指圧効果用用具
【課題】就寝時に、人体を指圧するように万遍なく刺激し、血行を良くして体の調子を良くする指圧効果用用具を提供しようとする。
【解決手段】この指圧効果用用具は、枕として用いるものであって、基板と、該基板上に長手方向を使用時の人の丈方向と直角方向にして列設された複数の長尺部材と、隣設の前記長尺部材の隙間に差し込まれる挿入板を有し、長手方向を前記長尺部材の長手方向と平行にして前記長尺部材に載置され支承される着脱長尺部材と、を備える。
【解決手段】この指圧効果用用具は、枕として用いるものであって、基板と、該基板上に長手方向を使用時の人の丈方向と直角方向にして列設された複数の長尺部材と、隣設の前記長尺部材の隙間に差し込まれる挿入板を有し、長手方向を前記長尺部材の長手方向と平行にして前記長尺部材に載置され支承される着脱長尺部材と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は人体を指圧するように刺激し、血行を良くして体の調子を良くする、指圧効果用用具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、人体を指圧するように刺激して血行を良くすることを目的とした用具は、青竹踏みや、電動マッサージ用椅子など数多くある。しかし、人体は複雑で、刺激すべき部位が最適であるか定まらず、又、いたずらに同一個所を反復刺激しても必ずしも良い効果が得られなかった。又、意識的に指圧効果を与えるべき部位を刺激する操作をその操作にかかりきりに専任して長時間行うことは、多忙でその操作の時間が取れない場合が多く、実行が難しかった。
【0003】
又、人体を指圧するように刺激して血行を良くすることを目的とした用具としては特殊形状の枕が種々開示されている。例えば、首筋のはりの解消を目的に一対の棒状の袋を平行に並べそれぞれにそば殻を入れた二山まくら(例えば、特許文献1参照。)や、複数本の筒状硬質棒を紐を介して連結させたもの(例えば、特許文献2参照。)や、使用するひとの丈方向と直交する方向に沿って凹状に湾曲する半筒状のもの(例えば、特許文献3参照。)が開示されている。しかし、これらはいずれも指圧すべきポイントを確実に捉える点で不十分であり、指圧効果は不満足である。
【特許文献1】特開平 9−327359号公報(特許請求の範囲)
【特許文献2】特開平10−099176号公報(特許請求の範囲)
【特許文献3】特開平10−215992号公報(特許請求の範囲)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、これらの問題点に鑑み、就寝時に、無意識に万遍なく人体を指圧するように刺激し、血行を良くして体の調子を良くする指圧効果用用具を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の指圧効果用用具は、枕として用いるものであって、基板と、該基板上に長手方向を使用時の人の丈方向と直角方向にして列設された複数の長尺部材と、隣設の前記長尺部材の隙間に差し込まれる挿入板を有し、長手方向を前記長尺部材の長手方向と平行にして前記長尺部材に載置され支承される着脱長尺部材と、を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の指圧効果用用具は、請求項1に記載の指圧効果用用具において、前記着脱長尺部材の下面に緩衝の役目をはたす弾性板が貼着されていることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の指圧効果用用具は、請求項1又は2に記載の指圧効果用用具において、発泡樹脂から成る上層と薄板の下層を有する1個又は複数個の長尺角型材を前記着脱長尺部材の上面に備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の指圧効果用用具は、就寝時に、体の丈方向にそって万遍なく無意識に指圧効果を与えるべき部位を線状に刺激し、血行を良くして体の調子を良くする。
【0009】
本発明の枕として使用する指圧効果用用具は、後頭部もしくは首部を、丈方向と直角方向に複数の間隔をおいた線状に圧迫し、通常の枕に比較して効果的なマッサージ効果をもたらす。
【0010】
本発明の枕として使用する指圧効果用用具は、後頭部もしくは首部を圧迫する板状部材の間に間隙を有し、その間隙を空気の流れが通過して、通常の枕に比較して後頭部もしくは首部を冷却する機能を兼ね備える。
【0011】
本発明の枕として使用する指圧効果用用具は、通常の枕に比較して人体の首から上の血行をよくすることに寄与する。これにより、通常の枕に比較して就寝時にいわゆる口呼吸する状態を改善して正常な呼吸状態を実現することに寄与する。又、通常の枕に比較して偏頭痛の傾向にある人が使用すると、偏頭痛の緩和に寄与する。
【0012】
