説明

情報処理装置及び方法、撮像装置及び制御方法、プログラム、並びに情報処理システム

【課題】情報処理装置の画面を直接撮像装置で撮影するという行為によって、アクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像の全体のデータを撮像装置に記録させる。
【解決手段】パーソナルコンピュータ11の表示制御部51は、1以上のウィンドウを表示部21に表示させる。通信部53は、デジタルカメラ12と接続して情報を送受信する。データ転送部56は、表示部21を被写体として撮像している状態のデジタルカメラ12に対して記録指示がなされた旨の通知が、デジタルカメラ12から送信されてきた場合、当該通知を通信部53を介して受信する。すると、データ転送部56は、当該通知を受けた時点のアクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータを生成して、通信部53を介してデジタルカメラ12に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び方法、撮像装置及び制御方法、プログラム、並びに情報処理システムに関し、特に、ユーザが、情報処理装置の画面を直接撮像装置で撮影する行為をすることによって、アクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像の全体のデータを撮像装置に記録させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、パーソナルコンピュータのオペレーティングシステム(Operating System, OS)として、複数のアプリケーションソフトウェアを同時に動作させることが可能な、いわゆるマルチタスクオペレーティングシステムが広く採用されている。
このようなマルチタスクオペレーティングシステムが採用されたパーソナルコンピュータにおいては、1以上のアプリケーションソフトウェアが起動している場合、当該1以上のアプリケーションソフトウェアの各々が割り当てられたウィンドウがパーソナルコンピュータの画面に表示される。
なお、「画面」とは、アプリケーションソフトウェアを起動して各種の処理を実行するパーソナルコンピュータに接続された表示装置、又は当該パーソナルコンピュータが有する表示部の表示領域全体に表示される画像をいう。
【0003】
このようなパーソナルコンピュータの画面内に表示されるウィンドウのうち、ユーザが現在入力などの操作を行っているウィンドウ(以下、「アクティブウィンドウ」と呼ぶ)の内容をデジタルカメラに記録したいという要望が存在する。
このような要望に応える従来の手法として、パーソナルコンピュータの画面を直接デジタルカメラで撮影するという手法が存在する。なお、このような手法を、以下、「直接撮影手法」と呼ぶ。
また、別の従来の手法として、画像データの転送技術(特許文献1参照)を利用した手法であって、パーソナルコンピュータの画面をデータ化して、パーソナルコンピュータからデジタルカメラに転送するという手法が存在する。なお、このような手法を、以下、「転送手法」と呼ぶ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−222139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、上述した要望に加えてさらに、パーソナルコンピュータの画面を直接デジタルカメラで撮影する行為をユーザがすることによって、アクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像の全体のデータをデジタルカメラに記録させたい、という要望も挙げられている。
しかしながら、従来の直接撮影手法や転送手法を単に適用しても、当該要望に応えることができないという課題がある。
【0006】
例えば、従来の直接撮影手法を適用した場合、パーソナルコンピュータの画面を直接デジタルカメラで撮影する行為は実現することができる。
しかしながら、この場合、デジタルカメラは、画面に表示されているアクティウィンドウしか撮影できないため、当該アクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像の全体のデータを記録することができない場合がある。
即ち、パーソナルコンピュータの画面におけるアクティブウィンドウのサイズが、当該アクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像の全体のサイズよりも小さい場合がある。このような場合、アクティブウィンドウ内には、当該アクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像の全てでは無く、一部分の画像のみが表示される。
従って、このような場合、デジタルカメラは、アクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のうち、当該アクティブウィンドウ内に表示された一部分の画像しか撮影することができないので、その画像の全体のデータを記録することができない。
【0007】
一方、従来の転送手法を適用した場合、アクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像の全体がデータ化されてデジタルカメラに転送される。従って、デジタルカメラは、アクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像の全体のデータを記録することができる。
しかしながら、この場合、ユーザは、パーソナルコンピュータの入力機器、例えばマウスやキーボードを手動で操作することが必須となるため、パーソナルコンピュータの画面を直接デジタルカメラで撮影する行為は実現することがでない。
【0008】
以上説明した課題は、パーソナルコンピュータのみならず情報処理装置全体に対して生ずる課題であり、同様に、デジタルカメラのみならず撮像装置全体に対して生ずる課題である。この場合、アクティブウィンドウが表示される画面とは、アプリケーションソフトウェアが起動して表示することが可能な情報処理装置に接続された表示装置又は当該表示装置が有する表示部の表示領域のことをいう。
【0009】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザが、情報処理装置の画面を直接撮像装置で撮影する行為をすることによって、アクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像の全体のデータを撮像装置に記録させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様によると、
所定のアプリケーションソフトウェアが割り当てられた1以上のウィンドウを、表示デバイスの画面に表示させる表示制御手段と、
撮像装置と接続して情報を送受信する通信手段と、
通信手段を介して前記撮像装置にデータを送信するデータ転送手段と、を備え、
前記データ転送手段は、
前記撮像装置からの記録指示の通知を前記通信手段を介して受信し、
前記表示制御手段により前記表示デバイスの画面に表示されている前記1以上のウィンドウのうち、前記通知を受信したときにユーザが操作をしているアクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータを前記通信手段を介して前記撮像装置に送信する、
情報処理装置を提供する。
【0011】
本発明の一態様によると、
所定のアプリケーションソフトウェアが割り当てられた1以上のウィンドウを表示デバイスの画面に表示させる機能と、撮像装置と接続して情報を送受信する機能とを有する情報処理装置によって、前記撮像装置にデータを転送する処理を制御するための情報処理方法において、
前記撮像装置からの記録指示の通知を受信する受信ステップと、
前記表示デバイスの画面に表示されている前記1以上のウィンドウのうち、前記通知を受信したときにユーザが操作をしているアクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータを前記撮像装置に送信する送信ステップと、
を含む情報処理方法を提供する。
【0012】
本発明の一態様によると、
