説明

情報提供装置、情報提供システム、移動通信端末、情報提供方法及び情報提供プログラム

【課題】ローミング先においてダウンロードする情報量を削減することができる、情報提供装置を提供する。
【解決手段】移動通信端末が第1の通信事業者の第1のサービス・エリア内において所定のサーバからサービスを受けるときに使用する第1の情報を、第1の通信事業者との間でローミングが可能な第2の通信事業者の第2のサービス・エリア内において、移動通信端末が第1のサービス・エリアへ移動する前に移動通信端末に提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置、情報提供システム、移動通信端末、情報提供方法及び情報提供プログラムに関し、特に、ローミング後の情報のダウンロード量を削減する情報提供装置、情報提供システム、移動通信端末、情報提供方法及び情報提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機などの移動通信端末は、一般的には、所有者が契約している通信事業者(以降、「契約事業者」という。)のサービス・エリアのみで使用することができる。近年、所有者が契約していない通信事業者(以降、「契約外事業者」という。)と契約事業者とが提携することによって、契約外事業者のサービス・エリアでも移動通信端末を使用することができる、「ローミング・サービス」が普及している。ローミング・サービスによって、移動通信端末を使用することができるエリアは大きく広がった。さらに、海外においてもローミング・サービスを受けることができるようにもなっている。以降、ローミング・サービスを提供している契約事業者のサービス・エリアを「ローミング元」という。また、移動端末がローミング・サービスを受けることができる、契約外事業者のサービス・エリアを「ローミング先」、ローミング先においてサービスを提供する契約外事業者を「ローミング先事業者」という。
【0003】
ところで、現在の移動端末には、契約事業者から音声通話以外の付加サービスを提供されているものがある。付加サービスの例としては、GPS(Global Positioning System)を用いたナビゲーションや、電子メール、テレビ電話、インターネットへのアクセス、パケット通信などがある。さらに、このような付加サービスを、ローミング先においても使用することができるようにする技術もある(例えば、特許文献1、2、3参照。)
あるいは、ローミング先において使用する「ローミング情報」を、ローミング前に予めダウンロードしておく移動端末も記載されている(例えば、特許文献4参照。)。「ローミング情報」とは、ローミング先において移動端末を起動する際に必要な情報で、例えばローミング先事業者が使用する電波の周波数や無線通信方式の種類などである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−27726号公報 (第5頁、図3−4)
【特許文献2】特開2000−36978号公報 (第5頁、図5)
【特許文献3】特開2003−47055号公報 (第5頁、図1)
【特許文献4】特開2007−28479号公報 (第4頁、図3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の各公知技術にはそれぞれ課題がある。特許文献1、2及び3記載の技術では、ローミング先において付加サービスの提供を受けることは可能である。しかし、ローミング先において付加サービスを利用するときに、その都度、必要なデータを契約事業者からダウンロードする必要がある。そのため、移動通信端末に大きな処理負荷を与えてしまう。さらに、データを、何回も重複してダウンロードしなければならない可能性もあり、その場合、処理負荷の影響は非常に大きくなる。
【0006】
また、データのダウンロードを行うときは、データのパケット数や通信時間に応じて料金が課金されるので、ダウンロードの回数やダウンロードするデータ量は極力少ない方が望ましい。
【0007】
さらに、移動端末の所有者は、契約事業者との間で、特別な料金体系の適用を受けることができる契約を結んでいることがある。しかし、このような特別な料金体系は、通常、ローミング先事業者との通信には適用されない。そのため、ローミング先におけるデータのダウンロードのための料金が、ローミング元における料金よりも大幅に高くなる可能性もある。
【0008】
しかし、特許文献1、2及び3記載の技術には、上記のような、ローミング先におけるデータのダウンロードに伴う課題の解決策は提示されていない。
【0009】
特許文献4記載の技術では、ローミング先における移動通信端末の起動時間の短縮を目的としており、予めダウンロードされるデータは通信自体を行うための、パラメータ的な情報のみである。特許文献4には、ローミング先での付加サービスの利用に関しては全く触れられていない。そのため、付加サービスを利用するときの情報のダウンロードやそれに伴う課題、その課題の解決方法についても一切記載がない。従って、特許文献4記載の技術は、上記のような課題を解決することができない。
(発明の目的)
