説明

情報記録・再生装置及び情報記録・再生装置による光ディスク記録・再生の速度制御方法、ビデオカメラ装置及びその制御方法

【課題】ビデオカメラ装置が光ディスク記録再生装置に載置されている場合には、載置された情報記録・再生装置の重量の影響により、光ディスク装置の振動検出が正常に行えないため、光ディスクの回転数を適切な状態に制御できずに過大な振動が発生してしまう。
【解決手段】ビデオカメラ装置150が、光ディスク装置101に載置されているか否かを検出して、載置されている場合には、前記ビデオカメラ装置が、インターフェイス手段を介して、光ディスク装置101の最大回転速度を変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報記録・再生装置に係り、特に外付けタイプの光ディスク装置をインターフェイス手段を介して接続し、情報記録・再生装置内のデータを光ディスク媒体に記録、情報ディスク媒体内のデータを再生するビデオカメラ装置などの音声・映像情報を記録再生する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ビデオカメラ装置は記録媒体がテープメディアから、光ディスク媒体に直接記録するものや、交換可能なSDメモリカードなどの半導体メモリ、本体内に設置された固定ディスク装置に記録するものなど様々な記録媒体に置き換わりつつある。そのなかでも、半導体メモリに記録するものや装置内の固定ディスク装置に記録するものに対しては、SDメモリカードなどの半導体メモリが比較的高価であることや、比較的大容量の固定ディスク装置でも、が容量が有限であることからPCとの接続によりデータを編集して他の光ディスク媒体などに保存する方法がとられることが一般的である。
【0003】
しかしながら、PCでの操作が煩雑であることから、ビデオカメラ装置に直接光ディスク記録再生装置をUSBなどのインターフェイス手段を介して接続してビデオカメラ装置内の映像・音声情報を光ディスクに記録する方法もオプション機器として一般的となっている。
【0004】
ビデオカメラ装置などの情報記録・再生装置にインターフェイス手段を用いて光ディスク記録再生装置との接続を行った場合には、接続状態を検出して情報記録・再生装置の動作状態を通常モードから、光ディスク記録再生装置へのデータ転送モードへ自動的に変更するメニューが表示されるものが一般的であるが、これは単にインターフェイス手段の物理的接続状態を検出するのみの動作に留まる。
【0005】
また、固定ディスク装置は振動や衝撃に弱いため、固定ディスク装置を搭載したタイプのビデオカメラ装置などの情報記録・再生装置では、不慮の落下などの事故発生に対処する為に、加速度センサを搭載し、センサの出力より装置の落下などに危機状態を検出した場合には、固定ディスク装置のヘッドを待避させることによりヘッドのディスクへの衝突による故障を防止する機能を持ったものが主流となっている。
【0006】
一方、光ディスク装置は使用する光ディスクの偏重心などの状態により、装置で使用可能な最大速度で光ディスクを回転させると、ディスクの偏重心による振動により、騒音が発生したり、サーボが不安定になり記録・再生が正常に行えない可能性があるため、光ディスクが装置に装填されて起動動作を行う際に、ディスクの偏重心による振動を検出して、振動が大きい場合には記録・再生速度を制限することが一般的である。振動の検出には、光ディスク装置内に加速度センサを設ける方法と、振動発生時のトラック横断を計数する方法が一般的である。以下にそれぞれの従来例を示す。
【0007】
図8は、従来の加速度センサを用いた振動検出を行う光ディスク再生装置800のブロック図を示す。801は基台、802は基台801に取り付けられたディスクモーター、803は基台801を支えているインシュレータ、804はディスクモーター802に取り付けられたディスク、805は基台801に取り付けられた加速度センサ、806は加速度センサ805の出力によって偏重心量を判定する測定部である。
【0008】
ディスクモーター802をあらかじめ定められた回転数で回転させると、ディスク804の偏重心量に比例する遠心力が発生する。インシュレータ803で支えられた基台801は、ディスク804の偏重心量、基台801およびそれに搭載された構成要素全体の質量、ならびにインシュレータ803のばね定数によって決まる振幅で振動する。
【0009】
基台801の振動は、加速度センサ805によって電気信号に変換される。測定部806は、加速度センサ805によって変換された電気信号に基づいて基台801の振動振幅を測定する。
そして、測定された振動振幅をしきい値と比較することにより光ディスク装置のディスクの最大回転速度を決定する。
【0010】
図9は、特開2000−113581に記載された、従来のトラックカウントを用いた振動検出を行う光ディスク再生装置900のブロック図を示す。図7において、801は基台、802は基台801に固定されたディスクモーター、803は基台801を支えているインシュレータ、804はディスクモーター802に装着されているディスク、901は光ヘッド、902は基台801から光ヘッド901を懸架する弾性材、903は光ヘッド901からディスク804に対して照射されている光ビーム、904はディスク804の情報記録面804Aに一定ピッチの同心円あるいは螺旋状に生成されている情報記録トラック、905は光ビーム903が情報記録トラック904を横断する際に再生された信号からトラッククロスパルス及び横断方向信号を発生するトラッククロス検出部、906は上記トラッククロスパルスを計数する計数部、907は計数部906の計数結果から偏重心量を判定する測定部、908はディスクモーター2の回転数を制御すると共に測定部907に対して回転角度情報を出力するモーター制御部である。
【0011】
光ヘッド901は、ディスク804の情報記録面804A上に光ビーム903の焦点が位置するように、ディスク804からの距離が一定に保たれる。ディスク804の半径方向(矢印R方向)の光ヘッド901のディスク804に対する相対位置は、金属、樹脂、あるいはゴムなどの材料によって構成されている弾性材902のバネ定数と光ヘッド901の質量とによって決まる固有振動数foAで表される振動特性を持つ。
【0012】
基台801は、金属、樹脂、あるいはゴムなどの材料によって構成されているインシュレータ803によって支えられる。ディスク804の回転によって発生する遠心力がディスクモーター802を通じて基台801に伝えられると、基台801および基台801に搭載された光ヘッド901、ディスクモーター802およびディスク804を含む構成要素全体の質量とインシュレータ803のばね定数とによって決まる固有振動数foMで表される特性に基づいて基台801は振動する。
【0013】
モーター制御部908はディスクモーター802を、上記固有振動数foAよりも十分低い第1の回転数で回転させる。ディスクモーター802に装着された光ディスク804は第1の回転数で回転する。
【0014】
固有振動数foAよりも十分低い第1の回転数では、光ヘッド901は基台801と一体となって振動する。光ヘッド901と光ディスク804との相対位置はほとんど変化しない。このため、固有振動数foAよりも十分低い第1の回転数では、光ビーム903は情報記録トラック904の偏心量に対応する数の情報記録トラック904を横切る。光ビーム903は横切った情報記録トラック904の数に対応するトラッククロスを発生する。
【0015】
トラッククロス検出部905は、光ヘッド901の再生信号に基づいて、光ビーム903が横切った情報記録トラック905の数に対応するトラッククロスを検出する。トラッククロス検出部905は、検出したトラッククロスに対応するトラッククロスパルスを生成する。トラッククロス検出部905は、生成したトラッククロスパルスを計数部906に出力する。
【0016】
計数部906は、モーター制御部908からの回転角度情報に基づいてディスク804の1回転間のトラッククロスパルスをカウントする。測定部907は、計数部906によってカウントされたディスク804の1回転間のトラッククロスパルスのカウント結果N1を記憶する。
【0017】
次に、モーター制御部908は固有振動数foAよりも高く固有振動数foMより低い第2の回転数でディスクモーター802を回転させる。 ディスク804の偏重心によって遠心力がディスク804に発生する。基台801は、ディスク804の偏重心量と、基台801およびそれに搭載された構成要素全体の質量と、インシュレータ803のばね定数とによって決まる振幅で振動する。
固有振動数foAよりも高く固有振動数foMより低い第2の回転数でディスクモーター802が回転すると、基台801、ディスクモーター802およびディスク804のみが一体で振動し、光ヘッド901は静止状態となる。このため、ディスク804と光ヘッド901との間の相対変位は、基台801の振動変位と等しくなる。この結果、光ビーム903は、情報記録トラック904の偏心量と基台801の振動振幅とを加えた量に相当するトラック数のトラッククロスを発生する。
【0018】
トラッククロス検出部905は、光ヘッド901の再生信号に基づいて、情報記録トラック904の偏心量と基台801の振動振幅とを加えた量に相当するトラック数に対応するトラッククロスを検出する。トラッククロス検出部905は、情報記録トラック904の偏心量と基台801の振動振幅とを加えた量に相当するトラック数に対応するトラッククロスパルスを生成する。トラッククロス検出部905は、生成したトラッククロスパルスを計数部906に出力する。
【0019】
計数部906は、モーター制御部908からの回転角度情報に基づいてディスク804の1回転間のトラッククロスパルスをカウントする。測定部907は、計測部906によりカウントされたカウント結果N2からカウント結果N1を減算して、基台801の振動振幅を求める。
【0020】
そして、測定された振動振幅をディスクの種類毎に用意されたしきい値と比較することにより光ディスク装置のディスクの最大回転速度を決定する。
【特許文献1】特開2000−113581号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
従来の振動センサ、トラックカウントを用いた振動検出はいずれも光ディスク装置単体での動作を前提としており、光ディスク装置内部の振動状態を検出して速度制限を行う様になっている。
【0022】
一方、ビデオカメラ装置などの情報記録・再生装置と外付けタイプの光ディスク装置を組み合わせた場合には、通常の使用状態では光ディスク装置単体での振動検出動作となるが、情報記録・再生装置を光ディスク装置上に載置した場合には、載置された情報記録・再生装置の重量の影響により、光ディスク装置の振動検出が正常に行えない。この様な場合、光ディスクの回転数を適切な状態に制御できずに過大な振動が発生してしまう。
【0023】
本発明は、この問題を解決するもので、光ディスクの上に載置された場合でも、適切な回転速度制御を行うことで、過大な振動が発生しない情報記録・再生装置を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0024】
そしてこの目的を達成するために本発明は、リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、音声・映像・データなどの情報を記録・再生する情報記録・再生装置において、前記光ディスク装置は、装置内に装填された光ディスクの最大回転速度を制御する回転速度制御手段を備え、前記記録・再生装置は、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出する載置検出手段と、前記載置検出手段の検出結果に応じて前記光ディスク装置の回転速度制御手段の最大回転速度を変更する様前記インターフェイス手段を通じて指令する速度制御手段と、を有することを特徴とするものである。
【0025】
また、本発明に記載の情報記録・再生装置は、リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、音声・映像・データなどの情報を記録・再生する情報記録・再生装置において、前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、装置内に装填された光ディスクが予め定めた回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段とを備え、前記情報記録・再生装置は、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出する載置検出手段と、前記載置検出手段の検出結果に応じて前記光ディスク装置の回転速度制御手段の振動検出を行う閾値を変更する様前記インターフェイス手段を通じて指令する速度制御手段と、を有することを特徴とするものである。
