説明

拡底バケット用スタンド

【課題】拡底バケットを立てた状態で保持できるとともに、寝かせた状態で保持することもでき、さらに、ケリーバへの着脱作業も安全に行うことができる拡底バケット用スタンドを提供する。
【解決手段】アースドリルの拡底バケットを保持するスタンドであって、下部枠体、上部枠体及び縦枠材とを備え、下部枠体には、拡底バケットの底面及び下部外面を保持する下部保持部材を有し、上部枠体には、拡底バケットが通過可能な開口部と、反開口部側で拡底バケットの上部外面を保持する上部保持部材と、拡底バケットの倒れを防止する着脱可能な倒れ止め部材と、拡底バケットをアースドリルに着脱する際の作業用足場となる足場部材と、該足場部材に立設した手摺部材とを有するとともに、上部の開口部側及び反開口部側に設けられた上部吊り金具と、開口部側下部に設けられた下部吊り金具とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、拡底バケット用スタンドに関し、詳しくは、アースドリルの先端に着脱可能に装着される拡底バケットを、非使用時に立設状態で保持しておくための拡底バケット用スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
アースドリルによって拡底孔を掘削する際には、まず、ケリーバの先端に掘削バケットを装着して所定深さの縦穴を掘削した後、掘削バケットを拡底バケットに交換して穴底部をテーパー状に拡底するという手順で行われている。したがって、掘削作業の進行に伴ってケリーバ先端に装着する掘削具を掘削バケットと拡底バケットとに交換する必要があり、非装着時の掘削バケットや拡底バケットは、適宜なスタンドによって保持した状態で保管するようにしている。また、輸送時においても、ケリーバの先端から取り外した各バケットやバケット駆動装置を輸送時の姿勢に保持する保持装置が必要になる。
【0003】
例えば、掘削バケットや拡底バケットを駆動するバケット駆動装置用架台として、枠体に立設した複数本の支柱でバケット駆動装置を保持するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、拡底バケット用の保持装置としては、地面から掘削された縦穴の地表部に埋設したケーシング上に支持具を介して拡底バケットを載置するようにした拡底バケット用支持装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−201886号公報
【特許文献2】特開2000−192770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載されているバケット駆動装置用架台のように、バケット駆動装置を傾斜させた状態で保持するものでは、バケット駆動装置をケリーバに着脱する際にケリーバを傾斜させなければならず、作業中に着脱することがほとんどないバケット駆動装置の場合には問題となることは少ないが、作業中に交換する掘削バケットや拡底バケットの場合は、ケリーバを傾斜させずに着脱できるようにすることが望ましい。
【0006】
一方、特許文献2に記載されている拡底バケット用支持装置は、掘削バケットや拡底バケットの軸線を鉛直方向に向けてこれらを保持しておくことができるため、ケリーバへの着脱は容易に行えるが、支持装置を設置するための縦穴が必要になるという問題がある。
【0007】
また、地表に設置したスタンドに拡底バケットを軸線を鉛直方向に向けて保持した場合、ケリーバと拡底バケットとの着脱が高所作業となるため、十分な安全対策を講じる必要があった。
【0008】
さらに、拡底バケットの軸線を鉛直方向に向けて立てた状態でスタンドに保持した場合は、高さ寸法が輸送制限を超えるため、作業時に立てて保持するスタンドと、輸送時に寝かせて保持する輸送用支持装置とを別々に用意する必要があるだけでなく、作業時に使用するスタンドを輸送するためのトラックを1台余計に手配しなければならず、輸送コストが掛かることになる。
【0009】
そこで本発明は、拡底バケットを立てた状態で保持できるとともに、ケリーバへの着脱作業も安全に行うことができ、輸送も容易に行うことができる拡底バケット用スタンドを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の拡底バケット用スタンドは、アースドリルのケリーバ先端に着脱可能に装着される拡底バケットを保持する拡底バケット用スタンドであって、複数の枠材によってそれぞれ枠組みされた下部枠体及び上部枠体と、上下両枠体に上下両端部がそれぞれ接合された複数の縦枠材と、複数の吊り金具とを備え、前記下部枠体には、拡底バケットの底面及び下部外面を保持する下部保持部材を有し、前記上部枠体には、一側方に設けられた拡底バケットが通過可能な開口部と、反開口部側で拡底バケットの上部外面を保持する上部保持部材と、拡底バケットをアースドリルに着脱する際の作業用足場となる足場部材と、該足場部材の外縁部に立設した手摺部材とを有していることを特徴としている。
【0011】