本発明は上記のような技術的課題に鑑みて行われたもので、ローミング先においてダウンロードする情報量を削減することができる、情報提供装置、情報提供システム、移動通信端末、情報提供方法及び情報提供プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の情報提供装置は、移動通信端末が第1の通信事業者の第1のサービス・エリア内において所定のサーバからサービスを受けるときに使用する第1の情報を、第1の通信事業者との間でローミングが可能な第2の通信事業者の第2のサービス・エリア内において、移動通信端末が第1のサービス・エリアへ移動する前に移動通信端末に提供することを特徴とする。
【0011】
本発明の情報提供システムは、移動通信端末と、移動通信端末が第1の通信事業者の第1のサービス・エリア内において所定のサーバからサービスを受けるときに使用する第1の情報を、第1の通信事業者との間でローミングが可能な第2の通信事業者の第2のサービス・エリア内において、移動通信端末が第1のサービス・エリアへ移動する前に移動通信端末に提供する情報提供装置を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明の移動通信端末は、第1の通信事業者の第1のサービス・エリア内において所定のサーバからサービスを受けるときに使用する第1の情報を、第1の通信事業者との間でローミングが可能な第2の通信事業者の第2のサービス・エリア内において、第1のサービス・エリアへ移動する前に所定の情報提供装置から取得することを特徴とする。
【0013】
本発明の情報提供方法は、移動通信端末が第1の通信事業者の第1のサービス・エリア内において所定のサーバからサービスを受けるときに使用する第1の情報を、第1の通信事業者との間でローミングが可能な第2の通信事業者の第2のサービス・エリア内において、移動通信端末が第1のサービス・エリアへ移動する前に移動通信端末に提供する工程を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明の情報提供プログラムは、情報提供装置が備えるコンピュータを、移動通信端末が第1の通信事業者の第1のサービス・エリア内において所定のサーバからサービスを受けるときに使用する第1の情報を、第1の通信事業者との間でローミングが可能な第2の通信事業者の第2のサービス・エリア内において、移動通信端末が第1のサービス・エリアへ移動する前に移動通信端末に提供する手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の情報提供装置、情報提供情報提供システム、移動通信端末、情報提供情報提供方法、及び情報提供プログラムは、ローミング先において利用する情報を、ローミング元において予めダウンロードしておく。従って、ローミング先においてダウンロードする情報量を削減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施形態の情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の情報提供システムの動作を示すシーケンス・チャートである。
【図3】図1の情報提供システムの変形例の構成を示すブロック図である。
【図4】図3の情報提供システムの動作を示すシーケンス・チャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態の情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施形態の情報提供装置を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の移動通信端末を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施形態の情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施形態の契約事業者サーバの構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施形態の移動通信端末の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第3の実施形態の情報提供システムにおいて、移動通信端末が契約事業者ネットワークに接続されているときの動作を示すシーケンス・チャートである。
【図12】本発明の第3の実施形態の情報提供システムにおいて、移動通信端末がローミング先事業者のサービス・エリア内に位置しているときの動作を示すシーケンス・チャートである。
【図13】本発明の第4の実施形態の情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第4の実施形態の情報提供システムの動作を示すシーケンス・チャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(第1の実施形態)
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の情報提供システムの構成を示すブロック図である。本実施形態の情報提供システムは、移動通信端末10、契約事業者ネットワーク(以降、ネットワークを「NW」と表記する。)20、契約事業者サーバ30、ローミング先事業者NW40を備える。図1では、本実施形態の説明に必要な構成要素のみを示すに留め、契約事業者NW20やローミング先事業者NW40に含まれる、交換機やルータなどを省略する。
【0018】