本発明の枕として使用する指圧効果用用具は、通常の枕に比較して人体の首から上の血行をよくすることに寄与する。通常の枕に比較して虫歯の痛みがこの血行の促進により緩和され、知覚過敏の状態が緩和される。
【0013】
本発明の枕として使用する指圧効果用用具は、人体の首から上の血行をよくすることに寄与し、通常の枕に比較してこの部分の新陳代謝の促進に寄与する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明に係る態様を図面に基づいて詳しく説明する。なお、本明細書においては、各図にわたって記される同じ符号は同一又は同様の部材やものを示す。図1の本発明の指圧効果用用具2は枕として構成され、互いに平行な複数の畝状突起4を上面部16に有する枕基体6から成る。枕基体6は、基板8と、基板8の面10の上に互いに平行に立設する複数の長尺部材12から成り、長尺部材12の上縁部14が畝状突起4を構成している。
【0015】
指圧効果用用具2は、枕として図2に示すような態様で、長尺部材12の長手方向が寝る人の丈方向と直角な方向に向くようにして使用される。即ち、畝状突起4の長手方向が寝る人の丈方向と直角な方向に向くようにして使用される。これにより、畝状突起4が人の丈方向と直角な方向に直線状に人の頭部から首にかけてクッション材9を介して当接するようになっている。基板8と長尺部材12は、木、樹脂等の剛な部材を主体に構成される。特に、人の頭頂側からみて最後列の長尺部材12rが効率的に首部又はその近傍に当接し首部又はその近傍を有効に刺激する。長尺部材12は、個々に高さHが異なり、複数の畝状突起4の頂上部がなだらかに谷形に連なるように配置されている。これにより、畝状突起4が人の頭部から首にかけてほぼ均等に当接するようになっている。基板8に立設する長尺部材12は、上面が、長手方向中央部から端部にかけてなだらかに傾斜して、凸もしくは凹状となっていてもよい。
【0016】
このようにして使用することにより、就寝時に、人の頭部を頭頂から首部にかけて均等に刺激し、かつ、就寝時に、人の頭部の後頭筋や、首部の半棘筋、板状筋、僧帽筋等を適度に線状に刺激し、血行を良くして体の調子を良くする。又、隣接の畝状突起4の間には、就寝時に頭や首部に当接しない部位ができ、この部分では血液の流れが妨げられない。
【0017】
クッション材9は、厚さ0.5〜5cmほどの矩形のタオル状もしくは座布団状のものであることが、適度のクッション性をもたらし好ましい。クッション材9は、弾性を有するスポンジシートから作られてもよい。フェルトから作られてもよい。タオル等の布地を1枚もしくは複数枚かさねて用いてもよい。側地に中入れ綿やスポンジ等の詰め物を詰めた薄い布団状のマット状物であってもよい。その他衝撃を和らげるシートから成るものであれば素材は問わない。クッション材9は、ゴムやウレタンゴムや、その他の合成ゴムから成るスポンジのシートを側地で包んだものであってもよい。クッション材9は、厚さ0.5〜1cmであることが首部への適度な刺激にとって更に好ましい。
【0018】
図3(a)に、図1における枕基体6のA−A´方向(人の丈方向)の断面図を示す。基板8に立設する長尺部材12は、この断面でみて上縁の角部22が半円形に面取りされている。
【0019】
図3(a)において、畝状突起4の幅、即ち、長尺部材12の幅Wは、20〜35mmが好ましい。23〜30mmであることが、刺激が適度であり、更に好ましい。枕の高さ、即ち、基板8の下底から、最も頭頂側(図面視左側)の長尺部材12(長尺部材12q)及び最も首部側(図面視右側)の長尺部材12(長尺部材12r)の頂上までの高さHHは、45〜80mmであることが好ましい。50〜70mmであることが、最適の寝心地が得られ更に好ましい。長尺部材12の間隔Pは、15〜25mmであることが良好な寝心地が得られ好ましい。隣接の各長尺部材12の間に空隙17があることにより、空隙17を空気が通過するので、本発明の指圧効果用用具2は、就寝時に頭部を冷却し、所謂頭寒足熱の効果がある。
【0020】
長尺部材12qに隣接の長尺部材12tは、長尺部材12qより4〜6mm低いことが、寝たときに頭部が安定し好ましい。長尺部材12tを除く中間に位置する長尺部材12sは、長尺部材12tより更に10〜15mm低いことが、寝たときに頭部が安定し、かつ、首部への刺激が心地よくなされ好ましい。
【0021】
又、図3(b)に示すように、枕基体6bが図3(a)に示す長尺部材12q及び長尺部材12tのかわりに,上縁に段差15を有する板状部材11cを含んで構成されていてもよい。
【0022】
又、図4(a)の断面模式図に示す枕基体6a(指圧効果用用具2a)のように、長尺部材12の上縁部14即ち畝状突起4の上面にクッション材9のかわりに、もしくはクッション材9と併用で長尺の弾性部材9aを貼り付けてもよい。
【0023】
