説明

投票用紙偽造検知装置、投票用紙読取装置、システム、及び方法

【課題】確実に且つ安価に、投票用紙の偽造防止を行うことが可能な投票用紙偽造検知装置を提供する。
【解決手段】正規の投票用紙は、投票所にて所定マーク(例えば穴Ha,Hc,Hh)が形成されて投票者に渡されたものとする。投票用紙偽造検知装置としては、投票された投票用紙から所定マークを検出する複数のフォトセンサ14a〜14h等でなるマーク検出手段と、マーク検出手段で検出する所定マークを、形成した最新の所定マークに合わせて変更する検出マーク変更手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投票用紙偽造検知装置、投票用紙読取装置、システム、及び方法に関し、より詳細には、投票用紙の偽造を検知する投票用紙偽造検知装置、投票用紙偽造検知システム、及び投票用紙偽造検知方法、並びに投票用紙を偽造検知を行いながら読み取る投票用紙読取装置、投票用紙読取システム、及び投票用紙読取方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から国や地域によっては、選挙時に投票用紙からそこに記載された投票内容を光学的に読み取る投票用紙読取装置が使用されている。この装置では、投票内容をマークシート方式でマークする場合にはそれを読み取り、また投票内容を文字で記載する場合には文字認識技術を併用するなどしてそれを読み取るなどされている。その一方で、投票用紙の偽造も多発しており、偽造防止技術も様々なものが提案されている。
【0003】
図7は、従来技術による偽造対策を施した投票用紙読取装置の構成を示す図である。図7で示す投票用紙読取装置7では、投票者が投票用紙Pを用紙積載台70の上に置き、搬送ローラ72に挿入すると、用紙検知センサ71により用紙が検知されて、モータ(図示しない)が駆動され用紙が搬送される。搬送された用紙に対し、用紙先端検知センサ73が用紙の先端を検知し、赤外線センサ74が特定箇所に印刷された赤外蛍光塗料を検知することで偽造の判定を行っている。そして、投票用紙Pが偽造でない場合、等倍センサ(CIS)75が、その画像情報(投票内容:一般的にはマークシート)が読み取られ、排紙ローラ76により投票用紙回収箱78に送られる。また、用紙後端検知センサ77により、用紙の後端が検知されると、モータの駆動が停止される。
【0004】
ところで、近年、カラー複写機やカラープリンタなどの複写性能が向上し、高画質の複写が安易に可能となり、各種の証券等の偽造を容易にしている。このような偽造を防止するためにも種々の偽造防止技術が提案されている。
【0005】
例えば、図7で説明したように赤外蛍光塗料により特定のパターンを特定原稿に印刷し、複写機側で印刷されたパターンのみを読み取り、登録済みの複写防止画像パターンと比較し、両者が一致した場合は複写防止処理を実施するものが提案されている(例えば、特許文献1,2を参照)。その他、特定原稿中に蛍光剤を印刷し、紫外線を発するブラックライトで照射し、蛍光剤が認識できるか否かで偽造原稿の判別を行う技術も提案されている。
【特許文献1】特開平06−164914号公報
【特許文献2】特開平06−141178号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、投票用紙に従来の偽造防止技術を適用したとしても、例えば有権者が1人でも投票所で投票用紙だけ受け取って投票せずにその投票用紙を持ち帰った場合、或いは印刷会社又は配達業者などからその選挙で使用する投票用紙が漏洩した場合、その投票用紙を分析して投票用紙を偽造することが容易に可能である。当然、上述のごとき記録紙への紫外及び赤外蛍光のパターンの印刷層の形成を投票用紙に適用した場合にも同様で、、投票用紙の偽造を防ぐことは難しい。また、紫外及び赤外蛍光パターンの形成を行った場合、投票用紙の枚数が膨大になることもあり、非常に高価となる。
【0007】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、確実に且つ安価に、投票用紙の偽造防止を行うことが可能な投票用紙偽造検知装置、投票用紙偽造検知システム、及び投票用紙偽造検知方法、並びに投票用紙を偽造検知を行いながら読み取る投票用紙読取装置、投票用紙読取システム、及び投票用紙読取方法、を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、投票された投票用紙の偽造を検知する投票用紙偽造検知装置であって、正規の投票用紙は、投票所にて所定マークが形成されて投票者に渡されたものであり、当該投票用紙偽造検知装置は、前記投票された投票用紙から前記所定マークを検出するマーク検出手段と、該マーク検出手段で検出する所定マークを、前記形成した最新の所定マークに合わせて変更する検出マーク変更手段とを有することを特徴としたものである。