説明

情報処理装置

【課題】本発明は、あらゆる種類のオブジェクトに関して、各オブジェクトに付加された属性に基づいて管理する情報処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】複数のオブジェクトより形成されるカードを1つのカードデータとして、各オブジェクトのオブジェクトデータをカードデータ毎にまとめてオブジェクトデータベースDBで管理する。又、各オブジェクトに与えられた属性毎に属性データベースdb1〜dbkを構成して、この属性データベースdb1〜dbkとオブジェクトデータベースDBがリンクするように各データを形成する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、複数のオブジェクトそれぞれのオブジェクトデータより構成されるカードデータなどを管理する情報処理装置に関する。
【発明の属する技術分野】
【0002】
【従来の技術】
近年、情報処理技術の発展により、情報処理装置の小型化及び高速化が進み、小型で携帯性が良い上に高性能な情報処理装置が多く提供されている。このような情報処理装置には、PDA(Personal Digital Assistants)などを代表するように、従来の手帳の代用品として、ユーザーのメモやスケジュールが簡単に入力できるものとして扱われるものもある。
【0003】
このような従来の情報処理装置として、ペン入力による手書きインクデータであるインクデータに重要度などの特殊コードを与えて検索・抽出することができるようにするものが提案されている(特許文献1参照)。又、従来の情報処理装置として、データが入力されたページにマークを与えることで所望のページを容易に検索して表示させるものが提案されている(特許文献2参照)。又、従来の情報処理装置として、入力されたデータに与えられたマークやインクデータのストロークによる特性などから、所望のページを容易に検索できるものが提案されている(特許文献3参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−77190号公報
【特許文献2】
特開平9−128184号公報
【特許文献3】
特開平11−53402号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献2及び特許文献3においては、複数のオブジェクトデータより構成されるページの検索を行うためのものであり、各オブジェクトについて複数の属性を与えて管理するものではない。特に、特許文献3については、インクデータにより作成されるページを例にとった場合、図形となるオブジェクトと文字となるオブジェクトの割合や数よりページの特性が確認されて検索される。
【0006】
又、特許文献1においては、オブジェクトとなるインクデータの検索を行うものである。しかしながら、検索したオブジェクトが表示されている位置にカーソルを移動させるなどの動作のように、表示されたページに存在するオブジェクトの検索を行うものであり、データベースに格納された非表示のページを構成するオブジェクトを検索するものではない
【0007】
このような問題を鑑みて、本発明は、あらゆる種類のオブジェクトに関して、各オブジェクトに付加された属性に基づいて管理する情報処理装置を提供することを目的とする。又、本発明は、属性に基づいて抽出する際、オブジェクト毎の抽出を行うことができる情報処理装置を提供することを別の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、種類の異なる複数のオブジェクトを表示する表示部と、前記オブジェクトを作成するように操作される入力部と、当該入力部の入力に応じて作成した前記オブジェクトのオブジェクトデータを生成するとともに当該オブジェクトデータに基づいて前記表示部に前記オブジェクトを表示させる制御部とを備えるとともに、前記表示部に同時に表示される複数の前記オブジェクトのオブジェクトデータ群によりカードデータを作成する情報処理装置において、前記入力部による入力に従い、前記制御部によって前記オブジェクトに対してn種類の属性を与えることができるとともに、前記カードデータ毎に、前記カードデータを構成する複数のオブジェクトデータを管理するオブジェクトデータベースと、前記n種類の属性毎に設けられるとともに、前記オブジェクト毎に設定された属性に基づいて管理するn個の属性データベースと、を有し、前記オブジェクトデータベースに格納された前記オブジェクトデータに当該オブジェクトデータが表すオブジェクトに与えられた属性に対する前記属性データベースでの管理位置を表す情報を与えるとともに、前記属性データベースに格納された前記オブジェクトデータに当該オブジェクトデータが表すオブジェクトの前記オブジェクトデータベースでの管理位置を表す情報を与えることを特徴とする。
【0009】
この構成によると、タッチパネルを利用してタッチパネル上の筆跡となるインクデータやテキストデータや画像データや音声データなどの様々なオブジェクトよりカードデータが構成されるとき、各カードデータ毎に、そのカードデータを構成するオブジェクトのオブジェクトデータがオブジェクトデータベースで管理される。又、各オブジェクトに対して、スケジュールによる実行日時やチェック設定や重要度などの様々な属性が与えられると、各属性毎に設けられた属性データベースそれぞれで各オブジェクトに対する設定事項が管理される。このとき、1つのオブジェクトが、オブジェクトデータベース及び各属性データベースで管理されるが、このオブジェクトデータベースで管理されているオブジェクトと各属性データベースで管理されているオブジェクトとを関連づけるために、それぞれの管理位置が付加されて管理される。
【0010】
又、このとき、前記オブジェクトの有する前記属性に関する設定事項を前記オブジェクトに付随させて前記表示部に表示させるとき、当該オブジェクトの前記属性データベースにおける管理位置を前記オブジェクトデータベース内の前記オブジェクトデータより確認し、確認した前記属性データベースにおける管理位置の記録内容より当該オブジェクトの有する前記属性に関する設定事項を認識して表示させる。
【0011】
この構成によると、例えば、チェック設定されたオブジェクトについて、チェックされたか否かが属性データベースで管理されている。そして、チェック設定に伴いチェックボックスを付随させてオブジェクトに表示させるとき、一旦、オブジェクトデータベースで確認されたオブジェクトは、チェック設定に関する属性データベースにおける管理位置を確認し、この属性データベースよりチェックされたか否かを認識することによって、チェックされたチェックボックス又はチェックされていないチェックボックスのいずれを付随させて表示させるか決定する。
【0012】
又、所望の属性を利用して前記オブジェクトを抽出する際、当該属性の設定事項を指定することで、当該属性に対する前記属性データベースから指定された前記設定事項に応じたオブジェクトを確認して前記オブジェクトデータベースでの管理位置を認識するとともに、確認した前記設定事項に応じたオブジェクトの一覧を前記表示部に表示する。
【0013】
この構成によると、スケジュールによる属性が与えられるオブジェクトについては、指定した期間内に実行日時が設定されていることが属性データベースで確認されたオブジェクトが、その実行日時に基づいて、月毎、又は、日にち毎、又は、時間毎にカレンダー表示される。又、チェック設定による属性が与えられるオブジェクトについては、チェックしていないオブジェクトの抽出を行ったり、チェック済みのオブジェクトの抽出を行ったりすることができ、抽出リストとして表示することができる。
【0014】
このとき、前記オブジェクトの一覧が、オブジェクトそのものを表示したものとしても構わない。又、オブジェクトを示すファイル名などが、前記オブジェクトの一覧に表示されるようにしても構わない。
【0015】
又、前記表示部に表示されているオブジェクトの下端と前記表示部における表示領域の下端との距離が第1所定値以下となったとき、前記表示部の表示領域において、当該オブジェクトの下端と前記表示部の表示領域の下端との距離が第2所定値となるまで前記表示部の表示領域に表示されている全オブジェクトを移動させることを特徴とする。
【0016】
