説明

情報処理装置及び方法、情報処理システム、並びにプログラム

【課題】続き再生をより円滑に行う。
【解決手段】移動元のクライアント11は、ユーザにより再生が指示されたコンテンツの送信をサーバ12に要求し、それに応じて送信されてきたコンテンツを受信して再生し、ユーザにより続き再生の準備が指示された場合、コンテンツの再生を停止させるとともに、コンテンツの再生停止位置である続き再生位置を含む続き再生準備指示を移動先のクライアント11に送信する。本発明は、情報処理システムに適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び方法、情報処理システム、並びにプログラムに関し、特に、続き再生をより円滑に行うことができるようにした情報処理装置及び方法、情報処理システム、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
DLNA(Digital Living Network Alliance)等の家庭内機器どうしの相互接続を実現する技術を利用した情報処理システムが普及しつつある。
【0003】
この情報処理システムでは、サーバ上の同一のコンテンツを異なるクライアントの機器で連携して再生することができる。例えば、サーバ上の同一のコンテンツをある機器(すなわち、移動元の機器)で再生し、その途中から他の機器(すなわち、移動先の機器)で続けて再生する、いわゆる続き再生を行うことができる。
【0004】
一般的な続き再生手法としては、例えば、次のような手法が存在する。すなわち、ユーザは移動元での再生を停止させ、移動先に移動した後、移動先の機器を操作して、サーバ上のコンテンツの中から再生途中のコンテンツを検索する。移動先の機器が、検索されたコンテンツをサーバから取得して再生途中の位置から再生する。
【0005】
また、他の続き再生手法として、例えば、次のような手法が存在する。すなわち、ユーザは移動先の機器としての携帯端末から、移動元の機器としての情報受信端末装置に対して、そこで再生中のコンテンツの情報とその再生位置とを取得する。その後、ユーザは、携帯端末を操作して、コンテンツ配信サーバにそのコンテンツのそれまでの再生位置を送信し、コンテンツ配信サーバからその再生位置からのコンテンツを取得して再生する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−65305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、ユーザは移動先の機器からコンテンツを検索したり、それまでの再生位置を取得するための操作を行わなければならず、従来の続き再生手法では、ユーザ操作からコンテンツの視聴までに時間がかかっていた。すなわち、コンテンツを円滑に続き再生することが困難であった。
【0008】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、続き再生をより円滑に行うことができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の側面の情報処理装置は、
ユーザにより再生が指示されたコンテンツの送信を情報提供装置に要求し、それに応じて送信されてきた前記コンテンツを受信して再生する再生手段と、
前記ユーザにより続き再生の準備が指示された場合、前記再生手段による前記コンテンツの再生を停止させるとともに、前記コンテンツの再生停止位置である続き再生位置を含む続き再生準備指示を他の情報処理装置に送信する制御手段と
を備える。
【0010】
前記制御手段は、前記ユーザにより続き再生の準備が指示された場合、前記コンテンツが続き再生準備中であることを示す情報と、前記続き再生位置とを含む所定の情報を、前記情報提供装置に送信して登録させることができる。
【0011】
前記制御手段は、前記続き再生準備指示を、複数の前記他の情報処理装置に送信することができる。
【0012】
本発明の第1の側面の情報処理方法は、
再生手段と、
制御手段と
を備える情報処理装置の情報処理方法であって、
前記再生手段は、ユーザにより再生が指示されたコンテンツの送信を情報提供装置に要求し、それに応じて送信されてきた前記コンテンツを受信して再生し、
前記制御手段は、前記ユーザにより続き再生の準備が指示された場合、前記再生手段による前記コンテンツの再生を停止させるとともに、前記コンテンツの再生停止位置である続き再生位置を含む続き再生準備指示を他の情報処理装置に送信する。
【0013】
本発明の第1の側面のプログラムは、
コンピュータを、
ユーザにより再生が指示されたコンテンツの送信を情報提供装置に要求し、それに応じて送信されてきた前記コンテンツを受信して再生する再生手段と、
前記ユーザにより続き再生の準備が指示された場合、前記再生手段による前記コンテンツの再生を停止させるとともに、前記コンテンツの再生停止位置である続き再生位置を含む続き再生準備指示を他の情報処理装置に送信する制御手段と
して機能させる。
【0014】
本発明の第2の側面の情報処理装置は、
情報提供装置上のコンテンツについての続き再生位置を含む続き再生準備指示が指示元の他の情報処理装置から送信されてきた場合、前記コンテンツの前記続き再生位置からの再生準備を行う再生手段と、
前記ユーザにより続き再生が指示された場合、前記コンテンツを前記続き再生位置から再生させるように前記再生手段を制御する制御手段と
を備える。
【0015】
前記続き再生準備指示は、前記指示元以外の他の情報処理装置にも送信され、
前記制御手段は、ユーザにより続き再生が指示された場合、前記指示元以外の他の情報処理装置に対して、その再生機能の休止状態への遷移を要求することができる。
【0016】
前記制御手段は、ユーザにより続き再生が指示された場合、前記再生手段から続き再生準備中の前記コンテンツと前記続き再生位置とを取得し、それに基づいて、前記コンテンツを前記続き再生位置から再生させるように前記再生手段を制御することができる。
【0017】
前記コンテンツが続き再生準備中であることを示す情報と、前記続き再生位置とを含む所定の情報が、前記情報提供装置に登録されており、
前記制御手段は、ユーザにより続き再生が指示された場合、前記情報提供装置に登録された前記所定の情報を取得し、それに基づいて、前記コンテンツを前記続き再生位置から再生させるように前記再生手段を制御することができる。
【0018】
本発明の第2の側面の情報処理方法は、
再生手段と、
制御手段と
を備える情報処理装置の情報処理方法であって、
前記再生手段が、情報提供装置上のコンテンツについての続き再生位置を含む続き再生準備指示が指示元の他の情報処理装置から送信されてきた場合、前記コンテンツの前記続き再生位置からの再生準備を行い、
前記制御手段が、前記ユーザにより続き再生が指示された場合、前記コンテンツを前記続き再生位置から再生させるように前記再生手段を制御する。
【0019】
本発明の第2の側面のプログラムは、
コンピュータを、
情報提供装置上のコンテンツについての続き再生位置を含む続き再生準備指示が指示元の他の情報処理装置から送信されてきた場合、前記コンテンツの前記続き再生位置からの再生準備を行う再生手段と、
前記ユーザにより続き再生が指示された場合、前記コンテンツを前記続き再生位置から再生させるように前記再生手段を制御する制御手段と
して機能させる。
【0020】
本発明の第3の側面の情報処理システムは、
情報提供装置、第1の情報処理装置、および第2の情報処理装置と
を備える情報処理システムであって、
前記情報提供装置は、コンテンツを保持し、
前記第1の情報処理装置は、
ユーザにより再生が指示されたコンテンツの送信を前記情報提供装置に要求し、それに応じて送信されてきた前記コンテンツを受信して再生する第1の再生手段と、
ユーザにより続き再生の準備が指示された場合、前記第1の再生手段による前記コンテンツの再生を停止させるとともに、前記選択コンテンツの再生停止位置である続き再生位置を含む続き再生準備指示を前記第2の情報処理装置に送信する第1の制御手段と
を備え、
前記第2の情報処理装置は、
前記第1の情報処理装置から送信されてきた前記続き再生準備指示を受信し、前記コンテンツの前記続き再生位置からの再生準備を行う第2の再生手段と、
ユーザにより続き再生が指示された場合、前記コンテンツを前記続き再生位置から再生させるように前記第2の再生手段を制御する第2の制御手段と
を備える。
【0021】
本発明の第3の側面の情報処理方法は、
情報提供装置、第1の再生手段と第1の制御手段とを有する第1の情報処理装置、および第2の再生手段と第2の制御手段とを有する第2の情報処理装置と
を備える情報処理システムの情報処理方法であって、
前記情報提供装置は、コンテンツを保持し、
前記第1の情報処理装置においては、
前記第1の再生手段は、ユーザにより再生が指示されたコンテンツの送信を前記情報提供装置に要求し、それに応じて送信されてきた前記コンテンツを受信して再生し、
前記第1の制御手段は、ユーザにより続き再生の準備が指示された場合、前記第1の再生手段による前記コンテンツの再生を停止させるとともに、前記選択コンテンツの再生停止位置である続き再生位置を含む続き再生準備指示を前記第2の情報処理装置に送信し、
前記第2の情報処理装置においては、
前記第2の再生手段は、前記第1の情報処理装置から送信されてきた前記続き再生準備指示を受信し、前記コンテンツの前記続き再生位置からの再生準備を行い、
前記第2の制御手段は、ユーザにより続き再生が指示された場合、前記コンテンツを前記続き再生位置から再生させるように前記第2の再生手段を制御する。
【0022】
本発明の第1の側面においては、ユーザにより再生が指示されたコンテンツの送信が情報提供装置に要求され、それに応じて送信されてきた前記コンテンツが受信されて再生され、前記ユーザにより続き再生の準備が指示された場合、前記コンテンツの再生が停止されるとともに、前記コンテンツの再生停止位置である続き再生位置を含む続き再生準備指示が他の情報処理装置に送信される。
【0023】
本発明の第2の側面においては、情報提供装置上のコンテンツについての続き再生位置を含む続き再生準備指示が指示元の他の情報処理装置から送信されてきた場合、前記コンテンツの前記続き再生位置からの再生準備が行われ、前記ユーザにより続き再生が指示された場合、前記コンテンツを前記続き再生位置から再生させるように再生が制御される。
【0024】
本発明の第3の側面においては、情報提供装置、第1の情報処理装置、および第2の情報処理装置とを備える情報処理システムでは、前記情報提供装置において、コンテンツが保持され、前記第1の情報処理装置において、ユーザにより再生が指示されたコンテンツの送信が前記情報提供装置に要求され、それに応じて送信されてきた前記コンテンツが受信されて再生され、ユーザにより続き再生の準備が指示された場合、前記コンテンツの再生が停止されるとともに、前記選択コンテンツの再生停止位置である続き再生位置を含む続き再生準備指示が前記第2の情報処理装置に送信され、前記第2の情報処理装置において、前記第1の情報処理装置から送信されてきた前記続き再生準備指示が受信され、前記コンテンツの前記続き再生位置からの再生準備が行われ、ユーザにより続き再生が指示された場合、前記コンテンツを前記続き再生位置から再生させるように再生が制御される。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、続き再生をより円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明を適用した第1実施形態の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のクライアントの機能ブロックの構成例を示すブロック図である。
【図3】図1のサーバの機能ブロックの構成例を示すブロック図である。
【図4】移動元のコントロールポイントの処理例を説明するフローチャートである。
【図5】移動元のデジタルメディアレンダラの処理例を説明するフローチャートである。
【図6】移動先のデジタルメディアレンダラの処理例を説明するフローチャートである。
【図7】移動先のコントロールポイントの処理例を説明するフローチャートである。
【図8】デジタルメディアサーバの処理例を説明するフローチャートである。
【図9】コンテンツディレクトリサービスの処理例を説明するフローチャートである。
【図10】各機能ブロック間の処理例を説明するフローチャートである。
【図11】各機能ブロック間の処理例を説明するフローチャートである。
【図12】移動元のコントロールポイントの処理例を説明するフローチャートである。
【図13】移動先のコントロールポイントの処理例を説明するフローチャートである。
【図14】移動先候補のデジタルメディアレンダラの処理例を説明するフローチャートである。
【図15】各機能ブロック間の処理例を示す図である。
【図16】コンテンツリストの一例を示す図である。
【図17】移動元のコントロールポイントの処理例を説明するフローチャートである。
【図18】移動先のコントロールポイントの処理例を説明するフローチャートである。