移動通信端末10は、携帯電話等、移動可能な通信端末であり、契約事業者NW20及びローミング先事業者NW40に接続可能である。
【0019】
契約事業者サーバ30は、契約事業者NW20に接続されており、契約事業者NW20を経由して移動通信端末10に各種のサービスを提供する。
【0020】
次に、図2を参照して、本実施形態の動作について詳細に説明する。図2は、本実施形態の情報提供システムの動作を示すシーケンス・チャートである。
【0021】
始めに、移動通信端末10は、契約事業者NW20を経由して契約事業者サーバ30に情報の提供を要求する(ステップS101)。移動通信端末10がここで要求する情報は、以降にローミング先事業者のサービス・エリアにてサービスの提供を受けるときに用いる情報を含む。要求を受けた契約事業者サーバ30は、契約事業者NW20を経由して移動通信端末10に情報を提供する(ステップS102)。
【0022】
ここで、移動通信端末10は、ローミング先事業者のサービス・エリアへ移動する(ステップS103)。ローミング先事業者のサービス・エリアでは、移動通信端末10はローミング先事業者NW40に接続される。
【0023】
ローミング先事業者のサービス・エリアでは、移動通信端末10は、ローミング先事業者NW40を経由してサービス提供要求を行う(ステップS104)。移動通信端末10からのサービス提供要求は、ローミング先事業者NW40、契約事業者NW20を経由して契約事業者サーバ30に転送される(ステップS105、S106)。要求を受けた契約事業者サーバ30は、契約事業者NW20、ローミング先事業者NW40を経由して移動通信端末10にサービスを提供する(ステップS107、S108,S109)。
【0024】
上記の説明では、移動通信端末10へのサービス提供は、契約事業者サーバ30によって行われた。ローミング先事業者のサービス・エリアでは、移動通信端末10へのサービスの提供は、ローミング先事業者サーバ50から行われてもよい。図3は、図1の情報提供システムの変形例の構成を示すブロック図である。図4は、図3の情報提供システムの動作を示すシーケンス・チャートである。
【0025】
移動通信端末10は、ローミング先事業者NW40を経由してサービス提供要求を行う(ステップS104)。移動通信端末10からのサービス提供要求は、ローミング先事業者NW40を経由してローミング先事業者サーバ50に転送される。要求を受けたローミング先事業者サーバ50は、ローミング先事業者NW40を経由して移動通信端末10にサービスを提供する(ステップS107)。
【0026】
以上のように、第1の実施形態の情報提供システムにおいて、移動通信端末10は、ローミング先事業者のサービス・エリアにおいて、契約事業者サーバ30又はローミング先事業者サーバ50からサービスの提供を受ける。移動通信端末10は、そのサービスを受けるときに用いる情報を予めローミング前に、契約事業者サーバ30から取得している。そのため、ローミング先において取得する情報の量を削減することができる。従って、情報を受信するために要する通信時間及び通信費用を削減することができるという効果がある。
【0027】
なお、ステップS102において、契約事業者サーバ30が移動通信端末10に情報を提供するとき、情報の提供先の移動通信端末10の識別情報と提供した情報の識別情報を記録してもよい。
【0028】
そうすることによって、移動通信端末10に提供した情報を使用するサービスを行う際に、更新あるいは追加された情報があれば、その更新情報、追加情報を提供することができる。あるいは、移動通信端末10から同じ情報の提供の要求を受けたときにも、更新情報、追加情報のみを提供することができる。従って、送信する情報量及び通信時間を削減することができる。
【0029】
あるいは、移動通信端末10が、ステップS104においてサービス提供要求を行う前に、契約事業者サーバ30に情報の更新情報を要求してもよい。更新情報とは、契約事業者サーバ30が移動通信端末10へ情報を提供した以降の、情報の更新の有無を示す更新情報である。そうすることによって、ステップS104においてサービス提供要求を行う際に、更新あるいは追加された情報があれば、その更新情報、追加情報を要求することができる。あるいは、移動通信端末10は、更新情報、追加情報のみの提供を要求することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態の情報提供システムを簡略化し、必要最小限の構成のみを備える実施形態を示す。図5は、本発明の第2の実施形態の情報提供システムの構成を示すブロック図である。本情報提供システムは、移動通信端末10、情報提供装置31を備える。
【0030】
移動通信端末10は、当初は第2のサービス・エリア内に位置し、次に第1のサービス・エリア内へ移動する。第2のサービス・エリアとは、契約事業者のサービス・エリアである。第1のサービス・エリアとは、契約事業者のローミング提携先であるローミング先事業者のサービス・エリアである。移動通信端末10は、第1のサービス・エリア内で、所定のサーバからサービスの提供を受ける。このサーバは、第1のサービス・エリアでサービスを提供するローミング先事業者サーバ、あるいは第2のサービス・エリアでサービスを提供する契約事業者サーバであってもよい。契約事業者サーバは、情報提供装置31を兼ねてもよい。
【0031】
