説明

情報処理装置

【課題】手元資料をプレゼンタ(講演者)のみが参照できる表示方向(視野方向)に表示させることで、観客に対しては情報過多にならない状態での表示が可能で、且つプレゼンタにとって手元資料の参照を容易にすることが可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、複数の表示方向に異なる画像を同時に表示可能なマルチプルビュー方向表示装置を備える。情報処理装置は、マルチプルビュー方向表示装置に対する利用者(講演者)の位置を検知する検知手段と、特定の画像を、検知手段で検知した利用者の位置に合わせた特定の表示方向(例えばC画面で見える視野方向)に、マルチプルビュー方向表示装置で表示する制御を行う表示制御手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の表示方向に異なる画像を同時に表示するマルチプルビュー方向表示装置を備えた情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、大画面のLCD(Liquid Crystal Display)等の画像表示装置を備えた情報処理装置を用い、資料となるファイルを開いてその画像を表示しながら、プレゼンテーションが行われることがある。このとき、プレゼンタ(講演者)は、観客に対しても表示した資料の画像と同時に手元のメモ(手元資料)で内容を補いながら、プレゼンテーションを進めることがある。
【0003】
一方、特許文献1には、複数の表示方向に異なる画像を同時に表示するマルチプルビュー方向表示装置が開示されている。
【特許文献1】特開2005−78076公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、プレゼンテーション中に手元資料を速やかに参照することは難しく、さらに、手元資料まで全て表示画面に表示してしまうと、観客にできるだけ開示したくない内容を含まざるを得なくなることがあるといった問題や、表示内容が多くなり過ぎて雑然とした画面となってしまい、分かり難い表示となってしまうといった問題がある。また、特許文献1には、このような問題に対する解決方法は開示されていない。
【0005】
本発明は、上述のごとき実状に鑑みてなされたものであり、手元資料をプレゼンタのみが参照できる表示方向(視野方向)に表示させることで、観客に対しては情報過多にならない状態での表示が可能で、且つプレゼンタにとって手元資料の参照を容易にすることが可能な情報処理装置を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述のごとき課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、複数の表示方向に異なる画像を同時に表示可能なマルチプルビュー方向表示装置を備えた情報処理装置において、該マルチプルビュー方向表示装置に対する利用者の位置を検知する検知手段と、特定の画像を、前記検知手段で検知した利用者の位置に合わせた特定の表示方向に、前記マルチプルビュー方向表示装置で表示する制御を行う表示制御手段とを備えることを特徴としたものである。
【0007】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記検知手段は、前記マルチプルビュー方向表示装置の所定の位置にそれぞれ配設された、非接触カードと通信を行う複数の通信手段でなることを特徴としたものである。
【0008】
第3の技術手段は、第2の技術手段において、前記複数の通信手段のいずれかによって前記非接触カードから識別情報を読み取り、該読み取られた識別情報を認証する認証手段を備え、前記表示制御手段は、前記認証手段で認証が成功した場合のみ、前記特定の画像を表示する制御を行うことを特徴としたものである。
【0009】
第4の技術手段は、第2又は第3の技術手段において、前記表示制御手段は、前記非接触カードに記憶されているファイル又はファイルの格納場所を示す情報を前記複数の通信手段のいずれかによって読み取り、該読み取られたファイルの画像又は該読み取られた格納場所を示す情報から得たファイルの画像を、前記特定の画像として表示する制御を行うことを特徴としたものである。
【0010】
第5の技術手段は、第1〜第4のいずれかの技術手段において、前記検知手段は、前記利用者の位置として、表示画面平面の横方向及び縦方向の座標を検知し、前記表示制御手段は、前記検知された横方向及び縦方向の座標に基づいて前記特定の表示位置を決定することを特徴としたものである。
【0011】
第6の技術手段は、第1の技術手段において、前記検知手段は、前記マルチプルビュー方向表示装置の横方向に複数配設された焦電センサからなることを特徴としたものである。
【0012】
第7の技術手段は、第1の技術手段において、前記検知手段は、当該情報処理装置を設置する床面に配設された複数のシートスイッチからなることを特徴としたものである。
【0013】
第8の技術手段は、第1〜第7のいずれかの技術手段において、前記表示制御手段は、前記検知手段で検知された利用者の位置が表示画面の左右いずれの領域に位置するかに応じて、前記特定の表示方向を選択することを特徴としたものである。
