説明

情報提供装置、情報提供方法及び情報提供プログラム

【課題】 情報提供システムにおいて、ユーザの必要とする情報を的確に提供することのできる技術を提供する。
【解決手段】 サーバ装置は、複数のユーザの用いるユーザ端末と接続される。サーバ装置は、複数の登録情報を記憶しており、各ユーザのユーザ端末から、登録情報の登録要求を受け付けると、受け付けた登録情報に含まれる文字列から、単語であるキーワードを抽出し、記憶している登録情報のうち、抽出したキーワードと同じ文字列を含む登録情報を検索し、検索した登録情報を、登録情報を登録したユーザのユーザ端末へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を提供する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報提供システムでは、閲覧可能な情報をサーバ等の記憶装置に格納しておき、ユーザが、端末等を用いて、自身の要求する情報の条件を入力し、サーバが、入力された条件を満たす情報を検索し、端末等に送信している。
【0003】
特許文献1には、情報提供システムにおいて、ユーザの閲覧したページに含まれる文字列のうち頻出するキーワードを抽出し、そのユーザがページを閲覧する際にそのキーワードを強調表示する、及び、そのキーワードを含むページを検索する技術が記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−73667号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
引用文献1に記載の技術は、ユーザが閲覧したページからキーワードを抽出する。しかし、上述のようなシステムでユーザが閲覧した情報の全てが、そのユーザに必要な情報であるとは限らない。例えば、操作ミス等により、ユーザが閲覧したくない情報を閲覧することが考えられる。また、閲覧したページに必要な情報が含まれていない場合もある。このように、閲覧したページの全てがユーザが興味を持つ情報を含んでいるとは限らないので、従来の技術では、必ずしも、ユーザの必要とする情報を的確に提供できるのとは限らない。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、情報提供システムにおいて、ユーザの必要とする情報を的確に提供することのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記の目的を達成するためになされたもので、複数のユーザの用いるユーザ端末と接続され、前記各ユーザにより登録された文字列を含む登録情報を提供する情報提供装置であって、複数の登録情報を記憶する登録情報記憶手段と、前記各ユーザ端末から、登録情報の登録要求を受け付ける登録要求受付手段と、前記受け付けた登録情報に含まれる文字列から、単語であるキーワードを抽出する抽出手段と、前記登録情報記憶手段内の登録情報のうち、前記抽出したキーワードと同じ文字列を含む登録情報を検索する検索手段と、前記検索した登録情報を、前記登録情報を登録したユーザのユーザ端末へ送信する登録情報送信手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の技術によれば、情報提供システムにおいて、ユーザが公開可能な情報として登録した情報に含まれる文字列を抽出し、既に公開可能な情報と登録されている登録情報のうち、抽出した文字列を含む情報を検索して、そのユーザに提供することが可能となる。ユーザが公開可能な情報として登録する情報は、閲覧した情報よりも、そのユーザが興味を持つ内容を多く含むことが考えられる。従って、ユーザの必要とする情報を的確に提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
まず、本実施形態のシステム構成例を、図1を参照して説明する。
【0011】
本実施形態の情報提供システムは、例えば、企業の営業部門等で用いられるシステムである。この情報提供システムは、情報を公開可能なものとして登録し、他のユーザ等により登録等された情報を閲覧等するためのものである。以下、公開可能なものとして登録された情報を登録情報という。
【0012】
本実施形態のシステムは、サーバ装置1と、複数のユーザ端末2等を有する。サーバ装置1とユーザ端末2とは、通信ネットワーク3を介して接続されている。
【0013】
サーバ装置1は、ユーザに情報を提供する。ユーザ端末2は、ユーザが、操作するためのものであり、例えばPC(Personal Computer)等である。ここでは、ユーザは、ユーザ端末2を用いて、登録情報の登録、登録情報の検索、登録情報の閲覧、閲覧した登録情報の重み付け等を行なうものとする。通信ネットワーク3は、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、公衆網等である。