クッション材9、弾性部材9a等は、畝状突起4と人体の間に介在して、人体への畝状突起4の当接圧力を分散させて、当たりを和らげる。弾性部材9aは、合成樹脂の発泡体から成ることが好ましい。特に、低発泡率の発泡体から成ることが好ましい。例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体から成ることが好ましく、その圧縮硬さ(JIS K6767に準ずる)は0.2〜3.5Kgf/cm2、見かけ密度(JIS K6767に準ずる)は0.025〜0.10(g/cm3)であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。弾性部材9aの高さは、長尺部材12の弾性部材9aを含めたトータルの高さの1/3〜2/3であることが好ましい。
【0024】
更に、図4(b)の断面模式図に示す指圧効果用用具2aaのように、弾性部材9aを上部に備える4個の長尺部材12xx、12yy、12zz、12ppが基板8上に配置されてもよい。首側に弾性部材9aを含めたトータルの高さの異なる長尺部材12xxと長尺部材12yyが配置されて、外側の長尺部材12yyが内側の長尺部材12xxより弾性部材9aを含めたトータルの高さが高く、かつ、両者が横方向にほぼ密着している構成が挙げられる。又、指圧効果用用具2aaにおいては、頭頂側の長尺部材12ppがその内側の長尺部材12zzより弾性部材9aを含めたトータルの高さが高くなっている。
【0025】
又、図4(c)の断面模式図に示す指圧効果用用具2abのように、弾性部材9aを上部に備える5個の長尺部材12x、12y、12z、12z、12rrが基板8上に配置されて、首側に弾性部材9aを含めたトータルの高さの異なる長尺部材12xと長尺部材12yが配置され、外側の長尺部材12yが内側の長尺部材12xより弾性部材9aを含めたトータルの高さが高く、かつ、両者が横方向にほぼ密着している構成が挙げられる。又、指圧効果用用具2abにおいては、頭頂側の長尺部材12rrがその内側の長尺部材12zより弾性部材9aを含めたトータルの高さが高くなっている。
【0026】
図4(b)、図4(c)の態様は、図4(a)の態様より更に寝た状態での耳の下の首部を刺激する効果に優れ、鼻詰まりの症状の緩和に有効である。
【0027】
又、枕基体6は、図5の断面図に示すように、基板8の下に着脱自在のかさ上げ板26を備えていてもよい。厚さTの異なるかさ上げ板26を、使用する人に応じて替えることにより、その人に合った最適の寝心地が得られる。
【0028】
本発明の更に他の望ましい態様として、図4に示す指圧効果用用具2aの弾性部材9aの上面に帯状の第二の弾性部材11aが重畳された図6の指圧効果用用具2bが挙げられる。このような態様により、頭部及び首部への刺激がマイルドなものとなり、刺激効果とともに快適な安眠効果が得られる。
【0029】
又、本発明の又更に別の望ましい態様として図7の断面模式図に示す指圧効果用用具2adが挙げられる。指圧効果用用具2adにおいては、弾性部材9aを上部に備える5個の長尺部材12kx、12ky、12kz、12kp、12kqが基板8上に配置されて枕基体6kを構成する。頭頂側の外側の長尺部材12kyはその内側の隣接の長尺部材12kxより弾性部材9aを含めたトータルの高さが高く、かつ、両者が横方向にほぼ密着している。首側の最も外側の長尺部材12kpがその内側の隣接の長尺部材12kzより弾性部材9aを含めたトータルの高さが高くなっている。更に、それぞれの弾性部材9aの上面がそれぞれ帯状の第二の弾性部材11aで覆われ、枕の上面部即ち枕基体6kの上面部は、寝る人の丈方向と平行な断面でみて略谷形の形状をなしている。
【0030】
又、長尺部材12kpの隣で内側の長尺部材12kzと、更にその内側の長尺部材12kqとの間に、着脱自在な着脱長尺部材13kkが配置される。着脱長尺部材13kkは、装着された状態で、長尺部材12kpの弾性部材9a及び第二の弾性部材11aを含めたトータルの高さより高さが高い。又、長尺部材12kyの弾性部材9a及び第二の弾性部材11aを含めたトータルの高さより高さが高い。着脱長尺部材13kkは、上面に第二の弾性部材11aを備えている。着脱長尺部材13kkが装着された状態の指圧効果用用具2adは、上面が寝る人の丈方向と平行な断面でみて略山形の形状をなしている。
【0031】
