説明

情報記録装置、その制御方法及びプログラム

【課題】装着可能な記憶媒体への書き込み速度よりリングバッファへの格納処理速度の方が速くなってしまうことで、ユーザが撮影を失敗してしまう状況を回避する。
【解決手段】着脱可能な記憶媒体に動画像データを記録する撮像装置において、記憶媒体検出部106は装着部に記憶媒体105が装着されたことを検出する。記憶媒体インタフェース104は装着部に装着された記憶媒体の記録レートを読み出す。表示部108は、装着部に装着された記憶媒体105の記録レートを読み出せない場合および装着部に装着された記憶媒体105の記録レートが撮像装置の撮影記録レートよりも劣る場合の少なくともいずれかである場合に、警告を表示する。このような構成により、記憶媒体105への書き込み速度よりもリングバッファへの格納処理速度の方が速くなってしまうことで、撮影を失敗してしまうような事態を撮影前に知ることができ、撮影失敗を回避できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着脱可能な記憶媒体に情報を記録可能な情報記録装置、その制御方法、プログラム及び撮像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルビデオカメラなどの撮影機器は、HD(ハードディスク)化、高画質化が進み、動画の記録レートが高くなっている。また着脱可能な半導体メモリなどの記憶媒体(例えばSD(Secure Digital)カード)は、最低記録レートを保証するクラスの機能が付加されてきている。
【0003】
しかし通常、SDカードには最低記録レートを保証するクラスの概念が無く、ユーザはSDカードの動画の最低記録レートを把握することができないことが多い。
【0004】
またデジタルビデオカメラなどの記録方法において、動画撮影時にリングバッファを使用し、撮像した動画像データをバッファリングに格納し、並行して記憶媒体に記録する方法が一般的に用いられている。
【0005】
しかし、上記のような記録方法において、記憶媒体への書き込み速度よりもリングバッファへの格納処理速度の方が速くなってしまうことがある。この場合、動画の連続撮影を実行した際に、リングバッファの容量が一杯になってしまい、記録を停止する必要が生じてしまうことがある。
【0006】
以上のことを鑑みると、ユーザはクラス表示の無いSDカードなどをカメラなどの情報記録装置に挿入した時点においては、該SDカードの記録レート性能を判断できない。このような場合には、実際の記録時にバッファフルのために記録が停止して撮影を失敗してしまうような事態が生じてしまう可能性がある。
【0007】
このような記憶媒体の記録レートを考慮する技術としては、例えば特許文献1に、外部記憶媒体の記録レート性能を検出して、該性能に対応した最適な記録方法を決定し、記録処理を行う技術が開示されている。
【0008】
【特許文献1】特開2006−148723号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、記憶媒体の最低記録レートの検出は行うが、記憶媒体への書き込み速度よりリングバッファへの格納処理速度の方が速いことで、ユーザが撮影を失敗してしまうような事態を回避するようにしたものではない。
このような記録時に撮影を失敗してしまう事態を回避するためには、適切なタイミングで記憶媒体の最低記録レートの検出を行い、撮影失敗となってしまう状況を回避するための注意喚起をユーザに対して行う必要がある。このような記憶媒体の最低記録レートの検出の適切な開始のタイミングやユーザへの撮影失敗に対する注意喚起などは特許文献1に開示されていない。
【0010】
また上記のような撮影失敗となってしまう状況をユーザが回避するためには、ユーザが所定の最低記録レートを有する記憶媒体を用いて動画の撮影を行った場合に、どの程度の時間だけ撮影が可能であるかをわかりやすく示すのが好ましい。
しかしながら、特許文献1には、最低記録レートを検出した記憶媒体を用いて実際に動画の撮影を行った場合に、どの程度の記録ができるのか、また現在設定されている記録レートでどの程度の動画撮影が可能であるかなどを示すことについて開示されていない。
【0011】
本発明は係る実情に鑑みて、装着可能な記憶媒体への書き込み速度よりリングバッファへの格納処理速度の方が速くなってしまうことで、ユーザが撮影を失敗してしまう状況を回避し得る情報記録装置などの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の情報記録装置は、着脱可能な記憶媒体の装着部を備え、該記憶媒体に情報を記録する情報記録装置であって、前記装着部に記憶媒体が装着されたことを検出する記憶媒体検出手段と、前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートを読み出す性能読出手段と、前記性能読出手段が前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートを読み出せない場合および前記性能読出手段が読み出した前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートが当該情報記録装置の記録レートよりも劣る場合の少なくともいずれかである場合に、警告を通知する通知手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の撮像装置は、画像を撮像する撮像手段を備えた撮像装置であって、上記に記載の情報記録装置を備え、該情報記録装置により前記撮像手段で撮像した画像の画像データを記録することを特徴とする。
