情報処理装置およびその制御方法
【課題】 転送対象データが多くなると転送先のメモリカードの残容量を越えてしまう。
一方、あらかじめ転送や再生すべきデータを選択しておいても、データの転送後に活用しようと思っても、転送先の記憶媒体が複数に分割されてしまうような場合には、その選択情報を活用する術が無かった。
【解決手段】 上記の課題を解決する本発明の情報処理装置は、メモリに記録されているデータのうちから、装着部に装着された記憶媒体へ転送すべき複数のデータを選択し、選択されたデータを特定する特定情報を記述する第1の制御情報をメモリに記録し、装着部に装着された記憶媒体の残容量が制御情報によって特定されるデータの全てを記録するのに足りない場合に、記憶媒体に記録可能な容量のデータをメモリから記憶媒体に転送するとともに、転送されたデータを特定する情報が記述された第2の制御情報を作成して記憶媒体に転送する。
一方、あらかじめ転送や再生すべきデータを選択しておいても、データの転送後に活用しようと思っても、転送先の記憶媒体が複数に分割されてしまうような場合には、その選択情報を活用する術が無かった。
【解決手段】 上記の課題を解決する本発明の情報処理装置は、メモリに記録されているデータのうちから、装着部に装着された記憶媒体へ転送すべき複数のデータを選択し、選択されたデータを特定する特定情報を記述する第1の制御情報をメモリに記録し、装着部に装着された記憶媒体の残容量が制御情報によって特定されるデータの全てを記録するのに足りない場合に、記憶媒体に記録可能な容量のデータをメモリから記憶媒体に転送するとともに、転送されたデータを特定する情報が記述された第2の制御情報を作成して記憶媒体に転送する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体に記録されるデータを他の着脱可能な記録媒体に転送するおよび情報処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラなどの撮影機器は、撮影した静止画像または動画像を着脱可能な記憶媒体に記録するタイプや、内蔵する大容量記録媒体に記録するタイプ、または、これらを組み合わせたタイプのものがある。
【0003】
また、複数の記録媒体を装着可能な記録再生装置では、複数の記録媒体間でデータの転送または複写を行うことが可能である。例えばデータの複写を行う場合に、1つのファイル選択するたびに選択されたファイルを転送またはコピーするものや、予め選択した複数のファイルまたは全ファイルを一括で転送や複写することが可能である。
【0004】
また、記録媒体に記録されているDPOFファイルと呼ばれる制御情報に従って、複数の画像データを順次、再生することも知られている(特許文献1参照)。
【0005】
またこのようなDPOFを利用して、複数の画像のスライドショーや、外部機器への自動転送を行うことも可能である。
【特許文献1】特開2003−116093号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年は、ハードディスク(HDD)が大容量化が進み、一般に良く使われるメモリカードの容量よりもはるかに大容量である。しかしながら、転送やコピーしようとするデータが多くなると、コピー先のメモリカードの残容量を簡単に越えてしまう。
【0007】
このような場合は、例えば着脱可能な記録媒体を複数枚用意しなければならないし、記録媒体の残容量に合わせて、記録可能なデータ量の分のデータを選択しなければならない。これでは操作が複雑になり大変不便である。
【0008】
またDPOFのように、あらかじめ転送や再生すべきデータを特定する情報を、データの転送後に活用しようと思っても、転送先の記憶媒体が複数に分割されてしまうような場合には、その制御情報を活用する術が無かった。特に、スライドショーなど予め再生順等を決めておいた場合には、せっかく設定した再生順を、データの転送の後に活用できなくなってしまう。
【0009】
本発明はこれらの課題を解決するためのものである。
【0010】
特に転送やコピーを行うべきデータは、予め複数を選択することで選択操作の煩雑さを軽減するとともに、転送やコピーを簡単に行うことができるようにする。
また、予め決めている順番を、データの転送後にも活用できるようにする事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
かかる課題を解決する為の情報処理装置は、記憶媒体を着脱可能に装着する装着部と、複数のデータを記録するメモリと、メモリに記録されているデータのうちから、装着部に装着された記憶媒体へ転送すべき複数のデータを選択する選択手段と、選択手段により選択された複数のデータを特定する為の特定情報を記述する第1の制御情報を前記メモリに記録する記録制御手段と、装着された記憶媒体の残容量が、制御情報によって特定されるデータの全てを記録するのに足りない場合に、装着部に装着された記憶媒体に記録可能な容量のデータを、メモリから記憶媒体に転送するとともに、転送されたデータを特定する情報が記述された第2の制御情報を作成して記憶媒体に転送する転送手段とを有する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、転送対象のデータが多くなり転送先の記憶媒体の残容量を越えてしまう場合であっても、転送対象データは予め複数を選択することで選択操作の煩雑さを軽減するとともに、選択したデータの転送やコピーを簡単に行うことができるようにする。特に転送すべき複数のデータが複数の記憶媒体に分割的に記録される場合の操作性を向上する。
【0013】
さらには、転送すべきデータを特定する為の制御情報を、データ転送の後であっても活用できるようにする。
【0014】
特に予め再生順等を決めておいた場合に、データ転送の後であっても、予めその再生順を活用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(実施例1)
