説明

情報合成表示システム、情報合成表示装置及び情報合成制御装置

【課題】手書きによる書き込みが容易であり、入力された情報と手書きによる書き込みとの合成が容易な情報合成表示システム、情報合成表示装置及び情報合成制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】情報合成表示装置1は、同一のレイアウトが表示された合成表示領域21および手書き入力領域22を含む表示手段と、手書き入力領域22上への手書きによる書き込みを受け付け、その書き込みを視覚的に保持する手書受付保持手段と、手書きによる書き込みを手書入力情報として取り込む手書入力情報取込手段46とを有し、情報合成制御装置41は、合成表示領域47に表示されている情報と手書入力情報取込手段が取り込んだ手書入力情報とを合成する合成手段と、合成された合成情報を表示手段の合成表示領域47に表示させる表示制御手段とを有することにより上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報合成表示システム、情報合成表示装置及び情報合成制御装置に係り、特に手書きによる書き込みを合成して表示させる情報合成表示システム、情報合成表示装置および情報合成制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば複数のユーザで共有する情報はホワイトボードや黒板に手書きにより記入して利用されてきた。しかし、ホワイトボードや黒板に手書きにより記入された情報はカメラで撮影した映像を配信する等しなければホワイトボードや黒板から離れた場所から確認することができなかった。
【0003】
近年のコンピュータネットワークの普及に伴い、複数のユーザで共有する情報は電子文書掲示システム(例えば特許文献1参照)などで管理することが可能となった。電子文書掲示システムなどで管理する情報は、通信回線を介したPC、電子黒板(例えば特許文献2参照)等、離れた場所での掲示が可能である。
【0004】
また、従来の電子掲示板システムにはコンピュータネットワークを利用し、複数のPC等からの入力や手書き表示装置に対する手書きによる書き込みにより情報を入力するものもあった(特許文献3参照)。さらに、従来の電子黒板には、手書きによる書き込みにより情報を入力し、その情報をPCへ送信するものもあった(特許文献4参照)。
【特許文献1】特開2002−73619号公報
【特許文献2】特開平11−78370号公報
【特許文献3】特開2004−336479号公報
【特許文献4】特開2002−240491号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の電子掲示板システムや電子黒板に手書きによる書き込みにより情報を入力する場合は指定のダミーペン等を利用しなければならず、従来のホワイトボードで使っていた例えば水性マーカを使用できなかった。したがって、従来の電子掲示板システムや電子黒板では指定のダミーペン等を紛失した場合に情報の入力ができなくなり、且つ書き味が通常の水性マーカ等と異なっているという問題があった。このように、ホワイトボードで使っていた水性マーカを電子掲示板システムや電子黒板に対する手書きによる書き込みに利用できれば、紛失や書き味を考慮すると便利である。
【0006】
一方、水性マーカを電子掲示板システムや電子黒板に対する手書きによる書き込みに利用した場合は、最初から掲示されている情報と手書きにより書き込まれた情報との区別が難しく、他のPC等からも情報の入力があるときに情報の合成が複雑になるという問題があった。この点では、電子掲示板システムや電子黒板への指定のダミーペン等による入力が優れている。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、複数のユーザで共有している情報への手書きによる書き込みが容易であり、複数のユーザから入力された情報と手書きによる書き込みとの合成が容易な情報合成表示システム、情報合成表示装置及び情報合成制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は、情報合成表示装置および情報合成制御装置を有する情報合成表示システムであって、前記情報合成表示装置は、同一のレイアウトが表示された合成表示領域および手書き入力領域を含む表示手段と、前記手書き入力領域上への手書きによる書き込みを受け付け、その書き込みを視覚的に保持する手書受付保持手段と、前記手書受付保持手段が受け付けた手書きによる書き込みを手書入力情報として取り込む手書入力情報取込手段とを有し、前記情報合成制御装置は、前記合成表示領域に表示されている情報と前記手書入力情報取込手段が取り込んだ手書入力情報とを保存する保存手段と、前記合成表示領域に表示されている情報と前記手書入力情報取込手段が取り込んだ手書入力情報とを合成する合成手段と、前記合成手段により合成された合成情報を前記表示手段の合成表示領域に表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、情報合成制御装置に接続された情報合成表示装置であって、同一のレイアウトが表示された合成表示領域および手書き入力領域を含む表示手段と、前記手書き入力領域上への手書きによる書き込みを受け付け、その書き込みを視覚的に保持する手書受付保持手段と、前記手書受付保持手段が