説明

担体免疫グロブリンおよびその使用

単離抗原結合タンパク質(抗体または抗体断片などが挙げられるが、これらに限定されない)を開示する。また、抗原結合タンパク質、抗原結合タンパク質をコードする単離核酸、その作製方法に有用なベクター、宿主細胞、およびハイブリドーマを含む医薬組成物および薬剤も開示する。いくつかの実施形態では、抗原結合タンパク質は1対24で結合された薬理学的に活性な化学部分(薬理学的に活性なポリペプチドなど)を含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
免疫グロブリン重鎖可変領域および免疫グロブリン軽鎖可変領域を含み、前記重鎖可変領域が配列番号250、配列番号252、配列番号254、配列番号256、配列番号258、もしくは配列番号260の配列と少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む、単離抗原結合タンパク質。
【請求項2】
軽鎖可変領域が配列番号232、配列番号234、配列番号236、配列番号238、もしくは配列番号240のアミノ酸配列を含む、請求項1の単離抗原結合タンパク質。
【請求項3】
重鎖可変領域がCDRH1、CDRH2およびCDRH3と命名された3つの相補性決定領域を含み:
(a)CDRH1は配列番号188、配列番号189、配列番号190、もしくは配列番号191のアミノ酸配列を含む;
(b)CDRH2は配列番号192、配列番号193、配列番号194、もしくは配列番号195のアミノ酸配列を含む;ならびに
(c)CDRH3は配列番号196、配列番号197、配列番号198、配列番号199、配列番号200、もしくは配列番号201のアミノ酸配列を含む、請求項1の単離抗原結合タンパク質。
【請求項4】
免疫グロブリン軽鎖可変領域を含み、前記軽鎖可変領域がCDRLl、CDRL2およびCDRL3と命名された3つのCDRを含み:
(a)CDRL1は配列番号202、配列番号203、配列番号204、もしくは配列番号205のアミノ酸配列を含む;
(b)CDRL2は配列番号206もしくは配列番号207のアミノ酸配列を含む;ならびに
(c)CDRL3は配列番号208、配列番号209、配列番号210、配列番号211、もしくは配列番号212のアミノ酸配列を含む、請求項1の単離抗原結合タンパク質。
【請求項5】
重鎖可変領域がCDRH1、CDRH2およびCDRH3と命名された3つの相補性決定領域を含み、ならびに軽鎖可変領域がCDRLl、CDRL2およびCDRL3と命名された3つのCDRを含み:
(a)CDRH1は配列番号188、配列番号189、配列番号190、もしくは配列番号191のアミノ酸配列を含む;
(b)CDRH2は配列番号192、配列番号193、配列番号194、もしくは配列番号195のアミノ酸配列を含む;
(c)CDRH3は配列番号196、配列番号197、配列番号198、配列番号199、配列番号200、もしくは配列番号201のアミノ酸配列を含む;
(d)CDRL1は配列番号202、配列番号203、配列番号204、もしくは配列番号205のアミノ酸配列を含む;
(e)CDRL2は配列番号206もしくは配列番号207のアミノ酸配列を含む;ならびに
(f)CDRL3は配列番号208、配列番号209、配列番号210、配列番号211、もしくは配列番号212のアミノ酸配列を含む、請求項1の単離抗原結合タンパク質。
【請求項6】
抗体または抗体断片を含む、請求項1の単離抗原結合タンパク質。
【請求項7】
IgG1、IgG2、IgG3またはIgG4を含む請求項6の単離抗原結合タンパク質。
【請求項8】
モノクローナル抗体を含む請求項6の単離抗原結合タンパク質。
【請求項9】
キメラまたはヒト化抗体を含む請求項8の単離抗原結合タンパク質。
【請求項10】
ヒト抗体を含む請求項8の単離抗原結合タンパク質。
【請求項11】
(a)配列番号77、配列番号107、配列番号111、配列番号113、配列番号115、配列番号117、配列番号119、配列番号123、配列番号129、配列番号144、配列番号145、配列番号181、配列番号182、配列番号183、配列番号184、もしくは配列番号185のアミノ酸配列を含むか、またはN末端かC末端、もしくは両端のアミノ酸残基が1個、2個、3個、4個もしくは5個欠けている前述の任意の一配列を含む免疫グロブリン重鎖;
(b)配列番号105、配列番号109、配列番号121;配列番号125、もしくは配列番号127のアミノ酸配列を含むか、またはN末端かC末端、もしくは両端のアミノ酸残基が1個、2個、3個、4個もしくは5個欠けている前述の任意の一配列を含む免疫グロブリン軽鎖;または
(c)(a)の免疫グロブリン重鎖および(b)の免疫グロブリン軽鎖
を含む請求項6の単離抗原結合タンパク質。
【請求項12】
1から24の、結合された薬理学的に活性な化学部分をさらに含む、請求項1乃至請求項11のうちのいずれかの単離抗原結合タンパク質。
【請求項13】
薬理学的に活性な化学部分が薬理学的に活性なポリペプチドである、請求項12の単離抗原結合タンパク質。
【請求項14】
