説明

情報表示装置及び情報表示プログラム

【課題】テキスト中の任意の箇所に目印を登録し、この目印を検索キーとして登録対象の項目を検索する。
【解決手段】電子辞書1は、辞書DB820と複数種類のアイコン100を記憶するフラッシュROM80と、見出し語のテキストを当該辞書DB820から読み出して表示させるCPU20と、ユーザ操作に基づいてテキスト内の文字列を指定文字列として指定するとともに何れかのアイコン100を指定する入力部30と、辞書DB820内での指定文字列の位置情報及び指定アイコン100Sを対応付けて記憶するメモ付きマーカーDB85とを備える。CPU20は、表示部40に辞書DB820の内容が表示される場合に、メモ付きマーカーDB85に記憶された情報に基づいて指定文字列を識別表示させ、近傍に指定アイコン100Sを表示させる。入力部30がユーザ操作に基づき何れかのアイコン100を選択すると、CPU20は、選択アイコン100Tに対応する位置情報の文字列が含まれるテキストを辞書DB820から読み出して表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示装置及び情報表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、辞書機能を有する電子辞書などの情報表示装置においては、各見出し語と、見出し語の説明情報とを対応付けて記憶する辞書データベースが備えられており、入力された文字に対応する見出し語の説明情報を辞書データベースから読み出して、見出し語と説明情報とを表示させるようになっている。
【0003】
このような情報表示装置として、いわゆる見出しメモ機能やマーカー機能を備えたものがある。
見出しメモ機能とは、説明情報の表示された見出し語に対してユーザが見出しメモの登録操作を行うと、これら見出し語と見出しメモとが対応付けて登録され、ユーザが何れかの見出しメモを指定すると、対応する見出し語が検索される機能である(例えば、特許文献1参照)。この機能によれば、紙の辞書に対して端の方に付箋紙を貼っておき、この付箋紙を目印として見出し語を引く感覚で、学習を行うことができる。
【0004】
また、マーカー機能とは、説明情報中の任意の文字列をユーザが指定してマーカー色を指定すると、これら指定文字列の位置情報とマーカー色とが対応付けて登録され、同じ説明情報をユーザが表示させると、指定文字列が自動的にマーカー色で識別表示される機能である。この機能によれば、紙の辞書における重要部分を蛍光ペンで塗って識別する感覚で、学習を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−146223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の見出しメモ機能では、見出し語に対して見出メモを登録し、見出メモを検索キーとして登録対象の見出し語を検索することはできるものの、メモをテキスト中の任意の箇所に登録することはできない。また、従来のマーカー機能では、説明情報中の任意の箇所にマーカーなどの目印を登録することはできるものの、この目印を検索キーとして見出し語検索することはできない。
そのため、従来の情報表示装置では、説明情報(テキスト)中の任意の箇所に目印を登録し、この目印を検索キーとして登録対象の見出し語(項目)を検索することはできない。
【0007】
本発明の課題は、テキスト中の任意の箇所に目印を登録し、この目印を検索キーとして登録対象の項目を検索することのできる情報表示装置及び情報表示プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、情報表示装置において、
表示手段と、
各項目に対してテキストを対応付けた1つ以上の項目情報からなるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、
複数種類のアイコンを記憶するアイコン記憶手段と、
前記コンテンツの項目のうち、ユーザ操作に基づいて指定される項目のテキストを当該コンテンツから読み出して前記表示手段に表示させるテキスト表示制御手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記表示手段に表示されたテキスト内の文字列を指定文字列として指定するとともに、前記複数種類のアイコンのうち、何れかのアイコンを指定アイコンとして指定する文字列・アイコン指定手段と、
前記コンテンツ内での前記指定文字列の位置情報と、前記指定アイコンとを対応付けて記憶するアイコン位置記憶手段と、
前記表示手段に前記コンテンツの内容が表示される場合に、前記アイコン位置記憶手段に記憶された情報に基づいて前記指定文字列を識別表示させるとともに、当該指定文字列の近傍に前記指定アイコンを表示させる識別表示制御手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記アイコン記憶手段に記憶された前記アイコンのうち、何れかのアイコンを選択アイコンとして選択するアイコン選択手段と、
前記アイコン位置記憶手段により前記選択アイコンに対応付けられた位置情報の文字列が含まれるテキストを、前記コンテンツから読み出して前記表示手段に表示させるアイコン逆引き検索手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の情報表示装置において、
前記アイコン位置記憶手段は、
前記指定文字列についてのメモとしてユーザから入力される内容を、前記指定文字列の位置情報及び前記指定アイコンに対応付けて記憶し、
前記識別表示制御手段は、
前記表示手段に前記コンテンツの内容が表示される場合に、前記アイコン位置記憶手段に記憶された情報に基づいて前記指定文字列の近傍に前記メモの内容を表示させるメモ内容表示制御手段を有することを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の情報表示装置において、
前記メモ内容表示制御手段は、