受け付けた手書きによる書き込みを手書入力情報として取り込む手書入力情報取込手段とを有し、前記合成表示領域に表示されている情報と前記手書入力情報取込手段が取り込んだ手書入力情報とが合成された合成情報を前記情報合成制御装置からの制御により、前記表示手段の合成表示領域に表示することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、同一のレイアウトが表示された合成表示領域および手書き入力領域を含む表示手段と、前記手書き入力領域上への手書きによる書き込みを受け付け、その書き込みを視覚的に保持する手書受付保持手段と、前記手書受付保持手段が受け付けた手書きによる書き込みを手書入力情報として取り込む手書入力情報取込手段とを有する情報合成表示装置に接続された情報合成制御装置であって、前記合成表示領域に表示されている情報と前記手書入力情報取込手段が取り込んだ手書入力情報とを保存する保存手段と、前記合成表示領域に表示されている情報と前記手書入力情報取込手段が取り込んだ手書入力情報とを合成する合成手段と、前記合成手段により合成された合成情報を前記表示手段の合成表示領域に表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする。
【0011】
なお、本発明の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、データ構造などに適用したものも本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、複数のユーザで共有している情報への手書きによる書き込みが容易であり、複数のユーザから入力された情報と手書きによる書き込みとの合成が容易な情報合成表示システム、情報合成表示装置及び情報合成制御装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に、本発明を実施するための最良の形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明していく。なお、本実施例では情報合成表示システムの一例として行先掲示板表示システムを例に説明するが、手書きによる書き込みを合成して表示する如何なるシステムであってもよい。
【0014】
図1は本発明による行先掲示板表示装置のリライタブルシートと透明板との関係を示す外観図である。図1(a)はリライタブルシート11と透明板12との関係を平面図で示している。図1(b)はリライタブルシート11と透明板12との関係を正面図で示している。
【0015】
図1は、行先掲示板表示装置1のリライタブルシート11と、リライタブルシート11を掛け渡すシート送りローラ10a,10bと、リライタブルシート11の前方に設けられている透明板12と、シート送りローラ10a,10bを駆動させる駆動装置15とを示している。
【0016】
行先掲示板表示装置1はユーザからの指示により駆動装置15が駆動し、リライタブルシート11を右方向又は左方向に循環させる。行先掲示板表示装置1は図示していない印字消去装置を利用することでリライタブルシート11上に文字等を印刷できる。文字「帰宅」13はリライタブルシート11上に印刷された文字の一例である。また、ユーザは水性マーカ等のマーカ16で透明板12上に手書きで書き込みができる。筆跡14は透明板12上にマーカで書き込まれた筆跡の一例である。
【0017】
図2は行先掲示板表示装置が扱う領域を示すイメージ図である。行先掲示板表示装置1はリライタブルシート11上の領域を合成表示領域21と手書き入力領域22とに分けて扱っている。合成表示領域21は、後述する合成情報を印字消去装置により印刷される領域である。手書き入力領域22はユーザがマーカ16で透明板12上に手書きで書き込みを行う領域である。
【0018】
図3は行先掲示板表示装置がリライタブルシート上の合成表示領域および手書き入力領域に印刷する行先掲示板の一例を示すイメージ図である。行先掲示板表示装置1はリライタブルシート11上の合成表示領域21および手書き入力領域22に、同一のレイアウト31,32を印刷する。図3に示したレイアウト31,32は、氏名,出社,退社,行き先および帰社時間から成る行先掲示板の例を示している。なお、ユーザがマーカ16で透明板12上に手書きで書き込んだ筆跡14は、後述するカメラにより手書入力情報として取り込まれる。
【実施例1】
【0019】
図4は本発明による行先掲示板表示システムの一実施例の構成図である。図4の行先掲示板表示システム40は、行先掲示板制御装置41,複数のコンピュータ装置42a〜42d,ファイアウォール43が、例えばLAN等のネットワーク45を介して接続されている。また、コンピュータ装置42eはインターネット44及びファイアウォール43を介してネットワーク45に接続されている。また、行先掲示板制御装置41は行先掲示板表示装置1に接続されている。以下の説明では、コンピュータ装置42a〜42eの何れでもよい場合、単にコンピュータ装置42と言う。
【0020】
行先掲示板表示装置1はリライタブルシート11上の合成表示領域21に、レイアウトへ情報が合成された合成情報47を印刷し、情報が合成されていないレイアウト48を手書き入力領域22に印刷している。なお、図4のレイアウト48は透明板12を透過して見えるリライタブルシート11上のレイアウトを表しており、手書き入力領域22上の透明板12上に手書きで書き込まれている筆跡の「大森」が重畳して見えている。
