情報提供システム
【課題】ユーザから入力された単語に関連する情報であって、当該単語が入力された時以降に更新された情報を、以後の単語入力や検索実行命令を要せずに、ユーザが任意の時点で得られ、ユーザが入力した単語に限定することなく幅を持たせた情報をユーザに提供することができる情報提供システムを提供する。
【解決手段】情報提供サーバ1にネットワークを介して接続されたユーザ端末10により登録された単語の蓄積後、一定期間毎に、前記単語を検索単語として、所定サイト内から検索単語を含む単語を検索する情報提供システムとする。
【解決手段】情報提供サーバ1にネットワークを介して接続されたユーザ端末10により登録された単語の蓄積後、一定期間毎に、前記単語を検索単語として、所定サイト内から検索単語を含む単語を検索する情報提供システムとする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コミュニティサイトを通じ情報を検索してユーザ端末に表示する情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)として知られるコミュニティサイトでは、登録したユーザがメンバーとして匿名性の少ない情報交換を自由に行うことができる。コミュニティサイトでは、各メンバーに専用のウェブページである自分専用ページが用意されており、ブログ等をアップロードしてコミュニティサイト内の特定又は不特定のユーザに公開することができる。ユーザは、コミュニティサイト内で、ブログ等を介して情報を発信することができ、また他のユーザと意見交換をすることもできる。
【0003】
従来、コミュニティサイトにおける情報提供の手段として、ユーザがリクエストした際に検索を行いその結果を表示する情報処理システムがあった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-158695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の情報処理システムでは、キーワードを入力させ、そのキーワードを含む検索式に基づいて、検索対象データベースに蓄積されたデータの検索を行うため、検索時より過去の情報しか得られないという問題があった。また、従来の検索方式では検索単語に対する検索のみになってしまうため、ユーザの既知情報に限定した検索になってしまい、必要としている情報が欠落してしまう可能性があった。加えて検索単語の再利用、編集には、その都度ユーザの確認が必要であるのもかかわらず、当該確認時のユーザの当該検索単語に対する趣向、指向等を汲み取る手段が欠落していた。
【0006】
そこで、本発明の第一の目的は、ユーザから入力された単語に関連する情報に対し、以後のユーザからの単語入力や検索実行命令を要せずに再利用して検索可能であって、ユーザが当該入力単語に対し編集を加えた場合であっても、直ちに当該検索に反映し、ユーザが任意の時点で必要としているであろう情報を提供する情報提供システムを提供することである。
【0007】
また、本発明の第二の目的は、ユーザが、入力された単語による検索結果だけでなく、入力された単語が属するカテゴリーに関係する情報をも得られる情報提供システムを提供することである。
【0008】
また、本発明の第三の目的は、さらに、単語を入力した1のユーザが、当該1のユーザが単語を入力する前又は後に、当該1のユーザから入力された単語が属するカテゴリーと同じカテゴリーに属する単語を入力した別のユーザのために検索された情報をも得られる情報提供システムを提供することである。加えて、本発明の第四の目的は、単語を入力する1のユーザに対し、当該入力に対して二次元、更には三次元での入力方法を提供することにより、入力画面において当該1のユーザが単語を入力する時点での当該単語に対する趣向、指向等を汲み取れる情報提供システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様は、
ネットワークを介して接続された複数のユーザ端末に情報を提供する情報提供サーバを備えた情報提供システムであって、
前記情報提供サーバが、
各ユーザ端末から登録する1又は複数の単語を受信する手段と、
受信した各単語を単語毎にカテゴリーの分類をする手段と、
前記単語と当該単語のカテゴリーとを関連付けて各ユーザの登録単語情報として蓄積する手段と、
前記単語の蓄積後一定期間毎に、蓄積された単語を検索単語として、所定の商品サイトから検索単語を含むデータを検索して取得し、語句の抽出により得られた単語群を蓄積する、単語群蓄積第一手段、
蓄積された単語群と各ユーザの登録単語情報とを互いに関連付けて各ユーザ用の収集情報として蓄積する手段と、
取得後一定時間経過したデータを破棄する手段と、
前記蓄積から破棄までの間に情報提供サーバへアクセスしたユーザ端末に、各ユーザ用の収集情報を送信する手段と、
を有することを特徴とする情報提供システムを提供する。また、前記単語群蓄積第一手段の代わりに若しくは前記単語群蓄積第一手段に加えて、前記単語の蓄積後一定期間毎に、所定のネットワーク上配信形式にて提供される情報から、追加または更新された情報を取得し、語句の抽出により得られた単語群を蓄積する、単語群蓄積第二手段を有するものであってもよい。本態様では、検索用の単語がユーザによって入力されたときまでにネットワーク上に掲載された情報だけでなく、入力後にネットワーク上に掲載された情報及び更新された情報を踏まえてユーザに提供するので、入力以後、将来ユーザが必要とするであろう情報で、常に新しい情報を自動的に提供できる。言い換えれば、本態様では、検索ワードを過去として、結果表示が未来となる。
【0010】
本願において、ネットワーク上配信形式にて提供される情報とは、例えばインターネット上配信形式にて提供されるRSS(Really Simple Syndication)サイトもしくはATOM形式でのサイト等であり、配信フォーマットで提供される情報、すなわちタイトル(title)と詳細情報(description)の構成にて配信される情報を集積して配信するサイトをいう。以下、タイトル(title)と詳細情報(description)の構成にて配信される情報の一例としてRSSフィード情報に関して記載するが、それに限定するものではなく、配信形式をとる放送網等の情報を含むことが望ましい。RSSフィード情報は、XML、HTML及びJSONP等の形式で配信されるデータで、URL情報、タイトル、記事内容等をテキストベースにて保有する。RSSフィード情報の形式は、RSSサイトによりまちまちであるが、RSSフィード情報は、タイトル(title)及び詳細情報(description)を含み、時刻に関する情報、例えば、RSSフィードの追加時刻若しくは更新時刻などを含む場合もある。詳細情報には、本文を含む。Webページのデータを丸ごと取得する場合と比べ、フィード情報のみ取得することによって数千分の一のデータ量で済み、情報収集するサーバへの負荷が必要最小限に抑えられる。また、本願において、商品サイトとは、多数の商品情報が掲載されているサイトを意味する。商品サイトは、Web経由で商品を購入する際に利用される。商品サイトに関しては、商品サイトのWebを全て取得するのではなくユーザの登録単語に基づき検索し、当該検索結果が情報収集サーバに蓄積されるため、負荷が低減される。
【0011】
さらに、前記ユーザの登録単語のカテゴリーに含まれる所定の単語をも前記検索単語に含めることがより好ましい。ユーザが登録した単語だけでなく、関連する情報についても検索するので、ユーザの指向に合った周辺情報や、ユーザが登録していないが必要と思われる情報をも自動的に提供することができる。
【0012】
さらに、前記ユーザの登録単語のカテゴリーと同じカテゴリーの単語を登録単語とする別のユーザ用の収集情報をも前記ユーザ用の提供情報に含めることがさらに好ましい。似た指向・嗜好のユーザの収集情報まで含めて提供するので、ユーザに、より広い視野で、関係する情報を提供することができる。
【0013】
本発明の第2の態様は、
情報提供サーバがネットワークを介して接続されたユーザ端末に情報を提供する情報提供方法であって、
前記情報提供サーバが、
前記ユーザ端末から登録する1又は複数の単語を受信するステップと、
受信した各単語を単語毎にカテゴリーの分類をするステップと、
前記単語と当該単語のカテゴリーとを関連付けて各ユーザの登録単語情報として蓄積するステップと、
前記単語の蓄積後一定期間毎に、蓄積された単語を検索単語として、所定の商品サイトから検索単語を含むデータを検索して取得し、語句の抽出により得られた単語群を蓄積する、単語群蓄積第一ステップ、
蓄積されたデータ単語群と各ユーザの登録単語情報とを互いに関連付けて各ユーザ用の収集情報として蓄積するステップと、
取得後一定時間経過したデータを破棄するステップと、
前記蓄積から破棄までの間に情報提供サーバへアクセスしたユーザ端末に、各ユーザ用の収集情報を送信するステップと、
を含むことを特徴とする情報提供方法を提供する。前記単語蓄積第一ステップの代わりに若しくは前記単語蓄積第一ステップと並行して、前記単語の蓄積後一定期間毎に、所定のネットワーク上配信形式にて提供される情報から、追加または更新された情報を取得し、語句の抽出により得られた単語群を蓄積する、単語群蓄積第二ステップを含むことを特徴とするものであってもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ユーザから入力された単語に関連する情報に対し、以後のユーザからの単語入力や検索実行命令を要せずに再利用して検索可能であって、ユーザが当該入力単語に対し編集を加えた場合であっても、直ちに当該検索に反映し、ユーザが任意の時点で必要としているであろう情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施例1の情報提供システムの全体的な構成概略図である。
【図2】本発明の実施例1の情報提供システムのRSSサイトに関する処理フロー図である。
【図3】本発明の実施例1の情報提供システムの商品サイトに関する処理フロー図である。
【図4】本発明の実施例1の情報提供システムのイメージ図である。
【図5】本発明の実施例1の情報提供システムのMAIMAPの概念図である。
【図6】本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ2次元画面例1である。
【図7】本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ2次元画面例2である。
【図8】本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ2次元画面例3である。
【図9】本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ3次元画面例4である。
【図10】本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ画面例5である。
【図11】本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ画面例6である。
【図12】本発明の実施例1の情報提供システムが検索する商品サイトAのページ例である。
【図13】本発明の実施例1の情報提供システムのRSSデータベース5Aに蓄積されるフィード情報の具体例のイメージ図である。
【図14】本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ画面例7である。
【図15】本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ画面例8である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の情報提供システムの一実施形態について、図面を参照し実施例を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【実施例1】
【0017】
図1は、本発明の実施例1の情報提供システムの全体的な構成概略図である。実施例1の情報提供システムは、会員登録した者にソーシャルネットワーク(SNS)サービスを提供するシステムで、会員のユーザ端末に対して、ユーザ端末とネットワークを介して接続された情報提供サーバが、情報を提供するシステムである。自分専用ページは、実施例1の情報提供システムが提供するSNSサイト内に各会員が保有できるページである。実施例1の情報提供システムは、ユーザ端末への情報提供のための主要機能を有する情報提供サーバ1を含んで構成される。前記ユーザ端末と前記情報提供サーバ1とはネットワークを介して接続される。当該ネットワークは、インターネット網やLAN網や移動体通信網の1又は複数の組み合わせを含んで構成される。実施例1の情報提供システムでは、例えばユーザAからユーザQまでのユーザ端末はインターネット網を介して情報提供サーバ1に接続され、ユーザ10Aからユーザ10Qまでのユーザ端末はLAN1網とインターネット網を介して情報提供サーバ1に接続され、ユーザ20Aからユーザ20Qまでのユーザ端末はLAN2網とインターネット網を介して情報提供サーバ1に接続されているが、これに限定されるものではない。ネットワークは、放送網でもよい。
【0018】
ユーザ端末は、ユーザにより用いられる端末装置であり、入力部と、Webブラウザを含む表示部と、データ送受信部とを有するもので、ネットワークへのアクセス機能を有している。ユーザ端末としては、例えば、インターネットに接続可能なパーソナルコンピュータ(PC)端末やインターネットに接続可能な携帯電話端末やPDA端末が挙げられる。ユーザ端末は、情報提供サーバとデータの送受信を行うことができる。ユーザ端末はネットワークへアクセスして、情報提供サーバからのデータをデータ送受信部により受信し、表示部で表示し、入力部により入力又は選択した内容をデータ送受信部により情報提供サーバへ送信することができる。
【0019】
情報提供サーバ1は、情報収集部2、フィルタリング部3、解析部4、データベース5を含んで構成される。情報収集部2は、RSSクローラ2A、商品情報クローラ2B、辞書ダウンロード2Cを含む。フィルタリング部3は入力フィルタリング部3A、出力フィルタリング部3Bを含む。解析部4は、形態素解析部4A、RSS情報解析部4B、商品情報解析部4C、ユーザデータ解析部4D、ユーザ行動解析部4E、メッセージ解析部4Fを含む。データベース5は、RSSデータベース5A、商品データベース5B、ユーザデータベース5C、ユーザ‐ユーザデータベース5D、キーワードアンドカテゴリーデータベース5E、単語関連性データベース5F、単語データベース5G、ユーザ行動データベース5H、メッセージデータベース5Iを含む。商品情報クローラ2Bと商品情報解析部4Cは単語群蓄積第一手段としての役割を果たし、RSS情報クローラ2AとRSS情報解析部4Bは単語群蓄積第二手段としての役割を果たす。
【0020】
実施例1において、情報提供サーバ1は、情報収集機能とデータベース機能とフィルタリング機能と解析機能とを備え、直接又はネットワークを介して互いに接続された複数のサーバからなるサーバ群で構成されるが、情報提供サーバは単独のサーバでもよいし、1又は複数の機能を別サーバで分離させ互いに接続された複数のサーバからなるサーバ群で構成されてもよい。
【0021】
上記サーバ群を構成する各サーバは、ハードウェアとして、CPU、メモリ、オペレーティングシステム、デバイスドライバ等で構成される制御装置と、磁気ディスク等の二次記憶、LANボード等の通信制御装置を備えている。また各サーバは、互いにLANやインターネット等で接続されている。本実施例においては、情報収集機能をメイン機能とするサーバとデータベース機能をメイン機能とするサーバとフィルタリング機能をメイン機能とするサーバと解析機能をメインとするサーバとが互いに接続されており、各サーバは当該メイン機能の操作命令に基づき連携して作動しており、当該操作に必要な情報収集に他のサーバが保持するデータが必要な場合には調整して情報提供処理を行う。フィルタリング機能には情報送受信機能を含む。データベース5は、情報提供サーバ1の磁気ディスク及びメモリ上に存在する。
【0022】
情報提供サーバ1の磁気ディスクには、また、情報収集部2にRSSクローラ2A及び商品情報クローラ2Bからなるクローラが、また、フィルタリング部3に入力フィルタリング部3Aと出力フィルタリング部3Bとが、また、解析部4に形態素解析部4AとRSS情報解析部4Bと商品情報解析部4Cとユーザデータ解析部4Dとユーザ行動解析部4Eとメッセージ解析部4Fとが、格納されている。
【0023】
RSSデータベース5Aには、RSSクローラ2Aによって得られたRSSフィード情報、すなわち、RSSフィードのタイトル及び詳細情報と、RSSフィードの追加時刻若しくは更新時刻、及び、RSSフィードの元情報を入手するためのURLに対し、RSS情報解析部4Bにより形態素解析もしくはN−gram方式等による語句の解析・抽出をして分解された単語、及び当該単語に対するカテゴリに対して付与された番号などが蓄積される。
【0024】
商品データベース5Bには、全ユーザの登録単語に基づき、商品情報クローラ2Bによって得られた商品情報を、商品情報解析部4Cが形態素解析もしくはN−gram方式等による語句の解析・抽出をした結果の単語、及び当該単語に対するカテゴリーに対して付与された番号などが蓄積される。前記商品情報は、RSSフィード情報と同様に基本的にテキストベースのデータとなる。
【0025】
ユーザデータベース5Cには、ユーザデータ解析部4Dにより解析された各ユーザの登録単語、当該登録単語に付与された番号、及びユーザと単語、加えてユーザと登録単語の配置などが互いに関連付けて記録され蓄積されるが、これに限定されるものではなく、登録単語と配置及びユーザのその時点での趣向なども蓄積することが望ましい。
【0026】
キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eには、ダウンロードしたオンライン百科事典のデータに基づいてカテゴリーと単語とが互いに関連付けて記録され蓄積される。また、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eには、ブログキーワード辞書よりキーワード、ユーザ登録単語より新規単語などが蓄積される。関連付けは、ユーザデータ解析部4Dによりユーザデータベース5Cとキーワードアンドカテゴリーデータベース5Eの解析が行われ実施される。
【0027】
ユーザ-ユーザデータベース5Dには、ユーザデータベース5C内のデータとユーザが自分専用ページにて実施する行動に基づきユーザ行動解析部4Dがその行動統計などによりユーザの趣向を解析し、趣向が似ていると本システムが判断したユーザを近いユーザとして互いに関連付けて記録され蓄積される。
【0028】
単語データベース5Gは、形態素解析、N−gram等の語句の抽出により得られた辞書であり、一般名詞が蓄積されている。また、ユーザ行動データベース5Hには、ユーザ行動解析部4Eにより自分専用ページにおけるユーザ端末による入力内容及び、リンク先のクリック、閲覧などの行動が記録され蓄積される。入力内容としては、例えば、単語登録、リンクのクリック、メッセージ記入などが含まれる。
【0029】
