説明

拡張可能な画像処理装置ドライバを備えたクライアント装置及びその実施方法

【課題】様々な画像処理要件を満たすように自動的に拡張可能な画像処理装置ドライバを備えたクライアント装置を提供する。
【解決手段】クライアント装置は、様々な画像処理の要件を満たすように自動的に拡張可能な画像処理装置ドライバを有する。画像処理ジョブが開始されると、この装置ドライバは、ターゲット画像処理装置に問い合わせ、機能セットを識別し、ローカルにサポートされる機能セットにおいて機能の識別を行う。そして、装置ドライバは、1以上の遠隔サーバー装置に問い合わせ、機能セットの内のローカルにサポートされていない機能を装置ドライバがサポートすることを可能とする1以上のプラグインを識別し、ユーザーからの許可(ライセンス条件への合意等)を得て、プラグインをダウンロードし、記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置ドライバを備えたクライアント装置及びこのような装置ドライバを実施する方法に関し、より詳細には、様々な画像処理の要件を満たすように自動的に拡張可能な画像処理装置ドライバを備えたクライアント装置及びこのような装置ドライバを実際に機能させる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、メーカーから販売される画像処理装置(例えば、印刷装置)の機種は、その機種特有の画像処理装置ドライバ(以下、単に装置ドライバともいう)と共に使用するように最適化されている。異なる画像処理装置の機種用に最適化された装置ドライバを使用して、別の画像処理装置を動作させようとすると、通常は全くうまくいかないか、予期せぬ結果をもたらしたり、又は画像処理装置の限定された機能しか動作させなかったりする。
【0003】
機種特有の画像処理装置ドライバは、従来のコンピュータ環境においていくつかの問題を呈している。第1に、このような環境において異なる画像処理装置の機種が動作する場合、複数の装置ドライバを個別に管理(例えば、インストール、アップグレード、置き換え)する必要があった。第2に、そのような環境において一時的に動作する携帯型のクライアント装置は、どの装置ドライバが要求されるのか、またどのようにしてそれらを取得するのかを承知していなかった。第3に、そのような環境で動作するクライアント装置は、ワークフローの統合の機能などのオンデマンドの機能にアクセスすることが難しかった。
【0004】
これに対して、例えば、特許文献1には、MFP、PC、サーバーがネットワークを介して接続されており、PCがMFP内の機能とプリンタドライバの機能との整合性を検出し、検出結果に応じてMFP又はサーバーからプラグインをダウンロードし、インストールを行うようにした技術が記載されている。
【0005】
また、最近では、これらの問題のいくつかに対処するようなより柔軟性のある画像処理装置ドライバが販売されている。例えば、ヒューレット・パッカード社及びゼロックス社は多数の印刷装置用の事前に構成された「パーソナリティ」をサポートするユニバーサルプリンタドライバ(UPD)を提供している。このようなUPDを呼び出すと、UPDはターゲット印刷装置に機種や構成の情報の問い合わせを行い、その機種や構成に合ったパーソナリティを識別し、識別されたパーソナリティに基づいた機能セットをサポートするように自動的な適合をする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−260356号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このようなUPDは、機種と構成が事前構成されたパーソナリティの1つと対応しない場合、機能のセットに自動的に適合することはできない。さらに、パーソナリティは事前構成されることから、UPDは構成の後にリリースされるパーソナリティへの更新を含むように自動的に適合することはできず、またオンデマンドの機能、例えばワークフローの統合の機能をサポートするように自動的に適合することはできない。また、このようなUPDは一時的なライセンス機能、例えば加入制又は従量課金制のためのいずれの機構も、サポートしていない。
【0008】
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたもので、基本的な特徴として、様々な画像処理要件を満たすように自動的に拡張可能な画像処理装置ドライバを備えたクライアント装置及びそのような装置ドライバを実際に機能させる方法を提供するものである。
より具体的には、画像処理ジョブが開始されると、拡張可能な装置ドライバはターゲット画像処理装置に問い合わせをし、機能セットを識別する。その後、装置ドライバはローカルでサポートされる機能セット内の機能を識別する。装置ドライバはまた1以上の遠隔サーバー装置へ問い合わせを行い、ローカルでサポートされていない機能セット内の機能を装置ドライバでサポートすることを可能とする1以上のプラグインを識別する。その後、装置ドライバは、ユーザーから権限を得て(例えば、ライセンス条件への合意)プラグインをダウンロードし、記憶をする。装置ドライバはまた、1以上の遠隔のサーバーに問い合わせを行い、装置ドライバコア及び以前にダウンロード及び記憶済みのプラグインに対する更新を識別、ダウンロード及び記憶する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様では、拡張可能な画像処理装置ドライバを自動的に適合させる方法は、ターゲット画像処理装置に問い合わせを行う工程、前記ターゲット画像処理装置から受け取った問い合わせ応答に基づき機能セットを識別する工程、前記画像処理装置ドライバを使用して、ローカルでサポートされる前記機能セット内の1以上の機能を識別する工程、1以上の遠隔サーバー装置に問い合わせを行う工程、前記遠隔サーバー装置から受け取った1以上の問い合わせ応答に基づき、前記画像処理装置ドライバが前記機能セット内の追加機能をローカルでサポートできるようにする1以上のプラグインを識別する工程、プラグインをダウンロードする工程、及び前記プラグインをローカルに記憶する工程を有する。