移動通信端末10は、第2のサービス・エリア内で、情報提供装置31から情報の提供を受ける。このとき提供を受ける情報は、第1のサービス・エリア内で提供を受けるサービスにおいて使用する情報である。
【0032】
以上のようにして、第2の実施形態の情報提供システムにおいて、移動通信端末10は、ローミング先事業者のサービス・エリアにおいて、所定のサーバからサービスの提供を受ける。移動通信端末10は、そのサービスを受けるときに用いる情報を、予めローミング先事業者のサービス・エリアへ移動する前に、情報提供装置31から取得している。そのため、ローミング先において取得する情報の量を削減することができる。従って、情報を受信するために要する通信時間及び通信費用を削減することができるという効果がある。
【0033】
図6の情報提供装置31は、移動通信端末10がローミング先事業者のサービス・エリアにおいてサービスの提供を受けるときに用いる情報を、予めローミング前に情報提供装置へ提供する。従って、移動通信端末10がローミング先において取得する情報の量を削減することができる。従って、移動通信端末10が情報を受信するために要する通信時間及び通信費用を削減することができるという効果がある。
【0034】
図7の移動通信端末10は、ローミング先事業者のサービス・エリアにおいてサービスを受けるときに用いる情報を予めローミング前に、情報提供装置31から取得している。そのため、ローミング先において取得する情報の量を削減することができる。従って、情報を受信するために要する通信時間及び通信費用を削減することができるという効果がある。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態として、より具体的な情報提供システムの構成例を示す。図8は、本発明の第3の実施形態の情報提供システムの構成を示すブロック図である。本実施形態の情報提供システムは、移動通信端末10、契約事業者NW20、契約事業者サーバ30、ローミング先事業者NW40、ローミング先事業者サーバ50、課金サーバ60を備える。図8では、本実施形態の説明に必要な構成要素のみを示すに留め、契約事業者NW20やローミング先事業者NW40に含まれる、交換機やルータなどは省略している。
【0035】
契約事業者NW20、契約事業者サーバ30、課金サーバ60は、契約事業者によって運用されている設備である。契約事業者は、契約事業者NW20、契約事業者サーバ30、課金サーバ60を用いて、移動通信端末10に各種のサービスを提供している。ローミング先事業者NW40、ローミング先事業者サーバ50は、ローミング先事業者によって運用されている設備である。契約事業者NW20とローミング先事業者NW40とは相互接続されており、互いにローミングが可能である。
【0036】
移動通信端末10は、契約事業者NW20のサービス・エリア内に位置するときには、契約事業者NW20を介して、契約事業者サーバ30及び課金サーバ60と接続される。そして、移動通信端末10は、ローミング先事業者NW40のサービス・エリア内に位置するときには、ローミング先事業者NW40を介して、ローミング先事業者サーバ50と接続される。
【0037】
契約事業者サーバ30は、図9に示すように、情報受信部32、情報送信部33、サービス処理部34、加入者情報データベース35を備える。
【0038】
サービス処理部34は、移動通信端末10が契約事業者サーバ30から提供されるサービスを使用する際に利用するデータを保持する。さらに、サービス処理部34は、ローミング先において提供を受けるサービスを使用する際に利用するデータ(以降、「ローミング先利用データ」という。)を保持する。ローミング先利用データは、ローミング前に、契約事業者のサービス・エリアにおいて契約事業者サーバ30に要求することによって取得される。
【0039】
情報送信部33は、サービス処理部34が保持するデータを、移動通信端末10へ送信する。そして、情報送信部33は、データの送信後にデータのダウンロードに対して料金を課すために、ダウンロードされたデータのデータ量や受信料等、課金のためのデータを課金サーバ60に送信する。なお、実際に課金される金額は、加入者と契約事業者間の契約内容によって決定される。
【0040】
加入者情報データベース35は、データをダウンロードした移動通信端末10の識別情報と、移動通信端末10によってダウンロードされ保存されている、データの内容を示す情報とを対応付けて保存する。ダウンロードされたデータの内容を示す情報は、移動通信端末10に保存されている情報で、移動通信端末10から取得される。以降、この情報を、「端末保存データ情報」という。
【0041】
サービス処理部34は、移動通信端末10にデータを提供したとき、加入者情報データベース35に対して、移動通信端末10の端末保存データ情報の更新を要求する。また、サービス処理部34は、移動通信端末10の端末保存データ情報を確認後、データを要求している移動通信端末10への、要求されているデータの送信の要否を判定する。すなわち、既に提供済みのデータについては、再度データを送信する必要はないと判断する。
【0042】
