説明

情報処理装置および方法、情報提供装置および方法、並びにプログラム

【課題】ライセンス情報を容易に管理できるようにする。
【解決手段】端末装置11は、アンテナ12を介して更新用カード13からカード内情報を取得する。端末装置11は、カード内情報に基づいて更新するモジュールの情報を取得し、ネットワーク14を介して管理サーバ15に送信する。管理サーバ15は、受信した更新するモジュールの情報に基づいて更新モジュールを取得し、端末装置11に送信する。端末装置11は、受信した更新モジュールをインストールする。本発明は、例えば、自動販売機に埋め込まれた電子機器システムに適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理装置および方法、情報提供装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、ライセンス情報を容易に管理できるようにした情報処理装置および方法、情報提供装置および方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器システムにおいて、電子機器のファームウェアを更新する技術が提案されている。
【0003】
特許文献1には、POS(Point Of Sales)システムに接続された電子機器のファームウェアを更新することが記載されている。ここでは、POSシステムがインターネットを介してサーバにアクセスして認証を行うことにより、POSシステムが更新ファームウェアをダウンロードし、電子機器に転送することが記載されている。
【0004】
また特許文献2には、次のことが記載されている。すなわち、POSシステムに接続された電子機器のファームウェアを更新する場合、電子機器がPOSシステムからファームウェアの更新要求を受け付ける。そして、それぞれの電子機器のファームウェアの更新状況に応じてファームウェアが更新される。
【0005】
【特許文献1】特開2009−245398
【特許文献2】特開2008−181228
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら特許文献1の手法では、ファームウェアの更新、または新たなモジュール機能を追加するときにライセンスを必要とする場合、ライセンス情報を管理することが難しい。
【0007】
また特許文献2の手法では、ライセンスの管理は可能であるが、ファームウェア更新後に課金されるため、予めライセンス料を徴収することができない。
【0008】
さらに従来の手法では、ファームウェアを更新するときにPOSシステムに接続する必要があるので、POSシステムに接続されていないファームウェアを更新することはできなかった。
【0009】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ライセンス情報を容易に管理できるようにするものである。また、本発明は、ソフトウェアを容易に更新できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一側面の情報処理装置は、モジュールのライセンスを管理する更新用カードの情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記更新用カードの情報に基づいて、前記モジュールの更新が許容されているかを判定する判定手段と、前記判定手段により前記モジュールの更新が許容されていると判定された場合、情報提供装置に前記モジュールの情報を送信するとともに、前記情報提供装置から前記モジュールを受信する通信手段と、前記通信手段により受信された前記モジュールを更新するとともに、前記モジュールのライセンス数を1減じて、前記更新用カードに書き込む制御手段とを備える。
【0011】
前記制御手段は、前記判定手段により前記モジュールを更新できると判定された場合、前記モジュールが更新中であることを示す稼働中フラグをセットすることができる。
【0012】
前記判定手段は、前記通信手段により前記モジュールを受信した場合、前記稼働中フラグがセットされているかをさらに判定し、前記制御手段は、前記判定手段により前記稼働中フラグがセットされていると判定された場合、前記稼働中フラグをリセットして、前記稼働中フラグの状態を前記更新用カードに書き込むことができる。
【0013】
前記更新用カードは、非接触のICカードであり、前記取得手段は、アンテナを介して前記更新用カードの情報を取得することができる。
【0014】
前記制御手段は、前記取得手段により前記更新用カードの情報から複数の前記モジュールの情報が取得された場合、取得された複数の前記モジュールを同時に更新することができる。
【0015】
前記更新用カードは、前記モジュールのライセンスが記録された状態でユーザに提供されることができる。
【0016】
本発明の一側面の情報処理方法は、モジュールのライセンスを管理する更新用カードの情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップの処理により取得された前記更新用カードの情報に基づいて、前記モジュールの更新が許容されているかを判定する判定ステップと、前記判定ステップの処理により前記モジュールの更新が許容されていると判定された場合、情報提供装置に前記モジュールの情報を送信するとともに、前記情報提供装置から前記モジュールを受信する通信ステップと、前記通信ステップの処理により受信された前記モジュールを更新するとともに、前記モジュールのライセンス数を1減じて、前記更新用カードに書き込む制御ステップとを含む。
【0017】
本発明の一側面のプログラムは、コンピュータを、モジュールのライセンスを管理する更新用カードの情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記更新用カードの情報に基づいて、前記モジュールの更新が許容されているかを判定する判定手段と、前記判定手段により前記モジュールの更新が許容されていると判定された場合、情報提供装置に前記モジュールの情報を送信するとともに、前記情報提供装置から前記モジュールを受信する通信手段と、前記通信手段により受信された前記モジュールを更新するとともに、前記モジュールのライセンス数を1減じて、前記更新用カードに書き込む制御手段として機能させる。