【図19】移動先のデジタルメディアレンダラの処理例を説明するフローチャートである。
【図20】コンテンツディレクトリサービスの処理例を説明するフローチャートである。
【図21】各機能ブロック間の処理例を説明するフローチャートである。
【図22】各機能ブロック間の処理例を説明するフローチャートである。
【図23】本発明を適用したコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して、本発明を適用した情報処理システムの実施形態として、2つの実施形態(以下、それぞれ第1実施形態および第2実施形態と称する)について以下の順序で説明する。
1.第1実施形態(移動先の機器が、続き再生に用いる情報を自身の再生手段から取得する例)
2.第2実施形態(移動先の機器が、続き再生に用いる情報をサーバから取得する例)
【0028】
<1.第1実施形態>
【0029】
[本発明を適用した情報処理システムの構成例]
【0030】
図1は、本発明を適用した第1実施形態の情報処理システムの構成例を示す図である。
【0031】
情報処理システム1は、例えば、ユーザ宅に構築されている。
【0032】
情報処理システム1は、N台の(Nは1以上の整数値)クライアント11−1乃至11−N、および1台のサーバ12により構成されている。クライアント11−1乃至11−Nのそれぞれとサーバ12とは、互いに無線または有線で通信可能とされている。また、クライアント11−1乃至11−Nは、それぞれの間でも、通信可能とされている。
【0033】
なお、第1実施形態および後述する第2実施形態では、クライアント11−1乃至11−N、およびサーバ12のそれぞれは、互いに物理的に異なる機器であるとする。但し、この他に、例えば、サーバ12を、クライアント11−1乃至11−Nのうちの1つと一体化させた機器構成なども可能である。
【0034】
クライアント11−1乃至11−Nを特に区別する必要がない場合、以下、クライアント11と適宜称する。
【0035】
クライアント11は、例えば、TV(Television)受像機や、ビデオレコーダ、オーディオ機器等といった映像や音声等のコンテンツについての再生機能を有する機器で構成される。クライアント11は、サーバ12に対してコンテンツの配信(送信)を要求し、それに応じてサーバ12から送信されてくるコンテンツを受信して再生する。
【0036】
サーバ12は、例えば、PC(Personal Computer)等で構成される。サーバ12は、コンテンツを記憶しており、クライアント11からの要求に応じて、その要求元にコンテンツを送信する。
【0037】
図1の例では、ユーザ宅内において、サーバ12は書斎に、クライアント11−1はリビングルームに、クライアント11−2はユーザ宅内の寝室に、それぞれ設置されている。これらのクライアント11−1とクライアント11−2を用いて続き再生を行うとする。なお、この例では、クライアント11−3(図示せず)乃至11−Nが設置される部屋は特に指定されていない。
【0038】
クライアント11−1とクライアント11−2を用いた続き再生のユースケースは、例えば、次のようになる。すなわち、ユーザは、リビングルームでクライアント11−1を用いてコンテンツを途中まで視聴し、次に、部屋を移動して、寝室でクライアント11−2を用いてそれまで視聴していた位置から続けて視聴する。
【0039】
なお、移動元に位置するクライアント11−1、移動先に位置するクライアント11−2を、以下、必要に応じて、移動元のクライアント11、移動先のクライアント11とそれぞれ称する。
【0040】
本発明において、移動先のクライアント11の続き再生準備が、移動先のクライアント11に対するユーザ操作により行われるのではなく、移動元のクライアント11に対するユーザ操作をトリガとして行われる。なお、移動先のクライアント11の続き再生準備を、移動元のクライアント11に対するユーザ操作をトリガとして行う続き再生手法を、以下、移動元トリガ続き再生手法と称する。
【0041】
移動元トリガ続き再生手法では、移動元のクライアント11に対してコンテンツの再生途中に何等かのユーザ操作が行われると、移動元のクライアント11は、次のような処理を行う。すなわち、移動元のクライアント11は、コンテンツの再生をその位置で停止させるとともに、移動先のクライアント11に対してコンテンツの続き再生準備を指示する。
【0042】
移動先のクライアント11は、続き再生準備の指示を受信すると、それに応じて、続き再生準備を開始する。すなわち、移動先のクライアント11は、自身の再生機能のモードを可動状態に遷移させ、移動元のクライアント11での再生途中の位置までコンテンツをシークする。これにより、移動先のクライアント11の続き再生準備が完了する。その後、ユーザが移動先に移動した後、移動先のクライアント11に対してユーザにより続き再生が指示されると、既にシークされている再生を停止した位置からのコンテンツをサーバ12から取得して再生停止の位置から再生する。
【0043】
このように、移動元トリガ続き再生手法では、移動元のクライアント11に対するユーザ操作をトリガとして、移動先のクライアント11における続き再生準備が開始される。このため、ユーザの部屋移動の時間を利用して続き再生準備を完了させることができる。従って、移動先のクライアント11に対するユーザ操作より前に、続き再生準備を完了させておくことも可能となる。これにより、移動先のクライアント11に対するユーザ操作の直後からコンテンツを視聴できるので、続き再生をより円滑に行うことが可能となる。
【0044】
また、移動元トリガ続き再生手法では、ユーザによる続き再生準備のための煩雑な作業が不要となるため、機器の操作性が格段に向上する。この結果、DLNA機器のさらなる普及を促すことも可能となる。
【0045】
以上に説明した移動元トリガ続き再生手法が適用された情報処理システム1について、図2および図3を参照して説明する。
【0046】
この情報処理システム1では、クライアント11−1乃至11−Nのうちの任意の2つのクライアント11どうしが、互いに無線または有線で接続されている。これにより、任意の2つのクライアント11どうしの間において、続き再生準備指示などのコントロール処理が可能となる。
【0047】
なお、第1実施形態および後述する第2実施形態では、クライアント11とサーバ12の間のコンテンツの伝送形態として、例えば、オーディオビジュアルストリーム(以下、AV(Audio Visual)ストリームと称する)が採用される。但し、コンテンツの伝送形態はAVストリームに限定されない。
【0048】
また、第1実施形態および後述する第2実施形態では、DLNAモデルを前提として次のような構成のクライアント11およびサーバ12を採用する。すなわち、クライアント11とサーバ12は、それぞれ、同一機器内でも互いに独立に動作する1以上の機能ブロックを有している。
【0049】
[クライアント11の構成例]
【0050】
図2は、クライアント11の構成例を示す図である。
【0051】
クライアント11は、例えば、コントロールポイント31(以下、CP(Control Point)31と記述する)およびデジタルメディアレンダラ32(以下、DMR(Digital Media Renderer)32と記述する)を有している。
【0052】
CP31は、ユーザによる指示に基づいて、DMR32の制御を行う。DMR32は、ユーザにより再生が指示されたコンテンツの送信をサーバ12に要求し、それに応じて送信されてくるコンテンツを受信して再生する。
【0053】
なお、DMR32は、後述するように、コンテンツの再生機能だけでなく、その再生機能のモードを可動状態にしたり休止状態にしたりする制御機能も有している。可動状態は、通信はもとより、コンテンツの再生が可能な状態であり、休止状態は、電力消費を抑制する状態であり、コンテンツの再生はできないが、他のクライアント11およびサーバ12と通信することは可能な状態である。
【0054】
また、以下、クライアント11−kを(1≦k≦N)構成するCP31およびDMR32をそれぞれ、CP31−kおよびDMR32−kと称する。
【0055】
[サーバ12の構成例]
【0056】
図3は、サーバ12の機能ブロックの構成例を示す図である。
【0057】
サーバ12は、例えば、デジタルメディアサーバ51(以下、DMS(Digital Media Server)51と記述する)を有している。DMS51は、さらに、コンテンツディレクトリサービス61(以下、CDS(Content Directory Service)61と記述する)を有している。
【0058】
DMS51は、クライアント11からの要求に応じて、サーバ12上のコンテンツを送信するサーバ機能を有する。CDS61は、クライアント11からの要求に応じて、サーバ12上のコンテンツの名称が記述されているリスト(以下、コンテンツリストと称する)と、それに対応する実際のコンテンツを送信するサーバ機能を有する。
【0059】
以上のように構成される移動元のクライアント11、移動先のクライアント11、およびサーバ12が、移動元トリガ続き再生手法では連携して処理を行う。
【0060】
[移動元のCP31の処理例]
【0061】
まず、移動元トリガ続き再生手法における移動元のクライアント11の処理について、図4および図5を参照して説明する。
【0062】
なお、以下の説明では、移動元のクライアント11−1の代わりに移動元のCP31−1(以下、移動元のCP31と称する)と移動元のDMR32−1(以下、移動元のDMR32と称する)のそれぞれを処理主体とする。
【0063】
図4は、移動元のクライアント11のCP31の処理例を説明するフローチャートである。
【0064】
移動元のCP31の処理は、移動元のクライアント11に対してコンテンツリストの表示がユーザにより指示されると開始される。
【0065】
例えば、ユーザはリモートコントローラ等を用いて移動元のクライアント11に対してコンテンツリストの表示を指示する。コンテンツリストの表示が指示されると、ステップS11において、移動元のCP31は、そのコンテンツリストの表示指示を取得する。ステップS12において、移動元のCP31は、サーバ12に対してコンテンツリストの提供を要求する。具体的には、例えば、移動元のCP31は、コンテンツリストの提供を要求するコマンドCDS:Browseを発行してサーバ12に送信する。
【0066】
図9を参照して後述するように、CDS61は、移動元のクライアント11からのコンテンツリストの送信要求を受信すると、次のような処理を行う。すなわち、CDS61は、コンテンツリストの送信要求に応じて、サーバ12が保持しているコンテンツリストを、要求元である移動元のクライアント11に送信してくる(図9のステップS121,S122)。
【0067】
ステップS13において、移動元のCP31は、サーバ12からのコンテンツリストを受信し、そのコンテンツリスト中の各コンテンツを選択可能に図示せぬ表示画面に表示させる。これにより、ユーザは、表示されたコンテンツリスト中の所望の名称のコンテンツを選択することができる。
【0068】
ステップS14において、移動元のCP31は、ユーザによるコンテンツの選択を取得する。なお、この例では、選択されたコンテンツ(以下、選択コンテンツと称する)は、サーバ12上のK個のコンテンツ#1乃至#K(Kは2以上の整数)のうちのコンテンツ#1であるとする。
【0069】
ステップS15において、移動元のCP31は、移動元のDMR32に対して選択コンテンツとしてのコンテンツ#1の再生を指示する。具体的には、例えば、移動元のCP31は、選択コンテンツの取得場所(URI(Uniform Resource Identifier)で特定される)の設定を要求するコマンドSETAVTransportURIを発行して移動元のDMR32に送信する。なお、この例では、選択コンテンツの取得場所は、サーバ12の特定の場所である。移動元のCP31はさらに、選択コンテンツの再生を指示するコマンドPlayを発行して移動元のDMR32に送信する。
【0070】
図5を参照して後述するように、移動元のDMR32は、選択コンテンツの再生指示を受信すると、サーバ12から選択コンテンツを取得して再生する(図5のステップS41乃至S43)。
【0071】
ステップS16において、移動元のCP31は、ユーザによる再生停止指示または続き再生準備指示を取得したか否かを判定する。
【0072】
続き再生準備を指示する場合、例えば、ユーザは不図示の続き再生準備ボタンを操作する。また、再生終了を指示する場合、例えば、ユーザは不図示の再生停止ボタンを操作する。
【0073】
例えば、移動元のクライアント11の再生停止ボタンおよび続き再生準備ボタンのうちのいずれもがユーザにより操作されない間は、ステップS16においてNOであると判定されて、処理はステップS21に進む。ステップS21以降の処理については後述する。
【0074】
これに対して、例えば、再生停止ボタンおよび続き再生準備ボタンのうちのいずれかがユーザにより操作されると、ステップS16においてYESであると判定されて、処理はステップS17に進む。