図10のように、移動通信端末10は、情報要求手段11、情報送信手段12、処理手段13を備える。情報要求手段11は、ローミング時利用データを保存しているかどうかを確認する。そのため、情報要求手段11は、移動通信端末10が保存しているローミング時利用データの内容を示す情報、すなわち上記の端末保存データ情報を保持する。そして、ローミング時利用データの送信をサービス処理部34に対して要求するかどうかの要否を判定する。情報送信手段12は、契約事業者サーバ30からローミング時利用データの送信要求を受けて、当該情報を送信する。処理手段13は、保存されているローミング時利用データを使用して、サービスを利用するための所定の処理を行う。
【0043】
課金サーバ60は、ローミング・サービスの月額使用料やサービス利用用データのダウンロード料金を課金するための装置である。
【0044】
ローミング先事業者サーバ50は、移動通信端末10がローミング先においてサービスを利用する際に所定の情報を入力するために必要となる、「入力サポート情報」を送信する手段を備える。
【0045】
次に、図11のシーケンス・チャートを参照して、移動通信端末10が契約事業者NW20に接続されているときの、第3の実施形態の情報提供システムの動作について詳細に説明する。
【0046】
まず、移動通信端末10は、契約事業者のサービス・エリア内に位置しているとき、契約事業者サーバ30が提供しているサービス・サイトに接続する(ステップS101)。サービス処理部34は、移動通信端末10に、移動通信端末10が保存しているローミング時利用データの内容を示す、端末保存データ情報の送信を要求する(ステップS102)。移動通信端末10は、要求された端末保存データ情報を送信する(ステップS103)。次に、サービス処理部34は、加入者情報データベース35に、加入者情報データベース35が保存している端末保存データ情報の更新を要求する(ステップS104)。加入者情報データベース35は、端末保存データ情報を確認し、必要に応じて更新する(ステップS105)。最後に、加入者情報データベース35は、サービス処理部34に、端末保存データ情報の更新完了を通知する(ステップS106)。サービス処理部34は、移動通信端末10へ端末保存データ情報の受信の確認応答を行う(ステップS107)。
【0047】
以上のように、移動通信端末10がサービス・サイトに接続されると、常に加入者情報データベース35が端末保存データ情報を更新する。そのため、加入者情報データベース35が保持する移動通信端末10の端末保存データ情報の定期更新ができる。
【0048】
次に、移動通信端末10は、契約事業者サーバ30が提供するサービス・サイトに接続している状態で、ローミング時利用データを選択し、サービス処理部34に対して当該データの送信要求を行う(ステップS111)。サービス処理部34は加入者情報データベース35に端末保存データ情報の有無の確認を要求し、加入者情報データベース35は端末保存データ情報の有無を確認後、サービス処理部34に端末保存データ情報を送信する(ステップS112)。サービス処理部34は、移動通信端末10より要求されているローミング時利用データと加入者情報データベース35に保存されていた端末保存データ情報を比較し、当該ローミング時利用データの送信の要否を判定する(ステップS113)。
【0049】
以上のように、サービス処理部34は、移動通信端末10より要求されているローミング時利用データと端末保存データ情報を比較し、移動通信端末10に対する当該ローミング時利用データの送信の要否を判定する。そのため、同じデータの重複受信と重複課金を防止することができる。
【0050】
ステップS113において移動通信端末10に対するローミング時利用データの送信が必要と判定された場合、サービス処理部34は、移動通信端末10へ、要求されているローミング時利用データを送信する(ステップS121)。次に、移動通信端末10は受信したローミング時利用データを保存する(ステップS122)。サービス処理部34は、移動通信端末10へのローミング時利用データの送信を確認した後、課金サーバ60に対してローミング時利用データのダウンロード料金を含む課金情報を送信する(ステップS123)。次に、移動通信端末10は、端末保存データ情報を送信する(ステップS124)。サービス処理部34は、加入者情報データベース35に対して、加入者情報データベース35が保存している端末保存データ情報の更新を要求する(ステップS125)。加入者情報データベース35は、端末保存データ情報を確認し、必要に応じて更新する(ステップS126)。最後に、加入者情報データベース35は、サービス処理部34に対して端末保存データ情報の更新の完了を通知する(ステップS127)。サービス処理部34は移動通信端末10に対し、端末保存データ情報の受信の確認応答を行う(ステップS128)。
【0051】
ステップS113において、移動通信端末10に対するローミング時利用データの送信が不要と判定された場合、サービス処理部34は移動通信端末10に対して当該ローミング時利用データの受信が不要である旨のメッセージを送信する(ステップS131)。
【0052】
以上のように、移動通信端末10は、契約事業者のサービス・エリア内に位置しているときに、ローミング時利用データを選択して受信し、当該データを保存する。また、課金サーバ60に対して、ローミング時利用データのダウンロード料金を含む課金情報が送信される。そのため、移動通信端末10は、ローミング先事業者のネットワーク内において、当該データをダウンロードする必要がない。従って、データ通信時間を短縮することができる。また、ローミング時利用データが提供されるときには、端末保存データ情報が確認されるので、同じデータを再受信することを防止することができる。