また、本発明の情報記録装置の制御方法は、着脱可能な記憶媒体の装着部を備え、該記憶媒体に情報を記録する情報記録装置の制御方法であって、前記装着部に記憶媒体が装着されたことを検出する記憶媒体検ステップと、前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートを読み出す性能読出ステップと、前記性能読出ステップで前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートを読み出せない場合および前記性能読出ステップで読み出した前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートが当該情報記録装置の記録レートよりも劣る場合の少なくともいずれかである場合に、警告を通知する通知ステップとを有することを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、着脱可能な記憶媒体の装着部を備え、該記憶媒体に情報を記録する情報記録装置の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記装着部に記憶媒体が装着されたことを検出する記憶媒体検ステップと、前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートを読み出す性能読出ステップと、前記性能読出ステップで前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートを読み出せない場合および前記性能読出ステップで読み出した前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートが当該情報記録装置の記録レートよりも劣る場合の少なくともいずれかである場合に、警告を通知する通知ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、例えば撮像装置において動画像データを記録する際、装着可能な記憶媒体への書き込み速度よりリングバッファへの格納処理速度の方が速くなってしまうことで、ユーザが撮影を失敗してしまうような状況を回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態を説明する。図1は、本発明の情報記録装置を備えた撮像装置であるデジタルカメラ(以下、カメラ)のシステム構成を示す図である。カメラ100は、図1に参照される複数の機能ブロックを含んで構成される。
【0015】
図1において、101はシステム全体を制御するシステムコントローラである。102は画像(静止画像および動画像)を撮像する撮像部であり、光学系、該光学系を制御するためのモータ、撮像素子などから構成され、光学像を結像して光電交換する。103は画像音声処理部であり、撮像部102からの電気信号をデジタルデータに変換し、該データをエンコードし、内蔵するリングバッファに一時記憶する。
【0016】
104は記憶媒体インタフェース(記憶媒体IF)であり、画像音声処理部103からのデジタルデータを記憶媒体105に記録する。105は例えばSDカードからなるカメラ100の記憶媒体用の装着部に着脱可能な記憶媒体であり、デジタルデータが記録される。106は記憶媒体検出部であり、記憶媒体105の着脱状態を検出する(本発明でいう記憶媒体検出手段の一構成例に対応する)。107は記憶媒体残容量検出部であり、記憶媒体105に記録可能なデータ容量(記録可能残容量と称す)を検出する。
【0017】
108はTFT・LCDなどからなる表示部であり、撮像部102で撮像した映像(動画像データ)などを表示する。109は音声出力部であり、カメラ100内部の状態をユーザに知らせるための警告や映像再生時の音声を出力することができる。また警告やカメラ100の動作状態は表示部108にも表示することが可能である。
【0018】
110はユーザ操作部であり、ユーザがカメラ100を操作する際に使用し、ユーザによるカメラ100の各種操作を可能とする。ユーザ操作部110には、主電源スイッチが含まれており、記録モード、再生モード、停止モードなどの切り替えを行うことが可能である。
【0019】
以上のようなカメラ100を用いて動画像データを記録する際、まず撮像部102を通過した外光は撮像素子の面上に光学像を結像し、撮像素子により電気信号に変換される。該電気信号は画像音声処理部103により動画像データに変換される。該動画像データは更にエンコードされ、画像音声処理部103が内蔵するリングバッファに一時記憶される。そして一時記憶された動画像データは、記憶媒体インタフェース104を経由して、カメラ100本体に装着された記憶媒体105に動画記録される。記憶媒体インタフェース104はまた、装着された記憶媒体105の記録性能(最低記録レートなど)の読み出しを行うことができる。
