説明

情報記録再生装置

【課題】デジタルビデオカメラの磁気テープから記録媒体にダビング記録している際中にケーブルが抜けた場合でも、再びケーブルを接続し直すと、記録が中断された続きから再びダビング記録を開始できる情報記録再生装置を提供する。
【解決手段】ダビング記録中にケーブルが抜けた時、一時停止された時の記録時間が一時停止記録時間として、映像音声情報が一時停止映像音声情報としてメモリに格納される。ケーブルが再び接続された時に、その時点までに計時された時間を示す再接続経過時間と一時停止記録時間との差により、ケーブルの遮断時間が算出される。遮断時間に基づいて磁気テープを一時停止位置まで巻き戻す動作が行われる。磁気テープが一時停止位置まで巻き戻された後、再生された映像音声情報のデータパターンが一時停止映像音声情報のデータパターンと一致すると判定された時、この時の磁気テープの位置からダビング記録が再開される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像された映像情報および入力された音声情報を磁気テープに記録すると共に磁気テープに記録された映像音声情報を再生するデジタルビデオカメラとケーブルを介して接続可能であって、デジタルビデオカメラから再生された映像音声情報を記録媒体に記録できると共に記録媒体に記録された映像音声情報を再生できるように構成された情報記録再生装置に関し、特に、磁気テープに記録された映像音声情報を記録媒体にダビング記録している際中に、ケーブルの接続が遮断された場合の処理と、再びケーブルが接続された場合の処理に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から知られているように、物体や人物などを撮像して、この撮像した映像情報、およびマイクで得た音声情報を磁気テープに記録し、また、磁気テープに記録した映像情報および音声情報を再生して、テレビ受信機などのディスプレイ装置に映像を表示させると共にスピーカなどから音声を出力させることが可能な構成を有するデジタルビデオカメラが普及している。
【0003】
ところで、このようなデジタルビデオカメラにセットされた磁気テープに記録された映像音声情報を、情報記録再生装置によりハードディスクや光ディスクなどの記録媒体にダビング記録したい場合がある。この場合、デジタルビデオカメラのデジタル入出力端子を、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394ケーブルを介して、情報記録再生装置のデジタル入出力端子に接続し、デジタルビデオカメラを再生モードに設定すると共に情報記録再生装置を記録モードに設定することによって、磁気テープに記録されている映像音声情報を再生し、この再生した映像音声情報を情報記録再生装置に送ることにより、記録媒体には磁気テープに記録されている映像音声情報が記録される。
【特許文献1】特開2001−167516号公報
【特許文献2】特開2001−76424号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようにしてデジタルビデオカメラの磁気テープに記録されている映像音声情報を、情報記録再生装置の記録媒体に記録するダビング記録が行われるが、ダビング記録の際中にケーブルが何らかの原因で、デジタルビデオカメラのデジタル入出力端子または/および情報記録再生装置のデジタル入出力端子から抜けた場合は、ダビング記録が中断されることになる。このようにダビング記録が中断されるが、情報記録再生装置では、ケーブルが抜けたことを検知すると、自動的に記録を停止または一時停止するようになっている。なお、情報記録再生装置によっては、ケーブルが抜けても、そのまま記録動作を続行するものもあるが、この場合、記録媒体の領域を無駄に使用することになるので、好ましくない。
【0005】
しかしながら、前記のように情報記録再生装置側では、ケーブルが抜けたことを検知すると、自動的に記録を停止または一時停止するようになっているが、デジタルビデオカメラ側では、ケーブルが抜けても、そのまま再生動作を続行していくので、再び、ケーブルを接続してダビング記録を再開する場合、ケーブルが抜けてダビング記録ができなくなった時点の磁気テープの再生位置(ケーブルが抜けた時点の磁気テープの再生位置)を探す必要がある。この場合、ユーザは、情報記録再生装置を操作して、記録媒体には、どこまでの内容がダビング記録されているかを調べるために、再生操作あるいは早戻し操作や早送り操作などを何回も繰り返すような操作を行う必要があり、ユーザにとっては操作が煩わしいという課題があった。また、どこまでの内容が記録媒体にダビング記録されているかを調べるのが面倒である場合には、もう一度初めからダビング記録を行うことになるが、情報記録再生装置における記録媒体の記録領域を無駄に使用することになるという課題も生じる。
【0006】
なお、特許文献1の従来技術は、ネットワークに複数のVCRなどの情報処理装置(情報記録再生装置)を接続し、情報処理装置間でダビング記録を行うものであり、デジタルビデオカメラの映像音声情報をハードディスクレコーダやDVDレコーダなどの情報記録再生装置にダビング記録する処理については開示されていない。また、ダビング記録中にネットワークから離脱した情報処理装置の再接続が行われると、フラッシュROMに保持したダビングタイマ値に基づきテープを巻き戻して、ダビング記録を再開しているが、テープを巻き戻して停止した位置が必ずしも、ダビング記録の再開位置になるとは限らない。それは、ダビング記録の再開位置は、フラッシュROMに保持されているダビングタイマ値に基づいて決定されるが、テープの回転の慣性力も加わると、テープを巻き戻して停止した位置がダビング記録の再開位置と一致しない場合がある。したがって、テープを巻き戻して停止した位置がダビング記録の再開位置と一致しない場合があると、再開したダビング記録は前回にダビング記録した情報に、正確に引き続いた情報を記録できないという課題が生じる。