【0053】
次に、図12のシーケンス・チャートを参照して、移動通信端末10がローミング先事業者のサービス・エリア内に位置しているときの、本実施形態の情報提供システムの動作について説明する。なお、契約事業者のサービス・エリアとローミング先事業者のサービス・エリアが重複しているエリアでは、移動通信端末10は契約事業者NW20に優先的に接続されるものとする。以下の説明では、移動通信端末10は、ローミング先事業者NW40とのみ接続可能なエリアに位置しているものとする。
【0054】
移動通信端末10は、ローミング先事業者のサービス・エリア内に位置しているときに、所望のサービスを起動する(ステップS200)。次に、サービスを利用するにあたって必要な情報を入力する際に、移動通信端末10が契約事業者サーバ30に問い合わせずに単独で実行可能である場合と単独では実行不可能である場合がある。
【0055】
単独で実行可能である場合、移動通信端末10はローミング先事業者サーバ50に対して入力をサポートする情報(以降、「入力サポート情報」という。)の送信を要求する。要求を受けたローミング先事業者サーバ50は移動通信端末10に入力サポート情報を送信する(ステップS201)。
【0056】
単独での実行が不可能である場合には、移動通信端末10はサービス処理部34に入力サポート情報の送信を要求する(ステップS211)。サービス処理部34は、ローミング先事業者サーバ50に入力サポート情報の送信を要求し、ローミング先事業者サーバ50は、サービス処理部34に当該入力サポート情報を送信する(ステップS212)。最後に、サービス処理部34が移動通信端末10に入力サポート情報を送信する(ステップS213)。
【0057】
以上のように、移動通信端末10がローミング先事業者サービス・エリア内に位置しているときに所望のサービスを利用する際、契約事業者サーバ30に問い合わせずに単独で実行可能である場合は、サービス処理部34との通信が不要である。そのため、ローミング先事業者NW40のみを使用した、操作性のよいサービス利用をすることができる。
【0058】
次に、移動通信端末10は、保存されているローミング先利用データがサービス利用時に利用可能なデータであるかどうかを確認し、サービス処理部34に対するローミング先利用データの送信の要求の要否を判定する(S221)。
【0059】
移動通信端末10が、ローミング先においてサービスを使用するときに必要なデータを、ローミング時利用データとして保存していない場合は、移動通信端末10は契約事業者サーバ30が提供しているサービス・サイトに接続する(ステップS231)。サービス処理部34は、移動通信端末10に端末保存データ情報の送信を要求し(ステップS232)、移動通信端末10は当該情報を送信する(ステップS233)。次に、サービス処理部34は、加入者情報データベース35に、加入者情報データベース35が保存している端末保存データ情報の更新を要求する(ステップS234)。加入者情報データベース35は端末保存データ情報を確認し、必要に応じて更新する(ステップS235)。次に、加入者情報データベース35は、サービス処理部34に端末保存データ情報の更新完了を通知する(ステップS236)。サービス処理部34は、移動通信端末10へ端末保存データ情報の受信の確認応答を行う(ステップS237)。さらに、移動通信端末10は、サービス処理部34にローミング先利用データの送信を要求し、サービス処理部34は移動通信端末10に当該データを送信する(ステップS238)。最後に、移動通信端末10は、契約事業者サーバ30が提供するサービスを利用する(ステップS241)。
【0060】
以上のように、移動通信端末10がローミングにおいてサービスを使用する際に必要となるデータをローミング時利用データとして保存していない場合に、サービス処理部34から当該データを受信する。そのため、ローミング時利用データを移動通信端末10が保存していなくても、必要に応じて対象サービスを利用することができる。
【0061】
以上説明したように、本実施形態の情報提供システムでは、ローミング先においてサービスを使用する際に必要となることがわかっているデータを、契約通信事業者のサービス・エリア内に位置しているときに、予めダウンロードして移動通信端末に保存する。従って、以下の効果を得ることができる。
【0062】
第1の効果は、情報をダウンロードするための時間を削減させ、サービス、アプリケーション利用時の移動通信端末のパフォーマンスを向上できることである。その理由は、移動通信端末がローミング先事業者のサービス・エリア内に位置しているときの、データの受信量を削減できるためである。
【0063】
第2の効果は、データ通信料金の増加を抑制できることにある。その第1の理由は、ローミング先からの契約事業者への通信等、ローミング時に適用される料金体系での課金が発生するデータ通信処理を削減しているためである。第2の理由は、重複したデータの受信による課金を防止することによって、より安価な料金体系が適用される、契約通信事業者との通信によって、ローミング時利用データをダウンロードし、ローミング先からのダウンロードを削減できるためである。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図13は、第4の実施形態の情報提供システムの構成を示すブロック図である。本実施形態の情報提供システムは、第3の実施形態の情報提供システムから、ローミング先事業者サーバ50を除いたものである。本実施形態の情報提供システムの各構成機器の機能は、第3の実施形態の情報提供システムの各構成機器の機能と同じなので、説明は省略する。