【0018】
本発明の一側面においては、モジュールのライセンスを管理する更新用カードの情報が取得され、取得された更新用カードの情報に基づいて、モジュールの更新が許容されているかが判定され、モジュールの更新が許容されていると判定された場合、情報提供装置にモジュールの情報が送信されるとともに、情報提供装置からモジュールが受信、受信されたモジュールが更新されるとともに、モジュールのライセンス数が1減じられ、更新用カードに書き込まれる。
【0019】
本発明の一側面の情報提供装置は、情報処理装置からモジュールの情報を受信するとともに、前記モジュールの情報に対応する前記モジュールを前記情報処理装置に送信する通信手段と、前記通信手段により送信された前記モジュールのライセンス数を1減じる制御手段とを備える。
【0020】
本発明の一側面の情報処理方法は、情報処理装置からモジュールの情報を受信するとともに、前記モジュールの情報に対応する前記モジュールを前記情報処理装置に送信する通信ステップと、前記通信ステップの処理により送信された前記モジュールのライセンス数を1減じる制御ステップとを含む。
【0021】
本発明の他の側面のプログラムは、コンピュータを、情報処理装置からモジュールの情報を受信するとともに、前記モジュールの情報に対応する前記モジュールを前記情報処理装置に送信する通信手段と、前記通信手段により送信された前記モジュールのライセンス数を1減じる制御手段として機能させる。
【0022】
本発明の他の側面においては、情報処理装置からモジュールの情報が受信されるとともに、モジュールの情報に対応するモジュールが情報処理装置に送信されたモジュールのライセンス数が1減じられる。
【0023】
本発明の他の側面の情報処理装置は、非接触のICカードに記録されているモジュールを更新するためのモジュール更新情報を、アンテナを介して取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記モジュール更新情報を情報提供装置に送信するとともに、前記情報提供装置から前記モジュールを受信する通信手段と、前記通信手段により受信された前記モジュールを更新する制御手段とを備える。
【0024】
前記制御手段は、前記取得手段により前記ICカードから複数の前記モジュールの情報が取得された場合、取得された複数の前記モジュールを同時に更新することができる。
【0025】
本発明の他の側面の情報処理方法は、非接触のICカードに記録されているモジュールを更新するためのモジュール更新情報を、アンテナを介して取得する取得ステップと、前記取得ステップの処理により取得された前記モジュール更新情報を情報提供装置に送信するとともに、前記情報提供装置から前記モジュールを受信する通信ステップと、前記通信ステップの処理により受信された前記モジュールを更新する制御ステップとを含む。
【0026】
本発明のさらに他の側面のプログラムは、コンピュータを、非接触のICカードに記録されているモジュールを更新するためのモジュール更新情報を、アンテナを介して取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記モジュール更新情報を情報提供装置に送信するとともに、前記情報提供装置から前記モジュールを受信する通信手段と、前記通信手段により受信された前記モジュールを更新する制御手段として機能させる。
【0027】
本発明のさらに他の側面においては、非接触のICカードに記録されているモジュールを更新するためのモジュール更新情報が、アンテナを介して取得され、取得されたモジュール更新情報が情報提供装置に送信されるとともに、情報提供装置からモジュールが受信され、受信されたモジュールが更新される。
【発明の効果】
【0028】
本発明の側面によれば、ライセンス情報を容易に管理することが可能になる。また、本発明の側面によれば、ソフトウェアを容易に更新することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明のモジュール更新システムの一実施形態の構成例を示す図である。
【図2】モジュール更新システムの端末装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】端末装置のMPUの機能的構成例を示すブロック図である。
【図4】モジュール更新システムの更新用カードの例を示す図である。
【図5】モジュール更新システムの管理サーバの構成例を示すブロック図である。
【図6】管理サーバのMPUの機能的構成例を示すブロック図である。
【図7】モジュール更新の制御に関連するソフトウェアの構成例を示す図である。
【図8】端末装置のモジュール更新処理を説明するフローチャートである。
【図9】端末装置のモジュール更新処理を説明するフローチャートである。
【図10】管理サーバの更新モジュール提供処理を説明するフローチャートである。
【図11】端末装置の他のモジュール更新処理を説明するフローチャートである。
【図12】管理サーバの他の更新モジュール提供処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
[モジュール更新システムの構成]
【0031】
図1は、本発明が適用されるモジュール更新システム1の一実施形態としての構成例を示す図である。
【0032】
図1のモジュール更新システム1は、端末装置11、アンテナ12、更新用カード13、ネットワーク14、および管理サーバ15から構成されている。
【0033】
端末装置11と更新用カード13は、アンテナ12を介して非接触で情報の送受信を行う。また端末装置11と管理サーバ15は、ネットワーク14を介して情報の送受信を行う。
【0034】
[端末装置の構成]
【0035】
図2は、端末装置11の構成例を示すブロック図である。端末装置11は、例えば、非接触型のIC(Integrated Circuit)カードのリーダライタである。
【0036】