【0014】
第9の技術手段は、第1〜第8のいずれかの技術手段において、前記表示制御手段は、特定の画像を、特定の表示位置に前記マルチプルビュー方向表示装置で表示する制御を行い、且つ、前記特定の表示位置を補正する表示位置補正手段を有することを特徴としたものである。
【0015】
第10の技術手段は、第1〜第8のいずれかの技術手段において、前記表示制御手段は、特定の画像を、前記検知手段で検知した利用者の位置に合わせた特定の表示方向及び特定の表示位置に、前記マルチプルビュー方向表示装置で表示する制御を行うことを特徴としたものである。
【0016】
第11の技術手段は、第10の技術手段において、前記表示制御手段は、前記特定の表示位置を補正する表示位置補正手段を有することを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、情報処理装置において、手元資料をプレゼンタのみが参照できる表示方向に表示させることで、観客に対しては情報過多にならない状態での表示が可能で、且つプレゼンタにとって手元資料の参照を容易にすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の一例を示す外観図である。図1で例示する情報処理装置は、表示装置10と、表示装置10に接続されたPC等の制御装置(図示せず)とを備えた情報表示装置であり、主として会議などでの利用に好適な情報表示システム(以下、単に「表示システム」という)である。
【0019】
ここで例示する表示装置10は、その画像データを表示する薄型且つ大型のLCDパネル等の表示手段11に加え、表示手段11の画面の前面側に設けられ、表示手段11で表示された情報に対する操作を行うためのタッチパネル12を備えている。タッチパネル12は、タッチペンや指などによりタッチされた位置の座標を入力する装置であり、制御装置にその操作信号(座標を示す信号等)を送るよう構成しておくとよい。タッチパネル12は、LED(Light Emitting Diode)アレイとフォトトランジスタアレイを表示手段11のフレームに設けておき、遮られた光を検出するなど、様々な構成及び座標検出方式が採用できる。なお、本発明に係る情報処理装置はこの表示手段11に相当する表示装置を備えていればよく、タッチパネル12は具備しなくてもよい。
【0020】
制御装置は、表示対象となる画像データを表示手段11に送り、表示手段11に表示させる制御を行う表示制御手段を有する。また、この制御装置は、表示装置10に内蔵しても外付けしてもよい。
【0021】
また、この表示システムは、図1で例示するように、表示装置10及び制御装置の他に、表示装置10を支持するための台座(スタンド)20を備えている。台座20は、左右一対の脚部21と、基台22と、基台キャスター(移動用車輪)23とを備えている。一対の脚部21は、基台22と表示装置10とを連結するために設けられたものである。基台キャスター23は、表示装置10を含む表示システム全体の移動を容易にするために、基台22の底部に設けられたものである。なお、台座20はこの表示システムに設けなくてもよい。
【0022】
本発明で搭載する表示手段11は、複数の表示方向に異なる画像を同時に表示することが可能なマルチプルビュー方向表示装置である。そして、本発明の主たる特徴の一つとして、この表示システムは、表示手段(マルチプルビュー方向表示装置)11に対する利用者の位置を検知する検知手段を備え、表示制御手段はこの検知手段に基づく表示制御を行う。
【0023】
より具体的には、表示制御手段は、特定の画像を、検知手段で検知した利用者(講演者)の位置に合わせた特定の表示方向(特定の視野方向)に、表示手段(マルチプルビュー方向表示装置)11で表示する制御を行う。また、表示制御手段は、特定の表示方向だけでなく、検知手段で検知した講演者の位置に合わせた特定の表示位置に、特定の画像を表示する制御を行うことが好ましい。
【0024】
以下、図2〜図7を参照して、この検知手段が、非接触カードと通信を行う複数の通信手段(送受信手段)でなる例を挙げる。これら複数の通信手段は、マルチプルビュー方向表示装置の所定の位置にそれぞれ配設しておく。配設する数や位置は基本的に特定の画像を表示する表示方向及び表示位置が判定できればよく、以下に示す例に限ったものではない。
【0025】
図2は、図1の表示システムの利用例を示す図で、表示システムを使用しているシーンを上から見た状態を示す図である。また、図3及び図4は、図2の利用例において表示される複数の表示方向の画面例を示す図で、図3は図2のB画面を示す図、図4は図2のC画面の例を示す図である。
【0026】
図2に示すように、マルチプルビュー方向表示装置11として3方向に異なる画像を表示可能なトリプルビュー方向表示装置を適用した場合に、画面の右側に講演者(プレゼンタ)が居て、画面の正面にその観客が居るシーンを想定する。さらに、マルチプルビュー方向表示装置11において、図3の「地域の問題を考える集い」の情報を示すプレゼンテーション画像(発表画像)40を表示し、講演者がプレゼンテーションするシーンを想定して、説明する。図3では発表画像40中にポインタ画像41を表示した例を示しているが、このポインタ画像はタッチパネル12により移動操作可能としておいてもよい。また、発表画像40の元のファイルを適切に作成しておけば、プレゼンテーションの進行度合いに合わせて、プレゼンテーション中にポインタ画像41を自動的に移動させるように表示させることもできる。