【0007】
特許文献2の従来技術は、ミニディスクなどの記録媒体の複製を作成するデータ記録装置に関するものであり、デジタルビデオカメラにセットされた磁気テープに記録された映像音声情報をハードディスクレコーダやDVDレコーダなどの情報記録再生装置の記録媒体にダビング記録する処理については開示されていない。
【0008】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、デジタルビデオカメラにセットされた磁気テープに記録された映像音声情報を記録媒体にダビング記録している際中にケーブルが抜けた場合でも、再びケーブルを接続し直すと、記録が中断された続きから再びダビング記録を開始することができるようにする情報記録再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、撮像手段により撮像された映像情報および音声入力手段により入力された音声情報を磁気テープに記録すると共に磁気テープに記録された映像音声情報を再生するデジタルビデオカメラとケーブルを介して接続可能であって、前記デジタルビデオカメラから再生された映像音声情報を記録媒体に記録できると共に記録媒体に記録された映像音声情報を再生できるように構成された情報記録再生装置において、前記デジタルビデオカメラから出力された映像音声情報を前記記録媒体に記録するダビング記録が開始した時に、記録時間を計時するタイマを初期設定して計時動作を開始させるタイマ制御手段と、前記タイマが動作開始した時の初期時間を前記メモリに格納させる初期時間格納手段と、前記デジタルビデオカメラからの映像音声情報をダビング記録中に、前記ケーブルの接続が遮断されたか否かを判定するケーブル接続判定手段と、前記ケーブルの接続が遮断されたと判定された時に、前記ダビング記録を一時停止させるダビング一時停止手段と、前記ダビング記録が一時停止された時の前記タイマにより計時されている記録時間を一時停止記録時間として前記メモリに格納すると共に、一時停止された時の映像音声情報を一時停止映像音声情報として前記メモリに格納する一時停止記録時間・映像音声情報格納手段と、前記ダビング記録が一時停止された後、前記ケーブルが再び接続されることにより、前記ケーブル接続判定手段により前記ケーブルが接続されたと判定された時に、前記ケーブルが接続された時点までに計時された前記タイマの時間を示す再接続経過時間と前記一時停止記録時間との差により前記ケーブルの遮断時間を算出するケーブル遮断時間算出手段と、前記遮断時間に基づいて前記デジタルビデオカメラの磁気テープを前記一時停止位置まで巻き戻す動作を行わせる巻き戻し制御手段と、前記磁気テープが前記一時停止位置まで巻き戻された後、磁気テープを再生動作させ、再生された映像音声情報のデータパターンが前記一時停止映像音声情報のデータパターンと一致するか否かを判定するデータパターン判定手段と、前記再生された映像音声情報のデータパターンが前記一時停止映像音声情報のデータパターンと一致すると判定した時に、この時の磁気テープの位置からダビング記録を再開させるダビング再開制御手段と、を有するシステムコントローラを備えたことを特徴とする情報記録再生装置を提供する。
【0010】
この構成において、ダビング記録が開始した時に、タイマ制御手段は、タイマを初期設定して、即ち、タイマの計時内容を0秒に設定して、計時動作を開始させる。また、初期時間格納手段は、タイマが動作開始した時の初期時間(0秒)をメモリに格納する。この後、ダビング記録が行われている際中に、ケーブル接続判定手段は、ケーブルの接続が遮断されたか否かを判定する。ケーブルの接続が遮断されたと判定された時は、ダビング一時停止手段は、ダビング記録を一時停止させる。なお、情報記録再生装置で記録動作が停止して、ダビング記録が一時停止しても、デジタルビデオカメラでは、再生動作が行われている。
【0011】
このようにしてダビング記録が一時停止された時に、一時停止記録時間・映像音声情報格納手段は、ダビング記録が一時停止された時のタイマにより計時されている記録時間を一時停止記録時間としてメモリに格納すると共に、一時停止された時の映像音声情報を一時停止映像音声情報としてメモリに格納する。この後、ユーザによりケーブルがデジタルビデオカメラと情報記録再生装置間に接続されると、ケーブル接続判定手段は、ケーブルが再び接続されたと判定する。
【0012】
次に、ケーブル遮断時間算出手段は、ケーブルが接続された時点までに計時されたタイマの時間を示す再接続経過時間と、メモリから読み出した一時停止記録時間とを取得し、再接続経過時間と一時停止記録時間との差によりケーブルの遮断時間を算出する。この後、巻き戻し制御手段は、前記遮断時間に基づいてデジタルビデオカメラの磁気テープを一時停止位置まで巻き戻す動作をデジタルビデオカメラに対して行わせる。
【0013】
このようにして磁気テープが一時停止位置まで巻き戻された後、データパターン判定手段は、磁気テープを再生動作させ、再生された映像音声情報のデータパターンが一時停止映像音声情報のデータパターンと一致するか否かを判定する。両者が一致しない場合は、目標とするダビング開始位置まで磁気テープを巻き戻して再生する制御を行い、両者が一致した場合は、ダビング再開制御手段は、そのダビング開始位置からダビング記録を開始させる。
【0014】