所定のアプリケーションソフトウェアが割り当てられた1以上のウィンドウを表示デバイスの画面に表示させる機能と、撮像装置と接続して情報を送受信する機能とを有する情報処理装置を制御するコンピュータに、
前記撮像装置からの記録指示の通知を前記情報処理装置が受信する制御を行う受信制御機能と、
前記表示デバイスの画面に表示されている前記1以上のウィンドウのうち、前記通知が受信されたときにユーザが操作をしているアクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータを、前記情報処理装置が前記撮像装置に送信する制御を行う送信制御機能と、
を実現させるためのプログラムを提供する。
【0013】
本発明の一態様によると、
被写体を撮像する撮像手段と、
記録媒体に情報を記録する制御を行う記録制御手段と、
ユーザからの記録指示の操作を受け付ける操作手段と、
所定のアプリケーションソフトウェアが割り当てられた1以上のウィンドウを表示デバイスの画面に表示させる機能と、通信機能とを有する情報処理装置と接続して、情報を送受信する通信手段と、
前記通信手段を制御する通信制御手段と、
を備え、
前記通信制御手段は、
前記撮像手段が被写体として前記表示デバイスの画面を撮像している最中に、前記操作手段により前記記録指示の操作が受け付けられた場合、前記記録指示の通知を前記通信手段を介して前記情報処理装置に送信し、
前記通知を受信した前記情報処理装置によって、前記表示デバイスの画面に表示されている前記1以上のウィンドウのうち、前記通知を受信したときに前記ユーザが操作をしているアクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータが送信されてきた場合、前記画像のデータを前記通信手段を介して受信し、
前記記録制御手段は、前記通信制御手段により受信された前記画像のデータを前記記録媒体に記録する制御を行う、
撮像装置を提供する。
【0014】
本発明の一態様によると、
被写体を撮像する撮像手段と、
ユーザからの記録指示の操作を受け付ける操作手段と、
所定のアプリケーションソフトウェアが割り当てられた1以上のウィンドウを表示デバイスの画面に表示させる機能と、通信機能とを有する情報処理装置と接続して、情報を送受信する通信手段と、
を備える撮像装置によって、情報の記録を制御するための制御方法において、
前記撮像手段が被写体として前記表示デバイスの画面を撮像している最中に、前記操作手段により前記記録指示の操作が受け付けられた場合、前記記録指示の通知を前記通信手段が前記情報処理装置に送信する送信ステップと、
前記通知を受信した前記情報処理装置によって、前記表示デバイスの画面に表示されている前記1以上のウィンドウのうち、前記通知を受信したときに前記ユーザが操作をしているアクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータが送信されてきた場合、前記画像のデータを前記通信手段が受信する受信ステップと、
前記通信手段に受信された前記画像のデータを記録媒体に記録する記録ステップと、
を含む制御方法を提供する。
【0015】
本発明の一態様によると、
被写体を撮像する撮像手段と、
ユーザからの記録指示の操作を受け付ける操作手段と、
所定のアプリケーションソフトウェアが割り当てられた1以上のウィンドウを表示デバイスの画面に表示させる機能と、通信機能とを有する情報処理装置と接続して、情報を送受信する通信手段と、
を備える撮像装置を制御するコンピュータに、
前記撮像手段が被写体として前記表示デバイスの画面を撮像している最中に、前記操作手段により前記記録指示の操作が受け付けられた場合、前記記録指示の通知を前記通信手段が前記情報処理装置に送信する制御を行う送信制御機能と、
前記通知を受信した前記情報処理装置によって、前記表示デバイスの画面に表示されている前記1以上のウィンドウのうち、前記通知を受信したときに前記ユーザが操作をしているアクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータが送信されてきた場合、前記画像のデータを前記通信手段が受信する制御を行う受信制御機能と、
前記通信手段に受信された前記画像のデータを記録媒体に記録する制御を行う記録制御機能と、
を実現させるプログラムを提供する。
【0016】
本発明の一態様によると、
所定のアプリケーションソフトウェアが割り当てられた1以上のウィンドウを表示デバイスの画面に表示させる機能と、通信機能とを有する情報処理装置と、
撮像機能と、ユーザからの記録指示に基づいて情報を記録する機能と、通信機能とを有する撮像装置と、
を備える情報処理システムにおいて、
前記撮像装置は、前記表示デバイスの画面を撮像している最中に、前記ユーザからの前記記録指示があった場合、前記記録指示の通知を前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、前記撮像装置からの前記通知を受信し、前記表示デバイスの画面に表示されている前記1以上のウィンドウのうち、前記通知を受信したときに前記ユーザが操作をしているアクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータを前記撮像装置に送信し、
前記撮像装置は、前記情報処理装置から送信されてきた前記画像のデータを受信して、記録媒体に記録する、
情報処理システムを提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、情報処理装置の画面を直接撮像装置で撮影するという行為によって、アクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像の全体のデータを撮像装置に記録させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施の形態に係る情報処理システムの外観構成を模式的に示す図である。
【図2】図1の情報処理システムのうちパーソナルコンピュータの表示部の画面の一例を示している。
【図3】図1の情報処理システムにおいて、パーソナルコンピュータからデジタルカメラに転送された画像データにより表現される画像の一例を示している。
【図4】図1の情報処理システムの機能的構成を示す機能ブロック図である。
【図5】図1の情報処理システムのうちのパーソナルコンピュータのハードウェアの構成を示すブロック図である。
【図6】図1の情報処理システムのうちのデジタルカメラのハードウェアの構成を示すブロック図である。
【図7】図1の情報処理システムのデータ転送処理のうちのパーソナルコンピュータ側の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図8】図1の情報処理システムのデータ転送処理のうちのデジタルカメラ側の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図9】図7と図8のデータ転送処理における、パーソナルコンピュータとデジタルカメラとの相互の処理の関係の一例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施の形態に係る情報処理システムの外観構成を模式的に示す図である。
【0021】
図1に示す情報処理システムは、本発明が適用される情報処理装置の一実施の形態としてのパーソナルコンピュータ11と、本発明が適用される撮像装置の一実施の形態としてのデジタルカメラ12と、を備えている。
ユーザUは、パーソナルコンピュータ11と、デジタルカメラ12との各々を操作することができる。
【0022】
本実施の形態では、パーソナルコンピュータ11のOSとして、いわゆるマルチタスクオペレーティングシステムが採用されている。
このため、パーソナルコンピュータ11において1以上のアプリケーションソフトウェアが起動中の場合、当該1以上のアプリケーションソフトウェアのうちの何れかが割り当てられたウィンドウが、図2に示すように、パーソナルコンピュータ11の表示部21の画面に表示される。
【0023】
図2は、パーソナルコンピュータ11の表示部21の画面の一例を示している。
【0024】
図2の例では、表示部21の画面には、ユーザが現在入力などの操作をしているアクティブウィンドウ31と、ユーザの現在の操作対象ではない非アクティブウィンドウ32とが含まれている。