さらに、本発明の拡底バケット用スタンドは、前記上部枠体が、スタンド内に保持した拡底バケットの開口部側への倒れを防止する着脱可能な倒れ止め部材を備えていることを特徴とし、該倒れ止め部材が、前記開口部の開口端を横切るように配置されていることを特徴としている。あるいは、前記下部保持部材が、該下部保持部材の上部に、スタンド内に保持した拡底バケットの開口部側への倒れを防止する開閉可能な倒れ止め部材を備えていることを特徴とし、該倒れ止め部材が、前記開口部を開閉可能な扉部材で形成され、該扉部材は、開状態において、前記下部枠体及び上部枠体よりも外方に突出しないように形成されていることを特徴としている。
【0012】
また、本発明の拡底バケット用スタンドは、前記吊り金具が、上部枠体又は縦枠材上部の開口部側及び反開口部側にそれぞれ設けられた複数の上部吊り金具と、開口部側に設けられた前記上部吊り金具に対応する位置の下部枠体又は縦枠材下部に設けられた複数の下部吊り金具とであること、あるいは、前記吊り金具が、上部枠体又は縦枠材上部の反開口部側に設けられた複数の上部吊り金具と、該上部吊り金具に対応する位置の下部枠体又は縦枠材下部に設けられた複数の下部吊り金具とであることを特徴としている。
【0013】
さらに、前記上部枠体又は前記縦枠材は、前記拡底バケットの上部に設けられている係止部に着脱可能に係止して拡底バケットが拡底バケット用スタンド内から上方に抜け出ることを防止する係止部材を有していることを特徴とし、加えて、前記足場部材が、内外方向に分割可能に形成されていること、前記手摺部材が、前記足場部材に着脱可能に設けられていること、前記足場部材への昇降用梯子が一体的に設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明の拡底バケット用スタンドによれば、下部枠体及び上部枠体と複数の縦枠材とによって枠組みしたスタンド内に下部保持部材と上部保持部材と倒れ止め部材とを設け、上部保持部材の一側方に開口部を設けているので、スタンドを立てた状態で、ケリーバに装着した拡底バケットをスタンド内に挿入したり、スタンド内から取り出したりする作業を、拡底バケットの軸線を鉛直方向に向けた状態で容易に行うことができる。さらに、上部枠体に足場部材及び手摺部材を設けておくことにより、高所作業となるケリーバへの着脱作業を安全に行うことができる。
【0015】
また、拡底バケットがスタンド内から上方に抜け出ることを防止する係止部材を設けることにより、拡底バケットを装着した状態のケリーバを上昇させたときに、拡底バケットと一緒にスタンドも持ち上げることができるので、拡底バケットを収納したスタンドをアースドリルによって簡単に移動させることができる。
【0016】
さらに、足場部材を内外方向に分割可能に形成したり、手摺部材を着脱可能に形成しておくことにより、スタンドを寝かせたときに輸送制限の範囲内の大きさにできるとともに、スタンドを立たせて拡底バケットの着脱作業を行うときには十分な作業スペースを確保することができる。さらに、スタンドに昇降用梯子を一体化しておくことにより、梯子を別に用意する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】アースドリルの説明図である。
【図2】本発明の拡底バケット用スタンドの第1形態例を示す正面図である。
【図3】同じく左側面図である。
【図4】同じく平面図である。
【図5】本発明の拡底バケット用スタンドの第2形態例を示す正面図である。
【図6】同じく左側面図である。
【図7】同じく平面図である。
【図8】本発明の拡底バケット用スタンドの第3形態例を示す正面図である。
【図9】同じく右側面図である。
【図10】同じく平面図である。
【図11】非係止状態の係止部材を示す正面図である。
【図12】係止状態の係止部材を示す正面図である。
【図13】拡底バケットが上昇したときの係止状態を示す係止部材の正面図である。
【図14】係止部材の他の形態例を示す正面図である。
【図15】立てた状態のスタンドを吊り上げる際の正面図である。
【図16】寝かせた状態のスタンドを吊り上げる際の正面図である。
【図17】同じく寝かせた状態のスタンドを吊り上げる際の側面図である。
【図18】立てた状態のスタンドを寝かす際の正面図である。
【図19】寝かせた状態のスタンドを立てる際の正面図である。
【図20】本発明の拡底バケット用スタンドの第4形態例を示す正面図である。
【図21】同じく左側面図である。
【図22】同じく背面図である。
【図23】同じく平面図である。
【図24】図23のXXIV−XXIV断面図である。
【図25】図20のXXV−XXV断面図である。
【図26】図20のXXVI−XXVI断面図である。
【図27】トラックで輸送する際のスタンドと拡底バケットの説明図である。
【図28】スタンドを荷下ろしする際の説明図である。
【図29】寝かせた状態のスタンドを立てる際の説明図である。
【図30】寝かせた状態の拡底バケットを立てる際の説明図である。
【図31】スタンド内に拡底バケットを収容する際の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
