情報検索装置、情報検索プログラム
【課題】ユーザによって指定された第1の検索条件に適合するとして検索された検索対象情報を、出力可能であることを保証する第2の検索条件を基に評価することのできる情報検索装置を提供する。
【解決手段】情報検索装置は、ユーザによって指定された第1の検索条件に適合するとして検索された検索対象情報を、出力可能であることを保証する第2の検索条件を基に評価する評価手段と、評価手段による評価の結果を提示する提示手段と、を備える。
【解決手段】情報検索装置は、ユーザによって指定された第1の検索条件に適合するとして検索された検索対象情報を、出力可能であることを保証する第2の検索条件を基に評価する評価手段と、評価手段による評価の結果を提示する提示手段と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報検索装置、情報検索プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一括して図面を出力する出図システムでは、一括出図の指示画面において上位の生産管理システムであるPDM(Product Data Management:製品情報管理)からの指示、あるいは顧客ごとの運用管理上の指示に基づく検索条件が指定されると、その検索条件に合致する図面を、図面を格納している例えばデータベースの中から検索し、この検索によりヒットした図面を出力対象としている。
【0003】
ところで、上記出図システムにおいては、上述した指示に基づく出図が必ずしも必要とされている出図でないケースが運用上発生することが知られており、例えば、図面番号の版指定において、指定された版が改訂され最新版の図面が存在するにもかかわらず、指示された版つまり旧版の図面を出力することがある。
【0004】
なお、検索する装置あるいはシステムとしては、特許文献1から特許文献3に記載されたものが知られている。
【特許文献1】特開平06−068153号公報
【特許文献2】特開平07−302267号公報
【特許文献3】特開2005−332338号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ユーザによって指定された第1の検索条件に適合するとして検索された検索対象情報を、出力可能であることを保証する第2の検索条件を基に評価することのできる情報検索装置、情報検索プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の情報検索装置は、ユーザによって指定された第1の検索条件に適合するとして検索された検索対象情報を、出力可能であることを保証する第2の検索条件を基に評価する評価手段と、前記評価手段による評価の結果を提示する提示手段と、を有することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、前記第2の検索条件を設定する検索条件設定手段と、前記設定された第2の検索条件を記憶する検索条件記憶手段と、を備え、前記評価手段は、前記検索条件記憶手段に記憶されている第2の検索条件に基づき前記検索対象情報を評価する、ことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、前記提示手段は、前記評価手段による前記検索対象情報の評価の結果が前記第2の検索条件に適合しない旨のときは、当該検索対象情報の評価の結果を区別して表示する、ことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、前記提示手段は、前記評価手段による前記検索対象情報の評価の結果が前記第2の検索条件に適合しない旨のときは、当該検索対象情報の評価の結果を区別して表示するとともに、当該検索対象情報の評価の結果に対応して前記第2の検索条件に適合しなかったことに起因して実行される所定の機能を示す機能情報を表示し、前記提示手段に表示された前記機能情報に対応する所定の機能を実行させる指示を行う指示手段と、前記指示手段による指示が実施されたときに、前記所定の機能を実行する実行手段と、を備える、ことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、前記第2の検索条件に関する属性の属性値に応じて、評価の結果に関するレベルを示す情報、視覚的に表示する場合の当該表示態様を示す情報、所定の機能を示す機能情報を設定する設定手段、を備え、前記提示手段は、前記評価手段による前記検索対象情報の評価の結果に対応する前記属性値に応じて、前記設定手段によって設定された情報を表示する、ことを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、上記請求項5に記載の発明において、前記提示手段に表示された前記機能情報に対応する所定の機能を実行させる指示を行う指示手段と、前記指示手段による指示が行われたときに、前記所定の機能を実行する実行手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、上記請求項1〜6の何れか一項に記載の発明において、前記第2の検索条件は、予め設定される複数の検索条件から構成され、前記複数の検索条件の全部または一部に関して前記評価手段による評価処理のときに適用すべきか否かを指定する検索条件指定手段、を更に備え、前記評価手段は、前記検索条件指定手段によって指定された第2の検索条件に基づき、前記第1の検索条件に従って検索された検索対象情報を評価する、ことを特徴とする。
【0013】
上記課題を解決するため、請求項8に記載の本発明の情報検索プログラムは、第1の検索条件に従って検索された検索対象情報を、出力可能であることを保証する第2の検索条件を基に評価する評価処理過程と、前記評価処理過程により評価された結果を提示手段に提示させる提示処理過程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の発明によれば、ユーザによって指定された第1の検索条件に適合するとして検索された検索対象情報を、出力可能であることを保証する第2の検索条件を基に評価し、この評価した結果を提示することができる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、検索条件記憶手段に記憶されている第2の検索条件に基づき、ユーザによって指定された第1の検索条件に適合するとして検索された検索対象情報を評価し、この評価した結果を提示することができる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、第1の検索条件に適合するとして検索された検索対象情報が第2の検索条件に適合しないと評価されたときは、当該検索対象情報の評価の結果を視覚的に強調して表示することができる。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、第1の検索条件に適合するとして検索された検索対象情報が第2の検索条件に適合しないと評価されたときに表示される機能情報が指示されたときに、所定の機能を実行することができる。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、検索対象情報の評価の結果に対応し第2の検索条件に関する属性の属性値に応じて、評価の結果に関するレベルを示す情報、視覚的に表示する場合の当該表示態様を示す情報、所定の機能を示す機能情報を表示することができる。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、第2の検索条件に関する属性の属性値に応じて表示される機能情報が指示されたときに、所定の機能を実行することができる。
【0020】
請求項7記載の発明によれば、複数の第2の検索条件の中の検索条件指定手段によって指定された全部または一部の第2の検索条件に基づき、第1の検索条件に従って検索された検索対象情報を評価することができる。
【0021】
請求項8記載の発明によれば、ユーザによって指定された第1の検索条件に適合するとして検索された検索対象情報を、出力可能であることを保証する第2の検索条件を基に評価し、この評価した結果を表示手段に提示させるソフトウェアを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0023】
図1は、実施の形態に係る情報検索装置の機能構成を示している。
【0024】
情報検索装置1は、図1に示すように、検索条件取得部10、検索実行部20、出力可能保証条件指定部30、出力可能保証条件/検索結果レベル定義設定部40、出力可能保証条件/検索結果レベル定義記録部50、出力可能保証条件検索実行部60、検索結果レベル判定部70、検索結果レベル記憶部80、アクション実行部90、検索結果表示部100、およびアクションボタン指示部110を備えている。
【0025】
この情報検索装置1は、検索条件に従って、検索対象の情報(データ)が格納されているデータベース120を検索し、この検索した結果を提示する。
【0026】
本実施の形態では、情報検索装置1は、検索対象の情報としての図面情報(図面データ)を検索する装置を想定している。しかし、検索対象の情報は、図面情報に限定されるとなく、文書情報などその種類は問わない。
【0027】
検索条件取得部10は、ユーザによって設定される例えば図面番号、版番号、ベンダー名などの一次検索条件(第1の検索条件)を取得する。
【0028】
検索実行部20は、検索条件取得部10で取得された一次検索条件に従ってデータベース120を検索する。
【0029】
検索結果表示部100は、検索実行部20による検索処理の結果を表示する部分であり、例えば図2に示すグラフィックユーザインタフェース(以下、「GUI」という)を表示する。
【0030】
GUI200は、図2に示すように、図面番号201、版番号202、ベンダー名203、結果(検索結果)204、アクション205の各項目を有している。
【0031】
図2において、図面番号201、版番号202およびベンダー名203の各項目には、それぞれ図面番号、版番号およびベンダー名が設定され、これらの設定内容が第1の検索条件となる。
【0032】
結果(検索結果)204の項目には、検索実行部20による検索処理の結果として「OK」、「CHK」および「NG」のいずれかが表示される。
【0033】
アクション205の項目には、検索実行部20による検索処理の結果に応じて所定のアクションボタンが表示される。例えば、その検索処理の結果が、「CHK」または「NG」の場合に、所定のアクションに対応するアクションボタンが表示される。具体的には、「CHK」の場合には「ビューワー」ボタンまたは「確認依頼」ボタンが表示され、「NG」の場合は「承認依頼」ボタンが表示される。
【0034】
ちなみに図2においては、検索条件領域206に7つの1次検索条件が設定されている。
【0035】
ところで、図2のGUI200の「出力可能保証条件」ボタン210が選択(押下)されると、図示しない表示装置に図示しない管理ユーザインタフェースが表示され、ユーザはその管理ユーザインタフェースを用いて2次検索条件に関する情報を設定することができる。また「チェック」ボタン220を選択(押下)することにより、検索実行部20による1次検索処理および出力可能保証条件検索実行部60による2次検索処理が実行されるようになっている。
【0036】
出力可能保証条件指定部30は、後述する出力可能保証条件(第2の検索条件)の任意の項目(第2の検索条件)の選択を行うユーザインタフェースの機能を果たす。ユーザが入力装置(図示せず)を操作することにより、出力可能保証条件指定部30による任意の項目(第2の検索条件)が選択される。この出力可能保証条件指定部30は、上記検索条件指定手段の機能を果たす。
【0037】
出力可能保証条件/検索結果レベル定義設定部40は、出力可能であることを保証する条件を示す出力可能保証条件(第2の検索条件)および検索結果レベルを定義する管理ユーザインタフェースの機能を果たす。
【0038】
また、出力可能保証条件/検索結果レベル定義設定部40は、上記検索条件設定手段の機能を果たすとともに、後述する「結果レベル」、「識別色」、「アクション」を設定する上記設定手段の機能を果たす。
【0039】
上述したGUI200の「出力可能保証条件」ボタン210が選択(押下)されると、出力可能保証条件/検索結果レベル定義設定部40は、出力可能保証条件および検索結果レベルを定義するための管理ユーザインタフェース(図示せず)を表示装置(図示せず)に表示させる。
【0040】
そして、管理者は、表示された管理ユーザインタフェース(図示せず)に所定の情報(出力可能保証条件および検索結果レベル)を設定して、出力可能保証条件および検索結果レベルを定義する。この出力可能保証条件および検索結果レベルの定義内容の一例を、図3に示す。
【0041】
図3に示す出力可能保証条件および検索結果レベルの定義内容(以下、「出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル」という)300は、条件選択設定301、出力可能保証条件名302、属性名303、評価順位304、必須設定305、属性値306、結果レベル307、識別色308、アクションラベル309、アクション310の各項目を有している。
【0042】
図3において、条件選択設定301の項目には、例えば「出図承認」および「改訂要求」の属性名に対応する項目(出力可能保証条件)に対応して、出力可能保証条件指定部30によって出力可能保証条件を適用すべきか否かを示す旨が任意に設定される。なお、「最新版保証」の属性名に対応する項目(出力可能保証条件)に関しては、必須の条件(必ず適用される出力可能保証条件)であるので、出力可能保証条件指定部30によって出力可能保証条件を適用しない旨を設定することはできないようになっている。