抗原結合ペプチドが組換え産生される、請求項13の単離抗原結合タンパク質。
【請求項15】
抗原結合タンパク質が少なくとも1本の免疫グロブリン重鎖および少なくとも1本の免疫グロブリン軽鎖を含み、ならびに前記免疫グロブリン重鎖の一次アミノ酸配列において免疫グロブリン重鎖Fcドメイン内部ループ内に薬理学的に活性なポリペプチドが挿入されている、請求項14の単離抗原結合タンパク質。
【請求項16】
抗原結合タンパク質が少なくとも1本の免疫グロブリン重鎖および少なくとも1本の免疫グロブリン軽鎖を含み、ならびに前記免疫グロブリン重鎖のN末端またはC末端に薬理学的に活性なポリペプチドが結合されている、請求項13の単離抗原結合タンパク質。
【請求項17】
抗原結合タンパク質が少なくとも1本の免疫グロブリン重鎖および少なくとも1本の免疫グロブリン軽鎖を含み、ならびに前記免疫グロブリン軽鎖のN末端またはC末端に薬理学的に活性なポリペプチドが結合されている、請求項13の単離抗原結合タンパク質。
【請求項18】
薬理学的に活性なポリペプチドが毒素ペプチド、IL−6結合ペプチド、CGRPペプチドアンタゴニスト、ブラジキニンB1受容体ペプチドアンタゴニスト、PTHアゴニストペプチド、PTHアンタゴニストペプチド、ang−1結合ペプチド、ang−2結合ペプチド、ミオスタチン結合ペプチド、EPO模倣ペプチド、TPO模倣ペプチド、NGF結合ペプチド、BAFFアンタゴニストペプチド、GLP−1もしくはそのペプチド模倣物、またはGLP−2もしくはそのペプチド模倣物である、請求項13の単離抗原結合タンパク質。
【請求項19】
毒素ペプチドがShKまたはShKペプチドアナログである、請求項18の単離抗原結合タンパク質。
【請求項20】
請求項1乃至請求項19のうちのいずれかの抗原結合タンパク質、ならびに医薬上許容可能な希釈液、賦形剤もしくは担体、を含む医薬組成物。
【請求項21】
請求項1乃至請求項4のうちのいずれかの抗原結合タンパク質をコードする単離核酸。
【請求項22】
請求項5の抗原結合タンパク質をコードする単離核酸。
【請求項23】
請求項11の抗原結合タンパク質をコードする単離核酸。
【請求項24】
請求項14乃至請求項19のうちのいずれかの抗原結合タンパク質をコードする単離核酸。
【請求項25】
請求項21乃至請求項24のうちのいずれかの単離核酸を含むベクター。
【請求項26】
発現ベクターを含む請求項25のベクター。
【請求項27】
請求項26の発現ベクターを含む単離宿主細胞。
【請求項28】
(a)発現ベクターによりコードされた抗原結合タンパク質を発現させる条件下の培養基で請求項27の宿主細胞を培養すること;および
(b)培養基から抗原結合タンパク質を回収すること、
を含む方法。
【請求項29】
請求項11の抗原結合タンパク質を産生するハイブリドーマ。
【請求項30】
(a)ハイブリドーマにより抗原結合タンパク質を発現させる条件下の培養基で請求項29のハイブリドーマを培養すること;および
(b)培養基から抗原結合タンパク質を回収すること、
を含む方法。
【請求項31】
免疫グロブリン重鎖可変領域および免疫グロブリン軽鎖可変領域を含み、前記重鎖可変領域が配列番号262、配列番号264、もしくは配列番号266の配列と少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む、単離抗原結合タンパク質。
【請求項32】
軽鎖可変領域が配列番号242、配列番号244、配列番号246、もしくは配列番号248のアミノ酸配列を含む、請求項31の単離抗原結合タンパク質。
【請求項33】
重鎖可変領域がCDRH1、CDRH2およびCDRH3と命名された3つの相補性決定領域を含み:
(a)CDRH1は配列番号213、配列番号214、もしくは配列番号215のアミノ酸配列を含む;
(b)CDRH2は配列番号216、配列番号217、もしくは配列番号218のアミノ酸配列を含む;ならびに
(c)CDRH3は配列番号219、配列番号220、もしくは配列番号221のアミノ酸配列を含む、請求項31の単離抗原結合タンパク質。
【請求項34】
免疫グロブリン軽鎖可変領域を含み、前記軽鎖可変領域がCDRLl、CDRL2およびCDRL3と命名された3つのCDRを含み:
(a)CDRL1は配列番号204、配列番号222、配列番号223、もしくは配列番号224のアミノ酸配列を含む;
(b)CDRL2は配列番号206、配列番号225、もしくは配列番号226のアミノ酸配列を含む;ならびに
(c)CDRL3は配列番号227、配列番号228、配列番号229、もしくは配列番号230のアミノ酸配列を含む、請求項31の単離抗原結合タンパク質。
【請求項35】
重鎖可変領域がCDRH1、CDRH2およびCDRH3と命名された3つの相補性決定領域を含み、ならびに軽鎖可変領域がCDRLl、CDRL2およびCDRL3と命名された3つのCDRを含み:
(a)CDRH1は配列番号213、配列番号214、もしくは配列番号215のアミノ酸配列を含む;
(b)CDRH2は配列番号216、配列番号217、もしくは配列番号218のアミノ酸配列を含む;ならびに
(c)CDRH3は配列番号219、配列番号220、もしくは配列番号221のアミノ酸配列を含む;