単語関連性データベース5Fには、オンライン百科事典のカテゴリーと各カテゴリーに対する単語群及びユーザ登録単語も当該カテゴリーに基づき単語とカテゴリー分類を実施し、当該カテゴリーと単語の対応頻度及びオンライン百科事典の表示形式を用いて、単語の重み付け重要度が記録され蓄積される。
【0030】
メッセージデータベース5Iには、ユーザが自分専用ページより本システムが提供している情報に対し、メッセージを入力した際、当該メッセージとユーザとの関連性が記録され蓄積される。
【0031】
情報収集部2のクローラは、周期的若しくは定期的に必要な情報を収集するプログラムであって、商品情報クローラ2BとRSSクローラ2Aを含む。商品情報クローラ2Bは、コンピュータに、商品サイトにおける新規の情報若しくは更新された情報から一定の単語を含むページ及び文章を検索し商品情報を収集する機能を実現させるためのプログラムである。また、RSSクローラ2Aは、コンピュータに、RSSサイトにおける新規の情報若しくは更新された情報からRSSフィード情報を収集する機能を実現させるためのプログラムである。また、情報収集部2には、辞書ダウンロード2Cが含まれる。辞書ダウンロード2Cは、コンピュータに、オンライン百科事典、ブログキーワードなどをダウンロードし、単語関連性データベース5F、単語データベース5G、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに記録し蓄積するデータを収集する機能を実現させるためのプログラムである。
【0032】
解析部4に含まれるRSS情報解析部4Bは、コンピュータに、収集したRSSフィード情報について、単語分解をする機能と、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに問い合わせ、各単語の重み付け重要度を判断しRSSデータベースに蓄積する機能を実現させるためのプログラムである。
【0033】
商品情報解析部4Cは、コンピュータに、商品情報クローラ2Bによって、収集した商品情報について、単語分解をする機能と、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに問い合わせ、各単語の重み付け重要度を判断し商品データベース5Bに蓄積する機能を実現させるためのプログラムである。
【0034】
上記RSS情報解析部4B、及び商品情報解析部4Cは、また、重要度付与判別について、コンピュータに、前記オンライン百科事典(例えば、ウィキペディア)データを用いて、各単語の重要度について、オンライン百科事典における出現頻度、フォントの大きさ、リンクの有無、修飾詞の有無、出現するページ内における出現位置の情報から当該単語の重要度を判定し当該単語のデータに重要度のデータを付与する機能を実現させるためのプログラムである。上記RSS情報解析部4B、及び商品情報解析部4Cは、上記のほか、コンピュータに、ユーザ登録単語及び当該登録単語に対するユーザの行動などの統計を関連させて重み付けさせる機能をも実現させるものであってもよい。
【0035】
ユーザデータ解析部4Dは、コンピュータに、MAIMAPを表示させたユーザ端末から単語の入力を受信したとき、ユーザデータベース5C、ユーザ‐ユーザデータベース5D、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eを確認する機能を実現させるためのプログラムである。また、ユーザデータ解析部4Dは、コンピュータに、入力された単語が新規の場合には、当該単語のユーザの個人ページ配置に関する情報などを含め個人に関する情報をユーザデータベース5C、当該入力単語に対しユーザとユーザとの関連性に関する情報などはユーザ‐ユーザデータベース5D、入力単語をシステム全体として捕らえた情報などをキーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに追加する機能を実現させるためのプログラムである。入力した単語が既存の場合には、ユーザデータベース5C、ユーザ‐ユーザデータベース5Dの更新にとどまる。また、ユーザデータ解析部4Dは、登録単語に対してユーザデータベース5C、ユーザ‐ユーザデータベース5D、キーワードアンドカテゴリーデータベース5E、単語関連性データベース5Fを問い、出力フィルタリング部3Bを起動する機能を実現させるためのプログラムである。
【0036】
ユーザ行動解析部4Eは、コンピュータに、ユーザが自分専用ページを経て行った行動を統計的に解析してユーザ行動データベース5H及び単語関連性データベース5Fを作成、更新する機能を実現させるためのプログラムである。
【0037】
メッセージ解析部4Fは、ユーザが本システムより提供される情報に対してコメントを個人ページに書き込んだ際、コンピュータに、当該コメントをメッセージデータベースとしてユーザとメッセージを関連させたデータベースを記録し蓄積させる機能を実現するためのプログラムである。
【0038】
フィルタリング部3に含まれる出力フィルタリング部3Bは、コンピュータに、上記RSS情報解析部4B及び商品情報解析部4Cにより作成された各種データベースとユーザデータベース5Cとユーザ‐ユーザデータベース5Dとを照らし合わせてユーザに最適と思われる情報を提供する機能、キーワードカテゴリーデータベースよりユーザが登録しようとしている単語を予測して表示する機能などユーザの自分専用ページに表示させる部分を実施する機能を実現させるためのプログラムである。
【0039】
入力フィルタリング部3Aは、コンピュータに、ユーザの入力データを本システムに受け渡す機能を実現させるためのプログラムである。
【0040】
上記情報提供サーバ1は、情報提供サーバ1のCPUが、上記各プログラムをサーバのメモリにロードして実行することにより本発明の情報提供処理が可能なコンピュータの機能を実現する。情報提供サーバ1のCPUは、通常のコンピュータに搭載する演算処理装置であり、各種プログラムを実行し、各種制御等を行うことができる。情報提供サーバ1は、通常のサーバが有する制御機能、クロック機能等を備えている。情報提供サーバ1は、ユーザに提示する画面表示のため本システムの情報提供に必要なコンテンツが搭載されたWebサーバを有する。
【0041】
情報提供サーバ1は、まず、ユーザ端末のデータ送受信部から情報提供サーバ1に送信された、検索用に登録する単語を、入力フィルタリング部3Aで受信し、受信した当該単語を、ユーザデータ解析部4Dで解析する。ユーザデータ解析部4Dは、当該単語について、ユーザの登録単語としてユーザデータベース5Cに蓄積し、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eを用いて、登録単語のカテゴリー分類を行う。ユーザデータ解析部4D及びユーザ行動解析部4Eは、登録単語がキーワードアンドカテゴリーデータベース5Eにないかを確認し、なければ新語としてキーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに蓄積する。新語の場合、カテゴリーは「不明」となる。また、入力フィルタリング部3Aよりユーザデータ解析部4Dを経て、登録単語全体と登録単語が分類されたカテゴリー及びユーザデータベース5Cとの関連性を統計的処理等をふまえて登録単語情報としてキーワードアンドカテゴリーデータベース5Eを更新する。カテゴリーが「不明」となった新しい単語は、定期的若しくは周期的にユーザデータ解析部4Dにより、同一ユーザ内の単語、及び、ユーザ-ユーザデータベース5Dから求められる、同じ趣向を持つユーザ(近いユーザ)の単語とカテゴリーの関係性を用いてカテゴリーの決定若しくは新カテゴリーの登録を行うことが望ましい。加えて、ユーザ行動解析部4Eでは、ユーザの単語登録といった行動より新語を登録するユーザか既存の単語を主とするユーザか、及び当該ユーザデータベース5Cに存在する登録単語の配置と例えば単語関連性データベース5F等との関連性を鑑みてユーザ行動データベース5Hを更新し、当該更新がユーザ行動解析部4Eに反映されるとなおよい。
【0042】
情報収集部2は、辞書ダウンロード2Cを用いて、オンライン百科事典をダウンロードして、各単語に単語番号を割り振り、その単語のカテゴリーにカテゴリー番号を割り振り、単語と単語のカテゴリーと単語番号とカテゴリー番号とを関連付けて単語データベース5G及び単語関連性データベース5Fに蓄積する。上記登録単語のカテゴリー分類は、解析部4のユーザデータ解析を経て、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに蓄積する。解析部4は、登録単語が、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eにない場合には、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに、新たな単語として登録する。
【0043】
次に、単語蓄積第一ステップと単語蓄積第二ステップを行う。単語蓄積第一ステップとして、情報収集部2が、商品情報を商品情報解析部4Cを経てキーワードアンドカテゴリーデータベース5Eを基に一定の単語を含むページ及び文章を検索し、商品情報を取得し、収集したテキストベースの商品情報を商品データベース5Bに蓄積する。収集した商品情報は、登録単語を検索単語として、所定のサイトから検索単語によるデータを検索した商品情報である。情報提供サーバ1は、商品情報に関しては全てのユーザの登録単語について検索した後、得られた商品情報を商品情報解析部4Cにより形態素解析もしくはN−gram方式等による語句の解析・抽出をして、その結果得られた単語群にそれぞれ番号を付与して収集情報として商品データベース5Bに蓄積する。単語蓄積第二ステップとして、情報収集部2が、RSSフィード情報を一定時間(例えば1時間)ごとに一回、追加または更新情報を取得し、収集したテキストベースのRSSフィード情報をRSS情報解析部4Bを経てRSSデータベース5Aに蓄積する。情報提供サーバ1は、RSSサイトにおける新規の情報若しくは更新された情報からRSSフィード情報を収集し、得られたRSSフィード情報に関して、タイトル及び詳細情報に対して、RSS情報解析部4Bにより形態素解析もしくはN−gram方式等による語句の解析・抽出をして、その結果得られた単語群にそれぞれ番号を付与して、またURLはそのままで、収集情報としていずれもRSSデータベース5Aに蓄積する。
【0044】
本実施例では、情報収集先となる所定のサイトは、インターネットサイトのうち、一定のRSSサイト及び商品サイトである。上述した単語蓄積第一ステップ、単語蓄積第二ステップは、本実施例では、並行して両方を行うが、順次行ってもよく、また、いずれか一方でもよい。取得後一定期間経過した、単語群及び商品情報及びRSSフィード情報などのデータは、情報収集部2が、関連付けられたデータとともに破棄する。
【0045】
情報提供サーバ1は、出力フィルタリング部3Bが、RSSフィード情報の単語群又は商品情報の単語群とユーザの登録単語群とを多対多で取扱い、ユーザデータ解析部4Dにより、RSSデータベース5Aに関連付けられた単語群又は商品データベース5Bに関連付けられた単語群とユーザデータベース5Cにある登録単語群に関して、各々に存在する単語同士を照らし合わせて、そのユーザの登録単語と全く一致している場合には重要度が「最高」、カテゴリー一致の場合には重要度が「高い」として、重要度の決定を行う。
【0046】
情報提供サーバ1は、入力フィルタリング部3Aが、ユーザ端末からアクセスがあったとき、各ユーザ用の収集情報を出力フィルタリング部3Bを経由してユーザ端末に送信して表示させる。しかし、情報提供はユーザの登録データに基づき常に実施されている。すなわち、ユーザ端末が本システムにアクセスしなくても、本システムにユーザ登録情報が残っている場合には、本システム内では、常に当該登録情報を基に提供情報が更新されている。したがって、例えば、本システムにアクセスしたユーザ端末が1度ログインしてログアウトすると、次回ログインしたとき表示される商品情報やニュースは、ログインした時の最新の提供情報となるため、ログアウト中に本システム内で提供情報が更新されていると、前回ログアウトした時に表示されたものと異なる提供情報が表示されることになる。
【0047】
情報収集部2は、1又は複数のサーバにて構築され、RSSクローラ2Aによって、RSSサイト内をクロールしてRSSフィード情報の定期的収集を行い、RSSデータベース5Aを更新する。また、情報収集部2は、特定商品サイト内をクロールして、登録単語に基づいて商品情報を検索し、商品データベース5Bを更新する。情報収集部2は、また、オンライン百科事典、ブログキーワードなどをダウンロードする。
【0048】
クロールする商品サイトには、一般的にWeb経由で商品を購入する際に利用される、商品に関して有名なWebサイト、例えば複数の大手商品サイトが特定してある。また、クロールするRSSサイトには、その発信管理の確認がとれ本システムで有用であると判断されたサイト、例えば複数の大手RSSサイトを特定してある。
【0049】
情報収集部2は、当該特定のRSSサイトのRSSフィード情報、すなわち(1)当該RSSフィードのタイトル(title)及び詳細情報(description)、(2)当該RSSフィードの追加時刻若しくは更新時刻、(3)当該RSSフィードの元情報を入手するためのURL、の3点のデータを1つの情報単位として、情報番号を振って収集する。情報収集部2よりRSS情報解析部4Bを経て、情報単位内のテキスト部に関して形態素解析もしくはN−gram方式等による語句の解析・抽出を行い、得られた単語の単語番号及びカテゴリー番号と、情報番号と、文章若しくは単語若しくは成句と、カテゴリーと、関連URL(元情報を入手するためのURL)と、時刻とを含むRSSデータベース5Aを更新する。
【0050】
情報収集部2は、前記特定の商品サイトで、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eを基に各サイトごとに検索して得られた情報も、同様に、(1)当該商品情報のタイトル(title)及び詳細情報(description)、(2)当該商品情報の追加時刻若しくは更新時刻が得られた場合はかかる時刻、(3)当該商品情報の元情報を入手するためのURL、の3つのデータを1つの単位ととして、情報番号を振って収集する。いずれの収集でもハッシュ値を取り重複するデータは省かれる。情報収集部2より商品情報解析部4Cを経て、情報番号と、文章若しくは単語若しくは成句と、カテゴリーと、関連URL(元情報を入手するためのURL)と、時刻とを含む商品データベース5Bを更新する。
【0051】
情報収集部2は、RSSデータベース5A及び商品データベース5Bの構築を基に、前記特定のWebサイトに対し、各々のクローラを経由して新規追加若しくは更新RSSフィード情報を問い合わせる定期的プログラムを稼働し、それぞれのデータベースをそれぞれの解析部4を経由して更新する。
【0052】
情報収集部2は、ユーザの登録単語よりキーワードアンドカテゴリデータベース5Eに新規単語が追加されると、追加された単語を基に各クローラが情報収集を行い、解析部4を経てRSSデータベース5Aと商品データベース5Bを更新する。また、情報収集部2は、当該処理と別に、定期的にRSSクローラ2AによりRSS情報解析部4Bを経てRSSデータベース5Aを更新する。
【0053】
出力フィルタリング部3Bは、情報収集部2が解析部4を経由して形成したRSSデータベース5Aと商品データベース5Bをもとに、ユーザデータベース5C、ユーザ行動データベース5H、キーワードアンドカテゴリーデータベース5E、ユーザ-ユーザデータベース5Dを利用して、ユーザに適した重要と思われる情報を抽出するために必要情報の収集をする。
【0054】
具体的には、情報収集部2が解析部4を経由して更新されたRSSデータベース5Aと商品データベース5B内の各情報単位につき、解析部4で解析された情報単位を構成する単語番号群、及びカテゴリー番号群、ユーザデータベース5Cに対しユーザデータ解析部4Dにより解析された該当するユーザの単語番号と配置などと、カテゴリー番号群との一致数、一致率、及び、ユーザ行動解析部4Eにより解析され、ユーザ行動データベース5Hに蓄積された情報を基に、該当ユーザに対しての重要度を計算し、順位づける。ユーザ行動データベース5Hの情報による重要度の計算は、ユーザ行動データベース5H内データベース構造上付与される該当情報番号に対して行動したユーザのユーザ番号、すなわち、ユーザデータベース5Cの構造上ユーザに付与されている番号、を基に行動したユーザのユーザ番号と該当ユーザのユーザ番号との関係性をユーザ-ユーザデータベース5Dより求め、その関係性を該当情報と該当ユーザとの関係性として重要度に加算若しくは乗算するが、それに限定するものではなく、例えばユーザ行動解析部4Eにより必要なデータベース、例えば単語関連性データベース5F及びキーワードアンドカテゴリーデータベース5E等を用いて、解析されたユーザ登録単語の配置及びユーザの指向等の関連性がユーザ行動データベース5Hの蓄積に反映してもよい。
【0055】
ユーザ行動解析部4Eは、ユーザが提示された各情報に対し能動的に閲覧したかどうか等を、ユーザ端末の表示部、入力部への操作を入力フィルタリング部3A及び当該機能が動作するサーバを通じて取得し、ユーザ番号と該当番号を関連付けて、ユーザ行動データベース5Hに蓄積する。
【0056】
本実施例の情報提供システムは、ユーザ端末にネットワークを介して接続されており、ユーザ端末のデータ送受信部から本実施例の情報提供システムに送信されたデータを受信し、入力フィルタリング部3Aへ送信する。一方、本実施例の情報提供システムの出力フィルタリング部3Bからユーザ端末の表示部で表示可能なデータに加工し、本実施例の情報提供システムの出力フィルタリング部3Bからユーザ端末に送信する。本情報提供システムからユーザ端末に送信されたデータは、ユーザ端末のデータ送受信部で受信し、表示部に表示される。ユーザ端末は、同様に、本情報提供システムがユーザ端末に送信したデータに対するユーザ端末の入力データを本システムに送信し、本システムは受信する。
【0057】
ユーザデータ解析部4Dにより、入力されたユーザ情報の登録単語(成句を含む)及び当該登録単語の配置に基づき、ユーザデータベース5C及びユーザ-ユーザデータベース5Dを更新し、ユーザ行動解析部4Eによりユーザ行動データベース5Hを作成、更新する。入力された単語が新規の場合には、ユーザデータベース5C、ユーザ-ユーザデータベース5D、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに当該単語を追加し、商品データベース5Bも更新する。入力した単語が既存の場合には、ユーザデータベース5C、ユーザ-ユーザデータベース5Dの更新にとどまる。
【0058】
本実施例では、ユーザデータ解析部4Dにより、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに問合せ、ユーザの登録単語が既に存在していたとき、既存のユーザデータベース5Cよりデータを確認し、出力フィルタリング部3Bを経て、商品データベース5B、RSSデータベース5Aと照らし合わせてユーザ端末に本システムの提供情報を表示する。ユーザの登録単語がキーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに存在しないときは、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eにカテゴリー不明のまま追加され、当該単語を基に商品データベース5Bも更新され、その結果をユーザ端末に本システムの提供情報を表示する。