【0043】
出力可能保証条件名302の項目には、図面にかかわる事象(時間の経過に伴って発生する事象)例えば図面の改版、出図の承認、図面の改訂にそれぞれ対応する条件の名称としての「最新版保証」、「出図承認」、「改訂要求」が含まれている。
【0044】
本実施の形態において、出力可能保証条件名「最新版保証」の2次検索条件は、最新版の図面であることを保証する条件(以下「最新版保証条件」とう)を意味し、出力可能保証条件名「出図承認」の2次検索条件は出図に関して承認されていること(承認済みであること)を保証する条件(以下「出図承認条件」という)を意味し、出力可能保証条件名「改訂要求」の2次検索条件は図面の改訂に関して確認されていること(改訂要求がないこと)を保証する条件(以下「改訂要求条件」という)を意味する。
【0045】
属性名303の項目は、上述した出力可能保証条件名「最新版保証」、「出図承認」、「改訂要求」のそれぞれに対応する属性の名前が記述されている。
【0046】
評価順位304の項目には、評価の順位が設定され、例えば「最新版保証」、「出図承認」および「改訂要求」の各出力可能保証条件名に対応して1位、2位および3位の順位が設定される。
【0047】
必須設定305の項目には、「最新版保証」の出力可能保証条件名に対応して「必須」が、また「出図承認」および「改訂要求」の出力可能保証条件名に対応して「任意」が設定されている。この場合、検索処理のときに、「最新版保証」の出力可能保証条件は必須なので必ず適用され、「出図承認」および「改訂要求」の出力可能保証条件に関しては、条件選択設定301の項目において「適用すべき旨」が設定されている場合のみ、適用される。
【0048】
属性値306の項目には、最新版保証条件、出図承認条件および改訂要求条の2次検索条件に対応して「True」と「False」とが設定されている。
【0049】
結果レベル307の項目には、最新版保証条件に対応して、属性値「True」のときは2次検索条件に適合する旨を示す「OK」が、属性値「False」のときは2次検索条件に適合せずチェック(確認)が必要である旨を示す「要チェック」がそれぞれ設定されている。また、出図承認条件に対応して、属性値「True」のときは「OK」が、属性値「False」のときは2次検索条件に適合しない旨を示す「NG」がそれぞれ設定されている。さらに改訂要求条件に対応して、属性値「True」のときは「要チェック」が、属性値「False」のときは「OK」がそれぞれ設定されている。
【0050】
上述した「OK」、「要チェック」および「NG」は、評価の結果に関するレベルを示す情報(結果レベル)を意味する。
【0051】
識別色308の項目には、最新版保証条件にかかわる属性値「False」に対応して「黄色」が、また出図承認条件にかかわる属性値「False」に対応して「赤色」が、さらに改訂要求条にかかわる属性値「True」に対応して「青色」が、それぞれ設定されている。なお、これらの2次検索条件にかかわる前記属性値以外の属性値に対応して「なし」が設定され、色の指定は行われない。
【0052】
上述した「黄色」、「赤色」および「青色」は、それぞれ視覚的に表示する場合の当該表示態様を示す情報(識別色)を意味する。
【0053】
アクションラベル309の項目には、最新版保証条件にかかわる属性値「True」に対応して「NULL」が、また属性値「False」に対応して「ビューワー」がそれぞれ設定されている。また、出図承認条件にかかわる属性値「True」に対応して「NULL」が、また属性値「False」に対応して「承認依頼」がそれぞれ設定されている。さらに改訂要求条件にかかわる属性値「True」に対応して「確認依頼」が、また属性値「False」に対応して「なし」がそれぞれ設定されている。
【0054】
上述した「ビューワー」、「承認依頼」および「確認依頼」は、それぞれ所定の機能を示す機能情報(アクションラベル)を意味する。
【0055】
アクション310の項目は、最新版保証条件にかかわる属性値「False」、結果レベル「要チェック」、識別色「黄色」に対応して「ビューワー起動」(ビューワー起動のためのコマンド)が設定されている。また、出図承認条件にかかわる属性値「False」、結果レベル「NG」、識別色「赤色」に対応して「承認依頼メール発送プログラム起動」(承認依頼メール発送プログラム起動のためのコマンド)が設定されている。さらに改訂要求条件にかかわる属性値「True」、結果レベル「要チェック」、識別色「青色」に対応して「出力確認依頼メール発送プログラム起動」(出力確認依頼メール発送プログラム起動のためのコマンド)が設定されている。ちなみに、ビューワーは、画像ファイルなどの内容を確認すためのソフトウェアである。このアクション310は、コマンド(アクションコマンド)を指定するユーザインタフェース(UI)の機能を果たす。
【0056】
上述したアクションラベル「ビューワー」に対応するアクションコマンド「ビューワー」、アクションラベル「承認依頼」に対応するアクションコマンド「承認依頼メール発送プログラム起動」、アクションラベル「確認依頼」に対応するアクションコマンド「出力確認依頼メール発送プログラム起動」は、それぞれ所定の機能を意味する。
【0057】
本実施の形態では、図示しない管理ユーザインタフェースは、図3に示す出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300の項目301から項目310に対応する複数(この例では10)の項目を有するインタフェースになっている。この管理ユーザインタフェースにおいては、項目301以外の項目302〜310に対応する9つの項目ついては例えば管理者によって設定され、個々のユーザは項目301に対応する項目についてのみ設定すればよいようになっている。なお、管理者が項目301のデフォルト値を設定できてもよい。
【0058】
再度、図1を参照して説明すると、出力可能保証条件/検索結果レベル定義記録部50は、出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル(出力可能保証条件および検索結果レベルの定義情報)300を保持する。この出力可能保証条件/検索結果レベル定義記録部50は、上記検索条件記憶手段の機能を果たす。
【0059】
出力可能保証条件検索実行部60は、複数(この例では3つ)の2次検索条件のうち必須の2次検索条件および出力可能保証条件指定部30により任意に選択された2次検索条件に従って検索を行う。つまり出力可能保証条件実行部60は、検索実行部20が1次検索条件に従って検索処理した結果を2次検索条件に基づき評価する。この出力可能保証条件実行部60は、上記評価手段の機能を果たす。
【0060】
つまり、出力可能保証条件検索実行部60による評価の結果として属性値「True」または属性値「False」を出力する。
【0061】
検索結果レベル判定部70は、出力可能保証条件検索実行部60による評価の結果、および出力可能保証条件/検索結果レベル定義記憶部50に定義されている定義内容つまり図3に示す出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300を基づき、結果レベルおよび識別色を判定する。
【0062】
検索結果レベル判定部70は、前記評価の結果としての属性値(属性値「True」または属性値「False」)に応じて、結果レベル307の項目に設定されたレベルつまり2次検索条件に適合する旨を示す「OK」、2次検索条件に適合せずチェック(確認)が必要である旨を示す「要チェック」、2次検索条件に適合しない旨を示す「NG」のいずれであるかを判定するとともに、識別色308の項目に設定された識別色「黄色」、「赤色。」および「青色」の何れであるかを判定する。
【0063】
また、検索結果レベル判定部70は、1つの一次検索条件に適合して検索された検索対象情報(図面)に関して、複数の2次検索条件に基づく評価の結果に対応して複数の結果レベルおよび識別色を判定した場合に、これら複数の結果レベルおよび識別色を判定したことを意味するフラグ(結果レベル複数存在フラグ)の値を「1」に設定する。
【0064】
検索結果レベル記憶部80は、検索結果レベル判定部70によって判定された結果レベル、識別色および結果レベル複数存在フラグを記憶する。
【0065】
例えば、出力可能保証条件(2次検索条件)が、最新版保証条件の場合のときは属性値「False」に対応する結果レベル「要チェック」および識別色「黄色」を、また出図承認条件の場合のときは属性値「False」に対応する結果レベル「NG」および識別色「赤色」を、さらに改訂要求条件の場合のときは属性値「True」に対応する結果レベル「要チェック」および識別色「青色」を、それぞれ記憶する。
【0066】
また、検索結果レベル記憶部80には、アクションラベルの情報も記憶されるようになっている。すなわち、検索結果レベル記憶部80には、GUI200の結果204およびアクション105の各項目の表示内容(評価結果)にかかわる情報、結果レベル、識別色および結果レベル複数存在フラグ、アクションラベルの情報が記憶される。
【0067】
アクションボタン指示部110は、図2に示すGUI200のアクション205の項目に検索処理の結果として表示され、図3に示す出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300のアクションラベル309の項目に設定されたアクションラベルに対応するコマンドボタン、例えばたコマンドボタン「ビューワー」、「承認依頼」、「確認依頼」の中で、起動させたいコマンドに対応するコマンドボタンを指示する。アクションボタン指示部110は、上記指示手段の機能を果たす。
【0068】
アクション実行部90は、アクションボタン指示部110によって指示されたアクションボタンに対応するコマンド(アクションコマンド)を起動する。このアクション実行部90は、上記実行手段の機能を果たす。
【0069】
本実施の形態では、最大3つの出力可能保証条件名「最新版保証」、「出図承認」、「改訂要求」に対応する「最新版保証条件」、「出図承認条件」および「改訂要求条件」の3つの2次検索条件(第2の検索条件)が設定可能になっている。もちろん、4以上の2次検索条件が設定可能になるように検索条件の項目を追加するようにしてもよい。
【0070】
また、本実施の形態では、個々のユーザ(オペレータ)は、管理ユーザインタフェースにおいて、出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300の項目301に対応する項目についてのみ設定する構成になっているが、これに限定されることなく、次のようにしてもよい。
【0071】
すなわち、個々のユーザは、管理ユーザインタフェースにおいて、例えば出力可能保証条件名302、アクション310の各項目に関しては、それぞれの項目に対応して用意された複数の選択肢の中から所望の選択肢を選択し設定する。
【0072】
この場合、選択された所望の選択肢としての出力可能保証条件名が決定されることで、これに対応する属性名が出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300の項目303に対応する項目に設定されるとともに、その属性の属性値「True」,「False」が出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300の項目306に対応する項目に設定されるようにする。
【0073】
そして、管理ユーザインタフェースにおいて、出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300の項目301,304,305,307,308,309に対応する複数の項目については、個々のユーザが任意の情報を設定するようにする。もちろん、管理ユーザインタフェースにおいて、上記出力可能保証条件名302に対応する項目において設定された単数または複数の出力可能保証条件名の出力可能保証条件(2次検索条件)に対して、上記必須設定305に対応する項目には全て任意を示す旨を設定するようにしてもよい。
【0074】
次に、情報検索装置1による検索処理について、図4を参照して説明する。
【0075】
図4はその検索処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0076】
ここでは、図2に示すGUI200、および図3に示す出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300に基づき検索処理が実施されるものとする。
【0077】
上述したGUI200(図2参照)がディスプレイなどの表示装置(図示せず)に表示されている状態で、「チェック」220が押下されると、検索条件取得部10は、そのGUI200の検索条件領域206に記載されている1次検索条件つまり図面番号、版番号、ベンダー名などの1次検索条件を取得し(ステップS101)、これら取得した(読み込んだ)1次検索条件を検索実行部20へ出力する。
【0078】
本実施の形態では、検索条件領域206の先頭の行に記載されている1次検索条件から最終の行に記載されている1次検索条件へと順に、当該1次検索条件に従って検索処理が実施されるようになっている。
【0079】
したがって、ステップS101では、最初に図面番号「DWG001」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]の1次検索条件が取得される。
【0080】