前記メモの内容を表示させる旨のユーザ操作が行われた場合に、前記メモの内容を表示させることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記アイコン位置記憶手段は、
前記文字列・アイコン指定手段により1つの前記指定文字列に対して、複数のアイコンが指定アイコンとして指定された場合には、当該指定文字列に対して当該複数の指定アイコンを対応付けて記憶し、
前記アイコン逆引き検索手段は、
前記アイコン選択手段により複数のアイコンが選択アイコンとして選択された場合には、前記アイコン位置記憶手段によりこれら選択アイコンの全てに対応付けられた位置情報の文字列が含まれるテキストを、前記コンテンツから読み出して前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記アイコン記憶手段は、
ユーザ操作に基づいて作成されるアイコンを追加して記憶可能であることを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記コンテンツは、項目としての見出し語に対して、説明情報のテキストを対応付けた1つ以上の見出し語情報からなる辞書データベースであることを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記コンテンツは、項目としての段落番号に対して、テキストを対応付けた1つ以上の段落情報からなるテキストコンテンツであることを特徴とする。
【0015】
請求項8記載の発明は、情報表示プログラムにおいて、
表示手段を有するコンピュータに、
各項目に対してテキストを対応付けた1つ以上の項目情報からなるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶機能と、
複数種類のアイコンを記憶するアイコン記憶機能と、
前記コンテンツの項目のうち、ユーザ操作に基づいて指定される項目のテキストを当該コンテンツから読み出して前記表示手段に表示させるテキスト表示制御機能と、
ユーザ操作に基づいて、前記表示手段に表示されたテキスト内の文字列を指定文字列として指定するとともに、前記複数種類のアイコンのうち、何れかのアイコンを指定アイコンとして指定する文字列・アイコン指定機能と、
前記コンテンツ内での前記指定文字列の位置情報と、前記指定アイコンとを対応付けて記憶するアイコン位置記憶機能と、
前記表示手段に前記コンテンツの内容が表示される場合に、前記アイコン位置記憶機能により記憶された情報に基づいて前記指定文字列を識別表示させるとともに、当該指定文字列の近傍に前記指定アイコンを表示させる識別表示制御機能と、
ユーザ操作に基づいて、前記アイコン記憶機能により記憶された前記アイコンのうち、何れかのアイコンを選択アイコンとして選択するアイコン選択機能と、
前記アイコン位置記憶機能により前記選択アイコンに対応付けられた位置情報の文字列が含まれるテキストを、前記コンテンツから読み出して前記表示手段に表示させるアイコン逆引き検索機能と、
を実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、表示されたテキスト内の文字列がユーザ操作に基づいて指定文字列として指定され、複数種類のアイコンのうち、何れかのアイコンが指定アイコンとして指定されると、コンテンツ内での指定文字列の位置情報と、指定アイコンとが対応付けて記憶され、コンテンツの内容が表示される場合には、当該記憶された情報に基づいて指定文字列が識別表示されるとともに、当該指定文字列の近傍に指定アイコンが表示されるので、目印としてのアイコンをテキスト中の任意の箇所に登録することにより、同じテキストを表示させる場合に、登録箇所を自動的に識別表示させ、アイコンを近傍に表示させることができる。
また、何れかのアイコンがユーザ操作に基づいて選択アイコンとして選択されると、選択アイコンに対応する位置情報の文字列が含まれるテキストがコンテンツから読み出されて表示されるので、アイコンを検索キーとして登録対象の項目のテキストを検索し、表示させることができる。
よって、テキスト中の任意の箇所に目印を登録し、この目印を検索キーとして登録対象の項目を検索することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】電子辞書の概観を示す平面図である。
【図2】電子辞書の内部構成を示すブロック図である。
【図3】(a)は辞書データベースのデータ構造を示す図であり、(b)は見出しメモデータベースのデータ構造を示す図であり、(c)はメモ付きマーカーデータベースのデータ構造を示す図である。
【図4】メモ・マーカー登録処理を示すフローチャートである。
【図5】メモ付きマーカー登録処理を示すフローチャートである。
【図6】見出しメモ登録処理を示すフローチャートである。
【図7】メモ・マーカー表示処理を示すフローチャートである。
【図8】表示部の表示内容を示す図である。
【図9】表示部の表示内容を示す図である。
【図10】表示部の表示内容を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明に係る情報表示装置を電子辞書に適用した場合の実施形態について詳細に説明する。
【0019】
[外観構成]
図1は、電子辞書1の平面図である。
この図に示すように、電子辞書1は、メインディスプレイ10、サブディスプレイ11及びキー群2を備えている。
【0020】
メインディスプレイ10及びサブディスプレイ11は、ユーザによるキー群2の操作に応じた文字や符号等、各種データをカラーで表示する部分であり、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescence Display)等によって構成されている。なお、本実施の形態におけるメインディスプレイ10及びサブディスプレイ11は、いわゆるタッチパネル110(図2参照)と一体的に形成されており、手書き入力等の操作を受け付け可能となっている。
【0021】
