説明

情報配信装置および情報配信方法

【課題】データ放送の放送内容に関連する情報をPCやメールを使用せずに視聴者の求めに応えて提供する。
【解決手段】データ放送を視聴可能なテレビ受像機に放映された放送内容に関連する放送関連情報を視聴者のFAX通信装置に電話回線を通じて配信する情報配信装置で、ファクシミリにより送信可能な1以上の放送関連情報を、当該放送関連情報を識別する放送関連情報識別情報と共に格納する放送関連情報記憶部と、テレビ受像機から送信され視聴者が配信を要求する放送関連情報の放送関連情報識別情報を含む配信要求を受信する配信要求受付部と、配信要求に含まれた放送関連情報識別情報により特定される放送関連情報を放送関連情報記憶部から取得する配信要求処理部と、配信要求処理部により取得された放送関連情報を、ファクシミリによりFAX通信装置に送信するFAX送信部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報配信装置および情報配信方法に係り、特に、データ放送のコンテンツに関連した情報を視聴者にファクシミリを通じて配信する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
BSやCSデータ放送、地上デジタルデータ放送等のデータ放送が普及しつつあり、これらの伝送媒体を通して各種の番組が視聴者に提供されている。
【0003】
一方、このようなデータ放送の放送内容についてこれに関連する様々な情報を一時的に保存しておきたいと言う要求が視聴者にある。例えば、料理番組で紹介された料理のレシピや、旅番組・タウン情報番組で紹介された飲食店・娯楽商業施設等の場所・電話番号、各種イベントの開催日時やアクセス方法など、放送中に番組中のすべての情報を記憶しておくことは困難であるから、これらを手元に残しておきたいと願うことがある。
【0004】
このような場合、従来では放送中にメモを取ったり録画を行うなどの方法がとられていたが、このような作業を番組を観ながら行うことは煩わしく、また、メモを取る速度がリアルタイムで提供される放送の速度についてゆけず、あるいは録画の準備が間に合わないことも少なくない。
【0005】
また視聴者にとってだけでなく、局側あるいはスポンサ側としても、番組に関連した情報を視聴者の手元に残せることは、当該番組内容について宣伝効果を上げ、また番組自体の利便性を高めて視聴率を上げることが出来る利点がある。
【0006】
他方、デジタル放送を対象としてそのコンテンツを放送とは別のルートで、具体的には電子メールに添付して視聴者に提供する技術の提案がなされている(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−309347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上記特許文献記載の技術を利用すれば、視聴者はデジタル放送に係るコンテンツを注文によって入手することが可能となる。しかしながら、PC(パーソナルコンピュータ)や電子メールが近年普及したとは言え、依然としてこれらを全く利用していない視聴者も多数存在しており、上記特許文献記載の技術ではこれらの視聴者にコンテンツを提供することは出来ない。
【0009】
一方、一部のデジタル放送番組では、双方向サービスを実現するものもある。しかしながら、このような番組によっても視聴者が放送局に対して簡単な情報を提供することが出来るに過ぎず、逆に局側から個別の視聴者へ各視聴者の求めに応じて情報を配信することは出来ない。
【0010】
したがって、本発明の目的は、データ放送の放送内容に関連する様々な情報をパーソナルコンピュータや電子メールを使用せずに視聴者の要求に応えて提供することを可能とする点にある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決し目的を達成するため、本発明に係る情報配信装置は、データ放送を視聴可能なテレビ受像機に放映された放送内容に関連する放送関連情報を視聴者のFAX通信装置に電話回線を通じて配信する情報配信装置であって、ファクシミリにより送信可能な1以上の前記放送関連情報を、当該放送関連情報を識別する放送関連情報識別情報と共に格納する放送関連情報記憶部と、前記テレビ受像機から送信され当該視聴者が配信を要求する放送関連情報の放送関連情報識別情報を含む配信要求を受信する配信要求受付部と、前記配信要求に含まれた放送関連情報識別情報により特定される放送関連情報を前記放送関連情報記憶部から取得する配信要求処理部と、前記配信要求処理部により取得された放送関連情報を、ファクシミリを通じて前記FAX通信装置に送信するFAX送信部とを備える。
【0012】
ファクシミリ(FAX通信装置)は、多くの家庭や事業所にユーザ(視聴者)に普及し現在でも利用されている。本発明の情報配信装置は、このFAX通信装置を利用してデータ放送に関連した情報を配信する。
【0013】
具体的には、様々な放送関連情報をこれらを特定できる識別情報と共に放送関連情報記憶部(例えばデータベース)に格納しておき、データ放送を視聴可能なデータ放送対応テレビ受像機から送信された視聴者の要求に応えて、当該視聴者が指定する放送関連情報をファクシミリを通じて視聴者のFAX通信装置に配信する。