【0026】
また、本発明に記載の情報記録・再生装置は、リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、音声・映像・データなどの情報を記録・再生する情報記録・再生装置において、前記情報記録・再生装置は、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出する載置検出手段と、前記情報記録・再生装置が前記光ディスク装置上に載置されていると検出された場合には、警告メッセージを表示して記録・再生動作を一時停止する制御手段と、を有することを特徴とするものである。
【0027】
また、本発明に記載の情報記録・再生装置は、請求項1から3に記載の情報記録・再生装置において前記光ディスク装置内に装填されたリムーバブル光ディスク媒体内の音声・映像情報を再生すると共に、情報記録・再生装置内の記憶手段に記憶された音声・映像情報を光ディスク装置内のリムーバブル光ディスク媒体に記録または、再生する機能を有すること、を特徴とするものである。
また、本発明に記載の情報記録・再生装置は、請求項1から3に記載の情報記録・再生装置において、前記載置検出手段は、前記光ディスク装置の上面に設置されたセンサ手段の検出結果を前記インターフェイス手段を介して検出することにより載置を検出すること、を特徴とするものである。
また、本発明に記載の情報記録・再生装置は、請求項1から3に記載の情報記録・再生装置において、前記載置検出手段は、前記光ディスク装置の上面に設けた情報記録・再生装置を前記光ディスク装置の上面に固定する固定手段に情報記録・再生装置を固定したことを検出する固定検出手段を設け、前記固定検出手段の検出結果を前記インターフェイス手段を介して得ることにより載置を検出すること、を特徴とするものである。
【0028】
また、本発明に記載の情報記録・再生装置は、請求項1から3に記載の情報記録・再生装置において、前記載置検出手段は、前記光ディスク装置の上面に設設けた情報記録・再生装置を前記光ディスク装置の上面に固定する固定手段に前記情報記録・再生装置を固定したことを検出する固定検出手段を前記情報記録・再生装置の固定面に設けて、前記固定検出手段の検出結果をもって載置を検出すること、を特徴とするものである。
また、本発明に記載の情報記録・再生装置は、請求項1から3に記載の情報記録・再生装置において、前記載置検出手段は、前記光ディスク装置の上面に設けた情報記録・再生装置を前記光ディスク装置の上面に固定するとともに、前記インターフェイス手段の接続部を兼ねる固定手段に、情報記録・再生装置を固定することにより前記インターフェイス手段の接続が確立し、インターフェイス手段の接続確立をもって載置を検出すること、を特徴とするものである。
【0029】
また、本発明に記載の情報記録・再生装置は、請求項1から3に記載の情報記録・再生装置において、前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、装置内に装填された光ディスクが予め定めた回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段とを備え、前記載置検出手段は、情報記録・再生装置に加わる加速度を検出する加速度検出手段と、前記加速度検出手段の検出結果から前記光ディスク装置が振動を検出する光ディスクの回転速度での振動加速度に相当する特定の周波数成分を抽出するフィルタ手段と、前記インターフェイス手段より光ディスク装置の回転速度検出手段の回転速度情報を得、前記フィルタ手段により前記加速度検出手段のディスク回転速度に相当する周波数成分を抽出し、閾値と比較することにより、前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出すること、を特徴とするものである。
【0030】
また、本発明に記載の情報記録・再生装置は、請求項1から3に記載の情報記録・再生装置において、前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、装置内に装填された光ディスクが予め定めた回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段とを備え、前記載置検出手段は、情報記録・再生装置に加わる加速度を検出する加速度検出手段と、前記加速度検出手段の出力より現在の加速度の周波数または、周波数及びレベルを検出する周波数検出手段と、前記周波数検出手段の検出する加速度の周波数または、周波数及びレベルの変化により、前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出すること、を特徴とするものである。
【0031】
また、本発明に記載の情報記録・再生装置は、請求項1から3に記載の情報記録・再生装置において、前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、装置内に装填された光ディスクが予め定めた1つ以上の回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段と、前記インターフェイス手段を介して前記光ディスクを起動中であることを情報記録・再生装置に通知する起動中情報通知手段と、を備え、前記載置検出手段は、情報記録・再生装置に加わる加速度を検出する加速度検出手段と、前記加速度検出手段の出力の前記光ディスク装置が振動値を検出する1つ以上の回転数に対応する周波数成分を抽出する1つ以上のフィルタ手段と、前記光ディスク装置が装置内に装填されたリムーバブル光ディスク媒体を起動している間の前記1つ以上のフィルタ手段の出力値のそれぞれの最大値より、前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出すること、を特徴とするものである。
【0032】
また、本発明に記載のビデオカメラ装置は、リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、光ディスク装置内に装填された光ディスクに記録された音声・映像情報を再生すると共に、装置内部に設けられたハードディスク記憶装置に記録した音声・映像情報を前記インターフェイス手段を介して送信し、光ディスク媒体に記録するビデオカメラ装置において、前記光ディスク装置は、装置内に装填された光ディスクの最大回転速度を制御する回転速度制御手段と、前記インターフェイス手段を介して前記光ディスクを起動中であることを情報記録・再生装置に通知する起動中情報通知手段と、を備え、前記ビデオカメラ装置は、前記ハードディスク装置保護のために振動・衝撃・落下などを検出して保護動作を行う為の加速度センサ手段と、前記起動中情報通知手段により前記光ディスク装置が光ディスク媒体を起動中であることを検出した場合には、前記ハードディスク装置のヘッド待避を行うなどして保護状態とし、前記加速度センサの振動・衝撃・落下などを検出する閾値を変更することで、前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出する載置検出手段と、前記載置検出手段の検出結果に応じて前記光ディスク装置の回転速度制御手段の最大回転速度を変更する様前記インターフェイス手段を通じて指令する速度制御手段と、を有することを特徴とするものである。
【0033】
また、本発明に記載のビデオカメラ装置は、リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、光ディスク装置内に装填された光ディスクに記録された音声・映像情報を再生すると共に、装置内部に設けられたハードディスク記憶装置に記録した音声・映像情報を前記インターフェイス手段を介して送信し、光ディスク媒体に記録するビデオカメラ装置において、前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、装置内に装填された光ディスクが予め定めた1つ以上の回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段と、前記インターフェイス手段を介して前記光ディスクを起動中であることを情報記録・再生装置に通知する起動中情報通知手段と、を備え、前記ビデオカメラ装置は、前記ハードディスク装置保護のために振動・衝撃・落下などを検出して保護動作を行う為の加速度センサ手段と、前記起動中情報通知手段により前記光ディスク装置が光ディスク媒体を起動中であることを検出した場合には、前記ハードディスク装置のヘッド待避を行うなどして保護状態とし、前記加速度センサの振動・衝撃・落下などを検出する閾値を変更することで、前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出する載置検出手段と、前記載置検出手段の検出結果に応じて前記光ディスク装置の回転速度制御手段の振動検出を行う閾値を変更する様前記インターフェイス手段を通じて指令する速度制御手段と、を有することを特徴とするものである。
【0034】
また、本発明に記載のビデオカメラ装置は、リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、光ディスク装置内に装填された光ディスクに記録された音声・映像情報を再生すると共に、装置内部に設けられたハードディスク記憶装置に記録した音声・映像情報を前記インターフェイス手段を介して送信し、光ディスク媒体に記録するビデオカメラ装置において、前記光ディスク装置は、前記光ディスク装置は、装置内に装填された光ディスクの最大回転速度を制御する回転速度制御手段と、前記インターフェイス手段を介して前記光ディスクを起動中であることを情報記録・再生装置に通知する起動中情報通知手段と、を備え、前記ビデオカメラ装置は、前記ハードディスク装置保護のために振動・衝撃・落下などを検出して保護動作を行う為の加速度センサ手段と、前記起動中情報通知手段により前記光ディスク装置が光ディスク媒体を起動中であることを検出した場合には、前記ハードディスク装置のヘッド待避を行うなどして保護状態とし、前記加速度センサの振動・衝撃・落下などを検出する閾値を変更することで、前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出する載置検出手段と、前記情報記録・再生装置が前記光ディスク装置上に載置されていると検出された場合には、警告メッセージを表示して記録・再生動作を一時停止する制御手段と、を有することを特徴とするものである。
【0035】
また、本発明に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法は、リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、音声・映像・データなどの情報を記録・再生する情報記録・再生装置において、前記光ディスク装置は、装置内に装填された光ディスクの最大回転速度を制御する回転速度制御手段を備え、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出するステップと、前記検出結果に応じて前記光ディスク装置の回転速度制御手段の最大回転速度を変更する様前記インターフェイス手段を介して指令するステップと、を有することを特徴とするものである。
【0036】
また、本発明に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法は、リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、音声・映像・データなどの情報を記録・再生する情報記録・再生装置において、前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、装置内に装填された光ディスクが予め定めた回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段とを備え、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出するステップと、前記検出結果に応じて前記光ディスク装置の回転速度制御手段の最大回転速度を変更する様前記インターフェイス手段を介して指令するステップと、を有することを特徴とするものである。
【0037】
