説明

情報表示装置及びプログラム

【課題】語源の共通する同語源単語を効率良く学習することを可能とする。
【解決手段】電子辞書1は表示部40と、語源付き辞書データベース821と、語源付き辞書データベース821に記憶された何れかの単語を指定する入力部30と、CPU20とを備える。CPU20は、指定単語に含まれる各単語構成部分と同じ語源の単語構成部分を含む単語を、語源付き辞書データベース821により記憶された単語の中から同語源単語として抽出し、指定単語及び同語源単語を表示部40に一覧表示させるとともに、当該指定単語と当該同語源単語の双方に共通して含まれる単語構成部分を識別表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、単語を学習する方法として、単語を接辞及び語幹の各単語構成部分に分解し、各単語構成部分の語源に基づいて学習する方法がある。この方法により単語を学習する場合には、辞書に掲載された語源(単語の各単語構成部分の意味を示した語源)から効果的に単語を理解して学習することができる。また、近年の情報表示装置では、或る見出し語の説明情報を表示する場合に、当該見出し語と同じ語源の単語構成部分を含む単語(或る見出し語と語源の共通する単語)を、この見出し語に対応付けて表示するようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
ところで、単語の学習方法としては、同意語、反意語、派生語などを纏めて学習する方法もある。同意語、反意語、派生語などを纏めて記載した単語帳が市販されており、この単語帳を当該方法による学習のツールとして用いることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開1996−044281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の情報表示装置では、見出し語の単語構成部分それぞれと同じ語源の単語構成部分を含む同語源単語をこの単語構成部分それぞれに対応付けて表示することができない。また、このような同語源単語を複数纏める技術も存在しない。従って、語源の共通する同語源単語を効率良く学習することができない。
【0006】
本発明の課題は、語源の共通する同語源単語を効率良く学習することができる情報表示装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、情報表示装置において、
表示手段と、
単語と、当該単語を接辞及び語幹に分解して得られる複数の単語構成部分と、これら複数の単語構成部分それぞれの意味を示した語源とを対応付けて複数記憶する単語語源記憶手段と、
前記単語語源記憶手段により記憶された単語のいずれかをユーザ操作に基づいて指定する単語指定手段と、
前記単語指定手段により指定された指定単語に含まれる各単語構成部分と同じ語源の単語構成部分を含む単語を、前記単語語源記憶手段により記憶された単語の中から同語源単語として抽出する同語源単語抽出手段と、
前記指定単語及び前記同語源単語を前記表示手段に一覧表示させるとともに、当該指定単語と当該同語源単語の双方に共通して含まれる単語構成部分を識別表示させる同語源単語識別表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、語源の共通する同語源単語を効率良く学習することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】関数電卓の概略構成を示す平面図である。
【図2】関数電卓の機能構成を示すブロック図である。
【図3】単語表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】同語源単語抽出処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図6】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図7】タブレットパソコンの概略構成を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る情報表示装置を電子辞書に適用した場合の実施形態の一例を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0011】
[1.1 外観構成]
図1は、電子辞書1の平面図である。
この図に示すように、電子辞書1は、メインディスプレイ10、サブディスプレイ11、カードスロット12、及びキー群2を備えている。
【0012】
メインディスプレイ10及びサブディスプレイ11は、ユーザによるキー群2の操作に応じた文字や符号等、各種データを表示する部分であり、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescence Display)等によって構成されている。なお、本実施の形態におけるメインディスプレイ10及びサブディスプレイ11は、いわゆるタッチパネル110(図2参照)と一体的に形成されており、手書き入力等の操作を受け付け可能となっている。
【0013】
カードスロット12は、種々の情報を記憶した外部情報記憶媒体12a(図2参照)を自身の内側に着脱可能に設けられるようになっている。
【0014】
キー群2は、ユーザから電子辞書1を操作するための操作を受ける各種キーを有している。具体的には、キー群2は、訳/決定キー2bと、文字キー2cと、辞書選択キー2dと、カーソルキー2eと、戻るキー2g等とを有している。
【0015】
訳/決定キー2bは、各種処理の実行、見出し語の決定等に使用されるキーである。文字キー2cは、ユーザによる文字の入力等に使用されるキーであり、本実施の形態においては、“A”〜“Z”キーを備えている。辞書選択キー2dは、後述の辞書データベース820,…(図2参照)の選択に使用されるキーである。
【0016】
カーソルキー2eは、画面内の反転表示位置、つまりカーソル位置の移動等に使用されるキーであり、本実施の形態においては上下左右の方向を指定可能となっている。戻るキー2gは、前回表示した画面に戻るとき等に使用されるキーである。
【0017】
[1.2 内部構成]
続いて、電子辞書1の内部構成について説明する。図2は、電子辞書1の内部構成を示すブロック図である。
【0018】
この図に示すように、電子辞書1は、表示部40、入力部30、記録媒体読取部60、CPU(Central Processing Unit)20、フラッシュROM(Read Only Memory)80、RAM(Random Access Memory)90を備え、各部はバスで相互にデータ通信可能に接続されて構成されている。
【0019】
表示部40は、上述のメインディスプレイ10及びサブディスプレイ11を備えており、CPU20から入力される表示信号に基づいて各種情報をメインディスプレイ10やサブディスプレイ11に表示するようになっている。
【0020】
入力部30は、上述のキー群2やタッチパネル110を備えており、押下されたキーやタッチパネル110の位置に対応する信号をCPU20に出力するようになっている。
【0021】
記録媒体読取部60は、上述のカードスロット12を備えており、当該カードスロット12に装着された外部情報記憶媒体12aから情報を読み出したり、当該外部情報記憶媒体12aに情報を記録したりするようになっている。