図1に本発明を実現するためのシステム図を示す。ここではデジタルカメラ(以後、カメラと呼ぶ)を例に説明を行う。ただし、本発明は、カメラのみに適用可能なものではなく、各種のデータを扱う機器であって、他の記録媒体でデータを転送や複写を行うことができる情報処理装置に適用可能である。
【0016】
カメラ(100)はシステムを制御するシステムコントローラ(101)と各機能を処理するブロックから構成される。システムコントローラ101は、後述する画像データやシステムファイルを、記録媒体105へ記録する記録制御や、記録媒体105からデータを読み出す読み出し制御等を行うことが可能となっている。
【0017】
デジタルカメラを用いて映像を記録する際、まず撮像部(102)(光学系とその光学系を制御するためのモータ、撮像素子などから構成される)を通過した外光は撮像素子の面上に光学像を結像し、撮像素子により電気信号に変換される。この撮像部の光学系は、レンズやシャッターを含む。また撮像素子は、CCDやCMOS等を適用可能である。撮像素子からの電気信号は画像音声処理部(103)によりデジタルデータに変換される。この画像音声処理部は、ハードウェアで構成させる処理回路でも良いし、画像音声処理用のアプリケーションに従って動作するCPUでもよい。その場合に、画像音声処理用のアプリケーションは内蔵のメモリ107に格納されている。デジタルデータは記憶媒体インターフェイス(104)を経由してカメラ本体に装着された着脱可能な記憶媒体(105)(以後、記憶媒体と呼ぶ)に記録される。記憶媒体の装着状態は記憶媒体検出部(106)によって検出される。またデジタルデータは、カメラ設定に従ってカメラ本体内のメモリ(107)に記録可能に構成している。
【0018】
記憶媒体105に記録されたデータを再生する際、記憶媒体105から記憶媒体インターフェイス104を経由して読み出されたデータは画像音声処理部で表示に最適なデータに変換された後に表示部(108)に表示される。また、カメラ本体内のメモリ(107)に記録されているデータも画像音声処理部(103)で表示に最適なデータに変換された後に表示部(108)に表示可能である。
【0019】
ユーザはカメラの操作をユーザ操作部(110)によって行うことができる。また音声出力部(109)はカメラ内部の状態をユーザに知らせるための警告音や映像再生時の音声を出力することができる。同時に警告やカメラの動作状態は表示部にも表示することが可能である。
【0020】
図11は後述するリストファイルの一例である。このリストファイルは転送や複写の対象となるデータを特定する為の情報が記述されており、装置がこのリストファイルにしたがって転送処理を行う為の制御情報として機能する。
【0021】
ここでは、自動送信用に生成されたDPOFファイルを用いている。このDPOFファイルの場合、自動送信対象の画像はそれぞれ、1102と1104の様に、データを特定する為の特定情報で記述される。ここでは、
../DCIM/100ABCDE/ABCD0001.JPG
../DCIM/100ABCDE/ABCD0003.JPG
で示されている2行が、送信対象のデータである。この意味は、「DCIM」というディレクトリがあって、その中に「100ABCDE」という更なるディレクトリがあり、その中のファイル名「ABCD0001.JPG」或いは「ABCD0003.JPG」が転送対象として指定されたことを示している。
【0022】
なお、ファイル名「ABCD0001.JPG」或いは「ABCD0003.JPG」の変わりに、動画像データやテキストデータなどを指定することも可能である。
【0023】
また、1101と1103は、各JOBに割り振られるIDである。本装置においては、このIDに割り振られる番号情報を用いてデータの転送順を決めている。
【0024】
転送や送信の対象として選択したデータが多ければ多いほど、このリストファイルの記載は長くなっていき、IDに割り当てられる数字も大きくなっていく。例えば、動画像や静止画像を含めてトータルで100個のデータを転送対象とした場合、IDは1から100まで割り振ることとしている。
【0025】
なお、このIDの番号情報を用いて、スライドショー表示の再生順やプリントする場合のプリント順を規定することも可能である。また、予め設定したこのIDの順番をデータの転送後にも活用できるようにするため、データの転送や複写を行った場合に、新たなリストファイルを生成して、転送したデータをいっしょに記録することとする。
【0026】
つまり、データの転送がID=001〜010迄出来た場合には、このID=001〜010を有するリストファイルを、転送先の記録媒体に記録する。
【0027】
なお、本装置においてはIDは001から始まることとしている。ただし、000や、その他に装置が決めた所定の数字を最初の番号としても良い。
【0028】
図2は、選択したデータを転送対象として、リストファイルに登録する場合のシーケンスである。
【0029】
カメラが再生モードでメモリ107に記録されているデータ(例えば静止画や動画データ)を表示部103に表示している状態で、操作部110を用いて、所望のデータを選択状態とする。
【0030】
ここで、例えばある動画ファイルが選択されていて転送対象としての選択操作がユーザによりなされた場合に、メモリ107にリストファイルが存在するか確認する(S202)。
【0031】
リストファイルが存在しない場合は、メモリ107に新規にリストファイルの作成を行い(S203)、リストファイルが存在する場合はそのファイルを開く(S204)。
【0032】
表示選択状態になっている動画ファイルをリストファイルに追加的に書き込みを行うことで登録する(S205)。
【0033】
なお、本実施例で転送処理とは、転送元のデータを消去してデータの移動させる処理のみを意味するのではなく、データの複写(コピー)処理であってもよい。