アクティブウィンドウ31は、ユーザUが現在操作をしているアプリケーションソフトウェアが割り当てられたウィンドウであることをユーザUに容易に視認させるべく、図2に示すように一番手前に表示される。
なお、図示はしないが、同一のアプリケーションソフトウェアに対して、トップレベルウィンドウ(親ウィンドウ)と、1以上の子ウィンドウとの各々が割り当てられる場合がある。このような場合、本実施の形態では、トップレベルウィンドウのみがアクティブウィンドウになるものとする。即ち、ユーザUが子ウィンドウで作業をしているときには、その子ウィンドウに対するトップレベルウィンドウが、アクティブウィンドウになるものとする。
【0025】
パーソナルコンピュータ11の表示部21の画面が図2に示す表示状態の場合、図1に示すように、ユーザUは、パーソナルコンピュータ11と通信可能な状態で接続されているデジタルカメラ12を保持して、表示部21の画面を直接撮影する行為をすることができる。
ここで、単に「撮影する」と記述せずに、「撮影する行為をする」と記述しているのは、当該行為によってデジタルカメラ12に記録される画像データは、表示部21の画面の画像の画像データではなく、パーソナルコンピュータ11から転送される画像データだからである。
即ち、当該行為が行われると、アクティブウィンドウ31に割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像の全体のデータが、パーソナルコンピュータ11によって取得され、デジタルカメラ12に転送されて記録される。
【0026】
図3は、パーソナルコンピュータ11からデジタルカメラ12に転送された画像データにより表現される画像の一例を示している。
【0027】
図3に示すように、デジタルカメラ12に転送された画像データにより表現される画像41とは、アクティブウィンドウ31に割り当てたられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像の全体であり、図2に示す表示部21の画面に含まれるアクティブウィンドウ31内に表示された画像とは必ずしも一致しない。
即ち、表示部21の画面におけるアクティブウィンドウ31のサイズは、任意に変更可能であるため、当該アクティブウィンドウ31に割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像41の全体のサイズよりも小さくなる場合がある。このような場合であっても、本実施の形態に係る情報処理システムでは、アクティブウィンドウ31に割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像41のうち、表示部21の画面に含まれるアクティブウィンドウ31内に表示されている範囲の画像(図2参照)のみがデータ化されるのでは無く、画像41の全体がデータ化されて、デジタルカメラ12に転送される。
換言すると、ユーザUにとっては、画面で視認できる範囲の部分的なアクティブウィンドウ31内の画像だけでは無く、アクティブウィンドウ31に割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像41の全体のデータを取得することが可能になる。
【0028】
図4は、このような本実施の形態の情報処理システムが実現可能な機能のうち、図1乃至図3を用いて説明した画像データの転送機能を実現するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【0029】
パーソナルコンピュータ11は、上述した表示部21の他さらに、表示制御部51と、アプリケーション実行部52と、通信部53と、接続確認部54と、データ転送起動部55と、データ転送部56と、を備えている。
【0030】
表示制御部51は、図2に示すアクティブウィンドウ31や非アクティブウィンドウ32等のウィンドウを含む画面を、表示部21に表示させる制御を実行する。
【0031】
アプリケーション実行部52は、1以上のアプリケーションソフトウェアの各々を実行し、実行時に必要な各種画像データ、即ち、アプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータを表示制御部51に供給する。
表示制御部51は、アプリケーション実行部52から供給された画像データにより表現される画像、即ち所定のアプリケーションソフトウェアに対応する画像を、当該アプリケーションに割り当てられたウィンドウ内に表示させる。ただし、上述したように、ウィンドウ内に表示される画像は、あくまでもウィンドウのサイズの範囲内の画像であって、必ずしも、アプリケーションソフトウェアに対応する画像の全体とは限らない。
この場合、アクティブウィンドウ31に対してユーザUにより操作がなされると、アプリケーション実行部52は、当該操作を受け付けて、アクティブウィンドウ31に割り当てたれたアプリケーションソフトウェアに関する所定の処理を実行する。
【0032】
通信部53は、デジタルカメラ12と接続して、上述した画像データの他、各種情報を送受信する。
なお、パーソナルコンピュータ11の通信部53とデジタルカメラ12の後述する通信部81との接続の形態は、特に限定されず、USB(Universal Serial Bus)接続や、無線LAN(Local Area Network)接続等、任意の形態を取り得る。
【0033】
接続確認部54は、通信部53の接続状態を監視し、通信部53にデジタルカメラ12が接続されたことを確認すると、その旨をデータ転送起動部55に通知する。
【0034】
データ転送起動部55は、通信部53にデジタルカメラ12が接続されたことが接続確認部54から通知された場合、データ転送部56の少なくとも一部を構成するソフトウェアを起動させる。
【0035】
即ち、上述の如く、データ転送部56の少なくとも一部はソフトウェアとして構成されており、当該ソフトウェアがデータ転送起動部55により起動されると、データ転送部56は動作を開始する。
データ転送部56は、カメラ状態認識部61と、アクティブウィンドウ監視部62と、識別信号生成部63と、ウィンドウ画像データ化部64と、通信制御部65と、を備えている。
【0036】
ここで、図4に示すデータ転送部56内の矢印は、データ転送部56内の情報の流れの主要な一部を示している。換言すると、本実施の形態では、図4に示す矢印以外にも情報は流れるものとする。即ち、本実施の形態では、カメラ状態認識部61乃至通信制御部65の間では各種情報の授受は自在に可能であるものとする。
【0037】
カメラ状態認識部61は、デジタルカメラ12から送信される各種情報を、通信部53及び通信制御部65を介して受信することによって、デジタルカメラ12の各種状態を認識する。
例えば、カメラ状態認識部61が認識可能な状態としては、デジタルカメラ12が撮影モード(RECモード)で動作している状態(以下、「撮影モード動作状態」と呼ぶ)や、撮影モード動作状態において画像データの記録指示を受け付けた状態(以下、「記録指示受付状態」と呼ぶ)等が存在する。
【0038】
アクティブウィンドウ監視部62は、表示制御部51により制御されている表示部21の画面の表示状態を監視し、現在のアクティブウィンドウを検出する。例えば表示部21の画面が図2に示す表示状態の場合、アクティブウィンドウ監視部62は、アクティブウィンドウ31を検出する。
【0039】
識別信号生成部63は、デジタルカメラ12が撮影モード動作状態になったことがカメラ状態認識部61により認識されると、特定の識別信号を生成して、表示制御部51に供給する。表示制御部51は、この識別信号を表示部21の画面内に表示させる。デジタルカメラ12は、この識別信号を検出することで、表示部21の画面を撮影している状態であると認識できる。
ここで、識別信号とは、必ずしも電気信号を意味せず、表示部21の画面を撮影している状態であることをデジタルカメラ12に対して伝達できるものの全体を意味し、その形態は特に限定されない。例えば、QRコード等の特定の画像を識別信号として、表示部21の画面内の所定の表示領域に表示させてもよい。また例えば、表示部21の画面を構成する各画素のうち、特定の位置の画素を明滅させること(可視光通信すること)によって、識別信号を表現してもよい。
