説明

情報処理装置

【課題】設定操作を行うために各種設定項目が設けられた設定ダイアログボックスを表示するものであって、ユーザによる設定項目に対する新たな設定値の選択の前に、その選択と連動して既設定が変更されてしまう場合は、そのことをユーザに認識させることができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】PC10は、設定操作を行うために各種設定項目が設けられた設定ダイアログボックスと、設定項目に対する設定値を指し示すための指示手段とを表示する。PC10は、各種設定項目に対する現在の設定値を記憶する記憶手段と、現在の設定値と異なる設定値を指示手段が指し示していることを検出し、当該設定値の選択と連動して変更される上記現在の設定値を検出する変更設定値検出手段と、変更設定値検出手段で検出された現在の設定値に関連する設定ダイアログボックスの表示部分をアニメーション表示する表示制御手段と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、周辺機器等の設定を行うための設定ダイアログボックスを表示する情報処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、ユーザが、パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)等の情報処理装置に接続された周辺機器を当該PCにより動作させる際は、PCに組み込まれたドライバと呼ばれるソフトウェアが用いられ、そのドライバによって周辺機器における処理条件を設定可能となっている。例えば、PCで作成した画像データの印刷処理を、当該PCに接続されたプリンタによって行う場合、ユーザは、ドライバの一種であるプリンタドライバで、印刷部数、用紙サイズ、印刷形態、とじ位置等の種々の設定項目に対して設定値を入力(設定)し、処理条件(印刷条件)を設定できる。
【0003】
プリンタドライバ上の各種設定項目に対して入力する際の具体的な動作としては、まず、ユーザが、例えば、プリンタドライバを起動し、「プロパティ」のダイアログボックスを、PCの表示部に表示させる。これにより、例えばPCのオペレーティングシステムとしてマイクロソフト社のWindowsXP(登録商標)を用いている場合、ダイアログボックスとしてプリンタ設定ダイアログボックスが上記表示部に表示される。そして、ユーザが、ポインティングデバイス等の入力装置を使用して、上記ダイアログボックス上で各種設定項目に対して所望の設定値を入力するようになっている。
【0004】
特許文献1に開示の技術では、ユーザによってプリンタドライバのプリンタ設定ダイアログボックス上の設定項目がデフォルト値から変更された場合、その変更された設定項目の表示エリアに赤色丸印マークを付加するようにしている。これにより、各種設定項目の変更状況を容易に確認することができるようにしている。
【特許文献1】特開2003−167714号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、設定ダイアログボックスにおいて、ある設定項目に対してユーザが選択した設定値と、例えば、他の設定項目に対してユーザが既に選択していた設定値とを組み合わせることが不可能な状態であるときは、上記他の設定項目に対して既に設定していた設定値を自動で、組み合わせることが可能な別の設定値に変更することを行っていた。特許文献1に開示の技術でも同様である。しかし、勝手に設定値が変更されてしまうため、ユーザが再度設定値を入力しない限り、意図しない処理条件に設定されることがあり、使い勝手が悪かった。
【0006】
本発明は、上述のような実情を考慮してなされたものであり、設定操作を行うために各種設定項目が設けられた設定ダイアログボックスを表示するものであって、ユーザによる設定項目に対する新たな設定値の選択の前に、その選択と連動して既設定が変更されてしまう場合は、そのことをユーザに認識させることができる情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、設定操作を行うために各種設定項目が設けられた設定ダイアログボックスを表示し、前記設定項目に対する設定値を指し示すための指示手段を表示する情報処理装置であって、前記各種設定項目に対する現在の設定値を記憶する記憶手段と、前記現在の設定値と異なる設定値を前記指示手段が指し示していることを検出し、当該設定値の選択と連動して変更される前記現在の設定値を検出する変更設定値検出手段と、該変更設定値検出手段で検出された現在の設定値に関連する前記設定ダイアログボックスの表示部分をアニメーション表示する表示制御手段と、を有することを特徴としたものである。
【0008】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記設定ダイアログボックスに、設定に係る操作対象機器のイラストをさらに表示し、前記表示制御手段は、前記変更設定値検出手段で検出された現在の設定値に関連する前記操作対象機器のイラストの表示部分をアニメーション表示することを特徴としたものである。
【0009】
第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記設定ダイアログボックスには、複数のカードが設けられており、前記表示制御手段は、現在表示されているカードに、前記変更設定値検出手段で検出された現在の設定値が設定された設定項目が設けられていない場合、当該設定項目が設けられているカードに対応するタブをアニメーション表示することを特徴としたものである。
