説明

手動スライサー用の押さえ具

【課題】構成や使用方法が簡単で、スライス作業を軽くかつ静かに行うことができて家庭用の調理機器として適しており、被スライス材が小さくなっていっても、そのままの使用状態で最後までスライスが行える手動スライサー用の押さえ具を提供すること
【解決手段】押さえ具20を、手動スライサー10側の支持枠11上にスライド自在に組み付けられて中央に開口21aを有する平板状の移動台21と、この移動台21に開閉自在に連結されて被スライス材Wの上面を押圧する押圧板22とを備えたものとするとともに、移動台21の支持枠11に対するスライド自在な組み付けを、支持枠11の上部側面に側方へ突出形成した左右の側方レール14のそれぞれの上下に位置することになる上方レール23及び下方レール24により行うようにしたこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手動スライサーにおいて使用される押さえ具に関し、野菜やハム等の被スライス材を上方から押さえて動かすことができるようにして、スライス作業を安全に行えるようにした押さえ具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
野菜やハム等の被スライス材を薄切り、つまりスライスするために種々なスライサーが提案されているが、業務用は別として、家庭用として使用するものは、スライス作業は、被スライス材を手で持って行うものが一般的である。家庭でスライスが必要になるのはサラダを作るとき等が多いが、使用する野菜等の被スライス材の量が少ないため、機械的なものにするには大袈裟過ぎるからである。このような、被スライス材を手の力で行うスライサーとしては、特許文献1〜特許文献3に提案されている。
【0003】
特許文献1には、「全体が板枠状である本体を備え、野菜摺動方向に対して傾斜する間隙を挟んで、適宜な段差を有する固定摺面及び可動摺面と、固定摺板の間隙縁に設けた切断刃体とを備えたスライス切断用の野菜調理器において、可動摺面の段差が左右不均一にならないようにする」ことを目的としてなされた「野菜調理器」が示されている。
【0004】
この特許文献1に記載されたスライサーは、図14にも示すように、「可動摺板2の下方に本体1と一体となるベース部14を配設し、ベース部と可動摺板の間に前記段差を調整する調整部(調整体3と脚板部24)を設け、可動摺板の間隙縁反対側端部を本体に回動可能に組み込むに際して、可動摺板の回動半径が長い方が上方に位置するように左右の上下位置をずらして回動軸部22を設けてなる」ものであるが、被スライス材が小さくなった場合に、非常に作業がし辛くなるものと考えられる。
【0005】
すなわち、家庭で野菜等の被スライス材をスライスする場合、この被スライス材を使い切る程度まで行うことが多いが、その場合、当該特許文献1の調理機器では、小さくなった被スライス材が手で持ちにくくなるだけでなく、他に小さくなった被スライス材を支えるものがないため、作業が非常にしにくくなっているものと考えられる。
【0006】
この点は、特許文献2の「万能カッター」についても同様であると考えられる。この特許文献2の「万能カッター」は、「野菜や果物などの被調理材を厚みや形態の異なるスライス製品が得られ、スライス製品の量に応じて、カッター部の設置状態を変えることができる万能カッターを提供すること」を目的としてなされたものであり、図15にも示すように、「カッター部と保持部が開閉可能に連結され、カッター部のナイフより前方の摺動部の一部を取り替え可能として、厚みや形態の異なるスライス製品が得られるようにし、また、カッター部と開閉自在に連結した保持部が、カッター部を載せた状態でスライス製品保持容器、また、カッター部を立てた状態で支持部材として使用できるようになっている」構成を有しているものである。
【0007】
そして、この特許文献2の「万能カッター」は、「カッター部Aにおけるナイフ1の前方で摺動面の一部を取り替え可能としたので、取替部分4を交換するだけで厚みや形態の異なるスライス製品やチップ製品が簡単に得られる。また、保持部手動スライサー10を、スライス製品の受け容器、又はカッター部を立てた場合の支持台として使用できるので、スライス製品の量に応じて使い分けることができる。」といった作用効果が得られるものと考えられ、小さくなった被スライス材が手で持ちにくくなるだけでなく、他に小さくなった被スライス材を支えるものがないため、作業が非常にしにくくなっているものと考えられる。
【0008】
以上の点からすると、特許文献3に記載された「スライド容器を前後にスライドして野菜を切削する手動の調理用スライサー」は、「野菜を安全に最後まで切削できる調理用手動スライサーの提供」を目的としてなされたものであり、「約2mm程に薄くなる最後まで切削する」ことができるものと考えられる。
【0009】