【0040】
詳細については後述するが、デジタルカメラ12は、このような識別信号を検出している状態で、即ち表示部21の画面を撮影している状態で、レリーズ釦72の全押し操作を検出すると、記録指示がなされたと認識し、その旨をパーソナルコンピュータ11に通知する。すると、カメラ状態認識部61は、上述したように、当該通知を通信部53及び通信制御部65を介して受信することによって、デジタルカメラ12が記録指示受付状態になったことを認識する。
【0041】
ウィンドウ画像データ化部64は、デジタルカメラ12が記録指示受付状態になったことがカメラ状態認識部61によって認識されると、アクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像をデータ化する。
即ち、ウィンドウ画像データ化部64は、アクティブウィンドウ監視部62の監視結果に基づいて、現在のアクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータを、表示制御部51から取得する。そして、ウィンドウ画像データ化部64は、必要に応じて、取得した画像のデータの形態を変換する。本実施の形態では、ウィンドウ画像データ化部64は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式に従って、取得した画像のデータを圧縮符号化する。これにより、アクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアの画像のデータは、いわゆるJPEGデータに変換されて、ウィンドウ画像データ化部64から出力される。
【0042】
通信制御部65は、ウィンドウ画像データ化部64から出力されたJPEGデータ、即ち、アクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のJPEGデータ(以下、「アクティブウィンドウ画像のJPEGデータ」と呼ぶ)を、通信部53からデジタルカメラ12に転送する制御を行う。
通信制御部65はまた、上述した各種通知がデジタルカメラ12から送信されてきた場合、これらの各種通知を通信部53を介して受信し、カメラ状態認識部61に供給する制御を行う。
このように通信制御部65は、パーソナルコンピュータ11の通信部53とデジタルカメラ12の後述する通信部81との間の通信を制御する。
【0043】
以上、パーソナルコンピュータ11の機能的構成について説明した。
ただし、上述した機能的構成は例示にしか過ぎず、後述する図7のデータ転送処理を実行可能であれば、パーソナルコンピュータ11は任意の機能的構成を取ることができる。例えば、データ転送部56のソフトウェアのモジュール構成は、上述したカメラ状態認識部61乃至通信制御部65の各機能を全体として有すれば、図4のモジュール構成に特に限定されない。
【0044】
引き続き図4を参照して、デジタルカメラ12の機能的構成について説明する。
【0045】
デジタルカメラ12は、撮像部71と、レリーズ釦72と、撮像制御部73と、撮像画像取得部74と、表示制御部75と、表示部76と、状態認識部77と、ウィンドウ画像取得部78と、画像記録部79と、通信制御部80と、通信部81と、を備えている。
【0046】
撮像部71は、所定の画角の範囲内の被写体を撮像することによって、被写体を含む画像(以下、「フレーム画像」と呼ぶ)の画像データを出力する。本実施の形態では、上述したように、パーソナルコンピュータ11の表示部21の画面が、被写体として撮像される。
【0047】
レリーズ釦72は、ユーザUによる半押し操作又は全押し操作を受け付け、これらの操作に対応する信号を撮像制御部73に供給する。
【0048】
撮像制御部73は、レリーズ釦72からの信号に基づいてユーザUの指示を解釈し、その指示に従って撮像部71の撮像動作を制御する。
例えば本実施の形態では、レリーズ釦72の半押し操作がなされた場合、撮像制御部73は、撮影モードの選択指示がなされたと解釈し、撮像部71による撮像動作を開始させ、その撮像動作を継続させる。これにより、撮像部71からフレーム画像のデータが順次出力される。
【0049】
撮像画像取得部74は、このようにして撮像部71から順次出力されるフレーム画像のデータを取得して、表示制御部75及び状態認識部77に順次供給する。
【0050】
表示制御部75は、撮像画像取得部74から順次供給される画像データの各々により表現されるフレーム画像を表示部76に順次表示させる。即ち、表示部76は、撮影モードの間に撮像部71により順次撮像された複数のフレーム画像の各々を順次表示する。このように、撮影モードの間には、撮像部71の現在の撮像内容が表示部76に表示される。このような表示の形態を、以下、「スルー表示」と呼ぶ。
【0051】
状態認識部77は、撮像制御部73の制御内容や、撮像画像取得部74により取得されたフレーム画像のデータの内容等に基づいて、デジタルカメラ12の状態を認識する。
例えば、状態認識部77は、撮影モードの選択指示がなされて撮像制御部73が上述した制御を実行すると、撮影モード動作状態になったと認識し、その認識結果を、通信制御部80及び通信部81を介して、パーソナルコンピュータ11に通知する。
パーソナルコンピュータ11は、上述したように、当該通知を受けて、識別信号を表示部21の画面に表示させる。識別信号が表示されている表示部21の画面を撮像部71が撮影している場合、識別信号を含むフレーム画像のデータが、撮像部71から出力されて、撮像画像取得部74に取得されることになる。このような場合、状態認識部77は、撮像画像取得部74により取得されたフレーム画像のデータから識別信号を検出すると、撮像部71が表示部21の画面を撮像している状態(以下、「表示部撮像状態」と呼ぶ)であると認識する。
さらに、状態認識部77は、表示部撮像状態を認識している最中に、レリーズ釦72の全押し操作を撮像制御部73を介して検出すると、記録指示がなされたと解釈して、記録指示受付状態になったと認識する。その認識結果は、通信制御部80及び通信部81を介して、パーソナルコンピュータ11に通知される。
【0052】
この場合、パーソナルコンピュータ11は、上述したように、当該通知を受けて、アクティブウィンドウ画像のJPEGデータを送信してくる。
【0053】
ウィンドウ画像取得部78は、このアクティブウィンドウ画像のJPEGデータを、通信部81及び通信制御部80を介して受信し、画像記録部79に記録させる。
画像記録部79は、このようにして、1以上のアクティブウィンドウ画像のJPEGデータを記録する。
なお、図示はしていないが、デジタルカメラ12は、再生機能も有しており、当該再生機能の実現により、画像記録部79に記録されたJPEGデータを伸長復号することによって、アクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアの画像、例えば図3に示す画像41を表示部76に表示させることもできる。
【0054】
通信制御部80は、通信部81を制御して、上述した各種情報をパーソナルコンピュータ11と授受する。即ち、通信部81は、パーソナルコンピュータ11と接続して、通信制御部80の制御の下、各種情報を送受信する。この場合のパーソナルコンピュータ11との接続の形態は、上述したように、特に限定されず、例えばUSB接続や無線LAN接続であってもよい。
【0055】
以上、デジタルカメラ12の機能的構成について説明した。
ただし、上述した機能的構成は例示にしか過ぎず、後述する図8のデータ転送処理を実行可能であれば、デジタルカメラ12は任意の機能的構成を取ることができる。
【0056】
次に、このような機能的構成を有するパーソナルコンピュータ11及びデジタルカメラ12の各々のハードウェアの構成について、その順番に説明する。
【0057】
図5は、本発明の一実施の形態に係るパーソナルコンピュータ11のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【0058】
パーソナルコンピュータ11は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、バス104と、入出力インターフェース105と、入力部106と、上述した表示部21を含む出力部107と、記憶部108と、上述した通信部53と、ドライブ109と、を備えている。