また、本発明に記載の情報記録・再生装置の制御方法は、リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、音声・映像・データなどの情報を記録・再生する情報記録・再生装置において、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出するステップと、前記情報記録・再生装置が前記光ディスク装置上に載置されていると検出された場合には、警告メッセージを表示して記録・再生動作を一時停止するステップと、を有することを特徴とするものである。
【0038】
また、本発明に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法は、請求項15から17に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法において、前記光ディスク装置内に装填されたリムーバブル光ディスク媒体内の音声・映像情報を再生すると共に、情報記録・再生装置内の記憶手段に記憶された音声・映像情報を光ディスク装置内のリムーバブル光ディスク媒体に記録または、再生する機能を有すること、を特徴とするものである。
【0039】
また、本発明に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法は、請求項15から17に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法において、前記載置を検出するステップは、前記光ディスク装置の上面に設置されたセンサ手段により光ディスク装置が載置情報を検出し、その検出結果を前記インターフェイス手段を介して得ることにより載置を検出すること、を特徴とするものである。
【0040】
また、本発明に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法は、請求項15から17に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法において、前記載置を検出するステップは、前記光ディスク装置の上面に設けた情報記録・再生装置を固定するための固定手段に、情報記録・再生装置を固定したことを検出する固定検出手段を設け、前記固定検出手段の検出結果を前記インターフェイス手段を介して得ることにより載置を検出すること、を特徴とするものである。
【0041】
また、本発明に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法は、請求項15から17に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法において、前記載置を検出するステップは、前記光ディスク装置の上面に設けた情報記録・再生装置を前記光ディスク装置の上面に固定するとともに、前記インターフェイス手段の接続部を兼ねる固定手段に、情報記録・再生装置を固定することにより前記インターフェイス手段の接続が確立し、インターフェイス手段の接続確立をもって載置を検出すること、を特徴とするものである。
【0042】
また、本発明に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法は、請求項15から17に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法において、前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、装置内に装填された光ディスクが予め定めた回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段とを備え、前記載置を検出するステップは、情報記録・再生装置に加わる加速度を検出するステップと、前記加速度の検出結果から前記光ディスク装置が振動を検出する光ディスクの回転速度での振動加速度に相当する特定の周波数成分を抽出するステップと、前記インターフェイス手段より光ディスク装置の回転速度検出手段の回転速度情報を得るステップと、前記抽出したディスク回転速度に相当する周波数成分を閾値と比較することにより、前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出するステップと、を含むことを特徴とするものである。
【0043】
また、本発明に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法は、請求項15から17に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法において、前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、装置内に装填された光ディスクが予め定めた回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段とを備え、前記載置を検出するステップは、情報記録・再生装置に加わる加速度を検出するステップと、前記加速度の検出結果より現在の加速度の周波数または、周波数及びレベルを検出するステップと、前記検出手段の検出する加速度の周波数または、周波数及びレベルの変化により、前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出するステップと、を含むことを特徴とするものである。
【0044】
また、本発明に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法は、請求項15から17に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法において、前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、装置内に装填された光ディスクが予め定めた1つ以上の回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段と、前記インターフェイス手段を介して前記光ディスクを起動中であることを情報記録・再生装置に通知する起動中情報通知手段と、を備え、前記載置を検出するステップは、前記情報記録・再生装置に加わる加速度信号を検出するステップと、前記加速度信号から前記光ディスク装置が振動値を検出する1つ以上の回転数に対応する周波数成分を抽出するステップと、前記光ディスク装置が装置内に装填されたリムーバブル光ディスク媒体を起動中であることを前記インターフェイス手段を介して検出するステップと、前記光ディスク媒体起動中の前記抽出した1つ以上の回転数に対応する周波数成分のそれぞれの最大値を検出するステップと、前記それぞれの最大値より前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出するステップと、を含むことを特徴とするものである。
【0045】
また、本発明に記載のビデオカメラ装置による光ディスク装置の速度制御方法は、リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、光ディスク装置内に装填された光ディスクに記録された音声・映像情報を再生すると共に、装置内部に設けられたハードディスク記憶装置に記録した音声・映像情報を前記インターフェイス手段を介して送信し、光ディスク媒体に記録するビデオカメラ装置において、前記光ディスク装置は、装置内に装填された光ディスクの最大回転速度を制御する回転速度制御手段と、前記インターフェイス手段を介して前記光ディスクを起動中であることを情報記録・再生装置に通知する起動中情報通知手段と、を備え、前記ビデオカメラ装置は、通常動作時は前記ハードディスク装置保護のために搭載された加速度センサの検出結果により振動・衝撃・落下などを検出して保護動作を行うステップと、前記起動中情報通知手段により前記光ディスク装置が光ディスク媒体を起動中であることを検出した場合には、前記ハードディスク装置のヘッド待避を行うなどして保護状態とするステップと、前記加速度センサの振動・衝撃・落下などを検出する閾値を変更することで前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出するステップと、前記検出結果に応じて前記光ディスク装置の回転速度制御手段の最大回転速度を変更する様前記インターフェイス手段を介して指令するステップと、を有することを特徴とするものである。
【0046】
また、本発明に記載のビデオカメラ装置による光ディスク装置の速度制御方法は、リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、光ディスク装置内に装填された光ディスクに記録された音声・映像情報を再生すると共に、装置内部に設けられたハードディスク記憶装置に記録した音声・映像情報を前記インターフェイス手段を介して送信し、光ディスク媒体に記録するビデオカメラ装置において、前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、装置内に装填された光ディスクが予め定めた1つ以上の回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段と、前記インターフェイス手段を介して前記光ディスクを起動中であることを情報記録・再生装置に通知する起動中情報通知手段と、を備え、前記ビデオカメラ装置は、通常動作時は前記ハードディスク装置保護のために搭載された加速度センサの検出結果により振動・衝撃・落下などを検出して保護動作を行うステップと、前記起動中情報通知手段により前記光ディスク装置が光ディスク媒体を起動中であることを検出した場合には、前記ハードディスク装置のヘッド待避を行うなどして保護状態とするステップと、前記加速度センサの振動・衝撃・落下などを検出する閾値を変更することで前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出するステップと、前記検出結果に応じて前記光ディスク装置の回転速度制御手段の最大回転速度を変更する様前記インターフェイス手段を介して指令するステップと、を有することを特徴とするものである。
【0047】
また、本発明に記載のビデオカメラ装置の制御方法は、リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、光ディスク装置内に装填された光ディスクに記録された音声・映像情報を再生すると共に、装置内部に設けられたハードディスク記憶装置に記録した音声・映像情報を前記インターフェイス手段を介して送信し、光ディスク媒体に記録するビデオカメラ装置において、前記光ディスク装置は、前記光ディスク装置は、装置内に装填された光ディスクの最大回転速度を制御する回転速度制御手段と、前記インターフェイス手段を介して前記光ディスクを起動中であることを情報記録・再生装置に通知する起動中情報通知手段と、を備え、前記ビデオカメラ装置は、通常動作時は前記ハードディスク装置保護のために搭載された加速度センサの検出結果により振動・衝撃・落下などを検出して保護動作を行うステップと、前記起動中情報通知手段により前記光ディスク装置が光ディスク媒体を起動中であることを検出した場合には、前記ハードディスク装置のヘッド待避を行うなどして保護状態とするステップと、前記加速度センサの振動・衝撃・落下などを検出する閾値を変更することで前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出するステップと、前記検出結果により前記情報記録・再生装置が前記光ディスク装置上に載置されていると検出された場合には、警告メッセージを表示して記録・再生動作を一時停止するステップと、を有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0048】
以上の様に本発明によれば、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか否かを検出してその結果に応じて光ディスク装置の最大回転速度を変更することで、適切な回転速度制御を行うことができるので、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されている場合でも過大な振動が発生しない情報記録・再生装置を提供することができる。
【0049】
また、本発明によれば、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか否かを検出してその結果に応じて光ディスク装置が振動検出を行い最大回転速度を決定する基準を変更することで、適切な回転速度制御を行うことができるので、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されている場合でも過大な振動が発生せず、振動が許容範囲内なのに不必要に回転速度を落とすことがない情報記録・再生装置を提供することができる。