【0010】
いくつかの実施形態において、前記機能セットは前記ターゲット画像処理装置のための完全な機能セットである。
【0011】
いくつかの実施形態において、前記画像処理装置ドライバを使用して、ローカルでサポートされる前記機能セット内の1以上の機能を識別する工程は、装置ドライバコアが元々サポートする1以上の機能及び前記装置ドライバコアによって呼び出されるプラグインを使用してサポートされる1以上の機能を識別する。
【0012】
いくつかの実施形態において、前記遠隔サーバー装置はインターネットを介して問い合わされる。
【0013】
いくつかの実施形態において、前記遠隔サーバー装置はセルラーネットワークを介して問い合わされる。
【0014】
いくつかの実施形態において、前記方法は、前記遠隔サーバー装置から受け取った1以上の問い合わせ応答に基づき、装置ドライバコアを更新する1以上の更新プラグインを識別する工程、前記更新プラグインをダウンロードする工程、及び、前記更新プラグインを記憶する工程を更に備える。
【0015】
いくつかの実施形態において、前記方法は、前記遠隔サーバー装置から受け取った1以上の問い合わせ応答に基づき、装置ドライバコアによって呼び出されるプラグインを更新する1以上の更新プラグインを識別する工程、前記更新プラグインをダウンロードする工程、前記更新プラグインを記憶する工程を更に備える。
【0016】
いくつかの実施形態において、前記方法は、前記プラグインに関する情報をユーザーに表示し、前記プラグインをダウンロードするための前記ユーザーから取得指示を得る工程を更に備える。
【0017】
いくつかの実施形態において、前記表示されたプラグインに関する情報は、ライセンス条件を含む。
【0018】
いくつかの実施形態において、前記表示されたプラグインに関する情報は、1以上のプラグインにより前記画像処理装置ドライバが前記機能セット内の機能をローカルにサポートすることが可能な範囲を示す情報を含む。
【0019】
いくつかの実施形態において、前記記憶されたプラグイン及び前記画像処理装置ドライバはクライアント装置に配置される。
【0020】
いくつかの実施形態において、前記プラグインは前記ライセンス条件の期限が切れるまでの期間中、動作する。
【0021】
いくつかの実施形態において、前記プラグインは前記ライセンス条件の利用回数内で、動作する。
【0022】
いくつかの実施形態において、前記プラグインはユーザーインターフェース記述を備える。
【0023】
本発明の別の態様では、クライアント装置は、プロセッサ、及び前記プロセッサと通信可能に接続された通信インターフェースを備え、前記プロセッサの制御により前記クライアント装置は、前記通信インターフェースを介して、ターゲット画像処理装置へ問い合わせをし、前記通信インターフェースを介し、前記ターゲット画像処理装置から受け取った問い合わせ応答に基づき機能セットを識別し、ローカルにサポートされる前記機能セット内の1以上の機能を識別し、前記通信インターフェースを介して1以上の遠隔サーバー装置に問い合わせを行い、前記通信インターフェースを介して前記遠隔サーバー装置より受け取った1以上の問い合わせ応答に基づき、前記クライアント装置上の拡張可能な画像処理装置ドライバが前記機能セット内の追加機能をローカルにサポートできるようにする1以上のプラグインを識別し、前記プラグインをダウンロード及び記憶する。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、様々な画像処理要件を満たすように自動的に拡張可能な画像処理装置ドライバを備えたクライアント装置及びそのような装置ドライバを実際に機能させる方法を提供することができる。
【0025】
本発明の上記及びその他の態様は、以下に簡単に説明する図面と併せて、以下の詳細な説明により、さらに深く理解されるであろう。本発明は添付の特許請求の範囲により定義されることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】いくつかの実施形態における本発明が動作する通信システムを示す図である。
【図2】いくつかの実施形態における本発明が動作するクライアント装置を示す図である。
【図3】いくつかの実施形態における本発明が動作するソフトウェアの要素を示す図である。
【図4】本発明のいくつかの実施形態において、プラグインを含むように拡張可能な画像処理装置ドライバを自動的に適合させる方法を説明するためのフロー図である。
【図5】本発明のいくつかの実施形態において、レンダリングのための画像処理制御ユーザーインターフェース記述を選択する方法を説明するためのフロー図である。