【0021】
行先掲示板表示装置1に設けられたカメラ46は、透明板12に手書きで書き込まれている筆跡を撮影し、手書入力情報として行先掲示板制御装置41に送信する。行先掲示板制御装置41は受信した手書入力情報に基づき、リライタブルシート11上の合成表示領域21に印刷されている合成情報47を後述するように更新する。
【0022】
また、行先掲示板制御装置41は、コンピュータ装置42a〜42eからの要求に基づいて、リライタブルシート11上の合成表示領域21に印刷されている合成情報47を後述するように更新できる。行先掲示板制御装置41は、コンピュータ装置42a〜42eからの要求に基づいてコンピュータ装置42a〜42eのディスプレイ装置等に合成情報47を表示する。
【0023】
次に、リライタブルシート11上の合成表示領域21に印刷された合成情報を更新する処理について説明する。図5及び図6は合成情報更新処理の一例のイメージ図である。
【0024】
行先掲示板表示装置1に設けられたカメラ46はリライタブルシート11上の手書き入力領域22を撮影する。リライタブルシート11上の手書き入力領域22には情報が合成されていないレイアウト32が印刷されており、手書き入力領域22上の透明板上に手書きで書き込まれている筆跡51の「10F」が重畳して見えている。従って、カメラ46はリライタブルシート11上の手書き入力領域22を撮影して画像52を出力する。
【0025】
行先掲示板制御装置41は画像52を受信する。行先掲示板制御装置41は受信した画像52を、レイアウト32に設定されているインデックス付けされた表示領域53として認識する。例えばレイアウト32は7行(y1〜y7)×4列(x1〜x4)の指定領域から成る表示領域53として認識される。行先掲示板制御装置41は表示領域53から変化のあった指定領域54を検出する。行先掲示板制御装置41は指定領域54を検出した位置に合わせて、合成情報61に指定領域54を合成する。
【0026】
また、コンピュータ装置42から合成情報61の更新要求があると、行先掲示板制御装置41は更新要求に基づいて、合成情報61を更新する。合成情報61は、コンピュータ装置42のブラウザ62から「14:00帰宅」が入力された例を表している。
【0027】
行先掲示板制御装置41は印字消去装置を利用し、合成情報61をリライタブルシート11上の合成表示領域21に印刷する。したがって、行先掲示板制御装置41はリライタブルシート11上の合成表示領域21に印刷されていた合成情報を、新たに合成した合成情報61で更新できる。
【0028】
新たに合成した合成情報61で更新された後、行先掲示板制御装置41はコンピュータ装置42からの要求に基づいて、コンピュータ装置42のブラウザ63に合成情報61を表示できる。
【0029】
図7は上書きによる合成情報更新処理の一例のイメージ図である。例えば図5及び図6を用いて説明したように、指定領域54を検出した位置に合わせて、合成情報61に指定領域54を合成したあと、行先掲示板制御装置41はコンピュータ装置42からの要求に基づいて、コンピュータ装置42のブラウザ71に合成情報72を表示する。
【0030】
コンピュータ装置42から合成情報72の上書き要求があると、行先掲示板制御装置41は上書き要求に基づき、合成情報72を合成情報73又は74のように更新する。合成情報73及び74は、コンピュータ装置42のブラウザ71から「14:00帰宅」が入力された例を表している。
【0031】
合成情報73は、合成情報72に合成されている指定領域54の筆跡「10F」へ重ならない位置に「14:00帰宅」が合成された例である。なお、行先掲示板制御装置41は筆跡「10F」と「14:00帰宅」との間に「→」を追加合成している。そして、行先掲示板制御装置41は印字消去装置を利用し、合成情報73をリライタブルシート11上の合成表示領域21に印刷する。
【0032】
また、合成情報74は合成情報72に合成されている指定領域54の筆跡「10F」へ重なる位置に「14:00帰宅」が合成された例である。行先掲示板制御装置41は印字消去装置を利用し、合成情報74をリライタブルシート11上の合成表示領域21に印刷する。
【0033】
新たに合成した合成情報74で更新された後、行先掲示板制御装置41はコンピュータ装置42からの要求に基づいて、コンピュータ装置42のブラウザ75に合成情報74を表示できる。
【0034】
図8は追記による合成情報更新処理の一例のイメージ図である。例えば図5及び図6を用いて説明したように、指定領域54を検出した位置に合わせて、合成情報61に指定領域54を合成したあと、行先掲示板制御装置41はコンピュータ装置42からの要求に基づいて、コンピュータ装置42のブラウザ81に合成情報82を表示する。
【0035】
コンピュータ装置42から合成情報82の追記要求があると、行先掲示板制御装置41はコンピュータ装置42からの追記要求に基づいて、合成情報82を合成情報83のように更新する。合成情報83は、コンピュータ装置42のブラウザ81から「戻り14:00」が入力された例を表している。
【0036】
合成情報83は、合成情報82に合成されている指定領域54の筆跡「10F」へ重ならない位置に「戻り14:00」が合成された例である。行先掲示板制御装置41は印字消去装置を利用し、合成情報83をリライタブルシート11上の合成表示領域21に印刷する。
