説明

情報処理装置および方法、並びにプログラム

【課題】番組を利用するためのユーザインタフェースの機能を、条件に応じて変更することができる。
【解決手段】 メタデータ取得部51は、インターネット上に公開されたメタデータ(番組名、放送局名等)を取得し、放送条件取得部52および制御部54に供給する。放送条件取得部52は、メタデータ取得部51から供給されたメタデータの中から、所定の情報(放送開始時刻)を放送条件として抽出し、制御部54に供給する。視聴条件取得部53は、要求に応じて視聴条件(現在の時刻)を取得して、制御部54に供給する。制御部54は、放送条件取得部52から供給された放送条件(放送開始時刻)と、視聴条件取得部部53から供給された視聴条件(現在の時刻)に基づいて、番組紹介画面に実装されるユーザインタフェースの機能を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、コンテンツ紹介画面に実装されたユーザインタフェースを介して、適切に実行されるコンテンツを利用するための機能をユーザに提供することができる情報処理装置および方法、並びにプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、BS(Broadcasting Satellite)放送やCS(Communication Satellite)放送などの多チャンネルデジタル放送の普及がめざましい。
【0003】
ところでこの多チャンネル放送での番組の選択は、EPG(電子番組ガイド)を用いて行われるが、その表示は、例えば映画、音楽、スポーツなどの番組のジャンル毎に異なるものとなっていることがある(特許文献1参照)。このようにEPGの表示を所定の条件により異なるようにすれば、番組の選択が容易になる。
【0004】
【特許文献1】特開2001−54076号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、EPG表示のための条件は、通常、時間的に変化しないもの(例えば番組のジャンル)であり、時間的に変化する条件に応じてEPGの表示を変化させることは、開示されていない。
【0006】
例えば時間の経過とともに、番組は、放送前の番組、放送中の番組、放送が終了した番組のように、その状態(意味)が変化し、その状態に応じて、ユーザの利用方法も、録画予約、放送途中からの視聴、録画されたものの視聴のように変化する。すなわち変化する番組の状態に応じてEPGの表示やコンテンツを利用するためのユーザインタフェースの機能を変化(決定)することができれば、適切な情報(機能)をユーザに提供することができる。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、番組の状態に応じてコンテンツを利用するためのユーザインタフェースの機能を決定することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の情報処理装置は、コンテンツの提供に関する所定の情報を第1の条件情報として取得する第1の取得手段と、コンテンツの利用に関する所定の情報を第2の条件情報を取得する第2の取得手段と、第1の条件情報と第2の条件情報に基づいて、ユーザインタフェースの機能を決定する決定手段と、決定手段により決定された機能を有するユーザインタフェースが実装された、コンテンツを紹介するためのコンテンツ紹介画面を生成する生成手段と、コンテンツ紹介画面の表示を制御する表示制御手段と、表示制御手段により表示されたコンテンツ紹介画面上のユーザインタフェースに対する操作に応じて、機能を実行する実行手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
コンテンツのメタデータを取得する第3の取得手段をさらに備え、第1の取得手段には、メタデータの中から、第1の条件情報を取得させることができる。
【0010】
コンテンツは、放送番組であり、第1の条件情報は、番組の放送開始時刻であり、第2の条件情報は、現在の時刻であるようにすることができ、決定手段は、番組の放送開始時刻および現在の時刻に基づいて、番組の放送が開始されていないと判定したとき、ユーザインタフェースの機能を、番組を録画予約する機能とし、放送が開始されていると判定したとき、ユーザインタフェースの機能を、番組を再生する機能とすることができる。
【0011】
第1の条件情報は、番組の放送開始時刻と放送終了時刻であるようにすることができ、決定手段は、番組の放送開始時刻および放送終了時刻、並びに現在の時刻に基づいて、番組が放送中であると判定した場合において、番組が録画されているとき、ユーザインタフェースの機能を、番組を追っかけ再生する機能とし、コンテンツが録画されていないとき、ユーザインタフェースの機能を、番組を放送途中から再生する機能とすることができる。