しかしながら、この特許文献3の手動スライサーでは、図16〜図18に示すように、「受け容器13又は切削板15の左右の両側に、レール状の案内縁12を設け、両側にスライド面16を持つ切削板を受け容器にはめ合わせ、左右の両側にコ宇状の掴持部4又はL字状の掴持部を持ち、前部に指乗せ部3、又は手、親指の保護縁26を有し、中央部に野菜入れを設けたスライド容器1aを、前記受け用器又は切削板の案内縁にはめ通し、野菜を押さえる中間押さえ用具、最終押さえ用具を有し、スライド容器補助支持かバー6aを野菜入れの上部に蓋状に被せ、指を指乗せ部に乗せて、スライド容器補助支持カバーを押さえて、又は野菜入れを直接掴んで押さえながら、スライド容器1を、切削板のスライド面を前後にスライドさせて、野菜入れ内の野菜を、約2mm程に薄くなる最後まで切削する手動の調理用スライサー」という構成を有するものであるから、次のような不都合があるのではないかと考えられる。
【特許文献1】特開2003−305687号公報、要約、代表図
【特許文献2】特開平7−148693号公報、要約、代表図、0030
【特許文献3】特開平11−169306号公報、要約、代表図、0004〜0006
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところが、この特許文献3の調理用スライサーでは、当該文献の段落0005に記載されているように、
「スライド容器の野菜入れ2に、野菜入れ2よりやや小さい、標準的的大きさの大根を輪切りにして、縦に寝かせて入れ、又は、玉葱を丸ごと切削する時、…そのまま、大根、玉葱の上よりスライド容器1.1aを掴み、手のひら部分で大根、玉葱等の上部を押さえながら、スライド容器1.1aをスライドさせて切削」
するのであり、
「大根、玉葱の上部が野菜入れ2の上部近辺に近付いた時、…スライド容器の補助支持カバー6では、中間押さえ用具11をはめ合わせ、スライド容器1.又は1aの野菜入れ2に被せ、スライド容器の補助支持カバー6の開口部7より突出した、中間押さえ用具11の上部を手のひら部分で押さえながら、スライド容器補助支持カバー6を掴み、スライド容器1.又は1aをスライドさせて切削を続け」
るのであり、さらに、
「切削が進み、中間押さえ用具11の上部が下がり、手のひら部分の押圧を野菜に加えられなくなった時や、ゴボウ等の細い野菜は、…底部の平坦な止め部9を有した最終押さえ用具8をスライド容器補助支持カバー6にはめ合わせ、スライド容器1.又は1aに被せ、あるいは、補助支持カバー6を用いずスライド容器を掴み、最終押さえ用具8の上部を手のひら部分で押さえながら切削を続ける」
ものであって、非常に作業が繁雑なものとなっていると考えられる。
【0011】
つまり、この特許文献3に記載された調理用スライサーでは、被スライス材の大きさがだんだん小さくなるに従って、その全体の構成部材の変更や変換を行わなければならず、家庭用で使用するものとしては部品点数が多すぎ、しかも状況に合わせた変更を強いられるものであって、その使用は非常に煩雑になっているものと考えられる。
【0012】
また、この特許文献3に記載された調理用スライサーでは、図15及び図16にも示すように、また当該文献の段落0004にも記載されているように、「押さえ用具8.11の上部を突出させる開口部7を有したスライド容器補助支持カバー6」を採用していることから、この「スライド容器補助支持カバー6」や「野菜入れ2」が上方に大きく突出するものとなっていて、スライス作業時には作業を不安定にすることは勿論、使用しないで保管しておく時には、所謂「片づきの悪い」ものとなっている。
【0013】
さらに、この特許文献3に記載された調理用スライサーでは、野菜が上下方向に入れられる「野菜入れ2」に、これに形成されて前後方向に延在する「案内縁12」に係合する「掴持部4」が一体的に形成してあるから、これを合成樹脂等によって成形するに当たって所謂型抜きのしにくいものとなっていて、成形型を非常に複雑化してコストを上昇させるとも考えられる。
【0014】
特に、上記のような各種押さえ具を使用する場合、この押さえ具のスライドそのものが固かったり、大きな音がしたりするようでは台所作業が鬱陶しいものとなるから好ましくない。つまり、手動スラサー、及び押さえ具での作業は軽くかつ静かに行えることが必要である。
【0015】
それだけでなく、押さえ具については、例えばタマネギのような被スライス材をこの押さえ具にセットする場合や、タマネギをセットしたスライサー全体を安定したところに移動させる場合等において、簡単には移動しないようにしておくと便利で安全である。
【0016】
そこで、本発明者等は、被スライス材が小さくなっていっても、そのままの使用状態で最後までスライスが行える等の改良されたスライサーとするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0017】
すなわち、本発明の目的とするところは、構成や使用方法が簡単で、スライス作業を軽くかつ静かに行うことができて家庭用の調理機器として適しており、被スライス材が小さくなっていっても、そのままの使用状態で最後までスライスが行える手動スライサー用の押さえ具を提供することにある。さらに、本発明の他に目的とするところは、上記の目的を達成しながら、安全性使用の利便性をさらに高めることのできる手動スライサー用の押さえ具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「支持枠11と、この支持枠11に対して固定したスライス刃12と、このスライス刃12に向けて手の力で被スライス材Wを案内する滑り板13とを備えた手動スライサー10において使用するための、被スライス材Wのための押さえ具20であって、
