説明

情報処理装置及び方法、並びにプログラム

【課題】コンテンツ配信処理の無駄を削減する。
【解決手段】コンテンツ配信部24は、コンテンツ取得部22により取得された所定の動画のコンテンツであって、コンテンツ変換部23Aにより所定の形式に変換されたコンテンツを、インターネット14を介してウェブクライアント13に配信し、データ解析評価部26は、ウェブクライアント13から表示領域情報が通知された場合、その表示領域情報を解析して評価し、画像加工部23Bは、コンテンツの画像の一部が、ディスプレイ16の画面上で非表示領域になっていると評価された場合、その非表示領域に対応する部分の画像を加工し、コンテンツ変換部23Aは、加工されたコンテンツを所定の形式に変換し、コンテンツ配信部24は、変換されたコンテンツを配信する。本発明は、例えば、動画のコンテンツを配信する動画配信用のサーバに適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び方法、並びにプログラムに関し、特に、コンテンツ配信処理の無駄を削減することができるようにした情報処理装置及び方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットに代表される情報通信手段の発展により、ネットワークを利用した各種の動画のコンテンツを配信するサービスが広く普及している。
【0003】
この種の動画配信サービスにおいては、画面の解像度や処理能力の異なる様々な端末装置が接続してくるため、それらの端末装置の能力に応じたコンテンツを配信する必要がある。従って、コンテンツを配信する側のサーバでは、各端末装置向けにコンテンツを変換してから、配信を行う場合がある。
【0004】
例えば、特許文献1には、パーソナルコンピュータのウェブブラウザで閲覧するためのコンテンツを、携帯情報端末で視聴可能なサイズにトランスコードしてから、携帯情報端末向けに配信する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2010−518509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、端末装置側においては、配信された動画のコンテンツを、ウェブブラウザ等の専用のソフトウェアによって視聴することになるが、視聴中のコンテンツの画像が画面からはみ出してしまう場合がある。
【0007】
例えば、ユーザの操作によって、ウェブブラウザの表示画面が上下左右にスクロールされたり、あるいは、視聴中のコンテンツの画像の表示領域が拡大・縮小されたりすると、その表示領域が画面内に収まらなくなる。
【0008】
この場合、画面からはみ出して正常に視聴できない領域があるにもかかわらず、その非表示領域についても、コンテンツが配信され続けていることになる。そのため、コンテンツを配信する側のサーバにおいては、端末装置側で視聴されていない領域についても所定の変換処理等を行わなければならず、処理に無駄が生じていた。
【0009】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、コンテンツ配信処理の無駄を削減することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一側面の情報処理装置は、所定の動画のコンテンツを取得する取得手段と、取得された前記コンテンツの形式を、所定の形式に変換する変換手段と、変換された前記コンテンツを、ネットワークを介して、前記コンテンツの配信を要求してきた端末装置に配信する配信手段とを備え、前記配信手段は、前記端末装置から前記ネットワークを介して、前記端末装置において表示されている前記コンテンツの画像の表示領域に関する表示領域情報が通知された場合、その表示領域情報に応じた表示形態からなる前記コンテンツの画像を前記端末装置に配信する。
【0011】
前記表示領域情報は、前記端末装置において前記コンテンツの画像を表示している画面上における画像の表示領域を特定する座標情報であり、前記座標情報により特定される、前記画面上における前記画像の表示状態を評価する評価手段と、前記画像の一部の領域が、前記画面上に表示されない非表示領域になっていると評価された場合、その非表示領域に対応する部分の画像を加工する加工手段とをさらに備え、前記変換手段は、加工された前記コンテンツの形式を、所定の形式に変換し、前記配信手段は、変換されたコンテンツを前記端末装置に配信する。
【0012】
前記評価手段は、前記コンテンツの音声のみの配信を継続するか否かを示す音声配信情報を評価し、前記配信手段は、前記音声配信情報の評価結果が、前記コンテンツの音声のみの配信を継続すると評価された場合、前記コンテンツの画像の配信を停止し、音声のみを前記端末装置に配信する。
【0013】
前記評価手段は、前記コンテンツの配信の停止又は継続を示す配信設定情報を評価し、前記加工手段は、前記配信設定情報の評価結果が、前記コンテンツの配信を継続すると評価された場合、非表示領域に対応する部分の画像を加工する。
【0014】
前記評価手段は、前記端末装置において、前記コンテンツの画像を表示するソフトウェアごとの配信の停止又は継続を示すソフトウェア配信設定情報を評価し、前記加工手段は、前記ソフトウェア配信設定情報の評価結果が、前記コンテンツの配信を継続すると評価された場合、非表示領域に対応する部分の画像を加工する。
【0015】
前記配信手段は、前記画像の全ての領域が、非表示領域であると評価された場合、前記コンテンツの前記端末装置への配信を停止する。
【0016】
前記評価手段は、前記コンテンツの音声のみの配信を継続するか否かを示す音声配信情報を評価し、前記配信手段は、前記音声配信情報の評価結果が、前記コンテンツの音声のみの配信を継続すると評価された場合、前記コンテンツの画像の配信を停止し、音声のみを前記端末装置に配信する。
