説明

成形金型装置

【課題】直上げ駒片を連結シャフト摺動孔との間で円形嵌合となるように構成したとしても、直上げ駒片が固定側金型に対して回転しないように構成した。
【解決手段】エジェクタプレート6の突き上げ動作を直上げ駒片7に伝達するために、一端側が直上げ駒片7に連結すると共に他端側をエジェクタプレート6側に連結した連結シャフト8を固定側金型1に形成した連結シャフト摺動孔10に摺動可能に嵌合すると共に、直上げ駒片7に、連結シャフト8に対して平行するように、一対のガイドロッド9,9を突設し、ガイドロッド9,9が直上げ駒片7の突き上げ動作に従って摺動するガイドロッド摺動孔11を固定側金型1に形成して、直上げ駒片7に回転力が付与されても、両ガイドロッド9,9がガイドロッド摺動孔11,11の孔壁に当接して突っ張ることにより吸収して、直上げ駒片7の固定側金型1に対する回転を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のドアトリムの如き樹脂成形品を成形するための成形金型装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のドアトリムの如き樹脂成形品を成形するために、量産性、成形性に優れた射出成形工法、或いは、モールド成形方法が通常多用されている。
【0003】
かかる射出成形工法或いはモールド成形方法等においては、いずれも、固定側金型及び移動側金型により構成する成形金型装置を用いており、固定側金型に対して移動側金型を移動させて型締めすることにより、両金型の間で所定形状を有するキャビティを形成し、該キャビティ内に溶融樹脂を投入することにより、樹脂成形品を成形するようにしていた。
【0004】
そして、樹脂成形品の成形後には、固定側金型に対して移動側金型を離型動作させることにより、成形した樹脂成形品を取り出す必要があるが、この際、樹脂成形品は固定側金型側に嵌り込んでしまっていることから、通常、固定側金型側にはエジェクタプレートが備えられており、当該エジェクタプレートにより移動側金型の離型動作に伴って固定側金型側に嵌り込んでいる樹脂成形品を移動側金型側に付き上げることによって、固定側金型から当該樹脂成形品を取り出せるようにしている。
【0005】
かかる点に鑑みて、従来、例えば図7に示すエジェクト機構を固定側金型に備えるようにしていた(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−16014号公報(エジェクタプレート6、ガイドピン11、直上げコア12等参照)
【0007】
図7及び図8に示す従来の樹脂成形金型装置におけるエジェクト機構は、固定側金型aに一端側が不図示のエジェクタプレートに連結シャフト(ガイドピン)dを介して連結して他端側に設けた直上げ駒片(直上げコア)cを移動側金型b側に突き上げるように構成して、固定側金型aに嵌り込んでいる樹脂成形品を移動側金型bの離型動作に伴って移動側金型b側に突き上げて取り出すようにしていた。
【0008】
そして、直上げ駒片cは、樹脂成形品の突き上げを確実にするために、例えば図7の平面視左右両片より上下(紙面表裏方向)両片が長辺となるように形成されており、かかる形状に適合するように、固定側金型aには、直上げ駒片cを型開き時に収納するために、駒片収納部fが直上げ駒片cの形状に適合するように形成されており、駒片収納部f内に収納された直上げ駒片cは、固定側金型aの成形面gに対して面一になるようになっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
かかる構成を有する従来の樹脂成形金型装置によれば、樹脂成形品の成形作業を繰り返すうちには、何らかの要因により、エジェクタプレートと直上げ駒片cとを連結している連結シャフトdが折損してしまうことがあり、このように折損箇所eが形成された場合には、樹脂成形品の取り出し後に、エジェクタプレートを元の位置に復帰させたとしても、連結シャフトdが折損箇所eよりエジェクタプレート側がエジェクタプレートに引き釣られて戻るだけで、折損箇所eより直上げ駒片c側の連結シャフトdは、折損Xを起こしてしまい、直上げ駒片cは突き上げ状態のままとなって、駒片収納部f内に収納されないことになってしまう。