端末装置11において、MPU(Micro Processing Unit)31、RAM(Random Access Memory)32、POS接続用インタフェース33、入出力インタフェース35、アンテナ接続用インタフェース38、およびネットワーク接続用インタフェース39は、バス34により相互に接続されている。
【0037】
入出力インタフェース35には、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部36、および不揮発性メモリ37が接続されている。
【0038】
端末装置11は、POS接続用インタフェース33を介して、POSシステム16と情報の送受信を行う。また端末装置11は、アンテナ接続用インタフェース38を介して、アンテナ12と情報の送受信を行う。アンテナ12は更新用カード13と非接触通信を行う。さらに端末装置11は、ネットワーク接続用インタフェース39を介して、インターネットに代表されるネットワーク14と接続を行う。
【0039】
以上のように構成される端末装置11では、MPU31が、例えば、不揮発性メモリ37に記憶されているソフトウェアであるプログラムを、入出力インタフェース35及びバス34を介して、RAM32にロードして実行することにより、一連の処理が行われる。端末装置11(具体的には、MPU31)が実行するプログラムは、ネットワーク14を介して提供され、ネットワーク接続用インタフェース39を介して受信し、不揮発性メモリ37にインストールすることができる。その他、プログラムは、不揮発性メモリ37に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0040】
図3は、MPU31の機能的構成例を示すブロック図である。
【0041】
MPU31は、取得部51、判定部52、出力部53、制御部54、および通信部55から構成されている。なおMPU31の各ブロックは、必要に応じて相互に信号、データを授受することが可能とされている。
【0042】
MPU31の取得手段としての取得部51は、更新用カード13、不揮発性メモリ37から各種情報を取得する。判定手段としての判定部52は、処理が所定の条件を満たしているかを判定する。出力部53は、出力部36に各種情報を出力する。制御手段としての制御部54は、モジュールの更新処理を制御する。通信手段としての通信部55は、ネットワーク14を介して管理サーバ15と各種情報を授受する。
【0043】
[更新用カードの構成]
【0044】
図4は、更新用カード13の例を示す図である。更新用カード13は、例えば、非接触のICカードである。更新用カード13は、ソフトウェアであるモジュールのライセンス情報が予め記録された状態でユーザに提供される。
【0045】
更新用カード13には、カードID71、更新モジュールID72、更新バージョン情報73、ライセンス情報74、および稼働中フラグ75が記録されている。
【0046】
カードID71には、カードの識別番号、更新用カード13または通常のカードのいずれかを示すフラグが記録されている。更新用カード13とは、ソフトウェアを更新するためにユーザに有償または無償で提供されるカードである。
【0047】
通常のカードとは、電子マネーや社員証などの機能を有するカードである。いずれも例えば、FeliCa(ソニー株式会社の登録商標)などのICカードにより構成される。
【0048】
更新モジュールID72には、更新するモジュールのIDが記録されている。更新バージョン情報73には、更新モジュールID72に対応するモジュールのバージョン情報が記録されている。
【0049】
ライセンス情報74には、更新モジュールID72に対応するモジュールのライセンス数が記録されている。モジュールのライセンス情報74は、予めユーザにより取得され、更新用カード13に記録されている。
【0050】
稼働中フラグ75には、更新モジュールID72に対応するモジュールを取得する処理を実行しているかを示すフラグ、すなわちモジュールが更新中であるかを示すフラグが記録されている。稼働中フラグ75には、初期値としてリセット(例えば、0)が設定されている。
【0051】
[管理サーバの構成]
【0052】
図5は、管理サーバ15の構成例を示すブロック図である。
【0053】
管理サーバ15において、MPU91、ROM(Read Only Memory)92、RAM93は、バス94により相互に接続されている。バス94には、さらに、入出力インタフェース95が接続されている。入出力インタフェース95には、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる入力部96、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部97、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部98が接続されている。さらに、入出力インタフェース95には、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部99、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア101を駆動するドライブ100が接続されている。
【0054】
以上のように構成される管理サーバ15では、MPU91が、例えば、記憶部98に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース95及びバス94を介して、RAM93にロードして実行することにより、一連の処理が行われる。管理サーバ15(具体的には、MPU91)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディアであるリムーバブルメディア101に記録して提供される。なお、パッケージメディアとしては、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどが用いられる。あるいは、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。そして、プログラムは、リムーバブルメディア101をドライブ100に装着することにより、入出力インタフェース95を介して、記憶部98にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部99で受信し、記憶部98にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM92や記憶部98に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0055】