【0010】
第4の技術手段は、第1乃至第3のいずれか1の技術手段において、前記各種設定項目の設定値による設定条件における前記操作対象機器の動作の障害となる操作対象機器のステータスを検出する障害ステータス検出部、をさらに有し、前記表示制御部は、前記障害ステータス検出部で検出されたステータスに関連する前記設定ダイアログボックスの表示部分をアニメーション表示することを特徴としたものである。
【0011】
第5の技術手段は、第1乃至第4のいずれか1の技術手段において、前記アニメーション表示は、前記画像の一部の大きさを変化させてゆくことであることを特徴としたものである。
【0012】
第6の技術手段は、第1乃至第5のいずれか1の技術手段において、前記設定ダイアログボックスは、印刷処理のための設定項目を設定するものであることを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明では、ユーザによる設定項目に対する新たな設定の選択の前に、その選択と連動して既設定が変更されてしまう設定項目がある場合は、当該変更されてしまう設定項目に関連する画像の一部をアニメーション表示するため、既設定が変更されてしまう設定項目があることをユーザは認識することができるので、設定の見直しをする必要がなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は、本発明の情報処理装置が用いられるシステムの構成例を示す図である。システム1は、図示するように、本発明に係る設定ダイアログボックスを表示する情報処理装置の一例であるPC10と、PC10に接続された周辺機器の一例でありPC10の制御(操作)対象機器の一例である複合機(MFP:Multi-Function Peripheral)20と、からなる。PC10とMFP20は、例えば、LAN等の通信ネットワークNにより相互接続されている。
【0015】
PC10の説明に先立ち、MFP20の説明を行う。
MFP20は、例えば、複写機、ネットワークスキャナ装置、及びプリンタ装置等の機能を備えた複合機として構成されたものであり、演算を行うCPU及び演算に伴う一時的な情報を記憶するRAM等からなる制御部21を備えている。制御部21には、MFP20を制御するための制御プログラムを記憶している記憶部22が接続される。
また、制御部21には、記録用紙に記録された原稿画像を読み取って画像データを生成するスキャナ部23が接続される。また、制御部21には、記録用紙上に画像データを形成する画像形成部24が接続される。そして、MFP20は、スキャナ部23が生成した画像データに基づいて、画像形成部24で記録用紙上に画像を形成することができる。このようにして、MFP20は複写機として機能する。
【0016】
また、制御部21には、MFP20が外部と情報を送受信するための通信部25が接続されている。通信部25は、社内LAN等の通信ネットワークNに接続可能であり、通信ネットワークNにはPC10等が接続されている。通信部25は、通信ネットワークNに接続されており、通信ネットワークNを介してPC10との間で情報を交換する。
MFP20は、PC10で設定された処理条件に基づいてスキャナ部23が生成した画像データを、通信部25からPC10へ送信することができる。このようにして、MFP20はネットワークスキャナ装置として機能する。
【0017】
また、MFP20は、PC10から送信された画像データを通信部25で受信し、受信した画像データ及び画像形成部24で画像を形成することができる。このようにして、MFP20はプリンタ装置として機能する。また、MFP20は、PC10で設定された処理条件に基づいてスキャナ部23で原稿を読み取り、読み取った画像データに基づき、画像形成部24で記録用紙上に画像を形成することができる。このようにして、MFP20は、リモートコピー装置として機能する。
【0018】
なお、MFP20の画像形成部24は、その他に、複数の給紙トレイ等からなる記録用紙を給紙するための給紙ユニットや、カラー用及び白黒用のトナーカートリッジ等からなる画像形成のためのトナーを供給するトナー供給ユニット、画像が形成された記録用紙群をステープルするステープルユニット等を有している。そして、上記プリンタ装置として機能する場合、給紙ユニットは、PC10で設定された処理条件に基づいて、ユーザ所望の給紙トレイより画像形成部24に記録用紙を給紙し、トナー供給ユニットやトナーステープルユニットも、PC10で設定された処理条件に基づいて、トナー供給処理やステープル処理を行う。
また、MFP20は、制御部21がMFP20のステータス情報(例えば、トナー切れに関する情報や、用紙切れに関する情報、ステープル針切れに関する情報、スキャナ部上に原稿があるか否かの情報等)を保持することができるように構成されている。
【0019】
続いて、PC10について説明する。PC10は、当該PC10に接続されたMFP20を動作させ、その動作させる際の処理条件を、各種ドライバのユーザインタフェース(UI:User Interface)を用いて設定することができるが、以下の説明は、MFP20をプリンタとして動作させる際の印刷条件を、ドライバの一例であるプリンタドライバのUIを構成するプリンタ設定ダイアログボックスを用いて設定する例に対するものである。
【0020】
PC10は、制御部11、記憶部12、操作部13、表示部14、通信部15を備える。