このとき、前記入力部に、前記表示部の表面に設置されるとともに外部から接触された位置を前記表示部での座標位置に対応づけて入力を確認するタッチパネルを備えて、前記タッチパネルに接触された筆跡を示すイメージデータを前記オブジェクトの一つとして生成するとともに、当該イメージデータを生成する際、当該イメージデータを表す前記筆跡の最下端と前記表示部の表示領域の下端との距離が第1所定値以下となったとき、当該イメージデータを表す前記筆跡の最下端と前記表示部の表示領域の下端との距離が第2所定値となるまで前記表示部の表示領域に表示されている全オブジェクトを移動させる。
【0017】
又、前記オブジェクトが、他のオブジェクトと関連づけられるサブオブジェクトを含み、当該サブオブジェクトを作成する際、前記表示部の表示領域において、当該サブオブジェクトが関連づけられる他のオブジェクトである親オブジェクトの下側に当該サブオブジェクトを表示する領域を確保することを特徴とする。
【0018】
このとき、前記表示部の表示領域において、前記親オブジェクよりも下側に位置する当該親オブジェクト及び前記サブオブジェクト以外の他のオブジェクトを下側に移動させることによって前記サブオブジェクトを表示する領域を確保する。又、前記表示部において前記カードデータを構成する前記オブジェクトを表示しているとともに、当該オブジェクトに前記サブオブジェクトが含まれているとき、前記入力部によって前記サブオブジェクトを表示する前記親オブジェクトが指定されると、前記表示部の表示領域において、当該親オブジェクトよりも下側に位置する前記他のオブジェクトを下側に移動させて、当該親オブジェクトの下側に隣接するように当該親オブジェクトに関連づけられた前記サブオブジェクトを表示し、前記入力部によって前記サブオブジェクトを非表示とする前記親オブジェクトが指定されると、前記表示部の表示領域において、当該親オブジェクトに関連づけられた前記サブオブジェクトが非表示となるとともに、当該親オブジェクトの下側に隣接するように前記他のオブジェクトを上側に移動させて、当該他のオブジェクトのうち直近のものが当該親オブジェクトに下側に接触するように表示する。
【0019】
このように構成するとき、サブオブジェクトを備えることも属性として、このサブオブジェクトを備える親オブジェクトを管理する属性データベースが作成され、他の属性データベースと同様に動作させても構わない。
【0020】
又、本発明の情報管理方法は、種類の異なる複数のオブジェクトによるオブジェクトデータを組み合わせることによってカードデータが作成されるとともに、前記オブジェクトデータ及びカードデータを管理する情報管理方法において、前記オブジェクトに対してn種類の属性が与えられ、前記カードデータ毎に前記カードデータを構成する複数のオブジェクトデータを管理するオブジェクトデータベースが作成されるとともに、前記オブジェクト毎に設定された属性に基づいて管理するn個の属性データベースが前記n種類の属性毎に作成され、前記オブジェクトデータベースに格納された前記オブジェクトデータに当該オブジェクトデータが表すオブジェクトに与えられた属性に対する前記属性データベースでの管理位置を表す情報を与えるとともに、前記属性データベースに格納された前記オブジェクトデータに当該オブジェクトデータが表すオブジェクトの前記オブジェクトデータベースでの管理位置を表す情報を与えることを特徴とする。
【0021】
このような情報管理方法において、前記オブジェクトの前記属性データベースにおける管理位置を前記オブジェクトデータベース内の前記オブジェクトデータより確認し、確認した前記属性データベースにおける管理位置の記録内容より当該オブジェクトの有する前記属性に関する設定事項を認識するようにしても構わない。又、所望の属性を利用して前記オブジェクトを抽出する際、当該属性の設定事項を指定することで、当該属性に対する前記属性データベースから指定された前記設定事項に応じたオブジェクトを確認して前記オブジェクトデータベースでの管理位置を認識するとともに、確認した前記設定事項に応じたオブジェクトを抽出するようにしても構わない。
【0022】
又、本発明のオブジェクト表示方法は、種類の異なる複数のオブジェクトによるオブジェクトデータを組み合わせることによってカードデータを作成するとともに当該カードデータを構成する複数のオブジェクトを表示する表示部を備えた情報処理装置におけるオブジェクト表示方法において、前記表示部に表示されているオブジェクトの下端と前記表示部における表示領域の下端との距離が第1所定値以下となったとき、前記表示部の表示領域において、当該オブジェクトの下端と前記表示部の表示領域の下端との距離が第2所定値となるまで前記表示部の表示領域に表示されている全オブジェクトを移動させることを特徴とする。
【0023】
このようなオブジェクト表示方法において、前記情報処理装置が、前記表示部の表面に設置されるとともに外部から接触された位置を前記表示部での座標位置に対応づけて入力を確認するタッチパネルを備えて、前記タッチパネルに接触された筆跡を示すイメージデータを前記オブジェクトの一つとして生成するとともに、当該イメージデータが生成される際、当該イメージデータを表す前記筆跡の最下端と前記表示部の表示領域の下端との距離が第1所定値以下となったとき、当該イメージデータを表す前記筆跡の最下端と前記表示部の表示領域の下端との距離が第2所定値となるまで前記表示部の表示領域に表示されている全オブジェクトを移動させる。
【0024】
又、これらのオブジェクト表示方法において、前記オブジェクトが、他のオブジェクトと関連づけられるサブオブジェクトを含み、当該サブオブジェクトを作成する際、前記表示部の表示領域において、当該サブオブジェクトが関連づけられる他のオブジェクトである親オブジェクトの下側に当該サブオブジェクトを表示する領域を確保するようにしても構わない。
【0025】
更に、このとき、前記表示部の表示領域において、前記親オブジェクよりも下側に位置する当該親オブジェクト及び前記サブオブジェクト以外の他のオブジェクトを下側に移動させることによって前記サブオブジェクトを表示する領域を確保するようにしても構わない。又、前記表示部において前記カードデータを構成する前記オブジェクトを表示しているとともに、当該オブジェクトに前記サブオブジェクトが含まれているとき、前記サブオブジェクトを表示する前記親オブジェクトが指定されると、前記表示部の表示領域において、当該親オブジェクトよりも下側に位置する前記他のオブジェクトを下側に移動させて、当該親オブジェクトの下側に隣接するように当該親オブジェクトに関連づけられた前記サブオブジェクトを表示し、前記サブオブジェクトを非表示とする前記親オブジェクトが指定されると、前記表示部の表示領域において、当該親オブジェクトに関連づけられた前記サブオブジェクトが非表示となるとともに、当該親オブジェクトの下側に隣接するように前記他のオブジェクトを上側に移動させるようにしても構わない。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態における情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。まず、本実施形態の情報処理装置の構成について、図1を参照して説明する。
【0027】
図1に示す情報処理装置は、オブジェクトの位置や属性などを示すオブジェクトデータや複数のオブジェクトより構成されるカード(上記の「ページ」に相当する)のデータ(以下では、「カードデータ」と呼ぶ)などを記録する記憶部1と、オブジェクトの位置の計算や画像データのデコードなどの演算処理を行うCPU2と、CPU2が演算処理を行う際にデータを待避させるためなどに利用されるメモリ3と、タッチパネルやキーボードやポインティングデバイスなどのデータ入力するための入力部4と、記憶部1に記憶されたカードデータやオブジェクトデータによるカードやオブジェクトや動作メニューなどを表示する表示部5とを備える。
【0028】
このように構成されるとき、記憶部1には、各オブジェクトデータを同種の属性毎に管理する属性データベースdb1〜dbk(kは2以上の自然数)と、各カードデータ毎にオブジェクトデータを管理するオブジェクトデータベースDBとが備えられる。この属性データベースdb1〜dbkそれぞれで管理されるオブジェクトデータと、オブジェクトデータベースDBで管理されるオブジェクトデータは、後述するように、相関性を持たせるためにそれぞれへのリンク情報がともに格納される。
【0029】
<データ構造>
