説明

抽出物配合剤

【課題】肝臓を保護し血管疾病を予防する。
【解決手段】60gの乾燥したカン黄草抽出エキス粉末、10gの乾燥した石蓮花抽出エキス粉末、30gの乾燥したマリアアザミ抽出エキス粉末を取り、混合してから粉砕機に入れて100メッシュまで粉砕してPESを作る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カン黄草と、石蓮花、マリアアザミから抽出されたそれぞれの抽出物を主に配合してなる抽出物配合剤に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、種々の植物由来の抽出物を配合してなり、肝疾患等に対して顕著な治癒効果を奏する配合剤として、例えば、特許文献1〜4に記載されたものが知られている。特許文献1には、いんちん蓬(河原蓬)、桑黄、霊芝(万年茸)、山査子、遠志(糸姫萩)、鶏腸草(つゆくさ)、アロエ、複盆子(徳利苺の実)、川弓、桂皮、くこ子、白じゅつ(おけらの根)、山しゅゆ、霍香(排草香)、梅の実、五加皮、黄精、白伏苓、何首烏(つるどくだみ)、魚星草、浦公英(たんぽぽ)を混合してなる肝臓保護用健康食品組成物が記載され、特許文献2には、マロニエの果実、セイヨウキズタの葉、スギナの葉又は全草、トウキンセンカの花、マンネンロウの葉、フキタンポポの花の1種又は2種以上の抽出物を有効成分とする抗変異原性剤が記載され、特許文献3には、カン黄草の根から抽出されるサポニンを有効成分とする肝疾患治療薬が記載され、特許文献4には、荷花掌(石蓮花)またはこれの抽出溶媒による抽出成分を含有してなる純天然血糖値降下剤が記載されている。
【0003】
【特許文献1】特許第3502072号公報
【特許文献2】特公平5−41123号公報
【特許文献3】特開2005−232083号公報
【特許文献4】特許第3097997号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1〜4のそれぞれのものは、天然植物由来の抽出物を主成分として構成されるため服用による副作用を少なくできるものの、脂肪肝の予防と治療及び動脈粥状硬化症の防止に関しては十分な効果を備えていなかった。このため、服用による副作用が無いことはもちろんのこと、肝臓の保護と心臓や脳等における血管疾病に対してより有効な薬剤の開発が強く要望されていた。
【0005】
そこで、本発明は上記課題を鑑み、特に脂肪肝の予防と治療効果を備えるとともに動脈粥状硬化症を防止して肝臓の保護と血管疾病を予防でき、服用による副作用の無い天然植物由来の抽出物を配合してなる抽出物配合剤の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1の発明に係る抽出物配合剤は、少なくともカン黄草及び石蓮花から抽出されたそれぞれの抽出物を所定の配合重量比で配合して構成される。
ここで、カン黄草は、日本において、沼、河原、水田跡などの湿地に生えるいわゆる雑草として、タコノアシの和名で知られており、ベンケイソウ科またはユキノシタ科タコノアシ属に属するものである。また石蓮花は、景天科に属し、景天科石蓮花属(中国植物誌第34巻第1分冊第63頁)石蓮花種又は荷花掌とも呼ばれる(河北植物誌第1巻第575〜576頁;Hort.ex Ba−ker.in Saund.Refug.Bot.1:sub T.61.1863−Cotyledon glauca Baker)。
【0007】
請求項2の発明に係る抽出物配合剤は、マリアアザミから抽出された抽出物を所定の配合重量比で配合して構成される。
ここで、マリアアザミは、おおあざみとも呼ばれ、キク科に属する植物である。
【0008】
請求項3の発明に係る抽出物配合剤は、それぞれの抽出物の配合重量比が、カン黄草:石蓮花:マリアアザミ=6:1:3であるように構成される。
【発明の効果】
【0009】
請求項1〜3の発明によれば、服用による副作用が無く、脂肪肝の予防と治療について有効な効果を備えるとともに、動脈粥状硬化症を防止して、肝臓の保護と心臓や脳等における血管疾病の予防ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明に係る抽出物配合剤の実施の一形態を説明する。本抽出物配合剤は、カン黄草(Penthorum Chinense Pursh、略称:P)抽出エキス及び石蓮花(Echevaria glauca、略称:E)抽出エキスを配合してなる純天然植物健康食品である。以下、略称から本抽出物配合剤をPEとする。
【0011】
1.資料と方法
1−1.臨床試験対象資料:
2002年9月から2003年9月までの肝臓疾患患者である60例を臨床試験対象資料とし、この60例を任意に治療組と対照組との2組に分ける。ここで、治療組は、32例であり、男28例、女4例、平均年齢(41.5±9)才、病歴2〜3年である。また対照組は、28例であり、男22例、女6例、平均年齢(49.5±10)才、病歴2〜25年である。
患者の臨床症状は、主に48例(80.0%)がだるさ、33例(55.0%)が肝部の具合が悪い、28例(46.6%)が肝部疼痛、22例(36.6%)がお腹が張っている等である。
【0012】
参考文献1,2を参照し、脂肪肝の臨床指標を関連させて、下記判断基準(1)(2)を制定する。ここで、参考文献1は「張其勝,袁孟彪.脂肪肝の診断進展.実用内科雑誌,1993,13(1):40.」であり、参考文献2は「曾民徳.脂肪肝.中華消化雑誌,1999,19(3):120.」である。
判断基準(1):超音波スキャン検査:
肝前後部のエコーに差異があり、near fieldエコー密集が強調され、far fieldエコーが減衰する。肝臓内のパイプ構造は、特に静脈が細くなってぼやけた場合は、肝臓が軽度腫脹あるいは中等度腫脹である。
判断基準(2):CT検査:
肝臓の密度は、普通、脾臓、腎臓と肝臓内血管の密度より低い。肝臓/脾臓CT値<0.85。肝臓内血管影がはっきり示され、その形態、方向はすべて異常がない。
超音波スキャン検査、CT検査のいずれか一つであっても、確実な診断ができる。すべての病例は急性肝炎、慢性肝炎の患者を含まない。
【0013】
1−2.治療方法:
治療組及び対照組の二つの組の患者とも、石蓮花カプセル(石蓮花抽出エキス500mg/粒)を2粒/回、毎日2回服用し、ビタミンB6を30mg/回、毎日3回服用する。さらに、治療組には、カン黄草抽出エキスを6g/回、毎日3回服用する。この場合、治療組が一日当たりに服用する抽出物配合剤の配合重量比は、カン黄草:石蓮花=6:1となる。ここで、カン黄草粉末中カン黄草エキスの含有量は三分の一、石蓮花1カプセル中石蓮花エキスの含有量は250mgであるとする。また3ヶ月を一つの治療サイクルとする。尚、治療期間中は、全患者が他の血中脂肪降下治療薬の使用を中止し、そして飲食制限と禁酒に注意する。
【0014】
1−3.観察指標:
臨床症状及び徴候、治療前後にはそれぞれ血清グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(ALT)、グルタミン酸オキサル酢酸トランスアミナーゼ(AST)、トリグリセライド(TG)、総コレステロール(TC)を一回検査し、治療前後にはぞれぞれ超音波スキャンを一回検査し、積分法を採用して評価する。表1は、検査評価点数表を示す。
【0015】
表1.肝臓超音波スキャン積分の検査評価点数表