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記正規の投票用紙には、前記所定マークが複数、所定配置に配されて形成され、前記マーク検出手段は、前記所定マークを、前記投票された投票用紙上の位置を前記所定配置に特定して検出する手段であり、前記検出マーク変更手段は、前記マーク検出手段で検出する対象の所定マークの配置を、前記形成した最新の所定配置に合わせて変更する手段であることを特徴としたものである。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記マーク検出手段は、複数のフォトセンサでなり、各フォトセンサは、前記正規の投票用紙として所定マークが形成される可能性のある複数の位置に対応した検出位置にそれぞれ配設され、前記マーク検出手段は、前記所定配置の特定をフォトセンサを特定することで行って検出する手段であり、前記検出マーク変更手段は、前記形成した最新の所定配置に合わせてフォトセンサを選択することで前記変更を行うことを特徴としたものである。
【0011】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記所定マークは、前記投票用紙に穿った穴であることを特徴としたものである。
【0012】
請求項5の発明は、請求項3の発明において、前記所定マークは、前記投票用紙に印刷された印字マークであり、前記複数のフォトセンサは、反射型フォトセンサであることを特徴としたものである。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、前記正規の投票用紙には、前記所定マークとして切り取り跡が所定角度で形成され、前記マーク検出手段は、前記所定マークを、前記投票された投票用紙上の位置を前記所定角度に特定して検出する手段であり、前記検出マーク変更手段は、前記マーク検出手段で検出する対象の所定マークの所定角度を、前記形成した最新の所定角度に合わせて変更する手段であることを特徴としたものである。
【0014】
請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項の発明における投票用紙偽造検知装置と、前記投票された投票用紙の画像情報を光学的に読み取る画像読取手段とを備えた投票用紙読取装置であって、前記投票用紙偽造検知装置を前記画像読取手段の上流側に設け、前記投票された投票用紙のうち前記投票用紙偽造検知装置で偽造が検知されなかった投票用紙に対して前記画像読取手段での読み取りを実行することを特徴としたものである。
【0015】
請求項8の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項の発明における投票用紙偽造検知装置を備えた投票用紙偽造検知システムであって、投票所に設置するためのマーク形成装置を備え、該マーク形成装置は、予め用意された投票用紙に対し、前記所定マークを形成して前記正規の投票用紙を完成させるマーク形成手段と、該マーク形成手段で形成する所定マークを変更する形成マーク変更手段を有することを特徴としたものである。
【0016】
請求項9の発明は、請求項8の発明において、前記マーク形成装置は、前記投票用紙偽造検知装置に接続され、前記マーク形成手段で形成した最新の所定マークの情報を前記投票用紙偽造検知装置に送信する送信手段をさらに有し、前記検出マーク変更手段は、前記送信手段で送信された最新の所定マークに合わせて前記変更を実行することを特徴としたものである。
【0017】
請求項10の発明は、請求項8の発明において、前記投票用紙偽造検知装置と前記マーク形成装置との間にそれらと接続されたコンピュータをさらに備え、該コンピュータは、前記マーク形成装置に対し、前記形成マーク変更手段における変更を指示する手段と、前記投票用紙偽造検知装置に対し、前記指示に合わせて前記検出マーク変更手段における変更を指示する手段とを有することを特徴としたものである。
【0018】
請求項11の発明は、請求項8乃至10のいずれか1項の発明における投票用紙偽造検知システムを備え、さらに、前記投票用紙偽造検知装置の後段に、前記投票された投票用紙の画像情報を光学的に読み取る画像読取手段を備えた投票用紙読取システムであって、前記投票された投票用紙のうち前記投票用紙偽造検知装置で偽造が検知されなかった投票用紙に対して前記画像読取手段での読み取りを実行することを特徴としたものである。
【0019】
請求項12の発明は、投票された投票用紙の偽造を検知する投票用紙偽造検知方法であって、予め用意された投票用紙に対し、投票所にて所定マークを形成し、正規の投票用紙を完成させるマーク形成工程と、該投票所にて前記投票された投票用紙から前記所定マークを検出するマーク検出工程とを含むことを特徴としたものである。
【0020】
請求項13の発明は、請求項12の発明において、さらに、前記マーク形成工程で形成する所定マークを変更する形成マーク変更工程と、前記マーク検出工程で検出する所定マークを、前記形成した最新の所定マークに合わせて変更する検出マーク変更工程とを含むことを特徴としたものである。
