説明

手荷物管理システム

【課題】手荷物の返却場所とタイミングを早く容易に視認し得る手荷物管理システムを提供する。
【解決手段】出発空港Pdに、座席番号および手荷物番号が記憶される出発地側サーバ11と、複数の航空手荷物Lが積載されるコンテナCのコンテナ番号をこれら各航空手荷物Lに付された手荷物番号とともに取得するためのSTUBマニフェスト12と、が設けられている。到着空港Paに、手荷物管理情報を生成する到着地側サーバ21と、コンテナCに積載された各航空手荷物Lを搬送台24に載せる前に当該コンテナCに付されたコンテナ番号を取得するための情報端末23と、手荷物管理情報と情報端末23により取得されたコンテナ番号とに基づいてコンテナCに積載された各航空手荷物Lに対応する座席番号が抽出されるとこのように抽出された座席番号を対応する座席に関連させて表示するディスプレイ25と、が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出発地にて預けられた乗客の手荷物をコンテナに積載して輸送し到着地にて当該乗客に返却する手荷物管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、出発地にて預けられた乗客の手荷物をコンテナに積載して輸送し到着地にて当該乗客に返却する手荷物管理システムに関する技術として、下記特許文献1に示す空港用手荷物管理システムが知られている。この管理システムでは、出発地空港において、航空会社係員が識別データ入力装置を操作して識別データを入力することにより、トランスポンダタグとICカードに識別データが記録され、ICカードは搭乗者により所持され、トランスポンダタグは手荷物に取り付けられる。
【0003】
また、到着地空港では、手荷物ターンテーブルの受け取り領域を複数の領域に区割りするために、区割りゲートが所定間隔をおいて配置され、タグデータリード装置により、区割りゲートの近くを手荷物が通過する時にこの手荷物に取り付けられたトランスポンダタグの識別データがリードされる。そして、第2のコンピュータにより、チップデータリード装置からの識別データとタグデータリード装置からの識別データとに基いて、手荷物がどの区割りゲートの間に位置するかが判断されてこの判断結果である位置データが生成される。この位置データをICカードの位置データ表示部に表示させることにより、搭乗者は、自分の手荷物の手荷物ターンテーブル上における現在位置を、手荷物を目視せずにICカードの位置データ表示部を見ることにより認識することが可能となる。
【0004】
また、下記特許文献2に示す空港手荷物処理システムでは、航空機から降ろされた手荷物受け取りのためのターンテーブル(受入台)が複数存在する。そして、出発国では手荷物を航空機搭載までに上記複数のターンテーブルのうちのいずれを使用するかの特定がなされる。そして、特定したターンテーブルを出国時に旅客に報知するとともに、その特定情報はコンピュータネットワークを介して到着国へ報知され、到着国では航空機から降ろした手荷物が特定したターンテーブルへとそれぞれ仕分けされる。これにより、超大型航空機に対応した大量の手荷物を迅速に処理することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平07−228336号公報
【特許文献2】特開2002−302259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記特許文献1にて開示される空港用手荷物管理システムでは、手荷物の位置が分かるのは返却台に乗ってからであり、返却台を流れる手荷物を目視する場合と比較してほとんど変わらず、手荷物が返却台に乗るまでの時間がかかった場合、乗客は手荷物がどの返却台から出てくるのか把握できないという問題がある。また、上記特許文献2にて開示される空港手荷物処理システムでは、出国空港にて到着空港における複数の返却台が指定される方式であるが、到着時刻が遅れたり他の便の影響を受けたりする場合には、必ず指定の返却台に手荷物を流せるとは限らないという問題がある。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、手荷物の返却場所とタイミングを早く容易に視認し得る手荷物管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の手荷物管理システムでは、出発地にて預けられた乗客の手荷物を複数のコンテナのいずれかに積載して輸送し到着地にて当該乗客に返却する手荷物管理システムであって、前記複数のコンテナには、他のコンテナと識別するためのコンテナ番号情報がそれぞれ付されており、前記出発地では、前記乗客の搭乗手続に関する情報に基づいて当該乗客の座席を特定する座席番号情報とこの乗客の手荷物を特定する手荷物番号情報とが記憶される記憶手段と、複数の前記手荷物が積載される前記コンテナの前記コンテナ番号情報をこれら各手荷物に付された前記手荷物番号情報とともに取得するための第1取得手段と、前記記憶手段にて記憶された前記座席番号情報と前記第1取得手段にて取得した前記コンテナ番号情報とを前記手荷物番号情報に基づき関連付けて手荷物管理情報を生成する生成手段と、が設けられ、前記到着地では、前記コンテナに積載された前記各手荷物を搬送して前記乗客に返却するために搬送台に載せる前に、当該コンテナに付された前記コンテナ番号情報を取得するための第2取得手段と、前記生成手段により生成された前記手荷物管理情報と前記第2取得手段により取得された前記コンテナ番号情報とに基づいて前記コンテナに積載された前記各手荷物に対応する前記座席番号情報をそれぞれ抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記座席番号情報を、対応する前記座席に関連させて表示する表示手段と、が設けられることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の手荷物管理システムにおいて、前記生成手段は、前記到着地に設けられることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の手荷物管理システムにおいて、前記乗客に配布するための情報端末であって他の情報端末と識別するための端末番号情報が付された情報端末と、前記情報端末が配布された前記乗客に対応する前記手荷物管理情報と当該情報端末に付された前記端末番号情報とを関連付けて取得するための第3取得手段と、前記抽出手段により前記座席番号情報が抽出されるとき、この抽出された座席番号情報に対し前記第3取得手段にて関連付けられた前記端末番号情報の前記情報端末に対して、手荷物の返却に関する情報を送信する送信手段と、を備え、前記情報端末は、前記送信手段から送信される情報に応じて前記手荷物の返却に関する情報を報知することを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項3に記載の手荷物管理システムにおいて、前記情報端末に付された前記端末番号情報は、光学的情報で表されてなり、前記第3取得手段は、光学的情報を光学的に読み取り可能な光学的情報読取機能を有することを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の手荷物管理システムにおいて、前記搬送台は複数設けられて、それぞれに他の搬送台と識別するための搬送台番号情報が付されており、前記第2取得手段は、前記コンテナに付された前記コンテナ番号情報を取得するとともに、当該コンテナに積載された前記各手荷物を搬送する予定の前記搬送台の前記搬送台番号情報を取得し、前記表示手段は、前記抽出手段により抽出された前記座席番号情報を、対応する前記座席に関連させて表示するとともに、前記第2取得手段にて取得された前記コンテナ番号情報および前記搬送台番号情報に基づいて、前記手荷物が搬送される前記搬送台を示す情報を表示することを特徴とする。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の手荷物管理システムにおいて、前記手荷物には、前記手荷物番号情報が記憶されるRFIDタグが付され、前記搬送台は複数設けられて、各搬送経路の上流側近傍に前記RFIDタグの前記手荷物番号情報を読み取り可能なRFIDタグリーダがそれぞれ配置され、前記表示手段は、前記抽出手段により抽出された前記座席番号情報を、対応する前記座席に関連させて表示するとともに、前記手荷物番号情報を読み取った前記RFIDタグリーダが配置された前記搬送台と当該手荷物番号情報とに基づいて、前記手荷物が搬送される前記搬送台を示す情報を表示することを特徴とする。