この構成によれば、デジタルビデオカメラの磁気テープに記録された映像音声情報を記録媒体にダビング記録している際中にケーブルが抜けた場合でも、再びケーブルを接続し直すと、記録が中断された続きから再びダビング記録を開始することができるので、従来のように、情報記録再生装置を操作して、記録媒体には、どこまでの内容がダビング記録されているかを調べるために、再生操作あるいは早戻し操作や早送り操作などを行う必要がなくなり、使い勝手が向上する。また、記録媒体の記録領域を無駄に使用することなく、記録媒体を有効に使用することができる。また、ダビング記録の再開位置に磁気テープを巻き戻して停止しする際のテープの回転の慣性力が加わって、停止位置がずれても、再生された映像音声情報のデータパターンと一時停止映像音声情報のデータパターンとが一致するまで、ダビング開始位置を補正することができるので、正確なダビング開始位置を得ることができ、これにより、前回に引き続き行われるダビング記録による映像および音声が正確に繋がることになる。
【0015】
請求項2の発明は、撮像手段により撮像された映像情報および音声入力手段により入力された音声情報を磁気テープに記録すると共に磁気テープに記録された映像音声情報を再生するデジタルビデオカメラとケーブルを介して接続可能であって、前記デジタルビデオカメラから再生された映像音声情報を記録媒体に記録できると共に記録媒体に記録された映像音声情報を再生できるように構成された情報記録再生装置において、前記デジタルビデオカメラから出力された映像音声情報を前記記録媒体に記録するダビング記録が行われている際中に、前記ケーブルの接続が遮断された時に、ダビング記録を一時停止させ、この時の記録時間を一時停止記録時間としてメモリに格納すると共に、この時の映像音声情報を一時停止映像音声情報として前記メモリに格納し、この後、前記ケーブルが再び接続され時に、前記ケーブルが接続された時点までに計時された時間を示す再接続経過時間と前記一時停止記録時間との差により前記ケーブルの遮断時間を算出し、この遮断時間に基づいて前記磁気テープを前記一時停止位置まで巻き戻す動作を前記デジタルビデオカメラに対して行い、前記磁気テープが前記一時停止位置まで巻き戻された後、前記磁気テープを再生動作させ、再生された映像音声情報のデータパターンが前記一時停止映像音声情報のデータパターンと一致すると判定した時に、この時の前記磁気テープの位置からダビング記録を再開させる制御を行うシステムコントローラを備えたことを特徴とする情報記録再生装置を提供する。
【0016】
この構成において、デジタルビデオカメラから出力された映像音声情報を記録媒体に記録するダビング記録が行われている際中に、前記ケーブルの接続が遮断された時、ダビング記録が一時停止され、この時の記録時間が一時停止記録時間としてメモリに格納されると共に、この時の映像音声情報が一時停止映像音声情報としてメモリに格納される。この後、ケーブルが再び接続され時に、前記ケーブルが接続された時点までに計時された時間を示す再接続経過時間と、前記一時停止記録時間との差により、ケーブルの遮断時間が算出される。そして、この遮断時間に基づいて磁気テープを前記一時停止位置まで巻き戻す動作を前記デジタルビデオカメラに対して行われる。磁気テープが前記一時停止位置まで巻き戻された後、磁気テープが再生動作され、再生された映像音声情報のデータパターンが前記一時停止映像音声情報のデータパターンと一致すると判定された時に、この時の磁気テープの位置からダビング記録が再開される。
【0017】
この構成によれば、デジタルビデオカメラの磁気テープに記録された映像音声情報を記録媒体にダビング記録している際中にケーブルが抜けた場合でも、再びケーブルを接続し直すと、記録が中断された続きから再びダビング記録を開始することができるので、従来のように、情報記録再生装置を操作して、記録媒体には、どこまでの内容がダビング記録されているかを調べるために、再生操作あるいは早戻し操作や早送り操作などを行う必要がなくなり、使い勝手が向上する。また、記録媒体の記録領域を無駄に使用することなく、記録媒体を有効に使用することができる。また、ダビング記録の再開位置に磁気テープを巻き戻して停止しする際のテープの回転の慣性力が加わって、停止位置がずれても、再生された映像音声情報のデータパターンと一時停止映像音声情報のデータパターンとが一致するまで、ダビング開始位置を補正することができるので、正確なダビング開始位置を得ることができ、これにより、前回に引き続き行われるダビング記録による映像および音声が正確に繋がることになる。
【0018】
請求項3の発明では、請求項2の発明において、前記システムコントローラは、前記デジタルビデオカメラから出力された映像音声情報を前記記録媒体に記録するダビング記録が開始した時に、記録時間を計時するタイマを初期設定して計時動作を開始させるタイマ制御手段と、前記タイマが動作開始した時の初期時間をメモリに格納させる初期時間格納手段と、前記デジタルビデオカメラからの映像音声情報をダビング記録中に、前記ケーブルの接続が遮断されたか否かを判定するケーブル接続判定手段と、前記ケーブルの接続が遮断されたと判定された時に、前記ダビング記録を一時停止させるダビング一時停止手段と、前記ダビング記録が一時停止された時の前記タイマにより計時されている記録時間を一時停止記録時間として前記メモリに格納すると共に、一時停止された時の映像音声情報を一時停止映像音声情報として前記メモリに格納する一時停止記録時間・映像音声情報格納手段と、前記ダビング記録が一時停止された後、前記ケーブルが再び接続されることにより、前記ケーブル接続判定手段により前記ケーブルが接続されたと判定された時に、前記ケーブルが接続された時点までに計時された前記タイマの時間を示す再接続経過時間と前記一時停止記録時間との差により前記ケーブルの遮断時間を算出するケーブル遮断時間算出手段と、前記遮断時間に基づいて前記デジタルビデオカメラの磁気テープを前記一時停止位置まで巻き戻す動作を行わせる巻き戻し制御手段と、前記磁気テープが前記一時停止位置まで巻き戻された後、磁気テープを再生動作させ、再生された映像音声情報のデータパターンが前記一時停止映像音声情報のデータパターンと一致するか否かを判定するデータパターン判定手段と、前記再生された映像音声情報のデータパターンが前記一時停止映像音声情報のデータパターンと一致すると判定した時に、この時の前記磁気テープの位置からダビング記録を再開させるダビング再開制御手段とを有する。