まず、図1乃至図4に示す第1形態例において、アースドリル11は、自走式のベースマシン12に設けられたブーム13の先端に回動可能に支承されたシーブ14に、図示しないウインチから繰り出されるワイヤーロープ15を巻掛け、このワイヤーロープ15の先端にスイベルジョイント16を介してケリーバ17を回転可能に吊下げ、ウインチを操作することでケリーバ17を昇降させるように構成している。また、ベースマシン12に支持されたアーム18の先端には、前記ケリーバ17が昇降可能な状態で挿通されるケリーバ駆動装置19が設けられており、該ケリーバ駆動装置19でケリーバ17を回転させるように構成している。さらに、ケリーバ駆動装置19の下部には、ケリーバ17と一体に回転はするが、昇降はしない回転テーブル20が設けられており、この回転テーブル20から下方に突出したケリーバ17の下端部に、ケリーバ17と一体に回転し、かつ、昇降する拡底バケット21や掘削バケット(図示せず)が着脱可能に装着される。
【0019】
拡底バケット21は、その下端に、掘削した土砂を排出するための円盤状の底蓋22が開閉可能に設けられ、胴部には、一対の拡底翼23が開閉可能に設けられている。閉じ状態における拡底翼23の外面は、掘削バケットにて掘削した縦穴の内径に対応する外径の円筒状となり、回転テーブル20を介して供給される油圧によって拡底翼23を開きながら拡底バケット21を回転させることにより、拡底翼先端の掘削刃によって穴底部をテーパー状に拡底掘削するように形成されている。
【0020】
前記拡底バケット21を保持する拡底バケット用スタンド(以下、スタンドという)31は、複数の枠材によってそれぞれ枠組みされた下部枠体32及び上部枠体33と、上下両枠体32,33に上下両端部がそれぞれ接合された複数の縦枠材34と、所要位置に配置された複数の補強材35とを結合することによって直方体状に枠組みされている。
【0021】
4本の外枠材32aによって四方組みされた前記下部枠体32には、拡底バケット21の下部保持部材として、前記拡底バケット21の底面を保持する4本の底面保持部材36と、拡底バケット21の下部外面を保持するリング状の外面保持部材37とが設けられており、外面保持部材37の外周側には、複数の支柱などを含む前記補強材35が設けられている。前記外面保持部材37の内径は、拡底バケット21の下部、すなわち、閉じ状態における拡底翼23の外径より僅かに大きく設定され、保持した拡底バケット21の下部が前後左右方向に移動するのを防止している。
【0022】
前記上部枠体33は、両側部及び後部に配置された3本の枠材33aにより平面視コ字状に組み立てられ、その一側方である前部に、閉じ状態の拡底翼23が通過可能な開口幅を有する開口部38が設けられている。反開口部側となる上部枠体33の後部側には、閉じ状態における拡底翼23の外径に対応した内径を有し、拡底翼23の上部後面側を当接させることによって拡底バケット21の上部を後部側から保持する円弧状の上部保持部材39が設けられている。
【0023】
また、上部枠体33の上面中央部には、開口部38を水平に横切る方向に倒れ止め部材40が設けられている。この倒れ止め部材40は、その両端が、上部枠体33の内側部材33bに設けられた左右一対のホルダ41に固定ピン41aで着脱可能に止着されるものであって、スタンド31内の所定位置に拡底バケット21を収納して保持した状態で、拡底バケット21の上部周面に設けられている複数の開口の一つから他方の開口に向けて倒れ止め部材40を貫通させ、倒れ止め部材40の中央部を拡底バケット21の内部に設けられている軸部材21aの前面側に当接させるとともに、倒れ止め部材40の両端部を前記ホルダ41に固定ピン41aによって止着することにより、拡底バケット21の上部が開口部38の前方、外部側に倒れることを防止するようにしている。
【0024】
さらに、上部枠体33の上面には、スタンド31を立てて拡底バケット21をアースドリル11のケリーバ17に着脱したり、油圧配管を着脱したりする際の作業員の作業用足場となる金網状部材により形成された足場部材42と、該足場部材42の開口部38部分を除く外周を囲むようにして足場部材42の外縁部から垂直方向に立設した手摺部材43とが設けられている。手摺部材43は、上部枠体33の上面に、上方が開口して設けられた嵌合筒43aに、手摺部材43の下端部を上方から挿入して抜け止めピン43bにより固定するようにしている。また、図2に示すように、スタンド31の正面右側には、前記足場部材42に昇降する際に使用する昇降用梯子44が縦枠材34に沿って一体的に設けられている。
【0025】
そして、上部枠体33の開口部側(前部)と反開口部側(後部)とには、各2箇所ずつの前部側上部吊り金具45aと後部側上部吊り金具45bとがそれぞれ設けられており、前記下部枠体32の開口部側である前部には、上部枠体33の前部側上部吊り金具45aに対応するように、開口部38の両側部分の2箇所に下部吊り金具46がそれぞれ設けられている。
【0026】