着脱長尺部材13kkは、長尺部材12kzと長尺部材12kqとの間の間隙に、長尺部材12kzと長尺部材12kqとに挟まれて配置される。着脱長尺部材13kkは、長尺のベース130とベース130の上方に、自身の長手方向をベース130の長手方向と同じくして設けられる長尺の首当て部134を含んで構成される。ベース130と、首当て部134とは、長尺の連結部136を介して一体に成形されている。ベース130は(長手方向及び高さ方向と直交する)幅が長尺部材12kzと長尺部材12kqとの間の間隙にほぼ等しく、長尺部材12kzと長尺部材12kqとに挟まれて嵌合され配置される。連結部136は薄板状であり、長手方向をベース130の長手方向と同じくしてベース130の長手方向にわたってベース130の上面からその面を自身の面を垂直にして立設される。着脱長尺部材13kkが装着された状態で、連結部136は、長尺部材12kz、長尺部材12kqのそれぞれの最上部に配された第二の弾性部材11aのあいだに挿入され、この第二の弾性部材11aにより挟まれる。首当て部134の(長手方向及び高さ方向と直交する)幅は、長尺部材12kzや長尺部材12kqの幅に等しいかやや大きい。
【0032】
図8に示すように、指圧効果用用具2adから着脱長尺部材13kkを矢印の方向に横にスライドして引き抜ぬいたり、指圧効果用用具2adへ着脱長尺部材13kkを装着出来る。
【0033】
着脱長尺部材13kkが装着された指圧効果用用具2adは、着脱長尺部材13kkの上面が首の裏側の部分にあたるようにしてテレビ鑑賞、読書等をしてくつろぎながら、あるいは首を動かしてコリを取る動作をしながら使用することにより、首部に効果的な刺激を与えることが出来る。着脱長尺部材13kkが装着されない状態の指圧効果用用具2adは、通常の枕として使用される。このように、一つの枕を目的により使い分け出来る。
【0034】
本発明の他の態様として、図9の断面模式図に示す指圧効果用用具2pdが挙げられる。指圧効果用用具2pdにおいては、長尺部材12px、12py、12pz、12pa、12pbが基板8pにこの順で間隔をおいて互いに平行に配置されて枕基体6pkを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交する。
【0035】
長尺部材12px、12py、12pz、12pa、12pbはそれぞれ長尺角材12qx、12qy、12qz、12qa、12qbを含んでなり、それぞれの上部に弾性部材9pL、9pR、9pd、9pa、9pbを備える。長尺角材12qy、12qzは互いに隙間なく密着していてもよい。長尺部材12pxは首側部材13ppを構成する。
【0036】
長尺部材12pbと長尺部材12paとの間の隙間50ppに着脱自在な着脱長尺部材13pkが配置される。長尺部材12pyは枕基体6pkの図面視右端に位置する。この位置が着脱長尺部材13pkが装着された状態で人が就寝したときの頭頂側となる使用態様が好ましい。このとき、長尺部材12pxは枕基体6pkの図面視左端に位置し、この位置が着脱長尺部材13pkが装着された状態で人が就寝したときの首側となる。
【0037】
着脱長尺部材13pkは、隙間50ppに挿入される挿入部62ppと、挿入部62ppの上方に位置する刺激体部64ppとから構成される。刺激体部64ppの基体部70ppと、挿入部62ppとは一体に形成されていてもよい。刺激体部64ppの上面、即ち、着脱長尺部材13pkの上面は、寝る人の丈方向に湾曲する上に凸の曲面となっている。基体部70ppも寝る人の丈方向に湾曲する上に凸の曲面となっている。又、挿入部62ppの下端面に長尺のクッションシート63ppが貼着固定されていてもよい。着脱長尺部材13pkは、図8に示す着脱長尺部材13kkと同様の態様で着脱される。刺激体部64ppは、基体部70ppと基体部70ppの上面に貼着された弾性部材9pcから成る。
【0038】
着脱長尺部材13pkが装着された状態で、挿入部62ppと長尺角材12qaとの間及び/又は挿入部62ppと長尺角材12qbとの間には間隙15kkがあることが好ましい。これにより、装着された着脱長尺部材13pkが図面視左右に揺動可能となり、就寝時の頭の動きによる刺激が緩和されて好ましい。
【0039】
弾性部材9pLの最上面と、弾性部材9pRの最上面とは略面一の高さとなる。着脱長尺部材13pkは、枕基体6pkに装着された状態で、最上面57pが、弾性部材9pLの最上面や弾性部材9pRの最上面の高さより高い。
【0040】
弾性部材9pL、9pR、9pd、9pa、9pb、9pcは、それぞれが枕基体6pkの高さ方向に積層された複数の弾性を有する部材(弾性層)で構成されている。弾性部材9pL、9pR、9pd、9pa、9pb、9pcは、それぞれが一体に成形されていてもよい。
【0041】