【図6】本発明のいくつかの実施形態において、更新プラグインを含むように拡張可能な画像処理装置ドライバを自動的に適合させる方法を説明するためのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1はいくつかの実施形態における本発明が動作する通信システムを示す図である。通信システムは、クライアント装置110を備え、通信ネットワーク140を介して画像処理装置120とサーバー装置130に通信可能に接続される。
【0028】
クライアント装置110は、ネットワーク可能なコンピューティング機器である。画像処理装置120から機能セットを発見し、発見した機能セットをサポートするように拡張可能な画像処理装置ドライバを自動的に適合させ、画像処理ジョブを準備し管理するなど、様々なタスクを行うプロセッサで実行可能なソフトウェアを有する。クライアント装置110は、例を挙げると、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ(PC)、携帯型PC、携帯情報端末(PDA)、大型汎用コンピュータ、小型コンピュータ、携帯電話機、デジタルテレビ受信機、又はインターネット家電であってもよい。
【0029】
画像処理装置120は、単機能の画像処理装置であっても、複合機(MFP)であってもよい。画像処理装置120は、発見要求に応じ、サポートされる機能セット及び画像処理ジョブを実行する電気機械部に準じて画像処理ジョブを管理するプロセッサで実行可能なソフトウェアを有する。画像処理装置120がサポートする画像処理機能には、例を挙げると、印刷、複写、スキャン、ファイリング、ファックス、媒体複製、出版、表示、フォーマット変換、編集、及び音声/映像の記録/再生などが含まれていてもよい。印刷機能の場合、サポートされる機能セットには、例を挙げると、1以上のプリンタ言語、ホストエミュレーション機能、課金機能、ライセンス機能、支払い機能、特別機能及び/又はワークフロー統合機能などが含まれていてもよい。
【0030】
サーバー装置130は、拡張可能な画像処理装置ドライバプラグインを管理するクライアント装置110から離れたウェブのサーバーである。サーバー装置130は、クライアント装置110によってなされる入手可能なプラグインに関する情報についての問い合わせに応じ、プラグインをクライアント装置110の適切な箇所へとダウンロードする。サーバー装置130は、画像処理装置120のメーカーによって操作されても、クライアント装置110の持ち主、あるいは第三者によって操作されてもよい。
【0031】
通信ネットワーク140は、データネットワーク装置及びリンクを備え、クライアント装置110、画像処理装置120及びサーバー装置130を相互に接続する。そのリンクは、有線であっても、無線あるいはその組合せであってもよい。例を挙げると、通信ネットワーク140は、インターネット又はセルラーネットワークを介して、クライアント装置110とサーバー装置130を相互に接続するための電気電子学会(IEEE)802.3(有線イーサネット(登録商標))、IEEE802.11(無線LAN)、IEEE802.16(WiMAX)、広域、セルラー及び/又はアドホックネットワーク装置及びリンクを1つ以上有してもよい。
【0032】
通信ネットワーク140は、ネットワーク装置とリンクを同様にまとめて有してもよいし、RS−232(COM)、ユニバーサルシリアルバス(USB)、IEEE1284規格(パラレルポート)、IEEE1394規格(ファイヤーワイヤ)、ブルートゥース、近距離無線通信(NFC)、赤外線通信規格(IrDa)リンクなどの専用のリンクを有して、クライアント装置110と画像処理装置120を相互に接続してもよい。
【0033】
例示された実施形態においては、1つのクライアント装置110、1つの画像処理装置120及び1つのサーバー装置130が存在する場合が示されているが、他の実施形態においては、1以上のこのような種類の装置が複数存在してもよいと理解される。例えば、いくつかの実施形態においては、複数のサーバー装置が存在し、そのそれぞれが異なる画像処理装置メーカーによって作られた、画像処理装置のための拡張可能な画像処理装置ドライバのプラグインを、サポートしてもよい。
【0034】
図2はクライアント装置110をより詳細に示す図で、クライアント装置110はユーザーインターフェース210、通信インターフェース220及びメモリ240を備え、これらのすべてがプロセッサ230と通信可能に接続されている。ユーザーインターフェース210は、キーボード、キーパッド、タッチスクリーン及び/又は音声命令モジュールなど、人間のユーザーからの入力を受け付けるための入力機構と、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、ブラウン管(CRT)及び/又はスピーカーなど、ユーザーに出力を表示するための出力機構とを有する。
【0035】
通信インターフェース220は、クライアント装置110と画像処理装置120及びサーバー装置130とを通信ネットワーク140を介して通信可能に接続する1以上のデータ通信ポートを有する。数多い例の1つとしては、通信インターフェース220が、無線LANポートを備え、これによりクライアント装置110がインターネット接続を確立して、サーバー装置130と通信してもよく、また、USBポートを備えて、これによりクライアント装置110が、画像処理装置120と直接通信してもよい。
【0036】
メモリ240は、1以上のランダムアクセスメモリ(RAM)と1以上のリードオンリーメモリ(ROM)とを備える。