【0017】
前記配信手段は、前記画像の全ての領域が、表示領域であると評価された場合、前記コンテンツの画像の全ての領域の前記端末装置への配信を再開する。
【0018】
前記加工手段は、前記コンテンツの画像のうち、非表示領域に対応する部分の画像を、黒画像に加工する。
【0019】
前記コンテンツは、前記ネットワークに接続されたカメラによる撮影で得られた動画のコンテンツであり、前記取得手段は、前記ネットワークを介して前記カメラからリアルタイム配信されてくる動画のコンテンツを取得する。
【0020】
本発明の一側面の情報処理方法は、情報処理装置が、所定の動画のコンテンツを取得し、取得された前記コンテンツの形式を、所定の形式に変換し、変換された前記コンテンツを、ネットワークを介して、前記コンテンツの配信を要求してきた端末装置に配信し、前記端末装置から前記ネットワークを介して、前記端末装置において表示されている前記コンテンツの画像の表示領域に関する表示領域情報が通知された場合、その表示領域情報に応じた表示形態からなる前記コンテンツの画像を前記端末装置に配信するステップを含む。
【0021】
本発明の一側面のプログラムは、動画のコンテンツの配信を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、所定の動画のコンテンツを取得し、取得された前記コンテンツの形式を、所定の形式に変換し、変換された前記コンテンツを、ネットワークを介して、前記コンテンツの配信を要求してきた端末装置に配信し、前記端末装置から前記ネットワークを介して、前記端末装置において表示されている前記コンテンツの画像の表示領域に関する表示領域情報が通知された場合、その表示領域情報に応じた表示形態からなる前記コンテンツの画像を前記端末装置に配信するステップを含む。
【0022】
ネットワークとは、少なくとも2つの装置が接続され、ある装置から、他の装置に対して、情報の伝達をできるようにした仕組みをいう。ネットワークを介して通信する装置は、独立した装置どうしであってもよいし、1つの装置を構成している内部ブロックどうしであってもよい。
【0023】
本発明の一側面の情報処理装置及び方法、並びにプログラムにおいては、所定の動画のコンテンツが取得され、取得されたコンテンツの形式が、所定の形式に変換され、変換されたコンテンツが、ネットワークを介して、コンテンツの配信を要求してきた端末装置に配信され、端末装置からネットワークを介して、端末装置において表示されているコンテンツの画像の表示領域に関する表示領域情報が通知された場合、その表示領域情報に応じた表示形態からなるコンテンツの画像が端末装置に配信される。
【発明の効果】
【0024】
本発明の一側面によれば、コンテンツ配信処理の無駄を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】コンテンツ配信システムの構成を示す図である。
【図2】本発明を適用した情報処理装置の一実施の形態の構成を示す図である。
【図3】コンテンツ配信処理の全体の流れを示すシーケンス図である。
【図4】データ解析評価処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図5】コンテンツ配信処理の具体的な処理の流れを示す概念図である。
【図6】コンピュータのハードウェアの構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0027】
[コンテンツ配信システムの構成]
図1は、コンテンツ配信システムの構成を示す図である。
【0028】
図1のコンテンツ配信システムは、ウェブカメラ11、ウェブサーバ12、及びウェブクライアント13から構成される。ウェブカメラ11乃至ウェブクライアント13は、インターネット14を介して相互に接続可能とされる。
【0029】
ウェブカメラ11は、所定の被写体を撮影し、それにより得られた動画のコンテンツ(以下、単にコンテンツともいう)を、インターネット14を介してウェブサーバ12に配信する。
【0030】
ウェブサーバ12は、インターネット14に接続された端末装置に対して、ウェブカメラ11により撮影された動画のコンテンツを配信するためのサイトを提供する動画配信用のサーバである。
【0031】
ウェブサーバ12は、インターネット14を介してウェブカメラ11から配信されてくるコンテンツを受信し、順次、所定の方式で符号化することで、コンテンツの形式を所定の形式に変換する。ウェブサーバ12は、変換後のコンテンツを、インターネット14を介してサイトにアクセスしてきた端末装置に配信する。
【0032】
ウェブクライアント13は、ウェブブラウザ等の専用のソフトウェアがインストールされており、インターネット14に接続された各種のウェブサーバが提供するサイトにアクセスして、そのサイトを表示することが可能である。ウェブクライアント13は、ウェブカメラ11により撮影された動画のコンテンツのリアルタイム配信を受ける場合、該当するウェブカメラ11のURL(Uniform Resource Locator)を、インターネット14を介してウェブサーバ12に送信する。
【0033】
ウェブサーバ12は、インターネット14を介してウェブクライアント13からウェブカメラ11のURLが送信されてきた場合、そのウェブクライアント13に対して、インターネット14を介してウェブカメラ11により撮影された動画のコンテンツを配信する。
【0034】
以上のようにして、図1のコンテンツ配信システムにおいては、ウェブサーバ12が提供するサイトを経由して、ウェブカメラ11により撮影された動画のコンテンツが、ウェブクライアント13に、インターネット14を介してリアルタイム配信される。
【0035】
[ウェブサーバとウェブクライアントの詳細な構成]
