説明

情報表示パネルのマザーパネル、その通電検査方法およびマザーパネルを用いて作製した情報表示パネル

【課題】マザーパネルの状態でも通電検査することができるマザーパネル、その通電検査方法およびマザーパネルを用いて作製した情報表示パネルを提供する。
【解決手段】マザーパネルを、一方のマザー基板12上の画像表示用電極14を情報表示部以外の部分で他方のマザー基板11上に異方導電性シール剤(Anisotropic Conductive Seal :ACS)を利用してACS接続電極として引き回し、他方のマザー基板上の画像表示用電極とACS接続電極とを、他方のマザー基板上に配置して、ACS接続の各情報表示パネルを形成する部分を構成するにあたり、他方のマザー基板上の画像表示用電極を他方のマザー基板上に形成された共通電極21に接続するとともに、他方のマザー基板上のACS接続電極を他方のマザー基板の共通電極に接続しないよう構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1個以上の情報表示パネルを作製するために用いる、画像表示用電極が形成された対向する2つのマザー基板を重ね合わせた構造を有する情報表示パネルのマザーパネル、その通電検査方法およびマザーパネルを用いて作製した情報表示パネルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
上述した構成の情報表示パネルを作製するには、少なくとも1個の情報表示パネルに対応した画像表示用電極が形成されたマザー基板を使用する。図5(a)〜(c)はそれぞれ従来のマザー基板の一例を説明するための図である。図5(a)〜(c)に示す例では、4個の情報表示パネルを作製できるマザー基板の例を示している。
【0003】
本例では、図5(a)に示すように、まず、前面マザー基板51と背面マザー基板52とを準備する。前面マザー基板51および背面マザー基板52のそれぞれの対応する位置に、4箇所の個別の情報表示パネル形成部51−1〜51−4と52−1〜52−4とを設けている。さらに、各パネル形成部(1個の情報表示パネルに対応する部分)には、図5(a)に部分拡大図を示すように、前面側の個別の情報表示パネル形成部51−1〜51−4には図中縦方向に複数の画像表示用ライン電極53が設けられ、背面側の個別の情報表示パネル形成部52−1〜52−4には図中横方向に複数の画像表示用ライン電極54が設けられている。このような構成の前面マザー基板51と背面マザー基板52とを、図5(b)に示すように、各情報表示パネル形成部において画像表示用ライン電極53と画像表示用ライン電極54とが対向して直交するように重ね合わせて、情報表示パネル形成部51−1〜51−4と52−1〜52−4との間に所定の表示媒体を封入した、マザーパネル55を作製する。その後、図5(c)に示すように、矢印の部分でマザーパネル55を切断して、4個の情報表示パネルを得ている。
【0004】
製品とする情報表示パネルに対しては、出荷前に情報表示パネルの駆動を確認する通電検査を行う必要がある。そのため、上述した従来例においては、図6(a)に前面マザー基板51の一例を示すように、個別の情報表示パネル形成部51−1〜51−4の全画像表示用ライン電極53を、前面マザー基板51上の個別の情報表示パネル形成部51−1〜51−4以外の部分に設けた共通電極61に、一括して接続して、前面マザー基板51を構成していた。同様に、図6(b)に背面マザー基板52の一例を示すように、個別の情報表示パネル形成部52−1〜52−4の全画像表示用ライン電極54を、背面マザー基板52上の個別の情報表示パネル形成部52−1〜52−4以外の部分に設けた共通電極62に、一括して接続して、背面マザー基板52を構成していた。そして、マザー基板51、52間に表示媒体を配置した後に、図6(c)に示すように、前面マザー基板51を背面マザー基板52に重ね合わせてマザーパネル55とした後、各別の基板のコーナーをカットして露出させた、それぞれのマザー基板の共通電極61、62間に電圧を印加して、各情報表示パネルを駆動させて表示確認を行う通電検査を可能としていた(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2006−58643号公報
【特許文献2】特開2007−232767号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来例では、各マザー基板51、52の画像表示用ライン電極53、54はそれぞれのマザー基板51、52上を引き回されるだけなので、前面マザー基板51に共通電極61を設けるとともに背面マザー基板52に共通電極62を設けることができ、共通電極61、62間に駆動電圧印加することで通電検査を行うことができる。
【0007】
しかしながら、例えば、背面マザー基板52上の画像表示用ライン電極54を情報表示部以外の部分で前面マザー基板51上に異方導電性シール剤(ACS)を利用してACS接続電極として引き回し、前面マザー基板51上のライン電極53とACS接続電極とを、前面マザー基板51上に配置して、ACS接続の情報表示パネルを作製する場合、以下のような問題が発生していた。すなわち、上述した従来例のように、背面マザー基板上の画像表示用ライン電極54を背面マザー基板上の共通電極62に接続するとともに、前面マザー基板51上の画像表示用ライン電極53とACS接続電極とを前面マザー基板51上に形成した共通電極61に接続すると、前面マザー基板51上の画像表示用ライン電極53と背面マザー基板52上の画像表示用ライン電極54とがショート(短絡)してしまうため、共通電極61と62との間に駆動電圧を印加することによるマザーパネル55の状態での通電検査ができない問題があった。
【0008】