このように、スタンド31の下部枠体32には、底面保持部材36と外面保持部材37とを設けて拡底バケット21の下部を確実に保持するように形成し、上部枠体33には、上部保持部材39を設けて拡底バケット21の上部を後部側で保持するように形成するとともに、スタンド31の前方部分には開口部38を設けておくことにより、ケリーバ17に装着した拡底バケット21をスタンド31内から取り出したり、スタンド31内に挿入したりするときに、拡底バケット21の下端がリング状の外面保持部材37を超える位置までケリーバ17を上昇させるだけでよく、スタンド全体を筒状に形成した場合に比べてケリーバ17の上昇量を抑えることができる。
【0027】
また、スタンド31の上部に、ケリーバ17と拡底バケット21との着脱作業に適した高さに設定した足場部材42と手摺部材43とを設けることにより、拡底バケット21の着脱作業を安全に行うことができる。そして、スタンド31の高さや幅、奥行き寸法を輸送制限の範囲内に設定しておくことにより、拡底バケット21を収納したスタンド31を寝かせた状態で輸送することができ、輸送用トラックの台数を削減することができる。
【0028】
図5乃至図7は、本発明の拡底バケット用スタンドの第2形態例を示している。なお、以下の説明において、前記第1形態例に示した拡底バケットの構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0029】
本形態例に示す拡底バケット用スタンドは、基本的に、前記第1形態例と同様に、下部枠体32、上部枠体33、複数の縦枠材34及び複数の補強材35によって枠組みされており、下部枠体32には、底面保持部材36と外面保持部材37とが設けられ、上部枠体33には、開口部38の後部に位置する上部保持部材39と、着脱可能な倒れ止め部材40と、水平方向の足場部材42と、垂直方向の手摺部材43とで構成されている。
【0030】
本形態例における手摺部材43は、下端部が直角に内側に向けて曲げ加工されており、上部枠体33の外周部に設けられた側方が開口する嵌合筒43aに下端部を側方から挿入して抜け止めピン43bにより、着脱可能な状態で固定するようにしている。この曲げ加工部の内側には、足場部材42の外端から連続するような状態の塞ぎ板43cが取り付けられており、この塞ぎ板43cにより、足場部材42の端部と手摺部材43の下部とに大きな隙間が発生しないようにするとともに、足場の作業範囲を拡大させている。また、本形態例では、昇降用梯子をスタンド31とは別体の梯子44aを用意して足場部材42への昇降用としている。この梯子44aは、アースドリルが装備していたり、作業現場に用意されたりしている梯子を利用することもできる。
【0031】
このように、足場の一部となる塞ぎ板43cを備えた手摺部材43を手摺部材43に着脱可能に設けることにより、拡底バケット21の着脱作業時には手摺部材43を取り付けることによって十分な作業スペースを確保できるとともに、輸送時には手摺部材43を取り外すことによって輸送制限内の寸法に納めることができる。
【0032】
図8乃至図10は、本発明の拡底バケット用スタンドの第3形態例を示すもので、本形態例に示す拡底バケット用スタンドは、基本的に、前記第1形態例及び第2形態例に示した各スタンドと同様に、下部枠体32、上部枠体33、複数の縦枠材34及び複数の補強材35によって直方体状に枠組みされており、下部枠体32には、底面保持部材36と外面保持部材37とが設けられ、上部枠体33には、開口部38の反対側後部に設けられた上部保持部材39と、着脱可能な倒れ止め部材40と、水平方向の足場部材42と、垂直方向の手摺部材43と、右側面後方に設けた昇降用梯子44とで構成されている。
【0033】
本形態例における手摺部材43の内、足場部材42の長さ方向中央部であって、拡底バケット21の円筒形状によって足場部材42の幅寸法が狭くなる部分に配置される中間部手摺部材47を、外側に湾曲させた形状とし、湾曲部に塞ぎ板47aを設けることによって足場の作業範囲を拡大するとともに、大きな隙間の発生を防止している。
【0034】
また、本形態例における倒れ止め部材48は、上部枠体33における開口部38の開口端を横切るように配置され、両端を上部枠体33の開口縁部に設けたホルダ49にてそれぞれ固定することにより、拡底バケット21の上部前面側を仕切って拡底バケット21の上部が開口部38の外部側に倒れることを防止するとともに、開口部38の開口縁部同士を倒れ止め部材48にて連結することにより、上部枠体33を補強してスタンド31の上部の剛性を高めるようにしている。
【0035】
さらに、上部枠体33には、拡底バケット21に設けられている係止部24に着脱可能に係止して拡底バケット21がスタンド31内から上方に抜け出ることを防止する係止部材50が設けられている。すなわち、第1形態例及び第2形態例では、拡底バケット21の上部に設けられている開口を貫通させるようにして倒れ止め部材40を配置しているため、収納した拡底バケット21がスタンド31内から上方に抜け出ること、例えば寝かせた状態で拡底バケット21がスタンド31内から抜け出る方向に移動することを倒れ止め部材40によって防止することができるが、第3形態例で示したように、開口部38の開口端を横切るように倒れ止め部材48を配置した場合には、拡底バケット21の上方への抜け出しを防止する効果が得られないため、係止部材50を設けて拡底バケット21の抜け出しを防止するようにしている。