【0064】
図14のシーケンス・チャートを参照して、第4の実施形態について説明する。まず、移動通信端末10は、ローミング先事業者のサービス・エリア内に位置しているとき、契約事業者サーバ30が提供しているサービス・サイトに接続する(ステップS301)。サービス処理部34は、移動通信端末10に、移動通信端末10が保存している端末保存データ情報の送信を要求する(ステップS302)。移動通信端末10は、要求された端末保存データ情報を送信する(ステップS303)。次に、サービス処理部34は、加入者情報データベース35に、加入者情報データベースが保存している端末保存データ情報の更新を要求する(ステップS304)。加入者情報データベース35は端末保存データ情報を確認し、必要に応じて更新する(ステップS305)。最後に、加入者情報データベース35は、サービス処理部34に、端末保存データ情報の更新完了を通知する(ステップS306)。サービス処理部34は、移動通信端末10へ端末保存データ情報の受信の確認応答を行う(ステップS307)。
【0065】
以上のように、移動通信端末10がサービス・サイトに接続されると、常に加入者情報データベース35が端末保存データ情報を更新する。そのため、加入者情報データベース35が保持する移動通信端末10の端末保存データ情報の定期更新ができる。
【0066】
次に、移動通信端末10は、契約事業者サーバ30の提供するサービス・サイトに接続している状態で、ローミング時利用データを選択し、サービス処理部34に対して当該データの送信要求を行う(ステップS311)。サービス処理部34は加入者情報データベース35に端末保存データ情報の有無の確認を要求し、加入者情報データベース35は端末保存データ情報の有無を確認後、サービス処理部34に端末保存データ情報を送信する(ステップS312)。サービス処理部34は、移動通信端末10より要求されているローミング時利用データと加入者情報データベース35に保存されている端末保存データ情報を比較し、当該ローミング時利用データの送信の要否を判定する(ステップS313)。
【0067】
以上のように、サービス処理部34は、移動通信端末10より要求されているローミング時利用データと端末保存データ情報を比較し、移動通信端末10に対する当該ローミング時利用データの送信の要否を判定する。そのため、同じデータの重複受信と重複課金を防止することができる。
【0068】
ステップS313において、移動通信端末10に対するローミング時利用データの送信が必要と判定された場合、サービス処理部34は、移動通信端末10へ、要求されているローミング時利用データを送信する(ステップS321)。次に、移動通信端末10は受信したローミング時利用データを保存する(ステップS322)。サービス処理部34は、移動通信端末10へのローミング時利用データの送信を確認した後、課金サーバ60に対してローミング時利用データのダウンロード料金を含む課金情報を送信する(ステップS323)。次に、移動通信端末10は、端末保存データ情報を送信する(ステップS324)。サービス処理部34は、加入者情報データベース35に対して、加入者情報データベースが保存している端末保存データ情報の更新を要求し(ステップS325)、加入者情報データベース35は、端末保存データ情報を確認し、必要に応じて更新する(ステップS326)。最後に、加入者情報データベース35は、サービス処理部34に対して端末保存データ情報の更新の完了を通知する(ステップS327)。サービス処理部34は移動通信端末10に対し、端末保存データ情報の受信の確認応答を行う(ステップS328)。
【0069】
ステップS313において、移動通信端末10に対するローミング時利用データの送信が不要と判定された場合、サービス処理部34は、移動通信端末10に対して当該ローミング時利用データの受信が不要である旨のメッセージを送信する(ステップS331)。
【0070】
以上のように、移動通信端末10は、ローミング先事業者のサービス・エリア内に位置しているときに、契約事業者サーバ30からローミング時利用データを受信し、当該データを保存する。また、課金サーバ60へは、ローミング時利用データのダウンロード料金を含む課金情報が送信される。そして、契約事業者サーバ30がローミング時利用データを提供するときには、端末保存データ情報を確認する。そのため、同じデータを再受信することを防止することができる。従って、ローミング先においてダウンロードするデータ量が削減されるので、通信料金を抑制することができるという効果がある。また、情報のダウンロード時間を削減させ、サービス、アプリケーションを利用するときの移動通信端末10のパフォーマンスを向上できるという効果もある。
【0071】
なお、以上の実施形態は、各々他の実施形態と組み合わせることができる。
【0072】