次に、カードデータ及びオブジェクトデータのデータ構造について、図2を参照して説明する。図2は、オブジェクトデータベースDB及び属性データベースdb1〜dbkそれぞれに格納されたデータの記録構造を示す図である。
【0030】
オブジェクトデータベースDBには、複数のオブジェクトデータによるデータ群で構成されるカードデータCd1〜Cdn(nは自然数)が格納される。そして、このカードデータCd1〜Cdnは、カードデータCd1で代表されるように、オブジェクトデータOd1−1〜Od1−m(mは自然数)で構成される。更に、オブジェクトデータOd1−1〜Od1−mは、オブジェクトデータOd1−1に代表されるように、オブジェクトデータ個々に与えられる番号を表すオブジェクト番号データ101と、オブジェクトデータの種類を表すオブジェクト種類データ102と、オブジェクトの挿入された位置及び大きさを表す位置・大きさデータ103と、属性データベースdb1〜dbkそれぞれに格納されたアドレス位置などのリンクデータ104−1〜104−kと、インクデータの座標やテキストデータやファイル名などのオブジェクトを作成するためのデータとなる独自データ105とによって構成される。
【0031】
又、属性データベースdb1〜dbkには、属性データベースdb1に代表されるように、オブジェクトデータod1−1〜od1−s(sは自然数)が格納される。そして、このオブジェクトデータod1−1〜od1−sは、オブジェクトデータod1−1に代表されるように、オブジェクトデータod1−1が構成の1つとなるカードデータのオブジェクトデータベースDBにおけるカード番号を表すカード番号データ111と、オブジェクトデータod1−1が構成の1つとなるカードデータにおけるオブジェクトデータod1−1のオブジェクト番号を表すオブジェクト番号データ112と、このオブジェクトデータod1−1の属性内容を表す属性独自データ113とによって構成される。
【0032】
<データの生成動作>
このようにカードデータ及びオブジェクトデータが構成されるとともに、記憶部1のオブジェクトデータベースDB及び属性データベースdb1〜dbkに格納されているとき、オブジェクトデータ及びカードデータの生成動作について、以下に説明する。入力部4が操作されてインクデータの入力が指示されると、図3のように、表示部5の上をペン41で手書きすることによって、ペン41による筆跡における各点の座標位置が入力装置4のタッチパネル(不図示)によって入力され、CPU2で確認される。そして、この確認された座標位置に基づいて、表示部5のカード表示領域50にペン41による筆跡であるインクデータd1が表示される。
【0033】
又、このとき、CPU2では、カード表示領域50に表示されているカードを表すカード番号が記憶部1内のオブジェクトデータベースDBより確認されるとともに、作成されたオブジェクトに対する番号が生成される。このとき、新しいカードに作成する場合は、CPU2において新たにカード番号が作成され、又、既存のカードについて編集している場合は、編集するカードのカードデータをオブジェクトデータDBより読み出すときにカード番号が確認される。このように確認されたカード番号は、表示部5の領域50に表示される。
【0034】
更に、ペン41による入力が終了すると、この入力終了をCPU2で確認し、作成されたインクデータの座標位置及び大きさが認識される。即ち、図4のようなインクデータd1の場合、表示部5のカード表示領域50の左上端点50aから計測された矩形領域51xの左上端点51aの座標(x1,y1)が座標位置を表すとともに、矩形領域51xの幅w1と高さh1とが大きさを表す。尚、この座標位置を設定するカード表示領域50の左上端点50aは、作成されたカードの左上端点である。よって、作成されたカードがカード表示領域50内に表示不可能でありカードが上側にスクロールした場合、座標y1は、カード表示領域50の左上端点50aと矩形領域51xの左上端点51aとの位置関係によるy座標にスクロール分が加えられた値となる。このとき、インクデータd1に対する座標位置及び大きさが、(x1,y1,w1,h1)としてCPU2で認識される。
【0035】
よって、入力されたインクデータd1(図4)が、カード番号Cd1のカードを構成するオブジェクト番号1のオブジェクトデータであり、その座標位置及び大きさが図5のようになるものとする。このとき、図5のように、オブジェクトデータベースDBのカードデータCd1が格納される領域に、オブジェクトデータOd1−1として、オブジェクト番号が1であることを表すオブジェクト番号データ101と、インクデータであることを表すオブジェクト種類データ102と、(x1,y1,w1,h1)となる位置・大きさデータ103と、インクデータd1を表す各点の座標位置による独自データ105とがCPU2より与えられて、オブジェクトデータOd1−1を作成するように格納される。
【0036】
図4のインクデータd1を表す矩形領域51xの右上端点51bをペン41で押圧すると、図6のように属性設定などを行うためのメニュー53が表示される。このメニュー53には、各種属性設定を行う属性設定メニュー53a,53b及び他のオブジェクトと重なったときの前後関係を変更させたり削除したりコピーしたりするための操作メニュー53cが含まれる。図6においては、例えば、属性設定メニュー53aが重要度を設定する「チェック項目にする」とし、属性設定メニュー53bが実行する日時を設定する「スケジュールにする」とする。尚、端点51bを押圧することによってメニュー53が表示されるものとしたが、入力部4を利用した他の入力方法によって表示されるようにしても構わない。
【0037】
属性設定メニュー53aの表示部分がペン41で押圧されて指示されると、属性としてチェック項目が設定されることがCPU2によって確認される。そのため、CPU2によって表示部5が制御されて、図7のように、チェックボックス54と重要度表示55とが、インクデータd1とともに矩形領域51yに表示される。尚、チェック項目としての属性を与えるように指示されると、重要度表示55に表示される重要度を設定するためのメニューが表示されて、入力部4によって重要度が入力される。
【0038】
よって、チェック項目を属性として備えるオブジェクトを管理する属性データベースが属性データベースdb1であるとき、CPU2によってインクデータd1に対して属性データベースdb1での属性番号p1が生成され、属性データベースdb1に与えられる。又、図8のように、オブジェクトデータベースDBでカードデータCd1のオブジェクトデータの1つとしてオブジェクト番号1が与えられて格納されている。そのため、属性データベースdb1において、属性番号p1が与えられたオブジェクトデータod1−1がインクデータd1を表すように、オブジェクトデータod1−1の記録領域には、カード番号Cd1を表すカード番号データ111と、オブジェクト番号1を表すオブジェクト番号データ112が記録される。
【0039】
又、インクデータdb1に対して、図7のように、チェックボックス54及び重要度表示55が与えられるとき、そのチェックボックス54はチェックされていない未チェック状態であるとともに、重要度Cとされるため、重要度表示55には”C”が表示される。このとき、図8のように、属性データベースdb1のオブジェクトデータod1−1の記録領域には、未チェック状態であるとともに重要度がCであることを示す属性独自データ113が記録される。更に、オブジェクトデータベースDBについても、図8のように、カードデータCd1のオブジェクトデータOd1−1に、属性データベースdb1のオブジェクトデータod1−1を表す属性番号p1と属性データベースdb1を示す番号db1とがリンクデータ104−1として付加される。
【0040】
そして、入力部4が操作されて、画像データを貼り付けることを指示すると、貼り付ける画像データを選択するために、記憶部1に格納された全画像データがCPU2によって確認され、確認された画像データの一覧が表示部5に表示される。このとき、図9のように、表示部5のカード表示領域50に、画像データ選択メニュー56が表示される。この画像データ選択メニュー56のファイル表示領域56a〜56dそれぞれに、選択できる画像データのファイル名fa〜fdが表示される。
【0041】