制御部11は、演算を行うCPU等からなり、プリンタ設定ダイアログボックス(以下、設定ダイアログと省略)の表示機能を含め、PC10全体の機能を制御する。記憶部12は、各種情報を記憶するものであり、上記演算に伴う一時的な情報を記憶するRAMや、その他の情報(例えば、プログラム)を記憶するハードディスク等からなる。
【0021】
操作部13は、例えば、キーボードや各種ポインティングデバイス(例えば、マウスやトラックボール)等の入力装置によって構成され、ユーザからの操作を制御部11に送信する。表示部14は、各種情報をユーザに提示するための出力装置であり、例えば、液晶ディスプレイ等によって構成される。通信部15は、PC10が外部と情報を送受信するためのもので、通信ネットワークNに接続可能である。通信部15は、通信ネットワークNを介したPC10とMFP20との間での情報交換を可能にする。
【0022】
なお、PC10の制御部11は、PC10にインストールされているアプリケーションから発信される画像データに基づいて制御対象機器としてのMFP20によるプリント動作を実行するためのモジュールの構成として、グラフィカルデバイスインタフェース(GDI:Graphical Device Interface)、プリンタドライバ、プリントマネージャを有する。つまり、アプリケーションから、GDI、プリンタドライバ、プリントマネージャへと画像データを転送していき、プリントマネージャからMFP20に画像データを転送してプリント動作を実行させるようになっている。この場合、アプリケーションではGDIの関数を発信し、このGDIでは、転送された関数をデバイスドライブインタフェース(DDI:Device Drive Interface)の関数に変換する。また、プリンタドライバでは、DDIの関数からプリンタ動作用の画像データを生成する。プリントマネージャは、プリンタドライバから転送された画像データを送信したり、ジョブの管理を行う。プリンタドライバは、この他にGDIやアプリケーションに、プリンタ及びプリントマネージャの情報を送信したり、ユーザがプリンタドライバの設定を変更できるようにUIを提供したり、ユーザが設定した値を保持する機能を備えている。
【0023】
制御部11がプリンタドライバの処理を実行する際、PC10において、制御部11は、設定値変更可能性判別部11a、自動変更設定値有無判別部11b、アニメーション表示制御部11c等として機能し、記憶部12は、設定値記憶部12aや自動変更設定値記憶部12b等として機能する。設定値変更可能性判別部11a、自動変更設定値有無判別部11b、アニメーション表示制御部11c、設定値記憶部12a及び自動変更設定値記憶部12bの機能は以下の通りである。
【0024】
設定値記憶部12aは、設定ダイアログ(UI)の選択状態の記憶を行うもので、本発明の「記憶手段」として機能し、設定ダイアログの設定項目毎に設定値を記憶する。例えば、PC10の起動後初めて設定ダイアログを起動したときには、制御部11が記憶部12から、各種設定項目に対する初期設定値を読み出し、設定値記憶部12aに記憶させる。その後、ユーザが操作部13を介して所望の設定項目に対して所望の設定値を入力し設定値を変更すると、設定値記憶部12aは、その変更された設定項目に関して、変更後の設定値を記憶する。なお、初期設定値は、工場出荷時のデフォルト値であっても良いし、ユーザが設定したものであってもよい。設定値記憶部12aは、設定項目毎の設定値として、例えば、「部数」:「1」、「両面印刷」:「片面印刷」、「とじ位置」:「左とじ」、「ステープル」:「なし」、「白黒印刷」:「非選択」、「用紙サイズ」:「A4」、「用紙トレイ」:「自動給紙」、「カラー」:「自動」、等を記憶している。なお、この設定値は初期設定値である。図2〜図4は、各種設定項目が初期設定値である状態での設定ダイアログの表示例を示す図である。
【0025】
ここで、本発明に係る設定ダイアログについて説明する。設定ダイアログは、例えば、「メイン」、「用紙」、「カラー」等の6種類のカードが用意される。上記図2〜図4はそれぞれ、「メイン」カード110が表示された状態、「用紙」カード120が表示された状態、「カラー」カード130が表示された状態を示している。例えば、設定ダイアログを表示した際に最初に表示されるカードは、初期設定により、「メイン」カード110に設定されており、その後、「用紙」カード120や「カラー」カード130のタブ等をユーザがマウスでクリックすることによって表示されるカードが変化するようになっている。
【0026】
また、各カード110,120,130には、設定項目に対するユーザからの設定値の入力を受け付けるための設定値入力用領域A1と、設定された設定値に対応するイラストを表示するイラスト表示領域A2が設けられている。なお、「カラー」カード130には、当該カード130の設定項目に対して入力された設定値に関する説明を表示する説明表示領域A3が設けられている。
【0027】
各カード110,120,130の設定値入力用領域A1には、各設定項目について、設定項目に対する設定値を入力ないし選択するための設定値入力欄が設けられている。