弾性部材9pLは第1弾性部材501、第2弾性部材502、第3弾性部材503が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9pRは第1弾性部材511、第2弾性部材512、第3弾性部材513が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9pdは第1弾性部材521、第2弾性部材522が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9paは第1弾性部材531、第2弾性部材532が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9pbは第1弾性部材541、第2弾性部材542が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9pcは第1弾性部材551、第2弾性部材552、第3弾性部材553が上からこの順に積層されて成る。これらの積層される各弾性部材の厚さは約7mmであることが好ましい。
【0042】
弾性部材は各層がそれぞれ異なる圧縮硬さを有することが好ましい。上方ほど低い圧縮硬さを有することが更に好ましい。長尺角材12qx、12qy、12qz、12qa、12qb、基体部70pp、挿入部62pp、基板8pは金属、樹脂又は木材から成ることが好ましい。木材はヒノキを含むことが芳香を放ち、睡眠時の精神安定効果があり好ましい。長尺角材12qx、12qy、12qz、12qa、12qbは、硬質の樹脂発泡体から成るものであっても適度な弾性があり好ましい。
【0043】
弾性部材9pRの上面は、弾性部材9pdの上面より高い位置にある。弾性部材9pdの上面は、弾性部材9paの上面より高い位置にある。弾性部材9paの上面は、弾性部材9pbの上面より高い位置にある。この構成により、枕基体6pkの上面部を連ねると、寝る人の丈方向にみて略谷形の形状をなしている。
【0044】
本発明の指圧効果用用具2pdにおいては、着脱長尺部材13pkが装着されない状態で、長尺部材12pyが人が就寝したときの首側に位置し、長尺部材12pxが頭頂側に位置することが好ましい。即ち、指圧効果用用具2pdは、着脱長尺部材13pkが装着されたときと装着されないときとで方向を逆にして使用されることが好ましい。
【0045】
指圧効果用用具2pdは枕として用いられる。図10に指圧効果用用具2pdを着脱長尺部材13pkが装着された状態で使用する態様を示す。着脱長尺部材13pkが人の頭部の、頭頂部と首とのあいだの凹部にあてがわれてその部分が適度に刺激されて好ましい。
【0046】
指圧効果用用具2pdの各所の寸法あるいは相対値は次に記述の値であることが就寝時の頭部及び首部への適度な刺激にとって好ましい。又( )内の値であることが更に好ましい。
指圧効果用用具2pdの寝る人の丈方向の幅PT;17〜21(18〜20)cm
着脱長尺部材13pkの最上面57pの位置と枕基体6pkの図面視左端との間隔PLと、最上面57pの位置と枕基体6pkの図面視右端との間隔PRとの比率;5:5〜2:8(4:5〜2.5:7.5)
長尺角材12qxの高さPMR;3.5〜5.5cm(4.0〜5.0cm)
弾性部材9pLの厚さ;1〜6cm(2〜4cm)
長尺角材12qyの寝る人の丈方向の幅PWL;2.5〜5cm(3〜4cm)
基体部70ppの寝る人の丈方向の幅PWW;4〜7cm(4.5〜5.5cm)
長尺部材12pxの高さPHT;4.5〜9.5cm(5〜9cm)
長尺部材12pyの高さPHL;5〜10cm(6〜10cm)
着脱長尺部材13pkの装着された状態の高さPTT;7〜12cm(8〜12cm)
【0047】
着脱長尺部材13pkは、図11に示すように、高さ調整スペーサ65ppを着脱長尺部材13pkと基板8pとの間に挿入してセットすることにより着脱長尺部材13pkの装着された状態の高さPTTを変えることが出来る。高さ調整スペーサ65ppの形状を図12(a)に示す。高さ調整スペーサ65ppは四角柱状の部材から成る。高さ調整スペーサ65ppは弾性を有する部材から成ることが好ましい。あるいは、図12(b)に示すように、一対の四角柱状の弾性体(弾性層)67pp、67ppを板部材(板骨層)69ppでサンドイッチ状に挟んだ形態のものが、曲げにくく取り扱い容易でかつ圧縮弾性に富み、又、クッション性がながもちして好ましい。
【0048】
着脱長尺部材13pkが装着された指圧効果用用具2pdは、着脱長尺部材13pkの上面が首の裏側の部分にあたるようにしてテレビ鑑賞、読書等をしてくつろぎながら、あるいは首を動かしてコリを取る動作をしながら使用することにより、首部に効果的な刺激を与えることが出来る。又、着脱長尺部材13pkが装着された指圧効果用用具2pdは、通常の枕として使用される。種類の異なった(例えば高さ、幅、クッション性の異なった)着脱長尺部材13pkを各種用意しておき、そのなかから目的や気分に応じて、選択し装着して用いることが出来る。
【0049】
又、図13に示す指圧効果用用具2pdnのように、着脱長尺部材13pkには最上面に厚さ7mmほどの上面弾性部材544が貼着されていることがさらに好ましい。上面弾性部材544は着脱長尺部材13pkの凸形上表面の人が寝る方向にみたほぼ中央の部分から図面視左にかけて貼着される。これによりその中央の部分に、上面弾性部材544の端縁による段差が生じ、この段差が人の首部に効果的な刺激を与える。