【0014】
配信する情報は、特に限定されないが、大別して2つのタイプに分類することが出来る。1つは視聴者にFAXを送信して完了するタイプであり、もう1つは送信した情報に対する返信を視聴者に求めるタイプである。
【0015】
視聴者にFAX送って完了する上記第1のタイプとしては、例えば、料理番組を放送した場合にその番組内で調理した料理のレシピや、旅番組やタウン情報番組を放送した場合に番組で取り上げたレストラン・娯楽商業施設等のアクセスマップやそれらの施設で利用できるクーポン(割引券)、番組のレポータが辿ったルートマップなどを一例として挙げることが出来る。
【0016】
一方、視聴者に返送を要求する上記第2のタイプとしては、例えば、様々なイベントや講習会、テレビショッピング等の申込書(フォーム)が挙げられる。視聴者はFAXで送信されてきたこれらのフォームに記入して返送することにより申込みを行うことが出来る。
【0017】
また本発明の一態様では、放送関連情報の配信を利用する視聴者を予め登録しておき、これらの視聴者(利用者)のみに配信を行う。具体的には、上記情報配信装置がさらに、利用者を識別する利用者識別情報と、前記FAX通信装置の回線番号とを関連付けて記憶する利用者情報記憶部を備え、前記FAX送信部は、当該利用者情報記憶部に利用者として予め登録された視聴者のFAX通信装置にのみ放送関連情報を送信する。
【0018】
またこのような本発明の一態様では、当該情報配信装置がさらに、前記テレビ受像機から送信されたFAX通信装置の回線番号を受信すると共に前記テレビ受像機に対して登録確認用回線番号を送信する登録受付部と、前記登録確認用回線番号によって前記FAX通信装置からの着信を受信すると共に当該着信により取得した発信元回線番号と前記登録受付部が受信したFAX通信装置の回線番号とを比較する登録確認部とを備え、前記利用者情報記憶部は、前記登録受付部が受信したFAX通信装置の回線番号を、新たに生成した利用者識別情報に関連付けて記憶することにより仮登録を行う一方、前記発信元回線番号と前記登録受付部が受信したFAX通信装置の回線番号とが一致する場合に、前記仮登録を行ったFAX通信装置の回線番号および利用者識別情報を前記利用者として本登録するようにしても良い。
【0019】
また、本発明に係るデータ放送処理装置は、視聴者側に備えられるもので、データ放送の放送内容に関連する放送関連情報を視聴者のFAX通信装置に電話回線を通じて配信する情報配信装置に接続可能なデータ放送処理装置であって、前記情報配信装置から送信される利用者識別情報を記憶可能な記憶部を備え、当該記憶部に記憶された前記利用者識別情報と、前記放送関連情報を識別する放送関連情報識別情報とを含む配信要求を前記情報配信装置に対して送信することが可能である。
【0020】
本発明において「データ放送」の種類は、放送されている番組と連動してデータ放送を行ういわゆる番組連動データ放送であっても、あるいは、番組の放送中ではない時間にも番組関連の情報をデータ放送で行ういわゆる補完データ放送であっても良く、さらに、データ放送サービスのみで完結するいわゆる独立データ放送であっても構わない。また伝送媒体の観点から、本発明に言う「データ放送」としては、例えば、BSデータ放送、BSデジタルデータ放送、CSデータ放送および地上デジタルデータ放送が挙げられるが、これらのほかにも伝送ケーブルを経由した有線のデータ放送その他であっても良い。前記テレビ受像機は、少なくともこれらのいずれかに対応可能なものである。
【0021】
また、本発明に係る情報配信方法は、上記情報配信装置を方法の観点から捉えたもので、データ放送を視聴可能なテレビ受像機に放映された放送内容に関連する放送関連情報を視聴者のFAX通信装置に電話回線を通じて配信する情報配信方法であって、ファクシミリにより送信可能な1以上の前記放送関連情報を、当該放送関連情報を識別する放送関連情報識別情報と共に放送関連情報記憶部に格納するステップと、前記テレビ受像機から送信され当該視聴者が配信を要求する放送関連情報の放送関連情報識別情報を含む配信要求を受信するステップと、当該配信要求に含まれる放送関連情報識別情報により特定される放送関連情報を前記放送関連情報記憶部から取得するステップと、当該放送関連情報記憶部から取得した放送関連情報を、ファクシミリを通じて前記FAX通信装置に送信するステップとを含む。
【0022】
上記情報配信方法は、前記情報配信装置と同様に、利用者を識別する利用者識別情報と、前記FAX通信装置の回線番号とを関連付けて利用者情報記憶部に記憶するステップをさらに含み、当該利用者情報記憶部に利用者として予め登録された視聴者のFAX通信装置にのみ前記放送関連情報を送信するようにしても良い。
【0023】