「メイン」カード110の設定値入力用領域A1には、図2に示すように、設定項目「部数」に対して、設定値入力欄f11が設けられている。設定値入力欄f11は、印刷する部数を設定するものである。また、設定項目「両面印刷」に対して、設定値入力欄f12が設けられている。設定値入力欄f12は、片面印刷や両面印刷といった印刷形態を設定するもので、「片面印刷」、「両面印刷 横とじ」、「両面印刷 縦とじ」、「中とじ印刷」が選択肢として用意されている。さらに、「メイン」カード110には、設定項目「とじ位置」に対して、設定値入力欄f13が設けられている。設定値入力欄f13は、複数ページの原稿をとじ位置を決めて小冊子になるように印刷するための設定を行うためもので、例えば、「左とじ」、「右とじ」、「上とじ」等の一覧の中から選択される。また、設定項目「ステープル」に対して、設定値入力欄f14が設けられている。設定値入力欄f14は、ステープル箇所の数を設定するもので、例えば、「なし」、「1箇所とじ」、「2箇所とじ」等の一覧の中から選択される。さらに、「メイン」カード110には、印刷方法(設定項目「白黒印刷」)に関する設定値入力欄として、チェックボックスf15が設けられており、このチェックボックスf15は、白黒モードで印刷するときに指定するものである。
【0028】
「用紙」カード120の設定値入力用領域A1には、図3に示すように、設定項目「用紙サイズ」に対して、設定値入力欄f21が設けられている。設定値入力欄f21は、印刷に使用する用紙サイズを設定するもので、例えば、「A4」、「B5」、「レター」等の一覧の中から選択することができる。また、設定項目「用紙トレイ」に対して、設定値入力欄f22が設けられている。設定値入力欄f22は、印刷に使用する用紙の給紙元のトレイを設定するもので、「自動給紙」、「トレイ1」等の一覧の中から選択することができる。
「カラー」カード130の設定値入力用領域A1には、図4に示すように、設定項目「カラー」に対して、設定値入力欄f31が設けられている。設定値入力欄f31は、印刷に使用するトナーの種類を設定するもので、「自動」、「カラー」、「グレースケール」が選択肢として用意されている。
【0029】
また、各カード110,120,130のイラスト表示領域A2には、上述のように、設定値入力用領域A1で設定された設定値に対応するイラストを表示するが、記録用紙に対する設定値に対応するイラストを表示する用紙イラスト表示領域A21と、MFPに対する設定値に対応するイラストを表示する装置イラスト表示領域A22とが設けられている。用紙イラスト表示領域A21には、例えば、設定項目毎の設定値として、「とじ位置」:「左とじ」及び「ステープル」:「1箇所とじ」が設定されているとき、左上の部分に対してステープルが1箇所付けられた用紙のイラストが表示される。また、装置イラスト表示領域A22には、例えば、設定項目の設定値として、「用紙トレイ」:「トレイ2」が設定されているとき、上から2段目のトレイの部分がハイライトされた装置のイラストが表示される。
【0030】
また、各カード110,120,130には、「OK」ボタンBT1や「キャンセル」ボタンBT2が設けられている。ユーザは、設定ダイアログ100を用いることで、上述の各種設定値入力欄に設定値を入力して設定項目に対する設定値を変更し、設定項目群からなる印刷条件を変更することができる。しかし、この印刷条件は、まだ確定しておらず、「OK」ボタンBT1を押下することで初めて確定する。確定した際は、例えば、記憶部12に記憶される印刷条件が書き換えられるので、ユーザが、その後に印刷ダイアログの「OK」ボタンを押下すると、変更された印刷条件での画像データの印刷を行うようMFP20を動作させることができる。
【0031】
制御部11がプリンタドライバの処理を実行する際の当該制御部11及び記憶部12の説明に戻る。
【0032】
設定値変更可能性判別部11aは、ユーザが設定値の変更を行おうとしているか否かを判別する。例えば、設定値変更可能性判別部11aは、設定ダイアログにおける設定項目の設定値入力欄のある設定値を指示手段(例えば、マウスポインタ)が指し示して(ポイント)しており、ポイントされていた設定値が対象の設定項目に対して現在設定されている設定値と異なる場合は、ポイントされていた設定値を、ユーザが変更を行おうとしている変更候補の設定値(変更候補設定値)として特定し、ユーザが設定値の変更を行おうとしていると判別する。
【0033】
より具体的には、例えば、図2の設定ダイアログ100の設定項目「両面印刷」に対して設けられた設定値入力欄f12には、設定値「片面印刷」が設定されている。このときに、マウスポインタが設定項目「両面印刷」の設定値入力欄f12の設定値「中とじ印刷」上にあれば、設定値変更可能性判別部11aは、設定値「中とじ印刷」を変更候補設定値として特定し、ユーザが設定値の変更を行おうとしていると判別する。
【0034】
自動変更設定値有無判別部11bは、設定値変更可能性判別部11aがユーザが設定値の変更を行おうとしていると判別した場合に、特定した変更候補設定値への変更と連動して(特定した変更候補設定値の選択と連動して)変更される設定値があるか否かを判別する。自動変更設定値有無判別部11bにおける判別は、設定値記憶部12a及び自動変更設定値記憶部12bを参照し、変更候補設定値に基づき行われる。
【0035】
自動変更設定値記憶部12bは、自動変更設定値情報を記憶するものである。自動変更設定値情報には、設定値毎に(すなわち、設定値に関連付けられて)、当該設定値への変更と連動して(当該設定値への変更により自動的に)変更される設定値(自動変更設定値)が記載される。例えば、設定値としての「両面印刷」:「中とじ印刷」に関連付けられて、自動変更設定値として「とじ位置」:「上とじ」が記載される。
【0036】
