説明

情報処理装置およびその制御方法

【課題】簡単に、現時点で設定されている表示言語を所定の言語に変更することができる情報処理装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】入力・編集が可能な複数種類の言語のうちの特定の言語を、標準言語とする情報処理装置において、少なくとも文字を含む所定のメッセージを表示するための表示手段5と、メッセージの表示言語を、複数種類の言語のうちの、いずれか1の言語に切り替える言語切替処理を行うための言語切替手段14と、言語切替処理により切り替えられ時点の表示言語を、予め定められた所定の言語に戻す言語復帰処理を行う言語復帰処理手段と、を備え、所定の言語は、標準言語である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数種類の言語による表示が可能な情報処理装置およびその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、装置の各種設定を行うための設定画面に表示する言語(以下、「表示言語」と称す)を切り替える言語切替機能を備えた情報処理装置(電子機器)が知られている(例えば、特許文献1参照)。この情報処理装置では、言語切替機能により言語を切り替えた場合、設定画面上のメッセージを言語切替機能により設定した言語と、予め設定されている言語との2種類の言語で表示する。例えば、言語切替機能で設定した言語がデンマーク語で、予め設定した言語が英語の場合、設定画面上には、デンマーク語のメッセージに加え、英語でのメッセージが併記して表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−293585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のように、設定画面上に同時に複数の言語によりメッセージを表示する場合であっても、ユーザーが読めない言語のみの表示になる場合がある。この場合、ユーザーが設定内容を変更しようとしても、表示内容が理解できないため、その先の操作ができなくなってしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、上記の問題に鑑み、簡単に、現時点で設定されている表示言語を所定の言語に変更することができる情報処理装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理装置は、入力・編集が可能な複数種類の言語のうちの特定の言語を、標準言語とする情報処理装置において、少なくとも文字を含む所定のメッセージを表示するための表示手段と、メッセージの表示言語を、複数種類の言語のうちの、いずれか1の言語に切り替える言語切替処理を行うための言語切替手段と、言語切替処理により切り替えられた時点の表示言語を、予め定められた所定の言語に戻す言語復帰処理を行う言語復帰処理手段と、を備え、所定の言語は、標準言語であることを特徴とする。
【0007】
本発明の情報処理装置の制御方法は、少なくとも文字を含む所定のメッセージを表示するための表示部と、メッセージの表示言語を、複数種類の言語に切り替えて表示部に表示する言語切替機能と、を有する情報処理装置の制御方法であって、言語切替機能により切り替えた時点の表示言語を、予め定められた所定の言語に戻す言語復帰処理工程を備え、所定の言語は、複数種類の言語のいずれかを標準言語とする特定の言語であることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【0008】
これらの構成によれば、現在の表示言語を標準言語(所定の言語)に復帰させることができる。一般的に、ユーザーが装置を操作しているということは、当該装置の標準の言語として採用された言語を理解できるということである。すなわち、表示言語の切り替えによって現在の表示言語が、ユーザーが読めない言語になっても、標準言語に復帰させることで、確実にユーザーが読み取れる言語に戻すことができ、表示言語が読み取れずに操作に困るといった不便を緩和することができる。なお、標準言語としては、例えば、広く公用語として使用され、多くの人が理解可能な「英語」が挙げられる。
【0009】
本発明の情報処理装置において、所定の言語として、複数種類の言語のうちの、いずれか1の言語を設定するための言語設定手段を、さらに備えたことが好ましい。
【0010】
この構成によれば、復帰させる言語(所定の言語)を、ユーザー自身が自由に設定することができる。例えば、復帰させる言語として、ユーザーの母国語等を設定しておくことで、現在の表示言語が読み取れずに操作に困る場合であっても、確実にユーザーが理解できる言語に復帰させることができる。
【0011】