図6は、MPU91の機能的構成例を示すブロック図である。
【0056】
MPU91は、通信部121、判定部122、取得部123、および制御部124から構成されている。なおMPU91の各ブロックは、必要に応じて相互に信号、データを授受することが可能とされている。
【0057】
MPU91の通信手段としての通信部121は、ネットワーク14を介して端末装置11と各種情報を授受する。判定部122は、処理が所定の条件を満たしているかを判定する。取得部123は、記憶部98、通信部99から各種情報を取得する。制御手段としての制御部124は、更新するモジュールを提供する処理を制御する。
【0058】
[ソフトウェアの構成]
【0059】
図7は、端末装置11のソフトウェアの構成を示す図である。
【0060】
端末装置11には、基本ファームウェア141、モジュール管理プログラム142、音声出力モジュール143、ネットワークモジュール144、LCD(Liquid Crystal Display)出力モジュール145、およびUSB(Universal Serial Bus)ホストモジュール146が保持されている。USBホストモジュール146は、実際にはまだインストールされていない。
【0061】
基本ファームウェア141は、端末装置11を制御する。基本ファームウェア141上で動作するモジュール管理プログラム142は、端末装置11に記憶されているモジュールを管理する。音声出力モジュール143、ネットワークモジュール144、およびLCD出力モジュール145は、モジュール管理プログラム142の上で動作する。まだインストールされていないUSBホストモジュール146も同様である。音声出力モジュール143は、音声の出力を制御する。ネットワークモジュール144は、ネットワーク14との接続を制御する。LCD出力モジュール145は、出力部36のうちの液晶ディスプレイへの出力を制御する。USBホストモジュール146は、端末装置11とUSBを介して接続する機器を制御する。
【0062】
なお端末装置11が保持するソフトウェアは、図7の例に限られない。
【0063】
[端末装置のモジュール更新処理1]
【0064】
図8と図9は、端末装置11のモジュール更新処理を説明するフローチャートである。ユーザがICカードを端末装置11にかざすことで端末装置11のモジュール更新処理が開始される。
【0065】
ユーザはソフトウェアを更新するとき、有償で更新用カード13を事前に購入する。従って、ソフトウェア提供者は、ソフトウェアの更新料、ライセンス料等の料金を予め徴収することができる。
【0066】
なお本実施の形態において、モジュールの更新は、モジュールの追加も含むものとする。すなわち更新モジュールID72に対応するモジュールが端末装置11にまだ記録されていない場合でも、更新モジュールID72に対応する更新バージョン情報73に記述されているバージョンの新たなモジュールが取得される。
【0067】
ステップS1において、端末装置11の取得部51は、アンテナ12を介してICカードからカード内情報を取得する。すなわちユーザがかざしたICカード内の情報が取得される。
【0068】
更新用カード13のカード内情報には、図4を参照して示したように、カードID71、更新モジュールID72、更新バージョン情報73、ライセンス情報74、および稼働中フラグ75が記録されている。
【0069】
ステップS2において、判定部52は、かざされたのが更新用カード13であるかを判定する。すなわち、カード内情報が取得されたICカードがモジュールの更新用カード13であるのか、または通常のカードであるのかが判定される。
【0070】
ステップS2において、かざされたのが更新用カード13であると判定された場合、ステップS3において、判定部52は、更新モジュールを保持しているかを判定する。
【0071】
すなわち更新するバージョンのモジュールがすでにダウンロードされ、保持されているかが判定される。
【0072】
ステップS3において、更新モジュールが保持されていると判定された場合、ステップS4において、判定部52は、更新モジュールがインストールされているかを判定する。すなわち端末装置11上で更新するバージョンのモジュールが動作しているかが判定される。
【0073】
ステップS4において、更新モジュールがインストールされていると判定された場合、ステップS5において、出力部53は、出力部36に例えば「更新なし」のメッセージを表示する。なお出力部53は、音声を出力するようにしてもよい。
【0074】
すなわち、ソフトウェアが既にインストールされている場合には、二重にダウンロードするような処理の実行が阻止される。
【0075】
一方ステップS3において、更新モジュールが保持されていないと判定された場合、ステップS6において、判定部52は、ライセンスが存在するかを判定する。すなわちライセンス情報74に記録されているライセンス数が1以上であるかが判定される。
【0076】
ステップS6において、ライセンスが存在しないと判定された場合、すなわちライセンス情報74に記録されているライセンス数が0である場合、既に許容される回数分だけダウンロードが行なわれていることになる。
【0077】
この場合、モジュールの更新が許容されていないと判定される。そこでこの場合、ステップS7において、出力部53は、出力部36に例えば「ライセンス無し」のメッセージを表示する。
【0078】
ステップS6において、ライセンスが存在すると判定された場合、すなわちライセンス情報74に記録されているライセンス数が1以上である場合、モジュールの更新が許容されていると判定される。
