情報処理装置および登録認証情報設定方法
【課題】 第三者の操作を抑制でき、かつ、ユーザにとって使い勝手が良い情報処理装置を提供する。
【解決手段】 ユーザが情報処理装置1の使用を終了するための操作を行うと、表示部12は、予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを選択することをユーザに促す表示を実行する。ユーザは、複数種類の変更モードのいずれか1つを示す選択情報をタッチパネル13に入力する。タッチパネル13は、その選択情報を変更部16aに出力する。変更部16aは、その選択情報が示す変更モードで、記憶部11が格納している登録認証情報を変更する。変更部16aは、その変更後の登録認証情報を表示部12に表示させて、その変更後の登録認証情報をユーザに確認させる。
【解決手段】 ユーザが情報処理装置1の使用を終了するための操作を行うと、表示部12は、予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを選択することをユーザに促す表示を実行する。ユーザは、複数種類の変更モードのいずれか1つを示す選択情報をタッチパネル13に入力する。タッチパネル13は、その選択情報を変更部16aに出力する。変更部16aは、その選択情報が示す変更モードで、記憶部11が格納している登録認証情報を変更する。変更部16aは、その変更後の登録認証情報を表示部12に表示させて、その変更後の登録認証情報をユーザに確認させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および登録認証情報設定方法に関し、特には、第三者の操作を抑制できる情報処理装置およびその登録認証情報設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パスワード等の認証情報を利用して、第三者の操作を抑制できる情報処理装置が知られている。
【0003】
特許文献1(特開2000−347760号公報)および特許文献2(特開2001−350536号公報)には、タッチパネルを複数の領域に分け、予め定められた複数の領域をユーザが所定の順序でタッチすると、所定の画面を起動する情報処理装置が記載されている。この場合、予め定められた複数の領域を所定に順序でタッチすることがパスワードに相当する。
【0004】
また、特許文献3(特開2003−91505号公報)、特許文献4(特開平6−259381号公報)および特許文献5(特開2001−306173号公報)には、パスワードを自動的に変更する情報処理装置が記載されている。
【0005】
特許文献3に記載の情報処理装置は、利用者がアクセスするたびに、次回利用するためのパスワードを生成し、その生成したパスワードを利用者に送信する。特許文献4に記載の情報処理装置は、時刻に応じてパスワードを変更する。特許文献5に記載の情報処理装置は、場所に応じてパスワードを変化する。
【特許文献1】特開2000−347760号公報
【特許文献2】特開2001−350536号公報
【特許文献3】特開2003−91505号公報
【特許文献4】特開平6−259381号公報
【特許文献5】特開2001−306173号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1および特許文献2に記載の情報処理装置では、ユーザの入力手順が一度でも第三者に盗み見られると、その第三者はその情報処理装置を不正に使用することが可能になるという問題が生じる。なお、この問題は、特許文献1および特許文献2に記載の情報処理装置に、特許文献3、特許文献4または特許文献5に記載されたパスワード変更技術を適用すれば、解消することが可能になるかもしれない。
【0007】
しかしながら、特許文献3、特許文献4または特許文献5に記載された情報処理装置では、情報処理装置に設定された一方的な変更ルールに基づいてパスワードが変更される。このため、パスワードは、ユーザが好まない変更ルールで変更されてしまう可能性がある。したがって、特許文献3、特許文献4または特許文献5に記載されたパスワード変更技術は、必ずしもユーザにとって使い勝手の良いものではない。
【0008】
本発明の目的は、第三者の操作を抑制でき、かつ、ユーザにとって使い勝手が良い情報処理装置および登録認証情報設定方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、認証を行う際に用いられる登録認証情報を複数格納する記憶部と、予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを選択することをユーザに促す催促部と、前記複数種類の変更モードのいずれか1つを示す選択情報を前記ユーザから受け付ける受付部と、前記記憶部が格納している登録認証情報のうち認証に用いる登録認証情報を、前記受付部が受け付けた選択情報が示す変更モードに基づいて変更する変更部と、ユーザから入力認証情報を受け付ける入力部と、前記入力部が受け付けた入力認証情報と、前記変更部により変更された登録認証情報とが一致したときに、所定の処理を実行する処理実行部とを含む。
【0010】
また、本発明の登録認証情報設定方法は、認証を行う際に用いられる登録認証情報を複数格納する記憶部を有する情報処理装置が行う登録認証情報設定方法であって、予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを選択することをユーザに促す催促ステップと、前記複数種類の変更モードのいずれか1つを示す選択情報を前記ユーザから受け付ける受付ステップと、前記記憶部が格納している登録認証情報のうち、認証に用いる登録認証情報を前記受付部が受け付けた選択情報が示す変更モードに基づいて変更する変更ステップと、ユーザから入力認証情報を受け付ける入力ステップと、前記入力認証情報と前記変更された登録認証情報とが一致したときに、所定の処理を実行する処理実行ステップとを含む。
【0011】
上記の発明によれば、登録認証情報は、ユーザから受け付けた選択情報が示す変更モードに基づいて変更される。選択情報は、予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを示す。このため、ユーザが好む変更モードに基づいて登録認証情報を変更することが可能になる。また、登録認証情報が変更されるため、第三者の操作を抑制できる。
【0012】
なお、前記複数種類の変更モードは、2種類の変更モードであることが望ましい。また、前記2種類の変更モードは、前記入力認証情報が前記登録認証情報と一致するごとに前記登録認証情報を変更する第1の変更モードと、時刻に応じて前記登録認証情報を変更する第2の変更モードであることが望ましい。
【0013】
上記の発明によれば、ユーザは、2種類の変更モードの中から、ユーザが望む変更モードを選択することができる。
【0014】
また、前記複数種類の変更モードは、3種類の変更モードであることが望ましい。また、前記3種類の変更モードは、前記入力認証情報が前記登録認証情報と一致するごとに前記登録認証情報を変更する第1の変更モードと、時刻に応じて前記登録認証情報を変更する第2の変更モードと、場所に応じて前記登録認証情報を変更する第3の変更モードであることが望ましい。
【0015】
上記の発明によれば、ユーザは、3種類の変更モードの中から、ユーザが望む変更モードを選択することができる。
【0016】
また、前記入力部は、タッチパネルであり、前記登録認証情報は、前記タッチパネル上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示し、前記タッチパネルは、前記入力認証情報として、前記ユーザによる前記タッチパネルのタッチ操作を受け付けることが望ましい。
【0017】
上記の発明によれば、タッチパネルを有する情報処理装置において、ユーザが好む変更モードに基づいて登録認証情報を変更することが可能になり、また、登録認証情報が変更されるため、第三者の操作を抑制できる。
【0018】
前記記憶部は、前記変更モードごとに、前記タッチパネル上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示す複数の登録認証情報を格納し、前記変更部は、前記受付部が前記選択情報を受け付けると、その受け付けた選択情報が示す変更モードに応じた複数の登録認証情報の中から認証に用いる登録認証情報を選定し、前記タッチパネル上にユーザが操作可能な設定用表示部を表示し、その設定用表示部の移動履歴を、前記登録認証情報候補として、前記記憶部に格納する候補設定部を含むことが望ましい。
【0019】
上記の発明によれば、ユーザは、容易に登録認証情報候補を作成することが可能になる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ユーザが好む変更モードに基づいて登録認証情報を変更することが可能になる。また、登録認証情報が変更されるため、第三者の操作を抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本発明の一実施例の情報処理装置を示したブロック図である。
【0023】
図1において、情報処理装置1は、記憶部11と、表示部12と、タッチパネル13と、表示I/F(インターフェース)ドライバ14と、入力I/Fドライバ15と、制御部16と、計時部17と、バス18とを含む。制御部16は、変更部16aと、処理実行部16bと、候補設定部16cとを含む。なお、表示部12とタッチパネル13とは、一体的に構成されていることが望ましい。
【0024】
情報処理装置1は、例えば、パソコン、携帯電話機またはナビゲーション装置である。情報処理装置1は、例えば、ユーザの個人情報を格納している。
【0025】
記憶部11は、登録認証情報を格納する。さらに言えば、記憶部11は、認証を行う際に用いられる登録認証情報を複数格納する。記憶部11は、例えば、タッチパネル13上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示す登録認証情報を格納する。
【0026】
表示部12は、催促部の一例であり、予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを選択することをユーザに促す表示を実行する。例えば、表示部12は、「予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを選択して下さい」という表示を行う。なお、この複数種類の変更モードは、変更部16aが実行できる複数種類の変更モードである。
【0027】
タッチパネル13は、受付部の一例であり、複数種類の変更モードのいずれか1つを示す選択情報をユーザから受け付ける。
【0028】
また、タッチパネル13は、入力部の一例であり、ユーザから入力認証情報を受け付ける。なお、タッチパネル13は、入力認証情報として、ユーザによるタッチパネル13のタッチ操作を受け付ける。
【0029】
表示I/Fドライバ14は、表示部12のI/Fドライバである。入力I/Fドライバ15は、タッチパネル13のインターフェースドライバである。
【0030】
制御部16は、例えばCPUで、情報処理装置1を制御する。
【0031】
変更部16aは、タッチパネル13が受け付けた選択情報が示す変更モードで、記憶部11が格納している登録認証情報を変更する。
【0032】
本実施例では、変更部16aは、第1の変更モードおよび第2の変更モードで、登録認証情報を変更可能である。本実施例では、第1の変更モードは、入力認証情報が登録認証情報と一致するごとに登録認証情報を変更する変更モード(以下「循環モード」と称する。)であり、第2の変更モードは、時刻に応じて登録認証情報を変更する変更モード(以下「時刻モード」と称する。)である。
【0033】
処理実行部16bは、タッチパネル13が受け付けた入力認証情報が、変更部16aが変更した登録認証情報と一致したときに、所定の処理を実行する。所定の処理は、例えば、所定のアプリケーションに基づく処理である。なお、処理実行部16bは、タッチパネル13が受け付けた入力認証情報が、変更部16aが変更した登録認証情報と一致しない場合、その所定の処理を実行しない。
【0034】