【0050】
また、本発明によれば、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか否かを検出して情報記録・再生装置が前記光ディスク装置上に載置されていると検出された場合には、警告メッセージを表示して記録・再生動作を一時停止するので、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されている場合でも光ディスク装置のディスク回転による振動が原因となる障害の発生を防止することができる情報記録・再生装置を提供することができる。
【0051】
また、本発明によれば、ビデオカメラ装置が光ディスク装置に載置されているか否かを検出してその結果に応じて光ディスク装置の最大回転速度を変更することで、適切な回転速度制御を行うことができるので、ビデオカメラ装置が光ディスク装置に載置されている場合でも適切な回転速度制御を行うことができ、過大な振動が発生しないビデオカメラ装置を提供することができる。
【0052】
また、本発明によれば、ビデオカメラ装置が光ディスク装置に載置されているか否かを検出してその結果に応じて光ディスク装置が振動検出を行い最大回転速度を決定する基準を変更することで、適切な回転速度制御を行うことができるので、ビデオカメラ装置が光ディスク装置に載置されている場合でも、過大な振動が発生せず、振動が許容範囲内なのに不必要に回転速度を落とすことがないビデオカメラ装置を提供することができる。
【0053】
また、本発明によれば、ビデオカメラ装置が光ディスク装置に載置されているか否かを検出してビデオカメラ装置が前記光ディスク装置上に載置されていると検出された場合には、警告メッセージを表示して記録・再生動作を一時停止するので、ビデオカメラ装置が光ディスク装置に載置されている場合でも光ディスク装置のディスク回転による振動が原因となる障害の発生を防止することができるビデオカメラ装置を提供することができる。
【0054】
また、本発明によれば、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか否かを検出してその結果に応じて光ディスク装置の最大回転速度を変更することで、適切な回転速度制御を行うことができるので、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されている場合でも適切な回転速度制御を行うことができ、過大な振動が発生しない情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法を提供することができる。
【0055】
また、本発明によれば、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか否かを検出してその結果に応じて光ディスク装置が振動検出を行い最大回転速度を決定する基準を変更することで、適切な回転速度制御を行うことができるので、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されている場合でも過大な振動が発生せず、振動が許容範囲内なのに不必要に回転速度を落とすことがない情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法を提供することができる。
【0056】
また、本発明によれば、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか否かを検出して情報記録・再生装置が前記光ディスク装置上に載置されていると検出された場合には、警告メッセージを表示して記録・再生動作を一時停止するので、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されている場合でも光ディスク装置のディスク回転による振動が原因となる障害の発生を防止することができる情報記録・再生装置の制御方法を提供することができる。
【0057】
また、本発明によれば、ビデオカメラ装置が光ディスク装置に載置されているか否かを検出してその結果に応じて光ディスク装置の最大回転速度を変更することで、適切な回転速度制御を行うことができるので、ビデオカメラ装置が光ディスク装置に載置されている場合でも過大な振動が発生しないためのビデオカメラ装置による光ディスク装置の速度制御方法を提供することができる。
【0058】
また、本発明によれば、ビデオカメラ装置が光ディスク装置に載置されているか否かを検出してその結果に応じて光ディスク装置が振動検出を行い最大回転速度を決定する基準を変更することで、適切な回転速度制御を行うことができるので、ビデオカメラ装置が光ディスク装置に載置されている場合でも過大な振動が発生せず、振動が許容範囲内なのに不必要に回転速度を落とすことがないビデオカメラ装置による光ディスク装置の速度制御方法を提供することができる。
【0059】
また、本発明によれば、ビデオカメラ装置が光ディスク装置に載置されているか否かを検出してビデオカメラ装置が前記光ディスク装置上に載置されていると検出された場合には、警告メッセージを表示して記録・再生動作を一時停止するので、ビデオカメラ装置が光ディスク装置に載置されている場合でも光ディスク装置のディスク回転による振動が原因となる障害の発生を防止することができるビデオカメラ装置の制御方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0060】
以下に本発明に記載の情報記録・再生装置、情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法、ビデオカメラ装置、ビデオカメラ装置による光ディスク装置の速度制御方法の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0061】
(実施の形態1)
本明細書に記載の発明について図1、図2を用いて説明する。
図1は本発明を、USB接続光ディスク記録・再生装置にUSBインターフェイス手段を用いて接続したハードディスク及びSDメモリカード記録型のビデオカメラ装置に適用した場合のブロック図、図2は本発明の動作を示すフローチャートである。
【0062】
図1おいて、101は光ディスク記録・再生装置でたとえばDVD規格のディスクを記録再生可能なDVD記録再生装置などである。情報記録・再生装置はたとえば、ビデオカメラ装置150、携帯型音楽・映像再生装置などで、本実施の形態ではビデオカメラ装置150を例に説明を行う。インターフェイス手段は、USBインターフェイス、IEEE1394インターフェイスなどの有線インターフェイスの他に、無線LANインターフェイス、ブルーツゥース規格のインターフェイスなどが考えられる。本実施の形態ではUSBインターフェイスを用いる場合を例に説明を行う。
【0063】
102は光ディスクで、光ディスク記録・再生装置102内に装填されて、ターンテーブル103上に固定され、スピンドルモータ104にて所定の回転速度で回転する。105はスピンドルドライバで、スピンドルモータ104に電流を流して回転させる。106は回転速度制御手段で、スピンドルドライバ105を制御してスピンドルモータ104を所定の速度で回転させる。108は光ピックアップで、光ディスク102にレーザ光を照射してデータの再生または、記録を行う。107はCPU(A)で、光ディスク装置101の各種制御を内蔵された制御ファームウエアに従って行う。110はATAPIインターフェイス、111はATAPI−USBインターフェイス変換回路、112はUSBインターフェイスで、一般的な光ディスク記録再生装置のインターフェイスであるATAPIインターフェイス110をATAPI−USBインターフェイス変換回路111にて、USBインターフェイス112に変換する。変換されたインターフェイスはUSB接続部(A)113より外部の機器に接続される。114は載置センサで、光ディスク記録・再生装置101の上部にビデオカメラ装置が載置されているか否かを検出する。
【0064】
ビデオカメラ装置150において、151は映像撮影用のレンズである。レンズ151を介して撮像素子153に投影された映像情報は、デジタルデータに変換されて画像処理回路154に送られる。画像処理回路154にて映像データは所定のフォーマットに変換されて、CPU(B)159内の、記録再生制御回路156に送られる。同時にマイクロフォン152にて取得された音声情報は、音声処理回路155にてデジタルデータに変換されて、所定のフォーマットに変換されたのち、同様に記録再生処理回路156に送られる。映像情報、音声情報は記録再生処理回路にて所定のフォーマットに従って予め指定された、ハードディスク装置163またはSDカード162へと記録、保存される。また、撮影中の映像情報は、液晶モニタ157に同時に表示される。また、SDカード162またはハードディスク装置163に保存された映像、音声情報は、記録再生制御回路156にて音声、映像情報に戻されて映像情報は液晶モニタ157、音声情報はスピーカ158にて再生されるか、または外部映像音声出力165を介して外部のテレビジョン装置などに出力することも可能である。164はUSBインターフェイス(B)で、USB接続部(B)166を介して外部の記憶装置との接続を行う。160は載置検出手段で、光ディスク記録・再生装置101上にビデオカメラ装置150載置されていることを検出するためのものである。載置検出手段160は光ディスク記録・再生装置に設けられた載置センサ114の検出結果を、USBインターフェイスを介して得ることで動作する。
【0065】
ビデオカメラ装置150が載置されたことを検出し、USBインターフェイスを介して載置情報をビデオカメラ装置150で受信する方法などが可能である。速度制御手段161は、USBインターフェイスを介して接続された光ディスク記録・再生装置101に命令を送り記録・再生速度を制御する。
次に、本発明の具体的動作について図2のフローチャートを用いて説明する。光ディスク記録・再生装置101と、ビデオカメラ装置150はそれぞれのUSB接続部(A)113、USB接続部(B)166に接続されたUSBケーブル180にて接続される。ステップ201にて、接続された光ディスク記録・再生装置101に光ディスク102が装填されると、ステップ202にて光ディスク記録・再生装置101は光ディスク102を起動する処理に入る。起動処理は、光ディスクの種類の判別、ディスク毎の最適な記録、再生動作のための学習、ディスクの管理情報の読み取りなどの処理が含まれる。次に、ステップ203にて装填された光ディスクの種類に応じて、対応する記録、再生速度がテーブルより読み出されてCPU(A)107内のメモリに設定される。
【0066】
本実施の形態では、8倍速記録が可能な未記録のDVD−Rディスクが装填された場合で、光ディスク記録・再生装置が、8倍速CAV、4倍速CAV、2倍速CAVのいずれかで記録及び再生可能な場合を例に説明する。DVD―R規格のディスクは、線速度一定のCLVフォーマットでWOBBLEと呼ばれる案内溝と記録動作のためのアドレス情報が形成されているが、本実施の形態の光ディスク記録・再生装置101の記録動作は最外周付近で8倍速、4倍速、2倍速となるような回転速度一定のCAV動作での記録に対応する。また、記録済みのディスクである場合も同様に最外周付近で8倍速、4倍速、2倍速となるような回転速度一定のCAVで再生を行うことに対応する。
【0067】
一方、ビデオカメラ装置150は、光ディスク記録・再生装置101がステップ202の起動動作中であることをUSBインターフェイスを介して知ることが出来る。ステップ251にて、光ディスク記録・再生装置101の起動処理が完了したかどうかをチェックする。起動処理が完了すると、ステップ252にて載置検出手段160を動作させて、ビデオカメラ装置が光ディスク記録・装置上に載置されているかどうかを検出する。具体的には、光ディスク記録・再生装置101に設置された載置センサ114の検出結果をUSBインターフェイスを介して、問い合わせを行いその検出結果により検出動作を行う。
【0068】
次に、ステップ253にて、起動処理で設定された記録・再生速度テーブルをUSBインターフェイスを介して光ディスク記録・再生装置101より取得する。そして、ステップ254にて載置されているか否かで分岐を行い、載置されている場合にはステップ255にて、光ディスク102の回転による光ディスク記録・再生装置101の振動による影響を回避する為に最大記録速度及び最大再生速度を4倍速CAVに制限する様USBインターフェイスを介して、光ディスク記録・再生装置101に指令を出す。載置されていない場合は最初に光ディスクの種類毎に設定された記録再生速度テーブルに従って、最大8倍速CAVにて記録再生動作を行うことが可能となる。