またこの配信方法は、前記テレビ受像機から送信された前記FAX通信装置の回線番号を受信するステップと、前記テレビ受像機に対して登録確認用回線番号を送信するステップと、前記登録確認用回線番号によって前記FAX通信装置からの着信を受信するステップと、当該着信により取得した発信元回線番号と前記テレビ受像機から送信されたFAX通信装置の回線番号とを比較するステップと、前記利用者情報記憶部が、前記テレビ受像機から送信されたFAX通信装置の回線番号を、新たに生成した利用者識別情報に関連付けて記憶することにより仮登録を行うステップと、前記比較するステップにより前記発信元回線番号と前記テレビ受像機から送信されたFAX通信装置の回線番号とが一致する場合に、前記利用者情報記憶部が、前記仮登録を行ったFAX通信装置の回線番号および利用者識別情報を利用者として本登録するステップとをさらに含んでいても良い。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、データ放送の放送内容に関連する様々な情報をパーソナルコンピュータや電子メールを使用せずに視聴者の求めに応えて提供することが出来る。
【0025】
本発明の他の目的、特徴および利点は、図面に基づいて述べる以下の本発明の実施の形態の説明により明らかにする。なお、本発明は当該実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の変更を行うことができることは当業者に明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る情報配信システムを示す図である。
【図2】図2は、前記実施形態の情報配信システムにおいてデータ放送処理部の記憶部に格納するレコード(属性)の一例を示す図である。
【図3】図3は、前記実施形態の情報配信システムにおいて利用者データベースに格納するレコード(属性)の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の一実施形態に係る情報配信システムは、BSデジタル放送やCSデジタル放送、地上デジタル放送などのデジタル放送で提供されるデータ放送画面において視聴者が所定の操作(ボタン押下等)を行うことにより、放送局が提供する一つ以上の情報を視聴者がFAX(ファクシミリ)により受け取ることを可能とするものである。また、当該ファクシミリによる配信サービスを利用する視聴者の登録ならびに正当性(アクセス権等)の確認についても、データ放送画面における操作とFAX通信装置に付属している電話機能によって行う。
【0028】
〔システム構成〕
図1に示すように本実施形態の情報配信システムは、視聴者1の宅内に設置したデータ放送対応のテレビ受像機11と、同じく視聴者宅内に設置したFAX受信装置15と、サービスを提供する側の情報配信サーバ21とからなる。
【0029】
テレビ受像機11は、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイあるいは有機ELディスプレイ等の画像表示装置(ディスプレイ)を含んで映像を表示する映像表示部12と、BML(Broadcast Markup Language)ブラウザを備えてデジタル放送およびデータ放送の信号を受信し当該放送をディスプレイ12に表示するデータ放送処理部13とを有する。データ放送処理部13は、後に述べる利用者ID等の情報を格納する記憶部14を有する。
【0030】
なお、上記記憶部14は、本実施形態ではテレビ受像機11(データ放送処理部13)の内部に備えるものとしたが、テレビ受像機11に外付けされたセットトップボックス(STB:Set Top Box)内に備えても良いし、例えばメモリカード等のリムーバブル記憶媒体として当該セットトップボックスやテレビ受像機11に着脱可能に備えるものであっても構わない。また、データ放送処理部13は、本実施形態のようにテレビ受像機11に内蔵させても良いが、セットトップボックス内に備えるようにテレビ受像機11に外付けで備える形態であっても構わない。
【0031】
一方、情報配信サーバ21は、利用者(視聴者1)の登録・削除・確認等の利用者管理を行う利用者管理部22と、放送関連情報を配信する情報配信処理部31とを有する。
【0032】
利用者管理部22は、視聴者1がテレビ受像機11(データ放送処理部13)からインターネット2を経由して送信する登録要求を受信する登録受付部23と、視聴者1がFAX通信装置15から公衆回線(電話回線)3を経由して送信する登録確認要求を受信する登録確認部24と、本実施形態に係る放送関連情報のFAX配信サービスを利用する視聴者である利用者1に関する情報を記憶する利用者情報記憶部25とを有する。
【0033】
なお、前記データ放送処理部13ならびに登録受付部23は、インターネット2に接続することが可能であり、インターネット2を介して情報をやり取りするが、例えばケーブルテレビ回線のような専用回線などインターネット以外の伝送路を利用することも可能である。また、当該データ放送処理部13と登録受付部23および後に述べる配信要求受付部32との間の伝送経路は、本実施形態では上記のようにインターネット2とし、その標準プロトコルであるTCP/IPおよびその上で稼働するHTTP(hypertext transfer protocol)及びHTTPS(hypertext transfer protocol security)を使用することを基本とするが、双方向に情報伝達を行える限り、回線の種別や通信速度、プロトコル等は特定のものに限定されない。