本実施例では、記憶部11は、変更モード(モード)ごとに、タッチパネル13上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示す複数の登録認証情報候補を格納する。記憶部11は、その複数の登録認証情報候補のうち1つを登録認証情報とする。
【0035】
図2は、循環モード時のタッチパネル13の分割例を示した説明図である。この場合、タッチパネル13は、図2に示すように12の領域(領域1〜領域12)に分割される。
【0036】
図3は、循環モードに対応する複数の登録認証情報候補11aの一例を示す説明図である。図3において、記憶部11は、登録認証情報候補11a1〜登録認証情報候補11a4を格納する。
【0037】
登録認証情報候補11a1(パターン順1)は、領域1、領域5、領域9、領域11の順にタッチパネル13をタッチすることを示す。図4は、登録認証情報候補11a1を示す説明図である。
【0038】
登録認証情報候補11a2(パターン順2)は、領域1、領域5、領域9、領域7の順にタッチパネル13をタッチすることを示す。図5は、登録認証情報候補11a2を示す説明図である。
【0039】
登録認証情報候補11a3(パターン順3)は、領域1、領域5、領域9、領域3の順にタッチパネル13をタッチすることを示す。図6は、登録認証情報候補11a3を示す説明図である。
【0040】
登録認証情報候補11a4(パターン順4)は、領域1、領域5、領域9、領域7、領域11の順にタッチパネル13をタッチすることを示す。図7は、登録認証情報候補11a4を示す説明図である。
【0041】
循環モードが設定されていると、変更部16aは、入力認証情報が登録認証情報と一致するごとに、登録認証情報を図3に示したパターン順に変更していく。なお、変更部16aは、パターン順4の次にパターン順1を登録認証情報として設定する。
【0042】
図8は、時刻モード時のタッチパネル13の分割例を示した説明図である。この場合、タッチパネル13は、図8に示すように15の領域(領域1〜領域12および領域A〜領域C)に分割される。
【0043】
図9は、時刻モードに対応する複数の登録認証情報候補11bの一例を示す説明図である。図9において、記憶部11は、登録認証情報候補11b1〜登録認証情報候補11b12を格納する。
【0044】
登録認証情報候補11b1は、1時台には領域1、領域A、領域B、領域Cの順にタッチパネル13をタッチすることを示す。図10は、登録認証情報候補11b1を示す説明図である。
【0045】
登録認証情報候補11b2は、2時台には領域2、領域A、領域A、領域Cの順にタッチパネル13をタッチすることを示す。図11は、登録認証情報候補11b2を示す説明図である。
【0046】
登録認証情報候補11b3は、3時台にタッチパネル13の領域3をタッチすることを示し、登録認証情報候補11b4は、4時台にタッチパネル13の領域4をタッチすることを示し、登録認証情報候補11b5は、5時台にタッチパネル13の領域5をタッチすることを示す。
【0047】
また、登録認証情報候補11b6は、6時台にタッチパネル13の領域6をタッチすることを示し、登録認証情報候補11b7は、7時台にタッチパネル13の領域7をタッチすることを示し、登録認証情報候補11b8は、8時台にタッチパネル13の領域8をタッチすることを示す。
【0048】
また、登録認証情報候補11b9は、9時台にタッチパネル13の領域9をタッチすることを示し、登録認証情報候補11b10は、10時台にタッチパネル13の領域10をタッチすることを示し、登録認証情報候補11b11は、11時台にタッチパネル13の領域11をタッチすることを示し、登録認証情報候補11b12は、12時台にタッチパネル13の領域12をタッチすることを示す。
【0049】
図1に戻って、変更部16aは、タッチパネル13が選択情報を受け付けると、その受け付けた選択情報が示す変更モードに応じた複数の登録認証情報候補の中から所望の登録認証情報候補を選定する。変更部16aは、その選定した登録認証情報候補を変更後の登録認証情報とする。
【0050】
候補設定部16cは、タッチパネル13上にユーザが操作可能な設定用表示部を表示し、その設定用表示部の移動履歴を、登録認証情報候補として、記憶部11に格納する。
【0051】
計時部17は、タイマーとして動作し、さらに、時刻を示す時刻情報を出力する。
【0052】
次に、動作の概要を説明する。
【0053】
ユーザがタッチパネル13の画面をタッチすると、処理実行部16bは、ユーザが事前に指定した変更モードに対応する領域をタッチパネル13に設定し、計時部17をタイマーとして動作させる。このとき、表示部12は、黒色の面または予め設定されたスクリーンセイバーを表示することが好ましい。
【0054】
ユーザは、タッチパネル13の画面をタッチして入力認証情報を入力する。
【0055】
処理実行部16bは、入力認証情報が登録認証情報と一致したときに、計時部17の動作を停止し、所定の処理(例えば、表示部12に所定の表示を実行させる処理)を実行する。
【0056】
一方、入力認証情報が登録認証情報と一致しない場合、または、計時部17の値が所定の設定時間を超えた場合、処理実行部16bは、所定の処理を実行せず、入力認証情報受け付け状態に戻る。
【0057】
また、ユーザが情報処理装置1の使用を終了するための操作を行うと、表示部12は、予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを選択することをユーザに促す表示を実行する。
【0058】
ユーザは、この表示にしたがって、複数種類の変更モードのいずれか1つを示す選択情報をタッチパネル13に入力する。タッチパネル13は、その選択情報を受け付け、その受け付けた選択情報を変更部16aに出力する。
【0059】
変更部16aは、タッチパネル13から選択情報を受け付けると、その選択情報が示す変更モードで、記憶部11が格納している登録認証情報を変更する。変更部16aは、その変更後の登録認証情報を表示部12に表示させて、その変更後の登録認証情報をユーザに確認させる。
【0060】
次に、動作を説明する。
【0061】
図12は、主に処理実行部16bの動作を説明するためのフローチャートである。以下、図12を参照して、主に処理実行部16bの動作を説明する。
【0062】
ステップ1201では、ユーザがタッチパネル13の画面をタッチすると、タッチパネル13は、そのユーザのタッチを受け付け、その受け付けたタッチを、入力I/Fドライバ15およびバス18を介して、処理実行部16bに通知する。処理実行部16bは、この通知を受け付けると、ステップ1202を実行する。
【0063】
ステップ1202では、処理実行部16bは、ユーザが事前に指定した変更モードに対応するモード(循環モードまたは時刻モード)を設定し、その設定したモードに応じてタッチパネル13を複数の領域に分割する。
【0064】
具体的には、処理実行部16bは、循環モードを設定すると、タッチパネル13を図2に示すような12個の領域に分割し、また、時刻モードを設定すると、タッチパネル13を図8に示すような15個の領域に分割する。このとき、表示部12は、黒色の面または予め設定されたスクリーンセイバーを表示することが好ましい。
【0065】
変更部16aは、循環モードが設定されると、事前に設定した登録認証情報11aを選択し、また、時刻モードが設定されると、計時部17の時刻情報が示す時刻に応じた登録認証情報候補11bを選択し、その選択した登録認証情報候補11bを登録認証情報とする。
【0066】
処理実行部16bは、ステップ1202を終了すると、ステップ1203を実行する。
【0067】
ステップ1203では、処理実行部16bは、計時部17をタイマーとして動作させる。
【0068】
ステップ1204では、タッチパネル13の操作が登録認証情報に対応するように、ユーザがタッチパネル13を操作して、タッチパネル13に入力認証情報を入力すると、タッチパネル13は、その入力認証情報を、入力I/Fドライバ15およびバス18を介して、処理実行部16bに通知する。処理実行部16bは、この通知を受け付けると、ステップ1205を実行する。
【0069】
ステップ1205では、処理実行部16bは、タッチパネル13が受け付けた入力認証情報が、記憶部11が記憶する登録認証情報と一致しているか否かを判断する。具体的には、処理実行部16bは、入力認証情報が示すユーザのタッチパネル13の操作が、登録認証情報が示すタッチパネル13の操作順に一致しているか否かを判断する。
【0070】
処理実行部16bは、入力認証情報が登録認証情報に一致しているとステップ1206を実行し、入力認証情報が登録認証情報に一致していないとステップ1207を実行する。
【0071】
ステップ1206では、処理実行部16bは、計時部17の値が設定時間以内であるか否か判断する。処理実行部16bは、計時部17の値が設定時間以内であるとステップ1208を実行し、計時部17の値が設定時間以内でないとステップ1207を実行する。
【0072】
ステップ1207では、処理実行部16bは、計時部17をオフにし、その後、ステップ1209を実行する。
【0073】
ステップ1209では、処理実行部16bは、動作をステップ1201に戻す。このため、情報処理部1は、所定の処理を実行しない。
【0074】
一方、ステップ1208では、処理実行部16bは、表示ドライバI/Fドライバ14を起動し、表示部12に所定の表示を実行させる。情報処理装置1は、この時点からユーザによって使用可能になる。
【0075】
情報処理装置1の動作が終了するように、ユーザが情報処理装置1を操作すると、情報処理装置1は、次回起動時の登録認証情報の設定を促す処理(モード変更処理)を実行する。
【0076】
図13は、モード変更処理を説明するためのフローチャートである。以下、図13を参照して、モード変更処理を説明する。
【0077】
変更部16aは、情報処理装置1の動作が終了するようにユーザが情報処理装置1を操作すると、表示部12に、循環モードと時刻モードのいずれか1つを選択することをユーザに促す表示を実行させる。
【0078】
ユーザは、この表示にしたがって、循環モードと時刻モードのいずれか1つを示す選択情報をタッチパネル13に入力する。タッチパネル13は、その選択情報を受け付け、その受け付けた選択情報を変更部16aに出力する。
【0079】
変更部16aは、その選択情報を受け付けると、ステップ1301を実行する。
【0080】
ステップ1301では、変更部16aは、その選択情報が循環モードを示しているか否かを判断する。変更部16aは、その選択情報が循環モードを示しているとステップ1302を実行し、その選択情報が循環モードを示していないとステップ1303を実行する。
【0081】
ステップ1302では、変更部16aは、処理実行部16bに循環モードを設定させ、循環モードに対応する複数の登録認証情報候補11aの中から、現在選択されている登録認証情報候補の次の順番(パターン順)の登録認証情報候補を登録認証情報として選択する。
【0082】
例えば、情報処理装置1の動作が終了する前の登録認証情報が、登録認証情報候補11a1(パターン順1)である場合、変更部16aは、次回の登録認証情報として、登録認証情報候補11a2(パターン順2)を選択する。
【0083】
変更部16aは、ステップ1302を終了すると、ステップ1304を実行する。
【0084】
ステップ1304では、変更部16aは、変更後の登録認証情報を表示部12に表示する。ユーザは、ステップ1304で表示された変更後の登録認証情報を確認する。変更部16aは、ステップ1304を終了すると、ステップ1305を実行する。
【0085】
一方、ステップ1303では、変更部16aは、その受け付けた選択情報が時刻モードを示していると判断して処理実行部16bに時刻モードを設定させ、その後、ステップ1305を実行する。
【0086】
ステップ1305では、変更部16aは、登録認証情報または登録認証情報候補を変更するか否かをユーザに問い合わせる表示を、表示部12に実行させる。
【0087】
ユーザは、登録認証情報および登録認証情報候補を変更しない場合、その旨をタッチパネル13に入力し、また、登録認証情報または登録認証情報候補を変更する場合、その旨をタッチパネル13に入力する。タッチパネル13は、その入力を、入力I/Fドライバ15およびバス18を介して変更部16aに出力する。