検索実行部20は、その1次検索条件に従ってデータベース120を検索し(ステップS102)、この検索した結果としての検索対象情報を出力可能保証条件検索実行部60に渡して2次検索条件での検索処理を依頼する。
【0081】
出力可能保証条件検索実行部60は、出力可能保証条件/検索結果レベル定義記録部50に2次検索条件情報が記憶されているか否か、つまり出力可能保証条件の指定があるか否かを判断し(ステップS103)、2次検索条件情報が出力可能保証条件/検索結果レベル定義記録部50に記憶されているので、出力可能保証条件の指定があると判断した場合は、出力可能保証条件/検索結果レベル定義記録部50から出力可能保証条件/検索結果レベルテーブル300を読み込む(ステップS104)。
【0082】
出力可能保証条件検索実行部60は、読み込んだ出力可能保証条件/検索結果レベルテーブル300の優先順位304の項目に設定されている優先順位に基づく2次検索条件(属性名303の項目に設定されている属性名に対応する2次検索条件)に従って、検索実行部20から渡された検索処理の結果を検索し(ステップS105)、この検索処理の結果を検索結果レベル判定部70へ出力する。
【0083】
すなわち、出力可能保証条件検索実行部60は、優先順位304の項目に設定されている優先順位に従って、属性名303に設定されている属性名に対応する2次検索条件に基づき、検索実行部20から渡された検索処理の結果(検索対象情報)を評価し、この評価した結果、換言すれば属性値を検索結果レベル判定部70へ出力する。
【0084】
ここで、2次検索条件に基づき検索対象情報を評価した結果、その検索対象情報が2次検索条件に適合する場合には属性値「True」が、一方、その検索対象情報が2次検索条件に適合しない場合は属性値「False」が、それぞれ検索結果レベル判定部70に向けて出力される。
【0085】
例えば、優先順位が1位であり必須の検索条件である出力可能保証条件名「最新版保証」の最新版保証条件(2次検索条件)に基づき上記検索対象情報が評価され、この検索対象情報が、最新版保証条件(2次検索条件)に適合する場合には属性値「True」が、一方、2次検索条件に適合しない場合は属性値「False」が、それぞれ検索結果レベル判定部70に向けて出力される。
【0086】
出力可能保証条件検索実行部60による評価処理の結果(評価結果)としての属性値を受け取った検索結果レベル判定部70は、出力可能保証条件/検索結果レベル定義記録部50から出力可能保証条件/検索結果レベルテーブル300を読み込み、この出力可能保証条件/検索結果レベルテーブル300と前記評価結果としての属性値とを基に、検索結果はOKであるか否か(検索結果レベル=OKであるか否か)つまり前記評価結果としての属性値に対応して結果レベル307の項目に「OK」が設定されているか否かを判断する(ステップS106)。
【0087】
次に、検索結果レベル判定部70は、ステップS106において、前記評価結果としての属性値に対応して、結果レベル307の項目に「要チェック」または「NG」が設定されているので、結果レベル=OKではないと判断した場合は、検索結果レベル記憶部80の記憶内容(フラグ情報)を参照して、既に結果レベルの設定はあるか否かを判断する(ステップS107)。
【0088】
ここで、検索結果レベル記憶部80に結果レベルおよび識別色が記憶されている場合には結果レベルの設定があると判断され、一方、検索結果レベル記憶部80に結果レベルおよび識別色が記憶されていない場合は結果レベルの設定はなしであると判断される。
【0089】
さて、検索結果レベル判定部70は、ステップS107において既に結果レベルの設定はないと判断した場合には、ステップS106で判定した結果レベル(「要チェック」または「NG」)、およびその結果レベルに対応する識別色308の項目に設定されている色情報を検索結果レベル記憶部80に格納し(ステップS108)、一方、ステップS107において既に結果レベルの設定があると判断した場合は、フラグ情報(結果レベル複数存在フラグ)=1とする(ステップS109)。
【0090】
例えば、優先順位が1位であり必須の検索条件である出力可能保証条件名「最新版保証」の最新版保証条件(2次検索条件)に基づき上記検索対象情報が評価された場合、当該最新版保証条件(2次検索条件)が最初の2次検索条件であるので、検索結果レベル記憶部80には未だ結果レベルが記憶されていないことになり、ステップS108の処理が実行される。この場合、検索レベル「要チェック」および識別色「黄色」が検索結果レベル記憶部80に記憶される。
【0091】
検索結果レベル判定部70は、ステップS106において結果レベル=OKであると判断した場合は、その結果レベル(OK)を検索結果レベル記憶部80に格納する(ステップS110)。
【0092】
そして、読み込んだ出力可能保証条件/検索結果レベルテーブル300の出力可能保証条件名に対応する2次検索条件のうち、必須の2次検索条件、任意に設定された2次検索条件について、条件ごとに、ステップS105からステップS110の処理が繰り返し実施される。
【0093】
すなわち、実施の形態では、優先順位が1位である出力可能保証条件名「最新版保証」の最新版保証条件(2次検索条件)は、必須の検索条件であるので評価処理において適用される。
【0094】
また、優先順位が2位である出力可能保証条件名「出図承認」の出図承認条件(2次検索条件)、および優先順位が3位である出力可能保証条件名「改訂要求」の改訂要求条件(2次検索条件)は、任意の検索条件であるものの出力可能保証条件/検索結果レベルテーブル300の条件選択設定301の項目で「適用すべき旨」が設定されているので(図3参照)、評価処理において適用される。
【0095】
なお、出図承認条件および改訂要求条件のうち何れかの2次検索条件に対応して上記「適用すべき旨」が設定されている場合には、当該2次検索条件のみが評価処理において適用される。しかし出図承認条件および改訂要求条件の何れにおいても上記「適用すべき旨」が設定されていない場合は、これらの2次検索条件は評価処理において適用されない。
【0096】
検索結果レベル判定部70は、2次検索条件毎の出力可能保証条件検索実行部60からの評価処理の結果(評価結果)としての属性値に基づくレベル判定処理が終了した場合はその旨を検索結果表示部100へ通知する。
【0097】
すると、検索結果表示部100は、検索レベル記憶部80を参照して、結果レベルおよび識別色の設定があるか否かを判断し(ステップS111)、結果レベルおよび識別色の設定がある場合は、結果レベル複数存在フラグ=1であるか否かを判断する(ステップS112)。
【0098】
検索結果表示部100は、ステップS112において結果レベル複数存在フラグ=1であると判断した場合には、検索結果の行を識別色で表示するとともに検索条件を白抜きで表示し(ステップS113)、一方、結果レベル複数存在フラグ=1ではないと判断した場合は、検索結果の行を識別色で表示する(ステップS114)。
【0099】
ここで、検索結果の行(セルの背景)が識別色で表示され、かつ検索条件(図面番号などの検索条件の文字)が白抜きで表示されるということは、1次検索条件に適合するとして検索された検索対象情報(図面)が、複数の2次検索条件に適合しないことを意味する。例えば、検索結果の行(セルの背景)が識別色「黄色」で表示され、かつ検索条件(図面番号などの検索条件の文字)が白抜きで表示されるということは、1次検索条件に適合するとして検索された検索対象情報(図面)が、最新版保証条件と、出図承認条件および改訂要求条件の少なくとも一方の条件とに適合しないこと(結果レベルが「NG」または「CHK]であること)を意味する。
【0100】
ステップS111において結果レベルおよび識別色の設定がないと判断した検索結果表示部100は、検索結果の行を通常の色で表示する(ステップS115)。
【0101】
ステップS113を終了した場合、ステップS114を終了した場合、ステップS115を終了した場合、検索実行部20は、全ての1次検索条件について検索処理(1次検索処理)を実施したか否かを判断し(ステップS116)、次の1次検索条件が存在する場合には、ステップS101に戻り、一方、全ての1次検索条件について検索処理を実施した場合はこの処理を終了する。
【0102】
次に、情報検索装置1による検索処理の具体例について、参照して説明する。
【0103】
図5は、図2に示す図面番号「DWG001」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]の1次検索条件に対応して、検索実行部20が当該1次検索条件に従って検索処理した結果を、出力可能保証条件検索部60が図3に示す出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300に基づき評価した結果を示している。
【0104】
すなわち、図面番号「DWG001」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]の1次検索条件に適合した検索対象情報(図面)の評価の結果として、結果204に「OK」が表示されている。これは、当該検索対象情報(図面)は最新版であることが保証されていることを意味する。
【0105】
図6は、図面番号「DWG003」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]の1次検索条件に対応して、検索実行部20が当該1次検索条件に従って検索処理した結果を、出力可能保証条件検索部60が図3に示す出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300に基づき評価した結果を示している。
【0106】
すなわち、図面番号「DWG003」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]の1次検索条件に適合した検索対象情報(図面)の評価の結果として、結果204に「CHK」が表示され、アクション205にアクションボタン「ビューワー」が表示されている。これは、当該検索対象情報(図面)は旧版であり、最新版のものが存在するので今回検索された検索対象情報(図面)を確認する必要があることを意味する。
【0107】
ここで、図6に示すGUI200の表示状態での、検索結果レベル記憶部80に記憶されている結果レベル、識別色および結果レベル複数存在フラグ、アクションラベルの情報の一例を、図7(a)に示す。
【0108】
図6に示す例の図面番号「DWG001」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]の1次検索条件に適合した図面に関し、最新版としての例えば版番号「3」の図面が存在する場合、検索結果レベル記憶部80には、図7(a)に示すように、図面番号「DWG003」に対応して、最新版保証条件のみに関して、結果レベル「CHK]、識別色「黄色」、アクションラベル「ビューワー」がそれぞれ記憶される。
【0109】
ここで、図6に示す例の図面番号「DWG003」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]の1次検索条件に適合した図面が、出図承認が行われていない図面(版番号「1」であり改訂要求はされていない図面)の場合、検索結果レベル記憶部80には、図7(b)に示すように、図面番号「DWG003」に対応して、出図依頼条件のみに関して、結果レベル「NG」、識別色「赤色」、アクションラベル「承認依頼」がそれぞれ記憶される。
【0110】
そのため、図7(b)に示す内容に基づきGUI200が表示されたときは、図面番号「DWG003」が記載されている行(検索結果の行)が指定された識別色「赤色」で表示される。
【0111】
次に、図6に示す例の図面番号「DWG003」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]の1次検索条件に適合した図面に関し、最新版としての例えば版番号「3」の図面が存在し、かつ当該1次検索条件に適合した図面が版番号「1」の図面であるものの当該図面にかかわる出図承認が行われていない場合(最新版保証条件に対応して結果レベルは「CHK」、出図承認条件に対応して結果レベルは「NG]の場合)、検索結果レベル記憶部80には、図7(c)に示すように、図面番号「DWG003」に対応して、優先順位が「1位」の最新版保証条件に関して、結果レベル「CHK」、識別色「黄色」、アクションラベル「ビューワー」、および結果レベル複数フラグの値「1」がそれぞれ記憶される。
【0112】
そのため、図7(c)に示す内容に基づきGUI200が表示されたときは、例えば図6に示す内容で、かつ図面番号「DWG003」が記載されている行(検索結果の行)が指定された識別色「黄色」で表示され、しかも図面番号「DWG003」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]を含む1次検索条件の文字が例えば白抜きで表示される。
【0113】
ところで、図2に示すGUI200の検索条件領域206に記載されている7つの1次検索条件について2次検索処理も含めて検索処理が終了した場合の、検索結果レベル記憶部80の記憶内容が、図8に示す内容であるとする。その検索結果レベル記憶部80の記憶内容に基づきGUI200が表示されたときは、例えば図9に示す表示内容となる。
【0114】