【0069】
光ディスクへ102の記録動作は、記録命令と共に、事前にハードディスク装置163または、SDメモリカード162内に保存された映像・音声データをUSBインターフェイスを介して、光ディスク記録・再生装置101に送信さする。回転制御手段106は、記録速度テーブルに従って記録速度を設定し、設定された記録速度に合った回転速度でスピンドルドライバ105を用いてスピンドルモータ104を回転制御すると共に、記録再生制御回路109を介して光ピックアップ108に記録信号を適切なタイミングで供給し、光ディスク102に記録動作を行う。
【0070】
光ディスク102よりの再生動作もまた同様に、光ディスク102に記録された映像、音声情報は、再生速度テーブルに従って回転速度制御手段が再生速度を設定し、設定された再生速度に合った回転速度でスピンドルドライバ105を用いてスピンドルモータ104を回転制御すると共に、光ピックアップ108にて読み取られた光ディスク102上の信号を記録再生制御回路109にてデコードし、USBインターフェイスを介してビデオカメラ装置150に送信する。受け取った映像音声データをビデオカメラ装置は記録再生制御回路156にて映像情報と音声情報に変換し、液晶モニタ157に映像情報を、スピーカ158より音声情報を出力する。また、外部映像音声出力165、たとえばコンポジットビデオ出力端子と、音声出力端子や、HDMI映像音声出力端子などを介して外部モニタやテレビジョン装置に出力することも可能である。
【0071】
尚、本実施の形態では載置検出手段160を光ディスク記録・再生装置101の上面に設けた載置センサ114にて検出し、USBインターフェイスを介してその情報をビデオカメラ装置150にて受信する方法を例に説明したが、これ以外の方法でもビデオカメラ装置150が光ディスク記録・再生装置の上面に載置されていることを検出できれば同様に実施可能である。また、載置検出を行うタイミングに関しても、載置検出を行う方法に応じて光ディスク102の起動処理前後などどのタイミングで行っても同様に実施可能である。
【0072】
以上の様に本実施の形態に記載の発明によれば、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか否かを検出してその結果に応じて光ディスク装置の最大回転速度を変更することで、適切な回転速度制御を行うことができるので、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されている場合でも過大な振動が発生しない情報記録・再生装置及び情報記録・再生装置による光ディスク記録・再生の速度制御方法、ビデオカメラ装置及びその制御方法を提供することができる。
【0073】
また、過大な振動が発生した場合には光ディスク装置自体の動作が不安定になったり、処理速度が低下したり、最悪の場合動作不能に陥ってしまうこともあるが、本実施の形態に記載の発明によればこのような不具合を防止することが出来るという効果も有する。
【0074】
また、情報記録・再生装置を光ディスク記録再生装置上に載置した状態で過大な振動が発生した場合には、振動により情報記録・再生装置が移動したり落下したりする可能性があるが本実施の形態に記載の発明によればこのような不具合を防止することが出来るという効果も有する。
【0075】
また、特に固定ディスク装置を搭載した情報記録・再生装置では過大な振動が発生した場合には、その振動の影響により固定ディスクへの記録・再生速度が低下したり最悪の場合動作不能に陥ってしまうこともあるが本実施の形態に記載の発明によればこのような不具合を防止することが出来るという効果も有する。
【0076】
(実施の形態2)
次に、本明細書に記載の発明について図3、図4、図5を用いて説明する。
【0077】
図3は本発明を、USB接続光ディスク記録・再生装置にUSBインターフェイス手段を用いて接続したハードディスク及びSDメモリカード記録型のビデオカメラ装置に適用した場合のブロック図、図4は本発明の動作を示すフローチャート、図5は光ディスク記録再生装置と本実施の形態に記載のビデオカメラ装置のインターフェイス手段の接続部と接続方法を示す斜視図である。
【0078】
図3の説明に関しては、実施の形態1と同一である部分については重複するので説明を省略する。301は回転速度検出手段で、スピンドルドライバ105より出力されるスピンドルモータ104の電極数と回転に同期したFGと呼ばれる信号をもとに、回転速度を検出する。光ディスク記録・再生装置側のUSB接続部(A)113と、ビデオカメラ装置側のUSB接続部(B)166間の接続は、図5に示すように、USB接続部(A)113は光ディスク記録・再生装置の上面に設けられたビデオカメラ装置固定部501に設置されている。
【0079】
一方USB接続部(B)166もビデオカメラ装置150の底面に設けられた光ディスク記録・再生装置接合部502に設置されていて、光ディスク記録・再生装置101上にビデオカメラ装置150を固定すると、同時にUSB接続部(A)113とUSB接続部(B)116の物理的接続が確立される構造となっている。そして、ビデオカメラ装置150内の載置検出手段160は、光ディスク記録・再生装置101とのUSB接続が確立すると載置されたことを検出する。
【0080】
次に、本発明の具体的動作について図4のフローチャートを用いて説明する。
ビデオカメラ装置150は、ステップ451にてビデオカメラ装置150が光ディスク記録・再生装置101に載置されているかどうかを、USBインターフェイスを介して両者の接続が確立しているかどうかを元に検出する。そして、ステップ452にて載置されているか否かで分岐を行い、載置されている場合にはステップ453にて、光ディスク記録・再生装置101にUSBインターフェイスを介してステップ453にて振動検出閾値を変更する命令を送信する。
【0081】
次に光ディスク記録・再生装置の動作について説明する。ステップ401にて、接続された光ディスク記録・再生装置101に光ディスク102が装填されると、ステップ402にて光ディスク記録・再生装置101は光ディスク102を起動する処理に入る。起動処理は、光ディスクの種類の判別、ディスク毎の最適な記録、再生動作のための学習、ディスクの管理情報の読み取りなどの処理と共に装填された光ディスク102を所定の速度で回転させた状態での振動量を測定して振動検出値を検出する処理を含んでいる。
【0082】
振動検出の方法としては、光ディスク記録・再生装置内101に加速度センサを設置してその出力をA/D変換して用いる方法や、ディスク回転状態でトラッキングサーボとOFFとし、その際のトラック横断数を1回転毎に測定して演算し、振動検出値を算出する方法などが一般的である。
【0083】
次に、ステップ403にて装填された光ディスクの種類に応じて、対応する記録、再生速度がテーブルより読み出されるCPU(A)107内のメモリに一時設定される。次に、ステップ404にて、振動検出の閾値を変更する命令が、ビデオカメラ装置150より出されているかどうかのフラグ確認を行う。
【0084】
閾値変更フラグが立っている場合には、ステップ405にて振動検出の閾値変更を行う。この閾値は、予めビデオカメラ装置150が光ディスク記録・再生装置101のビデオカメラ装置固定部501に固定された状態で、設定した最適な閾値である。次に、ステップ406にて、検出された振動検出値と予め定めた閾値との比較を行い、振動が大きいと判断された場合にはステップ407にて記録・再生速度テーブルを変更して最大記録・再生速度の制限を行う。
【0085】
本実施の形態では、8倍速記録が可能な未記録のDVD−Rディスクが装填された場合で、光ディスク記録・再生装置が、8倍速CAV、4倍速CAV、2倍速CAVのいずれかで記録可能な場合を例に説明する。DVD―R規格のディスクは、線速度一定のCLVフォーマットでWOBBLEと呼ばれる案内溝と記録動作のためのアドレス情報が形成されているが、本実施の形態の光ディスク記録・再生装置101の記録動作は最外周付近で8倍速、4倍速、2倍速となるような回転速度一定のCAV動作での記録に対応する。
【0086】
また、記録済みのディスクである場合も同様に最外周付近で8倍速、4倍速、2倍速となるような回転速度一定のCAVで再生を行うことに対応する。そして、振動が大きいと判断された場合には、記録再生速度テーブルを変更して、記録・再生速度共に4倍CAVに制限する。
【0087】
光ディスクへ102の記録動作、光ディスクよりの再生動作に関しては実施の形態1と同一であるので説明を省略する。
【0088】
尚、本実施の形態では載置検出手段160をビデオカメラ装置150側でUSB接続が確立したことをもとに検出する例を説明したが、光ディスク記録再生装置101の上面に設けられたビデオカメラ装置固定部501にスイッチなどを設けてビデオカメラ装置150が固定されたことを検出し、USBインターフェイスを介して検出結果を得る方法や、ビデオカメラ装置150の光ディスク記録・再生装置接合部502にスイッチなどを設けて光ディスク記録・再生装置101上に載置されたことを直接検出する方法でも、また他の方法で載置を検出する場合でも同様に実施可能である。
【0089】
以上の様に本実施の形態に記載の発明によれば、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか否かを検出してその結果に応じて光ディスク装置の振動検出値を変更することで、適切な回転速度制御を行うことができるので、過大な振動が発生したり、振動が許容範囲内なのに不必要に回転速度を落とすことがない情報記録・再生装置及び情報記録・再生装置による光ディスク記録・再生の速度制御方法、ビデオカメラ装置及びその制御方法を提供することができる。
【0090】
また、過大な振動が発生した場合には光ディスク装置自体の動作が不安定になったり、処理速度が低下したり、最悪の場合動作不能に陥ってしまうこともあるが、本実施の形態に記載の発明によればこのような不具合を防止することが出来るという効果も有する。
【0091】
また、情報記録・再生装置を光ディスク記録再生装置上に載置した状態で過大な振動が発生した場合には、振動により情報記録・再生装置が移動したり落下したりする可能性があるが本実施の形態に記載の発明によればこのような不具合を防止することが出来るという効果も有する。
【0092】
また、特に固定ディスク装置を搭載した情報記録・再生装置では過大な振動が発生した場合には、その振動の影響により固定ディスクへの記録・再生速度が低下したり最悪の場合動作不能に陥ってしまうこともあるが本実施の形態に記載の発明によればこのような不具合を防止することが出来るという効果も有する。
【0093】
(実施の形態3)
次に、本明細書に記載の発明について図6、図7を用いて説明する。
【0094】
図6は本発明を、USB接続光ディスク記録・再生装置にUSBインターフェイス手段を用いて接続したハードディスク及びSDメモリカード記録型のビデオカメラ装置に適用した場合のブロック図、図7は本発明の動作を示すフローチャートである。
【0095】
図6の説明に関しては、実施の形態1、実施の形態2と同一である部分については重複するので説明を省略する。601は加速度センサで、ビデオカメラ装置150に加わる加速度をアナログ信号として出力する。加速度センサは、ハードディスク装置163に保護動作検出用として搭載されている場合があるのでそれを流用しても良いし、ビデオカメラ装置150側に搭載してもよい。
【0096】
602はフィルタ手段で、加速度センサ601の出力信号のうち、光ディスク記録・再生装置101が振動検出動作を行う回転速度に相当する周波数成分を抽出する帯域通過フィルタとなっている。フィルタ手段は、アナログのフィルタを用いても良いし、ビデオカメラ装置150内の信号処理用DSPにて構成可能であれば、そちらでデジタルフィルタを構成して用いても良い。
【0097】
次に、本発明の具体的動作について図7のフローチャートを用いて説明する。
ビデオカメラ装置150は、ステップ701にて、光ディスク記録・再生装置101が光ディスク102を装填して起動処理中であるかどうかを、USBインターフェイスを介して検出する。起動処理中である場合には、ステップ702にて、加速度センサ601の出力をフィルタ手段602を介して、前記した周波数成分を抽出し、その信号の最大レベルをピークホールド処理して、引き続き起動処理が終了するまで繰り返す。起動処理が終了すると、ステップ703の載置判別処理にて、起動処理中にピークホールドした最大レベルを予め定めた閾値と比較して、光ディスク記録再生装置101が起動処理中に行った振動検出処理中における回転速度での振動レベルが一定以上で、ビデオカメラ装置150に伝搬されているかどうかを検出し、その結果をもってビデオカメラ装置150が光ディスク記録・再生装置101上に載置されているか否かを検出する。