【0021】
請求項14の発明は、請求項12又は13の発明における投票用紙偽造検知方法を含む投票用紙読取方法であって、前記マーク検出工程の後段に実行される、前記投票された投票用紙の画像情報を光学的に読み取る画像読取工程を含み、該画像読取工程は、前記投票された投票用紙のうち前記マーク検出工程での検出の結果として偽造が検知されなかった投票用紙に対してのみ実行することを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、確実に且つ安価に、投票用紙の偽造防止を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明に係る投票用紙偽造検知装置は、投票された投票用紙の偽造を検知する装置であって、投票された投票用紙の画像情報を光学的に読み取る画像読取手段と併せて具備することで投票用紙読取装置を構成できる。以下、本発明について、このような投票用紙読取装置の説明を行うことで、そこに具備される投票用紙偽造検知装置(以下、偽造検知装置という)の説明も兼ねることとする。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態に係る投票用紙読取装置の一構成例を示す概略断面図、図2は、図1の投票用紙読取装置の概略上面図、図3は、図1及び図2の投票用紙読取装置で使用する正規の投票用紙の例を示す図である。
【0025】
図1及び図2で例示する投票用紙読取装置1は、正規の投票用紙として、投票所にて所定マークが形成されて投票者に渡されたものを使用し、偽造された投票用紙であった場合にはその所定マークが形成されていないことを偽造検知装置で検知することで偽造と判定する。但し、後述するように、この所定マークは選挙管理委員が時間帯に応じて、或いは対象有権者の人数(すなわち対象枚数)を区切って適宜、投票所にて変更できるものであり、従って偽造は不可能に近い。
【0026】
この偽造検知装置は、投票された投票用紙Pから所定マークを検出するマーク検出手段と、そこで検出するマークを適宜変更可能なように検出マーク変更手段とを有する。検出マーク変更手段は、マーク検出手段で検出する所定マークを、形成した最新の所定マークに合わせて変更する手段である。マーク検出手段及び検出マーク変更手段については、例を挙げて後述するが、それに限定されるものではなく、また投票用紙読取装置の構成も図示したものに限定されるものではない。
【0027】
なお、検出マーク変更手段は、時間帯毎に所定マークが変えられるため、選挙毎に所定マークを代えるといったことも当然可能であるがそれを意図したものではなく、あくまで投票所にて所定マークを適宜形成するための手段である。そして、マーク検出手段は、最新の所定マークを正規のものとして検出する。従って、マーク検出手段での検出の結果、変更前の所定マークであった場合にも、その投票用紙は偽造となる。
【0028】
図1で例示する投票用紙読取装置1は、投票用紙Pを載置する用紙積載台(投票用紙投入トレイ)10と、投票用紙Pを検知する用紙検知センサ11と、用紙積載台10に載置された投票用紙Pを後段に搬送する搬送ローラ12と、投票用紙Pの先端を検知する用紙先端検知センサ13と、偽造検知を行うフォトセンサ14a〜14h(以下、しばしばフォトセンサ群14という)と、投票用紙Pの画像情報(投票内容)を光学的に読み取る等倍センサ(CIS)15と、読取後の投票用紙Pを排紙する排紙ローラ16と、排紙先である投票用紙回収箱18とを備える。
【0029】
ここで、搬送ローラ12は、投票用紙Pを読取り位置(偽造検知用の位置及び画像情報読取用の位置)に搬送する搬送手段の一例であり、CIS15は、投票用紙Pの画像情報を光学的に読取る画像読取手段の一例である。また、用紙先端検知センサ13は、搬送される投票用紙Pの読み出し開始位置を検出する手段の一例であり、一般的に画像情報の読み出し開始位置を検出するものであるが、本発明では所定マークの読み出し開始位置の検出も行う。
【0030】
そして、投票用紙読取装置1は、用紙先端検知センサ13の下流側に偽造検知装置を備え、投票された投票用紙Pのうち偽造検知装置で偽造が検知されなかった投票用紙に対してCIS15での読み取りを実行する。フォトセンサ群14は、上述のマーク検出手段の一例として偽造検知装置に搭載されるが、後述するように例示の8個に限ったものではない。また、偽造検知装置はその他に、検出マーク変更手段の一例として、そのフォトセンサ群14中のどのセンサをマーク検出手段での正規投票用紙検出対象として用いるかを選択できる制御手段(図示せず)を有する。
【0031】
ここで、フォトセンサ群14について説明する。図2で例示したフォトセンサ群14を採用するために、正規の投票用紙Pには、所定マークが複数、所定配置に配されて形成されているものとする。本例では、複数の所定マークとして3つの穴Ha,Hc,Hhが正規の投票用紙Pの余白部分Rに穿って形成されている。