【0088】
変更部16aは、登録認証情報および登録認証情報候補を変更しない旨の入力を受け付けると、動作を終了する。
【0089】
一方、変更部16aは、登録認証情報または登録認証情報候補を変更する旨の入力を受け付けると、ステップ1306を実行する。
【0090】
ステップ1306では、変更部16aは、登録認証情報または登録認証情報候補を変更する旨の入力を候補設定部16cに出力する。
【0091】
候補設定部16cは、登録認証情報または登録認証情報候補を変更する旨の入力を受け付けると、ユーザに、変更する登録認証情報または登録認証情報候補を選択させ、その後、タッチパネル13上にユーザが操作可能な設定用表示部Pを表示し、その設定用表示部Pの移動履歴を、変更後の登録認証情報または登録認証情報候補として、記憶部11に格納する。
【0092】
具体的には、候補設定部16cは、ユーザに、変更する登録認証情報または登録認証情報候補を選択させた後、選択情報が示すモードに応じてタッチパネル13を複数の領域に分割する。候補設定部16cは、タッチパネル13上にユーザが操作可能な設定用表示部Pを表示する。
【0093】
図14は、設定用表示部Pの一例を示した説明図である。
【0094】
例えば、ユーザは、タッチパネル13を操作して設定用表示部Pを移動し、登録認証情報または登録認証情報候補を設定していく(図15参照)。なお、ユーザは、設定用表示部Pを移動させたい位置でダブルクリックして、設定用表示部Pをその位置に移動させてもよい。
【0095】
ユーザは、上記の操作を繰り返して、登録認証情報または登録認証情報候補の入力順に対応する領域を確定していく。候補設定部16cは、その確定した入力順に対応する領域を、ユーザが変更を指定した登録認証情報または登録認証情報候補に格納していく。
【0096】
変更部16bは、候補設定部16cが実行するステップ1306が終了すると、ステップ1307を実行する。
【0097】
ステップ1307では、変更部16aは、変更後の登録認証情報または登録認証情報候補を表示部12に表示する。ユーザは、ステップ1304で表示された変更後の登録認証情報を確認する。変更部16aは、ステップ1307を終了すると、動作を終了する。
【0098】
本実施例によれば、登録認証情報に応じた入力認証情報が入力されなければ、処理画面は表示されない。このため、情報処理装置1を動作させる仕組みを知らない第3者が情報処理装置1を起動させようとしても、情報処理装置1をどのようにして動作させるか不明であり、情報処理装置1が第三者によって操作されることを抑制できる。
【0099】
また、タッチパネル13に対して何らかの入力を行えば所定の処理画面が始まることを第三者が知っていても、登録認証情報が知られなければ、第三者は、情報処理装置1を操作できない。
【0100】
また、利用者は利用者が理解できる変更モードで登録認証情報を変更できるため、利用者の負担も軽くなり、利用者の使い勝手も良くなる。
【0101】
また、利用後に次回の登録認証情報が変更されるため、起動の手順を見られても、見られた手順と次回の登録認証情報とが異なっていれば、見られた手順と同じ操作では第三者は、情報処理装置1を操作できない。
【0102】
また、本実施例では、複数種類の変更モードは、2種類の変更モードである。また、2種類の変更モードは、入力認証情報が登録認証情報と一致するごとに登録認証情報を変更する循環モードと、時刻に応じて登録認証情報を変更する時刻モードである。この場合、ユーザは、2種類の変更モードの中から、ユーザが望む変更モードを選択することができる。
【0103】
次に、他の実施例を説明する。
【0104】
図16は、他の実施例を示したブロック図である。なお、図16において、図1に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。
【0105】
図16に示した他の実施例は、図1に示した実施例に、無線部および位置情報入手部19を新たに付加した情報処理装置であり、登録認証情報が場所に応じて変更する。
【0106】
具体的には、図16に示した他の実施例は、第3の変更モード(位置モード)をさらに有し、この位置モードが選択された際に、登録認証情報が場所に応じて変更する。
【0107】
図16において、無線部および位置情報入手部19は、情報処理装置1の現在位置を示す位置情報を取得する。
【0108】
無線部および位置情報入手部19は、例えば、携帯電話無線部と位置情報入手部とを含み、位置情報入手部は、携帯電話無線部が受信した基地局の位置情報を取得する。無線部および位置情報入手部19は、情報処理装置1が動作を終了する時点で取得した位置情報を記憶部11に格納する。
【0109】
位置情報は、例えば、基地局のID番号である。本実施例では、記憶部11は、情報処理装置1が受信できる基地局のID番号を1件以上記憶しておく。
【0110】
なお、無線部および位置情報入手部19は、GPSを搭載してもよい。この場合、位置情報としてGPSの位置情報である緯度経度情報が複数個、記憶部11に格納される。
【0111】
図17は、記憶部11に格納された位置情報の一例を示す説明図である。
【0112】
図17において、位置名「T駅構内」は、複数の基地局ID(****、***△および***□)と関連づけられている。また、位置名「N社内」は、複数の基地局ID(**○○、**××)と関連づけられている。
【0113】
図18は、位置モードに対応する複数の登録認証情報候補11cの一例を示す説明図である。図18において、記憶部11は、登録認証情報候補11c1〜登録認証情報候補11c2を格納する。
【0114】
登録認証情報候補11c1は、T駅構内では、予めユーザが定めた領域1〜5の順にタッチパネル13をタッチすることを示す。図19は、登録認証情報候補11c1を示す説明図である。なお、領域1〜5は、図14および図15に示したように、ユーザによって設定される。
【0115】
登録認証情報候補11c2は、N社内では、予めユーザが定めた領域1〜5の順にタッチパネル13をタッチすることを示す。図20は、登録認証情報候補11c2を示す説明図である。なお、領域1〜5は、図14および図15に示したように、ユーザによって設定される。
【0116】
次に、動作を説明する。
【0117】
図21は、他の実施例の動作を説明するためのフローチャートである。なお、図21において、図13に示したステップと同じステップには同一符号を付してある。
【0118】
ステップ1301では、変更部16aは、その選択情報が循環モードを示しているか否かを判断する。変更部16aは、その選択情報が循環モードを示しているとステップ1302を実行し、その選択情報が循環モードを示していないとステップ2101を実行する。
【0119】
ステップ2101では、変更部16aは、その選択情報が時刻モードを示しているか否かを判断する。変更部16aは、その選択情報が時刻モードを示しているとステップ1303を実行し、その選択情報が時刻モードを示していないとステップ2102を実行する。
【0120】
ステップ2102では、変更部16aは、処理実行部16bに位置モードを設定させる。
【0121】
図22は、ステップ2102の一例を説明するためのフローチャートである。以下、図22を参照して、ステップ2102の一例を説明する。
【0122】
ステップ2201では、変更部16aは、位置モードの登録認証情報候補11cを設定するか否かをユーザに問い合わせる表示を、表示部12に実行させる。
【0123】
ユーザは、登録認証情報候補11cを設定しない場合、その旨をタッチパネル13に入力し、また、登録認証情報候補11cを設定する場合、その旨をタッチパネル13に入力する。タッチパネル13は、その入力を、入力I/Fドライバ15およびバス18を介して変更部16aに出力する。
【0124】
変更部16aは、登録認証情報候補11cを設定しない旨の入力を受け付けると、ステップ2202を実行する。
【0125】
ステップ2202では、変更部16aは、処理実行部16bに位置モードを設定させる。その後、変更部16aは、ステップ2102を終了する。
【0126】
一方、変更部16aは、登録認証情報候補11cを設定する旨の入力を受け付けると、その旨を候補設定部16cに通知する。候補設定部16cは、この通知を受け付けると、ステップ2203を実行する。
【0127】
ステップ2203では、候補設定部16cは、無線部および位置情報入手部19から位置情報(基地局ID番号)を受け取り、その受け取った位置情報を位置名として記憶部11に格納する。候補設定部16cは、ステップ2203を終了すると、ステップ2204を実行する。
【0128】
ステップ2204では、候補設定部16cは、タッチパネル13上にユーザが操作可能な設定用表示部Pを表示する。ユーザは、その設定用表示部Pを移動させて、ステップ2203で格納した位置情報に対応する入力順を設定していく(図18参照)。候補設定部16cは、その設定用表示部Pの移動履歴を逐次記憶する。
【0129】
候補設定部16cは、ステップ2204を終了すると、ステップ2205を実行する。
【0130】
ステップ2205では、候補設定部16cは、タッチパネル13を介してユーザから設定終了を入力されたか否かを判断する。候補設定部16cは、設定終了が入力されていないと再びステップ2204を実行し、また、設定終了が入力されているとステップ2206を実行する。
【0131】
ステップ2206では、候補設定部16cは、ステップ2204で受け付けた設定用表示部Pの移動履歴を、ステップ2203で格納した位置情報に関連づけて記憶部11に格納する。
【0132】
具体的には、候補設定部16cは、図14および図15で示したように設定用表示部Pの移動履歴を受け付け、その受け付けた設定用表示部Pの移動履歴を、ステップ2203で格納した位置情報に関連づけて記憶部11に格納する。
【0133】
候補設定部16cは、ステップ2206を終了すると、ステップ2202を実行する。
【0134】
なお、位置名は表示用であり、位置名をユーザが入力設定してもよいが、特にT、Nというように、候補設定部16cが位置名を自動的に設定してもよい。
【0135】
また、図16に示した実施例では、図12を用いて説明した動作が実行される際、ステップ1202が以下のように変更される。
【0136】
ステップ1202では、処理実行部16bは、ユーザが事前に指定した変更モードに対応するモード(循環モード、時刻モードまたは位置モード)を設定し、その設定したモードに応じてタッチパネル13を複数の領域に分割する。
【0137】
具体的には、処理実行部16bは、循環モードを設定すると、タッチパネル13を図2に示すような12個の領域に分割し、また、時刻モードを設定すると、タッチパネル13を図8に示すような15個の領域に分割する。また、位置モードを設定すると、タッチパネル13をその位置を示す位置情報に対応する領域に分割する。
【0138】
変更部16aは、循環モードが設定されると、事前に設定した登録認証情報11aを選択し、また、時刻モードが設定されると、計時部17の時刻情報が示す時刻に応じた登録認証情報候補11bを選択し、その選択した登録認証情報候補11bを登録認証情報とする。
【0139】
また、変更部16aは、位置モードが設定されると、無線部および位置情報入手部19が入手した位置情報を示す位置名を有する登録認証情報候補11cを選択し、その選択した登録認証情報候補11cを登録認証情報とする。
【0140】
例えば、位置モードが選択され、現在の場所がT駅構内であると、無線部および位置情報入手部19が入手した位置情報に基づいて、図18に示した登録認証情報候補11c1が登録認証情報として選択される。その後、ユーザが図19に示す入力認証情報のようにタッチパネル13を操作すると、処理実行部16bは、表示I/Fドライバ14を起動して、表示部12に所望の表示を行い、情報処理装置1が動作できる状態にする。
【0141】
また、情報処理装置1がT駅構内からN社内へ移動され、情報処理装置1がN社内にて使用される場合は、無線部および位置情報入手部19が入手した位置情報に基づいて、図18に示した登録認証情報候補11c2が登録認証情報として選択される。その後、ユーザが図20に示す入力認証情報のようにタッチパネル13を操作すると、処理実行部16bは、表示I/Fドライバ14を起動して、表示部12に所望の表示を行い、情報処理装置1を動作できる状態にする。