【0022】
ここで、外部情報記憶媒体12aには、辞書データベース820等が格納されるようになっている。なお、この辞書データベース820は後述のフラッシュROM80における辞書データベース820と同様のデータ構造を有しているため、ここでは説明を省略する。
【0023】
CPU20は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、電子辞書1を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU20は、入力部30から入力される操作信号等に応じてフラッシュROM80に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU20は、処理結果をRAM90に保存するとともに、当該処理結果を表示部40に適宜出力させる。
【0024】
フラッシュROM80は、電子辞書1の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するメモリである。本実施の形態においては、フラッシュROM80は、本発明に係る単語表示処理プログラム81と、辞書データベース群82と、マーカ単語帳テーブル84等とを記憶している。
【0025】
単語表示処理プログラム81は、後述の単語表示処理(図3参照)をCPU20に実行させるためのプログラムである。
【0026】
辞書データベース群82は、複数の辞書データベース820を有している。これら複数の辞書データベース820,…は、見出し語と、この見出し語の説明情報とを対応付けて複数記憶している。なお、本実施の形態においては、このような辞書データベース820として、語源付き辞書データベース821や英和辞書データベース822が辞書データベース群82に含まれている。
【0027】
このうち、特に語源付き辞書データベース821は、見出し語としての単語と、当該単語の説明情報としての訳と、当該単語の重要度と、当該単語を接辞及び語幹に分解して得られる複数の単語構成部分と、これら複数の単語構成部分それぞれの意味を示した語源とを対応付けて複数記憶している。なお、本実施の形態における語源付き辞書データベース821には、英和辞書データベース822に記憶されている全ての単語が記憶されている。
【0028】
マーカ単語帳テーブル84は、ユーザにより指定される単語を蓄積記憶するとともに、この単語の説明情報中、ユーザ操作に基づきマーカ表示文字列として指定された文字列の位置情報を記憶するようになっている。なお、本実施の形態においては、英和辞書データベース822及び語源付き辞書データベース821に記憶された単語がマーカ単語帳テーブル84に記憶されることとして説明する。
【0029】
RAM90は、CPU20が実行する各種プログラムや、これらプログラムの実行に係
るデータ等を一時的に保持するメモリ領域を備えている。本実施の形態においては、同語源単語記憶テーブル901と、語源表示モード記憶エリア902とを有している。
【0030】
同語源単語記憶テーブル901には、後述の同語源単語抽出処理(図4参照)において抽出される単語が記憶されるようになっており、より具体的には、所定の単語の単語構成部分と同じ語源の単語構成部分を含む単語(以下、同語源単語とする)が記憶されるようになっている。
【0031】
語源表示モード記憶エリア902には、後述の単語表示処理(図3参照)における2種類の語源表示のモード、具体的には「選択語源表示モード」及び「一括語源表示モード」のうち、何れが設定されているかが記憶されるようになっている。
【0032】
ここで、これらの「選択語源表示モード」及び「一括語源表示モード」においては、メインディスプレイ10の表示領域が縦横に格子状に9つに分割されて矩形状の分割表示領域A(図5(b)等参照)が形成され、これらの分割表示領域Aのうち、中央部に表示される中央分割表示領域A1には、ユーザによる指定単語と、当該指定単語における各単語構成部分の語源等とが表示されるようになっている。
【0033】
そして、選択語源表示モードにおいては、9つの分割表示領域Aのうち、中央分割表示領域A1とは異なる各周辺分割表示領域A2に、指定単語の各単語構成部分の語源のうち、ユーザにより選択された語源と同じ語源の単語構成部分を含む同語源単語が一つずつ表示されるようになっている。
【0034】
一方、一括語源表示モードにおいては、中央分割表示領域A1よりも左側に位置する3つの各周辺分割表示領域A2に、指定単語の接頭辞と同語源の接頭辞を含む同語源単語が表示され、中央分割表示領域A1よりも右側に位置する3つの各周辺分割表示領域A2に、指定単語の接尾辞と同語源の接尾辞を含む同語源単語が表示され、中央分割表示領域A1よりも上側及び下側に位置する2つの各周辺分割表示領域A2に、指定単語の語幹と同語源の語幹を含む同語源単語が表示されるようになっている。
【0035】
[1.3 動作]
続いて、電子辞書1の動作について、図面を参照しつつ説明する。
【0036】
図3は、CPU20が単語表示処理プログラム81を読み出して実行する単語表示処理の流れを示すフローチャートである。
【0037】
この図に示すように、単語表示処理においてまずCPU20は、ユーザ操作により英和辞書データベース822が選択されたか否かを判定し(ステップS1)、英和辞書データベース822が選択されたと判定した場合(ステップS1;Yes)には、ユーザ操作に応じて英和辞書データベース822における何れかの見出し語を指定見出し語として指定する(ステップS2)。なお、このステップS2においてユーザは所望の見出し語の文字列を末尾まで入力することで指定見出し語を指定することとしても良いし、見出し語の文字列を先頭から1文字ずつ入力しつつ、入力済みの文字列に前方一致する見出し語を一覧表示させ、この見出し語の一覧から所望の見出し語を指定することとしても良いし、英和辞書データベース822における見出し語の検索履歴を表示させて、この履歴内から見出し語を指定することとしても良い。これらのような見出し語の指定方法としては、従来より公知の技術を用いることができる。
【0038】
次に、CPU20は、指定見出し語の説明情報を英和辞書データベース822から読み出してメインディスプレイ10に表示させる(ステップS3)。
【0039】
次に、CPU20は、マーカ単語帳テーブル84に指定見出し語を記憶させる旨のユーザ操作が行われるか否かを判定し(ステップS4)、行われないと判定した場合(ステップS4;No)には、他の処理に移行する。
【0040】
また、ステップS4においてマーカ単語帳テーブル84に指定見出し語を記憶させる旨のユーザ操作が行われたと判定した場合(ステップS4;Yes)には、CPU20は、マーカ単語帳テーブル84に指定見出し語を蓄積記憶させるとともに、この見出し語の説明情報中、ユーザ操作に基づきマーカ表示文字列として指定された文字列の位置情報を記憶させ(ステップS5)、上述のステップS2に移行する。
【0041】
また、上述のステップS1においてユーザ操作により英和辞書データベース822が選択されていないと判定した場合(ステップS1;No)には、CPU20は、ユーザ操作によりマーカ単語帳テーブル84が選択されたか否かを判定し(ステップS6)、選択されていないと判定した場合(ステップS6;No)には、他の処理に移行する。
【0042】