そして、ファイル表示領域56aがペン41によって押圧されてファイル名faの画像データd2を貼り付けることが指示されると、記憶部1より画像データd2が読み出されるとともに、図10のように、表示部5に画像データd2による画像が矩形領域57に表示される。尚、この矩形領域57の位置は、ペン41で指定されるなど入力部4が操作されることによって決定される。その後、インクデータd1の場合と同様、右上端点57bがペン41によって押圧されてメニュー53(図6)が表示された後、属性設定メニュー53a(図6)が指示されてチェック項目を属性として与えるように設定されると、図11のように、画像データd2の画像が表示される矩形領域57には、未チェック状態のチェックボックス58と重要度Bとする重要度表示59が表示される。
【0042】
このとき、画像データd2の貼り付けが設定されると、CPU2において、画像データd2に対するオブジェクト番号2が設定され、まず、カードデータCd1が格納される領域に、図12のように、オブジェクト番号が2となるオブジェクト番号データ101と、画像データであることを表すオブジェクト種類データ102と、矩形領域57の左上端点57aの座標位置及び矩形領域57の大きさを表す(x2,y2,w2,h2)となる位置・形状データ103と、ファイル名faを表す独自データ105とによって成るオブジェクトデータOd1−2が格納される。
【0043】
そして、画像データd2がチェック項目としての属性が与えられると、CPU2によって画像データd2に対して属性データベースdb1での属性番号p2が生成され、属性データベースdb1に与えられる。よって、図12のように、属性データベースdb1において、属性番号p2が与えられたオブジェクトデータod1−2が画像データd2を表すように、オブジェクトデータod1−2の記録領域には、カード番号Cd1を表すカード番号データ111と、オブジェクト番号2を表すオブジェクト番号データ112と、未チェック状態であるとともに重要度がBであることを示す属性独自データ113とが記録される。更に、オブジェクトデータベースDBでは、カードデータCd1のオブジェクトデータOd1−2に、属性データベースdb1のオブジェクトデータod1−2を表す属性番号p2と属性データベースdb1を示す番号db1とがリンクデータ104−1として付加される。
【0044】
更に、インクデータd1にスケジュールを属性として与えるために、矩形領域51yの右上端点51aをペン41で押圧された後、メニュー53(図6)を表示し、属性設定メニュー53b(図6)の表示部分が押圧される。このようにスケジュールを属性として与えることが指示されると、図13のように、スケジュールとして実行する日時を入力するためのカレンダー60が表示される。その後、このカレンダー60において実行する日時を指定するために、実行月を表示させた後、目的とする日の表示領域をペン41で押圧するなどして実行日を指定する。又、時間については、入力部4を操作することでカレンダー60とともに表示される時刻表示領域61の表示を変更して指定する。
【0045】
今、インクデータd1について、図13のような表示を利用して、その実行日時を「2002年3月27日 09:00」と設定したものとする。このようにインクデータd1にスケジュールを属性として与えられるとき、CPU2によって、スケジュールを属性として備えるオブジェクトを管理する属性データベースが属性データベースdb2であるとき、インクデータd1に対して属性データベースdb2での属性番号q1が生成され、属性データベースdb2に与えられる。
【0046】
よって、図14のように、属性データベースdb2において、属性番号q1が与えられたオブジェクトデータod2−1がインクデータd1を表すように、オブジェクトデータod2−1の記録領域に、カード番号Cd1を表すカード番号データ111と、オブジェクト番号1を表すオブジェクト番号データ112と、「2002年3月27日 09:00」を示す属性独自データ113とが記録される。更に、オブジェクトデータベースDBでは、カードデータCd1のオブジェクトデータOd1−1に、属性データベースdb2のオブジェクトデータod2−1を表す属性番号q1と属性データベースdb2を示す番号db2とがリンクデータ104−2として付加される。
【0047】
このように、各カード毎にオブジェクトが追加されると、オブジェクトデータベースDBにおける、そのカードデータの記録領域にオブジェクトデータが追加される。そして、オブジェクトデータに属性が付加されると、その属性を備えたオブジェクトデータを管理する属性データベースdb(属性データベースdb1〜dbkに相当する)にオブジェクトデータベースDB内で記録されたオブジェクトデータを確認するための参照用データを含むオブジェクトデータが格納されるとともに、オブジェクトデータベースDBに格納されたオブジェクトデータに属性データベースdbに格納されたオブジェクトデータを確認するための参照用データが付加される。よって、オブジェクトデータベースDB内のオブジェクトデータと属性データベースdb内のオブジェクトデータそれぞれ相互参照可能とされる。
【0048】
<タッチパネルによる入力動作例>
以下に、図15のフローチャートを参照して、タッチパネルによる入力動作例を説明する。入力部4において、ペン41などが表示部5上のタッチパネルに接触されてタッチパネルによる入力が確認されると、まず、ペン41によってタッチパネルが接触されているか否かが確認される(STEP1)。そして、タッチパネルへの接触が確認されると(Yes)、オブジェクトを生成することが入力部4によって指示されているか否かが確認される(STEP2)。
【0049】
このとき、オブジェクトの生成が指示されていないとき(No)、表示部5のオブジェクトが表示されている領域(例えば、矩形領域51y)に相当する部分にペンが接触しているか否かが確認される(STEP3)。そして、オブジェクトが表示されている領域への接触が確認されなかったとき、STEP1に戻る。又、STEP1で接触が確認されなかった場合も(No)、STEP1の動作が再度行われる。
【0050】
又、STEP3においてオブジェクトが表示されている部分へ接触されたことが確認されると(Yes)、オブジェクトに付加された領域(例えば、チェックボックス54)が指定されているか否かが確認される(STEP4)。更に、オブジェクトに付加された領域の指定でない場合(No)、属性設定メニュー53a,53bや操作メニュー53cを含むメニュー53の表示を指定する領域(例えば、矩形領域51xの右上端点51a)へ接触されたか否かが確認される(STEP5)。そして、メニュー53の表示の指示でない場合(No)、オブジェクトのサイズ変更を促す領域(例えば、矩形領域51xの右上端点51a以外の端点)へ接触されたか否かが確認される(STEP6)。
【0051】
STEP2において、オブジェクトの生成が指示されている場合(Yes)、入力部4によって指示されている種類のオブジェクトが生成される(STEP7)。STEP4において、オブジェクトに付加された領域が指定されている場合(Yes)、この領域に対する処理が成される(STEP8)。よって、例えば、インクデータd1のチェックボックス54が指定された場合、チェックボックス54内にチェックされたことを示す表示がなされるとともに、チェックされたことが属性データベースdb1のオブジェクトデータod1−1の属性独自データ113に記録される。尚、STEP8の処理は、このチェックボックスへの処理以外に、重要度表示の指定が成されて重要度が変更されるような処理であっても構わないし、スケジュールの変更を行うための付加領域が設けられ、この付加領域の指定が成されてスケジュールが変更されるような処理であっても構わない。
【0052】
STEP5において、メニュー53の表示が指示されている場合(Yes)、メニュー53が表示される(STEP9)。このとき、メニュー53内の各メニューが指示されて、指示されたメニューに従った処理が施される。STEP6において、サイズ変更が指示されたことが確認されると(Yes)、ペン41の移動先に応じてオブジェクトのサイズが変更され、変更されたサイズに応じた幅及び高さが新たに、そのオブジェクトの位置・大きさデータとしてオブジェクトデータベースDBに記録される(STEP10)。又、STEP6において、サイズ変更の指示でない場合(No)、ペン41の移動先に応じてオブジェクトの位置が変更され、変更された位置が新たに、そのオブジェクトの位置・大きさデータとしてオブジェクトデータベースDBに記録される(STEP11)。
【0053】
<属性によるオブジェクト抽出動作>