【0142】
なお、上記の例では、位置情報に応じて、登録認証情報を変更する例を示したが、位置情報に応じて登録認証情報を変更させるだけではなく、位置情報をパスワードとして要求するようにしてもよい。この場合、情報処理装置は、その位置のみでしか使用できなくなり、盗まれて別の位置へ移動した場合は全く使用できなくなる。
【0143】
また、位置情報に応じて、登録認証情報を変更するが、この位置情報の判断において位置情報は1つでも良いし、または2つ以上一致した場合として判断をきびしくしてもよい。
【0144】
この実施例では、ある場所にて入力操作が第三者に盗み見られ、その第三者が情報処理装置を盗んで別の場所で使用しようとしても、使用する位置で登録認証情報が異なるため、その第三者の使用を抑制可能になる。
【0145】
また、この実施例では、複数種類の変更モードは、3種類の変更モードである。この3種類の変更モードは、入力認証情報が登録認証情報と一致するごとに登録認証情報を変更する循環モードと、時刻に応じて登録認証情報を変更する時刻モードと、場所に応じて登録認証情報を変更する位置モードである。この場合、ユーザは、3種類の変更モードの中から、ユーザが望む変更モードを選択することができる。
【0146】
上記の各実施例では、変更部16aは、登録認証情報を、ユーザから受け付けた選択情報が示す変更モードで変更する。選択情報は、予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを示す。このため、ユーザが好む変更モードに基づいて登録認証情報を変更することが可能になる。また、登録認証情報が変更されるため、第三者の操作を抑制できる。
【0147】
また、上記の各実施例では、入力部は、タッチパネル13が入力部として用いられ、登録認証情報は、タッチパネル13上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示し、タッチパネル13は、入力認証情報として、ユーザによるタッチパネル13のタッチ操作を受け付ける。このため、タッチパネルを有する情報処理装置において、ユーザが好む変更モードに基づいて登録認証情報を変更することが可能になり、また、登録認証情報が変更されるため、第三者の操作を抑制できる。
【0148】
また、上記の各実施例では、記憶部11は、変更モードごとに、タッチパネル13上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示す複数の登録認証情報候補を格納する。
【0149】
変更部16aは、タッチパネル13が選択情報を受け付けると、その受け付けた選択情報が示す変更モードに応じた複数の登録認証情報候補の中から所望の登録認証情報候補を選定し、その選定した登録認証情報候補を変更後の登録認証情報とする。
【0150】
候補設定部16cは、タッチパネル13上にユーザが操作可能な設定用表示部Pを表示し、その設定用表示部Pの移動履歴を、登録認証情報候補として、記憶部11に格納する。
【0151】
この場合、ユーザは、容易に登録認証情報候補を作成することが可能になる。
【0152】
なお、本発明は、タッチパネルを利用して種々の入力を受け付ける情報処理装置の画面起動方法に用いられることが好ましい。
【0153】
以上説明した各実施例において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
【0154】
例えば、複数種類の変更モードは、4種類以上の変更モードでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0155】
【図1】本発明の一実施例の情報処理装置を示したブロック図である。
【図2】タッチパネル13の分割の一例を示した説明図である。
【図3】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図4】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図5】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図6】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図7】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図8】タッチパネル13の分割の一例を示した説明図である。
【図9】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図10】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図11】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図12】情報処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】情報処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】登録認証情報候補の作成例を説明するための説明図である
【図15】登録認証情報候補の作成例を説明するための説明図である
【図16】本発明の他の実施例の情報処理装置を示したブロック図である。
【図17】位置情報の一例を示した説明図である。
【図18】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図19】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図20】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図21】情報処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図22】情報処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0156】
1 情報処理装置
11 記憶部
12 表示部
13 タッチパネル
14 表示I/Fドライバ
15 入力I/Fドライバ
16 制御部
16a 変更部
16b 処理実行部
16c 候補設定部
17 計時部
18 バス
19 無線部および位置情報入手部
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および登録認証情報設定方法に関し、特には、第三者の操作を抑制できる情報処理装置およびその登録認証情報設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パスワード等の認証情報を利用して、第三者の操作を抑制できる情報処理装置が知られている。
【0003】
特許文献1(特開2000−347760号公報)および特許文献2(特開2001−350536号公報)には、タッチパネルを複数の領域に分け、予め定められた複数の領域をユーザが所定の順序でタッチすると、所定の画面を起動する情報処理装置が記載されている。この場合、予め定められた複数の領域を所定に順序でタッチすることがパスワードに相当する。
【0004】
また、特許文献3(特開2003−91505号公報)、特許文献4(特開平6−259381号公報)および特許文献5(特開2001−306173号公報)には、パスワードを自動的に変更する情報処理装置が記載されている。
【0005】
特許文献3に記載の情報処理装置は、利用者がアクセスするたびに、次回利用するためのパスワードを生成し、その生成したパスワードを利用者に送信する。特許文献4に記載の情報処理装置は、時刻に応じてパスワードを変更する。特許文献5に記載の情報処理装置は、場所に応じてパスワードを変化する。
【特許文献1】特開2000−347760号公報
【特許文献2】特開2001−350536号公報
【特許文献3】特開2003−91505号公報
【特許文献4】特開平6−259381号公報
【特許文献5】特開2001−306173号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1および特許文献2に記載の情報処理装置では、ユーザの入力手順が一度でも第三者に盗み見られると、その第三者はその情報処理装置を不正に使用することが可能になるという問題が生じる。なお、この問題は、特許文献1および特許文献2に記載の情報処理装置に、特許文献3、特許文献4または特許文献5に記載されたパスワード変更技術を適用すれば、解消することが可能になるかもしれない。
【0007】
しかしながら、特許文献3、特許文献4または特許文献5に記載された情報処理装置では、情報処理装置に設定された一方的な変更ルールに基づいてパスワードが変更される。このため、パスワードは、ユーザが好まない変更ルールで変更されてしまう可能性がある。したがって、特許文献3、特許文献4または特許文献5に記載されたパスワード変更技術は、必ずしもユーザにとって使い勝手の良いものではない。
【0008】
本発明の目的は、第三者の操作を抑制でき、かつ、ユーザにとって使い勝手が良い情報処理装置および登録認証情報設定方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、認証を行う際に用いられる登録認証情報を複数格納する記憶部と、予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを選択することをユーザに促す催促部と、前記複数種類の変更モードのいずれか1つを示す選択情報を前記ユーザから受け付ける受付部と、前記記憶部が格納している登録認証情報のうち認証に用いる登録認証情報を、前記受付部が受け付けた選択情報が示す変更モードに基づいて変更する変更部と、ユーザから入力認証情報を受け付ける入力部と、前記入力部が受け付けた入力認証情報と、前記変更部により変更された登録認証情報とが一致したときに、所定の処理を実行する処理実行部とを含む。
【0010】
また、本発明の登録認証情報設定方法は、認証を行う際に用いられる登録認証情報を複数格納する記憶部を有する情報処理装置が行う登録認証情報設定方法であって、予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを選択することをユーザに促す催促ステップと、前記複数種類の変更モードのいずれか1つを示す選択情報を前記ユーザから受け付ける受付ステップと、前記記憶部が格納している登録認証情報のうち、認証に用いる登録認証情報を前記受付部が受け付けた選択情報が示す変更モードに基づいて変更する変更ステップと、ユーザから入力認証情報を受け付ける入力ステップと、前記入力認証情報と前記変更された登録認証情報とが一致したときに、所定の処理を実行する処理実行ステップとを含む。
【0011】
上記の発明によれば、登録認証情報は、ユーザから受け付けた選択情報が示す変更モードに基づいて変更される。選択情報は、予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを示す。このため、ユーザが好む変更モードに基づいて登録認証情報を変更することが可能になる。また、登録認証情報が変更されるため、第三者の操作を抑制できる。
【0012】
なお、前記複数種類の変更モードは、2種類の変更モードであることが望ましい。また、前記2種類の変更モードは、前記入力認証情報が前記登録認証情報と一致するごとに前記登録認証情報を変更する第1の変更モードと、時刻に応じて前記登録認証情報を変更する第2の変更モードであることが望ましい。
【0013】
上記の発明によれば、ユーザは、2種類の変更モードの中から、ユーザが望む変更モードを選択することができる。
【0014】
また、前記複数種類の変更モードは、3種類の変更モードであることが望ましい。また、前記3種類の変更モードは、前記入力認証情報が前記登録認証情報と一致するごとに前記登録認証情報を変更する第1の変更モードと、時刻に応じて前記登録認証情報を変更する第2の変更モードと、場所に応じて前記登録認証情報を変更する第3の変更モードであることが望ましい。
【0015】
上記の発明によれば、ユーザは、3種類の変更モードの中から、ユーザが望む変更モードを選択することができる。
【0016】
