説明

情報処理装置及び情報処理方法

【課題】 解答済みの問題用紙を自動で答え合わせする情報処理装置があるが、従来のものは処理が複雑であった。改ざん検知の技術を用いることで、より簡単に自動答え合わせを実現することを課題とする。
【解決手段】 問題文、複数の選択肢及び選択肢ごとの正解情報を取得する取得手段と、前記問題文及び前記複数の選択肢を含む画像を生成する生成手段と、前記選択肢の少なくとも一部と重なる領域に、改ざん検知用の情報及び前記正解情報を透かしとして埋め込む埋込手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は学習やアンケートに関するシステムを提供するための情報処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
学習者が解答した問題用紙を自動で答え合わせする情報処理装置が開示されている。特に、複数の選択肢の中から正解を選ぶ形式の問題に適用されている。ところで、アンケートも複数の選択肢から所望の選択肢を選ぶ形式である。そのため、この情報処理装置はアンケートの自動集計にも利用可能である。
【0003】
特許文献1では、学習者は所望の選択肢を丸で囲んで選択する。選択肢の横には問題と選択肢を識別するための情報をバーコードに記述しておく。正解情報は別のデータベースに保持する。丸で囲まれた選択肢の横のバーコードから問題情報を取り出し、データベースの正解情報と照合し、答え合わせを行なう。
【0004】
特許文献2では、学習者は所望の選択肢の番号を解答欄に記入する。正解情報は解答欄の横にあるバーコードに記述しておく。解答欄に記入された番号をOCRを用いて認識し、バーコードの正解情報と比較し、答え合わせを行なう。
【特許文献1】特開平06−274092号公報
【特許文献2】特開平07−320073号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、バーコードと外部のデータベースを組み合わせて使う必要があり、処理が複雑であった。また、特許文献2では、バーコードとOCRを組み合わせて使う必要があり、処理が複雑であった。
【0006】
そこで、本発明では、自動答え合わせを行なう情報処理装置において、改ざん検知の技術を用いることで処理を簡単にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明の情報処理装置は、問題文、複数の選択肢及び選択肢ごとの正解情報を取得する取得手段と、前記問題文及び前記複数の選択肢を含む画像を生成する生成手段と、前記選択肢の少なくとも一部と重なる領域に、改ざん検知用の情報及び前記正解情報を透かしとして埋め込む埋込手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、上記課題を解決するために本発明に係る情報処理装置は、改ざん検知用の情報及び画像情報を含む透かしが複数の領域に埋め込まれた紙媒体を読み取って読取画像を取得する取得手段と、前記改ざん検知用の情報を用いて、前記複数の領域のうち改ざんされている領域を検出する検出手段と、前記読取画像中の、前記検出手段で検出した領域に対応する位置に、該領域に埋め込まれた透かしに含まれる前記画像情報を用いて、画像を重畳する重畳手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、上記課題を解決するために本発明に係る情報処理装置は、問題文及び複数の選択肢を含む紙媒体であって、該選択肢の少なくとも一部と重なる領域に、改ざん検知用の情報及び正解情報を含む透かしが埋め込まれた紙媒体を読み取って読取画像を取得する取得手段と、前記改ざん検知用の情報を用いて、前記複数の領域のうち改ざんされている領域を検出する検出手段と、前記読取画像中の、前記検出手段で検出した領域に対応する位置に、該領域に埋め込まれた透かしに含まれる正解情報に対応する画像を重畳する重畳手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
また、上記課題を解決するために本発明に係る情報処理装置は、質問文、質問文を識別する情報、複数の選択肢及び選択肢を識別する情報を取得する取得手段と、前記質問文及び前記複数の選択肢を含む画像を生成する生成手段と、前記選択肢の少なくとも一部と重なる領域に、改ざん検知用の情報、前記質問文を識別する情報及び前記選択肢を識別する情報を透かしとして埋め込む埋込手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
また、上記課題を解決するために本発明に係る情報処理装置は、質問文及び複数の選択肢を含む紙媒体であって、該質問文を識別する情報、該選択肢を識別する情報及び改ざん検知用の情報を含む透かしが、選択肢の少なくとも一部と重なる領域に埋め込まれた紙媒体を読み取って読取画像を取得する取得手段と、前記改ざん検知用の情報を用いて、前記複数の領域のうち改ざんされている領域を検出する検出手段と、前記読取画像中の前記検出手段で検出した領域に埋め込まれた透かしに含まれる前記質問文を識別する情報及び前記選択肢を識別する情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出した情報を記録する記録手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【0012】