【0059】
入力フィルタリング部3Aは、ユーザが登録しようとしている単語の情報が伝わった時点、つまり自分専用ページにアクセスしたユーザによってユーザ端末の入力部で入力された単語のデータを受信した時点、すなわち、ユーザによってユーザ端末のキーボード又はボタンで「確認」されたり、送信又は記録ボタンを押下すること等により、その入力データがユーザ端末から本システムに送信され、本システムが受信した時点で、該当するカテゴリーの表示命令をキーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに問うプログラムをユーザデータ解析部4Dにより発信し、その他必要なデータベース、すなわち、RSSデータベース5Aや商品データベース5Bなど、を出力フィルタリング部3Bを通じて鑑みて、ユーザ端末の表示部に、ユーザが必要とするであろう幅のある情報を表示する。
【0060】
出力フィルタリング部3Bは、登録単語に基づいて商品サイト上で検索された商品情報や登録単語に基づいて選択されたRSSフィード情報を、ユーザ端末に送信し、ユーザ端末は送信された商品情報やRSSフィード情報を受信して表示部に表示する。
【0061】
しかし、登録された単語が、既存の登録単語と同じであれば、ユーザデータベース5C、ユーザ-ユーザデータベース5D、単語関連性データベース5Fが更新され、商品情報解析部4Cを経て、商品データベース5Bは更新される。そして、登録単語に基づいて商品サイト上で検索された商品情報や登録単語に基づいて選択されたRSSフィード情報を、フィルタリング部3を通じて、ユーザ端末に送信し、ユーザ端末は送信された商品情報やRSSフィード情報を受信して表示部に表示する。
【0062】
辞書ダウンロード2Cは、インターネット接続を行い、ダウンロードにより、オンライン百科事典(例えば、ウィキペディア)やブログキーワードなどに登録されている単語に基づき、形態素解析部4Aを経て、キーワードアンドカテゴリーデータベース5E、単語関連性データベース5F及び単語データベース5Gを作成し、更新する。また、その重み付けとして、オンライン百科事典をインターネット上からダウンロードし、オンライン百科事典に登録されている単語とその単語との重要度をhtmlタグの太字、リンク先有、もしくは鍵括弧などによる強調及びページ内の位置、単語への係り受けも含めて判別し、形態素解析部4Aを経て登録単語と重要性の判定を実施して、単語の重み付けを記録し、単語関連性データベース5Fを更新する。なお、定期的にブログキーワードをはじめ、オンライン百科事典などをダウンロードして更新することが好ましい。ただし更新は頻繁に行う必要がないため、辞書ダウンロード2Cが搭載されているサーバはインターネットに常時接続する必要はない。辞書ダウンロード2Cは、形態素解析部4Aを経て、当該単語データベース5Gにて登録されている単語に、単語番号を割り振る。ダウンロードする代わりに予めこれらのデータを単語関連性データベース5Fに搭載していてもよい。
【0063】
本実施例では、入力フィルタリング部3Aによって取得した、ユーザが入力した単語も、RSSサイトや商品サイト中から検索された単語も、オンライン百科事典(例えば、ウィキぺディア)の用語に使用されているジャンルを用いて、各単語にカテゴリーを関連付けて付与する。文章や成句、不明語はカテゴリーなし(不明)として登録される。
【0064】
各ユーザが検索用に登録する単語の入力を行うため、カテゴリーを同じくする単語を入力したユーザが生じる。カテゴリーを同じくする単語を入力しているユーザ同士は、「近いユーザ」とされ、ユーザ‐ユーザデータベース5Dに蓄積される。
【0065】
インターネット上の仮想市場などの商品情報に対しても同様のカテゴリー分類を行い、「近いユーザ」に対して話題(情報)を提供する。
【0066】
RSSについても同様のカテゴリー分類を行い、「近いユーザ」に対してニュースなどのRSSフィード情報を提供する。
【0067】
RSS情報解析部4B及び商品情報解析部4Cは、情報収集部2に対し、情報収集部2に集められたデータよりデータベースを更新する命令を出す。
【0068】
キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eは、例えば、RSSクローラ2Aによって収集した特定WebサイトのRSSフィード情報に、(1)今日は暑い、(2)昨日は寒いという2つの情報データが存在した場合、RSS情報解析部4Bにより次のようにデータが蓄積される。
【0069】
情報番号No.1には(1)の文章そのもの「今日は暑い」及び当該RSSフィード情報に記載されたURL、時刻の各データが関連付けられる。そして、RSSデータベース5AにはNo.1とURL、No.2とURL、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eには、RSS情報解析部4Bより当該文章に対し形態素解析もしくはN−gram方式等による語句の解析・抽出をして単語分解し、次に単語関連性データベース5Fと照らし合わせ、カテゴリー分類を実施し、カテゴリーと単語と各番号の関連性を蓄積する。
【0070】
情報番号No.2には(2)の文章そのもの「昨日は寒い」及び当該RSSフィード情報に記載されたURL、時刻の各データが関連付けられる。
【0071】
RSSデータベース5Aは、上記のように、情報収集部2のRSSクローラ2Aによって収集した特定WebサイトのRSSフィード情報に、(1)今日は暑い、(2)昨日は寒いという2つの情報データが存在した場合、RSS情報解析部4Bを経て次のようにデータが蓄積される。
【0072】
情報番号No.1には(1)の文章そのもの「今日は暑い」のデータが関連付けられる。キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに「今日は暑い」というデータの単語分解をRSS情報解析部4Bが問合せ、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eにて「今日は暑い」のデータを、「今日」、「暑い」にて登録されていると、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eの「今日」、「暑い」に対し、RSSデータベース5Aの情報番号No.1を関連付ける。さらに、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eにて、「今日」、「暑い」のデータについて、それぞれの単語のカテゴリーを、例えば、「日付」、「気温」と定められている場合には、RSS情報解析部4BによりRSSデータベース5Aに当該カテゴリーと情報番号No.1とを関連付ける。したがって、RSSデータベース5Aの情報番号No.1には、「今日は暑い」のデータだけでなく、「今日」、「暑い」、「日付」、「気温」の各データも関連付けられる。
【0073】
図2は、本発明の実施例1の情報提供システムのRSSサイトに関する処理フロー図である。MAIMAPシステムは情報提供サーバを意味し、MAIMAP情報は登録単語情報を意味する。MAIMAPシステムは、特定RSS提供サイトより定期的にRSSフィード情報を受け取り、タイトル、本文などの詳細情報を収集する。得られた情報から、文章に関する部分はRSS情報解析部4Bにより形態素解析もしくはN−gram方式等による語句の解析・抽出をし、分解した単語を抽出する。次に単語情報とRSSフィードの関連性、つまり、当該RSSフィードの元情報を入手するためのURLなどをRSSデータベース5Aに蓄積する。その後、蓄積したRSSデータベース5A内の単語とユーザの登録単語及び単語関連性データベース5F、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eを、ユーザデータ解析部4Dにより、多対多で対応させて、ユーザの登録単語に対する重要度を決定する。次に、出力フィルタリング部3Bより、各ユーザ用の収集情報として、重要度の高いRSSフィード情報をユーザ端末に出力する。ユーザ端末は、出力された情報をデータ送受信部で受信し表示部に表示する。
【0074】
図3は、本発明の実施例1の情報提供システムの商品サイトに関する処理フロー図である。商品サイトでの検索については、RSSサイトに関する処理フローとほぼ同様であるが、商品サイトの検索においては、MAIMAP情報から検索すべき単語を抽出して抽出された単語についての検索を行う。
【0075】
図4は、本発明の実施例1の情報提供システムのイメージ図である。ユーザAによって「おしゃれ」、「リンゴ」、「ピンク」などの単語が自分専用ページのマップ(MAIMAP)に入力されると、本システムは、これらの単語を、ユーザAの端末から本システムにデータで送信させ、本システムが受信して取得し、本システムがこれらの単語をユーザAの登録単語として登録する。また、ユーザBによって「ピンク」、「イチゴ」などの単語が自分専用ページのマップ(MAIMAP)に入力されると、同様にして、本システムがこれらの単語をユーザBの登録単語として登録する。そして、本システムによって既存のRSSデータベース5Aよりニュースなどが提供される。商品情報に関しても、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eを照らし合わせ、存在すれば商品データベース5Bより情報が提供される。近いユーザ情報に関しては、ユーザデータ解析部4Dを経て、ユーザデータベース5C、ユーザ‐ユーザデータベース5Dを照らし合わせ、近いユーザを表示する。ユーザ端末への表示の重複排除は出力フィルタリング部3Bにより実施される。
【0076】
図5は、本発明の実施例1の情報提供システムのMAIMAPの概念図である。情報提供サーバであるMAIMAPシステムでは、新聞社サイトやブログサイトなどのRSSフィード情報を提供するサイトや、ネット市場などの商品サイトから情報を定期的に収集し、RSSサイトに定期的にデータ送信リクエストを送信し、情報をRSSデータベース5A及び商品データベース5Bに蓄積する。RSSクローラ2Aにより、RSSフィード情報(RSSフィードのタイトル、本文などの詳細情報)、更新時刻、フィードのURLをサーバ内に収集する。商品サイトに関しては、商品情報クローラ2Bにより、タイトル、更新時刻等、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eの検索に基づく返答をサーバ内に収集する。出力フィルタリング部3Bにより蓄積されたデータベースをその他のデータベース、すなわち、ユーザデータベース5C、ユーザ‐ユーザデータベース5D、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eと照らし合わせ、これによりユーザ毎に最適化された情報が各ユーザのためのWebサーバを経由してユーザ端末のデータ送受信部に送信する。
【0077】
本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページを含むコミュニティサイトにユーザが登録するには、基本的に当該コミュニティサイトに登録している会員からの招待が必要となるが、それに限定されるものではない。会員であるユーザが自分専用ページの「招待」ボタンによって、ユーザ端末には、招待メール作成画面が表示され、ユーザによって招待したい知人のメールアドレスを指定されると、本発明の実施例1の情報提供システムは、フィルタリング部3から、当該メールアドレスに、登録情報入力用のURLを含む招待メールを送信する。さらに、当該登録情報入力用のURLにアクセスしたユーザが必要データを入力することによって、本発明の実施例1の情報提供システムは、登録情報入力用のURLで入力されたメールアドレスに登録用画面のURLを含む認証メールを送信する。当該認証メールを受信した知人が、当該URLにアクセスすると、本発明の実施例1の情報提供システムは、当該知人の端末に、コミュニティサイトのログインページに移動するページの画面を表示させる。ログインページでログインすると自分専用ページが表示される。登録完了後は、直接コミュニティサイトにログインして、自分専用ページを表示できる。
【0078】
図6は、本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ2次元画面例1である。ユーザがコミュニティサイト内でブログなどの自分専用ページを持ち、当該自分専用ページにて好きな単語をテキスト入力し並べる。ユーザによって、自分専用ページのトップページにおいて、上部の選択バーから「My」ボタンが選択された後、自分専用ページが表示される。図6、図7において、ユーザを、例えばユーザrrrとしている。図6は、さらにユーザrrrによって「うどん」と入力され、確認された後に登録される、ユーザrrrの自分専用ページの画面例である。各ユーザは、入力された単語の表示について、文字の色や大きさはユーザが自由に設定でき、また、ユーザは単語を表示する場所を、サイトの「MAIMAP」エリア内に自由に配置でき、画像を付加することもできる。当該登録単語の変更に関する変更は、入力フィルタリング部3Aを経てユーザデータ解析部4Dより、ユーザデータベース5Cに反映される。MAIMAPのページの上部には、画面選択のためのバーが表示されており、MAIMAPを表示するほか、ユーザrrrに情報提供システムから送信されたニュースを表示する「ニュース」ボタン、登録単語の編集を行うことができる「マイマップ」ボタン、ユーザrrrに情報提供システムから送信された商品サイトA内の商品情報を表示する「商品サイトA」ボタン、ユーザrrrに情報提供システムから送信された商品サイトB内の商品情報を表示する「商品サイトB」ボタン、ユーザrrrに情報提供システムから送信された、インターネット上で本を購入できる商用サイト内の商品情報を表示する「本購入」ボタン、知人を同じコミュニティサイトに招待するメールの作成画面を表示する「招待」ボタン、登録する自己プロフィールの編集画面を表示する「プロフィール編集」ボタン、自分専用ページからログアウトする「ログアウト」ボタン等が表示されている。例えば、ユーザrrrが、図6において、「ニュース」ボタンを選択すると、ユーザrrrのユーザ端末のデータ送受信部は、発明の実施例1の情報提供システムの入力フィルタリング部3Aに「ニュース」ボタンが選択された情報を送信する。本システムは当該情報を受信して、ユーザ行動解析部4Eを経て、ユーザ行動データベース5Hに当該行動を蓄積する。ニュースの配信に関しては、ユーザrrr宛てのRSSデータベース5Aを照らし合わせて、出力フィルタリング部3Bを経由して本システムからユーザrrrのユーザ端末に送信する処理を常時本システムにて行っているため、「ニュース」ボタン選択時の該当ニュースがユーザ端末の表示部に表示される。また、フィルタリング部3を経由してユーザrrrのユーザ端末に送信されたユーザrrrのMAIMAPのページの画像データはユーザ端末のデータ送受信部で受信され、表示部に表示される。
【0079】
ユーザrrrによって「うどん」が入力され登録されると、ユーザrrrのユーザ端末のデータ送受信部は、本発明の実施例1の情報提供システムの入力フィルタリング部3Aに入力されたデータを送信する。本システムは当該データを受信して、ユーザデータ解析部4Dによりカテゴリー分類配置の解析等を実施し、ユーザデータベース5C、ユーザ‐ユーザデータベース5D、キーワードアンドカテゴリーデータベース5E及び単語関連性データベース5Fと照らし合わせ、同じカテゴリーの単語を登録しているユーザを検索し、出力フィルタリング部3Bによりユーザruminを抽出して、ユーザruminの情報をユーザデータベース5Cから出して、ユーザrrrのユーザ端末に近いユーザとしてそのデータを送信する。ユーザ端末は当該データを受信し表示部に表示する。出力フィルタリング部3Bからユーザrrrのユーザ端末に送信されたユーザruminの情報に対するリンクは、ユーザ端末のデータ送受信部で受信され、表示部に表示されたユーザのMAIMAPのページの中に表示される。
【0080】
図7は、本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ2次元画面例2である。図7では、ユーザrrrのMAIMAPのページのフレーム内のユーザruminのMAIMAPへのリンクをたどった状態を示す。図7におけるMAIMAPのページの上部には、画面選択のためのバーが表示されているが、「ログアウト」ボタン以外はユーザrrrの自分専用ページについての選択ボタンではなく、ユーザruminの自分専用ページについての選択ボタンとなる。例えば、「ニュース」ボタンは、ユーザrumin用に情報提供システムから送信されるニュースと同じニュースを表示するボタンである。したがって、図7において、ユーザrrrが「ニュース」ボタンを選択した場合、ユーザrrrに情報提供システムから送信されたニュースが表示されるのではなく、ユーザruminに情報提供システムから送信されたニュースが表示される。すなわち、ユーザrrrが、図7において、「ニュース」ボタンを選択すると、ユーザrrrのユーザ端末のデータ送受信部は、発明の実施例1の情報提供システムの入力フィルタリング部3AにruminのMAIMAPを経て「ニュース」ボタンが選択された情報を送信する。本システムは、当該情報を受信しユーザ行動解析部4Dより当該行動をユーザrrrの行動としてユーザ行動データベース5Hに蓄積する。ユーザrumin宛てのニュース情報データの提供も上記記載の通り本システムにて常時実施されているため、rrrがruminの「ニュース」ボタンを選択したときにrumin宛に本システムが提供しているニュースが、ユーザrrrのユーザ端末に送信され、ユーザruminのMAIMAPのページの画像データとともにユーザrrrのユーザ端末のデータ送受信部で受信され、表示部に表示される。
【0081】
ユーザの自分専用ページにおいて、自己のニュースが表示される「ニュース」ボタンが表示されているときに、「ニュース」ボタンを選択したときに表示されるニュース情報は、ユーザが単語を登録した後であって「ニュース」ボタンが選択されるまでに情報収集部2が定期的に収集したRSSデータベース5Aに基づくRSS情報であって、かつ、「ニュース」ボタンが選択されるときからさかのぼって一定時間内、例えば24時間以内のニュース情報のみ表示される。ニュース情報はユーザデータベース5Cに一定期間、上記の場合で24時間、保存された後に破棄される。したがって、ユーザは、予め登録しておいた単語が属するカテゴリーの最新のRSS情報のみを、自分専用ページの「ニュース」ボタンを選択するたびに自動的に得られる。
【0082】