【0014】
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の手荷物管理システムにおいて、前記表示手段は、前記抽出手段により抽出された前記座席番号情報を、各座席の配置が反映された座席マップを用いることで対応する前記座席に関連させて表示することを特徴とする。
【0015】
請求項8の発明は、請求項7に記載の手荷物管理システムにおいて、前記表示手段は、前記座席マップにおいて、前記抽出手段により抽出された前記座席番号情報を、抽出されていない前記座席番号情報に対して表示状態を変えて表示することを特徴とする。
【0016】
請求項9の発明は、請求項1〜5、7,8のいずれか一項に記載の手荷物管理システムにおいて、前記手荷物に付された前記手荷物番号情報は、光学的情報で表されてなり、前記第1取得手段は、光学的情報を光学的に読み取り可能な光学的情報読取機能を有することを特徴とする。
【0017】
請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の手荷物管理システムにおいて、前記コンテナに付された前記コンテナ番号情報は、光学的情報で表されてなり、前記第2取得手段は、光学的情報を光学的に読み取り可能な光学的情報読取機能を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
請求項1の発明では、出発地に、座席番号情報および手荷物番号情報が記憶される記憶手段と、複数の手荷物が積載されるコンテナのコンテナ番号情報をこれら各手荷物に付された手荷物番号情報とともに取得するための第1取得手段と、記憶手段にて記憶された座席番号情報と第1取得手段にて取得したコンテナ番号情報とを手荷物番号情報に基づき関連付けて手荷物管理情報を生成する生成手段と、が設けられている。そして、到着地に、コンテナに積載された各手荷物を搬送台に載せる前に、当該コンテナに付されたコンテナ番号情報を取得するための第2取得手段と、生成手段により生成された手荷物管理情報と第2取得手段により取得されたコンテナ番号情報とに基づいてコンテナに積載された各手荷物に対応する座席番号情報をそれぞれ抽出する抽出手段と、抽出手段により抽出された座席番号情報を、対応する座席に関連させて表示する表示手段と、が設けられている。
【0019】
このように、到着地にて、コンテナに積載された各手荷物を返却のために搬送台に載せる場合には、このコンテナのコンテナ番号情報が第2取得手段により取得され、このコンテナ番号情報と生成手段により生成された手荷物管理情報とに基づいて、これから搬送台にて搬送される各手荷物の手荷物番号情報に対応する座席番号情報が、表示手段により対応する座席に関連させて表示されることとなる。これにより、手荷物の所有者である乗客は、座席番号情報を、自分が先ほどまで座っていた座席に関連付けられた表示手段による表示状態で探すこととなるので、単に座席番号情報を表示する場合と比較して、視覚的に容易に座席番号情報を見つけることができる。
したがって、乗客は、手荷物の返却タイミングを早くかつ容易に視認することができる。
【0020】
請求項2の発明のように、生成手段は、出発地ではなく到着地に設けられてもよい。すなわち、出発地において、第1取得手段にてコンテナ番号情報と各手荷物番号情報とを取得し、到着地において、生成手段により、記憶手段にて記憶された座席番号情報と第1取得手段にて取得したコンテナ番号情報とを手荷物番号情報に基づき関連付けて、手荷物管理情報を生成することができる。
【0021】
請求項3の発明では、端末番号情報を付した情報端末が乗客に配布され、当該乗客に対応する手荷物管理情報と当該情報端末の端末番号情報とが第3取得手段により関連付けて取得される。そして、抽出手段により座席番号情報が抽出されて、この抽出された座席番号情報に対し第3取得手段にて関連付けられた端末番号情報の情報端末に対して、手荷物の返却に関する情報が送信手段により送信されると、情報端末により、送信手段から送信される情報に応じて手荷物の返却に関する情報が報知される。これにより、手荷物の返却に関する情報が、表示手段による座席に関連付けられた表示に加えて情報端末により報知されるので、乗客は、手荷物の返却タイミングを確実かつ容易に視認することができる。
【0022】
請求項4の発明では、情報端末に付された端末番号情報は、光学的情報で表されてなり、第3取得手段は、光学的情報を光学的に読み取り可能な光学的情報読取機能を有している。このため、第3取得手段により、情報端末に付された端末番号情報を光学的に容易に取得することができる。
【0023】
請求項5の発明では、複数設けられる搬送台にそれぞれ搬送台番号情報が付されている。そして、第2取得手段により、コンテナに付されたコンテナ番号情報と、当該コンテナに積載された各手荷物を搬送する予定の搬送台の搬送台番号情報とが取得されると、表示手段により、抽出手段により抽出された座席番号情報が、対応する座席に関連させて表示されるとともに、手荷物が搬送される搬送台を示す情報が表示される。これにより、乗客は、どの搬送台にて自分の手荷物が返却されるか把握できるため、複数の搬送台を用いて手荷物を返却することができ、手荷物の返却を迅速に実施することができる。
【0024】
請求項6の発明では、手荷物には、手荷物番号情報が記憶されるRFIDタグが付されており、各搬送経路の上流側近傍にRFIDタグの手荷物番号情報を読み取り可能なRFIDタグリーダがそれぞれ配置されている。そして、表示手段により、抽出手段により抽出された座席番号情報が、対応する座席に関連させて表示されるとともに、手荷物が搬送される搬送台を示す情報が、手荷物番号情報を読み取ったRFIDタグリーダが配置された搬送台と当該手荷物番号情報とに基づいて、表示される。これにより、乗客は、どの搬送台にて自分の手荷物が返却されるか把握できるため、複数の搬送台を用いて手荷物を返却することができ、手荷物の返却を迅速に実施することができる。
【0025】
請求項7の発明では、表示手段により、抽出手段により抽出された座席番号情報が、各座席の配置が反映された座席マップを用いることで対応する座席に関連させて表示される。このような座席マップを用いて対応する座席に関連させて表示することで、乗客は、より容易に座席番号情報を見つけることができる。
【0026】
請求項8の発明では、表示手段により、座席マップにおいて、抽出手段により抽出された座席番号情報が、抽出されていない座席番号情報に対して表示状態を変えて表示される。これにより、乗客は、抽出された座席番号情報と抽出されていない座席番号情報とを容易に区別できるので、確実かつ容易に座席番号情報を見つけることができる。
【0027】