まず、チェック項目を属性とするオブジェクトについては、未チェックであるかチェック済であるかによって抽出する方法、又は、重要度に従って抽出する方法、又は、重要度及びチェックを組み合わせて抽出する方法の3つの抽出方法が利用される。このとき、利用する抽出方法を入力部4で指定するとともに、抽出する条件も入力部4で指定する。
【0054】
よって、指定された抽出方法と抽出条件に応じたオブジェクトデータが属性データベースdb1を検索して属性独自データ113が確認されることで抽出される。そして、この抽出されたオブジェクトデータのカード番号データ111及びオブジェクト番号データ112よりオブジェクトデータベースDB内に格納されているオブジェクトデータが参照される。
【0055】
この参照されたオブジェクトデータ内の独自データ105より表示部5に表示するパターンが確認され、抽出されたオブジェクトが表示されて、オブジェクトの抽出リストが表示部5に表示される。このとき、抽出リストにおいて、その大きさの大きいオブジェクトについては一部又はファイル名が表示されるとともに、抽出されたオブジェクト数が多くリスト全体が表示領域50に表示できない場合は、リストを上下にスクロールして表示させるスクロールバーが生成されて表示される。
【0056】
よって、未チェックのオブジェクトが抽出された場合、属性データベースdb1が検索されて、属性独自データ113において未チェックであることが記録されたオブジェクトデータが抽出される。即ち、例えば、属性データベースdb1が図14の状態である場合、オブジェクトデータob1−1,ob1−2それぞれの属性独自データ113が未チェック状態であることを示しているので、オブジェクトデータob1−1,ob1−2が抽出される。
【0057】
そして、抽出されたオブジェクトデータob1−1,ob1−2それぞれのカード番号データ111及びオブジェクト番号データ112より、オブジェクトデータベースDBにおいてカードデータCd1を構成するオブジェクトデータOb1−1,Ob1−2であることが確認される。このようにして、オブジェクトデータOb1−1,Ob1−2が確認されると、オブジェクト種類データ102よりそれぞれがインクデータ及び画像データであることが確認される。
【0058】
そして、オブジェクトデータOb1−1,Ob1−2の独自データ105より、それぞれ、各点の座標位置及びファイル名が確認され、インクデータd1及び画像データd2が認識される。認識されたインクデータd1及び画像データd2は、図16のような抽出リスト70に表示される。このとき、抽出リスト70には、領域71aにインクデータd1が、領域71bに画像データd2の一部が表示される。そして、検索されたオブジェクトがこの2つであるため、領域71cが空欄となる。又、領域71a,71bそれぞれに隣接する部分にチェックボックス72a,72bが表示される。このチェックボックス72a,72bは、ペン41などによってチェックされたことが指示されると、チェック済であることを示す表示が成される。尚、画像データd2は、一部が表示されるものとしたが、ファイル名が表示されるものとしても構わない。
【0059】
又、スケジュールを属性とするオブジェクトについては、実行月毎に抽出されて1年間のスケジュールとして表示される方法、又は、実行日毎に抽出されて1月のスケジュールとして表示される方法、又は、実行時間毎に抽出されて1日のスケジュールとして表示される方法、又は、指定された期間に応じて抽出されて表示される方法などが利用される。このような抽出方法が入力部4で指定されるとともに、抽出する期間などの抽出条件が入力部4で指定されると、この期間に応じて抽出されて表示される。
【0060】
よって、指定された抽出方法と抽出条件に応じたオブジェクトデータが属性データベースdb2を検索して属性独自データ113より実行日時が指定期間内であることが確認されることで抽出される。そして、この抽出されたオブジェクトデータのカード番号データ111及びオブジェクト番号データ112よりオブジェクトデータベースDB内に格納されているオブジェクトデータが参照される。
【0061】
この参照されたオブジェクトデータ内の独自データ105より表示部5に表示するパターンが確認され、抽出されたオブジェクトが表示されて、オブジェクトの抽出リストが表示部5に表示される。このとき、時間毎に表示されるように指示されている場合、各オブジェクトの属性独自データ113よりその実行日及び実行時間が認識されて、同一の実行日及び実行時間のオブジェクトが同一欄に表示される。日にち毎に表示されるように指示されている場合、各オブジェクトの属性独自データ113よりその実行日が認識されて、同一の実行日のオブジェクトが同一欄に表示される。更に、月ごとに表示されるように指示されている場合、各オブジェクトの属性独自データ113よりその実行月が認識されて、同一の実行月のオブジェクトが同一欄に表示される。
【0062】
よって、例えば、属性データベースdb2が図14の状態である場合、オブジェクトデータob2−1の属性独自データ113が「2002年3月27日 09:00」を示している。そして、2002年3月のスケジュールについて検索されるとき、オブジェクトデータob2−1も抽出される。この抽出されたオブジェクトデータob2−1のカード番号データ111及びオブジェクト番号データ112より、オブジェクトデータベースDBにおいてカードデータCd1を構成するオブジェクトデータOb1−1であることが確認される。このようにして、オブジェクトデータOb1−1が確認されると、オブジェクト種類データ102よりそれぞれがインクデータであることが確認される。
【0063】
そして、図17のように、2002年3月のカレンダー80が表示され、3月27日を示す欄に、インクデータd1が表示される。このとき、3月27日の欄に全てが表示不可能であるので、インクデータd1の一部が表示される。尚、このインクデータは通常にカードに表示されるときよりも縮小されるようにしても構わない。更に、同様にして、3月21日の欄にインクデータda、3月28日の欄にインクデータdb、3月29日の欄にインクデータdc,ddがそれぞれ表示される。又、図17はインクデータのみとしたが、オブジェクトである画像データなどの他のデータが表示されるようにしても構わないし、又、オブジェクトとなる画像データなどのデータを表すファイル名が表示されるようにしても構わない。
【0064】
尚、上述において、オブジェクトを画像データやインクデータとして説明したが、テキストデータや音声データとしても構わない。又、属性についても、チェック項目やスケジュール以外のものについて設定しても構わない。よって、属性それぞれに応じたリストが、検索条件に応じてオブジェクトが抽出されて作成することができる。このとき、表示不可能であるオブジェクトについては、その一部としても構わないし、又、ファイル名としても構わない。このようにすることで、それぞれの属性に対して設定された検索条件に応じてオブジェクトを抽出したリストにより、ユーザーは容易にオブジェクトを検索することができる。
【0065】
<インクデータ作成時の表示方法>
上述のように各カードのオブジェクトが属性毎に管理されている情報処理装置において、インクデータ作成時の動作について、図18及び図19を参照して以下に説明する。
【0066】
ペン41を表示部5上のタッチパネルに接触させてインクデータが作成される際、作成されたインクデータのカード表示領域50における最下点の座標位置が確認される(STEP101)。そして、確認された最下点の座標位置とカード表示領域50の最下部分とのy座標による位置関係より余白の高さが求められ(STEP102)、この余白の高さが所定の閾値より小さいか否かを確認することでカード表示領域50に余白が存在する否かが認識される(STEP103)。
【0067】
STEP103で、カード表示領域50に余白がないものと認識されると(No)、ペン41が表示部5上のタッチパネルに接触された状態又はタッチパネルから離れてから所定時間が経過していない状態であることが確認されるなどして、ペン41による手書き途中の状態であるか否かが確認される(STEP104)。このとき、手書き途中であることが確認される限り(Yes)、STEP104の動作が行われ続ける。
【0068】
