説明

抗ErbB2抗体を用いた非悪性疾病または疾患の治療

本出願は、抗-ErbB2抗体(例えば、rhuMAb2C4)を用いた、非悪性兆候、例えば乾癬、子宮内膜症、強皮症、血管系疾病または疾患、呼吸器系疾患、大腸ポリープ、または線維腺腫の治療方法について説明する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ErbB2に結合する治療的有効量の抗体をヒトに投与することを含む、ErbBレセプターまたはErbBリガンドの異常活性または異常産生に関与する哺乳動物の非悪性疾病または疾患の治療方法。
【請求項2】
抗体がErbBレセプターのリガンド活性化を阻害する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
抗体がモノクローナル抗体2C4のErbB2への結合を阻害する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
疾病または疾患がEGFRの異常活性化に関する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
異常活性化がErbBリガンドの過剰発現に起因する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
ErbBリガンドがトランスフォーミング成長因子α(TGF-α)である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
抗体が分裂促進因子活性化プロテインキナーゼ(MAPK)のTGF-α活性化を阻害する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
抗体がモノクローナル抗体2C4の生物学的特性を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
抗体が、モノクローナル抗体2C4またはヒト化2C4を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
抗体が、抗体断片である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
抗体断片が、Fab断片である、請求項11に記載の方法。
【請求項12】
抗体が、細胞障害性薬剤とコンジュゲートしていない、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
抗体断片が、細胞障害性薬剤とコンジュゲートしていない、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
抗体が、細胞障害性薬剤とコンジュゲートしている、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
他のErbBアンタゴニスト、免疫抑制薬、化学療法薬、細胞障害性薬剤、成長阻害薬、EGFR標的薬剤、チロシンキナーゼ抑制物質、抗血管形成薬剤、抗ホルモン化合物、心臓保護物質、およびサイトカインからなる群から選択された治療的有効量の第2の治療剤をヒトに投与することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
約0.5mg/kgから約30mg/kgの量で少なくとも1用量の抗体をヒトに投与することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
哺乳動物がヒトである、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
疾病または疾患が良性過剰増殖性疾患である、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
疾病または疾患が乾癬である、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
疾病または疾患が子宮内膜症である、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
疾病または疾患が強皮症である、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
疾病または疾患が血管系疾患である、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
血管系疾患が、動脈硬化症、血管再閉塞、アテローム性動脈硬化、術後血管狭窄、再狭窄、血管閉塞または頸動脈閉塞性疾患、冠動脈疾患、狭心症、小血管性疾患、高コレステロール血症、高血圧、および血管上皮細胞の異常増殖または異常機能に関する症状からなる群から選択されたものである、請求項23に記載の方法。
【請求項24】
疾病または疾患が大腸ポリープである、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
疾病または疾患が線維腺腫である、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
疾病および疾患が呼吸器系疾患である、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
呼吸器系疾患が、慢性気管支炎、喘息、嚢胞性線維症、気管支拡張症、鼻炎、副鼻腔炎、α1抗トリプシン欠乏症、咳、肺気腫、肺線維症、高過敏性気道、慢性閉塞性肺性疾患、慢性閉塞性肺疾患、および高血圧からなる群から選択されたものである、請求項27に記載の方法。
【請求項28】
容器とその容器に含まれる組成物を含んでなる製造品であって、ErbB2に結合する抗体、さらには、ErbBレセプターまたはErbBリガンドの異常な活性化または異常な産生が関与する非悪性疾病または疾患を治療するのに使用することができる組成物であることを示すパッケージ挿入物を含んでなる製造品。
【請求項29】
ErbB2に結合する抗体の治療的有効量を患者に投与することを含んでなる、乾癬の治療方法。
【請求項30】
抗体がErbBレセプターの活性化を阻害する、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
抗体がモノクローナル抗体2C4またはヒト化2C4である、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
免疫抑制薬、シクロスポリン、タクロリムス(FK506)、DAB389IL2、化学療法薬、メトトレキセート、ソラレン、ステロイド、グルココルチコステロイド、プレドニゾン、メチルプレドニゾロン、OKT−3モノクローナル抗体、アザチオプリン、ブロモクリプチン、異種性抗リンパ球グロブリン、抗LFA−1抗体、エファリズマブ、B細胞表面抗原に結合する抗体、抗CD20抗体、リツキシマブ、TNFアンタゴニスト、エタネルセプト、インフリキシマブ、D2E7、CDP−870、IL−1アンタゴニスト、キネレット、IL−10アゴニスト,COX−2阻害薬、他のErbBアンタゴニスト、EGFR標的薬剤、チロシンキナーゼ阻害薬、メトキシサレン、ヒドロコルチゾン、カルシポトリエン、アンスラリン、コールタール、ベタメサゾン、ベタメサゾンアセテート/ベタメサゾンリン酸ナトリウム、コルチゾンアセテート、デキサメタゾン、デキサメタゾンリン酸ナトリウム、メチルプレドニゾロンアセテート、ヒドロコルチゾンリン酸ナトリウム、プレドニゾロン、およびプレドニゾロンリン酸ナトリウムからなる群から選択された治療的有効量の第2の治療剤を投与し、および/または光線療法に患者を受けさせることをさらに含んでなる、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