【0014】
次に、サーバ装置1の構成例を、図2を参照して説明する。
【0015】
図2において、サーバ装置1は、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ12、2次記憶装置13、入力装置14、出力装置15、通信インタフェース16等を有する。CPU11、メモリ12、2次記憶装置13、入力装置14、出力装置15、通信インタフェース16等はバス17により接続されている。
【0016】
2次記憶装置13は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、CD-R(Compact Disc- Recordable)、DVD-RAM(Digital Versatile Disk-Random Access Memory)等の書き込み及び読み出し可能な記憶メディア及び記憶メディア駆動装置等である。2次記憶装置13は、キーワード情報テーブル131、登録情報テーブル132、閲覧ログ情報テーブル133、キーワード出現度数情報テーブル134、操作度数情報テーブル135等を記憶する。キーワード情報テーブル131は、登録情報に含まれる文字列から抽出された単語であるキーワードを格納する。このキーワードは、各ユーザが、どの登録情報に興味を持つかを判定するために用いられる。登録情報テーブル132は、登録情報を格納する。閲覧ログ情報テーブル133は、各ユーザの閲覧した登録情報のログを格納する。キーワード出現度数情報テーブル134は、ユーザ毎に、登録、重み付け、検索等した登録情報に含まれる各キーワードの度数を格納する。操作度数情報テーブル135は、登録、重み付け、検索毎に加算する度数を格納する。
【0017】
入力装置14は、例えば、キーボード、マウス、マイク等である。出力装置15は、例えば、ディスプレイ、プリンタ、スピーカ等である。サーバ装置1は、通信インタフェース16を介して通信ネットワーク3と接続する。
【0018】
CPU11は、図示しないプログラムを実行することにより、関連情報提供部111、登録処理部112、登録情報検索処理部113、閲覧処理部114、単語抽出部115、キーワード抽出部116、度数加算部117等の機能を実現する。
【0019】
関連情報提供部111は、各ユーザが興味を持ちそうな登録情報を選択し、ユーザ端末2に送信する。即ち、関連情報提供部111は、キーワード出現度数情報テーブル134内の情報から、ユーザ毎の、度数の大きいキーワードを選択し、登録情報テーブル132の登録情報のうち、選択したキーワードを含む登録情報を選択し、その登録情報をユーザ端末2に送信する。登録処理部112は、登録要求に応じて、情報を登録情報として登録する。登録情報検索処理部113は、検索要求に応じて、登録情報の検索を行い、ヒットした登録情報をユーザ端末2に送信する。閲覧処理部114は、閲覧要求に応じて、登録情報テーブル132から読み出した登録情報をユーザ端末2に送信する。単語抽出部115は、登録、重み付け、検索された登録情報に含まれる文字列から、キーワードとなりうる単語を検索する。キーワード抽出部116は、キーワードとなりうる単語のうち、キーワード情報テーブル131に含まれていないものを、新たなキーワードとして格納する。度数加算部117は、ユーザ端末2からの操作要求に応じた度数を、キーワード毎に加算し、キーワード出現度数情報テーブル134に格納する。
【0020】
次に、2次記憶装置13に格納されている各テーブルについて、図面を参照して説明する。
【0021】
まず、キーワード情報テーブル131の一例を、図3を参照して説明する。
【0022】
図3において、キーワード情報テーブル131は、キーワードID301、キーワード302等を有する。キーワードID301、キーワード302等は互いに対応付けられている。キーワードID301は、対応するキーワード302の識別情報である。キーワード302は、登録情報に含まれる文字列から抽出された単語である。この単語は、例えば、名詞、動詞等である。
【0023】
登録情報テーブル132の一例を、図4を参照して説明する。
【0024】
登録情報テーブル132は、登録情報ID401、登録ユーザ402、タイトル403、内容404等を有する。登録情報ID401、登録ユーザ402、タイトル403、内容404等は互いに対応付けられている。登録情報ID401は、登録情報の識別情報である。登録ユーザ402は、対応する登録情報ID401の登録情報を登録したユーザの識別情報である。このユーザの識別情報は、例えば、後述するユーザIDである。タイトル403、内容404は、登録情報のタイトル、内容である。このタイトル403、内容404は、文字列を含む。
【0025】
閲覧ログ情報テーブル133の一例を、図5を参照して説明する。