【0075】
なお、ユーザは、続き再生準備ボタンを操作して続き再生準備を指示する場合、続き再生準備ボタンを操作した後で、移動元のリビングルームから移動先の寝室に移動する。なお、ユーザは、部屋を移動する前に移動元のクライアント11を操作して、その再生機能を可動状態から休止状態に遷移させてもよいし、させなくてもよい。
【0076】
ステップS17において、移動元のCP31は、移動元のDMR32に対して、選択コンテンツの再生停止を指示する。具体的には、例えば、移動元のCP31は、選択コンテンツの再生停止を指示するコマンドSTOPを発行して移動元のDMR32に送信する。
【0077】
図5を参照して後述するように、移動元のDMR32は、移動元のCP31からの選択コンテンツの再生停止指示を受信し、それに応じて、選択コンテンツの再生を停止する(図5のステップS44,S45)。なお、再生が停止された位置は、移動先のクライアント11で続き再生が開始される位置である。そこで、この位置を、以下、続き再生位置P0と記述する。
【0078】
ステップS18において、移動元のCP31は、ステップS16で判定されたユーザの指示が続き再生準備指示であるか否かを判定する。
【0079】
例えば、ユーザにより操作されたボタンが再生停止ボタンである場合、ステップS18においてNOであると判定されて、移動元のCP31の処理は終了する。
【0080】
これに対して、例えば、ユーザにより操作されたボタンが続き再生準備ボタンである場合、ステップS18においてYESであると判定されて、処理はステップS19に進む。ステップS19において、移動元のCP31は、移動先のDMR32に対して再生機能の可動状態への遷移を指示する。具体的には、例えば、移動元のCP31は、再生機能の可動状態への遷移を指示するコマンドWakeupOnLanを発行して移動先のクライアント11に送信する。
【0081】
なお、クライアント11が3台以上存在する場合(すなわち、N≧3の場合)、ユーザに移動先のクライアント11を選択させるために、例えば、クライアント11−1乃至クライアント11−Nを選択可能にメニュー画面上に表示させるようにしてもよい。その場合、メニュー画面から選択されたクライアント11が移動先のクライアント11となる。
【0082】
図6を参照して後述するように、移動先のクライアント11は、再生機能の可動状態への遷移指示を受信すると、それに応じて、自身の再生機能を可動状態に遷移させる(図6のステップS61,S62)。
【0083】
なお、第1実施形態および後述する第2実施形態では、再生機能の可動状態への遷移指示を行うボタンとして、専用の続き再生ボタンを設けるようにしたが、その他、例えば、再生機器に通常設けられているポーズボタンを代わりに用いることも可能である。その場合、例えば、ユーザによりポーズボタンが操作されると、移動元のクライアント11で選択コンテンツの再生が一時停止されると共に、移動先のクライアント11に対して続き再生準備指示が送信される。
【0084】
ステップS20において、移動元のCP31は、移動先のクライアント11に対して選択コンテンツのシークとポーズを指示する。なお、このシーク指示には、シーク位置として続き再生位置P0が含まれている。具体的には、例えば、移動元のCP31は、選択コンテンツの取得場所の設定を要求するコマンドSETAVTransportURIを発行して移動先のクライアント11に送信する。移動元のCP31はさらに、選択コンテンツのシーク位置としての続き再生位置P0をシークさせるコマンドSeekと、選択コンテンツをポーズさせるコマンドPauseとを発行して、移動先のクライアント11に送信する。そして、移動元のCP31の処理は終了する。
【0085】
図6を参照して後述するように、移動先のクライアント11は、移動元のCP31からのシークとポーズの指示を受信し、それに応じて、選択コンテンツの続き再生位置P0をシークしてポーズする(図6のステップS63,S64)。このようにして、移動先のクライアント11における続き再生準備が完了する。なお、上述したポーズ動作は必ずしも必須ではないが、移動先のクライアント11の表示画面にポーズ画面を表示させることで、続き再生準備が完了していることをユーザに認識させる、という効果が期待できる。
【0086】
ところで、上述したように、ステップS16において再生停止指示も続き再生準備指示も取得されていないと判定されると、処理はステップS21に進み、移動元のCP31は、選択コンテンツの再生は終了したか否かを判定する。
【0087】
選択コンテンツの再生が継続中は、ステップS21においてNOであると判定されて、処理はステップS16に戻され、以降の処理が繰り返される。
【0088】
これに対して、選択コンテンツの再生が終了すると、ステップS21においてYESであると判定されて、移動元のCP31の処理は終了する。
【0089】
[移動元のDMR32の処理例]
【0090】
図5は、移動元のクライアント11のDMR32の処理例を説明するフローチャートである。
【0091】
移動元のDMR32の処理は、図4のステップS15で移動元のCP31が選択コンテンツの再生指示を送信してくると開始される。
【0092】
ステップS41において、移動元のDMR32は、移動元のCP31からの選択コンテンツの再生指示を受信する。この再生指示には、選択コンテンツの取得場所が含まれている。具体的には、例えば、移動元のDMR32は、移動元のCP31からのコマンドSETAVTransportURIを受信し、それに基づいて、選択コンテンツとしてのコンテンツ#1の取得場所を設定する。移動元のDMR32はさらに、移動元のCP31からの選択コンテンツの再生を指示するコマンドPlayを受信する。
【0093】
ステップS42において、移動元のDMR32は、サーバ12に対して選択コンテンツの取得を要求する。具体的には、例えば、移動元のDMR32は、選択コンテンツの取得を要求するコマンドHTTP_Getを発行して、選択コンテンツの取得場所があるサーバ12に送信する。
【0094】
図8を参照して後述するように、サーバ12は、移動元のDMR32からの選択コンテンツの取得要求を受信すると、それに応じて、要求元である移動元のクライアント11に選択コンテンツをその先頭から送信してくる(図8のステップS101,S103)。
【0095】
ステップS43において、移動元のDMR32は、サーバ12からの選択コンテンツを受信して再生する。ステップS44において、移動元のDMR32は、移動元のCP31が図4のステップS17で送信してくる選択コンテンツの再生停止指示が受信されたか否かを判定する。
【0096】
例えば、移動元のCP31からの選択コンテンツの再生停止指示が受信されない間は、ステップS44においてNOであると判定されて、処理はステップS46に進む。なお、ステップS46以降の処理については後述する。
【0097】
これに対して、例えば、移動元のCP31からの選択コンテンツの再生停止指示が受信された場合、ステップS44においてYESであると判定されて、処理はステップS45に進み、移動元のDMR32は、選択コンテンツの受信と再生を停止する。そして、移動元のDMR32の処理は終了する。
【0098】
ところで、上述したように、ステップS44において選択コンテンツの再生停止指示が受信されていないと判定された場合、処理はステップS46に進み、移動元のDMR32は、選択コンテンツの再生は終了したか否かを判定する。
【0099】
選択コンテンツの再生が継続している間は、処理はステップS44に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
【0100】
これに対して、選択コンテンツの再生が終了すると、ステップS46においてYESであると判定されて、移動元のDMR32の処理は終了する。
【0101】
次に、移動元トリガ続き再生手法における移動先のクライアント11の処理について、図6および図7を参照して説明する。
【0102】
なお、以下の説明では、移動先のクライアント11の移動先のCP31−2(以下、移動先のCP31と称する)と移動先のDMR32−1(以下、移動先のDMR32と称する)のそれぞれを処理主体とする。
【0103】
[移動先のDMR32の処理例]
【0104】
図6は、移動先のDMR32の処理例を説明するフローチャートである。
【0105】
なお、移動先のDMR32の処理は、図4のステップS19で移動元のクライアント11が再生機能の可動状態への遷移指示を送信してくると開始される。
【0106】
ステップS61において、移動先のクライアント11のDMR32は、移動元のクライアント11からの再生機能の可動状態への遷移指示を受信する。具体的には、例えば、移動先のDMR32は、移動元のクライアント11のCP31からのコマンドWakeupOnLanを受信する。
【0107】
ステップS62において、移動先のDMR32は、自身の再生機能を可動状態に遷移させる。
【0108】
なお、移動先のDMR32は、単に自身の再生機能を可動状態にさせるだけでなく、例えば、表示機能や音声出力機能といった視聴機能を可動状態にする。
【0109】
ステップS63において、移動先のDMR32は、図4のステップS20で移動元のクライアント11のCP31が送信してくる選択コンテンツについてのシークとポーズの指示を受信する。なお、このシーク指示には、シーク位置として続き再生位置P0が含まれている。具体的には、例えば、移動先のDMR32は、移動元のクライアント11のCP31からのコマンドSETAVTransportURIを受信し、それに基づいて、選択コンテンツの取得場所(サーバ12の特定の場所)を設定する。移動先のDMR32はさらに、移動元のクライアント11のCP31からの選択コンテンツの続き再生位置P0をシークさせるコマンドSeekと選択コンテンツをポーズさせるコマンドPauseとを受信する。
【0110】
ステップS64において、移動先のDMR32は、選択コンテンツの続き再生位置P0をシークしてポーズする。
【0111】
ステップS65において、移動先のDMR32は、後述する図7のステップS82で移動先のCP31から送信されてくる再生状況情報の取得要求を受信する。具体的には、移動先のDMR32は、再生状態の取得を要求するコマンドGetTransportInfoを受信する。移動先のDMR32はさらに、選択コンテンツについての再生位置の取得を要求するコマンドGetPositionInfoおよび選択コンテンツの取得場所の取得を要求するコマンドGetMediaInfoを移動先のCP31から受信する。
【0112】
ステップS66において、移動先のDMR32は、ステップS65で受信したコマンドに対応する情報である再生状況情報を移動先のCP31に送信する。具体的には、例えば、移動先のDMR32は、移動先のDMR32の再生状態(例えば、ポーズ中など)、ポーズ中の場合はポーズ中の選択コンテンツのポーズ位置、および選択コンテンツの取得場所を送信する。
【0113】
ステップS67において、移動先のDMR32は、後述する図7のステップS84で移動先のCP31が送信してくる、選択コンテンツの続き再生位置P0からの再生指示を受信する。具体的には、例えば、移動先のDMR32は、移動元のクライアント11のCP31からの選択コンテンツの続き再生位置P0からの再生を指示するコマンドPlayを受信する。
【0114】
ステップS68において、移動先のDMR32は、サーバ12のDMS51に対して、続き再生位置P0からの選択コンテンツとしてのコンテンツ#1の取得を要求する。具体的には、例えば、移動先のDMR32は、開始位置TimeSeekRangeとして続き再生位置P0を指定したコマンドHTTP_GetであるコマンドHTTP_Get(TimeSeekRange)を、DMS51に送信する。
【0115】
後述するように、DMS51は、続き再生位置P0からの選択コンテンツの取得要求を受信し、それに応じて、続き再生位置P0からの選択コンテンツを移動先のDMR32に送信してくる(図8のステップS102,S104)。
【0116】
ステップS69において、移動先のDMR32は、サーバ12からの選択コンテンツを受信して再生する。そして、移動先のDMR32の処理は終了する。
【0117】
[移動先のCP31の処理例]
【0118】
図7は、移動先のクライアント11のCP31の処理例を説明するフローチャートである。
【0119】
なお、移動先のCP31の処理は、移動先のクライアント11に対してユーザにより続き再生が指示されると開始される。
【0120】
ユーザは移動先である寝室に移動すると、移動先のクライアント11を用いて選択コンテンツの続きを視聴しようとする。このとき、図6を参照して説明したように、移動先のクライアント11では、選択コンテンツが続き再生位置P0でポーズされている(図6のステップS64)。
【0121】
そこで、ユーザは例えばリモートコントローラ等の続き再生ボタンを操作することで、移動先のクライアント11に対して続き再生を指示する。ステップS81において、移動先のCP31は、続き再生指示を取得する。
【0122】