【0020】
記憶媒体105に記録された動画像データを再生する際は、記憶媒体105から記憶媒体インタフェース104を経由して読み出された動画像データが画像音声処理部103で表示に最適なデータに変換され、その後、表示部108に表示される。
【0021】
カメラ100では、ユーザが撮影前、記憶媒体105を挿入した時点で記憶媒体105の性能試験を推奨するモードを提供し、記録レートの低いカードを挿入した場合に警告や一度の動画撮影でどの程度の時間が可能か(記録可能時間)を通知するようにしている。以下、この処理の具体的な内容について説明する。
【0022】
図2は、カメラ100に記憶媒体105が挿入された際に性能試験のための「試し撮り」を促す表示を行い、その後「試し撮り」を実施し、その再生表示を行い、記憶媒体105の記録可能時間を表示する一連のシーケンスを説明するフローチャートである。
【0023】
まずステップS201において、システムコントローラ101は記憶媒体検出部106を介して、記憶媒体105の検出を行う。記憶媒体105が検出された場合にはステップS202に進む。
【0024】
次にステップS202において、システムコントローラ101は記憶媒体インタフェース104を介して、記憶媒体105の情報を取得する。なお、本処理は、本発明でいう性能読出手段の一処理例に対応する。
【0025】
次にステップS203において、システムコントローラ101は、ステップS202で取得した情報に記憶媒体105の最低記録レートに関する情報があるか否かを確認する。記録レートの情報がある場合はステップS204に進み、ない場合はステップS205に進む。
【0026】
ステップS204において、システムコントローラ101は、カメラ100の撮影記録レート(画像音声処理部103が内蔵するリングバッファに対して行う格納処理の速度)と記憶媒体105の最低記録レートとの比較を行う。記憶媒体105の最低記録レートが撮影記録レートより低い場合にはステップS206に進み、高い場合は処理を終了する。
【0027】
記憶媒体105の最低記録レートが判断できない又は最低記録レートがカメラ100の撮影記録レートより低い(劣る)場合、ステップS205及びステップS206においてシステムコントローラ101は、「試し撮り」を推奨する表示を表示部108で行う。
具体的には、システムコントローラ101は、記憶媒体105の最低記録レートが判断できない場合に、ステップS205において図4に示すような表示を行う。詳細には、最低記録レートが不明のため、記憶媒体105を用いて十分に画像が記録可能なのか否かを確認するように促す。
またシステムコントローラ101は、記憶媒体105の最低記録レートがカメラ100の撮影記録レートより低い場合には、ステップS206において図5に示すような表示を行う。詳細には、記憶媒体105では記録途中で記録を中断してしまう可能性があることを通知し、記憶媒体105を用いて十分に画像が記録可能なのか否かを確認するように促す。なお、本処理は、本発明でいう通知手段の一処理例に対応しており、本処理における「試し取り」は、本発明でいう推奨通知の一構成例に対応する。
【0028】
次にステップS207において、システムコントローラ101は、一定時間内に「試し撮り」を実施するためのトリガが押されたか否かを検出する。トリガを検出した場合にはステップS208に進み、検出しなかった場合には処理を終了する。
【0029】
ステップS208において、システムコントローラ101は、「試し撮り」の処理を実施する。この処理の詳細は図3を用いて後述する。
【0030】
次にステップS209において、システムコントローラ101は、ステップS208において撮影した動画像を再生する。その後ステップS210において、システムコントローラ101は、装着された記憶媒体105での記録可能時間を表示する。ステップS210における記録可能時間の表示の具体例として、例えば図6に示すような、具体的な記録可能時間(本例では3分)の表示を行う。
【0031】
次に図3は、カメラ100において「試し撮り」を実施した際のシーケンスを説明するフローチャートである。
【0032】
まずステップS301において、システムコントローラ101は、動画の記録開始と同時に時間測定を開始する。
【0033】
次にステップS302において、システムコントローラ101は記憶媒体残容量検出部107を介して、記憶媒体105の空き容量があるか否かの確認を行う。空き容量がある場合はステップS303において、撮影されたエンコードデータを一時記録しているリングバッファが一杯になるまで監視する。なお、ステップS302において、空き容量がない場合は処理を終了する。この場合、空き容量がないことを表示部108において表示するようにしてもよい。
【0034】
ステップS303においてリングバッファが一杯になった場合はステップS304において、システムコントローラ101は、撮影動作の記録停止と同時に時間測定を停止する。ここでステップS301からの経過時間が計測される。この時間に基づき、カメラ100はステップS210において記録可能時間の表示を行う。