【0059】
CPU101は、ROM102に記録されているプログラムに従って各種の処理を実行する。又は、CPU101は、記憶部108からRAM103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0060】
例えば本実施の形態では、図4を用いて上述した各種ソフトウェアプログラム、例えば、アプリケーション実行部52の実行対象となる各種アプリケーションプログラムや、データ転送部56を構成するソフトウェアプログラム等がROM102や記憶部108に記憶されている。また、表示制御部51、接続確認部54、及びデータ転送起動部55の各機能の少なくとも一部を実現するプログラムも、ROM102や記憶部108に記憶されている。従って、CPU101が、これらのプログラムに従った処理を実行することで、上述した図4の表示制御部51乃至データ転送部56の各機能を実現することができる。
【0061】
CPU101、ROM102、及びRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104にはまた、入出力インターフェース105も接続されている。
【0062】
入出力インターフェース105には、キーボードやマウス等よりなる入力部106と、上述した表示部21やスピーカ等よりなる出力部107と、ハードディスク等より構成される記憶部108と、上述した通信部53と、が接続されている。
【0063】
入出力インターフェース105にはまた、必要に応じてドライブ109が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなるリムーバブルメディア111が適宜装着される。そして、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部108にインストールされる。
【0064】
図6は、本発明の一実施の形態に係るデジタルカメラ12のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【0065】
デジタルカメラ12は、上述した撮像部71と、データ処理部151と、ユーザインタフェース部152と、を備えている。
【0066】
撮像部71は、光学レンズ部161と、イメージセンサ162と、を備える。
【0067】
光学レンズ部161は、被写体を撮影するために、光を集光するレンズ、例えばフォーカスレンズやズームレンズ等で構成される。フォーカスレンズは、イメージセンサ162の受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。光学レンズ部161にはまた、必要に応じて、焦点、露出、ホワイトバランス等の設定パラメータを調整する周辺回路が設けられる。
【0068】
イメージセンサ162は、光電変換素子や、AFE(Analog Front End)等から構成される。光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子等から構成される。光電変換素子には、光学レンズ部161からシャッタ部(図示せず)を介して被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、一定時間毎に被写体像を光電変換(撮影)して画像信号を蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を実行する。各種信号処理によって、上述したフレーム画像のデータが生成され、イメージセンサ162から出力される。
【0069】
データ処理部151は、CPU171と、ROM172と、RAM173と、メモリ174と、上述した表示制御部75と、画像処理部175と、を備えている。
【0070】
CPU171は、ROM172に記録されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM173には、CPU171が各種の処理を実行する上において必要なデータ等が適宜記憶される。
【0071】
本実施の形態では、上述した図4の機能ブロック、例えば、撮像制御部73、撮像画像取得部74、状態認識部77、ウィンドウ画像取得部78、及び通信制御部80の各機能の少なくとも一部を実行するプログラムが、ROM172に記憶されている。従って、CPU171が、このプログラムに従った処理を実行することで、これらの機能ブロックの各機能を実現することができる。
【0072】
メモリ174は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、イメージセンサ162から出力されたフレーム画像のデータを一時記憶する。また、メモリ174は、各種画像処理に必要な画像データ、各種フラグの値、閾値等も記憶する。
【0073】
画像処理部175は、DSP(Digital Signal Processor)等で構成され、メモリ174に記憶された画像データに対して、ホワイトバランス補正処理やγ補正処理等の各種画像処理を実行する。本実施の形態では、図4の各種機能ブロックが実行する各種画像処理のうち少なくとも一部、例えば撮像画像取得部74の一部が、画像処理部175において実行され、残りの一部がCPU171において実行される。即ち、本実施の形態では、上述した図4の機能的構成は、図6に示すCPU171や画像処理部175等のハードウェアと、ROM172に記憶されたソフトウェアプログラムとの組み合わせとして構成されている。
【0074】
ユーザインタフェース部152は、液晶ディスプレイ等で構成される上述した表示部76と、上述したレリーズ釦72等で構成される操作部181と、パーソナルコンピュータ11と通信を行う上述した通信部81と、リムーバブルメディア191に対するデータの読み書きを行うドライブ182と、を備えている。
【0075】
なお、上述した図4の画像記録部79は、本実施の形態ではリムーバブルメディア191の一領域として構成されるものとするが、特に本実施の形態に限定されず、メモリ174等任意の場所に構成することができる。
【0076】
次に、このような構成を有するパーソナルコンピュータ11とデジタルカメラ12との間で実行される処理のうち、アクティブウィンドウ画像のJPEGデータがパーソナルコンピュータ11からデジタルカメラ12に転送されて記録されるまでの一連の処理(以下、「データ転送処理」と呼ぶ)について説明する。
【0077】
図7は、パーソナルコンピュータ11側のデータ転送処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8は、デジタルカメラ12側のデータ転送処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図9は、データ転送処理における、パーソナルコンピュータ11とデジタルカメラ12との相互の処理の関係の一例を説明するフローチャートである。
【0078】
はじめに、主に図7を参照して、パーソナルコンピュータ11側のデータ転送処理について説明する。
なお、パーソナルコンピュータ11とデジタルカメラ12との相互の処理関係は、図9の対応するステップを参照することで理解することが可能である。
【0079】
ステップS1において、図4のパーソナルコンピュータ11の接続確認部54は、デジタルカメラ12と接続したか否かを判定する。
【0080】
パーソナルコンピュータ11との接続が接続確認部54によって確認されていない場合、ステップS1においてNOであると判定され、処理はステップS1に戻される。
即ち、パーソナルコンピュータ11との接続が接続確認部54によって確認されるまでの間、ステップS1NOの判定処理が繰り返されて、パーソナルコンピュータ11側のデータ転送処理は待機状態となる。
その後、パーソナルコンピュータ11の通信部53とデジタルカメラ12の通信部81とが通信可能な状態で接続し、その接続が接続確認部54に確認されると、ステップS1においてYESであると判定されて、処理はステップS2に進む。
【0081】
ステップS2において、データ転送起動部55は、データ転送部56を起動させる。なお、より正確には、データ転送部56の少なくとも一部を構成するソフトウェアが起動する。これにより、データ転送部56は動作を開始するので、次のステップS3以降の処理は、データ転送部56により実行される。