なお、上述したリモートコントローラ等に専用の続き再生ボタンを用意せずに、再生機器のリモートコントローラ等に通常用意されている再生ボタン(PB(Playback)ボタン)を代わりに用いて、続き再生を指示するようにしてもよい。その場合、移動先のCP31は、例えば、移動先のDMR32の再生状態がポーズ状態であり、かつ、再生ボタンに対する操作があった場合、その操作を続き再生の指示として取得する。
【0123】
ステップS82において、移動先のCP31は、移動先のDMR32に対して再生状況情報の取得を要求する。具体的には、例えば、移動先のCP31は、移動先のDMR32についての再生状態の取得を要求するコマンドGetTransportInfoを送信する。このコマンドGetTransportInfoは必須ではないが、図6のステップS66でこのコマンドに応じて移動先のDMR32から再生状況情報が送信されてくるので、これにより移動先のDMR32の再生準備状況が判別できるため重要である。
【0124】
移動先のDMR32では、選択コンテンツの続き再生準備が完了していれば、選択コンテンツは続き再生位置P0でポーズ中(ポーズ再生中)である。このため、移動先のDMR32の再生状態がポーズ中であれば再生準備中ということになる。従って、移動先のDMR32の再生状態から、移動先のDMR32の再生準備状況が判別できるのである。
【0125】
移動先のCP31はまた、ポーズ中のコンテンツ(選択コンテンツ)についての再生位置の取得を要求するコマンドGetPositionInfoを移動先のDMR32に対して送信する。移動先のDMR32では、上述したように、選択コンテンツの続き再生準備が完了していれば、続き再生位置P0でポーズ中である。従って、ポーズ位置を取得することで、続き再生位置P0を取得することができる。移動先のCP31はさらに、ポーズ中のコンテンツとしての選択コンテンツの取得場所の取得を要求するコマンドGetMediaInfoを移動先のDMR32に対して送信する。
【0126】
上述したように、移動先のDMR32は、再生状況情報の取得要求を受信すると、それに応じて、要求元である移動先のCP31に再生状況情報を送信してくる(図6のステップS66)。この再生状況情報には、コンテンツの再生状態、再生位置、取得場所などが含まれている。
【0127】
ステップS83において、移動先のCP31は、再生状況情報を受信し、それに基づいて、上述したように、ポーズ中のコンテンツを選択コンテンツとして、ポーズ位置を続き再生位置P0として、それぞれ認識する。
【0128】
ステップS84において、移動先のCP31は、移動先のDMR32に対して選択コンテンツの続き再生位置P0からの再生を指示する。具体的には、例えば、移動先のCP31は、選択コンテンツの続き再生位置P0からの再生を指示するコマンドPlayを発行して、移動先のDMR32に送信する。そして、移動先のCP31の処理は終了する。
【0129】
これにより、図6を参照して説明したように、移動先のDMR32では、選択コンテンツが続き再生位置P0から再生される(図6のステップS69)。
【0130】
[DMS51の処理例]
【0131】
次に、移動元トリガ続き再生手法におけるサーバ12の処理について、図8および図9を参照して説明する。なお、以下の説明では、サーバ12のDMS51とその一部であるCDS61のそれぞれを処理主体とする。
【0132】
図8は、サーバ12のDMS51の処理例を説明するフローチャートである。
【0133】
なお、DMS51の処理は、移動元または移動先のクライアント11のDMR32がコンテンツの取得要求をサーバ12に送信してくる(図5のステプS42および図6のステップS68)と開始される。
【0134】
ステップS101において、DMS51は、移動元または移動先のDMR32からのコンテンツの取得要求を受信する。具体的には、例えば、DMS51は、移動元または移動先のDMR32から送信された(図5のステプS42および図6のステップS68)コマンドHTTP_GetまたはコマンドHTTP_Get(TimeSeekRange)を受信する。
【0135】
ステップS102において、DMS51は、受信したコンテンツの取得要求で開始位置が指定されているか否かを判定する。
【0136】
例えば、受信したコンテンツの取得要求で開始位置が指定されていない場合、処理はステップS103に進み、DMS51は、要求元に対して先頭からのコンテンツを送信する。具体的には、例えば、DMS51は、図5のステップS42の処理で移動元のDMR32から送信されたコマンドHTTP_Getを受信した場合、開始位置TimeSeekRangeが指定されていないので、先頭位置からのコンテンツを送信する。そして、DMS51の処理は終了する。
【0137】
これに対して、受信したコンテンツの取得要求で開始位置が指定されている場合、処理はステップS104に進み、DMS51は、要求元に対して開始位置からのコンテンツを送信する。具体的には、例えば、DMS51は、図6のステップS68の処理で移動先のDMR32から送信されたコマンドHTTP_Get(TimeSeekRange)を受信した場合、開始位置TimeSeekRangeからのコンテンツを送信する。そして、DMS51の処理は終了する。
【0138】
以上のようにして、サーバ12からクライアント11に対してコンテンツが送信される。
【0139】
[CDS61の処理例]
【0140】
図9は、サーバ12のCDS61の処理例を説明するフローチャートである。なお、このCDS61の処理を、図21を参照して後述する処理と区別するために、以下、CDS61の第1の処理と称する。
【0141】
CDS61の第1の処理は、移動元のCP31がコンテンツリストの取得要求を送信してくる(図4のステップS12)と開始される。
【0142】
ステップS121において、CDS61は、移動元のCP31からのコンテンツリストの取得要求(図4のステップS12)を受信する。具体的には、例えば、CDS61は、移動元のCP31からのコマンドCDS:Browseを受信する。
【0143】
ステップS122において、CDS61は、サーバ12上のコンテンツリストを要求元に送信する。このコンテンツリストは図4のステップS13で移動元のCP31により受信される。そして、CDS61の第1の処理は終了する。
【0144】
なお、後述する第2実施形態においては、このCDS61の第1の処理は、移動先のCP31からのコンテンツリストの取得要求が送信されてきたときにも実行される。
【0145】
[各機能ブロック間の処理例]
【0146】
図10および図11は、上述した各機能ブロック間の処理例をまとめて示す図である。それらの図の最も左側のフローチャートは、サーバ12での処理を表し、左から2番目および3番目のフローチャートは、移動元のクライアント11の処理を表している。左から4番目および最も右側のフローチャートは、移動先のクライアント11の処理を表している。
【0147】
ユーザによりコンテンツリストの表示が指示されると、移動元のCP31は、ステップS11の処理として、そのコンテンツリストの表示指示を取得する。移動元のCP31は、ステップS12の処理として、コンテンツリストの提供を要求するコマンドCDS:Browseをサーバ12のCDS61に送信する。
【0148】
CDS61は、ステップS121の処理として、コマンドCDS:Browseを受信すると、ステップS122の処理として、サーバ12に保持されているコンテンツリストを移動元のクライアント11のCP31に送信する。
【0149】
移動元のCP31は、ステップS13の処理として、そのコンテンツリストを受信し、コンテンツリスト中の各コンテンツを選択可能に表示する。
【0150】
表示されたコンテンツリスト中の所望の名称のコンテンツをユーザが選択すると、移動元のCP31は、ステップS14の処理として、そのコンテンツの選択を取得する。移動元のCP31は、ステップS15の処理として、次のような処理を実行する。すなわち、移動元のCP31は、移動元のクライアント11のDMR32に対して選択コンテンツの取得場所の設定を要求するコマンドSETAVTransportURI、および選択コンテンツの再生を指示するコマンドPlayを送信する。
【0151】
移動元のDMR32は、ステップS41の処理として、コマンドSETAVTransportURIを受信して選択コンテンツの取得場所を設定すると共に、コマンドPlayを受信する。移動元のDMR32は、ステップS42の処理として、サーバ12に対して選択コンテンツの取得を要求するコマンドHTTP_Getを、取得場所として設定されているサーバ12に送信する。
【0152】
サーバ12のDMS51は、ステップS101の処理として、コマンドHTTP_Getを受信する。このコマンドHTTP_Getでは開始位置が指定されていないので、ステップS102の処理でNOであると判定されて、処理はステップS103に進む。DMS51は、ステップS103の処理として、要求元である移動元のクライアント11のDMR32に対して要求された先頭位置からの選択コンテンツを送信する。
【0153】
移動元のDMR32は、ステップS43の処理として、サーバ12からの選択コンテンツを受信して再生する。
【0154】
移動元のクライアント11のCP31は、ステップS16の処理として、ユーザによる再生停止指示または続き再生準備指示を取得したか否かを判定する。図10の例では、ユーザが続き再生準備ボタンを操作して続き再生準備を指示する。そうすると、ステップS16においてYESであると判定されて、処理はステップS17に進む。
【0155】
移動元のCP31は、ステップS17の処理として、移動元のDMR32に対して選択コンテンツの再生停止を指示するコマンドSTOPを送信する。
【0156】
移動元のDMR32は、ステップS44の処理として、その選択コンテンツの再生停止指示が受信されたか否かを判定する。図10の例では、移動元のCP31からの選択コンテンツの再生停止指示が受信されるので、その場合、ステップS44においてYESであると判定されて、処理はステップS45に進む。移動元のDMR32は、ステップS45の処理として、選択コンテンツの受信と再生を停止する。
【0157】
移動元のCP31は、コマンドSTOPを送信した後、ステップS18の処理として、ステップS16の処理で判定されたユーザの指示が続き再生準備指示であるか否かを判定する。ユーザの指示が続き再生準備指示である場合、ステップS18においてYESであると判定されて、処理はステップS19に進む。移動元のCP31は、ステップS19の処理として、移動先のDMR32に対して再生機能の可動状態への遷移を指示するコマンドWakeupOnLanを送信する。
【0158】
移動先のクライアント11のDMR32は、ステップS61の処理として、そのコマンドWakeupOnLanを受信して、ステップS62の処理として、自身の再生機能を可動状態に遷移させる。
【0159】
移動元のCP31は、コマンドWakeupOnLanを送信した後、ステップS20の処理として、次のような処理を実行する。すなわち、移動元のCP31は、移動先のクライアント11に対して選択コンテンツの取得場所の設定を要求するコマンドSETAVTransportURIを送信する。移動元のCP31はさらに、選択コンテンツのシーク位置としての続き再生位置P0をシークさせるコマンドSeekと選択コンテンツをポーズさせるコマンドPauseを送信する。
【0160】
移動先のクライアント11のDMR32は、ステップS63の処理として、コマンドSETAVTransportURIを受信すると、それに基づいて、選択コンテンツの取得場所(サーバ12の特定の場所)を設定する。移動先のDMR32はさらに、コマンドSeekとコマンドPauseとを受信する。移動先のDMR32は、ステップS64の処理として、選択コンテンツの続き再生位置P0をシークしてポーズする。
【0161】
移動先である寝室に移動したユーザが、移動先のクライアント11に対して続き再生を指示すると、図11に示されるように、移動先のCP31は、ステップS81の処理として、続き再生指示を取得する。移動先のCP31は、ステップS82の処理として、移動先のDMR32に対して、移動先のDMR32についての再生状態の取得を要求するコマンドGetTransportInfoを送信する。移動先のCP31はまた、ステップS82の処理として、次のような処理を行う。すなわち、移動先のCP31は、ポーズ中の選択コンテンツについての再生位置の取得を要求するコマンドGetPositionInfoと、ポーズ中のコンテンツとしての選択コンテンツの取得場所の取得を要求するコマンドGetMediaInfoも送信する。
【0162】
移動先のDMR32は、ステップS65の処理として、それらのコマンドGetTransportInfo、コマンドGetPositionInfo、およびコマンドGetMediaInfoを受信する。移動先のDMR32は、ステップS66の処理として、これらのコマンドに対応する情報である再生状況情報を移動先のクライアント11のCP31に送信する。すなわち、移動先のDMR32は、移動先のDMR32の再生状態、ポーズ中の場合はポーズ中の選択コンテンツのポーズ位置、および選択コンテンツの取得場所を送信する。