【0036】
図11乃至図13は、前記係止部材の一形態例を示すもので、この係止部材50は、上部枠体33の上面内側部分に固着されたベース部材51と、該ベース部材51に対して内外方向に移動可能に設けられたフック52と、該フック52をベース部材51に保持する支軸53と、フック52を非係止状態に保持するための保持ピン54とを有している。フック52の内側(拡底バケット側)方向先端には、拡底バケット21の前記係止部24に係止する鉤部52aが設けられ、フック52の下部には、前記支軸53及び前記保持ピン54が挿通される内外方向の長孔52bが設けられている。また、前記ベース部材51の反支軸53側(外側)と中間部とには、フック52の状態に応じて保持ピン54を装着するための2個の取付孔51a,51bが設けられている。
【0037】
図11に示すように、非係止状態にある係止部材50は、ベース部材51に対してフック52が外側に位置して鉤部52aが上部枠体33上に引き込まれており、フック52の長孔52bの内端部に支軸53を挿通し、長孔52bの外端部に、外側の取付孔51aに取り付けられた保持ピン54を挿通している。この非係止状態では、長孔52bの両端が支軸53と保持ピン54とによって収納位置に保持されている。
【0038】
図12に示すように、係止状態にある係止部材50は、ベース部材51に対してフック52が内側(拡底バケット側)に移動して鉤部52aが上部枠体33上から内側に引き出され、拡底バケット21の係止部24に鉤部52aを係止させた状態となっている。このとき、フック52の長孔52bの外端部に支軸53が挿通した状態になっており、フック52は、支軸53を中心として鉤部52aが上下方向に揺動可能な状態となっている。また、保持ピン54は、中間部の取付孔51bに取り付けられ、フック52の外側(外れ方向)への移動を規制している。
【0039】
この係止状態で拡底バケット21がスタンド31に対して上方に移動すると、図13に示すように、フック52の鉤部52aが拡底バケット21の係止部24に係止していることから、収納した拡底バケット21がスタンド31内から上方に抜け出ることを防止できる。逆に、スタンド31内に収納保持されている拡底バケット21をケリーバ17の先端に装着した状態でケリーバ17を上昇させると、拡底バケット21とスタンド31とを一緒に上昇させることができるので、上昇させた状態でベースマシン12を走行させることにより、クレーンを使用せずにアースドリル11のみで、拡底バケット21を保持したスタンド31を簡単に移動させることができる。
【0040】
図14は、係止部材の他の形態例を示すもので、この係止部材55は、上部枠体33の上面に設けたベース部材56の上端部に、支軸57を介してフック58を内外方向に揺動可能に設けたものであって、非係止状態では、支軸57を中心にしてフック58の上部を外側に傾斜させ、ベース部材56の上部側の取付孔56aに保持ピン59を取り付けてフック58を非係止状態に保持する。拡底バケット21への係止状態とする際には、保持ピン59を上部側の取付孔56aから引き抜き、支軸57を中心にしてフック58の上部を内側に回動させ、先端の鉤部58aを拡底バケット21の上部周面に設けられている複数の開口21bの下縁に係止させるとともに、保持ピン59を下部側の取付孔56bに取り付けてフック58を係止状態に保持する。
【0041】
このように形成した各係止部材は、非係止状態と係止状態との切り替えを、保持ピンの着脱とフックの移動とによって簡単に行うことができ、保持ピンによってフックを非係止状態に保持しておくことにより、拡底バケット21の収納や取り出しの際に邪魔になることもない。
【0042】
図15乃至図19は、本発明の拡底バケット用スタンドをクレーンにて吊り上げる際の状態を示す説明図である。本発明の拡底バケット用のスタンド31は、前述のように、上部枠体33の前部2箇所に前部側上部吊り金具45aを、上部枠体33の後部2箇所に後部側上部吊り金具45bをそれぞれ設けるとともに、下部枠体32の前部2箇所に下部吊り金具46を設けているので、これらの吊り金具を状況に応じて選択使用することにより、拡底バケット21を収納して保持したスタンド31を容易にクレーンで吊り上げることができ、姿勢の変換も容易に行うことができる。
【0043】
まず、図15に示すように、立てた状態のスタンド31を吊り上げる際には、上部枠体33に設けた前部側上部吊り金具45a及び後部側上部吊り金具45bの4箇所を使用することにより、安定した状態で4点吊りをすることができる。また、図16及び図17に示すように、寝かせた状態のスタンド31を吊り上げる際には、上部枠体33に設けた2箇所の前部側上部吊り金具45aと下部枠体32に設けた2箇所の下部吊り金具46との4箇所を使用することにより、安定した状態で4点吊りをすることができる。
【0044】
さらに、図18に示すように、立てた状態のスタンド31を寝かせる際には、上部枠体33に設けた2箇所の前部側上部吊り金具45aを2点吊りした状態でクレーンを操作し、下部枠体32の後縁を支点としてスタンド31を後方に倒すことにより、スタンド31を寝かせた状態にすることができる。同様に、寝かせた状態のスタンド31を立たせる際には、図19に示すように、上部枠体33に設けた2箇所の前部側上部吊り金具45aを2点吊りした状態でクレーンを操作し、スタンド31の下部枠体32の後縁を支点としてスタンド31を前方に起こすことにより、スタンド31を立たせた状態にすることができる。