本発明の目的は上述した問題点を解消して、マザーパネルの状態でも通電検査することができるマザーパネル、その通電検査方法およびマザーパネルを用いて作製した情報表示パネルを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の情報表示パネルのマザーパネルは、2枚のパネル基板に形成した画像表示用電極を対向配置して形成した電極対に電圧を印加して、前記2枚のパネル基板間に封止した表示媒体をパッシブ駆動させて、画像などの情報を表示する情報表示パネルを1個以上作製するために用いる、対向する2枚の電極付きマザー基板間に前記表示媒体を配置した構成のマザーパネルにおいて、一方のマザー基板上の画像表示用電極を情報表示部以外の部分で他方のマザー基板上に異方導電性シール剤(Anisotropic Conductive Seal :ACS)を利用してACS接続電極として引き回し、他方のマザー基板上の画像表示用電極とACS接続電極とを、他方のマザー基板上に配置して、ACS接続の各情報表示パネルを形成する部分を構成するにあたり、他方のマザー基板上の画像表示用電極を他方のマザー基板上に形成された共通電極に接続するとともに、他方のマザー基板上のACS接続電極を他方のマザー基板の共通電極に接続しないよう構成したことを特徴とするものである。」 なお、本発明の情報表示パネルのマザーパネルの好適例として、2枚のパネル基板に形成した画像表示用電極がともにライン電極であって、このライン電極が互いに直交交差するように対向配置されたこと、がある。
【0010】
また、本発明の通電検査方法は、上述した情報表示パネルのマザーパネルにおいて、ACS接続電極と共通電極との間に駆動電圧を供給して、ACS接続の各情報表示パネルの表示確認をマザーパネルの状態で行うことを特徴とするものである。
【0011】
さらに、本発明のマザーパネルを用いて作製した情報表示パネルは、上述した情報表示パネルのマザーパネルを分断して、各別の情報表示パネルとしたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、一方のマザー基板上の画像表示用電極を情報表示部以外の部分で他方のマザー基板上に異方導電性シール剤(ACS)を利用してACS接続電極として引き回し、他方のマザー基板上の画像表示用電極とACS接続電極とを、他方のマザー基板上に配置して、ACS接続の各情報表示パネルを形成する部分を構成するにあたり、他方のマザー基板上の画像表示用電極を他方のマザー基板上に形成された共通電極に接続するとともに、他方のマザー基板上のACS接続電極を他方のマザー基板の共通電極に接続しないよう構成したことで、マザーパネルの状態でも通電検査することができるマザーパネル、その通電検査方法およびマザーパネルを用いて作製した情報表示パネルを得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
まず、本発明のマザーパネルから製造される情報表示パネルの一例として、帯電性粒子を含んだ粒子群を表示媒体として駆動させる方式の情報表示パネルの基本的な構成について説明する。前記情報表示パネルでは、対向する2枚の基板間に封入した表示媒体に電界が付与される。付与された電界方向にそって、表示媒体が電界による力やクーロン力などによって引き寄せられ、表示媒体が電界方向の変化によって移動することにより、画像等の情報表示がなされる。従って、表示媒体が、均一に移動し、かつ、表示情報を書き換える時あるいは表示した情報を継続して表示する時の安定性を維持できるように、情報表示パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極や基板との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
【0014】
本発明の対象となる帯電粒子電界駆動方式の情報表示パネルの例を、図1(a)、(b)〜図2(a)、(b)に基づき説明する。
【0015】
図1(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した光学的反射率および帯電特性が異なる少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板2に設けた画像表示用ライン電極6と基板1に設けた画像表示用ライン電極5とが対向直交交差して形成する画素電極対に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図1(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色表示を、あるいは、図1(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色表示を、白黒のドットでマトリックス表示している。なお、図1(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。
【0016】
図2(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した光学的反射率および帯電特性が異なる少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5(セグメント電極)と基板2に設けた電極6(セグメント電極)とが対向して形成する電極対に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図2(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色セグメント表示を行うか、あるいは、図2(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色セグメント表示を行っている。なお、図2(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。