本発明の情報処理装置において、言語復帰処理手段は、言語復帰処理において、切り替えられた時点の表示言語を所定の言語に戻すか否かを問い合わせる復帰確認手段を有することが好ましい。
【0012】
この構成によれば、言語復帰処理において、現在の表示言語を、予め設定した言語に戻すか否かの問い合わせ(確認)を行うため、例えば、なんらかの操作の途中で誤って言語復帰処理を行い、急にユーザーが意図しない言語に切り替わるといったトラブルを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置の開蓋状態における外観斜視図である。
【図2】テープ印刷装置の制御ブロック図である。
【図3】現在の表示言語を、基本言語に戻す処理手順を説明するフローチャートである。
【図4】任意の言語を基本言語として設定する処理手順について説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、情報処理装置として、テープ状部材(テープ状媒体)に印刷を行うことによってラベルを作成するテープ印刷装置を例に挙げて説明する。
【0015】
図1は、本実施形態に係るテープ印刷装置1の開閉蓋4を開いた状態の外観斜視図である。図1に示すようにテープ印刷装置1は、装置ケース2により外装が形成され、装置ケース2の前部上面には各種入力キーを備えたキーボード3が配置されると共に、後部上面には、その左部に開閉蓋4が取り付けられ、その右部には表示画面5(表示手段)が配設されている。開閉蓋4の内側にはテープカートリッジCを装着するためのカートリッジ装着部6が窪入形成されており、テープカートリッジCは、開閉蓋4を開放した状態でカートリッジ装着部6に着脱可能に装着される。また、開閉蓋4にはこれを閉じた状態でテープカートリッジCの装着/非装着を視認するための覗き窓7が形成されている。
【0016】
キーボード3には、文字キー群3a、および各種動作モード等を指定するための機能キー群3bが配列されている。文字キー群3aは、JIS配列に基づいたフルキー構成であり、操作するキー数の増加を抑えるためのシフトキーを備えるなど、一般のワードプロセッサー等と同様である。機能キー群3bには、[印刷]キー11、カーソルキー12、[選択]キー13、[言語]キー14(言語切替手段)、[環境設定]キー15などが含まれる。なお、これらのキー入力は、一般的なキーボードと同様に、キー入力毎に個別にキーを設けても良いし、シフトキー等と組み合わせてより少ない数のキーを用いて入力するようにしても良い
【0017】
[印刷]キー11は、印刷実行を指示するためのキーである。カーソルキー12は、上下左右キー([↑],[↓],[←],[→])から成り、カーソル移動やスクロール操作を行うためのキーである。[選択]キー13は、選択候補(選択肢)の選択および確定操作を行うためのキーである。[言語]キー14は、表示画面5に表示する各種情報(メッセージ)の表示言語を切り替えるためのキーである。[環境設定]キー15は、テープ印刷装置1の各種環境設定を行うためのキーである。
【0018】
表示画面5は、液晶ディスプレイで形成されている。表示画面5は、ユーザーがキーボード3により所望のテキストや画像等を入力して、テキストデータや画像データ等の印刷データを作成・編集したり、その結果等を視認(確認)したりする際に用いられる。
【0019】
装置ケース2の左側部には、カートリッジ装着部6と外部とを連通するテープ排出口21が形成され、このテープ排出口21には、送り出した印刷テープTを切断するためのテープカッター22(フルカッター52およびハーフカッター54,図2参照)が臨んでいる。そして、テープ排出口21から印刷済みの印刷テープTが所定長さだけ送り出され、送りを一旦停止させた状態で、この印刷済みの印刷テープTをテープカッター22により切断することにより、短冊状のラベルを作成する。
【0020】
一方、カートリッジ装着部6には、ヘッドカバー25内にサーマルタイプの印刷ヘッド26が内蔵されたヘッドユニット24と、印刷ヘッド26に対峙するプラテン駆動軸27と、後述のインクリボンRを巻き取る巻き取り駆動軸28と、後述のテープリール32の位置決め突起29とを備えている。また、カートリッジ装着部6の下側には、プラテン駆動軸27および巻き取り駆動軸28を回転させるテープ送りモーター30(図2参照)が内蔵されている。
【0021】