【0032】
また、本発明での所定マークは、図2に例示するように、投票内容が記載されている領域以外の余白領域Rに形成されることが好ましいが、それ以外であっても、喩え投票内容の記載領域であっても投票内容と重ならない部分であれば形成可能である。
【0033】
フォトセンサ群14は、所定マーク(本例では穴)を、投票された投票用紙P上の位置を所定配置(本例では3つの穴Ha,Hc,Hh)に特定(指定)して検出する手段の一例である。本例では、3つの穴Ha,Hc,Hhに対応して、3つのフォトセンサ14a,14c,14hに特定して、それらのセンサでそれぞれ穴Ha,Hc,Hhが検出できたという結果が、投票用紙Pが正規のものであることを指す。実際、各フォトセンサ14a〜14hは、正規の投票用紙として所定マークが形成される可能性のある複数の位置に対応した検出位置にそれぞれ配設されたものであり、マーク検出時には、所定配置の特定をフォトセンサを特定(本例ではフォトセンサ14a,14c,14hに特定)することで行って検出を実行する。
【0034】
なお、マーク検出手段として、使用するセンサ(本例ではフォトセンサ14a,14c,14h)を検出マーク変更手段で選択しておくだけで他のセンサを使用しないようにしてもよいが、それら他のセンサで所定マークが検出できなかったという結果も合わせる方が、偽造検知の精度を向上させることができる。また、図2では、偽造防止センサ用の穴として、投票用紙Pに角穴を設けた例を示しているが、センサが検知できれば穴の形状はどのような形状でも問題なく、例えば図3(A)に示すような丸穴Ha,Hg,Hhであってもよい。
【0035】
ここで、穴Ha,Hc,Hh等に対応するためのフォトセンサ14a〜14hのそれぞれとしては、通過する投票用紙Pを挟んで上下に受光素子と発光素子とが設けられた透過型を採用するとよい。また、反射型であっても対応部分の装置1側の色を投票用紙Pの穴の周りの色と異ならせることで適用できる。また、フォトセンサ自体、一般的に電子機器に用いられているセンサであって安価であり、フォトセンサを採用することで偽造防止を安価に実現できる。
【0036】
さらに、所定マークの検出を容易にするため並びに検出機器の設置を鑑みて、複数のフォトセンサ14a〜14hは、図2で示したように読取ラインに沿って直線上に配置されていることが好ましい。直線上にセンサを配置することで、機器の小型化を実現できる。勿論、図示したように読み取りラインに垂直に配置してもよい。若しくは、フォトセンサ群14は読取ラインに直交する直線状に配置してもよいし、さらに小型化及び安価を追求するために1つのフォトセンサのみを使用して、投票用紙Pの図2における上端部又は下端部に複数の所定マークを形成しておき、その1つのフォトセンサの読み取るタイミングを投票用紙Pの搬送タイミングと合わせることで、複数の所定マークの検出を可能としてもよい。
【0037】
そして、このような所定配置に特定して検出するマーク検出手段に対応する検出マーク変更手段としては、マーク検出手段で検出する対象の所定マークの配置を、形成した最新の所定配置に合わせて変更する手段とするとよい。ここでの変更は、形成した最新の所定配置に合わせて、所定マークを検出する必要があるフォトセンサを選択することで行うとよい。例えば、ユーザ(選挙管理者)の操作に基づき実行してもよいし、或いは後述するPCで時間帯毎に変更するようなプログラムを実行可能に内蔵してもよく、設定変更自体は、センサ位置指定メモリの内容を変更するなどで実行すればよい。
【0038】
以上、本例では、投票用紙読取装置に偽造防止用に8個の反射型のフォトセンサ14a〜14hを設けて、投票用紙Pの先端の余白部分Rに、センサと相対する位置に穴を設けるのであるが、8個のフォトセンサ14a〜14hのどれを偽造防止として使用するかは、選択可能である。例えば、3個の反射型フォトセンサ14a,14c,14hを偽造防止として使用する場合は、その3個の反射型フォトセンサ14a,14c,14hに相対する投票用紙Pの余白位置Rに穴Ha,Hc,Hhを設けた投票用紙Pを投票所にて用意する。投票日当日(より細やかには投票時間帯)にどのセンサを使用し偽造防止するかを決定することができ、偽造を実行しようとする者はその時間帯にはどの穴を開けてよいのかが正規の投票用紙を受け取らないと判断できないため、確実な偽造防止が図れる。
【0039】
このように、本例では、赤外線センサなどを使用せず、読取りラインに沿ってフォトセンサを複数個配置して、そのフォトセンサと相対する位置に、投票用紙Pの先端の余白部分Rに穴を設けて、その穴を検知することで偽造を防止する。
【0040】