【0037】
新たに合成した合成情報83で更新された後、行先掲示板制御装置41はコンピュータ装置42からの要求に基づいて、コンピュータ装置42のブラウザ84に合成情報83を表示できる。
【0038】
次に、行先掲示板制御装置41の構成について説明する。図9は行先掲示板制御装置の構成を説明する為の一例の構成図である。図9の行先掲示板制御装置41は、リライタブルボード印刷ドライバ91と、表示、更新機能92と、印刷機能93と、保存ファイル94と、掲示板認識用レイアウト編集機能95と、撮影、検出機能96と、カメラ撮影ドライバ97とを有する構成である。
【0039】
図9の行先掲示板制御装置41が有する各構成の処理手順について図10のシーケンス図を参照しつつ説明する。図10は行先掲示板制御装置の処理手順について説明する為のシーケンス図である。
【0040】
ステップS1に進み、コンピュータ装置42のブラウザ100はユーザからの更新入力を受け付ける。ステップS2に進み、コンピュータ装置42のブラウザ100は行先掲示板制御装置41の表示、更新機能92に更新要求を行う。ブラウザ100からの更新要求には、図11のような外部入力情報が含まれる。図11は、外部入力情報の一例の構成図である。
【0041】
ステップS3に進み、表示、更新機能92は、保存ファイル94が保存している合成表示領域21に合成情報を表示する為の表示用画像(以下、単に表示用画像という)を更新する。ステップS4に進み、表示、更新機能92は印刷機能93に印刷要求を行う。印刷機能93はリライタブルボード印刷ドライバ91を介して、行先掲示板表示装置1のリライタブルシート11上の合成表示領域21に表示用画像を印刷する。
【0042】
また、印刷機能93は、保存ファイル94に保存されている手書き入力領域22にレイアウトを表示するためのレイアウト用画像(以下、単にレイアウト用画像という)を読み出し、リライタブルボード印刷ドライバ91を介して行先掲示板表示装置1のリライタブルシート11上の手書き入力領域22にレイアウト用画像を印刷する。
【0043】
なお、レイアウト用画像は保存ファイル94に保存されているレイアウト定義情報を利用して生成できる。なお、レイアウト定義情報は掲示板認識用レイアウト編集機能95を利用して編集可能である。
【0044】
ステップS5に進み、表示、更新機能92はコンピュータ装置42のブラウザ100に表示更新を指示する。ステップS6に進み、ブラウザ100は更新された表示用画像を更新表示する。
【0045】
ステップS7に進み、コンピュータ装置42のブラウザ100はユーザからの更新入力を受け付ける。ステップS8に進み、コンピュータ装置42のブラウザ100は行先掲示板制御装置41の表示、更新機能92に更新要求を行う。
【0046】
ステップS9に進み、表示、更新機能92は、保存ファイル94が保存している表示用画像を更新する。ただし、表示、更新機能92は行先掲示板表示装置1が情報更新中であるため、印刷機能93に対する印刷要求を行わない。ステップS10に進み、表示、更新機能92はコンピュータ装置42のブラウザ100に表示更新を指示する。ステップS11に進み、ブラウザ100は更新された表示用画像を更新表示する。
【0047】
ステップS12では、ユーザが手書き入力領域22上の透明板12に手書きで書き込みを行っている。例えば印刷開始から一定時間待ったあと、撮影、検出機能96はステップS13に進み、カメラ撮影ドライバ97を利用し、カメラ46にリライタブルシート11上の手書き入力領域22を撮影させる。
【0048】
撮影、検出機能96は、リライタブルシート11上の手書き入力領域22を撮影した撮影画像(以下、単に撮影画像という)をカメラ46からカメラ撮影ドライバ97を介して取得する。そして、撮影、検出機能96はステップS14に進み、取得した撮影画像を利用し、保存ファイル94が保存している表示用画像を更新する。
【0049】
ステップS13〜S14における撮影、検出機能96の処理を更に説明する。図12は撮影、検出機能が行う処理手順を示した一例のフローチャートである。
【0050】
撮影、検出機能96は印刷開始から指定時間が経過したと判定するまでステップS101の処理を繰り返し行う。印刷開始から指定時間が経過したと判定すると(S101においてYES)、撮影、検出機能96はステップS102に進み、カメラ46からカメラ撮影ドライバ97を介して撮影画像を取得し、必要な補正として「あおり補正」を行う。「あおり補正」の詳細は、例えば特開2001−177716号公報に記載されている。
【0051】
撮影、検出機能96は「あおり補正」により、例えば図13(a)に示すように上方向から手書き入力領域22を撮影した歪んだ撮影画像を、図13(b)に示すように歪みの取れた撮影画像に補正できる。図13は、あおり補正について説明する為のイメージ図である。
【0052】
ステップS103に進み、撮影、検出機能96は例えば保存ファイル94に撮影画像を一時保存する。ステップS104に進み、撮影、検出機能96は撮影画像に障害物が写っているか否かを判定する為の障害物検知を行う。なお、障害物検知は例えば図14に示すような撮影画像中の障害物判断領域141を利用して行うことができる。図14は障害物検知の処理を説明する為のイメージ図である。撮影、検出機能96は、障害物判断領域141に変化があるか否かで障害物が写っているか否かを判定できる。