【0010】
そして、連結シャフトdは、丸棒に形成され、固定側金型a側の断面円形の連結シャフト摺動孔h内に嵌合するという丸孔嵌合となって、連結シャフト摺動孔h内を摺動するように構成されている。
【0011】
このために、更に次の樹脂成形品を成形すべく、移動側金型bを固定側金型a側に移動させて、キャビティを形成すべく型締めしようとした際に、直上げ駒片cは駒片収納部f内に収納されずズレsができて突き上げ状態となったままとなって、移動側金型bに衝突してしまうことになる。
【0012】
この際、移動側金型bが直上げ駒片cに対して軸心方向に衝突力を及ぼせばよいのであるが、もし、衝撃力が偏心した方向より直上げ駒片cに及ぼされた場合には、図8に示すように、連結シャフトdに連結シャフト摺動孔h内で回転力jが発生してしまい、直上げ駒片cが図8に示すように平面視左右方向と上下方向とが入れ替わるような方向に回転してしまう。
【0013】
この結果、次の樹脂成形品を成形するために、移動側金型bを固定側金型a側に移動さえて型締めしようとした際に、駒片収納部f内に収納されていない直上げ駒片cに、移動してきた移動側金型bが衝突してしまい、移動側金型bの衝撃力により、直上げ駒片cが無理やり移動して固定側金型a側に衝突してしまい、固定側金型aの成形面gや移動側金型bの成形面k或いは直上げ駒片cの重破損を起こしてしまい、また、連結シャフトdの破損と共に連結シャフトdによる連結シャフト摺動孔hのカジリ等を発生させてしまうことになる。
【0014】
かかる点に鑑み、従来においては、図9及び図10に示すように、連結シャフトdを四角形等の多角形棒で構成すると共に、これに対応して連結シャフト摺動孔hを多角形孔に形成することによって、連結シャフト摺動孔h内において、連結シャフトdが回転できない角穴嵌合方式を採って、直上げ駒片cが回転しないようにしていた。
【0015】
しかしながら、角穴嵌合方式を採るためには、固定側金型aに多角形状の連結シャフト摺動孔hを形成する必要がでてきて、連結シャフト摺動孔hを多角形状に形成するには、最初円形孔を形成した後に、ワイヤカットなどの手法を用いて多角形穴に形成する必要があり、連結シャフト摺動孔hの加工工数が増加することになる。
【0016】
しかも、多角形状の連結シャフト摺動孔hに対する多角形状の連結シャフトdの嵌合は、円形状嵌合に比して、カジリが発生しやすく、カジリ変形が生じた場合にこれを修復するためには、円形穴嵌合の場合と異なって、リーマーのような工具を使用してカジリ部分の修正を行うことができず、修正作業工数が多くかかってしまう。
【0017】
そこで、本発明は、直上げ駒片を連結シャフト摺動孔との間で丸穴嵌合となるように構成したとしても、直上げ駒片が固定側金型に対して回転しないように構成した樹脂成形金型装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明に係る樹脂成形金型装置は、移動側金型を固定側金型に移動させて型締めすることにより所定の形状のキャビティを形成し、該キャビティ内に溶融樹脂を投入して樹脂成形品を成形し、当該樹脂成形品の成形後前記移動側金型の離型動作に伴って前記固定側金型側に設置したエジェクタプレートにより突き上げられた直上げ駒片により前記樹脂成形品を前記固定側金型より脱型させるように構成した成形金型装置であって、前記エジェクタプレートの突き上げ動作を前記直上げ駒片に伝達するために、一端側が前記直上げ駒片に連結すると共に他端側を前記エジェクタプレート側に連結した連結シャフトを前記固定側金型に形成した連結シャフト摺動孔に摺動可能に嵌合すると共に、前記直上げ駒片に、前記連結シャフトに対して平行するように、少なくとも一本のガイドロッドを突設し、該ガイドロッドが前記直上げ駒片の突き上げ動作に従って摺動するガイドロッド摺動孔を前記固定側金型に形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