【0098】
載置されていることを検出した場合には、ステップ704にて、ビデオカメラ装置150の液晶モニタ157上に、ビデオカメラ150が載置されている警告メッセージを出して記録・再生動作を行わない様にする。そののち、ステップ705にて光ディスク記録・再生装置101に光ディスクを排出する様排出指令をUSBインターフェイスを介して出力し、光ディスク記録・再生装置に光ディスクが再装填されるまで動作を停止し、載置状態が解除されるまで同様の動作を繰り返す。ステップ703にて載置されていないと判断した場合には通常動作となり、光ディスクへ102の記録動作、光ディスクよりの再生動作を行うが、これらの動作に関しては実施の形態1と同一であるので説明を省略する。
【0099】
尚、本実施の形態では、光ディスク記録・再生装置101が振動検出を行う回転速度が1個である場合を例に説明したが、複数の回転速度で振動検出を行う場合でも同様に複数個の回転速度に対応するフィルタ手段を設け、それぞれの周波数で個別にピークホールドを行って個別に設定した閾値と比較することで実施可能である。
【0100】
また、本実施の形態では起動処理中のフィルタ手段602の出力をピークホールドする場合を例に説明したが、光ディスク記録・再生装置101が振動検出を行うために予め定めた回転速度で光ディスク102を回転させている期間を検出して、その間のフィルタ手段602の出力を得て閾値と比較することでも同様に実施可能である。
【0101】
また、本実施の形態ではフィルタ手段602は予め定めた周波数の信号を通過させる帯域通過フィルタで構成する場合を例に説明したが、これをFFTなどの手法を用いて、加速度センサの出力信号のうち、現在最大となっているレベルを持つ周波数成分を抽出して、その周波数、レベルを検出し、その周波数及びレベルの変化が光ディスク記録・再生装置101が光ディスク102を起動する際の特有の変化、たとえば振動検出を行うディスク回転速度に相当する周波数で一定時間回転速度の変化を停止するといった動作をもとに載置を検出することでも同様に実施可能である。
【0102】
また他の方法で載置を検出する場合でも同様に実施可能である。
【0103】
以上の様に本実施の形態に記載の発明によれば、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか否かを検出して情報記録・再生装置が前記光ディスク装置上に載置されていると検出された場合には、警告メッセージを表示して記録・再生動作を一時停止するので、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されている場合でも光ディスク装置のディスク回転による振動によるが原因となる障害の発生を防止することができる情報記録・再生装置及び情報記録・再生装置による光ディスク記録・再生の速度制御方法、ビデオカメラ装置及びその制御方法を提供することができる。
【0104】
また、過大な振動が発生した場合には光ディスク装置自体の動作が不安定になったり、処理速度が低下したり、最悪の場合動作不能に陥ってしまうこともあるが、本実施の形態に記載の発明によればこのような不具合を防止することが出来るという効果も有する。
【0105】
また、情報記録・再生装置を光ディスク記録再生装置上に載置した状態で過大な振動が発生した場合には、振動により情報記録・再生装置が移動したり落下したりする可能性があるが、本実施の形態に記載の発明によればこのような不具合を防止することが出来るという効果も有する。
【0106】
また、特に固定ディスク装置を搭載した情報記録・再生装置では過大な振動が発生した場合には、その振動の影響により固定ディスクへの記録・再生速度が低下したり最悪の場合動作不能に陥ってしまうこともあるが本実施の形態に記載の発明によればこのような不具合を防止することが出来るという効果も有する。
【0107】
また、特に固定ディスク装置に保護動作検出用として搭載された加速度センサを用いて載置検出を行う場合には、追加の加速度センサなどの載置検出の為の装置を必要とせず、より低コストで本実施の形態に記載の発明を実施することができるという効果も有する。
【0108】
また、情報記録・再生装置側に搭載された加速度センサなどを用いて光ディスク記録再生装置から載置された情報記録・再生装置に伝搬される振動による加速度などを検出して載置検出を行う場合には、単に載置されているか否かを検出して警告表示を行う場合と比較して、光ディスク記録再生装置にディスク回転による振動が発生しており、情報記録再生装置の動作に障害が発生する可能性がある場合にのみ警告表示を行うことができるという効果も有する。
【0109】
(実施の形態4)
次に、本明細書に記載の発明について図8、図9を用いて説明する。
【0110】
図8は本発明を、USB接続光ディスク記録・再生装置にUSBインターフェイス手段を用いて接続したハードディスク及びSDメモリカード記録型のビデオカメラ装置に適用した場合のブロック図、図9は本発明の動作を示すフローチャートである。
【0111】
図8の説明に関しては、実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3と同一である部分については重複するので説明を省略する。801はハードディスク装置163を落下などによる衝撃から保護する為に設けられた加速度センサである。加速度センサ801の出力は比較手段802に接続され、予め設定したレベルを超える信号が比較手段802に出力されると、ハードディスク装置163はヘッドをディスク上から待避させ、外部からの衝撃よりヘッドのディスクへの衝突を防止して保護状態となる。
【0112】
次に、本発明の具体的動作について図9のフローチャートを用いて説明する。
ビデオカメラ装置150は、ステップ901にて、光ディスク記録・再生装置101が光ディスク102を装填して起動処理を開始したかどうか、USBインターフェイスを介して検出する。起動処理が開始されれば、ステップ902にて、ハードディスク装置163のヘッドを待避させて保護状態とし、比較手段802の閾値をハードディスク装置163を保護する為の値から、ビデオカメラ装置150が光ディスク記録・再生装置101上に載置されているか否かを検出する為に予め設定した最適な値に変更する。そして、ステップ903にて載置検出処理を行う。載置検出処理は振動センサの出力を閾値と比較して起動中処理中に一定時間以上閾値を超えた場合には、光ディスク記録・再生装置101に一定以上の振動が発生しており、かつ載置されていると判断する方法などがある。続いて、ステップ905にて起動処理が継続中であるかどうかを確認して、起動処理中は載置検出処理を継続する。起動処理が完了すると、ステップ906にて、まず比較手段902の閾値をハードディスク装置163の保護の為の元の閾値に戻し、そののちヘッドの待避状態を解除する。起動処理が終了すると、ステップ907にて、起動処理中に載置を検出したか否かを確認する。載置されていることを検出した場合には、ステップ908にて、ビデオカメラ装置150の液晶モニタ157上に、ビデオカメラ150が載置されている警告メッセージを出して記録・再生動作を行わない様にする。そののち、ステップ909にて光ディスク記録・再生装置101に光ディスクを排出する様排出指令をUSBインターフェイスを介して出力し、光ディスク記録・再生装置101に光ディスクが再装填されるまで動作を停止し、載置状態が解除されるまで同様の動作を繰り返す。ステップ907にて載置されていないと判断した場合には通常動作となり、光ディスクへ102の記録動作、光ディスクよりの再生動作を行うが、これらの動作に関しては実施の形態1と同一であるので説明を省略する。
【0113】
また、本実施の形態では起動処理中のフィルタ手段602の出力を常に監視する場合を例に説明したが、光ディスク記録・再生装置101が振動検出を行うために予め定めた回転速度で光ディスク102を回転させている期間を検出して、その間のみ載置検出処理を行う場合でも同様に実施可能である。
【0114】
また他の方法で載置を検出する場合でも同様に実施可能である。
また、本実施の形態では、載置を検出した場合にはビデオカメラ装置150の液晶画面に警告を表示して、動作を停止する場合を例に説明したが、実施の形態1に示したように、光ディスク記録・再生装置101の記録再生速度を制限する方法、実施の形態2に示したように光ディスク記録・再生装置101が振動検出を行う閾値を変更する方法でも同様に実施可能である。
【0115】
以上の様に本実施の形態に記載の発明によれば、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか否かを検出してその結果に応じて光ディスク装置の振動検出値を変更することで、適切な回転速度制御を行うことができるので、過大な振動が発生したり、振動が許容範囲内なのに不必要に回転速度を落とすことがない情報記録・再生装置及び情報記録・再生装置による光ディスク記録・再生の速度制御方法、ビデオカメラ装置及びその制御方法を提供することができる。
【0116】
また、過大な振動が発生した場合には光ディスク装置自体の動作が不安定になったり、処理速度が低下したり、最悪の場合動作不能に陥ってしまうこともあるが、本実施の形態に記載の発明によればこのような不具合を防止することが出来るという効果も有する。
【0117】
また、情報記録・再生装置を光ディスク記録再生装置上に載置した状態で過大な振動が発生した場合には、振動により情報記録・再生装置が移動したり落下したりする可能性があるが本実施の形態に記載の発明によればこのような不具合を防止することが出来るという効果も有する。
【0118】
また、特に固定ディスク装置を搭載した情報記録・再生装置では過大な振動が発生した場合には、その振動の影響により固定ディスクへの記録・再生速度が低下し、最悪の場合動作不能に陥ってしまうこともあるが、本実施の形態に記載の発明によればこのような不具合を防止することが出来るという効果も有する。
【0119】
また、固定ディスク装置に保護動作検出用として搭載された加速度センサを用いて載置検出を行うので、追加の加速度センサなどの載置検出の為の装置を必要とせず、より低コストで本実施の形態に記載の発明を実施することができるという効果も有する。
【産業上の利用可能性】
【0120】
本発明にかかる情報記録・再生装置及び情報記録・再生装置による光ディスク記録・再生の速度制御方法、ビデオカメラ装置及びその制御方法は、情報記録・再生装置が、光ディスク装置に載置されているか否かを検出して、その結果に応じて光ディスク装置の最大回転速度を変更することで、適切な回転速度制御を行うことができるので、情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されている場合でも過大な振動が発生することがない効果を有し、ビデオカメラ装置などの情報記録・再生装置の分野等に有効である。
【図面の簡単な説明】
【0121】
【図1】本発明を実施の形態1のUSB接続光ディスク記録・再生装置にUSBインターフェイス手段を用いて接続したハードディスク及びSDメモリカード記録型のビデオカメラ装置に適用した場合のブロック図
【図2】本発明の実施の形態1の動作を示すブロック図
【図3】本発明を実施の形態2のUSB接続光ディスク記録・再生装置にUSBインターフェイス手段を用いて接続したハードディスク及びSDメモリカード記録型のビデオカメラ装置に適用した場合のブロック図
【図4】本発明の実施の形態2の動作を示すブロック図
【図5】光ディスク記録再生装置と本実施の形態に記載のビデオカメラ装置のインターフェイス手段の接続部と接続方法を示す斜視図
【図6】本発明を実施の形態3のUSB接続光ディスク記録・再生装置にUSBインターフェイス手段を用いて接続したハードディスク及びSDメモリカード記録型のビデオカメラ装置に適用した場合のブロック図
【図7】本発明の実施の形態3の動作を示すブロック図
【図8】本発明を実施の形態4のUSB接続光ディスク記録・再生装置にUSBインターフェイス手段を用いて接続したハードディスク及びSDメモリカード記録型のビデオカメラ装置に適用した場合のブロック図
【図9】本発明の実施の形態4の動作を示すブロック図
【符号の説明】
【0122】
101:光ディスク記録・再生装置
102:光ディスク記録
103:ターンテーブル
104:スピンドルモータ
105:スピンドルドライバ
106:回転速度制御手段
107:CPA(A)
108:光ピックアップ
109:記録再生制御回路
110:ATAPIPインターフェイス