【0019】
したがって、前記システムコントローラは、タイマ制御処理、初期時間格処理、ケーブル接続判定処理、ダビング一時停止処理、一時停止記録時間・映像音声情報格納処理、ケーブル遮断時間算出処理、巻き戻し制御処理、データパターン判定処理、およびダビング再開制御処理を実現でき、これにより、デジタルビデオカメラの磁気テープに記録された映像音声情報を記録媒体にダビング記録している際中にケーブルが抜けた場合でも、再びケーブルを接続し直すと、記録が中断された続きから再びダビング記録を開始させることが可能になる。
【発明の効果】
【0020】
以上のように本発明によれば、デジタルビデオカメラから出力された映像音声情報を前記記録媒体に記録するダビング記録が開始した時に、記録時間を計時するタイマを初期設定して計時動作を開始させるタイマ制御手段と、前記タイマが動作開始した時の初期時間を前記メモリに格納させる初期時間格納手段と、前記デジタルビデオカメラからの映像音声情報をダビング記録中に、前記ケーブルの接続が遮断されたか否かを判定するケーブル接続判定手段と、前記ケーブルの接続が遮断されたと判定された時に、前記ダビング記録を一時停止させるダビング一時停止手段と、前記ダビング記録が一時停止された時の前記タイマにより計時されている記録時間を一時停止記録時間として前記メモリに格納すると共に、一時停止された時の映像音声情報を一時停止映像音声情報として前記メモリに格納する一時停止記録時間・映像音声情報格納手段と、前記ダビング記録が一時停止された後、前記ケーブルが再び接続されることにより、前記ケーブル接続判定手段により前記ケーブルが接続されたと判定された時に、前記ケーブルが接続された時点までに計時された前記タイマの時間を示す再接続経過時間と前記一時停止記録時間との差により前記ケーブルの遮断時間を算出するケーブル遮断時間算出手段と、前記遮断時間に基づいて前記デジタルビデオカメラの磁気テープを前記一時停止位置まで巻き戻す動作を行わせる巻き戻し制御手段と、前記磁気テープが前記一時停止位置まで巻き戻された後、磁気テープを再生動作させ、再生された映像音声情報のデータパターンが前記一時停止映像音声情報のデータパターンと一致するか否かを判定するデータパターン判定手段と、前記再生された映像音声情報のデータパターンが前記一時停止映像音声情報のデータパターンと一致すると判定した時に、この時の磁気テープの位置からダビング記録を再開させるダビング再開制御手段とを有するシステムコントローラを備えたので、デジタルビデオカメラの磁気テープに記録された映像音声情報を記録媒体にダビング記録している際中にケーブルが抜けた場合でも、再びケーブルを接続し直すと、記録が中断された続きから再びダビング記録を開始することができ、従来のように、情報記録再生装置を操作して、記録媒体には、どこまでの内容がダビング記録されているかを調べるために、再生操作あるいは早戻し操作や早送り操作などを行う必要がなくなり、使い勝手が向上する。また、記録媒体の記録領域を無駄に使用することなく、記録媒体を有効に使用することができる。また、ダビング記録の再開位置に磁気テープを巻き戻して停止しする際のテープの回転の慣性力が加わって、停止位置がずれても、再生された映像音声情報のデータパターンと一時停止映像音声情報のデータパターンとが一致するまで、ダビング開始位置を補正することができるので、正確なダビング開始位置を得ることができ、これにより、前回に引き続き行われるダビング記録による映像および音声が正確に繋がることになる。
【0021】
また、発明によれば、デジタルビデオカメラから出力された映像音声情報を前記記録媒体に記録するダビング記録が行われている際中に、前記ケーブルの接続が遮断された時に、ダビング記録を一時停止させ、この時の記録時間を一時停止記録時間としてメモリに格納すると共に、この時の映像音声情報を一時停止映像音声情報として前記メモリに格納し、この後、前記ケーブルが再び接続され時に、前記ケーブルが接続された時点までに計時された時間を示す再接続経過時間と、前記一時停止記録時間との差により前記ケーブルの遮断時間を算出し、この遮断時間に基づいて前記磁気テープを前記一時停止位置まで巻き戻す動作を前記デジタルビデオカメラに対して行い、前記磁気テープが前記一時停止位置まで巻き戻された後、磁気テープを再生動作させ、再生された映像音声情報のデータパターンが前記一時停止映像音声情報のデータパターンと一致すると判定した時に、この時の磁気テープの位置からダビング記録を再開させる制御を行うシステムコントローラを備えたので、デジタルビデオカメラの磁気テープに記録された映像音声情報を記録媒体にダビング記録している際中にケーブルが抜けた場合でも、再びケーブルを接続し直すと、記録が中断された続きから再びダビング記録を開始することができ、従来のように、情報記録再生装置を操作して、記録媒体には、どこまでの内容がダビング記録されているかを調べるために、再生操作あるいは早戻し操作や早送り操作などを行う必要がなくなり、使い勝手が向上する。また、記録媒体の記録領域を無駄に使用することなく、記録媒体を有効に使用することができる。また、ダビング記録の再開位置に磁気テープを巻き戻して停止しする際のテープの回転の慣性力が加わって、停止位置がずれても、再生された映像音声情報のデータパターンと一時停止映像音声情報のデータパターンとが一致するまで、ダビング開始位置を補正することができるので、正確なダビング開始位置を得ることができ、これにより、前回に引き続き行われるダビング記録による映像および音声が正確に繋がることになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置とデジタルビデオカメラとの構成を示すブロック図である。