この図9に示すGUI200のアクション205の項目に表示されているアクションボタン「ビューワー」がアクションボタン指示部110によって指示されると、アクション実行部90は、指示されたアクションボタンに対応するアクションコマンド「ビューワー起動」を実行する。これにより、図面番号「DWG003」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]の1次検索条件に適合する検索対象情報(図面)の内容が、表示装置(図示せず)に表示される。
【0115】
その検索操作を行ったユーザ(オペレータ)は、起動されたアクションコマンド「ビューワー(画像ファイルなどの内容を確認すためのソフトウェア)」が実行されることで表示装置(図示せず)に表示された図面の内容を確認することができる。
【0116】
また、図9に示すGUI200のアクション205の項目に表示されているアクションボタン「承認依頼」あるいは「確認依頼」がアクションボタン指示部110によって指示されると、アクション実行部90は、指示されたアクションボタンに対応するアクションコマンド「承認依頼メール発送プログラム起動」あるいは「出力確認依頼メール発送プログラム起動」を実行する。
【0117】
これにより、起動されたアクションコマンド「承認依頼メール発送プログラム」あるいは「出力確認依頼メール発送プログラム」の実行により、予め設定された承認依頼先のメールアドレス宛てに該当する図面に関しての承認依頼のメールが送信されるか、あるいは出力確認依頼先のメールアドレス宛てに該当する図面に関しての出力確認依頼のメールが送信される。
【0118】
上述したように、1次検索条件に従って検索処理された結果を2次検索条件に基づき評価した結果が、2次検索条件に適合しない旨の場合は、図9に示すGUI200の結果204の項目の欄に示すように、「ビューワー」、「承認依頼」、「確認依頼」のいずれかの結果レベルが表示されるので、当該検索操作したユーザ(オペレータ)は、1次検索条件および2次検索条件による検索処理の結果を視覚的に確認することができる。
【0119】
また、図9に示すGUI200の結果204の項目に結果レベル「OK」が表示されている検索結果のものについては、出力可能であることが保証されているので、当該検索操作したユーザ(オペレータ)は、該当する図面については所定の作業、例えば該当する図面を印刷処理する操作作業に移行することができる。
【0120】
本実施の形態では、1次検索条件に適合するとして検索された検索対象情報(図面)が、複数の2次検索条件に適合しない場合に、検索結果の行(セルの背景)を識別色で表示するとともに検索条件(図面番号などの検索条件の文字)を白抜きで表示するようにしているが、これに限定されることなく、検索結果の行(セルの背景)を識別色で点滅表示するようにしてもよい。この場合、検索結果の行(セルの背景)が識別色で点灯表示の場合には1つの2次検索条件に適合しないことを意味し、一方、検索結果の行(セルの背景)が識別色で点滅表示の場合は2つ以上の2次検索条件に適合しないことを意味する。
【0121】
図10は、情報検索装置1のハードウェア構成を示している。
【0122】
図10に示すように、情報検索装置1は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)410、ハードディスクなどの記憶装置420、RAM(Random Access Memory:随時書き込み読み出しメモリ)430、ROM(Read Only Memory:読み出し専用メモリ)440、入力装置450、表示装置460および通信I/F470を備えている。
【0123】
記憶装置420は、図1の出力可能保証条件/検索結果レベル定義記憶部50の機能を果たすものであり、出力可能保証条件および検索結果レベル定義情報300(図3参照)を格納している。
【0124】
また、記憶装置420は、図1の検索条件取得部10、検索実行部20、出力可能保証条件指定部30、出力可能保証条件/検索結果レベル定義設定部40、出力可能保証条件検索実行部60、検索結果レベル判定部70、およびアクション実行部90の各機能を実現させるプログラム、上述した情報検索処理の処理手順(図4参照)に対応するプログラムを含む所定のプログラム(情報検索プログラム)420Aを格納している。
【0125】
なお、情報検索プログラム420は、少なくとも次の(1)、(2)の処理過程を含んでいる。
【0126】
(1)第1の検索条件に従って検索された検索対象情報を、出力可能であることを保証する第2の検索条件(出力可能保証条件)を基に評価する評価処理過程。
【0127】
(2)上記評価処理過程により評価された結果を提示手段に提示させる提示処理過程。
【0128】
ROM440は、「ビューワー起動」、「承認依頼メール発送プログラム起動」、「出力確認依頼メール発送プログラム起動」の各アクションコマンド、これらのアクションコマンドに対応するソフトウェアあるいはプログラム(ビューワー、承認依頼メール発送プログラム、出力確認依頼メール発送プログラム)、承認依頼先のメールアドレス、出力確認依頼先のメールアドレスなどを記憶している。
【0129】
RAM430は、図1の検索結果レベル記憶部80の機能を果たすものであり、例えば図7や図8に示した結果レベル、識別色および結果レベル複数存在フラグを記憶する。
【0130】
また、RAM430は、記憶装置420から読み込まれた情報検索プログラム420A、ROM440から読み込まれたアクションコマンドやこれに対応するプログラム、検索処理の際に必要となる管理ユーザインタフェース、GUI200(例えば図2、図9参照)を記憶する。
【0131】
表示装置460は、1次検索条件の設定および検索処理(1次検索条件および2次検索条件に基づく検索処理)の結果の表示を行うためのGUI200(例えば図2、図9参照)、2次検索条件の設定を行うための管理ユーザインタフェースを表示する。
【0132】
入力装置450は、マウスなどのポインティングデバイスやキーボードで構成され、たとえばGUI200に対して1次検索条件の入力や、管理ユーザインタフェースに対しての2次検索条件の入力、GUI200のアクション205の項目に表示されたアクションボタンの指示を行う。
【0133】
CPU410は、情報検索装置1全体を統括的に制御するものであり、例えば、記憶装置420からRAM430へ情報検索プログラム420Aを読み込んで実行することで情報検索処理を実施する。この情報検索処理に際し、CPU410は、1次検索条件に適合する検索対象情報を、通信インタフェース(通信I/F)470を介して図1のデータベース120の機能を果たす外部記憶装置500から検索する。
【0134】
また、CPU410は、ROM440からRAM430へアクションコマンドやこれに対応するプログラムを読み込んで実行することにより、検索処理(評価処理)の結果として表示され指示されたアクションボタンに対応するアクションを実行する。
【0135】
本願明細書において、情報検索装置の各機能を実現し、上記情報検索処理の処理手順(図4参照)を示すプログラムを含む所定のプログラム(情報検索プログラム)を記録媒体としてのハードディスク等の記憶装置に記録する実施形態として説明したが、当該所定のプログラムを次のようにして提供することも可能である。
【0136】
すなわち、上記所定のプログラムをROMに格納しておき、CPUが、このプログラムをこのROMから主記憶装置へローディングして実行するようにしても良い。
【0137】
また、上記所定のプログラムを、DVD−ROM、CD−ROM、MO(光磁気ディスク)、フレキシブルディスク、などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布するようにしても良い。この場合、その記録媒体に記録されたプログラムを情報検索装置がインストールした後、このプログラムをCPUが実行するようにする。このプログラムのインストール先としては、RAM等のメモリやハードディスクなどの記憶装置がある。そして、情報検索装置は、必要に応じてこの記憶装置に記憶したプログラムを主記憶装置にローディングして実行する。
【0138】
さらには、情報検索装置を通信回線(例えばインターネット)を介してサーバ装置あるいはホストコンピュータ等のコンピュータと接続するようにし、当該情報検索装置が、サーバ装置あるいはコンピュータから上記所定のプログラムをダウンロードした後、このプログラムを実行するようにしても良い。この場合、このプログラムのダウンロード先としては、RAM等のメモリやハードディスクなどの記憶装置(記録媒体)がある。そして、当該情報検索装置が、必要に応じてこの記憶装置に記憶された上記プログラムを主記憶装置にローディングして実行するようにする。
【産業上の利用可能性】
【0139】
本発明は、図面、文書などの検索対象の情報を検索する情報検索装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0140】
【図1】実施の形態に係る情報検索装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態に係るグラフィックユーザインタフェースの一例を示す図である。
【図3】実施の形態に係る出力可能保証条件および検索結果レベルテーブルの一例を示す図である。
【図4】実施の形態に係る情報検索装置の検索処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態に係るグラフィックユーザインタフェースにおいて検索処理の結果が表示された様子を示す図である。
【図6】実施の形態に係るグラフィックユーザインタフェースにおいて検索処理の結果が表示された様子を示す図である。
【図7】実施の形態に係る検索結果レベル記憶部の記憶内容の一例を示す図である。
【図8】実施の形態に係る検索結果レベル記憶部の記憶内容の他の例を示す図である。
【図9】図8に示す検索結果レベル記憶部の記憶内容に基づき表示されたグラフィックユーザインタフェースを示す図である。
【図10】実施の形態に係る情報検索装置のハードウェア構成を示す構成図である。
【符号の説明】
【0141】
1 情報検索装置
10 検索条件取得部
20 検索実行部
30 出力可能保証条件指定部
40 出力可能保証条件/検索結果レベル定義設定部
50 出力可能保証条件/検索結果レベル定義記憶部
60 出力可能保証条件検索実行部
70 検索結果レベル判定部
80 検索結果レベル記憶部
90 アクション実行部
100 検索結果表示部
110 アクションボタン指示部
410 CPU
420 記憶装置
420A 情報検索プログラム
430 RAM
440 ROM
450 入力装置
460 表示装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報検索装置、情報検索プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一括して図面を出力する出図システムでは、一括出図の指示画面において上位の生産管理システムであるPDM(Product Data Management:製品情報管理)からの指示、あるいは顧客ごとの運用管理上の指示に基づく検索条件が指定されると、その検索条件に合致する図面を、図面を格納している例えばデータベースの中から検索し、この検索によりヒットした図面を出力対象としている。
【0003】
ところで、上記出図システムにおいては、上述した指示に基づく出図が必ずしも必要とされている出図でないケースが運用上発生することが知られており、例えば、図面番号の版指定において、指定された版が改訂され最新版の図面が存在するにもかかわらず、指示された版つまり旧版の図面を出力することがある。
【0004】
なお、検索する装置あるいはシステムとしては、特許文献1から特許文献3に記載されたものが知られている。
【特許文献1】特開平06−068153号公報
【特許文献2】特開平07−302267号公報
【特許文献3】特開2005−332338号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ユーザによって指定された第1の検索条件に適合するとして検索された検索対象情報を、出力可能であることを保証する第2の検索条件を基に評価することのできる情報検索装置、情報検索プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の情報検索装置は、ユーザによって指定された第1の検索条件に適合するとして検索された検索対象情報を、出力可能であることを保証する第2の検索条件を基に評価する評価手段と、前記評価手段による評価の結果を提示する提示手段と、を有することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、前記第2の検索条件を設定する検索条件設定手段と、前記設定された第2の検索条件を記憶する検索条件記憶手段と、を備え、前記評価手段は、前記検索条件記憶手段に記憶されている第2の検索条件に基づき前記検索対象情報を評価する、ことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、前記提示手段は、前記評価手段による前記検索対象情報の評価の結果が前記第2の検索条件に適合しない旨のときは、当該検索対象情報の評価の結果を区別して表示する、ことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、前記提示手段は、前記評価手段による前記検索対象情報の評価の結果が前記第2の検索条件に適合しない旨のときは、当該検索対象情報の評価の結果を区別して表示するとともに、当該検索対象情報の評価の結果に対応して前記第2の検索条件に適合しなかったことに起因して実行される所定の機能を示す機能情報を表示し、前記提示手段に表示された前記機能情報に対応する所定の機能を実行させる指示を行う指示手段と、前記指示手段による指示が実施されたときに、前記所定の機能を実行する実行手段と、を備える、ことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、前記第2の検索条件に関する属性の属性値に応じて、評価の結果に関するレベルを示す情報、視覚的に表示する場合の当該表示態様を示す情報、所定の機能を示す機能情報を設定する設定手段、を備え、前記提示手段は、前記評価手段による前記検索対象情報の評価の結果に対応する前記属性値に応じて、前記設定手段によって設定された情報を表示する、ことを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、上記請求項5に記載の発明において、前記提示手段に表示された前記機能情報に対応する所定の機能を実行させる指示を行う指示手段と、前記指示手段による指示が行われたときに、前記所定の機能を実行する実行手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、上記請求項1〜6の何れか一項に記載の発明において、前記第2の検索条件は、予め設定される複数の検索条件から構成され、前記複数の検索条件の全部または一部に関して前記評価手段による評価処理のときに適用すべきか否かを指定する検索条件指定手段、を更に備え、前記評価手段は、前記検索条件指定手段によって指定された第2の検索条件に基づき、前記第1の検索条件に従って検索された検索対象情報を評価する、ことを特徴とする。