この押さえ具20を、手動スライサー10側の支持枠11上にスライド自在に組み付けられて中央に開口21aを有する平板状の移動台21と、この移動台21に開閉自在に連結されて被スライス材Wの上面を押圧する押圧板22とを備えたものとするとともに、
移動台21の支持枠11に対するスライド自在な組み付けを、支持枠11の上部側面に側方へ突出形成した左右の側方レール14のそれぞれの上下に位置することになる上方レール23及び下方レール24により行うようにし、
さらに、上方レール23の下面、またはその下側になる支持枠11の上面の、いずれか少なくとも一方に、当該押さえ具20のスライド方向と平行な突条25または15を設けたことを特徴とする手動スライサー10用の押さえ具20」
である。
【0019】
すなわち、この請求項1に係る押さえ具20は、後述する最良形態では、支持枠11の上部に係合される上方レール23及び下方レール24を両側に有するとともに、底面に開口21aを有する平板状の移動台21と、この移動台21に開閉自在に連結されて被スライス材Wの上面を押圧する押圧板22とを備えたものである。そして、この押さえ具20は、その移動台21を手動スライサー10側の支持枠11に対して、例えば図1の上下方向にスライド、つまり滑らせて使用するのを基本とするものである。
【0020】
この押さえ具20の上方レール23及び下方レール24は、手動スライサー10側の案内レール14に係合されるものであり、この押さえ具20の手動スライサー10に対する係合、つまり、移動台21の支持枠11に対するスライド自在な組み付けは、図1〜図3に示すようにしてなされる。すなわち、当該押さえ具20を構成している移動台21の両側面に上方レール23及び下方レール24が一体成形してあるが、これらの上方レール23及び下方レール24は、図2及び図3に示すように、支持枠11の上部側面に形成されて側方へ突出する左右の側方レール14のそれぞれの上下に位置させることにより行われる。
【0021】
換言すれば、この押さえ具20の手動スライサー10に対するスライド自在な組み付けは、手動スライサー10の支持枠11側上部両側に形成してある各案内レール14の上下に、押さえ具20の各上方レール23及び下方レール24が位置するようにして、当該押さえ具20を手動スライサー10の支持枠11の前端または手前端から差し込むことによりなされる。
【0022】
以上の結果、当該押さえ具20を手動スライサー10の組み付けてこれに対するスライドを行った場合、非常に軽くかつ静かに行える。何故なら、まず、移動台21の支持枠11に対する上下方向の当接を、上方レール23の下面、またはその下側になる支持枠11の上面の、いずれか少なくとも一方に設けられて、当該押さえ具20のスライド方向と平行な突条25または15によって行われているからである。また、手動スライサー10の支持枠11側上部両側に形成してある各案内レール14の上下に、押さえ具20の各上方レール23及び下方レール24が位置しており、これらの各上方レール23及び下方レール24によって、前後方向にスライドさせたときの、そのスライド方向と上下方向との両案内が確実に行われるからである。
【0023】
以上のように、押さえ具20側の上方レール23及び下方レール24を手動スライサー10側の案内レール14に係合させれば、押さえ具20の移動台21の下面は、手動スライサー10側の滑り板13の上面から僅かに浮き上がった状態となり、この位置関係が保持されたまま手動スライサー10の押さえ具20に対するスライド、つまり移動が円滑になされる。勿論、押さえ具20の移動台21の下面と手動スライサー10側の滑り板13の上面との間の隙間、及び手動スライサー10側のスライス刃12の位置が被スライス材Wのスライス厚さを決定付けることになる。
【0024】
この押さえ具20を使用するには、これを例えば支持枠11の手前側端部から手動スライサー10側に嵌め込んでから、押圧板22を持ち上げてその下側に被スライス材Wを挿入する。この被スライス材Wは、手で持つのが困難な、「ショウガ」のような最初から小さいものを使用する場合に好適であるが、押さえ具20なしで手動スライサー10によるスライスがある程度なされて小さくなったものであってもよい。
【0025】
押圧板22下に被スライス材Wを挿入すれば、図2に示すように、当該押さえ具20の移動台21には開口21aが形成してあるから、この開口21aを通して被スライス材Wの下面が手動スライサー10側の滑り板13上に当接することになり、スライス刃12によるスライスが可能な状態となる。勿論、この被スライス材Wは、押圧板22によって滑り板13上に押圧されることになるから、当該押さえ具20を前後に動かすことにより、その必要なスライスがなされる。
【0026】
スライスをどんどん行えば被スライス材Wが小さくなり、それに連れて押圧板22は枢着ピン22dを中心に移動台21の開口21a側に押されていく。つまり、被スライス材Wが如何に小さくなったとしても、その下面は常に滑り板13に当接するのであり、最後の最後まで被スライス材Wのスライスがなされることになる。最終的には、押圧板22が図3及び図6に示したような水平状になるまで、つまり移動台21の内面に支持されるまでスライスができるのであり、被スライス材Wは、押さえ具20の移動台21の下面と手動スライサー10側の滑り板13の上面との間の隙間と同じ厚さになるまでスライスされることになる。