【0023】
図1において、デジタルビデオカメラAと情報記録再生装置Bとは、例えば、通信ケーブルであるIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394ケーブルLにより接続され、デジタルビデオカメラAで撮像された映像および入力された音声を情報記録再生装置Bにおいてダビング記録することが可能になっている。即ち、デジタルビデオカメラAのデジタル入出力端子aと情報記録再生装置Bのデジタル入出力端子bとがIEEE1394ケーブルLにより接続され、デジタルビデオカメラAにおいて磁気テープ9に記録された映像音声データ(映像音声情報)を情報記録再生装置Bにおける記録媒体17にダビング記録することが可能になっている。なお、記録媒体17としては、情報記録再生装置Bがハードディスクレコーダである場合は、ハードディスクであり、情報記録再生装置BがDVDレコーダである場合は、DVDである。したがって、本実施形態の情報記録再生装置Bは、ハードディスクレコーダ、DVDレコーダのどちらであっても良い。
【0024】
デジタルビデオカメラAは、物体を撮影するための撮影レンズ1と、この撮影レンズ1で撮影した映像を電気信号に変換するCCDなどの撮像素子2と、撮像素子2の出力信号を所定形式の映像信号に変換する映像信号処理回路3と、音声を入力するマイク4と、このマイク4から出力される音声信号を増幅するマイクアンプ5と、このマイクアンプ5からの音声信号を所定形式の音声信号に変換する音声信号処理回路6と、映像信号処理回路3からの映像信号を入力してデジタル映像データに変換すると共に音声信号処理回路6からの音声信号を入力してデジタル音声データに変換して映像音声データとして磁気テープ9に記録したり、磁気テープ9に記録された映像音声データを再生したりする磁気テープ記録再生部7と、記録時や再生時あるいは巻戻し時や早送り時に磁気テープ9を走行させる磁気テープ駆動機構8と、磁気テープ記録再生部7で再生された映像音声データを情報記録再生装置Bに送信させたり、情報記録再生装置Bからの制御信号を受信したりする送受信回路10と、この送受信回路10とIEEE1394ケーブルLとの間のIEEE1394のインターフェイス11と、複数の操作キーを有する操作部12と、カメラ全体を制御するシステムコントローラ13とを備えている。
【0025】
情報記録再生装置Bは、IEEE1394ケーブルLと接続するためのデジタル入出力端子bを介して接続され、デジタルビデオカメラAからの映像音声データを受信したり、デジタルビデオカメラAに制御信号を送信したりする送受信回路14と、この送受信回路14で受信したIEEE1394特有の映像音声データを情報記録再生装置Bで扱う通常の映像音声データに変換するデータコンバータ15と、このデータコンバータ15からの映像音声データをデコードするデコーダ16と、記録時にはデコーダ16からの映像音声データをMPEG方式により圧縮して記録媒体18に記録したり、再生時には記録媒体18に記録された映像音声データを伸張して再生してモニタ装置Cに出力したりする記録再生部17と、制御に必要なデータを格納するフラッシュROMなどのメモリ19と、デジタルビデオカメラAから出力された映像音声データを記録媒体18に記録するダビング記録を行っているときに記録時間を計時するタイマ20と、複数の操作キーを有するリモコンなどを示す操作部21と、装置全体を制御するシステムコントローラ22とを備えている。
【0026】
特に、システムコントローラ22は、本実施形態の特徴として、デジタルビデオカメラAから出力された映像音声データを記録媒体18に記録するダビング記録が開始した時に、記録時間を計時するタイマ20を初期設定して計時動作を開始させるタイマ制御手段と、タイマ20が動作開始した時の初期時間をメモリ19に格納させる初期時間格納手段と、デジタルビデオカメラAからの映像音声情報をダビング記録中に、IEEE1394ケーブルLの接続が遮断されたか否かを判定するケーブル接続判定手段と、IEEE1394ケーブルLの接続が遮断されたと判定された時に、ダビング記録を一時停止させるダビング一時停止手段と、ダビング記録が一時停止された時のタイマ20により計時されている記録時間を一時停止記録時間としてメモリ19に格納すると共に、一時停止された時の映像音声データを一時停止映像音声データとしてメモリ19に格納する一時停止記録時間・映像音声情報格納手段とを有する。
【0027】
また、システムコントローラ22は、ダビング記録が一時停止された後、IEEE1394ケーブルLが再び接続されることにより、前記ケーブル接続判定手段によりIEEE1394ケーブルLが接続されたと判定された時に、IEEE1394ケーブルLが接続された時点までに計時されたタイマ20の時間を示す再接続経過時間と前記一時停止記録時間との差によりIEEE1394ケーブルLの遮断時間を算出するケーブル遮断時間算出手段と、前記遮断時間に基づいてデジタルビデオカメラAの磁気テープ9を一時停止位置まで巻き戻す動作を行わせる巻き戻し制御手段と、磁気テープ9が一時停止位置まで巻き戻された後、磁気テープ9を再生動作させ、再生された映像音声データのデータパターンが一時停止映像音声データのデータパターンと一致するか否かを判定するデータパターン判定手段と、前記再生された映像音声データのデータパターンが前記一時停止映像音声情報のデータパターンと一致すると判定した時に、この時の磁気テープ9の位置からダビング記録を再開させるダビング再開制御手段とを有する。