上記のように構成する本発明によれば、エジェクタプレートの突き上げ動作を直上げ駒片に伝達する連結シャフトの他に、直上げ駒片に、連結シャフト対して平行するように少なくとも一本のガイドロッドが突設され、ガイドロッドが直上げ駒片の突き上げ動作に従って摺動するガイドロッド摺動孔を固定側金型に形成したことにより、たとえ、連結シャフト及び連結シャフト摺動孔が丸穴嵌合関係となって、連結シャフトが何かの原因で折損したような場合でも、直上げ駒片が固定側金型に衝突することによって、直上げ駒片に回転力が加わったとしても、当該回転力をガイドロッドがガイドロッド摺動孔の孔壁に当接して、直上げ駒片を回転させることがなく、結果的に、固定側金型及び移動側金型の成形面或いは直上げ駒片の重破損を防止することができると共に、連結シャフトの破損や連結シャフトによる固定側金型側の連結シャフト摺動孔のカジリ等の発生を防止できることになる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明における一の実施例を採用した樹脂成形金型装置の概略縦断面図である。
【図2】図1における樹脂成形金型装置における型開き状態を描画した要部断面図である。
【図3】図1における連結シャフトの折損による分裂状態となり直上げ駒片に型締め途中の移動側金型が当接した状態を描画した要部断面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】本発明における他の実施例を採用した樹脂成形金型装置における型開き状態を描画した要部断面図である。
【図6】図6のB−B断面図である。
【図7】従来における一の樹脂成形金型装置における型開き状態を描画した要部断面図である。
【図8】同じく、連結シャフトの折損による分裂状態となり直上げ駒片に型締め途中の移動側金型が当接した状態を描画した要部断面図である。
【図9】従来における他の樹脂成形金型装置における連結シャフトの折損による分裂状態となり直上げ駒片に型締め途中の移動側金型が当接した状態を描画した要部断面図である。
【図10】図9のC−C断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
次に、本発明に係る実施の形態について、図を用いて説明する。
【0022】
図1は本発明における第1の実施例を採用した樹脂成形金型装置の概略縦断面図、図2は、図1における樹脂成形金型装置の正常時における型開き状態を描画した要部断面図、図3が図1における連結シャフトの折損による分裂状態となり直上げ駒片に型締め途中の移動側金型が当接した状態を描画した要部断面図、図4は図3のA−A断面図である。
【0023】
先ず、図1において、本発明に係る真空成形装置は、固定側金型1と移動側金型2とで構成しており、固定側金型1に対して移動側金型2を移動させて型締めすることにより所定の形状を有するキャビティ3を形成して、キャビティ3内に溶融樹脂を投入し固化することによって、ドアトリム等の樹脂成形品4を成形するようになっている。
【0024】
固定側金型1は、工場の床面等に設置されたホルダプレート5に取付けられている一方、ホルダプレート5の上部に、ホルダプレート5に平行になるように、エジェクト機構を構成するエジェクタプレート6を配設して構成している。
【0025】
エジェクタプレート6は、その下面側にエジェクタロッド6aが装着されて、固定側金型1に対して上下方向に移動可能に構成されている。
【0026】
エジェクタプレート6の上面側には、一端側に直上げ駒片7が装着された連結シャフト8の他端側が装着されている。
【0027】
又、直上げ駒片7には、連結シャフト8の外側において連結シャフト8に対して平行するように、互いに対向する一対のガイドロッド9,9が装着されている。
【0028】
そして、固定側金型1には、連結シャフト8が摺動する連結シャフト摺動孔10及びガイドロッド9,9がそれぞれ摺動するガイドロッド摺動孔11,11が形成されている。
【0029】