また、ステップS6においてユーザ操作によりマーカ単語帳テーブル84が選択されたと判定した場合(ステップS6;Yes)には、CPU20は、メインディスプレイ10に一覧表示枠W1とプレビュー表示枠W2とを形成し(図5(a)参照)、マーカ単語帳テーブル84に記憶されている単語を一覧表示枠W1に一覧表示させるとともに、ユーザ操作により指定された何れか一つの単語を指定単語として反転表示させ、当該指定単語の説明情報を英和辞書データベース822から読み出してプレビュー表示枠W2にプレビュー表示させる(ステップS7)。
【0043】
次に、CPU20は、同語源一覧表示機能(マンダラ機能)を選択する旨のユーザ操作が行われるか否かを判定し(ステップS8)、行われないと判定した場合(ステップS8;No)には、他の処理に移行する。
【0044】
また、ステップS8において同語源一覧表示機能を選択する旨のユーザ操作が行われたと判断した場合(ステップS8;Yes)には、CPU20は、ユーザ操作により選択語源表示モードが選択されているか否かを判定する(ステップS9)。
【0045】
このステップS9において選択語源表示モードが選択されていると判定した場合(ステップS9;Yes)には、CPU20は、語源付き辞書データベース821から指定単語における各単語構成部分の語源等を読み出すとともに、メインディスプレイ10の表示領域を縦横に格子状に分割することにより合計9個の分割表示領域Aを形成し(図5(b)参照)、これらの分割表示領域Aのうちメインディスプレイ10の中央に表示された中央分割表示領域A1に、指定単語と、指定単語の訳と、指定単語の単語構成部分と、これら複数の単語構成部分それぞれの語源とを一覧表示させる。(ステップS10)。
【0046】
次に、CPU20は、中央分割表示領域A1に一覧表示された語源のうち、ユーザ操作により選択された何れか一つの語源を選択語源として選択する(ステップS11)。また、このステップS11においてCPU20は、中央分割表示領域A1における指定単語のうち、選択語源に対応する単語構成部分を、所定の色で識別表示させる。
【0047】
次に、CPU20は、同語源単語抽出処理を行う(ステップS12)。
具体的には、図4に示すように、この同語源単語抽出処理において、まずCPU20は、マーカ単語帳テーブル84により記憶された単語(以下、登録単語とする)のうち、先頭の位置(最も古い位置)に記憶された登録単語を抽出候補の単語(以下、抽出候補単語とする)として設定する(ステップT1)。
【0048】
次に、CPU20は、語源付き辞書データベース821において抽出候補単語を検索する(ステップT2)。
【0049】
次に、CPU20は、抽出候補単語について検索された語源に基づいて、この抽出候補単語が選択語源と同じ語源の単語構成部分を含む同語源単語であるか否かを判定し(ステップT3)、同語源単語でないと判定した場合(ステップT3;No)には、後述のステップT5に移行する。
【0050】
また、ステップT3において抽出候補単語が選択語源と同じ語源の単語構成部分を含む同語源単語であると判定した場合(ステップT3;Yes)には、CPU20は、同語源単語記憶テーブル901に当該抽出候補単語を同語源単語として記憶させる(ステップT4)。
【0051】
次に、CPU20は、マーカ単語帳テーブル84において抽出候補単語よりも後方に他の登録単語が記憶されているか否か、つまり全ての登録単語を抽出候補単語として設定したか否かを判定し(ステップT5)、マーカ単語帳テーブル84に他の登録単語が記憶されていると判定した場合(ステップT5;Yes)には、マーカ単語帳テーブル84において現時点での抽出候補単語の次の位置に記憶されている登録単語を新たな抽出候補単語として設定し(ステップT6)、上述のステップT2に移行する。
【0052】
また、ステップT5においてマーカ単語帳テーブル84において抽出候補単語よりも後方に他の登録単語が記憶されていない場合と判定した場合(ステップT5;No)には、CPU20は、所定数の登録単語が同語源単語記憶テーブル901に抽出されたか否か、つまり同語源単語記憶テーブル901に抽出された同語源単語の個数を「所定数」から引いた値(以下、「不足数」とする)が1以上であるか否かを判定する(ステップT7)。ここで、このステップT7において「所定数」とは、所定の周辺分割表示領域A2の個数であり、具体的には、指定単語における各単語構成部分の語源のうち、所定の語源と同語源の単語構成部分を含む同語源単語を表示するために用いられる周辺分割表示領域A2の個数である。
【0053】
即ち、選択語源表示モードでは、ユーザにより選択される選択語源と同じ語源の単語構成部分を含む同語源単語が計8つの周辺分割表示領域A2に表示されるため、「所定数」は「8」である。
【0054】
一方、一括語源表示モードでは、接頭辞の語源と同じ語源の接頭辞を含む同語源単語が計3つの周辺分割表示領域A2(中央分割表示領域A1よりも左側の周辺分割表示領域A2)に表示され、接尾辞の語源と同じ語源の接尾辞を含む同語源単語が計3つの周辺分割表示領域A2(中央分割表示領域A1よりも右側の周辺分割表示領域A2)に表示され、語幹の語源と同じ語源の語幹を含む同語源単語が計2つの周辺分割表示領域A2(中央分割表示領域A1よりも上側及び下側の周辺分割表示領域A2)に表示される。そのため、指定単語の接頭辞と同語源の接頭辞を含む同語源単語を表示するための同語源単語抽出処理(後述のステップS18)においては「所定数」は「3」であり、指定単語の接尾辞と同語源の接尾辞を含む同語源単語を表示するための同語源単語抽出処理(後述のステップS24)においては「所定数」は「3」であり、指定単語の語幹と同語源の語幹を含む同語源単語を表示するための同語源単語抽出処理(後述のステップS21)においては「所定数」は「2」である。
【0055】
そして、このステップT7において所定数の登録単語が同語源単語記憶テーブル901に抽出されたと判定した場合(ステップT7;Yes)には、CPU20は、同語源単語抽出処理を終了する。
【0056】
また、ステップT7において所定数の登録単語が同語源単語記憶テーブル901に抽出されていないと判定した場合(ステップT7;No)には、CPU20は、語源付き辞書データベース821に記憶されており、かつ、マーカ単語帳テーブル84によっては記憶されていない単語を、重要度の高い順に抽出候補単語として設定しつつ上述のステップT2〜ステップT4の処理を行って、同語源単語記憶テーブル901に所定数の単語を記憶させて(ステップT8)、同語源単語抽出処理を終了する。より具体的には、このステップT8においてCPU20は、上述の「不足数」の個数だけ同語源単語を更に抽出して同語源単語記憶テーブル901に記憶させることにより、当該同語源単語記憶テーブル901に所定数の単語を記憶させる。
【0057】
以上の同語源単語抽出処理が終了したら、次にCPU20は、図3に示すように、同語源単語記憶テーブル901に記憶された同語源単語を、メインディスプレイ10に形成された9つの分割表示領域Aのうち中央分割表示領域A1とは異なる8つの周辺分割表示領域A2に一つずつ表示させて一覧表示させる(ステップS13)。また、このときCPU20は、各周辺分割表示領域A2内の同語源単語についての訳と、当該同語源単語における各単語構成部分の語源とを語源付き辞書データベース821から読み出して、該当の周辺分割表示領域A2内に表示させる。更に、このときCPU20は、周辺分割表示領域A2における同語源単語の各単語構成部分のうち、選択語源に対応する単語構成部分を所定の色で識別表示させる。