プロセッサ230は、メモリ240にインストールされたソフトウェアを実行して、画像処理装置120のための機能セットを発見したり、拡張可能な画像処理装置ドライバを自動的に発見された機能セットをサポートするように適合させたり、画像処理ジョブを準備し管理するなどの操作をクライアント装置110で行う。
【0037】
図3は、メモリ240に記憶されるソフトウェア要素を示す図であり、クライアントアプリケーション310、オペレーティングシステム320、及び拡張可能な画像処理装置ドライバ330が含まれる。拡張可能な画像処理装置ドライバ330は、装置ドライバコア340、ローカルプラグインリポジトリ350及び構成ファイル360を有する。クライアントアプリケーション310により、ユーザーは、ユーザーインターフェース210を介して、デジタル文書を作成、編集、保存、開いて閲覧することが可能になり、それぞれのデジタル文書の画像処理ジョブを開始することが可能となる。
【0038】
ユーザーが画像処理ジョブを開始し、ターゲット画像処理装置を選択すると、クライアントアプリケーション310は、アプリケーション用にフォーマットされたデジタル文書を、オペレーティングシステム320が理解する装置に非依存なグラフィック・プリミティブに変換する。オペレーティングシステム320はそのグラフィック・プリミティブを拡張可能な画像処理装置ドライバ330へ送る。拡張可能な画像処理装置ドライバ330は、そのグラフィック・プリミティブを、画像処理ジョブのターゲット画像処理装置がサポートする画像処理フォーマットに変換する。このような変換は、ターゲット画像処理装置がサポートする画像処理フォーマットを、装置ドライバコア340が元々サポートしている場合は、装置ドライバコア340が行ってもよい。ターゲット画像処理装置がサポートする画像処理フォーマットを、装置ドライバコア340が元々サポートしていない場合は、装置ドライバコア340が適切なプラグインをローカルプラグインリポジトリ350から呼び出して、変換を進めてもよい。
【0039】
具体例を挙げると、クライアントアプリケーション310がマイクロソフトワード(登録商標)で、ユーザーがワードの文書を画像処理装置120で印刷したい場合、クライアントアプリケーション310は、ワード文書をオペレーティングシステム320が理解する装置に非依存のグラフィック・プリミティブ[例えば、グラフィカルディスプレイインターフェース(GDI)、XML文書規格(XPS)プリミティブ]に変換し、オペレーティングシステム320は、そのプリミティブを拡張可能な画像処理装置ドライバ330に送る。拡張可能な画像処理装置ドライバ330は、そのプリミティブを画像処理装置120がサポートするプリンタ言語[例えば、プリンタ制御言語(PCL)、ポストスクリプト、タグ付き画像ファイル形式(TIFF)、ポータブルドキュメント形式(PDF)]に変換する。そのプリンタ言語を装置ドライバコア340が元々サポートしている場合は、プリミティブからプリンタ言語への変換は、ローカルプラグインリポジトリ350を用いないで、装置ドライバコア340によって成し遂げられてもよい。しかしながら、そのプリンタ言語を装置ドライバコア340が元々サポートしていない場合は、装置ドライバコア340は変換を支援するためのプラグインをリポジトリ350から呼び出す。
【0040】
拡張可能な画像処理装置ドライバ330は、画像処理装置120に提出する画像処理ジョブを準備するための別の処理を行う。例を挙げると、追加する処理としては、ホストエミュレーション処理、課金処理、ライセンス処理、支払い処理、特別機能処理及び/又はワークフローの統合処理などが含まれてもよい。追加する処理を装置ドライバコア340が元々サポートしているならば、ローカルプラグインリポジトリ350を用いることなく、装置ドライバコア340がそのような追加する処理を行ってもよい。しかしながら、追加処理を装置ドライバコア340が元々サポートしていないならば、装置ドライバコア340は、処理を支援するためのプラグインをローカルプラグインリポジトリ350から呼び出す。
【0041】
ローカルプラグインリポジトリ350は、プリンタ言語のプラグイン(例えば、PCL、ポストスクリプト、TIFF、PDF、ラスタ形式のプラグイン)、ホストエミュレーションのプラグイン[例えば、N−アップ、ブックレット、Z折り、ラスタ画像処理(RIP)、中間調処理、色空間変換、画像強調のためのプラグイン]、課金、ライセンス及び支払いのプラグイン(例えば、公共印刷、部門印刷、コンテンツロイヤルティ、特別用紙料金のプラグイン)、命令のプラグイン(例えば、ターゲット画像処理装置専用の命令コード)、及び/又は特別機能/ワークフローの統合プラグイン(例えば、文書の索引付け/ファイリング、一斉印刷、ベーツスタンプ、バーコード、オーバーレイ、監査、校訂、文書作成のプラグイン)など様々な種類のプラグインをその中に有して装置ドライバコア340を支援する。プラグインは、例えばダイナミックリンクライブラリ(DLL)のダイナミックリンク、プロセス間通信(IPC)を用いての実行(例えば、COMが実行可能)、命令パイプライン、オープンアプリケーションプログラミングインターフェース(API)呼び出し又はウェブサービス呼び出しなど、様々な手段を用いて、一時的に装置ドライバコア340に統合してもよい。
【0042】
ローカルプラグインリポジトリ350は、クライアント装置110のメモリ240の中に表示されているが、いくつかの実施形態においては、ローカルプラグインリポジトリのすべて又は一部が、外部ハードドライブ又はUSBサムドライブなど、ローカルにクライアント装置110にアクセスできる外部記憶装置に配備されてもよい。