【0034】
また、登録確認部24は、公衆回線(電話回線)3に接続可能であり、FAX通信装置15からの着信を受けることが出来る公衆回線番号(FAX番号/登録確認用電話番号)を有している。さらに、利用者情報記憶部25は、利用者情報を記憶する利用者データベースと、これを管理するデータベース管理システム(DBMS)とを備えている(後述の配信情報記憶部37も同様)。
【0035】
情報配信処理部31は、テレビ受像機11のデータ放送処理部13がインターネット経由で送信する配信要求(視聴者1が放送関連情報のFAX配信を要求するもの/後に詳しく述べる)を受け付ける配信要求受付部32と、当該配信要求を処理する配信要求処理部33と、配信要求受付部32が受信した視聴者1からの配信要求を格納する配信要求格納部34と、配信処理の配分を行う配信処理配分部35と、公衆回線3に接続して視聴者1のFAX通信装置15にファクシミリ(放送関連情報)を送信するFAX送信部36と、放送関連情報を格納する配信情報記憶部37と、進捗情報取得部38とを有する。
【0036】
本サービスを利用するには、まず情報配信サーバ21の利用者管理部22に対して利用登録を行う必要があり、この利用登録は以下の手順で行なわれかつ処理される。
【0037】
〔利用登録〕
(1) 視聴者1はテレビ受像機11に付属する操作用のリモコンを操作(例えば利用登録を行うための指定キーの押下操作等)し、データ放送の画面に切り替える。データ放送処理部13は、このリモコンから送信された信号を受け、ディスプレイ12に表示される画像をデータ放送画面へ切り替え、利用登録用の入力画面を表示する。
(2) 視聴者1は自宅内に設置されているFAX通信装置15の回線番号を当該データ放送画面の指定入力欄に入力する。この入力情報は、データ放送処理部13がインターネット2を介して情報配信サーバ21の登録受付部23に送信する。
(3) 登録受付部23は、データ放送処理部13から受信した回線番号を利用者情報記憶部に照会する。
(4) この照会を受け、利用者情報記憶部25は、当該回線番号が登録済みである(利用者データベースに格納されている)場合には、その旨を登録受付部23に返送し、登録受付部23はこれを要求元であるデータ放送処理部13に送信する。
【0038】
(5) 一方、上記FAX通信装置15の回線番号が未登録である場合には、利用者情報記憶部(DBMS)25が同記憶部25内でユニークな利用者IDを生成し、生成した利用者IDと当該回線番号とを関連付け、利用者データベースに仮登録する。この仮登録は、一定の有効期限(例えば60分以内)を付与してあり、当該有効期限内に後に述べる登録確認の操作(登録確認用の回線番号にFAXする)を行わない限り、当該有効期限の経過時点で仮登録は消去される。
【0039】
(6) 上記仮登録が完了した後には、その旨を利用者情報記憶部25が登録受付部23に通知し、登録受付部23はこれを要求元であるデータ放送処理部13に送信する。またこのデータ放送処理部13への送信する情報には、上記利用者IDと、仮登録の有効期間と、登録確認部へ電話接続を行うための回線番号である登録確認用回線番号とを含める。これを受けたデータ放送処理部13は、利用者IDを記憶部14に記憶すると共に、視聴者1に伝達するためディスプレイ12に表示する。この表示は、視聴者1に仮登録の有効期間と登録確認用回線番号とを知らせて登録の確認操作を促すもので、例えば「60分以内(仮登録有効期間)にファクシミリからxxx−xxx−xxxx(利用登録確認用回線番号)に電話をして下さい」と言うようなものとする。
【0040】
(7) 視聴者1は、先に利用登録画面から入力した回線番号に関連付けられたFAX通信装置15から上記登録確認用回線番号に対して発信する。このFAX通信装置15からの着信を受けて情報配信サーバ21の登録確認部24は、当該着信により取得される発信者回線番号(発信者電話番号情報)を利用者情報記憶部25に照会する。そして、当該回線番号が前記仮登録されていることが確認された場合は、利用者情報記憶部25は利用者データベース内の同情報を本登録(正式な登録)状態とし、登録確認部24は登録が完了した旨を知らせるトーキーをFAX通信装置15に対して送信する。
【0041】
一方、上記FAX通信装置15が発信者番号非通知設定になっていること等により、上記着信から発信者の回線番号情報が取得できない場合には、登録確認部24は、当該着信は受け付けない(着信拒否を行う)か、若しくは発信者番号通知の設定にすることを促すトーキーをFAX通信装置15に対して送信する。
【0042】
また、上記着信時に発信者回線番号を取得することが出来た場合であっても、利用者情報記憶部25に照会した結果、当該回線番号が仮登録状態でない場合には、登録確認部24は当該着信を受け付けないか、または無効である旨を通知するトーキーをFAX通信装置15に送信する。また同様に、上記着信時に発信者回線番号を取得することが出来た場合であっても、利用者情報記憶部25に照会した結果、当該回線番号が利用者データベースに既に登録済みである場合には、登録確認部24は当該着信を受け付けないか、または登録済みである旨を通知するトーキーをFAX通信装置15に送信する。