【0012】
決定手段は、番組の放送終了時刻および現在の時刻に基づいて、番組の放送が終了していると判定した場合において、番組が録画されているとき、ユーザインタフェースに対応する機能を、録画された番組を再生する機能とすることができる。
【0013】
実行手段は、機能が実行することができないとき、例外処理を実行することができる。
【0014】
例外処理は、ストリーミング再生処理であるようにすることができる。
【0015】
ストリーミングサイトを検索してそのサイトからストリーミング再生することができる。
【0016】
例外処理は、次週放送分の録画予約処理、再放送分の録画予約処理、関連番組の録画予約処理、または関連サイトの表示処理のいずれかの処理であるようにすることができる。
【0017】
本発明の情報処理方法は、コンテンツの提供に関する所定の情報を第1の条件情報として取得する第1の取得ステップと、コンテンツの利用に関する所定の情報を第2の条件情報を取得する第2の取得ステップと、第1の条件情報と第2の条件情報に基づいて、ユーザインタフェースの機能を決定する決定ステップと、決定ステップにより決定された機能を有するユーザインタフェースが実装された、コンテンツを紹介するためのコンテンツ紹介画面を生成する生成ステップと、コンテンツ紹介画面の表示を制御する表示制御ステップと、表示制御ステップにより表示されたコンテンツ紹介画面上のユーザインタフェースに対する操作に応じて、機能を実行する実行ステップとを含むことを特徴とする。
【0018】
本発明のプログラムは、コンテンツの提供に関する所定の情報を第1の条件情報として取得する第1の取得ステップと、コンテンツの利用に関する所定の情報を第2の条件情報を取得する第2の取得ステップと、第1の条件情報と第2の条件情報に基づいて、ユーザインタフェースの機能を決定する決定ステップと、決定ステップにより決定された機能を有するユーザインタフェースが実装された、コンテンツを紹介するためのコンテンツ紹介画面を生成する生成ステップと、コンテンツ紹介画面の表示を制御する表示制御ステップと、表示制御ステップにより表示されたコンテンツ紹介画面上のユーザインタフェースに対する操作に応じて、機能を実行する実行ステップとを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0019】
本発明の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、コンテンツの提供に関する所定の情報が第1の条件情報として取得され、コンテンツの利用に関する所定の情報が第2の条件情報として取得され、第1の条件情報と第2の条件情報に基づいて、ユーザインタフェースの機能が決定され、決定された機能を有するユーザインタフェースが実装された、コンテンツを紹介するためのコンテンツ紹介画面が生成され、コンテンツ紹介画面が表示され、表示されたコンテンツ紹介画面上のユーザインタフェースに対する操作に応じて、機能が実行される。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、コンテンツ紹介画面のユーザインタフェースを介して、適切に実行される機能を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0022】
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
【0023】
本発明の情報処理装置は、コンテンツの提供に関する所定の情報を第1の条件情報(例えば、放送条件)として取得する第1の取得手段(例えば、図3の放送条件取得部52)と、コンテンツの利用に関する所定の情報を第2の条件情報(例えば、視聴条件)として取得する第2の取得手段(例えば、図3の視聴条件取得部53)と、第1の条件情報と第2の条件情報に基づいて、ユーザインタフェースの機能を決定する決定手段(例えば、図3の制御部54)と、決定手段により決定された機能を有するユーザインタフェース(例えば、図6の操作ボタンUIa)が実装された、コンテンツを紹介するためのコンテンツ紹介画面(例えば、図6の番組紹介画面)を生成する生成手段(例えば、図3の制御部54)と、コンテンツ紹介画面の表示を制御する表示制御手段(例えば、図3のインタフェース部55)と、表示制御手段により表示されたコンテンツ紹介画面上のユーザインタフェースに対する操作に応じて、機能を実行する実行手段(例えば、図3の処理部57)とを備えることを特徴とする。
【0024】
コンテンツのメタデータ(例えば、図5のメタデータ)を取得する第3の取得手段(例えば、図3のメタデータ取得部51)をさらに備え、第1の取得手段には、メタデータの中から、第1の条件情報を取得させることができる。
【0025】