【0035】
以上、本実施の形態に係るカメラ100では、記憶媒体105が装着されたタイミング(撮影を開始する前のタイミング)で、記憶媒体105の最低記録レートを検出するようにした。
そして、最低記録レートが不明である場合、最低記録レートが低い場合といった、装着可能な記憶媒体への書き込み速度よりリングバッファへの格納処理速度の方が速くなってしまうおそれのある場合に、ユーザに注意喚起のための通知(警告)をするようにした。具体的には本実施の形態では、該注意喚起を「試し撮り」を推奨することで行い、更に試し撮りを通じて、どの程度の時間が撮影可能であるかをユーザに通知するようにしている。
このような構成のカメラ100を用いることにより、ユーザは装着可能な記憶媒体105への書き込み速度よりもリングバッファへの格納処理速度の方が速くなってしまうことで撮影を失敗してしまう事態を撮影前に知ることができ、撮影失敗を回避できる。また装着した記憶媒体105においてどの程度の時間が撮影可能であるかを具体的に知ることができるため、撮影失敗の事態を的確に把握できる。
【0036】
なお、本実施の形態では、「試し撮り」を推奨する表示を行うことでユーザに注意喚起をするようにしたが、他の態様であっても構わない。例えば、「試し撮り」を推奨する表示の代わりに、「記憶媒体の記録レートの性能上、撮影が停止されるおそれがあります」などのメッセージを表示部108に表示するようにしてもよい。
【0037】
また、本実施の形態ではカメラ100の撮影記録レートの設定について特に言及しなかったが、もちろん複数の速度を設定可能である。この場合に、「試し撮り」を推奨する表示の代わりに、「現在の記憶媒体の記録レートでは、記憶媒体の記録レートの性能上、撮影が停止されるおそれがあります。撮影記録レートを変更して下さい」などの表示を行うようにしてもよい。更に、その後「撮影記録レートを"XX"に設定すれば、正常撮影を行えます」などのメッセージを追加するようにしてもよい。なお、ステップS304においてカメラ100が算出する記録可能時間は、設定された撮影記録レートに応じて変化することは言うまでもない。また、撮影記録レートの設定をする際には、例えばユーザ操作部110を用いて行うようにすればよい。
【0038】
また、本発明はデジタルカメラなどにおいて適用されるものとして、限定されるものではない。記憶媒体を着脱可能な構成を有する携帯機器であり、動画像撮影機能を有するものにおいて本発明は好適に適用可能である(例えば、携帯電話やカメラ機能付PDAなど)。また、例えば着脱可能な記憶媒体に記録を行うのではなく、バッファに一時記憶した情報を有線を介して接続された外部機器に記録するような構成においても、本発明は応用可能である。
【0039】
なお、本発明を実現するために、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(コンピュータプログラム)を記録した記憶媒体を用いても良い。この場合には記憶媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって本発明の目的が達成される。
【0040】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0041】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0042】
また、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行う場合も含まれることは言うまでもない。
【0043】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。この場合には、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラのシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラにおいて、記憶媒体が装着された場合に行う「試し撮り」を推奨する表示のシーケンスを説明するフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラにおいて「試し撮り」を行った際のシーケンスを説明するフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラにおいて表示する「試し撮り」を推奨する表示の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラにおいて表示する「試し撮り」を推奨する表示の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラにおいて表示する記憶媒体の記録可能時間の表示の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0045】
101 システムコントローラ
102 撮像部
103 画像音声処理部
104 記憶媒体インタフェース