【0163】
移動先のCP31は、ステップS83の処理として、再生状況情報を受信し、それに基づいて、ポーズ中のコンテンツを選択コンテンツとして、ポーズ位置を続き再生位置P0として、それぞれ認識する。移動先のCP31は、ステップS84の処理として、移動先のDMR32に対して選択コンテンツの続き再生位置P0からの再生を指示するコマンドPlayを送信する。
【0164】
移動先のDMR32は、ステップS67の処理として、そのコマンドPlayを受信する。移動先のDMR32は、ステップS68の処理として、開始位置TimeSeekRangeとして続き再生位置P0を指定したコマンドHTTP_Get(TimeSeekRange)を、サーバ12のDMS51に送信する。
【0165】
DMS51は、ステップS101の処理として、そのコマンドHTTP_Get(TimeSeekRange)を受信する。DMS51は、ステップS102の処理として、受信したコマンドHTTP_Getで開始位置TimeSeekRangeが指定されているか否かを判定する。図11の例では、コマンドHTTP_Getで開始位置TimeSeekRangeが指定されているので、処理はステップS104に進む。DMS51は、ステップS104の処理として、要求元である移動先のクライアント11のDMR32に対して開始位置TimeSeekRangeからのコンテンツを送信する。
【0166】
移動先のDMR32は、ステップS69の処理として、その選択コンテンツを受信して再生する。
【0167】
以上のように、移動元トリガ続き再生手法では、ユーザは部屋の移動後にリモートコントローラなどに対して1回の操作を行うだけで続き再生を行うことができる。つまり、再生機能の可動状態への遷移や続き再生準備中のコンテンツの検索などがユーザの煩雑な作業を伴わずに、いわば自動的に行われる。このため、機器の操作性が格段に向上する。
【0168】
<第1実施形態の変形例>
【0169】
以上に説明した第1実施形態では、ユーザにより移動先のクライアント11が指定されるため、指定された移動先のクライアント11だけに続き再生準備が指示される。一方、移動先のクライアント11を特定せずに、続き再生を行いたい場合もありうる。その場合、情報処理システム1内の移動先候補となりうるクライアント11−2乃至11−N(以下、移動先候補のクライアント11と称する)全てに続き再生準備が指示される。これらの移動先候補のクライアント11全てに続き再生準備を指示する手法を、以下、移動先全指示続き再生手法と称する。
【0170】
この第1実施形態の変形例としての移動先全指示続き再生手法について、図12乃至図16を参照して説明する。なお、移動先全指示続き再生手法が適用された情報処理システムは、情報処理システム1と同一構成であるとする。従って、以下、情報処理システム1を用いて説明する。
【0171】
移動先全指示続き再生手法では、移動先候補のクライアント11は、移動元のクライアント11が送信してくる続き再生準備指示を受信し、それに応じて、選択コンテンツについての続き再生準備を行う。すなわち、移動先候補のクライアント11は、選択コンテンツ(この例では、コンテンツ#1)を続き再生位置P0までシークしてポーズする。
【0172】
その後、移動先候補のクライアント11のうち、ユーザが実際に移動した部屋の(移動先の)クライアント11(この例では、クライアント11−2)は、その再生準備指示に応じて、選択コンテンツとしてのコンテンツ#1を続き再生位置P0から再生する。移動先のクライアント11は、残りの移動先候補のクライアント11(クライアント11−3乃至クライアント11−N)に対して、再生機能の休止状態への遷移を指示する。これらの残りの移動先候補のクライアント11は、自身の再生機能を休止状態に遷移させる。
【0173】
これにより、移動先候補のクライアント11のうち、移動先のクライアント11となったものだけを再生状態にすることができる。
【0174】
以上に説明した移動先全指示続き再生手法における、移動元のクライアント11、移動先のクライアント11、およびサーバ12の処理について説明する。
【0175】
まず、移動元のクライアント11のCP31およびDMR32の処理を説明する。なお、移動元のDMR32の処理については、移動元トリガ続き再生手法における移動元のDMR32の処理と同一のため、その説明を省略する。
【0176】
[移動元のCP31の処理例]
【0177】
図12は、移動元のCP31の処理例を説明するフローチャートである。
【0178】
ステップS151乃至ステップS158の処理は、それぞれ、図4におけるステップS11乃至S18の処理と同一である。従って、それらの処理の説明を省略する。
【0179】
ユーザにより続き再生準備指示が出された場合、ステップS159において、移動元のCP31は、移動先候補のクライアント11のDMR32(以下、移動先候補のDMR32と称する)に対して再生機能の可動状態への遷移を指示する。具体的には、例えば、移動元のCP31は、コマンドWakeupOnLanを発行して移動先候補のクライアント11に送信する。
【0180】
図14を参照して後述するように、移動先候補のDMR32は、移動元のCP31からの再生機能の可動状態への遷移指示を受信し、それに応じて、自身の再生機能を可動状態に遷移させる(図14のステップS201,S202)。
【0181】
ステップS160において、移動元のCP31は、移動先候補のDMR32に対して選択コンテンツのシークとポーズを指示する。なお、このシーク指示には、シーク位置として続き再生位置P0が含まれている。具体的には、例えば、移動元のCP31は、選択コンテンツの取得場所の設定を要求するコマンドSETAVTransportURIを発行して移動先候補のDMR32に送信する。移動元のCP31はさらに、シーク位置としての続き再生位置P0に選択コンテンツをシークさせるコマンドSeekと選択コンテンツをポーズさせるコマンドPauseとを発行して移動先候補のDMR32に送信する。そして、移動元のCP31の処理は終了する。
【0182】
図14を参照して後述するように、移動先候補のクライアント11は、移動元のCP31からのシークとポーズの指示に応じて、選択コンテンツを続き再生位置P0までシークしてポーズする(図14のステップS203,S204)。これにより、移動先候補のクライアント11における続き再生の準備が完了する。
【0183】
ステップS161の処理は、図4におけるステップS21の処理と同一なので、その説明を省略する。
【0184】
すなわち、図4の処理では、ユーザにより指定された移動先のクライアント11のみが続き再生の準備を行うのに対して、図12の処理では、全ての移動先候補のクライアント11が続き再生準備を行う。
【0185】
次に、移動先全指示続き再生手法における移動先のクライアント11のCP31およびDMR32の処理を説明する。なお、移動先のDMR32の処理については、移動元トリガ続き再生手法における移動先のDMR32の処理と同一のため、その説明を省略する。
【0186】
[移動先のCP31の処理例]
【0187】
図13は、移動先のCP31の処理例を説明するフローチャートである。
【0188】
ステップS181乃至ステップS183の処理は、それぞれ、図7におけるステップS81乃至S83の処理と同一である。従って、それらの処理の説明を省略する。
【0189】
移動先のDMR32から再生状況情報を受信した後、ステップS184において、移動先のCP31は、再生機能の休止状態への遷移を他の移動先候補のDMR32に指示する。すなわち、ユーザにより続き再生の指示が入力されたクライアント11は、移動先候補のクライアント11から、移動先のクライアント11となる。そこで、その他の移動先候補のクライアント11に対して、移動先のクライアント11から元の休止状態に遷移することが指示される。
【0190】
その後、ステップS185において、図6におけるステップS64の処理と同様に、移動先のCP31は移動先のDMR32に対して、選択コンテンツの続き再生位置からの再生を指示する。
【0191】
次に、移動先全指示続き再生手法における移動先候補のクライアント11のCP31およびDMR32の処理を説明する。なお、移動先候補のCP31のうち、移動先となったCP31については既に説明した。それ以外の移動先候補のCP31では、続き再生に関する処理は行われないため、その説明を省略する。
【0192】
[移動先候補のDMR32の処理例]
【0193】
図14は、移動先候補のDMR32の処理例を説明するフローチャートである。
【0194】
ステップS201乃至ステップS204のそれぞれの処理は、図6におけるステップS61乃至S64において移動先のDMR32を移動先候補のDMR32に読み替えた処理と同一である。従って、これらの処理の説明を省略する。
【0195】
続き再生位置がシークされ、ポーズ状態にされた後、ステップS205において、移動先候補のDMR32は、図13のステップS182で移動先のCP31から送信されてくる再生状況情報の取得要求を受信したか否かを判定する。具体的には、例えば、移動先候補のDMR32は、コマンドGetTransportInfo、コマンドGetPositionInfo、およびコマンドGetMediaInfoを全て受信したか否かを判定する。
【0196】
例えば、移動先候補のDMR32が再生状況情報の取得要求を受信していない間は、ステップS205においてNOであると判定されて、処理はステップS210に進む。なお、ステップS210以降の処理については後述する。
【0197】
これに対して、移動先候補のDMR32が再生状況情報の取得要求を受信した場合、ステップS205においてYESであると判定されて、処理はステップS206に進む。
【0198】
ステップS206乃至ステップS209の処理は、図6におけるステップS66乃至S69において、移動先のDMR32を移動先候補のDMR32に読み替た処理と同一である。従って、これらの処理の説明を省略する。すなわち、移動先候補から移動先となった場合のDMR32の処理が実行される。
【0199】
ところで、上述したように、ステップS205において、再生状況情報の取得要求が受信されていないと判定されると、処理はステップS210に進む。ステップS210において、図13のステップS184で移動先のCP31が送信してくる再生機能の休止状態への遷移指示が受信されたか否かが判定される。
【0200】
再生機能の休止状態への遷移指示が受信されない間は、ステップS210においてNOであると判定されて、処理はステップS205に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
【0201】
その後、再生機能の休止状態への遷移指示が受信されると、ステップS211において移動先候補のDMR32は、再生機能を休止状態に遷移させる。その後、移動先候補のDMR32の処理は終了する。
【0202】
[各機能ブロック間の処理例]
【0203】
図15は、上述した各機能ブロック間の処理例をまとめて示す図である。それらの図の最も左側のフローチャートは、サーバ12での処理を表し、左から2番目のフローチャートは、移動元のクライアント11の処理を表している。左から3番目と4番目のフローチャートは、移動先となった移動先候補のクライアント11の処理を表している。最も右側のフローチャートは、移動先とならなかった移動先候補のクライアント11の処理を表している。
【0204】
なお、移動先全指示続き再生手法においては、図10を参照して説明した移動元トリガ続き再生手法と同様に、移動元のクライアント11とサーバ12で連携して、コンテンツの再生と、続き再生指示に基づく再生停止とを行う。そこで、図15では、それらの処理を省略し、移動元のクライアント11が移動先候補のクライアント11に対してコマンドWakeupOnLanを送信するステップS159の処理以降の各機能ブロック間の処理について記述している。
【0205】
すなわち、ユーザにより続き再生準備指示が出された場合、移動元(指示元)のCP31は、ステップS159の処理として、移動先候補のクライアント11のDMR32に対してコマンドWakeupOnLanを送信する。
【0206】
移動先候補のクライアント11のDMR32は、ステップS201の処理として、そのコマンドWakeupOnLanを受信し、ステップS202の処理として、自身の再生機能を可動状態に遷移させる。
【0207】
移動元のCP31は、ステップS160の処理として、移動先候補のクライアント11のDMR32に対して、選択コンテンツの取得場所の設定を要求するコマンドSETAVTransportURIを送信する。移動元のCP31はさらに、ステップS160の処理として、次のような処理を実行する。すなわち、移動元のCP31は、移動先候補のクライアント11のDMR32に対して、シーク位置としての続き再生位置P0に選択コンテンツをシークさせるコマンドSeekと選択コンテンツをポーズさせるコマンドPauseとを送信する。
【0208】