【0027】
このようなシーンでは観客に発表画像40を視認させる。そのために、表示制御手段は、発表画像40の元のファイルを読み出し、発表画像40をマルチプルビュー方向表示装置11の正面方向(図2のB画面として見える視野方向を参照)に表示するよう制御する。このファイルは、講演者がタッチパネル12や他の操作部などで指定し、制御装置の記憶部などから読み出せばよい。
【0028】
そして、図2の例の場合、講演者が非接触カード60を複数の通信手段の通信範囲内のいずれかにもっていくことで、配設されている複数の通信手段のうち画面の右側に位置する通信手段によって、講演者がもつ非接触カード60が検知される。図3及び図4の例では、講演者の胸ポケットに非接触カード60が入れられており、非接触カード60の検出位置(アンテナ30の位置)を講演者の位置として検出できる。このようにして、この表示システムが、講演者の位置が画面の右側であることを検知できる。
【0029】
この検知に基づき、表示制御手段は、特定の画像を、検知した講演者の位置(表示画面の右側の領域の位置)に合わせた右方向(図2のC画面として見える視野方向を参照)に、マルチプルビュー方向表示装置11で表示する制御を行う。より具体的には、表示制御手段は、特定の画像(図4の例では手元資料画像42)の元となるファイルを読み出し、発表画像40をマルチプルビュー方向表示装置11の右方向(図2のC画面として見える視野方向を参照)に表示するよう制御する。このファイルは、講演者がタッチパネル12や他の操作部などで指定すればよい。
【0030】
ここで、検知した講演者の位置と特定の表示方向とは予め対応付けて制御装置の記憶部に記憶しておき、それを読み出せばよい。特に、この例でその結果を示したように、表示制御手段は、検知された講演者の位置が表示画面の左右いずれの領域に位置するかに応じて、左方向/右方向の中から特定の表示方向を選択することが好ましい。勿論、正面方向も選択対象の一つとして含めてもよいが、その場合には、縦方向に3分割した3領域のいずれの領域に位置するかに応じて、特定の表示方向を選択すればよい。このような選択対象を記憶させておいた場合でも、講演者と観客との位置関係に基づき、その表示装置の設置位置と設置方向(設置する際に画面の正面方向をどちらに向けるかを示す方向)とを調節すれば有益になる。
【0031】
また、講演者自身も発表画像40自体を視認できないと困るので、表示制御手段は、発表画像40の元のファイルを読み出し、発表画像40をマルチプルビュー方向表示装置11の右方向(図2のC画面として見える視野方向を参照)に表示するよう制御し、その後、上述の手元資料画像42に対する表示制御を行えばよい。これにより、図4で例示したように、手元資料画像42が上書きされた発表画像40が講演者に視認できるように表示できる。
【0032】
このようにして、講演者は表示された手元資料画像42を見て補足説明しながら、発表画像40に記載された内容のプレゼンテーションが可能となる。マルチプルビュー方向表示装置11は異なる方向にA画面、B画面、C画面の3画面が表示され、C画面を見る位置に講演者、B画面を見る位置に観客が位置することになる。なお、A画面に表示する画像について説明していないが、この例では特にどのようなものでもよい。例えば、A画面の画像としてB画面の画像と同じものを表示しておけば、観客が移動してマルチプルビュー方向表示装置11の手前に来て質問などした場合にも、その観客が移動前と同じ画像を視認することができる。
【0033】
また、特定の画像の表示位置は任意に予め設定された位置として表示制御すればよい。特定の画像の表示位置を検知した講演者の位置に合わせる場合には、非接触カード60の検出位置、すなわち通信手段をより多く設けておき、またその検出位置に表示座標を対応付けて記憶部に記憶させておき、その表示座標を特定の画像の中心や始点などに合わせればよい。これにより、講演者は、自身(非接触カード60)の近傍に手元資料画像42を表示させることができ、手元資料を容易に参照でき、プレゼンテーションを行い易くなる。
【0034】
また、表示位置を講演者の位置に合わせて表示制御する形態であっても、或いは任意に予め設定された位置に表示制御する形態であっても、表示後の操作による移動又は自動的な移動が可能なようにしておくことが好ましい。操作による移動は制御装置における操作部又はタッチパネル12で可能となる。自動的な移動を可能にするためには、表示制御手段は、特定の表示位置を補正する表示位置補正手段を有するよう構成しておく。自動的に移動を行う際にも、発表画像40から白画像を検出し、その白画像が連続する領域であって手元資料画像42が収まる領域を発表画像40の中から検出して、手元資料画像42をその領域に設定し(その領域に移動するように)表示位置を補正すればよい。その際、表示位置も講演者の位置に合わせて表示制御する形態においては、その位置により近い領域を検出すればよい。他の例として、発表画像40の背景色(白である場合もあり)を検出し、その背景色が連続する領域であって手元資料画像42が収まる領域を発表画像40の中から検出して、その領域に手元資料画像42を移動するように表示位置を補正すればよい。