【0017】
なお、上述した例のように、ライン電極またはセグメント電極を配置した情報表示パネルに本発明を適用でき、セグメント電極の場合はマトリックス配置する必要もないし、ドット形状である必要もない。
【0018】
図3(a)〜(c)はそれぞれ本発明の情報表示パネルのマザーパネルの一例を説明するための図である。
【0019】
図3(a)〜(c)に示す例では、まず、図3(a)に前面マザー基板11の一例を示すように、個別の情報表示パネル形成部11−1〜11−4の全画像表示用ライン電極13を、前面マザー基板11上の個別の情報表示パネル形成部11−1〜11−4以外の部分に設けた共通電極21に、一括して接続するとともに、異方導電性シール剤(ACS)を利用して背面マザー基板12上の画像表示用ライン電極14と接続するACS接続電極31を前面マザー基板上に形成した共通電極21に接続しないよう構成して、前面マザー基板11を構成する。一方、図3(b)に背面マザー基板12の一例を示すように、個別の情報表示パネル形成部12−1〜12−4の全画像表示用ライン電極14を、背面マザー基板12上の個別の情報表示パネル形成部12−1〜12−4以外の部分に設けた共通電極22に、一括して接続して、背面マザー基板12を構成する。そして、マザー基板11、12間に表示媒体を配置するとともに、前面マザー基板11上のACS接続電極31と背面マザー基板12上の画像表示用ライン電極14の共通電極22への延長部14aとの間に異方導電性シール剤を配置した状態で、図3(c)に示すように、前面マザー基板11を背面マザー基板12に重ね合わせて、情報表示パネル形成部11−1〜11−4と12−1〜12−4との間に所定の表示媒体を封入した、マザーパネル15を形成する。その後、各別の基板のコーナーをカットして露出させた、それぞれのマザー基板の共通電極21、22間に駆動電圧を印加して、各情報表示パネルの表示確認を行う通電検査を行う。
【0020】
図3(a)〜(c)に示す本発明の情報表示パネルのマザーパネルでは、前面マザー基板11上において、背面マザー基板12上の画像表示用ライン電極14と異方導電性シール剤(ACS)を介して電気的に接続されているACS接続電極31が共通電極21と接続されていないため、前面マザー基板11上の共通電極21と背面マザー基板12上の共通電極22とはショート(短絡)しない。そのため、共通電極21と22との間に駆動電圧を印加することで、マザーパネル15の状態のまま通電検査を実施することができる。また、通電検査後、マザーパネル15を分断することで、ACS接続により一方のパネル基板上に電極を集めた構造の情報表示パネルを得ることができる。
【0021】
以下、本発明のマザー基板から製造される情報表示パネルを構成する各部材について説明する。
【0022】
基板については、少なくとも一方の基板は情報表示パネル外側から表示媒体の色が確認できる透明な基板2であり、可視光の透過率が高くかつ耐熱性の良い材料が好適である。基板1は透明でも不透明でもかまわない。基板材料を例示すると、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリイミド、アクリルなどのポリマーシートや、金属シートのように可とう性のあるもの、および、ガラス、石英などの可とう性のない無機シートが挙げられる。金属シートの場合、その上に形成する電極との間には絶縁膜を設ける。基板の厚みは、2〜2000μmが好ましく、さらに5〜1000μmが好適であり、薄すぎると、強度、基板間の間隔均一性を保ちにくくなり、2000μmより厚いと、薄型情報表示パネルとする場合に不都合がある。
【0023】
電極形成材料としては、アルミニウム、銀、ニッケル、銅、金等の金属類や酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化インジウム、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、導電性酸化錫、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェンなどの導電性高分子類が例示され適宜選択して用いられる。電極の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状に形成する方法や、金属箔をラミネートする方法(例えば、圧延銅箔などがある)、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布したりする方法が用いられる。視認側であり透明である必要のある表示面側基板2に設ける電極は透明である必要があるが、背面側基板1に設ける電極は透明である必要はない。いずれの場合もパターン形成可能で導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、電極厚みは、導電性が確保でき光透過性に支障がなければ良く、0.01〜10μm、好ましくは0.05〜5μmで設けられる。背面側基板1に設ける電極の材質や厚みなどは上述した表示面側基板に設ける電極と同様であるが、透明である必要はない。
【0024】
基板間に設ける場合の隔壁4については、その形状は表示にかかわる表示媒体の種類や、配置する電極の形状、配置により適宜最適設定され、一概には限定されないが、隔壁の幅は2〜100μm、好ましくは3〜50μmに、隔壁の高さは10〜100μm、好ましくは10〜50μmに調整される。基板間ギャップ確保用として設ける隔壁の高さは10〜500μmであり、この隔壁の高さが基板間ギャップとなり、表示媒体を収納するセル形成用の隔壁はこの10〜500μmの範囲内で形成されれば、低い隔壁としてもよい。