図2は、本発明を適用した情報処理装置としてのウェブサーバ12と、ウェブクライアント13の詳細な構成を示す図である。
【0036】
先に、ウェブサーバ12の詳細な構成について説明する。
【0037】
ウェブサーバ12は、制御部21、コンテンツ取得部22、配信用コンテンツ生成部23、コンテンツ配信部24、データ受信部25、及びデータ解析評価部26から構成される。
【0038】
制御部21は、ウェブサーバ12の各部の動作を制御する。
【0039】
コンテンツ取得部22は、インターネット14を介してウェブカメラ11により撮影された動画のコンテンツを取得し、制御部21に供給する。
【0040】
制御部21は、コンテンツ取得部22から供給されたコンテンツを、配信用コンテンツ生成部23に供給する。
【0041】
配信用コンテンツ生成部23は、コンテンツ変換部23A及び画像加工部23Bから構成される。コンテンツ変換部23Aは、制御部21から供給されるコンテンツを所定の方式で符号化して、コンテンツの形式を、所定の形式に変換し、制御部21に供給する。制御部21は、コンテンツ変換部23Aから供給される変換後のコンテンツを、コンテンツ配信部24に供給する。
【0042】
コンテンツ配信部24は、制御部21から供給された変換後のコンテンツを、インターネット14を介してウェブクライアント13に配信する。
【0043】
データ受信部25は、インターネット14を介してウェブクライアント13から送信されてくるデータを受信し、制御部21に供給する。制御部21は、データ受信部25から供給されるデータを、データ解析評価部26に供給する。
【0044】
データ解析評価部26は、制御部21から供給されるデータを解析して評価し、その評価結果を、コンテンツ変換部23A及び画像加工部23Bに供給する。
【0045】
コンテンツ変換部23Aは、データ解析評価部26から供給される評価結果に基づいて、制御部21から供給された変換前のコンテンツの画像を、画像加工部23Bに供給する。
【0046】
画像加工部23Bは、データ解析評価部26から供給される評価結果に基づいて、コンテンツ変換部23Aから供給されるコンテンツの画像を、後述する表示領域情報に応じた表示形態に加工して、コンテンツ変換部23Aに供給する。
【0047】
コンテンツ変換部23Aは、画像加工部23Bから供給される、加工されたコンテンツを所定の方式で符号化して、コンテンツの形式を所定の形式に変換し、制御部21に供給する。そして、制御部21は、コンテンツ変換部23Aからの変換後のコンテンツをコンテンツ配信部24に供給し、コンテンツ配信部24は、変換後のコンテンツを、インターネット14を介してウェブクライアント13に配信する。
【0048】
以上のようにして、ウェブサーバ12は構成される。
【0049】
次に、ウェブクライアント13の詳細な構成について説明する。
【0050】
ウェブクライアント13は、制御部41、コンテンツ受信部42、画像出力部43、音声出力部44、デバイス入力部45、カーソル移動検知部46、表示領域情報生成部47、記憶部48、及びデータ送信部49から構成される。また、ウェブクライアント13には、マウスやキーボード等からなる入力デバイス15、ディスプレイ16、及びスピーカ17が接続される。
【0051】
制御部41は、ウェブクライアント13の各部の動作を制御する。
【0052】
コンテンツ受信部42は、インターネット14を介してウェブサーバ12から配信されるコンテンツを受信し、制御部41に供給する。
【0053】
制御部41は、コンテンツ受信部42から供給されるコンテンツの画像データを、画像出力部43に供給し、音声データを音声出力部44に供給する。
【0054】
画像出力部43は、制御部41から供給されるコンテンツの画像データをディスプレイ16に供給し、画像データに対応する画像を表示させる。音声出力部44は、制御部41から供給されるコンテンツの音声データをスピーカ17に供給し、音声データに対応する音声を出力させる。
【0055】
デバイス入力部45は、入力デバイス15に対してユーザにより所定の操作された場合、その操作に応じた操作信号を、制御部41又はカーソル移動検知部46に供給する。制御部41は、デバイス入力部45から供給される操作信号に応じて、ウェブクライアント13の各部の動作を制御する。
【0056】
カーソル移動検知部46は、デバイス入力部45から供給された操作信号が、ディスプレイ16の画面上のカーソルの移動によるものであるかを検知し、その検知結果を表示領域情報生成部47に供給する。
【0057】
表示領域情報生成部47は、カーソル移動検知部46から供給される検知結果に基づいて、ディスプレイ16の画面上に表示されているコンテンツの画像の表示領域に関する情報(以下、表示領域情報という)を生成し、制御部41に供給する。
【0058】
なお、この表示領域情報は、例えば、ディスプレイ16の画面上における、視聴中のコンテンツの画像の表示領域を特定する座標情報である。この座標情報は、例えば、ディスプレイ16の画面上の左上隅を原点としたときの、コンテンツの画像の表示領域を、X座標とY座標の2次元の座標により表した情報となる。
【0059】
制御部41には、表示領域情報生成部47から表示領域情報が供給される。制御部41はまた、記憶部48に記憶されている、ユーザにより設定されるコンテンツの視聴の設定に関する情報(以下、設定情報という)を取得する。
【0060】
なお、例えば、ユーザの操作によって、ウェブブラウザの表示画面が上下左右にスクロールされたりすると、視聴中のコンテンツの画像の表示領域が、画面内に収まらなくなるのは前述したとおりであるが、そのような事態が発生した場合におけるコンテンツの視聴の形態が、この設定情報として設定される。設定情報としては、例えば、視聴中のコンテンツの画像の表示領域が、画面内に収まらなくなった場合に、コンテンツの音声のみの配信を継続するか否かを示す情報(以下、音声配信情報という)が設定される。また、例えば、コンテンツの配信を停止するか、あるいは配信を継続するか示す情報(以下、配信設定情報という)や、ウェブクライアント13において、ウェブブラウザごとの配信を停止するか、あるいは配信を継続するかを示す情報(以下、ソフトウェア配信設定情報という)が設定される。