【0082】
ステップS3において、アクティブウィンドウ監視部62は、表示制御部51により表示が制御されている表示部21の画面について、アクティブウィンドウの監視を開始する。
【0083】
ステップS4において、カメラ状態認識部61は、デジタルカメラ12が撮影モードになったか否かを判定する。
【0084】
デジタルカメラ12から撮影モード動作状態になった旨が通知されていない場合、ステップS4においてNOであると判定され、処理はステップS4に戻される。
即ち、デジタルカメラ12から撮影モード動作状態になった旨が通知されるまでの間、ステップS4NOの判定処理が繰り返されて、パーソナルコンピュータ11側のデータ転送処理は待機状態となる。
その後、デジタルカメラ12が、レリーズ釦72の半押し操作を検出すると、撮影モード動作状態になったと認識して、その旨をパーソナルコンピュータ11に通知する(後述するステップS21YES,S22)。当該通知が通信部53及び通信制御部65を介してカメラ状態認識部61に受信されると、ステップS4においてYESであると判定され、処理はステップS5に進む。
【0085】
ステップS5において、識別信号生成部63は、識別信号を生成して、表示制御部51を介して表示部21の画面内に表示させる。
【0086】
ステップS6において、カメラ状態認識部61は、デジタルカメラ12に対して記録指示がなされたか否かを判定する。
【0087】
本実施の形態では、上述したように、デジタルカメラ12に対して記録指示がなされると、デジタルカメラ12から記録指示受付状態になった旨が通知される。従って、デジタルカメラ12から記録指示受付状態になった旨が通知されていない場合、ステップS6においてNOであると判定され、処理はステップS5に戻される。
即ち、デジタルカメラ12から記録指示受付状態になった旨が通知されるまでの間、ステップS5,S6NOのループ処理が繰り返されて、表示部21の画面内に識別信号が表示され続けたまま、パーソナルコンピュータ11側のデータ転送処理は待機状態となる。
その後、デジタルカメラ12が、識別信号を認識した状態で、即ち、表示部21の画面を撮影している状態で、レリーズ釦72の全押し操作を検出すると、記録指示受付状態になったと認識し、その旨をパーソナルコンピュータ11に通知する(後述するステップS24YES,S25YES,S26)。当該通知が通信部53及び通信制御部65を介してカメラ状態認識部61に受信されると、ステップS6においてYESであると判定され、処理はステップS7に進む。
【0088】
ステップS7において、ウィンドウ画像データ化部64は、アクティブウィンドウ画像のJPEGデータ化を行う。即ち、ウィンドウ画像データ化部64は、アクティブウィンドウ監視部62の監視結果に基づいて、ステップS7の処理の開始時点のアクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアの画像のデータを表示制御部51から取得する。そして、ウィンドウ画像データ化部64は、取得したデータをJPEG方式に従って圧縮符号化することによって、アクティブウィンドウ画像のJPEGデータを生成して通信制御部65に供給する。
【0089】
ステップS8において、通信制御部65は、ウィンドウ画像データ化部64から供給されたアクティブウィンドウ画像のJPEGデータを、通信部53からデジタルカメラ12に転送する。
これにより、パーソナルコンピュータ11側のデータ転送処理は終了となる。
【0090】
次に、主に図8を参照して、デジタルカメラ12側のデータ転送処理について説明する。
なお、デジタルカメラ12とパーソナルコンピュータ11との相互の処理関係は、図9の対応するステップを参照することで理解することが可能である。
【0091】
デジタルカメラ12側のデータ転送処理は、図4のデジタルカメラ12の通信部81とパーソナルコンピュータ11の通信部53とが通信可能な状態で接続することによって、開始する。
【0092】
ステップS21において、デジタルカメラ12の状態認識部77は、レリーズ釦72の半押し操作がなされたか否かを判定する。
【0093】
レリーズ釦72の半押し操作がなされていない場合、ステップS21においてNOであると判定され、処理はステップS21に戻される。
即ち、レリーズ釦72の半押し操作がなされるまでの間、ステップS21NOの判定処理が繰り返されて、デジタルカメラ12側のデータ転送処理は待機状態となる。
その後、レリーズ釦72の半押し操作がなされると、ステップS21においてYESであると判定されて、処理はステップS22に進む。
【0094】
ステップS22において、状態認識部77は、撮影モード動作状態になったことを認識し、その旨を、通信制御部80及び通信部81を介してパーソナルコンピュータ11に通知する。
【0095】
ステップS23において、表示制御部75は、スルー表示を開始する。
即ち、ステップS23の処理が開始すると、撮像部71は、撮像制御部73の制御の下、撮像動作を継続することによって、所定時間間隔毎に、フレーム画像のデータを順次出力する。
撮像画像取得部74は、撮像部71から順次供給されてくるフレーム画像のデータを取得して、表示制御部75及び状態認識部77に順次供給する。
表示制御部75は、撮像画像取得部74から順次供給されるデータの各々により表現されるフレーム画像を表示部76に順次表示させる。
【0096】
ステップS24において、状態認識部77は、識別信号を認識しているか否かを判定する。
識別信号が状態認識部77により認識されていない場合、ステップS24においてNOであると判定され、処理はステップS24に戻される。
即ち、上述したように、ステップS21の処理で撮影モード動作状態になった旨がデジタルカメラ12からパーソナルコンピュータ11に通知されると、パーソナルコンピュータ11の表示部21の画面内には識別信号が表示される(上述したステップS4YES,S5)。
従って、撮像部71が表示部21の画面を撮像している状態では、識別信号が状態認識部77により認識されるのに対して、これ以外の状態では、識別信号が状態認識部77により認識されない。
よって、撮像部71が表示部21の画面を撮像していない状態では、ステップS24NOの判定処理が繰り返されて、スルー表示が継続されたまま、デジタルカメラ12側のデータ転送処理は待機状態となる。
その後、撮像部71が表示部21の画面を撮像している状態になると、ステップS24においてYESであると判定されて、処理はステップS25に進む。
【0097】
ステップS25において、状態認識部77は、撮像制御部73を介して、レリーズ釦72の全押し操作がなされたか否かを判定する。
レリーズ釦72の全押し操作がなされていない場合、ステップS25においてNOであると判定され、処理はステップS24に戻される。
即ち、撮像部71が表示部21の画面を撮像している状態で、レリーズ釦72の全押し操作がなされるまでの間、ステップS24YES,S25NOのループ処理が繰り返されて、スルー表示が継続されたまま、デジタルカメラ12側のデータ転送処理は待機状態となる。
その後、撮像部71が表示部21の画面を撮像している状態で、レリーズ釦72の全押し操作がなされると、ステップS25においてYESであると判定されて、処理はステップS26に進む。
【0098】
ステップS26において、状態認識部77は、記録指示受付状態になったことを認識し、その旨を、通信制御部80及び通信部81を介してパーソナルコンピュータ11に通知する。
【0099】
すると、パーソナルコンピュータ11からデジタルカメラ12に対して、アクティブウィンドウ画像のJPEGデータが転送されてくる(上述したステップS6YES,S7,S8)。
【0100】
ステップS27において、ウィンドウ画像取得部78は、パーソナルコンピュータ11から転送されてきたアクティブウィンドウ画像のJPEGデータを取得する。
【0101】
ステップS28において、ウィンドウ画像取得部78は、当該アクティブウィンドウ画像のJPEGデータを画像記録部79に記録させる。
これにより、デジタルカメラ12側のデータ転送処理は終了となる。
【0102】
以上説明したように、本実施の形態に係るパーソナルコンピュータ11は、所定のアプリケーションソフトウェアが割り当てられた1以上のウィンドウを、表示部21の画面内に表示させる。