【0028】
図2は本実施形態においてデジタルビデオカメラからの映像音声データを情報記録再生装置にダビング記録している際中にケーブルの接続が遮断され再びケーブルが接続された場合の処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートおよび図1を参照してデジタルビデオカメラからの映像音声データを情報記録再生装置にダビング記録している際中にケーブルの接続が遮断され再びケーブルが接続された場合の処理について説明する。
【0029】
デジタルビデオカメラAにセットされた磁気テープ9に記録されている映像音声データを情報記録再生装置Bの記録媒体18にダビング記録するために、デジタルビデオカメラAのデジタル入出力端子aと情報記録再生装置Bのデジタル入出力端子bとをIEEE1394ケーブルLによって接続する。そして、情報記録再生装置Bの操作部21を操作して、デジタルビデオカメラAを再生動作させると共に、情報記録再生装置Bを記録動作させる。即ち、デジタルビデオカメラAの磁気テープ9に記録されている映像音声データを情報記録再生装置Bの記録媒体18にダビング記録させるようなダビングモードに設定するためのキー操作を操作部21により行うと、情報記録再生装置Bのシステムコントローラ22は、記録再生部17を記録モードに設定すると共に、ダビングモード信号を送受信回路14を介してIEEE1394ケーブルLに送信し、デジタルビデオカメラAのシステムコントローラ13は、インターフェイス11および送受信回路10を介してダビングモード信号を入力して、磁気テープ記録再生部7を再生モードに設定する。
【0030】
これにより、ダビング記録が開始した時に、システムコントローラ22のタイマ制御手段は、タイマ20を初期設定して、即ち、タイマ20の計時内容を0秒に設定して、計時動作を開始させる(ステップS1)。また、システムコントローラ22の初期時間格納手段は、タイマ20が動作開始した時の初期時間(0秒)をメモリ19に格納する(ステップS2)。この後、ダビング記録が行われている際中に、システムコントローラ22のケーブル接続判定手段は、IEEE1394ケーブルLが入出力端子aまたは/および入出力端子bから抜けたか否かを判定する(IEEE1394ケーブルLの接続が遮断されたか否かを判定する)(ステップS3)。IEEE1394ケーブルLが抜けたことの判定は、IEEE1394ケーブルLの端子がデジタル入出力端子a,bから抜けると、デジタル入出力端子a,bの図示しないケーブル接続有無検出ピンの電位がハイレベルからローレベルになることにより行うことができる。
【0031】
IEEE1394ケーブルLが抜けていないと判定されている時は、そのままダビング記録が実行されるが(ステップS12)、IEEE1394ケーブルLが抜けたと判定された時は、システムコントローラ22のダビング一時停止手段は、記録再生部17の記録動作を停止させ、ダビング記録を一時停止させる(ステップS4)。なお、情報記録再生装置Bで記録動作が停止して、ダビング記録が一時停止しても、デジタルビデオカメラAでは、再生動作が行われている。
【0032】
このようにしてダビング記録が一時停止された時に、システムコントローラ22の一時停止記録時間・映像音声情報格納手段は、ダビング記録が一時停止された時のタイマ20により計時されている記録時間を一時停止記録時間としてメモリ19に格納すると共に、一時停止された時の映像音声データを一時停止映像音声データとしてメモリ19に格納する(ステップS5)。
【0033】
この後、ユーザによりIEEE1394ケーブルLがデジタルビデオカメラAのデジタル入出力端子aと情報記録再生装置Bのデジタル入出力端子bとの間に接続されると、システムコントローラ22のケーブル接続判定手段は、IEEE1394ケーブルLが接続されたと判定する。即ち、IEEE1394ケーブルLが再び接続されたと判定する(ステップS6)。IEEE1394ケーブルLが接続されたことの判定は、IEEE1394ケーブルLの端子がデジタル入出力端子a,bに差し込まれると、デジタル入出力端子a,bの図示しないケーブル接続有無検出ピンの電位がローレベルからハイレベルになることにより行うことができる。
【0034】
IEEE1394ケーブルLがデジタルビデオカメラAのデジタル入出力端子aと情報記録再生装置Bのデジタル入出力端子bとの間に接続されていない時は、情報記録再生装置Bは待機状態になるが(ステップS13)、IEEE1394ケーブルLがデジタルビデオカメラAのデジタル入出力端子aと情報記録再生装置Bのデジタル入出力端子bとの間に再び接続された時は、システムコントローラ22は、デジタルビデオカメラAに対して停止コマンドを送って再生動作を停止させ、また、タイマ20の計時動作を停止させ、システムコントローラ22のケーブル遮断時間算出手段は、IEEE1394ケーブルLが接続された時点までに計時されたタイマ20の時間を示す再接続経過時間のデータと、メモリ19から読み出した一時停止記録時間のデータと取得し(ステップS7)、再接続経過時間と一時停止記録時間との差によりIEEE1394ケーブルLの遮断時間(ケーブルLが抜かれていた時間)を算出する(ステップS8)。
【0035】
この後、システムコントローラ22の巻き戻し制御手段は、前記遮断時間に基づいてデジタルビデオカメラAの磁気テープ9を一時停止位置まで巻き戻す動作をデジタルビデオカメラAに対して行わせる(ステップS9)。即ち、巻き戻し制御手段は、巻き戻し制御信号を、送受信回路14、IEEE1394ケーブルL、デジタルビデオカメラAのインターフェイス11、および送受信回路10を介してシステムコントローラ13に供給し、これにより、システムコントローラ13は、磁気テープ駆動機構8を駆動させ、磁気テープ9を一時停止位置まで巻き戻す制御を行う。これにより、磁気テープ9は、一時停止位置まで巻き戻される。この巻き戻し動作は、例えば、2倍速や4倍速など所望の倍速で行えるように操作部21の操作により予め設定しておけば、自動的に早く巻き戻しが完了する。