請求項9の発明では、手荷物に付された手荷物番号情報は、光学的情報で表されてなり、第1取得手段は、光学的情報を光学的に読み取り可能な光学的情報読取機能を有している。このため、第1取得手段により、手荷物に付された手荷物番号情報を光学的に容易に取得することができる。
【0028】
請求項10の発明では、コンテナに付されたコンテナ番号情報は、光学的情報で表されてなり、第2取得手段は、光学的情報を光学的に読み取り可能な光学的情報読取機能を有している。このため、第2取得手段により、コンテナに付されたコンテナ番号情報を光学的に容易に取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本第1実施形態に係る手荷物管理システムの構成概要を示すブロック図である。
【図2】図1のコンテナに航空手荷物を積載する状態を示す説明図である。
【図3】STUBマニフェストに複数の手荷物用バーコードが貼り付けされた状態を示す説明図である。
【図4】第1実施形態における手荷物管理情報の一例を示す図表である。
【図5】返却対象の座席番号が座席に関連させて表示されたディスプレイの表示状態の一例を示す説明図である。
【図6】本第2実施形態に係る手荷物管理システムの構成概要を示すブロック図である。
【図7】図6のコンテナに航空手荷物を積載する状態を示す説明図である。
【図8】本第3実施形態に係る手荷物管理システムの構成概要を示すブロック図である。
【図9】図8の情報端末の正面図である。
【図10】第3実施形態における手荷物管理情報の一例を示す図表である。
【図11】本第4実施形態に係る手荷物管理システムの構成概要を示すブロック図である。
【図12】図11のコンテナに航空手荷物を積載する状態を示す説明図である。
【図13】第4実施形態における手荷物管理情報の一例を示す図表である。
【図14】返却対象の座席番号が座席に関連させて表示されたディスプレイの表示状態の一例を示す説明図である。
【図15】返却対象の座席番号が座席に関連させて表示されたディスプレイの表示状態の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
[第1実施形態]
以下、本発明の手荷物管理システムを具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本第1実施形態に係る手荷物管理システム10の構成概要を示すブロック図である。図2は、図1のコンテナCに航空手荷物Lを積載する状態を示す説明図である。図3は、STUBマニフェスト12に複数の手荷物用バーコードB1が貼り付けられた状態を示す説明図である。図4は、第1実施形態における手荷物管理情報の一例を示す図表である。図5は、返却対象の座席番号情報が座席に関連させて表示されたディスプレイ25の表示状態の一例を示す説明図である。
【0031】
図1に示す手荷物管理システム10は、出発地にて預けられた乗客の手荷物を複数のコンテナのいずれかに積載して輸送し到着地にて当該乗客に返却するシステムである。本第1実施形態では、手荷物管理システム10は、航空手荷物Lを管理対象としており、出発空港Pdにて預けられた航空手荷物Lを各コンテナCに積載して輸送し到着空港Paにて当該乗客に返却する管理システムとして採用されている。
【0032】
まず、本第1実施形態における出発空港Pdでの手荷物管理工程について説明する。
図2に示すように、出発空港Pdでは、所定の航空機に対する搭乗手続き時に乗客から預かった航空手荷物Lに対して、航空手荷物タグT1がそれぞれ取り付けられる。この航空手荷物タグT1には、シール式の手荷物用バーコードB1が貼り付けされている。この手荷物用バーコードB1には、他の航空手荷物と識別するための手荷物番号を示す情報(以下、手荷物番号Nlともいう)が光学的に読取可能に記録されている。
【0033】
また、各乗客がそれぞれ行う搭乗手続き時には、乗客情報として、当該乗客の座席番号を示す情報(以下、座席番号Nsともいう)と手荷物番号Nlとが関連付けられて出発地側サーバ11に記憶される。そして、このように関連付けられた座席番号Nsおよび手荷物番号Nlは、出発地側サーバ11により、到着空港Paに設けられる到着地側サーバ21に対して専用回線またはインターネットを介して送信される。なお、出発地側サーバ11は、特許請求の範囲に記載の「記憶手段」の一例に相当し得る。
【0034】
図2に示すように、各コンテナCには、他のコンテナと識別するためのコンテナ番号を示す情報(以下、コンテナ番号Ncともいう)がそれぞれ付されており、上述のように航空手荷物タグT1が取り付けられた各航空手荷物Lは、所定のコンテナCにそれぞれ積載される。このとき、当該コンテナCのコンテナ番号Ncやフライト番号等が記載された手荷物台帳として、STUBマニフェスト12が用意され、このSTUBマニフェスト12に対して、当該コンテナCに積載する各航空手荷物Lの航空手荷物タグT1から剥がした手荷物用バーコードB1が貼り付けられる。このSTUBマニフェスト12により、複数の航空手荷物Lが積載されるコンテナCのコンテナ番号Ncとこれら各航空手荷物Lに付された手荷物用バーコードB1とがともに取得されることとなる。なお、STUBマニフェスト12は、特許請求の範囲に記載の「第1取得手段」の一例に相当し得る。
【0035】
図3のSTUBマニフェスト12では、記載されたコンテナ番号NcのコンテナCに積載された各航空手荷物Lの手荷物用バーコードB1が全て貼り付けられた状態が例示されている。このように作成されたSTUBマニフェスト12は、到着空港Paの到着地側サーバ21を管理する管理者に対してFAXまたは電子メール等にて送付される。
【0036】
次に、本第1実施形態における到着空港Paでの手荷物管理工程について説明する。
図1に示すように、到着空港Paには、各航空手荷物Lの返却に関する処理を実施するための到着地側サーバ21と、STUBマニフェスト12の情報を取得するためのコードリーダ22と、コンテナ番号Ncを取得するための情報端末23と、コンテナCに積載された各航空手荷物Lを搬送して乗客に返却するための搬送台24と、所定の情報が表示されるディスプレイ25とが設けられている。コードリーダ22および情報端末23は、後述するように取得した所定の情報を到着地側サーバ21に対して送信可能に構成されている。また、ディスプレイ25は、到着地側サーバ21により制御されて、航空手荷物Lの返却に関する情報を乗客に対して表示するために、搬送台24の付近に配置されている。
【0037】
到着空港Paでは、STUBマニフェスト12を受け取った管理者は、このSTUBマニフェスト12に付された各手荷物用バーコードB1を、コードリーダ22を用いてそれぞれ光学的に読み取るとともに、当該STUBマニフェスト12に記載されたコンテナ番号Ncをコードリーダ22に手入力等する。これにより、各手荷物用バーコードB1に記録された手荷物番号Nlとコンテナ番号Ncとが関連付けられて取得される。このようにSTUBマニフェスト12から取得された情報は、コードリーダ22を介して到着地側サーバ21に送信される。
【0038】
そして、到着地側サーバ21では、出発地側サーバ11にて関連付けられて記憶された座席番号Nsおよび手荷物番号Nlが受信されると、このように受信した座席番号NsとSTUBマニフェスト12を読み取ることで取得したコンテナ番号Ncとが、それぞれの手荷物番号Nlに基づき関連付けられて、図4に例示する手荷物管理情報が生成される。
【0039】