また、隔壁を形成するにあたり、対向する両基板1、2の各々にリブを形成した後に接合する両リブ法、片側の基板上にのみリブを形成する片リブ法が考えられる。この発明では、いずれの方法も好適に用いられる。
これらのリブからなる隔壁により形成されるセルは、図4に示すごとく、基板平面方向からみて四角状、三角状、ライン状、円形状、六角状が例示され、配置としては格子状やハニカム状や網目状が例示される。表示面側から見える隔壁断面部分に相当する部分(セルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、表示の鮮明さが増す。
ここで、隔壁の形成方法を例示すると、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法が挙げられる。いずれの方法もこの発明の情報表示パネルに好適に用いることができるが、これらのうち、レジストフィルムを用いるフォトリソ法や金型転写法が好適に用いられる。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明の情報表示パネルは、ノートパソコン、電子手帳、PDA(Personal Digital Assistants)と呼ばれる携帯型情報機器、携帯電話、ハンディターミナル等のモバイル機器の表示部、電子書籍、電子新聞等の電子ペーパー、看板、ポスター、黒板(ホワイトボード)等の掲示板、電子卓上計算機、家電製品、自動車用品等の表示部、ポイントカード、ICカード等のカード表示部、電子広告、情報ボード、電子POP(Point Of Presence, Point Of Purchase advertising)、電子値札、電子棚札、電子楽譜、RF−ID機器の表示部のほか、POS端末、カーナビゲーション装置、時計など様々な電子機器の表示部に好適に用いられるほか、外部書換え手段に接続して表示書換えを行う表示部(リライタブルペーパー)としても好適に用いられる
【0026】
本発明のマザーパネルから製造されるドットマトリックス表示型の情報表示パネルに用いる表示媒体については、帯電性粒子を含んだ粒子群や導電性粒子を含んだ粒子群のように、駆動しきい値を有しパッシブ駆動が可能なタイプの表示媒体が好ましく用いられるが、セグメント電極で構成するセグメント表示型の場合には、駆動しきい値を有していないタイプの表示媒体(液晶など)も好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】(a)、(b)はそれぞれ本発明のマザーパネルから製造される情報表示パネルの一例を示す図である。
【図2】(a)、(b)はそれぞれ本発明のマザーパネルから製造される情報表示パネルの他の例を示す図である。
【図3】(a)〜(c)はそれぞれ本発明の情報表示パネルのマザーパネルの一例を説明するための図である。
【図4】本発明のマザーパネルから製造される情報表示パネルにおける隔壁の形状の一例を示す図である。
【図5】(a)〜(c)はそれぞれ従来のマザーパネルの一例を説明するための図である。
【図6】(a)〜(c)はそれぞれ従来のマザーパネルの他の例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0028】
1、2 基板
3W 白色表示媒体
3Wa 負帯電性白色粒子
3B 黒色表示媒体
3Ba 正帯電性黒色粒子
4 隔壁
5、6 画像表示用電極
11 前面マザー基板
11−1〜11−4、12−1〜12−4 情報表示パネル形成部
12 背面マザー基板
13、14 画像表示用ライン電極
14a 延長部
15 マザーパネル
21、22 共通電極
31 ACS接続電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2枚のパネル基板に形成した画像表示用電極を対向配置して形成した電極対に電圧を印加して、前記2枚のパネル基板間に封止した表示媒体をパッシブ駆動させて、画像などの情報を表示する情報表示パネルを1個以上作製するために用いる、対向する2枚の電極付きマザー基板間に前記表示媒体を配置した構成のマザーパネルにおいて、
一方のマザー基板上の画像表示用電極を情報表示部以外の部分で他方のマザー基板上に異方導電性シール剤(Anisotropic Conductive Seal :ACS)を利用してACS接続電極として引き回し、他方のマザー基板上の画像表示用電極とACS接続電極とを、他方のマザー基板上に配置して、ACS接続の各情報表示パネルを形成する部分を構成するにあたり、他方のマザー基板上の画像表示用電極を他方のマザー基板上に形成された共通電極に接続するとともに、他方のマザー基板上のACS接続電極を他方のマザー基板の共通電極に接続しないよう構成したことを特徴とする情報表示パネルのマザーパネル。
【請求項2】
前記2枚のパネル基板に形成した画像表示用電極がともにライン電極であって、このライン電極が互いに直交交差するように対向配置されたことを特徴とする請求項1に記載の情報表示パネルのマザーパネル。
【請求項3】
請求項1または2に記載の情報表示パネルのマザーパネルにおいて、対向する2枚のマザー基板上の各々に形成された共通電極間に駆動電圧を供給して、ACS接続の各情報表示パネルの表示確認をマザーパネルの状態で行うことを特徴とする通電検査方法。
【請求項4】
請求項1または2に記載の情報表示パネルのマザーパネルを分断して、各別の情報表示パネルとしたことを特徴とするマザーパネルを用いて作製した情報表示パネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−107723(P2010−107723A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−279567(P2008−279567)
【出願日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】