【0058】
次に、CPU20は、ユーザ操作によりメインディスプレイ10に一覧表示された同語源単語のいずれかが指定単語として指定されるか否かを判定し(ステップS14)、指定されないと判定した場合(ステップS14;No)には、他の処理に移行する。
【0059】
また、ステップS14において、同語源単語のいずれかが指定単語として指定されたと判定した場合(ステップS14;Yes)には、CPU20は、9個の分割表示領域A内の全ての表示を消去するとともに、語源付き辞書データベース821から新たな指定単語の語源を読み出して、中央分割表示領域A1に指定単語と、指定単語の訳と、指定単語の単語構成部分と、これら複数の単語構成部分それぞれの語源とを一覧表示させる(ステップS15)。
【0060】
次に、CPU20は、中央分割表示領域A1に一覧表示された語源のうち、ユーザ操作により選択された何れか一つの語源を選択語源として選択する(ステップS30)。また、このステップS30においてCPU20は、中央分割表示領域A1における指定単語のうち、選択語源に対応する単語構成部分を、所定の色で識別表示させる。
【0061】
次に、CPU20は、中央分割表示領域A1に表示されている指定単語のうち識別表示された単語構成部分、つまり選択語源に対応する単語構成部分をマーカ表示文字列として指定して、指定単語と、マーカ表示文字列の位置情報とをマーカ単語帳テーブル84に記憶させ(ステップS31)、上述のステップS12に移行する。
【0062】
また、上述のステップS9においてユーザ操作により選択語源表示モードが選択されていないと判定した場合、つまり一括語源表示モードが選択されていると判定した場合(ステップS9;No)には、CPU20は、語源付き辞書データベース821から指定単語の語源等を読み出すとともに、メインディスプレイ10の表示領域を縦横に格子状に分割することにより合計9個の分割表示領域Aを形成し、これらの分割表示領域Aのうち中央分割表示領域A1に、指定単語と、指定単語の訳と、指定単語の単語構成部分と、これら複数の単語構成部分それぞれの語源とを一覧表示させる。(ステップS16)。
【0063】
次に、CPU20は、指定単語の接頭辞の語源を選択語源として選択し、中央分割表示領域A1において選択語源を赤色で識別表示させるとともに、選択語源に対応する単語構成部分(接頭辞)を赤色で識別表示させる(ステップS17)。
【0064】
次に、CPU20は、上述のステップS12と同様に、同語源単語抽出処理を行う(ステップS18)。なお、このステップS18の同語源単語処理では、ステップT7での「所定数」(指定単語における接頭辞と同語源の接頭辞を含む同語源単語を表示するために用いられる周辺分割表示領域A2の個数)として「3」が用いられる。
【0065】
次に、CPU20は、同語源単語抽出処理によって同語源単語記憶テーブル901に記憶された同語源単語を、メインディスプレイ10に形成された9つの分割表示領域Aのうち中央分割表示領域A1よりも左側に位置する3つの周辺分割表示領域A2に一つずつ表示させて一覧表示させる(ステップS19)。また、このときCPU20は、これら3つの周辺分割表示領域A2において選択語源(指定単語の接頭辞の語源)と、この選択語源に対応する単語構成部分(接頭辞)とを赤色で識別表示させる。
【0066】
次に、CPU20は、指定単語の語幹の語源を選択語源として選択し、中央分割表示領域A1において選択語源を緑色で識別表示させるとともに、選択語源に対応する単語構成部分(語幹)を緑色で識別表示させる(ステップS20)。
【0067】
次に、CPU20は、上述のステップS12と同様に、同語源単語抽出処理を行う(ステップS21)。なお、このステップS21の同語源単語処理では、ステップT7での「所定数」(指定単語における語幹と同語源の語幹を含む同語源単語を表示するために用いられる周辺分割表示領域A2の個数)として「2」が用いられる。
【0068】
次に、CPU20は、同語源単語抽出処理によって同語源単語記憶テーブル901に記憶された同語源単語を、メインディスプレイ10に形成された9つの分割表示領域Aのうち中央分割表示領域A1よりも上側及び下側に位置する2つの周辺分割表示領域A2に一つずつ表示させて一覧表示させる(ステップS22)。また、このときCPU20は、これら2つの周辺分割表示領域A2において選択語源(指定単語の語幹の語源)と、この選択語源に対応する単語構成部分(語幹)とを緑色で識別表示させる。
【0069】
次に、CPU20は、指定単語の接尾辞の語源を選択語源として選択し、中央分割表示領域A1において選択語源を青色で識別表示させるとともに、選択語源に対応する単語構成部分(接尾辞)を青色で識別表示させる(ステップS23)。
【0070】
次に、CPU20は、上述のステップS12と同様に、同語源単語抽出処理を行う(ステップS24)。なお、このステップS24の同語源単語処理では、ステップT7での「所定数」(指定単語における接尾辞と同語源の接尾辞を含む同語源単語を表示するために用いられる周辺分割表示領域A2の個数)として「3」が用いられる。
【0071】
次に、CPU20は、同語源単語抽出処理によって同語源単語記憶テーブル901に記憶された同語源単語を、メインディスプレイ10に形成された9つの分割表示領域Aのうち中央分割表示領域A1よりも右側に位置する3つの周辺分割表示領域A2に一つずつ表示させて一覧表示させ(ステップS25)、上述のステップS14に移行する。また、このステップS25においてCPU20は、これら3つの周辺分割表示領域A2において選択語源(指定単語の接尾辞の語源)と、この選択語源に対応する単語構成部分(接尾辞)とを青色で識別表示させる。
【0072】
[1.4 動作例]
続いて、図面を参照しつつ、上述した電子辞書1の動作を具体的に説明する。なお、以下の動作例で参照する図中、破線で囲まれている領域は、この領域に対する符号の対応色(「R」:赤色(Red)、「G」:緑色(Green)、「B」:青色(Blue))によって当該領域内の文字が表示されていることを示している。
【0073】
まず、図5(a)に示すように、マーカ単語帳テーブル84をユーザが選択すると(ステップS6;Yes)、メインディスプレイ10に一覧表示枠W1とプレビュー表示枠W2とが形成され、マーカ単語帳テーブル84に記憶されている単語(ここでは英単語「incredible」のみとする)が一覧表示枠W1に一覧表示されるとともに、ユーザ操作により指定された単語「incredible」が指定単語として反転表示され、当該指定単語の説明情報が英和辞書データベース822から読み出されてプレビュー表示枠W2にプレビュー表示される(ステップS7)。
【0074】
次に、ユーザが同語源一覧表示機能を選択し(ステップS8;Yes)、選択語源表示モードを選択すると(ステップS9;Yes)、語源付き辞書データベース821から指定単語「incredible」における各単語構成部分「in-」,「cred-」,「-ble」の語源が読み出される。また、図5(b)に示すように、メインディスプレイ10の表示領域に合計9個の分割表示領域Aが形成され、中央分割表示領域A1に、指定単語「incredible」と、指定単語の訳「信じられない」と、指定単語の単語構成部分「in-」,「cred-」,「-ble」と、これら複数の単語構成部分それぞれの語源「in-(否定、反対、中へ)」,「cred-(信じる)」,…とが一覧表示される。(ステップS10)。なお、本動作例においては、メインディスプレイ10の端部に「マンダラ」アイコンIが表示されるようになっており、この「マンダラ」アイコンIに対するタッチ操作によって、同語源一覧表示機能の選択が行われる。また、図5(b)では、単語構成部分「-ble」と、その語源との図示を省略している。