【0034】
図3はカメラ本体内のメモリ107から着脱可能な記録媒体105に、メモリ107内のリストファイルに登録されているデータ(動画ファイルや静止画ファイル)を転送するシーケンスである。
【0035】
このシーケンスはカメラを転送モードにして、既に転送対象データを特定する為のリストファイルがメモリ107にある場合に実行可能であり、図8のような表示状態のときに、操作部の決定ボタンをユーザが操作することにより実行される。
【0036】
まず、記憶媒体検出部(106)によって、着脱可能な記録媒体が、記憶媒体装着部としての記憶媒体IFに挿入されたか確認する(S301)。
【0037】
記録媒体が装着されている場合には、その記憶媒体の残容量(空き容量)を確認し(S302)、カメラ本体内蔵記録媒体にリストファイルが存在する確認する(S303)。
【0038】
次に、カメラ本体内のメモリ107にあるリストファイルを開きリストファイルに登録されている転送対象のデータの総容量を確認する(S304)。
【0039】
着脱可能な記録媒体105の残容量が転送対象のデータの総容量より大きいか否かを確認する(S305)。
【0040】
着脱可能な記録媒体の空き容量が転送対象のデータの総容量より小さい場合には、全ての転送対象データを記憶媒体105へ転送する(S306)。
【0041】
着脱可能な記録媒体の空き容量が転送対象のデータの総容量より大きい場合は、装着されている記憶媒体105の残容量がなくなるまで、転送対象のデータを、上述のID1101、1103の順に転送する(S307)。
【0042】
S306やS307でデータを記憶媒体105に転送している間は、図9のような表示となる。
【0043】
なお、このときに転送できたデータを特定するリストファイルも生成して記録媒体に記録するようにしている。
【0044】
例えば、リストファイルによって転送対象となっているデータのうち、ID=001〜010迄が転送出来た場合には、このID=001〜010を有するリストファイルを新たに作成して、転送先の記録媒体に記録する。これにより、その記録媒体においても、転送元で作った順番を活用して、スライドショーなどの順番に関わる処理に活用することができる。
【0045】
残容量がなくなるまで転送が終った場合は、S308にてリストファイルに記述されている転送対象のデータが全て転送されたかを確認する。
【0046】
リストファイルに指定されているデータのうち、未転送のデータが存在している場合にはステップS309で図4の処理に移行する。
【0047】
リストファイルに指定されているデータが全て記憶媒体105に転送された場合には処理を終了する。
【0048】
図4は図3のS309で着脱可能な記録媒体の空容量が足りない場合の処理である。
【0049】
データの転送を着脱可能な記録媒体の残容量(空容量)が無くなるまで行い、その後別の着脱可能な記録媒体へデータ転送の続きを行うシーケンスである。
【0050】
まずS400で、図10のように、記録媒体の交換を促すガイダンスメッセージを、表示部108に表示する。
【0051】
その後、新たな着脱可能な記録媒体が記憶媒体装着部としての記憶媒体IF104に挿入されたか確認を行う(S401)。
【0052】
新たな記憶媒体が装着された場合には、記録媒体の空容量を確認し(S402)、リストファイルに指定されているデータのうち、未転送のデータについての転送処理を行う(S403)。
【0053】
また、このときも、S307と同様に、リストファイルによって転送対象となっているデータのうち、転送が出来たデータを特定する為のリストファイル作成して記録媒体に記録する。例えば、S403で元のリストファイルのID=011〜030までが転送できた場合には、この20個のデータを特定する為のリストファイルを作成する。ただし、UDの最初の番号をリセットして、ID=001〜020を有するリストファイルを新たに作成し、転送先の記録媒体に記録する。これにより、その記録媒体においても、転送元で作った順番を活用することができるとともに、突然中途半端な番号から始まるリストを作成してしまうことを防止できる。
【0054】
S404では、リストファイルに記述されている転送対象のデータが全て転送されたかを確認し、終了していない場合はS400へ戻る。
【0055】
図5はチャプター毎の複数の動画サムネール(動画サムネール1〜5)と、静止画像サムネール1を一覧表示した表示部108の表示例であり、太枠(501)で表示されているサムネールが現在選択されているサムネールであることを示し、例では動画サムネール1が選択されている。ここで動画サムネールはチャプターの先頭画像を縮小したものとしているが、先頭画像に限るものではなく、チャプターに含まれるシーンのいずれかから作ってもよいし、チャプターを表すアニメーションやアイコンでも良い。静止画サムネールは、静止画像を縮小して作られるものとしているが、これに限るものではなく静止画像を示すアニメーションやアイコンでも良い。ただし、動画サムネールも静止画サムネールも、元の画像の中身が大体認識できるようなものが便利である。
【0056】
また、上記の様な太枠以外でも、選択画像を認識できるような表示形態であれば、背景の色を変えたり、選択されている画像を大きく表示したりするなどしても良い。
【0057】
図6は太枠表示されている動画サムネール2が選択されているチャプターで、リストファイルへ登録するかユーザに最終確認している表示例である。
【0058】
この表示状態で、ユーザが、操作部の例えば決定ボタンを操作することにより、動画サムネール2に対応する動画ファイルを、転送対象としてリストファイルに登録する処理(図2)が行われる。
【0059】
図7は選択したデータのリストファイルへの登録が終了した場合の表示例である。
【0060】