【0043】
なお、公衆回線3に接続されている登録確認部24に対してアタック(不正発信等)が行われサービス障害が発生することを未然に防ぐため、登録確認部24には、既定の過去時間分の着信情報を保持して当該既定時間内における同一回線番号からの着信を制限(拒否)する機能を備えることが好ましい。
【0044】
また、上記利用登録(1)〜(7)については、視聴者が、異なる番号がそれぞれ割り当てられている電話機と通話機能を有しないFAX専用機とを併用している場合に対応できるようにするため、本配信サービスの受信を行うFAX通信装置15の回線番号と、登録確認部24に電話をする電話機の回線番号(FAX通信装置15とは別の回線番号を有する/この番号を「照会用回線番号」と言う)の両方を登録するようにしておいても良い。
【0045】
この場合、データ放送処理部13は、上記利用登録用の入力画面として当該受信用のFAX通信装置15(FAX専用機)の回線番号を入力する欄と、照会用回線番号(電話機の電話番号)を入力する欄とをデータ放送画面に表示し、入力された両回線番号の情報を情報配信サーバ21の登録受付部23に送信する。そして、これらの回線番号を登録受付部23は利用者情報記憶部25に照会する。また、利用者情報記憶部25は、利用者データベースにこれら両回線番号を仮登録し、照会用回線番号からの着信が登録確認部24にあったことをもって上記本登録を行う。なお、FAX送信部は、当該FAX専用機の回線番号に対して後に述べる放送関連情報の配信を行う。
【0046】
〔登録の修正〕
上記のように登録した内容を修正または削除する操作および処理は、基本的には前記利用登録と同様であるが、次のとおりである。
【0047】
例えば、転居等でFAX通信装置15の回線番号が変わった場合にこれを修正するには、データ放送処理部13を通じて登録受付部23へ修正要求(利用登録の内容修正を行う旨の指示)を送信する。視聴者1が行う操作は、例えばテレビ受像機11を操作するリモコンの特定のボタンを操作することにより、あるいはデータ放送処理部13がデータ放送画面(ディスプレイ12)に表示させた所定のボタンを視聴者1がリモコンを通じて押圧操作することにより行うようにすれば良い。またこのとき、前記利用登録時と同様にデータ放送画面において、修正に係る新たな回線番号を視聴者1に入力させる。
【0048】
視聴者1がこれらの操作を行うと、データ放送処理部13は、新たな回線番号情報を含め当該修正要求を、記憶部14に格納されている利用者IDとともに登録受付部23に送信する。この修正要求を受けた登録受付部23は、当該新たな回線番号情報を利用者IDとともに利用者情報記憶部25に伝送する。利用者情報記憶部25は、利用者IDから利用者データベース内の利用者情報を特定し、新たな回線番号を利用者IDに関連付けて記憶するとともに、修正要求状態である旨を記録(マーキング)する。
【0049】
一方、視聴者1は前記利用登録の手順と同様に、修正に係る新たな回線番号が割り当てられているFAX通信装置15から登録確認用回線番号(登録確認部24)へ発信するが、登録確認部24は、この着信から得られた発信者回線番号を利用者情報記憶部25に照会する。そして、当該発信者回線番号が新たな回線番号として利用者データベース内に格納されており、かつ対応する利用者情報が修正要求状態となっている場合には、利用者情報記憶部25は、当該新たな回線番号(発信者回線番号)を利用者データベースに登録(利用者情報を修正)する。
【0050】
なお、視聴者1が修正可能な情報は、先に登録したFAX通信装置15の回線番号だけでなく、利用者データベースに登録された各種の情報を同様に修正できるようにしても良い。例えば、利用者データベースには前に述べた利用者ID、FAX通信装置15の回線番号、利用登録年月日時および最終利用年月日時のほか、必要に応じてこれら以外の各種情報、例えば年齢や性別、職業等の利用者個人の属性情報や嗜好情報、過去に配信要求を行った放送関連情報の種類や分野を含めた履歴情報などの情報を利用者に対応付けて記憶させておくことが出来るが、利用者によってデータ放送処理部13から登録受付部23へ送信される修正要求に応じて、利用者IDや履歴情報を除くこれらのうちの一部の情報を修正できるようにしても良い。
【0051】
〔登録の削除〕
利用登録を削除するには、データ放送処理部13を通じて登録受付部23へ当該削除要求(登録を削除する旨の指示)を送信する。視聴者1が行う操作は、前記登録修正と同様に、例えばテレビ受像機11を操作するリモコンの特定のボタンを操作することにより、あるいはデータ放送処理部13がデータ放送画面(ディスプレイ)に表示させた所定のボタンを視聴者がリモコンを通じて押圧操作することにより行うようにすれば良い。
【0052】
視聴者がこの操作を行うと、データ放送処理部13は、当該削除要求を、記憶部14に格納されている利用者IDとともに登録受付部23に送信する。そして、当該要求を受けた登録受付部23は利用者情報記憶部25に当該要求を伝送し、利用者情報記憶部25は当該要求を受け、利用者IDから利用者データベース内の利用者情報を特定し、当該情報をデータベースから消去する。そして、利用登録の削除が完了した旨を登録受付部23を介してデータ放送処理部13へ送信する。この通知を受け、データ放送処理部13は視聴者1に通知するためディスプレイ12にその旨を表示するとともに、記憶部14に格納されている利用者IDを消去する。