キー群2は、ユーザから電子辞書1を操作するための操作を受ける各種キーを有している。具体的には、キー群2は、訳/決定キー2bと、文字キー2cと、辞書選択キー2dと、カーソルキー2eと、シフトキー2fと、戻るキー2gと、用例キー2h等とを有している。
【0022】
訳/決定キー2bは、検索の実行や、見出し語の決定等に使用されるキーである。文字キー2cは、ユーザによる文字の入力等に使用されるキーであり、本実施の形態においては“A”〜“Z”キーを備えている。辞書選択キー2dは、後述の辞書データベース820,…(図2参照)の選択に使用されるキーである。
【0023】
カーソルキー2eは、画面内の反転表示位置、つまりカーソル位置の移動等に使用されるキーであり、本実施の形態においては上下左右の方向を指定可能となっている。シフトキー2fは、日本語の単語を検索対象に設定するとき等に使用されるキーである。戻るキー2gは、前回表示した画面に戻るとき等に使用されるキーである。用例キー2hは、メインディスプレイ10に説明情報の表示されている見出し語の用例を表示させるとき等に使用されるキーである。
【0024】
[内部構成]
続いて、電子辞書1の内部構造について説明する。図2は、電子辞書1の内部構成を示すブロック図である。
【0025】
この図に示すように、電子辞書1は、表示部40、入力部30、CPU(Central Processing Unit)20、フラッシュROM(Read Only Memory)80、RAM(Random Access Memory)90を備え、各部はバスで相互にデータ通信可能に接続されて構成されている。
【0026】
表示部40は、上述のメインディスプレイ10及びサブディスプレイ11を備えており、CPU20から入力される表示信号に基づいて各種情報をメインディスプレイ10やサブディスプレイ11に表示するようになっている。
【0027】
入力部30は、上述のキー群2やタッチパネル110を備えており、押下されたキーやタッチパネル110の位置に対応する信号をCPU20に出力するようになっている。
【0028】
フラッシュROM80は、電子辞書1の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するメモリである。本実施の形態においては、フラッシュROM80は、本発明に係る情報表示プログラム81と、辞書データベース群82と、見出しメモデータベース83と、アイコンデータベース84と、メモ付きマーカーデータベース85とを記憶している。
【0029】
情報表示プログラム81は、後述のメモ・マーカー登録処理(図4〜図6参照)及びメモ・マーカー表示処理(図7参照)をCPU20に実行させるためのプログラムである。
【0030】
辞書データベース群82は、コンテンツとしての辞書データベース820を複数有しており、本実施の形態においては、「英和辞典1(ジ○ニアス英和辞典)」の辞書データベース820aや「英和辞典2」の辞書データベース820bなどを有している。これら辞書データベース820,…には、例えば図3(a)に1例を示すように、項目としての見出し語と、この見出し語の説明情報のテキストと、見出し語の用例のテキストとを対応付けた見出し語情報が複数格納されている。
【0031】
見出しメモデータベース83は、後述の見出しメモ登録処理(図6参照)において登録される見出しメモ101(図10(d)参照)についての情報を蓄積記憶するものであり、より詳細には、図3(b)に示すように、見出しメモ101の登録された見出し語と、この見出し語についてのテキストのうち、見出しメモ101の登録時に表示されていたテキストの種類(例えば見出し語の説明情報や、見出し語の用例など)と、この見出し語の収録元の辞書データベース820の辞書名と、見出しメモ101の内容として手書き入力された手書き画像とを対応付けて蓄積記憶するようになっている。
【0032】
アイコンデータベース84は、後述のメモ付きマーカー登録処理(図5参照)においてメモ付きマーカー102(図9(b)参照)に使用され得るアイコン100を複数種類記憶するものである。ここで、メモ付きマーカー102とは、後述の図9(b),(c)に示すように、テキスト中の任意の文字列をマーカーで識別表示させるとともに、当該文字列の近傍にアイコン100と、ポップアップされるメモ103とを表示させるものである。また、本実施の形態においては、各アイコン100は、例えば後述の図10(b)に示すように、注意の「注」や、名詞の「名」などの文字・記号を表すようになっている。但し、アイコン100の内容は、これらに限られるものではない。
【0033】
メモ付きマーカーデータベース85は、後述のメモ付きマーカー登録処理(図5参照)において登録されるメモ付きマーカー102についての情報を蓄積記憶するものであり、より詳細には、図3(c)に示すように、メモ付きマーカー102の登録対象として指定された指定文字列の位置情報(以下、登録位置情報とする)と、この指定文字列の収録元の辞書データベース820の辞書名と、メモ付きマーカー102のマーカー色及びアイコン100と、メモ付きマーカー102におけるメモ103の内容として手書き入力された手書き画像とを対応付けて蓄積記憶するようになっている。ここで、本実施の形態においては、メモ付きマーカー102の登録位置情報として、指定文字列を含むテキストの見出し語と、このテキストの種類(例えば見出し語の説明情報や、見出し語の用例など)と、テキスト中での指定文字列の位置(先頭からの文字数)とが用いられている。
【0034】
RAM90は、CPU20が実行する各種プログラムや、これらプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持するメモリ領域を備えている。
【0035】
CPU20は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、電子辞書1を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU20は、入力部30から入力される操作信号等に応じてフラッシュROM80に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU20は、処理結果をRAM90に保存するとともに、当該処理結果を表示部40に適宜出力させる。