また、上記課題を解決するために本発明に係る情報処理装置は、質問文、質問文を識別する情報、複数の選択肢及び選択肢を識別する情報を取得する取得手段と、前記質問文及び前記複数の選択肢を含む画像を生成する生成手段と、前記質問文の少なくとも一部と重なる領域に、前記質問文を識別する情報を透かしとして埋め込む第1の埋込手段と、前記選択肢の少なくとも一部と重なる領域に、改ざん検知用の情報及び前記選択肢を識別する情報を透かしとして埋め込む第2の埋込手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
また、上記課題を解決するために本発明に係る情報処理装置は、質問文及び複数の選択肢を含む紙媒体であって、該質問文の少なくとも一部と重なる領域に、該質問文を識別する情報を含む第1の透かしが埋め込まれ、該選択肢の少なくとも一部と重なる領域に、改ざん検知用の情報及び該選択肢を識別する情報を含む第2の透かしが埋め込まれた紙媒体を読み取って読取画像を取得する取得手段と、前記第1の透かしが埋め込まれた領域を検出する第1の検出手段と、前記改ざん検知用の情報を用いて、前記第2の透かしが埋め込まれた領域のうち改ざんされている領域を検出する第2の検出手段と、前記読取画像中の、前記第1の検出手段で検出した領域に埋め込まれた透かしに含まれる前記質問文を識別する情報を抽出する第1の抽出手段と、前記読取画像中の、前記第2の検出手段で検出した領域に埋め込まれた透かしに含まれる前記選択肢を識別する情報を抽出する第2の抽出手段と、前記第1の抽出手段で抽出した前記質問文を識別する情報と、前記第2の抽出手段で抽出した前記選択肢を識別する情報を対応付けて記録する記録手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、より簡単な処理で、自動答えあわせを実現する情報処理装置を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【実施例1】
【0016】
図1は、本発明の実施例1にかかる情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。101はCPU(中央処理装置)であり、システム制御部として装置全体の動作を制御している。102はROMであり、制御プログラムを格納する。具体的には、後述する情報処理を行なうプログラムを格納している。103はRAMであり、CPU101のワークエリアを提供し、各種データなどを保持するために用いられる。RAM103の中は処理中の画像を保持するための画像バッファ104を含む。105は記憶装置であり、ハードディスクなどからなる。後述する問題情報データベースを格納している。情報処理を行なうプログラムをこの記憶装置105に格納することも可能である。106はスキャナ部であり、紙媒体等を読み取って読取画像を取得し、バイナリデータに変換する機能を有するデバイスである。107はプリンタ部であり、画像データを記録紙に出力するプリンタ機能を有するものである。なお、スキャナ部106とプリンタ部107は本装置の外部にあってもよい。その場合USBやネットワークなどを用いて本装置と接続する構成とする。
【0017】
図2は、本発明の実施例1にかかる情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。この図は、答え合わせに必要な情報を含む問題用紙を作成する機能を示す。
【0018】
問題情報データベース201は、複数の問題情報を保持する。問題情報は、問題文と複数の選択肢と選択肢ごとの正解情報からなる。図4に問題情報の例を示す。この問題は、問題文中の空欄の位置に当てはまる適当な単語を、選択肢の中から選択する形式である。問題文中空欄の位置は「()」で表している。選択肢は「flesh」「flexible」「flinch」の3単語であり、「flexible」のみが「適当」な単語となる。正解情報は「適当」と「不適当」の2値を割り当てる。ここで、選択肢の数は3に限らない。また、正解情報が「適当」となる選択肢は1つに限らない。複数の選択肢を「適当」としてもよいし、すべての選択肢を「不適当」としてもよい。
【0019】
問題情報取得部202は、問題情報データベース201から、問題情報を順に取得する。取得する問題情報のリストは、問題用紙の作成者が問題情報データベース201から選択する。または、なんらかの方法(ランダムなど)で情報処理装置が選択するようにしてもよい。
【0020】
画像生成部203は、問題文と選択肢をレイアウトした画像を生成し、画像バッファ104に保持する。自由にレイアウトしてよいが、どの問題とどの選択肢が対応しているか、わかるようにレイアウトする必要がある。図5にレイアウトした画像の例を示す。図5(A)は、問題文と選択肢を分けてレイアウトした例である。選択肢の先頭部分に、ボックスを加えている。また、図5(B)は、問題文中の空欄の位置に選択肢を埋め込む形でレイアウトした例である。選択肢の先頭部分に、番号を加えている。