【0050】
本発明の更に又他の態様として、図14の断面模式図に示す指圧効果用用具2hdが挙げられる。指圧効果用用具2hdにおいては、長尺部材12hx、12hyが基板8hに間隔をおいて互いに平行に配置されて枕基体6hkを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交する。
【0051】
長尺部材12hx、12hyはそれぞれ長尺角材12jx、12jyを含んでなり、それぞれの上部に弾性部材9hL、9hRを備える。長尺部材12hxは首側部材13hhを構成する。
【0052】
長尺部材12hxと長尺部材12hyとの間に着脱自在な着脱長尺部材13hkが配置される。長尺部材12hyは枕基体6hkの図面視右端に位置する。この位置が着脱長尺部材13hkが装着された状態で人が就寝したときの頭頂側となる使用態様が好ましい。このとき、長尺部材12hxは枕基体6hkの図面視左端に位置し、この位置が着脱長尺部材13hkが装着された状態で人が就寝したときの首側となる。
【0053】
着脱長尺部材13hkは、基板8h上に間隔をおいて立設された一対の案内板12jb、12jbの間に挿入される挿入部62hhと、挿入部62hhの上方に位置する刺激体部64hhとで構成される。刺激体部64hhの基体部70hhと挿入部62hhとは一体に形成されている。刺激体部64hhの上面、即ち、着脱長尺部材13hkの上面は、寝る人の丈方向に湾曲する上に凸の曲面となっている。基体部70hhも寝る人の丈方向に湾曲する上に凸の曲面となっている。又、挿入部62hhの下端面に長尺のクッションシート63hhが貼着固定されていてもよい。着脱長尺部材13hkは、図8に示す着脱長尺部材13kkと同様の態様で着脱される。刺激体部64hhは、基体部70hhと基体部70hhの上面に貼着された弾性部材9hcから成る。弾性部材9hcは基体部70hhから、図面視左右(寝る人の丈方向)にそれぞれ張り出している。
【0054】
着脱長尺部材13hkが装着された状態で、挿入部62hhと長尺角材12jbとの間には間隙15kkがあることが好ましい。これにより、装着された着脱長尺部材13hkが図面視左右に揺動可能となり、就寝時の頭の動きによる刺激が緩和されて好ましい。
【0055】
弾性部材9hLの最上面は、弾性部材9hRの最上面より低い位置にある。着脱長尺部材13hkは、枕基体6hkに装着された状態で、最上面57hが、弾性部材9hLの最上面や弾性部材9hRの最上面の高さより高い。
【0056】
弾性部材9hL、9hR、9hcは、それぞれが枕基体6hkの高さ方向に積層された複数の弾性を有する部材(弾性層)で構成されている。弾性部材9hL、9hR、9hcは、それぞれが一体に成形されていてもよい。
【0057】
弾性部材9hLは第1弾性部材571、第2弾性部材572、第3弾性部材573が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9hRは第1弾性部材581、第2弾性部材582が上からこの順に積層されて成る外側弾性部材19hRと、第1弾性部材591、第2弾性部材592が上からこの順に積層されて成る外側弾性部材20hRとが左右に並列されて成る。弾性部材9hcは第1弾性部材951、第2弾性部材952、第3弾性部材953が上からこの順に積層されて成る。これらの積層される各弾性部材の厚さは約7mmであることが好ましい。
【0058】
弾性部材の各層がそれぞれ異なる圧縮硬さを有することが好ましい。上方ほど低い圧縮硬さを有することが更に好ましい。長尺角材12jx、12jy、基体部70hh、挿入部62hh、基板8hは金属、樹脂又は木材から成ることが好ましい。木材はヒノキを含むことが芳香を放ち、睡眠時の精神安定効果があり好ましい。長尺角材12jx、12jyは、硬質の樹脂発泡体から成るものであっても適度な弾性があり好ましい。
【0059】
この構成により、着脱長尺部材13hkが枕基体6hkに装着された状態で指圧効果用用具2hdの上面を連ねると、寝る人の丈方向にみてなだらかな略山形の形状をなしている。
【0060】
指圧効果用用具2hdは枕として用いられる。指圧効果用用具2hdの各所の寸法あるいは相対値は次に記述の値であることが就寝時の頭部及び首部への適度な刺激にとって好ましい。又( )内の値であることが更に好ましい。
指圧効果用用具2hdの寝る人の丈方向の幅HTH;17〜21(18〜20)cm
着脱長尺部材13hkの最上面57hの位置と枕基体6hkの図面視左端との間隔HLと、最上面57hの位置と枕基体6hkの図面視右端との間隔HRとの比率;5:5〜2:8(4:5〜2.5:7.5)
長尺角材12jxの高さHJR;3.5〜5.5cm(2.5〜3.5cm)
弾性部材9hLの厚さ;1〜6cm(2〜4cm)