そして、ペン41がタッチパネルから離れて所定時間が経過したことが確認されると(Yes)、カード表示領域50の最下部分に最も近い行を構成する文字群又は図形群と認識される筆跡の最上点と最下点のy座標から最下行の高さhが確認される(STEP105)。このようにして認識された最下行の高さhに幾分か冗長させた高さh+α分だけ上側(y座標方向)にカード表示領域50に表示されているオブジェクト全てをスクロールさせる(STEP106)。
【0069】
STEP106のスクロール動作が行われたとき、又は、STEP103において余白が有ることが確認されたとき(Yes)、タッチパネルからペン41が離れてから所定時間が経過したことが確認されるなどしてインクデータの作成が終了したか否かが確認される(STEP107)。尚、STEP104及びSTEP107が時間で判断されるとき、STEP104で判断される時間の方を短く設定する。
【0070】
このとき、インクデータの作成が終了したことが確認されると(Yes)、上述のようにしてオブジェクトデータベースDBに格納されるなどしてオブジェクトデータが作成され、動作が終了する(STEP108)。又、STEP107において、インクデータの作成が終了していない場合(No)、STEP101に移行して、再び、STEP101以降の動作が行われる。
【0071】
よって、図19(a)のように、カード表示領域50にインクデータD1となるオブジェクトが作成されているとき、このインクデータD1の最下点αのy座標が確認される。そして、この最下点αのカード表示領域50の最下部分から高さhxが所定閾値htより短いと、余白がないものと認識される。このとき、タッチパネルからペン41が離れて所定時間t1が経過するなどして手書き途中でないことが確認されると、インクデータD1内で最下行となる文字群90(図19(a)では、「まみむめも」に相当する)の最下点αと最上点βのy座標を確認することで、最下行の高さhyを求める。このように最下行の高さhyを求めると、図19(b)のように、余白の高さがhy+αとなるように、インクデータD1を上側にスクロールさせる。よって、ペン41による書き込み可能な余白が生成される。
【0072】
尚、本例では、最下行の高さに基づいてスクロールする位置を設定するものとしたが、各行の高さを求めて格納し、それらの平均値に基づいてスクロールする位置を設定するようにしても構わない。又、図18のフローチャートのSTEP103で余白の存否を確認する前に、最下行の高さ又は各行の高さの平均値などを確認し、確認した最下行の高さ又は各行の高さの平均値などよりも余白部分の高さが低くなったときに、余白がないものと判断するようにしても構わない。
【0073】
<サブオブジェクトの作成>
又、上述の情報処理装置において、カードを構成するオブジェクトのうち他のオブジェクトと関連づけられたオブジェクトがサブオブジェクトとして作成される。このようなサブオブジェクトの作成方法及び表示方法について、図面を参照して以下に説明する。
【0074】
今、図20(a)のように、カード表示領域50にインクデータd10,d12及び画像データd11がそれぞれ狭い間隔で作成されて表示されているものとする。これら3つのオブジェクトd10〜d12はそれぞれ、図21のように、オブジェクトデータベースDB内において、カードCdxを作成するオブジェクトデータOdx−1〜Odx−3として格納されている。このオブジェクトデータOdx−1〜Odx−3にはそれぞれ、番号1〜3となるオブジェクト番号データ101が与えられている。
【0075】
このとき、インクデータd10のサブオブジェクトを作成するために、インクデータd10と画像データd11との間となる領域で、インクデータd10の左端よりも右側の任意の点p(インクデータd10の左端よりも右側で有れば特定されない点)がペン41によって指示される。よって、インクデータd10のサブオブジェクトが挿入されることが入力部4のタッチパネルよりCPU2が確認し、図20(b)のように、インクデータd10を表す矩形領域の高さh1分だけ下に画像データd11とインクデータd12とを下にスクロールさせて表示部5に表示する。
【0076】
その後、インクデータをサブオブジェクトとして作成する場合、カード表示部領域50の余白部分を確認する場合と同様、最下行となる文字群及び図形群と下側に隣接する画像データd11との間隔を確認する。そして、サブオブジェクトとなるインクデータの作成が終了するまで、最下行となる文字群及び図形群と下側に隣接するオブジェクトとの間に適当な間隔が開くように、画像データd11及びインクデータd12の位置を下側にスクロールするなどして設定する。このサブオブジェクトとなるインクデータの作成が終了すると、サブオブジェクトと画像データd11との間隔が消去されるように、画像データd11及びインクデータd12を上側にスクロールさせる。
【0077】
又、画像データなどファイル名を指定するようなデータをオブジェクトとして作成する場合、その画像データの大きさより高さを確認する。そして、このように確認した高さ分だけ画像データd11及びインクデータd12を下側にスクロールさせる。又、テキストデータがサブオブジェクトとして作成される場合、インクデータがサブオブジェクトとされるときと同様の動作を行うようにしても構わない。
【0078】
更に、サブオブジェクト作成後、サブオブジェクトの大きさが拡大又は縮小されたとき、まず、拡大又は縮小後のサブオブジェクトの大きさより高さを確認する。そして、拡大した場合は変更した高さ分だけ画像データd11及びインクデータd12を下側に、又、縮小した場合は変更した高さ分だけ画像データd11及びインクデータd12を上側に、スクロールさせる。
【0079】
このようにしてサブオブジェクトが作成されるとき、図22(a)のようにして、インクデータd13がサブオブジェクトとして作成されるものとする。このとき、インクデータd13の親オブジェクトとなるインクデータd10には、サブオブジェクトの表示・非表示を示すためのボタン95が付加される。そして、インクデータd13は、図23のように、オブジェクト番号4となるオブジェクト番号101が与えられるオブジェクトデータOdx−4としてオブジェクトデータベースDBのカードデータCdxが格納される領域に格納される。又、インクデータd11を表すオブジェクトデータOdx−1のサブオブジェクトであることを確認するために親オブジェクトのオブジェクト番号1を表す親オブジェクト番号データ106が記録される。
【0080】
更に、図23のように、オブジェクトデータOdx−1については、サブオブジェクトを備えることを表すリンクデータ104−sが作成される。又、サブオブジェクトを備えるオブジェクトデータを管理するための属性データベースdbiには、カード番号Cdxであるカード番号データ111とオブジェクト番号1であるオブジェクト番号データ112とを備える属性番号z1が与えられるオブジェクトデータodi−1として格納される。
【0081】
このとき、サブオブジェクトを表示するように指定されると、オブジェクトデータodi−1の属性独自データ113は、サブオブジェクトがOdx−4のオブジェクト番号4を示すとともにサブオブジェクトを表示することを示すものとなる。又、オブジェクトデータOdx−1のリンクデータ104−sは、属性番号z1と属性データベースdbiを表すデータとなる。
【0082】
更に、インクデータd10に別のサブオブジェクトを作成することが、インクデータd10とインクデータd13との間の領域で、インクデータd10の左端よりも右側の任意の点q(インクデータd10の左端よりも右側で有れば特定されない点)がペン41によって指示される。よって、点pが特定されたときと同様、もう一つのサブオブジェクトが作成されるように、図22(b)のように、画像データd11及びインクデータd12が下側にスクロールする。
【0083】
その後、図24のように、画像データd14がサブオブジェクトとして作成されると、図2525のように、オブジェクト番号5となるオブジェクト番号データ101と、インクデータd11のサブオブジェクトであることを表すためにオブジェクト番号1となる親オブジェクト番号データ106とを備えたオブジェクトデータOdx−5がオブジェクトデータベースDB内に格納される。又、属性管理データベースdbiにおいては、オブジェクトデータodi−1にはサブオブジェクトとなるオブジェクト番号5が付加された属性独自データ113が作成される。
【0084】
このようにしてサブオブジェクトが作成されるとき、サブオブジェクトとなるオブジェクトにサブオブジェクトが設けられることができる。又、サブオブジェクトについても、属性を与えることができ、親オブジェクトとなるオブジェクト同様に属性データベースで管理され、属性毎に抽出することができる。
