情報配信装置及び情報配信システム
【課題】列車内の情報表示装置器において、走行方向および走行路線に応じて、必要とする運行情報を表示することにより、乗客に対するサービス向上を図ることができる情報配信装置及び情報配信システムを提供する。
【解決手段】
制御情報作成部203で作成した制御情報と、走行情報検出部205から検出した走行情報をもとに、通信部201を介して、蓄積部202は運行情報を蓄積し、制御部204にて、走行情報と制御情報をもとに、蓄積部202から、走行方向および走行路線に応じて、必要する運行情報を読み出し、情報表示器108へ配信することを特徴とする。
【解決手段】
制御情報作成部203で作成した制御情報と、走行情報検出部205から検出した走行情報をもとに、通信部201を介して、蓄積部202は運行情報を蓄積し、制御部204にて、走行情報と制御情報をもとに、蓄積部202から、走行方向および走行路線に応じて、必要する運行情報を読み出し、情報表示器108へ配信することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、列車内の情報表示器への運行情報の配信に関し、特に複数の鉄道事業者が相互直通運転を行う列車に対する運行情報の配信に好適な情報配信装置及び情報配信システムである。
【背景技術】
【0002】
近年、列車内の乗客に対するサービス向上を目的として、行先案内、次停車駅案内、運行情報、広告などのコンテンツデータを列車内の情報表示器に向けに配信し、情報表示器にて行先案内や運行情報などを表示するシステムが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1では、列車内に設けた表示装置に列車案内情報の等のコンテンツデータを表示する車内情報案内システムが開示されている。
【0004】
ここで、広告等のコンテンツデータと異なり、列車の運行状態により時々刻々変化する運行情報の配信ついては、情報配信システムを有する鉄道事業者は、自社路線の運行情報、および他鉄道事象者の路線(他社路線)の運行情報を、情報配信装置へ向けて提供し、情報配信装置は提供された運行情報を情報表示器へ配信し、情報表示器は配信された運行情報を表示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭61−285490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の従来技術では、複数の鉄道事業者が相互直通運転を行う列車においては、次のような課題がある。
【0007】
相互直通運転を行っている各路線において、一方の鉄道事業者(A社とする)の配信システムが整備されていない場合、配信システムが整備されている鉄道事業者(B社とする)から配信された運行情報が、相互乗入れ路線(A社路線)を走行中にもそのまま表示される。上記の場合、A社にも、A社の路線の乗客にも関係しない情報までも蓄えることになり、記憶部に負担をかけてしまう。
【0008】
また、乗客は、走行方向(つまり乗客の降車駅がある方向)に関して、より詳細な運行情報を必要としているが、走行する路線に関わらず、鉄道事業者から提供された運行情報をそのまま情報表示器に配信し、情報表示器は受信した運行情報を表示するため、走行する路線および走行方向(上り/下り)に応じて、運行情報を詳細表示したり、概要表示したりするための配信ができない。
【0009】
また、相互直通運転路線に関する運行情報を、走行する路線および進行方向に関わらず、情報配信装置で全て蓄積することは、限られた蓄積容量を圧迫するため、運行情報をより情報量の多いコンテンツに拡充する上で妨げになる。
【0010】
そこで、本発明は、走行情報に応じて適切な運行情報を蓄積・配信する情報配信装置及び情報配信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明の情報配信装置は、通信部と、蓄積部と、制御情報作成部と、走行情報検出部と、制御部から構成される。情報配信装置では、走行情報検出部にて検出した走行情報をもとに、制御情報作成部にて制御情報を作成し、通信部で受信し、制御情報をもとに蓄積部にて記録した運行情報、および制御情報とから、制御部にて、走行情報に応じた運行情報を抽出し、情報表示器に配信する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、走行路線に応じた運行情報を配信することができる。また、走行路線または走行方向に応じて適切な運行情報を蓄積することにより、情報配信装置の蓄積容量を不要に圧迫せず、運行情報をより情報量の多いコンテンツに拡充を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施の形態に係る情報配信システムの概要を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る情報配信装置の概要を示すブロック図である。
【図3】相互直通運転を行う路線の一例を示す図である。
【図4】相互直通運転を行う路線に関する運行情報の一例を示す図である。