移動先候補のクライアント11のDMR32は、ステップS203の処理として、コマンドSETAVTransportURIを受信し、それに基づいて、選択コンテンツの取得場所(サーバ12の特定の場所)を設定する。移動先候補のクライアント11のDMR32はさらに、ステップS203の処理として、移動元のクライアント11のCP31からの選択コンテンツの続き再生位置P0をシークさせるコマンドSeekと選択コンテンツをポーズさせるコマンドPauseとを受信する。
【0209】
移動先候補のクライアント11のDMR32は、ステップS204の処理として、選択コンテンツの続き再生位置P0をシークしてポーズする。
【0210】
移動先である寝室に移動したユーザが、移動先のクライアント11に対して続き再生を指示すると、それまでの移動先候補は移動先となる。移動先のCP31は、ステップS181の処理として、続き再生指示を取得する。移動先のCP31は、ステップS182の処理として、移動先のDMR32に対して、移動先のDMR32についての再生状態の取得を要求するコマンドGetTransportInfoを送信する。移動先のCP31はまた、ステップS182の処理として、次のような処理を実行する。すなわち、移動先のCP31は、ポーズ中の選択コンテンツについての再生位置の取得を要求するコマンドGetPositionInfoと、ポーズ中のコンテンツとしての選択コンテンツの取得場所の取得を要求するコマンドGetMediaInfoも送信する。
【0211】
移動先のDMR32は、ステップS205の処理として、それらのコマンドGetTransportInfo、コマンドGetPositionInfo、およびコマンドGetMediaInfoを受信する。移動先のDMR32は、ステップS206の処理として、これらのコマンドに対応する情報である再生状況情報を移動先のクライアント11のCP31に送信する。すなわち、移動先のDMR32は、移動先のDMR32の再生状態、ポーズ中の場合はポーズ中の選択コンテンツのポーズ位置、および選択コンテンツの取得場所を送信する。
【0212】
移動先のCP31は、ステップS183の処理として、再生状況情報を受信し、それに基づいて、ポーズ中のコンテンツを選択コンテンツとして、ポーズ位置を続き再生位置P0として、それぞれ認識する。移動先のCP31は、ステップS184の処理として、再生機能の休止状態への遷移を、移動先とならなかった他の移動先候補のDMR32に指示する。他の移動先候補のDMR32は、再生機能の休止状態への遷移指示が受信されると、ステップS211の処理として、再生機能を休止状態に遷移させる。
【0213】
移動先のCP31は、ステップS185の処理として、移動先のDMR32に対して選択コンテンツの続き再生位置P0からの再生を指示するコマンドPlayを送信する。
【0214】
移動先のDMR32は、ステップS207の処理として、そのコマンドPlayを受信する。移動先のDMR32は、ステップS208の処理として、開始位置TimeSeekRangeとして続き再生位置P0を指定したコマンドHTTP_Get(TimeSeekRange)を、サーバ12のDMS51に送信する。
【0215】
DMS51は、ステップS101の処理として、そのコマンドHTTP_Get(TimeSeekRange)を受信する。DMS51は、ステップS102の処理として、受信したコマンドHTTP_Getで開始位置TimeSeekRangeが指定されているか否かを判定する。図15の例では、コマンドHTTP_Getで開始位置TimeSeekRangeが指定されているので、処理はステップS104に進む。DMS51は、ステップS104の処理として、要求元である移動先のクライアント11のDMR32に対して開始位置TimeSeekRangeからのコンテンツを送信する。
【0216】
移動先のDMR32は、ステップS209の処理として、その選択コンテンツを受信して再生する。
【0217】
<2.第2実施形態>
【0218】
以上に説明した第1実施形態およびその変形例では、移動先のクライアント11に対してユーザにより続き再生が指示された場合、移動先のCP31は、次のような処理を実行する。すなわち、移動先のCP31は、続き再生が指示されたコンテンツとしての選択コンテンツとその続き再生位置P0とを、移動先のDMR32から取得した情報(再生状況情報)から認識する(図7と図11のステップS83,図13と図15のステップS183)。しかしながら、続き再生が指示されたコンテンツとしての選択コンテンツとその続き再生位置P0とを、サーバ12のCDS61から取得した情報から認識することも可能である。この選択コンテンツとその続き再生位置P0とを、CDS61から取得した情報から認識する手法を、以下、CDS利用続き再生手法と称する。
【0219】
第2実施形態としてのCDS利用続き再生手法について、図17乃至図23を参照して説明する。なお、CDS利用続き再生手法が適用される情報処理システムは、情報処理システム1と同一の構成であるとする。従って、以下、情報処理システム1を用いて説明する。
【0220】
CDS利用続き再生手法では、CDS61は、例えば、コンテンツ毎に、各クライアント11の続き再生準備状況を示す情報(以下、続き再生準備状況情報と称する)と続き再生位置Pを含むブックマークBを、コンテンツリストに付加して管理している。なお、続き再生位置Pとは、単に、ブックマークBに記述された続き再生位置の値を意味している。つまり、続き再生準備状況情報が続き再生準備中であることを示す場合に限り、その値は続き再生位置P0として意味を持ってくることになる。
【0221】
DLNAで利用されるUPnP(Universal Plug and Play)の技術では、ブックマークはベンダユニークと規定されている。すなわち、ベンダでブックマークを自由に設計できる。そのようなブックマークの一例としての上述したブックマークBが付加されたコンテンツリストの詳細について、図16を参照して説明する。
【0222】
[コンテンツリストの一例]
【0223】
図16は、コンテンツリストの一例を示す図である。
【0224】
図16の例では、コンテンツリストには、K個のコンテンツ#1乃至#Kが登録されている。コンテンツ#1には、DMR32−1乃至DMR32−Nのそれぞれの続き再生状況を示すブックマークB1-1乃至BN-1のそれぞれが関連付けられている。コンテンツ#2には、DMR32−1乃至DMR32−Nのそれぞれの続き再生状況を示すブックマークB1-2乃至BN-2のそれぞれが関連付けられている。コンテンツ#Kには、DMR32−1乃至DMR32−Nのそれぞれの続き再生状況を示すブックマークB1-K乃至BN-Kのそれぞれが関連付けられている。
【0225】
なお、ブックマークBi-1乃至Bi-Kの(1≦i≦N)それぞれを特に区別しない場合には、以下、ブックマークBiと称する。
【0226】
例えば、図16の例のブックマークB1には、ブックマークB1の識別番号bookmarkIDを示す識別番号#1、およびDMR32−1の識別番号uuidを示す識別番号uuid-1が含まれている。ブックマークB1には、DMR32−1における続き再生位置P(再生位置RelativeTimePositionとも記述される)を示す続き再生位置P-1が含まれている。ブックマークB1には、DMR32−1における続き再生準備が指示された時刻に関する時刻情報dc.date-1が含まれている。ブックマークB1には、DMR32−1についての続き再生準備状況情報としての続き再生準備中か否かを示すフラグalive-1が含まれている。なお、ブックマークB2乃至BNについても同様である。
【0227】
移動先のCP31は、後述するように、上述した全てのブックマークBの中から続き再生準備状況情報が続き再生準備中であることを示すブックマークBを検索する。そして、移動先のCP31は、検索したブックマークBに対応するコンテンツ、すなわち、続き再生準備中のコンテンツとしての選択コンテンツとその続き再生位置P(すなわち、続き再生位置P0)とを取得する。
【0228】
以上に説明したブックマークBを利用したCDS利用続き再生手法における移動元のクライアント11のCP31およびDMR32の処理を説明する。なお、移動元のDMR32の処理は、移動元トリガ続き再生手法における移動元のDMR32の処理(図5の処理)と同一のため、その処理の説明を省略する。また、サーバ12のCDS61の第1の処理とDMS51の処理は、それぞれ、図9と図8を参照して説明した場合と同一のため、それらの処理の説明を省略する。
【0229】
[移動元のCP31の処理例]
【0230】
図17は、移動元のCP31の処理例を説明するフローチャートである。
【0231】
ステップS251乃至ステップS258と、ステップS261乃至S263の処理は、それぞれ、図4におけるステップS11乃至S21の処理と同一である。図18は、図4のステップS18とS19に対応するステップS258とS261の間に、ステップS259,S260が挿入されている点が図4と異なっている。
【0232】
すなわち、ステップS258で続き再生準備指示が出されたと判定された場合、ユーザにより続き再生準備指示が出された場合、ステップS259において、移動元のCP31は、選択コンテンツ(この例では、コンテンツ#1)が移動元のCP31(CP31−1)で続き再生準備中であることを示すブックマークB1-1を生成する。具体的には、例えば、移動元のCP31は、識別番号uuid-1と、続き再生位置P-1としての続き再生位置P0と、フラグalive-1としてのTRUE(有効)を含むブックマークB1-1を生成する。
【0233】
ステップS260において、移動元のCP31は、生成したブックマークB1-1とその登録要求をサーバ12のCDS61に送信する。具体的には、例えば、移動元のCP31は、CDS61に対してブックマークB1-1の登録を要求するコマンドCDS:Create(Bookmark)をサーバ12に送信する。
【0234】
図20を参照して後述するように、CDS61は、ブックマークB1-1とその登録要求を受信すると、そのブックマークB1-1を、その識別番号#1を有するコンテンツ(コンテンツ#1)に対応付けてコンテンツリストに登録する(図20のステップS321,S322)。
【0235】
その他の処理は、図4における処理と同一である。従って、それらの処理の説明を省略する。
【0236】
次に、移動先のクライアント11のCP31およびDMR32の処理を説明する。
【0237】
[移動先のCP31の処理例]
【0238】
図18は、移動先のCP31の処理例を説明するフローチャートである。
【0239】
ステップS281において、移動先のCP31は、ユーザの操作に基づく続き再生指示を取得する。この処理は、図6におけるステップS61と同一の処理である。
【0240】
ステップS282において、移動先のCP31は、サーバ12のCDS61に対してコンテンツリストの取得を要求する。具体的には、例えば、移動先のCP31は、CDS61に対してコンテンツリストの取得を要求するコマンドCDS:Browseを発行してサーバ12に送信する。
【0241】
ステップS283において、移動先のCP31は、上述した図9のステップS122でサーバ12のCDS61が送信してくるコンテンツリストを受信する。但し、第2実施形態では、第1実施形態と異なり、CDS61が送信してくるコンテンツリストには、図16に示されたようなブックマークが付加されている。すなわち、図17のステップS260の登録要求に従って、サーバ12のCDS61は、後述する図20のステップS322でブックマークB1-1をコンテンツリストに付加している。
【0242】
ステップS284において、移動先のCP31は、受信したコンテンツリストに付加されたブックマークBを用いて、続き再生準備中のコンテンツ(選択コンテンツ)を特定する。具体的には、例えば、移動先のCP31は、ブックマークB1-1乃至BN-1、B1-2乃至BN-2、・・・B1-K乃至BN-Kを取得する。移動先のCP31は、こららのうちの移動元のDMR32(DMR32−1)についてのブックマークB1-1乃至B1-Kの中から、フラグaliveがTRUE(有効)のブックマークを検索する。これにより、続き再生準備中の選択コンテンツのブックマークが検索される。この例では、ブックマークB1-1が検索される。移動先のCP31は、検索したブックマークB1-1から選択コンテンツをコンテンツ#1と認識し、検索したブックマークB1-1の続き再生位置P-1を続き再生位置P0と認識する。
【0243】
ステップS285において、移動先のCP31は、移動先のDMR32に対して選択コンテンツの続き再生位置P0からの再生を指示する。具体的には、例えば、移動先のCP31は、移動先のDMR32に対して選択コンテンツの続き再生位置P0からの再生を指示するコマンドPlayを発行して移動先のクライアント11に送信する。このときの具体的なユーザの操作は、単に再生ボタンを操作するだけである。
【0244】
図19を参照して後述するように、移動先のDMR32は、選択コンテンツの続き再生位置P0からの再生指示を受信すると、それに基づいて、選択コンテンツのサーバ12からの受信と再生を行う(図19のステップS305乃至S307)。