【0021】
すかし埋め込み部204は、画像中の選択肢と重なる領域に、透かしを埋め込む。埋め込む透かしは答え合わせに必要な情報である。また、透かしはそれぞれの選択肢に対して埋め込む。
【0022】
透かしを埋め込む埋込領域は、学習者が答えを記入する方法に応じて設定する。図6に透かしを埋め込む領域の例を示す。図中、斜線で囲まれた矩形領域が透かしを埋め込む領域を表す。図6(A)は、図5(A)のように選択肢をレイアウトした場合の例である。図5(A)のレイアウトでは、学習者が選択肢のボックスにチェックを記入する。透かしを埋め込む領域は、このチェックを含むように設定する。図6(B)は、図5(B)のように選択肢をレイアウトした場合の例である。図5(B)のレイアウトでは、学習者が数字の部分または選択肢の中央部分に丸を記入する。透かしを埋め込む領域は、この丸を囲むように設定する。いずれの場合も基本的には選択肢と重なる領域を透かしを埋め込む領域とする。選択肢のレイアウトに応じて調整を行なう。ただし、他の選択肢の透かしを埋め込む領域と重ならないようにする。
【0023】
埋め込む透かしは、改ざん検知用の情報と選択肢の正解情報を合わせたものである。改ざん検知用の情報は、透かしを埋め込む領域に対して改ざんの有無を判定するために利用する。この情報は、例えば、透かしを埋め込む領域の各画素の平均濃度を用いる。改ざん検知用の情報と正解情報を合わせて透かしを生成し、画像中の透かしを埋め込む領域にレイアウトする。透かしは、例えば、ドットパタンを用いる。ドットパタンへの情報の埋め込み、取り出しは、公知の技術を用いる。
【0024】
画像出力部205は、画像バッファ104の内容をプリンタ部107から紙に出力する。出力された紙が問題用紙206となる。図7に問題用紙206の例を示す。図ではドットパタンが見えるように出力している。ドットパタンにより、学習者が答えを記入する位置がよりわかりやすくなる。
【0025】
図3は、本発明の実施例1にかかる情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。S301で、画像バッファ104を初期化する。S302で、問題情報データベース201から問題情報を1つ取得する。取得できた場合はS303へ進む。必要な問題情報をすべて取得し終わった場合はS309へ進む。
【0026】
S303で、取得した問題情報の問題文と選択肢を画像バッファ104にレイアウトする。S304で、取得した問題情報から選択肢を1つ取り出す。取り出せた場合はS305へ進む。すべての選択肢を取り出し終わった場合はS302へ戻る。S305で、画像バッファ104の画像の、取り出した選択肢と重なる矩形領域を、透かしを埋め込む領域として設定する。S306で、S305で設定した矩形領域の画素の平均濃度を計算して、改ざん検知用の情報とする。S307で、改ざん検知用の情報と取り出した選択肢の正解情報からドットパタン透かしを生成する。S308で、生成した透かしを画像バッファ104の設定した透かし領域に埋め込む。S309で、画像バッファ104の画像をプリンタ部107から出力する。
【実施例2】
【0027】
図8は、本発明の実施例2にかかる情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。この図は、解答済みの問題用紙を、自動で答え合わせする機能を示す。
【0028】
図10に、解答済みの問題用紙801の例を示す。図10(A)では、学習者が選択肢「flexible」のボックスにチェックを記入している。図10(B)では、学習者が選択肢「flesh」に丸を記入している。いずれの場合も、学習者の記入は、透かしを埋め込んだドットパタンの領域に行なわれている。
【0029】
画像読み取り部802は、解答済みの問題用紙801をスキャナ部106から読み取る。読み取った画像は、画像バッファ104に保持する。
【0030】
透かし領域検出部803は、画像バッファ104に保持された画像中の、透かしが埋め込まれた領域を検出する。画像を順に走査し、ドットパタンを含む矩形領域を検出する。
【0031】
透かし取り出し部804は、透かし領域にある透かし(ドットパタン)取り出す。このドットパタンには、改ざん検知用の情報と正解情報が埋め込まれている。改ざん検知用の情報取得部805は、ドットパタンから改ざん検知用の情報を取り出す。正解情報取得部807は、ドットパタンから正解情報を取り出す。
【0032】
改ざん検知部806は、透かし領域に対して、改ざんの有無を判定する。例えば、以下の処理を行ない判定する。透かし領域の各画素の平均濃度を計算する。この平均濃度の値と改ざん検知用の情報を比較する。値の異なりがある一定値以上ある場合、改ざん有りと判定する。値の異なりが一定値未満の場合、改ざんなしと判定する。ここで、改ざん有りと判定された選択肢は、学習者が答えとして選択した選択肢を意味する。
【0033】
ここで説明したように、本発明では、改ざん検知の技術を用いて学習者が選択した選択肢を判定する。そのため、学習者は、正確に透かし領域の中に記入する必要は無い。透かし領域の一部に何かを記入すればよい。