上記の実施例ではリストファイルとしてDPOFファイルを利用しているが、動画のプレイリストファイルをリストファイルとして応用することも可能である。
【0061】
また、実施例の着脱可能な記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−R、CD−RW、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等が利用可能である。
【0062】
またカメラ本体内蔵のメモリ107も、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−R、CD−RW、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等が利用可能である。
【0063】
[他の実施の形態]
なお、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施の形態の機能を実現するプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
【0064】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0065】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0066】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0067】
更に、前述した実施の形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】実施例のカメラのシステム構成図である。
【図2】動画・静止画ファイルのリストファイル登録例
【図3】装置内蔵記録媒体から着脱可能記録媒体への複写実施例
【図4】装置内蔵記録媒体から複数着脱可能記録媒体への複写実施例
【図5】サムネイル表示例
【図6】リストファイルへの登録表示例
【図7】リストファイルへの登録終了表示例
【図8】リストファイルによる複写実施表示例1
【図9】リストファイルによる複写実施表示例2
【図10】リストファイルによる複写実施表示例3
【図11】リストファイルの記述例
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体に記録されるデータを他の着脱可能な記録媒体に転送するおよび情報処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラなどの撮影機器は、撮影した静止画像または動画像を着脱可能な記憶媒体に記録するタイプや、内蔵する大容量記録媒体に記録するタイプ、または、これらを組み合わせたタイプのものがある。
【0003】
また、複数の記録媒体を装着可能な記録再生装置では、複数の記録媒体間でデータの転送または複写を行うことが可能である。例えばデータの複写を行う場合に、1つのファイル選択するたびに選択されたファイルを転送またはコピーするものや、予め選択した複数のファイルまたは全ファイルを一括で転送や複写することが可能である。
【0004】
また、記録媒体に記録されているDPOFファイルと呼ばれる制御情報に従って、複数の画像データを順次、再生することも知られている(特許文献1参照)。
【0005】
またこのようなDPOFを利用して、複数の画像のスライドショーや、外部機器への自動転送を行うことも可能である。
【特許文献1】特開2003−116093号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年は、ハードディスク(HDD)が大容量化が進み、一般に良く使われるメモリカードの容量よりもはるかに大容量である。しかしながら、転送やコピーしようとするデータが多くなると、コピー先のメモリカードの残容量を簡単に越えてしまう。
【0007】
このような場合は、例えば着脱可能な記録媒体を複数枚用意しなければならないし、記録媒体の残容量に合わせて、記録可能なデータ量の分のデータを選択しなければならない。これでは操作が複雑になり大変不便である。
【0008】
またDPOFのように、あらかじめ転送や再生すべきデータを特定する情報を、データの転送後に活用しようと思っても、転送先の記憶媒体が複数に分割されてしまうような場合には、その制御情報を活用する術が無かった。特に、スライドショーなど予め再生順等を決めておいた場合には、せっかく設定した再生順を、データの転送の後に活用できなくなってしまう。
【0009】
本発明はこれらの課題を解決するためのものである。
【0010】
特に転送やコピーを行うべきデータは、予め複数を選択することで選択操作の煩雑さを軽減するとともに、転送やコピーを簡単に行うことができるようにする。
また、予め決めている順番を、データの転送後にも活用できるようにする事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
かかる課題を解決する為の情報処理装置は、記憶媒体を着脱可能に装着する装着部と、複数のデータを記録するメモリと、メモリに記録されているデータのうちから、装着部に装着された記憶媒体へ転送すべき複数のデータを選択する選択手段と、選択手段により選択された複数のデータを特定する為の特定情報を記述する第1の制御情報を前記メモリに記録する記録制御手段と、装着された記憶媒体の残容量が、制御情報によって特定されるデータの全てを記録するのに足りない場合に、装着部に装着された記憶媒体に記録可能な容量のデータを、メモリから記憶媒体に転送するとともに、転送されたデータを特定する情報が記述された第2の制御情報を作成して記憶媒体に転送する転送手段とを有する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、転送対象のデータが多くなり転送先の記憶媒体の残容量を越えてしまう場合であっても、転送対象データは予め複数を選択することで選択操作の煩雑さを軽減するとともに、選択したデータの転送やコピーを簡単に行うことができるようにする。特に転送すべき複数のデータが複数の記憶媒体に分割的に記録される場合の操作性を向上する。