【0053】
障害物が有ると判定すると(S104においてNO)、撮影、検出機能96はステップS101に戻る。一方、障害物が無いと判定すると(S104においてYES)、撮影、検出機能96はステップS105に進み、前述した指定領域毎に表示用画像及び撮影画像の画素値を比較する。
【0054】
ステップS106に進み、撮影、検出機能96は比較の結果、表示用画像と撮影画像とで画素値が異なる画素数が指定領域に定義されている閾値を越えたか否かを判定する。閾値を越えたと判定すると(S106においてYES)、撮影、検出機能96はステップS107に進み、変化のあった指定領域であると判定し、その指定領域を撮影画像から切り出す。
【0055】
ステップS108に進み、撮影、検出機能96は切り出した指定領域を、保存ファイル94に保存されている表示用画像の指定位置に合成し、ステップS109に進む。閾値を越えていないと判定すると(S106においてNO)、撮影、検出機能96は変化のない指定領域であると判定し、ステップS109に進む。
【0056】
ステップS109に進み、撮影、検出機能96は、表示用画像及び撮影画像の画素値の比較が全ての指定領域で終わったか否かを判定する。全ての指定領域で終わっていないと判定すれば(S109においてNO)、撮影、検出機能96はステップS105に戻る。全ての指定領域で終わったと判定すれば(S109においてYES)、撮影、検出機能96はステップS101に戻る。
【0057】
図10のステップS15に戻り、表示、更新機能92は更新情報を取得した旨が保存ファイル94から通知される。前回の印刷開始から指定時間が経過すると、表示、更新機能92はステップS16に進み、印刷機能93に印刷要求を行う。印刷機能93はリライタブルボード印刷ドライバ91を介して、行先掲示板表示装置1のリライタブルシート11上の合成表示領域21へ保存ファイル94に保存されている表示用画像を印刷する。
【0058】
また、印刷機能93は、リライタブルボード印刷ドライバ91を介して、行先掲示板表示装置1のリライタブルシート11上の手書き入力領域22へ保存ファイル94に保存されているレイアウト用画像を印刷する。
【0059】
ステップS17に進み、表示、更新機能92はコンピュータ装置42のブラウザ100に表示更新を指示する。ステップS18に進み、ブラウザ100は更新された表示用画像を更新表示する。
【0060】
前回の印刷開始から一定時間待ったあと、撮影、検出機能96はステップS19でステップS13と同様の撮影を行わせる。そして、撮影、検出機能96は前述した図12のフローチャートの処理を行う。ここでは変化のあった指定領域が無く、表示用画像の更新が行われなかったものとする。
【0061】
続いてステップS20〜S22に進み、ステップS1〜S3と同様、ユーザからの更新入力に基づいて、保存ファイル94が保存している表示用画像を更新する。前回の印刷開始から指定時間が経過すると、ステップS23に進み、表示、更新機能92はステップS4と同様、印刷機能93に印刷要求を行う。
【0062】
また、ステップS24〜S25に進み、ステップS5〜S6と同様、コンピュータ装置42のブラウザ100に表示更新を指示し、更新された表示用画像をブラウザ100に更新表示させる。
【0063】
ステップS26では、ステップS12と同様、ユーザが手書き入力領域22上の透明板12に手書きで書き込みを行っている。前回の印刷開始から一定時間待ったあと、ステップS27でステップS13と同様の撮影が行われる。そして、撮影、検出機能96は前述した図12のフローチャートの処理を行う。ここでは撮影画像に障害物が写っていると判定され、表示用画像の更新が行われなかったものとする。
【0064】
また、ステップS28では、更新情報を取得していない旨が保存ファイル94から通知される。前回の印刷開始から指定時間が経過すると、ステップS29に進み、表示、更新機能92はステップS4と同様、印刷機能93に印刷要求を行う。
【0065】
また、ステップS30〜S31に進み、ステップS5〜S6と同様、コンピュータ装置42のブラウザ100に表示更新を指示し、更新された表示用画像をブラウザ100に更新表示させる。
【0066】
図10及び図12に示した処理を実現するため、保存ファイル94には図15に示すようなシステム設定情報,図16に示すようなインデックス情報,図17に示すような切り出し及び表示位置情報を保存ファイル94に保存している。図15はシステム設定情報の一例の構成図である。図16はインデックス情報の一例の構成図である。図17は切り出し及び表示位置情報の一例の構成図である。
【0067】
例えば図15のシステム設定情報には前回の印刷開始から待つ一定時間、指定領域の情報などが含まれる。図16のインデックス情報は、指定領域と氏名とを対応付ける情報である。図17の切り出し及び表示位置情報は、切り出した指定領域の位置及び表示位置を表す情報である。
【0068】
次に、消去機能の有る行先掲示板制御装置41の構成について説明する。図18は行先掲示板制御装置の構成を説明する為の他の一例の構成図である。図18の行先掲示板制御装置41は、リライタブルボード印刷ドライバ91と、表示、更新機能92と、印刷機能93と、保存ファイル94と、掲示板認識用レイアウト編集機能95と、撮影、検出機能96と、カメラ撮影ドライバ97とを有する構成である。