長尺角材12jyの寝る人の丈方向の幅HWL;5〜8cm(5.5〜6.5cm)
基体部70hhの寝る人の丈方向の幅HHW;4〜7cm(5〜6cm)
長尺部材12hxの高さHHT;4.5〜9.5cm(5〜9cm)
長尺部材12hyの高さHHL;5〜11cm(6〜10cm)
着脱長尺部材13hkの装着された状態の高さHGH;7〜12cm(8〜12cm)
【0061】
着脱長尺部材13hkは、図12に示されるような高さ調整スペーサを着脱長尺部材13hkと基板8hとの間に挿入してセットすることにより着脱長尺部材13hkの装着された状態の高さHGHを変えることが出来る。高さ調整スペーサは四角柱状の部材を横にして用いることが好ましい。高さ調整スペーサは弾性を有する部材から成ることが好ましい。あるいは、一対の四角柱状の弾性体を板部材でサンドイッチ状に挟んだ形態のものが、曲げにくく取り扱い容易でかつ圧縮弾性に富み、又、クッション性がながもちして好ましい。
【0062】
着脱長尺部材13hkが装着された指圧効果用用具2hdは、着脱長尺部材13hkの上面が首の裏側の部分にあたるようにしてテレビ鑑賞、読書等をしてくつろぎながら、あるいは首を動かしてコリを取る動作をしながら使用することにより、首部に効果的な刺激を与えることが出来る。又、着脱長尺部材13hkが装着された指圧効果用用具2hdは、通常の枕として使用される。種類の異なった(例えば高さ、幅、クッション性の異なった)着脱長尺部材13hkを各種用意しておき、そのなかから目的や気分に応じて、選択し装着して用いることが出来る。
【0063】
指圧効果用用具2hdは、着脱長尺部材13hkが枕基体6hkに装着された状態で指圧効果用用具2hdの上面を連ねると、寝る人の丈方向にみて略平坦である場合、人体に対する刺激がマイルドになり、長時間連続の使用においても快適な睡眠が得られ好ましい。寝る人の丈方向にみてなだらかな山形である場合、指圧効果が確実になり、過度の刺激もなく好ましい。
【0064】
本発明の又他の態様として、図15の断面模式図に示す指圧効果用用具2rdが挙げられる。指圧効果用用具2rdにおいては、長尺部材12rx、12ry、12rz、12ra、12rbが基板8r上にこの順で間隔をおいて互いに平行に配置されて指圧効果用用具2rdを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交する。
【0065】
長尺部材12rx、12ry、12rz、12ra、12rbはそれぞれ長尺角材12sx、12sy、12sz、12sa、12sbを含んでなり、それぞれの上部に弾性部材9rL、9rR、9rd、9ra、9rbを備える。
【0066】
弾性部材9rL、9rR、9rd、9ra、9rbは、それぞれが指圧効果用用具2rdの高さ方向に積層された複数の弾性を有する部材(弾性層)で構成されている。弾性部材9rL、9rR、9rd、9ra、9rbは、それぞれが一体に成形されていてもよい。
【0067】
弾性部材9rLは第1弾性部材601、第2弾性部材602が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9rRは第1弾性部材611、第2弾性部材612、第3弾性部材613が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9rdは第1弾性部材621、第2弾性部材622、第3弾性部材623が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9raは第1弾性部材631、第2弾性部材632、第3弾性部材633が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9rbは第1弾性部材641、第2弾性部材642、第3弾性部材643が上からこの順に積層されて成る。
【0068】
弾性部材の各層がそれぞれ異なる圧縮硬さを有することが好ましい。上方ほど低い圧縮硬さを有することが更に好ましい。長尺角材12sx、12sy、12sz、12sa、12sbは金属、樹脂又は木材から成ることが好ましい。木材はヒノキを含むことが芳香を放ち、睡眠時の精神安定効果があり好ましい。長尺角材12sx、12sy、12sz、12sa、12sb、基板8rは金属、樹脂又は木材から成ることが好ましい。木材はヒノキを含むことが芳香を放ち、睡眠時の精神安定効果があり好ましい。長尺角材12sx、12sy、12sz、12sa、12sbは、硬質の樹脂発泡体から成るものであっても適度な弾性があり好ましい。
【0069】