【0053】
〔配信要求〕
放送関連情報の配信要求ならびにその処理は、次のとおりである。
(1) 配信要求を行うには視聴者1は、所定のリモコン操作(指定キー押下等)によりデータ放送画面へ移行し、FAX配信を望む放送関連情報を選択して配信を依頼する。この操作は、例えばリモコンボタンの押下や、データ放送処理部13が画面上に表示させた特定のボタンを押すなどの操作によれば良い。この配信要求操作が行われると、データ放送処理部13は、視聴者1のFAX通信装置15の回線番号が前記利用登録によって利用者データベースに登録済みであるか否かを確認する。この確認は、データ放送処理部13内の記憶部14に利用者IDが記憶されているか否かにより判定され、当該記憶部14に利用者IDが記憶されていれば登録済みと、記憶されていなければ未登録と判定する。
【0054】
なお、本実施形態では、データ放送処理部13は、図2に示すように利用者IDとともに、利用者IDが登録された年月日時刻(利用登録年月日時)と、最後に配信要求が行われた年月日時刻(最終利用年月日時)とを記憶部14に記憶しており、これらの情報に基づいてデータ放送処理部13は一定期間配信サービスが利用されていないと(最後の配信要求が行われてから一定期間経過すると)利用者IDを消去する。また、利用者情報記憶部25も同様に、利用者データベースにこれらの情報(利用者ID,FAX番号,利用者ID登録年月日時刻,最後に配信要求が行われた年月日時刻)を少なくとも保持しており(図3参照)、当該一定期間を経過した場合には利用登録を削除する。
【0055】
したがって、このように一定期間配信サービスを利用していない場合を含め、上記利用者IDが未登録の場合には、データ放送処理部13は、利用者IDが未登録である旨の表示を画面に行い、視聴者に利用登録を促す。また、データ放送処理部13と配信要求受付部32との間の通信経路が利用登録時から変更されていることを検知/認識可能な場合には、同様に利用者IDを無効化(消去)し、視聴者1に再登録を促すようにしても良い。
【0056】
(2) データ放送処理部13は、前記配信要求を、利用者IDおよび視聴者によって選択された放送関連情報を特定する配信データID(放送関連情報識別情報)とともに、配信要求受付部32に送信する。
【0057】
(3) 配信要求受付部32は、利用者IDを利用者情報記憶部25に照合し、当該利用者IDが利用者データベースに登録され利用登録が既に行われていること(利用者IDが正当であること)を確認する。ここで、利用者IDが利用者データベースに存在しないなど、その正当性が確認されなかった場合は、その旨が配信要求受付部32からデータ放送処理部13に返信され、データ放送処理部13はデータ放送画面に配信要求を拒否する旨(処理失敗)とその後の操作ガイダンス等を表示する。
【0058】
(4) 利用者IDの正当性が確認された場合には、配信要求受付部32は、配信要求処理部33へ利用者IDを含む配信要求を伝送する。この配信要求を受けた配信要求処理部33は、配信要求格納部(要求待ち行列)34と配信処理配分部35の稼働状況と過去の規定時間における処理時間(配信要求受付部32が配信要求を受信してからFAX送信部36からの発信開始までの時間)に基づいて、現要求に対応した配信処理開始までの待ち時間を既定の演算式に従って算出し、推定待ち時間として配信要求受付部32に返送する。この推定待ち時間の情報を受けた配信要求受付部32は、同情報をデータ放送処理部13に送信し、データ放送処理部13はデータ放送画面にこれを表示する。
【0059】
なおここで、視聴者1に当該推定待ち時間に基づいた最終判断(そのままFAX配信を待つか、配信要求をキャンセルするかの選択)を実施させても良い。具体的には例えば、データ放送処理部13が画面に配信要求をキャンセルするためのボタンを表示し、このボタンを視聴者が操作した場合に、その旨をデータ放送処理部13が配信要求受付部32に送信し、配信要求受付部32はこれを配信要求処理部33に伝送して配信要求処理部33は当該配信要求をキャンセル(配信要求格納部34の待ち行列から当該配信要求を削除)する。
【0060】
(5) 配信要求処理部33は、データ放送処理部13から受信した配信要求を利用者IDと併せて配信要求格納部(待ち行列)34に追加する。
【0061】
(6) また、配信処理配分部35は、FAX送信部36の稼働状況と配信要求格納部(待ち行列)34に格納された配信要求の数と、FAX送信部36の稼動状態を常に監視しており、可能な限り即座に配信要求を処理できるようにスケジューリングを行う。
【0062】
具体的には、配信処理配分部35は、FAX送信部36が送信可能な状態となった場合に、配信要求格納部(待ち行列)34から次に処理すべき配信要求を取得し、当該配信要求に含まれている利用者IDに対応する利用者情報を利用者情報記憶部25内の利用者データベースから取得する。そして配信処理配分部35は、この利用者情報から送信先(当該要求を行った視聴者1)のFAX番号情報(FAX通信装置15の回線番号)を抽出するとともに、配信要求に含まれる配信データIDに対応する配信データ(放送関連情報)を配信情報記憶部37から取得し、これらを併せてFAX送信部36に伝送してFAX送信を指示する。