【0013】
上記課題を解決するため、請求項8に記載の本発明の情報検索プログラムは、第1の検索条件に従って検索された検索対象情報を、出力可能であることを保証する第2の検索条件を基に評価する評価処理過程と、前記評価処理過程により評価された結果を提示手段に提示させる提示処理過程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の発明によれば、ユーザによって指定された第1の検索条件に適合するとして検索された検索対象情報を、出力可能であることを保証する第2の検索条件を基に評価し、この評価した結果を提示することができる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、検索条件記憶手段に記憶されている第2の検索条件に基づき、ユーザによって指定された第1の検索条件に適合するとして検索された検索対象情報を評価し、この評価した結果を提示することができる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、第1の検索条件に適合するとして検索された検索対象情報が第2の検索条件に適合しないと評価されたときは、当該検索対象情報の評価の結果を視覚的に強調して表示することができる。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、第1の検索条件に適合するとして検索された検索対象情報が第2の検索条件に適合しないと評価されたときに表示される機能情報が指示されたときに、所定の機能を実行することができる。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、検索対象情報の評価の結果に対応し第2の検索条件に関する属性の属性値に応じて、評価の結果に関するレベルを示す情報、視覚的に表示する場合の当該表示態様を示す情報、所定の機能を示す機能情報を表示することができる。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、第2の検索条件に関する属性の属性値に応じて表示される機能情報が指示されたときに、所定の機能を実行することができる。
【0020】
請求項7記載の発明によれば、複数の第2の検索条件の中の検索条件指定手段によって指定された全部または一部の第2の検索条件に基づき、第1の検索条件に従って検索された検索対象情報を評価することができる。
【0021】
請求項8記載の発明によれば、ユーザによって指定された第1の検索条件に適合するとして検索された検索対象情報を、出力可能であることを保証する第2の検索条件を基に評価し、この評価した結果を表示手段に提示させるソフトウェアを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0023】
図1は、実施の形態に係る情報検索装置の機能構成を示している。
【0024】
情報検索装置1は、図1に示すように、検索条件取得部10、検索実行部20、出力可能保証条件指定部30、出力可能保証条件/検索結果レベル定義設定部40、出力可能保証条件/検索結果レベル定義記録部50、出力可能保証条件検索実行部60、検索結果レベル判定部70、検索結果レベル記憶部80、アクション実行部90、検索結果表示部100、およびアクションボタン指示部110を備えている。
【0025】
この情報検索装置1は、検索条件に従って、検索対象の情報(データ)が格納されているデータベース120を検索し、この検索した結果を提示する。
【0026】
本実施の形態では、情報検索装置1は、検索対象の情報としての図面情報(図面データ)を検索する装置を想定している。しかし、検索対象の情報は、図面情報に限定されるとなく、文書情報などその種類は問わない。
【0027】
検索条件取得部10は、ユーザによって設定される例えば図面番号、版番号、ベンダー名などの一次検索条件(第1の検索条件)を取得する。
【0028】
検索実行部20は、検索条件取得部10で取得された一次検索条件に従ってデータベース120を検索する。
【0029】
検索結果表示部100は、検索実行部20による検索処理の結果を表示する部分であり、例えば図2に示すグラフィックユーザインタフェース(以下、「GUI」という)を表示する。
【0030】
GUI200は、図2に示すように、図面番号201、版番号202、ベンダー名203、結果(検索結果)204、アクション205の各項目を有している。
【0031】
図2において、図面番号201、版番号202およびベンダー名203の各項目には、それぞれ図面番号、版番号およびベンダー名が設定され、これらの設定内容が第1の検索条件となる。
【0032】
結果(検索結果)204の項目には、検索実行部20による検索処理の結果として「OK」、「CHK」および「NG」のいずれかが表示される。
【0033】
アクション205の項目には、検索実行部20による検索処理の結果に応じて所定のアクションボタンが表示される。例えば、その検索処理の結果が、「CHK」または「NG」の場合に、所定のアクションに対応するアクションボタンが表示される。具体的には、「CHK」の場合には「ビューワー」ボタンまたは「確認依頼」ボタンが表示され、「NG」の場合は「承認依頼」ボタンが表示される。
【0034】
ちなみに図2においては、検索条件領域206に7つの1次検索条件が設定されている。
【0035】
ところで、図2のGUI200の「出力可能保証条件」ボタン210が選択(押下)されると、図示しない表示装置に図示しない管理ユーザインタフェースが表示され、ユーザはその管理ユーザインタフェースを用いて2次検索条件に関する情報を設定することができる。また「チェック」ボタン220を選択(押下)することにより、検索実行部20による1次検索処理および出力可能保証条件検索実行部60による2次検索処理が実行されるようになっている。
【0036】
出力可能保証条件指定部30は、後述する出力可能保証条件(第2の検索条件)の任意の項目(第2の検索条件)の選択を行うユーザインタフェースの機能を果たす。ユーザが入力装置(図示せず)を操作することにより、出力可能保証条件指定部30による任意の項目(第2の検索条件)が選択される。この出力可能保証条件指定部30は、上記検索条件指定手段の機能を果たす。
【0037】
出力可能保証条件/検索結果レベル定義設定部40は、出力可能であることを保証する条件を示す出力可能保証条件(第2の検索条件)および検索結果レベルを定義する管理ユーザインタフェースの機能を果たす。
【0038】
また、出力可能保証条件/検索結果レベル定義設定部40は、上記検索条件設定手段の機能を果たすとともに、後述する「結果レベル」、「識別色」、「アクション」を設定する上記設定手段の機能を果たす。
【0039】
上述したGUI200の「出力可能保証条件」ボタン210が選択(押下)されると、出力可能保証条件/検索結果レベル定義設定部40は、出力可能保証条件および検索結果レベルを定義するための管理ユーザインタフェース(図示せず)を表示装置(図示せず)に表示させる。
【0040】
そして、管理者は、表示された管理ユーザインタフェース(図示せず)に所定の情報(出力可能保証条件および検索結果レベル)を設定して、出力可能保証条件および検索結果レベルを定義する。この出力可能保証条件および検索結果レベルの定義内容の一例を、図3に示す。
【0041】
図3に示す出力可能保証条件および検索結果レベルの定義内容(以下、「出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル」という)300は、条件選択設定301、出力可能保証条件名302、属性名303、評価順位304、必須設定305、属性値306、結果レベル307、識別色308、アクションラベル309、アクション310の各項目を有している。
【0042】
図3において、条件選択設定301の項目には、例えば「出図承認」および「改訂要求」の属性名に対応する項目(出力可能保証条件)に対応して、出力可能保証条件指定部30によって出力可能保証条件を適用すべきか否かを示す旨が任意に設定される。なお、「最新版保証」の属性名に対応する項目(出力可能保証条件)に関しては、必須の条件(必ず適用される出力可能保証条件)であるので、出力可能保証条件指定部30によって出力可能保証条件を適用しない旨を設定することはできないようになっている。
【0043】
出力可能保証条件名302の項目には、図面にかかわる事象(時間の経過に伴って発生する事象)例えば図面の改版、出図の承認、図面の改訂にそれぞれ対応する条件の名称としての「最新版保証」、「出図承認」、「改訂要求」が含まれている。
【0044】
本実施の形態において、出力可能保証条件名「最新版保証」の2次検索条件は、最新版の図面であることを保証する条件(以下「最新版保証条件」とう)を意味し、出力可能保証条件名「出図承認」の2次検索条件は出図に関して承認されていること(承認済みであること)を保証する条件(以下「出図承認条件」という)を意味し、出力可能保証条件名「改訂要求」の2次検索条件は図面の改訂に関して確認されていること(改訂要求がないこと)を保証する条件(以下「改訂要求条件」という)を意味する。
【0045】
属性名303の項目は、上述した出力可能保証条件名「最新版保証」、「出図承認」、「改訂要求」のそれぞれに対応する属性の名前が記述されている。
【0046】
評価順位304の項目には、評価の順位が設定され、例えば「最新版保証」、「出図承認」および「改訂要求」の各出力可能保証条件名に対応して1位、2位および3位の順位が設定される。
【0047】
必須設定305の項目には、「最新版保証」の出力可能保証条件名に対応して「必須」が、また「出図承認」および「改訂要求」の出力可能保証条件名に対応して「任意」が設定されている。この場合、検索処理のときに、「最新版保証」の出力可能保証条件は必須なので必ず適用され、「出図承認」および「改訂要求」の出力可能保証条件に関しては、条件選択設定301の項目において「適用すべき旨」が設定されている場合のみ、適用される。
【0048】
属性値306の項目には、最新版保証条件、出図承認条件および改訂要求条の2次検索条件に対応して「True」と「False」とが設定されている。
【0049】
結果レベル307の項目には、最新版保証条件に対応して、属性値「True」のときは2次検索条件に適合する旨を示す「OK」が、属性値「False」のときは2次検索条件に適合せずチェック(確認)が必要である旨を示す「要チェック」がそれぞれ設定されている。また、出図承認条件に対応して、属性値「True」のときは「OK」が、属性値「False」のときは2次検索条件に適合しない旨を示す「NG」がそれぞれ設定されている。さらに改訂要求条件に対応して、属性値「True」のときは「要チェック」が、属性値「False」のときは「OK」がそれぞれ設定されている。
【0050】
上述した「OK」、「要チェック」および「NG」は、評価の結果に関するレベルを示す情報(結果レベル)を意味する。
【0051】
識別色308の項目には、最新版保証条件にかかわる属性値「False」に対応して「黄色」が、また出図承認条件にかかわる属性値「False」に対応して「赤色」が、さらに改訂要求条にかかわる属性値「True」に対応して「青色」が、それぞれ設定されている。なお、これらの2次検索条件にかかわる前記属性値以外の属性値に対応して「なし」が設定され、色の指定は行われない。
【0052】
上述した「黄色」、「赤色」および「青色」は、それぞれ視覚的に表示する場合の当該表示態様を示す情報(識別色)を意味する。
【0053】
アクションラベル309の項目には、最新版保証条件にかかわる属性値「True」に対応して「NULL」が、また属性値「False」に対応して「ビューワー」がそれぞれ設定されている。また、出図承認条件にかかわる属性値「True」に対応して「NULL」が、また属性値「False」に対応して「承認依頼」がそれぞれ設定されている。さらに改訂要求条件にかかわる属性値「True」に対応して「確認依頼」が、また属性値「False」に対応して「なし」がそれぞれ設定されている。
【0054】