【0013】
さらには、転送すべきデータを特定する為の制御情報を、データ転送の後であっても活用できるようにする。
【0014】
特に予め再生順等を決めておいた場合に、データ転送の後であっても、予めその再生順を活用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(実施例1)
図1に本発明を実現するためのシステム図を示す。ここではデジタルカメラ(以後、カメラと呼ぶ)を例に説明を行う。ただし、本発明は、カメラのみに適用可能なものではなく、各種のデータを扱う機器であって、他の記録媒体でデータを転送や複写を行うことができる情報処理装置に適用可能である。
【0016】
カメラ(100)はシステムを制御するシステムコントローラ(101)と各機能を処理するブロックから構成される。システムコントローラ101は、後述する画像データやシステムファイルを、記録媒体105へ記録する記録制御や、記録媒体105からデータを読み出す読み出し制御等を行うことが可能となっている。
【0017】
デジタルカメラを用いて映像を記録する際、まず撮像部(102)(光学系とその光学系を制御するためのモータ、撮像素子などから構成される)を通過した外光は撮像素子の面上に光学像を結像し、撮像素子により電気信号に変換される。この撮像部の光学系は、レンズやシャッターを含む。また撮像素子は、CCDやCMOS等を適用可能である。撮像素子からの電気信号は画像音声処理部(103)によりデジタルデータに変換される。この画像音声処理部は、ハードウェアで構成させる処理回路でも良いし、画像音声処理用のアプリケーションに従って動作するCPUでもよい。その場合に、画像音声処理用のアプリケーションは内蔵のメモリ107に格納されている。デジタルデータは記憶媒体インターフェイス(104)を経由してカメラ本体に装着された着脱可能な記憶媒体(105)(以後、記憶媒体と呼ぶ)に記録される。記憶媒体の装着状態は記憶媒体検出部(106)によって検出される。またデジタルデータは、カメラ設定に従ってカメラ本体内のメモリ(107)に記録可能に構成している。
【0018】
記憶媒体105に記録されたデータを再生する際、記憶媒体105から記憶媒体インターフェイス104を経由して読み出されたデータは画像音声処理部で表示に最適なデータに変換された後に表示部(108)に表示される。また、カメラ本体内のメモリ(107)に記録されているデータも画像音声処理部(103)で表示に最適なデータに変換された後に表示部(108)に表示可能である。
【0019】
ユーザはカメラの操作をユーザ操作部(110)によって行うことができる。また音声出力部(109)はカメラ内部の状態をユーザに知らせるための警告音や映像再生時の音声を出力することができる。同時に警告やカメラの動作状態は表示部にも表示することが可能である。
【0020】
図11は後述するリストファイルの一例である。このリストファイルは転送や複写の対象となるデータを特定する為の情報が記述されており、装置がこのリストファイルにしたがって転送処理を行う為の制御情報として機能する。
【0021】
ここでは、自動送信用に生成されたDPOFファイルを用いている。このDPOFファイルの場合、自動送信対象の画像はそれぞれ、1102と1104の様に、データを特定する為の特定情報で記述される。ここでは、
../DCIM/100ABCDE/ABCD0001.JPG
../DCIM/100ABCDE/ABCD0003.JPG
で示されている2行が、送信対象のデータである。この意味は、「DCIM」というディレクトリがあって、その中に「100ABCDE」という更なるディレクトリがあり、その中のファイル名「ABCD0001.JPG」或いは「ABCD0003.JPG」が転送対象として指定されたことを示している。
【0022】
なお、ファイル名「ABCD0001.JPG」或いは「ABCD0003.JPG」の変わりに、動画像データやテキストデータなどを指定することも可能である。
【0023】
また、1101と1103は、各JOBに割り振られるIDである。本装置においては、このIDに割り振られる番号情報を用いてデータの転送順を決めている。
【0024】
転送や送信の対象として選択したデータが多ければ多いほど、このリストファイルの記載は長くなっていき、IDに割り当てられる数字も大きくなっていく。例えば、動画像や静止画像を含めてトータルで100個のデータを転送対象とした場合、IDは1から100まで割り振ることとしている。
【0025】
なお、このIDの番号情報を用いて、スライドショー表示の再生順やプリントする場合のプリント順を規定することも可能である。また、予め設定したこのIDの順番をデータの転送後にも活用できるようにするため、データの転送や複写を行った場合に、新たなリストファイルを生成して、転送したデータをいっしょに記録することとする。
【0026】
つまり、データの転送がID=001〜010迄出来た場合には、このID=001〜010を有するリストファイルを、転送先の記録媒体に記録する。
【0027】
なお、本装置においてはIDは001から始まることとしている。ただし、000や、その他に装置が決めた所定の数字を最初の番号としても良い。
【0028】
図2は、選択したデータを転送対象として、リストファイルに登録する場合のシーケンスである。
【0029】
カメラが再生モードでメモリ107に記録されているデータ(例えば静止画や動画データ)を表示部103に表示している状態で、操作部110を用いて、所望のデータを選択状態とする。
【0030】