【0063】
(7) FAX送信部36はこの配信処理配分部35からの指示を受け、配信処理配分部35から伝送された視聴者のFAX通信装置15の回線番号へ発信を行い、配信処理配分部35から受け取った配信データを電話回線3を通してFAX通信装置15に送信する。またこのとき、FAX送信部36は、配信処理に伴う情報(送信開始日時および送信完了日時など)を配信処理配分部35に伝送し、配信処理配分部35は、それらの情報を利用者情報記憶部25内の利用者データベースの対応する利用者情報の属性として記録する。
【0064】
なお、上記配信処理(6)〜(7)においては、配信処理配分部35が配信情報記憶部37から配信データを取得してFAX送信部36へ伝送するのではなく、配信処理配分部35は送信先のFAX番号情報と、配信データを取得するためのタグ(URI等)をFAX送信部36へ伝送し、FAX送信部36が配信情報記憶部37から配信データを直接取得してこれをFAX通信装置15へ送信するようにしても良い。このような構成によれば、配信処理配分部35の記憶容量、ならびに配信処理配分部35とFAX送信部36間の伝送容量の負担を軽減することが出来る。
【0065】
(8) 一方、FAX送信部36がFAX通信装置15への送信に失敗した場合には、エラーコード(例えば原因に対応する整数値等)を配信処理配分部35に伝送する。これを受け配信処理配分部35は、再送登録を行う。この再送登録としては、再送に係る属性(送信回数を含めても良い)と送信優先度を配信要求に付与した上で、配信要求格納部34内の待ち行列へ当該配信要求を戻す処理を行う。なおこの場合、配信要求格納部34では、前記待ち行列と同様のデータ構造として構成した再送用の待ち行列を通常の送信用待ち行列と並列して保持し、再送処理は通常の配信要求処理と異なるデータとしてグルーピングしても良い。
【0066】
また、予め定められた再送信の試行処理が全て失敗した場合(例えば所定の回数送信したが送信できない場合)には、その旨を利用者データベース内の対応する利用者情報属性に追加して配信処理を終了する。なお、送信の失敗が相手先が話中との原因ではなく、例えば当該回線番号が無効あるいは接続不能等の原因である場合には、上記再送登録を行わずにその旨を利用者データベース内の対応する利用者情報属性に追加して配信処理を終了するようにしても良い。
【0067】
また、上記のような配信処理が行われているときに、データ放送処理部13が、配信要求の現在の処理状況を配信要求受付部32を介して取得し、これをディスプレイ12に表示するようにすることも可能である。
【0068】
具体的には、データ放送処理部13は、視聴者1による所定のリモコン操作あるいはデータ放送画面上の操作を受け、進捗状況を情報配信サーバ21に問い合わせる状況問合せ要求を配信要求受付部32へ送信する。この状況問合せ要求を受信した配信要求受付部32は、当該要求を情報配信処理部31内の進捗情報取得部38に伝送する。この要求を受け、進捗情報取得部38は、配信要求処理部33、配信処理配分部35およびFAX送信部36から、配信状態に関する情報(配信中であるか、配信が完了しているか、配信が失敗したか、失敗原因)および最新の待ち時間に関する情報等を取得し、これらの情報を状況問合せ要求に対する応答として配信要求受付部32を介してデータ放送処理部13へ送信する。そして、この応答を受けたデータ放送処理部13は、ディスプレイ12にこれを表示する。
【0069】
また前記実施形態では、利用者の管理を行う利用者管理部と、実際に放送関連情報を配信する情報配信処理部とを同じ(ひとつの)情報配信サーバに含める形態としたが、これらは別々のサーバで構成して物理的に独立の運用形態としても良い。この場合、例えば、情報配信処理部と利用者管理部とをそれぞれ独立した事業者が運営して本発明に係るサービスを提供することが可能となる。
【0070】
さらに、前記データ放送処理部13と登録受付部23との間、データ放送処理部13と配信要求受付部32との間、ならびに、本配信サービスを提供する装置各部23〜25,32〜37間における各情報の伝送においては、当該伝送する情報を暗号化するようにしても良い。特に、伝送に係る両装置部が別の運用事業体に属する場合など、外部ネットワークを介して当該情報の伝送が行なわれる場合には、伝送経路途上における情報の漏洩を防ぐため、暗号化処理を行うことが望ましい。
【符号の説明】
【0071】
1 視聴者(利用者)
2 インターネット
3 公衆回線(電話回線)
11 データ放送対応テレビ受像機
12 映像表示部(ディスプレイ)
13 データ放送処理部
14 記憶部
15 FAX通信装置
21 情報配信サーバ
22 利用者管理部
23 登録受付部
24 登録確認部
25 利用者情報記憶部
31 情報配信処理部
32 配信要求受付部
33 配信要求処理部
34 配信要求格納部
35 配信処理配分部
36 FAX送信部
37 配信情報記憶部