コンテンツは、放送番組であり、第1の条件情報は、番組の放送開始時刻であり、第2の条件情報は、現在の時刻であるようにすることができ、決定手段(例えば、図4のステップS5またはステップS9,S11,S14の処理を行う図3の制御部54)は、番組の放送開始時刻および現在の時刻に基づいて、番組の放送が開始されていないと判定したとき、ユーザインタフェースの機能を、番組を録画予約する機能とし、放送が開始されていると判定したとき、ユーザインタフェースの機能を、番組を再生する機能とすることができる。
【0026】
第1の条件情報は、番組の放送開始時刻と放送終了時刻であるようにすることができ、決定手段(例えば、図4のステップS9またはステップS11の処理を行う図3の制御部54)は、番組の放送開始時刻および放送終了時刻、並びに現在の時刻に基づいて、番組が放送中であると判定した場合において、番組が録画されているとき、ユーザインタフェースの機能を、番組を追っかけ再生する機能とし、コンテンツが録画されていないとき、ユーザインタフェースの機能を、番組を放送途中から再生する機能とすることができる。
【0027】
決定手段(例えば、図4のステップS14の処理を行う図3の制御部54)は、番組の放送終了時刻および現在の時刻に基づいて、番組の放送が終了していると判定した場合において、番組が録画されているとき、ユーザインタフェースに対応する機能を、録画された番組を再生する機能とすることができる。
【0028】
実行手段は、機能が実行することができないとき、例外処理(例えば、図12または図15の処理)を実行することができる。
【0029】
例外処理は、ストリーミング再生処理(例えば、図12の処理)であるようにすることができる。
【0030】
ストリーミングサイトを検索してそのサイトからストリーミング再生することができる(例えば、図12のステップS53,ステップS54)。
【0031】
例外処理は、次週放送分の録画予約処理、再放送分の録画予約処理、関連番組の録画予約処理、または関連サイトの表示処理のいずれかの処理(例えば、図15の処理)であるようにすることができる。
【0032】
図1は、本発明を適用したパーソナルコンピュータ3の利用例を示している。
【0033】
サーバ1は、例えば、テレビジョン放送される番組の提供に関する情報(番組名、放送局名、放送開始時刻、放送終了時刻等)を、インターネット2上に公開する。なおこの番組の提供に関する情報は、番組毎にXML(eXtensible Markup Language)文書でメタデータとして存在する。
【0034】
パーソナルコンピュータ3は、インターネット2上に公開されているメタデータを利用してユーザに番組を紹介する画面(以下、番組紹介画面と称する)を生成し、表示することができる。なおここで生成される番組紹介画面には、コンテンツを利用するためのユーザインタフェース(例えば、操作ボタン)が実装されており、そのユーザインタフェースに対応する機能が、番組提供に関する所定の情報(例えば、放送開始時刻や終了時刻)(以下、放送条件と称する)と番組利用に関する所定の情報(例えば、現在の時刻)(以下、視聴条件と称する)に基づいて決定される(切り替えられる)ようになされている。
【0035】
図2は、パーソナルコンピュータ3の構成例を示している。
【0036】
CPU(Central Processing Unit)11にはバス15を介して入出力インタフェース16が接続されており、CPU11は、入出力インタフェース16を介して、ユーザから、キーボード、マウスなどよりなる入力部18から指令が入力されると、例えば、ROM(Read Only Memory)12、ハードディスク14、またはドライブ20に装着される磁気ディスク31、光ディスク32、光磁気ディスク33、若しくは半導体メモリ34などの記録媒体に格納されているプログラムを、RAM(Random Access Memory)13にロードして実行する。これにより、後述する各種の処理が行われる。
【0037】
さらに、CPU11は、その処理結果を、例えば、入出力インタフェース16を介して、LCD(Liquid Crystal Display)などよりなる表示部17に必要に応じて出力する。なお、プログラムは、ハードディスク14やROM12に予め記憶しておき、コンピュータ3と一体的にユーザに提供したり、磁気ディスク31、光ディスク32、光磁気ディスク33、半導体メモリ34等のパッケージメディアとして提供したり、衛星、ネットワーク等から通信部19を介してハードディスク14に提供することができる。
【0038】
図3は、パーソナルコンピュータ3の本発明に関連する部分の機能的構成例を示している。この機能的構成は、図2のCPU11が所定のアプリケーションプログラムを、図2の各部を制御して実行することにより実現される。
【0039】
メタデータ取得部51は、インターネット2上に公開されたメタデータ(番組名、放送局名、放送開始時刻、放送終了時刻等)を取得し、放送条件取得部52および制御部54に供給する。