【図5】鉄道事業者と路線との関係を示す路線情報の一例を示す図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る制御基本情報の一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る、図6を制御基本情報とした場合の制御情報(上り方面)の一例を示す図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る、図6を制御基本情報とした場合の制御情報(下り方面)の一例を示す図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る制御基本情報のもう一つ別の一例を示す図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る、図9を制御基本情報とした場合の制御情報(上り方面)の一例を示す図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る、図9を制御基本情報とした場合の制御情報(下り方面)の一例を示す図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係るフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に関る情報配信装置及び情報配信システムについて、図面を用いて説明する。
【0015】
図1は、情報配信システムの構成の概要を示す図である。図1において、運行情報入力装置101から各鉄道事業者の運行情報が入力され、運行情報提供装置102に蓄積した各鉄道事業者の運行情報は、ネットワーク103とアンテナ104を介して、列車105内にある情報配信装置106に送信する。情報配信装置106は、列車内のネットワーク107を介して、情報表示器108に運行情報を配信し、情報表示器108は受信した運行情報を表示する。
【0016】
図2は、情報配信装置106の概要を示すブロック図である。
【0017】
図2において、通信部201は、ネットワーク103を介して、運行情報を蓄積部202へ送信する部分である。
【0018】
蓄積部202は、制御部204からの制御情報に応じて、運行情報を蓄積し、制御部204へ運行情報を出力する部分であり、路線情報および制御基本情報を蓄積し、制御情報作成部203へ出力する部分である。
【0019】
制御情報作成部203は、前記路線情報および前記制御基本情報、および走行情報検出部205より受信した走行情報により、制御情報を作成し、制御部204へ出力する部分である。
【0020】
制御部204は、制御情報作成部203が出力した制御情報と、走行検出部205が出力した走行情報をもとに、蓄積すべき運行情報を蓄積部202へ指示する。また、制御部204は、蓄積部202にて蓄積した運行情報を、走行情報および制御情報に応じて読出し、情報表示器108へ運行情報を配信する部分である。
【0021】
走行情報検出部205は、走行距離、走行位置、走行方向などの走行情報を検出し、走行情報を制御部204に出力する部分である。走行中の路線の検出は、車輪の回転数などから走行距離を算出することにより、対応する路線を検出したり、あるいは、走行中の路線の各所に路線識別情報を配置しておき検出しても良い。
【0022】
図3は、相互直通運転を行う路線の一例を示す図である。路線a1、路線b1、路線c1を跨って相互直通運転を行う路線において、路線a1は、鉄道事業者Aが有する路線であり、鉄道事業者Aは、他に路線a2、路線a3を有することを示す。路線b1は、鉄道事業者Bが有する路線であり、鉄道事業者Bは、他に路線b2を有することを示す。路線c1は、鉄道事業者Cが有する路線であり、鉄道事業者Cは、他に路線c2を有することを示す。図3において、P駅〜Y駅は各路線の始発、終着駅、中間停車駅を示す。相互直通運転を行う列車は、一般的に、P駅→Q駅→S駅→U駅→V駅の方向(図3では下り方向とする)およびV駅→U駅→S駅→Q駅→P駅の方向(図3では上り方向とする)の両方向の走行を行う。
【0023】
図4は、図3の路線においての運行情報の一例を示す図である。図4に示す運行情報は、図1に示す運行情報提供装置102とネットワーク103を介して、情報配信装置106へ配信され、情報配信装置106は、走行路線および走行方向に応じた運行情報を情報表示器108へ配信する。
【0024】
図5は、鉄道事業者と路線との関係を示す路線情報の一例を示す図である。
<実施例1>
走行中の路線に属する鉄道事業者の運行情報のみを情報表示器に配信する場合、制御基本情報の一例は、図6のようになる。制御基本情報は、走行方向によって、上りと下りの制御基本情報に分かれ、さらに列車が走行する位置つまり走行中の路線によって、運行情報の配信可否を制御するための基本情報からなる。図6中の○印は、走行中の路線に対して、運行情報を表示する鉄道事業者を示す。
【0025】
図7の(1)は、図3の相互直通路線において、走行情報検出部205で、走行方向:上り、走行路線a1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図6の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線a1〜a3については、運行情報表示レベルを詳細とし、運行情報蓄積可否については、走行中の路線および次に走行予定の路線b1が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で作成した制御情報の一例である。
【0026】
図7の(2)は、走行情報検出部205で、走行方向:上り、走行路線b1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図6の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線b1、b2については、運行情報表示レベルを詳細とし、運行情報蓄積可否については、走行中の路線および次に走行予定の路線c1が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で作成した制御情報の一例である。
【0027】