ここで、例えばある動画ファイルが選択されていて転送対象としての選択操作がユーザによりなされた場合に、メモリ107にリストファイルが存在するか確認する(S202)。
【0031】
リストファイルが存在しない場合は、メモリ107に新規にリストファイルの作成を行い(S203)、リストファイルが存在する場合はそのファイルを開く(S204)。
【0032】
表示選択状態になっている動画ファイルをリストファイルに追加的に書き込みを行うことで登録する(S205)。
【0033】
なお、本実施例で転送処理とは、転送元のデータを消去してデータの移動させる処理のみを意味するのではなく、データの複写(コピー)処理であってもよい。
【0034】
図3はカメラ本体内のメモリ107から着脱可能な記録媒体105に、メモリ107内のリストファイルに登録されているデータ(動画ファイルや静止画ファイル)を転送するシーケンスである。
【0035】
このシーケンスはカメラを転送モードにして、既に転送対象データを特定する為のリストファイルがメモリ107にある場合に実行可能であり、図8のような表示状態のときに、操作部の決定ボタンをユーザが操作することにより実行される。
【0036】
まず、記憶媒体検出部(106)によって、着脱可能な記録媒体が、記憶媒体装着部としての記憶媒体IFに挿入されたか確認する(S301)。
【0037】
記録媒体が装着されている場合には、その記憶媒体の残容量(空き容量)を確認し(S302)、カメラ本体内蔵記録媒体にリストファイルが存在する確認する(S303)。
【0038】
次に、カメラ本体内のメモリ107にあるリストファイルを開きリストファイルに登録されている転送対象のデータの総容量を確認する(S304)。
【0039】
着脱可能な記録媒体105の残容量が転送対象のデータの総容量より大きいか否かを確認する(S305)。
【0040】
着脱可能な記録媒体の空き容量が転送対象のデータの総容量より小さい場合には、全ての転送対象データを記憶媒体105へ転送する(S306)。
【0041】
着脱可能な記録媒体の空き容量が転送対象のデータの総容量より大きい場合は、装着されている記憶媒体105の残容量がなくなるまで、転送対象のデータを、上述のID1101、1103の順に転送する(S307)。
【0042】
S306やS307でデータを記憶媒体105に転送している間は、図9のような表示となる。
【0043】
なお、このときに転送できたデータを特定するリストファイルも生成して記録媒体に記録するようにしている。
【0044】
例えば、リストファイルによって転送対象となっているデータのうち、ID=001〜010迄が転送出来た場合には、このID=001〜010を有するリストファイルを新たに作成して、転送先の記録媒体に記録する。これにより、その記録媒体においても、転送元で作った順番を活用して、スライドショーなどの順番に関わる処理に活用することができる。
【0045】
残容量がなくなるまで転送が終った場合は、S308にてリストファイルに記述されている転送対象のデータが全て転送されたかを確認する。
【0046】
リストファイルに指定されているデータのうち、未転送のデータが存在している場合にはステップS309で図4の処理に移行する。
【0047】
リストファイルに指定されているデータが全て記憶媒体105に転送された場合には処理を終了する。
【0048】
図4は図3のS309で着脱可能な記録媒体の空容量が足りない場合の処理である。
【0049】
データの転送を着脱可能な記録媒体の残容量(空容量)が無くなるまで行い、その後別の着脱可能な記録媒体へデータ転送の続きを行うシーケンスである。
【0050】
まずS400で、図10のように、記録媒体の交換を促すガイダンスメッセージを、表示部108に表示する。
【0051】
その後、新たな着脱可能な記録媒体が記憶媒体装着部としての記憶媒体IF104に挿入されたか確認を行う(S401)。
【0052】
新たな記憶媒体が装着された場合には、記録媒体の空容量を確認し(S402)、リストファイルに指定されているデータのうち、未転送のデータについての転送処理を行う(S403)。
【0053】
また、このときも、S307と同様に、リストファイルによって転送対象となっているデータのうち、転送が出来たデータを特定する為のリストファイル作成して記録媒体に記録する。例えば、S403で元のリストファイルのID=011〜030までが転送できた場合には、この20個のデータを特定する為のリストファイルを作成する。ただし、UDの最初の番号をリセットして、ID=001〜020を有するリストファイルを新たに作成し、転送先の記録媒体に記録する。これにより、その記録媒体においても、転送元で作った順番を活用することができるとともに、突然中途半端な番号から始まるリストを作成してしまうことを防止できる。
【0054】
S404では、リストファイルに記述されている転送対象のデータが全て転送されたかを確認し、終了していない場合はS400へ戻る。
【0055】
図5はチャプター毎の複数の動画サムネール(動画サムネール1〜5)と、静止画像サムネール1を一覧表示した表示部108の表示例であり、太枠(501)で表示されているサムネールが現在選択されているサムネールであることを示し、例では動画サムネール1が選択されている。ここで動画サムネールはチャプターの先頭画像を縮小したものとしているが、先頭画像に限るものではなく、チャプターに含まれるシーンのいずれかから作ってもよいし、チャプターを表すアニメーションやアイコンでも良い。静止画サムネールは、静止画像を縮小して作られるものとしているが、これに限るものではなく静止画像を示すアニメーションやアイコンでも良い。ただし、動画サムネールも静止画サムネールも、元の画像の中身が大体認識できるようなものが便利である。
【0056】
また、上記の様な太枠以外でも、選択画像を認識できるような表示形態であれば、背景の色を変えたり、選択されている画像を大きく表示したりするなどしても良い。
【0057】
