一致する定義文が前記API関数記憶手段に記憶されているか否かを判定する同一記述判定ステップと、
前記同一記述判定ステップにおいて、前記第1の定義文に一致する定義文が前記API関数記憶手段に記憶されていないと判定した場合、前記第1の通信制御処理関数を前記API関数記憶手段に登録する追加登録ステップと、
当該第1の通信制御処理関数を前記情報ネットワークに公開する公開ステップと
を含むことを特徴とする通信制御処理関数追加方法。
【請求項9】
請求項1から7のいずれかに記載の情報処理装置として、コンピュータを機能させるための通信制御処理関数追加プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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