図7の(3)は、走行情報検出部205で、走行方向:上り、走行路線c1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図6の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線c1、c2については、運行情報表示レベルを詳細とし、運行情報蓄積可否については、次に走行予定の路線がないため、走行中の路線が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で作成した制御情報の一例である。
【0028】
図8の(1)は、図3の相互直通路線において、走行情報検出部205で、走行方向:下り、走行路線c1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図6の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線c1、c2については、運行情報表示レベルを詳細とし、運行情報蓄積可否については、走行中の路線および次に走行予定の路線b1が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で作成した制御情報の一例である。
【0029】
図8の(2)は、走行情報検出部205で、走行方向:下り、走行路線b1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図6の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線b1、b2については、運行情報表示レベルを詳細とし、運行情報蓄積可否については、走行中の路線および次に走行予定の路線a1が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で作成した制御情報の一例である。
【0030】
図8の(3)は、走行情報検出部205で、走行方向:下り、走行路線a1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図6の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線a1〜a3については、運行情報表示レベルを詳細とし、運行情報蓄積可否については、次に走行予定の路線がないため、走行中の路線が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で作成した制御情報の一例である。
【0031】
以上、走行路線および走行方向に応じて作成した図7または図8の制御情報をもとに、制御部204が、蓄積部202へ運行情報蓄積レベルおよび蓄積可否を設定することにより、蓄積部202は必要な運行情報のみを蓄積し、制御部204では蓄積部202にて蓄積された運行情報と、走行情報検出部205にて検出された走行情報から、走行中の路線に属する鉄道事業者の運行情報のみを情報表示器108に配信できる。
<実施例2>
乗客が必要としない走行済みの路線に関する情報は配信せず、走行中の路線によって運行情報の詳細、概要の配信を行う場合、制御基本情報の一例は、図9のようになる。
【0032】
図10の(1)は、図3の相互直通路線において、走行情報検出部205で、走行方向:上り、走行路線a1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図9の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線a1〜a3については、運行情報表示レベルを詳細とし、走行方向の路線b1、b2およびc1、c2については、運行情報表示レベルを概要とし、運行情報蓄積可否については、走行中の路線および走行方向の路線b1、c1が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で、制御情報を作成した一例である。
【0033】
図10の(2)は、走行情報検出部205で、走行方向:上り、走行路線b1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図9の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線b1、b2については、運行情報表示レベルを詳細とし、走行方向の路線c1、c2については、運行情報表示レベルを概要とし、運行情報蓄積可否については、走行中の路線および走行方向の路線c1が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で、制御情報を作成した一例である。
【0034】
図10の(3)は、走行情報検出部205で、走行方向:上り、走行路線c1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図9の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線c1、c2については、運行情報表示レベルを詳細とし、運行情報蓄積可否については、次に走行予定の路線がないため、走行中の路線が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で、制御情報を作成した一例である。
【0035】
図11の(1)は、図3の相互直通路線において、走行情報検出部205で、走行方向:下り、走行路線c1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図9の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線c1、c2については、運行情報表示レベルを詳細とし、走行方向の路線b1、b2およびa1〜a3については、運行情報表示レベルを概要とし、運行情報蓄積可否については、走行中の路線および走行方向の路線b1、a1が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で、制御情報を作成した一例である。