【0069】
図18の行先掲示板制御装置41は印刷機能93が掲示板画像印刷だけでなく、掲示板消去も可能である点で図9の行先掲示板制御装置41と異なっている。図18の行先掲示板制御装置41が有する各構成の処理手順について図19のシーケンス図を参照しつつ説明する。図19は行先掲示板制御装置の処理手順について説明する為の他の一例のシーケンス図である。
【0070】
なお、図19のシーケンス図はステップS56の処理が消去&印刷要求となっている点で図10のシーケンス図と異なっている。つまり、図18の行先掲示板制御装置41は印刷機能93に印刷要求だけでなく、消去要求も行うことができる。例えばステップS56に進み、表示、更新機能92は印刷機能93に消去&印刷要求を行う。
【0071】
印刷機能93はリライタブルボード印刷ドライバ91を介して、行先掲示板表示装置1のリライタブルシート11上の合成表示領域21から表示用画像を削除したあとで表示用画像を印刷できる。
【0072】
また、印刷機能93は、リライタブルボード印刷ドライバ91を介して行先掲示板表示装置1のリライタブルシート11上の手書き入力領域22からレイアウト用画像を削除したあとでレイアウト用画像を印刷できる。なお、その他の説明は図9の構成図及び図10のシーケンス図と同様であるため、説明を省略する。
【0073】
次に、消去機能の有る行先掲示板制御装置41の他の構成について説明する。図20は行先掲示板制御装置の構成を説明する為の他の一例の構成図である。図20の行先掲示板制御装置41は、表示、更新機能92と、印刷機能93と、保存ファイル94と、掲示板認識用レイアウト編集機能95と、電子ペーパー印刷ドライバ202と、ベクタ情報入力装置ドライバ203と、検出機能204とを有する構成である。
【0074】
図20の行先掲示板制御装置41は印刷機能93が掲示板画像印刷だけでなく、掲示板消去も可能である点と、リライタブルボード印刷ドライバ91が電子ペーパー印刷ドライバ202である点と、撮影、検出機能96が検出機能204である点と、カメラ撮影ドライバ97がベクタ情報入力装置ドライバ203である点とで図9の行先掲示板制御装置41と異なっている。
【0075】
図20の行先掲示板制御装置41が有する各構成の処理手順について図21のシーケンス図を参照しつつ説明する。図21は行先掲示板制御装置の処理手順について説明する為の他の一例のシーケンス図である。
【0076】
ステップS75〜S77では、図10のステップS1〜S3と同様、ユーザからの更新入力に基づいて表示用画像を更新する。ステップS78では、表示、更新機能92は印刷機能93に消去&印刷要求を行う。つまり、図20の行先掲示板制御装置41は印刷機能93に印刷要求だけでなく、消去要求も行うことができる。
【0077】
印刷機能93は電子ペーパー印刷ドライバ202を介して、行先掲示板表示装置1の電子ペーパー(図示せず)上の合成表示領域21から表示用画像を削除したあとで表示用画像を印刷できる。
【0078】
また、印刷機能93は、電子ペーパー印刷ドライバ202を介して行先掲示板表示装置1の電子ペーパー上の手書き入力領域22からレイアウト用画像を削除したあとでレイアウト用画像を印刷できる。なお、ステップS79〜S85の処理は、図10のステップS5〜S11の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0079】
ステップS86では、ユーザがベクタ情報入力装置201を利用して、手書き入力領域22上の透明板12に手書きで書き込みを行っている。ステップS87に進み、検出機能204はベクタ情報入力装置ドライバ203からユーザによる書き込みを取り込む。検出機能204はユーザがベクタ情報入力装置201を利用して、手書き入力領域22上の透明板12に手書きで書き込んだ軌跡を検出すると共に、ラスター化を行う。
【0080】
ステップS88に進み、検出機能204は前述した図12のフローチャートの処理を行ったあと、保存ファイル94に保存されている表示用画像を更新する。ステップS89の処理は図10のステップS15と同様であるため、説明を省略する。ステップS90に進み、前述したステップS78と同様、表示、更新機能92は印刷機能93に消去&印刷要求を行う。
【0081】
なお、ステップS91〜S95の処理は、図10のステップS17〜S22の処理と同様であるため、説明を省略する。また、ステップS96に進み、前述したステップS78と同様、表示、更新機能92は印刷機能93に消去&印刷要求を行う。ステップS97及びステップS98の処理は、図10のステップS24及びS25と同様であるため、説明を省略する。
【0082】
このように、実施例1の行先掲示板表示システム1では、手書き入力領域22上の透明板12上にマーカ16等で手書きにより書き込むことで、手書きで書き込んだ内容を合成表示領域に表示されている表示用画像に合成できる。なお、手書き入力領域22上の透明板12上にマーカ16等で書き込まれた筆跡は、例えば水性のマーカ16を利用することにより容易に消去可能である。
【0083】
図4に示した行先掲示板表示システム40は、各種機能を組み合わせて図22のような構成とすることもできる。図22は本発明による行先掲示板表示システムの他の実施例の構成図である。図22の行先掲示板表示システム220は、行先掲示板制御装置41,複数のコンピュータ装置42a〜42d,Webサーバー221,入退室管理システム224,RF−IDタグリーダライタ(RF−IDタグRW)225が、LANなどのネットワーク45を介して接続されている。