【0043】
ローカルプラグインリポジトリ350は、また、装置ドライバコア340が元々サポートしている機能を更新するか、そうでなければ向上させるプラグインを備えていてもよい。ローカルプラグインリポジトリ350が、動作するそのような更新プラグインを有しているときは、構成ファイル360は変更され、元々サポートされている機能のためのDLLに代えて更新プラグインを使用するよう指示する。このように、構成ファイル360が起動時に読み出されると、装置ドライバコア340はDLLではなく、更新プラグインをロードする。
【0044】
画像処理ジョブの準備が完了したら、プラグインの支援があるなしにかかわらず、拡張可能な画像処理装置ドライバ330はプロセッサ230の制御により、画像処理ジョブを通信インターフェース220を介して画像処理装置120へ送り、画像処理装置120は画像処理ジョブを行う(例えば、デジタル文書の「ハードコピー」を出力する)。
【0045】
画像処理ジョブ処理の一部として、クライアント装置110は、画像処理装置120から機能セットを発見し、発見した機能セットをサポートするように自動的に適合する。
図4は本発明のいくつかの実施形態において、発見を行い、プラグインを用いて拡張可能な画像処理装置ドライバ330を自動的に適合させる方法を説明するためのフロー図である。
【0046】
クライアント装置110のユーザーが、ユーザーインターフェース210を介して画像処理ジョブを開始し、画像処理装置120を対象装置(ターゲット)として識別すると、装置ドライバコア340は画像処理装置120に対して、装置発見情報を問い合わせる(410)。いくつかの実施形態においては、装置ドライバコア340は、プロセッサ230の制御により、画像処理装置120についてのメーカー、機種、構成、性能及び/又は他の装置発見情報を要請する発見要求(それにより画像処理装置120についての総合的な機能セットが識別できる)を生成して、通信インターフェース220を介して送信する。別の実施形態では、発見要求が、ホストエミュレーション機能など、ワークフローの統合や特別機能のための装置発見情報を要請し、それにより、画像処理装置120の機能セットの一部が識別できる。一例としては、統合ワークフローによりデジタル文書をラスタデータに変換し、所定の透かしとタイムスタンプを挿入し、変更されたラスタデータを所定のファイリング記憶要素にファイルしてもよい。発見要求に応じて、装置ドライバコア340は画像処理装置120から、要求された装置発見情報を含む発見応答を受け取る。この発見要求及び応答を行うために、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)、ウェブサービス(WDPrint)やプリンタジョブ言語(PJL)など、様々なプロトコルを使用してもよい。
【0047】
装置ドライバコア340は、この発見応答に基づいて、機能セットのすべての機能がローカルにサポートされているかどうかを判定する(420)。いくつかの実施形態においては、装置ドライバコア340が、発見応答中の装置発見情報を機能セットに分解して、その機能セットと、拡張可能な装置ドライバ330がローカルにサポートしている機能、即ち装置ドライバコア340が元々サポートしているか、あるいはローカルプラグインリポジトリ350に記憶されている1以上のプラグインの支援によってサポートしている機能とを比較する。すべての機能がローカルにサポートされている場合は、追加プラグインを遠隔で検索する必要はなく、装置ドライバコア340に元々ある画像処理制御ユーザーインターフェース記述(UID)がユーザーインターフェース210上でレンダリングされる。ユーザーは、その後、ユーザーインターフェース210上で画像処理設定を選択し、画像処理ジョブを画像処理装置120に提出してもよい(430)。
【0048】
しかしながら、ステップ420において、すべての機能がローカルでサポートされていない場合は、装置ドライバコア340は、ローカルサポートでの不足を救済できる遠隔のプラグインが入手可能かどうかを判定する(440)。いくつかの実施形態においては、装置ドライバコア340は、ローカルサポートの不足を救済できるウェブがホストするプラグインやそのようなプラグインのためのライセンス条件について、インターネットを介してサーバー装置130に問い合わせ、それに応答して、サーバー装置130は問い合わせ応答を発する。勿論、必要ならば、装置ドライバコア340が2以上のサーバー装置に問い合わせてもよい。プラグインの問い合わせと応答は、ハイパーテキスト転送プロトコル/ハイパーテキストマークアップ言語(HTTP/HTML)、拡張可能なマークアップ言語によるSOAP(SOAP/XML)、又は伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)による専有プロトコルなど、様々なプロトコルを介して行うことができる。あるいは、ファイル転送プロトコル(FTP)や直接インターネットメッセージのカプセル化(DIME)などの転送プロトコルを使用してもよい。
【0049】