【0026】
閲覧ログ情報テーブル133は、閲覧ユーザ501、閲覧情報502等を有する。閲覧ユーザ501、閲覧情報502等は互いに対応付けられている。閲覧情報502は、閲覧された登録情報の識別情報である。閲覧ユーザ501は、対応する閲覧情報502を閲覧したユーザの識別情報である。
【0027】
キーワード出現度数情報テーブル134の一例を、図6を参照して説明する。
【0028】
キーワード出現度数情報テーブル134は、ユーザ601、キーワードID602、度数603、日時604等を有する。ユーザ601、キーワードID602、度数603、日時604等は互いに対応付けられている。ユーザ601はユーザの識別情報である。キーワードID602は、対応するユーザにより登録、重み付け、検索等された登録情報に含まれていたキーワードの識別情報である。度数603は、対応するキーワードの度数である。この度数は数値であり、ユーザが、対応するキーワードを含む情報に関し後述する登録、重み付け、検索等の操作を行なう度に、その操作に応じた数値が加算されるものである。日時604は、対応するキーワードを含む情報を登録、重み付け、検索等した最新の日時である。
【0029】
操作度数情報テーブル135の一例を、図7を参照して説明する。
【0030】
操作度数情報テーブル135は、操作701、重み702等を有する。操作701、重み702等は互いに対応付けられている。操作701は、ユーザに行なわれる操作であり、本実施形態では、登録、重み付け、検索の何れかである。重み702は、対応する操作を行なわれた登録情報に上記キーワードが含まれている場合に加算する数値である。
【0031】
ここで、一般的に、ユーザが検索条件を指定して登録情報を検索する場合、検索された情報は、ユーザが興味を持つものと考えられるので、本実施形態では、検索されたときに加算する度数を最も大きくしている。また、重み付けの操作は、後述する動作例によりユーザが登録情報に対し行なうものであるが、例えば、とりあえず覚えていてもいい情報かもしれない、というような推測により重み付け操作を行なうものと考えられるので、本実施形態では、重み付けされたときに加算する度数を最も小さくしている。
【0032】
ユーザ端末2は、上述のように、例えば、ブラウザ(図示略)等を有するPC等の通信端末である。このような通信端末は従来技術と同じであるので、詳細は省略する。
【0033】
次に、動作例を説明する。
【0034】
ユーザは、本実施形態の情報提供システムを使用する場合、ユーザ端末2の入力装置(図示略)を用いて、ユーザID、パスワード等を入力してログイン指示を行なう。ユーザ端末2は、入力されたユーザID、パスワード等を認証要求と共にサーバ装置1に送信する。
【0035】
認証要求を受信した場合のサーバ装置1の動作例を、図8を参照して説明する。
【0036】
図8において、サーバ装置1の関連情報提供部111は、認証要求を受信すると、認証処理を行なう(S801)。具体的には、例えば、関連情報提供部111は、共に送信されたユーザID及びパスワードの組み合わせが、2次記憶装置13に記憶されている認証用テーブル(図示略)内のユーザID及びパスワードの組み合わせと一致するか否か判定する。この判定の結果、一致しない場合、関連情報提供部111は、認証エラーとなった旨を通知する情報をユーザ端末2に送信して処理を終了する。また、上記判定の結果、一致する場合、関連情報提供部111は、そのユーザID及びパスワードを含む認証要求を送信したユーザ端末2への情報提供を開始する。サーバ装置1は、認証したユーザID等と、この認証処理による接続識別情報とをメモリ12等に対応付けて記憶しておき、以降のユーザ端末2との通信では、この接続識別情報を含めてデータを送受信することにより、各ユーザの識別を行なう。このような認証処理及び通信管理処理は従来技術と同じである。
【0037】
次に、関連情報提供部111は、認証したユーザの登録、重み付け、検索等した登録情報に含まれているキーワードのうち度数の高いものを1つ以上選択する(S802)。具体的には、関連情報提供部111は、キーワード出現度数情報テーブル134を、認証要求と共に送信されたユーザIDと一致するユーザ601と対応付けられた度数603を基準として降順でソートする。次に、関連情報提供部111は、ソートしたキーワード出現度数情報テーブル134から、認証要求と共に送信されたユーザIDと一致するユーザ601と対応付けられたキーワード602を降順により選択する。なお、ここで、選択するキーワード602は、1つでもよく、複数でもよい。また、キーワード601を複数選択する場合、降順により所定数選択してもよく、また、対応する度数603が所定閾値以上のもののうち一部又は全てを選択してもよい。
【0038】