さらに、自分と同じカテゴリー、すなわち両者で共通するカテゴリーの単語を登録した他のユーザに対して蓄積されたニュース情報についても、自己のニュース情報と同じように本システムを介することで自分専用ページに配信されるようになる。詳細には、ユーザが、自己のMAIMAPのページ内に登録した登録単語と同じ単語若しくは本システムでカテゴリーを同じくする単語を他のユーザが登録した後であって、ユーザによって、前記他のユーザのニュースが表示される「ニュース」ボタンが選択されるまでに情報収集部2が定期的に収集したRSSフィード情報に基づいたニュース情報であって、かつ、ユーザによって当該「ニュース」ボタンが選択されるときからさかのぼって本システム内に存在する一定時間内、例えば24時間以内のニュース情報のみ表示される。したがって、ユーザは、自分が登録した単語のみならず、同じカテゴリーの単語を登録した他のユーザに配信される、上記共通するカテゴリー及び当該他のユーザが登録した別の単語に関する、最新のニュース情報をも得ることができる。
【0083】
図7におけるMAIMAPのページの上部には、情報提供システムから送信されたニュースを表示する「ニュース」ボタンのほか、ユーザruminに情報提供システムから送信される商品サイトA内の商品情報を表示する「商品サイトA」ボタン、ユーザruminに情報提供システムから送信される商品サイトB内の商品情報を表示する「商品サイトB」ボタン、ユーザruminに情報提供システムから送信される、インターネット上で本を購入できる商用サイト内の商品情報を表示する「本購入」ボタンなど、自分専用ページからログアウトする「ログアウト」ボタン等が表示されている。ユーザrrrがユーザruminの登録単語を編集することは行えないため、マイマップボタンは表示されない。「商品サイトA」、「商品サイトB」についても、ユーザrumin宛ての商品情報が表示される。これにより、ユーザrrrは、自己が登録した単語と同じカテゴリーの単語を登録していたユーザruminが得るニュースや商品情報をも直接得ることができる。ユーザrrrは、指向が同じ他のユーザに配信される情報についても自分専用ページに配信されると同時に当該同じ指向をもつユーザの保持する情報を直接得ることができるので、自己が登録した単語のみで検索されるよりも幅広い情報を得られる。本システムによれば、ユーザが登録した単語だけの情報のみならず、必要とするかもしれない情報も提供することができる。「ログアウト」ボタンが選択されると、ユーザrrrは、ユーザrrrの自分専用ページをログアウトできる。
【0084】
図8は、本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ2次元画面例3である。図8は、図6で示した状態から、「マイマップ」ボタンを選択したときの画面例である。ここで、登録した単語の削除・修正・追加ができる。2次元平面のキャンバス上任意の場所にマウスカーソルを合わせダブルクリックすることにより、単語を入力するテキストボックス8Aが現れる。テキストボックス8Aに単語を入力することにより、単語の登録となる。また、単語の装飾も踏まえて、装飾ボタンが存在し、例えば色変更ボタン8Bにて登録文字色の変更、文字の拡大ボタン8Cにて登録文字拡大、文字の縮小ボタン8Dにて登録文字縮小等ができ文字の縮小ボタン8Eにて登録文字フォント変更等が可能であり、当該変更内容はユーザの情報として入力フィルタリング部3Aより配置及び変更時間と共に本システムに送信される。また、本システムでの関連単語を示すことができる。ユーザ端末のデータ送受信部から送信され、本システムの入力フィルタリング部3Aにて受信された登録単語情報は、ユーザデータ解析部4Dにてカテゴリー分類、配置解析等を実施してユーザ情報として蓄積されており、「マイマップ」が選択されたことが入力フィルタリング部3Aに伝達されると、ユーザ情報に含まれる各単語、ここでは「そば」に関連する本システム登録単語が属するカテゴリーに含まれる単語全て、出力フィルタリング部3Bよりユーザ端末のデータ送受信部に渡りユーザ端末に送信される。送信された単語は、ユーザ端末のデータ送受信部で受信され、表示部に表示された「マイマップ」のページに「関連単語」として表示される。
【0085】
図9は、本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ3次元画面例4である。各ボタンに関する内容は2次元平面でのマップと同様である。次元による単語の空間配置により、ユーザの趣向、指向分析に含め興味の度合いを反映させて、本システムより情報提供することが可能となるが、ユーザが単語を入力する上で不便さを感じる可能性は高い。そのため、本システム出力フィルタリング部3Bにて、ユーザへの出力時にユーザが単語入力を考えているマップの空間上にマウスカーソルを合わせダブルクリックすることにより、当該3次元空間の入力場所を2次元平面として扱うことができる。また、ユーザの趣向、指向等に対して登録単語に対する逆方向の視点を加味した登録が可能となる。すなわち、ある側面ではプラスの趣向であるが、ある側面であればマイナスの趣向をもつといった細かな点まで、登録単語の配置によりユーザ解析4Dを経てユーザデータベース5Cに反映することができる。例えば、りんごであれば、色と形は好きだが味はいまいちといった趣向も登録配置より把握することができる。
【0086】
図10は、本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ画面例5である。自分専用ページにおいて、「プロフィール編集」ボタンが選択されると、本発明の実施例1の情報提供システムは、図10に示したような、プロフィール編集用の画面を表示する。プロフィール編集用の画面には、コミュニティサイト内のハンドル名や国名、都道府県名、生年月日、性別、ブログのURLを入力スペースまたは選択ボタン等が表示される。また、「ファイル選択」ボタンにより、当該コミュニティサイト内の自分専用ページ内にファイルをアップロードすることができる。ファイルのアップロードをやめるには、プロフィールより「ファイル選択」にて指定されたファイルをキャンセルする。
【0087】
図11は、本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ画面例6である。自分専用ページにおいて、「商品サイトA」ボタンが選択されると、本発明の実施例1の情報提供システムは、特定の商品について、図11に示したような、画像、タイトル及び商品説明を含む商品情報をサイト内に表示する。前記特定の商品は、ユーザが登録した単語が属するカテゴリーの単語を、その商品説明文又はタイトルの文字列などに含む商品である。
【0088】
実施例1の情報提供システムは、「うどん」が登録された後、情報収集部2が、商品情報クローラ2Bによって、例えば、商品サイトA及び商品サイトAのリンクするページを一定期間ごとに検索する。図12は、本発明の実施例1の情報提供システムが検索する商品サイトAのページ例である。図12では、情報収集部2が商品情報クローラ2Bによって検索し、ユーザが登録した単語「うどん」の属するカテゴリーの単語をタイトル又は商品説明に含む商品情報として検出したページ例で、情報収集部2が商品情報クローラ2Bによって取得し商品情報とする部分の例を丸で囲んで表す。
【0089】
ユーザが登録した単語の属するカテゴリーの単語をタイトル又は商品説明に含む商品フィードについて、商品情報クローラ2Bが、その商品情報のタイトル、その商品の商品情報すなわち商品説明の文字列、その商品情報のURL、その商品情報がリンクするリンクページのURLなどのデータを取得し、さらに当該商品情報により得た文章に関するデータを商品情報解析部4Cを通して単語分けし、カテゴリー分類をして、キーワードアンドカテゴリーデータベース5E及び商品データベース5Bに蓄積する。
【0090】
さらに、ユーザが自分専用ページの例えば「商品サイトA」ボタンを選択したとき、出力フィルタリング部3Bを経由して本システムが常時ユーザのMAIMAPに登録されている単語をもとに提供している商品情報を、ユーザ端末のデータ送受信部に送信し、この時点での場合は、図11の画面が、ユーザ端末の表示部に表示される。ユーザ端末に表示される画面は、図11のように、登録した単語に基づいて定期的に検索された結果のうち最近の情報だけを、複数一度に、ユーザのMAIMAPの登録単語に基づく対応データベースの分析を実施して本システムにより重要度が高いと判断されたもの、次に新しいものの順に表示する。したがって、ユーザは、予め登録しておいた単語が属するカテゴリーの最新の商品情報のみを、自分専用ページの「商品サイトA」ボタンを選択するたびに自動的に得られる。これらは、「商品サイトB」、「本購入」ボタンでも同様である。
【0091】
また、商品情報クローラ2Bは、商品サイトAのホームページ及びそのページがリンクするページの中で検索を行うが、ヒットした商品情報がリンクするページのURLデータについても情報の提供があればその情報も収集し、商品情報として商品情報解析部4Cを経て商品データベース5Bに蓄積するので、ユーザは、商品サイトAのホームページだけでなく、最大2層下のリンクページの情報まで得ることができる。
【0092】
商品情報を提供する場合は、ニュース情報を提供する場合と異なり、自分専用ページに登録した登録単語に基づく本システムに存在する一定時間内の商品情報群に加え、カテゴリーを同じくする単語を登録単語とする他のユーザの登録単語に基づいて本システムが収集した情報をも得ることができる。また、当該情報表示は本システムに存在する内容からまず該当項目を調べるが、並行してインターネット内の情報収集も実施され、当該新しくインターネット内の収集情報に基づく該当情報及び本システム既存のデータベースより出力フィルタリング部3Bが該当情報とした情報が提供される。
【0093】
商品情報の場合もニュース情報(RSSのフィード情報)の場合も、自分のマップに登録された単語と他のユーザが登録している単語及びカテゴリーの重複数を計算処理し、重複数が多い順に、同じ趣向である可能性のあるユーザのハンドルネームが、ユーザの自分専用ページ内に表示され、商品情報もニュース情報も自分の登録単語に関連する情報に加え、当該同じ趣向のユーザに配信されている、本システムにおいて同じ趣向と判断された単語及びカテゴリーに基づく情報も、配信され表示される。
【0094】
ニュースにおいては、特定RSSフィード情報、すなわちRSSフィードのタイトル及び詳細情報と、その更新若しくは追加時刻、RSSフィード内のURL及び当該URL内に存在する一段階までのURL、タイトル、及び、本文などの詳細情報を、情報収集部2が収集する。図13は、本発明の実施例1の情報提供システムのRSSデータベース5Aに蓄積されるフィード情報の具体例のイメージ図である。例えば、図13に示したようなRSSフィード情報ページに含まれる「C言語がちょっとでもできる人に聞きたいんだけど」をタイトルとするRSSフィードを収集するとき、上記タイトルの他、本文「1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします C言語を覚えると何か得する(中略)使い道あるの?」、上記タイトルにリンクされているURLすなわち当該ソースに存在する一段階までのURL、例えば「http://xxx.life.biz/archives/1415157」、そのURL内に存在する本文、例えば「ない!!」「ないな」などをも含めて収集する。このようにして収集したRSSフィード情報より、RSSフィード情報を含んだRSSデータベース5AをRSS情報解析部4Bが作成する。RSSデータベース5Aには単語又は文章又は成句と、情報番号、URL、時刻等が含まれる。作成されたデータベースを基にRSSクローラ2Aが定期的に情報収集の更新を実施する。
【0095】
図14は、本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ画面例7である。図14は、ユーザ端末によって自分専用ページにアクセスがあって、ニュースボタンが選択されたときにRSSデータベース5Aとユーザデータベース5Cをユーザデータ解析部4Dにより照らし合わせ、出力フィルタリング部3Bを経て、ユーザ端末の表示部に表示される画面例である。アクセス時にユーザデータベース5C、RSSデータベース5A内にある情報を基に出力フィルタリング部3Bからユーザ端末のデータ送受信部に送信され、図のように列記される。各ニュースにはコメントをつけることができる。つけられたコメントは、入力フィルタリング部3Aを経由してメッセージ解析部4Fによりメッセージデータベース5Iに追加して当該ニュースと関連付けて蓄積される。
【0096】
図7におけるMAIMAPのページの上部には、さらに「風の噂」ボタンがあってもよい。図15は、本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ画面例8である。「風の噂」を選択すると自分と同じ単語を登録しているユーザのコメントがそのコメントの基となる商品情報若しくはニュース情報を含めて一覧として表示される。
【0097】
本発明の実施例1の情報提供システムによれば、自分専用ページに登録した単語に含まれる単語にて、ニュースや商品情報が定期的に更新されて配信されるため、ユーザから入力された単語に関連する情報に対し、以後のユーザからの単語入力や検索実行命令を要せずに再利用して検索可能であって、ユーザが当該入力単語に対し編集を加えた場合であっても、直ちに当該検索に反映し、ユーザが任意の時点で必要としているであろう情報を提供することができる。従来の検索では、検索サイトに単語を入力した時点で検索が実行され検索結果が表示されたが、本発明の実施例1では、コミュニティサイト内の自己のサイトに単語を登録することで、その単語をもとにインターネット情報を随時更新する。すなわち、従来は検索単語入力の時点よりデータベースが過去であるが、本実施例は、検索単語入力の時点よりデータベースが未来であると表現できる。本発明の実施例1の情報提供システムによれば、ユーザが、入力された単語による検索結果だけでなく、入力された単語が属するカテゴリーに関係する情報をも得られる。
【0098】
本発明の実施例1の情報提供システムによれば、単語を入力した1のユーザが、当該1のユーザが単語を入力する前又は後に、当該1のユーザから入力された単語が属するカテゴリーと同じカテゴリーに属する単語を入力した別のユーザのために検索された情報をも得られる。すなわち、配信された情報は、「近いユーザ」にも配信されるため、検索幅を大きくすることができる。従来の検索においてはユーザが思いつく限られた単語での検索であったが、本発明の実施例1の情報提供システムによれば、自分と似ている単語、すなわち1のユーザとカテゴリーが同じ単語を登録している別のユーザが互いに「近いユーザ」となる。同じ単語の場合は、さらに「近いユーザ」となる。そして、当該別のユーザが登録した1又は複数の単語の中に、前記カテゴリーを同じくする単語を含めて検索された情報が、当該別のユーザにだけでなく「近いユーザ」である前記1のユーザにも配信される。したがって、互いに「近いユーザ」の登録する別の単語が属するカテゴリーをも反映して検索結果が更新される。さらに、単語を入力する1のユーザに対し、当該入力に対して二次元、更には三次元での入力方法を提供することにより、入力画面において当該1のユーザが単語を入力する時点での当該単語に対する趣向、指向等を汲み取ることができる。
【0099】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、その発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々と変形実施が可能である。また、上記各実施の形態の構成要素を発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に組み合わせることができる。例えば、上述した実施例においては、カテゴリー分類をオンライン百科事典(ウィキペディアなど)のカテゴリーに従って行ったが、別の分類方法に従って行ってもよい。
【符号の説明】
【0100】
1 情報提供システム
2 情報収集部
3 フィルタリング部
4 解析部
5 データベース
【技術分野】
【0001】
本発明は、コミュニティサイトを通じ情報を検索してユーザ端末に表示する情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)として知られるコミュニティサイトでは、登録したユーザがメンバーとして匿名性の少ない情報交換を自由に行うことができる。コミュニティサイトでは、各メンバーに専用のウェブページである自分専用ページが用意されており、ブログ等をアップロードしてコミュニティサイト内の特定又は不特定のユーザに公開することができる。ユーザは、コミュニティサイト内で、ブログ等を介して情報を発信することができ、また他のユーザと意見交換をすることもできる。
【0003】
従来、コミュニティサイトにおける情報提供の手段として、ユーザがリクエストした際に検索を行いその結果を表示する情報処理システムがあった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-158695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の情報処理システムでは、キーワードを入力させ、そのキーワードを含む検索式に基づいて、検索対象データベースに蓄積されたデータの検索を行うため、検索時より過去の情報しか得られないという問題があった。また、従来の検索方式では検索単語に対する検索のみになってしまうため、ユーザの既知情報に限定した検索になってしまい、必要としている情報が欠落してしまう可能性があった。加えて検索単語の再利用、編集には、その都度ユーザの確認が必要であるのもかかわらず、当該確認時のユーザの当該検索単語に対する趣向、指向等を汲み取る手段が欠落していた。
【0006】
そこで、本発明の第一の目的は、ユーザから入力された単語に関連する情報に対し、以後のユーザからの単語入力や検索実行命令を要せずに再利用して検索可能であって、ユーザが当該入力単語に対し編集を加えた場合であっても、直ちに当該検索に反映し、ユーザが任意の時点で必要としているであろう情報を提供する情報提供システムを提供することである。
【0007】
また、本発明の第二の目的は、ユーザが、入力された単語による検索結果だけでなく、入力された単語が属するカテゴリーに関係する情報をも得られる情報提供システムを提供することである。
【0008】
また、本発明の第三の目的は、さらに、単語を入力した1のユーザが、当該1のユーザが単語を入力する前又は後に、当該1のユーザから入力された単語が属するカテゴリーと同じカテゴリーに属する単語を入力した別のユーザのために検索された情報をも得られる情報提供システムを提供することである。加えて、本発明の第四の目的は、単語を入力する1のユーザに対し、当該入力に対して二次元、更には三次元での入力方法を提供することにより、入力画面において当該1のユーザが単語を入力する時点での当該単語に対する趣向、指向等を汲み取れる情報提供システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様は、
ネットワークを介して接続された複数のユーザ端末に情報を提供する情報提供サーバを備えた情報提供システムであって、
前記情報提供サーバが、
各ユーザ端末から登録する1又は複数の単語を受信する手段と、
受信した各単語を単語毎にカテゴリーの分類をする手段と、
前記単語と当該単語のカテゴリーとを関連付けて各ユーザの登録単語情報として蓄積する手段と、