【0079】
この場合、ステップS8において、制御部54は、稼働中フラグ75をセットする。すなわち稼働中フラグ75に、例えば1が設定される。
【0080】
ステップS9において、制御部54は、稼働中フラグ75の状態、すなわちセット(例えば「1」)を更新用カード13に書き込む。ステップS9の処理の後、処理は図9のステップS21に進む。
【0081】
図9のステップS21において、通信部55は、ネットワーク14を介して管理サーバ15と接続する。管理サーバ15との接続には、SSL(Secure Socket Layer)などを用いて安全にネットワーク接続が行われる。
【0082】
なお安全にネットワーク通信できる環境があればSSL接続は行わなくてもよい。
【0083】
ステップS22において、通信部55は、更新モジュール情報を送信する。更新モジュール情報は、カードID71、更新モジュールID72、更新バージョン情報73、および更新モジュールのダウンロード要求を含む。
【0084】
ステップS23において、通信部55は、アンテナ12を介して管理サーバ14からダウンロードの可否を受信する。すなわち後述する図10のステップS44またはS45の処理結果を受信する。
【0085】
ステップS24において、判定部52は、ダウンロードが許可されたかを判定する。すなわち管理サーバ15から、図10のステップS45の処理によりダウンロードの許可が通知されたか、またはステップS44の処理によりダウンロードの不許可が通知されたかが判定される。
【0086】
ステップS24において、ダウンロードが許可されたと判定された場合、すなわち図10のステップS45の処理により管理サーバ15からダウンロードの許可が送信された場合、処理はステップS25に進む。
【0087】
ステップS25において、通信部55は、図10のステップS47の処理により、管理サーバ15から送信された更新モジュールを受信する。すなわち更新モジュールがダウンロードされる。
【0088】
ステップS26において、判定部52は、ダウンロードが成功したかを判定する。すなわちダウンロード中に接続が中断されるなどして、ダウンロードが失敗しなかったかが判定される。
【0089】
ステップS26において、ダウンロードが失敗したと判定された場合、すなわち、例えばダウンロード中に管理サーバ15との接続が中断された場合、ステップS27において、通信部55は、ダウンロードの失敗を管理サーバ15に通知する。
【0090】
そしてステップS28において、出力部53は、出力部36にエラーを表示する。
【0091】
ステップS24において、ダウンロードが許可されなかったと判定された場合、すなわち、図10のステップS44の処理によりダウンロードの不許可が通知された場合にもステップS28の処理が実行される。
【0092】
ステップS26において、ダウンロードが成功したと判定された場合、ステップS29において、通信部55は、ダウンロードの成功を管理サーバ15に送信する。ステップS29の処理の後、処理は図8のステップS10に進む。
【0093】
図8に戻り、ステップS4において、更新モジュールがインストールされていないと判定された場合、すなわち図7を参照して示した破線で示されたモジュール(USBホストモジュール146)が存在する場合、処理はステップS10に進む。
【0094】
つまり、ダウンロードされ、保持されてはいるが、まだインストールされていない場合、ステップS10の処理が行なわれる。また、図9のステップS29の処理の後にもステップS10の処理が実行される。
【0095】
ステップS10において、判定部52は、稼働中フラグ75がセットされているかを判定する。すなわち稼働中フラグ75に1が設定されているかが判定される。
【0096】
ステップS10において、稼働中フラグ75がセットされていないと判定された場合、すなわち稼働中フラグ75に0が設定されている場合、ステップS11において、出力部53は、出力部36にエラーを表示する。
【0097】
ソフトウェアがダウンロードされ、保持されているものの、インストールがされていない状態のときは、稼働中フラグ75は、ステップS8でセットされたままの状態になっている。従って、この状態で稼働中フラグ75がリセットされているときはエラーとされる。
【0098】
ステップS10において、稼働中フラグ75がセットされていると判定された場合、すなわち稼働中フラグ75に1が設定されている場合、ステップS12において、制御部54は、モジュールを更新する。すなわち更新モジュールをインストールする。
【0099】
ステップS4において、更新モジュールがインストールされていないと判定され、ステップS10において、稼働中フラグ75がセットされていると判定される場合とは、例えば、図9のステップS25の処理の後、且つ図8のステップS12の処理の前にモジュール更新処理が中断した場合である。
【0100】
ステップS13において、判定部52は、モジュールの更新が完了したかを判定する。すなわちステップS12で実行した更新モジュールのインストールが成功したかが判定される。
【0101】
ステップS13において、モジュールの更新が成功したと判定された場合、すなわち更新するモジュールのインストールに成功した場合、処理はステップS14に進む。
【0102】
ステップS14において、制御部54は、稼働中フラグ75をリセットし、ライセンス情報74のライセンス数を1だけデクリメントする。すなわち稼働中フラグ75に「0」が設定され、ライセンス数が1減じられる。
【0103】
ステップS15において、制御部54は、稼働中フラグ75の状態およびライセンス情報74を更新用カード13に書き込む。ステップS16において、出力部53は、出力部36に例えば「更新完了」のメッセージを表示する。
【0104】
ステップS13において、モジュールの更新が成功していないと判定された場合、すなわち更新モジュールのインストールに失敗した場合、ステップS17において、出力部53は、出力部36に例えば「更新失敗」のメッセージを表示する。
【0105】