【0061】
制御部41は、表示領域情報、及び音声配信情報、配信設定情報、ソフトウェア配信設定情報その他の設定情報のデータを、データ送信部49に供給する。
【0062】
データ送信部49は、制御部41から供給されるデータを、インターネット14を介してウェブサーバ12に送信する。
【0063】
以上のようにして、ウェブクライアント13は構成される。
【0064】
[コンテンツ配信処理]
次に、図3乃至図5を参照して、図1のコンテンツ配信システムにおいて実行されるコンテンツ配信処理について説明する。
【0065】
図3は、コンテンツ配信処理の全体の流れを示すシーケンス図である。
【0066】
ウェブカメラ11は、被写体を撮影し(ステップS11)、それにより得られる動画のコンテンツを、インターネット14を介してウェブサーバ12にリアルタイムで配信する(ステップS12)。これにより、ウェブサーバ12では、ウェブカメラ11からリアルタイムで配信されるコンテンツが取得される。
【0067】
ウェブサーバ12においては、自身の提供するサイトにアクセスしてきたウェブクライアント13によってウェブカメラ11のURLが指定された場合(ステップS31)、ウェブクライアント13に配信するためのコンテンツを生成する配信用コンテンツ生成処理が実行される(ステップS21)。
【0068】
このコンテンツ生成処理では、コンテンツ取得部22により取得されたコンテンツが、コンテンツ変換部23Aにより所定の方式で符号化され、所定の形式に変換されることで、ウェブクライアント13に配信するためのコンテンツが生成される。生成されたコンテンツは、コンテンツ配信部24によって、コンテンツの配信を要求してきたウェブクライアント13に、インターネット14を介してリアルタイムで配信される(ステップS22)。
【0069】
その後、ウェブクライアント13において、例えばユーザの操作によって、ウェブブラウザの表示画面が上下左右にスクロールされたりして、視聴中のコンテンツの画像の表示領域が、ディスプレイ16の画面内に収まらなくなる事態が発生したものとする。すなわち、例えば、図3に示すように、ウェブクライアント13において、ディスプレイ16に表示されているウェブブラウザの表示画面が、画面Aの状態から画面Bの状態に遷移すると、コンテンツの画像の一部の領域しか画面内に収まらなくなる。
【0070】
このとき、ウェブクライアント13では、カーソル移動検知部46によりカーソルの移動が検知され、表示領域情報生成部47により表示領域情報が生成される。そして、データ送信部49により表示領域情報等のデータが、インターネット14を介してウェブサーバ12に送信される(ステップS32)。
【0071】
ウェブサーバ12においては、データ受信部25によって、ウェブクライアント13から送信されてくるデータを受信したとき、そのデータを解析して評価するデータ解析評価処理が、データ解析評価部26により実行される(ステップS23)。
【0072】
そして、ウェブサーバ12では、データ解析評価処理の評価結果に基づいて、配信用コンテンツ生成処理が実行され(ステップS24)、生成されたコンテンツがウェブクライアント13に配信される(ステップS25)。
【0073】
ここで、図4のフローチャートを参照して、図3のステップS23に対応するデータ解析評価処理について説明する。
【0074】
ステップS51において、データ解析評価部26は、ウェブクライアント13から受信したデータを解析する。ここでは、前述した表示領域情報や設定情報などのデータが解析される。
【0075】
ステップS52において、データ解析評価部26は、表示領域情報の解析結果を評価し、ウェブクライアント13で視聴中のコンテンツの画像の一部の領域が、ディスプレイ16の画面内に収まらないと評価された場合、すなわち、コンテンツの画像の一部の領域が視聴できなくなったとき、処理は、ステップS53に進む。
【0076】
ステップS53において、データ解析評価部26は、配信設定情報の解析結果を評価し、コンテンツの配信を継続すると評価された場合、処理は、ステップS54に進む。
【0077】
ステップS54において、データ解析評価部26は、ソフトウェア配信設定情報の解析結果を評価し、コンテンツの配信を継続すると評価された場合、処理は、ステップS55に進む。
【0078】
ステップS55において、データ解析評価部26は、表示領域情報を、画像加工部23Bに通知する。
【0079】
ステップS55の処理が終了すると、処理は、前述した図3のステップS23に戻り、ステップS24以降の処理が実行される。すなわち、配信用コンテンツ生成処理(図3のステップS24)においては、画像加工部23Bによって、コンテンツ変換部23Aから供給されるコンテンツの画像が、データ解析評価部26から供給される表示領域情報に応じた表示形態に加工される。この加工処理としては、例えば、フレーム単位で取得されるコンテンツの画像のうち、座標情報により特定される非表示領域に対応する部分の画像を黒画像(ブラックアウト画像)に加工する処理が実行される。そして、コンテンツ変換部23Aは、画像加工部23Bにより加工されたコンテンツを所定の方式により符号化して、コンテンツの形式を所定の形式に変換する。
【0080】