【0034】
答え合わせ部808は、改ざんの有無と正解情報を用いて答え合わせを行なう。改ざんの有無と正解情報(適当、不適当)の組み合わせは次の4通りある。
(1)改ざん有りかつ正解情報が適当。
(2)改ざん有りかつ正解情報が不適当。
(3)改ざん無しかつ正解情報が適当。
(4)改ざん無しかつ正解情報が不適当。
【0035】
ここで、(1)と(4)が正解となり、(2)と(3)が不正解となる。
【0036】
画像編集部809は、答え合わせの結果を画像バッファ104の画像に反映する。例えば、(1)に対して、画像の透かし領域に○の画像を重畳する(図11)。(2)に対して、透かし領域に×の画像を重畳する(図12)。(3)に対して、透かし領域にアンダーラインを重畳する(図13)。これは、学習者が選択しなかったが、この選択肢が適当な選択肢であることを示す。
【0037】
画像出力部810は、画像バッファ104の画像をプリンタ部107から紙に出力する。出力された用紙が答え合わせ済みの問題用紙811となる。図14に、答え合わせ済みの問題用紙の例を示す。例では、○×アンダーラインを黒色で重畳したが、赤色など他の色を用いるのが望ましい。画像バッファ104の画像をファイルとして出力し、記憶装置105で一旦保持することも可能である。このファイルは後でプリンタ部107から出力する。または、プリンタ部を有する他の装置に送り、そこから紙に出力する。
【0038】
図9は、本発明の実施例2にかかる情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。S901で、解答済みの問題用紙801をスキャナ部106から読み取り、画像バッファ104に保持する。S902で、画像バッファ104の画像を走査し、透かし領域を順に検出する。透かし領域を検出した場合はS903へ進む。すべての透かし領域を検出し終わった場合はS911へ進む。
【0039】
S903で、透かし領域から透かしを取り出す。S904で、透かしから改ざん検知用の情報と選択肢の正解情報を取り出す。S905で、改ざん検知用の情報を用いて、透かし領域の改ざんの有無を判定する。改ざん有りと判定した場合はS906へ進む。改ざん無しと判定した場合はS909へ進む。S906で、S904で取り出した正解情報を調べる。正解情報が「適切」の場合はS907へ進む。正解情報が「不適切」の場合はS908へ進む。S907で、透かし領域に○の画像を重畳するように、画像バッファ104の画像を編集する。S908で、透かし領域に×の画像を重畳するように、画像バッファ104の画像を編集する。S909で、S904で取り出した正解情報を調べる。正解情報が「適切」の場合はS910へ進む。正解情報が「不適切」の場合はS902へ戻る。S910で、透かし領域にアンダーラインを重畳するように、画像バッファ104の画像を編集する。S911で、編集済の画像バッファ104の画像を、プリンタ部107から紙に出力する。
【実施例3】
【0040】
図15は、本発明の実施例3にかかる情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。この図は、アンケートの集計に必要な情報を含むアンケート用紙を作成するための処理手順を示す。
【0041】
S1501で、画像バッファ104を初期化する。S1502で、問題情報データベース201から質問情報を1つ取得する。取得できた場合はS1503へ進む。必要な質問情報をすべて取得し終わった場合はS1509へ進む。アンケート用紙を作成する場合は、問題情報データベース201は、問題情報ではなく質問情報を保持する。図16に質問情報の例を示す。これは3つの質問からなる。各質問は、質問文を識別する情報である質問文番号、質問文、複数の選択肢からなる。各選択肢は、選択肢を識別する情報である選択肢番号を持つ。
【0042】
S1503で、取得した質問情報の質問文と選択肢を画像バッファ104にレイアウトする。問題用紙の場合と同様、自由にレイアウトしてよいが、どの質問とどの選択肢が対応しているか、わかるようにレイアウトする必要がある。S1504で、取得した質問情報から選択肢を1つ取り出す。取り出せた場合はS1505へ進む。すべての選択肢を取り出し終わった場合はS1502へ戻る。S1505で、画像バッファ104の画像の、取り出した選択肢と重なる矩形領域を、透かしを埋め込む領域として設定する。S1506で、S1505で設定した矩形領域の画素の平均濃度を計算して、改ざん検知用の情報とする。S1507で、改ざん検知用の情報と、現在処理中の質問情報の質問文番号と、取り出した選択肢の選択肢番号からドットパタン透かしを生成する。S1508で、生成した透かしを画像バッファ104の設定した透かし領域に埋め込む。S1509で、画像バッファ104の画像をプリンタ部107から出力する。出力された紙がアンケート用紙となる。図17にアンケート用紙の例を示す。
【実施例4】
【0043】
図18は、本発明の実施例4にかかる情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。この図は、回答済みのアンケート用紙を、自動で集計するための処理手順を示す。