【0036】
[動作]
続いて、電子辞書1の動作について、図4〜図6を参照しつつ説明する。
【0037】
(メモ・マーカー登録処理)
図4〜図6は、CPU20が情報表示プログラム81を読み出して実行するメモ・マーカー登録処理の流れを示すフローチャートである。
【0038】
図4に示すように、メモ・マーカー登録処理においては、まずCPU20は、ユーザ操作に基づいて指定される辞書データベース820内の見出し語のうち、ユーザ操作に基づいて指定される指定見出し語についてのテキスト(説明情報または用例)を当該辞書データベース820から読み出してメインディスプレイ10に表示させた後(ステップS1)、メモ付きマーカー102の登録開始操作が行われるか否かを判定し(ステップS2)、行われないと判定した場合(ステップS2;No)には、他の処理へ移行する。
【0039】
また、ステップS2においてメモ付きマーカー102の登録開始操作が行われたと判定した場合(ステップS2;Yes)には、CPU20は、メモ付きマーカー登録処理を行う(ステップS3)。
【0040】
具体的には、図5に示すように、このメモ付きマーカー登録処理においてまずCPU20は、マーカー表示すべき文字列を指定文字列としてテキスト中でユーザに指定させるとともに、マーカー表示の色を指定マーカー色としてユーザに指定させ(ステップT1)、テキスト中の指定文字列を指定マーカー色でマーカー表示させる(ステップT2)。
【0041】
次に、CPU20は、メモ付きマーカー102におけるアイコン100及びメモ103の設定ウィンドウW(図8(b)参照)を、メインディスプレイ10における指定文字列の近傍に表示させる(ステップT3)。
【0042】
次に、CPU20は、設定ウィンドウWを介してメモ103の設定操作が行われるか否かを判定し(ステップT4)、行われないと判定した場合(ステップT4;No)には、後述のステップT6に移行する。
【0043】
また、ステップT4においてメモ103の設定操作が行われたと判定した場合(ステップT4;Yes)には、CPU20は、指定文字列に関するメモ103の内容についてユーザから入力操作を受け付け、入力されたメモ103の内容を設定ウィンドウW内に表示させる(ステップT5)。なお、本実施の形態においては、このステップT5においてCPU20は、タッチパネル110に対する手書き入力操作を受けるようになっているが、キー群2に対するキー入力操作を受けることとしても良い。
【0044】
次に、CPU20は、設定ウィンドウWを介してアイコン100の設定操作が行われるか否かを判定し(ステップT6)、行われないと判定した場合(ステップT6:No)には、後述のステップT8に移行する。
【0045】
また、ステップT6においてアイコン100の設定操作が行われたと判定した場合(ステップT6;Yes)には、CPU20は、登録可能なアイコン100の一覧をポップアップ表示させてユーザに何れかのアイコン100を指定アイコン(以下、指定アイコン100Sとする)として指定させ、指定アイコン100Sを設定ウィンドウW内に表示させる(ステップT7)。なお、本実施の形態においては、このステップT7においてCPU20は、アイコン100の一覧に無地のアイコン100を表示させ、このアイコン100が選択された場合には、ユーザに新規なアイコン100を作成させるようになっている。また、このステップT7においてユーザは、複数のアイコン100を指定しても良い。
【0046】
次に、CPU20は、指定文字列の位置情報と、指定文字列の収録元の辞書データベース820の辞書名と、指定マーカー色と、指定アイコン100Sと、メモ103の内容とを対応付けて、新たなメモ付きマーカー102についての情報としてメモ付きマーカーデータベース85に記憶させ(ステップT8)、設定ウィンドウWをメインディスプレイ10から消去した後、メモ付きマーカー登録処理を終了する。なお、上述のステップT7で複数のアイコン100が指定アイコン100Sとして指定されている場合には、このステップT8においてCPU20は、これら複数の指定アイコン100Sを指定文字列の位置情報等に対応付けて記憶させる。また、上述のステップT7で新規なアイコン100がユーザにより作成されて指定アイコン100Sとして指定されている場合には、このステップT8においてCPU20は、当該新規な指定アイコン100Sを指定文字列の位置情報等に対応付けて記憶させる。更に、上述のステップT4,T6においてメモ103やアイコン100の設定操作が行われなかった場合には、このステップT8においてCPU20は、メモ103や指定アイコン100S以外の情報をメモ付きマーカーデータベース85に記憶させる。
【0047】
以上のメモ付きマーカー登録処理が終了したら、図4に示すように、次にCPU20は、表示されているテキスト部分に対する見出しメモ101が未登録であるか否かを判定し(ステップS4)、登録されていると判定した場合(ステップS4;No)には、後述のステップS6に移行する。
【0048】
また、ステップS4において見出しメモ101が未登録であると判定した場合(ステップS4;Yes)には、CPU20は、見出しメモ登録処理を行う(ステップS5)。
【0049】
具体的には、図6に示すように、この見出しメモ登録処理においてまずCPU20は、見出しメモ101の内容をユーザに入力させる(ステップU1)。なお、本実施の形態においては、このステップU1においてCPU20は、タッチパネル110に対する手書き入力操作を受けるようになっているが、キー群2に対するキー入力操作を受けることとしても良い。
【0050】
そして、CPU20は、入力された見出しメモ101の内容と、表示されているテキストの見出し語と、当該テキストの種類(用例,説明情報)とを対応付けて、見出しメモ101についての情報として見出しメモデータベース83に記憶させ(ステップU2)、見出しメモ登録処理を終了する。