上述した「ビューワー」、「承認依頼」および「確認依頼」は、それぞれ所定の機能を示す機能情報(アクションラベル)を意味する。
【0055】
アクション310の項目は、最新版保証条件にかかわる属性値「False」、結果レベル「要チェック」、識別色「黄色」に対応して「ビューワー起動」(ビューワー起動のためのコマンド)が設定されている。また、出図承認条件にかかわる属性値「False」、結果レベル「NG」、識別色「赤色」に対応して「承認依頼メール発送プログラム起動」(承認依頼メール発送プログラム起動のためのコマンド)が設定されている。さらに改訂要求条件にかかわる属性値「True」、結果レベル「要チェック」、識別色「青色」に対応して「出力確認依頼メール発送プログラム起動」(出力確認依頼メール発送プログラム起動のためのコマンド)が設定されている。ちなみに、ビューワーは、画像ファイルなどの内容を確認すためのソフトウェアである。このアクション310は、コマンド(アクションコマンド)を指定するユーザインタフェース(UI)の機能を果たす。
【0056】
上述したアクションラベル「ビューワー」に対応するアクションコマンド「ビューワー」、アクションラベル「承認依頼」に対応するアクションコマンド「承認依頼メール発送プログラム起動」、アクションラベル「確認依頼」に対応するアクションコマンド「出力確認依頼メール発送プログラム起動」は、それぞれ所定の機能を意味する。
【0057】
本実施の形態では、図示しない管理ユーザインタフェースは、図3に示す出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300の項目301から項目310に対応する複数(この例では10)の項目を有するインタフェースになっている。この管理ユーザインタフェースにおいては、項目301以外の項目302〜310に対応する9つの項目ついては例えば管理者によって設定され、個々のユーザは項目301に対応する項目についてのみ設定すればよいようになっている。なお、管理者が項目301のデフォルト値を設定できてもよい。
【0058】
再度、図1を参照して説明すると、出力可能保証条件/検索結果レベル定義記録部50は、出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル(出力可能保証条件および検索結果レベルの定義情報)300を保持する。この出力可能保証条件/検索結果レベル定義記録部50は、上記検索条件記憶手段の機能を果たす。
【0059】
出力可能保証条件検索実行部60は、複数(この例では3つ)の2次検索条件のうち必須の2次検索条件および出力可能保証条件指定部30により任意に選択された2次検索条件に従って検索を行う。つまり出力可能保証条件実行部60は、検索実行部20が1次検索条件に従って検索処理した結果を2次検索条件に基づき評価する。この出力可能保証条件実行部60は、上記評価手段の機能を果たす。
【0060】
つまり、出力可能保証条件検索実行部60による評価の結果として属性値「True」または属性値「False」を出力する。
【0061】
検索結果レベル判定部70は、出力可能保証条件検索実行部60による評価の結果、および出力可能保証条件/検索結果レベル定義記憶部50に定義されている定義内容つまり図3に示す出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300を基づき、結果レベルおよび識別色を判定する。
【0062】
検索結果レベル判定部70は、前記評価の結果としての属性値(属性値「True」または属性値「False」)に応じて、結果レベル307の項目に設定されたレベルつまり2次検索条件に適合する旨を示す「OK」、2次検索条件に適合せずチェック(確認)が必要である旨を示す「要チェック」、2次検索条件に適合しない旨を示す「NG」のいずれであるかを判定するとともに、識別色308の項目に設定された識別色「黄色」、「赤色。」および「青色」の何れであるかを判定する。
【0063】
また、検索結果レベル判定部70は、1つの一次検索条件に適合して検索された検索対象情報(図面)に関して、複数の2次検索条件に基づく評価の結果に対応して複数の結果レベルおよび識別色を判定した場合に、これら複数の結果レベルおよび識別色を判定したことを意味するフラグ(結果レベル複数存在フラグ)の値を「1」に設定する。
【0064】
検索結果レベル記憶部80は、検索結果レベル判定部70によって判定された結果レベル、識別色および結果レベル複数存在フラグを記憶する。
【0065】
例えば、出力可能保証条件(2次検索条件)が、最新版保証条件の場合のときは属性値「False」に対応する結果レベル「要チェック」および識別色「黄色」を、また出図承認条件の場合のときは属性値「False」に対応する結果レベル「NG」および識別色「赤色」を、さらに改訂要求条件の場合のときは属性値「True」に対応する結果レベル「要チェック」および識別色「青色」を、それぞれ記憶する。
【0066】
また、検索結果レベル記憶部80には、アクションラベルの情報も記憶されるようになっている。すなわち、検索結果レベル記憶部80には、GUI200の結果204およびアクション105の各項目の表示内容(評価結果)にかかわる情報、結果レベル、識別色および結果レベル複数存在フラグ、アクションラベルの情報が記憶される。
【0067】
アクションボタン指示部110は、図2に示すGUI200のアクション205の項目に検索処理の結果として表示され、図3に示す出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300のアクションラベル309の項目に設定されたアクションラベルに対応するコマンドボタン、例えばたコマンドボタン「ビューワー」、「承認依頼」、「確認依頼」の中で、起動させたいコマンドに対応するコマンドボタンを指示する。アクションボタン指示部110は、上記指示手段の機能を果たす。
【0068】
アクション実行部90は、アクションボタン指示部110によって指示されたアクションボタンに対応するコマンド(アクションコマンド)を起動する。このアクション実行部90は、上記実行手段の機能を果たす。
【0069】
本実施の形態では、最大3つの出力可能保証条件名「最新版保証」、「出図承認」、「改訂要求」に対応する「最新版保証条件」、「出図承認条件」および「改訂要求条件」の3つの2次検索条件(第2の検索条件)が設定可能になっている。もちろん、4以上の2次検索条件が設定可能になるように検索条件の項目を追加するようにしてもよい。
【0070】
また、本実施の形態では、個々のユーザ(オペレータ)は、管理ユーザインタフェースにおいて、出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300の項目301に対応する項目についてのみ設定する構成になっているが、これに限定されることなく、次のようにしてもよい。
【0071】
すなわち、個々のユーザは、管理ユーザインタフェースにおいて、例えば出力可能保証条件名302、アクション310の各項目に関しては、それぞれの項目に対応して用意された複数の選択肢の中から所望の選択肢を選択し設定する。
【0072】
この場合、選択された所望の選択肢としての出力可能保証条件名が決定されることで、これに対応する属性名が出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300の項目303に対応する項目に設定されるとともに、その属性の属性値「True」,「False」が出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300の項目306に対応する項目に設定されるようにする。
【0073】
そして、管理ユーザインタフェースにおいて、出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300の項目301,304,305,307,308,309に対応する複数の項目については、個々のユーザが任意の情報を設定するようにする。もちろん、管理ユーザインタフェースにおいて、上記出力可能保証条件名302に対応する項目において設定された単数または複数の出力可能保証条件名の出力可能保証条件(2次検索条件)に対して、上記必須設定305に対応する項目には全て任意を示す旨を設定するようにしてもよい。
【0074】
次に、情報検索装置1による検索処理について、図4を参照して説明する。
【0075】
図4はその検索処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0076】
ここでは、図2に示すGUI200、および図3に示す出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300に基づき検索処理が実施されるものとする。
【0077】
上述したGUI200(図2参照)がディスプレイなどの表示装置(図示せず)に表示されている状態で、「チェック」220が押下されると、検索条件取得部10は、そのGUI200の検索条件領域206に記載されている1次検索条件つまり図面番号、版番号、ベンダー名などの1次検索条件を取得し(ステップS101)、これら取得した(読み込んだ)1次検索条件を検索実行部20へ出力する。
【0078】
本実施の形態では、検索条件領域206の先頭の行に記載されている1次検索条件から最終の行に記載されている1次検索条件へと順に、当該1次検索条件に従って検索処理が実施されるようになっている。
【0079】
したがって、ステップS101では、最初に図面番号「DWG001」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]の1次検索条件が取得される。
【0080】
検索実行部20は、その1次検索条件に従ってデータベース120を検索し(ステップS102)、この検索した結果としての検索対象情報を出力可能保証条件検索実行部60に渡して2次検索条件での検索処理を依頼する。
【0081】
出力可能保証条件検索実行部60は、出力可能保証条件/検索結果レベル定義記録部50に2次検索条件情報が記憶されているか否か、つまり出力可能保証条件の指定があるか否かを判断し(ステップS103)、2次検索条件情報が出力可能保証条件/検索結果レベル定義記録部50に記憶されているので、出力可能保証条件の指定があると判断した場合は、出力可能保証条件/検索結果レベル定義記録部50から出力可能保証条件/検索結果レベルテーブル300を読み込む(ステップS104)。
【0082】
出力可能保証条件検索実行部60は、読み込んだ出力可能保証条件/検索結果レベルテーブル300の優先順位304の項目に設定されている優先順位に基づく2次検索条件(属性名303の項目に設定されている属性名に対応する2次検索条件)に従って、検索実行部20から渡された検索処理の結果を検索し(ステップS105)、この検索処理の結果を検索結果レベル判定部70へ出力する。
【0083】
すなわち、出力可能保証条件検索実行部60は、優先順位304の項目に設定されている優先順位に従って、属性名303に設定されている属性名に対応する2次検索条件に基づき、検索実行部20から渡された検索処理の結果(検索対象情報)を評価し、この評価した結果、換言すれば属性値を検索結果レベル判定部70へ出力する。
【0084】
ここで、2次検索条件に基づき検索対象情報を評価した結果、その検索対象情報が2次検索条件に適合する場合には属性値「True」が、一方、その検索対象情報が2次検索条件に適合しない場合は属性値「False」が、それぞれ検索結果レベル判定部70に向けて出力される。
【0085】
例えば、優先順位が1位であり必須の検索条件である出力可能保証条件名「最新版保証」の最新版保証条件(2次検索条件)に基づき上記検索対象情報が評価され、この検索対象情報が、最新版保証条件(2次検索条件)に適合する場合には属性値「True」が、一方、2次検索条件に適合しない場合は属性値「False」が、それぞれ検索結果レベル判定部70に向けて出力される。
【0086】
出力可能保証条件検索実行部60による評価処理の結果(評価結果)としての属性値を受け取った検索結果レベル判定部70は、出力可能保証条件/検索結果レベル定義記録部50から出力可能保証条件/検索結果レベルテーブル300を読み込み、この出力可能保証条件/検索結果レベルテーブル300と前記評価結果としての属性値とを基に、検索結果はOKであるか否か(検索結果レベル=OKであるか否か)つまり前記評価結果としての属性値に対応して結果レベル307の項目に「OK」が設定されているか否かを判断する(ステップS106)。
【0087】
次に、検索結果レベル判定部70は、ステップS106において、前記評価結果としての属性値に対応して、結果レベル307の項目に「要チェック」または「NG」が設定されているので、結果レベル=OKではないと判断した場合は、検索結果レベル記憶部80の記憶内容(フラグ情報)を参照して、既に結果レベルの設定はあるか否かを判断する(ステップS107)。
【0088】
ここで、検索結果レベル記憶部80に結果レベルおよび識別色が記憶されている場合には結果レベルの設定があると判断され、一方、検索結果レベル記憶部80に結果レベルおよび識別色が記憶されていない場合は結果レベルの設定はなしであると判断される。
【0089】
さて、検索結果レベル判定部70は、ステップS107において既に結果レベルの設定はないと判断した場合には、ステップS106で判定した結果レベル(「要チェック」または「NG」)、およびその結果レベルに対応する識別色308の項目に設定されている色情報を検索結果レベル記憶部80に格納し(ステップS108)、一方、ステップS107において既に結果レベルの設定があると判断した場合は、フラグ情報(結果レベル複数存在フラグ)=1とする(ステップS109)。