そして、コンテンツ配信処理(図3のステップS25)においては、コンテンツ配信部24によって、変換後のコンテンツが、インターネット14を介してウェブクライアント13に配信される。これにより、ウェブクライアント13には、ディスプレイ16の画面上に表示されない非表示領域に対応する部分の画像が、黒画像等に加工されたコンテンツが配信されることになる。この場合、ユーザは、表示領域の画像のみを視聴しているため、非表示領域に対応する画像が加工されていることに気付かず、違和感なく、ウェブカメラ11から配信されてくるコンテンツを視聴することができる。
【0081】
一方、コンテンツの配信を継続しない、すなわち、コンテンツの配信を停止すると評価された場合(ステップS53,S54の「No」)、処理は、ステップS56に進む。
【0082】
ステップS56において、データ解析評価部26は、音声配信情報の解析結果を評価し、コンテンツの音声のみの配信を継続すると評価された場合、処理は、ステップS57に進む。
【0083】
ステップS57において、データ解析評価部26は、コンテンツの画像の配信を停止し、音声のみの配信の継続を示す情報を、コンテンツ変換部23Aに通知する。
【0084】
ステップS57の処理が終了すると、処理は、前述した図3のステップS23に戻り、ステップS24以降の処理が実行される。すなわち、配信用コンテンツ生成処理(図3のステップS24)においては、コンテンツ変換部23Aによって、コンテンツ取得部22により取得されたコンテンツの音声のみが、所定の方式により符号化され、所定の形式に変換される。
【0085】
そして、コンテンツ配信処理(図3のステップS25)においては、コンテンツ配信部24によって、変換後のコンテンツの音声のみが、インターネット14を介してウェブクライアント13に配信される。これにより、ウェブクライアント13では、コンテンツの音声のみが、スピーカ17から出力されることになる。この場合、ユーザは、ウェブブラウザの表示画面からはみ出したコンテンツの画像を見ていないため、例えば、ウェブブラウザに表示された他の画像や文字などを見ながら、ウェブカメラ11から配信されてくるコンテンツの音声のみを聞くことができる。
【0086】
一方、ステップS56において、コンテンツの音声のみの配信を継続しない、すなわち、コンテンツの配信を停止すると評価された場合、処理は、ステップS58に進む。
【0087】
ステップS58において、データ解析評価部26は、コンテンツ配信の停止を示す情報を、コンテンツ変換部23Aに通知する。
【0088】
ステップS58の処理が終了すると、処理は、前述した図3のステップS23に戻り、ステップS24以降の処理が実行される。すなわち、この場合、配信用コンテンツ生成処理(図3のステップS24)及びコンテンツ配信処理(図3のステップS25)が実行されず、ウェブクライアント13に対するコンテンツの配信が停止されることになる。この場合、ユーザは、ウェブブラウザの表示画面からはみ出したコンテンツの画像を視聴していないため、ウェブカメラ11から配信されてくるコンテンツを停止しても問題とはならない。
【0089】
図4のステップS52の分岐処理に戻り、ステップS52において、ウェブクライアント13で視聴中のコンテンツの画像の全ての領域が、ディスプレイ16の画面内に収まらないと評価された場合、すなわち、コンテンツの画像の全ての領域が視聴できなくなったとき、処理は、ステップS59に進む。
【0090】
ステップS59において、データ解析評価部26は、音声配信情報の解析結果を評価し、コンテンツの音声のみの配信を継続すると評価された場合、処理は、ステップS60に進む。
【0091】
ステップS60において、データ解析評価部26は、コンテンツの画像の配信を停止し、音声のみの配信の継続を示す情報を、コンテンツ変換部23Aに通知する。
【0092】
ステップS60の処理が終了すると、処理は、前述した図3のステップS23に戻り、ステップS24以降の処理が実行される。すなわち、配信用コンテンツ生成処理(図3のステップS24)においては、コンテンツ変換部23Aによって、コンテンツ取得部22により取得されたコンテンツの音声のみが、所定の方式により符号化され、所定の形式に変換される。
【0093】
そして、コンテンツ配信処理(図3のステップS25)においては、コンテンツ配信部24によって、変換後のコンテンツの音声のみが、インターネット14を介してウェブクライアント13に配信される。これにより、ウェブクライアント13では、コンテンツの音声のみが、スピーカ17から出力されることになる。この場合、ユーザは、例えば、ウェブブラウザに表示された他の画像などを見ながら、ウェブカメラ11から配信されてくるコンテンツの音声のみを聞くことができる。
【0094】
一方、ステップS59において、コンテンツの音声のみの配信を継続しない、すなわち、コンテンツの配信を停止すると評価された場合、処理は、ステップS61に進む。
【0095】
ステップS61において、データ解析評価部26は、コンテンツ配信の停止を示す情報を、コンテンツ変換部23Aに通知する。
【0096】
ステップS61の処理が終了すると、処理は、前述した図3のステップS23に戻り、ステップS24以降の処理が実行される。すなわち、この場合、配信用コンテンツ生成処理(図3のステップS24)及びコンテンツ配信処理(図3のステップS25)が実行されず、ウェブクライアント13に対するコンテンツの配信が停止されることになる。この場合、ユーザは、ウェブブラウザの表示画面からはみ出したコンテンツの画像を視聴していないため、ウェブカメラ11から配信されてくるコンテンツを停止しても問題とはならない。
【0097】
図4のステップS52の分岐処理に戻り、ステップS52において、ウェブクライアント13で視聴中のコンテンツの画像の全ての領域が、ディスプレイ16の画面内に収まっていると評価された場合、すなわち、コンテンツの画像の全ての領域が視聴可能となったとき、処理は、ステップS62に進む。
【0098】
ステップS62において、データ解析評価部26は、コンテンツの画像の全ての領域での配信の再開を示す情報を、コンテンツ変換部23Aに通知する。