【0036】
図11の(2)は、走行情報検出部205で、走行方向:下り、走行路線b1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図9の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線b1、b2については、運行情報表示レベルを詳細とし、走行方向の路線a1〜a3については、運行情報表示レベルを概要とし、運行情報蓄積可否については、走行中の路線および次に走行予定の路線a1が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で、制御情報を作成した一例である。
【0037】
図11の(3)は、走行情報検出部205で、走行方向:下り、走行路線a1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図9の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線a1〜a3については、運行情報表示レベルを詳細とし、運行情報蓄積可否については、次に走行予定の路線がないため、走行中の路線が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で、制御情報を作成した一例である。
【0038】
以上、走行路線および走行方向に応じて作成した図10または図11の制御情報をもとに、制御部204が、蓄積部202へ運行情報蓄積レベルおよび蓄積可否を設定することにより、蓄積部202は必要な運行情報のみを蓄積し、制御部204では蓄積部202にて蓄積された運行情報と、走行情報検出部205にて検出された走行情報から、走行済みの路線に関する情報を情報表示器108に配信することなく、走行中の路線に応じた運行情報の詳細情報、または概要情報を情報表示器108に配信できる。
【0039】
図12は、情報配信装置106内のフローチャートである。まず、S101にて制御情報作成部203は、蓄積部202から路線情報および制御基本情報を読出し、S102にて走行情報検出部205が走行情報を検出し、制御情報作成部203に通知する。S103にて制御情報作成部203が、路線情報および制御基本情報および走行情報をもとに、図7または図8または図10または図11に一例を示す制御情報を作成し、S104にて制御部204へ制御情報を設定する。S105では、制御情報および走行情報をもとに、制御部204が各路線の運行情報の蓄積レベルと蓄積可否を、蓄積部202に設定する。S106では、蓄積部202が通信部201を介して、図4に一例を示す運行情報のうち、蓄積レベルと蓄積可否の情報をもとに、運行情報を蓄積する。S107にて走行情報検出部205が走行情報を検出し、S108では、走行路線の更新の有無を判定し、更新されている場合はS103へ、更新されていない場合はS109の処理を行う。S109では、制御部204が蓄積部202から運行情報を読出し、S110では、制御部204が、図7または図8または図10または図11に一例を示す制御情報から、運行情報の表示可否、表示レベルにもとづき、情報表示器108に運行情報を配信する。S110では、走行情報をもとに終着駅への到着を判定し、未到着であればS106へ、到着であれば終了する。
【0040】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、図2において、制御基本情報を蓄積部202に予め蓄積していたが、これに代えてネットワーク103および通信部201を介して、制御基本情報を配信しても良い。これによれば、制御基本情報の更新を行う場合に、列車1台1台に制御基本情報の更新データを手作業で行うことなく、更新できる利点がある。
【符号の説明】
【0041】
101・・運行情報入力装置
102・・運行情報提供装置
103・・ネットワーク
104・・アンテナ
105・・列車
106・・情報配信装置
107・・列車内ネットワーク
108・・情報表示器
201・・通信部
202・・蓄積部
203・・制御情報作成部
204・・制御部
205・・走行情報検出部
【技術分野】
【0001】
本発明は、列車内の情報表示器への運行情報の配信に関し、特に複数の鉄道事業者が相互直通運転を行う列車に対する運行情報の配信に好適な情報配信装置及び情報配信システムである。
【背景技術】
【0002】
近年、列車内の乗客に対するサービス向上を目的として、行先案内、次停車駅案内、運行情報、広告などのコンテンツデータを列車内の情報表示器に向けに配信し、情報表示器にて行先案内や運行情報などを表示するシステムが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1では、列車内に設けた表示装置に列車案内情報の等のコンテンツデータを表示する車内情報案内システムが開示されている。
【0004】
ここで、広告等のコンテンツデータと異なり、列車の運行状態により時々刻々変化する運行情報の配信ついては、情報配信システムを有する鉄道事業者は、自社路線の運行情報、および他鉄道事象者の路線(他社路線)の運行情報を、情報配信装置へ向けて提供し、情報配信装置は提供された運行情報を情報表示器へ配信し、情報表示器は配信された運行情報を表示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭61−285490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の従来技術では、複数の鉄道事業者が相互直通運転を行う列車においては、次のような課題がある。