関連情報提供部111は、登録情報テーブル132から、上述のS802で選択したキーワードを含み、上述のS801で認証したユーザにより登録された登録情報でなく、かつ、上述のS801で認証したユーザが過去に閲覧していない登録情報を選択する(S803)。そのために、例えば、関連情報提供部111は、キーワード情報テーブル131から、上述のS802の処理で選択したキーワードIDと一致するキーワードID301に対応するキーワード302を読み出す。次に、関連情報提供部111は、登録情報テーブル132内の各行の登録ユーザ402、タイトル403、内容404等を参照し、上記読み出したキーワード302を含み、かつ、上述のS801で認証したユーザIDと一致する登録ユーザ402でない行を選択する。関連情報提供部111は、選択した行の登録情報ID401、及び、上述のS801で認証したユーザのユーザIDの組み合わせが、閲覧ログ情報テーブル133内の、対応する閲覧ユーザ501、閲覧情報502に含まれているか判定する。この判定の結果、該当する情報が閲覧ログ情報テーブル133に含まれていない場合、上記選択した行の登録情報を、上述のS802で選択したキーワードを含み、上述のS801で認証したユーザにより登録された登録情報でなく、かつ、認証したユーザが過去に閲覧していない登録情報とする。
【0039】
なお、このとき、該当する登録情報が複数ある場合、関連情報提供部111は、そのうち一部のみを選択してもよく、また、全てを選択してもよい。また、該当する登録情報が複数ある場合、関連情報提供部111は、それらの登録情報のうち、上述のS802で選択したキーワードを最も多く含む順から選択してもよい。
【0040】
関連情報提供部111は、ユーザ端末2に、後述する登録、検索、閲覧等を指示するためのデータを送信する。このデータには、上述のS803の処理で選択した登録情報が含まれる。なお、上述のS803の処理で該当する登録情報が選択されなかった場合には、特に登録情報を含めなくても良い(S804)。
【0041】
ユーザ端末2は、この画面データによる画面をディスプレイ(図示略)等に出力する。図9に、画面例を示す。図9において、画面901は、領域911、ボタン921等を有する。領域911は、上述のS803の処理で選択された登録情報を表示する領域である。ボタン921は、後述する登録、検索、閲覧等を指示するためのものである。図9の例では、画面901は、上述のS803の処理で、該当する登録情報が無い場合の例を示す。この場合、領域911には、登録情報が表示されない。ユーザは、ユーザ端末2の入力装置を用いて何れかのボタン921を押下等することにより、登録、検索、閲覧等を指示する。
【0042】
まず、ユーザが登録を指示した場合の動作例を、図10を参照して説明する。
【0043】
ユーザは、入力装置を用いて、上述の画面901のうち登録開始を指示するためのボタン921を押下等して登録処理開始を指示する。ユーザ端末2は登録開始要求をサーバ装置1に送信する。サーバ装置1の登録処理部112は、登録情報を受け付けるための画面データをユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は、受信した画面データをディスプレイ等に出力する。出力された画面例を図11に示す。図11において、画面1101は、領域1111、領域1112等を有する。領域1111は、登録する情報のタイトルを入力する領域である。領域1112は、登録する情報の内容を入力する領域である。ユーザは、入力装置を用いて、領域1111、領域1112に、登録したい情報を入力し、登録を指示する。ユーザ端末2は、領域1111、領域1112に入力された情報等をタイトル、内容とし、登録要求に含めてサーバ装置1に送信する。
【0044】
図10において、サーバ装置1の登録処理部112は、登録要求を受信すると(S1001)、その登録要求に含まれる情報を登録情報テーブル132等に格納する(S1002)。具体的には、例えば、登録処理部112は、登録要求を受信すると、登録情報IDを発行する。さらに、登録処理部112は、発行した登録情報ID、登録を要求したユーザのユーザID、タイトル、内容等を、登録情報テーブル132の登録情報ID401、登録ユーザ402、タイトル403、内容404等として格納する。
【0045】
次に、単語抽出部115は、登録情報として新に格納された情報から単語を抽出する(S1003)。具体的には、例えば、単語抽出部115は、登録情報テーブル132内の、上述のS1002で格納したタイトル403、内容404等の文字列から、名詞、動詞等を抽出する。この単語抽出部115の単語抽出の処理は従来技術と同じであるが、例えば、形態素解析プログラム等により実現するとよい。
【0046】