また、前記入力部は、タッチパネルであり、前記登録認証情報は、前記タッチパネル上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示し、前記タッチパネルは、前記入力認証情報として、前記ユーザによる前記タッチパネルのタッチ操作を受け付けることが望ましい。
【0017】
上記の発明によれば、タッチパネルを有する情報処理装置において、ユーザが好む変更モードに基づいて登録認証情報を変更することが可能になり、また、登録認証情報が変更されるため、第三者の操作を抑制できる。
【0018】
前記記憶部は、前記変更モードごとに、前記タッチパネル上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示す複数の登録認証情報を格納し、前記変更部は、前記受付部が前記選択情報を受け付けると、その受け付けた選択情報が示す変更モードに応じた複数の登録認証情報の中から認証に用いる登録認証情報を選定し、前記タッチパネル上にユーザが操作可能な設定用表示部を表示し、その設定用表示部の移動履歴を、前記登録認証情報候補として、前記記憶部に格納する候補設定部を含むことが望ましい。
【0019】
上記の発明によれば、ユーザは、容易に登録認証情報候補を作成することが可能になる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ユーザが好む変更モードに基づいて登録認証情報を変更することが可能になる。また、登録認証情報が変更されるため、第三者の操作を抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本発明の一実施例の情報処理装置を示したブロック図である。
【0023】
図1において、情報処理装置1は、記憶部11と、表示部12と、タッチパネル13と、表示I/F(インターフェース)ドライバ14と、入力I/Fドライバ15と、制御部16と、計時部17と、バス18とを含む。制御部16は、変更部16aと、処理実行部16bと、候補設定部16cとを含む。なお、表示部12とタッチパネル13とは、一体的に構成されていることが望ましい。
【0024】
情報処理装置1は、例えば、パソコン、携帯電話機またはナビゲーション装置である。情報処理装置1は、例えば、ユーザの個人情報を格納している。
【0025】
記憶部11は、登録認証情報を格納する。さらに言えば、記憶部11は、認証を行う際に用いられる登録認証情報を複数格納する。記憶部11は、例えば、タッチパネル13上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示す登録認証情報を格納する。
【0026】
表示部12は、催促部の一例であり、予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを選択することをユーザに促す表示を実行する。例えば、表示部12は、「予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを選択して下さい」という表示を行う。なお、この複数種類の変更モードは、変更部16aが実行できる複数種類の変更モードである。
【0027】
タッチパネル13は、受付部の一例であり、複数種類の変更モードのいずれか1つを示す選択情報をユーザから受け付ける。
【0028】
また、タッチパネル13は、入力部の一例であり、ユーザから入力認証情報を受け付ける。なお、タッチパネル13は、入力認証情報として、ユーザによるタッチパネル13のタッチ操作を受け付ける。
【0029】
表示I/Fドライバ14は、表示部12のI/Fドライバである。入力I/Fドライバ15は、タッチパネル13のインターフェースドライバである。
【0030】
制御部16は、例えばCPUで、情報処理装置1を制御する。
【0031】
変更部16aは、タッチパネル13が受け付けた選択情報が示す変更モードで、記憶部11が格納している登録認証情報を変更する。
【0032】
本実施例では、変更部16aは、第1の変更モードおよび第2の変更モードで、登録認証情報を変更可能である。本実施例では、第1の変更モードは、入力認証情報が登録認証情報と一致するごとに登録認証情報を変更する変更モード(以下「循環モード」と称する。)であり、第2の変更モードは、時刻に応じて登録認証情報を変更する変更モード(以下「時刻モード」と称する。)である。
【0033】
処理実行部16bは、タッチパネル13が受け付けた入力認証情報が、変更部16aが変更した登録認証情報と一致したときに、所定の処理を実行する。所定の処理は、例えば、所定のアプリケーションに基づく処理である。なお、処理実行部16bは、タッチパネル13が受け付けた入力認証情報が、変更部16aが変更した登録認証情報と一致しない場合、その所定の処理を実行しない。
【0034】
本実施例では、記憶部11は、変更モード(モード)ごとに、タッチパネル13上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示す複数の登録認証情報候補を格納する。記憶部11は、その複数の登録認証情報候補のうち1つを登録認証情報とする。
【0035】
図2は、循環モード時のタッチパネル13の分割例を示した説明図である。この場合、タッチパネル13は、図2に示すように12の領域(領域1〜領域12)に分割される。
【0036】
図3は、循環モードに対応する複数の登録認証情報候補11aの一例を示す説明図である。図3において、記憶部11は、登録認証情報候補11a1〜登録認証情報候補11a4を格納する。
【0037】
登録認証情報候補11a1(パターン順1)は、領域1、領域5、領域9、領域11の順にタッチパネル13をタッチすることを示す。図4は、登録認証情報候補11a1を示す説明図である。
【0038】
登録認証情報候補11a2(パターン順2)は、領域1、領域5、領域9、領域7の順にタッチパネル13をタッチすることを示す。図5は、登録認証情報候補11a2を示す説明図である。
【0039】
登録認証情報候補11a3(パターン順3)は、領域1、領域5、領域9、領域3の順にタッチパネル13をタッチすることを示す。図6は、登録認証情報候補11a3を示す説明図である。
【0040】
登録認証情報候補11a4(パターン順4)は、領域1、領域5、領域9、領域7、領域11の順にタッチパネル13をタッチすることを示す。図7は、登録認証情報候補11a4を示す説明図である。
【0041】
循環モードが設定されていると、変更部16aは、入力認証情報が登録認証情報と一致するごとに、登録認証情報を図3に示したパターン順に変更していく。なお、変更部16aは、パターン順4の次にパターン順1を登録認証情報として設定する。
【0042】
図8は、時刻モード時のタッチパネル13の分割例を示した説明図である。この場合、タッチパネル13は、図8に示すように15の領域(領域1〜領域12および領域A〜領域C)に分割される。
【0043】
図9は、時刻モードに対応する複数の登録認証情報候補11bの一例を示す説明図である。図9において、記憶部11は、登録認証情報候補11b1〜登録認証情報候補11b12を格納する。
【0044】
登録認証情報候補11b1は、1時台には領域1、領域A、領域B、領域Cの順にタッチパネル13をタッチすることを示す。図10は、登録認証情報候補11b1を示す説明図である。
【0045】
登録認証情報候補11b2は、2時台には領域2、領域A、領域A、領域Cの順にタッチパネル13をタッチすることを示す。図11は、登録認証情報候補11b2を示す説明図である。
【0046】
登録認証情報候補11b3は、3時台にタッチパネル13の領域3をタッチすることを示し、登録認証情報候補11b4は、4時台にタッチパネル13の領域4をタッチすることを示し、登録認証情報候補11b5は、5時台にタッチパネル13の領域5をタッチすることを示す。
【0047】
また、登録認証情報候補11b6は、6時台にタッチパネル13の領域6をタッチすることを示し、登録認証情報候補11b7は、7時台にタッチパネル13の領域7をタッチすることを示し、登録認証情報候補11b8は、8時台にタッチパネル13の領域8をタッチすることを示す。
【0048】
また、登録認証情報候補11b9は、9時台にタッチパネル13の領域9をタッチすることを示し、登録認証情報候補11b10は、10時台にタッチパネル13の領域10をタッチすることを示し、登録認証情報候補11b11は、11時台にタッチパネル13の領域11をタッチすることを示し、登録認証情報候補11b12は、12時台にタッチパネル13の領域12をタッチすることを示す。
【0049】
図1に戻って、変更部16aは、タッチパネル13が選択情報を受け付けると、その受け付けた選択情報が示す変更モードに応じた複数の登録認証情報候補の中から所望の登録認証情報候補を選定する。変更部16aは、その選定した登録認証情報候補を変更後の登録認証情報とする。
【0050】
候補設定部16cは、タッチパネル13上にユーザが操作可能な設定用表示部を表示し、その設定用表示部の移動履歴を、登録認証情報候補として、記憶部11に格納する。
【0051】
計時部17は、タイマーとして動作し、さらに、時刻を示す時刻情報を出力する。
【0052】
次に、動作の概要を説明する。
【0053】
ユーザがタッチパネル13の画面をタッチすると、処理実行部16bは、ユーザが事前に指定した変更モードに対応する領域をタッチパネル13に設定し、計時部17をタイマーとして動作させる。このとき、表示部12は、黒色の面または予め設定されたスクリーンセイバーを表示することが好ましい。
【0054】
ユーザは、タッチパネル13の画面をタッチして入力認証情報を入力する。
【0055】
処理実行部16bは、入力認証情報が登録認証情報と一致したときに、計時部17の動作を停止し、所定の処理(例えば、表示部12に所定の表示を実行させる処理)を実行する。
【0056】
一方、入力認証情報が登録認証情報と一致しない場合、または、計時部17の値が所定の設定時間を超えた場合、処理実行部16bは、所定の処理を実行せず、入力認証情報受け付け状態に戻る。
【0057】
また、ユーザが情報処理装置1の使用を終了するための操作を行うと、表示部12は、予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを選択することをユーザに促す表示を実行する。
【0058】
ユーザは、この表示にしたがって、複数種類の変更モードのいずれか1つを示す選択情報をタッチパネル13に入力する。タッチパネル13は、その選択情報を受け付け、その受け付けた選択情報を変更部16aに出力する。
【0059】
変更部16aは、タッチパネル13から選択情報を受け付けると、その選択情報が示す変更モードで、記憶部11が格納している登録認証情報を変更する。変更部16aは、その変更後の登録認証情報を表示部12に表示させて、その変更後の登録認証情報をユーザに確認させる。
【0060】
次に、動作を説明する。
【0061】
図12は、主に処理実行部16bの動作を説明するためのフローチャートである。以下、図12を参照して、主に処理実行部16bの動作を説明する。
【0062】
ステップ1201では、ユーザがタッチパネル13の画面をタッチすると、タッチパネル13は、そのユーザのタッチを受け付け、その受け付けたタッチを、入力I/Fドライバ15およびバス18を介して、処理実行部16bに通知する。処理実行部16bは、この通知を受け付けると、ステップ1202を実行する。
【0063】
ステップ1202では、処理実行部16bは、ユーザが事前に指定した変更モードに対応するモード(循環モードまたは時刻モード)を設定し、その設定したモードに応じてタッチパネル13を複数の領域に分割する。
【0064】
具体的には、処理実行部16bは、循環モードを設定すると、タッチパネル13を図2に示すような12個の領域に分割し、また、時刻モードを設定すると、タッチパネル13を図8に示すような15個の領域に分割する。このとき、表示部12は、黒色の面または予め設定されたスクリーンセイバーを表示することが好ましい。
【0065】
変更部16aは、循環モードが設定されると、事前に設定した登録認証情報11aを選択し、また、時刻モードが設定されると、計時部17の時刻情報が示す時刻に応じた登録認証情報候補11bを選択し、その選択した登録認証情報候補11bを登録認証情報とする。