【0007】
相互直通運転を行っている各路線において、一方の鉄道事業者(A社とする)の配信システムが整備されていない場合、配信システムが整備されている鉄道事業者(B社とする)から配信された運行情報が、相互乗入れ路線(A社路線)を走行中にもそのまま表示される。上記の場合、A社にも、A社の路線の乗客にも関係しない情報までも蓄えることになり、記憶部に負担をかけてしまう。
【0008】
また、乗客は、走行方向(つまり乗客の降車駅がある方向)に関して、より詳細な運行情報を必要としているが、走行する路線に関わらず、鉄道事業者から提供された運行情報をそのまま情報表示器に配信し、情報表示器は受信した運行情報を表示するため、走行する路線および走行方向(上り/下り)に応じて、運行情報を詳細表示したり、概要表示したりするための配信ができない。
【0009】
また、相互直通運転路線に関する運行情報を、走行する路線および進行方向に関わらず、情報配信装置で全て蓄積することは、限られた蓄積容量を圧迫するため、運行情報をより情報量の多いコンテンツに拡充する上で妨げになる。
【0010】
そこで、本発明は、走行情報に応じて適切な運行情報を蓄積・配信する情報配信装置及び情報配信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明の情報配信装置は、通信部と、蓄積部と、制御情報作成部と、走行情報検出部と、制御部から構成される。情報配信装置では、走行情報検出部にて検出した走行情報をもとに、制御情報作成部にて制御情報を作成し、通信部で受信し、制御情報をもとに蓄積部にて記録した運行情報、および制御情報とから、制御部にて、走行情報に応じた運行情報を抽出し、情報表示器に配信する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、走行路線に応じた運行情報を配信することができる。また、走行路線または走行方向に応じて適切な運行情報を蓄積することにより、情報配信装置の蓄積容量を不要に圧迫せず、運行情報をより情報量の多いコンテンツに拡充を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施の形態に係る情報配信システムの概要を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る情報配信装置の概要を示すブロック図である。
【図3】相互直通運転を行う路線の一例を示す図である。
【図4】相互直通運転を行う路線に関する運行情報の一例を示す図である。
【図5】鉄道事業者と路線との関係を示す路線情報の一例を示す図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る制御基本情報の一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る、図6を制御基本情報とした場合の制御情報(上り方面)の一例を示す図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る、図6を制御基本情報とした場合の制御情報(下り方面)の一例を示す図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る制御基本情報のもう一つ別の一例を示す図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る、図9を制御基本情報とした場合の制御情報(上り方面)の一例を示す図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る、図9を制御基本情報とした場合の制御情報(下り方面)の一例を示す図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係るフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に関る情報配信装置及び情報配信システムについて、図面を用いて説明する。
【0015】
図1は、情報配信システムの構成の概要を示す図である。図1において、運行情報入力装置101から各鉄道事業者の運行情報が入力され、運行情報提供装置102に蓄積した各鉄道事業者の運行情報は、ネットワーク103とアンテナ104を介して、列車105内にある情報配信装置106に送信する。情報配信装置106は、列車内のネットワーク107を介して、情報表示器108に運行情報を配信し、情報表示器108は受信した運行情報を表示する。
【0016】
図2は、情報配信装置106の概要を示すブロック図である。
【0017】
図2において、通信部201は、ネットワーク103を介して、運行情報を蓄積部202へ送信する部分である。
【0018】
蓄積部202は、制御部204からの制御情報に応じて、運行情報を蓄積し、制御部204へ運行情報を出力する部分であり、路線情報および制御基本情報を蓄積し、制御情報作成部203へ出力する部分である。
【0019】
制御情報作成部203は、前記路線情報および前記制御基本情報、および走行情報検出部205より受信した走行情報により、制御情報を作成し、制御部204へ出力する部分である。
【0020】
制御部204は、制御情報作成部203が出力した制御情報と、走行検出部205が出力した走行情報をもとに、蓄積すべき運行情報を蓄積部202へ指示する。また、制御部204は、蓄積部202にて蓄積した運行情報を、走行情報および制御情報に応じて読出し、情報表示器108へ運行情報を配信する部分である。
【0021】