キーワード抽出部116は、単語抽出部115により抽出された単語のうち、キーワード情報テーブル131に含まれていないものを検索し、新たなキーワードとしてキーワード情報テーブル131に格納する(S1004)。そのために、キーワード抽出部116は、単語抽出部115により抽出された各単語と、キーワード情報テーブル131のキーワード302の各々とを比較する。この比較により一致しないものがある場合、キーワード抽出部116は、その単語を新たなキーワードとする。キーワード抽出部116は、キーワードIDを発行し、発行したキーワード、新たなキーワードを、キーワード情報テーブル131のキーワードID301、キーワード302として格納する。
【0047】
度数加算部117は、キーワード出現度数情報テーブル134の、上述のS1003で抽出された単語(キーワード)の度数、出現日時等を更新する(S1005)。具体的には、例えば、度数加算部117は、操作度数情報テーブル135から、操作701「登録」に対応する重み702「2」を読み出す。度数加算部117は、キーワード情報テーブル131から、上述のS1003で抽出された各単語と一致するキーワード302を検索し、該当する各キーワード302に対応する各キーワードID301を抽出する。次に、度数加算部117は、キーワード出現度数情報テーブル134の各行のユーザ601及びキーワード602のうち、登録を要求したユーザのユーザID及び上記処理により抽出した各キーワードIDと一致するものを検索する。該当するユーザ601、キーワード602がある場合、度数加算部117は、対応する度数603に、上記処理で読み出した重み702「2」を加算する。さらに、度数加算部117は、対応する日時604を、内部時計(図示略)等により取得した現在日時に更新する。該当するユーザ601、キーワード602が無い場合、度数加算部117は、キーワード出現度数情報テーブル134に、ユーザ601、キーワード602に、ユーザID及びキーワードIDを新たに格納する。さらに、度数加算部117は、対応する度数603、日時604に、上記処理で読み出した重み702「2」、内部時計により取得した現在日時を格納する。
【0048】
次に、ユーザが、登録情報検索を指示した場合の動作例を、図12を参照して説明する。
【0049】
ユーザは、入力装置を用いて、上述の画面901のうち検索を指示するためのボタン921を押下等して検索処理開始を指示する。ユーザ端末2は検索開始要求をサーバ装置1に送信する。
【0050】
サーバ装置1の登録情報検索処理部113は、検索条件を受け付けるための画面データをユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は、受信した画面データをディスプレイ等に出力する。出力された画面例を図13に示す。図13において、画面1301は、領域1311等を有する。領域1311は、検索条件を入力する領域である。ユーザは、入力装置を用いて、検索したい登録情報に含まれていると考える文字列を領域1311に入力し、検索を指示する。ユーザ端末2は、領域1311に入力された文字列を検索条件として含む検索要求をサーバ装置1に送信する。
【0051】
図12において、サーバ装置1の登録情報検索処理部113は、検索要求を受信すると(S1201)、その検索要求から検索条件である文字列を抽出し、登録情報テーブル132から、抽出した文字列を含む登録情報を検索する(S1202)。そのために、登録情報検索処理部113は、例えば、登録情報テーブル132の各タイトル403、内容404の文字列に、検索要求から抽出した文字列と一致するものが含まれているか否か判定する。一致するものが含まれている場合、登録情報検索処理部113は、その、タイトル403、内容404を、対応する登録情報ID401と共に読み出す。
【0052】
次に、単語抽出部115は、検索条件である文字列から単語を抽出する(S1203)。この具体例は上述のS1003と同じであるので省略する。次に、キーワード抽出部116は、単語抽出部115により抽出された単語のうち、キーワード情報テーブル131に含まれていないものを検索し、新たなキーワードとしてキーワード情報テーブル131に格納する(S1204)。この具体例は上述のS1004と同じであるので省略する。
【0053】
度数加算部117は、キーワード出現度数情報テーブル134の、上述のS1203で抽出された単語(キーワード)の度数、出現日時等を更新する(S1205)。具体的には、例えば、度数加算部117は、操作度数情報テーブル135から、操作701「検索」に対応する重み702「3」を読み出す。度数加算部117は、キーワード情報テーブル131から、上述のS1203で抽出された各単語と一致するキーワード302を検索し、該当する各キーワード302に対応する各キーワードID301を抽出する。次に、度数加算部117は、キーワード出現度数情報テーブル134の、対応するユーザ601及びキーワード602のうち、検索を要求したユーザのユーザID及び上記処理により抽出した各キーワードIDと一致するものを検索する。該当するユーザ601、キーワード602がある場合、度数加算部117は、対応する度数603に、上記処理で読み出した重み702「3」を加算する。さらに、度数加算部117は、対応する日時604を、内部時計等により取得した現在日時に更新する。該当するユーザ601、キーワード602が無い場合、度数加算部117は、キーワード出現度数情報テーブル134に、ユーザ601、キーワード602に、ユーザID及びキーワードIDを新たに格納する。さらに、度数加算部117は、対応する度数603、日時604に、上記処理で読み出した重み702「3」、内部時計により取得した現在日時を格納する。