【0066】
処理実行部16bは、ステップ1202を終了すると、ステップ1203を実行する。
【0067】
ステップ1203では、処理実行部16bは、計時部17をタイマーとして動作させる。
【0068】
ステップ1204では、タッチパネル13の操作が登録認証情報に対応するように、ユーザがタッチパネル13を操作して、タッチパネル13に入力認証情報を入力すると、タッチパネル13は、その入力認証情報を、入力I/Fドライバ15およびバス18を介して、処理実行部16bに通知する。処理実行部16bは、この通知を受け付けると、ステップ1205を実行する。
【0069】
ステップ1205では、処理実行部16bは、タッチパネル13が受け付けた入力認証情報が、記憶部11が記憶する登録認証情報と一致しているか否かを判断する。具体的には、処理実行部16bは、入力認証情報が示すユーザのタッチパネル13の操作が、登録認証情報が示すタッチパネル13の操作順に一致しているか否かを判断する。
【0070】
処理実行部16bは、入力認証情報が登録認証情報に一致しているとステップ1206を実行し、入力認証情報が登録認証情報に一致していないとステップ1207を実行する。
【0071】
ステップ1206では、処理実行部16bは、計時部17の値が設定時間以内であるか否か判断する。処理実行部16bは、計時部17の値が設定時間以内であるとステップ1208を実行し、計時部17の値が設定時間以内でないとステップ1207を実行する。
【0072】
ステップ1207では、処理実行部16bは、計時部17をオフにし、その後、ステップ1209を実行する。
【0073】
ステップ1209では、処理実行部16bは、動作をステップ1201に戻す。このため、情報処理部1は、所定の処理を実行しない。
【0074】
一方、ステップ1208では、処理実行部16bは、表示ドライバI/Fドライバ14を起動し、表示部12に所定の表示を実行させる。情報処理装置1は、この時点からユーザによって使用可能になる。
【0075】
情報処理装置1の動作が終了するように、ユーザが情報処理装置1を操作すると、情報処理装置1は、次回起動時の登録認証情報の設定を促す処理(モード変更処理)を実行する。
【0076】
図13は、モード変更処理を説明するためのフローチャートである。以下、図13を参照して、モード変更処理を説明する。
【0077】
変更部16aは、情報処理装置1の動作が終了するようにユーザが情報処理装置1を操作すると、表示部12に、循環モードと時刻モードのいずれか1つを選択することをユーザに促す表示を実行させる。
【0078】
ユーザは、この表示にしたがって、循環モードと時刻モードのいずれか1つを示す選択情報をタッチパネル13に入力する。タッチパネル13は、その選択情報を受け付け、その受け付けた選択情報を変更部16aに出力する。
【0079】
変更部16aは、その選択情報を受け付けると、ステップ1301を実行する。
【0080】
ステップ1301では、変更部16aは、その選択情報が循環モードを示しているか否かを判断する。変更部16aは、その選択情報が循環モードを示しているとステップ1302を実行し、その選択情報が循環モードを示していないとステップ1303を実行する。
【0081】
ステップ1302では、変更部16aは、処理実行部16bに循環モードを設定させ、循環モードに対応する複数の登録認証情報候補11aの中から、現在選択されている登録認証情報候補の次の順番(パターン順)の登録認証情報候補を登録認証情報として選択する。
【0082】
例えば、情報処理装置1の動作が終了する前の登録認証情報が、登録認証情報候補11a1(パターン順1)である場合、変更部16aは、次回の登録認証情報として、登録認証情報候補11a2(パターン順2)を選択する。
【0083】
変更部16aは、ステップ1302を終了すると、ステップ1304を実行する。
【0084】
ステップ1304では、変更部16aは、変更後の登録認証情報を表示部12に表示する。ユーザは、ステップ1304で表示された変更後の登録認証情報を確認する。変更部16aは、ステップ1304を終了すると、ステップ1305を実行する。
【0085】
一方、ステップ1303では、変更部16aは、その受け付けた選択情報が時刻モードを示していると判断して処理実行部16bに時刻モードを設定させ、その後、ステップ1305を実行する。
【0086】
ステップ1305では、変更部16aは、登録認証情報または登録認証情報候補を変更するか否かをユーザに問い合わせる表示を、表示部12に実行させる。
【0087】
ユーザは、登録認証情報および登録認証情報候補を変更しない場合、その旨をタッチパネル13に入力し、また、登録認証情報または登録認証情報候補を変更する場合、その旨をタッチパネル13に入力する。タッチパネル13は、その入力を、入力I/Fドライバ15およびバス18を介して変更部16aに出力する。
【0088】
変更部16aは、登録認証情報および登録認証情報候補を変更しない旨の入力を受け付けると、動作を終了する。
【0089】
一方、変更部16aは、登録認証情報または登録認証情報候補を変更する旨の入力を受け付けると、ステップ1306を実行する。
【0090】
ステップ1306では、変更部16aは、登録認証情報または登録認証情報候補を変更する旨の入力を候補設定部16cに出力する。
【0091】
候補設定部16cは、登録認証情報または登録認証情報候補を変更する旨の入力を受け付けると、ユーザに、変更する登録認証情報または登録認証情報候補を選択させ、その後、タッチパネル13上にユーザが操作可能な設定用表示部Pを表示し、その設定用表示部Pの移動履歴を、変更後の登録認証情報または登録認証情報候補として、記憶部11に格納する。
【0092】
具体的には、候補設定部16cは、ユーザに、変更する登録認証情報または登録認証情報候補を選択させた後、選択情報が示すモードに応じてタッチパネル13を複数の領域に分割する。候補設定部16cは、タッチパネル13上にユーザが操作可能な設定用表示部Pを表示する。
【0093】
図14は、設定用表示部Pの一例を示した説明図である。
【0094】
例えば、ユーザは、タッチパネル13を操作して設定用表示部Pを移動し、登録認証情報または登録認証情報候補を設定していく(図15参照)。なお、ユーザは、設定用表示部Pを移動させたい位置でダブルクリックして、設定用表示部Pをその位置に移動させてもよい。
【0095】
ユーザは、上記の操作を繰り返して、登録認証情報または登録認証情報候補の入力順に対応する領域を確定していく。候補設定部16cは、その確定した入力順に対応する領域を、ユーザが変更を指定した登録認証情報または登録認証情報候補に格納していく。
【0096】
変更部16bは、候補設定部16cが実行するステップ1306が終了すると、ステップ1307を実行する。
【0097】
ステップ1307では、変更部16aは、変更後の登録認証情報または登録認証情報候補を表示部12に表示する。ユーザは、ステップ1304で表示された変更後の登録認証情報を確認する。変更部16aは、ステップ1307を終了すると、動作を終了する。
【0098】
本実施例によれば、登録認証情報に応じた入力認証情報が入力されなければ、処理画面は表示されない。このため、情報処理装置1を動作させる仕組みを知らない第3者が情報処理装置1を起動させようとしても、情報処理装置1をどのようにして動作させるか不明であり、情報処理装置1が第三者によって操作されることを抑制できる。
【0099】
また、タッチパネル13に対して何らかの入力を行えば所定の処理画面が始まることを第三者が知っていても、登録認証情報が知られなければ、第三者は、情報処理装置1を操作できない。
【0100】
また、利用者は利用者が理解できる変更モードで登録認証情報を変更できるため、利用者の負担も軽くなり、利用者の使い勝手も良くなる。
【0101】
また、利用後に次回の登録認証情報が変更されるため、起動の手順を見られても、見られた手順と次回の登録認証情報とが異なっていれば、見られた手順と同じ操作では第三者は、情報処理装置1を操作できない。
【0102】
また、本実施例では、複数種類の変更モードは、2種類の変更モードである。また、2種類の変更モードは、入力認証情報が登録認証情報と一致するごとに登録認証情報を変更する循環モードと、時刻に応じて登録認証情報を変更する時刻モードである。この場合、ユーザは、2種類の変更モードの中から、ユーザが望む変更モードを選択することができる。
【0103】
次に、他の実施例を説明する。
【0104】
図16は、他の実施例を示したブロック図である。なお、図16において、図1に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。
【0105】
図16に示した他の実施例は、図1に示した実施例に、無線部および位置情報入手部19を新たに付加した情報処理装置であり、登録認証情報が場所に応じて変更する。
【0106】
具体的には、図16に示した他の実施例は、第3の変更モード(位置モード)をさらに有し、この位置モードが選択された際に、登録認証情報が場所に応じて変更する。
【0107】
図16において、無線部および位置情報入手部19は、情報処理装置1の現在位置を示す位置情報を取得する。
【0108】
無線部および位置情報入手部19は、例えば、携帯電話無線部と位置情報入手部とを含み、位置情報入手部は、携帯電話無線部が受信した基地局の位置情報を取得する。無線部および位置情報入手部19は、情報処理装置1が動作を終了する時点で取得した位置情報を記憶部11に格納する。
【0109】
位置情報は、例えば、基地局のID番号である。本実施例では、記憶部11は、情報処理装置1が受信できる基地局のID番号を1件以上記憶しておく。
【0110】
なお、無線部および位置情報入手部19は、GPSを搭載してもよい。この場合、位置情報としてGPSの位置情報である緯度経度情報が複数個、記憶部11に格納される。
【0111】
図17は、記憶部11に格納された位置情報の一例を示す説明図である。
【0112】
図17において、位置名「T駅構内」は、複数の基地局ID(****、***△および***□)と関連づけられている。また、位置名「N社内」は、複数の基地局ID(**○○、**××)と関連づけられている。
【0113】
図18は、位置モードに対応する複数の登録認証情報候補11cの一例を示す説明図である。図18において、記憶部11は、登録認証情報候補11c1〜登録認証情報候補11c2を格納する。
【0114】
登録認証情報候補11c1は、T駅構内では、予めユーザが定めた領域1〜5の順にタッチパネル13をタッチすることを示す。図19は、登録認証情報候補11c1を示す説明図である。なお、領域1〜5は、図14および図15に示したように、ユーザによって設定される。
【0115】
登録認証情報候補11c2は、N社内では、予めユーザが定めた領域1〜5の順にタッチパネル13をタッチすることを示す。図20は、登録認証情報候補11c2を示す説明図である。なお、領域1〜5は、図14および図15に示したように、ユーザによって設定される。
【0116】
次に、動作を説明する。
【0117】
図21は、他の実施例の動作を説明するためのフローチャートである。なお、図21において、図13に示したステップと同じステップには同一符号を付してある。
【0118】
ステップ1301では、変更部16aは、その選択情報が循環モードを示しているか否かを判断する。変更部16aは、その選択情報が循環モードを示しているとステップ1302を実行し、その選択情報が循環モードを示していないとステップ2101を実行する。
【0119】
ステップ2101では、変更部16aは、その選択情報が時刻モードを示しているか否かを判断する。変更部16aは、その選択情報が時刻モードを示しているとステップ1303を実行し、その選択情報が時刻モードを示していないとステップ2102を実行する。
【0120】
ステップ2102では、変更部16aは、処理実行部16bに位置モードを設定させる。
【0121】
図22は、ステップ2102の一例を説明するためのフローチャートである。以下、図22を参照して、ステップ2102の一例を説明する。
【0122】
ステップ2201では、変更部16aは、位置モードの登録認証情報候補11cを設定するか否かをユーザに問い合わせる表示を、表示部12に実行させる。