パーソナルコンピュータ11は、デジタルカメラ12と接続して、情報を送受信する通信部53を備えている。
パーソナルコンピュータ11はまた、次のような処理を実行可能なデータ転送部56を備えている。
即ち、データ転送部56は、表示部21の画面を撮像している状態のデジタルカメラ12に対して記録指示がなされた旨の通知が、デジタルカメラ12から送信されてきた場合、当該通知を通信部53が受信する制御を行う。
データ転送部56はまた、表示部21に表示されている1以上のウィンドウのうち、当該通知を受けた時にユーザが操作しているアクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータを、通信部53がデジタルカメラ12に送信する制御を行う。
【0103】
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ12は、被写体を撮像する撮像部71と、画像記録部79に対する記録の制御を行うウィンドウ画像取得部78と、ユーザからの記録指示の操作を受け付けるレリーズ釦72と、通信部81と、通信部81を制御する通信制御部80と、を備えている。
通信制御部80は、撮像部71がパーソナルコンピュータ11の表示部21の画面を撮像している最中に、レリーズ釦72により記録指示の操作が受け付けられた場合、記録指示の通知を通信部81を介してパーソナルコンピュータ11に送信する。
通信制御部80は、当該通知を受信したパーソナルコンピュータ11によって、表示部21の画面に表示されている1以上のウィンドウのうち、当該通知を受信したときにユーザが操作をしているアクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータが送信されてきた場合、当該画像のデータを通信部81を介して受信する。
ウィンドウ画像取得部78は、受信された当該画像のデータを画像記録部79に記録させる。
【0104】
従って、ユーザUの視点からすると、次の(1)の行為で、次の(2)の機能と等価な機能が実現することになる。
(1)パーソナルコンピュータ11の表示部21の画面を直接デジタルカメラ12で撮影する。
(2)表示部21の画面をデータ化し、デジタルカメラ12に転送する。
これにより、ユーザUは、(1)の行為をした場合に、アクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のうち、表示部21の画面に表示された範囲内の画像だけではなく、その全体(ページ全体)のデータを取得することが可能になる。
【0105】
また、デジタルカメラ12に記録される画像データは、表示部21の画面から発せられた光がデジタルカメラ12のレンズによって結像された画像のデータではなく、パーソナルコンピュータ11内部の画像処理によって生成された画像データである。このため、表示部21の画面が撮像される場合に発生し易いモアレやフリッカを抑制することが可能になる。
【0106】
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0107】
例えば、上述した実施の形態では、アクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータの形態は、JPEGデータであったが、特にこれに限定されない。例えば、米国Microsoft Corporationのアプリケーションソフトウェアである「Microsoft Office Excel(登録商標)」の形態、即ち拡張子が「xls」のデータの形態であってもよい。また例えば、PDF(Portable Document Format)(登録商標)の形態、即ち拡張子が「pdf」のデータの形態であってもよい。
【0108】
また例えば、上述した実施の形態では、データ転送部56は、パーソナルコンピュータ11内に設けられていたが、データ転送部56の少なくとも一部の機能をデジタルカメラ12に移譲してもよい。
【0109】
また例えば、上述した実施の形態では、本発明が適用される情報処理装置は、パーソナルコンピュータとして構成される例として説明した。しかしながら、本発明は、パーソナルコンピュータに特に限定されず、画像表示機能及びデータ転送機能を有する電子機器一般に適用することができ、例えば、本発明は、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、ポータブルゲーム機等、及び当該機器によって表示される画像に幅広く適用可能である。
【0110】
同様に、上述した実施の形態では、本発明が適用される撮像装置は、デジタルカメラとして構成される例として説明した。しかしながら、本発明は、デジタルカメラに特に限定されず、撮像機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には例えば、本発明は、ビデオカメラ、携帯電話機等に適用可能である。
【0111】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
【0112】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0113】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布されるリムーバブルメディア(例えば図5のリムーバブルメディア111や図6のリムーバブルメディア191)により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディアは、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている、図5のROM102、図6のROM172、図5の記憶部108に含まれるハードディスク等で構成される。
【0114】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
【符号の説明】
【0115】
11・・・パーソナルコンピュータ、12・・・デジタルカメラ、21・・・表示部、31・・・アクティブウィンドウ、32・・・非アクティブウィンドウ、41・・・アクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアの画像、51・・・表示制御部、52・・・アプリケーション実行部、53・・・通信部、54・・・接続確認部、55・・・データ転送起動部、56・・・データ転送部、61・・・カメラ状態認識部、62・・・アクティブウィンドウ監視部、63・・・識別信号生成部、64・・・ウィンドウ画像データ化部、65・・・通信制御部、71・・・撮像部、72・・・レリーズ釦、73・・・撮像制御部、74・・・撮像画像取得部、75・・・表示制御部、76・・・表示部、77・・・状態認識部、78・・・ウィンドウ画像取得部、79・・・画像記録部、80・・・通信制御部、81・・・通信部、101・・・CPU、102・・・ROM、103・・・RAM、108・・・記憶部、109・・・ドライブ、151・・・データ処理部、152・・・ユーザインタフェース部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のアプリケーションソフトウェアが割り当てられた1以上のウィンドウを、表示デバイスの画面に表示させる表示制御手段と、
撮像装置と接続して情報を送受信する通信手段と、
通信手段を介して前記撮像装置にデータを送信するデータ転送手段と、を備え、
前記データ転送手段は、
前記撮像装置からの記録指示の通知を前記通信手段を介して受信し、
前記表示制御手段により前記表示デバイスの画面に表示されている前記1以上のウィンドウのうち、前記通知を受信したときにユーザが操作をしているアクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータを前記通信手段を介して前記撮像装置に送信する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記データ転送手段は、
前記通信手段を制御して、前記撮像装置からの前記通知を受信する通信制御手段と、
前記表示デバイスの表示状態を監視し、前記通知が前記通信手段に受信されたときに前記アクティブウィンドウを検出する監視手段と、