【0040】
放送条件取得部52は、メタデータ取得部51から供給されたメタデータの中から、所定の情報(例えば、放送開始時刻と終了時刻)を、放送条件として抽出し、制御部54に供給する。
【0041】
視聴条件取得部53は、要求に応じて視聴条件を取得して、制御部54に供給する。この例の場合、視聴条件取得部53は、図示せぬ時計を内蔵し、要求に応じて、現在の時刻を検知して、制御部54に通知する。
【0042】
制御部54は、放送条件取得部52から供給された放送条件(放送開始時刻と終了時刻)と、視聴条件取得部部53から供給された視聴条件(現在の時刻)に基づいて、番組紹介画面に実装されるユーザインタフェースの機能を決定する。
【0043】
制御部54は、メタデータ取得部51から供給されたメタデータの各情報の表示(番組名や放送局名等の表示)と、放送条件と視聴条件に基づいて決定した機能を起動するためのユーザインタフェース(例えば、操作ボタン)からなる番組紹介画面を生成し、インタフェース部55に供給する。
【0044】
インタフェース55部は、制御部54から供給された番組紹介画像を表示部56に表示させる。
【0045】
インタフェース部55はまた、表示部56に表示された番組紹介画面のユーザインタフェース(操作ボタン)が操作されたとき、それに対応した所定の機能を、処理部57に実行させる。
【0046】
処理部57は、この例の場合、録画予約処理部57A乃至録画番組再生処理部57Dから構成されている。
【0047】
録画予約処理部57Aは、指定された番組の録画予約を受け付け、通信部19(図2)を介して入力された番組を、ハードディスク14に記録する。放送中番組再生処理部57Bは、図示せぬ画像処理部を制御して、いま通信部19を介して入力されている(受信されている)番組を再生する(放送中の番組を放送途中から再生する)処理を行う。
【0048】
追っかけ再生処理部57Cは、放送中の番組であって、録画されているものの追っかけ再生を行う。追っかけ再生により、番組の録画中に、すでに録画済みの番組冒頭から再生を始めることができる。録画再生処理部57Dは、放送が終了した番組であって、録画されているものを再生する処理を行う。
【0049】
次に、番組紹介画面を表示する場合のパーソナルコンピュータ3の動作を、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0050】
ステップS1において、パーソナルコンピュータ3のメタデータ取得部51は、インターネット2上に公開されているメタデータを取得し、放送条件取得部52および制御部54に供給する。
【0051】
図5は、番組AのメタデータDAの例を示している。このメタデータDAは、番組名Aの、番組名(<タイトル>)、概要(<description>)、番組Aのホームページ(<link>)、放送地域(<location>)、放送局(<チャンネル>)、放送開始時刻(<開始時刻>)、放送終了時刻(<終了時刻>)、放送日に関する情報(<周期>)等から構成されている。
【0052】
なお以下においては、この番組AのメタデータDAに基づいて番組Aの番組紹介画面を生成するものとする。
【0053】
ステップS2において、放送条取得部52は、メタデータ取得部51から供給されたメタデータから、放送条件としての所定の情報を取得し、制御部54に通知する。この例の場合、放送開始時刻tsと放送終了時刻teが放送条件として取得されて、制御部54に通知される。
【0054】
次に、ステップS3において、制御部54は、視聴条件取得部53から視聴条件(この例の場合、現在の時刻tn)を取得する。
【0055】
ステップS4において、制御部54は、番組放送開始時刻ts(放送条件)と現在の時刻tn(視聴条件)を比較し、番組放送開始時刻が過ぎているか否かを判定し、過ぎていないと判定した場合(放送がまだ開始されていない場合)、ステップS5に進む。
【0056】
ステップS5において、制御部54は、番組Aの録画予約する機能を起動するためのユーザインタフェース(操作ボタンUIa)を含む、番組Aの番組紹介画面を生成し、インタフェース部55に供給する。インタフェース部55は、制御部54から供給されたその番組紹介画面を表示部56に表示する。
【0057】
図6は、ここで表示される番組Aの番組紹介画面の例を示している。この番組紹介画面には、番組Aの番組名、放送局名、放送地域名、放送開始時刻、放送終了時刻とともに、この番組Aを録画予約する機能を起動するための操作ボタンUIaが「録画予約できます」のメッセージと対応付けられて表示されている。
【0058】
図4に戻り、ステップS6において、インタフェース部55は、図6の操作ボタンUIaに対する操作に応じた処理を実行する。具体的には、操作ボタンUIaが操作されると、インタフェース部55は、録画予約処理部57Aを制御して、番組Aの録画予約を受付、番組Aを録画する処理を実行させる。