【0036】
このようにして磁気テープ9が一時停止位置まで巻き戻された後、システムコントローラ22は、システムコントローラ13を介して磁気テープ記録再生部7を制御して、磁気テープ9に対して再生動作させ、再生された映像音声データのデータパターンが一時停止映像音声データのデータパターンと一致するか否かをデータパターン判定手段により判定する(ステップS10)。
【0037】
即ち、情報記録再生装置Bのシステムコントローラ22は、再生制御信号を、送受信回路14、IEEE1394ケーブルL、デジタルビデオカメラAのインターフェイス11、および送受信回路10を介してシステムコントローラ13に供給し、これにより、システムコントローラ13は、磁気テープ記録再生部7を再生動作させると共に磁気テープ駆動機構8を駆動させ、磁気テープ9に記録されている映像音声データを磁気テープ記録再生部7により再生させ、この再生させた映像音声データを、送受信回路10、インターフェイス11、IEEE1394ケーブルL、および情報記録再生装置Bの送受信回路14に供給する。
【0038】
これにより、情報記録再生装置Bのシステムコントローラ22のデータパターン判定手段は、送受信回路14で受信した前記再生された映像音声データのデータパターンを入力し、この映像音声データのデータパターンと、メモリ19から読み出した一時停止映像音声情報のデータパターンとが一致するか否かを判定し(ステップS10)、両者が一致しない場合は、ダビング開始位置まで磁気テープ9を巻き戻して再生する制御を行い(ステップS11)、両者が一致した場合は、ステップS1に戻り、システムコントローラ22はダビング開始位置からダビング記録を開始させる。
【0039】
なお、ステップS5において、メモリ19に格納する一時停止映像音声データ(一時停止映像音声情報)は、ダビング記録が一時停止された時点から遡って所定時間(例えば2秒)分の映像音声データであり、この映像音声データが、ステップS10,S11において、磁気テープ9を巻き戻して所定時間再生して得た映像音声データの比較対象となる。ただし、磁気テープ9を一時停止した位置まで巻き戻す際に、ステップS8において算出されたケーブルが抜かれていた時間に従って巻き戻すが、機械的な慣性力により、所望する停止位置を若干通り過ぎて止まった場合は、例えば2秒分の映像音声データが再生されることになるので、直ぐにステップS10において両データのパターンが一致すると判定されるので、ステップS11における巻き戻し制御は不要になることもある。
【0040】
以上説明したように本実施形態によれば、デジタルビデオカメラの磁気テープに記録された映像音声情報を記録媒体にダビング記録している際中にケーブルが抜けた場合でも、再びケーブルを接続し直すと、記録が中断された続きから再びダビング記録を開始することができるので、従来のように、情報記録再生装置を操作して、記録媒体には、どこまでの内容がダビング記録されているかを調べるために、再生操作あるいは早戻し操作や早送り操作などを行う必要がなくなり、使い勝手が向上する。また、記録媒体の記録領域を無駄に使用することなく、記録媒体を有効に使用することができる。また、ダビング記録の再開位置に磁気テープを巻き戻して停止しする際のテープの回転の慣性力が加わって、停止位置がずれても、再生された映像音声情報のデータパターンと一時停止映像音声情報のデータパターンとが一致するまで、ダビング開始位置を補正することができるので、正確なダビング開始位置を得ることができ、これにより、前回に引き続き行われるダビング記録による映像および音声が正確に繋がることになる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、磁気テープに映像音声情報が記録可能であると共に磁気テープに記録された映像音声情報を再生可能なデジタルビデオカメラと接続可能で、磁気テープの映像音声情報をダビング記録可能なハードディスクレコーダやDVDレコーダなどの情報記録再生装置のダビング記録機能に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置とデジタルビデオカメラとの構成を示すブロック図である。
【図2】前記実施形態においてデジタルビデオカメラからの映像音声データを情報記録再生装置にダビング記録している際中にケーブルの接続が遮断され再びケーブルが接続された場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
A デジタルビデオカメラ
B 情報記録再生装置
L IEEE1394ケーブル
1 撮像レンズ(撮像手段)
2 撮像素子(撮像手段)
4 マイク(音声入力手段)
9 磁気テープ
18 記録媒体
19 メモリ
20 タイマ
22 システムコントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段により撮像された映像情報および音声入力手段により入力された音声情報を磁気テープに記録すると共に磁気テープに記録された映像音声情報を再生するデジタルビデオカメラとケーブルを介して接続可能であって、前記デジタルビデオカメラから再生された映像音声情報を記録媒体に記録できると共に記録媒体に記録された映像音声情報を再生できるように構成された情報記録再生装置において、
前記デジタルビデオカメラから出力された映像音声情報を前記記録媒体に記録するダビング記録が開始した時に、記録時間を計時するタイマを初期設定して計時動作を開始させるタイマ制御手段と、