【0027】
以上のスライス作業の間、押圧板22を押さえている掌や指は、当該押さえ具20やこれに一体成形したつかみ部26に添えられているから、手動スライサー10側のスライス刃12に触れることはなく、また被スライス材Wが非常に小さくなっても、移動台21の開口21aは押圧板22によって覆われるから、常に安全な状態になっている。
【0028】
勿論、被スライス材Wが小さくなるに連れて、この押圧板22は、移動台21内に収納されていき、最後にはその下面が移動台21の段部21b上に支えられるように変化するから、当該押さえ具20の持ち替えを必要とすることはなく、手指に怪我をすることもない。つまり、本発明に係る押さえ具20は、特許文献3の場合のように、途中で構成部品を交換する必要な全くないものとなっているのである。
【0029】
以上のように構成した押さえ具20では、押圧板22を枢着ピン22dによって移動台21に対して開閉自在とした一枚板によって構成してもよいが、図7にも示すように、二枚の第1板22aと第2板22bとを連結具22cによって折り畳み自在にして、第1板22aを枢着ピン22dによって移動台21に対して開閉自在としてもよい。何れにしても、この押圧板22を組み付けた押さえ具20は、押圧板22が一枚物であっても、第1板22a、第2板22b、及び連結具22cからなるものであっても、各部材が繋がったものであり、部品を無くしたりすることがないだけでなく、使用後の洗浄も簡単に行えるものとなっている。
【0030】
勿論、この押さえ具20は、全体として平板状にしてあるから、図3にも示すように、押さえ具20の押圧板22が移動台21内に収納されていれば、手動スライサー10から上方に大きく突出するものがないから、その片付けが大きなスペースを要することなく行える。しかも、押さえ具20側の下方レール24が移動台21の各抜き穴21cから露出したものとし、かつ押圧板22を移動台21内に収納できるようにしてあるから、上方レール23及び下方レール24を一体化した当該移動台21の製造を、簡単な成形型によって行え、構成が簡単で製造することも容易なものとなっているのである。
【0031】
従って、この請求項1に係る押さえ具20は、構成や使用方法が簡単で、スライス作業を軽くかつ静かに行うことができて家庭用の調理機器として適しており、被スライス材Wが小さくなっていっても、そのままの使用状態で最後までスライスが行える有用なものとなっている。
【0032】
また、上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の手動スライサー10用の押さえ具20について、
「押圧板22の周縁部を、移動台21の開口21aの周囲に形成した段部21bに支持させ得るようにしたこと」
である。
【0033】
すなわち、この請求項2の押さえ具20においては、図6及び図7に示すように、押圧板22全体が移動台21内に収納されるとともに、押圧板22の周縁部下面が、移動台21の開口21aの周囲に形成した段部21b上に支持されるようにしたものである。
【0034】
従って、スライス作業が進んでいって被スライス材Wが小さくなれば、この請求項2の押さえ具20においては、その押圧板22が移動台21内に収納されていき、最後には、図6にも示すように、その下面が移動台21の段部21b上に支えられるように変化するのである。図6に示すような状態になれば、それ以上のスライスができなくなるからスライドが非常に軽くなり、これ以上のスライスができないことが解ることになるだけでなく、移動台21の開口21aが押圧板22によって完全に覆われることになるから、手指に怪我をすることもない。
【0035】
勿論、この押さえ具20は、全体として平板状にしてあるから、図3にも示すように、押さえ具20の押圧板22が移動台21内に収納されていれば、手動スライサー10から上方に大きく突出するものがないため、その片付けが大きなスペースを要することなく行える。しかも、押さえ具20側の下方レール24が移動台21の各抜き穴21cから露出したものとし、かつ押圧板22を移動台21の段部21b上に収納できるようにしてあるから、上方レール23及び下方レール24を一体化した当該移動台21の製造を、簡単な成形型によって行え、構成が簡単で製造することも容易なものとなっているのである。
【0036】
従って、この請求項2に係る押さえ具20は、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、押圧板22によって被スライス材Wが見えなくても、最終段階までスライスを安全に行えるものとなっている。
【0037】
そして、以上の課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2の押さえ具20について、
「支持枠11の側面に形成した係止部16に向けて突出する係止突起36を有するストッパ部材30を、移動台21の側面に取り付けることによって、係止突起36が係止部16に係合したとき、支持枠11に対する移動が規制されるようにしたこと」
である。
【0038】