【0016】
1−4.治療効果の評定基準:
ALT、ASTの測定値に合わせて、超音波スキャン積分と症状を総合確認し、治癒(全てが正常になる)、好転、変化なしを判定する。症状及び徴候が消失し、ALT、ASTが正常、超音波スキャン積分は検査した肝臓形態及び実質エコーが正常なので、治癒が認められる。症状、徴候が明らかに好転し、ALT、ASTが正常或いは明らかに改善し、超音波スキャン積分は少なくとも三つの項目の指標があって、各項目が>1点降下なので、好転が認められる。好転の判断基準に達していないものは無効である。
【0017】
1−5.統計学の処理方法:
資料性質により、それぞれt検査、x2検査を採用し、結果はx(アッパーバー)±sで表す。
【0018】
2.試験結果
2−1.臨床症状の変化:
治療組は、だるさ、肝部の具合が悪い、肝部疼痛、お腹が張っているなど症状の改善について、有効率がそれぞれ95.0%、85.0%、88.2%、84.8%であり、対照組は、54.2%、36.8%、40.4%、55.8%である。即ち、臨床症状の改善については、治療組が対照組より明らかに優れている(P<0.01、有意差が非常に顕著である)。
【0019】
2−2.二つの組の治療前後ALT、AST、TG、TC変化:
結果を表2に示す。
【0020】
表2.二つの組の治療前後ALT、AST、TG、TC変化