【0099】
ステップS62の処理が終了すると、処理は、前述した図3のステップS23に戻り、ステップS24以降の処理が実行される。すなわち、配信用コンテンツ生成処理(図3のステップS24)においては、コンテンツ変換部23Aによって、コンテンツ取得部22により取得されたコンテンツの画像の全ての領域と音声が、所定の方式により符号化され、所定の形式に変換される。
【0100】
そして、コンテンツ配信処理(図3のステップS25)においては、コンテンツ配信部24によって、変換後のコンテンツが、インターネット14を介してウェブクライアント13に配信される。
【0101】
すなわち、ウェブクライアント13において、例えばユーザの操作によって、再度、ウェブブラウザの表示画面が上下左右にスクロールされたりして、ディスプレイ16の画面内に収まっていなかったコンテンツの画像の一部又は全部が、その画面内に収まったとき、ウェブサーバ12では、コンテンツの画像の全ての領域が視聴可能となったと評価される(ステップS52)。そして、ウェブサーバ12においては、コンテンツの画像の全ての領域での配信が再開されるので(図3のステップS24,S25)、ユーザは、完全な状態のコンテンツを視聴することが可能となる。
【0102】
以上のように、コンテンツ配信処理においては、例えばユーザの操作によって、視聴中のコンテンツの画像の表示領域が、ディスプレイ16の画面内に収まらなくなる事態が発生したとき、前述したような3つの方法のいずれかによりコンテンツの配信が行われる。すなわち、第1に、非表示領域に対応する部分の画像を加工する方法(ステップS55)、第2に、画像の配信を停止し、音声のみの配信を継続する方法(ステップS57,S60)、第3に、画像及び音声の両方の配信を停止する方法(ステップS58,S61)のいずれかの方法によって配信を行う。
【0103】
すなわち、ディスプレイ16の画面内に収まらない画像の領域がある場合には、その領域を加工するか、あるいは、画像そのものの配信を停止するかによって、処理に無駄が生じないようにしている。そして、例えばユーザの操作によって、ディスプレイ16の画面内に収まっていなかったコンテンツの画像の一部又は全部が、その画面内に収まったときには、コンテンツの画像の全ての領域での配信が再開されるようにしている。
【0104】
このように、例えば、ユーザの操作によって、視聴中のコンテンツの画像の表示領域がウェブブラウザの表示画面からはみ出して、ディスプレイ16の画面内に収まらなくなったとき、非表示領域に対応する部分の画像を加工してから変換するので、変換処理の軽減を図ることができ、ひいては、コンテンツ配信処理の無駄を削減することができる。
【0105】
また、視聴中のコンテンツの画像の表示領域がウェブブラウザの表示画面からはみ出して、ディスプレイ16の画面内に収まらなくなったとき、画像の配信を停止し、音声のみの配信を継続して、音声のみを変換するので、変換処理の軽減を図ることができる。また、画像及び音声の両方の配信を停止することで、コンテンツ配信処理の無駄を削減することができる。
【0106】
次に、図5を参照して、図3及び図4を参照して説明したコンテンツ配信処理の具体的な処理の流れについて説明する。
【0107】
なお、図5に示したコンテンツ配信処理は、基本的には、図中に記された番号(1)から(9)の順序で処理が実行されるので、以下、その順序で説明する。また、ここでは、コンテンツ配信処理の一例として、非表示領域に対応する部分の画像を加工する場合の処理についてのみ説明する。
【0108】
(1):ウェブカメラ11は、撮影した動画のコンテンツを、インターネット14を介してウェブサーバ12にリアルタイム配信する。
【0109】
(2):ウェブクライアント13は、ユーザの操作に応じて、インターネット14を介してウェブサーバ12により提供される所定のサイトにアクセスして、ウェブカメラ11のURLを指定する。
【0110】
(3):ウェブサーバ12は、インターネット14を介してウェブカメラ11から取得したコンテンツを所定の方式で符号化して、コンテンツの形式を、ウェブクライアント13に配信するための所定の形式に変換する。なお、この変換処理では、ウェブクライアント13から表示領域情報が通知されていないため、加工されていなコンテンツの画像が、変換の対象となる。
【0111】
(4):ウェブサーバ12は、変換されたコンテンツを、インターネット14を介して、ウェブクライアント13に配信する。
【0112】
(5):ウェブクライアント13は、インターネット14を介してウェブサーバ12から配信されたコンテンツを表示する。ここで、ウェブブラウザの表示画面が上下左右にスクロールされたりすると(すなわち、画面Aの状態から画面Bの状態に遷移されると)、コンテンツの画像の表示領域が、ディスプレイ16の画面内に収まらなくなる。
【0113】
(6):ウェブクライアント13は、カーソルの移動が検知された場合、表示領域情報を生成し、インターネット14を介してウェブサーバ12に通知する。
【0114】
(7):ウェブサーバ12は、インターネット14を介してウェブクライアント13から通知される表示領域情報に基づいて、ウェブカメラ11から取得されたコンテンツの画像を加工する。この加工処理としては、前述したように、例えば、フレーム単位で取得されるコンテンツの画像のうち、座標情報により特定される非表示領域に対応する部分の画像を黒画像に加工する処理が実行される。
【0115】
(8):ウェブサーバ12は、表示領域情報に応じて所定の表示形態に加工されたコンテンツを、所定の方式で符号化して、コンテンツの形式を、ウェブクライアント13に配信するための所定の形式に変換する。なお、この変換処理では、例えば非表示領域が黒画像に加工されたコンテンツに対して符号化処理が実行されるため、非表示領域を加工せずにそのまま符号化処理をした場合と比べて、変換処理の負荷を軽減することができる。