すなわち、この請求項3の押さえ具20は、図9に示すようなストッパ部材30を備えたものとしたものであり、このストッパ部材30によって、手動スライサー10を構成している支持枠11に対しての所定位置での固定ができるものである。
【0039】
つまり、この押さえ具20が有するストッパ部材30は、図9の(f)、図11及び図12に示すように、支持枠11の側面に形成した係止部16に向けて突出する係止突起36を有するものであり、このストッパ部材30を押さえ具20に対して図9の(f)に示すように押し下げることによって、その係止突起36が、図10に示す支持枠11側の係止部16に係合するものである。このように、ストッパ部材30側の係止突起36が支持枠11側の係止部16に係合すれば、当該請求項3の押さえ具20の、支持枠11に対する移動が規制されることになるのである。
【0040】
このようなストッパ部材30側の係止突起36を支持枠11側の係止部16に係合させるには、後述する最良形態の押さえ具20では、これに設けてあるストッパ部材30を図9の(f)に示すような位置にまで上動させておき、手動スライサー10側の支持枠11に係合させた押さえ具20を支持枠11の係止部16に向けて強制的に移動させる。そうすると、ストッパ部材30に設けてある係止突起36が、支持枠11の側面に設けてある係止部16を乗り超えてこれらの係止部16内に係合する。この場合、最良形態のストッパ部材30では、図9の(f)、(d)及び(e)に示すように、係止突起36が弾性板35上に一体的に形成してあってこの弾性板35が撓むから、上記の係止突起36の係止部16の「乗り越え」が簡単になされるのである。
【0041】
以上とは逆に、ストッパ部材30側の係止突起36の、支持枠11側の係止部16に対する係合を解除させるには、このストッパ部材30の操作部32aを押し下げればよい。ストッパ部材30が押し下げられれば、図9の(f)から理解できるように、ストッパ部材30側の係止突起36は、支持枠11に形成してあった係止部16から外れるから、ストッパ部材30側の係止突起36と手動スライサー10側の係止部16との係合は外れるのである。なお、後述する最良形態では、その弾性板35の弾性力を十分なものとしてあるため、押さえ具20を手動スライサー10に対して強制的に移動させれば、係止突起36と係止部16との係合を解除させることはできる。
【0042】
従って、この請求項3に係る押さえ具20は、上述した請求項1または請求項2のそれと同様な機能を発揮することは勿論、ストッパ部材30を組み付けるようにしたので、このストッパ部材30の機能によって当該押さえ具20の手動スライサー10に対する所定位置での固定が行え、押さえ具20の、従って手動スライサー10の使用時における安全性が確保でき、使用上の利便性を増大させ得るものとなっている。
【発明の効果】
【0043】
以上、詳述した通り、本発明においては、
「支持枠11と、この支持枠11に対して固定したスライス刃12と、このスライス刃12に向けて手の力で被スライス材Wを案内する滑り板13とを備えた手動スライサー10において使用するための、被スライス材Wのための押さえ具20であって、
この押さえ具20を、手動スライサー10側の支持枠11上にスライド自在に組み付けられて中央に開口21aを有する平板状の移動台21と、この移動台21に開閉自在に連結されて被スライス材Wの上面を押圧する押圧板22とを備えたものとするとともに、
移動台21の支持枠11に対するスライド自在な組み付けを、支持枠11の上部側面に側方へ突出形成した左右の側方レール14のそれぞれの上下に位置することになる上方レール23及び下方レール24により行うようにし、
さらに、移動台21の支持枠11に対する上下方向の当接を、上方レール23の下面、またはその下側になる支持枠11の上面の、いずれか少なくとも一方に設けられて、当該押さえ具20のスライド方向と平行な突条25または15によって行うようにしたこと
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、構成や使用方法が簡単で、スライス作業を軽くかつ静かに行うことができて家庭用の調理機器として適しており、被スライス材Wが小さくなっていっても、そのままの使用状態で最後までスライスが行える有用な手動スライサー10用の押さえ具20を提供することができるのである。
【0044】
また、この押さえ具20については、
「支持枠11の側面に形成した係止部16に向けて突出する係止突起36を有するストッパ部材30を、移動台21の側面に取り付けることによって、係止突起36が係止部16に係合したとき、支持枠11に対する移動が規制されるようにしたこと」
ともなされるのであり、このようにした場合には、上述した請求項1または請求項2のそれと同様な効果を発揮することは勿論、このストッパ部材30の機能によって当該押さえ具20の手動スライサー10に対する所定位置での固定が行え、手動スライサー10の使用時における安全性を確保することができ、押さえ具20の使用上の利便性を増大させることができるのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
次に、以上のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した最良の形態である押さえ具20について説明する。