更に、固定側金型1には、その成形面1a側に開口して直上げ駒片7を収納する駒片収納部12が凹設されており、駒片収納部12は、直上げ駒片7を固定側金型1の成形面1aに対して面一状態で収納できるように構成している。
【0030】
移動側金型2は、昇降シリンダ13に連結されていて、昇降シリンダ13の駆動により、固定側金型1に対して所定ストローク上下動作を行うように構成されている。
【0031】
以上のように構成する本発明に係る実施例においては、図1に示すように、移動側金型 2が、昇降シリンダ13の駆動によって固定側金型1側に下降して、固定側金型1の成形面1aと移動側金型2の成形面2aとにより、キャビティ3を形成し、キャビティ3内に溶融樹脂を投入し固化させることによって、所定形状を有する樹脂成形品4を成形する。
【0032】
その後、固定側金型1に対して、移動側金型2を昇降シリンダ13の駆動によって上昇させて、樹脂成形品4の離型動作を行わせる。この離型操作に伴って、エジェクタプレート6が連結シャフト8を連結シャフト摺動孔10内において摺動案内させながら突き上げ、この突き上げ動作を直上げ駒片7に伝達して、直上げ駒片7が固定側金型1の成形面2aに嵌り込んでいる樹脂成形品4を突き上げて、脱型させることになる(図2に示す状態)。この時、ガイドロッド9もガイドロッド摺動孔11内を摺動して、連結シャフト8の突き上げ動作をガイドすることになる。
【0033】
そして、かかる一連の動作の中で、何らかの原因で、連結シャフト8がたとえば符号14にて示すような箇所で折損しまうことがある。
【0034】
このように連結シャフト8に折損箇所14が形成されてしまうと、図2に示す状態から次の樹脂成形品4を成形する場合には、先ず、エジェクタプレート6を動作させて、連結シャフト8を介して直上げ駒片7を駒片収納部12内に収納するのであるが、図2に示すように、連結シャフト8に折損箇所14が形成された場合には、エジェクタプレート6を動作させたとしても、エジェクタプレート6に連動して下降するのは、図3に示すように連結シャフト8の下端部のみで、上端部は下端部に対して寸法Z分だけ離間してしまい、結果的に直上げ駒片7を置き去りにしてしまうことになる。
【0035】
このような状態において、キャビティ3を形成すべく固定側金型1側に移動側金型2を昇降シリンダ13の駆動により下降移動させた場合、移動側金型2が直上げ駒片7に衝突してしまい、直上げ駒片7に例えば図3の矢印方向の回転力を与えられてしまうことがある。
【0036】
しかしながら、たとえ、直上げ駒片7に回転力が与えられたとしても、図3及び図4に示すように、一対のガイドロッド9,9がガイドロッド摺動孔11,11に嵌合した状態となっているために、直上げ駒片7に与えられた回転力は、両ガイドロッド9,9がガイドロッド摺動孔11,11の孔壁に当接して突っ張ることにより吸収してしまい、直上げ駒片7は、連結シャフト8が連結シャフト摺動孔10内で固定側金型1に対して回転するのを防止できることになる。
【0037】
従って、たとえ、連結シャフト8と連結シャフト摺動孔10とが丸穴嵌合関係となっていたとしても、連結シャフト8が何かの原因で折損したような場合でも、直上げ駒片7が固定側金型1に衝突したとしても、ガイドロッド9の働きにより直上げ駒片7は回転してしまうことがなく、結果的に、固定側金型1及び移動側金型2の成形面1a、2a或いは直上げ駒片7の重破損を防止することができると共に、連結シャフト8の破損や連結シャフト8による固定側金型側の連結シャフト摺動孔10のカジリ等の発生を防止できることになる。
【0038】
図5及び図6は、本発明に係る他の実施例を示すものである。
【0039】
上記一の実施例においては、直上げ駒片7は固定側金型1に対する移動側金型2の上下動方向と同様な垂直方向に上下動するように構成しているのに対し、図5及び図6に示す他の実施例における直上げ駒片7においては、当該垂直方向に対して所定角度傾斜した状態で上下動するように構成したものである。
【0040】
このために、連結シャフト摺動孔10及びガイドロッド摺動孔11は、固定側金型1の垂直方向に対して所定角度傾斜するように形成されており、又、直上げ駒片7には、傾斜面7aが形成されると共に、これに対応して、駒片収納部12に傾斜内壁12aが形成されて、直上げ駒片7が傾斜内壁12aに沿って斜め方向になって駒片収納部12内に収納されるようになっている。