111:ATAPI−USBインターフェイス変換回路
112:USBインターフェイス(A)
113:USB接続部(A)
150:ビデオカメラ装置
151:レンズ
152:マイクロフォン
153:撮像素子
154:画像処理回路
155:音声処理回路
156:記録再生制御回路
157:液晶モニタ
158:スピーカ
159:CPU(B)
160:載置検出手段
161:速度制御手段
162:SDカード
163:ハードディスク装置
164:USBインターフェイス(B)
165:外部映像音声出力
166:USB接続部(B)
180:USBケーブル
301:回転速度検出手段
501:ビデオカメラ装置固定部
502:光ディスク記録・再生装置接合部
601:加速度センサ
602:フィルタ手段
801:加速度センサ
802:比較手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、音声・映像・データなどの情報を記録・再生する情報記録・再生装置において、
前記光ディスク装置は、装置内に装填された光ディスクの最大回転速度を制御する回転速度制御手段を備え、
前記情報記録・再生装置は、
情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出する載置検出手段と、
前記載置検出手段の検出結果に応じて前記光ディスク装置の回転速度制御手段の最大回転速度を変更する様前記インターフェイス手段を通じて指令する速度制御手段と、
を有することを特徴とする情報記録・再生装置。
【請求項2】
リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、音声・映像・データなどの情報を記録・再生する情報記録・再生装置において、
前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、装置内に装填された光ディスクが予め定めた回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段とを備え、
前記情報記録・再生装置は、
情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出する載置検出手段と、
前記載置検出手段の検出結果に応じて前記光ディスク装置の回転速度制御手段の振動検出を行う閾値を変更する様前記インターフェイス手段を通じて指令する速度制御手段と、
を有することを特徴とする情報記録・再生装置。
【請求項3】
リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、音声・映像・データなどの情報を記録・再生する情報記録・再生装置において、
前記情報記録・再生装置は、
情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出する載置検出手段と、
前記情報記録・再生装置が前記光ディスク装置上に載置されていると検出された場合には、警告メッセージを表示して記録・再生動作を一時停止する制御手段と、
を有することを特徴とする情報記録・再生装置。
【請求項4】
前記情報記録・再生装置は、前記光ディスク装置内に装填されたリムーバブル光ディスク媒体内の音声・映像情報を再生すると共に、情報記録・再生装置内の記憶手段に記憶された音声・映像情報を光ディスク装置内のリムーバブル光ディスク媒体に記録または、再生する機能を有すること、
を特徴とする請求項1から3に記載の情報記録・再生装置。
【請求項5】
前記載置検出手段は、
前記光ディスク装置の上面に設置されたセンサ手段の検出結果を前記インターフェイス手段を介して検出することにより載置を検出すること、
を特徴とする請求項1から3に記載の情報記録・再生装置。
【請求項6】
前記載置検出手段は、
前記光ディスク装置の上面に設けた情報記録・再生装置を前記光ディスク装置の上面に固定する固定手段に情報記録・再生装置を固定したことを検出する固定検出手段を設け、前記固定検出手段の検出結果を前記インターフェイス手段を介して得ることにより載置を検出すること、
を特徴とする請求項1から3に記載の情報記録・再生装置。
【請求項7】
前記載置検出手段は、
前記光ディスク装置の上面に設設けた情報記録・再生装置を前記光ディスク装置の上面に固定する固定手段に前記情報記録・再生装置を固定したことを検出する固定検出手段を前記情報記録・再生装置の固定面に設けて、前記固定検出手段の検出結果をもって載置を検出すること、
を特徴とする請求項1から3に記載の情報記録・再生装置。
【請求項8】
前記載置検出手段は、
前記光ディスク装置の上面に設けた情報記録・再生装置を前記光ディスク装置の上面に固定するとともに、前記インターフェイス手段の接続部を兼ねる固定手段に、情報記録・再生装置を固定することにより前記インターフェイス手段の接続が確立し、インターフェイス手段の接続確立をもって載置を検出すること、
を特徴とする請求項1から3に記載の情報記録・再生装置。
【請求項9】
前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、装置内に装填された光ディスクが予め定めた回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段とを備え、
前記載置検出手段は、
情報記録・再生装置に加わる加速度を検出する加速度検出手段と、
前記加速度検出手段の検出結果から前記光ディスク装置が振動を検出する光ディスクの回転速度での振動加速度に相当する特定の周波数成分を抽出するフィルタ手段と、
前記インターフェイス手段より光ディスク装置の回転速度検出手段の回転速度情報を得、前記フィルタ手段により前記加速度検出手段のディスク回転速度に相当する周波数成分を抽出し、閾値と比較することにより、前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出すること、
を特徴とする請求項1から3記載の情報記録・再生装置。
【請求項10】
前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、装置内に装填された光ディスクが予め定めた回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段とを備え、
前記載置検出手段は、
情報記録・再生装置に加わる加速度を検出する加速度検出手段と、
前記加速度検出手段の出力より現在の加速度の周波数または、周波数及びレベルを検出する周波数検出手段と、
前記周波数検出手段の検出する加速度の周波数または、周波数及びレベルの変化により、前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出すること、
を特徴とする請求項1から3記載の情報記録・再生装置。
【請求項11】
前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、装置内に装填された光ディスクが予め定めた1つ以上の回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段と、
前記インターフェイス手段を介して前記光ディスクを起動中であることを情報記録・再生装置に通知する起動中情報通知手段と、を備え、
前記載置検出手段は、
情報記録・再生装置に加わる加速度を検出する加速度検出手段と、
前記加速度検出手段の出力の前記光ディスク装置が振動値を検出する1つ以上の回転数に対応する周波数成分を抽出する1つ以上のフィルタ手段と、
前記光ディスク装置が装置内に装填されたリムーバブル光ディスク媒体を起動している間の前記1つ以上のフィルタ手段の出力値のそれぞれの最大値より、前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出すること、
を特徴とする請求項1から3記載の情報記録・再生装置。
【請求項12】
リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、光ディスク装置内に装填された光ディスクに記録された音声・映像情報を再生すると共に、装置内部に設けられたハードディスク記憶装置に記録した音声・映像情報を前記インターフェイス手段を介して送信し、光ディスク媒体に記録するビデオカメラ装置において、
前記光ディスク装置は、装置内に装填された光ディスクの最大回転速度を制御する回転速度制御手段と、前記インターフェイス手段を介して前記光ディスクを起動中であることを情報記録・再生装置に通知する起動中情報通知手段と、を備え、
前記ビデオカメラ装置は、
前記ハードディスク装置保護のために振動・衝撃・落下などを検出して保護動作を行う為の加速度センサ手段と、
前記起動中情報通知手段により前記光ディスク装置が光ディスク媒体を起動中であることを検出した場合には、前記ハードディスク装置のヘッド待避を行うなどして保護状態とし、前記加速度センサの振動・衝撃・落下などを検出する閾値を変更することで、前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出する載置検出手段と、
前記載置検出手段の検出結果に応じて前記光ディスク装置の回転速度制御手段の最大回転速度を変更する様前記インターフェイス手段を通じて指令する速度制御手段と、
を有することを特徴とするビデオカメラ装置。
【請求項13】
リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、光ディスク装置内に装填された光ディスクに記録された音声・映像情報を再生すると共に、装置内部に設けられたハードディスク記憶装置に記録した音声・映像情報を前記インターフェイス手段を介して送信し、光ディスク媒体に記録するビデオカメラ装置において、
前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
装置内に装填された光ディスクが予め定めた1つ以上の回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段と、前記インターフェイス手段を介して前記光ディスクを起動中であることを情報記録・再生装置に通知する起動中情報通知手段と、を備え、
前記ビデオカメラ装置は、
前記ハードディスク装置保護のために振動・衝撃・落下などを検出して保護動作を行う為の加速度センサ手段と、
前記起動中情報通知手段により前記光ディスク装置が光ディスク媒体を起動中であることを検出した場合には、前記ハードディスク装置のヘッド待避を行うなどして保護状態とし、前記加速度センサの振動・衝撃・落下などを検出する閾値を変更することで、前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出する載置検出手段と、
前記載置検出手段の検出結果に応じて前記光ディスク装置の回転速度制御手段の振動検出を行う閾値を変更する様前記インターフェイス手段を通じて指令する速度制御手段と、
を有することを特徴とするビデオカメラ装置。
【請求項14】
リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、光ディスク装置内に装填された光ディスクに記録された音声・映像情報を再生すると共に、装置内部に設けられたハードディスク記憶装置に記録した音声・映像情報を前記インターフェイス手段を介して送信し、光ディスク媒体に記録するビデオカメラ装置において、
前記光ディスク装置は、前記光ディスク装置は、装置内に装填された光ディスクの最大回転速度を制御する回転速度制御手段と、前記インターフェイス手段を介して前記光ディスクを起動中であることを情報記録・再生装置に通知する起動中情報通知手段と、を備え、
前記ビデオカメラ装置は、
前記ハードディスク装置保護のために振動・衝撃・落下などを検出して保護動作を行う為の加速度センサ手段と、
前記起動中情報通知手段により前記光ディスク装置が光ディスク媒体を起動中であることを検出した場合には、前記ハードディスク装置のヘッド待避を行うなどして保護状態とし、前記加速度センサの振動・衝撃・落下などを検出する閾値を変更することで、前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出する載置検出手段と、
前記情報記録・再生装置が前記光ディスク装置上に載置されていると検出された場合には、警告メッセージを表示して記録・再生動作を一時停止する制御手段と、
を有することを特徴とするビデオカメラ装置。
【請求項15】
リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、音声・映像・データなどの情報を記録・再生する情報記録・再生装置において、