【0046】
この最良形態に係る押さえ具20は、これが適用される手動スライサー10として、そのスライス刃12の手前側の滑り板13がこの滑り板13に対して平行移動する構造のものであるので、まず、この手動スライサー10の構造について簡単に説明する。
【0047】
図1〜図3には、実施例1に係る押さえ具20が適用して使用される手動スライサー10が示してあるが、図1には、この手動スライサー10の平面図が、また図2には縦断面図が示してある。この手動スライサー10は、支持枠11の前後に滑り板13を、また中程にスライス刃12を一体化してあり、手前側に位置する滑り板13は、支持枠11の上部に対して平行移動可能に組み付けたものである。
【0048】
支持枠11は、例えば合成樹脂を材料として、スライス刃12をインサートしながら一体成形するか、あるいはスライス刃12を後付けすべく形成されるものであり、当該手動スライサー10の全体外形を形作ることになるものである。この支持枠11の上部内側には、図3に示したように、左右の案内レール14が形成されるものであり、この案内レール14の上下には、本発明に係る押さえ具20の両端に形成した上方レール23及び下方レール24が係合される。押さえ具20は、図2に示したように、被スライス材Wを滑り板13上に対して移動させる場合に、この被スライス材Wを滑り板13の上面に押さえ付けるために使用されるものである。
【0049】
スライス刃12の手前側に位置する滑り板13は、支持枠11の内側に移動可能に組み付けたもので、例えばその左右両側面に取り付けた複数の揺動ヒンジによって支持枠11の内側面に対して揺動可能に吊下したものである。各揺動ヒンジは、同一形状及び同一長さのものであって、その下部が支持枠11の内面に、またその上部が滑り板13の側面に揺動可能に連結されるものである。
【0050】
つまり、この滑り板13は、各揺動ヒンジによって平行リンクを形成するように支持枠11に取り付けたものであり、支持枠11及びこれに取り付けたスライス刃12に対して平行移動可能にしたものである。勿論、この滑り板13の位置固定は、滑り板13の裏面に連結した図示しない押引材等によってなされるものである。
【0051】
押さえ具20は、図4〜図7に示したように、開口21aを有する移動台21と、この移動台21内に枢着ピン22dによって回動自在に組み付けた押圧板22とからなっている。移動台21は、上述した手動スライサー10に移動自在に組み付けられるものであるが、この組み付けは、図3に示したように、移動台21の左右に一体化した上方レール23及び下方レール24を、手動スライサー10側の案内レール14の上下に差し込むことによりなされる。
【0052】
本最良形態では、図3及び図4に示したように、各上方レール23は移動台21の側面中央から横方向に水平状に突出するものとして移動台21に一体的に設けたものであり、図4及び図5に示したように、その一部には抜き穴21cが形成してある。一方、各下方レール24は、図3の左側部分に示したように、上記抜き穴21cから露出し得る位置で、各上方レール23の突出部内側に一体成形したものであり、これを成形する型の一部が抜き穴21cから抜き易くなるようにしながら形成したものである。換言すれば、このような上方レール23及び下方レール24は、図3に示した状態の移動台21に対して、上下の型によって簡単に成形できるものである。
【0053】
この押さえ具20の移動台21には開口21aが形成してあったが、この開口21aからは、図2に示したように、当該押さえ具20によって押さえた被スライス材Wの下面を、手動スライサー10側のスライス刃12あるいは滑り板13に向けて露出させるものである。また、移動台21内には、図3にも示したように、上記開口21aの周囲に位置する段部21bが形成してあり、この段部21b上にて押圧板22を支えることになるものである。
【0054】
押圧板22は、その下側に被スライス材Wを配置したとき、この被スライス材Wを下面で押圧できるようにするものであり、図2、図6及び図7に示したように、枢着ピン22dによって移動台21側に対して開閉自在に連結されるものである。
【0055】
この押圧板22は、「一枚板」によって構成してもよいが、本実施形態では、図1〜図7に示したように、第1板22a及び第2板22bの「二枚板」によって構成したものである。この場合、第1板22aは枢着ピン22dによって移動台21側に連結したものであり、第2板22bは、図2等に示したように、連結具22cによって第1板22aの先端部に開閉自在に連結したものである。このように、押圧板22を、連結具22cによって連結された第1板22a及び第2板22bによって構成すれば、これらの第1板22a及び第2板22bによって、図2及び図7に示したように、被スライス材Wを包み込むことができるから、被スライス材Wの保持を安定的に行えることになる。
【0056】
なお、この押圧板22の上面には、図1及び図2に示したように、手指を掛けるためのつかみ部26が一体的に形成してあり、これらのつかみ部26を利用することによって、スライスをする際に当該押さえ具20を手で持ったときの安定性と、押圧板22下に被スライス材Wを収納する際に押圧板22を持ち上げるときの利便性とが確保できるのである。