テープカートリッジCは、カートリッジケース31内部の上部中央部に、一定の幅(4mm〜48mm程度)の印刷テープTを巻回したテープリール32と、右下部にインクリボンRを巻回したリボンリール33とを収容して構成されており、印刷テープTとインクリボンRは同じ幅で構成されている。また、テープリール32の左下部には前記ヘッドユニット24が差し込まれるための貫通孔34が形成されている。さらに、貫通孔34にヘッドユニット24が差し込まれた状態で、当該ヘッドユニット24に内蔵された印刷ヘッド26に対し、印刷テープTとインクリボンRとが重なる部分を挟んで対向する位置に、前記プラテン駆動軸27に嵌合されて回転駆動するプラテンローラー35が配設されている。一方、前記リボンリール33に近接してリボン巻き取りリール36が配置され、リボンリール33から繰り出されたインクリボンRは、ヘッドカバー25を周回するように配置され、リボン巻き取りリール36に巻き取られるようになっている。
【0022】
テープカートリッジCがカートリッジ装着部6に装着されると、ヘッドカバー25に貫通孔34が、位置決め突起29にテープリール32の中心孔が、巻き取り駆動軸28にリボン巻き取りリール36の中心孔がそれぞれ差し込まれ、印刷テープTおよびインクリボンRを挟み込んで印刷ヘッド26がプラテンローラー35に当接して印刷が可能になる。その後、ユーザーが表示画面5の編集結果を確認しながらキーボード3により所望のテキストや画像を入力し、印刷を指示すると、テープ印刷装置1は、テープ送りモーター30によりテープカートリッジCから印刷テープTを繰り出し、印刷ヘッド26の発熱素子を選択的に発熱させることにより印刷テープTに所望の印刷を行う。印刷テープTの印刷済み部分はテープ排出口21から随時外部に送り出され、印刷を完了すると、テープ送りモーター30は、余白分を含むテープ長さの位置まで印刷テープTの送りを行った後、その送りを停止する(その後、切断処理に移行する)。
【0023】
一方、印刷テープTは、裏面に粘着剤層が形成された記録テープTaと、この粘着剤層により記録テープTaに貼り付けられた剥離テープTbとから構成されている。そして、印刷テープTは、記録テープTaを外側にし、かつ剥離テープTbを内側にしてロール状に巻回されてカートリッジケース31内に収容されている。また、印刷テープTは、テープ種別(テープ幅、テープの地色、地模様、材質(質感)など)が異なる複数種のものが用意されており、各カートリッジケース31には、このうち1種類の印刷テープTおよびインクリボンRが収容されている。また、カートリッジケース31の裏面にはテープカートリッジCの種別を特定する複数の孔(図示省略)が設けられている。また、複数の孔に対応してカートリッジ装着部6には、これらを検出するテープ識別センサー(マイクロスイッチ等)37(図2参照)が、複数設けられており、このテープ識別センサー37により複数の孔の状態を検出することで、テープ種別を判別できるようになっている。
【0024】
次に、図2の制御ブロック図を参照し、テープ印刷装置1の制御構成について説明する。テープ印刷装置1は、操作部41、検出部42、印刷部43、切断部44、駆動部45、およびこれら各部と接続して、テープ印刷装置1全体を制御する制御部40を有している。
【0025】
操作部41は、キーボード3上の文字キー群3aや機能キー群3bからの情報の入力・編集や設定、およびこれら各種情報の表示画面5への表示等、ユーザーインターフェイスとして機能する。
【0026】
検出部42は、上述したテープ識別センサー37を有し、印刷テープT(テープカートリッジC)の種別を検出する。印刷部43は、印刷ヘッド26およびテープ送りモーター30を有し、印刷テープTおよびインクリボンRを搬送しながら印刷テープT上に、生成された印刷データに基づく印刷を行う。
【0027】
切断部44は、印刷テープTの記録テープTaと剥離テープTbの両方を切断するフルカッター52およびこれを駆動するフルカッターモーター51と、印刷テープTの記録テープTaのみを切断するハーフカッター54およびこれを駆動するハーフカッターモーター53と、を有している。そして、これらフルカッター52およびハーフカッター54により、印刷部43で印刷処理済みの印刷テープTを所定の長さになるように切断し、ラベルを作成する。駆動部45は、ディスプレイドライバー55、ヘッドドライバー56、テープ送りモータードライバー57およびカッターモータードライバー58を有し、各部を駆動する。
【0028】
制御部40は、CPU(Central Processing Unit)61、ROM(Read Only Memory)62、RAM(Random Access Memory)63、および入出力制御装置(以下、「IOC:Input Output Controller」と称する)64を備え、これらは互いに内部バス65により接続されている。RAM63は、CPU61が各種処理を実行するための作業領域として使用される。
【0029】