出発空港Pdを出発した航空機が到着空港Paに到着すると、この航空機から各航空手荷物Lを積載した複数のコンテナCがそれぞれ運び出されて所定の搬送台24近傍に配置される。このように各コンテナCが配置されると、作業者は、コンテナCに積載された各航空手荷物Lが搬送台24に載せられる前に、情報端末23を操作して当該コンテナCに付されたコンテナ番号Ncを手入力にて取得する。このように情報端末23にて取得された情報は、到着地側サーバ21に送信される。なお、情報端末23は、特許請求の範囲に記載の「第2取得手段」の一例に相当し得る。
【0040】
そして、到着地側サーバ21では、情報端末23を介してコンテナ番号Ncが受信されると、このように受信したコンテナ番号Ncと上述のように生成された手荷物管理情報とに基づいて当該コンテナCに積載された各航空手荷物Lに対応する座席番号Nsがそれぞれ抽出される。このように抽出された座席番号Nsは、これから搬送台24にて搬送される各航空手荷物Lを所有する乗客が先ほどまで座っていた座席を示す番号に相当する。なお、到着地側サーバ21は、特許請求の範囲に記載の「生成手段」および「抽出手段」の一例に相当し得る。
【0041】
そして、上述のように抽出された座席番号Nsは、返却対象の航空手荷物Lを所有する乗客の座席を示す返却関連情報として、対応する座席に関連させてディスプレイ25に表示される。具体的には、図5に例示するように、各座席の配置を反映した座席マップがディスプレイ25に表示され、この座席マップに対して、返却対象の航空手荷物Lを所有する乗客の座席番号Nsが対応する座席の位置に表示される。このように表示される各座席番号Nsは、全て同じコンテナ番号NcのコンテナCに積載されている各航空手荷物Lの手荷物番号Nlに関連する。このとき、座席マップにおいて、座席番号Nsが表示される座席は、その表示色が他の座席(抽出されていない座席番号の座席)と異なるように表示されている。なお、ディスプレイ25は、特許請求の範囲に記載の「表示手段」の一例に相当し得る。
【0042】
このようにディスプレイ25に返却対象の航空手荷物Lに対応する座席番号Nsが表示された後に、コンテナ番号Ncが取得されたコンテナCに積載されている各航空手荷物Lが、搬送台24に順次置かれて搬送される。乗客は、ディスプレイ25の座席マップに自分の座席の座席番号Nsが表示されることで自分の航空手荷物Lがこれから返却されることを認識して、搬送台24上を搬送される自分の航空手荷物Lを受け取ることとなる。これにより、手荷物管理システム10による航空手荷物Lの返却が完了する。
【0043】
以上説明したように、本第1実施形態に係る手荷物管理システム10では、出発空港Pdに、座席番号Nsおよび手荷物番号Nlが記憶される出発地側サーバ11と、複数の航空手荷物Lが積載されるコンテナCのコンテナ番号Ncをこれら各航空手荷物Lに付された手荷物番号Nlとともに取得するためのSTUBマニフェスト12と、が用意されている。そして、到着空港Paに、出発地側サーバ11にて記憶された座席番号NsとSTUBマニフェスト12により取得したコンテナ番号Ncとを手荷物番号Nlに基づき関連付けて手荷物管理情報を生成する到着地側サーバ21と、コンテナCに積載された各航空手荷物Lを搬送台24に載せる前に当該コンテナCに付されたコンテナ番号Ncを取得するための情報端末23と、上述のように生成された手荷物管理情報と情報端末23により取得されたコンテナ番号Ncとに基づいてコンテナCに積載された各航空手荷物Lに対応する座席番号Nsが抽出されるとこのように抽出された座席番号Nsを対応する座席に関連させて表示するディスプレイ25と、が設けられている。
【0044】
このように、到着空港Paにて、コンテナCに積載された各航空手荷物Lを返却のために搬送台24に載せる場合には、このコンテナCのコンテナ番号Ncが情報端末23により取得され、このコンテナ番号Ncと手荷物管理情報とに基づいて、これから搬送台24にて搬送される各航空手荷物Lの手荷物番号Nlに対応する座席番号Nsが、ディスプレイ25により対応する座席に関連させて表示されることとなる。これにより、乗客は、返却タイミングのキーとなる座席番号Nsの表示を、自分が先ほどまで座っていた座席に関連付けられたディスプレイ25による表示状態で探すこととなるので、単に座席番号Nsを表示する場合と比較して、視覚的に容易に座席番号Nsを見つけることができる。
したがって、乗客は、航空手荷物Lの返却タイミングを早くかつ容易に視認することができる。
【0045】
また、本第1実施形態に係る手荷物管理システム10では、ディスプレイ25により、返却対象として抽出された座席番号Nsが、各座席の配置が反映された座席マップを用いることで対応する座席に関連させて表示される。このような座席マップを用いて対応する座席に関連させて表示することで、乗客は、より容易に座席番号Nsを見つけることができる。
【0046】
さらに、本第1実施形態に係る手荷物管理システム10では、ディスプレイ25により、座席マップにおいて、返却対象として抽出された座席番号Nsが、抽出されていない座席番号Nsに対して表示状態を変えて表示される。これにより、乗客は、抽出された座席番号Nsと抽出されていない座席番号Nsとを容易に区別できるので、確実かつ容易に座席番号Nsを見つけることができる。
【0047】
さらにまた、本第1実施形態に係る手荷物管理システム10では、航空手荷物Lの航空手荷物タグT1に付された手荷物番号Nlは、手荷物用バーコードB1で表されてなり、コードリーダ22は、手荷物用バーコードB1を光学的に読み取り可能な光学的情報読取機能を有している。このため、コードリーダ22により、航空手荷物Lの航空手荷物タグT1に付された手荷物番号Nlを光学的に容易に取得することができる。なお、手荷物用バーコードB1に代えて、二次元コード等の光学的に読み取り可能な光学的情報を採用してもよい。
【0048】
[第2実施形態]
次に、本発明の手荷物管理システムを具現化した第2実施形態について図6および図7を用いて説明する。図6は、本第2実施形態に係る手荷物管理システム10aの構成概要を示すブロック図である。図7は、図6のコンテナCに航空手荷物Lを積載する状態を示す説明図である。
【0049】
本第2実施形態に係る手荷物管理システム10aでは、図6に示すように、STUBマニフェスト12およびコードリーダ22に代えてコードリーダ13を新たに採用し、手荷物管理情報を出発地側サーバ11にて生成する点が、上記第1実施形態に係る手荷物管理システムと異なる。したがって、第1実施形態の手荷物管理システムと実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0050】
まず、本第2実施形態における出発空港Pdでの手荷物管理工程について説明する。
出発空港Pdにて航空手荷物Lに取り付けられる航空手荷物タグT2には、図7に示すように、上述した手荷物用バーコードB1が印刷されて表示されている。また、各コンテナCには、コンテナ番号Ncが光学的に読取可能に記録されたコンテナ用バーコードB2がそれぞれ貼り付けされている。そして、コードリーダ13は、コンテナ用バーコードB2および手荷物用バーコードB1を光学的に読み取り、読み取ったコンテナ番号Ncおよび各手荷物番号Nlを関連付けて出発地側サーバ11に対して送信可能に構成されている。なお、コードリーダ13は、特許請求の範囲に記載の「第1取得手段」の一例に相当し得る。
【0051】
出発地側サーバ11では、コードリーダ13にて関連付けられたコンテナ番号Ncおよび各手荷物番号Nlが受信されると、上述のように記憶された座席番号Nsとコードリーダ13を介して取得したコンテナ番号Ncとが、それぞれの手荷物番号Nlに基づき関連付けられて、手荷物管理情報が生成される(図4参照)。そして、このように生成された手荷物管理情報は、出発地側サーバ11により、到着空港Paの到着地側サーバ21に対して専用回線またはインターネットを介して送信される。なお、本第2実施形態では、出発地側サーバ11は、特許請求の範囲に記載の「生成手段」の一例に相当し得る。