【0075】
次に、中央分割表示領域A1に表示された語源「in-(否定,反対,中へ)」を選択語源としてユーザが選択すると(ステップS11)、中央分割表示領域A1における選択語源「in-(否定,反対,中へ)」と、指定単語「incredible」のうち選択語源「in-(否定,反対,中へ)」に対応する単語構成部分「in」が、所定の色(本動作例では赤色)で識別表示される。また、本動作例においては、このとき選択語源「in-(否定,反対,中へ)」が反転表示される。
【0076】
次に、選択語源「in-(否定,反対,中へ)」と同じ語源の単語構成部分を含む同語源単語「inability」,「inaccurate」,…が同語源単語記憶テーブル901に記憶された後(ステップS12)、図5(c)に示すように、8つの各周辺分割表示領域A2に一つずつ表示されて一覧表示される(ステップS13)。また、このとき各周辺分割表示領域A2内の同語源単語「inability」,「inaccurate」,…についての訳「無力、無能」,「不正確な、ずさんな」,…と、当該同語源単語における各単語構成部分の語源とが語源付き辞書データベース821から読み出されて、該当の周辺分割表示領域A2内に表示される。更に、このとき周辺分割表示領域A2における同語源単語「inability」,「inaccurate」,…の各単語構成部分のうち、選択語源「in-(否定,反対,中へ)」に対応する単語構成部分が所定の色(本動作例では赤色)で識別表示される。
【0077】
次に、選択語源「in-(否定,反対,中へ)」に対応する単語構成部分を含んで各周辺分割表示領域A2に表示された同語源単語のうち、右下の周辺分割表示領域A2に表示された単語「inspect」をユーザが指定単語として指定すると(ステップS14;Yes)、図6(a)に示すように、メインディスプレイ10内に形成された9個の分割表示領域A内の全ての表示が消去された後、中央分割表示領域A1に、指定単語「inspect」と、この指定単語「inspect」の訳「詳しく調べる」と、この指定単語「inspect」に含まれる各単語構成部分の意味を示した語源「in-(否定,反対,中へ)」,「spec(見る)」とが対応付けて表示される(ステップS15)。
【0078】
そして、中央分割表示領域A1に表示された語源「spec(見る)」をユーザが選択語源として選択すると(ステップS30)、中央分割表示領域A1における指定単語「inspect」のうち、選択語源「spec(見る)」に対応する単語構成部分「spec」が所定の色(本動作例では赤色)で識別表示される。また、本動作例においては、このとき選択語源「spec(見る)」が反転表示される。
【0079】
次に、中央分割表示領域A1に表示されている指定単語「inspect」のうち識別表示された単語構成部分「spec」がマーカ表示文字列として指定されて、指定単語「inspect」と、マーカ表示文字列「spec」の位置情報とがマーカ単語帳テーブル84に記憶される(ステップS31)。
【0080】
次に、選択語源「spec(見る)」と同じ語源の単語構成部分を含む同語源単語「espy」,「spectator」,…が同語源単語記憶テーブル901に記憶された後(ステップS12)、図6(b)に示すように、8つの各周辺分割表示領域A2に一つずつ表示されて一覧表示される(ステップS13)。また、このとき各周辺分割表示領域A2内の同語源単語「espy」,「spectator」,…についての訳「見つける、探し出す」,「見物人、見る人、傍観者」,…と、当該同語源単語における各単語構成部分の語源とが語源付き辞書データベース821から読み出されて、該当の周辺分割表示領域A2内に表示される。更に、このとき周辺分割表示領域A2における同語源単語「espy」,「spectator」,…の各単語構成部分のうち、選択語源「spec(見る)」に対応する単語構成部分が所定の色(本動作例では赤色)で識別表示される。
【0081】
また、上述の図5(a)に示した状態から、ユーザが同語源一覧表示機能を選択し(ステップS8;Yes)、一括語源表示モードを選択すると(ステップS9;No)、語源付き辞書データベース821から指定単語「incredible」における各単語構成部分「in-」,「cred-」,「-ble」の語源が読み出される。また、図6(c)に示すように、メインディスプレイ10の表示領域に合計9個の分割表示領域Aが形成され、中央分割表示領域A1に、指定単語「incredible」と、指定単語の訳「信じられない」と、指定単語の単語構成部分「in-」,「cred-」,「-ble」と、これら複数の単語構成部分それぞれの語源「in-(否定、反対、中へ)」,「cred-(信じる)」,…とが一覧表示される。(ステップS16)。
【0082】
次に、指定単語「incredible」の接頭辞「in-」の語源「in-(否定,反対,中へ)」が選択語源として選択され、中央分割表示領域A1において選択語源「in-(否定,反対,中へ)」が赤色で識別表示されるとともに、選択語源に対応する単語構成部分(接頭辞)「in-」が赤色で識別表示される(ステップS17)。
【0083】
次に、選択語源「in-(否定,反対,中へ)」と同じ語源の単語構成部分を含む同語源単語「inability」,「indebted」,…が同語源単語記憶テーブル901に記憶された後(ステップS18)、同語源単語記憶テーブル901に記憶された同語源単語「inability」,「indebted」,…が左側の3つの周辺分割表示領域A2に一つずつ表示されて一覧表示される(ステップS19)。また、このとき、これら3つの周辺分割表示領域A2において選択語源「in-(否定,反対,中へ)」と、この選択語源に対応する単語構成部分(接頭辞)とが赤色で識別表示される。
【0084】
次に、指定単語の語幹「cred-」の語源「cred-(信じる)」が選択語源として選択され、中央分割表示領域A1において選択語源「cred-(信じる)」が緑色で識別表示されるとともに、選択語源に対応する単語構成部分(語幹)「cred-」が緑色で識別表示される(ステップS20)。
【0085】
次に、選択語源「cred-(信じる)」と同じ語源の単語構成部分を含む同語源単語「credible」,「accredit」が同語源単語記憶テーブル901に記憶された後(ステップS21)、同語源単語記憶テーブル901に記憶された同語源単語「credible」,「accredit」が中央上側及び下側の2つの周辺分割表示領域A2に一つずつ表示されて一覧表示される(ステップS22)。また、このとき、これら2つの周辺分割表示領域A2において選択語源「cred-(信じる)」と、この選択語源に対応する単語構成部分(語幹)とが緑色で識別表示される。
【0086】
次に、指定単語「incredible」の接尾辞「-able」の語源「-able(能力がある)」が選択語源として選択され、中央分割表示領域A1において選択語源「-able(能力がある)」が青色で識別表示されるとともに、選択語源に対応する単語構成部分(接尾辞)「-able(能力がある)」が青色で識別表示される(ステップS17)。