【0045】
さらに、スタンド31を寝かせた状態にするときに、上部枠体33の開口部側に設けた前部側上部吊り金具45aを使用することにより、スタンド31を寝かせたときに開口部38が上方に向かって開口した状態になるので、拡底バケット21をスタンド31内に確実に保持した状態とすることができ、輸送中の振動などでスタンド31内から拡底バケット21が外れることを防止できる。
【0046】
また、上部枠体33の前部側上部吊り金具45aを使用する際には、上部枠体33の前部に開口部38に向けて開口幅が狭まる方向の力が作用する。このとき、前記第3形態例に示すように、上部枠体33における開口部38の開口端を横切るように倒れ止め部材40を配置して固定することにより、開口幅が狭まる方向の力を倒れ止め部材40にて負担することができ、一つの棒状の部材で拡底バケット21の倒れ止めと上部枠体33の前部の補強とを兼用することができる。一方、第1形態例及び第2形態例に示したように、倒れ止め部材40が上部枠体33の中央部に設けられている場合には、開口部38の開口端を補強するためのサポート部材を必要に応じて設けることができる。
【0047】
拡底バケット21及びスタンド31は、図16及び図17に示すように、拡底バケット21を保持したスタンド31を、その開口部38を上方に向けて寝かせた状態でトラックの荷台に積載することが可能であり、スタンド31内に拡底バケット21を保持した状態のままで輸送することができ、トラックへの積載や荷下ろしも、前述のように上部吊り金具45a、45bと下部吊り金具46とを利用することによって容易に行うことができる。また、倒れ止め部材40や係止部材50によって、輸送中の拡底バケット21をスタンド31内に確実に保持することができる。
【0048】
図20乃至図26は、本発明の拡底バケット用スタンドの第4形態例を示すもので、本形態例に示す拡底バケットスタンド60は、基本的に、前記第1形態例乃至第3形態例に示した各スタンドと同様に、下部枠体32、上部枠体33、複数の縦枠材34及び複数の補強材35によって直方体状に枠組みされており、下部枠体32には、底面保持部材36と外面保持部材37とが設けられ、上部枠体33には、開口部38の反対側後部に設けられた上部保持部材39と、水平方向の足場部材42と、手摺部材43と、背面後方に設けた着脱可能な昇降用梯子44と、正面に設けた倒れ止め部材61とで構成されている。
【0049】
倒れ止め部材61は、基部がヒンジ61aを介して一対の支持枠62,62に回動可能に取り付けられる両開き式の一対の扉部材61b,61bで形成され、支持枠62,62は、外面保持部材37の外周側に接合されると共に上下両枠体32,33に上下両端部がそれぞれ接合されている。扉部材61b,61bは、内径が拡底バケット21の下部、すなわち、閉状態における拡底翼23の外径より僅かに大きく設定された円弧状の枠体で形成され、閉状態で前記開口部38を閉塞し、開口部38を開放した開状態で先端部が上下両枠体32,33よりも外方に突出しない大きさに形成されている。
【0050】
また、各扉部材61b,61bの先端部には、扉部材61b,61bの閉状態で上下方向に重なる連結管61cがそれぞれ設けられ、上下に重なった連結管61cにピン63を挿通することにより、扉部材61b,61bの閉状態が保持される。また、開口部側の縦枠材34,34に前記各連結管61cに連結するピン孔をそれぞれ備えた連結片64,64が突設され、扉部材61b,61bが開状態の時には、連結片64,64のピン孔と各連結管61cとに前記ピン63をそれぞれ挿通することにより、扉部材61b,61bの開状態が保持される。さらに、扉部材61b,61bの上部背面側には、拡底バケット21の中間部を後部側で保持する中間保持部材65が形成され、該中間保持部材65の外周側には前記一対の支持枠62,62と複数の補強材35とが設けられている。
【0051】
本形態例における係止部材66,66は、前記支持枠62,62の上部枠体33と倒れ止め部材61との間にピンを介して支軸66aがそれぞれ揺動可能に取り付けられ、先端のフック66bを支持枠62,62の上端よりも上方に突出させたもので、拡底バケット21との非係止状態では、支軸66aを中心にしてフック66bを直立乃至外側に傾斜させた状態としておき、拡底バケット21への係止状態とする際には、支軸66aを中心にしてフック66bの上部を内側に回動させることにより、拡底バケット21の上部周面に設けられている複数の開口21bの下縁に係止させることができる。
【0052】
また、本形態例に示す拡底バケットスタンド60では、前部側の吊り金具は設けずに、上部枠体33の反開口部側に設けた一対の後部側上部吊り金具45bと、下部枠体32の反開口部側に設けた一対の後部側下部吊り金具46aとを備えている。
【0053】