【0021】
2−3.超音波スキャン積分の変化:
二つの組の患者は、治療前後の積分の効果が異なる。治療組は治療後の積分が(5.5±1.8)、治療前(8.8±2.2)と比べ、明らかに下がった(P<0.01)。対照組も下がっているが、治療前が8.0±2.5、治療後が7.8±1.2になっており、統計学上の有意差が無い。治療組と対照組との間には、治療前後のALT、ASTの有意差が認められる。TC、TGで見れば治療組と対照組との間に有意差が無いが、治療組の治療前後に有意差が認められる。両組とも治療前後を比較すれば、有意差がある(P<0.05)。
【0022】
2−4.両組の全体治療効果の比較:
結果を表3に示す。
正確には治療過程の中で明らかな毒副作用と胃腸における異常が見られない。
【0023】
表3.両組の全体治療効果の比較

【0024】
3.試験結果考察
脂肪肝とは、多種要素によって引き起こされた肝臓脂肪の変性である。現在、発病メカニズムについて、まだ完全に判っていないが、摂取した遊離脂肪酸が多くなること、肝臓合成遊離脂肪酸及び炭水化物合成TGの増加、肝臓内脂肪酸β酸化の減少、極めて低い密度脂肪合成と分泌の減少、肝臓内TG輸送障害などの諸要素が、脂肪肝の形成と関連する可能性がある。また、リポイド過酸化損傷も重要な発病要素である可能性がある。そのため、治療の上で脂肪の摂取を減少し、血脂を下げ、肝臓を保護し、肝臓自身の機能の回復を促すことは、脂肪肝を治療するための有効な方法となるはずである。
石蓮花カプセルは、石蓮花抽出エキスを主な成分とする血中脂肪を調節できる純天然植物である。日本の臨床により、血中脂肪降下の効果が明示されており、顕著な毒副作用がないことが実証されている(東方医学誌14巻第4号別冊)。
カン黄草エキスは、肝臓を保護し、酵素と黄疸を下げ、脾臓の機能強化、繊維化の抑制に対して、顕著な作用がある。また臨床により、カン黄草エキスには、酵素と黄疸を下げる治療に関して、甘利欣(注:中国で市販されている有名新薬)と大体同じ効果を備えているとされている。また、慢性肝臓病を改善して、臨床症状とその徴候を大きく改善し、お腹が張っているなどを緩和する治療に関しては、甘利欣より明らかに優れる。
【0025】
本願の発明者は、脂肪肝の臨床治療で初めてカン黄草と石蓮花との抽出物を配合使用することによって、このPEが顕著に血中脂肪を下げるばかりではなく、臨床症状の改善、肝臓機能の回復をでき、肝臓超音波スキャン積分状況の改善の上で、治療組が対照組より明らかに優れることを確認した。また、肝臓を改善し肝臓自身機能の回復機能を促すカン黄草エキスと、良好な血中脂肪降下作用を備えた石蓮花カプセルとを、脂肪肝の臨床治療に配合使用することに関して、明らかな相乗効果があり、脂肪肝を治療するための有効な方法であり、推進、応用に値することを示した。
【0026】
次に、本発明に係る抽出物配合剤の他の実施の一形態を説明する。本抽出物配合剤は、前述のカン黄草抽出エキス及び石蓮花抽出エキスに、マリアアザミ(Silybum marianum(L)、略称:S)抽出エキスを所定の配合重量比で配合してなる純天然植物健康食品である。以下、略称から本抽出物配合剤をPESとする。
【0027】
1.PESの配合方法
1−1.PESの配合:
先ず、60gの乾燥したカン黄草抽出エキス粉末、10gの乾燥した石蓮花抽出エキス粉末、30gの乾燥したマリアアザミ抽出エキス粉末を取り、混合してから粉砕機に入れて100メッシュまで粉砕してPESを作る。この場合、それぞれの抽出物の配合重量比は、カン黄草:石蓮花:マリアアザミ=6:1:3である。尚、カン黄草抽出エキスは、特願2005−232083号公報等に記載された公知の製造方法によって抽出された抽出物を乾燥粉末化したものである。また、石蓮花抽出エキス粉末は、特許第3097997号公報等に記載された公知の抽出溶媒によって抽出された抽出物を乾燥粉末化したものである。また、マリアアザミ抽出エキス粉末は、アルコール抽出等、公知の抽出方法によって抽出された抽出物を乾燥粉末化したものである。
【0028】
1−2.中投与量のPES溶液:
PESを13.34g取り、255ml、0.5%CMCNa溶液に溶解させ、70℃の条件下で十分に撹拌しながら20分間加熱して、濃度が0.052g/mlの中投与量のPES溶液を作る。
1−3.高投与量のPES溶液:
PESを26.52g取り、255ml、0.5%CMCNa溶液に溶解させ、70℃の条件下で十分に撹拌しながら20分間加熱して、濃度が0.104g/mlの高投与量のPES溶液を作る。
1−4.低投与量のPES溶液:
PESを4.49g取り、255ml、0.5%CMCNa溶液に溶解させ、70℃の条件下で十分に撹拌しながら20分間加熱して、濃度が0.0176g/mlの低投与量のPES溶液を作る。
【0029】
2.動物試験
2−1:次に、動物試験の材料と方法を説明する。
【0030】
2−1−1.試験用ラットの準備:
中国医学科学院実験動物研究所から提供された41匹のWistar系雄性ラットを、ランダムに、正常組、病理組、高投与組、中投与組、低投与組の5組の試験用ラットとして分ける。ここで、41匹のラット平均体重は185.84±11.4gである。
正常組の5匹にはトウモロコシ粉末だけを投与し、そのほかの36匹には、表4に示す配合した脂肪肝飼料(低蛋白、高脂肪、高コレステロール飼料)を投与しながら、四塩化炭素と植物油の混合液(40%CCl4、60%大豆油)0.5ml/100gを皮下注射する。これを一週間に2回、三週間続ける。
病理組の9匹には、脂肪過剰血症脂肪肝を生成させ治療薬剤は何も投与しない。投与組(高投与組、中投与組、低投与組)の各9匹には、脂肪過剰血症脂肪肝を生成させ対応するPES溶液を投与する。
【0031】
2−1−2.治療方法:
正常組の5匹以外の上述の試験用ラットは下記の4組に分けられる。
(1)病理組 :治療薬剤を何も投与しない。
(2)高投与組:PES原材料0.104g/186g、562mg/kg
(3)中投与組:PES原材料0.052g/186g、281mg/kg
(4)低投与組:PES原材料0.0176g/186g、95mg/kg
【0032】
2−1−3.データの処理:
分散分析統計ソフトでt検査と分散分析統計を行う。統計結果を表7に示す。
【0033】
2−1−4.投与と分析:
PESを蒸留水で溶解させ、各組のラットに毎日1ml投与する。各治療組のラットにPESを投与しながら脂肪肝になる飼料を投与し続ける。病理組にも脂肪肝になる飼料を投与し続ける。三週間投与した後、全部の試験用ラットを死亡させて血液を取り、無菌状態で血清を分離させる。北京大学医院の全自動生物化学分析器で、グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(ALT)、トリグリセライド(TG)、コレステロール(TC)、高密度リポプロテイン(HDL−c)、低密度リポプロテイン(LDL)、超低密度リポプロテイン(VLDL)などの生物化学指標を測定し、PESによる脂肪過剰血症脂肪肝の治療効果を検討する。
【0034】
表4.脂肪肝飼料の配合割合