【0052】
次に、本第2実施形態における到着空港Paでの手荷物管理工程について説明する。
到着空港Paでは、上述のように生成された手荷物管理情報が出発地側サーバ11により到着地側サーバ21にて受信される。そして、出発空港Pdを出発した航空機が到着空港Paに到着すると、この航空機から各航空手荷物Lを積載した複数のコンテナCがそれぞれ運び出されて所定の搬送台24近傍に配置される。
【0053】
本第2実施形態では、情報端末23に、バーコード等の光学的情報を光学的に読み取る光学的読取機能が備えられている。作業者は、コンテナCに積載された各航空手荷物Lが搬送台24に載せられる前に、情報端末23により当該コンテナCに付されたコンテナ用バーコードB2を光学的に読み取ってコンテナ番号Ncを取得する。このように情報端末23にて取得されたコンテナ番号Ncは、到着地側サーバ21に送信される。
【0054】
そして、到着地側サーバ21では、情報端末23を介してコンテナ番号Ncが受信されると、このように受信したコンテナ番号Ncと上述のように生成された手荷物管理情報とに基づいて、当該コンテナCに積載された各航空手荷物Lに対応する座席番号Nsがそれぞれ抽出される。
【0055】
そして、上述のように抽出された座席番号Nsは、返却対象の航空手荷物Lを所有する乗客の座席を示す返却関連情報として、対応する座席に関連させてディスプレイ25に表示される。このようにディスプレイ25に返却対象の航空手荷物Lに対応する座席番号Nsが表示された後に、コンテナ番号Ncが取得されたコンテナCに積載されている各航空手荷物Lが、搬送台24に順次置かれて搬送される。乗客は、ディスプレイ25の座席マップに自分の座席の座席番号Nsが表示されることで自分の航空手荷物Lがこれから返却されることを認識して、搬送台24上を搬送される自分の航空手荷物Lを受け取ることとなる。これにより、手荷物管理システム10aによる航空手荷物Lの返却が完了する。
【0056】
以上説明したように、本第2実施形態に係る手荷物管理システム10aでは、出発空港Pdに、座席番号Nsおよび手荷物番号Nlが記憶される出発地側サーバ11と、複数の航空手荷物Lが積載されるコンテナCのコンテナ番号Ncをこれら各航空手荷物Lに付された手荷物番号Nlとともに取得するためのコードリーダ13と、が設けられている。また、出発地側サーバ11により、座席番号Nsとコードリーダ13にて取得したコンテナ番号Ncとを手荷物番号Nlに基づき関連付けて手荷物管理情報が生成される。そして、到着空港Paに、コンテナCに積載された各航空手荷物Lを搬送台24に載せる前に、当該コンテナCに付されたコンテナ番号Ncを取得するための情報端末23と、上述のように生成された手荷物管理情報と情報端末23により取得されたコンテナ番号Ncとに基づいてコンテナCに積載された各航空手荷物Lに対応する座席番号Nsが抽出されるとこのように抽出された座席番号Nsを対応する座席に関連させて表示するディスプレイ25と、が設けられている。
【0057】
このように、到着空港Paにて、コンテナCに積載された各航空手荷物Lを返却のために搬送台24に載せる場合には、このコンテナCのコンテナ番号Ncが情報端末23により取得され、このコンテナ番号Ncと手荷物管理情報とに基づいて、これから搬送台24にて搬送される各航空手荷物Lの手荷物番号Nlに対応する座席番号Nsが、ディスプレイ25により対応する座席に関連させて表示されることとなる。これにより、乗客は、座席番号Nsを、自分が先ほどまで座っていた座席に関連付けられたディスプレイ25による表示状態で探すこととなるので、単に座席番号Nsを表示する場合と比較して、視覚的に容易に座席番号Nsを見つけることができる。
したがって、乗客は、航空手荷物Lの返却タイミングを早くかつ容易に視認することができる。
【0058】
また、本第2実施形態に係る手荷物管理システム10aでは、コンテナ番号Ncを読み取るための情報は、当該コンテナCに付されたコンテナ用バーコードB2で表されてなり、コードリーダ13および情報端末23は、コンテナ用バーコードB2を光学的に読み取り可能な光学的情報読取機能を有している。このため、コードリーダ13および情報端末23により、コンテナ番号Ncを光学的に容易に取得することができる。なお、コンテナ用バーコードB2に代えて、二次元コード等の光学的に読み取り可能な光学的情報を採用してもよい。
【0059】
特に、本第2実施形態では、手荷物管理情報が、上記第1実施形態のようにSTUBマニフェスト12を作成することなく生成されるので、作業工程を簡略化することができる。
【0060】
[第3実施形態]
次に、本発明の手荷物管理システムを具現化した第3実施形態について図8〜図10を用いて説明する。図8は、本第3実施形態に係る手荷物管理システム10bの構成概要を示すブロック図である。図9は、図8の情報端末26の正面図である。図10は、第3実施形態における手荷物管理情報の一例を示す図表である。
【0061】
本第3実施形態に係る手荷物管理システム10bでは、図8に示すように、乗客に配布するための情報端末26とこの情報端末26に表示される情報コード等を読み取り可能なコードリーダ27と情報端末26と通信するための無線基地局28とを新たに採用する点が、上記第1実施形態に係る手荷物管理システムと異なる。したがって、第1実施形態の手荷物管理システムと実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0062】
情報端末26は、無線基地局28からの信号を受信することで、この受信信号に応じた情報がそのモニタ26aに表示されるように構成されている。この情報端末26には、図9に示すように、モニタ26aの近傍に、他の情報端末と識別するための情報コードとしてQRコードQ(登録商標)が表示されている。このQRコードQには、他の情報端末と識別するための端末番号を示す情報(以下、端末番号Ntともいう)が光学的に読み取り可能に記憶されている。なお、QRコードQは、特許請求の範囲に記載の「端末番号情報」の一例に相当し得る。
【0063】
コードリーダ27は、乗客が所持する搭乗券Fに表示されたバーコードB3とQRコードQとを光学的に読み取り可能な光学的情報読取機能を有しており、この読み取りにより取得した情報を到着地側サーバ21に対して送信可能に構成されている。ここで、バーコードB3には、他の乗客と識別するためのシーケンス番号Neが光学的に読み取り可能に記憶されている。なお、コードリーダ27は、特許請求の範囲に記載の「第3取得手段」の一例に相当し得る。
【0064】
無線基地局28は、到着地側サーバ21により制御されて、航空手荷物Lの返却に関する情報を各情報端末26に対して送信可能に構成されている。この無線基地局28は、各情報端末26に対して上記情報を送信するために、搬送台24の付近に配置されている。なお、無線基地局28は、特許請求の範囲に記載の「送信手段」の一例に相当し得る。
【0065】
次に、本第3実施形態における手荷物管理工程について説明する。本第3実施形態における出発空港Pdでの手荷物管理工程は、上記第1実施形態における出発空港Pdでの手荷物管理工程と同じであるため、到着空港Paでの手荷物管理工程についてのみ説明する。
【0066】
到着空港Paでは、STUBマニフェスト12を受け取った管理者は、このSTUBマニフェスト12に付された各手荷物用バーコードB1を、コードリーダ22を用いてそれぞれ光学的に読み取るとともに、当該STUBマニフェスト12に記載されたコンテナ番号Ncをコードリーダ22に手入力等する。これにより、各手荷物用バーコードB1に記録された手荷物番号Nlとコンテナ番号Ncとが関連付けられて取得される。このようにSTUBマニフェスト12から取得された情報は、コードリーダ22を介して到着地側サーバ21に送信される。