図27乃至図31は、本発明の拡底バケット用スタンドを拡底バケットと共に1台のトラックで輸送し、作業現場で組み立てるまでの説明図である。まず、図27に示すように、トラック70で拡底バケット21とスタンド60とを輸送する際には、スタンド60は、扉部材61b,61bを開き、連結片64,64のピン孔と各連結管61cとにピン63を挿通して、扉部材61b,61bの開状態を保持し、上部枠体33に設けた2箇所の後部側上部吊り金具45bを2点吊りした状態でクレーンを操作し、下部枠体32の前縁を支点としてスタンド60を前方に倒すことにより、開口部38を下方に向けた状態でスタンド60を寝かせ、上部枠体33に設けた2箇所の後部側上部吊り金具45bと下部枠体32に設けた2箇所の後部側下部吊り金具46aとの4箇所を使用して4点吊りした状態で、予めトラック70の荷台70aに寝かせた状態で積載した拡底バケット21の上方から、開口部38内に拡底バケット21を収容するようにしながらスタンド60を荷台70aに積載する。これにより、輸送用トラックの台数を削減することができると共に、拡底バケット21とスタンド60とを別々に荷台70aに載置することから、スタンド60を補強しなくてもよく、スタンド60の軽量化を図ることができる。
【0054】
スタンド60を荷下ろしする際には、図28に示すように、2箇所の後部側上部吊り金具45bと2箇所の後部側下部吊り金具46aとの4箇所を使用して4点吊りした状態でクレーンを操作し、図29(A)に示すように、作業現場に寝かせた状態で荷下ろしする。次に、図29(B)に示すように、上部枠体33に設けた2箇所の後部側上部吊り金具45bを2点吊りした状態でクレーンを操作し、スタンド31の下部枠体32の前縁を支点としてスタンド31を後方に起こすことにより、図29(c)に示すようにスタンド31を立たせた状態にする。
【0055】
次いで、図30(A)に示すように、拡底バケット21を上部2箇所、下部2箇所の4点で吊り上げてクレーンを操作し、荷台70aから作業現場に寝かせた状態に荷下ろしする。さらに、図30(B)に示すように、拡底バケット21の上部2箇所を2点吊りした状態で、拡底バケット21を立たせながら、スタンド31に近づける。
【0056】
そして、図31(A)に示すように、拡底バケット21を上昇させてスタンド31の扉部材61b,61bが開状態となっている開口部38からスタンド31内に挿入し、底面保持部材36に拡底バケット21の底面を、外面保持部材37と中間保持部材65と上部保持部材39とで拡底バケット21の背面をそれぞれ保持する。この状態で、図31(B)に示すように、連結片64,64のピン孔と扉部材61b,61bの連結管61cとを連結していたピン63を外して、扉部材61b,61bを閉状態とし、上下に重なり合った連結管61c,61cにピン63を挿通することによって閉状態を保持する。これにより、拡底バケット21の倒れ止めを図ってスタンド31内に拡底バケット21を保持した状態にすることができる。さらに、図31(C)に示すように、作業員が昇降用梯子44を介して足場部材42に昇り、拡底バケット21とケリーバ17を連結する。
【0057】
このように、トラック70で拡底バケット21を輸送する際に、扉部材61b,61bを開状態として開口部38を下方に向けたスタンド31を、予め寝かせた状態で荷台70aに積載した拡底バケット21の上方から覆い被せるようにして、開口部38内に拡底バケット21を収容させた状態とすることにより、拡底バケット21とスタンド31とを1台のトラックに同時に積載して輸送することができる。また、本形態例では、拡底バケット21とスタンド31とを別々に吊り上げるようにしているので、スタンド31を吊り上げる際に拡底バケット21の荷重が加わらないので、スタンド31を構成する部材の強度を、スタンド31自身に必要な強度のみとすることができるので、大型の拡底バケット21に対応させた大型のスタンド31においても軽量化を図ることができる。
【0058】
したがって、比較的小型の拡底バケットの場合には、第1形態例乃至第3形態例に示したスタンドを使用することにより、拡底バケットをスタンド内に収納した状態で輸送でき、トラックへの積み卸しも容易になり、一方、比較的大型の拡底バケットの場合には、第4形態例に示したスタンドを使用することにより、スタンドの強度を大きくする必要がなくなるので、スタンドの小型軽量化を図ることができ、拡底バケットとスタンドとを合わせた重量を1台のトラックで輸送できる重量の範囲に長けることが可能となる。
【0059】
なお、本発明は、上述の各形態例に限らず、下部枠体32、上部枠体33、縦枠材34及び補強材35の形状や配置、これらを連結したときの外形状などは、保持する拡底バケットの寸法や重量などの条件に応じて適宜に設定することができ、足場部材42や手摺部材43の構造も適宜に選択することができる。例えば、外面保持部材37は、リング状の部材を用いたが、複数の円弧状の部材によって形成することもできる。
【符号の説明】
【0060】