【0057】
また、この押圧板22の裏面には、図2、図3及び図5に示したように、多数の滑り止め27が形成してあるが、これらの滑り止め27は、当該押圧板22によって被スライス材Wを押さえたときにこの被スライス材Wに突き刺さるか係合することになるものである。これによって、スライス時の被スライス材Wの保持を確実にすることができるのである。
【0058】
そして、本発明に係る押さえ具20では、図3にて示したように、その各上方レール23の裏面にスライド方向の突条25が形成してある。この突条25は、当該押さえ具20が手動スライサー10側の支持枠11上面に少ない面積で当接させるようにするものであり、スライス作業時に、摩擦抵抗を少なくしながら大きな異音が発生しないようにするものである。
【0059】
本最良形態における手動スライサー10については、その支持枠11の一側面に、図10に示したように、係止部16が形成してある。この係止部16は、本発明に係る押さえ具20を当該支持枠11に対する所定位置での固定を行うための後述するストッパ部材30側の係止突起36が係合されることになるものである。特に、この係止部16については、図10の(a)に示したように、支持枠11の上下幅の半分程度の高さのものとしてあり、ストッパ部材30側の係止突起36の係合と、この係合押さえ具20の解除が簡単に行えるようにしてある。
【0060】
さて、本最良形態に係る押さえ具20は、図1、図5及び図8に示したように、ストッパ部材30を備えているものであり、このストッパ部材30によって当該押さえ具20の手動スライサー10に対する固定が行えるものとしてある。このストッパ部材30は、例えば合成樹脂を材料として、押さえ具20の移動台21とは別体に形成したものであり、移動台21に対する組み付けを任意に行えるものとしてある。つまり、このストッパ部材30は、本発明に係る押さえ具20に取り付けてもよいし、また取り付けなくてもよいものとしたものである。
【0061】
このストッパ部材30は、図9に示すように、まず、押さえ具20の移動台21に取り付けたとき、最下端に位置することになる基部31と、この基部31から立ち上がって押さえ具20の外面側に位置する表面部32と、この表面部32の内側であって、嵌合溝34を隔てて基部31から立ち上がる挟持板33とを備えている。
【0062】
表面部32の上端には、図1及び図9の(c)に示したように、押さえ具20の外方向に突出することになる操作部32aが一体化してあり、この操作部32aを指で押圧するか引き上げることにより、当該ストッパ部材30の、手動スライサー10側の支持枠11に対する「固定状態」あるいは「解除状態」を形成することになる。なお、本最良形態のストッパ部材30では、この基部31の表面に、図9の(a)に示すような操作方向を示す印が付けてある。
【0063】
以上の表面部32の内側に立ち上げた挟持板33は、上記した表面部32との間に嵌合溝34を形成するものであり、この嵌合溝34内には、押さえ具20を構成している移動台21の側面に一体的に垂下させた被挟持部29が嵌め込まれることになる。つまり、当該ストッパ部材30を押さえ具20側に取り付けるために、基部31と挟持板33との間に形成した嵌合溝34を、押さえ具20側の被挟持部29の下端から嵌合させるのである。なお、本最良形態では、各被挟持部29には突起29aが形成してあり、図8の(b)に示したように、この突起29aが挟持板33側の穴内に係合することにより、当該ストッパ部材30の移動台21に対する取付が確実になるようにしてある。
【0064】
そして、このストッパ部材30は、図9に示したように、基部31上の繋ぎ部によって挟持板33の背面側に一体化された弾性板35を有しており、この弾性板35の表面部32とは反対側の面に係止突起36が突出形成してある。弾性板35は、図9の(b)に示したように、繋ぎ部によって基部31側と一体化されたものであるが、他の部分が基部31等から分離していることによって、文字通り弾力性を有したものとなっている。また、係止突起36は、上述した手動スライサー10の支持枠11に、図10に示すように形成した係止部16内に係合することになるものであり、その上下方向の高さを、係止部16の半分程度のものとしてある。このようにすることにより、当該ストッパ部材30を上端まで移動させたときこの係止突起36と支持枠11側の係止部16との係合が確実となり、当該ストッパ部材30を下端まで移動させたときこの係止突起36と支持枠11側の係止部16との係合が確実に解かれる。
【0065】
さらに、このストッパ部材30の背面側には、図9の(b)に示したように、基部31と一体的なスプリング部37が左右に形成してある。これら各スプリング部37は、当該ストッパ部材30を押さえ具20の移動台21に組み付けたとき、図8の(b)に示したように、押さえ具20側の被挟持部29の両側部に形成した各スプリング収納部28内に係合されることになり、その先端は、スプリング収納部28に形成したスプリング止め28aに係合し得る状態に拡開するものである。
【産業上の利用可能性】
【0066】