【0084】
また、コンピュータ装置42e,携帯電話222及びPDA223は、インターネット44を介してWebサーバー221に接続されている。図22の行先掲示板表示システム220は入退室管理システム224から例えば出社又は退社の情報を入手し、表示用画像に反映させることもできる。
【0085】
また、図22の行先掲示板表示システム220はコンピュータ装置42の他、携帯電話222又はPDA223からの要求に基づいて、コンピュータ装置42,携帯電話222又はPDA223のディスプレイ装置等に表示用画像を表示したり、表示用画像を更新したりすることもできる。
【0086】
さらに、図4に示した行先掲示板表示システム40は、将来的に図23のような構成とすることもできる。図23は本発明による行先掲示板表示システムの他の実施例の構成図である。
【0087】
図23の行先掲示板表示システム230は、行先掲示板表示装置1に汎用ネットワークI/Fを設け、ネットワーク235経由でコンピュータ装置42,携帯電話222,PDA223,入退室管理システム224,RF−IDタグリーダライタ付位置情報検出システム231,複合機(MFP)232,電子白板システム233及び他の行先掲示板表示装置234と接続された構成である。
【0088】
図23の行先掲示板表示システム230はネットワーク235経由で情報を入手して表示用画像に反映させたり、表示用画像をネットワーク235経由で提供したりすることも可能である。
【0089】
なお、上記した実施例ではリライタブルシート又は電子ペーパーを利用している行先掲示板表示装置1を例に説明したが、コレステリック液晶,光書き込み型e−ペーパー,強誘電性液晶,双安定LCD,マイクロカプセル型(電気泳動),電子粉流体,消去可能インク・トナー,ロイコ染料可逆発色型,透明白濁型,磁性粉体移動,フォトクロミズム,エレクトロクロミック方式,有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode),電界放射型ディスプレイ,異方性流体を用いた微粒子ディスプレイ(MFPD),エレクトロウェッティング方式などを利用している行先掲示板表示装置1であってもよい。
【0090】
また、本実施例では情報合成表示システムの一例として行先掲示板システムを例に説明したが、ディスカッションボード,メッセージボード,駅の伝言板などへの適用も可能である。
【0091】
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明による行先掲示板表示装置のリライタブルシートと透明板との関係を示す外観図である。
【図2】行先掲示板表示装置が扱う領域を示すイメージ図である。
【図3】行先掲示板表示装置がリライタブルシート上の合成表示領域および手書き入力領域に印刷する行先掲示板の一例を示すイメージ図である。
【図4】本発明による行先掲示板表示システムの一実施例の構成図である。
【図5】合成情報更新処理の一例のイメージ図(1/2)である。
【図6】合成情報更新処理の一例のイメージ図(2/2)である。
【図7】上書きによる合成情報更新処理の一例のイメージ図である。
【図8】追記による合成情報更新処理の一例のイメージ図である。
【図9】行先掲示板制御装置の構成を説明する為の一例の構成図である。
【図10】行先掲示板制御装置の処理手順について説明する為のシーケンス図である。
【図11】外部入力情報の一例の構成図である。
【図12】撮影、検出機能が行う処理手順を示した一例のフローチャートである。
【図13】あおり補正について説明する為のイメージ図である。
【図14】障害物検知の処理を説明する為のイメージ図である。
【図15】システム設定情報の一例の構成図である。
【図16】インデックス情報の一例の構成図である。
【図17】切り出し及び表示位置情報の一例の構成図である。
【図18】行先掲示板制御装置の構成を説明する為の他の一例の構成図である。
【図19】行先掲示板制御装置の処理手順について説明する為の他の一例のシーケンス図である。
【図20】行先掲示板制御装置の構成を説明する為の他の一例の構成図である。
【図21】行先掲示板制御装置の処理手順について説明する為の他の一例のシーケンス図である。
【図22】本発明による行先掲示板表示システムの他の実施例の構成図である。
【図23】本発明による行先掲示板表示システムの他の実施例の構成図である。
【符号の説明】
【0093】
1 行先掲示板表示装置
11 リライタブルシート
12 透明板
16 マーカ
21 合成表示領域
22 手書き入力領域
31,32,48 レイアウト
40,220,230 行先掲示板表示システム
41 行先掲示板表示装置
42,42a〜42e コンピュータ装置
46 カメラ
47,61 合成情報
51 筆跡
52 画像
53 表示領域
54 指定領域
91 リライタブルボード印刷ドライバ
92 表示、更新機能
93 印刷機能
94 保存ファイル
95 掲示板認識用レイアウト編集機能
96 撮影、検出機能
97 カメラ撮影ドライバ
141 障害物判断領域
224 入退室管理システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報合成表示装置および情報合成制御装置を有する情報合成表示システムであって、