【0116】
(9):ウェブサーバ12は、変換されたコンテンツを、インターネット14を介してウェブクライアント13に配信する。このようにしてコンテンツを配信することにより、例えば、図5の画面Bに表示されたコンテンツの画像のうち、表示領域はウェブカメラ11から取得されたコンテンツの画像となり、非表示領域は黒画像などに加工された画像となる。
【0117】
なお、前述した説明では、ウェブクライアント13(端末装置)として、パーソナルコンピュータを一例に説明したが、携帯電話機、携帯情報端末その他の操作機能、表示機能、及び通信機能を備える電子機器であってもよい。また、インターネットは、ネットワークの一例であり、その他のネットワークであってもよい。
【0118】
また、前述した説明では、音声配信情報、配信設定情報、ソフトウェア配信設定情報その他の設定情報は、ウェブクライアント13側で管理するとして説明したが、それらの設定情報をあらかじめウェブサーバ12に送信しておくことで、ウェブサーバ12側で管理するようにしてもよい。
【0119】
さらに、ウェブサーバ12とウェブクライアント13(のウェブブラウザ)の間で行われる、インターネット14を介した通信は、例えば、ウェブソケット(Web Sockets)の規格に準拠した通信により行われる。
【0120】
[本発明を適用したコンピュータの説明]
次に、上述した一連の処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。
【0121】
そこで、図6は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
【0122】
プログラムは、コンピュータ100に内蔵されているハードディスク等の記録部108やROM(Read Only Memory)102に予め記録しておくことができる。
【0123】
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブルメディア111に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブルメディア111は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
【0124】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブルメディア111からコンピュータ100にインストールする他、ダウンロードサイトから、デジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータ100に無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータ100に有線で転送し、コンピュータ100では、そのようにして転送されてくるプログラムを、通信部109で受信し、記録部108にインストールすることができる。
【0125】
コンピュータ100は、CPU(Central Processing Unit)101を内蔵している。CPU101には、バス104を介して、入出力インタフェース105が接続されており、CPU101は、入出力インタフェース105を介して、ユーザによって、キーボードや、マウス、マイク等で構成される入力部106が操作等されることにより指令が入力されると、それに従って、ROM102に格納されているプログラムを実行する。あるいは、また、CPU101は、記録部108に格納されているプログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、通信部109で受信されて記録部108にインストールされたプログラム、またはドライブ110に装着されたリムーバブルメディア111から読み出されて記録部108にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory)103にロードして実行する。これにより、CPU101は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU101は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース105を介して、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される出力部107から出力、あるいは、通信部109から送信、さらには、記録部108に記録等させる。
【0126】
ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
【0127】
また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
【0128】
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0129】
さらに、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0130】
11 ウェブカメラ, 12 ウェブサーバ, 13 ウェブクライアント, 14 インターネット, 15 入力デバイス, 16 ディスプレイ, 17 スピーカ, 21 制御部, 22 コンテンツ取得部, 23 配信用コンテンツ生成部, 23A コンテンツ変換部, 23B 画像加工部, 24 コンテンツ配信部, 25 データ受信部, 26 データ解析評価部, 41 制御部, 42 コンテンツ受信部, 43 画像出力部, 44 音声出力部, 45 デバイス入力部, 46 カーソル移動検知部, 47 表示領域情報生成部, 48 記憶部, 49 データ送信部, 100 コンピュータ, 101 CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の動画のコンテンツを取得する取得手段と、