図6は太枠表示されている動画サムネール2が選択されているチャプターで、リストファイルへ登録するかユーザに最終確認している表示例である。
【0058】
この表示状態で、ユーザが、操作部の例えば決定ボタンを操作することにより、動画サムネール2に対応する動画ファイルを、転送対象としてリストファイルに登録する処理(図2)が行われる。
【0059】
図7は選択したデータのリストファイルへの登録が終了した場合の表示例である。
【0060】
上記の実施例ではリストファイルとしてDPOFファイルを利用しているが、動画のプレイリストファイルをリストファイルとして応用することも可能である。
【0061】
また、実施例の着脱可能な記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−R、CD−RW、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等が利用可能である。
【0062】
またカメラ本体内蔵のメモリ107も、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−R、CD−RW、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等が利用可能である。
【0063】
[他の実施の形態]
なお、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施の形態の機能を実現するプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
【0064】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0065】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0066】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0067】
更に、前述した実施の形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】実施例のカメラのシステム構成図である。
【図2】動画・静止画ファイルのリストファイル登録例
【図3】装置内蔵記録媒体から着脱可能記録媒体への複写実施例
【図4】装置内蔵記録媒体から複数着脱可能記録媒体への複写実施例
【図5】サムネイル表示例
【図6】リストファイルへの登録表示例
【図7】リストファイルへの登録終了表示例
【図8】リストファイルによる複写実施表示例1
【図9】リストファイルによる複写実施表示例2
【図10】リストファイルによる複写実施表示例3
【図11】リストファイルの記述例
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶媒体を着脱可能に装着する装着部と、
複数のデータを記録するメモリと、
前記メモリに記録されているデータのうちから、前記装着部に装着された記憶媒体へ転送すべき複数のデータを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された複数のデータを特定する為の特定情報を記述する第1の制御情報を前記メモリに記録する記録制御手段と、
装着された前記記憶媒体の残容量が、前記制御情報によって特定されるデータの全てを記録するのに足りない場合に、前記装着部に装着された記憶媒体に記録可能な容量のデータを、前記メモリから前記記憶媒体に転送するとともに、転送されたデータを特定する情報が記述された第2の制御情報を作成して前記記憶媒体に転送する転送手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記転送手段が、前記装着部に装着された記録媒体へデータ及び前記第2の制御情報を転送後に、前記装着部に装着される記録媒体の交換を促すガイダンス表示する表示手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記装着部に装着された記録媒体へデータ及び前記第2の制御情報を転送後に、前記装着部に別の記録媒体を装着されたことに応じて、前記第1の制御情報により特定されるデータのうち、それまでに前記装着部に装着された記録媒体へ転送していないデータの転送を行うことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1及び第2の制御情報に含まれる特定情報は、再生順に関わる番号情報が記録されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1及び第2の制御情報に含まれる特定情報は、再生順に関わる番号情報が記録されており、前記転送手段は前記記録媒体の交換に応じて前記番号情報をリセットした第2の制御情報を作成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
記憶媒体を着脱可能に装着する装着部と、
複数のデータを記録するメモリとを有する情報処理装置の制御方法であって、
前記メモリに記録されているデータのうちから、前記装着部に装着された記憶媒体へ転送すべき複数のデータを選択する選択工程と、
前記選択工程により選択された複数のデータを特定する為の特定情報を記述する第1の制御情報を前記メモリに記録する記録制御工程と、
装着された前記記憶媒体の残容量が、前記制御情報によって特定されるデータの全てを記録するのに足りない場合に、前記装着部に装着された記憶媒体に記録可能な容量のデータを、前記メモリから前記記憶媒体に転送するとともに、転送されたデータを特定する情報が記述された第2の制御情報を作成して前記記憶媒体に転送する転送工程とを有することを特徴とする制御方法。
【請求項7】