【0085】
尚、サブオブジェクトの作成を指示するとき、属性を設定するときと同様、サブオブジェクトの親オブジェクトとなるオブジェクトの矩形領域における指定部分を指定してメニュー53(図6)を表示し、メニュー53内にサブオブジェクトを作成するためのメニューを指定することで指示するようにしても構わない。
【0086】
<サブオブジェクトの表示>
上述のように作成されたサブオブジェクトを備えたカードにおいて、インクデータd10のサブオブジェクトとなるインクデータd13及び画像データd14を非表示とされているとき、カード表示領域50は、図26のように、インクデータd10,d12及び画像データd11のみしか表示されない。尚、このとき、サブオブジェクトを備えたオブジェクトデータを管理する属性データベースdbiにおいて、インクデータd10を示すオブジェクトデータodi−1内の属性独自データ113は、非表示とすることを示す内容となっている。
【0087】
そのため、オブジェクトデータベースDBよりオブジェクトデータOdx−1を確認したとき、リンクデータ104−sより属性データベースdbi内のオブジェクトデータodi−1を確認するが、属性独自データ113より非表示とすることが認識される。よって、これらオブジェクトd10〜d13は、大きさ・位置データ103に応じた位置に表示され、その間隔を狭くするとともに、インクデータd10に付加されたサブオブジェクトを備えることを示すボタン95が表示されている。
【0088】
そして、インクデータd10のサブオブジェクトを表示するために、ボタン95の表示されている領域がペン41で押圧されると、まず、オブジェクトデータOdx−1のリンクデータ104−sより属性データベースdbi内のオブジェクトデータodi−1が認識される。このオブジェクトデータodi−1の属性独自データ113を表示とするように設定が変更されるとともに、サブオブジェクトがオブジェクト番号4,5となるオブジェクトデータOdx−4,Odx−5であることが確認される。
【0089】
よって、オブジェクトデータベースDB内のオブジェクトデータOdx−4,Odx−5より、サブオブジェクトとなるインクデータd13及び画像データd14が確認される。このとき、オブジェクトデータOdx−4,Odx−5それぞれの位置・大きさデータ103より高さが確認され、それぞれの高さの和に相当する分だけ、画像データd11及びインクデータd12を下にスクロールさせる。その後、オブジェクトデータOdx−4,Odx−5それぞれの位置・大きさデータ103より表示される位置が確認され、インクデータd10と画像データd11の間に、図24のように、インクデータd13及び画像データd14が表示される。
【0090】
この図24のような表示状態において、再度、ボタン95が指定されると、まず、インクデータd11のサブオブジェクトとなるインクデータd13及び画像データd14が非表示とされる。このとき、オブジェクトデータodi−1の属性独自データ113を非表示とする。その後、画像データd11及びインクデータd12を、インクデータd13及び画像データd14の高さの和に相当する分だけ上にスクロールさせて、図26のような表示状態にする。
【0091】
【発明の効果】
本発明によると、様々な形態のオブジェクトデータを、それぞれに与えた属性毎に統一的に管理することができるため、様々な形態のオブジェクトデータ全てから各属性に応じた検索を行うことができる。又、従来のように複数のオブジェクトによって構成されるカードのみの抽出でなく、各オブジェクト毎の抽出を行うことができる。更に、現在表示されているオブジェクトのみの検索でなく、既に作成されて記憶されたオブジェクトをも検索して抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報処理装置の内部構成を示すブロック図。
【図2】記憶部内に格納されるデータ構造を示すブロック図。
【図3】表示部内にインクデータが表示された例を示す図。
【図4】インクデータの座標位置及び大きさを示す図。
【図5】図4のような表示が成されるときのデータ構造を示すブロック図。
【図6】表示部内にメニューが表示された例を示す図。
【図7】表示部内にチェック項目が与えられたイメージデータが表示された例を示す図。
【図8】図7のような表示が成されるときのデータ構造を示すブロック図。
【図9】表示部内に画像データ選択メニューが表示された例を示す図。
【図10】表示部内にインクデータ及び画像データが表示された例を示す図。
【図11】表示部内にチェック項目が与えられたイメージデータ及び画像データが表示された例を示す図。
【図12】図11のような表示が成されるときのデータ構造を示すブロック図。
【図13】表示部内にスケジュール入力用のカレンダーが表示された例を示す図。
【図14】図13においてスケジュール日時が与えられたときのデータ構造を示すブロック図。
【図15】タッチパネルによる入力動作を示すフローチャート。
【図16】チェック設定による抽出リストが表示された例を示す図。
【図17】スケジュールによる抽出リストが表示された例を示す図。
【図18】インクデータの入力動作を示すフローチャート。
【図19】インクデータの入力動作時の表示例を示す図。
【図20】サブオブジェクトを挿入する前の表示例を示す図。
【図21】図20(a)のような表示が成されるときのデータ構造を示すブロック図。
【図22】インクデータのサブオブジェクトを挿入した時の表示例を示す図。
【図23】図22(a)のような表示が成されるときのデータ構造を示すブロック図。
【図24】画像データのサブオブジェクトを更に追加挿入した時の表示例を示す図。
【図25】図24のような表示が成されるときのデータ構造を示すブロック図。
【図26】追加されたサブオブジェクトを非表示とした時の表示例を示す図。
【符号の説明】
1 記憶部
2 CPU
3 メモリ
4 入力部
5 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
種類の異なる複数のオブジェクトを表示する表示部と、前記オブジェクトを作成するように操作される入力部と、当該入力部の入力に応じて作成した前記オブジェクトのオブジェクトデータを生成するとともに当該オブジェクトデータに基づいて前記表示部に前記オブジェクトを表示させる制御部とを備えるとともに、前記表示部に同時に表示される複数の前記オブジェクトのオブジェクトデータ群によりカードデータを作成する情報処理装置において、
前記入力部による入力に従い、前記制御部によって前記オブジェクトに対してn種類の属性を与えることができるとともに、
前記カードデータ毎に、前記カードデータを構成する複数のオブジェクトデータを管理するオブジェクトデータベースと、
前記n種類の属性毎に設けられるとともに、前記オブジェクト毎に設定された属性に基づいて管理するn個の属性データベースと、
を有し、
前記オブジェクトデータベースに格納された前記オブジェクトデータに当該オブジェクトデータが表すオブジェクトに与えられた属性に対する前記属性データベースでの管理位置を表す情報を与えるとともに、前記属性データベースに格納された前記オブジェクトデータに当該オブジェクトデータが表すオブジェクトの前記オブジェクトデータベースでの管理位置を表す情報を与えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記オブジェクトの有する前記属性に関する設定事項を前記オブジェクトに付随させて前記表示部に表示させるとき、当該オブジェクトの前記属性データベースにおける管理位置を前記オブジェクトデータベース内の前記オブジェクトデータより確認し、確認した前記属性データベースにおける管理位置の記録内容より当該オブジェクトの有する前記属性に関する設定事項を認識して表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