自動変更設定値有無判別部11bは、まず、この自動変更設定値情報と変更候補設定値から、変更候補設定値に対応する設定値が自動変更設定値情報に記載されているか判別し、記載されていれば、設定値としての上記変更候補設定値に関連付けられた自動変更設定値を特定する。そして、自動変更設定値有無判別部11bは、その関連付けられた自動変更設定値が、設定値記憶部12aに記憶の各種設定項目に対する設定値に含まれているか否か判別し、さらに、含まれていれば、特定した変更候補設定値への変更と連動して変更される設定値があると判定する。
【0037】
また、後述のように、特定した変更候補設定値への変更と連動して変更される設定値があると自動変更設定値有無判別部11bが判別した場合には、アニメーション表示制御部11cが、当該連動して変更される設定値に関連した設定ダイアログボックスの表示部分をアニメーション表示するよう制御する。そのため、自動変更設定値情報には、アニメーション表示する部分の情報(アニメーション表示部分情報)についても、設定値及びそれに対する自動変更設定値に関連付けられて記載される。例えば、設定値としての「両面印刷」:「中とじ印刷」及び自動変更設定値としての「とじ位置」:「上とじ」に関連付けられて、アニメーション表示部分情報として、「設定値入力欄f13及びその設定項目」が記載されている。後述の図5で説明するアニメーション表示は、上述の例の自動変更設定情報に基づいて行われたものである。
【0038】
アニメーション表示制御部11cは、特定した変更候補設定値への変更と連動して変更される設定値があると自動変更設定値有無判別部11bが判別した場合に、設定値変更可能性判別部11aが特定した変更候補設定値及び/または自動変更設定値有無判別部11bが特定した自動変更設定値に基づき、自動変更設定値情報を参照して、当該連動して変更される設定値に関連した画像の一部をアニメーション表示するよう制御する。
以上のようにして、設定値変更可能性判別部11aと自動変更設定値有無判別部11bとが協働して、本発明の「変更設定値検出手段」として機能し、アニメーション表示制御部11cが本発明の「表示制御部」として機能する。
【0039】
続いて、図5及び図6を用い、本発明におけるアニメーション表示の例について説明する。図5は、設定ダイアログの設定値入力用領域の設定項目及びそれに対する設定値入力欄をアニメーション表示する例を説明する図である。図6は、イラスト表示領域のイラストをアニメーション表示する例であって、制御対象のMFPの用紙トレイのイラストをアニメーション表示する例を説明する図である。
【0040】
本発明におけるアニメーション表示のために、アニメーション表示制御部11cは、アニメーション表示毎に、使用するUI画像を数パターン用意している。これらUI画像は、設定ダイアログにおいてアニメーション表示を行っている際に、当該アニメーション表示が行われていることをユーザが確認できるものである。
【0041】
例えば、設定ダイアログ100において、設定値入力用領域A1の設定項目「とじ位置」及びそれに対する設定値入力欄f13をアニメーション表示する場合、図5(A)のように設定項目「とじ位置」及び設定値入力欄f13が小さい画像と、図5(B)のように設定項目「とじ位置」及び設定値入力欄f13の大きさが中程度(通常時の大きさ)である画像と、図5(C)に示すように、設定項目「とじ位置」及び設定値入力欄f13が大きい画像とを用意する。設定ダイアログ100におけるアニメーション表示の際の上記3つの画像の表示順序も定められ、例えば、図5(A)→図5(B)→図5(C)→図5(B)→図5(A)→図5(B)…の順に表示する。上記画像を、この順序で、且つ、任意に定められる各画像の表示時間で表示することにより、アニメーション表示が行われる。
【0042】
図5に示すようなアニメーション表示を行う場合とは、例えば、「メイン」カード110の「とじ位置」:「上とじ」を既に設定している場合であって、設定項目「両面印刷」の設定値を「中とじ印刷」に変更しようとしている場合である。「とじ位置」:「上とじ」を既に設定している場合に、「両面印刷」:「中とじ印刷」に変更すると、設定項目「とじ位置」の設定値は自動的に、「左とじ」に変更されてしまうためである。
【0043】
また、例えば、設定ダイアログ100において、イラスト表示領域A2の装置の用紙トレイのイラストI1をアニメーション表示する場合、図6(A)のように用紙トレイのイラストI1が小さい画像と、図6(B)のように用紙トレイのイラストI1の大きさが中程度(通常時の大きさ)である画像と、図6(C)に示すように、用紙トレイのイラストI1が大きい画像とを用意する。設定ダイアログ100におけるアニメーション表示の際の上記3つの画像の表示順序も定められ、例えば、図6(A)→図6(B)→図6(C)→図6(B)→図6(A)→図6(B)…の順に表示する。このような画像を、この順序で、且つ、任意に定められる各画像の表示時間で表示することにより、イラスト表示領域のイラストのアニメーション表示が行われる。
【0044】
図6に示すようなアニメーション表示を行う場合とは、例えば、「用紙」カード120の「用紙トレイ」:「トレイ2」を既に設定しており且つトレイ2にはB5サイズの用紙が載置されている場合であって、設定項目「用紙」に合わせて用紙トレイが自動変更されるような設定になっており且つ設定項目「用紙」の設定値を「A4」に変更しようとしている場合である。
【0045】
次に、上述のように構成されるPC10による設定ダイアログの表示処理の一例について図7のフローチャートに基づいて説明する。