前記転送工程が、前記装着部に装着された記録媒体へデータ及び前記第2の制御情報を転送後に、前記装着部に装着される記録媒体の交換を促すガイダンス表示する表示手段とを有することを特徴とする請求項6に記載の制御方法。
【請求項8】
前記装着部に装着された記録媒体へデータ及び前記第2の制御情報を転送後に、前記装着部に別の記録媒体を装着されたことに応じて、前記第1の制御情報により特定されるデータのうち、それまでに前記装着部に装着された記録媒体へ転送していないデータの転送を行うことを特徴とする請求項7に記載の制御方法。
【請求項9】
前記第1及び第2の制御情報に含まれる特定情報は、再生順に関わる番号情報が記録されていることを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項10】
前記第1及び第2の制御情報に含まれる特定情報は、再生順に関わる番号情報が記録されており、前記転送工程は前記記録媒体の交換に応じて前記番号情報をリセットした第2の制御情報を作成することを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項1】
記憶媒体を着脱可能に装着する装着部と、
複数のデータを記録するメモリと、
前記メモリに記録されているデータのうちから、前記装着部に装着された記憶媒体へ転送すべき複数のデータを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された複数のデータを特定する為の特定情報を記述する第1の制御情報を前記メモリに記録する記録制御手段と、
装着された前記記憶媒体の残容量が、前記制御情報によって特定されるデータの全てを記録するのに足りない場合に、前記装着部に装着された記憶媒体に記録可能な容量のデータを、前記メモリから前記記憶媒体に転送するとともに、転送されたデータを特定する情報が記述された第2の制御情報を作成して前記記憶媒体に転送する転送手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記転送手段が、前記装着部に装着された記録媒体へデータ及び前記第2の制御情報を転送後に、前記装着部に装着される記録媒体の交換を促すガイダンス表示する表示手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記装着部に装着された記録媒体へデータ及び前記第2の制御情報を転送後に、前記装着部に別の記録媒体を装着されたことに応じて、前記第1の制御情報により特定されるデータのうち、それまでに前記装着部に装着された記録媒体へ転送していないデータの転送を行うことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1及び第2の制御情報に含まれる特定情報は、再生順に関わる番号情報が記録されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1及び第2の制御情報に含まれる特定情報は、再生順に関わる番号情報が記録されており、前記転送手段は前記記録媒体の交換に応じて前記番号情報をリセットした第2の制御情報を作成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
記憶媒体を着脱可能に装着する装着部と、
複数のデータを記録するメモリとを有する情報処理装置の制御方法であって、
前記メモリに記録されているデータのうちから、前記装着部に装着された記憶媒体へ転送すべき複数のデータを選択する選択工程と、
前記選択工程により選択された複数のデータを特定する為の特定情報を記述する第1の制御情報を前記メモリに記録する記録制御工程と、
装着された前記記憶媒体の残容量が、前記制御情報によって特定されるデータの全てを記録するのに足りない場合に、前記装着部に装着された記憶媒体に記録可能な容量のデータを、前記メモリから前記記憶媒体に転送するとともに、転送されたデータを特定する情報が記述された第2の制御情報を作成して前記記憶媒体に転送する転送工程とを有することを特徴とする制御方法。
【請求項7】
前記転送工程が、前記装着部に装着された記録媒体へデータ及び前記第2の制御情報を転送後に、前記装着部に装着される記録媒体の交換を促すガイダンス表示する表示手段とを有することを特徴とする請求項6に記載の制御方法。
【請求項8】
前記装着部に装着された記録媒体へデータ及び前記第2の制御情報を転送後に、前記装着部に別の記録媒体を装着されたことに応じて、前記第1の制御情報により特定されるデータのうち、それまでに前記装着部に装着された記録媒体へ転送していないデータの転送を行うことを特徴とする請求項7に記載の制御方法。
【請求項9】
前記第1及び第2の制御情報に含まれる特定情報は、再生順に関わる番号情報が記録されていることを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項10】
前記第1及び第2の制御情報に含まれる特定情報は、再生順に関わる番号情報が記録されており、前記転送工程は前記記録媒体の交換に応じて前記番号情報をリセットした第2の制御情報を作成することを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−147725(P2009−147725A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−323679(P2007−323679)
【出願日】平成19年12月14日(2007.12.14)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月14日(2007.12.14)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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