【0087】
次に、選択語源「-able(能力がある)」と同じ語源の単語構成部分を含む同語源単語「capable」,「edible」,…が同語源単語記憶テーブル901に記憶された後(ステップS18)、同語源単語記憶テーブル901に記憶された同語源単語「capable」,「edible」,…が右側の3つの周辺分割表示領域A2に一つずつ表示されて一覧表示される(ステップS19)。また、このとき、これら3つの周辺分割表示領域A2において選択語源「-able(能力がある)」と、この選択語源に対応する単語構成部分(接尾辞)とが青色で識別表示される。
【0088】
以上の電子辞書1によれば、図3のステップS12,S18,S21,S24や、図5、図6等に示したように、指定単語に含まれる各単語構成部分と同じ語源の単語構成部分を含む単語が、語源付き辞書データベース821により記憶された単語の中から同語源単語として抽出されるので、このような同語源単語が複数纏められる。また、図3のステップS10,S13,S16,S19,S22,S25や、図5、図6等に示したように、指定単語及び同語源単語がメインディスプレイ10に一覧表示されるとともに、指定単語と同語源単語の双方に共通して含まれる単語構成部分が識別表示されるので、指定単語に含まれる単語構成部分それぞれに対応付けて、当該単語構成部分と同じ語源の単語構成部分を含む同語源単語が表示される。従って、指定単語と語源の共通する同語源単語を効率良く学習することができる。
【0089】
また、図3のステップS11〜S13や、図5、図6等に示したように、指定単語に含まれる各単語構成部分についての語源のいずれかがユーザ操作に基づいて選択された場合に、この選択された語源と同じ語源の単語構成部分を含む単語がメインディスプレイ10に一覧表示されるので、指定単語と語源の共通する同語源単語のうち、所望の語源の単語構成部分を含む同語源単語を効率良く学習することができる。
【0090】
また、図3のステップS10,S13や、図5、図6等に示したように、中央分割表示領域A1に指定単語が表示され、各周辺分割表示領域A2に同語源単語が一つずつ表示されることにより、メインディスプレイ10に指定単語及び同語源単語が一覧表示されるので、同語源単語が指定単語の周りを囲うように整然と配列される。従って、同語源単語を容易に視認して記憶することができるため、指定単語と語源の共通する同語源単語を一層効率良く学習することができる。
【0091】
また、図3のステップS16〜S25や、図6(c)等に示したように、中央分割表示領域A1よりも左側に位置する各周辺分割表示領域A2に、指定単語の接頭辞と同語源の接頭辞を含む同語源単語が表示され、中央分割表示領域A1よりも右側に位置する各周辺分割表示領域A2に、指定単語の接尾辞と同語源の接尾辞を含む同語源単語が表示され、中央分割表示領域A1よりも上側及び下側に位置する各周辺分割表示領域A2に、指定単語の語幹と同語源の語幹を含む同語源単語が表示されることにより、メインディスプレイ10に指定単語及び当該同語源単語が一覧表示されるので、指定単語に含まれる接頭辞と同語源の接頭辞を含む同語源単語、指定単語に含まれる接尾辞と同語源の接尾辞を含む同語源単語、及び、指定単語に含まれる語幹と同語源の語幹を含む同語源単語の3種類の同語源単語が各々複数ずつ纏めて一度に表示される。従って、指定単語と語源の共通する同語源単語をより一層効率良く学習することができる。
【0092】
また、図4のステップT7,T8等に示したように、語源付き辞書データベース821により記憶されている単語のうちマーカ単語帳テーブル84によっても記憶されている単語の中から同語源単語が抽出され、抽出された同語源単語の個数を所定の周辺分割表示領域A2の個数から引いた値が1以上である場合には、語源付き辞書データベース821に記憶されている単語のうちマーカ単語帳テーブル84によっては記憶されていない単語の中から当該値の個数だけ同語源単語が更に抽出されるので、指定単語に含まれる単語構成部分と同じ語源の単語構成部分を含む同語源単語のうち、マーカ単語帳テーブル84により記憶されている単語が優先的に抽出されて表示されることになる。従って、指定単語と語源の共通する同語源単語のうち、マーカ単語帳テーブル84により記憶されている単語、すなわち、ユーザが学習対象として設定した単語を優先的に学習することができる。
【0093】
また、図3のステップS14、S15や、図5(c)〜図6(b)等に示したように、周辺分割表示領域A2に表示された同語源単語のうち何れかがユーザにより指定単語として指定されると、新たな指定単語が中央分割表示領域A1に表示され、この指定単語の各単語構成部分と同じ語源の単語構成部分を含む同語源単語が各周辺分割表示領域A2に一覧表示されるので、一覧表示された同語源単語の中から所望の単語をユーザが指定単語として次々に指定することにより、最初に指定された指定単語を起点として同語源単語を次々に連鎖的に一覧表示させることができる。従って、連鎖的に同語源単語を学習することができるため、指定単語と語源の共通する多くの同語源単語を効率良く学習することができる。
【0094】
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0095】
例えば、本発明に係る情報表示装置を電子辞書1として説明したが、本発明が適用可能なものは、このような製品に限定されず、携帯電話、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機などの電子機器全般に適用可能であり、図7に示すようなタブレットパソコン1Aに特に好適に適用される。また、本発明に係る単語表示処理プログラム81は、電子辞書1に対して着脱可能な外部情報記憶媒体12aに記憶されることとしてもよい。
【0096】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲をその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
表示手段と、
単語と、当該単語を接辞及び語幹に分解して得られる複数の単語構成部分と、これら複数の単語構成部分それぞれの意味を示した語源とを対応付けて複数記憶する単語語源記憶手段と、
前記単語語源記憶手段により記憶された単語のいずれかをユーザ操作に基づいて指定する単語指定手段と、
前記単語指定手段により指定された指定単語に含まれる各単語構成部分と同じ語源の単語構成部分を含む単語を、前記単語語源記憶手段により記憶された単語の中から同語源単語として抽出する同語源単語抽出手段と、
前記指定単語及び前記同語源単語を前記表示手段に一覧表示させるとともに、当該指定単語と当該同語源単語の双方に共通して含まれる単語構成部分を識別表示させる同語源単語識別表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
<請求項2>
請求項1記載の情報表示装置において、
前記単語指定手段により前記指定単語が指定された場合に、前記単語語源記憶手段から前記指定単語の各単語構成部分の語源を読み出して、当該指定単語と当該語源とを対応付けて前記表示手段に表示させる指定単語表示制御手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記指定単語表示制御手段により表示制御された語源のいずれかを選択する語源選択手段と、