このように更新が失敗すると、稼働中フラグ75がセットされたままの状態になる。そこで更新用カード13が次にかざされたとき、ステップS3,S4,S10,S12の処理が実行される。
【0106】
ステップS2において、かざされたのが更新用カード13でないと判定された場合、すなわち通常のICカードであると判定された場合、上述のようなモジュール更新処理は実行されない。
【0107】
ステップS5,S7,S11,S17の処理の後、または図9のステップS28の処理の後、端末装置11のモジュール更新処理は終了する。
【0108】
このように端末装置11は、更新用カード13によりモジュールのライセンスを管理し、管理されているライセンスに基づいて、モジュールの更新を実行することができる。また端末装置11は、POSシステムに接続することなく、モジュールの更新を実行することができる。
【0109】
[管理サーバのモジュール提供処理1]
【0110】
図10は、管理サーバ15のモジュール提供処理を説明するフローチャートである。この処理は、図8と図9に示した端末装置11のモジュール更新処理に対応して実行される。
【0111】
なお管理サーバ15には、販売された更新用カード13に基づきユーザに提供される更新モジュール、カードID71、更新モジュールID72、更新バージョン情報73、およびライセンス情報74が予め記憶部98に記憶されている。
【0112】
管理サーバ15の記憶部98に記憶されている情報は、更新用カード13のカード内情報とは独立して記憶されている。
【0113】
ステップS41において、通信部121は、ネットワーク14を介して端末装置11と接続する。この処理は図9の端末装置11のステップS21の処理と対応する。
【0114】
ステップS42において、通信部121は、更新モジュール情報を端末装置11から受信する。更新モジュール情報は、図9のステップS22の処理において端末装置11から送信されてくる。
【0115】
ステップS43において、判定部122は、モジュールのライセンスが存在するかを判定する。
【0116】
すなわち記憶部98を参照して、ステップS42で受信した更新モジュール情報のカードID71、更新モジュールID72、および更新バージョン情報73に基づくライセンスが存在するかが判定される。
【0117】
ステップS43において、モジュールのライセンスが存在しないと判定された場合、すなわちカードID71、更新モジュールID72、および更新バージョン情報73に基づくライセンスが存在しない場合、処理はステップS44に進む。
【0118】
ステップS44において、通信部121は、ダウンロードの不許可を端末装置11に通知する。この通知に基づき、端末装置11において、上述した図9のステップS24の判定処理が行なわれる。
【0119】
ステップS43において、モジュールのライセンスが存在すると判定された場合、すなわちカードID71、更新モジュールID72、および更新バージョン情報73に基づくライセンスが存在する場合、処理はステップS45に進む。
【0120】
ステップS45において、通信部121は、ダウンロードの許可を端末装置11に通知する。この通知に基づき、端末装置11において、上述した図9のステップS24の判定処理が行なわれる。
【0121】
ステップS46において、取得部123は、カードID71、更新モジュールID72、および更新バージョン情報73に基づく更新モジュールを取得する。更新モジュールは記憶部98に記憶されている。
【0122】
ステップS47において、通信部121は、取得された更新モジュールを端末装置11に送信する。この更新モジュールは図9のステップS25において、端末装置11により受信される。
【0123】
ステップS48において、通信部121は、ダウンロードの成否を受信する。すなわち図9のステップS27,S29の処理の結果を端末装置11から受信する。
【0124】
ステップS49において、判定部122は、ダウンロードが成功したかを判定する。すなわちステップS48で受信した、図9のステップS27,S29のダウンロードの結果に基づいて、端末装置11が更新モジュールを取得できたかが判定される。
【0125】
ステップS49において、ダウンロードが成功したと判定された場合、すなわち端末装置11が更新モジュールを取得できた場合、ステップS50において、制御部124は、記憶部98に記憶されている更新モジュールのライセンス数を1だけデクリメントする。
【0126】
すなわちカードID71、更新モジュールID72、および更新バージョン情報73に基づくライセンス情報74のライセンス数が1減じられる。
【0127】
ステップS44,S50の処理の後、またはステップS49において、ダウンロードが失敗したと判定された場合、管理サーバ15の更新モジュール提供処理は終了する。
【0128】
このように管理サーバ15は、端末装置11からの要求に基づいて更新モジュールを提供するとともに、管理サーバ15内において更新モジュールのライセンス数を更新用カード13と独立して管理することができる。
【0129】
[端末装置のモジュール更新処理2]
【0130】
図11は、端末装置11のモジュール更新処理の他の例を説明するフローチャートである。
【0131】
図11の例では、無償ライセンスのモジュールなど、ライセンス情報74を有しないモジュールについて、非接触のICカードとしての更新用カード13を用いて更新を行う例が示されている。
【0132】
図11においてステップS61乃至S65の処理は、図8のステップS1乃至S5の処理に対応する処理であり、ステップS66乃至S68の処理は、図9のステップS21,S22,S25の処理に対応する処理であり、ステップS69乃至S72の処理は、図8のステップS12,S13,S16,S17の処理に対応する処理である。
【0133】
したがって、これらの処理は繰り返しになるので簡単に説明する。
【0134】
ステップS61において、取得部51は、かざされたICカードのカード内情報を取得する。ステップS62において、判定部52は、かざされたICカードがモジュールの更新用カード13であるかを判定する。
【0135】