前記単語の蓄積後一定期間毎に、蓄積された単語を検索単語として、所定の商品サイトから検索単語を含むデータを検索して取得し、語句の抽出により得られた単語群を蓄積する、単語群蓄積第一手段、
蓄積された単語群と各ユーザの登録単語情報とを互いに関連付けて各ユーザ用の収集情報として蓄積する手段と、
取得後一定時間経過したデータを破棄する手段と、
前記蓄積から破棄までの間に情報提供サーバへアクセスしたユーザ端末に、各ユーザ用の収集情報を送信する手段と、
を有することを特徴とする情報提供システムを提供する。また、前記単語群蓄積第一手段の代わりに若しくは前記単語群蓄積第一手段に加えて、前記単語の蓄積後一定期間毎に、所定のネットワーク上配信形式にて提供される情報から、追加または更新された情報を取得し、語句の抽出により得られた単語群を蓄積する、単語群蓄積第二手段を有するものであってもよい。本態様では、検索用の単語がユーザによって入力されたときまでにネットワーク上に掲載された情報だけでなく、入力後にネットワーク上に掲載された情報及び更新された情報を踏まえてユーザに提供するので、入力以後、将来ユーザが必要とするであろう情報で、常に新しい情報を自動的に提供できる。言い換えれば、本態様では、検索ワードを過去として、結果表示が未来となる。
【0010】
本願において、ネットワーク上配信形式にて提供される情報とは、例えばインターネット上配信形式にて提供されるRSS(Really Simple Syndication)サイトもしくはATOM形式でのサイト等であり、配信フォーマットで提供される情報、すなわちタイトル(title)と詳細情報(description)の構成にて配信される情報を集積して配信するサイトをいう。以下、タイトル(title)と詳細情報(description)の構成にて配信される情報の一例としてRSSフィード情報に関して記載するが、それに限定するものではなく、配信形式をとる放送網等の情報を含むことが望ましい。RSSフィード情報は、XML、HTML及びJSONP等の形式で配信されるデータで、URL情報、タイトル、記事内容等をテキストベースにて保有する。RSSフィード情報の形式は、RSSサイトによりまちまちであるが、RSSフィード情報は、タイトル(title)及び詳細情報(description)を含み、時刻に関する情報、例えば、RSSフィードの追加時刻若しくは更新時刻などを含む場合もある。詳細情報には、本文を含む。Webページのデータを丸ごと取得する場合と比べ、フィード情報のみ取得することによって数千分の一のデータ量で済み、情報収集するサーバへの負荷が必要最小限に抑えられる。また、本願において、商品サイトとは、多数の商品情報が掲載されているサイトを意味する。商品サイトは、Web経由で商品を購入する際に利用される。商品サイトに関しては、商品サイトのWebを全て取得するのではなくユーザの登録単語に基づき検索し、当該検索結果が情報収集サーバに蓄積されるため、負荷が低減される。
【0011】
さらに、前記ユーザの登録単語のカテゴリーに含まれる所定の単語をも前記検索単語に含めることがより好ましい。ユーザが登録した単語だけでなく、関連する情報についても検索するので、ユーザの指向に合った周辺情報や、ユーザが登録していないが必要と思われる情報をも自動的に提供することができる。
【0012】
さらに、前記ユーザの登録単語のカテゴリーと同じカテゴリーの単語を登録単語とする別のユーザ用の収集情報をも前記ユーザ用の提供情報に含めることがさらに好ましい。似た指向・嗜好のユーザの収集情報まで含めて提供するので、ユーザに、より広い視野で、関係する情報を提供することができる。
【0013】
本発明の第2の態様は、
情報提供サーバがネットワークを介して接続されたユーザ端末に情報を提供する情報提供方法であって、
前記情報提供サーバが、
前記ユーザ端末から登録する1又は複数の単語を受信するステップと、
受信した各単語を単語毎にカテゴリーの分類をするステップと、
前記単語と当該単語のカテゴリーとを関連付けて各ユーザの登録単語情報として蓄積するステップと、
前記単語の蓄積後一定期間毎に、蓄積された単語を検索単語として、所定の商品サイトから検索単語を含むデータを検索して取得し、語句の抽出により得られた単語群を蓄積する、単語群蓄積第一ステップ、
蓄積されたデータ単語群と各ユーザの登録単語情報とを互いに関連付けて各ユーザ用の収集情報として蓄積するステップと、
取得後一定時間経過したデータを破棄するステップと、
前記蓄積から破棄までの間に情報提供サーバへアクセスしたユーザ端末に、各ユーザ用の収集情報を送信するステップと、
を含むことを特徴とする情報提供方法を提供する。前記単語蓄積第一ステップの代わりに若しくは前記単語蓄積第一ステップと並行して、前記単語の蓄積後一定期間毎に、所定のネットワーク上配信形式にて提供される情報から、追加または更新された情報を取得し、語句の抽出により得られた単語群を蓄積する、単語群蓄積第二ステップを含むことを特徴とするものであってもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ユーザから入力された単語に関連する情報に対し、以後のユーザからの単語入力や検索実行命令を要せずに再利用して検索可能であって、ユーザが当該入力単語に対し編集を加えた場合であっても、直ちに当該検索に反映し、ユーザが任意の時点で必要としているであろう情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施例1の情報提供システムの全体的な構成概略図である。
【図2】本発明の実施例1の情報提供システムのRSSサイトに関する処理フロー図である。
【図3】本発明の実施例1の情報提供システムの商品サイトに関する処理フロー図である。
【図4】本発明の実施例1の情報提供システムのイメージ図である。
【図5】本発明の実施例1の情報提供システムのMAIMAPの概念図である。
【図6】本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ2次元画面例1である。
【図7】本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ2次元画面例2である。
【図8】本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ2次元画面例3である。
【図9】本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ3次元画面例4である。
【図10】本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ画面例5である。
【図11】本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ画面例6である。
【図12】本発明の実施例1の情報提供システムが検索する商品サイトAのページ例である。
【図13】本発明の実施例1の情報提供システムのRSSデータベース5Aに蓄積されるフィード情報の具体例のイメージ図である。
【図14】本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ画面例7である。
【図15】本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ画面例8である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の情報提供システムの一実施形態について、図面を参照し実施例を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【実施例1】
【0017】
図1は、本発明の実施例1の情報提供システムの全体的な構成概略図である。実施例1の情報提供システムは、会員登録した者にソーシャルネットワーク(SNS)サービスを提供するシステムで、会員のユーザ端末に対して、ユーザ端末とネットワークを介して接続された情報提供サーバが、情報を提供するシステムである。自分専用ページは、実施例1の情報提供システムが提供するSNSサイト内に各会員が保有できるページである。実施例1の情報提供システムは、ユーザ端末への情報提供のための主要機能を有する情報提供サーバ1を含んで構成される。前記ユーザ端末と前記情報提供サーバ1とはネットワークを介して接続される。当該ネットワークは、インターネット網やLAN網や移動体通信網の1又は複数の組み合わせを含んで構成される。実施例1の情報提供システムでは、例えばユーザAからユーザQまでのユーザ端末はインターネット網を介して情報提供サーバ1に接続され、ユーザ10Aからユーザ10Qまでのユーザ端末はLAN1網とインターネット網を介して情報提供サーバ1に接続され、ユーザ20Aからユーザ20Qまでのユーザ端末はLAN2網とインターネット網を介して情報提供サーバ1に接続されているが、これに限定されるものではない。ネットワークは、放送網でもよい。
【0018】
ユーザ端末は、ユーザにより用いられる端末装置であり、入力部と、Webブラウザを含む表示部と、データ送受信部とを有するもので、ネットワークへのアクセス機能を有している。ユーザ端末としては、例えば、インターネットに接続可能なパーソナルコンピュータ(PC)端末やインターネットに接続可能な携帯電話端末やPDA端末が挙げられる。ユーザ端末は、情報提供サーバとデータの送受信を行うことができる。ユーザ端末はネットワークへアクセスして、情報提供サーバからのデータをデータ送受信部により受信し、表示部で表示し、入力部により入力又は選択した内容をデータ送受信部により情報提供サーバへ送信することができる。
【0019】
情報提供サーバ1は、情報収集部2、フィルタリング部3、解析部4、データベース5を含んで構成される。情報収集部2は、RSSクローラ2A、商品情報クローラ2B、辞書ダウンロード2Cを含む。フィルタリング部3は入力フィルタリング部3A、出力フィルタリング部3Bを含む。解析部4は、形態素解析部4A、RSS情報解析部4B、商品情報解析部4C、ユーザデータ解析部4D、ユーザ行動解析部4E、メッセージ解析部4Fを含む。データベース5は、RSSデータベース5A、商品データベース5B、ユーザデータベース5C、ユーザ‐ユーザデータベース5D、キーワードアンドカテゴリーデータベース5E、単語関連性データベース5F、単語データベース5G、ユーザ行動データベース5H、メッセージデータベース5Iを含む。商品情報クローラ2Bと商品情報解析部4Cは単語群蓄積第一手段としての役割を果たし、RSS情報クローラ2AとRSS情報解析部4Bは単語群蓄積第二手段としての役割を果たす。
【0020】
実施例1において、情報提供サーバ1は、情報収集機能とデータベース機能とフィルタリング機能と解析機能とを備え、直接又はネットワークを介して互いに接続された複数のサーバからなるサーバ群で構成されるが、情報提供サーバは単独のサーバでもよいし、1又は複数の機能を別サーバで分離させ互いに接続された複数のサーバからなるサーバ群で構成されてもよい。
【0021】
上記サーバ群を構成する各サーバは、ハードウェアとして、CPU、メモリ、オペレーティングシステム、デバイスドライバ等で構成される制御装置と、磁気ディスク等の二次記憶、LANボード等の通信制御装置を備えている。また各サーバは、互いにLANやインターネット等で接続されている。本実施例においては、情報収集機能をメイン機能とするサーバとデータベース機能をメイン機能とするサーバとフィルタリング機能をメイン機能とするサーバと解析機能をメインとするサーバとが互いに接続されており、各サーバは当該メイン機能の操作命令に基づき連携して作動しており、当該操作に必要な情報収集に他のサーバが保持するデータが必要な場合には調整して情報提供処理を行う。フィルタリング機能には情報送受信機能を含む。データベース5は、情報提供サーバ1の磁気ディスク及びメモリ上に存在する。
【0022】
情報提供サーバ1の磁気ディスクには、また、情報収集部2にRSSクローラ2A及び商品情報クローラ2Bからなるクローラが、また、フィルタリング部3に入力フィルタリング部3Aと出力フィルタリング部3Bとが、また、解析部4に形態素解析部4AとRSS情報解析部4Bと商品情報解析部4Cとユーザデータ解析部4Dとユーザ行動解析部4Eとメッセージ解析部4Fとが、格納されている。
【0023】
RSSデータベース5Aには、RSSクローラ2Aによって得られたRSSフィード情報、すなわち、RSSフィードのタイトル及び詳細情報と、RSSフィードの追加時刻若しくは更新時刻、及び、RSSフィードの元情報を入手するためのURLに対し、RSS情報解析部4Bにより形態素解析もしくはN−gram方式等による語句の解析・抽出をして分解された単語、及び当該単語に対するカテゴリに対して付与された番号などが蓄積される。
【0024】
商品データベース5Bには、全ユーザの登録単語に基づき、商品情報クローラ2Bによって得られた商品情報を、商品情報解析部4Cが形態素解析もしくはN−gram方式等による語句の解析・抽出をした結果の単語、及び当該単語に対するカテゴリーに対して付与された番号などが蓄積される。前記商品情報は、RSSフィード情報と同様に基本的にテキストベースのデータとなる。
【0025】
ユーザデータベース5Cには、ユーザデータ解析部4Dにより解析された各ユーザの登録単語、当該登録単語に付与された番号、及びユーザと単語、加えてユーザと登録単語の配置などが互いに関連付けて記録され蓄積されるが、これに限定されるものではなく、登録単語と配置及びユーザのその時点での趣向なども蓄積することが望ましい。
【0026】
キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eには、ダウンロードしたオンライン百科事典のデータに基づいてカテゴリーと単語とが互いに関連付けて記録され蓄積される。また、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eには、ブログキーワード辞書よりキーワード、ユーザ登録単語より新規単語などが蓄積される。関連付けは、ユーザデータ解析部4Dによりユーザデータベース5Cとキーワードアンドカテゴリーデータベース5Eの解析が行われ実施される。
【0027】
ユーザ-ユーザデータベース5Dには、ユーザデータベース5C内のデータとユーザが自分専用ページにて実施する行動に基づきユーザ行動解析部4Dがその行動統計などによりユーザの趣向を解析し、趣向が似ていると本システムが判断したユーザを近いユーザとして互いに関連付けて記録され蓄積される。
【0028】
単語データベース5Gは、形態素解析、N−gram等の語句の抽出により得られた辞書であり、一般名詞が蓄積されている。また、ユーザ行動データベース5Hには、ユーザ行動解析部4Eにより自分専用ページにおけるユーザ端末による入力内容及び、リンク先のクリック、閲覧などの行動が記録され蓄積される。入力内容としては、例えば、単語登録、リンクのクリック、メッセージ記入などが含まれる。
【0029】
単語関連性データベース5Fには、オンライン百科事典のカテゴリーと各カテゴリーに対する単語群及びユーザ登録単語も当該カテゴリーに基づき単語とカテゴリー分類を実施し、当該カテゴリーと単語の対応頻度及びオンライン百科事典の表示形式を用いて、単語の重み付け重要度が記録され蓄積される。
【0030】
メッセージデータベース5Iには、ユーザが自分専用ページより本システムが提供している情報に対し、メッセージを入力した際、当該メッセージとユーザとの関連性が記録され蓄積される。
【0031】
情報収集部2のクローラは、周期的若しくは定期的に必要な情報を収集するプログラムであって、商品情報クローラ2BとRSSクローラ2Aを含む。商品情報クローラ2Bは、コンピュータに、商品サイトにおける新規の情報若しくは更新された情報から一定の単語を含むページ及び文章を検索し商品情報を収集する機能を実現させるためのプログラムである。また、RSSクローラ2Aは、コンピュータに、RSSサイトにおける新規の情報若しくは更新された情報からRSSフィード情報を収集する機能を実現させるためのプログラムである。また、情報収集部2には、辞書ダウンロード2Cが含まれる。辞書ダウンロード2Cは、コンピュータに、オンライン百科事典、ブログキーワードなどをダウンロードし、単語関連性データベース5F、単語データベース5G、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに記録し蓄積するデータを収集する機能を実現させるためのプログラムである。
【0032】
解析部4に含まれるRSS情報解析部4Bは、コンピュータに、収集したRSSフィード情報について、単語分解をする機能と、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに問い合わせ、各単語の重み付け重要度を判断しRSSデータベースに蓄積する機能を実現させるためのプログラムである。
【0033】
商品情報解析部4Cは、コンピュータに、商品情報クローラ2Bによって、収集した商品情報について、単語分解をする機能と、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに問い合わせ、各単語の重み付け重要度を判断し商品データベース5Bに蓄積する機能を実現させるためのプログラムである。
【0034】
上記RSS情報解析部4B、及び商品情報解析部4Cは、また、重要度付与判別について、コンピュータに、前記オンライン百科事典(例えば、ウィキペディア)データを用いて、各単語の重要度について、オンライン百科事典における出現頻度、フォントの大きさ、リンクの有無、修飾詞の有無、出現するページ内における出現位置の情報から当該単語の重要度を判定し当該単語のデータに重要度のデータを付与する機能を実現させるためのプログラムである。上記RSS情報解析部4B、及び商品情報解析部4Cは、上記のほか、コンピュータに、ユーザ登録単語及び当該登録単語に対するユーザの行動などの統計を関連させて重み付けさせる機能をも実現させるものであってもよい。
【0035】
ユーザデータ解析部4Dは、コンピュータに、MAIMAPを表示させたユーザ端末から単語の入力を受信したとき、ユーザデータベース5C、ユーザ‐ユーザデータベース5D、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eを確認する機能を実現させるためのプログラムである。また、ユーザデータ解析部4Dは、コンピュータに、入力された単語が新規の場合には、当該単語のユーザの個人ページ配置に関する情報などを含め個人に関する情報をユーザデータベース5C、当該入力単語に対しユーザとユーザとの関連性に関する情報などはユーザ‐ユーザデータベース5D、入力単語をシステム全体として捕らえた情報などをキーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに追加する機能を実現させるためのプログラムである。入力した単語が既存の場合には、ユーザデータベース5C、ユーザ‐ユーザデータベース5Dの更新にとどまる。また、ユーザデータ解析部4Dは、登録単語に対してユーザデータベース5C、ユーザ‐ユーザデータベース5D、キーワードアンドカテゴリーデータベース5E、単語関連性データベース5Fを問い、出力フィルタリング部3Bを起動する機能を実現させるためのプログラムである。