【0123】
ユーザは、登録認証情報候補11cを設定しない場合、その旨をタッチパネル13に入力し、また、登録認証情報候補11cを設定する場合、その旨をタッチパネル13に入力する。タッチパネル13は、その入力を、入力I/Fドライバ15およびバス18を介して変更部16aに出力する。
【0124】
変更部16aは、登録認証情報候補11cを設定しない旨の入力を受け付けると、ステップ2202を実行する。
【0125】
ステップ2202では、変更部16aは、処理実行部16bに位置モードを設定させる。その後、変更部16aは、ステップ2102を終了する。
【0126】
一方、変更部16aは、登録認証情報候補11cを設定する旨の入力を受け付けると、その旨を候補設定部16cに通知する。候補設定部16cは、この通知を受け付けると、ステップ2203を実行する。
【0127】
ステップ2203では、候補設定部16cは、無線部および位置情報入手部19から位置情報(基地局ID番号)を受け取り、その受け取った位置情報を位置名として記憶部11に格納する。候補設定部16cは、ステップ2203を終了すると、ステップ2204を実行する。
【0128】
ステップ2204では、候補設定部16cは、タッチパネル13上にユーザが操作可能な設定用表示部Pを表示する。ユーザは、その設定用表示部Pを移動させて、ステップ2203で格納した位置情報に対応する入力順を設定していく(図18参照)。候補設定部16cは、その設定用表示部Pの移動履歴を逐次記憶する。
【0129】
候補設定部16cは、ステップ2204を終了すると、ステップ2205を実行する。
【0130】
ステップ2205では、候補設定部16cは、タッチパネル13を介してユーザから設定終了を入力されたか否かを判断する。候補設定部16cは、設定終了が入力されていないと再びステップ2204を実行し、また、設定終了が入力されているとステップ2206を実行する。
【0131】
ステップ2206では、候補設定部16cは、ステップ2204で受け付けた設定用表示部Pの移動履歴を、ステップ2203で格納した位置情報に関連づけて記憶部11に格納する。
【0132】
具体的には、候補設定部16cは、図14および図15で示したように設定用表示部Pの移動履歴を受け付け、その受け付けた設定用表示部Pの移動履歴を、ステップ2203で格納した位置情報に関連づけて記憶部11に格納する。
【0133】
候補設定部16cは、ステップ2206を終了すると、ステップ2202を実行する。
【0134】
なお、位置名は表示用であり、位置名をユーザが入力設定してもよいが、特にT、Nというように、候補設定部16cが位置名を自動的に設定してもよい。
【0135】
また、図16に示した実施例では、図12を用いて説明した動作が実行される際、ステップ1202が以下のように変更される。
【0136】
ステップ1202では、処理実行部16bは、ユーザが事前に指定した変更モードに対応するモード(循環モード、時刻モードまたは位置モード)を設定し、その設定したモードに応じてタッチパネル13を複数の領域に分割する。
【0137】
具体的には、処理実行部16bは、循環モードを設定すると、タッチパネル13を図2に示すような12個の領域に分割し、また、時刻モードを設定すると、タッチパネル13を図8に示すような15個の領域に分割する。また、位置モードを設定すると、タッチパネル13をその位置を示す位置情報に対応する領域に分割する。
【0138】
変更部16aは、循環モードが設定されると、事前に設定した登録認証情報11aを選択し、また、時刻モードが設定されると、計時部17の時刻情報が示す時刻に応じた登録認証情報候補11bを選択し、その選択した登録認証情報候補11bを登録認証情報とする。
【0139】
また、変更部16aは、位置モードが設定されると、無線部および位置情報入手部19が入手した位置情報を示す位置名を有する登録認証情報候補11cを選択し、その選択した登録認証情報候補11cを登録認証情報とする。
【0140】
例えば、位置モードが選択され、現在の場所がT駅構内であると、無線部および位置情報入手部19が入手した位置情報に基づいて、図18に示した登録認証情報候補11c1が登録認証情報として選択される。その後、ユーザが図19に示す入力認証情報のようにタッチパネル13を操作すると、処理実行部16bは、表示I/Fドライバ14を起動して、表示部12に所望の表示を行い、情報処理装置1が動作できる状態にする。
【0141】
また、情報処理装置1がT駅構内からN社内へ移動され、情報処理装置1がN社内にて使用される場合は、無線部および位置情報入手部19が入手した位置情報に基づいて、図18に示した登録認証情報候補11c2が登録認証情報として選択される。その後、ユーザが図20に示す入力認証情報のようにタッチパネル13を操作すると、処理実行部16bは、表示I/Fドライバ14を起動して、表示部12に所望の表示を行い、情報処理装置1を動作できる状態にする。
【0142】
なお、上記の例では、位置情報に応じて、登録認証情報を変更する例を示したが、位置情報に応じて登録認証情報を変更させるだけではなく、位置情報をパスワードとして要求するようにしてもよい。この場合、情報処理装置は、その位置のみでしか使用できなくなり、盗まれて別の位置へ移動した場合は全く使用できなくなる。
【0143】
また、位置情報に応じて、登録認証情報を変更するが、この位置情報の判断において位置情報は1つでも良いし、または2つ以上一致した場合として判断をきびしくしてもよい。
【0144】
この実施例では、ある場所にて入力操作が第三者に盗み見られ、その第三者が情報処理装置を盗んで別の場所で使用しようとしても、使用する位置で登録認証情報が異なるため、その第三者の使用を抑制可能になる。
【0145】
また、この実施例では、複数種類の変更モードは、3種類の変更モードである。この3種類の変更モードは、入力認証情報が登録認証情報と一致するごとに登録認証情報を変更する循環モードと、時刻に応じて登録認証情報を変更する時刻モードと、場所に応じて登録認証情報を変更する位置モードである。この場合、ユーザは、3種類の変更モードの中から、ユーザが望む変更モードを選択することができる。
【0146】
上記の各実施例では、変更部16aは、登録認証情報を、ユーザから受け付けた選択情報が示す変更モードで変更する。選択情報は、予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを示す。このため、ユーザが好む変更モードに基づいて登録認証情報を変更することが可能になる。また、登録認証情報が変更されるため、第三者の操作を抑制できる。
【0147】
また、上記の各実施例では、入力部は、タッチパネル13が入力部として用いられ、登録認証情報は、タッチパネル13上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示し、タッチパネル13は、入力認証情報として、ユーザによるタッチパネル13のタッチ操作を受け付ける。このため、タッチパネルを有する情報処理装置において、ユーザが好む変更モードに基づいて登録認証情報を変更することが可能になり、また、登録認証情報が変更されるため、第三者の操作を抑制できる。
【0148】
また、上記の各実施例では、記憶部11は、変更モードごとに、タッチパネル13上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示す複数の登録認証情報候補を格納する。
【0149】
変更部16aは、タッチパネル13が選択情報を受け付けると、その受け付けた選択情報が示す変更モードに応じた複数の登録認証情報候補の中から所望の登録認証情報候補を選定し、その選定した登録認証情報候補を変更後の登録認証情報とする。
【0150】
候補設定部16cは、タッチパネル13上にユーザが操作可能な設定用表示部Pを表示し、その設定用表示部Pの移動履歴を、登録認証情報候補として、記憶部11に格納する。
【0151】
この場合、ユーザは、容易に登録認証情報候補を作成することが可能になる。
【0152】
なお、本発明は、タッチパネルを利用して種々の入力を受け付ける情報処理装置の画面起動方法に用いられることが好ましい。
【0153】
以上説明した各実施例において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
【0154】
例えば、複数種類の変更モードは、4種類以上の変更モードでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0155】
【図1】本発明の一実施例の情報処理装置を示したブロック図である。
【図2】タッチパネル13の分割の一例を示した説明図である。
【図3】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図4】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図5】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図6】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図7】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図8】タッチパネル13の分割の一例を示した説明図である。
【図9】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図10】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図11】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図12】情報処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】情報処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】登録認証情報候補の作成例を説明するための説明図である
【図15】登録認証情報候補の作成例を説明するための説明図である
【図16】本発明の他の実施例の情報処理装置を示したブロック図である。
【図17】位置情報の一例を示した説明図である。
【図18】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図19】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図20】登録認証情報候補の一例を示した説明図である。
【図21】情報処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図22】情報処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0156】
1 情報処理装置
11 記憶部
12 表示部
13 タッチパネル
14 表示I/Fドライバ
15 入力I/Fドライバ
16 制御部
16a 変更部
16b 処理実行部
16c 候補設定部
17 計時部
18 バス
19 無線部および位置情報入手部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
認証を行う際に用いられる登録認証情報を複数格納する記憶部と、
予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを選択することをユーザに促す催促部と、
前記複数種類の変更モードのいずれか1つを示す選択情報を前記ユーザから受け付ける受付部と、
前記記憶部が格納している登録認証情報のうち認証に用いる登録認証情報を、前記受付部が受け付けた選択情報が示す変更モードに基づいて変更する変更部と、
ユーザから入力認証情報を受け付ける入力部と、