【0041】
そして、たとえ直上げ駒片7が斜め方向に駒片収納部12内に収納されたとしても、直上げ駒片7は、固定側金型1の成形面1aに対して面一となって駒片収納部12内に収納されるように、傾斜面7aに対して対向する側を略直角形状に刻設して段差部7bを形成し、固定側金型1側の駒片収納部12における傾斜内壁12aに対向する側を略直角形状に形成した凹状段部12bに添設するようにしている。
【0042】
更に、連結シャフト8と、連結シャフト8を挟むように位置する一対のガイドロッド9は、図6に示すように平面視上下方向に配置されている。
【0043】
従って、このように構成する本発明の他の実施例においても、たとえ、連結シャフト8が折損したとしても、ガイドロッド9の働きにより、連結シャフト摺動孔10内において連結シャフト8が固定側金型1に対して回転せず、結果的に直上げ駒片7が移動側金型の衝突により回転することがなく、結果的に、固定側金型1及び移動側金型2の成形面1a、2a或いは直上げ駒片7の重破損を防止することができると共に、連結シャフト8の破損や連結シャフト8による固定側金型側の連結シャフト摺動孔10のカジリ等の発生を防止できることになる。
【0044】
なお、上記実施例においては、ガイドロッド9は、一対備えるように構成したが、これに限定されるものではなく、3本以上でもよいが、少なくとも1本備えれば、直上げ駒片7の回転を止めることができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0045】
以上説明したように、本発明は、直上げ駒片を連結シャフト摺動孔との間で丸穴嵌合となるように構成したとしても、直上げ駒片が固定側金型に対して回転しないように構成することによって、固定側金型及び移動側金型の成形面或いは直上げ駒片の重破損を防止できると共に、連結シャフトの破損や連結シャフトによる固定側金型側の連結シャフト摺動孔のカジリ等の発生を防止することができるために、自動車のドアトリムの如き内装部品のような樹脂成形品を成形するための成形金型装置等に好適である。
【符号の説明】
【0046】
1 固定側金型
1a 成形面
2 移動側金型
2a 成形面
3 キャビティ
4 樹脂成形品
6 エジェクタプレート
7 直上げ駒片
8 連結シャフト
9 ガイドロッド
10 連結シャフト摺動孔
11 ガイドロッド摺動孔
12 駒片収納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動側金型を固定側金型に移動させて型締めすることにより所定の形状のキャビティを形成し、該キャビティ内に溶融樹脂を投入して樹脂成形品を成形し、当該樹脂成形品の成形後前記移動側金型の離型動作に伴って前記固定側金型側に設置したエジェクタプレートにより突き上げられた直上げ駒片により前記樹脂成形品を前記固定側金型より脱型させるように構成した成形金型装置であって、前記エジェクタプレートの突き上げ動作を前記直上げ駒片に伝達するために、一端側が前記直上げ駒片に連結すると共に他端側を前記エジェクタプレート側に連結した連結シャフトを前記固定側金型に形成した連結シャフト摺動孔に摺動可能に嵌合すると共に、前記直上げ駒片に、前記連結シャフトに対して平行するように、少なくとも一本のガイドロッドを突設し、該ガイドロッドが前記直上げ駒片の突き上げ動作に従って摺動するガイドロッド摺動孔を前記固定側金型に形成したことを特徴とする成形金型装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−42148(P2011−42148A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−193568(P2009−193568)
【出願日】平成21年8月24日(2009.8.24)
【出願人】(000124454)河西工業株式会社 (593)
【Fターム(参考)】