【0036】
ユーザ行動解析部4Eは、コンピュータに、ユーザが自分専用ページを経て行った行動を統計的に解析してユーザ行動データベース5H及び単語関連性データベース5Fを作成、更新する機能を実現させるためのプログラムである。
【0037】
メッセージ解析部4Fは、ユーザが本システムより提供される情報に対してコメントを個人ページに書き込んだ際、コンピュータに、当該コメントをメッセージデータベースとしてユーザとメッセージを関連させたデータベースを記録し蓄積させる機能を実現するためのプログラムである。
【0038】
フィルタリング部3に含まれる出力フィルタリング部3Bは、コンピュータに、上記RSS情報解析部4B及び商品情報解析部4Cにより作成された各種データベースとユーザデータベース5Cとユーザ‐ユーザデータベース5Dとを照らし合わせてユーザに最適と思われる情報を提供する機能、キーワードカテゴリーデータベースよりユーザが登録しようとしている単語を予測して表示する機能などユーザの自分専用ページに表示させる部分を実施する機能を実現させるためのプログラムである。
【0039】
入力フィルタリング部3Aは、コンピュータに、ユーザの入力データを本システムに受け渡す機能を実現させるためのプログラムである。
【0040】
上記情報提供サーバ1は、情報提供サーバ1のCPUが、上記各プログラムをサーバのメモリにロードして実行することにより本発明の情報提供処理が可能なコンピュータの機能を実現する。情報提供サーバ1のCPUは、通常のコンピュータに搭載する演算処理装置であり、各種プログラムを実行し、各種制御等を行うことができる。情報提供サーバ1は、通常のサーバが有する制御機能、クロック機能等を備えている。情報提供サーバ1は、ユーザに提示する画面表示のため本システムの情報提供に必要なコンテンツが搭載されたWebサーバを有する。
【0041】
情報提供サーバ1は、まず、ユーザ端末のデータ送受信部から情報提供サーバ1に送信された、検索用に登録する単語を、入力フィルタリング部3Aで受信し、受信した当該単語を、ユーザデータ解析部4Dで解析する。ユーザデータ解析部4Dは、当該単語について、ユーザの登録単語としてユーザデータベース5Cに蓄積し、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eを用いて、登録単語のカテゴリー分類を行う。ユーザデータ解析部4D及びユーザ行動解析部4Eは、登録単語がキーワードアンドカテゴリーデータベース5Eにないかを確認し、なければ新語としてキーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに蓄積する。新語の場合、カテゴリーは「不明」となる。また、入力フィルタリング部3Aよりユーザデータ解析部4Dを経て、登録単語全体と登録単語が分類されたカテゴリー及びユーザデータベース5Cとの関連性を統計的処理等をふまえて登録単語情報としてキーワードアンドカテゴリーデータベース5Eを更新する。カテゴリーが「不明」となった新しい単語は、定期的若しくは周期的にユーザデータ解析部4Dにより、同一ユーザ内の単語、及び、ユーザ-ユーザデータベース5Dから求められる、同じ趣向を持つユーザ(近いユーザ)の単語とカテゴリーの関係性を用いてカテゴリーの決定若しくは新カテゴリーの登録を行うことが望ましい。加えて、ユーザ行動解析部4Eでは、ユーザの単語登録といった行動より新語を登録するユーザか既存の単語を主とするユーザか、及び当該ユーザデータベース5Cに存在する登録単語の配置と例えば単語関連性データベース5F等との関連性を鑑みてユーザ行動データベース5Hを更新し、当該更新がユーザ行動解析部4Eに反映されるとなおよい。
【0042】
情報収集部2は、辞書ダウンロード2Cを用いて、オンライン百科事典をダウンロードして、各単語に単語番号を割り振り、その単語のカテゴリーにカテゴリー番号を割り振り、単語と単語のカテゴリーと単語番号とカテゴリー番号とを関連付けて単語データベース5G及び単語関連性データベース5Fに蓄積する。上記登録単語のカテゴリー分類は、解析部4のユーザデータ解析を経て、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに蓄積する。解析部4は、登録単語が、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eにない場合には、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに、新たな単語として登録する。
【0043】
次に、単語蓄積第一ステップと単語蓄積第二ステップを行う。単語蓄積第一ステップとして、情報収集部2が、商品情報を商品情報解析部4Cを経てキーワードアンドカテゴリーデータベース5Eを基に一定の単語を含むページ及び文章を検索し、商品情報を取得し、収集したテキストベースの商品情報を商品データベース5Bに蓄積する。収集した商品情報は、登録単語を検索単語として、所定のサイトから検索単語によるデータを検索した商品情報である。情報提供サーバ1は、商品情報に関しては全てのユーザの登録単語について検索した後、得られた商品情報を商品情報解析部4Cにより形態素解析もしくはN−gram方式等による語句の解析・抽出をして、その結果得られた単語群にそれぞれ番号を付与して収集情報として商品データベース5Bに蓄積する。単語蓄積第二ステップとして、情報収集部2が、RSSフィード情報を一定時間(例えば1時間)ごとに一回、追加または更新情報を取得し、収集したテキストベースのRSSフィード情報をRSS情報解析部4Bを経てRSSデータベース5Aに蓄積する。情報提供サーバ1は、RSSサイトにおける新規の情報若しくは更新された情報からRSSフィード情報を収集し、得られたRSSフィード情報に関して、タイトル及び詳細情報に対して、RSS情報解析部4Bにより形態素解析もしくはN−gram方式等による語句の解析・抽出をして、その結果得られた単語群にそれぞれ番号を付与して、またURLはそのままで、収集情報としていずれもRSSデータベース5Aに蓄積する。
【0044】
本実施例では、情報収集先となる所定のサイトは、インターネットサイトのうち、一定のRSSサイト及び商品サイトである。上述した単語蓄積第一ステップ、単語蓄積第二ステップは、本実施例では、並行して両方を行うが、順次行ってもよく、また、いずれか一方でもよい。取得後一定期間経過した、単語群及び商品情報及びRSSフィード情報などのデータは、情報収集部2が、関連付けられたデータとともに破棄する。
【0045】
情報提供サーバ1は、出力フィルタリング部3Bが、RSSフィード情報の単語群又は商品情報の単語群とユーザの登録単語群とを多対多で取扱い、ユーザデータ解析部4Dにより、RSSデータベース5Aに関連付けられた単語群又は商品データベース5Bに関連付けられた単語群とユーザデータベース5Cにある登録単語群に関して、各々に存在する単語同士を照らし合わせて、そのユーザの登録単語と全く一致している場合には重要度が「最高」、カテゴリー一致の場合には重要度が「高い」として、重要度の決定を行う。
【0046】
情報提供サーバ1は、入力フィルタリング部3Aが、ユーザ端末からアクセスがあったとき、各ユーザ用の収集情報を出力フィルタリング部3Bを経由してユーザ端末に送信して表示させる。しかし、情報提供はユーザの登録データに基づき常に実施されている。すなわち、ユーザ端末が本システムにアクセスしなくても、本システムにユーザ登録情報が残っている場合には、本システム内では、常に当該登録情報を基に提供情報が更新されている。したがって、例えば、本システムにアクセスしたユーザ端末が1度ログインしてログアウトすると、次回ログインしたとき表示される商品情報やニュースは、ログインした時の最新の提供情報となるため、ログアウト中に本システム内で提供情報が更新されていると、前回ログアウトした時に表示されたものと異なる提供情報が表示されることになる。
【0047】
情報収集部2は、1又は複数のサーバにて構築され、RSSクローラ2Aによって、RSSサイト内をクロールしてRSSフィード情報の定期的収集を行い、RSSデータベース5Aを更新する。また、情報収集部2は、特定商品サイト内をクロールして、登録単語に基づいて商品情報を検索し、商品データベース5Bを更新する。情報収集部2は、また、オンライン百科事典、ブログキーワードなどをダウンロードする。
【0048】
クロールする商品サイトには、一般的にWeb経由で商品を購入する際に利用される、商品に関して有名なWebサイト、例えば複数の大手商品サイトが特定してある。また、クロールするRSSサイトには、その発信管理の確認がとれ本システムで有用であると判断されたサイト、例えば複数の大手RSSサイトを特定してある。
【0049】
情報収集部2は、当該特定のRSSサイトのRSSフィード情報、すなわち(1)当該RSSフィードのタイトル(title)及び詳細情報(description)、(2)当該RSSフィードの追加時刻若しくは更新時刻、(3)当該RSSフィードの元情報を入手するためのURL、の3点のデータを1つの情報単位として、情報番号を振って収集する。情報収集部2よりRSS情報解析部4Bを経て、情報単位内のテキスト部に関して形態素解析もしくはN−gram方式等による語句の解析・抽出を行い、得られた単語の単語番号及びカテゴリー番号と、情報番号と、文章若しくは単語若しくは成句と、カテゴリーと、関連URL(元情報を入手するためのURL)と、時刻とを含むRSSデータベース5Aを更新する。
【0050】
情報収集部2は、前記特定の商品サイトで、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eを基に各サイトごとに検索して得られた情報も、同様に、(1)当該商品情報のタイトル(title)及び詳細情報(description)、(2)当該商品情報の追加時刻若しくは更新時刻が得られた場合はかかる時刻、(3)当該商品情報の元情報を入手するためのURL、の3つのデータを1つの単位ととして、情報番号を振って収集する。いずれの収集でもハッシュ値を取り重複するデータは省かれる。情報収集部2より商品情報解析部4Cを経て、情報番号と、文章若しくは単語若しくは成句と、カテゴリーと、関連URL(元情報を入手するためのURL)と、時刻とを含む商品データベース5Bを更新する。
【0051】
情報収集部2は、RSSデータベース5A及び商品データベース5Bの構築を基に、前記特定のWebサイトに対し、各々のクローラを経由して新規追加若しくは更新RSSフィード情報を問い合わせる定期的プログラムを稼働し、それぞれのデータベースをそれぞれの解析部4を経由して更新する。
【0052】
情報収集部2は、ユーザの登録単語よりキーワードアンドカテゴリデータベース5Eに新規単語が追加されると、追加された単語を基に各クローラが情報収集を行い、解析部4を経てRSSデータベース5Aと商品データベース5Bを更新する。また、情報収集部2は、当該処理と別に、定期的にRSSクローラ2AによりRSS情報解析部4Bを経てRSSデータベース5Aを更新する。
【0053】
出力フィルタリング部3Bは、情報収集部2が解析部4を経由して形成したRSSデータベース5Aと商品データベース5Bをもとに、ユーザデータベース5C、ユーザ行動データベース5H、キーワードアンドカテゴリーデータベース5E、ユーザ-ユーザデータベース5Dを利用して、ユーザに適した重要と思われる情報を抽出するために必要情報の収集をする。
【0054】
具体的には、情報収集部2が解析部4を経由して更新されたRSSデータベース5Aと商品データベース5B内の各情報単位につき、解析部4で解析された情報単位を構成する単語番号群、及びカテゴリー番号群、ユーザデータベース5Cに対しユーザデータ解析部4Dにより解析された該当するユーザの単語番号と配置などと、カテゴリー番号群との一致数、一致率、及び、ユーザ行動解析部4Eにより解析され、ユーザ行動データベース5Hに蓄積された情報を基に、該当ユーザに対しての重要度を計算し、順位づける。ユーザ行動データベース5Hの情報による重要度の計算は、ユーザ行動データベース5H内データベース構造上付与される該当情報番号に対して行動したユーザのユーザ番号、すなわち、ユーザデータベース5Cの構造上ユーザに付与されている番号、を基に行動したユーザのユーザ番号と該当ユーザのユーザ番号との関係性をユーザ-ユーザデータベース5Dより求め、その関係性を該当情報と該当ユーザとの関係性として重要度に加算若しくは乗算するが、それに限定するものではなく、例えばユーザ行動解析部4Eにより必要なデータベース、例えば単語関連性データベース5F及びキーワードアンドカテゴリーデータベース5E等を用いて、解析されたユーザ登録単語の配置及びユーザの指向等の関連性がユーザ行動データベース5Hの蓄積に反映してもよい。
【0055】
ユーザ行動解析部4Eは、ユーザが提示された各情報に対し能動的に閲覧したかどうか等を、ユーザ端末の表示部、入力部への操作を入力フィルタリング部3A及び当該機能が動作するサーバを通じて取得し、ユーザ番号と該当番号を関連付けて、ユーザ行動データベース5Hに蓄積する。
【0056】
本実施例の情報提供システムは、ユーザ端末にネットワークを介して接続されており、ユーザ端末のデータ送受信部から本実施例の情報提供システムに送信されたデータを受信し、入力フィルタリング部3Aへ送信する。一方、本実施例の情報提供システムの出力フィルタリング部3Bからユーザ端末の表示部で表示可能なデータに加工し、本実施例の情報提供システムの出力フィルタリング部3Bからユーザ端末に送信する。本情報提供システムからユーザ端末に送信されたデータは、ユーザ端末のデータ送受信部で受信し、表示部に表示される。ユーザ端末は、同様に、本情報提供システムがユーザ端末に送信したデータに対するユーザ端末の入力データを本システムに送信し、本システムは受信する。
【0057】
ユーザデータ解析部4Dにより、入力されたユーザ情報の登録単語(成句を含む)及び当該登録単語の配置に基づき、ユーザデータベース5C及びユーザ-ユーザデータベース5Dを更新し、ユーザ行動解析部4Eによりユーザ行動データベース5Hを作成、更新する。入力された単語が新規の場合には、ユーザデータベース5C、ユーザ-ユーザデータベース5D、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに当該単語を追加し、商品データベース5Bも更新する。入力した単語が既存の場合には、ユーザデータベース5C、ユーザ-ユーザデータベース5Dの更新にとどまる。
【0058】
本実施例では、ユーザデータ解析部4Dにより、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに問合せ、ユーザの登録単語が既に存在していたとき、既存のユーザデータベース5Cよりデータを確認し、出力フィルタリング部3Bを経て、商品データベース5B、RSSデータベース5Aと照らし合わせてユーザ端末に本システムの提供情報を表示する。ユーザの登録単語がキーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに存在しないときは、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eにカテゴリー不明のまま追加され、当該単語を基に商品データベース5Bも更新され、その結果をユーザ端末に本システムの提供情報を表示する。
【0059】
入力フィルタリング部3Aは、ユーザが登録しようとしている単語の情報が伝わった時点、つまり自分専用ページにアクセスしたユーザによってユーザ端末の入力部で入力された単語のデータを受信した時点、すなわち、ユーザによってユーザ端末のキーボード又はボタンで「確認」されたり、送信又は記録ボタンを押下すること等により、その入力データがユーザ端末から本システムに送信され、本システムが受信した時点で、該当するカテゴリーの表示命令をキーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに問うプログラムをユーザデータ解析部4Dにより発信し、その他必要なデータベース、すなわち、RSSデータベース5Aや商品データベース5Bなど、を出力フィルタリング部3Bを通じて鑑みて、ユーザ端末の表示部に、ユーザが必要とするであろう幅のある情報を表示する。
【0060】
出力フィルタリング部3Bは、登録単語に基づいて商品サイト上で検索された商品情報や登録単語に基づいて選択されたRSSフィード情報を、ユーザ端末に送信し、ユーザ端末は送信された商品情報やRSSフィード情報を受信して表示部に表示する。
【0061】
しかし、登録された単語が、既存の登録単語と同じであれば、ユーザデータベース5C、ユーザ-ユーザデータベース5D、単語関連性データベース5Fが更新され、商品情報解析部4Cを経て、商品データベース5Bは更新される。そして、登録単語に基づいて商品サイト上で検索された商品情報や登録単語に基づいて選択されたRSSフィード情報を、フィルタリング部3を通じて、ユーザ端末に送信し、ユーザ端末は送信された商品情報やRSSフィード情報を受信して表示部に表示する。
【0062】
辞書ダウンロード2Cは、インターネット接続を行い、ダウンロードにより、オンライン百科事典(例えば、ウィキペディア)やブログキーワードなどに登録されている単語に基づき、形態素解析部4Aを経て、キーワードアンドカテゴリーデータベース5E、単語関連性データベース5F及び単語データベース5Gを作成し、更新する。また、その重み付けとして、オンライン百科事典をインターネット上からダウンロードし、オンライン百科事典に登録されている単語とその単語との重要度をhtmlタグの太字、リンク先有、もしくは鍵括弧などによる強調及びページ内の位置、単語への係り受けも含めて判別し、形態素解析部4Aを経て登録単語と重要性の判定を実施して、単語の重み付けを記録し、単語関連性データベース5Fを更新する。なお、定期的にブログキーワードをはじめ、オンライン百科事典などをダウンロードして更新することが好ましい。ただし更新は頻繁に行う必要がないため、辞書ダウンロード2Cが搭載されているサーバはインターネットに常時接続する必要はない。辞書ダウンロード2Cは、形態素解析部4Aを経て、当該単語データベース5Gにて登録されている単語に、単語番号を割り振る。ダウンロードする代わりに予めこれらのデータを単語関連性データベース5Fに搭載していてもよい。
【0063】
本実施例では、入力フィルタリング部3Aによって取得した、ユーザが入力した単語も、RSSサイトや商品サイト中から検索された単語も、オンライン百科事典(例えば、ウィキぺディア)の用語に使用されているジャンルを用いて、各単語にカテゴリーを関連付けて付与する。文章や成句、不明語はカテゴリーなし(不明)として登録される。
【0064】
各ユーザが検索用に登録する単語の入力を行うため、カテゴリーを同じくする単語を入力したユーザが生じる。カテゴリーを同じくする単語を入力しているユーザ同士は、「近いユーザ」とされ、ユーザ‐ユーザデータベース5Dに蓄積される。
【0065】
インターネット上の仮想市場などの商品情報に対しても同様のカテゴリー分類を行い、「近いユーザ」に対して話題(情報)を提供する。
【0066】
RSSについても同様のカテゴリー分類を行い、「近いユーザ」に対してニュースなどのRSSフィード情報を提供する。
【0067】