【0044】
S1801で、回答済みのアンケート用紙をスキャナ部106から読み取り、画像バッファ104に保持する。図19に、回答済みのアンケート用紙の例を示す。S1802で、画像バッファ104の画像を走査し、透かし領域を順に検出する。透かし領域を検出した場合はS1803へ進む。すべての透かし領域を検出し終わった場合はS1807へ進む。
【0045】
S1803で、検出した透かし領域から透かしを取り出す。S1804で、透かしから改ざん検知用の情報と質問文番号と選択肢番号を取り出す。S1805で、改ざん検知用の情報を用いて、透かし領域の改ざんの有無を判定する。改ざん有りと判定した場合はS1806へ進む。改ざん無しと判定した場合はS1802へ戻る。S1806で、S1805で取り出した質問文番号と選択肢番号の組を記録する。例えば、図19の回答済みアンケート用紙において、質問1「あなたの年齢を教えてください。」の選択肢「(2)20−39」について説明する。この選択肢には○で囲まれているので、S1805において改ざん検知有りと判定される。またこの選択肢の透かしは質問文番号の1と選択肢番号の2の情報を持つ。よって(1,2)の組を記録する。S1807で、S1806で記録した質問文番号と選択肢番号の組を出力する。例えば、図19の回答済みアンケート用紙を処理した結果出力される組は、(1、2)(2,1)(3、1)である。これはそれぞれ以下を示す。質問1に対して選択肢の2を選択した。質問2に対して選択肢の1を選択した。質問3に対して選択肢の1を選択した。
【実施例5】
【0046】
図20は、本発明の実施例5にかかる情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。この図は、アンケートの集計に必要な情報を含むアンケート用紙を作成するための処理手順を示す。
【0047】
S2001で、画像バッファ104を初期化する。S2002で、問題情報データベース201から質問情報を1つ取得する。取得できた場合はS2003へ進む。必要な質問情報をすべて取得し終わった場合はS2011へ進む。
【0048】
S2003で、取得した質問情報の質問文と選択肢を画像バッファ104にレイアウトする。質問文と選択肢のレイアウトには制約がある。画像中の位置で、質問文を選択肢の前にレイアウトする。また、選択肢を次の質問文の前にレイアウトする。画像中の位置の前後は別途決める必要がある。例えば、画像を左から右へ、上から下まで順に走査する場合に、先に走査される位置を前と決める。
【0049】
S2004で、質問文番号からドットパタン透かしを生成する。S2005で、質問文と重なる領域に、S2004で生成したドットパタン透かしを埋め込む。S2006で、S2002で取得した質問情報から選択肢を1つ取り出す。取り出せた場合はS2007へ進む。すべての選択肢を取り出し終わった場合はS2002へ戻る。
【0050】
S2007で、画像バッファ104の画像の、取り出した選択肢と重なる矩形領域を、透かしを埋め込む領域として設定する。S2008で、S2007で設定した矩形領域の画素の平均濃度を計算して、改ざん検知用の情報とする。S2009で、改ざん検知用の情報と取り出した選択肢の選択肢番号からドットパタン透かしを生成する。S2004で作成するドットパタン透かしと識別可能に生成する必要がある。例えば、ドットの間隔を異なるものとする。S2010で、生成した透かしを画像バッファ104の画像の、S2007で設定した透かし領域に埋め込む。S2011で、画像バッファ104の画像をプリンタ部107から出力する。出力された紙がアンケート用紙になる。図21にアンケート用紙の例を示す。図17のアンケート用紙と異なり、質問文と重なる領域にも透かしが埋め込まれている。質問文の領域の透かしは質問番号の情報を持つ。選択肢の領域の透かしは改ざん検知用の情報と選択肢番号の情報を持つ。
【実施例6】
【0051】
図22は、本発明の実施例6にかかる情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。この図は、回答済みのアンケート用紙を、自動で集計するための処理手順を示す。図21のタイプのアンケート用紙に対応する。
【0052】
S2201で、回答済みのアンケート用紙をスキャナ部106から読み取り、画像バッファ104に保持する。S2202で、画像バッファ104の画像を走査し、透かし領域を検出する。透かし領域を検出した場合はS2203へ進む。すべての透かし領域を検出し終わった場合はS2210へ進む。画像を走査する順番は、S2003で決めた順番と同じにする必要がある。例えば、画像を左から右へ、上から下まで順に走査する。
【0053】
S2203で、検出した透かし領域から透かしを取り出す。S2204で、取り出した透かしが質問文番号の情報を持つ透かしか、改ざん検知用の情報と選択肢番号の情報を持つ透かしのいずれであるかを判定する。質問文番号の情報を持つ透かしの場合はS2205へ進む。改ざん検知用の情報と選択肢番号の情報を持つ透かしの場合はS2207へ進む。アンケート用紙の作成時に用いた方法を用いて判定する。例えば、S2009ではドットの間隔を異なるものとした。この場合、ドットの間隔を抽出することで、どちらの透かしであるかを判定できる。