ユーザにより操作部13を介して所定の操作(プリンタドライバの起動操作や「プロパティ」ボタンの押下操作等)が行われると、まず、制御部11は、例えば、各種設定項目に対する初期設定値を記憶部12から読み出し、読み出した初期設定値を、設定項目毎の設定値として設定値記憶部12aに記憶させる。そして、設定値記憶部12aに記憶の設定項目毎の設定値に基づいて、表示部14への設定ダイアログの表示を行う(ステップS1)。
【0046】
続くステップS2では、ユーザによって操作部13を介して設定ダイアログ100の「OK」ボタンBT1や「キャンセル」ボタンBT2が押下され、設定ダイアログ100の表示終了が指示されたか否かを判別する。設定ダイアログ100の表示終了が指示されていないと判別された場合(ステップS2、NO)、設定値変更可能性判別部11aが、現在設定値として選択されていない設定値上にマウスポインタがあるか否かを判別する(ステップS3)。
【0047】
現在設定値として選択されていない設定値にマウスポインタがある(ポイントされている)場合(ステップS3,YES)、ステップS4に進む、ステップS4では、設定値変更可能性判別部11aが、ポイントされている設定値を変更候補設定値として特定する。そして、自動変更設定値有無判別部11bが、設定値記憶部12aに記憶の設定項目毎の設定値と、特定された変更候補設定値と、自動変更設定値記憶部12bの自動変更設定値情報と、に基づいて、変更候補設定値に関連する設定値に自動で変更されるものがあるか否かの判別、すなわち、特定した変更候補設定値への変更と連動して変更される設定値があるか否かの判別を行う。
【0048】
特定した変更候補設定値への変更と連動して変更される設定値がある(特定した変更候補設定値への変更と連動して変更される現在の設定値を検出した)場合(ステップS4、YES)、アニメーション表示制御部11cが、特定された変更候補設定値、当該連動して変更される設定値(自動変更設定値)及び自動変更設定値記憶部12bの自動変更設定値情報に基づいて、当該連動して変更される項目に関連した画像の一部をアニメーション表示するよう制御する(ステップS5)。制御部11は、アニメーション表示中、ポイントされている設定値が選択されたか否かの判別を、例えば、ユーザによるマウスのクリック動作があったか否かの判別に基づいて行う(ステップS6)。アニメーション表示中、ポイントされている設定値が選択されていない場合(ステップS6,NO)、設定値上からマウスポインタが移動したか否か判別する(ステップS7)。
【0049】
設定値上からマウスポインタが移動していない場合(ステップS7、NO)、ステップS6に戻る。また、設定値上にマウスポインタが移動した場合(ステップS7、YES)、アニメーションを停止し(ステップS8)、ステップS2に戻る。また、アニメーション表示中、ポイントされている設定値が選択された場合(ステップS6、YES)も、アニメーションを停止し(ステップS8)、ステップS2に戻る。
【0050】
なお、設定項目の設定値入力欄の設定値上にマウスポインタがない場合(ステップS3,NO)や、変更候補設定値を実際に設定値として選択したときに連動して変更される設定値がない場合は、そのまま、ステップS2に戻る。
また、ステップS2において、設定ダイアログ100の表示終了が指示されたと判別された場合(YESの場合)、本処理を終了する。
【0051】
なお、以上の例では、変更候補設定値が設定される設定項目と、当該変更候補設定値に関連付けられた自動変更設定値が設定される設定項目とが、設定ダイアログ100の同一カード内に設けられていた(すなわち、現在表示されているカードに、上記関連付けられた自動変更設定値が設定される設定項目が設けられていた)ので、設定値入力用領域A1の設定項目等をアニメーション表示させていた。しかし、変更候補設定値が設定される設定項目と、当該変更候補設定値に関連付けられた自動変更設定値が設定される設定項目と、が異なるカード内に設けられていた場合は、アニメーション表示制御部11cによって、図8に示すように、設定ダイアログ100においてタブをアニメーション表示させてもよい。
【0052】
図8は、設定ダイアログのタブをアニメーション表示する例を説明する図である。例えば、設定ダイアログ100において、「メイン」カードが表示されている状態で、「カラー」タブTをアニメーション表示する場合、図8(A)のように「カラー」タブTが小さい画像と、図8(B)のように「カラー」タブTの大きさが中程度(通常時の大きさ)である画像と、図8(C)に示すように、「カラー」タブTが大きい画像とを用意する。そして、これらの画像を用いたアニメーション表示する。その方法は、前述と同じであるので、その説明を省略する。
【0053】
図8に示すようなアニメーション表示を行う場合とは、例えば、「カラー」カード130の「カラーモード」:「カラー」を既に設定している場合であって、設定項目「白黒印刷」の設定値を「選択」に変更しようとしている場合(つまり、チェックボックスf15(図2参照)にチェックを入れようとしている場合)である。「カラーモード:「カラー」を既に設定している場合に、「白黒印刷」:「選択」に変更すると、設定項目「カラーモード」の設定値は自動的に、「白黒」に変更されてしまうためである。
【0054】
以上のようにして、本発明のユーザインタフェース表示方法では、設定項目に対する設定値上にマウスポインタがある時に、ポイントされた設定値への設定値の変更により他の設定項目に対する他の設定値が自動的に変更されてしまう場合、自動的に変更されてしまう設定値に関連する部分をアニメーション表示している。これにより、印刷条件の設定の完了前に設定の見直しをすることのユーザの負荷を減ずることができる。