以上のように構成した押さえ具20は、手動スライサー10によるスライス作業を容易にするとともに、小さくなった被スライス材Wについても、そのスライスを最後まで行えるようにすることができることは当然として、例えば外食産業におけるコスト低減にも役立つものである。この押さえ具20は、被スライス材Wを無駄なく使用することができるからである。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明に係る押さえ具を搭載した手動スライサーの平面図である。
【図2】同押さえ具を搭載した手動スライサーの縦断側面図である。
【図3】同押さえ具を搭載した手動スライサーの縦断正面図である。
【図4】本発明に係る押さえ具の平面図である。
【図5】同押さえ具の底面図である。
【図6】各第1板及び第2板を開いた状態を示す同押さえ具の縦断側面図である。
【図7】各第1板及び第2板を折曲した状態を示す同押さえ具の縦断側面図である。
【図8】本発明に係る押さえ具の移動台にストッパ部材を組み付けた状態を示すもので、(a)はその平面図、(b)は(a)中の1−1線に沿ってみた縦断面図である。
【図9】動押さえ具に組み付けられるストッパ部材を示すもので、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は側面図、(d)は平面図、(e)は係止突起の中心にして見た横断平面図、(f)は(b)中の2−2線に沿ってみた断面図である。
【図10】図9に示したストッパ部材の係止突起が係合されることになる係止部を示すもので、(a)は係止部が存在する支持枠の側面図、(b)は支持枠の底面図である。
【図11】図9に示したストッパ部材によって押さえ具の移動台を手動スライサーの支持枠側に固定したときの状態を示す手動スライサーの右半分正面図である。
【図12】同ストッパ部材を中心にしてみた部分縦断面図である。
【図13】ストッパ部材を組み付けた押さえ具の側面図である。
【図14】従来の技術を示す分解斜視図である。
【図15】従来の他の技術を示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図16】従来のさらに他の技術を示す側面図である。
【図17】図16に示したものの一使用態様を示す縦断正面図である。
【図18】図16に示したものの他の使用態様を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
【0068】
10 手動スライサー
11 支持枠
12 スライス刃
13 滑り板
14 案内レール
16 係止部
20 押さえ具
21 移動台
21a 開口
21b 段部
21c 抜き穴
22 押圧板
22a 第1板
22b 第2板
22c 連結部
22d 枢着ピン
23 上方レール
24 下方レール
25 突条
26 つかみ部
27 滑り止め
28 スプリング収納部
28a スプリング止め
29 被挟持部
29a 突起
30 ストッパ部材
31 基部
32 表面部
32a 操作部
33 挟持板
34 嵌合溝
35 弾性板
36 係止突起
37 スプリング部
W 被スライス材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持枠と、この支持枠に対して固定したスライス刃と、このスライス刃に向けて手の力で被スライス材を案内する滑り板とを備えた手動スライサーにおいて使用するための、前記被スライス材のための押さえ具であって、
この押さえ具を、前記手動スライサー側の支持枠上にスライド自在に組み付けられて中央に開口を有する平板状の移動台と、この移動台に開閉自在に連結されて前記被スライス材の上面を押圧する押圧板とを備えたものとするとともに、
前記移動台の支持枠に対するスライド自在な組み付けを、前記支持枠の上部側面に側方へ突出形成した左右の側方レールのそれぞれの上下に位置することになる上方レール及び下方レールにより行うようにし、
さらに、前記移動台の支持枠に対する上下方向の当接を、前記上方レールの下面、またはその下側になる前記支持枠の上面の、いずれか少なくとも一方に設けられて、当該押さえ具のスライド方向と平行な突条またはによって行うようにしたことを特徴とする手動スライサー用の押さえ具。
【請求項2】
前記押圧板の周縁部を、前記移動台の開口の周囲に形成した段部に支持させ得るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の手動スライサー用の押さえ具。
【請求項3】
前記支持枠の側面に形成した係止部に向けて突出する係止突起を有するストッパ部材を、前記移動台の側面に取り付けることによって、前記係止突起が前記係止部に係合したとき、前記支持枠に対する移動が規制されるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の手動スライサー用の押さえ具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2008−131988(P2008−131988A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−318432(P2006−318432)
【出願日】平成18年11月27日(2006.11.27)
【出願人】(000200426)川嶋工業株式会社 (9)
【Fターム(参考)】