プラグインとそれに関連するライセンス条件は、サーバー装置130に記憶され、画像処理装置120のメーカーや機種の識別子、機能識別子、及び/又はジョブ・チケット[例えば、PJL、XML文書規格(XPS)印刷チケット、WS印刷チケット]などの様々な検索パラメータを用いて、及び、ファイル名に符号化されたキーワードを用いたプラグインのメタタグ付け、ファイル、ヘッダー、又はシャドウファイルに追加される補足データ、及び/又はデータベースの検索などの様々な検索技術を用いて、取り出され得る。プラグインのためのライセンス条件としては、料金成分および利用成分が含まれてもよい。料金成分は、ユーザーに対する費用を指定してもよく、また利用成分は、利用制限を指定してもよい。料金成分としては、例えば、1回限り料金、定期的な料金、又は利用ごとの料金を指定してもよいし、利用成分としては、例えば、無期限、特定期間、あるいは所定の利用回数を指定してもよい。
【0050】
ステップ440において、ローカルサポートの不足を救済する遠隔プラグインが入手不可能な場合は、装置ドライバコア340は、機能セットが少なくなっても画像処理を進められるような主要な機能が、ローカルにサポートされているかどうかを判定する(450)。主要な機能がローカルでサポートされていない場合は、画像処理ジョブは禁止される(470)。主要な機能がローカルでサポートされている場合は、ユーザーは、ユーザーインターフェース210を介して、限られた機能セットで画像処理を進めたいかどうかを尋ねられる(460)。ユーザーがユーザー入力によって進めたくないことを指示すると、画像処理ジョブは禁止される(470)。ユーザーがユーザー入力を介して、進めたい旨を指示すると、装置ドライバコア340に元々ある画像処理制御UIDがユーザーインターフェース210でレンダリングされ、ユーザーは画像処理設定を選択し画像処理ジョブを提出してもよい(430)。
【0051】
また、ステップ440において、ローカルサポートの不足を救済する遠隔のプラグインが入手可能な場合は、装置ドライバコア340は、ユーザーインターフェース210を介してユーザーにプラグインを取得したいかどうかを問い合わせる(480)。いくつかの実施形態においては、ユーザーは、プラグインを取得したい場合に、機能セットの完全なサポートが実現されるかどうかについての表示だけでなくプラグインとライセンス条件の一覧を、ユーザーインターフェース210上で提示され、ユーザー入力を介してプラグインを取得するかどうかの決定を指示するよう求められる。
【0052】
ステップ480において、ユーザーがユーザー入力を介して、プラグインの取得を拒否すると、フローはステップ450へ移行する。また、ステップ480において、ユーザーがプラグインを取得したい旨をユーザー入力により表すと、装置ドライバコア340はプラグインをダウンロードし、それらをローカルプラグインリポジトリ350に記憶し(490)、同時に、プラグインへのアクセス権が、同意されたライセンス条件に従って与えられ、フローはステップ510に進む。このステップ490において、いくつかの実施形態では、プラグインのための支払いが要求され、取得時に1回限りのクレジットあるいはデビットカード取引を介してなされる。別の実施形態では、プリペイド口座から1回限りのデビットにより支払われる。さらに別の実施形態では、繰り返しの請求サイクル、クレジット又はデビットカード取引、又はプリペイド口座からの引落しにより支払われる。さらに別の実施形態では、利用ごとにクレジット又はデビットカード取引、又はプリペイド口座の引落しにより支払われる。
【0053】
また、上記のようにして、ローカルプラグインリポジトリ350に記憶されたプラグインは、プラグインのためのライセンス条件が期限切れであるか、又はライセンスを受けた利用回数を使い果たした場合は、プラグインがローカルプラグインリポジトリ350から削除されるか、又は機能するライセンスキーがない状態に符号化されるなど、無効状態にして残されてもよい。
【0054】
図5は、本発明のいくつかの実施形態において、ユーザーインターフェース210でレンダリングする画像処理制御のUIDを選択する方法を説明するためのフロー図である。UIDにはメニューが備えられ、ユーザーはそこで画像処理ジョブに対するアプリケーションのための画像処理設定を選択することができる。いくつかの実施形態においては、UIDは、タイトル、データのタイプ(例えば、整数、列挙型)、データ範囲(例えば、A4、A5、A6、レター、法的文書サイズ)、及びグループ化の指示(例えば、画像処理設定Xにならべて表示)など、画像処理設定の各々について様々な情報を有する拡張可能なマークアップ言語(XML)である。
【0055】
遠隔のプラグインがステップ490(図4)でダウンロードされると、機能の不足を救済するダウンロードされたプラグインのいずれかが、統合型の画像処理制御のUIDを有しているかどうかを判定する第1のチェックがなされる(510)。例えば、UIDを有するプラグインに識別フラグを付与しておき、クライアント装置110がこの識別フラグを検出することでUIDの有無をチェックすることが考えられる。
【0056】
次に、ステップ510で統合型UIDを有している場合は、統合型のUIDがユーザーインターフェース210上にレンダリングされる(520)。また、ステップ510で統合型UIDを有していない場合は、ダウンロードされたプラグインのいずれかが独立型の画像処理制御のUIDであるかどうかを判定する第2のチェックがなされる(530)。この際のチェック方法もステップ510と同様の方法で行うことができる。独立型の画像処理制御UIDとは、例えば、サイト特有の(例えば、企業の)全般的な印象を、ユーザーインターフェース210に与えるものであってよい。ステップ530で独立型UIDを有している場合は、独立型のUIDがユーザーインターフェース210上にレンダリングされる(540)。また、ステップ530で独立型UIDを有していない場合は、装置ドライバコア340に元々ある画像処理制御UIDがユーザーインターフェース210上にレンダリングされる(550)。