【0067】
出発空港Pdを出発した航空機が到着空港Paに到着すると、この航空機を降りる乗客に対して情報端末26が配布される。この配布の際、作業者が操作するコードリーダ27により、乗客が所有する搭乗券Fに表示されたバーコードB3と、当該乗客に配布された情報端末26に表示されたQRコードQとが読み取られることで、端末番号Ntおよびシーケンス番号Neが関連付けられて取得される。このようにコードリーダ27にて取得された端末番号Ntおよびシーケンス番号Neは、到着地側サーバ21に送信される。
【0068】
また、到着地側サーバ21では、出発地側サーバ11を介して座席番号Nsおよび手荷物番号Nlとともにシーケンス番号Neが受信される。そして、到着地側サーバ21にて、コードリーダ27を介して端末番号Ntおよびシーケンス番号Neが受信されると、受信した端末番号Ntおよび座席番号NsとSTUBマニフェスト12を読み取ることで取得したコンテナ番号Ncとが、それぞれの手荷物番号Nlまたはシーケンス番号Neに基づき関連付けられて、図10に示す手荷物管理情報が生成される。
【0069】
また、到着空港Paに到着した航空機から各航空手荷物Lを積載した複数のコンテナCがそれぞれ運び出されて所定の搬送台24近傍に配置される。このように各コンテナCが配置されると、作業者は、コンテナCに積載された各航空手荷物Lが搬送台24に載せられる前に、情報端末23を操作して当該コンテナCに付されたコンテナ番号Ncを手入力にて取得する。このように情報端末23にて取得された情報は、到着地側サーバ21に送信される。
【0070】
そして、到着地側サーバ21では、情報端末23を介してコンテナ番号Ncが受信されると、このように受信したコンテナ番号Ncと上述のように生成された手荷物管理情報とに基づいて、当該コンテナCに積載された各航空手荷物Lに対応する座席番号Nsがそれぞれ抽出される。このように抽出された座席番号Nsは、返却対象の航空手荷物Lを所有する乗客の座席を示す返却関連情報として、上記第1実施形態と同様に、対応する座席に関連させてディスプレイ25に表示される。
【0071】
また、到着地側サーバ21では、受信したコンテナ番号Ncと上述のように生成された手荷物管理情報とに基づいて、当該コンテナCに積載された各航空手荷物Lを所有する乗客に配布された情報端末26の端末番号Ntがそれぞれ抽出される。そして、到着地側サーバ21により、抽出された端末番号Ntの情報端末26のそれぞれに対して、返却に関する情報が無線基地局28を介して送信される。この情報を受信した情報端末26には、そのモニタ26aに所定の返却情報が表示される。ここで、所定の返却情報としては、例えば、「搬送台5番に出ます」等の表示が挙げられる。なお、各情報端末26では、乗客に返却情報を知らせるために、受信した返却に関する情報に基づいて、ブザー等により所定の報知音を報知してもよいし、バイブレータ等で振動してもよい。
【0072】
このように、ディスプレイ25に返却対象の航空手荷物Lに対応する座席番号Nsが表示されるとともに情報端末26のモニタ26aに返却情報が表示された後に、コンテナ番号Ncが取得されたコンテナCに積載されている各航空手荷物Lが、搬送台24に順次置かれて搬送される。乗客は、自分の情報端末26のモニタ26aに返却情報が表示されるとともにディスプレイ25の座席マップに自分の座席の座席番号Nsが表示されることで、自分の航空手荷物Lがこれから返却されることを認識して、搬送台24上を搬送される自分の航空手荷物Lを受け取ることとなる。これにより、手荷物管理システム10bによる航空手荷物Lの返却が完了する。
【0073】
以上説明したように、本第3実施形態に係る手荷物管理システム10bでは、QRコードQを付した情報端末26が乗客に配布され、当該乗客に対応するシーケンス番号Neと当該情報端末26の端末番号Ntとがコードリーダ27により関連付けて取得される。そして、コンテナCに積載された各航空手荷物Lを搬送台24に載せる前に、上述のように抽出された座席番号Nsに対しコードリーダ27にて関連付けられた端末番号Ntの情報端末26に対して、返却情報が無線基地局28により送信されると、情報端末26により、無線基地局28から送信される返却情報に応じて航空手荷物Lの返却に関する情報が報知される。これにより、航空手荷物Lの返却に関する情報が、ディスプレイ25による座席に関連付けられた表示に加えて情報端末26により報知されるので、乗客は、航空手荷物Lの返却タイミングを確実かつ容易に視認することができる。
【0074】
また、本第3実施形態に係る手荷物管理システム10bでは、端末番号Ntを読み取るための情報は、モニタ26aの近傍に表示されたQRコードQで表されてなり、コードリーダ27は、QRコードQを光学的に読み取り可能な光学的情報読取機能を有している。このため、コードリーダ27により、情報端末26の端末番号Ntを光学的に容易に取得することができる。なお、QRコードQに代えて、バーコード等の光学的に読み取り可能な光学的情報を採用してもよい。
【0075】
[第4実施形態]
次に、本発明の手荷物管理システムを具現化した第4実施形態について図11〜図14を用いて説明する。図11は、本第4実施形態に係る手荷物管理システム10cの構成概要を示すブロック図である。図12は、図11のコンテナCに航空手荷物Lを積載する状態を示す説明図である。図13は、第4実施形態における手荷物管理情報の一例を示す図表である。図14は、返却対象の座席番号Nsが座席に関連させて表示されたディスプレイ25の表示状態の一例を示す説明図である。
【0076】
本第4実施形態に係る手荷物管理システム10cでは、航空手荷物Lが搬送される搬送台を示す情報が返却対象を示す座席番号Nsとともにディスプレイ25に表示される点が、上記第2実施形態に係る手荷物管理システムと異なる。したがって、第2実施形態の手荷物管理システムと実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0077】
具体的には、手荷物管理システム10cでは、出発空港Pdにて航空手荷物Lに取り付けられる航空手荷物タグT3には、図12に示すように、手荷物番号Nlが記憶されたRFIDタグT4がそれぞれ取り付けられている。そして、手荷物管理システム10cでは、複数の搬送台の利用を前提としており、各搬送台における搬送経路の上流側近傍には、RFIDタグT4に記憶された手荷物番号Nlを無線通信により読み取るRFIDタグリーダがそれぞれ配置されている。なお、図11では、便宜上、2つの搬送台24a,24bと2つのRFIDタグリーダ29a,29bを図示している。
【0078】
各RFIDタグリーダ29a,29bは、RFIDタグT4に対する読み取りにより取得した手荷物番号Nlを到着地側サーバ21に対して送信可能に構成されている。また、上述したコードリーダ13は、本第4実施形態では、コンテナ用バーコードB2等の情報コードを光学的に読み取る機能とRFIDタグT4に記録された手荷物番号Nl等の情報を無線通信により読み取る機能とを備え、読み取ったコンテナ番号Ncおよび各手荷物番号Nlを関連付けて出発地側サーバ11に対して送信可能に構成されている。
【0079】
次に、本第4実施形態における出発空港Pdでの手荷物管理工程について説明する。