を備え、
前記同語源単語抽出手段は、
前記語源選択手段により語源が選択された場合に、この選択された語源と同じ語源の単語構成部分を含む単語を前記同語源単語として抽出することを特徴とする情報表示装置。
<請求項3>
請求項1又は2記載の情報表示装置において、
前記表示手段の表示領域を格子状に縦横に分割することにより、矩形状の分割表示領域を当該表示領域内に複数形成する分割表示制御手段を備え、
前記同語源単語識別表示制御手段は、
前記複数の分割表示領域のうち前記表示領域の中央部に表示された中央分割表示領域に前記指定単語を表示させ、前記複数の分割表示領域のうち当該中央分割表示領域とは異なる各周辺分割表示領域に前記同語源単語を一つずつ表示させることにより、前記表示手段に当該指定単語及び当該同語源単語を一覧表示させることを特徴とする情報表示装置。
<請求項4>
請求項1記載の情報表示装置において、
前記表示手段の表示領域を格子状に縦横に分割することにより、矩形状の分割表示領域を当該表示領域内に複数形成する分割表示制御手段を備え、
前記同語源単語識別表示制御手段は、
前記複数の分割表示領域のうち前記表示領域の中央部に表示された中央分割表示領域に前記指定単語を表示させ、
前記複数の分割表示領域のうち前記表示領域に向かって前記中央分割表示領域よりも左側に位置する各周辺分割表示領域に、前記指定単語の接頭辞と同語源の接頭辞を含む同語源単語を表示させ、
前記複数の分割表示領域のうち当該表示領域に向かって前記中央分割表示領域よりも右側に位置する各周辺分割表示領域に、前記指定単語の接尾辞と同語源の接尾辞を含む同語源単語を表示させ、かつ、
前記複数の分割表示領域のうち当該表示領域に向かって前記中央分割表示領域よりも上側及び下側に位置する各周辺分割表示領域に、前記指定単語の語幹と同語源の語幹を含む同語源単語を表示させることにより、
前記表示手段に当該指定単語及び当該同語源単語を一覧表示させることを特徴とする情報表示装置。
<請求項5>
請求項3に記載の情報表示装置において、
ユーザ操作により指定される単語を蓄積記憶する単語帳記憶手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記単語帳記憶手段により記憶された単語を前記表示手段に一覧表示させる単語帳一覧表示制御手段と、
を備え、
前記単語指定手段は、
ユーザ操作に基づいて、前記単語帳一覧表示制御手段により一覧表示された単語のいずれかを指定し、
前記同語源単語抽出手段は、
前記単語語源記憶手段により記憶されている単語のうち前記単語帳記憶手段によっても記憶されている単語の中から前記同語源単語を抽出し、抽出された同語源単語の個数を前記周辺分割表示領域の個数から引いた値が1以上である場合には、前記単語語源記憶手段により記憶されている単語のうち前記単語帳記憶手段によっては記憶されていない単語の中から当該値の個数だけ前記同語源単語を更に抽出することを特徴とする情報表示装置。
<請求項6>
請求項4に記載の情報表示装置において、
ユーザ操作により指定される単語を蓄積記憶する単語帳記憶手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記単語帳記憶手段により記憶された単語を前記表示手段に一覧表示させる単語帳一覧表示制御手段と、
を備え、
前記単語指定手段は、
ユーザ操作に基づいて、前記単語帳一覧表示制御手段により一覧表示された単語のいずれかを指定し、
前記同語源単語抽出手段は、
前記指定単語の接頭辞と同語源の接頭辞を含む同語源単語を抽出する接頭辞同語源単語抽出手段と、
前記指定単語の接尾辞と同語源の接尾辞を含む同語源単語を抽出する接尾辞同語源単語抽出手段と、
前記指定単語の語幹と同語源の語幹を含む同語源単語を抽出する語幹同語源単語抽出手段と、
を有し、
前記接頭辞同語源単語抽出手段は、
前記単語語源記憶手段により記憶されている単語のうち前記単語帳記憶手段によっても記憶されている単語の中から前記同語源単語を抽出し、抽出された同語源単語の個数を、前記表示領域に向かって前記中央分割表示領域よりも左側に位置する前記周辺分割表示領域の個数から引いた値が1以上である場合には、前記単語語源記憶手段により記憶されている単語のうち前記単語帳記憶手段によっては記憶されていない単語の中から当該値の個数だけ前記同語源単語を更に抽出し、
前記接尾辞同語源単語抽出手段は、
前記単語語源記憶手段により記憶されている単語のうち前記単語帳記憶手段によっても記憶されている単語の中から前記同語源単語を抽出し、抽出された同語源単語の個数を、前記表示領域に向かって前記中央分割表示領域よりも右側に位置する前記周辺分割表示領域の個数から引いた値が1以上である場合には、前記単語語源記憶手段により記憶されている単語のうち前記単語帳記憶手段によっては記憶されていない単語の中から当該値の個数だけ前記同語源単語を更に抽出し、
前記語幹同語源単語抽出手段は、
前記単語語源記憶手段により記憶されている単語のうち前記単語帳記憶手段によっても記憶されている単語の中から前記同語源単語を抽出し、抽出された同語源単語の個数を、前記表示領域に向かって前記中央分割表示領域よりも上側及び下側に位置する前記周辺分割表示領域の個数から引いた値が1以上である場合には、前記単語語源記憶手段により記憶されている単語のうち前記単語帳記憶手段によっては記憶されていない単語の中から当該値の個数だけ前記同語源単語を更に抽出することを特徴とする情報表示装置。
<請求項7>
表示手段と、
単語と、当該単語を接辞及び語幹に分解して得られる複数の単語構成部分と、これら複数の単語構成部分それぞれの意味を示した語源とを対応付けて複数記憶する単語語源記憶手段と、
を有するコンピュータに、
前記単語語源記憶手段により記憶された単語のいずれかをユーザ操作に基づいて指定する単語指定機能と、
前記単語指定機能により指定された指定単語に含まれる各単語構成部分と同じ語源の単語構成部分を含む単語を、前記単語語源記憶手段により記憶された単語の中から同語源単語として抽出する同語源単語抽出機能と、
前記指定単語及び前記同語源単語を前記表示手段に一覧表示させるとともに、当該指定単語と当該同語源単語の双方に共通して含まれる単語構成部分を識別表示させる同語源単語識別表示制御機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0097】
1 電子辞書
20 CPU
81 単語表示処理プログラム
821 語源付き辞書データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と、
単語と、当該単語を接辞及び語幹に分解して得られる複数の単語構成部分と、これら複数の単語構成部分それぞれの意味を示した語源とを対応付けて複数記憶する単語語源記憶手段と、
前記単語語源記憶手段により記憶された単語のいずれかをユーザ操作に基づいて指定する単語指定手段と、
前記単語指定手段により指定された指定単語に含まれる各単語構成部分と同じ語源の単語構成部分を含む単語を、前記単語語源記憶手段により記憶された単語の中から同語源単語として抽出する同語源単語抽出手段と、