上述のごとき構成により、投票用紙読取装置1では、まず、投票者が投票用紙Pを用紙積載台10の上に置き、事前に若しくはこのときにサイドガイド10aを投票用紙Pに合わせて位置決めを行って、搬送ローラ12に挿入する。すると、用紙検知センサ11により用紙が検知されて、モータ(図示しない)が駆動され用紙が搬送される。次に、搬送された用紙に対し、用紙先端検知センサ13が用紙の先端を検知し、フォトセンサ群14が最新の所定マークを検知することで偽造の判定を行っている。そして、投票用紙Pが偽造でない場合、CIS15がその画像情報を読み取り、排紙ローラ16がその投票用紙Pを投票用紙回収箱18に送る。ここで、用紙後端検知センサ17により用紙の後端が検知されると、モータの駆動が停止される。
【0041】
また、偽造検知装置には、投票された投票用紙が偽造であるものと検知されたときに、搬送ローラ12を反転させるなどして投票用紙を戻す手段、警告音を発する手段、警告ランプを点灯又は点滅させる手段、警告を付属の表示装置に表示させる手段、並びにこれらを組み合わせた手段といった報知手段を備えることが好ましい。また、排紙ローラ16と投票用紙回収箱18との間などCISより後段に、投票内容が読み取られたことを示すスタンプを押印するスタンプ押印手段を設けておいてもよい。なお、スタンプ押印手段でのスタンプの代りに、穴を開けるなどの処理を実行してもよい。
【0042】
以上、本発明によれば、時間ごとに使用する偽造防止に使用するセンサを変更するなど、選挙管理者が投票所にて形成した所定マークに対応して検出を実行することができるので、より効果的な偽造防止が図れる。また、投票用紙に特殊な印刷を行うことなく偽造防止が容易に行えるので、安価な印刷の投票用紙にて偽造防止が可能となる。
【0043】
また、所定マークは、例えば図3(B)に示すような丸マークBa,Bc,Bgといった、投票用紙P(の余白部分R)に印刷された印字マークであってもよい。この印字マークは、勿論紫外蛍光や赤外蛍光等の特殊な印刷により形成してもよいが、通常の印刷で十分である。そして、印字マークを検出するために、複数のフォトセンサとして発光素子及び受光素子とからなる反射型フォトセンサを採用すればよい。また、所定マークの形成をバーコードや他の画像の印字で行う場合には、マーク検出手段としてバーコードリーダや画像認識手段を用いればよい。
【0044】
また、所定マークの他の例として、正規の投票用紙に切り取り跡が所定角度で形成されるようにしてもよい。切り取り跡を形成する方が、穴や印字に比べて装置コストが安価に且つ小型に構成することができる。ここで、切り取り跡とは、例えば図3(C)のカット面Tを指し、所定角度とは例えば同じく角度αを指す。ここでは1つの直線の切り取り跡を例示しているが、複数の切り取り跡であっても、また直線でなくても、マーク検出手段を適宜それに合わせることで実現可能である。
【0045】
カット面Tを検出するためのマーク検出手段は、所定マークを、投票された投票用紙上の位置を所定角度(本例では角度α)に特定(指定)して検出する手段とすればよい。より具体的には、透過型及び/又は反射型のフォトセンサを複数、上記所定角度のバリエーションに対応可能なように、すなわち正規の投票用紙として所定マークが形成される可能性のある複数の角度に対応した検出位置に配置しておくことで、カット面Tの検出が可能となる。また、切り取り跡の形状を読み取ってパターン認識などで認識する画像読取手段及びマーク認識手段を設けてもよい。そして、検出マーク変更手段は、マーク検出手段で検出する対象の所定マークの所定角度を、形成した最新の所定角度に合わせて変更する手段とすればよい。
【0046】
なお、上述の各例ではマーク検出手段としてフォトセンサを例示したが、光学的な検出手段でなくても所定マークが穴や切り取りであった場合には機械的に所定マークを検知する手段を採用することもできる。また、マーク検出手段として光学的な検出を行う他例としては、切り取り跡の説明で触れたように、投票用紙における投票内容以外の所定領域の画像を光学的に読み取る画像読取手段と、読み取った画像から所定マークをパターン認識などで認識するマーク認識手段とを設けてもよく、この画像読取手段及びマーク認識手段は、CIS15等の投票内容を読み取る画像読取手段及びその投票内容を認識する手段と兼用にしてもよい。ここでは、検出マーク変更手段を、マーク認識手段の認識マークを変更する手段として構成すればよい。
【0047】
また、本発明は、上述のごとき偽造検知装置を備えた投票用紙偽造検知システム(以下、偽造検知システムという)としての形態も採用できる。この偽造検知システムは、上述のごとき様々な偽造検知装置と、投票所に設置するためのマーク形成装置とを備えるシステムである。さらに、本発明は、この偽造検知システムの紙偽造検知装置の後段に、投票された投票用紙の画像情報を光学的に読み取る画像読取手段を備えた投票用紙読取システムとしての形態も採用できる。この投票用紙読取システム(以下、本システムという)は、上述した様々な原稿用紙読取装置とマーク形成装置とを備えたシステムであるとも言える。以下、本システムの説明を行うことで、そこに具備される偽造検知システムの説明も兼ねることとする。
【0048】