105 記憶媒体
106 記憶媒体検出部
107 記憶媒体残量検出部
108 表示部
109 音声出力部
110 ユーザ操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着脱可能な記憶媒体の装着部を備え、該記憶媒体に情報を記録する情報記録装置であって、
前記装着部に記憶媒体が装着されたことを検出する記憶媒体検出手段と、
前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートを読み出す性能読出手段と、
前記性能読出手段が前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートを読み出せない場合および前記性能読出手段が読み出した前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートが当該情報記録装置の記録レートよりも劣る場合の少なくともいずれかである場合に、警告を通知する通知手段とを備えることを特徴とする情報記録装置。
【請求項2】
前記通知手段は警告とともに、前記装着部に装着された記憶媒体へ情報を試しに記録することを推奨する推奨通知を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項3】
前記推奨通知に基き記録が行われた場合に、前記装着部に装着された記憶媒体を用いて記録できる記録可能時間を計測し、該記録可能時間を表示装置に表示することを特徴とする請求項2に記載の情報記録装置。
【請求項4】
前記通知手段は、前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートが当該情報記録装置の記録レートよりも劣る場合に、当該情報記録装置の記録レートの設定を変更することを推奨する通知を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報記録装置。
【請求項5】
前記通知手段は、前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートが当該情報記録装置の記録レートよりも劣る場合に、前記装着部に装着された記憶媒体を用いて正常に記録できる当該情報記録装置の記録レートを通知することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報記録装置。
【請求項6】
前記情報が動画像データであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報記録装置。
【請求項7】
画像を撮像する撮像手段を備えた撮像装置であって、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報記録装置を備え、該情報記録装置により前記撮像手段で撮像した画像の画像データを記録することを特徴とする撮像装置。
【請求項8】
着脱可能な記憶媒体の装着部を備え、該記憶媒体に情報を記録する情報記録装置の制御方法であって、
前記装着部に記憶媒体が装着されたことを検出する記憶媒体検ステップと、
前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートを読み出す性能読出ステップと、
前記性能読出ステップで前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートを読み出せない場合および前記性能読出ステップで読み出した前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートが当該情報記録装置の記録レートよりも劣る場合の少なくともいずれかである場合に、警告を通知する通知ステップとを有することを特徴とする情報記録装置の制御方法。
【請求項9】
着脱可能な記憶媒体の装着部を備え、該記憶媒体に情報を記録する情報記録装置の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記装着部に記憶媒体が装着されたことを検出する記憶媒体検ステップと、
前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートを読み出す性能読出ステップと、
前記性能読出ステップで前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートを読み出せない場合および前記性能読出ステップで読み出した前記装着部に装着された記憶媒体の記録レートが当該情報記録装置の記録レートよりも劣る場合の少なくともいずれかである場合に、警告を通知する通知ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−118346(P2009−118346A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−291238(P2007−291238)
【出願日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】