出発空港Pdでは、コードリーダ13によるコンテナ用バーコードB2および各RFIDタグT4の読み取りに応じて、コンテナ番号Ncおよび各手荷物番号Nlが出発地側サーバ11にて受信されると、上述のように記憶された座席番号Nsとコードリーダ13を介して取得したコンテナ番号Ncとが、それぞれの手荷物番号Nlに基づき関連付けられて、手荷物管理情報が生成される。そして、このように生成された手荷物管理情報は、出発地側サーバ11により、到着空港Paの到着地側サーバ21に対して専用回線またはインターネットを介して送信される。
【0080】
次に、本第4実施形態における到着空港Paでの手荷物管理工程について説明する。なお、搬送台24a,24bの2つを用いて各航空手荷物Lを搬送する場合について説明する。
到着空港Paでは、上述のように生成された手荷物管理情報が出発地側サーバ11により到着地側サーバ21にて受信される。そして、出発空港Pdを出発した航空機が到着空港Paに到着すると、この航空機から各航空手荷物Lを積載した複数のコンテナCがそれぞれ運び出されて搬送予定の搬送台24a,24bのいずれか一方の近傍に配置される。
【0081】
作業者は、最初に搬送する予定の2つのコンテナCに積載された各航空手荷物Lが搬送台24a,24bに載せられる前に、情報端末23により両コンテナCに付されたコンテナ用バーコードB2をそれぞれ光学的に読み取ってコンテナ番号Ncを取得する。このように情報端末23にて取得された両コンテナ番号Ncは、到着地側サーバ21に送信される。到着地側サーバ21では、情報端末23を介してコンテナ番号Ncが受信されると、このように受信したコンテナ番号Ncと上述のように生成された手荷物管理情報とに基づいて、当該両コンテナCに積載された各航空手荷物Lに対応する座席番号Nsがそれぞれ抽出される。
【0082】
そして、コンテナ番号Ncが取得されたコンテナCに積載されている各航空手荷物Lが、搬送のために搬送台24a,24bの搬送経路の上流側に順次置かれる。なお、搬送台24aでは、各コンテナCのうちの1つに積載された各航空手荷物Lが搬送され、搬送台24bでは、各コンテナCのうちの他の1つに積載された各航空手荷物Lが搬送され、1つのコンテナCに積載された各航空手荷物Lが搬送台24aおよび搬送台24bの双方にて搬送されることはない。
【0083】
このとき、搬送台24aに置かれた航空手荷物Lが搬送経路上を搬送されてRFIDタグリーダ29aの近傍を通過することで、この航空手荷物LのRFIDタグT4に記憶された手荷物番号NlがRFIDタグリーダ29aにより読み取られると、この手荷物番号Nlが搬送台24aを示す搬送台番号Nd=1とともに到着地側サーバ21に送信される。また、搬送台24bでも同様に、この搬送台24bに置かれた航空手荷物Lが搬送経路上を搬送されてRFIDタグリーダ29bの近傍を通過することで、この航空手荷物LのRFIDタグT4に記憶された手荷物番号NlがRFIDタグリーダ29bにより読み取られると、この手荷物番号Nlが搬送台24bを示す搬送台番号Nd=2とともに到着地側サーバ21に送信される。これにより、到着地側サーバ21では、図13にて例示するように、手荷物管理情報に対して、搬送台番号Ndが追加される。
【0084】
そして、上述のように抽出された座席番号Nsは、返却対象の航空手荷物Lを所有する乗客の座席を示す返却関連情報として、対応する座席に関連させてディスプレイ25に表示される。このとき、抽出された複数の座席番号Nsのうち、搬送台番号がNd=1であるものは搬送台24aにて搬送されるものとして表示され、搬送台番号がNd=2であるものは、搬送台24bにて搬送されるものとして表示される。具体的には、図14に例示するように、座席マップにおいて、搬送台番号がNd=1である座席番号Nsの座席と、搬送台番号がNd=2である座席番号Nsの座席とで、表示色を変えて表示される。
【0085】
このように、ディスプレイ25に返却対象の航空手荷物Lに対応する座席番号Nsが搬送台毎に区別されて表示された後に、コンテナ番号Ncが取得されたコンテナCに積載されている各航空手荷物Lが、搬送台24a,24bに順次搬送されることとなる。乗客は、ディスプレイ25の座席マップに自分の座席の座席番号Nsが搬送台毎に区別されて表示されることで、自分の航空手荷物Lがこれからどの搬送台にて返却されるかを認識して、搬送台上を搬送される自分の航空手荷物Lを受け取ることとなる。これにより、手荷物管理システム10aによる航空手荷物Lの返却が完了する。
【0086】
なお、各RFIDタグリーダ29a,29bにて読み取られた手荷物番号Nlに対応する座席番号Nsからディスプレイ25に表示してもよい。これにより、搬送順に座席番号Nsが表示されることとなり、乗客は、自分の航空手荷物Lがいつどの搬送台にて返却されるかを容易に認識することができる。また、コンテナCへの積載状況等により、1人の乗客が預けた複数の航空手荷物Lが別々の搬送台にて搬送される場合には、この乗客に対応する座席番号Nsの座席を、さらに別の表示色にて表示してもよい。また、輸送中の衝撃等によりRFIDタグT4が破損してRFIDタグリーダ29a,29bにて読み取りができない場合には座席番号Nsをディスプレイ25に表示することができないため、この場合にはコンテナCで運ばれた航空手荷物Lが搬送台24a,24bに降ろされて最初に各RFIDタグリーダ29a,29bにて読み取られてから規定の時間がたった時点で、まだ表示されずに残された手荷物番号N1に相当する座席番号Nsをディスプレイ25に表示してもよい。
【0087】
以上説明したように、本第4実施形態に係る手荷物管理システム10cでは、航空手荷物Lの航空手荷物タグT3には、手荷物番号Nlが記憶されるRFIDタグT4が付されており、各搬送台24a,24bにおける搬送経路の上流側近傍にRFIDタグT4の手荷物番号Nlを読み取り可能なRFIDタグリーダ29a,29bがそれぞれ配置されている。そして、ディスプレイ25により、返却対象として抽出された座席番号Nsが、対応する座席に関連させて表示されるとともに、航空手荷物Lが搬送される搬送台を示す情報が、手荷物番号Nlを読み取ったRFIDタグリーダ(29a,29b)が配置された搬送台(24a,24b)と当該手荷物番号Nlとに基づいて、表示される。これにより、乗客は、どの搬送台(24a,24b)にて自分の航空手荷物Lが返却されるか把握できるため、複数の搬送台を用いて航空手荷物Lを返却することができ、手荷物の返却を迅速に実施することができる。
【0088】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよい。
(1)上記第1〜3実施形態において、手荷物の返却を迅速に実施することを主な目的として、上記第4実施形態と同様に、複数の搬送台を用いて航空手荷物Lを返却してもよい。この場合、各搬送台毎に、他の搬送台と識別するための搬送台番号を示す情報を表示する。そして、情報端末23により、コンテナCのコンテナ番号Ncを取得するとともに、当該コンテナCに積載された各航空手荷物Lを搬送する予定の搬送台の搬送台番号を手入力等により取得し、コンテナ番号Ncと搬送台番号とを関連付けて到着地側サーバ21に送信する。
【0089】
このようにしても、上記第4実施形態と同様に、搬送台番号Ndが追加された手荷物管理情報を生成することができるので、返却対象の航空手荷物Lに対応する座席番号Nsを搬送台毎に区別してディスプレイ25に表示することができる。これにより、乗客は、どの搬送台にて自分の航空手荷物Lが返却されるか把握できるため、複数の搬送台を用いて航空手荷物Lを返却することができ、手荷物の返却を迅速に実施することができる。なお、搬送台番号は、特許請求の範囲に記載の「搬送台番号情報」の一例に相当し得る。
【0090】
(2)図15は、返却対象の座席番号Nsが座席に関連させて表示されたディスプレイ25の表示状態の一例を示す説明図である。