【0051】
以上の見出しメモ登録処理が終了したら、図4に示すように、次にCPU20は、メモ付きマーカー102の登録開始操作が更に行われるか否かを判定し(ステップS6)、行われたと判定した場合(ステップS6;Yes)には、上述のステップS3に移行する一方、行われないと判定した場合(ステップS6;No)には、メモ・マーカー登録処理を終了する。
【0052】
(メモ・マーカー表示処理)
図7は、CPU20が情報表示プログラム81を読み出して実行するメモ・マーカー表示処理の流れを示すフローチャートである。なお、このメモ・マーカー表示処理は、上述のメモ・マーカー登録処理によってメモ付きマーカーデータベース85に情報が記憶された後には、テキストの表示時及びメニュー画面の表示時に実行されるようになっている。
【0053】
この図に示すように、メモ・マーカー表示処理においては、まずCPU20は、メインディスプレイ10がテキストの表示状態であるか否かを判定し(ステップV1)、テキストの表示状態であると判定した場合(ステップV1;Yes)には、後述のステップV11に移行する。
【0054】
また、ステップV1においてテキストの表示状態ではないと判定した場合(ステップV1;No)には、CPU20は、アイコン検索する旨のユーザ操作が行われるか否かを判定する(ステップV2)。
【0055】
このステップV2においてアイコン検索する旨のユーザ操作が行われたと判定した場合(ステップV2;Yes)には、CPU20は、アイコンデータベース84に記憶されたアイコン100をメインディスプレイ10に一覧表示させて何れかのアイコン100を選択アイコン100Tとしてユーザに選択させる(ステップV3)。なお、このステップV3においてユーザは複数のアイコン100を選択アイコン100Tとして選択しても良い。また、メモ付きマーカーデータベース85に記憶された指定アイコン100Sを選択アイコン100Tとしてユーザに選択させることとしても良い。
【0056】
次に、CPU20は、メモ付きマーカーデータベース85において選択アイコン100Tに対応付けられた見出し語をメインディスプレイ10に一覧表示させて何れかの見出し語を選択見出し語としてユーザに選択させる(ステップV4)。なお、上述のステップV3で複数のアイコン100が選択アイコン100Tとして選択された場合には、このステップV4においてCPU20は、これら選択アイコン100Tの全てに対応付けられた見出し語をメインディスプレイ10に一覧表示させる。
【0057】
次に、CPU20は、選択見出し語についてのテキストのうち、メモ付きマーカーデータベース85において選択アイコン100T及び選択見出し語に対応付けられた種類のテキストを、これら選択アイコン100T及び選択見出し語に対応付けられた辞書データベース820から読み出してメインディスプレイ10に表示させ(ステップV5)、後述のステップV11に移行する。これにより、選択アイコン100Tに対応する登録位置情報の文字列を含むテキストが、辞書データベース820から読み出されて表示される。
【0058】
また、上述のステップV2においてアイコン検索する旨のユーザ操作が行われないと判定した場合(ステップV2;No)には、CPU20は、見出しメモ101の呼び出し操作が行われるか否かを判定し(ステップV7)、行われないと判定した場合(ステップV7;No)には、他の処理へ移行する。
【0059】
また、ステップV7において見出しメモ101の呼び出し操作が行われたと判定した場合(ステップV7;Yes)には、CPU20は、見出しメモデータベース83に記憶された見出しメモ101の内容をメインディスプレイ10に一覧表示させて何れかの見出しメモ101を選択させる(ステップV8)。
【0060】
次に、CPU20は、選択された見出しメモ101に見出しメモデータベース83内で対応付けられた見出し語のテキスト(説明情報,用例)をメインディスプレイ10に表示させる(ステップV9)。
【0061】
次に、CPU20は、メインディスプレイ10に表示されている見出し語に対応付けて登録されたメモ付きマーカー102の情報をメモ付きマーカーデータベース85から呼び出した後(ステップV11)、呼び出した情報に基づいて、メインディスプレイ10に表示されているテキストのうち、当該メモ付きマーカー102の登録位置情報によって指定される指定文字列を、当該メモ付きマーカー102のマーカー色で識別表示させるとともに、当該メモ付きマーカー102のアイコン100を指定文字列の近傍に表示させる(ステップV12)。これにより、辞書データベース820の内容が表示される場合には、メモ付きマーカーデータベース85に記憶された情報に基づいて指定文字列が識別表示されるとともに、当該指定文字列の近傍にアイコン100が表示される。なお、このステップV12においては、所定のキー操作によってアイコン100の表示/非表示を切り替えられることとしても良いし、タッチ操作及びドラッグ操作によってアイコン100の表示位置を変更できることとしても良い。また、上述のメモ・マーカー登録処理において指定文字列に対応付けてアイコン100が登録されていない場合には、このステップV12においてCPU20は、アイコン100を表示させずに、指定文字列をマーカー色で表示させる。
【0062】
次に、CPU20は、メモ103の内容を表示させる旨の操作、具体的には、指定文字列またはアイコン100に対するタッチ操作がされるか否かを判定し(ステップV13)、されないと判定した場合(ステップV13;No)には、メモ・マーカー表示処理を終了する。
【0063】
また、ステップV13において指定文字列かアイコン100に対してタッチ操作がされたと判定した場合(ステップV13;Yes)には、CPU20は、ステップV11で呼び出した情報に基づいて、指定文字列の近傍にメモ付きマーカー102のメモ103を表示させた後(ステップV14)、メモ・マーカー表示処理を終了する。なお、上述のメモ・マーカー登録処理において指定文字列に対応付けてメモ103が登録されていない場合には、このステップV14においてCPU20は、無地のメモ103を表示させ、当該メモ103の内容をユーザに入力させる。また、本実施の形態においては、以上のメモ・マーカー表示処理が終了すると、上述のメモ・マーカー登録処理が実行されるようになっている。