ROM62は、CPU61が各種制御を行うための制御プログラムおよび制御データを記憶している。具体的には、制御プログラムとして、現在の表示言語を他の言語に切り替える言語切替処理を実行するためのプログラムが含まれる。この言語切替処理は、[言語]キー14の押下によって実行される。なお、言語切替処理における言語切替ルールは、[言語]キー14の押下毎に言語を所定の順番に従ってサイクリックに切り替える方法であっても良いし、あるいは、[言語]キー14の押下により、切り替え可能な言語の一覧をメニュー表示し、その中から選択された言語に切り替える方法であっても良い。
【0030】
上記の構成により、CPU61は、ROM62内の各種制御プログラムに従って、IOC64を介してテープ印刷装置1内の各部から各種信号・データを入力する。また、入力された各種信号・データに基づいてRAM63内の各種データを処理し、IOC64を介してテープ印刷装置1の各部に各種信号・データを出力することにより、各種処理制御を行なう。
【0031】
ところで、上述の言語切替処理により表示言語を切り替えた場合、場合によっては、表示画面5の内容が、ユーザーの読めない(理解できない)言語で表示されてしまい、その先の操作ができなくなってしまうという問題がある。この問題を解決すべく、本発明のテープ印刷装置1は、現在の表示言語を、予め設定された言語(以下、「基本言語」と称す。)に戻す機能(以下、「言語復帰機能(言語復帰処理手段)」と称す。)を備えている。なお、この基本言語は、デフォルトの設定として、テープ印刷装置1の標準言語として採用されている言語(ここでは、英語とする)が設定される。以下、図3および4を参照して、詳細に説明する。
【0032】
図3は、言語復帰機能により、テープ印刷装置1の現在の表示言語を基本言語に戻す言語復帰処理手順を説明するフローチャートである。この言語復帰処理は、ユーザーにより、シフトキーおよび[言語]キー14が同時に押下された場合に実行される。以下、フローチャートにしたがって説明する。
【0033】
まず、表示画面5にテキスト入力画面が表示されている状態で(S01)、ユーザーにより、シフトキーおよび[言語]キー14が同時に押下されると(S02)、CPU61(テープ印刷装置1)は、言語復帰確認画面を表示する(S03,復帰確認手段)。この言語復帰確認画面では、現在の表示言語を基準言語(英語)に変更しても良いか否かを問い合わせる確認メッセージが、基準言語自身の表記(以下、「現地名表記」と称す。)で表示される。つまり、ここでは基準言語が英語に設定されているため、例えば、「Switch to English?」のように英語表記(現地名表記)の確認メッセージが表示される。
【0034】
次に、S03の状態で、ユーザーにより表示言語を変更する旨を示すキー操作([選択]キー13の押下)が行われると(S04;Yes)、CPU61は、現在の表示言語を、基本言語に切り替える(S05)と共に、表示画面5に、切り替えた基本言語の名称(つまり、現在の表示言語の名称)を、英語表記および現地名表記で表示する(S06)。すなわち、ここでは、基本言語が英語であるため、「English(英語表記)」および「English(現地名表記)」が表示される。そして、CPU61は、S06の状態から所定時間経過した後、元のテキスト入力画面に遷移し(S01)、一連の言語復帰処理を終える。
【0035】
一方、S03の状態で、ユーザーにより表示言語を変更しない旨を示すキー操作([選択]キー13以外のキーの押下)が行われると(S04;No)、CPU61は、現在の表示言語の名称を、現地名表記および英語表記で表示する(S06)。例えば、現在の表示言語が「日本語」であれば、「Japanese(英語表記)」および「日本語(現地名表記)」と表示される。そして、CPU61は、S06の状態から所定時間経過した後、元のテキスト入力画面に遷移し(S01)、一連の言語復帰処理を終える。
【0036】
続いて、図4について説明する。図4は、任意の言語を基本言語として設定する基本言語設定処理(言語設定手段)の手順について説明するフローチャートである。この基本言語設定処理は、環境設定メニュー([環境設定]キー15の押下で表示されるメニュー)の中の「基本言語設定」により実現される。以下、フローチャートにしたがって説明する。
【0037】
まず、ユーザーにより環境設定メニューから「基本言語設定」が選択されると(S11)、CPU61は、表示画面5に、基本言語として設定可能な言語の選択候補一覧をメニュー表示する(S12)。このメニュー表示では、各選択候補を現地名表記で表示する。つまり、設定可能な言語が「英語」、「デンマーク語」、「日本語」・・・であれば、画面上には「English」、「Dansk」、「日本語」・・・と表示される。
【0038】
続いて、ユーザーによるキー操作により(カーソルキー12および[選択]キー13の操作)、選択候補一覧の中から所望の言語が選択されると(S13)、CPU61は、言語設定確認画面を表示する(S14)。この言語設定確認画面では、選択された言語を基本言語として設定しても良いか否かを問い合わせる確認メッセージが、選択された言語自身の表記(現地名表記)で表示される。