【0090】
例えば、優先順位が1位であり必須の検索条件である出力可能保証条件名「最新版保証」の最新版保証条件(2次検索条件)に基づき上記検索対象情報が評価された場合、当該最新版保証条件(2次検索条件)が最初の2次検索条件であるので、検索結果レベル記憶部80には未だ結果レベルが記憶されていないことになり、ステップS108の処理が実行される。この場合、検索レベル「要チェック」および識別色「黄色」が検索結果レベル記憶部80に記憶される。
【0091】
検索結果レベル判定部70は、ステップS106において結果レベル=OKであると判断した場合は、その結果レベル(OK)を検索結果レベル記憶部80に格納する(ステップS110)。
【0092】
そして、読み込んだ出力可能保証条件/検索結果レベルテーブル300の出力可能保証条件名に対応する2次検索条件のうち、必須の2次検索条件、任意に設定された2次検索条件について、条件ごとに、ステップS105からステップS110の処理が繰り返し実施される。
【0093】
すなわち、実施の形態では、優先順位が1位である出力可能保証条件名「最新版保証」の最新版保証条件(2次検索条件)は、必須の検索条件であるので評価処理において適用される。
【0094】
また、優先順位が2位である出力可能保証条件名「出図承認」の出図承認条件(2次検索条件)、および優先順位が3位である出力可能保証条件名「改訂要求」の改訂要求条件(2次検索条件)は、任意の検索条件であるものの出力可能保証条件/検索結果レベルテーブル300の条件選択設定301の項目で「適用すべき旨」が設定されているので(図3参照)、評価処理において適用される。
【0095】
なお、出図承認条件および改訂要求条件のうち何れかの2次検索条件に対応して上記「適用すべき旨」が設定されている場合には、当該2次検索条件のみが評価処理において適用される。しかし出図承認条件および改訂要求条件の何れにおいても上記「適用すべき旨」が設定されていない場合は、これらの2次検索条件は評価処理において適用されない。
【0096】
検索結果レベル判定部70は、2次検索条件毎の出力可能保証条件検索実行部60からの評価処理の結果(評価結果)としての属性値に基づくレベル判定処理が終了した場合はその旨を検索結果表示部100へ通知する。
【0097】
すると、検索結果表示部100は、検索レベル記憶部80を参照して、結果レベルおよび識別色の設定があるか否かを判断し(ステップS111)、結果レベルおよび識別色の設定がある場合は、結果レベル複数存在フラグ=1であるか否かを判断する(ステップS112)。
【0098】
検索結果表示部100は、ステップS112において結果レベル複数存在フラグ=1であると判断した場合には、検索結果の行を識別色で表示するとともに検索条件を白抜きで表示し(ステップS113)、一方、結果レベル複数存在フラグ=1ではないと判断した場合は、検索結果の行を識別色で表示する(ステップS114)。
【0099】
ここで、検索結果の行(セルの背景)が識別色で表示され、かつ検索条件(図面番号などの検索条件の文字)が白抜きで表示されるということは、1次検索条件に適合するとして検索された検索対象情報(図面)が、複数の2次検索条件に適合しないことを意味する。例えば、検索結果の行(セルの背景)が識別色「黄色」で表示され、かつ検索条件(図面番号などの検索条件の文字)が白抜きで表示されるということは、1次検索条件に適合するとして検索された検索対象情報(図面)が、最新版保証条件と、出図承認条件および改訂要求条件の少なくとも一方の条件とに適合しないこと(結果レベルが「NG」または「CHK]であること)を意味する。
【0100】
ステップS111において結果レベルおよび識別色の設定がないと判断した検索結果表示部100は、検索結果の行を通常の色で表示する(ステップS115)。
【0101】
ステップS113を終了した場合、ステップS114を終了した場合、ステップS115を終了した場合、検索実行部20は、全ての1次検索条件について検索処理(1次検索処理)を実施したか否かを判断し(ステップS116)、次の1次検索条件が存在する場合には、ステップS101に戻り、一方、全ての1次検索条件について検索処理を実施した場合はこの処理を終了する。
【0102】
次に、情報検索装置1による検索処理の具体例について、参照して説明する。
【0103】
図5は、図2に示す図面番号「DWG001」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]の1次検索条件に対応して、検索実行部20が当該1次検索条件に従って検索処理した結果を、出力可能保証条件検索部60が図3に示す出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300に基づき評価した結果を示している。
【0104】
すなわち、図面番号「DWG001」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]の1次検索条件に適合した検索対象情報(図面)の評価の結果として、結果204に「OK」が表示されている。これは、当該検索対象情報(図面)は最新版であることが保証されていることを意味する。
【0105】
図6は、図面番号「DWG003」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]の1次検索条件に対応して、検索実行部20が当該1次検索条件に従って検索処理した結果を、出力可能保証条件検索部60が図3に示す出力可能保証条件および検索結果レベルテーブル300に基づき評価した結果を示している。
【0106】
すなわち、図面番号「DWG003」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]の1次検索条件に適合した検索対象情報(図面)の評価の結果として、結果204に「CHK」が表示され、アクション205にアクションボタン「ビューワー」が表示されている。これは、当該検索対象情報(図面)は旧版であり、最新版のものが存在するので今回検索された検索対象情報(図面)を確認する必要があることを意味する。
【0107】
ここで、図6に示すGUI200の表示状態での、検索結果レベル記憶部80に記憶されている結果レベル、識別色および結果レベル複数存在フラグ、アクションラベルの情報の一例を、図7(a)に示す。
【0108】
図6に示す例の図面番号「DWG001」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]の1次検索条件に適合した図面に関し、最新版としての例えば版番号「3」の図面が存在する場合、検索結果レベル記憶部80には、図7(a)に示すように、図面番号「DWG003」に対応して、最新版保証条件のみに関して、結果レベル「CHK]、識別色「黄色」、アクションラベル「ビューワー」がそれぞれ記憶される。
【0109】
ここで、図6に示す例の図面番号「DWG003」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]の1次検索条件に適合した図面が、出図承認が行われていない図面(版番号「1」であり改訂要求はされていない図面)の場合、検索結果レベル記憶部80には、図7(b)に示すように、図面番号「DWG003」に対応して、出図依頼条件のみに関して、結果レベル「NG」、識別色「赤色」、アクションラベル「承認依頼」がそれぞれ記憶される。
【0110】
そのため、図7(b)に示す内容に基づきGUI200が表示されたときは、図面番号「DWG003」が記載されている行(検索結果の行)が指定された識別色「赤色」で表示される。
【0111】
次に、図6に示す例の図面番号「DWG003」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]の1次検索条件に適合した図面に関し、最新版としての例えば版番号「3」の図面が存在し、かつ当該1次検索条件に適合した図面が版番号「1」の図面であるものの当該図面にかかわる出図承認が行われていない場合(最新版保証条件に対応して結果レベルは「CHK」、出図承認条件に対応して結果レベルは「NG]の場合)、検索結果レベル記憶部80には、図7(c)に示すように、図面番号「DWG003」に対応して、優先順位が「1位」の最新版保証条件に関して、結果レベル「CHK」、識別色「黄色」、アクションラベル「ビューワー」、および結果レベル複数フラグの値「1」がそれぞれ記憶される。
【0112】
そのため、図7(c)に示す内容に基づきGUI200が表示されたときは、例えば図6に示す内容で、かつ図面番号「DWG003」が記載されている行(検索結果の行)が指定された識別色「黄色」で表示され、しかも図面番号「DWG003」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]を含む1次検索条件の文字が例えば白抜きで表示される。
【0113】
ところで、図2に示すGUI200の検索条件領域206に記載されている7つの1次検索条件について2次検索処理も含めて検索処理が終了した場合の、検索結果レベル記憶部80の記憶内容が、図8に示す内容であるとする。その検索結果レベル記憶部80の記憶内容に基づきGUI200が表示されたときは、例えば図9に示す表示内容となる。
【0114】
この図9に示すGUI200のアクション205の項目に表示されているアクションボタン「ビューワー」がアクションボタン指示部110によって指示されると、アクション実行部90は、指示されたアクションボタンに対応するアクションコマンド「ビューワー起動」を実行する。これにより、図面番号「DWG003」、版番号「1」およびベンダー名「FFFXXX]の1次検索条件に適合する検索対象情報(図面)の内容が、表示装置(図示せず)に表示される。
【0115】
その検索操作を行ったユーザ(オペレータ)は、起動されたアクションコマンド「ビューワー(画像ファイルなどの内容を確認すためのソフトウェア)」が実行されることで表示装置(図示せず)に表示された図面の内容を確認することができる。
【0116】
また、図9に示すGUI200のアクション205の項目に表示されているアクションボタン「承認依頼」あるいは「確認依頼」がアクションボタン指示部110によって指示されると、アクション実行部90は、指示されたアクションボタンに対応するアクションコマンド「承認依頼メール発送プログラム起動」あるいは「出力確認依頼メール発送プログラム起動」を実行する。
【0117】
これにより、起動されたアクションコマンド「承認依頼メール発送プログラム」あるいは「出力確認依頼メール発送プログラム」の実行により、予め設定された承認依頼先のメールアドレス宛てに該当する図面に関しての承認依頼のメールが送信されるか、あるいは出力確認依頼先のメールアドレス宛てに該当する図面に関しての出力確認依頼のメールが送信される。
【0118】
上述したように、1次検索条件に従って検索処理された結果を2次検索条件に基づき評価した結果が、2次検索条件に適合しない旨の場合は、図9に示すGUI200の結果204の項目の欄に示すように、「ビューワー」、「承認依頼」、「確認依頼」のいずれかの結果レベルが表示されるので、当該検索操作したユーザ(オペレータ)は、1次検索条件および2次検索条件による検索処理の結果を視覚的に確認することができる。
【0119】
また、図9に示すGUI200の結果204の項目に結果レベル「OK」が表示されている検索結果のものについては、出力可能であることが保証されているので、当該検索操作したユーザ(オペレータ)は、該当する図面については所定の作業、例えば該当する図面を印刷処理する操作作業に移行することができる。
【0120】
本実施の形態では、1次検索条件に適合するとして検索された検索対象情報(図面)が、複数の2次検索条件に適合しない場合に、検索結果の行(セルの背景)を識別色で表示するとともに検索条件(図面番号などの検索条件の文字)を白抜きで表示するようにしているが、これに限定されることなく、検索結果の行(セルの背景)を識別色で点滅表示するようにしてもよい。この場合、検索結果の行(セルの背景)が識別色で点灯表示の場合には1つの2次検索条件に適合しないことを意味し、一方、検索結果の行(セルの背景)が識別色で点滅表示の場合は2つ以上の2次検索条件に適合しないことを意味する。
【0121】
図10は、情報検索装置1のハードウェア構成を示している。
【0122】
図10に示すように、情報検索装置1は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)410、ハードディスクなどの記憶装置420、RAM(Random Access Memory:随時書き込み読み出しメモリ)430、ROM(Read Only Memory:読み出し専用メモリ)440、入力装置450、表示装置460および通信I/F470を備えている。
【0123】
記憶装置420は、図1の出力可能保証条件/検索結果レベル定義記憶部50の機能を果たすものであり、出力可能保証条件および検索結果レベル定義情報300(図3参照)を格納している。
【0124】
また、記憶装置420は、図1の検索条件取得部10、検索実行部20、出力可能保証条件指定部30、出力可能保証条件/検索結果レベル定義設定部40、出力可能保証条件検索実行部60、検索結果レベル判定部70、およびアクション実行部90の各機能を実現させるプログラム、上述した情報検索処理の処理手順(図4参照)に対応するプログラムを含む所定のプログラム(情報検索プログラム)420Aを格納している。
【0125】
なお、情報検索プログラム420は、少なくとも次の(1)、(2)の処理過程を含んでいる。