【0064】
(動作例)
続いて、図8〜図10を参照しつつ、上記のメモ・マーカー登録処理及びメモ・マーカー表示処理を具体的に説明する。
【0065】
まず、図8(a)に示すように、ユーザが「英和辞典1(ジ○ニアス英和辞典)」の辞書データベース820aを指定して、見出し語「anyway」についての用例のテキストを当該辞書データベース820aから読み出してメインディスプレイ10に表示させた後(ステップS1)、メモ付きマーカー102の登録開始操作を行い(ステップS2;Yes)、テキスト中の文字列「even if」を指定文字列として指定するとともに、マーカー表示の色「緑」を指定マーカー色として指定すると(ステップT1)、指定文字列「even if」が指定マーカー色「緑」でマーカー表示される(ステップT2)。なお、本動作例においては、図8(a)の下部に示すように、メインディスプレイ10にテキストが表示された場合には、サブディスプレイ11にメモ付きマーカー102の登録キー105がソフトキーとして表示され、この登録キー105に対するタッチ操作によって登録開始操作が行われるようになっている。また、この図や後述の図9、図10において、文字列「even if」に対する網掛けは、当該網掛け領域が緑色で表示されていることを示している。
【0066】
次に、図8(b)に示すように、アイコン100及びメモ103の設定ウィンドウWが指定文字列「even if」の近傍に表示される(ステップT3)。
なお、本動作例においては、設定ウィンドウWにはメモ入力開始キー106やメモ色指定キー107、メモ内容消去キー108、アイコン選択開始キー109がソフトキーとして表示されるようになっている。そして、メモ入力開始キー106,アイコン選択開始キー109に対するタッチ操作によってメモ103,アイコン100の設定操作が行われるようになっている。また、メモ色指定キー107に対してタッチ操作が行われると、メモ103の表示色が指定できるようになっており、メモ内容消去キー108に対してタッチ操作が行われると、メモ103の内容を消去できるようになっている。
【0067】
次に、ユーザが設定ウィンドウWのメモ入力開始キー106を介してメモ103の設定操作を行い(ステップT4;Yes)、メモ103の内容「たとえ…でも、…だとしても」について手書き入力操作を行うと、その内容が設定ウィンドウW内に表示される(ステップT5)。
【0068】
次に、図8(c),(d)に示すように、ユーザが設定ウィンドウWのアイコン選択開始キー109を介してアイコン100の設定操作を行うと(ステップT6;Yes)、登録可能なアイコン100の一覧がポップアップ表示され、ユーザが「注」のアイコン100を指定アイコン100Sとして指定すると、指定された指定アイコン100Sが設定ウィンドウW内に表示される(ステップT7)。
【0069】
そして、図3(c)に示すように、指定文字列「even if」の位置情報と、収録元の辞書データベース820aの辞書名「英和辞典1」と、指定マーカー色「緑」と、指定アイコン100S(「注」のアイコン)と、メモ103の内容「たとえ…でも、…だとしても」とが対応付けられて、新たなメモ付きマーカー102についての情報としてメモ付きマーカーデータベース85に記憶される(ステップT8)。
【0070】
次に、表示されているテキスト部分に対する見出しメモ101が未登録であると判定され(ステップS4;Yes)、図9(a)に示すように、見出しメモ101の内容「テスト前に見る!」をユーザが手書き入力する(ステップU1)。
【0071】
そして、図3(b)に示すように、入力された見出しメモ101の内容「テスト前に見る!」と、表示されているテキストの見出し語「anyway」と、当該テキストの種類「用例」とが対応付けられて、見出しメモ101についての情報として見出しメモデータベース83に記憶される(ステップU2)。
【0072】
次に、改めてユーザが「英和辞典1(ジ○ニアス英和辞典)」の辞書データベース820aを指定して、見出し語「anyway」についての用例のテキストをメインディスプレイ10に表示させると(ステップV1;Yes)、メインディスプレイ10に表示されている見出し語「anyway」に対応付けて登録されたメモ付きマーカー102の情報(図3(c)の1段目参照)がメモ付きマーカーデータベース85から呼び出された後(ステップV11)、図9(b)に示すように、メインディスプレイ10に表示されているテキストのうち、当該メモ付きマーカー102の登録位置情報によって指定される指定文字列「even if」が当該メモ付きマーカー102のマーカー色「緑」で識別表示されるとともに、当該メモ付きマーカー102のアイコン100(「注」のアイコン)が指定文字列の近傍に表示される(ステップV12)。
【0073】
次に、ユーザが指定文字列「even if」に対するタッチ操作を行うと(ステップV13;Yes)、図9(c)に示すように、指定文字列「even if」の近傍にメモ付きマーカー102のメモ103「たとえ…でも、…だとしても」が表示される(ステップV14)。
【0074】
また、図10(a)に示すように、ユーザがメニュー画面を表示させた後(ステップV1;No)、アイコン検索する旨の操作を行うと(ステップV2;Yes)、図10(b)に示すように、アイコンデータベース84に記憶されたアイコン100がメインディスプレイ10に一覧表示される。なお、このときメモ付きマーカーデータベース85に記憶された指定アイコン100Sがメインディスプレイ10に一覧表示されることとしてもよい。
【0075】