走行情報検出部205は、走行距離、走行位置、走行方向などの走行情報を検出し、走行情報を制御部204に出力する部分である。走行中の路線の検出は、車輪の回転数などから走行距離を算出することにより、対応する路線を検出したり、あるいは、走行中の路線の各所に路線識別情報を配置しておき検出しても良い。
【0022】
図3は、相互直通運転を行う路線の一例を示す図である。路線a1、路線b1、路線c1を跨って相互直通運転を行う路線において、路線a1は、鉄道事業者Aが有する路線であり、鉄道事業者Aは、他に路線a2、路線a3を有することを示す。路線b1は、鉄道事業者Bが有する路線であり、鉄道事業者Bは、他に路線b2を有することを示す。路線c1は、鉄道事業者Cが有する路線であり、鉄道事業者Cは、他に路線c2を有することを示す。図3において、P駅〜Y駅は各路線の始発、終着駅、中間停車駅を示す。相互直通運転を行う列車は、一般的に、P駅→Q駅→S駅→U駅→V駅の方向(図3では下り方向とする)およびV駅→U駅→S駅→Q駅→P駅の方向(図3では上り方向とする)の両方向の走行を行う。
【0023】
図4は、図3の路線においての運行情報の一例を示す図である。図4に示す運行情報は、図1に示す運行情報提供装置102とネットワーク103を介して、情報配信装置106へ配信され、情報配信装置106は、走行路線および走行方向に応じた運行情報を情報表示器108へ配信する。
【0024】
図5は、鉄道事業者と路線との関係を示す路線情報の一例を示す図である。
<実施例1>
走行中の路線に属する鉄道事業者の運行情報のみを情報表示器に配信する場合、制御基本情報の一例は、図6のようになる。制御基本情報は、走行方向によって、上りと下りの制御基本情報に分かれ、さらに列車が走行する位置つまり走行中の路線によって、運行情報の配信可否を制御するための基本情報からなる。図6中の○印は、走行中の路線に対して、運行情報を表示する鉄道事業者を示す。
【0025】
図7の(1)は、図3の相互直通路線において、走行情報検出部205で、走行方向:上り、走行路線a1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図6の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線a1〜a3については、運行情報表示レベルを詳細とし、運行情報蓄積可否については、走行中の路線および次に走行予定の路線b1が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で作成した制御情報の一例である。
【0026】
図7の(2)は、走行情報検出部205で、走行方向:上り、走行路線b1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図6の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線b1、b2については、運行情報表示レベルを詳細とし、運行情報蓄積可否については、走行中の路線および次に走行予定の路線c1が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で作成した制御情報の一例である。
【0027】
図7の(3)は、走行情報検出部205で、走行方向:上り、走行路線c1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図6の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線c1、c2については、運行情報表示レベルを詳細とし、運行情報蓄積可否については、次に走行予定の路線がないため、走行中の路線が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で作成した制御情報の一例である。
【0028】
図8の(1)は、図3の相互直通路線において、走行情報検出部205で、走行方向:下り、走行路線c1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図6の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線c1、c2については、運行情報表示レベルを詳細とし、運行情報蓄積可否については、走行中の路線および次に走行予定の路線b1が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で作成した制御情報の一例である。
【0029】
図8の(2)は、走行情報検出部205で、走行方向:下り、走行路線b1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図6の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線b1、b2については、運行情報表示レベルを詳細とし、運行情報蓄積可否については、走行中の路線および次に走行予定の路線a1が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で作成した制御情報の一例である。
【0030】
図8の(3)は、走行情報検出部205で、走行方向:下り、走行路線a1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図6の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線a1〜a3については、運行情報表示レベルを詳細とし、運行情報蓄積可否については、次に走行予定の路線がないため、走行中の路線が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で作成した制御情報の一例である。
【0031】