38 進捗情報取得部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ放送を視聴可能なテレビ受像機に放映された放送内容に関連する放送関連情報を視聴者のFAX通信装置に電話回線を通じて配信する情報配信装置であって、
ファクシミリにより送信可能な1以上の前記放送関連情報を、当該放送関連情報を識別する放送関連情報識別情報と共に格納する放送関連情報記憶部と、
前記テレビ受像機から送信され当該視聴者が配信を要求する放送関連情報の放送関連情報識別情報を含む配信要求を受信する配信要求受付部と、
前記配信要求に含まれた放送関連情報識別情報により特定される放送関連情報を前記放送関連情報記憶部から取得する配信要求処理部と、
前記配信要求処理部により取得された放送関連情報を、ファクシミリを通じて前記FAX通信装置に送信するFAX送信部と
を備えたことを特徴とする情報配信装置。
【請求項2】
利用者を識別する利用者識別情報と、前記FAX通信装置の回線番号とを関連付けて記憶する利用者情報記憶部をさらに備え、
前記FAX送信部は、当該利用者情報記憶部に利用者として予め登録された視聴者のFAX通信装置にのみ前記放送関連情報を送信する
請求項1に記載の情報配信装置。
【請求項3】
前記テレビ受像機から送信された前記FAX通信装置の回線番号を受信すると共に、前記テレビ受像機に対して登録確認用回線番号を送信する登録受付部と、
前記登録確認用回線番号によって前記FAX通信装置からの着信を受信すると共に、当該着信により取得した発信元回線番号と前記登録受付部が受信したFAX通信装置の回線番号とを比較する登録確認部と
をさらに備え、
前記利用者情報記憶部は、
前記登録受付部が受信したFAX通信装置の回線番号を、新たに生成した利用者識別情報に関連付けて記憶することにより仮登録を行う一方、
前記発信元回線番号と前記登録受付部が受信したFAX通信装置の回線番号とが一致する場合に、前記仮登録を行ったFAX通信装置の回線番号および利用者識別情報を前記利用者として本登録する
請求項2に記載の情報配信装置。
【請求項4】
データ放送の放送内容に関連する放送関連情報を視聴者のFAX通信装置に電話回線を通じて配信する情報配信装置に接続可能なデータ放送処理装置であって、
前記情報配信装置から送信される利用者識別情報を記憶可能な記憶部を備え、
当該記憶部に記憶された前記利用者識別情報と、前記放送関連情報を識別する放送関連情報識別情報とを含む配信要求を前記情報配信装置に対して送信可能である
ことを特徴とするデータ放送処理装置。
【請求項5】
データ放送を視聴可能なテレビ受像機に放映された放送内容に関連する放送関連情報を視聴者のFAX通信装置に電話回線を通じて配信する情報配信方法であって、
ファクシミリにより送信可能な1以上の前記放送関連情報を、当該放送関連情報を識別する放送関連情報識別情報と共に放送関連情報記憶部に格納するステップと、
前記テレビ受像機から送信され当該視聴者が配信を要求する放送関連情報の放送関連情報識別情報を含む配信要求を受信するステップと、
当該配信要求に含まれる放送関連情報識別情報により特定される放送関連情報を前記放送関連情報記憶部から取得するステップと、
当該放送関連情報記憶部から取得した放送関連情報を、ファクシミリを通じて前記FAX通信装置に送信するステップと
を含むことを特徴とする情報配信方法。
【請求項6】
利用者を識別する利用者識別情報と、前記FAX通信装置の回線番号とを関連付けて利用者情報記憶部に記憶するステップをさらに含み、
当該利用者情報記憶部に利用者として予め登録された視聴者のFAX通信装置にのみ前記放送関連情報を送信する
請求項5に記載の情報配信方法。
【請求項7】
前記テレビ受像機から送信された前記FAX通信装置の回線番号を受信するステップと、
前記テレビ受像機に対して登録確認用回線番号を送信するステップと、
前記登録確認用回線番号によって前記FAX通信装置からの着信を受信するステップと、
当該着信により取得した発信元回線番号と前記テレビ受像機から送信されたFAX通信装置の回線番号とを比較するステップと、
前記利用者情報記憶部が、前記テレビ受像機から送信されたFAX通信装置の回線番号を、新たに生成した利用者識別情報に関連付けて記憶することにより仮登録を行うステップと、
前記比較するステップにより前記発信元回線番号と前記テレビ受像機から送信されたFAX通信装置の回線番号とが一致する場合に、前記利用者情報記憶部が、前記仮登録を行ったFAX通信装置の回線番号および利用者識別情報を利用者として本登録するステップと
をさらに含む請求項6に記載の情報配信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−33985(P2012−33985A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−169017(P2010−169017)
【出願日】平成22年7月28日(2010.7.28)
【出願人】(500521315)株式会社ディ・キャスト (1)
【出願人】(507385545)株式会社インテリボイス (5)
【Fターム(参考)】