【0054】
登録情報検索処理部113は、上述のS1202の処理で検索した登録情報をユーザ端末2に送信する(S1206)。具体的には、例えば、登録情報検索処理部113は、読み出したタイトル403、内容404の文字列のうち少なくとも一部を、対応する登録情報ID401と共にユーザ端末2に送信する。
【0055】
ユーザ端末2は、受信した登録情報をディスプレイ等に出力する。出力した画面の例を、図14に示す。図14において、画面1401は、上述のサーバ装置1の処理により検索された登録情報の一覧を表示する例である。
【0056】
次に、登録情報を閲覧、重み付けする場合の動作例を、図15を参照して説明する。
【0057】
ここでは、登録情報の閲覧は、上述の文字列による検索処理にて検索された登録情報を閲覧する場合と、他の任意の検索条件で検索された登録情報を閲覧する場合等があるものとする。なお、このどちらの場合でも、サーバ装置1の動作例は、実際にユーザ端末2に送信する登録情報を除く他の動作例は同じである。
【0058】
上述の文字列による検索処理にて検索された登録情報を閲覧する場合、ユーザは、入力装置を用いて、上述の画面1401の登録情報のうち、閲覧したい登録情報を指定し、閲覧要求を指示する。ユーザ端末2は、指示された登録情報の登録情報IDを含む閲覧要求をサーバ装置1に送信する。
【0059】
他の任意の検索条件で検索された登録情報を閲覧する場合、ユーザは、例えば、入力装置を用いて、上述の画面901のうち閲覧開始を指示するためのボタン921を押下等して閲覧開始を指示する。ユーザ端末2は閲覧要求をサーバ装置1に送信する。
【0060】
図15において、サーバ装置1の閲覧処理部114は、登録情報をユーザ端末2に送信する(S1501)。ここで、上述の文字列による検索処理にて検索された登録情報を閲覧する場合、上述のように、ユーザ端末2から、登録情報IDを含む閲覧要求が送信される。サーバ装置1の閲覧処理部114は、登録情報テーブル132から、閲覧要求から抽出した登録情報IDと一致する登録情報ID401に対応するタイトル403、内容404等を読み出し、読み出したタイトル403、内容404等をユーザ端末2に送信する。また、任意の検索条件で検索された登録情報を閲覧する場合、上述のように、ユーザ端末2から、閲覧要求が送信される。サーバ装置1の閲覧処理部114は、登録情報テーブル132から、登録情報ID401、タイトル403、内容404等を読み出し、読み出した登録情報ID401、タイトル403、内容404等をユーザ端末2に送信する。この場合、読み出す登録情報は任意でよく、例えば、登録された日時が最新の登録情報、このユーザと同じ部署等のユーザの登録した登録情報、サーバ装置1等がランダムに選択した登録情報等である。
【0061】
次に、閲覧処理部114は、閲覧ログ情報テーブル133を更新する(S1502)。具体的には、例えば、閲覧処理部114は、閲覧を要求したユーザのユーザID、上述のS1501の処理で送信した登録情報の登録情報IDを、閲覧ログ情報テーブル133の閲覧ユーザ501、閲覧情報502等として追加格納する。
【0062】
一方、サーバ装置1からの登録情報を受信したユーザ端末2は、受信した登録情報を出力装置に出力する。ディスプレイに出力した画面例を図16に示す。図16において、画面1601は、サーバ装置1の送信したタイトル403、内容404等を表示した一例である。ユーザが、表示等された登録情報を閲覧し、その登録情報に興味を持った場合、ユーザ端末2の入力装置を用いてボタン1611を押下等する。ユーザ端末2は、ボタン1611が押下等されると、表示要した登録情報の登録情報IDを含む重み付け要求をサーバ装置1に送信する。
【0063】
閲覧処理部114は、重み付け要求を受信するか否か判定する(S1503)。
【0064】
S1503の判定の結果、重み付け要求を受信せず、終了指示等を受信した場合、閲覧処理部114は処理を終了する。
【0065】