【0055】
上述のようなUIを介せば、ユーザは、大部分の場合において、意図しない印刷条件でのMFP20の動作を避けることができる。
また、MFP20のステータス(状況)によっては(例えば、用紙切れの場合など)、ユーザは設定した印刷条件でMFP20を動作させることができないことがある。
そこで、PC10では、設定ダイアログ100の表示中に自動的にMFP20のステータス情報をMFP20から取得する。PCとMFP20との間の情報交換に用いられる情報の形態は、特に限定しないが、MIB(Management Information Base)が一般的である。取得したMFP20のステータス情報に基づきユーザが設定した(意図する)印刷条件でMFP20を動作させることができないとされる場合は、実際に処理を妨げた障害ステータスに関連する部分を、設定ダイアログ100においてアニメーション表示する。
【0056】
MFP20のステータス情報に障害ステータスとして「トレイ2の用紙切れ」が含まれていた場合に、「用紙トレイ」:「トレイ2」が設定されていた場合、PC10では、アニメーション表示制御部11cが、「トレイ2の用紙切れ」に関連する部分であるトレイ2のイラストを、前述の図6に示すように、設定ダイアログ100のイラスト表示領域A2においてアニメーション表示するよう制御する。
【0057】
ユーザが意図する印刷条件でMFP20を動作させることがMFP20のステータスによって妨げられる場合に行うアニメーション表示の例について、図9を用いてさらに説明する。図9は、MFPのステープルユニット部分のイラストをアニメーション表示する例を説明する図である。
【0058】
例えば、設定ダイアログ100において、イラスト表示領域A2の装置のステープルユニット部分のイラストI2をアニメーション表示する場合、図9(A)のようにステープルユニット部分のイラストI2が小さい画像と、図9(B)のようにステープルユニット部分のイラストI2の大きさが中程度(通常時の大きさ)である画像と、図9(C)に示すように、ステープルユニット部分のイラストI2が大きい画像とを用意する。そして、これらの画像を用いたアニメーション表示する。その表示方法は、前述と同じであるので、その説明を省略する。
図9に示すようなアニメーション表示を行う場合とは、例えば、MFP20のステータス情報に障害ステータスとして「ステープル針切れ」が含まれていた場合に、「ステープル」:「1箇所止め」が設定されていた場合である。
【0059】
また、特に図示して説明はしないが、PC10は、MFP20のステータス情報に障害ステータスとして「カラートナー切れ」が含まれていた場合であって、「カラーモード」:「カラー」が設定されていた場合には、イラスト表示領域A2の装置のトナーカートリッジ搭載部分のイラストをアニメーション表示することができる。
【0060】
このような、ステータス情報に応じて、アニメーション表示をすることができるように、PC10は、障害ステータス一覧情報を記憶している。この障害ステータス一覧情報には、障害ステータス毎に(すなわち障害ステータスに関連付けられて)、障害ステータスにより実行することができない設定の設定項目に対する設定値(実行不可能設定値)と、アニメーション表示する、当該設定値に関連する関連した一部の画像の情報(アニメーション表示画像情報)と、が記載されている。障害ステータス一覧情報には、例えば、「ステープル針切れ」の障害ステータスに関連付けられて、実行不可能設定値として「ステープル」:「1箇所止め」、アニメーション表示画像情報としてステープルユニット部分のイラストI2が記載されている。
【0061】
PC10では、この障害ステータス一覧情報を用いて以下のように動作することで、ステータス情報に応じて、アニメーション表示をする。すなわち、PC10の制御部11は、本発明の「障害ステータス検出部」として機能し、まず、MFP20のステータス情報を取得し、ステータス情報中に障害ステータスがあれば、障害ステータス一覧情報に基づき、その障害ステータス情報に関連付けられた実行不可能設定値を特定する。そして、制御部11は、実行不可能設定値が設定値として選択されているか否かを、設定値記憶部12aを参照して判別し、実行不可能設定値が設定値として選択されている場合は、障害ステータス一覧情報に基づき、当該障害ステータスに関連付けられたアニメーション表示画像情報を特定する。その後に、制御部11は、特定したアニメーション表示画像情報に基づき、アニメーション表示制御部11cにより、実行不可能設定値に関連する画像をアニメーション表示するよう制御する。
【0062】
なお、PC10におけるMFP20のステータス取得のタイミング及び当該ステータスに応じたアニメーション表示のタイミングは、設定ダイアログ表示中であればよく、設定ダイアログ起動時であってもよいし、所定の設定値上にマウスポインタが移動してきた時であってもよいし、所定の設定値が選択された時であってもよい。
【0063】
また、プリンタドライバではなく、リモートコピー用のドライバに本発明を適用することも可能であり、その場合は、障害ステータスに「スキャナ部に原稿なし」が含まれているとき(すなわち、MFP20のスキャナ部に原稿が置かれていないという情報をPC10が受信したとき)に、図10に示すように、設定ダイアログ100のイラスト表示領域A2においてスキャナ部のイラストをアニメーション表示するよう制御することもできる。
【0064】