【0059】
ステップS4で、番組放送開始時刻が過ぎていると判定された場合(番組がすでに始まっており、録画予約ができないとき)、ステップS7に進み、制御部54は、放送終了時刻(放送条件)と現在の時刻(視聴条件)を比較して、番組Aの放送が終了したか否かを判定する。
【0060】
ステップS7で、番組Aの放送が終了していないと判定した場合(番組Aが放送中である場合)、制御部54は、ステップS8に進み、番組Aの録画が行われているか否かを判定し、録画が行われていないと判定した場合、ステップS9に進む。
【0061】
ステップS9において、制御部54は、番組Aを放送途中から再生する機能を起動するためのユーザインタフェース(操作ボタンUIb)を含む、番組Aの番組紹介画面を生成し、インタフェース部55に供給する。インタフェース部55は、制御部54から供給された番組紹介画面を表示部56に表示する。
【0062】
図7は、ここで表示される番組Aの番組紹介画面の例を示している。この番組紹介画面には、番組Aの番組名や放送局名等とともに、番組Aを放送途中から再生する機能を起動するための操作ボタンUIbが「途中から視聴できます」のメッセージと対応付けられて表示されている。
【0063】
ステップS10において、インタフェース部55は、操作ボタンUIbに対する操作に応じた処理を実行する。具体的には、操作ボタンUIbが操作されると、インタフェース部55は、放送中番組再生処理部57Bを制御して、番組Aを放送途中から再生する処理を実行させる。これによりユーザは、番組Aを途中から視聴することができる。
【0064】
ステップS8で、番組Aの録画が行われていると判定された場合(録画中である場合)、ステップS11に進み、制御部54は、番組Aを追っかけ再生する機能を起動するユーザインタフェース(操作ボタンUIc)を含む、番組Aの番組紹介画面を生成し、インタフェース部55に供給する。インタフェース部55は、制御部54から供給された番組紹介画面を表示部56に表示する。
【0065】
図8は、ここで表示される番組Aの番組紹介画面の例を示している。この番組紹介画面には、番組Aの番組名や放送局名等とともに、追っかけ再生機能を起動するための操作ボタンUIcが「追っかけ再生できます」のメッセージと対応付けられて表示されている。
【0066】
ステップS12において、インタフェース部55は、操作ボタンUIcに対する操作に応じた処理を実行する。具体的には、操作ボタンUIcが操作されると、インタフェース部55は、追っかけ再生処理部57Cを制御して、番組Aを追っかけ再生する処理を実行させる。これによりユーザは、番組Aを最初から視聴することができる。
【0067】
ステップS7で、放送が終了していると判定された場合、ステップS13に進み、制御部54は、番組Aが録画されているか否かを判定し、録画されていると判定した場合、ステップS14に進む。
【0068】
ステップS14において、制御部54は、録画された番組Aを再生する機能を起動するためのユーザインタフェース(操作ボタンUId)を含む、番組Aの番組紹介画面を生成し、インタフェース部55に供給する。インタフェース部55は、制御部54から供給された番組紹介画面を表示部56に表示する。
【0069】
図9は、ここで表示される番組Aの番組紹介画面の例を示している。この番組紹介画面には、番組Aの番組名や放送局名等とともに、録画された番組Aを再生する機能を起動するための操作ボタンUIdが「録画を視聴できます」のメッセージと対応付けられて表示されている。
【0070】
ステップS15において、インタフェース部55は、操作ボタンUIdに対する操作に応じた処理を実行する。具体的には、操作ボタンUIdが操作されると、インタフェース部55は、録画番組再生処理部57Dを制御して、録画された番組Aを再生する処理を実行させる。これによりユーザは、番組Aを視聴することができる。
【0071】
ステップS6、ステップS10、ステップS12、若しくはステップS15での処理で操作ボタンUIに応じた処理が実行されたとき、処理は終了する。またステップS13で、番組Aが録画されていないと判定されたされたときも(番組Aの番組紹介画面は表示されずに)処理は終了する。
【0072】
すなわち以上の例では、図10に示すように、番組Aの放送が開始されていないとき(現在の時刻(時刻tn1)が番組放送開始時刻tsより前の時刻であるとき)、録画予約が可能であるので、ユーザインタフェースUIに対応する機能が、録画予約する機能とされる(図6)。また番組Aが放送中のとき(現在の時刻(時刻tn2)が、番組Aの放送中の時刻であるとき)、録画予約はできないので、ユーザインタフェースUIに対応する機能が、放送途中から番組を再生する機能(図7)または番組Aが録画中であれば、追っかけ再生する機能(図8)とされる。そして番組Aの放送が終了してしまっているとき(現在の時刻(時刻tn3)が、番組Aの放送終了時刻の後の時刻であるとき)、録画予約はもちろん、途中からの視聴や追っかけ再生もできないので、ユーザインタフェースUIの機能が、番組Aが録画されているとき、録画された番組Aを視聴する機能とされる(図9)。