【0054】
S2205で、透かしから質問文番号を取り出す。S2206で、質問文番号を保持する。すでに質問文番号を保持している場合は、古い質問文番号を廃棄し、新しい質問文番号を保持する。
【0055】
S2207で、透かしから改ざん検知用の情報と選択肢番号を取り出す。S2208で、改ざん検知用の情報を用いて、透かし領域の改ざんの有無を判定する。改ざん有りと判定した場合はS2209へ進む。改ざん無しと判定した場合はS2202へ戻る。S2209で、S2206で保持した質問文番号と、S2207で取り出した選択肢番号の組を記録する。選択肢は自身に対応する質問文と次の質問文の間にレイアウトされている。そのため、S2202において正しい順番に画像を走査することにより、質問文番号と選択肢番号の正しい組を記録することが可能となる。S2210で、S2209で記録した質問文番号と選択肢番号の組を出力する。
【実施例7】
【0056】
上記実施例で、透かし埋め込み部204は、改ざん検知用の情報と選択肢の正解情報を含む透かしを埋め込んだ。正解情報の替わりに正解情報に対応する画像情報を用いることも可能である。つまり、改ざん検知用の情報と画像情報を合わせて透かしを生成する。図23に画像情報の例を示す。例えば正解情報が「適当」である選択肢に図23(A)の画像を用いる。また、正解情報が「不適当」である選択肢に図23(B)の画像を用いる。
【0057】
この場合、透かし取り出し部804が取り出す透かしには、改ざん検知用の情報と画像情報が埋め込まれている。画像編集部809は、改ざんが検知された透かし領域に、透かしから取り出した画像を重畳する。答え合わせ部808は不要となる。
【実施例8】
【0058】
S1502とS2002で、質問情報の替わりに問題情報を取得してもよい。この場合の問題情報は、問題文、問題文番号、複数の選択肢、選択肢番号からなる。
【0059】
この場合、S1807とS2210で、問題文番号と選択肢番号の組が出力される。この組は、問題ごとに学習者が選択した選択肢を表す。この問題文番号と選択肢番号の組を用いることで得点を計算することが可能となる。
【0060】
例えば、各問題の配点および正解の選択肢を保持しておく。出力された組の選択肢が正解の選択肢かを判定する。正解の選択肢の場合は対応する配点を加算する。出力されたすべての組について配点を加算した結果が、入力された解答済みの問題用紙の得点となる。
【実施例9】
【0061】
なお、本発明の目的は次のようにしても達成される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。このようにしても目的が達成されることは言うまでもない。
【0062】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0063】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0064】
また、本発明に係る実施の形態は、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される場合に限られない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0065】
さらに、本発明に係る実施形態の機能は次のようにしても実現される。即ち、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれる。そして、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行う。この処理により前述した実施形態の機能が実現されることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の実施例1にかかる情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施例1にかかる情報処理装置の機能構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施例1にかかる情報処理装置の処理手順を示すフローチャート
【図4】問題情報の例
【図5】問題文と選択肢をレイアウトした例
【図6】透かしを埋め込む領域の例
【図7】問題用紙206の例
【図8】本発明の実施例2にかかる情報処理装置の機能構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施例2にかかる情報処理装置の処理手順を示すフローチャート
【図10】解答済みの問題用紙801の例
【図11】透かし領域に画像を重畳した例
【図12】透かし領域に画像を重畳した例
【図13】透かし領域に画像を重畳した例
【図14】答え合わせ済みの問題用紙811の例
【図15】本発明の実施例3にかかる情報処理装置の処理手順を示すフローチャート
【図16】質問情報の例
【図17】アンケート用紙の例
【図18】本発明の実施例4にかかる情報処理装置の処理手順を示すフローチャート