本システムにおけるマーク形成装置は、マーク形成手段及び形成マーク変更手段を有するものとする。マーク形成手段は、予め用意された投票用紙に対し、所定マークを形成して正規の投票用紙を完成させる手段であり、その具体例は後述する。また、形成マーク変更手段は、マーク形成手段で形成する所定マークを変更する手段であり、その具体例は後述する。
【0049】
また、マーク形成装置は、偽造検知装置に接続され、マーク形成手段で形成した最新の所定マークの情報を偽造検知装置に送信する送信手段を有することが好ましい。そして、検出マーク変更手段は、送信手段で送信された最新の所定マークに合わせて変更を実行することで、最新の所定マークに常に更新することができる。マーク形成装置と偽造検知装置との接続形態は、有線/無線を問わず直接接続されていてもよいし、次に例示するように他の機器(以下ではより好ましいPCで例示)を介して有線又は無線で接続されていてもよい。
【0050】
図4は、本発明の一実施形態に係る投票用紙読取システムの一構成例を示す概略図で、図5は、図4のシステムに適用できるマーク形成装置の一例を示す概略断面図で、図6は、図4のシステムに適用できるマーク形成装置の他の例を示す概略断面図である。
【0051】
図4で例示する本システムは、PC3を介することで、パンチユニット5との連動にてシステムを構築されたものである。すなわち、このシステムは、上述のごとき所定マークとして穴を採用した投票用紙読取装置1に、通信ケーブル2を介してPC3が接続され、さらにPC3には通信ケーブル4を介してパンチユニット5が接続されている。また、パンチユニット5にも、投票用紙読取装置1側と同様に位置決めのためのサイドガイド50aが具備された投票用紙P用の用紙積載台(投票用紙投入トレイ)50を備えておくことで、正確な位置に穴を開けることができる。
【0052】
マーク形成装置としては、このように、所定マークを図2や図3(A)のごとく穴とする場合には図5に例示すようなパンチユニット5を採用するとよい。図5では、パンチユニット5として一度に全ての穴を穿つことが可能なような構成を例示しているが、これに限ったものではなく、穴あけ部自体は1つで投票用紙Pをスライドさせていき所定箇所に穴を穿つような構成でも採用できる。また、パンチユニット5は、PC3からの制御により穿つ穴を選択できるようになっていることが好ましいが、PC3を繋がない形態にあっては選挙管理委員が手動で穿つ穴に対応したボタンを押す構成や、同じく対応する設定を行って穴を開けさせるような構成であってもよい。
【0053】
パンチユニット5には、投票用紙読取装置1の偽造防止に設けられた複数のフォトセンサに対応する位置にパンチ歯55a〜55hが設置される。パンチ歯55a〜55hは、図5で示したように、モータ58と、モータ58で駆動される駆動ギヤ56と、それにシャフトを介して接続されたギヤ51と、ギヤ51と噛み合うカム駆動ギヤ52とを介して、カム54により上下動させ、投票用紙Pをそれぞれパンチ歯受け部59a〜59hとで挟み込んで、投票用紙Pに穴をあける構造である。ここで、カム駆動ギヤ52には、電磁クラッチ53が接続されており、選択されるセンサに対応して電磁クラッチ53がONされ、投票用紙Pの所定の配置で穴をあける。このようなパンチユニット5を採用することで、一度に多数枚の投票用紙Pに穴をあけられるメリットもある。
【0054】
そして、PC3は、パンチユニット5に対し、形成マーク変更手段における変更を指示する手段(例えば電磁クラッチ53へ最終的にこの指示が伝わる)と、投票用紙読取装置1における偽造検知装置に対し、その指示に合わせて検出マーク変更手段における変更を指示する手段とを有するものとする。これらの指示手段は、PC3に実行可能に組み込まれたプログラムによって実現できる。また、本システムでは、PC3を備えたことにより、所定マークを切り替える時間帯を設定して指示を出すといったことも可能である。切り替え時には投票者を会場から出した後にこのような切り替えを行うようにしてもよい。また、時間帯をある程度オーバーラップさせる形で設定しておいてもよい。
【0055】
このように、本システムは、投票用紙読取装置1の偽造防止手段として用いられる複数のフォトセンサのうち、どのセンサを用いるかをPC3にて選択し、投票用紙Pをパンチユニット5にセットすると、選択されたセンサに対応する位置に穴が開けられるといった仕組みになっている。その際、システムとして連動しているので、投票用紙読取装置1においてはここで選択されたセンサが検出対象となるよう検出マーク変更手段で変更でき、その変更に基づき偽造防止を判断することができる。
【0056】
また、複数のフォトセンサの内どのフォトセンサを使用するかといったこと(すなわち所定マークの形成方法)を決定する場合、その情報が事前に漏れることを避けるために、システム自体がランダムに選択する制御を採用することが好ましい。システム自体がランダムに選択する制御を実施すれば、実際に投票用紙Pに穴を開ける作業を行うまで、複数あるフォトセンサの内どのフォトセンサが選択されるかは事前には知ることができない。それにより、投票用紙Pが製造過程で横流しされ、さらにどの位置に穴があけられる又は印字されるかの情報が流失することをより確実に防止でき、より防止効果の高いシステムとなる。