【0073】
このように放送条件と視聴条件に基づいて、番組を利用するためのユーザインタフェースの機能を決定するようにしたので、適切に実行される機能をユーザに提供することができる。
【0074】
ところで例えば図4のステップS5の処理で、録画予約をするための操作ボタンUIaを含む番組紹介画面(図6)が表示された後に、ハードディスク14に他のデータが記憶され、番組Aを録画する分の容量がなくなってしまった場合、番組Aを録画することができなくなる(操作ボタンUIaに対応する処理が適切に実行されなくなる)。
【0075】
またステップS11およびステップS14の処理で、操作ボタンUIc,UIdを含む番組紹介画面(図8、図9)が表示された後に、何らかの理由で番組Aの録画が消去されてしまった場合、番組Aを再生できなくなる(操作ボタンUIc,UIdに対応する機能が実行されなくなる)。
【0076】
そこで、このように、操作ボタンUIに対応する機能が実行されないとき、その機能に代えて、他の機能が例外処理として実行されるようにすることができる。
【0077】
図11のフローチャートは、例外処理が実行される、図4のステップS15の録画番組再生処理の詳細を示している。
【0078】
すなわち図9に示す操作ボタンUIdが操作されたとき、インタフェース部55は、ステップS31において、番組Aのデータがハードディスク14に存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合、ステップS32に進み、録画番組再生処理部57Dを介して、番組Aのデータをハードディスク14から読み出して再生する。
【0079】
一方ステップS31で、番組Aのデータがハードディスク14に存在しないと判定された場合(何らかの理由で番組Aのデータが消去されている場合)、ステップS33に進み、その旨を、制御部54に通知し、制御部54は、所定の例外処理を実行する。
【0080】
ここでの例外処理を、図12および図15のフローチャートを参照して説明する。図12における例外処理では、番組Aがストリーミング再生される。
【0081】
ステップS51において、制御部54は、番組Aのメタデータの中に、ストリーミングコンテンツの記述(例えば、番組Aのストリーミング元としてのURL)が含まれているか否かを判定し、その記述(URL)が含まれていると判定した場合、ステップS52に進む。
【0082】
ステップS52において、制御部54は、ストリーミング再生機能を起動するための操作ボタンUIeを含む、番組Aの番組紹介画面を生成し、インタフェース部55に供給する。なおこの操作ボタンUIeは、番組Aのストリーミング元としてのURLが関連付けられている。
【0083】
インタフェース部55は、制御部54から供給された番組紹介画面を、図4のステップS14で表示した番組紹介画面(図9)に代えて、表示部56に表示する。
【0084】
図13は、ここで表示される番組Aの番組紹介画面の例を示している。この番組紹介画面には、番組Aの番組名や放送局名等とともに、ストリーミング再生機能を起動するための操作ボタンUIeが「ストリーミング再生できます」のメッセージと対応付けられて表示されている。
【0085】
ステップS51で、番組Aのメタデータの中に、ストリーミングコンテンツの記述が含まれていないと判定された場合、ステップS53に進み、制御部54は、通信部19を制御して、番組Aのストリーミング元としてのサイトを検索する。
【0086】
ステップS54において、制御部54は、ステップS53での検索結果に応じた番組紹介画面を生成する。例えばストリーミング元としてのサイトが検索されたとき、制御部54は、図13に示したようなストリーミング再生機能を起動するための操作ボタンUIeが表示される番組紹介画面を生成し、インタフェース部55に供給する。この操作ボタンUIeには、ステップS53で検索されたサイトが関連付けされている。
【0087】
インタフェース部55は、制御部54から供給された番組紹介画面を、ステップS14で表示した番組紹介画面(図9)に代えて表示する。
【0088】
ステップS52またはステップS54で、番組紹介画面が表示されたとき、ステップS55に進み、インタフェース部55は、操作ボタンUIeに対する操作に応じた処理を実行する。具体的には、インタフェース部55は、操作ボタンUIeが操作されたとき、処理部57を制御して、操作ボタンUIeに関連付けられたサイトからの番組Aのストリーミング再生を実行させる。この例の場合、処理部57には、図14に示すように、ストリーミング再生処理部57Eがさらに設けられおり、そのストリーミング再生処理部57Eが、番組Aのストリーミング再生を行う。