【図19】回答済みアンケート用紙の例
【図20】本発明の実施例5にかかる情報処理装置の処理手順を示すフローチャート
【図21】アンケート用紙の例
【図22】本発明の実施例6にかかる情報処理装置の処理手順を示すフローチャート
【図23】透かしに埋め込む画像情報の例
【符号の説明】
【0067】
201 問題情報データベース
202 問題情報取得部
203 画像生成部
204 透かし埋め込み部
205 画像出力部
206 問題用紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
問題文、複数の選択肢及び選択肢ごとの正解情報を取得する取得手段と、
前記問題文及び前記複数の選択肢を含む画像を生成する生成手段と、
前記選択肢の少なくとも一部と重なる領域に、改ざん検知用の情報及び前記正解情報を透かしとして埋め込む埋込手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記埋込手段は、前記正解情報として、画像情報を透かしとして埋め込むことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
改ざん検知用の情報及び画像情報を含む透かしが複数の領域に埋め込まれた紙媒体を読み取って読取画像を取得する取得手段と、
前記改ざん検知用の情報を用いて、前記複数の領域のうち改ざんされている領域を検出する検出手段と、
前記読取画像中の、前記検出手段で検出した領域に対応する位置に、該領域に埋め込まれた透かしに含まれる前記画像情報を用いて、画像を重畳する重畳手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
問題文及び複数の選択肢を含む紙媒体であって、該選択肢の少なくとも一部と重なる領域に、改ざん検知用の情報及び正解情報を含む透かしが埋め込まれた紙媒体を読み取って読取画像を取得する取得手段と、
前記改ざん検知用の情報を用いて、前記複数の領域のうち改ざんされている領域を検出する検出手段と、
前記読取画像中の、前記検出手段で検出した領域に対応する位置に、該領域に埋め込まれた透かしに含まれる正解情報に対応する画像を重畳する重畳手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
前記正解情報は、正解を示す値及び不正解を示す値の2値からなり、
前記重畳手段は、前記正解情報が正解を示す値の場合に正解である旨の画像を重畳し、前記正解情報が不正解を示す値の場合に不正解である旨の画像を重畳することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
質問文、質問文を識別する情報、複数の選択肢及び選択肢を識別する情報を取得する取得手段と、
前記質問文及び前記複数の選択肢を含む画像を生成する生成手段と、
前記選択肢の少なくとも一部と重なる領域に、改ざん検知用の情報、前記質問文を識別する情報及び前記選択肢を識別する情報を透かしとして埋め込む埋込手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
質問文及び複数の選択肢を含む紙媒体であって、該質問文を識別する情報、該選択肢を識別する情報及び改ざん検知用の情報を含む透かしが、選択肢の少なくとも一部と重なる領域に埋め込まれた紙媒体を読み取って読取画像を取得する取得手段と、
前記改ざん検知用の情報を用いて、前記複数の領域のうち改ざんされている領域を検出する検出手段と、
前記読取画像中の前記検出手段で検出した領域に埋め込まれた透かしに含まれる前記質問文を識別する情報及び前記選択肢を識別する情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出した情報を記録する記録手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
質問文、質問文を識別する情報、複数の選択肢及び選択肢を識別する情報を取得する取得手段と、
前記質問文及び前記複数の選択肢を含む画像を生成する生成手段と、
前記質問文の少なくとも一部と重なる領域に、前記質問文を識別する情報を透かしとして埋め込む第1の埋込手段と、
前記選択肢の少なくとも一部と重なる領域に、改ざん検知用の情報及び前記選択肢を識別する情報を透かしとして埋め込む第2の埋込手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
質問文及び複数の選択肢を含む紙媒体であって、該質問文の少なくとも一部と重なる領域に、該質問文を識別する情報を含む第1の透かしが埋め込まれ、該選択肢の少なくとも一部と重なる領域に、改ざん検知用の情報及び該選択肢を識別する情報を含む第2の透かしが埋め込まれた紙媒体を読み取って読取画像を取得する取得手段と、
前記第1の透かしが埋め込まれた領域を検出する第1の検出手段と、
前記改ざん検知用の情報を用いて、前記第2の透かしが埋め込まれた領域のうち改ざんされている領域を検出する第2の検出手段と、
前記読取画像中の、前記第1の検出手段で検出した領域に埋め込まれた透かしに含まれる前記質問文を識別する情報を抽出する第1の抽出手段と、