S1503の判定の結果、重み付け要求を受信した場合、単語抽出部115は、上述のS1501の処理でユーザ端末2に送信した登録情報から単語を抽出する(S1504)。この具体例は上述のS1003、S1203と同じであるので省略する。次に、キーワード抽出部116は、単語抽出部115により抽出された単語のうち、キーワード情報テーブル131に含まれていないものを検索し、新たなキーワードとしてキーワード情報テーブル131に格納する(S1505)。この具体例は上述のS1004、S1204と同じであるので省略する。
【0066】
度数加算部117は、キーワード出現度数情報テーブル134の、上述のS1504で抽出された単語(キーワード)の度数、出現日時等を更新する(S1506)。具体的には、例えば、度数加算部117は、操作度数情報テーブル135から、操作701「重み付け」に対応する重み702「1」を読み出す。度数加算部117は、キーワード情報テーブル131から、上述のS1504で抽出された各単語と一致するキーワード302を検索し、該当する各キーワード302に対応する各キーワードID301を抽出する。次に、度数加算部117は、キーワード出現度数情報テーブル134の、対応するユーザ601及びキーワード602のうち、重み付けを要求したユーザのユーザID及び上記処理により抽出した各キーワードIDと一致するものを検索する。該当するユーザ601、キーワード602がある場合、登録情報検索処理部113は、対応する度数603に、上記処理で読み出した重み702「1」を加算する。さらに、度数加算部117は、対応する日時604を、内部時計等により取得した現在日時に更新する。該当するユーザ601、キーワード602が無い場合、度数加算部117は、キーワード出現度数情報テーブル134に、ユーザ601、キーワード602に、ユーザID及びキーワードIDを新たに格納する。さらに、度数加算部117は、対応する度数603、日時604に、上記処理で読み出した重み702「1」、内部時計により取得した現在日時を格納する。
【0067】
このように、本実施形態では、単に閲覧した登録情報に対し度数を加算するのではなく、ユーザが意図的に重み付けを指示した場合のみ、度数を加算する。これにより、誤操作により閲覧した場合や、閲覧してみたものの興味のある情報でなかった場合等でも、ユーザが興味のある情報を的確に提供することが可能となる。
【0068】
上述のように登録、重み付け、検索等を行なった後ログオフしたユーザが、再度、ログインした場合、サーバ装置1は、上述の図8と同じ処理を行なうことにより、そのユーザが興味を持つと判定される登録情報を検索する。ユーザ端末2は、受信した情報を出力装置に出力する。ユーザ端末2がディスプレイに出力した画面例を図17に示す。上述の図9の例では、領域911には特に登録情報が表示されなかった。しかし、ユーザが、上述の登録、重み付け、検索等の処理を行なった後は、図17における画面1701のように、領域1711に登録情報が表示される。
【0069】
上述のように、本実施形態の情報提供システムでは、ユーザが、情報提供システムにログインすると、そのユーザが興味を持つと判定される登録情報が表示等される。従って、ユーザが特に意識的に情報を検索等しなくても、そのユーザが興味を持つと判定される登録情報を提供することが可能となる。
【0070】
また、情報の登録、重み付け、検索等、情報提供システム上で扱う情報に対し行なった処理毎に、それらの情報に対する重み付けが異なる。これにより、ユーザが興味を持つと判定するための度数のカウントアップを最適に行なうことが可能となる。
【0071】
また、自身の登録した情報、及び、過去に閲覧した情報を提供することが無いので、重複した登録情報の提供を回避することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の一実施形態において、システム構成例を示す図である。
【図2】同実施形態において、サーバ装置の構成例を示す図である。
【図3】同実施形態において、キーワード情報テーブルの一例である。
【図4】同実施形態において、登録情報テーブルの一例である。
【図5】同実施形態において、閲覧ログ情報テーブルの一例である。
【図6】同実施形態において、キーワード出現度数情報テーブルの一例である。
【図7】同実施形態において、操作度数情報テーブルの一例である。
【図8】同実施形態において、ユーザが関心を持つと判定される登録情報を提供する動作例を示す。
【図9】同実施形態において、画面例を示す。
【図10】同実施形態において、情報を登録する動作例を示す。
【図11】同実施形態において、画面例を示す。
【図12】同実施形態において、登録情報を検索する動作例を示す。
【図13】同実施形態において、画面例を示す。
【図14】同実施形態において、画面例を示す。
【図15】同実施形態において、登録情報に対する重み付けを行なう動作例を示す。
【図16】同実施形態において、画面例を示す。
【図17】同実施形態において、画面例を示す。
【符号の説明】
【0073】