【0035】
以上の例では、図4において手元資料画像42を発表画像40と別々の画像として表示制御して表示させた例を示した。その代替制御として、図4のごとき手元資料画像42が予め組み込まれた発表画像40のファイルを読み出して右方向に表示するよう制御し、且つ、図3のごとき手元資料画像42が含まれない発表画像40のファイルを読み出して正面方向に表示するよう制御してもよい。
【0036】
図5は、図1の表示システムの一構成例を示すブロック図で、図1において台座20及びタッチパネル12を除いた部分の構成例であって、検知手段として複数の通信手段を設けた場合の構成例を示している。
【0037】
図5で例示する表示システムでは、上述の制御装置が、メモリ13、LCDコントローラ14、CPU(Central Processing Unit)15、ハードディスクドライブ(HDD)16、NIC(Network Interface Card)17、アンテナ群30、セレクタ31、及び通信ユニット32により構成されるものとして説明する。なお、タッチパネル12はCPU15に接続しておくことで、CPU15でその操作信号(座標を示す信号等)が得られる。また、キーボード、マウスなどの操作部(操作装置)を具備し、CPU15に操作信号を伝えるよう構成しておき、この操作部でユーザ操作可能としてもよい。
【0038】
CPU15は、表示装置10の全体の制御を行う。メモリ13、HDD16は、オペレーションシステム(OS)を含むプログラムと、そのプログラムで読み出し可能なデータとを記憶する。メモリ13は、例えばOSを記憶したROM(Read Only Memory)とプログラムの実行領域(作業領域)としてのRAM(Random Access Memory)とで構成するとよく、HDD16はそれ以外のプログラムやデータを格納しておくとよい。そして、本発明は、表示制御手段における検知位置に合わせた表示方向(及び表示位置)の決定を行う手段として、CPU15を機能させるための表示方向(及び表示位置)決定プログラムを、上述のプログラムの一部としてメモリ13又はHDD16に組み込むことで、実装できる。また、NIC17は、図示しないファイルサーバ、クライアントPC、WEBサーバなどとネットワーク接続するためのネットワーク通信手段の一例である。
【0039】
以下、マルチプルビュー方向表示装置11としてLCDパネルを挙げて説明する。但し、マルチプルビュー方向表示装置11としては、LCDの他に、プラズマディスプレイ(Plasma Display Panel)、電界放出ディスプレイ(Field Emission Display)、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(Surface-conduction Electron-emitter Display)、有機ELディスプレイ(Organic Electroluminescence Display)等の表示手段を適用することができる。
【0040】
LCDパネル11は、LCDコントローラ14で制御され、画像表示を行う。LCDコントローラ14は、CPU15に制御されてLCDパネル11の表示を制御し、LCDパネル11はその制御に基づき画像表示を行う。このように、上述の表示制御手段は、主としてCPU15及びLCDコントローラ14で例示できる。上述した発表画像40や手元資料画像42などは、例えばHDD16等に格納しておいたものをCPU15で読み出せばよい。
【0041】
アンテナ群30、セレクタ31、通信ユニット32、及びCPU15は、非接触カード60を用いた講演者位置検知が可能なよう組み込まれた検知手段の一例である。アンテナ群30は、図5で例示するように、n行m列のn×m個のアンテナ30(X1,Y1),・・・,30(Xm,Y1),30(X1,Y2),・・・,30(Xm,Y2),・・・,30(X1,Yn),・・・,30(Xm,Yn)でなる。アンテナ群30は、非接触カード60に記録された識別情報を非接触で読み取ることで、非接触カード60の近接を検知する複数の通信手段の一例である。各通信手段は、少なくとも識別情報の読み取りのために配設されている。
【0042】
以下、これらのアンテナ30(X1,Y1),・・・のうち不特定のアンテナを指すときは符号30XYを使用する。各アンテナ30XYには、上述のごとく位置する座標に基づく符号が付与されており、各アンテナ30XYそれぞれが一つの通信手段の一例に該当する。そして、n×m個のアンテナ30XYは、表示装置10の表示画面(この例ではLCDパネル11の表示画面)の背後(背面)の所定の位置に、マトリクス状に配設されているものとする。
【0043】