前記読取画像中の、前記第2の検出手段で検出した領域に埋め込まれた透かしに含まれる前記選択肢を識別する情報を抽出する第2の抽出手段と、
前記第1の抽出手段で抽出した前記質問文を識別する情報と、前記第2の抽出手段で抽出した前記選択肢を識別する情報を対応付けて記録する記録手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
問題文、複数の選択肢及び選択肢ごとの正解情報を取得する取得工程と、
前記問題文及び前記複数の選択肢を含む画像を生成する生成工程と、
前記選択肢の少なくとも一部と重なる領域に、改ざん検知用の情報及び前記正解情報を透かしとして埋め込む埋込工程とを備えたことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
改ざん検知用の情報及び画像情報を含む透かしが複数の領域に埋め込まれた紙媒体を読み取って読取画像を取得する取得工程と、
前記改ざん検知用の情報を用いて、前記複数の領域のうち改ざんされている領域を検出する検出工程と、
前記読取画像中の、前記検出工程で検出した領域に対応する位置に、該領域に埋め込まれた透かしに含まれる前記画像情報を用いて、画像を重畳する重畳工程とを備えたことを特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
問題文及び複数の選択肢を含む紙媒体であって、該選択肢の少なくとも一部と重なる領域に、改ざん検知用の情報及び正解情報を含む透かしが埋め込まれた紙媒体を読み取って読取画像を取得する取得工程と、
前記改ざん検知用の情報を用いて、前記複数の領域のうち改ざんされている領域を検出する検出工程と、
前記読取画像中の、前記検出工程で検出した領域に対応する位置に、該領域に埋め込まれた透かしに含まれる正解情報に対応する画像を重畳する重畳工程とを備えたことを特徴とする情報処理方法。
【請求項13】
質問文、質問文を識別する情報、複数の選択肢及び選択肢を識別する情報を取得する取得工程と、
前記質問文及び前記複数の選択肢を含む画像を生成する生成工程と、
前記選択肢の少なくとも一部と重なる領域に、改ざん検知用の情報、前記質問文を識別する情報及び前記選択肢を識別する情報を透かしとして埋め込む埋込工程とを備えたことを特徴とする情報処理方法。
【請求項14】
質問文及び複数の選択肢を含む紙媒体であって、該質問文を識別する情報、該選択肢を識別する情報及び改ざん検知用の情報を含む透かしが、選択肢の少なくとも一部と重なる領域に埋め込まれた紙媒体を読み取って読取画像を取得する取得工程と、
前記改ざん検知用の情報を用いて、前記複数の領域のうち改ざんされている領域を検出する検出工程と、
前記読取画像中の前記検出工程で検出した領域に埋め込まれた透かしに含まれる前記質問文を識別する情報及び前記選択肢を識別する情報を抽出する抽出工程と、
前記抽出工程で抽出した情報を記録する記録工程とを備えたことを特徴とする情報処理方法。
【請求項15】
質問文、質問文を識別する情報、複数の選択肢及び選択肢を識別する情報を取得する取得工程と、
前記質問文及び前記複数の選択肢を含む画像を生成する生成工程と、
前記質問文の少なくとも一部と重なる領域に、前記質問文を識別する情報を透かしとして埋め込む第1の埋込工程と、
前記選択肢の少なくとも一部と重なる領域に、改ざん検知用の情報及び前記選択肢を識別する情報を透かしとして埋め込む第2の埋込工程とを備えたことを特徴とする情報処理方法。
【請求項16】
質問文及び複数の選択肢を含む紙媒体であって、該質問文の少なくとも一部と重なる領域に、該質問文を識別する情報を含む第1の透かしが埋め込まれ、該選択肢の少なくとも一部と重なる領域に、改ざん検知用の情報及び該選択肢を識別する情報を含む第2の透かしが埋め込まれた紙媒体を読み取って読取画像を取得する取得工程と、
前記第1の透かしが埋め込まれた領域を検出する第1の検出工程と、
前記改ざん検知用の情報を用いて、前記第2の透かしが埋め込まれた領域のうち改ざんされている領域を検出する第2の検出工程と、
前記読取画像中の、前記第1の検出工程で検出した領域に埋め込まれた透かしに含まれる前記質問文を識別する情報を抽出する第1の抽出工程と、
前記読取画像中の、前記第2の検出工程で検出した領域に埋め込まれた透かしに含まれる前記選択肢を識別する情報を抽出する第2の抽出工程と、
前記第1の抽出工程で抽出した前記質問文を識別する情報と、前記第2の抽出工程で抽出した前記選択肢を識別する情報を対応付けて記録する記録工程とを備えたことを特徴とする情報処理方法。
【請求項17】
請求項10乃至16の何れか1項に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2009−147532(P2009−147532A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−320955(P2007−320955)
【出願日】平成19年12月12日(2007.12.12)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】