所望の属性を利用して前記オブジェクトを抽出する際、当該属性の設定事項を指定することで、当該属性に対する前記属性データベースから指定された前記設定事項に応じたオブジェクトを確認して前記オブジェクトデータベースでの管理位置を認識するとともに、確認した前記設定事項に応じたオブジェクトの一覧を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記オブジェクトの一覧が、オブジェクトそのものを表示したものであることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示部に表示されているオブジェクトの下端と前記表示部における表示領域の下端との距離が第1所定値以下となったとき、前記表示部の表示領域において、当該オブジェクトの下端と前記表示部の表示領域の下端との距離が第2所定値となるまで前記表示部の表示領域に表示されている全オブジェクトを移動させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記入力部に、前記表示部の表面に設置されるとともに外部から接触された位置を前記表示部での座標位置に対応づけて入力を確認するタッチパネルを備えて、前記タッチパネルに接触された筆跡を示すイメージデータを前記オブジェクトの一つとして生成するとともに、
当該イメージデータを生成する際、当該イメージデータを表す前記筆跡の最下端と前記表示部の表示領域の下端との距離が第1所定値以下となったとき、当該イメージデータを表す前記筆跡の最下端と前記表示部の表示領域の下端との距離が第2所定値となるまで前記表示部の表示領域に表示されている全オブジェクトを移動させることを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記オブジェクトが、他のオブジェクトと関連づけられるサブオブジェクトを含み、
当該サブオブジェクトを作成する際、前記表示部の表示領域において、当該サブオブジェクトが関連づけられる他のオブジェクトである親オブジェクトの下側に当該サブオブジェクトを表示する領域を確保することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示部の表示領域において、前記親オブジェクよりも下側に位置する当該親オブジェクト及び前記サブオブジェクト以外の他のオブジェクトを下側に移動させることによって前記サブオブジェクトを表示する領域を確保することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記表示部において前記カードデータを構成する前記オブジェクトを表示しているとともに、当該オブジェクトに前記サブオブジェクトが含まれているとき、
前記入力部によって前記サブオブジェクトを表示する前記親オブジェクトが指定されると、前記表示部の表示領域において、当該親オブジェクトよりも下側に位置する前記他のオブジェクトを下側に移動させて、当該親オブジェクトの下側に隣接するように当該親オブジェクトに関連づけられた前記サブオブジェクトを表示し、
前記入力部によって前記サブオブジェクトを非表示とする前記親オブジェクトが指定されると、前記表示部の表示領域において、当該親オブジェクトに関連づけられた前記サブオブジェクトが非表示となるとともに、当該親オブジェクトの下側に隣接するように前記他のオブジェクトを上側に移動させることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
種類の異なる複数のオブジェクトによるオブジェクトデータを組み合わせることによってカードデータが作成されるとともに、前記オブジェクトデータ及びカードデータを管理する情報管理方法において、
前記オブジェクトに対してn種類の属性が与えられ、
前記カードデータ毎に前記カードデータを構成する複数のオブジェクトデータを管理するオブジェクトデータベースが作成されるとともに、
前記オブジェクト毎に設定された属性に基づいて管理するn個の属性データベースが前記n種類の属性毎に作成され、
前記オブジェクトデータベースに格納された前記オブジェクトデータに当該オブジェクトデータが表すオブジェクトに与えられた属性に対する前記属性データベースでの管理位置を表す情報を与えるとともに、前記属性データベースに格納された前記オブジェクトデータに当該オブジェクトデータが表すオブジェクトの前記オブジェクトデータベースでの管理位置を表す情報を与えることを特徴とする情報管理方法。
【請求項11】
前記オブジェクトの前記属性データベースにおける管理位置を前記オブジェクトデータベース内の前記オブジェクトデータより確認し、確認した前記属性データベースにおける管理位置の記録内容より当該オブジェクトの有する前記属性に関する設定事項を認識することを特徴とする請求項10に記載の情報管理方法。
【請求項12】
所望の属性を利用して前記オブジェクトを抽出する際、当該属性の設定事項を指定することで、当該属性に対する前記属性データベースから指定された前記設定事項に応じたオブジェクトを確認して前記オブジェクトデータベースでの管理位置を認識するとともに、確認した前記設定事項に応じたオブジェクトを抽出することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の情報管理方法。
【請求項13】
種類の異なる複数のオブジェクトによるオブジェクトデータを組み合わせることによってカードデータを作成するとともに当該カードデータを構成する複数のオブジェクトを表示する表示部を備えた情報処理装置におけるオブジェクト表示方法において、
前記表示部に表示されているオブジェクトの下端と前記表示部における表示領域の下端との距離が第1所定値以下となったとき、前記表示部の表示領域において、当該オブジェクトの下端と前記表示部の表示領域の下端との距離が第2所定値となるまで前記表示部の表示領域に表示されている全オブジェクトを移動させることを特徴とするオブジェクト表示方法。
【請求項14】
前記情報処理装置が、前記表示部の表面に設置されるとともに外部から接触された位置を前記表示部での座標位置に対応づけて入力を確認するタッチパネルを備えて、前記タッチパネルに接触された筆跡を示すイメージデータを前記オブジェクトの一つとして生成するとともに、
当該イメージデータが生成される際、当該イメージデータを表す前記筆跡の最下端と前記表示部の表示領域の下端との距離が第1所定値以下となったとき、当該イメージデータを表す前記筆跡の最下端と前記表示部の表示領域の下端との距離が第2所定値となるまで前記表示部の表示領域に表示されている全オブジェクトを移動させることを特徴とする請求項13に記載のオブジェクト表示方法。
【請求項15】
前記オブジェクトが、他のオブジェクトと関連づけられるサブオブジェクトを含み、
当該サブオブジェクトを作成する際、前記表示部の表示領域において、当該サブオブジェクトが関連づけられる他のオブジェクトである親オブジェクトの下側に当該サブオブジェクトを表示する領域を確保することを特徴とする請求項13又は請求項14に記載のオブジェクト表示方法。
【請求項16】
前記表示部の表示領域において、前記親オブジェクよりも下側に位置する当該親オブジェクト及び前記サブオブジェクト以外の他のオブジェクトを下側に移動させることによって前記サブオブジェクトを表示する領域を確保することを特徴とする請求項15に記載のオブジェクト表示方法。
【請求項17】
前記表示部において前記カードデータを構成する前記オブジェクトを表示しているとともに、当該オブジェクトに前記サブオブジェクトが含まれているとき、
前記サブオブジェクトを表示する前記親オブジェクトが指定されると、前記表示部の表示領域において、当該親オブジェクトよりも下側に位置する前記他のオブジェクトを下側に移動させて、当該親オブジェクトの下側に隣接するように当該親オブジェクトに関連づけられた前記サブオブジェクトを表示し、
前記サブオブジェクトを非表示とする前記親オブジェクトが指定されると、前記表示部の表示領域において、当該親オブジェクトに関連づけられた前記サブオブジェクトが非表示となるとともに、当該親オブジェクトの下側に隣接するように前記他のオブジェクトを上側に移動させることを特徴とする請求項15又は請求項16に記載のオブジェクト表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2004−213115(P2004−213115A)
【公開日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−378804(P2002−378804)
【出願日】平成14年12月27日(2002.12.27)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】