【0057】
上述したパンチユニット5の代わりとして、所定マークを図3(B)のごとく印刷により形成する場合には、図6で例示したような印字ユニット6を採用するとよい。図6では印字ユニット6として一般的なインクジェットプリンタを例示しているが、これに限ったものではない。印字ユニット6は、印字する可能性のある位置の印字マーク全てに対応する位置に印字可能としておく。そして、そのうち指定した位置に印字マークが印字されることとなる。言い換えると、結果的に投票用紙読取装置1の偽造防止に設けられた複数のフォトセンサの選択された位置に対応して印字が行われることとなる。印字ヘッドは、モータ63によって駆動プーリ62を駆動して従動プーリ61と共に駆動ベルトを駆動させて移動され、選択されたセンサに対応するセンサ対応位置66a〜66hで、印字台65上の投票用紙Pに印字を行う。但し、印字であるため、投票用紙Pの1枚毎に実行する必要がある。
【0058】
また、本発明は、投票された投票用紙の偽造を検知する投票用紙偽造検知方法としての形態や、その方法を含んだ投票用紙読取方法としての形態も採用できる。以下、装置及びシステムの処理として説明しているため、この投票用紙読取方法の説明を簡単に行い、投票用紙偽造検知方法の単独での説明を省略する。
【0059】
上述のごときシステムを用いた投票用紙読取方法では、まず、予め用意された投票用紙に対し、投票所にて所定マークを形成し、正規の投票用紙を完成させる。次に、選挙管理委員がこの正規の投票用紙を有権者に渡し、記入させる。有権者は、記入した投票用紙を投票用紙読取装置に投入し、この投票用紙から所定マークを検出する。そして、投票された投票用紙のうち検出の結果として偽造が検知されなかった投票用紙に対してのみ投票用紙の画像情報を光学的に読み取る。より確実に偽造防止を行うためには、さらに、形成する所定マークを変更する工程を加え、かつ検出する所定マークを、形成した最新の所定マークに合わせて変更する工程も加えるとよい。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の一実施形態に係る投票用紙読取装置の一構成例を示す概略断面図である。
【図2】図1の投票用紙読取装置の概略上面図である。
【図3】図1及び図2の投票用紙読取装置で使用する正規の投票用紙の例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る投票用紙読取システムの一構成例を示す概略図である。
【図5】図4のシステムに適用できるマーク形成装置の一例を示す概略断面図である。
【図6】図4のシステムに適用できるマーク形成装置の他の例を示す概略断面図である。
【図7】従来技術による偽造対策を施した投票用紙読取装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0061】
1…投票用紙読取装置、2,4…通信ケーブル、3…PC、5…パンチユニット、6…印字ユニット、10a,50a…ガイド、10,50…用紙積載台、11…用紙検知センサ、12…搬送ローラ、13…用紙先端検知センサ、14a〜14h…フォトセンサ、15…等倍センサ(CIS)、16…排紙ローラ、17…用紙後端検知センサ、18…投票用紙回収箱、51…ギヤ、52…カム駆動ギヤ、53…電磁クラッチ、54…カム、55a〜55h…パンチ歯、56…駆動ギヤ、57…モータギヤ、58…モータ、59a〜59h…パンチ歯受け部、61…従動プーリ、62…駆動プーリ、63…モータ、65…印字台、66a〜66h…センサ対応印字位置、P…投票用紙、R…先端余白部分、Ha,Hc,Hg,Hh…穴、T…カット面、Ba,Bc,Bg…印字マーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投票された投票用紙の偽造を検知する投票用紙偽造検知装置であって、正規の投票用紙は、投票所にて所定マークが形成されて投票者に渡されたものであり、当該投票用紙偽造検知装置は、前記投票された投票用紙から前記所定マークを検出するマーク検出手段と、該マーク検出手段で検出する所定マークを、前記形成した最新の所定マークに合わせて変更する検出マーク変更手段とを有することを特徴とする投票用紙偽造検知装置。
【請求項2】
前記正規の投票用紙には、前記所定マークが複数、所定配置に配されて形成され、前記マーク検出手段は、前記所定マークを、前記投票された投票用紙上の位置を前記所定配置に特定して検出する手段であり、前記検出マーク変更手段は、前記マーク検出手段で検出する対象の所定マークの配置を、前記形成した最新の所定配置に合わせて変更する手段であることを特徴とする請求項1に記載の投票用紙偽造検知装置。
【請求項3】