上記各実施形態において、返却対象の航空手荷物Lを所有する乗客の座席を示す返却関連情報として、上述した座席マップを用いて座席番号Nsをディスプレイ25に表示することに限らず、例えば、図15に示すように座席番号Nsを昇順に並べてディスプレイ25に表示してもよい。
【0091】
(3)上記第2実施形態において、上記第3実施形態の特徴的構成要素である情報端末26等を採用してもよい。また、上記第1,3実施形態において、上記第4実施形態の特徴的構成要素であるRFIDタグリーダ等を採用してもよい。
【0092】
(4)本発明に係る手荷物管理システム10,10a,10b,10cは、航空機における航空手荷物Lの管理システムに採用されることに限らず、例えば船舶などの輸送機において、出発地にて預けられた乗客の手荷物を複数のコンテナのいずれかに積載して輸送し到着地にて当該乗客に返却する管理システムとして採用されてもよい。
【符号の説明】
【0093】
10,10a,10b,10c…手荷物管理システム
11…出発地側サーバ(記憶手段)
12…STUBマニフェスト(第1取得手段)
13…コードリーダ(第1取得手段)
21…到着地側サーバ(生成手段,抽出手段)
22…コードリーダ
23…情報端末(第2取得手段)
24,24a,24b…搬送台
25…ディスプレイ(表示手段)
26…情報端末
27…コードリーダ(第3取得手段)
28…無線基地局(送信手段)
29a,29b…RFIDタグリーダ
B1…手荷物用バーコード)
C…コンテナ
L…航空手荷物(手荷物)
Nc…コンテナ番号(コンテナ番号情報)
Ne…シーケンス番号
Nl…手荷物番号(手荷物番号情報)
Ns…座席番号(座席番号情報)
Nt…端末番号(端末番号情報)
Pa…到着空港(到着地)
Pd…出発空港(出発地)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発地にて預けられた乗客の手荷物を複数のコンテナのいずれかに積載して輸送し到着地にて当該乗客に返却する手荷物管理システムであって、
前記複数のコンテナには、他のコンテナと識別するためのコンテナ番号情報がそれぞれ付されており、
前記出発地では、
前記乗客の搭乗手続に関する情報に基づいて当該乗客の座席を特定する座席番号情報とこの乗客の手荷物を特定する手荷物番号情報とが記憶される記憶手段と、
複数の前記手荷物が積載される前記コンテナの前記コンテナ番号情報をこれら各手荷物に付された前記手荷物番号情報とともに取得するための第1取得手段と、
前記記憶手段にて記憶された前記座席番号情報と前記第1取得手段にて取得した前記コンテナ番号情報とを前記手荷物番号情報に基づき関連付けて手荷物管理情報を生成する生成手段と、が設けられ、
前記到着地では、
前記コンテナに積載された前記各手荷物を搬送して前記乗客に返却するために搬送台に載せる前に、当該コンテナに付された前記コンテナ番号情報を取得するための第2取得手段と、
前記生成手段により生成された前記手荷物管理情報と前記第2取得手段により取得された前記コンテナ番号情報とに基づいて前記コンテナに積載された前記各手荷物に対応する前記座席番号情報をそれぞれ抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記座席番号情報を、対応する前記座席に関連させて表示する表示手段と、
が設けられることを特徴とする手荷物管理システム。
【請求項2】
前記生成手段は、前記到着地に設けられることを特徴とする請求項1に記載の手荷物管理システム。
【請求項3】
前記乗客に配布するための情報端末であって他の情報端末と識別するための端末番号情報が付された情報端末と、
前記情報端末が配布された前記乗客に対応する前記手荷物管理情報と当該情報端末に付された前記端末番号情報とを関連付けて取得するための第3取得手段と、
前記抽出手段により前記座席番号情報が抽出されるとき、この抽出された座席番号情報に対し前記第3取得手段にて関連付けられた前記端末番号情報の前記情報端末に対して、手荷物の返却に関する情報を送信する送信手段と、を備え、
前記情報端末は、前記送信手段から送信される情報に応じて前記手荷物の返却に関する情報を報知することを特徴とする請求項1または2に記載の手荷物管理システム。
【請求項4】
前記情報端末に付された前記端末番号情報は、光学的情報で表されてなり、
前記第3取得手段は、光学的情報を光学的に読み取り可能な光学的情報読取機能を有することを特徴とする請求項3に記載の手荷物管理システム。
【請求項5】
前記搬送台は複数設けられて、それぞれに他の搬送台と識別するための搬送台番号情報が付されており、
前記第2取得手段は、前記コンテナに付された前記コンテナ番号情報を取得するとともに、当該コンテナに積載された前記各手荷物を搬送する予定の前記搬送台の前記搬送台番号情報を取得し、
前記表示手段は、前記抽出手段により抽出された前記座席番号情報を、対応する前記座席に関連させて表示するとともに、前記第2取得手段にて取得された前記コンテナ番号情報および前記搬送台番号情報に基づいて、前記手荷物が搬送される前記搬送台を示す情報を表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の手荷物管理システム。
【請求項6】
前記手荷物には、前記手荷物番号情報が記憶されるRFIDタグが付され、
前記搬送台は複数設けられて、各搬送経路の上流側近傍に前記RFIDタグの前記手荷物番号情報を読み取り可能なRFIDタグリーダがそれぞれ配置され、
前記表示手段は、前記抽出手段により抽出された前記座席番号情報を、対応する前記座席に関連させて表示するとともに、前記手荷物番号情報を読み取った前記RFIDタグリーダが配置された前記搬送台と当該手荷物番号情報とに基づいて、前記手荷物が搬送される前記搬送台を示す情報を表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の手荷物管理システム。
【請求項7】
前記表示手段は、前記抽出手段により抽出された前記座席番号情報を、各座席の配置が反映された座席マップを用いることで対応する前記座席に関連させて表示することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の手荷物管理システム。
【請求項8】
前記表示手段は、前記座席マップにおいて、前記抽出手段により抽出された前記座席番号情報を、抽出されていない前記座席番号情報に対して表示状態を変えて表示することを特徴とする請求項7に記載の手荷物管理システム。
【請求項9】
前記手荷物に付された前記手荷物番号情報は、光学的情報で表されてなり、
前記第1取得手段は、光学的情報を光学的に読み取り可能な光学的情報読取機能を有することを特徴とする請求項1〜5、7,8のいずれか一項に記載の手荷物管理システム。
【請求項10】
前記コンテナに付された前記コンテナ番号情報は、光学的情報で表されてなり、
前記第2取得手段は、光学的情報を光学的に読み取り可能な光学的情報読取機能を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の手荷物管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−20804(P2012−20804A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−157963(P2010−157963)
【出願日】平成22年7月12日(2010.7.12)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】