【0089】
次に図15における例外処理を説明する。この例外処理では、次回放送分の録画予約等が行われる。
【0090】
ステップS71において、制御部54は、番組Aが毎週放送されている番組か、番組Aの再放送があるか、番組Aのダイジェスト版などの番組Aに関連する番組が存在するか、または番組Aの関連するホームページが存在するかなどを、番組Aのメタデータを参照して確認する。
【0091】
ステップS72において、制御部54は、ステップS71での確認結果を反映させた番組Aの番組紹介画面を生成し、インタフェース部55に供給する。インタフェース部55は、制御部54から供給された番組紹介画面を表示部56に表示する。
【0092】
図16は、ここで表示される番組Aの番組紹介画面の例を示している。この番組紹介画面には、番組Aの番組名や放送局名等とともに、次週放送分の録画予約機能を起動するための操作ボタンUIa−1と、関連放送の録画予約機能を起動するための操作ボタンUIa−2とが表示されている。
【0093】
ステップS73において、インタフェース部55は、操作ボタンUIに対する操作に応じた処理を実行する。図16の例の場合、操作ボタンUIa−1が操作されたとき、インタフェース部55は、録画予約処理部57Aを制御して、番組Aの次週放送分の録画予約を行わせる。またボタンUIa−2が操作されたとき、インタフェース部55は、録画予約処理部57Aを制御して、番組Aの関連番組の録画予約を行わせる。
【0094】
以上のようにユーザインタフェースの機能が実行できなくなったときでも、例外処理が実行されるようにしたので、適切に実行される機能をユーザに提供することができる。
【0095】
なお、本明細書において、方法およびプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明を適用したパーソナルコンピュータの利用例を示している。
【図2】図1のパーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【図3】図1のパーソナルコンピュータの機能的構成例を示すブロック図である。
【図4】番組紹介画面表示処理を説明するフローチャートである。
【図5】メタデータの例を示す図である。
【図6】番組紹介画面の表示例を示す図である。
【図7】番組紹介画面の他の表示例を示す図である。
【図8】番組紹介画面の他の表示例を示す図である。
【図9】番組紹介画面の他の表示例を示す図である。
【図10】ユーザインタフェースに対応する機能を説明する図である。
【図11】図4のステップS15の詳細を説明するフローチャートである。
【図12】図11のステップS33の例外処理を説明するフローチャートである。
【図13】番組紹介画面の他の表示例を示す図である。
【図14】図1のパーソナルコンピュータの他の機能的構成例を示すブロック図である。
【図15】図11のステップS33の他の例外処理を説明するフローチャートである。
【図16】番組紹介画面の他の表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0097】
1 サーバ, 2 インターネット, 3 パーソナルコンピュータ, 51 メタデータ取得部, 52 放送条件取得部, 53 視聴条件取得部, 54 制御部, 55 インタフェース部, 56 表示部, 57 処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の機能を実行するための所定のユーザインタフェースが実装されるコンテンツ紹介画面を表示する情報処理装置において、
コンテンツの提供に関する所定の情報を第1の条件情報として取得する第1の取得手段と、
前記コンテンツの利用に関する所定の情報を第2の条件情報として取得する第2の取得手段と、
前記第1の条件情報と第2の条件情報に基づいて、前記ユーザインタフェースの機能を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された機能を有する前記ユーザインタフェースが実装された、前記コンテンツを紹介するためのコンテンツ紹介画面を生成する生成手段と、
前記コンテンツ紹介画面の表示を制御する表示制御手段と、
前記表示制御手段により表示された前記コンテンツ紹介画面上の前記ユーザインタフェースに対する操作に応じて、前記機能を実行する実行手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
コンテンツのメタデータを取得する第3の取得手段をさらに備え、