複数の通信手段をマトリクス状に配置するなど、表示画面平面の横方向及び縦方向の座標(XY座標)を検知可能に配置することで、表示制御手段が、検知された横方向及び縦方向の座標に基づいて特定の表示位置を決定するといった制御が可能となる。なお、このように表示画面平面の横方向及び縦方向の座標として、講演者の位置を検知する検知手段は非接触カード60に対応する複数の通信手段である形態でなくても、実現できる。例えば、講演者がタッチパネル12をタッチする位置を講演者の位置として検知してもよい。その際には、このような位置検知と判定する連続タッチ時間を、例えばプレゼンテーション用のファイルのページめくり操作やポインタの移動操作をはじめとする通常の操作であると判定する時間と異ならせるなど、何らかの区別を行っておくとよい。
【0044】
勿論、アンテナ30XYの配置はマトリクス状の方が好ましいが、これに限ったものではない。特に、講演者の検知位置に特定の画像の表示方向を合わせない場合には、アンテナ30XYの通信可能範囲を鑑み少なくとも表示方向が合わせられる数のアンテナ30XYを設けておけばよい。
【0045】
また、表示画面の背後とは、最前面に設けた透明パネルの背後やその透明パネル内部も含むものとする。さらに、各アンテナ30XYは、表示画面の背後に限らず、表示装置10の所定の位置にそれぞれ配設されていればよく、表示画面のさらに前側(表側)に設けてもよい。例えば、表示画面の表側にガラスを設けて、そのガラス上に透明の導電性部材でアンテナ30XYを形成してもよい。また、アンテナ30XYは、表示画面ではなく、マルチプルビュー方向表示装置11のフレームに設けておいてもよい。
【0046】
さらに、この検知手段のうち、セレクタ31、通信ユニット32、CPU15は、複数のアンテナ30XYを制御して、非接触カード60との通信を制御する。この通信制御では、複数のアンテナ30XYのいずれかに非接触カード60が近接されたときに、その非接触カード60からの識別情報の読み取りを行い、必要に応じて、その非接触カード60との間で他情報の通信を行うように、その非接触カード60が近接されたアンテナ30XYを制御する。より具体的には、セレクタ31は、複数のアンテナ30XYからの入出力を時分割で切り替えて、1つの通信ユニット32に複数のアンテナ30XYを接続する。通信ユニット32は、アンテナ30XYを介して非接触カード60との通信を行う。さらに、通信ユニット32はCPU15に接続されており、CPU15に識別情報や他情報を渡すことが可能となっている。なお、通信ユニット32でCPU15経由で他情報を受け取ることを可能に構成してもよい。
【0047】
図5の構成例での処理を簡単に説明すると、CPU15が、識別情報の読み取りを行ったアンテナ30XYの配設位置に応じて特定の画像の表示方向(視野方向)と表示座標を決定し、決定した表示方向のビューとなるように且つ決定した表示座標でその特定の画像の表示を行う指示を、LCDコントローラ14に出力する。これにより、LCDパネル11上に、その指示に基づいた視野方向且つ表示位置で特定の画像が表示される。
【0048】
ここで、講演者は、立ち位置から画面の中央方向に顔が向いていると考えられる。従って、表示画面の幅方向中心部を境にして、左側のアンテナ(m=100、n=50とすると、例えばアンテナ30(X1,Y1)〜30(X50,Y50))で非接触カード60との通信がなされた場合は左方向(図2のA画面の方向)に手元資料画像42を表示し、右側のアンテナ(アンテナ30(X51,Y1)〜30(X100,Y50))で非接触カード60との通信がなされた場合は右方向(図2のC画面の方向)に手元資料画像42を表示するように制御すればよい。また、検知したアンテナ30XYの位置から所定距離離れた位置を表示位置として決定することが好ましい。その理由は、図4のように、非接触カード60を例えば胸ポケットに入れていた場合、胸ポケットと目の位置との差分を修正するためである。
【0049】
また、CPU15側に渡す他情報は、特定の画像の元となるファイル、又は特定の画像の元となるファイルの格納場所(HDD16やファイルサーバなどにおける格納場所)を示す情報であることが好ましい。つまり、表示制御手段は、非接触カード60に記憶されているファイル又はファイルの格納場所を示す情報をアンテナ30XYのいずれかによって読み取り、読み取られたファイルをHDD16に記憶してそのファイルの画像を、若しくは読み取られた格納場所を示す情報から得たファイルの画像を、特定の画像として表示する制御を行うことが好ましい。勿論、HDD16(又はメモリ13)には、CPU15で実行可能なように、少なくともそのファイルをオープンするためのアプリケーションが実行可能に組み込まれている。
【0050】
なお、ここでは非接触カード60がアンテナ30XYに近接したときに、アンテナ30XYからの電波に応じて識別情報を返信することを前提としている。しかし、カード側のアンテナから自発的に識別情報を送信するように非接触カード60を構成し、アンテナ30XYもそれに対応させてもよい。
【0051】
次に、非接触カード60の構成例について図6を参照しながら説明する。非接触カード60は、無線通信手段を配設してなる非接触方式の電子カード(例えばICカード)である。無線通信手段としては、無線通信可能なICタグなどを組み込んでおけばよい。
【0052】