次に、ユーザが「注」のアイコン100を選択アイコン100Tとして選択すると(ステップV3)、図10(c)に示すように、メモ付きマーカーデータベース85において選択アイコン100T(「注」のアイコン)に対応付けられた見出し語がメインディスプレイ10に一覧表示される。なお、本動作例においては、このときユーザは見出し語の並び順をソートするか否かをサブディスプレイ11に対するタッチ操作によって選択できるようになっており、ソートする旨の選択操作を行うと、選択アイコン100Tにテキストの種類「説明情報」の対応付けられた見出し語がアルファベット順にソートされ、次に、選択アイコン100Tにテキストの種類「用例」の対応付けられた見出し語が登録順にソートされるようになっている。また、本動作例においては、このときメインディスプレイ10には一覧表示枠10aと、プレビュー表示枠10bとが形成され、一覧表示枠10aに見出し語の一覧が表示されるようになっている。
【0076】
次に、ユーザが見出し語「anyway」を選択見出し語として選択すると(ステップV4)、選択見出し語「anyway」についてのテキストのうち、メモ付きマーカーデータベース85において選択アイコン100T(「注」のアイコン100)及び選択見出し語「anyway」に対応付けられた種類「用例」のテキストが、これら選択アイコン100T(「注」のアイコン100)及び選択見出し語「anyway」に対応付けられた辞書データベース820aから読み出されてメインディスプレイ10のプレビュー表示枠10bに表示される(ステップV5)。そして、この状態でユーザが訳/決定キー2bを操作すると、選択見出し語が確定され、上述の図9(b)に示すように、プレビュー表示枠10bの表示内容が全画面表示される。
【0077】
また、図10(a)の状態から、ユーザが見出しメモ101の呼び出し操作を行うと(ステップV7;Yes)、図10(d)に示すように、見出しメモデータベース83に記憶された見出しメモ101の内容がメインディスプレイ10に一覧表示される。なお、本動作例においては、このときメインディスプレイ10には一覧表示枠10aと、プレビュー表示枠10bとが形成され、一覧表示枠10aに見出しメモ101の一覧が表示されるようになっている。
【0078】
そして、ユーザが「テスト前に見る!」の見出しメモ101を選択すると(ステップV8)、選択された見出しメモ101に見出しメモデータベース83内で対応付けられた見出し語「anyway」の用例テキストがメインディスプレイ10のプレビュー表示枠10bに表示される(ステップV9)。そして、この状態でユーザが訳/決定キー2bを操作すると、見出しメモ101の選択が確定され、上述の図9(b)に示すように、プレビュー表示枠10bの表示内容が全画面表示される。
【0079】
以上の電子辞書1によれば、図5のステップT1,T7,T8や図7のステップV12、図8〜図9等に示したように、表示されたテキスト内の文字列がユーザ操作に基づいて指定文字列として指定され、複数種類のアイコン100のうち、何れかのアイコン100が指定アイコン100Sとして指定されると、辞書データベース820内での指定文字列の位置情報と、指定アイコン100Sとが対応付けて記憶され、辞書データベース820の内容が表示される場合には、当該記憶された情報に基づいて指定文字列が識別表示されるとともに、当該指定文字列の近傍に指定アイコン100Sが表示されるので、目印としてのアイコンをテキスト中の任意の箇所に登録することにより、同じテキストを表示させる場合に、登録箇所を自動的に識別表示させ、アイコンを近傍に表示させることができる。
また、図7のステップV3〜V5や図10等に示したように、何れかのアイコン100Sがユーザ操作に基づいて選択アイコン100Tとして選択されると、選択アイコン100Tに対応する位置情報の文字列が含まれるテキストが辞書データベース820から読み出されて表示されるので、アイコン100を検索キーとして登録対象の項目のテキストを検索し、表示させることができる。
よって、テキスト中の任意の箇所に目印を登録し、この目印を検索キーとして登録対象の項目を検索することができる。
【0080】
また、図5のステップT5,T8や図7のステップV14、図9(c)等に示したように、指定文字列についてのメモ103としてユーザから入力される内容が指定文字列の位置情報及び指定アイコン100Sに対応付けられて記憶され、表示手段に辞書データベース820が表示される場合には、記憶された情報に基づいて指定文字列の近傍にメモ103の内容が表示されるので、紙の辞書のページ内に付箋紙を貼っておき、この付箋紙を目印として見出し語を引く感覚で、学習を行うことができる。
【0081】
また、図7のステップV13〜V14や図9(c)等に示したように、メモ103の内容を表示させる旨のユーザ操作が行われた場合にメモ103の内容が表示されるので、メモ103の内容が表示されることでテキストが読み難くなってしまうのを防止することができる。
【0082】
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0083】
例えば、本発明に係る情報表示装置を電子辞書1として説明したが、本発明が適用可能なものは、このような製品に限定されず、携帯電話、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機などの電子機器全般に適用可能である。また、本発明に係る情報表示プログラム81は、電子辞書1に対して着脱可能なメモリカード、CD等に記憶されることとしてもよい。
【0084】
また、メモ・マーカー登録処理では見出しメモ101が未登録の場合には常に見出しメモ登録処理を行うこととして説明したが、ユーザから見出しメモ101の登録開始操作が行われた場合に行うこととしても良い。
【0085】
また、本発明におけるコンテンツを辞書データベース820として説明したが、項目としての段落番号に対してテキストを対応付けた1つ以上の段落情報からなるテキストコンテンツとしても良い。この場合には、上述のメモ・マーカー登録処理及びメモ・マーカー表示処理において見出し語の代わりに段落番号が用いられることとなる。
【符号の説明】
【0086】
1 電子辞書
20 CPU
30 入力部
40 表示部
81 情報表示プログラム