以上、走行路線および走行方向に応じて作成した図7または図8の制御情報をもとに、制御部204が、蓄積部202へ運行情報蓄積レベルおよび蓄積可否を設定することにより、蓄積部202は必要な運行情報のみを蓄積し、制御部204では蓄積部202にて蓄積された運行情報と、走行情報検出部205にて検出された走行情報から、走行中の路線に属する鉄道事業者の運行情報のみを情報表示器108に配信できる。
<実施例2>
乗客が必要としない走行済みの路線に関する情報は配信せず、走行中の路線によって運行情報の詳細、概要の配信を行う場合、制御基本情報の一例は、図9のようになる。
【0032】
図10の(1)は、図3の相互直通路線において、走行情報検出部205で、走行方向:上り、走行路線a1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図9の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線a1〜a3については、運行情報表示レベルを詳細とし、走行方向の路線b1、b2およびc1、c2については、運行情報表示レベルを概要とし、運行情報蓄積可否については、走行中の路線および走行方向の路線b1、c1が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で、制御情報を作成した一例である。
【0033】
図10の(2)は、走行情報検出部205で、走行方向:上り、走行路線b1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図9の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線b1、b2については、運行情報表示レベルを詳細とし、走行方向の路線c1、c2については、運行情報表示レベルを概要とし、運行情報蓄積可否については、走行中の路線および走行方向の路線c1が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で、制御情報を作成した一例である。
【0034】
図10の(3)は、走行情報検出部205で、走行方向:上り、走行路線c1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図9の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線c1、c2については、運行情報表示レベルを詳細とし、運行情報蓄積可否については、次に走行予定の路線がないため、走行中の路線が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で、制御情報を作成した一例である。
【0035】
図11の(1)は、図3の相互直通路線において、走行情報検出部205で、走行方向:下り、走行路線c1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図9の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線c1、c2については、運行情報表示レベルを詳細とし、走行方向の路線b1、b2およびa1〜a3については、運行情報表示レベルを概要とし、運行情報蓄積可否については、走行中の路線および走行方向の路線b1、a1が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で、制御情報を作成した一例である。
【0036】
図11の(2)は、走行情報検出部205で、走行方向:下り、走行路線b1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図9の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線b1、b2については、運行情報表示レベルを詳細とし、走行方向の路線a1〜a3については、運行情報表示レベルを概要とし、運行情報蓄積可否については、走行中の路線および次に走行予定の路線a1が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で、制御情報を作成した一例である。
【0037】
図11の(3)は、走行情報検出部205で、走行方向:下り、走行路線a1を検出した場合に、制御情報作成部203で、作成した制御情報の一例である。ここで、制御情報は、図9の制御基本情報をもとに、運行情報表示対象となっている鉄道事業者の路線a1〜a3については、運行情報表示レベルを詳細とし、運行情報蓄積可否については、次に走行予定の路線がないため、走行中の路線が属する鉄道事業者の運行情報を蓄積するように、制御情報作成部203で、制御情報を作成した一例である。
【0038】
以上、走行路線および走行方向に応じて作成した図10または図11の制御情報をもとに、制御部204が、蓄積部202へ運行情報蓄積レベルおよび蓄積可否を設定することにより、蓄積部202は必要な運行情報のみを蓄積し、制御部204では蓄積部202にて蓄積された運行情報と、走行情報検出部205にて検出された走行情報から、走行済みの路線に関する情報を情報表示器108に配信することなく、走行中の路線に応じた運行情報の詳細情報、または概要情報を情報表示器108に配信できる。
【0039】