RSS情報解析部4B及び商品情報解析部4Cは、情報収集部2に対し、情報収集部2に集められたデータよりデータベースを更新する命令を出す。
【0068】
キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eは、例えば、RSSクローラ2Aによって収集した特定WebサイトのRSSフィード情報に、(1)今日は暑い、(2)昨日は寒いという2つの情報データが存在した場合、RSS情報解析部4Bにより次のようにデータが蓄積される。
【0069】
情報番号No.1には(1)の文章そのもの「今日は暑い」及び当該RSSフィード情報に記載されたURL、時刻の各データが関連付けられる。そして、RSSデータベース5AにはNo.1とURL、No.2とURL、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eには、RSS情報解析部4Bより当該文章に対し形態素解析もしくはN−gram方式等による語句の解析・抽出をして単語分解し、次に単語関連性データベース5Fと照らし合わせ、カテゴリー分類を実施し、カテゴリーと単語と各番号の関連性を蓄積する。
【0070】
情報番号No.2には(2)の文章そのもの「昨日は寒い」及び当該RSSフィード情報に記載されたURL、時刻の各データが関連付けられる。
【0071】
RSSデータベース5Aは、上記のように、情報収集部2のRSSクローラ2Aによって収集した特定WebサイトのRSSフィード情報に、(1)今日は暑い、(2)昨日は寒いという2つの情報データが存在した場合、RSS情報解析部4Bを経て次のようにデータが蓄積される。
【0072】
情報番号No.1には(1)の文章そのもの「今日は暑い」のデータが関連付けられる。キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eに「今日は暑い」というデータの単語分解をRSS情報解析部4Bが問合せ、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eにて「今日は暑い」のデータを、「今日」、「暑い」にて登録されていると、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eの「今日」、「暑い」に対し、RSSデータベース5Aの情報番号No.1を関連付ける。さらに、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eにて、「今日」、「暑い」のデータについて、それぞれの単語のカテゴリーを、例えば、「日付」、「気温」と定められている場合には、RSS情報解析部4BによりRSSデータベース5Aに当該カテゴリーと情報番号No.1とを関連付ける。したがって、RSSデータベース5Aの情報番号No.1には、「今日は暑い」のデータだけでなく、「今日」、「暑い」、「日付」、「気温」の各データも関連付けられる。
【0073】
図2は、本発明の実施例1の情報提供システムのRSSサイトに関する処理フロー図である。MAIMAPシステムは情報提供サーバを意味し、MAIMAP情報は登録単語情報を意味する。MAIMAPシステムは、特定RSS提供サイトより定期的にRSSフィード情報を受け取り、タイトル、本文などの詳細情報を収集する。得られた情報から、文章に関する部分はRSS情報解析部4Bにより形態素解析もしくはN−gram方式等による語句の解析・抽出をし、分解した単語を抽出する。次に単語情報とRSSフィードの関連性、つまり、当該RSSフィードの元情報を入手するためのURLなどをRSSデータベース5Aに蓄積する。その後、蓄積したRSSデータベース5A内の単語とユーザの登録単語及び単語関連性データベース5F、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eを、ユーザデータ解析部4Dにより、多対多で対応させて、ユーザの登録単語に対する重要度を決定する。次に、出力フィルタリング部3Bより、各ユーザ用の収集情報として、重要度の高いRSSフィード情報をユーザ端末に出力する。ユーザ端末は、出力された情報をデータ送受信部で受信し表示部に表示する。
【0074】
図3は、本発明の実施例1の情報提供システムの商品サイトに関する処理フロー図である。商品サイトでの検索については、RSSサイトに関する処理フローとほぼ同様であるが、商品サイトの検索においては、MAIMAP情報から検索すべき単語を抽出して抽出された単語についての検索を行う。
【0075】
図4は、本発明の実施例1の情報提供システムのイメージ図である。ユーザAによって「おしゃれ」、「リンゴ」、「ピンク」などの単語が自分専用ページのマップ(MAIMAP)に入力されると、本システムは、これらの単語を、ユーザAの端末から本システムにデータで送信させ、本システムが受信して取得し、本システムがこれらの単語をユーザAの登録単語として登録する。また、ユーザBによって「ピンク」、「イチゴ」などの単語が自分専用ページのマップ(MAIMAP)に入力されると、同様にして、本システムがこれらの単語をユーザBの登録単語として登録する。そして、本システムによって既存のRSSデータベース5Aよりニュースなどが提供される。商品情報に関しても、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eを照らし合わせ、存在すれば商品データベース5Bより情報が提供される。近いユーザ情報に関しては、ユーザデータ解析部4Dを経て、ユーザデータベース5C、ユーザ‐ユーザデータベース5Dを照らし合わせ、近いユーザを表示する。ユーザ端末への表示の重複排除は出力フィルタリング部3Bにより実施される。
【0076】
図5は、本発明の実施例1の情報提供システムのMAIMAPの概念図である。情報提供サーバであるMAIMAPシステムでは、新聞社サイトやブログサイトなどのRSSフィード情報を提供するサイトや、ネット市場などの商品サイトから情報を定期的に収集し、RSSサイトに定期的にデータ送信リクエストを送信し、情報をRSSデータベース5A及び商品データベース5Bに蓄積する。RSSクローラ2Aにより、RSSフィード情報(RSSフィードのタイトル、本文などの詳細情報)、更新時刻、フィードのURLをサーバ内に収集する。商品サイトに関しては、商品情報クローラ2Bにより、タイトル、更新時刻等、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eの検索に基づく返答をサーバ内に収集する。出力フィルタリング部3Bにより蓄積されたデータベースをその他のデータベース、すなわち、ユーザデータベース5C、ユーザ‐ユーザデータベース5D、キーワードアンドカテゴリーデータベース5Eと照らし合わせ、これによりユーザ毎に最適化された情報が各ユーザのためのWebサーバを経由してユーザ端末のデータ送受信部に送信する。
【0077】
本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページを含むコミュニティサイトにユーザが登録するには、基本的に当該コミュニティサイトに登録している会員からの招待が必要となるが、それに限定されるものではない。会員であるユーザが自分専用ページの「招待」ボタンによって、ユーザ端末には、招待メール作成画面が表示され、ユーザによって招待したい知人のメールアドレスを指定されると、本発明の実施例1の情報提供システムは、フィルタリング部3から、当該メールアドレスに、登録情報入力用のURLを含む招待メールを送信する。さらに、当該登録情報入力用のURLにアクセスしたユーザが必要データを入力することによって、本発明の実施例1の情報提供システムは、登録情報入力用のURLで入力されたメールアドレスに登録用画面のURLを含む認証メールを送信する。当該認証メールを受信した知人が、当該URLにアクセスすると、本発明の実施例1の情報提供システムは、当該知人の端末に、コミュニティサイトのログインページに移動するページの画面を表示させる。ログインページでログインすると自分専用ページが表示される。登録完了後は、直接コミュニティサイトにログインして、自分専用ページを表示できる。
【0078】
図6は、本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ2次元画面例1である。ユーザがコミュニティサイト内でブログなどの自分専用ページを持ち、当該自分専用ページにて好きな単語をテキスト入力し並べる。ユーザによって、自分専用ページのトップページにおいて、上部の選択バーから「My」ボタンが選択された後、自分専用ページが表示される。図6、図7において、ユーザを、例えばユーザrrrとしている。図6は、さらにユーザrrrによって「うどん」と入力され、確認された後に登録される、ユーザrrrの自分専用ページの画面例である。各ユーザは、入力された単語の表示について、文字の色や大きさはユーザが自由に設定でき、また、ユーザは単語を表示する場所を、サイトの「MAIMAP」エリア内に自由に配置でき、画像を付加することもできる。当該登録単語の変更に関する変更は、入力フィルタリング部3Aを経てユーザデータ解析部4Dより、ユーザデータベース5Cに反映される。MAIMAPのページの上部には、画面選択のためのバーが表示されており、MAIMAPを表示するほか、ユーザrrrに情報提供システムから送信されたニュースを表示する「ニュース」ボタン、登録単語の編集を行うことができる「マイマップ」ボタン、ユーザrrrに情報提供システムから送信された商品サイトA内の商品情報を表示する「商品サイトA」ボタン、ユーザrrrに情報提供システムから送信された商品サイトB内の商品情報を表示する「商品サイトB」ボタン、ユーザrrrに情報提供システムから送信された、インターネット上で本を購入できる商用サイト内の商品情報を表示する「本購入」ボタン、知人を同じコミュニティサイトに招待するメールの作成画面を表示する「招待」ボタン、登録する自己プロフィールの編集画面を表示する「プロフィール編集」ボタン、自分専用ページからログアウトする「ログアウト」ボタン等が表示されている。例えば、ユーザrrrが、図6において、「ニュース」ボタンを選択すると、ユーザrrrのユーザ端末のデータ送受信部は、発明の実施例1の情報提供システムの入力フィルタリング部3Aに「ニュース」ボタンが選択された情報を送信する。本システムは当該情報を受信して、ユーザ行動解析部4Eを経て、ユーザ行動データベース5Hに当該行動を蓄積する。ニュースの配信に関しては、ユーザrrr宛てのRSSデータベース5Aを照らし合わせて、出力フィルタリング部3Bを経由して本システムからユーザrrrのユーザ端末に送信する処理を常時本システムにて行っているため、「ニュース」ボタン選択時の該当ニュースがユーザ端末の表示部に表示される。また、フィルタリング部3を経由してユーザrrrのユーザ端末に送信されたユーザrrrのMAIMAPのページの画像データはユーザ端末のデータ送受信部で受信され、表示部に表示される。
【0079】
ユーザrrrによって「うどん」が入力され登録されると、ユーザrrrのユーザ端末のデータ送受信部は、本発明の実施例1の情報提供システムの入力フィルタリング部3Aに入力されたデータを送信する。本システムは当該データを受信して、ユーザデータ解析部4Dによりカテゴリー分類配置の解析等を実施し、ユーザデータベース5C、ユーザ‐ユーザデータベース5D、キーワードアンドカテゴリーデータベース5E及び単語関連性データベース5Fと照らし合わせ、同じカテゴリーの単語を登録しているユーザを検索し、出力フィルタリング部3Bによりユーザruminを抽出して、ユーザruminの情報をユーザデータベース5Cから出して、ユーザrrrのユーザ端末に近いユーザとしてそのデータを送信する。ユーザ端末は当該データを受信し表示部に表示する。出力フィルタリング部3Bからユーザrrrのユーザ端末に送信されたユーザruminの情報に対するリンクは、ユーザ端末のデータ送受信部で受信され、表示部に表示されたユーザのMAIMAPのページの中に表示される。
【0080】
図7は、本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ2次元画面例2である。図7では、ユーザrrrのMAIMAPのページのフレーム内のユーザruminのMAIMAPへのリンクをたどった状態を示す。図7におけるMAIMAPのページの上部には、画面選択のためのバーが表示されているが、「ログアウト」ボタン以外はユーザrrrの自分専用ページについての選択ボタンではなく、ユーザruminの自分専用ページについての選択ボタンとなる。例えば、「ニュース」ボタンは、ユーザrumin用に情報提供システムから送信されるニュースと同じニュースを表示するボタンである。したがって、図7において、ユーザrrrが「ニュース」ボタンを選択した場合、ユーザrrrに情報提供システムから送信されたニュースが表示されるのではなく、ユーザruminに情報提供システムから送信されたニュースが表示される。すなわち、ユーザrrrが、図7において、「ニュース」ボタンを選択すると、ユーザrrrのユーザ端末のデータ送受信部は、発明の実施例1の情報提供システムの入力フィルタリング部3AにruminのMAIMAPを経て「ニュース」ボタンが選択された情報を送信する。本システムは、当該情報を受信しユーザ行動解析部4Dより当該行動をユーザrrrの行動としてユーザ行動データベース5Hに蓄積する。ユーザrumin宛てのニュース情報データの提供も上記記載の通り本システムにて常時実施されているため、rrrがruminの「ニュース」ボタンを選択したときにrumin宛に本システムが提供しているニュースが、ユーザrrrのユーザ端末に送信され、ユーザruminのMAIMAPのページの画像データとともにユーザrrrのユーザ端末のデータ送受信部で受信され、表示部に表示される。
【0081】
ユーザの自分専用ページにおいて、自己のニュースが表示される「ニュース」ボタンが表示されているときに、「ニュース」ボタンを選択したときに表示されるニュース情報は、ユーザが単語を登録した後であって「ニュース」ボタンが選択されるまでに情報収集部2が定期的に収集したRSSデータベース5Aに基づくRSS情報であって、かつ、「ニュース」ボタンが選択されるときからさかのぼって一定時間内、例えば24時間以内のニュース情報のみ表示される。ニュース情報はユーザデータベース5Cに一定期間、上記の場合で24時間、保存された後に破棄される。したがって、ユーザは、予め登録しておいた単語が属するカテゴリーの最新のRSS情報のみを、自分専用ページの「ニュース」ボタンを選択するたびに自動的に得られる。
【0082】
さらに、自分と同じカテゴリー、すなわち両者で共通するカテゴリーの単語を登録した他のユーザに対して蓄積されたニュース情報についても、自己のニュース情報と同じように本システムを介することで自分専用ページに配信されるようになる。詳細には、ユーザが、自己のMAIMAPのページ内に登録した登録単語と同じ単語若しくは本システムでカテゴリーを同じくする単語を他のユーザが登録した後であって、ユーザによって、前記他のユーザのニュースが表示される「ニュース」ボタンが選択されるまでに情報収集部2が定期的に収集したRSSフィード情報に基づいたニュース情報であって、かつ、ユーザによって当該「ニュース」ボタンが選択されるときからさかのぼって本システム内に存在する一定時間内、例えば24時間以内のニュース情報のみ表示される。したがって、ユーザは、自分が登録した単語のみならず、同じカテゴリーの単語を登録した他のユーザに配信される、上記共通するカテゴリー及び当該他のユーザが登録した別の単語に関する、最新のニュース情報をも得ることができる。
【0083】
図7におけるMAIMAPのページの上部には、情報提供システムから送信されたニュースを表示する「ニュース」ボタンのほか、ユーザruminに情報提供システムから送信される商品サイトA内の商品情報を表示する「商品サイトA」ボタン、ユーザruminに情報提供システムから送信される商品サイトB内の商品情報を表示する「商品サイトB」ボタン、ユーザruminに情報提供システムから送信される、インターネット上で本を購入できる商用サイト内の商品情報を表示する「本購入」ボタンなど、自分専用ページからログアウトする「ログアウト」ボタン等が表示されている。ユーザrrrがユーザruminの登録単語を編集することは行えないため、マイマップボタンは表示されない。「商品サイトA」、「商品サイトB」についても、ユーザrumin宛ての商品情報が表示される。これにより、ユーザrrrは、自己が登録した単語と同じカテゴリーの単語を登録していたユーザruminが得るニュースや商品情報をも直接得ることができる。ユーザrrrは、指向が同じ他のユーザに配信される情報についても自分専用ページに配信されると同時に当該同じ指向をもつユーザの保持する情報を直接得ることができるので、自己が登録した単語のみで検索されるよりも幅広い情報を得られる。本システムによれば、ユーザが登録した単語だけの情報のみならず、必要とするかもしれない情報も提供することができる。「ログアウト」ボタンが選択されると、ユーザrrrは、ユーザrrrの自分専用ページをログアウトできる。
【0084】
図8は、本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ2次元画面例3である。図8は、図6で示した状態から、「マイマップ」ボタンを選択したときの画面例である。ここで、登録した単語の削除・修正・追加ができる。2次元平面のキャンバス上任意の場所にマウスカーソルを合わせダブルクリックすることにより、単語を入力するテキストボックス8Aが現れる。テキストボックス8Aに単語を入力することにより、単語の登録となる。また、単語の装飾も踏まえて、装飾ボタンが存在し、例えば色変更ボタン8Bにて登録文字色の変更、文字の拡大ボタン8Cにて登録文字拡大、文字の縮小ボタン8Dにて登録文字縮小等ができ文字の縮小ボタン8Eにて登録文字フォント変更等が可能であり、当該変更内容はユーザの情報として入力フィルタリング部3Aより配置及び変更時間と共に本システムに送信される。また、本システムでの関連単語を示すことができる。ユーザ端末のデータ送受信部から送信され、本システムの入力フィルタリング部3Aにて受信された登録単語情報は、ユーザデータ解析部4Dにてカテゴリー分類、配置解析等を実施してユーザ情報として蓄積されており、「マイマップ」が選択されたことが入力フィルタリング部3Aに伝達されると、ユーザ情報に含まれる各単語、ここでは「そば」に関連する本システム登録単語が属するカテゴリーに含まれる単語全て、出力フィルタリング部3Bよりユーザ端末のデータ送受信部に渡りユーザ端末に送信される。送信された単語は、ユーザ端末のデータ送受信部で受信され、表示部に表示された「マイマップ」のページに「関連単語」として表示される。
【0085】