【0057】
図6は、本発明のいくつかの実施形態において、発見を行い、更新プラグインによって拡張可能な画像処理装置ドライバ330を自動的に適合させる方法を説明するためのフロー図である。ローカルサポートの不足を救済するプラグインをダウンロードする以外にも、装置ドライバコア340はサーバー装置130を検索して、装置ドライバコア340を更新するか、そうでなければ向上させる遠隔のプラグイン、及び/又は以前にダウンロードされローカルプラグインリポジトリ350に記憶されているプラグインをダウンロードしてもよい。そのような更新プラグインの検索は、画像処理装置120で新しい機能やファームウェアが検知されたときや、クライアント装置110のユーザーが手動で開始したときなど、不定期に行ってもよいし、定期的に行ってもよい。いくつかの実施形態においては、装置ドライバコア340は、画像処理装置120に対し機能セット発見の一部としてそのファームウェアのレベルを問い合わせ、そのファームウェアのレベルをメモリ240に記憶する。その後、ファームウェアのレベルに変化が検知されるたびに、装置ドライバコア340は、現在のファームウェアのレベルに対応する更新プラグインを求めてサーバー装置130で、検索を開始する。
【0058】
図6に示すフロー例では、装置ドライバコア340が、以前にダウンロードしたプラグインの更新プラグインが1以上入手可能かどうかを判定する(610)。以前にダウンロードしたプラグインの更新プラグインが1以上入手可能な場合は、その更新プラグインがローカルプラグインリポジトリ350にダウンロードされる(620)。更新プラグインが入手可能かどうかにかかわらず、フローはステップ630に進み、装置ドライバコア340は装置ドライバコア340の更新プラグインが1以上入手可能かどうかを判定する(630)。装置ドライバコア340の更新プラグインが入手不可能な場合は、更新処理は終了する(660)。また、装置ドライバコア340の更新プラグインが1以上入手可能な場合は、その更新プラグインがローカルプラグインリポジトリ350にダウンロードされ(640)、構成ファイル360が更新され、適切なDLLが更新プラグインと置き換えられて(650)、処理が終了する(660)。
【0059】
本発明は、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく、他の特定の形式で具現化することが可能であることは当事者により理解されるであろう。従って、本明細書はあらゆる点で例示的なものであって限定的なものではないと見なされる。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲により示され、さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変更は、全て本発明の範囲内のものである。
【符号の説明】
【0060】
110…クライアント装置、120…画像処理装置、130…サーバー装置、140…通信ネットワーク、210…ユーザーインターフェース、220…通信インターフェース、230…プロセッサ、240…メモリ、310…クライアントアプリケーション、320…オペレーティングシステム、330…画像処理装置ドライバ(拡張可能な装置ドライバ)、340…装置ドライバコア、350…ローカルプラグインリポジトリ、360…構成ファイル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
拡張可能な画像処理装置ドライバを自動的に適合させる方法であって、
ターゲット画像処理装置に問い合わせを行う工程と、
前記ターゲット画像処理装置から受け取った問い合わせ応答に基づき機能セットを識別する工程と、
前記画像処理装置ドライバを使用して前記機能セット内のローカルにサポートされる1以上の機能を識別する工程と、
1以上の遠隔サーバー装置に問い合わせを行う工程と、
前記遠隔サーバー装置から受け取った1以上の問い合わせ応答に基づき、前記画像処理装置ドライバが前記機能セット内の追加機能をローカルにサポートできるようにする1以上のプラグインを識別する工程と、
前記プラグインをダウンロードする工程と、
前記プラグインをローカルに記憶する工程とを有することを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、前記機能セットは、前記ターゲット画像処理装置のための完全な機能セットであることを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法において、前記画像処理装置ドライバが装置ドライバコアを備え、且つ、前記画像処理装置ドライバを使用して前記機能セット内のローカルにサポートされる1以上の機能を識別する工程が、前記装置ドライバコアが元々サポートする1以上の機能及び前記装置ドライバコアによって呼び出されたプラグインを使用することによってサポートされる1以上の機能を識別することを含むことを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法において、インターネットを介して前記遠隔サーバー装置へ問い合わせることを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法において、セルラーネットワークを介して前記遠隔サーバー装置へ問い合わせることを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法において、前記画像処理装置ドライバが装置ドライバコアを有し、