ErbB2に結合する抗体の治療的有効量を患者に投与することを含んでなる、子宮内膜症の治療方法。
【請求項34】
抗体が、ErbBレセプターのリガンド活性化を阻害する、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
抗体がモノクローナル抗体2C4またはヒト化2C4である、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
他のErbBアンタゴニスト、EGFR標的薬剤、チロシンキナーゼ阻害薬、免疫抑制薬、ホルモン、経口避妊薬、プロゲステロン、ダナゾール、ゴナドトロフィン放出ホルモン(GnRH)アゴニスト、フィトエストロゲン、イソフラボン、抗エストロゲン、ベンゾチオフェン、ドロロキシフェン、ベンゾフラン、アロマターゼ阻害薬、ノルエチンドロンアセテート、ロイプロリドアセテート、ナファレリンアセテート、クラブラン酸カリウム/チカルシリンジソディウム、およびゴセレリンアセテートからなる群から選択された治療的有効量の第2の治療剤を患者に投与することをさらに含んでなる、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
ErbB2に結合する抗体の治療的有効量を患者に投与することを含んでなる、血管系疾病または疾患の治療方法。
【請求項38】
血管系疾患が、動脈硬化症、血管再閉塞、アテローム性動脈硬化、術後血管狭窄、再狭窄、血管閉塞または頸動脈閉塞性疾患、冠動脈疾患、狭心症、小血管性疾患、高コレステロール血症、高血圧、および血管上皮細胞の異常増殖または異常機能に関する症状からなる群から選択されたものである、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
抗体が、ErbBレセプターのリガンド活性化を阻害する、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
抗体がモノクローナル抗体2C4またはヒト化2C4である、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
塩酸プロプラノロール、他のErbBアンタゴニスト、EGFR標的薬剤、チロシンキナーゼ阻害薬、および血圧調節薬剤、コレステロール低下薬剤、抗酸化薬、ICAM1,2および3,VCAM−1またはPECAM−1等の接着分子調節薬剤、脂質低下薬、抗血小板薬、カルシウムチャネル阻害薬、アンギオテンシン交換酵素(ACE)阻害薬、β遮断薬、チクロピジン、クロピドグレル、抗組織因子抗体またはアンタゴニスト、経口第VIIa因子阻害薬、ビバリンジン、NapC2、ロベロックス、フラグラニン、ARB ACEレセプターアンタゴニスト、ヒルディン、ヒルレッグ、メラガトロン、エプチフィバチド、アブシキシマブ、およびアスピリンからなる群から選択された治療的有効量の第2の治療剤を投与することをさらに含んでなる、請求項37に記載の方法。
【請求項42】
ErbB2に結合する抗体の治療的有効量を患者に投与することを含んでなる、呼吸器系疾患の治療方法。
【請求項43】
呼吸器系疾患が、慢性気管支炎、喘息、嚢胞性線維症、気管支拡張症、鼻炎、副鼻腔炎、α1抗トリプシン欠乏症、咳、肺気腫、肺線維症、高過敏性気道、慢性閉塞性肺性疾患、慢性閉塞性肺疾患、および高血圧からなる群から選択されたものである、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
抗体が、ErbBレセプターのリガンド活性化を阻害する、請求項42に記載の方法。
【請求項45】
抗体がモノクローナル抗体2C4またはヒト化2C4である、請求項42に記載の方法。
【請求項46】
免疫抑制薬、プレドニゾン、速効型βアゴニスト、アトロピン作動性気管支拡張薬、持続型気管支拡張薬、吸入ステロイド、IgEアンタゴニスト、抗IgE抗体、ヒト化抗IgE抗体、オマリズマブ、他のErbBアンタゴニスト、EGFR標的薬剤、チロシンキナーゼ阻害薬、ザフィルルカスト、硫酸アルブテロール、プロピオン酸フルチカゾン/キシナホ酸サルメテロール、フルニソリド、テオフィリン、硫酸メタプロテレール、臭化イプラトロピウム、トリアムシノロン・アセトニド、硫酸テルブタリン、酢酸ベタメタゾン/リン酸ナトリウムベタメタゾン、ベタメタゾン、硫酸アルブテロール/臭化イプラトロピウム、酢酸コルチゾン、デキサメタゾン、リン酸ナトリウムデキサメタゾン、酢酸メチルプレドニゾロン、硫酸アルブテロール/臭化イプラトロピウム、プロピオン酸フルチカゾン、フマル酸ホルモテロール、ヒドロコルチゾン、リン酸ナトリウムヒドロコルチゾン、ダイフィリン、ダイフィリン/グアイフェネシン、酢酸ピルブテロール、リン酸ナトリウムプレドニゾロン、ヨウ化カリウム、プレドニゾン、エピネフリン、塩酸エフェドリン/グアイフェネシン、硫酸アルブテロール、アルブテロール、ブデソニド、二プロピオン酸ベクロメタゾン、キシナホ酸サルメテロール、モンテルカストナトリウム、コハク酸ナトリウムメチルプレドニゾロン、二プロピオン酸ベクロメタゾン、アルブテロール、塩酸レバルブテロール、ジロートン、臭化イプラトロピウム、硫酸テルブタリン、ヨウ化カリウム、キシナホ酸サルメテロール、塩酸モキシフロキサシン、スルファメトキサゾール/トリメトプリム、クラリスロマイシン、セファクロル、セフチブテン二水和物、セフロキシムアキセチル、セフェプロジル、シプロフロキサシン、塩酸シプロフロキサシン、オフロキサシン、レボフロキサシン、ロラカルベフ、セフジニル、シラスタチンナトリウム/イミペネム、スルファメトキサゾール/トリメトプリム、セフジトレンピボキシル、セフィキシム、ガチフロキサシン、およびセフポドキシムプロキセチルからなる群から選択された治療的有効量の第2の治療剤を患者に投与することをさらに含んでなる、請求項42に記載の方法。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図8B】
image rotate

【図8C】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2006−516117(P2006−516117A)
【公表日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−555592(P2004−555592)
【出願日】平成15年11月21日(2003.11.21)
【国際出願番号】PCT/US2003/037367
【国際公開番号】WO2004/048525
【国際公開日】平成16年6月10日(2004.6.10)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】