1:サーバ装置、2:ユーザ端末、3:通信ネットワーク、11:CPU、12:メモリ、13:2次記憶装置、14:入力装置、15:出力装置、16:通信インタフェース、17:バス、111:関連情報提供部、112:登録処理部、113:登録情報検索処理部、114:閲覧処理部、115:単語抽出部、116:キーワード抽出部、117:度数加算部、131:キーワード情報テーブル、132:登録情報テーブル、133:閲覧ログ情報テーブル、134:キーワード出現度数情報テーブル、135:操作度数情報テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザの用いる複数のユーザ端末と接続され、前記各ユーザにより登録された文字列を含む登録情報を提供する情報提供装置であって、
複数の登録情報を記憶する登録情報記憶手段と、
前記各ユーザ端末から、登録情報の登録要求を受け付ける登録要求受付手段と、
前記受け付けた登録情報に含まれる文字列から、単語であるキーワードを抽出する抽出手段と、
前記登録情報記憶手段内の登録情報のうち、前記抽出したキーワードと同じ文字列を含む登録情報を検索する検索手段と、
前記検索した登録情報を、前記登録情報を登録したユーザのユーザ端末へ送信する登録情報送信手段と、を有すること
を特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
請求項1記載の情報提供装置であって、
前記各ユーザ端末から、前記登録情報記憶手段内の登録情報に対する要求を受け付ける要求受付手段と、
度数加算手段と、をさらに有し、
前記抽出手段が、前記受け付けた要求の対象である登録情報に含まれる文字列から、単語であるキーワードをさらに抽出し、
前記度数加算手段が、前記ユーザ毎、及び、前記抽出されたキーワード毎に、前記受け付けた要求に応じた度数を加算し、
前記検索手段が、前記加算された度数の大きい順からキーワードを選択し、前記登録情報記憶手段内の登録情報のうち、該選択したキーワードと同じ文字列を含む登録情報を検索すること
を特徴とする情報提供装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の情報提供装置であって、
前記要求受付手段が、前記登録情報記憶手段内の登録情報に対する検索要求、及び、前記登録情報記憶手段内の登録情報に対する重み付け要求のうち少なくとも一方の要求を受け付けること
を特徴とする情報提供装置。
【請求項4】
請求項1乃至3いずれか1つに記載の情報提供装置であって、
前記登録情報送信手段が、前記各ユーザ端末が前記情報提供装置にアクセスしたときに、前記検索した登録情報を、前記登録情報を登録したユーザのユーザ端末へ送信すること
を特徴とする情報提供装置。
【請求項5】
請求項1乃至4いずれか1つに記載の情報提供装置であって、
各ユーザに提供した登録情報を記憶する閲覧ログ情報手段、をさらに有し、
前記検索手段が、前記登録情報記憶手段内の登録情報のうち、前記キーワードと同じ文字列を含み、前記ユーザのユーザ端末から登録要求された登録情報でなく、かつ、前記ユーザに未提供の登録情報を検索すること
を特徴とする情報提供装置。
【請求項6】
複数のユーザの用いる複数のユーザ端末と接続され、前記各ユーザにより登録された文字列を含む登録情報を提供する情報提供装置による情報提供方法であって、
複数の登録情報を記憶する登録情報記憶手段、を有する情報提供装置が、
前記各ユーザ端末から、登録情報の登録要求を受け付ける登録要求受付ステップと、
前記受け付けた登録情報に含まれる文字列から、単語であるキーワードを抽出するステップと、
前記登録情報記憶手段内の登録情報のうち、前記抽出したキーワードと同じ文字列を含む登録情報を検索する検索ステップと、
前記検索した登録情報を、前記登録情報を登録したユーザのユーザ端末へ送信する登録情報送信ステップと、を実行すること
を特徴とする情報提供方法。
【請求項7】
複数のユーザの用いる複数のユーザ端末と接続され、前記各ユーザにより登録された文字列を含む登録情報を提供する情報提供装置による情報提供プログラムであって、
複数の登録情報を記憶する登録情報記憶手段、を有する情報提供装置に、
前記各ユーザ端末から、登録情報の登録要求を受け付ける登録要求受付ステップと、
前記受け付けた登録情報に含まれる文字列から、単語であるキーワードを抽出するステップと、
前記登録情報記憶手段内の登録情報のうち、前記抽出したキーワードと同じ文字列を含む登録情報を検索する検索ステップと、
前記検索した登録情報を、前記登録情報を登録したユーザのユーザ端末へ送信する登録情報送信ステップと、を実行させること
を特徴とする情報提供プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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