前記方法は、更に、
前記遠隔サーバー装置から受け取った1以上の問い合わせ応答に基づき、前記装置ドライバコアを更新する1以上の更新プラグインを識別する工程と、
前記更新プラグインをダウンロードする工程と、
前記更新プラグインを記憶する工程とを有することを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法において、前記画像処理装置ドライバが装置ドライバコアを有し、
前記方法は、更に、
前記遠隔サーバー装置から受け取った1以上の問い合わせ応答に基づき、前記装置ドライバコアによって呼び出すプラグインを更新する1以上の更新プラグインを識別する工程と、
前記更新プラグインをダウンロードする工程と、
前記更新プラグインを記憶する工程とを含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法において、前記プラグインに関する情報をユーザーへ表示し、前記プラグインをダウンロードするために前記ユーザーから取得指示を得る工程を含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法において、前記表示されたプラグインに関する情報が、ライセンス条件を含むことを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項8に記載の方法において、前記表示されたプラグインに関する情報は、1以上のプラグインにより前記画像処理装置ドライバが前記機能セット内の機能をローカルにサポートすることが可能とされる範囲を示す情報であることを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項1に記載の方法において、前記記憶されたプラグイン及び前記画像処理装置ドライバは、クライアント装置に配置されることを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項9に記載の方法において、前記プラグインは、前記ライセンス条件の期限が切れるまでの期間中、動作することを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項9に記載の方法において、前記プラグインは、前記ライセンス条件の利用回数内で、動作することを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項1に記載の方法において、前記プラグインは、ユーザーインターフェース記述を備えることを特徴とする方法。
【請求項15】
クライアント装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサと通信可能に接続された通信インターフェースとを備え、
前記プロセッサの制御により前記クライアント装置は、前記通信インターフェースを介して、ターゲット画像処理装置へ問い合わせをし、前記通信インターフェースを介し前記ターゲット画像処理装置から受け取った問い合わせ応答に基づき機能セットを識別し、前記機能セット内のローカルにサポートされる1以上の機能を識別し、前記通信インターフェースを介して1以上の遠隔サーバー装置に問い合わせを行い、前記通信インターフェースを介して前記遠隔サーバー装置より受け取った1以上の問い合わせ応答に基づき、前記クライアント装置上の拡張可能な画像処理装置ドライバが前記機能セット内の追加機能をローカルでサポートできるようにする1以上のプラグインを識別し、前記プラグインをダウンロード及び記憶することを特徴とするクライアント装置。
【請求項16】
請求項15に記載の装置において、前記画像処理装置ドライバが装置ドライバコアを備え、前記プロセッサの制御により前記クライアント装置は、前記遠隔サーバー装置より受け取った1以上の問い合わせ応答に基づいて、前記装置ドライバコアを更新する1以上の更新プラグインを識別し、前記更新プラグインをダウンロード及び記憶することを特徴とする装置。
【請求項17】
請求項15に記載の装置において、前記画像処理装置ドライバが装置ドライバコアを備え、前記プロセッサの制御により前記クライアント装置は、前記遠隔サーバー装置より受け取った1以上の問い合わせ応答に基づき、前記装置ドライバコアにより呼び出す1以上のプラグインを更新する1以上の更新プラグインを識別し、前記プラグインをダウンロード及び記憶することを特徴とする装置。
【請求項18】
請求項15に記載の装置において、ユーザーインターフェースを更に備え、前記プロセッサの制御により前記クライアント装置は、ライセンス情報を含む前記プラグインに関する情報を前記ユーザーインターフェース上に表示し、前記ユーザーインターフェースを介してユーザーから前記プラグインをダウンロードする指示を得ることを特徴とする装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−98732(P2010−98732A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−234923(P2009−234923)
【出願日】平成21年10月9日(2009.10.9)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】