カード側アンテナ61は、アンテナ群30のいずれかのアンテナ30XYと電磁波で通信を行う。カード側CPU62は、カード側アンテナ61で受信した電磁波を供給電力として動作し、カード側メモリ63に記憶された情報をアンテナ群30のいずれかのアンテナ30XYに送信する。カード側メモリ63には、この情報として、識別情報63aが少なくとも格納され、好ましくは手元資料のファイル63b又は手元資料のファイル名63cのように他情報も格納しておくとよい。識別情報63aは、非接触カード60を所持するユーザに対して一対一に付与されるID情報である。ファイル名63cは、そのファイルの記憶されている位置、すなわちフォルダ名及びファイル名(そのフォルダがHDD16内にないものであれば例えばファイルサーバ名)を示す。なお、カード側メモリ63にはアンテナ群30からの情報を記憶することも可能である。
【0053】
また、このような構成の非接触カード60をn×m個のうちいずれかのアンテナ30XYの正当な位置に近づけたときに、2以上のアンテナ30XYで同時に検知(検出)することを避けるべきであり、換言すると、n×m個の各アンテナ30XYはこのような位置に配置しておけばよい。また、画面の各領域において同じ設置密度となるように、均一に各アンテナ30XYを配置することが好ましい。
【0054】
上述のごとく非接触カード60及び通信手段を採用することで、識別情報を得て講演者である操作ユーザが正規のユーザであるかの判定も実行できる。正規の非接触カードでなければ識別情報が得られないため、その後の処理を実行しなければよく、また正規のフォーマットの識別情報でなかった場合にもその後の処理を実行しなければよい。
【0055】
また、例えばこの会議の講演者が正しいかなど、識別情報を用いて正式な認証を実行する構成とすることもできる。認証を実行するためには、上述の制御装置は、複数の通信手段のいずれかによって識別情報が読み取られたときに、その読み取られた識別情報を認証する認証手段を備えておけばよい。認証用のデータ(認証情報と呼ぶ)を例えばユーザ認証用にユーザ情報テーブル(利用者情報テーブル)などとしてメモリ13又はHDD16に格納しておき、CPU15が読み取られた識別情報との比較を行うとよい。
【0056】
そして、表示制御手段は、認証手段で認証が成功した場合のみ、特定の画像を表示する制御を行う。つまり、認証情報を読み出し認証に成功した場合にのみ特定の画像情報を表示するような処理が可能となる。例えば、通信ユニット32が、複数のアンテナ30XYのいずれかを介して識別情報が入力されると、CPU15にその識別情報を渡し、CPU15が特定の認証情報と一致するか否かを判定し、一致する場合にのみLCDコントローラ14に対して視野方向(及び表示位置)を指定した特定の画像の表示指示を出力するとよい。また、非接触カード60との他情報(ファイル又はファイル名)の通信も、一致する場合のみ許可するよう制御するとよい。一方、認証に失敗した場合、CPU15はその近接させた操作を無視するか、或いは認証が失敗して操作できない旨をLCDパネル11に表示させるなどしてもよい。
【0057】
なお、この認証手段は、識別情報の読み取りを行ったアンテナ30XYに依らず共通の認証方式を用いて認証処理を実行するものとする。すなわち、この認証手段における認証処理は、各通信手段(ここではアンテナ30XY)に対して共通の手段で実行されることとなる。
【0058】
図7は、図5の表示システムで実行される処理例を説明するためのフロー図である。まず、通信ユニット32で、いずれかのアンテナ30XYで非接触カード60からの電波が受信されるのを待つ(ステップS1)。いずれかのアンテナ30XYから電波を受信したとき(ステップS1でYESとなったとき)、通信ユニット32は非接触カード60に記憶されている識別情報63aを読み出してCPU15に渡す(ステップS2)。
【0059】
続いて、CPU15が、識別情報63aの読み取りを行ったアンテナ30XYの配設位置を特定する(ステップS3)。続いて、CPU15が、通信ユニット32からいずれのアンテナ30XYでも非接触カード60からの電波を受信していないか否かを判定する(ステップS4)。すなわち、非接触カード60が画面から離されて非接触カード60を検出しなくなったか否かを判定する。ステップS4でNOの場合には、ステップS3の処理を再度行い、アンテナ座標を再特定する。ここで、ステップS4の判定は、時間を制限して行うとよく、制限した時間が到来すればステップS4でYESとし、ステップS5へ進むとよい。
【0060】
このようにしてアンテナ座標を特定した後、CPU15は、この識別情報63aがユーザ情報テーブルに記憶されているユーザ情報のいずれかと一致するか否かを判定(照合)することで、このプレゼンテーションの講演者か否かのユーザ認証を行う(ステップS5)。ステップS5において、非接触カード60に記憶されている識別情報63aがユーザ情報のいずれとも一致しなかった場合には、CPU15がLCDコントローラ14を制御し、ユーザ認証失敗としてエラー表示(警告表示)を行い(ステップS6)、ステップS1に戻り、次の操作を待つ。
【0061】