図9は、本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ3次元画面例4である。各ボタンに関する内容は2次元平面でのマップと同様である。次元による単語の空間配置により、ユーザの趣向、指向分析に含め興味の度合いを反映させて、本システムより情報提供することが可能となるが、ユーザが単語を入力する上で不便さを感じる可能性は高い。そのため、本システム出力フィルタリング部3Bにて、ユーザへの出力時にユーザが単語入力を考えているマップの空間上にマウスカーソルを合わせダブルクリックすることにより、当該3次元空間の入力場所を2次元平面として扱うことができる。また、ユーザの趣向、指向等に対して登録単語に対する逆方向の視点を加味した登録が可能となる。すなわち、ある側面ではプラスの趣向であるが、ある側面であればマイナスの趣向をもつといった細かな点まで、登録単語の配置によりユーザ解析4Dを経てユーザデータベース5Cに反映することができる。例えば、りんごであれば、色と形は好きだが味はいまいちといった趣向も登録配置より把握することができる。
【0086】
図10は、本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ画面例5である。自分専用ページにおいて、「プロフィール編集」ボタンが選択されると、本発明の実施例1の情報提供システムは、図10に示したような、プロフィール編集用の画面を表示する。プロフィール編集用の画面には、コミュニティサイト内のハンドル名や国名、都道府県名、生年月日、性別、ブログのURLを入力スペースまたは選択ボタン等が表示される。また、「ファイル選択」ボタンにより、当該コミュニティサイト内の自分専用ページ内にファイルをアップロードすることができる。ファイルのアップロードをやめるには、プロフィールより「ファイル選択」にて指定されたファイルをキャンセルする。
【0087】
図11は、本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ画面例6である。自分専用ページにおいて、「商品サイトA」ボタンが選択されると、本発明の実施例1の情報提供システムは、特定の商品について、図11に示したような、画像、タイトル及び商品説明を含む商品情報をサイト内に表示する。前記特定の商品は、ユーザが登録した単語が属するカテゴリーの単語を、その商品説明文又はタイトルの文字列などに含む商品である。
【0088】
実施例1の情報提供システムは、「うどん」が登録された後、情報収集部2が、商品情報クローラ2Bによって、例えば、商品サイトA及び商品サイトAのリンクするページを一定期間ごとに検索する。図12は、本発明の実施例1の情報提供システムが検索する商品サイトAのページ例である。図12では、情報収集部2が商品情報クローラ2Bによって検索し、ユーザが登録した単語「うどん」の属するカテゴリーの単語をタイトル又は商品説明に含む商品情報として検出したページ例で、情報収集部2が商品情報クローラ2Bによって取得し商品情報とする部分の例を丸で囲んで表す。
【0089】
ユーザが登録した単語の属するカテゴリーの単語をタイトル又は商品説明に含む商品フィードについて、商品情報クローラ2Bが、その商品情報のタイトル、その商品の商品情報すなわち商品説明の文字列、その商品情報のURL、その商品情報がリンクするリンクページのURLなどのデータを取得し、さらに当該商品情報により得た文章に関するデータを商品情報解析部4Cを通して単語分けし、カテゴリー分類をして、キーワードアンドカテゴリーデータベース5E及び商品データベース5Bに蓄積する。
【0090】
さらに、ユーザが自分専用ページの例えば「商品サイトA」ボタンを選択したとき、出力フィルタリング部3Bを経由して本システムが常時ユーザのMAIMAPに登録されている単語をもとに提供している商品情報を、ユーザ端末のデータ送受信部に送信し、この時点での場合は、図11の画面が、ユーザ端末の表示部に表示される。ユーザ端末に表示される画面は、図11のように、登録した単語に基づいて定期的に検索された結果のうち最近の情報だけを、複数一度に、ユーザのMAIMAPの登録単語に基づく対応データベースの分析を実施して本システムにより重要度が高いと判断されたもの、次に新しいものの順に表示する。したがって、ユーザは、予め登録しておいた単語が属するカテゴリーの最新の商品情報のみを、自分専用ページの「商品サイトA」ボタンを選択するたびに自動的に得られる。これらは、「商品サイトB」、「本購入」ボタンでも同様である。
【0091】
また、商品情報クローラ2Bは、商品サイトAのホームページ及びそのページがリンクするページの中で検索を行うが、ヒットした商品情報がリンクするページのURLデータについても情報の提供があればその情報も収集し、商品情報として商品情報解析部4Cを経て商品データベース5Bに蓄積するので、ユーザは、商品サイトAのホームページだけでなく、最大2層下のリンクページの情報まで得ることができる。
【0092】
商品情報を提供する場合は、ニュース情報を提供する場合と異なり、自分専用ページに登録した登録単語に基づく本システムに存在する一定時間内の商品情報群に加え、カテゴリーを同じくする単語を登録単語とする他のユーザの登録単語に基づいて本システムが収集した情報をも得ることができる。また、当該情報表示は本システムに存在する内容からまず該当項目を調べるが、並行してインターネット内の情報収集も実施され、当該新しくインターネット内の収集情報に基づく該当情報及び本システム既存のデータベースより出力フィルタリング部3Bが該当情報とした情報が提供される。
【0093】
商品情報の場合もニュース情報(RSSのフィード情報)の場合も、自分のマップに登録された単語と他のユーザが登録している単語及びカテゴリーの重複数を計算処理し、重複数が多い順に、同じ趣向である可能性のあるユーザのハンドルネームが、ユーザの自分専用ページ内に表示され、商品情報もニュース情報も自分の登録単語に関連する情報に加え、当該同じ趣向のユーザに配信されている、本システムにおいて同じ趣向と判断された単語及びカテゴリーに基づく情報も、配信され表示される。
【0094】
ニュースにおいては、特定RSSフィード情報、すなわちRSSフィードのタイトル及び詳細情報と、その更新若しくは追加時刻、RSSフィード内のURL及び当該URL内に存在する一段階までのURL、タイトル、及び、本文などの詳細情報を、情報収集部2が収集する。図13は、本発明の実施例1の情報提供システムのRSSデータベース5Aに蓄積されるフィード情報の具体例のイメージ図である。例えば、図13に示したようなRSSフィード情報ページに含まれる「C言語がちょっとでもできる人に聞きたいんだけど」をタイトルとするRSSフィードを収集するとき、上記タイトルの他、本文「1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします C言語を覚えると何か得する(中略)使い道あるの?」、上記タイトルにリンクされているURLすなわち当該ソースに存在する一段階までのURL、例えば「http://xxx.life.biz/archives/1415157」、そのURL内に存在する本文、例えば「ない!!」「ないな」などをも含めて収集する。このようにして収集したRSSフィード情報より、RSSフィード情報を含んだRSSデータベース5AをRSS情報解析部4Bが作成する。RSSデータベース5Aには単語又は文章又は成句と、情報番号、URL、時刻等が含まれる。作成されたデータベースを基にRSSクローラ2Aが定期的に情報収集の更新を実施する。
【0095】
図14は、本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ画面例7である。図14は、ユーザ端末によって自分専用ページにアクセスがあって、ニュースボタンが選択されたときにRSSデータベース5Aとユーザデータベース5Cをユーザデータ解析部4Dにより照らし合わせ、出力フィルタリング部3Bを経て、ユーザ端末の表示部に表示される画面例である。アクセス時にユーザデータベース5C、RSSデータベース5A内にある情報を基に出力フィルタリング部3Bからユーザ端末のデータ送受信部に送信され、図のように列記される。各ニュースにはコメントをつけることができる。つけられたコメントは、入力フィルタリング部3Aを経由してメッセージ解析部4Fによりメッセージデータベース5Iに追加して当該ニュースと関連付けて蓄積される。
【0096】
図7におけるMAIMAPのページの上部には、さらに「風の噂」ボタンがあってもよい。図15は、本発明の実施例1の情報提供システムの自分専用ページ画面例8である。「風の噂」を選択すると自分と同じ単語を登録しているユーザのコメントがそのコメントの基となる商品情報若しくはニュース情報を含めて一覧として表示される。
【0097】
本発明の実施例1の情報提供システムによれば、自分専用ページに登録した単語に含まれる単語にて、ニュースや商品情報が定期的に更新されて配信されるため、ユーザから入力された単語に関連する情報に対し、以後のユーザからの単語入力や検索実行命令を要せずに再利用して検索可能であって、ユーザが当該入力単語に対し編集を加えた場合であっても、直ちに当該検索に反映し、ユーザが任意の時点で必要としているであろう情報を提供することができる。従来の検索では、検索サイトに単語を入力した時点で検索が実行され検索結果が表示されたが、本発明の実施例1では、コミュニティサイト内の自己のサイトに単語を登録することで、その単語をもとにインターネット情報を随時更新する。すなわち、従来は検索単語入力の時点よりデータベースが過去であるが、本実施例は、検索単語入力の時点よりデータベースが未来であると表現できる。本発明の実施例1の情報提供システムによれば、ユーザが、入力された単語による検索結果だけでなく、入力された単語が属するカテゴリーに関係する情報をも得られる。
【0098】
本発明の実施例1の情報提供システムによれば、単語を入力した1のユーザが、当該1のユーザが単語を入力する前又は後に、当該1のユーザから入力された単語が属するカテゴリーと同じカテゴリーに属する単語を入力した別のユーザのために検索された情報をも得られる。すなわち、配信された情報は、「近いユーザ」にも配信されるため、検索幅を大きくすることができる。従来の検索においてはユーザが思いつく限られた単語での検索であったが、本発明の実施例1の情報提供システムによれば、自分と似ている単語、すなわち1のユーザとカテゴリーが同じ単語を登録している別のユーザが互いに「近いユーザ」となる。同じ単語の場合は、さらに「近いユーザ」となる。そして、当該別のユーザが登録した1又は複数の単語の中に、前記カテゴリーを同じくする単語を含めて検索された情報が、当該別のユーザにだけでなく「近いユーザ」である前記1のユーザにも配信される。したがって、互いに「近いユーザ」の登録する別の単語が属するカテゴリーをも反映して検索結果が更新される。さらに、単語を入力する1のユーザに対し、当該入力に対して二次元、更には三次元での入力方法を提供することにより、入力画面において当該1のユーザが単語を入力する時点での当該単語に対する趣向、指向等を汲み取ることができる。
【0099】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、その発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々と変形実施が可能である。また、上記各実施の形態の構成要素を発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に組み合わせることができる。例えば、上述した実施例においては、カテゴリー分類をオンライン百科事典(ウィキペディアなど)のカテゴリーに従って行ったが、別の分類方法に従って行ってもよい。
【符号の説明】
【0100】
1 情報提供システム
2 情報収集部
3 フィルタリング部
4 解析部
5 データベース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続された複数のユーザ端末に情報を提供する情報提供サーバを備えた情報提供システムであって、
前記情報提供サーバが、
各ユーザ端末から登録する1又は複数の単語を受信する手段と、
受信した各単語を単語毎にカテゴリーの分類をする手段と、
前記単語と当該単語のカテゴリーとを関連付けて各ユーザの登録単語情報として蓄積する手段と、
前記単語の蓄積後一定期間毎に、蓄積された単語を検索単語として、所定の商品サイトから検索単語を含むデータを検索して取得し、語句の抽出により得られた単語群を蓄積する、単語群蓄積第一手段、
蓄積された単語群と各ユーザの登録単語情報とを互いに関連付けて各ユーザ用の収集情報として蓄積する手段と、
取得後一定時間経過したデータを破棄する手段と、
前記蓄積から破棄までの間に情報提供サーバへアクセスしたユーザ端末に、各ユーザ用の収集情報を送信する手段と、
を有することを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
前記単語群蓄積第一手段の代わりに若しくは前記単語群蓄積第一手段に加えて、前記単語の蓄積後一定期間毎に、所定のネットワーク上配信形式にて提供される情報から、追加または更新された情報を取得し、語句の抽出により得られた単語群を蓄積する、単語群蓄積第二手段を有することを特徴とする請求項1記載の情報提供システム。
【請求項3】
さらに、前記ユーザの登録単語のカテゴリーに含まれる所定の単語をも前記検索単語に含めることを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項4】
さらに、前記ユーザの登録単語のカテゴリーと同じカテゴリーの単語を登録単語とする別のユーザ用の収集情報をも前記ユーザ用の提供情報に含めることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の情報提供システム。
【請求項5】
情報提供サーバがネットワークを介して接続されたユーザ端末に情報を提供する情報提供方法であって、
前記情報提供サーバが、
前記ユーザ端末から登録する1又は複数の単語を受信するステップと、
受信した各単語を単語毎にカテゴリーの分類をするステップと、
前記単語と当該単語のカテゴリーとを関連付けて各ユーザの登録単語情報として蓄積するステップと、
前記単語の蓄積後一定期間毎に、蓄積された単語を検索単語として、所定の商品サイトから検索単語を含むデータを検索して取得し、語句の抽出により得られた単語群を蓄積する、単語群蓄積第一ステップ、
蓄積されたデータ単語群と各ユーザの登録単語情報とを互いに関連付けて各ユーザ用の収集情報として蓄積するステップと、
取得後一定時間経過したデータを破棄するステップと、
前記蓄積から破棄までの間に情報提供サーバへアクセスしたユーザ端末に、各ユーザ用の収集情報を送信するステップと、
を含むことを特徴とする情報提供方法。
【請求項6】
前記単語蓄積第一ステップの代わりに若しくは前記単語蓄積第一ステップと並行して、前記単語の蓄積後一定期間毎に、所定のネットワーク上配信形式にて提供される情報から、追加または更新された情報を取得し、語句の抽出により得られた単語群を蓄積する、単語群蓄積第二ステップを含むことを特徴とする請求項5記載の情報提供方法。
【請求項1】
ネットワークを介して接続された複数のユーザ端末に情報を提供する情報提供サーバを備えた情報提供システムであって、
前記情報提供サーバが、
各ユーザ端末から登録する1又は複数の単語を受信する手段と、
受信した各単語を単語毎にカテゴリーの分類をする手段と、
前記単語と当該単語のカテゴリーとを関連付けて各ユーザの登録単語情報として蓄積する手段と、
前記単語の蓄積後一定期間毎に、蓄積された単語を検索単語として、所定の商品サイトから検索単語を含むデータを検索して取得し、語句の抽出により得られた単語群を蓄積する、単語群蓄積第一手段、
蓄積された単語群と各ユーザの登録単語情報とを互いに関連付けて各ユーザ用の収集情報として蓄積する手段と、
取得後一定時間経過したデータを破棄する手段と、
前記蓄積から破棄までの間に情報提供サーバへアクセスしたユーザ端末に、各ユーザ用の収集情報を送信する手段と、
を有することを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
前記単語群蓄積第一手段の代わりに若しくは前記単語群蓄積第一手段に加えて、前記単語の蓄積後一定期間毎に、所定のネットワーク上配信形式にて提供される情報から、追加または更新された情報を取得し、語句の抽出により得られた単語群を蓄積する、単語群蓄積第二手段を有することを特徴とする請求項1記載の情報提供システム。
【請求項3】
さらに、前記ユーザの登録単語のカテゴリーに含まれる所定の単語をも前記検索単語に含めることを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項4】
さらに、前記ユーザの登録単語のカテゴリーと同じカテゴリーの単語を登録単語とする別のユーザ用の収集情報をも前記ユーザ用の提供情報に含めることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の情報提供システム。
【請求項5】
情報提供サーバがネットワークを介して接続されたユーザ端末に情報を提供する情報提供方法であって、
前記情報提供サーバが、
前記ユーザ端末から登録する1又は複数の単語を受信するステップと、
受信した各単語を単語毎にカテゴリーの分類をするステップと、
前記単語と当該単語のカテゴリーとを関連付けて各ユーザの登録単語情報として蓄積するステップと、
前記単語の蓄積後一定期間毎に、蓄積された単語を検索単語として、所定の商品サイトから検索単語を含むデータを検索して取得し、語句の抽出により得られた単語群を蓄積する、単語群蓄積第一ステップ、
蓄積されたデータ単語群と各ユーザの登録単語情報とを互いに関連付けて各ユーザ用の収集情報として蓄積するステップと、
取得後一定時間経過したデータを破棄するステップと、
前記蓄積から破棄までの間に情報提供サーバへアクセスしたユーザ端末に、各ユーザ用の収集情報を送信するステップと、
を含むことを特徴とする情報提供方法。
【請求項6】
前記単語蓄積第一ステップの代わりに若しくは前記単語蓄積第一ステップと並行して、前記単語の蓄積後一定期間毎に、所定のネットワーク上配信形式にて提供される情報から、追加または更新された情報を取得し、語句の抽出により得られた単語群を蓄積する、単語群蓄積第二ステップを含むことを特徴とする請求項5記載の情報提供方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2011−238203(P2011−238203A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−223288(P2010−223288)
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【分割の表示】特願2010−105986(P2010−105986)の分割
【原出願日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【出願人】(500517318)ネットエージェント株式会社 (8)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【分割の表示】特願2010−105986(P2010−105986)の分割
【原出願日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【出願人】(500517318)ネットエージェント株式会社 (8)
【Fターム(参考)】
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