前記タイマが動作開始した時の初期時間をメモリに格納させる初期時間格納手段と、
前記デジタルビデオカメラからの映像音声情報をダビング記録中に、前記ケーブルの接続が遮断されたか否かを判定するケーブル接続判定手段と、
前記ケーブルの接続が遮断されたと判定された時に、前記ダビング記録を一時停止させるダビング一時停止手段と、
前記ダビング記録が一時停止された時の前記タイマにより計時されている記録時間を一時停止記録時間として前記メモリに格納すると共に、一時停止された時の映像音声情報を一時停止映像音声情報として前記メモリに格納する一時停止記録時間・映像音声情報格納手段と、
前記ダビング記録が一時停止された後、前記ケーブルが再び接続されることにより、前記ケーブル接続判定手段により前記ケーブルが接続されたと判定された時に、前記ケーブルが接続された時点までに計時された前記タイマの時間を示す再接続経過時間と前記一時停止記録時間との差により前記ケーブルの遮断時間を算出するケーブル遮断時間算出手段と、
前記遮断時間に基づいて前記デジタルビデオカメラの磁気テープを前記一時停止位置まで巻き戻す動作を行わせる巻き戻し制御手段と、
前記磁気テープが前記一時停止位置まで巻き戻された後、磁気テープを再生動作させ、再生された映像音声情報のデータパターンが前記一時停止映像音声情報のデータパターンと一致するか否かを判定するデータパターン判定手段と、
前記再生された映像音声情報のデータパターンが前記一時停止映像音声情報のデータパターンと一致すると判定した時に、この時の磁気テープの位置からダビング記録を再開させるダビング再開制御手段と、を有するシステムコントローラを備えたことを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項2】
撮像手段により撮像された映像情報および音声入力手段により入力された音声情報を磁気テープに記録すると共に磁気テープに記録された映像音声情報を再生するデジタルビデオカメラとケーブルを介して接続可能であって、前記デジタルビデオカメラから再生された映像音声情報を記録媒体に記録できると共に記録媒体に記録された映像音声情報を再生できるように構成された情報記録再生装置において、
前記デジタルビデオカメラから出力された映像音声情報を前記記録媒体に記録するダビング記録が行われている際中に、前記ケーブルの接続が遮断された時、ダビング記録を一時停止させ、この時の記録時間を一時停止記録時間としてメモリに格納すると共に、この時の映像音声情報を一時停止映像音声情報として前記メモリに格納し、この後、前記ケーブルが再び接続され時に、前記ケーブルが接続された時点までに計時された時間を示す再接続経過時間と前記一時停止記録時間との差により前記ケーブルの遮断時間を算出し、この遮断時間に基づいて前記磁気テープを前記一時停止位置まで巻き戻す動作を前記デジタルビデオカメラに対して行い、前記磁気テープが前記一時停止位置まで巻き戻された後、前記磁気テープを再生動作させ、再生された映像音声情報のデータパターンが前記一時停止映像音声情報のデータパターンと一致すると判定した時に、この時の前記磁気テープの位置からダビング記録を再開させる制御を行うシステムコントローラを備えたことを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項3】
前記システムコントローラは、前記デジタルビデオカメラから出力された映像音声情報を前記記録媒体に記録するダビング記録が開始した時に、記録時間を計時するタイマを初期設定して計時動作を開始させるタイマ制御手段と、前記タイマが動作開始した時の初期時間をメモリに格納させる初期時間格納手段と、前記デジタルビデオカメラからの映像音声情報をダビング記録中に、前記ケーブルの接続が遮断されたか否かを判定するケーブル接続判定手段と、前記ケーブルの接続が遮断されたと判定された時に、前記ダビング記録を一時停止させるダビング一時停止手段と、前記ダビング記録が一時停止された時の前記タイマにより計時されている記録時間を一時停止記録時間として前記メモリに格納すると共に、一時停止された時の映像音声情報を一時停止映像音声情報として前記メモリに格納する一時停止記録時間・映像音声情報格納手段と、前記ダビング記録が一時停止された後、前記ケーブルが再び接続されることにより、前記ケーブル接続判定手段により前記ケーブルが接続されたと判定された時に、前記ケーブルが接続された時点までに計時された前記タイマの時間を示す再接続経過時間と前記一時停止記録時間との差により前記ケーブルの遮断時間を算出するケーブル遮断時間算出手段と、前記遮断時間に基づいて前記デジタルビデオカメラの磁気テープを前記一時停止位置まで巻き戻す動作を行わせる巻き戻し制御手段と、前記磁気テープが前記一時停止位置まで巻き戻された後、前記磁気テープを再生動作させ、再生された映像音声情報のデータパターンが前記一時停止映像音声情報のデータパターンと一致するか否かを判定するデータパターン判定手段と、前記再生された映像音声情報のデータパターンが前記一時停止映像音声情報のデータパターンと一致すると判定した時に、この時の前記磁気テープの位置からダビング記録を再開させるダビング再開制御手段とを有することを特徴とする請求項2に記載の情報記録再生装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−280470(P2007−280470A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−103734(P2006−103734)
【出願日】平成18年4月5日(2006.4.5)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】