前記入力部が受け付けた入力認証情報と、前記変更部により変更された登録認証情報とが一致したときに、所定の処理を実行する処理実行部と、を含む情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記複数種類の変更モードは、2種類の変更モードである、情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記2種類の変更モードは、前記入力認証情報が前記登録認証情報と一致するごとに前記登録認証情報を変更する第1の変更モードと、時刻に応じて前記登録認証情報を変更する第2の変更モードである、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記複数種類の変更モードは、3種類の変更モードである、情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置において、
前記3種類の変更モードは、前記入力認証情報が前記登録認証情報と一致するごとに前記登録認証情報を変更する第1の変更モードと、時刻に応じて前記登録認証情報を変更する第2の変更モードと、場所に応じて前記登録認証情報を変更する第3の変更モードである、情報処理装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記入力部は、タッチパネルであり、
前記登録認証情報は、前記タッチパネル上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示し、
前記タッチパネルは、前記入力認証情報として、前記ユーザによる前記タッチパネルのタッチ操作を受け付ける、情報処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理装置において、
前記記憶部は、前記変更モードごとに、前記タッチパネル上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示す複数の登録認証情報を格納し、
前記変更部は、前記受付部が前記選択情報を受け付けると、その受け付けた選択情報が示す変更モードに応じた複数の登録認証情報の中から認証に用いる登録認証情報を選定し、
前記タッチパネル上にユーザが操作可能な設定用表示部を表示し、その設定用表示部の移動履歴を前記登録認証情報として前記記憶部に格納する候補設定部をさらに含む、情報処理装置。
【請求項8】
認証を行う際に用いられる登録認証情報を複数格納する記憶部を有する情報処理装置が行う登録認証情報設定方法であって、
予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを選択することをユーザに促す催促ステップと、
前記複数種類の変更モードのいずれか1つを示す選択情報を前記ユーザから受け付ける受付ステップと、
前記記憶部が格納している登録認証情報のうち、認証に用いる登録認証情報を前記受付部が受け付けた選択情報が示す変更モードに基づいて変更する変更ステップと、
ユーザから入力認証情報を受け付ける入力ステップと、
前記入力認証情報と前記変更された登録認証情報とが一致したときに、所定の処理を実行する処理実行ステップと、を含む登録認証情報設定方法。
【請求項9】
請求項8に記載の登録認証情報設定方法において、
前記複数種類の変更モードは、2種類の変更モードである、登録認証情報設定方法。
【請求項10】
請求項9に記載の登録認証情報設定方法において、
前記2種類の変更モードは、前記入力認証情報が前記登録認証情報と一致するごとに前記登録認証情報を変更する第1の変更モードと、時刻に応じて前記登録認証情報を変更する第2の変更モードである、登録認証情報設定方法。
【請求項11】
請求項8に記載の登録認証情報設定方法において、
前記複数種類の変更モードは、3種類の変更モードである、登録認証情報設定方法。
【請求項12】
請求項11に記載の登録認証情報設定方法において、
前記3種類の変更モードは、前記入力認証情報が前記登録認証情報と一致するごとに前記登録認証情報を変更する第1の変更モードと、時刻に応じて前記登録認証情報を変更する第2の変更モードと、場所に応じて前記登録認証情報を変更する第3の変更モードである、登録認証情報設定方法。
【請求項13】
請求項8ないし12のいずれか1項に記載の登録認証情報設定方法において、
前記入力ステップは、タッチパネルによって実行され、
前記登録認証情報は、前記タッチパネル上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示し、
前記入力ステップは、前記入力認証情報として、前記ユーザによる前記タッチパネルのタッチ操作を受け付ける、登録認証情報設定方法。
【請求項14】
請求項13に記載の登録認証情報設定方法において、
前記記憶部は、前記変更モードごとに、前記タッチパネル上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示す複数の登録認証情報を格納し、
前記変更ステップは、前記選択情報が受け付けられると、その受け付けられた選択情報が示す変更モードに応じた複数の登録認証情報の中から認証に用いる登録認証情報を選定し、
前記タッチパネル上にユーザが操作可能な設定用表示部を表示し、その設定用表示部の移動履歴を、前記登録認証情報候補として、前記記憶部に格納する候補設定ステップをさらに含む、登録認証情報設定方法。
【請求項1】
認証を行う際に用いられる登録認証情報を複数格納する記憶部と、
予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを選択することをユーザに促す催促部と、
前記複数種類の変更モードのいずれか1つを示す選択情報を前記ユーザから受け付ける受付部と、
前記記憶部が格納している登録認証情報のうち認証に用いる登録認証情報を、前記受付部が受け付けた選択情報が示す変更モードに基づいて変更する変更部と、
ユーザから入力認証情報を受け付ける入力部と、
前記入力部が受け付けた入力認証情報と、前記変更部により変更された登録認証情報とが一致したときに、所定の処理を実行する処理実行部と、を含む情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記複数種類の変更モードは、2種類の変更モードである、情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記2種類の変更モードは、前記入力認証情報が前記登録認証情報と一致するごとに前記登録認証情報を変更する第1の変更モードと、時刻に応じて前記登録認証情報を変更する第2の変更モードである、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記複数種類の変更モードは、3種類の変更モードである、情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置において、
前記3種類の変更モードは、前記入力認証情報が前記登録認証情報と一致するごとに前記登録認証情報を変更する第1の変更モードと、時刻に応じて前記登録認証情報を変更する第2の変更モードと、場所に応じて前記登録認証情報を変更する第3の変更モードである、情報処理装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記入力部は、タッチパネルであり、
前記登録認証情報は、前記タッチパネル上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示し、
前記タッチパネルは、前記入力認証情報として、前記ユーザによる前記タッチパネルのタッチ操作を受け付ける、情報処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理装置において、
前記記憶部は、前記変更モードごとに、前記タッチパネル上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示す複数の登録認証情報を格納し、
前記変更部は、前記受付部が前記選択情報を受け付けると、その受け付けた選択情報が示す変更モードに応じた複数の登録認証情報の中から認証に用いる登録認証情報を選定し、
前記タッチパネル上にユーザが操作可能な設定用表示部を表示し、その設定用表示部の移動履歴を前記登録認証情報として前記記憶部に格納する候補設定部をさらに含む、情報処理装置。
【請求項8】
認証を行う際に用いられる登録認証情報を複数格納する記憶部を有する情報処理装置が行う登録認証情報設定方法であって、
予め設定されている複数種類の変更モードのいずれか1つを選択することをユーザに促す催促ステップと、
前記複数種類の変更モードのいずれか1つを示す選択情報を前記ユーザから受け付ける受付ステップと、
前記記憶部が格納している登録認証情報のうち、認証に用いる登録認証情報を前記受付部が受け付けた選択情報が示す変更モードに基づいて変更する変更ステップと、
ユーザから入力認証情報を受け付ける入力ステップと、
前記入力認証情報と前記変更された登録認証情報とが一致したときに、所定の処理を実行する処理実行ステップと、を含む登録認証情報設定方法。
【請求項9】
請求項8に記載の登録認証情報設定方法において、
前記複数種類の変更モードは、2種類の変更モードである、登録認証情報設定方法。
【請求項10】
請求項9に記載の登録認証情報設定方法において、
前記2種類の変更モードは、前記入力認証情報が前記登録認証情報と一致するごとに前記登録認証情報を変更する第1の変更モードと、時刻に応じて前記登録認証情報を変更する第2の変更モードである、登録認証情報設定方法。
【請求項11】
請求項8に記載の登録認証情報設定方法において、
前記複数種類の変更モードは、3種類の変更モードである、登録認証情報設定方法。
【請求項12】
請求項11に記載の登録認証情報設定方法において、
前記3種類の変更モードは、前記入力認証情報が前記登録認証情報と一致するごとに前記登録認証情報を変更する第1の変更モードと、時刻に応じて前記登録認証情報を変更する第2の変更モードと、場所に応じて前記登録認証情報を変更する第3の変更モードである、登録認証情報設定方法。
【請求項13】
請求項8ないし12のいずれか1項に記載の登録認証情報設定方法において、
前記入力ステップは、タッチパネルによって実行され、
前記登録認証情報は、前記タッチパネル上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示し、
前記入力ステップは、前記入力認証情報として、前記ユーザによる前記タッチパネルのタッチ操作を受け付ける、登録認証情報設定方法。
【請求項14】
請求項13に記載の登録認証情報設定方法において、
前記記憶部は、前記変更モードごとに、前記タッチパネル上の予め定められた複数の領域を予め定められた順番でタッチすることを示す複数の登録認証情報を格納し、
前記変更ステップは、前記選択情報が受け付けられると、その受け付けられた選択情報が示す変更モードに応じた複数の登録認証情報の中から認証に用いる登録認証情報を選定し、
前記タッチパネル上にユーザが操作可能な設定用表示部を表示し、その設定用表示部の移動履歴を、前記登録認証情報候補として、前記記憶部に格納する候補設定ステップをさらに含む、登録認証情報設定方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
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【図13】
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【図15】
【図16】
【図17】
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【図19】
【図20】
【図21】
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【公開番号】特開2006−146660(P2006−146660A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−337316(P2004−337316)
【出願日】平成16年11月22日(2004.11.22)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月22日(2004.11.22)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】
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