前記指定単語及び前記同語源単語を前記表示手段に一覧表示させるとともに、当該指定単語と当該同語源単語の双方に共通して含まれる単語構成部分を識別表示させる同語源単語識別表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
請求項1記載の情報表示装置において、
前記単語指定手段により前記指定単語が指定された場合に、前記単語語源記憶手段から前記指定単語の各単語構成部分の語源を読み出して、当該指定単語と当該語源とを対応付けて前記表示手段に表示させる指定単語表示制御手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記指定単語表示制御手段により表示制御された語源のいずれかを選択する語源選択手段と、
を備え、
前記同語源単語抽出手段は、
前記語源選択手段により語源が選択された場合に、この選択された語源と同じ語源の単語構成部分を含む単語を前記同語源単語として抽出することを特徴とする情報表示装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の情報表示装置において、
前記表示手段の表示領域を格子状に縦横に分割することにより、矩形状の分割表示領域を当該表示領域内に複数形成する分割表示制御手段を備え、
前記同語源単語識別表示制御手段は、
前記複数の分割表示領域のうち前記表示領域の中央部に表示された中央分割表示領域に前記指定単語を表示させ、前記複数の分割表示領域のうち当該中央分割表示領域とは異なる各周辺分割表示領域に前記同語源単語を一つずつ表示させることにより、前記表示手段に当該指定単語及び当該同語源単語を一覧表示させることを特徴とする情報表示装置。
【請求項4】
請求項1記載の情報表示装置において、
前記表示手段の表示領域を格子状に縦横に分割することにより、矩形状の分割表示領域を当該表示領域内に複数形成する分割表示制御手段を備え、
前記同語源単語識別表示制御手段は、
前記複数の分割表示領域のうち前記表示領域の中央部に表示された中央分割表示領域に前記指定単語を表示させ、
前記複数の分割表示領域のうち前記表示領域に向かって前記中央分割表示領域よりも左側に位置する各周辺分割表示領域に、前記指定単語の接頭辞と同語源の接頭辞を含む同語源単語を表示させ、
前記複数の分割表示領域のうち当該表示領域に向かって前記中央分割表示領域よりも右側に位置する各周辺分割表示領域に、前記指定単語の接尾辞と同語源の接尾辞を含む同語源単語を表示させ、かつ、
前記複数の分割表示領域のうち当該表示領域に向かって前記中央分割表示領域よりも上側及び下側に位置する各周辺分割表示領域に、前記指定単語の語幹と同語源の語幹を含む同語源単語を表示させることにより、
前記表示手段に当該指定単語及び当該同語源単語を一覧表示させることを特徴とする情報表示装置。
【請求項5】
請求項3に記載の情報表示装置において、
ユーザ操作により指定される単語を蓄積記憶する単語帳記憶手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記単語帳記憶手段により記憶された単語を前記表示手段に一覧表示させる単語帳一覧表示制御手段と、
を備え、
前記単語指定手段は、
ユーザ操作に基づいて、前記単語帳一覧表示制御手段により一覧表示された単語のいずれかを指定し、
前記同語源単語抽出手段は、
前記単語語源記憶手段により記憶されている単語のうち前記単語帳記憶手段によっても記憶されている単語の中から前記同語源単語を抽出し、抽出された同語源単語の個数を前記周辺分割表示領域の個数から引いた値が1以上である場合には、前記単語語源記憶手段により記憶されている単語のうち前記単語帳記憶手段によっては記憶されていない単語の中から当該値の個数だけ前記同語源単語を更に抽出することを特徴とする情報表示装置。
【請求項6】
請求項4に記載の情報表示装置において、
ユーザ操作により指定される単語を蓄積記憶する単語帳記憶手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記単語帳記憶手段により記憶された単語を前記表示手段に一覧表示させる単語帳一覧表示制御手段と、
を備え、
前記単語指定手段は、
ユーザ操作に基づいて、前記単語帳一覧表示制御手段により一覧表示された単語のいずれかを指定し、
前記同語源単語抽出手段は、
前記指定単語の接頭辞と同語源の接頭辞を含む同語源単語を抽出する接頭辞同語源単語抽出手段と、
前記指定単語の接尾辞と同語源の接尾辞を含む同語源単語を抽出する接尾辞同語源単語抽出手段と、
前記指定単語の語幹と同語源の語幹を含む同語源単語を抽出する語幹同語源単語抽出手段と、
を有し、
前記接頭辞同語源単語抽出手段は、
前記単語語源記憶手段により記憶されている単語のうち前記単語帳記憶手段によっても記憶されている単語の中から前記同語源単語を抽出し、抽出された同語源単語の個数を、前記表示領域に向かって前記中央分割表示領域よりも左側に位置する前記周辺分割表示領域の個数から引いた値が1以上である場合には、前記単語語源記憶手段により記憶されている単語のうち前記単語帳記憶手段によっては記憶されていない単語の中から当該値の個数だけ前記同語源単語を更に抽出し、
前記接尾辞同語源単語抽出手段は、
前記単語語源記憶手段により記憶されている単語のうち前記単語帳記憶手段によっても記憶されている単語の中から前記同語源単語を抽出し、抽出された同語源単語の個数を、前記表示領域に向かって前記中央分割表示領域よりも右側に位置する前記周辺分割表示領域の個数から引いた値が1以上である場合には、前記単語語源記憶手段により記憶されている単語のうち前記単語帳記憶手段によっては記憶されていない単語の中から当該値の個数だけ前記同語源単語を更に抽出し、
前記語幹同語源単語抽出手段は、
前記単語語源記憶手段により記憶されている単語のうち前記単語帳記憶手段によっても記憶されている単語の中から前記同語源単語を抽出し、抽出された同語源単語の個数を、前記表示領域に向かって前記中央分割表示領域よりも上側及び下側に位置する前記周辺分割表示領域の個数から引いた値が1以上である場合には、前記単語語源記憶手段により記憶されている単語のうち前記単語帳記憶手段によっては記憶されていない単語の中から当該値の個数だけ前記同語源単語を更に抽出することを特徴とする情報表示装置。
【請求項7】
表示手段と、
単語と、当該単語を接辞及び語幹に分解して得られる複数の単語構成部分と、これら複数の単語構成部分それぞれの意味を示した語源とを対応付けて複数記憶する単語語源記憶手段と、
を有するコンピュータに、
前記単語語源記憶手段により記憶された単語のいずれかをユーザ操作に基づいて指定する単語指定機能と、
前記単語指定機能により指定された指定単語に含まれる各単語構成部分と同じ語源の単語構成部分を含む単語を、前記単語語源記憶手段により記憶された単語の中から同語源単語として抽出する同語源単語抽出機能と、
前記指定単語及び前記同語源単語を前記表示手段に一覧表示させるとともに、当該指定単語と当該同語源単語の双方に共通して含まれる単語構成部分を識別表示させる同語源単語識別表示制御機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−114529(P2013−114529A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−261240(P2011−261240)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】