前記マーク検出手段は、複数のフォトセンサでなり、各フォトセンサは、前記正規の投票用紙として所定マークが形成される可能性のある複数の位置に対応した検出位置にそれぞれ配設され、前記マーク検出手段は、前記所定配置の特定をフォトセンサを特定することで行って検出する手段であり、前記検出マーク変更手段は、前記形成した最新の所定配置に合わせてフォトセンサを選択することで前記変更を行うことを特徴とする請求項2に記載の投票用紙偽造検知装置。
【請求項4】
前記所定マークは、前記投票用紙に穿った穴であることを特徴とする請求項3に記載の投票用紙偽造検知装置。
【請求項5】
前記所定マークは、前記投票用紙に印刷された印字マークであり、前記複数のフォトセンサは、反射型フォトセンサであることを特徴とする請求項3に記載の投票用紙偽造検知装置。
【請求項6】
前記正規の投票用紙には、前記所定マークとして切り取り跡が所定角度で形成され、前記マーク検出手段は、前記所定マークを、前記投票された投票用紙上の位置を前記所定角度に特定して検出する手段であり、前記検出マーク変更手段は、前記マーク検出手段で検出する対象の所定マークの所定角度を、前記形成した最新の所定角度に合わせて変更する手段であることを特徴とする請求項1に記載の投票用紙偽造検知装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の投票用紙偽造検知装置と、前記投票された投票用紙の画像情報を光学的に読み取る画像読取手段とを備えた投票用紙読取装置であって、前記投票用紙偽造検知装置を前記画像読取手段の上流側に設け、前記投票された投票用紙のうち前記投票用紙偽造検知装置で偽造が検知されなかった投票用紙に対して前記画像読取手段での読み取りを実行することを特徴とする投票用紙読取装置。
【請求項8】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の投票用紙偽造検知装置を備えた投票用紙偽造検知システムであって、投票所に設置するためのマーク形成装置を備え、該マーク形成装置は、予め用意された投票用紙に対し、前記所定マークを形成して前記正規の投票用紙を完成させるマーク形成手段と、該マーク形成手段で形成する所定マークを変更する形成マーク変更手段を有することを特徴とする投票用紙偽造検知システム。
【請求項9】
前記マーク形成装置は、前記投票用紙偽造検知装置に接続され、前記マーク形成手段で形成した最新の所定マークの情報を前記投票用紙偽造検知装置に送信する送信手段をさらに有し、前記検出マーク変更手段は、前記送信手段で送信された最新の所定マークに合わせて前記変更を実行することを特徴とする請求項8に記載の投票用紙偽造検知システム。
【請求項10】
前記投票用紙偽造検知装置と前記マーク形成装置との間にそれらと接続されたコンピュータをさらに備え、該コンピュータは、前記マーク形成装置に対し、前記形成マーク変更手段における変更を指示する手段と、前記投票用紙偽造検知装置に対し、前記指示に合わせて前記検出マーク変更手段における変更を指示する手段とを有することを特徴とする請求項8に記載の投票用紙偽造検知システム。
【請求項11】
請求項8乃至10のいずれか1項に記載の投票用紙偽造検知システムを備え、さらに、前記投票用紙偽造検知装置の後段に、前記投票された投票用紙の画像情報を光学的に読み取る画像読取手段を備えた投票用紙読取システムであって、前記投票された投票用紙のうち前記投票用紙偽造検知装置で偽造が検知されなかった投票用紙に対して前記画像読取手段での読み取りを実行することを特徴とする投票用紙読取システム。
【請求項12】
投票された投票用紙の偽造を検知する投票用紙偽造検知方法であって、予め用意された投票用紙に対し、投票所にて所定マークを形成し、正規の投票用紙を完成させるマーク形成工程と、該投票所にて前記投票された投票用紙から前記所定マークを検出するマーク検出工程とを含むことを特徴とする投票用紙偽造検知方法。
【請求項13】
さらに、前記マーク形成工程で形成する所定マークを変更する形成マーク変更工程と、前記マーク検出工程で検出する所定マークを、前記形成した最新の所定マークに合わせて変更する検出マーク変更工程とを含むことを特徴とする請求項12に記載の投票用紙偽造検知方法。
【請求項14】
請求項12又は13に記載の投票用紙偽造検知方法を含む投票用紙読取方法であって、前記マーク検出工程の後段に実行される、前記投票された投票用紙の画像情報を光学的に読み取る画像読取工程を含み、該画像読取工程は、前記投票された投票用紙のうち前記マーク検出工程での検出の結果として偽造が検知されなかった投票用紙に対してのみ実行することを特徴とする投票用紙読取方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−219995(P2007−219995A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−42315(P2006−42315)
【出願日】平成18年2月20日(2006.2.20)
【出願人】(000006932)リコーエレメックス株式会社 (708)
【Fターム(参考)】