例えば、設定ダイアログ100において、イラスト表示領域A2の装置のスキャナ部のイラストI3をアニメーション表示する場合、図10(A)のようにスキャナ部のイラストI3が小さい画像と、図10(B)のようにスキャナ部のイラストI3の大きさが中程度(通常時の大きさ)である画像と、図10(C)に示すように、スキャナ部のイラストI3が大きい画像とを用意して、所定の順番でこれらの画像を連続表示することによりアニメーション表示することができる。表示方法の詳細な説明は、前述と同じであるので省略する。
【0065】
なお、上述の例では、PC10の記憶部12の自動変更設定値記憶部12bが自動変更設定値情報を予め記憶しているが、MFP20の記憶部に記憶の自動変更設定値情報を、設定ダイアログの表示を開始した際に、制御部11が、MFP20の記憶部から読み出し、自動変更設定値記憶部12bに自動変更設定値情報を記憶させるようにしてもよい。また、障害ステータス一覧情報についても、MFP20の記憶部に記憶のものを、例えば、MFP20のステータス情報取得時に同時に取得してもよい。
【0066】
本発明は、プリンタドライバのみではなく、スキャナドライバやPC−FAXドライバ、一般アプリケーションなど、UIを保有する各種ソフトウェアに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の情報処理装置が用いられるシステムの構成例を示す図である。
【図2】本発明に係る設定ダイアログの表示例を示す図である。
【図3】本発明に係る設定ダイアログの表示例を示す図である。
【図4】本発明に係る設定ダイアログの表示例を示す図である。
【図5】設定ダイアログの設定値入力用領域の設定項目及びそれに対する設定値入力欄をアニメーション表示する例を説明する図である。
【図6】設定ダイアログのイラスト表示領域のMFPの用紙トレイのイラストをアニメーション表示する例を説明する図である。
【図7】図1のPC10による設定ダイアログの表示処理の一例について説明するフローチャートである。
【図8】設定ダイアログのタブをアニメーション表示する例を説明する図である。
【図9】設定ダイアログのイラスト表示領域のMFPのステープルユニット部分のイラストをアニメーション表示する例を説明する図である。
【図10】設定ダイアログのイラスト表示領域のMFPのスキャナ部のイラストをアニメーション表示する例を説明する図である。
【符号の説明】
【0068】
10…PC、11…制御部、11a…設定値変更可能性判別部、11b…自動変更設定値有無判別部、11c…アニメーション表示制御部、12…記憶部、12a…設定値記憶部、12b…自動変更設定値記憶部、13…操作部、14…表示部、15…通信部、20…MFP、21…制御部、22…記憶部、23…スキャナ部、24…画像形成部、25…通信部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設定操作を行うために各種設定項目が設けられた設定ダイアログボックスを表示し、前記設定項目に対する設定値を指し示すための指示手段を表示する情報処理装置であって、
前記各種設定項目に対する現在の設定値を記憶する記憶手段と、
前記現在の設定値と異なる設定値を前記指示手段が指し示していることを検出し、当該設定値の選択と連動して変更される前記現在の設定値を検出する変更設定値検出手段と、
該変更設定値検出手段で検出された現在の設定値に関連する前記設定ダイアログボックスの表示部分をアニメーション表示する表示制御手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記設定ダイアログボックスに、設定に係る操作対象機器のイラストをさらに表示し、
前記表示制御手段は、前記変更設定値検出手段で検出された現在の設定値に関連する前記操作対象機器のイラストの表示部分をアニメーション表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記設定ダイアログボックスには、複数のカードが設けられており、
前記表示制御手段は、現在表示されているカードに、前記変更設定値検出手段で検出された現在の設定値が設定された設定項目が設けられていない場合、当該設定項目が設けられているカードに対応するタブをアニメーション表示することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記各種設定項目の設定値による設定条件における前記操作対象機器の動作の障害となる操作対象機器のステータスを検出する障害ステータス検出部、をさらに有し、
前記表示制御部は、前記障害ステータス検出部で検出されたステータスに関連する前記設定ダイアログボックスの表示部分をアニメーション表示することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記アニメーション表示は、前記画像の一部の大きさを変化させてゆくことであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記設定ダイアログボックスは、印刷処理のための設定項目を設定するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−187460(P2009−187460A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−29114(P2008−29114)
【出願日】平成20年2月8日(2008.2.8)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】