図12は、情報配信装置106内のフローチャートである。まず、S101にて制御情報作成部203は、蓄積部202から路線情報および制御基本情報を読出し、S102にて走行情報検出部205が走行情報を検出し、制御情報作成部203に通知する。S103にて制御情報作成部203が、路線情報および制御基本情報および走行情報をもとに、図7または図8または図10または図11に一例を示す制御情報を作成し、S104にて制御部204へ制御情報を設定する。S105では、制御情報および走行情報をもとに、制御部204が各路線の運行情報の蓄積レベルと蓄積可否を、蓄積部202に設定する。S106では、蓄積部202が通信部201を介して、図4に一例を示す運行情報のうち、蓄積レベルと蓄積可否の情報をもとに、運行情報を蓄積する。S107にて走行情報検出部205が走行情報を検出し、S108では、走行路線の更新の有無を判定し、更新されている場合はS103へ、更新されていない場合はS109の処理を行う。S109では、制御部204が蓄積部202から運行情報を読出し、S110では、制御部204が、図7または図8または図10または図11に一例を示す制御情報から、運行情報の表示可否、表示レベルにもとづき、情報表示器108に運行情報を配信する。S110では、走行情報をもとに終着駅への到着を判定し、未到着であればS106へ、到着であれば終了する。
【0040】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、図2において、制御基本情報を蓄積部202に予め蓄積していたが、これに代えてネットワーク103および通信部201を介して、制御基本情報を配信しても良い。これによれば、制御基本情報の更新を行う場合に、列車1台1台に制御基本情報の更新データを手作業で行うことなく、更新できる利点がある。
【符号の説明】
【0041】
101・・運行情報入力装置
102・・運行情報提供装置
103・・ネットワーク
104・・アンテナ
105・・列車
106・・情報配信装置
107・・列車内ネットワーク
108・・情報表示器
201・・通信部
202・・蓄積部
203・・制御情報作成部
204・・制御部
205・・走行情報検出部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
列車内の情報表示器に運行情報を配信する情報配信装置において、
前記運行情報を受信する通信部と、
前記運行情報を蓄積する蓄積部と
移動体の走行位置を少なくとも含む走行情報を検出する走行情報検出部と、
前記走行情報に基づき制御情報を作成する制御情報作成部と、
前記の走行情報および前記制御情報に基づき、前記運行情報から前記情報表示器に表示させる運行情報を配信する制御部と、
を有することを特徴とする情報配信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報配信装置において、
走行情報検出部は、さらに走行方向を含む走行情報を検出し、
前記走行情報および前記制御情報に基づき、前記運行情報から前記情報表示器に表示させる運行情報を配信することを特徴とする情報配信装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の情報配信装置において、
前記制御情報作成部は、前記運行情報に加えて、さらに前記運行情報の表示レベルを含めた制御情報を作成し、
前記の走行情報および前記制御情報に基づき、前記運行情報から前記情報表示器に表示させる運行情報を配信することを特徴とする情報配信装置。
【請求項4】
列車内の情報表示器と、
前記情報表示器に運行情報を配信する請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の情報配信装置と、
前記運行情報を入力する運行情報入力装置と、前記情報配信装置へ通信ネットワークにより運行情報を供給する運行情報提供装置とを備える情報配信システム。
【請求項1】
列車内の情報表示器に運行情報を配信する情報配信装置において、
前記運行情報を受信する通信部と、
前記運行情報を蓄積する蓄積部と
移動体の走行位置を少なくとも含む走行情報を検出する走行情報検出部と、
前記走行情報に基づき制御情報を作成する制御情報作成部と、
前記の走行情報および前記制御情報に基づき、前記運行情報から前記情報表示器に表示させる運行情報を配信する制御部と、
を有することを特徴とする情報配信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報配信装置において、
走行情報検出部は、さらに走行方向を含む走行情報を検出し、
前記走行情報および前記制御情報に基づき、前記運行情報から前記情報表示器に表示させる運行情報を配信することを特徴とする情報配信装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の情報配信装置において、
前記制御情報作成部は、前記運行情報に加えて、さらに前記運行情報の表示レベルを含めた制御情報を作成し、
前記の走行情報および前記制御情報に基づき、前記運行情報から前記情報表示器に表示させる運行情報を配信することを特徴とする情報配信装置。
【請求項4】
列車内の情報表示器と、
前記情報表示器に運行情報を配信する請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の情報配信装置と、
前記運行情報を入力する運行情報入力装置と、前記情報配信装置へ通信ネットワークにより運行情報を供給する運行情報提供装置とを備える情報配信システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−254055(P2010−254055A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−104640(P2009−104640)
【出願日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
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