前記第1の取得手段は、前記メタデータの中から、前記第1の条件情報を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記コンテンツは、放送番組であり、
前記第1の条件情報は、前記番組の放送開始時刻であり、
前記第2の条件情報は、現在の時刻であり、
前記決定手段は、前記番組の放送開始時刻および現在の時刻に基づいて、前記番組の放送が開始されていないと判定したとき、前記ユーザインタフェースの機能を、前記番組を録画予約する機能とし、放送が開始されていると判定したとき、前記ユーザインタフェースの機能を、前記番組を再生する機能とする
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記第1の条件情報は、前記番組の放送開始時刻と放送終了時刻であり、
前記決定手段は、前記番組の放送開始時刻および放送終了時刻、並びに現在の時刻に基づいて、前記番組が放送中であると判定した場合において、前記番組が録画されているとき、前記ユーザインタフェースの機能を、前記番組を追っかけ再生する機能とし、前記コンテンツが録画されていないとき、前記ユーザインタフェースの機能を、前記番組を放送途中から再生する機能とする
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記決定手段は、前記番組の放送終了時刻および現在の時刻に基づいて、前記番組の放送が終了していると判定した場合において、前記番組が録画されているとき、前記ユーザインタフェースに対応する機能を、前記録画された番組を再生する機能とする
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記実行手段は、前記機能が実行することができないとき、例外処理を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記例外処理は、ストリーミング再生処理である
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
ストリーミングサイトを検索してそのサイトからストリーミング再生する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記例外処理は、次週放送分の録画予約処理、再放送分の録画予約処理、関連番組の録画予約処理、または関連サイトの表示処理のいずれかの処理である
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項10】
所定の機能を実行するための所定のユーザインタフェースが実装されるコンテンツ紹介画面を表示する情報処理方法において、
コンテンツの提供に関する所定の情報を第1の条件情報として取得する第1の取得ステップと、
前記コンテンツの利用に関する所定の情報を第2の条件情報として取得する第2の取得ステップと、
前記第1の条件情報と第2の条件情報に基づいて、前記ユーザインタフェースの機能を決定する決定ステップと、
前記決定ステップにより決定された機能を有する前記ユーザインタフェースが実装された、前記コンテンツを紹介するためのコンテンツ紹介画面を生成する生成ステップと、
前記コンテンツ紹介画面の表示を制御する表示制御ステップと、
前記表示制御ステップにより表示された前記コンテンツ紹介画面上の前記ユーザインタフェースに対する操作に応じて、前記機能を実行する実行ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
所定の機能を実行するための所定のユーザインタフェースが実装されるコンテンツ紹介画面を表示するためのプログラムであって、
コンテンツの提供に関する所定の情報を第1の条件情報として取得する第1の取得ステップと、
前記コンテンツの利用に関する所定の情報を第2の条件情報として取得する第2の取得ステップと、
前記第1の条件情報と第2の条件情報に基づいて、前記ユーザインタフェースの機能を決定する決定ステップと、
前記決定ステップにより決定された機能を有する前記ユーザインタフェースが実装された、前記コンテンツを紹介するためのコンテンツ紹介画面を生成する生成ステップと、
前記コンテンツ紹介画面の表示を制御する表示制御ステップと、
前記表示制御ステップにより表示された前記コンテンツ紹介画面上の前記ユーザインタフェースに対する操作に応じて、前記機能を実行する実行ステップと
を含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−5700(P2006−5700A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−180580(P2004−180580)
【出願日】平成16年6月18日(2004.6.18)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】