【0035】
2−2:次に、動物試験の結果を示す。
2−2−1.試験結果:
正常組と比べて、病理組のラットのALT、TG、TC、LDL、VLDLなどは明らかに高くなり(p<0.0001)、HDL−cは明らかに低くなり、HDL−c/TCも明らかに低くなる。治療が終わるとき、病理組と比べて、各投与組のラットのALT、TG、TC、LDL、VLDLなどは明らかに低くなり(p<0.05〜0.01)、HDL−cとHDL−c/TCは大幅に高くなる。
【0036】
2−2−2.脂肪肝の生成過程における試験用マウスの体重変化:
表5.体重変化

【0037】
2−2−3.飼料の摂取量:
表6.飼料の摂取量

【0038】
2−2−4.生物化学指標:
表7.PESによる脂肪過剰血症脂肪肝ラットを治療した後、ラットのALTおよび血中脂肪の変化x(アッパーバー)±s

【0039】
3.試験結果考察
3−1.四塩化炭素と植物油の混合液によってラットが急性肝毒性になり、全部体重は減少した。しかし、正常組のラットの体重は6.1g増加した(表5参照)。
3−2.四塩化炭素と植物油の混合液によってラットが急性肝毒性になり、飼料の摂取量も急に低下した。あるラットは二日間何も食べず、体重が急に減少した(表6参照)。
3−3.投与組のHDL−c/TC割合は病理組より高くなり、PESは肝臓に対して顕著的な保護作用があることを明示している。HDL−c/TC割合は心脳動脈アテローム硬化予防の重要指標であり、HDL−c/TCの割合が大きいほど、心脳血管疾病の発生率は低いものである。
3−4.投与組のALT、TG、TC、HDL−c、LDL、VLDLなどの生物化学指標は、病理組より明らかに低くなった。それは投与組の肝臓機能が正常になり、脂肪肝も治ることを明示している。よって、投与組には、病理組と比べて、各生物化学指標に関し非常に顕著な差が生じている。
3−5.投与組と正常組の間には、顕著な差がないことが認められた(p>0.05)。
3−6.投与組では、投与量と改善効果については、顕著な対応関係がないことを明示している。すなわち、投与量が一定量になったら、その改善効果も最高になったとの判断が可能となる。投与量を多くすれば、効果が良くなるとは言えないことが認められた。
3−7.臨床推薦使用量は、0.095g/kg×60kg×1/2=2.85g/日/人、即ち、一人当たりの毎日の使用量は1.5〜3gが適当であることが分かった。
【0040】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下列挙するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形状並びに構成を適宜に変更して実施することも可能である。
(1)本抽出物配合剤は、カン黄草、石蓮花及びマリアアザミの3種の抽出物を配合して構成することが望ましいが、少なくともカン黄草及び石蓮花から抽出した2種の抽出物を配合して構成しても同様の効果を得ることが可能となる。
(2)PESは、カン黄草:石蓮花:マリアアザミ=6:1:3の配合重量比で配合することが望ましいが、これに限らず、少なくともカン黄草の抽出物10〜90重量%(=u重量%)、石蓮花の抽出物1〜50重量%(=v重量%)、及びマリアアザミの抽出物w重量%(=100−(u+v))の範囲の配合重量比を組み合わせて構成できる。この場合も同様の効果を得ることが可能である。
(3)本抽出物配合剤は、マリアアザミに替えて、他の天然植物等の抽出物や有効成分を配合して構成しても良い。
(4)本抽出物配合剤は、カン黄草、石蓮花及びマリアアザミの3種だけでなく、他の天然植物等の有効成分をさらに追加配合して構成しても良い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくともカン黄草及び石蓮花から抽出したそれぞれの抽出物を所定の配合重量比で配合してなり、少なくとも脂肪肝の治療に有効である、
ことを特徴とする抽出物配合剤。
【請求項2】
マリアアザミから抽出された抽出物を所定の配合重量比で配合してなる、
請求項1に記載の抽出物配合剤。
【請求項3】
それぞれの抽出物の配合重量比が、
カン黄草:石蓮花:マリアアザミ=6:1:3
である、
請求項2に記載の抽出物配合剤。

【公開番号】特開2007−51125(P2007−51125A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2006−118349(P2006−118349)
【出願日】平成18年4月21日(2006.4.21)
【出願人】(504435287)君陽生物科学株式会社 (2)
【Fターム(参考)】