(d)CDRL1は配列番号204、配列番号222、配列番号223、もしくは配列番号224のアミノ酸配列を含む;
(e)CDRL2は配列番号206、配列番号225、もしくは配列番号226のアミノ酸配列を含む;ならびに
(f)CDRL3は配列番号227、配列番号228、配列番号229、もしくは配列番号230のアミノ酸配列を含む、請求項31の単離抗原結合タンパク質。
【請求項36】
抗体または抗体断片を含む、請求項31の単離抗原結合タンパク質。
【請求項37】
IgG1、IgG2、IgG3またはIgG4を含む請求項36の単離抗原結合タンパク質。
【請求項38】
モノクローナル抗体を含む請求項36の単離抗原結合タンパク質。
【請求項39】
キメラまたはヒト化抗体を含む請求項38の単離抗原結合タンパク質。
【請求項40】
ヒト抗体を含む請求項38の単離抗原結合タンパク質。
【請求項41】
(a)配列番号46、配列番号133、配列番号139、配列番号143、配列番号186、もしくは配列番号187、配列番号366、もしくは配列番号367のアミノ酸配列を含むか、またはN末端かC末端、もしくは両端のアミノ酸残基が1個、2個、3個、4個もしくは5個欠けている前述の任意の一配列を含む免疫グロブリン重鎖;
(b)配列番号28、配列番号131、配列番号135、配列番号137;もしくは配列番号141のアミノ酸配列を含むか、またはN末端もしくはC末端、または両端のアミノ酸残基が1個、2個、3個、4個もしくは5個欠けている前述の任意の一配列を含む免疫グロブリン軽鎖;または
(c)(a)の免疫グロブリン重鎖および(b)の免疫グロブリン軽鎖、
を含む請求項36の単離抗原結合タンパク質。
【請求項42】
1から24の、結合された薬理学的に活性な化学部分をさらに含む、請求項31乃至請求項41のうちのいずれかの単離抗原結合タンパク質。
【請求項43】
薬理学的に活性な化学部分が薬理学的に活性なポリペプチドである、請求項42の単離抗原結合タンパク質。
【請求項44】
抗原結合ペプチドが組換え産生される、請求項43の単離抗原結合タンパク質。
【請求項45】
抗原結合タンパク質が少なくとも1本の免疫グロブリン重鎖および少なくとも1本の免疫グロブリン軽鎖を含み、ならびに前記免疫グロブリン重鎖の一次アミノ酸配列において免疫グロブリン重鎖Fcドメイン内部ループ内に薬理学的に活性なポリペプチドが挿入されている、請求項44の単離抗原結合タンパク質。
【請求項46】
抗原結合タンパク質が少なくとも1本の免疫グロブリン重鎖および少なくとも1本の免疫グロブリン軽鎖を含み、ならびに前記免疫グロブリン重鎖のN末端またはC末端に薬理学的に活性なポリペプチドが結合されている、請求項43の単離抗原結合タンパク質。
【請求項47】
抗原結合タンパク質が少なくとも1本の免疫グロブリン重鎖および少なくとも1本の免疫グロブリン軽鎖を含み、ならびに前記免疫グロブリン軽鎖のN末端またはC末端に薬理学的に活性なポリペプチドが結合されている、請求項43の単離抗原結合タンパク質。
【請求項48】
薬理学的に活性なポリペプチドが毒素ペプチド、IL−6結合ペプチド、CGRPペプチドアンタゴニスト、ブラジキニンB1受容体ペプチドアンタゴニスト、PTHアゴニストペプチド、PTHアンタゴニストペプチド、ang−1結合ペプチド、ang−2結合ペプチド、ミオスタチン結合ペプチド、EPO模倣ペプチド、TPO模倣ペプチド、NGF結合ペプチド、BAFFアンタゴニストペプチド、GLP−1もしくはそのペプチド模倣物、またはGLP−2もしくはそのペプチド模倣物である、請求項43の単離抗原結合タンパク質。
【請求項49】
毒素ペプチドがShKまたはShKペプチドアナログである、請求項48の単離抗原結合タンパク質。
【請求項50】
請求項31乃至請求項49のうちのいずれかの抗原結合タンパク質、ならびに医薬上許容可能な希釈液、賦形剤もしくは担体、を含む医薬組成物。
【請求項51】
請求項31乃至請求項34のうちのいずれかの抗原結合タンパク質をコードする単離核酸。
【請求項52】
請求項35の抗原結合タンパク質をコードする単離核酸。
【請求項53】
請求項41の抗原結合タンパク質をコードする単離核酸。
【請求項54】
請求項44乃至請求項49のうちのいずれかの抗原結合タンパク質をコードする単離核酸。
【請求項55】
請求項51乃至請求項54のうちのいずれかの単離核酸を含むベクター。
【請求項56】
発現ベクターを含む請求項55のベクター。
【請求項57】
請求項56の発現ベクターを含む、単離宿主細胞。
【請求項58】
(a)発現ベクターによりコードされた抗原結合タンパク質を発現させる条件下の培養基で請求項57の宿主細胞を培養すること;および
(b)培養基から抗原結合タンパク質を回収すること、
を含む方法。
【請求項59】
請求項41の抗原結合タンパク質を産生するハイブリドーマ。
【請求項60】
(a)ハイブリドーマにより抗原結合タンパク質を発現させる条件下の培養基で請求項59のハイブリドーマを培養すること;および
(b)培養基から抗原結合タンパク質を回収すること、
を含む方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図1G】
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【図1H】
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【図1I】
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【図1J】
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【図1K】
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【図1L】
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【図1M】
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【図1N】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15】
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【図16】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26A】
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【図26B】
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【図27】
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【図28】
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【図29A】
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【図29B】
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【図30】
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【図31】
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【図32A】
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【図32B】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38A】
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【図38B】
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【図39】
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【図40A】
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【図40B】
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【図40C】
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【図40D】
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【図40E】
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【図41A】
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【図41B】
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【図41C】
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【図41D】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【公表番号】特表2012−521197(P2012−521197A)
【公表日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−501019(P2012−501019)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【国際出願番号】PCT/US2010/028060
【国際公開番号】WO2010/108153
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【出願人】(500049716)アムジエン・インコーポレーテツド (242)
【Fターム(参考)】