【0245】
ステップS286において、移動先のCP31は、選択コンテンツ(この例では、コンテンツ#1)が移動元のCP31(CP31−1)で続き再生準備中でないことを示すブックマークB1-1を生成する。具体的には、例えば、移動先のCP31は、移動元のDMR32−1の識別番号uuid-1と、続き再生位置P-1としてのクリアされた値と、フラグalive-1としてのクリアされた値とを含むブックマークB1-1を生成する。
【0246】
ステップS287において、移動先のCP31は、生成したブックマークB1-1とその登録要求をサーバ12に送信する。具体的には、例えば、移動先のCP31は、ブックマークの登録を要求するコマンドCDS:Create(Bookmark)をサーバ12に送信する。そして、移動先のCP31の処理は終了する。
【0247】
図20を参照して後述するように、サーバ12はブックマークB1-1とその登録要求を受信すると、そのブックマークB1-1を、その識別番号#1を有するコンテンツ#1に対応付けてコンテンツリストに登録する(図20のステップS322)。これにより、サーバ12上のブックマークB1-1のフラグalive-1がクリアされることになる。
【0248】
なお、第2実施形態では、フラグaliveを用いて続き再生準備中のコンテンツについてのブックマークを検索したが、その他、時刻情報dc.dateを用いて続き再生準備中のコンテンツについてのブックマークを検索することも可能である。
【0249】
その場合、移動先のCP31は、移動元のDMR32(DMR32−1)についてのブックマークB1-1乃至B1-Kの中から、時刻情報dc.dateが現在時刻に最も近いブックマークを、続き再生準備中の選択コンテンツのブックマークとして検索する。これにより、時間的に最も近く続き再生準備中である可能性が最も高いコンテンツが選択コンテンツとして検索されることになる。
【0250】
[移動先のDMR32の処理例]
【0251】
図19は、移動先のDMR32の処理例を説明するフローチャートである。
【0252】
図19の移動先のDMR32の処理は、図6の移動先のDMR32の処理のうち、ステップS65およびステップS66の処理を除いた処理である。すなわち、図19のステップS301乃至ステップS307の処理は、それぞれ、図6におけるステップS61乃至ステップS64,ステップS67乃至ステップS69の処理と同一である。従って、移動先のDMR32の処理についての説明を省略する。
【0253】
次に、サーバ12のDMS51およびCDS61の処理を説明する。
【0254】
なお、DMS51の処理は、移動元トリガ続き再生手法におけるDMS51の処理(図8の処理)と同一のため、その処理の説明を省略する。また、CDS61の第1の処理は、移動元トリガ続き再生手法におけるCDS61の第1の処理(図9の処理)と同一のため、その処理の説明を省略する。
【0255】
CDS61は、第1の処理以外にさらに、移動元または移動先のCP31が送信してくるブックマークを登録する第2の処理を行う。
【0256】
[CDS61の第2の処理の一例]
【0257】
図20は、サーバ12のCDS61の第2の処理の一例を説明するフローチャートである。
【0258】
ステップS321において、CDS61は、図17のステップS260、または図18のステップS287で移動元または移動先のCP31が送信してくるブックマークとその登録要求を受信する。具体的には、CDS61は、移動元または移動先のCP31が送信してくるブックマークとその登録を要求するコマンドCDS:Create(Bookmark)を受信する。
【0259】
ステップS322において、CDS61は、受信したブックマーク(この例では、ブックマークB1-1)を、その識別番号#1を有するコンテンツ#1に対応付けてコンテンツリストに付加(登録)する。そして、CDS61の第2の処理は終了する。
【0260】
なお、サーバ12のCDS61は、自身がブックマークを作成するのではなく、移動元または移動先のCP31から登録が要求されたブックマークをチェックして登録する。すなわち、例えば、CDS61は、受信したブックマークが図16のデータ構造でない場合、そのブックマークを登録せずに要求元にエラー情報を送信する。例えば、CDS61は、受信したブックマークがクライアント11という特定のクライアントのものでない場合、そのブックマークを登録しない。
【0261】
[各機能ブロック間の処理例]
【0262】
図21および図22は、上述した各機能ブロック間の処理例をまとめて示す図である。それらの図の最も左側のフローチャートは、サーバ12での処理を表し、左から2番目および3番目のフローチャートは、移動元のクライアント11の処理を表している。左から4番目および最も右側のフローチャートは、移動先のクライアント11の処理を表している。
【0263】
ユーザによりコンテンツリストの表示が指示されると、移動元のクライアント11のCP31は、ステップS251の処理として、そのコンテンツリストの表示指示を取得する。移動元のCP31は、ステップS252の処理として、コンテンツリストの提供を要求するコマンドCDS:Browseをサーバ12のDMS51に送信する。
【0264】
CDS61は、ステップS121の処理として、コマンドCDS:Browseを受信すると、ステップS122の処理として、サーバ12に保持されているコンテンツリストを移動元のクライアント11のCP31に送信する。
【0265】
移動元のCP31は、ステップS253の処理として、そのコンテンツリストを受信し、コンテンツリスト中の各コンテンツを選択可能に表示する。
【0266】
表示されたコンテンツリスト中の所望の名称のコンテンツをユーザが選択すると、移動元のCP31は、ステップS254の処理として、そのコンテンツの選択を取得する。移動元のCP31は、ステップS255の処理として、次のような処理を実行する。すなわち、移動元のCP31は、移動元のクライアント11のDMR32に対して、選択コンテンツの取得場所の設定を要求するコマンドSETAVTransportURI、および選択コンテンツの再生を指示するコマンドPlayを送信する。
【0267】
移動元のDMR32は、ステップS41の処理として、コマンドSETAVTransportURIを受信して選択コンテンツの取得場所を設定すると共に、コマンドPlayを受信する。移動元のDMR32は、ステップS42の処理として、サーバ12に対して選択コンテンツの取得を要求するコマンドHTTP_Getを、取得場所として設定されているサーバ12に送信する。
【0268】
サーバ12のDMS51は、ステップS101の処理として、コマンドHTTP_Getを受信する。このコマンドHTTP_Getでは開始位置が指定されていないので、ステップS102の処理でNOであると判定されて、処理はステップS103に進む。DMS51は、ステップS103の処理として、要求元である移動元のクライアント11のDMR32に対して要求された先頭位置からの選択コンテンツを送信する。
【0269】
移動元のDMR32は、ステップS43の処理として、サーバ12からの選択コンテンツを受信して再生する。
【0270】
移動元のクライアント11のCP31は、ステップS256の処理として、ユーザによる再生停止指示または続き再生準備指示を取得したか否かを判定する。図21の例では、ユーザが続き再生準備ボタンを操作して続き再生準備を指示する。そうすると、ステップS256においてYESであると判定されて、処理はステップS257に進む。
【0271】
移動元のCP31は、ステップS257の処理として、移動元のDMR32に対して選択コンテンツの再生停止を指示するコマンドSTOPを送信する。
【0272】
移動元のDMR32は、ステップS44の処理として、その選択コンテンツの再生停止指示が受信されたか否かを判定する。図21の例では、移動元のCP31からの選択コンテンツの再生停止指示が受信されるので、その場合、ステップS44においてYESであると判定されて、処理はステップS45に進む。移動元のDMR32は、ステップS45の処理として、選択コンテンツの受信と再生を停止する。
【0273】
移動元のCP31は、コマンドSTOPを送信した後、ステップS258の処理として、ステップS256の処理で判定されたユーザの指示が続き再生準備指示であるか否かを判定する。ユーザの指示が続き再生準備指示である場合、ステップS258においてYESであると判定されて、処理はステップS259に進む。移動元のCP31は、ステップS259の処理として、識別番号uuid-1と、続き再生位置P-1としての続き再生位置P0と、フラグalive-1としてのTRUE(有効)を含むブックマークB1-1を生成する。
【0274】
移動元のCP31は、ステップS260の処理として、サーバ12のCDS61に対してブックマークB1-1の登録を要求するコマンドCDS:Create(Bookmark)を送信する。
【0275】
CDS61は、ステップS321の処理として、ブックマークB1-1とその登録を要求するコマンドCDS:Create(Bookmark)を受信する。CDS61は、ステップS322の処理として、受信したブックマークB1-1を、その識別番号#1を有するコンテンツ#1に対応付けてコンテンツリストに登録する。
【0276】
コマンドCDS:Create(Bookmark)を送信した後、移動元のCP31は、ステップS261の処理として、移動先のクライアント11のDMR32に対して再生機能の可動状態への遷移を指示するコマンドWakeupOnLanを送信する。
【0277】
移動先のDMR32は、ステップS301の処理として、そのコマンドWakeupOnLanを受信して、ステップS302の処理として、自身の再生機能を可動状態に遷移させる。
【0278】
移動元のCP31は、コマンドWakeupOnLanを送信した後、ステップS262の処理として、移動先のクライアント11のDMR32に対して選択コンテンツの取得場所の設定を要求するコマンドSETAVTransportURIを送信する。移動元のCP31はさらに、選択コンテンツのシーク位置としての続き再生位置P0をシークさせるコマンドSeekと選択コンテンツをポーズさせるコマンドPauseとを送信する。
【0279】
移動先のDMR32は、ステップS303の処理として、コマンドSETAVTransportURIを受信すると、それに基づいて、選択コンテンツの取得場所(サーバ12の特定の場所)を設定する。移動先のDMR32はさらに、ステップS303の処理として、コマンドSeekとコマンドPauseとを受信する。移動先のDMR32は、ステップS304の処理として、選択コンテンツの続き再生位置P0をシークしてポーズする。
【0280】
移動先である寝室に移動したユーザが、移動先のクライアント11に対して続き再生を指示すると、図22に示されるように、移動先のCP31は、ステップS281の処理として、続き再生指示を取得する。移動先のCP31は、ステップS282の処理として、サーバ12のCDS61に対してコンテンツリストの取得を要求するコマンドCDS:Browseを送信する。
【0281】
CDS61は、ステップS121の処理としてコマンドCDS:Browseを受信し、図21のステップS321の処理で登録したブックマークB1-1が付加されたコンテンツリストを、図22のステップS122の処理として、要求元である移動先のクライアント11のCP31に送信する。
【0282】
移動先のCP31は、ステップS283の処理として、そのコンテンツリストを受信する。移動先のCP31は、ステップS284の処理として、次のような処理を実行する。すなわち、移動先のCP31は、受信したコンテンツリストに付加された移動元のDMR32(DMR32−1)についてのブックマークB1-1乃至B1-Kの中から、フラグaliveがTRUE(有効)のブックマークを検索する。これにより、ブックマーク続き再生準備中の選択コンテンツのブックマークが検索される。この例では、ブックマークB1-1が検索される。移動先のCP31はさらに、ステップS284の処理として、検索したブックマークB1-1から選択コンテンツをコンテンツ#1を認識し、ブックマークB1-1の続き再生位置P-1を続き再生位置P0と認識する。
【0283】
移動先のCP31は、ステップS285の処理として、移動先のクライアント11のDMR32に対して選択コンテンツの続き再生位置P0からの再生を指示するコマンドPlayを送信する。
【0284】
移動先のクライアント11のDMR32は、ステップS305の処理として、選択コンテンツの続き再生位置P0からの再生を指示するコマンドPlayを受信する。
【0285】
移動先のCP31は、ステップS286の処理として、移動元のDMR32−1の識別番号uuid-1と、続き再生位置P-1としてのクリアされた値と、フラグalive-1としてのクリアされた値とを含むブックマークB1-1を生成する。
【0286】
移動先のCP31は、ステップS287の処理として、サーバ12のCDS61に対して生成したブックマークB1-1の登録を要求するコマンドCDS:Create(Bookmark)を送信する。