【0126】
(1)第1の検索条件に従って検索された検索対象情報を、出力可能であることを保証する第2の検索条件(出力可能保証条件)を基に評価する評価処理過程。
【0127】
(2)上記評価処理過程により評価された結果を提示手段に提示させる提示処理過程。
【0128】
ROM440は、「ビューワー起動」、「承認依頼メール発送プログラム起動」、「出力確認依頼メール発送プログラム起動」の各アクションコマンド、これらのアクションコマンドに対応するソフトウェアあるいはプログラム(ビューワー、承認依頼メール発送プログラム、出力確認依頼メール発送プログラム)、承認依頼先のメールアドレス、出力確認依頼先のメールアドレスなどを記憶している。
【0129】
RAM430は、図1の検索結果レベル記憶部80の機能を果たすものであり、例えば図7や図8に示した結果レベル、識別色および結果レベル複数存在フラグを記憶する。
【0130】
また、RAM430は、記憶装置420から読み込まれた情報検索プログラム420A、ROM440から読み込まれたアクションコマンドやこれに対応するプログラム、検索処理の際に必要となる管理ユーザインタフェース、GUI200(例えば図2、図9参照)を記憶する。
【0131】
表示装置460は、1次検索条件の設定および検索処理(1次検索条件および2次検索条件に基づく検索処理)の結果の表示を行うためのGUI200(例えば図2、図9参照)、2次検索条件の設定を行うための管理ユーザインタフェースを表示する。
【0132】
入力装置450は、マウスなどのポインティングデバイスやキーボードで構成され、たとえばGUI200に対して1次検索条件の入力や、管理ユーザインタフェースに対しての2次検索条件の入力、GUI200のアクション205の項目に表示されたアクションボタンの指示を行う。
【0133】
CPU410は、情報検索装置1全体を統括的に制御するものであり、例えば、記憶装置420からRAM430へ情報検索プログラム420Aを読み込んで実行することで情報検索処理を実施する。この情報検索処理に際し、CPU410は、1次検索条件に適合する検索対象情報を、通信インタフェース(通信I/F)470を介して図1のデータベース120の機能を果たす外部記憶装置500から検索する。
【0134】
また、CPU410は、ROM440からRAM430へアクションコマンドやこれに対応するプログラムを読み込んで実行することにより、検索処理(評価処理)の結果として表示され指示されたアクションボタンに対応するアクションを実行する。
【0135】
本願明細書において、情報検索装置の各機能を実現し、上記情報検索処理の処理手順(図4参照)を示すプログラムを含む所定のプログラム(情報検索プログラム)を記録媒体としてのハードディスク等の記憶装置に記録する実施形態として説明したが、当該所定のプログラムを次のようにして提供することも可能である。
【0136】
すなわち、上記所定のプログラムをROMに格納しておき、CPUが、このプログラムをこのROMから主記憶装置へローディングして実行するようにしても良い。
【0137】
また、上記所定のプログラムを、DVD−ROM、CD−ROM、MO(光磁気ディスク)、フレキシブルディスク、などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布するようにしても良い。この場合、その記録媒体に記録されたプログラムを情報検索装置がインストールした後、このプログラムをCPUが実行するようにする。このプログラムのインストール先としては、RAM等のメモリやハードディスクなどの記憶装置がある。そして、情報検索装置は、必要に応じてこの記憶装置に記憶したプログラムを主記憶装置にローディングして実行する。
【0138】
さらには、情報検索装置を通信回線(例えばインターネット)を介してサーバ装置あるいはホストコンピュータ等のコンピュータと接続するようにし、当該情報検索装置が、サーバ装置あるいはコンピュータから上記所定のプログラムをダウンロードした後、このプログラムを実行するようにしても良い。この場合、このプログラムのダウンロード先としては、RAM等のメモリやハードディスクなどの記憶装置(記録媒体)がある。そして、当該情報検索装置が、必要に応じてこの記憶装置に記憶された上記プログラムを主記憶装置にローディングして実行するようにする。
【産業上の利用可能性】
【0139】
本発明は、図面、文書などの検索対象の情報を検索する情報検索装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0140】
【図1】実施の形態に係る情報検索装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態に係るグラフィックユーザインタフェースの一例を示す図である。
【図3】実施の形態に係る出力可能保証条件および検索結果レベルテーブルの一例を示す図である。
【図4】実施の形態に係る情報検索装置の検索処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態に係るグラフィックユーザインタフェースにおいて検索処理の結果が表示された様子を示す図である。
【図6】実施の形態に係るグラフィックユーザインタフェースにおいて検索処理の結果が表示された様子を示す図である。
【図7】実施の形態に係る検索結果レベル記憶部の記憶内容の一例を示す図である。
【図8】実施の形態に係る検索結果レベル記憶部の記憶内容の他の例を示す図である。
【図9】図8に示す検索結果レベル記憶部の記憶内容に基づき表示されたグラフィックユーザインタフェースを示す図である。
【図10】実施の形態に係る情報検索装置のハードウェア構成を示す構成図である。
【符号の説明】
【0141】
1 情報検索装置
10 検索条件取得部
20 検索実行部
30 出力可能保証条件指定部
40 出力可能保証条件/検索結果レベル定義設定部
50 出力可能保証条件/検索結果レベル定義記憶部
60 出力可能保証条件検索実行部
70 検索結果レベル判定部
80 検索結果レベル記憶部
90 アクション実行部
100 検索結果表示部
110 アクションボタン指示部
410 CPU
420 記憶装置
420A 情報検索プログラム
430 RAM
440 ROM
450 入力装置
460 表示装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって指定された第1の検索条件に適合するとして検索された検索対象情報を、出力可能であることを保証する第2の検索条件を基に評価する評価手段と、
前記評価手段による評価の結果を提示する提示手段と、
を有することを特徴とする情報検索装置。
【請求項2】
前記第2の検索条件を設定する検索条件設定手段と、
前記設定された第2の検索条件を記憶する検索条件記憶手段と、
を備え、
前記評価手段は、
前記検索条件記憶手段に記憶されている第2の検索条件に基づき前記検索対象情報を評価する、
ことを特徴とする請求項1記載の情報検索装置。
【請求項3】
前記提示手段は、
前記評価手段による前記検索対象情報の評価の結果が前記第2の検索条件に適合しない旨のときは、当該検索対象情報の評価の結果を区別して表示する、
ことを特徴とする請求項1または2記載の情報検索装置。
【請求項4】
前記提示手段は、
前記評価手段による前記検索対象情報の評価の結果が前記第2の検索条件に適合しない旨のときは、当該検索対象情報の評価の結果を区別して表示するとともに、当該検索対象情報の評価の結果に対応して前記第2の検索条件に適合しなかったことに起因して実行される所定の機能を示す機能情報を表示し、
前記提示手段に表示された前記機能情報に対応する所定の機能を実行させる指示を行う指示手段と、
前記指示手段による指示が実施されたときに、前記所定の機能を実行する実行手段と、
を備える、
ことを特徴とする請求項1または2記載の情報検索装置。
【請求項5】
前記第2の検索条件に関する属性の属性値に応じて、評価の結果に関するレベルを示す情報、視覚的に表示する場合の当該表示態様を示す情報、所定の機能を示す機能情報を設定する設定手段、を備え、
前記提示手段は、
前記評価手段による前記検索対象情報の評価の結果に対応する前記属性値に応じて、前記設定手段によって設定された情報を表示する、
ことを特徴とする請求項1または2記載の情報検索装置。
【請求項6】
前記提示手段に表示された前記機能情報に対応する所定の機能を実行させる指示を行う指示手段と、
前記指示手段による指示が行われたときに、前記所定の機能を実行する実行手段と、
を備えたことを特徴とする請求項5記載の情報検索装置。
【請求項7】
前記第2の検索条件は、
予め設定される複数の検索条件から構成され、
前記複数の検索条件の全部または一部に関して前記評価手段による評価処理のときに適用すべきか否かを指定する検索条件指定手段、を更に備え、
前記評価手段は、
前記検索条件指定手段によって指定された第2の検索条件に基づき、前記第1の検索条件に従って検索された検索対象情報を評価する、
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の情報検索装置。
【請求項8】
第1の検索条件に従って検索された検索対象情報を、出力可能であることを保証する第2の検索条件を基に評価する評価処理過程と、
前記評価処理過程により評価された結果を提示手段に提示させる提示処理過程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報検索プログラム。
【請求項1】
ユーザによって指定された第1の検索条件に適合するとして検索された検索対象情報を、出力可能であることを保証する第2の検索条件を基に評価する評価手段と、
前記評価手段による評価の結果を提示する提示手段と、
を有することを特徴とする情報検索装置。
【請求項2】
前記第2の検索条件を設定する検索条件設定手段と、
前記設定された第2の検索条件を記憶する検索条件記憶手段と、
を備え、
前記評価手段は、
前記検索条件記憶手段に記憶されている第2の検索条件に基づき前記検索対象情報を評価する、
ことを特徴とする請求項1記載の情報検索装置。
【請求項3】
前記提示手段は、
前記評価手段による前記検索対象情報の評価の結果が前記第2の検索条件に適合しない旨のときは、当該検索対象情報の評価の結果を区別して表示する、
ことを特徴とする請求項1または2記載の情報検索装置。
【請求項4】
前記提示手段は、
前記評価手段による前記検索対象情報の評価の結果が前記第2の検索条件に適合しない旨のときは、当該検索対象情報の評価の結果を区別して表示するとともに、当該検索対象情報の評価の結果に対応して前記第2の検索条件に適合しなかったことに起因して実行される所定の機能を示す機能情報を表示し、
前記提示手段に表示された前記機能情報に対応する所定の機能を実行させる指示を行う指示手段と、
前記指示手段による指示が実施されたときに、前記所定の機能を実行する実行手段と、
を備える、
ことを特徴とする請求項1または2記載の情報検索装置。
【請求項5】
前記第2の検索条件に関する属性の属性値に応じて、評価の結果に関するレベルを示す情報、視覚的に表示する場合の当該表示態様を示す情報、所定の機能を示す機能情報を設定する設定手段、を備え、
前記提示手段は、
前記評価手段による前記検索対象情報の評価の結果に対応する前記属性値に応じて、前記設定手段によって設定された情報を表示する、
ことを特徴とする請求項1または2記載の情報検索装置。
【請求項6】
前記提示手段に表示された前記機能情報に対応する所定の機能を実行させる指示を行う指示手段と、
前記指示手段による指示が行われたときに、前記所定の機能を実行する実行手段と、
を備えたことを特徴とする請求項5記載の情報検索装置。
【請求項7】
前記第2の検索条件は、
予め設定される複数の検索条件から構成され、
前記複数の検索条件の全部または一部に関して前記評価手段による評価処理のときに適用すべきか否かを指定する検索条件指定手段、を更に備え、
前記評価手段は、
前記検索条件指定手段によって指定された第2の検索条件に基づき、前記第1の検索条件に従って検索された検索対象情報を評価する、
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の情報検索装置。
【請求項8】
第1の検索条件に従って検索された検索対象情報を、出力可能であることを保証する第2の検索条件を基に評価する評価処理過程と、
前記評価処理過程により評価された結果を提示手段に提示させる提示処理過程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報検索プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図7】
【図8】
【図10】
【図6】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図7】
【図8】
【図10】
【図6】
【図9】
【公開番号】特開2009−64084(P2009−64084A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−229142(P2007−229142)
【出願日】平成19年9月4日(2007.9.4)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月4日(2007.9.4)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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