前記光ディスク装置は、装置内に装填された光ディスクの最大回転速度を制御する回転速度制御手段を備え、
情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出するステップと、
前記検出結果に応じて前記光ディスク装置の回転速度制御手段の最大回転速度を変更する様前記インターフェイス手段を介して指令するステップと、
を有することを特徴とする情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法。
【請求項16】
リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、音声・映像・データなどの情報を記録・再生する情報記録・再生装置において、
前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、装置内に装填された光ディスクが予め定めた回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段とを備え、
情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出するステップと、
前記検出結果に応じて前記光ディスク装置の回転速度制御手段の最大回転速度を変更する様前記インターフェイス手段を介して指令するステップと、
を有することを特徴とする情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法。
【請求項17】
リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、音声・映像・データなどの情報を記録・再生する情報記録・再生装置において、
情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出するステップと、
前記情報記録・再生装置が前記光ディスク装置上に載置されていると検出された場合には、警告メッセージを表示して記録・再生動作を一時停止するステップと、
を有することを特徴とする情報記録・再生装置の制御方法。
【請求項18】
前記情報記録・再生装置は、前記光ディスク装置内に装填されたリムーバブル光ディスク媒体内の音声・映像情報を再生すると共に、情報記録・再生装置内の記憶手段に記憶された音声・映像情報を光ディスク装置内のリムーバブル光ディスク媒体に記録または、再生する機能を有すること、
を特徴とする請求項15から17に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法。
【請求項19】
前記載置を検出するステップは、
前記光ディスク装置の上面に設置されたセンサ手段により光ディスク装置が載置情報を検出し、その検出結果を前記インターフェイス手段を介して得ることにより載置を検出すること、
を特徴とする請求項15から17に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法。
【請求項20】
前記載置を検出するステップは、
前記光ディスク装置の上面に設けた情報記録・再生装置を固定するための固定手段に、情報記録・再生装置を固定したことを検出する固定検出手段を設け、前記固定検出手段の検出結果を前記インターフェイス手段を介して得ることにより載置を検出すること、
を特徴とする請求項15から17に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法。
【請求項21】
前記載置を検出するステップは、
前記光ディスク装置の上面に設けた情報記録・再生装置を前記光ディスク装置の上面に固定するとともに、前記インターフェイス手段の接続部を兼ねる固定手段に、情報記録・再生装置を固定することにより前記インターフェイス手段の接続が確立し、インターフェイス手段の接続確立をもって載置を検出すること、
を特徴とする請求項15から17に記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法。
【請求項22】
前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、装置内に装填された光ディスクが予め定めた回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段とを備え、
前記載置を検出するステップは、
情報記録・再生装置に加わる加速度を検出するステップと、
前記加速度の検出結果から前記光ディスク装置が振動を検出する光ディスクの回転速度での振動加速度に相当する特定の周波数成分を抽出するステップと、
前記インターフェイス手段より光ディスク装置の回転速度検出手段の回転速度情報を得るステップと、
前記抽出したディスク回転速度に相当する周波数成分を閾値と比較することにより、前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出するステップと、
を含むことを特徴とする請求項15から17記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法。
【請求項23】
前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、装置内に装填された光ディスクが予め定めた回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段とを備え、
前記載置を検出するステップは、
情報記録・再生装置に加わる加速度を検出するステップと、
前記加速度の検出結果より現在の加速度の周波数または、周波数及びレベルを検出するステップと、
前記検出手段の検出する加速度の周波数または、周波数及びレベルの変化により、前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出するステップと、
を含むことを特徴とする請求項15から17記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法。
【請求項24】
前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、装置内に装填された光ディスクが予め定めた1つ以上の回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段と、
前記インターフェイス手段を介して前記光ディスクを起動中であることを情報記録・再生装置に通知する起動中情報通知手段と、を備え、
前記載置を検出するステップは、
前記情報記録・再生装置に加わる加速度信号を検出するステップと、
前記加速度信号から前記光ディスク装置が振動値を検出する1つ以上の回転数に対応する周波数成分を抽出するステップと、
前記光ディスク装置が装置内に装填されたリムーバブル光ディスク媒体を起動中であることを前記インターフェイス手段を介して検出するステップと、
前記光ディスク媒体起動中の前記抽出した1つ以上の回転数に対応する周波数成分のそれぞれの最大値を検出するステップと、
前記それぞれの最大値より前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出するステップと、
を含むことを特徴とする請求項15から17記載の情報記録・再生装置による光ディスク装置の速度制御方法及び情報記録・再生装置の制御方法。
【請求項25】
リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、光ディスク装置内に装填された光ディスクに記録された音声・映像情報を再生すると共に、装置内部に設けられたハードディスク記憶装置に記録した音声・映像情報を前記インターフェイス手段を介して送信し、光ディスク媒体に記録するビデオカメラ装置において、
前記光ディスク装置は、装置内に装填された光ディスクの最大回転速度を制御する回転速度制御手段と、前記インターフェイス手段を介して前記光ディスクを起動中であることを情報記録・再生装置に通知する起動中情報通知手段と、を備え、
前記ビデオカメラ装置は、
通常動作時は前記ハードディスク装置保護のために搭載された加速度センサの検出結果により振動・衝撃・落下などを検出して保護動作を行うステップと、
前記起動中情報通知手段により前記光ディスク装置が光ディスク媒体を起動中であることを検出した場合には、前記ハードディスク装置のヘッド待避を行うなどして保護状態とするステップと、前記加速度センサの振動・衝撃・落下などを検出する閾値を変更することで前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出するステップと、
前記検出結果に応じて前記光ディスク装置の回転速度制御手段の最大回転速度を変更する様前記インターフェイス手段を介して指令するステップと、
を有することを特徴とするビデオカメラ装置による光ディスク装置の速度制御方法。
【請求項26】
リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、光ディスク装置内に装填された光ディスクに記録された音声・映像情報を再生すると共に、装置内部に設けられたハードディスク記憶装置に記録した音声・映像情報を前記インターフェイス手段を介して送信し、光ディスク媒体に記録するビデオカメラ装置において、
前記光ディスク装置は、光ディスクの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
装置内に装填された光ディスクが予め定めた1つ以上の回転速度で回転しているときの振動を検出して閾値と比較することにより振動量が一定以下となるよう制御を行う回転速度制御手段と、前記インターフェイス手段を介して前記光ディスクを起動中であることを情報記録・再生装置に通知する起動中情報通知手段と、を備え、
前記ビデオカメラ装置は、
通常動作時は前記ハードディスク装置保護のために搭載された加速度センサの検出結果により振動・衝撃・落下などを検出して保護動作を行うステップと、
前記起動中情報通知手段により前記光ディスク装置が光ディスク媒体を起動中であることを検出した場合には、前記ハードディスク装置のヘッド待避を行うなどして保護状態とするステップと、前記加速度センサの振動・衝撃・落下などを検出する閾値を変更することで前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出するステップと、
前記検出結果に応じて前記光ディスク装置の回転速度制御手段の最大回転速度を変更する様前記インターフェイス手段を介して指令するステップと、
を有することを特徴とするビデオカメラ装置による光ディスク装置の速度制御方法。
【請求項27】
リムーバブル光ディスク媒体を記録再生する光ディスク装置とインターフェイス手段を介して接続し、光ディスク装置内に装填された光ディスクに記録された音声・映像情報を再生すると共に、装置内部に設けられたハードディスク記憶装置に記録した音声・映像情報を前記インターフェイス手段を介して送信し、光ディスク媒体に記録するビデオカメラ装置において、
前記光ディスク装置は、前記光ディスク装置は、装置内に装填された光ディスクの最大回転速度を制御する回転速度制御手段と、前記インターフェイス手段を介して前記光ディスクを起動中であることを情報記録・再生装置に通知する起動中情報通知手段と、を備え、
前記ビデオカメラ装置は、
通常動作時は前記ハードディスク装置保護のために搭載された加速度センサの検出結果により振動・衝撃・落下などを検出して保護動作を行うステップと、
前記起動中情報通知手段により前記光ディスク装置が光ディスク媒体を起動中であることを検出した場合には、前記ハードディスク装置のヘッド待避を行うなどして保護状態とするステップと、前記加速度センサの振動・衝撃・落下などを検出する閾値を変更することで前記光ディスク装置に一定以上の振動が発生しており、かつ情報記録・再生装置が光ディスク装置に載置されているか、否かを検出するステップと、
前記検出結果により前記情報記録・再生装置が前記光ディスク装置上に載置されていると検出された場合には、警告メッセージを表示して記録・再生動作を一時停止するステップと、
を有することを特徴とするビデオカメラ装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−33640(P2010−33640A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−192984(P2008−192984)
【出願日】平成20年7月28日(2008.7.28)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】