【0287】
CDS61は、ステップS321の処理として、ブックマークB1-1とその登録を要求するコマンドCDS:Create(Bookmark)を受信する。CDS61は、ステップS322の処理として、ブックマークB1-1を、その識別番号#1を有するコンテンツ#1に対応付けてコンテンツリストに付加(登録)する。
【0288】
移動先のDMR32は、コマンドPlayを受信した後、ステップS306の処理として、開始位置TimeSeekRangeとして続き再生位置P0を指定したコマンドHTTP_Get(TimeSeekRange)を、サーバ12のDMS51に送信する。
【0289】
DMS51は、ステップS101の処理として、そのコマンドHTTP_Get(TimeSeekRange)を受信する。DMS51は、ステップS102の処理として、受信したコマンドHTTP_Getで開始位置TimeSeekRangeが指定されているか否かを判定する。図22の例では、コマンドHTTP_Getで開始位置TimeSeekRangeが指定されているので、処理はステップS104に進む。DMS51は、ステップS104の処理として、要求元である移動先のクライアント11のDMR32に対して開始位置TimeSeekRangeからのコンテンツを送信する。
【0290】
移動先のDMR32は、ステップS307の処理として、その選択コンテンツを受信して再生する。
【0291】
[ハードウェアの構成例]
【0292】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、プログラム記録媒体からインストールされる。このプログラムは、例えば、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータにインストールされる。または、このプログラムは、各種のプログラムをインストールすることで各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどにインストールされる。
【0293】
図23は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【0294】
コンピュータにおいて、CPU101,ROM(Read Only Memory)102,RAM(Random Access Memory)103は、バス104により相互に接続されている。バス104には、さらに、入出力インタフェース105が接続されている。入出力インタフェース105には、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる入力部106、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部107、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部108が接続されている。さらに、入出力インタフェース105には、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部109、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111を駆動するドライブ110が接続されている。
【0295】
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU101が、例えば、記憶部108に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース105及びバス104を介して、RAM103にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。コンピュータ(CPU101)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)であるリムーバブルメディア111に記録して提供される。プログラムは、パッケージメディアであるリムーバブルメディア111に記録して提供される。なお、パッケージメディアとしては、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどが用いられる。あるいは、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。そして、プログラムは、リムーバブルメディア111をドライブ110に装着することにより、入出力インタフェース105を介して、記憶部108にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部109で受信し、記憶部108にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM102や記憶部108に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0296】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【0297】
なお、本発明の実施形態は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0298】
1 情報処理システム, 11,11−1乃至11−N クライアント, 12 サーバ, 31,31−1乃至31−N コントロールポイント(CP), 32,32−1乃至21−N デジタルメディアレンダラ(DMR), 51 デジタルメディアサーバ(DMS), 61 コンテンツディレクトリサービス(CDS)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにより再生が指示されたコンテンツの送信を情報提供装置に要求し、それに応じて送信されてきた前記コンテンツを受信して再生する再生手段と、
前記ユーザにより続き再生の準備が指示された場合、前記再生手段による前記コンテンツの再生を停止させるとともに、前記コンテンツの再生停止位置である続き再生位置を含む続き再生準備指示を他の情報処理装置に送信する制御手段と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記ユーザにより続き再生の準備が指示された場合、前記コンテンツが続き再生準備中であることを示す情報と、前記続き再生位置とを含む所定の情報を、前記情報提供装置に送信して登録させる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記続き再生準備指示を、複数の前記他の情報処理装置に送信する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
再生手段と、
制御手段と
を備える情報処理装置の情報処理方法であって、
前記再生手段は、ユーザにより再生が指示されたコンテンツの送信を情報提供装置に要求し、それに応じて送信されてきた前記コンテンツを受信して再生し、
前記制御手段は、前記ユーザにより続き再生の準備が指示された場合、前記再生手段による前記コンテンツの再生を停止させるとともに、前記コンテンツの再生停止位置である続き再生位置を含む続き再生準備指示を他の情報処理装置に送信する
情報処理方法。
【請求項5】
コンピュータを、
ユーザにより再生が指示されたコンテンツの送信を情報提供装置に要求し、それに応じて送信されてきた前記コンテンツを受信して再生する再生手段と、
前記ユーザにより続き再生の準備が指示された場合、前記再生手段による前記コンテンツの再生を停止させるとともに、前記コンテンツの再生停止位置である続き再生位置を含む続き再生準備指示を他の情報処理装置に送信する制御手段と
して機能させるためのプログラム。
【請求項6】
情報提供装置上のコンテンツについての続き再生位置を含む続き再生準備指示が指示元の他の情報処理装置から送信されてきた場合、前記コンテンツの前記続き再生位置からの再生準備を行う再生手段と、
前記ユーザにより続き再生が指示された場合、前記コンテンツを前記続き再生位置から再生させるように前記再生手段を制御する制御手段と
を備える情報処理装置。
【請求項7】
前記続き再生準備指示は、前記指示元以外の他の情報処理装置にも送信され、
前記制御手段は、ユーザにより続き再生が指示された場合、前記指示元以外の他の情報処理装置に対して、その再生機能の休止状態への遷移を要求する
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御手段は、ユーザにより続き再生が指示された場合、前記再生手段から続き再生準備中の前記コンテンツと前記続き再生位置とを取得し、それに基づいて、前記コンテンツを前記続き再生位置から再生させるように前記再生手段を制御する
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記コンテンツが続き再生準備中であることを示す情報と、前記続き再生位置とを含む所定の情報が、前記情報提供装置に登録されており、
前記制御手段は、ユーザにより続き再生が指示された場合、前記情報提供装置に登録された前記所定の情報を取得し、それに基づいて、前記コンテンツを前記続き再生位置から再生させるように前記再生手段を制御する
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項10】
再生手段と、
制御手段と
を備える情報処理装置の情報処理方法であって、
前記再生手段が、情報提供装置上のコンテンツについての続き再生位置を含む続き再生準備指示が指示元の他の情報処理装置から送信されてきた場合、前記コンテンツの前記続き再生位置からの再生準備を行い、
前記制御手段が、前記ユーザにより続き再生が指示された場合、前記コンテンツを前記続き再生位置から再生させるように前記再生手段を制御する
情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータを、
情報提供装置上のコンテンツについての続き再生位置を含む続き再生準備指示が指示元の他の情報処理装置から送信されてきた場合、前記コンテンツの前記続き再生位置からの再生準備を行う再生手段と、
前記ユーザにより続き再生が指示された場合、前記コンテンツを前記続き再生位置から再生させるように前記再生手段を制御する制御手段と
して機能させるプログラム。
【請求項12】
情報提供装置、第1の情報処理装置、および第2の情報処理装置と
を備える情報処理システムにおいて、
前記情報提供装置は、コンテンツを保持し、
前記第1の情報処理装置は、
ユーザにより再生が指示されたコンテンツの送信を前記情報提供装置に要求し、それに応じて送信されてきた前記コンテンツを受信して再生する第1の再生手段と、
ユーザにより続き再生の準備が指示された場合、前記第1の再生手段による前記コンテンツの再生を停止させるとともに、前記選択コンテンツの再生停止位置である続き再生位置を含む続き再生準備指示を前記第2の情報処理装置に送信する第1の制御手段と
を備え、
前記第2の情報処理装置は、
前記第1の情報処理装置から送信されてきた前記続き再生準備指示を受信し、前記コンテンツの前記続き再生位置からの再生準備を行う第2の再生手段と、
ユーザにより続き再生が指示された場合、前記コンテンツを前記続き再生位置から再生させるように前記第2の再生手段を制御する第2の制御手段と
を備える
情報処理システム。
【請求項13】
情報提供装置、第1の再生手段と第1の制御手段とを有する第1の情報処理装置、および第2の再生手段と第2の制御手段とを有する第2の情報処理装置と
を備える情報処理システムの情報処理方法において、
前記情報提供装置は、コンテンツを保持し、
前記第1の情報処理装置においては、
前記第1の再生手段は、ユーザにより再生が指示されたコンテンツの送信を前記情報提供装置に要求し、それに応じて送信されてきた前記コンテンツを受信して再生し、
前記第1の制御手段は、ユーザにより続き再生の準備が指示された場合、前記第1の再生手段による前記コンテンツの再生を停止させるとともに、前記選択コンテンツの再生停止位置である続き再生位置を含む続き再生準備指示を前記第2の情報処理装置に送信し、
前記第2の情報処理装置においては、
前記第2の再生手段は、前記第1の情報処理装置から送信されてきた前記続き再生準備指示を受信し、前記コンテンツの前記続き再生位置からの再生準備を行い、
前記第2の制御手段は、ユーザにより続き再生が指示された場合、前記コンテンツを前記続き再生位置から再生させるように前記第2の再生手段を制御する
情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2011−35695(P2011−35695A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−180478(P2009−180478)
【出願日】平成21年8月3日(2009.8.3)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】