ステップ62において、かざされたICカードが更新用カード13であると判定された場合、ステップS63において、判定部52は、更新モジュールを保持しているかを判定する。
【0136】
ステップS63において、更新モジュールを保持していると判定された場合、ステップS64において、判定部52は、更新モジュールがインストールされているかを判定する。すなわち、モジュールの更新が許容されているかが判定される。
【0137】
ステップS64において、更新モジュールがインストールされていると判定された場合、モジュールの更新が許容されていないので、ステップS65において、出力部53は、出力部36に例えば「更新なし」のメッセージを表示する。
【0138】
一方ステップS63において、更新モジュールが保持されていないと判定された場合、モジュールの更新が許容されていると判定され、ステップS66において、通信部55は、管理サーバ15と接続する。
【0139】
ステップS67において、通信部55は、更新モジュール情報を管理サーバ15に送信する。
【0140】
そしてステップS68において、通信部55は、管理サーバ15から送信されてきた(後述する図12のステップS94の処理)更新モジュールを受信する。
【0141】
ステップS64において、更新モジュールがインストールされていないと判定された場合、またはステップS68の処理の後、ステップS69において、制御部54は、モジュールを更新する。
【0142】
ステップS70において、判定部52は、モジュールの更新が成功したかを判定する。ステップS70において、モジュールの更新が成功したと判定された場合、ステップS71において、出力部53は、出力部36に例えば「更新完了」のメッセージを表示する。
【0143】
ステップS70において、モジュールの更新が成功していないと判定された場合、ステップS72において、出力部53は、出力部36に例えば「更新失敗」のメッセージを表示する。
【0144】
ステップS62において、更新用カード13でないと判定された場合、またはステップS65,S71,S72の処理の後、端末装置11のモジュール更新処理は終了する。
【0145】
このようにユーザは、アンテナ12を介して端末装置11に非接触型のICカードである更新用カード13をかざすだけで、端末装置11内のモジュールを更新することができる。また端末装置11は、POSシステムに接続することなく、モジュールの更新を実行することができる。
【0146】
[管理サーバの更新モジュール提供処理2]
【0147】
図12は、管理サーバ15の更新モジュール提供処理の他の例を説明するフローチャートである。この処理は、図11の端末装置11のモジュール更新処理に対応して実行される。
【0148】
図12においてステップS91乃至S94の処理は、図10のステップS41,S42,S46,S47の処理に対応する処理である。したがって、これらの処理は繰り返しになるので簡単に説明する。
【0149】
ステップS91において、通信部121は、端末装置11と接続する。ステップS92において、通信部121は、更新モジュール情報(図11のステップS67で送信されている)を端末装置11から受信する。
【0150】
ステップS93において、取得部123は、ステップS92で受信された更新モジュール情報に基づく更新モジュールを記憶部98から取得する。ステップS94において、通信部121は、取得された更新モジュールを端末装置11に送信する。
【0151】
この更新モジュールは図11のステップS68で、端末装置11により受信される。
【0152】
ステップS94の処理の後、管理サーバ15の更新モジュール提供処理は終了する。
【0153】
以上の実施形態では、モジュール更新処理の終了後、システムを再起動させることにより、更新したモジュールの機能を使用することができる。
【0154】
また以上の実施形態では、モジュールの更新は、複数のモジュールを同時に更新することができる。また、図6の基本ファームウェア141の更新処理、LCD出力モジュール145の更新処理、およびUSBホストモジュール146の更新処理を同時に並行して実行することができる。
【0155】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行なわれる処理であっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行なわれたとき等の必要なタイミングで処理が行なわれるプログラムであっても良い。
【0156】
本発明の実施の形態は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0157】
11 端末装置, 12 アンテナ, 13 更新用カード, 15 管理サーバ, 51 取得部, 52 判定部, 54 制御部, 55 通信部, 121 通信部, 124 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モジュールのライセンスを管理する更新用カードの情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記更新用カードの情報に基づいて、前記モジュールの更新が許容されているかを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記モジュールの更新が許容されていると判定された場合、情報提供装置に前記モジュールの情報を送信するとともに、前記情報提供装置から前記モジュールを受信する通信手段と、
前記通信手段により受信された前記モジュールを更新するとともに、前記モジュールのライセンス数を1減じて、前記更新用カードに書き込む制御手段と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記判定手段により前記モジュールを更新できると判定された場合、前記モジュールが更新中であることを示す稼働中フラグをセットする
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判定手段は、前記通信手段により前記モジュールを受信した場合、前記稼働中フラグがセットされているかをさらに判定し、