820 辞書データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と、
各項目に対してテキストを対応付けた1つ以上の項目情報からなるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、
複数種類のアイコンを記憶するアイコン記憶手段と、
前記コンテンツの項目のうち、ユーザ操作に基づいて指定される項目のテキストを当該コンテンツから読み出して前記表示手段に表示させるテキスト表示制御手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記表示手段に表示されたテキスト内の文字列を指定文字列として指定するとともに、前記複数種類のアイコンのうち、何れかのアイコンを指定アイコンとして指定する文字列・アイコン指定手段と、
前記コンテンツ内での前記指定文字列の位置情報と、前記指定アイコンとを対応付けて記憶するアイコン位置記憶手段と、
前記表示手段に前記コンテンツの内容が表示される場合に、前記アイコン位置記憶手段に記憶された情報に基づいて前記指定文字列を識別表示させるとともに、当該指定文字列の近傍に前記指定アイコンを表示させる識別表示制御手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記アイコン記憶手段に記憶された前記アイコンのうち、何れかのアイコンを選択アイコンとして選択するアイコン選択手段と、
前記アイコン位置記憶手段により前記選択アイコンに対応付けられた位置情報の文字列が含まれるテキストを、前記コンテンツから読み出して前記表示手段に表示させるアイコン逆引き検索手段と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
請求項1記載の情報表示装置において、
前記アイコン位置記憶手段は、
前記指定文字列についてのメモとしてユーザから入力される内容を、前記指定文字列の位置情報及び前記指定アイコンに対応付けて記憶し、
前記識別表示制御手段は、
前記表示手段に前記コンテンツの内容が表示される場合に、前記アイコン位置記憶手段に記憶された情報に基づいて前記指定文字列の近傍に前記メモの内容を表示させるメモ内容表示制御手段を有することを特徴とする情報表示装置。
【請求項3】
請求項2記載の情報表示装置において、
前記メモ内容表示制御手段は、
前記メモの内容を表示させる旨のユーザ操作が行われた場合に、前記メモの内容を表示させることを特徴とする情報表示装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記アイコン位置記憶手段は、
前記文字列・アイコン指定手段により1つの前記指定文字列に対して、複数のアイコンが指定アイコンとして指定された場合には、当該指定文字列に対して当該複数の指定アイコンを対応付けて記憶し、
前記アイコン逆引き検索手段は、
前記アイコン選択手段により複数のアイコンが選択アイコンとして選択された場合には、前記アイコン位置記憶手段によりこれら選択アイコンの全てに対応付けられた位置情報の文字列が含まれるテキストを、前記コンテンツから読み出して前記表示手段に表示させることを特徴とする情報表示装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記アイコン記憶手段は、
ユーザ操作に基づいて作成されるアイコンを追加して記憶可能であることを特徴とする情報表示装置。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記コンテンツは、項目としての見出し語に対して、説明情報のテキストを対応付けた1つ以上の見出し語情報からなる辞書データベースであることを特徴とする情報表示装置。
【請求項7】
請求項1〜5の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記コンテンツは、項目としての段落番号に対して、テキストを対応付けた1つ以上の段落情報からなるテキストコンテンツであることを特徴とする情報表示装置。
【請求項8】
表示手段を有するコンピュータに、
各項目に対してテキストを対応付けた1つ以上の項目情報からなるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶機能と、
複数種類のアイコンを記憶するアイコン記憶機能と、
前記コンテンツの項目のうち、ユーザ操作に基づいて指定される項目のテキストを当該コンテンツから読み出して前記表示手段に表示させるテキスト表示制御機能と、
ユーザ操作に基づいて、前記表示手段に表示されたテキスト内の文字列を指定文字列として指定するとともに、前記複数種類のアイコンのうち、何れかのアイコンを指定アイコンとして指定する文字列・アイコン指定機能と、
前記コンテンツ内での前記指定文字列の位置情報と、前記指定アイコンとを対応付けて記憶するアイコン位置記憶機能と、
前記表示手段に前記コンテンツの内容が表示される場合に、前記アイコン位置記憶機能により記憶された情報に基づいて前記指定文字列を識別表示させるとともに、当該指定文字列の近傍に前記指定アイコンを表示させる識別表示制御機能と、
ユーザ操作に基づいて、前記アイコン記憶機能により記憶された前記アイコンのうち、何れかのアイコンを選択アイコンとして選択するアイコン選択機能と、
前記アイコン位置記憶機能により前記選択アイコンに対応付けられた位置情報の文字列が含まれるテキストを、前記コンテンツから読み出して前記表示手段に表示させるアイコン逆引き検索機能と、
を実現させることを特徴とする情報表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−197983(P2011−197983A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−63522(P2010−63522)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】