取得された前記コンテンツの形式を、所定の形式に変換する変換手段と、
変換された前記コンテンツを、ネットワークを介して、前記コンテンツの配信を要求してきた端末装置に配信する配信手段と
を備え、
前記配信手段は、前記端末装置から前記ネットワークを介して、前記端末装置において表示されている前記コンテンツの画像の表示領域に関する表示領域情報が通知された場合、その表示領域情報に応じた表示形態からなる前記コンテンツの画像を前記端末装置に配信する
情報処理装置。
【請求項2】
前記表示領域情報は、前記端末装置において前記コンテンツの画像を表示している画面上における画像の表示領域を特定する座標情報であり、
前記座標情報により特定される、前記画面上における前記画像の表示状態を評価する評価手段と、
前記画像の一部の領域が、前記画面上に表示されない非表示領域になっていると評価された場合、その非表示領域に対応する部分の画像を加工する加工手段と
をさらに備え、
前記変換手段は、加工された前記コンテンツの形式を、所定の形式に変換し、
前記配信手段は、変換されたコンテンツを前記端末装置に配信する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記評価手段は、前記コンテンツの音声のみの配信を継続するか否かを示す音声配信情報を評価し、
前記配信手段は、前記音声配信情報の評価結果が、前記コンテンツの音声のみの配信を継続すると評価された場合、前記コンテンツの画像の配信を停止し、音声のみを前記端末装置に配信する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記評価手段は、前記コンテンツの配信の停止又は継続を示す配信設定情報を評価し、
前記加工手段は、前記配信設定情報の評価結果が、前記コンテンツの配信を継続すると評価された場合、非表示領域に対応する部分の画像を加工する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記評価手段は、前記端末装置において、前記コンテンツの画像を表示するソフトウェアごとの配信の停止又は継続を示すソフトウェア配信設定情報を評価し、
前記加工手段は、前記ソフトウェア配信設定情報の評価結果が、前記コンテンツの配信を継続すると評価された場合、非表示領域に対応する部分の画像を加工する
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記配信手段は、前記画像の全ての領域が、非表示領域であると評価された場合、前記コンテンツの前記端末装置への配信を停止する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記評価手段は、前記コンテンツの音声のみの配信を継続するか否かを示す音声配信情報を評価し、
前記配信手段は、前記音声配信情報の評価結果が、前記コンテンツの音声のみの配信を継続すると評価された場合、前記コンテンツの画像の配信を停止し、音声のみを前記端末装置に配信する
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記配信手段は、前記画像の全ての領域が、表示領域であると評価された場合、前記コンテンツの画像の全ての領域の前記端末装置への配信を再開する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記加工手段は、前記コンテンツの画像のうち、非表示領域に対応する部分の画像を、黒画像に加工する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記コンテンツは、前記ネットワークに接続されたカメラによる撮影で得られた動画のコンテンツであり、
前記取得手段は、前記ネットワークを介して前記カメラからリアルタイム配信されてくる動画のコンテンツを取得する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
情報処理装置が、
所定の動画のコンテンツを取得し、
取得された前記コンテンツの形式を、所定の形式に変換し、
変換された前記コンテンツを、ネットワークを介して、前記コンテンツの配信を要求してきた端末装置に配信し、
前記端末装置から前記ネットワークを介して、前記端末装置において表示されている前記コンテンツの画像の表示領域に関する表示領域情報が通知された場合、その表示領域情報に応じた表示形態からなる前記コンテンツの画像を前記端末装置に配信する
ステップを含む情報処理方法。
【請求項12】
動画のコンテンツの配信を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
所定の動画のコンテンツを取得し、
取得された前記コンテンツの形式を、所定の形式に変換し、
変換された前記コンテンツを、ネットワークを介して、前記コンテンツの配信を要求してきた端末装置に配信し、
前記端末装置から前記ネットワークを介して、前記端末装置において表示されている前記コンテンツの画像の表示領域に関する表示領域情報が通知された場合、その表示領域情報に応じた表示形態からなる前記コンテンツの画像を前記端末装置に配信する
ステップを含むプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−129587(P2012−129587A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−276606(P2010−276606)
【出願日】平成22年12月13日(2010.12.13)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】