前記情報合成表示装置は、同一のレイアウトが表示された合成表示領域および手書き入力領域を含む表示手段と、
前記手書き入力領域上への手書きによる書き込みを受け付け、その書き込みを視覚的に保持する手書受付保持手段と、
前記手書受付保持手段が受け付けた手書きによる書き込みを手書入力情報として取り込む手書入力情報取込手段とを有し、
前記情報合成制御装置は、前記合成表示領域に表示されている情報と前記手書入力情報取込手段が取り込んだ手書入力情報とを保存する保存手段と、
前記合成表示領域に表示されている情報と前記手書入力情報取込手段が取り込んだ手書入力情報とを合成する合成手段と、
前記合成手段により合成された合成情報を前記表示手段の合成表示領域に表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする情報合成表示システム。
【請求項2】
前記情報合成表示システムは、更に1つ以上の端末装置を有しており、
前記情報合成制御装置の保存手段は、前記端末装置から入力された情報を保存し、
前記合成手段は、合成表示領域に表示されている情報と、前記手書入力情報取込手段が取り込んだ手書入力情報と、前記端末装置から入力された情報とを合成することを特徴とする請求項1記載の情報合成表示システム。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記合成手段により合成された合成情報を前記端末装置に表示させることを特徴とする請求項2記載の情報合成表示システム。
【請求項4】
前記表示手段は、印字および印字した内容を消去可能なリライタブルシートと、
前記リライタブルシートに印字および印字した内容の消去を行う印字消去装置とを有することを特徴とする請求項1記載の情報合成表示システム。
【請求項5】
前記手書受付保持手段は、前記表示手段の表示面の前方に設けられており、前記表示手段を透視可能な板であることを特徴とする請求項1記載の情報合成表示システム。
【請求項6】
前記手書入力情報取込手段は、前記手書受付保持手段が受け付けた手書きによる書き込みを撮影し、手書入力情報として取り込む撮影手段であることを特徴とする請求項1記載の情報合成表示システム。
【請求項7】
前記情報合成制御装置は、前記手書受付保持手段と前記撮影手段との間に障害物を検出したときに前記保存手段へ前記手書入力情報を保存しない検出手段を更に有することを特徴とする請求項6記載の情報合成表示システム。
【請求項8】
前記情報合成制御装置は、前記手書入力情報の変化を検出したときに前記保存手段へ前記手書入力情報を保存する検出手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の情報合成表示システム。
【請求項9】
前記レイアウトは、前記手書受付保持手段が受け付けた手書きによる書き込みの表示位置を一意に決定する領域判別情報であることを特徴とする請求項1記載の情報合成表示システム。
【請求項10】
前記情報合成制御装置は、他のシステムとのインターフェース手段を更に有し、
前記合成手段が、前記合成表示領域に表示されている情報と、前記手書入力情報取込手段が取り込んだ手書入力情報と、前記他のシステムから取得した情報とを合成することを特徴とする請求項1記載の情報合成表示システム。
【請求項11】
情報合成制御装置に接続された情報合成表示装置であって、
同一のレイアウトが表示された合成表示領域および手書き入力領域を含む表示手段と、
前記手書き入力領域上への手書きによる書き込みを受け付け、その書き込みを視覚的に保持する手書受付保持手段と、
前記手書受付保持手段が受け付けた手書きによる書き込みを手書入力情報として取り込む手書入力情報取込手段とを有し、
前記合成表示領域に表示されている情報と前記手書入力情報取込手段が取り込んだ手書入力情報とが合成された合成情報を前記情報合成制御装置からの制御により、前記表示手段の合成表示領域に表示する情報合成表示装置。
【請求項12】
同一のレイアウトが表示された合成表示領域および手書き入力領域を含む表示手段と、
前記手書き入力領域上への手書きによる書き込みを受け付け、その書き込みを視覚的に保持する手書受付保持手段と、
前記手書受付保持手段が受け付けた手書きによる書き込みを手書入力情報として取り込む手書入力情報取込手段と
を有する情報合成表示装置に接続された情報合成制御装置であって、
前記合成表示領域に表示されている情報と前記手書入力情報取込手段が取り込んだ手書入力情報とを保存する保存手段と、
前記合成表示領域に表示されている情報と前記手書入力情報取込手段が取り込んだ手書入力情報とを合成する合成手段と、
前記合成手段により合成された合成情報を前記表示手段の合成表示領域に表示させる表示制御手段と
を有することを特徴とする情報合成制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2007−257058(P2007−257058A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−77236(P2006−77236)
【出願日】平成18年3月20日(2006.3.20)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】