一方、ステップS5で一致したと判定された場合、CPU15は、表示対象として指定されているプレゼンテーション用ファイル(例えば図4の手元資料画像42の元となるファイル)をHDD16から読み出す(ステップS7)。ステップS7では、続いて非接触カード60を検知したとしてステップS3で最終的に特定したアンテナ30XYの座標に基づき、手元資料画像42の視野方向及び表示位置を設定し、その手元資料画像42を表示するよう、LCDコントローラ14に出力する(ステップS7)。続いて、LCDコントローラ14がLCDパネル11を制御してその手元資料画像42をその視野方向でその表示位置に表示する(ステップS8)。これにより、通信がされたアンテナ30XYの位置の近傍で且つ講演者が視認できる視野方向で手元資料画像42の表示を行うことができる。なお、ステップS5の判定は、ステップS2の直後に実行し、ステップS4でYESの場合にステップS7へ進むようにしてもよい。ステップS8の後、ステップS1に戻り次の検知を待つが、所定の終了操作がなされるまでこの処理を繰り返せばよい。
【0062】
以上、図1〜図7を参照して説明した例では、マルチプルビュー方向表示装置11としてトリプルビュー方向表示装置を挙げたが、4方向以上で異なる画像を表示可能な表示装置であっても、検知した講演者の位置に対し特定の表示方向(及び特定の表示位置)を予め関連付けておけば、同様に適用できる。ここで、トリプルビューの場合には左右の2方向の中から特定の表示方向を選択すればよい旨を説明したが、例えば4方向以上のビューの場合にも、最左方向と最右方向とから特定の表示方向を選択するなど、予め決めておけばよい。また、2方向で異なる画像を表示可能な表示装置、つまりデュアルビュー方向表示装置を適用した場合にも、講演者と観客との位置関係に基づき、その表示装置の設置位置と設置方向(設置する際に画面の正面方向をどちらに向けるかを示す方向)とを調節することで、同様の表示制御が有益になる。
【0063】
図8は、本発明の他の実施形態に係る情報処理装置(表示システム)の一例を示す外観図で、図9は、図8の表示システムにおいて実行される処理例を説明するためのフロー図である。
【0064】
図8で例示する表示システムは、検知手段として、マルチプルビュー方向表示装置11の幅方向(横方向)に焦電センサ70を複数配設してなる。焦電センサ70は、人体からの赤外線を検出するために並べられており、図8で例示するようにフレームに設けられることが好ましい。
【0065】
この表示システムの処理例を挙げると、まず焦電センサ70で人体検出を行い(ステップS11)、検出されたらその検出位置に応じて人物位置を特定(判定)し(ステップS12)、人物位置に応じて視野方向(及び表示位置)を設定し(ステップS13)、その設定に基づき手元資料画像の表示を行う(ステップS14)。そして、終了操作を待ち(ステップS15)、終了操作を受け付けた時点で処理を終了する。なお、ステップS15でNOの場合にステップS11へ移行してもよい。
【0066】
その他の構成、好適な応用例、詳細な処理については、図1〜図7で説明したものと基本的に同様である。例えば、表示制御手段が、検知された講演者の位置が表示画面の左右いずれの領域に位置するかに応じて特定の表示方向を選択するようにしてもよいし、表示制御手段に表示位置補正手段を設けてもよい。但し、表示制御手段が、焦電センサ70で検出した人体の位置座標に基づいて視野方向を決めるだけでなく表示位置も決めて表示制御する形態においては、高さは検出できない。従って、表示制御手段は、縦方向には所定の設定位置(所定のY座標)に表示し、横方向の表示位置(X座標)のみを決めて表示制御すればよい。また、非接触カード60に特有の例、例えば特定の画像の読み出しが図8の例で適用できない。
【0067】
図10は、本発明の他の実施形態に係る情報処理装置(表示システム)の一例を示す外観図である。図10で例示する表示システムは、検知手段として、マルチプルビュー方向表示装置11を設置する床面に配設された複数のシートスイッチ81からなる。
【0068】
複数のシートスイッチ81はシート80に長手方向に並べるように配設しておき、講演者がシートスイッチ81を踏むことにより人体の位置(立ち位置)を検知できる。そして、シート80をマルチプルビュー方向表示装置11の幅方向が長手方向となるように床面に敷いておくことで、マルチプルビュー方向表示装置11の横方向(X座標方向)の人体の位置(立ち位置)が検知できる。シートスイッチ81と制御装置とを接続しておくことで、この検知結果に基づき、表示対象となる特定の画像の視野方向(及び表示位置)を特定し、表示することができる。この処理フローは図9と同様であり、その他の構成なども図8と同様である。
【0069】
以上、図5、図8、及び図10において検知手段の例を示したが、講演者を検知できればよく、例えばカメラで講演者の位置を検知してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置(表示システム)の一例を示す外観図である。
【図2】図1の表示システムの利用例を示す図で、表示システムを使用しているシーンを上から見た状態を示す図である。
【図3】図2の利用例において表示される観客用の画面例を示す図である。