前記制御手段は、前記判定手段により前記稼働中フラグがセットされていると判定された場合、前記稼働中フラグをリセットして、前記稼働中フラグの状態を前記更新用カードに書き込む
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記更新用カードは、非接触のICカードであり、
前記取得手段は、アンテナを介して前記更新用カードの情報を取得する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記取得手段により前記更新用カードの情報から複数の前記モジュールの情報が取得された場合、取得された複数の前記モジュールを同時に更新する
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記更新用カードは、前記モジュールのライセンスが記録された状態でユーザに提供される
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
モジュールのライセンスを管理する更新用カードの情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理により取得された前記更新用カードの情報に基づいて、前記モジュールの更新が許容されているかを判定する判定ステップと、
前記判定ステップの処理により前記モジュールの更新が許容されていると判定された場合、情報提供装置に前記モジュールの情報を送信するとともに、前記情報提供装置から前記モジュールを受信する通信ステップと、
前記通信ステップの処理により受信された前記モジュールを更新するとともに、前記モジュールのライセンス数を1減じて、前記更新用カードに書き込む制御ステップと
を含む情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータを、
モジュールのライセンスを管理する更新用カードの情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記更新用カードの情報に基づいて、前記モジュールの更新が許容されているかを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記モジュールの更新が許容されていると判定された場合、情報提供装置に前記モジュールの情報を送信するとともに、前記情報提供装置から前記モジュールを受信する通信手段と、
前記通信手段により受信された前記モジュールを更新するとともに、前記モジュールのライセンス数を1減じて、前記更新用カードに書き込む制御手段と
して機能させるプログラム。
【請求項9】
モジュールのライセンスを管理するとともに、情報処理装置に前記モジュールを提供する情報提供装置において、
前記情報処理装置から前記モジュールの情報を受信するとともに、前記モジュールの情報に対応する前記モジュールを前記情報処理装置に送信する通信手段と、
前記通信手段により送信された前記モジュールのライセンス数を1減じる制御手段と
を備える情報提供装置。
【請求項10】
モジュールのライセンスを管理するとともに、情報処理装置に前記モジュールを提供する情報提供装置の情報提供方法において、
前記情報処理装置から前記モジュールの情報を受信するとともに、前記モジュールの情報に対応する前記モジュールを前記情報処理装置に送信する通信ステップと、
前記通信ステップの処理により送信された前記モジュールのライセンス数を1減じる制御ステップと
を含む情報提供方法。
【請求項11】
モジュールのライセンスを管理するとともに、情報処理装置に前記モジュールを提供するコンピュータを、
前記情報処理装置から前記モジュールの情報を受信するとともに、前記モジュールの情報に対応する前記モジュールを前記情報処理装置に送信する通信手段と、
前記通信手段により送信された前記モジュールのライセンス数を1減じる制御手段と
して機能させるプログラム。
【請求項12】
非接触のICカードに記録されているモジュールを更新するためのモジュール更新情報を、アンテナを介して取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記モジュール更新情報を情報提供装置に送信するとともに、前記情報提供装置から前記モジュールを受信する通信手段と、
前記通信手段により受信された前記モジュールを更新する制御手段と
を備える情報処理装置。
【請求項13】
前記制御手段は、前記取得手段により前記ICカードから複数の前記モジュールの情報が取得された場合、取得された複数の前記モジュールを同時に更新する
請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
非接触のICカードに記録されているモジュールを更新するためのモジュール更新情報を、アンテナを介して取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理により取得された前記モジュール更新情報を情報提供装置に送信するとともに、前記情報提供装置から前記モジュールを受信する通信ステップと、
前記通信ステップの処理により受信された前記モジュールを更新する制御ステップと
を含む情報処理方法。
【請求項15】
コンピュータを、
非接触のICカードに記録されているモジュールを更新するためのモジュール更新情報を、アンテナを介して取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記モジュール更新情報を情報提供装置に送信するとともに、前記情報提供装置から前記モジュールを受信する通信手段と、
前記通信手段により受信された前記モジュールを更新する制御手段と
して機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−215694(P2011−215694A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−80516(P2010−80516)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】