前記監視手段により検出された前記アクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータを生成する画像データ生成手段と、
を有し、
前記通信制御手段は、さらに、前記通信手段を制御して、前記画像データ生成手段により生成された前記画像のデータを前記撮像装置に送信する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記データ転送手段は、さらに、前記表示デバイスの画面を撮像している状態であることを前記撮像装置に識別させる識別信号を生成する識別信号生成手段を有し、
前記表示制御手段は、さらに、前記識別信号生成手段により生成された前記識別信号を、前記表示デバイスの画面に表示させる、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記データ転送手段は、前記通信手段が前記撮像装置と通信可能な状態で接続された場合に動作を開始する、
請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
所定のアプリケーションソフトウェアが割り当てられた1以上のウィンドウを表示デバイスの画面に表示させる機能と、撮像装置と接続して情報を送受信する機能とを有する情報処理装置によって、前記撮像装置にデータを転送する処理を制御するための情報処理方法において、
前記撮像装置からの記録指示の通知を受信する受信ステップと、
前記表示デバイスの画面に表示されている前記1以上のウィンドウのうち、前記通知を受信したときにユーザが操作をしているアクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータを前記撮像装置に送信する送信ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項6】
所定のアプリケーションソフトウェアが割り当てられた1以上のウィンドウを表示デバイスの画面に表示させる機能と、撮像装置と接続して情報を送受信する機能とを有する情報処理装置を制御するコンピュータに、
前記撮像装置からの記録指示の通知を前記情報処理装置が受信する制御を行う受信制御機能と、
前記表示デバイスの画面に表示されている前記1以上のウィンドウのうち、前記通知が受信されたときにユーザが操作をしているアクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータを、前記情報処理装置が前記撮像装置に送信する制御を行う送信制御機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項7】
被写体を撮像する撮像手段と、
記録媒体に情報を記録する制御を行う記録制御手段と、
ユーザからの記録指示の操作を受け付ける操作手段と、
所定のアプリケーションソフトウェアが割り当てられた1以上のウィンドウを表示デバイスの画面に表示させる機能と、通信機能とを有する情報処理装置と接続して、情報を送受信する通信手段と、
前記通信手段を制御する通信制御手段と、
を備え、
前記通信制御手段は、
前記撮像手段が被写体として前記表示デバイスの画面を撮像している最中に、前記操作手段により前記記録指示の操作が受け付けられた場合、前記記録指示の通知を前記通信手段を介して前記情報処理装置に送信し、
前記通知を受信した前記情報処理装置によって、前記表示デバイスの画面に表示されている前記1以上のウィンドウのうち、前記通知を受信したときに前記ユーザが操作をしているアクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータが送信されてきた場合、前記画像のデータを前記通信手段を介して受信し、
前記記録制御手段は、前記通信制御手段により受信された前記画像のデータを前記記録媒体に記録する制御を行う、
撮像装置。
【請求項8】
前記撮像手段により、所定の識別信号が表示されている前記表示デバイスの画面が撮像された結果得られる撮像画像のデータに基づいて、前記識別信号を検出することで、前記撮像手段が前記表示デバイスの画面を撮像している状態であることを認識する状態認識手段をさらに備え、
前記通信制御手段は、前記状態認識手段により前記撮像手段が前記表示デバイスの画面を撮像している状態であることが認識されている最中に、前記操作手段により前記記録指示の操作が受け付けられた場合、前記通知を前記通信手段を介して前記情報処理装置に送信する
請求項7に記載の撮像装置。
【請求項9】
被写体を撮像する撮像手段と、
ユーザからの記録指示の操作を受け付ける操作手段と、
所定のアプリケーションソフトウェアが割り当てられた1以上のウィンドウを表示デバイスの画面に表示させる機能と、通信機能とを有する情報処理装置と接続して、情報を送受信する通信手段と、
を備える撮像装置によって、情報の記録を制御するための制御方法において、
前記撮像手段が被写体として前記表示デバイスの画面を撮像している最中に、前記操作手段により前記記録指示の操作が受け付けられた場合、前記記録指示の通知を前記通信手段が前記情報処理装置に送信する送信ステップと、
前記通知を受信した前記情報処理装置によって、前記表示デバイスの画面に表示されている前記1以上のウィンドウのうち、前記通知を受信したときに前記ユーザが操作をしているアクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータが送信されてきた場合、前記画像のデータを前記通信手段が受信する受信ステップと、
前記通信手段に受信された前記画像のデータを記録媒体に記録する記録ステップと、
を含む制御方法。
【請求項10】
被写体を撮像する撮像手段と、
ユーザからの記録指示の操作を受け付ける操作手段と、
所定のアプリケーションソフトウェアが割り当てられた1以上のウィンドウを表示デバイスの画面に表示させる機能と、通信機能とを有する情報処理装置と接続して、情報を送受信する通信手段と、
を備える撮像装置を制御するコンピュータに、
前記撮像手段が被写体として前記表示デバイスの画面を撮像している最中に、前記操作手段により前記記録指示の操作が受け付けられた場合、前記記録指示の通知を前記通信手段が前記情報処理装置に送信する制御を行う送信制御機能と、
前記通知を受信した前記情報処理装置によって、前記表示デバイスの画面に表示されている前記1以上のウィンドウのうち、前記通知を受信したときに前記ユーザが操作をしているアクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータが送信されてきた場合、前記画像のデータを前記通信手段が受信する制御を行う受信制御機能と、
前記通信手段に受信された前記画像のデータを記録媒体に記録する制御を行う記録制御機能と、
を実現させるプログラム。
【請求項11】
所定のアプリケーションソフトウェアが割り当てられた1以上のウィンドウを表示デバイスの画面に表示させる機能と、通信機能とを有する情報処理装置と、
撮像機能と、ユーザからの記録指示に基づいて情報を記録する機能と、通信機能とを有する撮像装置と、
を備える情報処理システムにおいて、
前記撮像装置は、前記表示デバイスの画面を撮像している最中に、前記ユーザからの前記記録指示があった場合、前記記録指示の通知を前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、前記撮像装置からの前記通知を受信し、前記表示デバイスの画面に表示されている前記1以上のウィンドウのうち、前記通知を受信したときに前記ユーザが操作をしているアクティブウィンドウに割り当てられたアプリケーションソフトウェアに対応する画像のデータを前記撮像装置に送信し、
前記撮像装置は、前記情報処理装置から送信されてきた前記画像のデータを受信して、記録媒体に記録する、
情報処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−160124(P2011−160124A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−19195(P2010−19195)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】