11…アースドリル、12…ベースマシン、13…ブーム、14…シーブ、15…ワイヤーロープ、16…スイベルジョイント、17…ケリーバ、18…アーム、19…ケリーバ駆動装置、20…回転テーブル、21…拡底バケット、21a…軸部材、21b…開口、22…底蓋、23…拡底翼、24…係止部、31…スタンド、32…下部枠体、32a…外枠材、33…上部枠体、33a…枠材、33b…内側部材、34…縦枠材、35…補強材、36…底面保持部材、37…外面保持部材、38…開口部、39…上部保持部材、40…倒れ止め部材、41…ホルダ、41a…固定ピン、42…足場部材、43…手摺部材、43a…嵌合筒、43b…抜け止めピン、43c…塞ぎ板、44…昇降用梯子、44a…梯子、45a…前部側上部吊り金具、45b…後部側上部吊り金具、46…下部吊り金具、46a…後部側下部吊り金具、47…中間部手摺部材、47a…塞ぎ板、48…倒れ止め部材、49…ホルダ、50…係止部材、51…ベース部材、51a,51b…取付孔、52…フック、52a…鉤部、52b…長孔、53…支軸、54…保持ピン、55…係止部材、56…ベース部材、56a,56b…取付孔、57…支軸、58…フック、58a…鉤部、59…保持ピン、60…倒れ止め部材、61…倒れ止め部材、61a…ヒンジ、61b…扉部材、61c…連結管、62…支持枠、63…ピン、64…連結片、65…中間保持部材、66…係止部材、66a…支軸、66b…フック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アースドリルのケリーバ先端に着脱可能に装着される拡底バケットを保持する拡底バケット用スタンドであって、複数の枠材によってそれぞれ枠組みされた下部枠体及び上部枠体と、上下両枠体に上下両端部がそれぞれ接合された複数の縦枠材と、複数の吊り金具とを備え、前記下部枠体には、拡底バケットの底面及び下部外面を保持する下部保持部材を有し、前記上部枠体には、一側方に設けられた拡底バケットが通過可能な開口部と、反開口部側で拡底バケットの上部外面を保持する上部保持部材と、拡底バケットをアースドリルに着脱する際の作業用足場となる足場部材と、該足場部材の外縁部に立設した手摺部材とを有していることを特徴とする拡底バケット用スタンド。
【請求項2】
前記上部枠体は、スタンド内に保持した拡底バケットの開口部側への倒れを防止する着脱可能な倒れ止め部材を備えていることを特徴とする請求項1記載の拡底バケット用スタンド。
【請求項3】
前記倒れ止め部材は、前記開口部の開口端を横切るように配置されていることを特徴とする請求項2記載の拡底バケット用スタンド。
【請求項4】
前記下部保持部材は、該下部保持部材の上部に、スタンド内に保持した拡底バケットの開口部側への倒れを防止する開閉可能な倒れ止め部材を備えていることを特徴とする請求項1記載の拡底バケット用スタンド。
【請求項5】
前記倒れ止め部材は、前記開口部を開閉可能な扉部材で形成され、該扉部材は、開状態において、前記下部枠体及び上部枠体よりも外方に突出しないように形成されていることを特徴とする請求項4記載の拡底バケット用スタンド。
【請求項6】
前記吊り金具は、上部枠体又は縦枠材上部の開口部側及び反開口部側にそれぞれ設けられた複数の上部吊り金具と、開口部側に設けられた前記上部吊り金具に対応する位置の下部枠体又は縦枠材下部に設けられた複数の下部吊り金具とであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項4記載の拡底バケット用スタンド。
【請求項7】
前記吊り金具は、上部枠体又は縦枠材上部の反開口部側に設けられた複数の上部吊り金具と、該上部吊り金具に対応する位置の下部枠体又は縦枠材下部に設けられた複数の下部吊り金具とであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の拡底バケット用スタンド。
【請求項8】
前記上部枠体又は前記縦枠材は、前記拡底バケットの上部に設けられている係止部に着脱可能に係止して拡底バケットが拡底バケット用スタンド内から上方に抜け出ることを防止する係止部材を有していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の拡底バケット用スタンド。
【請求項9】
前記足場部材は、内外方向に分割可能に形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の拡底バケット用スタンド。
【請求項10】
前記手摺部材は、前記足場部材に着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の拡底バケット用スタンド。
【請求項11】
前記足場部材への昇降用梯子が一体的に設けられていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項記載の拡底バケット用スタンド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2010−31633(P2010−31633A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−119770(P2009−119770)
【出願日】平成21年5月18日(2009.5.18)
【出願人】(000004617)日本車輌製造株式会社 (722)
【Fターム(参考)】