【0039】
このS14の状態で、ユーザーにより、選択した言語を基本言語として設定する旨のキー操作([選択]キー13の押下)が行われると(S15;Yes)、CPU61は、ユーザーにより選択された言語を、基本言語として設定し(S16)、一連の言語設定処理を終える。一方、S14の状態で、ユーザーにより、選択した言語をキャンセルする旨のキー操作([選択]キー13以外のキーの押下)が行われると(S15;No)、CPU61は、再度、言語の選択候補一覧を表示する(S12)。
【0040】
以上のように、本実施形態によれば、現在の表示言語を、予め設定された基本言語(標準言語(英語))に復帰させることができる。一般的に、ユーザーがテープ印刷装置1を操作しているということは、当該装置1の標準の言語として採用された言語を理解できるということである。すなわち、表示言語の切り替えによって現在の表示言語がユーザーが読めない言語になっても、基本言語として設定した標準言語(英語)に復帰させることで、確実にユーザーが読み取れる言語に戻すことができ、表示言語が読み取れずに操作に困るといった不便を緩和することができる。
【0041】
また、本実施形態のように、基本言語をユーザーが自由に設定することができるため、例えば、基本言語として、ユーザーの母国語等を設定しておくことで、現在の表示言語が読み取れずに操作に困る場合であっても、確実にユーザーが理解できる言語に復帰させることができる。
【0042】
また、言語復帰処理において、言語復帰確認画面を表示して現在の表示言語を基本言語に戻すか否かの問い合わせ(確認)を行うため、例えば、なんらかの操作の途中で誤って言語復帰処理を行い、急にユーザーが意図しない言語に切り替わるといったトラブルを防止することができる。
【0043】
なお、本実施形態では、言語復帰処理を、シフトキーおよび[言語]キー14の同時押しをトリガーとして実行しているが、これに限るものではない。例えば、言語復帰処理を実行するための専用キーを設けても良いし、あるいは現在実装されているいずれかのキーを、通常とは異なる押し方で押したときに言語復帰処理を実行するようにしても良い。
【0044】
また、上述した実施例によらず、テープ印刷装置1の構成や処理工程等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
【符号の説明】
【0045】
1…テープ印刷装置 3…キーボード 5…表示画面 14…言語キー 15…環境設定キー 40…制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力・編集が可能な複数種類の言語のうちの特定の言語を、標準言語とする情報処理装置において、
少なくとも文字を含む所定のメッセージを表示するための表示手段と、
前記メッセージの表示言語を、前記複数種類の言語のうちの、いずれか1の言語に切り替える言語切替処理を行うための言語切替手段と、
前記言語切替処理により切り替えられた時点の表示言語を、予め定められた所定の言語に戻す言語復帰処理を行う言語復帰処理手段と、を備え、
前記所定の言語は、前記標準言語であることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記所定の言語として、
前記複数種類の言語のうちの、いずれか1の言語を設定するための言語設定手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記言語復帰処理手段は、
前記言語復帰処理において、前記切り替えられた時点の表示言語を前記所定の言語に戻すか否かを問い合わせる復帰確認手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
少なくとも文字を含む所定のメッセージを表示するための表示部と、前記メッセージの表示言語を、複数種類の言語に切り替えて前記表示部に表示する言語切替機能と、を有する情報処理装置の制御方法であって、
前記言語切替機能により切り替えた時点の表示言語を、予め定められた所定の言語に戻す言語復帰処理工程を備え、
前記所定の言語は、前記複数種類の言語のいずれかを標準言語とする特定の言語であることを特徴とする情報処理装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−93197(P2011−93197A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−249071(P2009−249071)
【出願日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】