【図4】図2の利用例において表示される講演者用の画面例を示す図である。
【図5】図1の表示システムの一構成例を示すブロック図である。
【図6】非接触カードの構成例を示すブロック図である。
【図7】図5の表示システムで実行される処理例を説明するためのフロー図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る情報処理装置(表示システム)の一例を示す外観図である。
【図9】図8の表示システムにおいて実行される処理例を説明するためのフロー図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係る情報処理装置(表示システム)の一例を示す外観図である。
【符号の説明】
【0071】
10…表示装置、11…表示手段(マルチプルビュー方向表示装置、LCDパネル)、12…タッチパネル、13…メモリ、14…LCDコントローラ、15…CPU、16…HDD、17…NIC、20…台座、30…アンテナ群、31…セレクタ、32…通信ユニット、60…非接触カード、61…カード側アンテナ、62…カード側CPU、63…カード側メモリ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の表示方向に異なる画像を同時に表示可能なマルチプルビュー方向表示装置を備えた情報処理装置において、該マルチプルビュー方向表示装置に対する利用者の位置を検知する検知手段と、特定の画像を、前記検知手段で検知した利用者の位置に合わせた特定の表示方向に、前記マルチプルビュー方向表示装置で表示する制御を行う表示制御手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、前記検知手段は、前記マルチプルビュー方向表示装置の所定の位置にそれぞれ配設された、非接触カードと通信を行う複数の通信手段でなることを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、前記複数の通信手段のいずれかによって前記非接触カードから識別情報を読み取り、該読み取られた識別情報を認証する認証手段を備え、前記表示制御手段は、前記認証手段で認証が成功した場合のみ、前記特定の画像を表示する制御を行うことを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の情報処理装置において、前記表示制御手段は、前記非接触カードに記憶されているファイル又はファイルの格納場所を示す情報を前記複数の通信手段のいずれかによって読み取り、該読み取られたファイルの画像又は該読み取られた格納場所を示す情報から得たファイルの画像を、前記特定の画像として表示する制御を行うことを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記検知手段は、前記利用者の位置として、表示画面平面の横方向及び縦方向の座標を検知し、前記表示制御手段は、前記検知された横方向及び縦方向の座標に基づいて前記特定の表示位置を決定することを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理装置において、前記検知手段は、前記マルチプルビュー方向表示装置の横方向に複数配設された焦電センサからなることを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理装置において、前記検知手段は、当該情報処理装置を設置する床面に配設された複数のシートスイッチからなることを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記表示制御手段は、前記検知手段で検知された利用者の位置が表示画面の左右いずれの領域に位置するかに応じて、前記特定の表示方向を選択することを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記表示制御手段は、特定の画像を、特定の表示位置に前記マルチプルビュー方向表示装置で表示する制御を行い、且つ、前記特定の表示位置を補正する表示位置補正手段を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記表示制御手段は、特定の画像を、前記検知手段で検知した利用者の位置に合わせた特定の表示方向及び特定の表示位置に、前記マルチプルビュー方向表示装置で表示する制御を行うことを特徴とする情報処理装置。
【請求項11】
請求項10に記載の情報処理装置において、前記表示制御手段は、前記特定の表示位置を補正する表示位置補正手段を有することを特徴とする情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−169352(P2009−169352A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−10379(P2008−10379)
【出願日】平成20年1月21日(2008.1.21)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】