本発明は、例えば、携帯電話をローミング・サービスを利用して海外で使用し、GPSなどの位置情報に連携したナビゲーション・サービスや現地情報提供サービスを使用する際に適用することができる。その場合、パケット数の削減による通信料金の軽減や、携帯電話への処理負荷の軽減によるデータ出力速度の向上といった効果を得ることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信端末が第1の通信事業者の第1のサービス・エリア内において所定のサーバからサービスを受けるときに使用する第1の情報を、前記第1の通信事業者との間でローミングが可能な第2の通信事業者の第2のサービス・エリア内において、前記移動通信端末が前記第1のサービス・エリアへ移動する前に前記移動通信端末に提供する
ことを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
前記移動通信端末に前記第1の情報を提供したとき、前記移動通信端末の識別情報及び前記第1の情報の識別情報を記録する
ことを特徴とする請求項1記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記移動通信端末の識別情報及び前記第1の情報の識別情報に基づいて、前記移動通信端末へ第2の情報を提供する
ことを特徴とする請求項2記載の情報提供装置。
【請求項4】
移動通信端末と、
前記移動通信端末が第1の通信事業者の第1のサービス・エリア内において所定のサーバからサービスを受けるときに使用する第1の情報を、前記第1の通信事業者との間でローミングが可能な第2の通信事業者の第2のサービス・エリア内において、前記移動通信端末が前記第1のサービス・エリアへ移動する前に前記移動通信端末に提供する情報提供装置
を備えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項5】
前記情報提供装置は、前記移動通信端末に前記第1の情報を提供したとき、前記移動通信端末の識別情報及び前記第1の情報の識別情報を記録する
ことを特徴とする請求項4記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記情報提供装置は、前記移動通信端末の識別情報及び前記第1の情報の識別情報に基づいて、前記移動通信端末へ第2の情報を提供する
ことを特徴とする請求項5記載の情報提供システム。
【請求項7】
前記第1のサービス・エリア内において、前記第1の情報を使用するサービスを前記移動通信端末に提供するサービス提供装置を備える
ことを特徴とする請求項5又は6記載の情報提供システム。
【請求項8】
第1の通信事業者の第1のサービス・エリア内において所定のサーバからサービスを受けるときに使用する第1の情報を、前記第1の通信事業者との間でローミングが可能な第2の通信事業者の第2のサービス・エリア内において、前記第1のサービス・エリアへ移動する前に所定の情報提供装置から取得する
ことを特徴とする移動通信端末。
【請求項9】
前記情報提供装置から前記第1の情報を取得するとき、前記第1の情報提供装置へ識別情報を送信する
ことを特徴とする請求項8記載の移動通信端末。
【請求項10】
前記情報提供装置が前記第1の情報を提供した後の、前記第1の情報の更新の有無を示す更新情報の提供を要求し、前記更新情報に基づいて前記第1の情報提供装置へ前記第1の情報の提供を要求する
ことを特徴とする請求項9記載の移動通信端末。
【請求項11】
前記第1のサービス・エリア内において前記サービスを提供するサービス提供装置から、前記第1の情報を使用する前記サービスの提供を受ける
ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の移動通信端末。
【請求項12】
移動通信端末が第1の通信事業者の第1のサービス・エリア内において所定のサーバからサービスを受けるときに使用する第1の情報を、前記第1の通信事業者との間でローミングが可能な第2の通信事業者の第2のサービス・エリア内において、前記移動通信端末が前記第1のサービス・エリアへ移動する前に前記移動通信端末に提供する工程
を備えることを特徴とする情報提供方法。
【請求項13】
前記移動通信端末に前記第1の情報を提供したとき、前記移動通信端末の識別情報及び前記第1の情報の識別情報を記録する工程
を備えることを特徴とする請求項12記載の情報提供方法。
【請求項14】
前記移動通信端末の識別情報及び前記第1の情報の識別情報に基づいて、前記移動通信端末へ第2の情報を提供する工程
を備えることを特徴とする請求項13記載の情報提供方法。
【請求項15】
情報提供装置が備えるコンピュータを、
移動通信端末が第1の通信事業者の第1のサービス・エリア内において所定のサーバからサービスを受けるときに使用する第1の情報を、前記第1の通信事業者との間でローミングが可能な第2の通信事業者の第2のサービス・エリア内において、前記移動通信端末が前記第1のサービス・エリアへ移動する前に前記移動通信端末に提供する手段
として機能させるための情報提供プログラム。
【請求項16】
請求項15記載の情報提供プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−278978(P2010−278978A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−132277(P2009−132277)
【出願日】平成21年6月1日(2009.6.1)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】