弾性部材9rLの上面は、弾性部材9rR、9rd、9ra、9rbのいずれの上面より高い位置にある。弾性部材9rR、9rd、9ra、9rbの各上面をこの順に連ねると、寝る人の丈方向にみて略山形の形状をなしている。長尺角材12sy、12sz、12sa、12sbの各上面をこの順に連ねると、寝る人の丈方向にみて略山形の形状をなしていることが好ましい。弾性部材9rR、9rd、9ra、9rbの各上面をこの順に連ねた面と、長尺角材12sy、12sz、12sa、12sbの各上面をこの順に連ねた面とは平行であることが好ましい。弾性部材9rR、9rd、9ra、9rbは、寝る人の丈方向に張り出していることが頭部との接触面積を増やして好ましい。
【0070】
本発明の指圧効果用用具2rdにおいては、長尺部材12ryが人が就寝したときの首側に位置し、長尺部材12rxが頭頂側に位置することとなる。
【0071】
指圧効果用用具2rdは枕として用いられる。図16に指圧効果用用具2rdを枕として使用する態様を示す。長尺部材12ra、12rzが人の頭部の、頭頂部と首とのあいだの凹部にあてがわれてその部分が適度に刺激されて好ましい。
【0072】
指圧効果用用具2rdの各所の寸法あるいは相対値は次に記述の値であることが就寝時の頭部及び首部への適度な刺激にとって好ましい。
長尺角材12sxの高さSMR;5〜7cm
弾性部材9rLの厚さ;0.3〜3cm
長尺角材12syの寝る人の丈方向の幅RWL;1〜3cm
長尺角材12sxの寝る人の丈方向の幅LWL;1〜3cm
長尺部材12rxの高さRHT;7〜12cm
長尺部材12ryの高さRHL;6〜8cm
弾性部材9rR、9rd、9ra、9rbの各上面をこの順に連ねた面の最高点の高さRRH;6.5〜8.5cm
指圧効果用用具2rdの寝る人の丈方向の幅PRR;17〜21cm
【0073】
長尺部材、例えば長尺部材12rbは、クッション材13qqを介して基板8rに取り付けられてもよい。長尺部材12rbにより頭部に適度の刺激が与えられるとともに、クッション材13qqが、就寝時の頭部への刺激を緩和して快適な寝心地を実現する。
【0074】
本発明の更に又他の態様として、図17の断面模式図に示す指圧効果用用具2tdが挙げられる。指圧効果用用具2tdにおいては、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbが基板8tにこの順で間隔をおいて互いに平行に配置されて指圧効果用用具2tdを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交する。
【0075】
長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbはそれぞれ長尺角材12vx、12vy、12vz、12va、12vbを含んでなり、それぞれの上部に弾性部材9tL、9tT、9td、9ta、9tbを備える。
【0076】
弾性部材9tL、9tR、9td、9ta、9tbは、それぞれが指圧効果用用具2tdの高さ方向に積層された複数の弾性を有する部材(弾性層)で構成されている。弾性部材9tL、9tR、9td、9ta、9tbは、それぞれが一体に成形されていてもよい。弾性部材9tL、9tR、9td、9ta、9tbは、それぞれが隣接の弾性部材の方向に張り出していることが好ましい。
【0077】
弾性部材9tLは第1弾性部材701、第2弾性部材702が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9tRは第1弾性部材711、第2弾性部材712が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9tdは第1弾性部材721、第2弾性部材722が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9taは第1弾性部材731、第2弾性部材732、薄板部材777、第3弾性部材733が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9tbは第1弾性部材741、第2弾性部材742が上からこの順に積層されて成る。
【0078】
薄板部材777は、第2弾性部材732と第3弾性部材733の間に介在し、弾性部材9taの長手方向中央部に頭部等の荷重を受けたときに、その荷重を受けた部分だけが過剰に凹むことを防止する。これにより、ねごこちが良くなる。薄板部材777のような薄板部材を有する弾性部材の構成は、他の弾性部材にも適用され、ねごこちを改善することが出来る。薄板部材は長尺の薄板を複数枚並べて配するのがよいが、1枚の薄板から成るものであってもよい。
【0079】
弾性部材は各層がそれぞれ異なる圧縮硬さを有することが好ましい。上方ほど低い圧縮硬さを有することが更に好ましい。長尺角材12vx、12vy、12vz、12va、基板8tは金属、樹脂又は木材から成ることが好ましい。木材はヒノキを含むことが芳香を放ち、睡眠時の精神安定効果があり好ましい。長尺角材12vx、12vy、12vz、12vaは、硬質の樹脂発泡体から成るものであっても適度な弾性があり好ましい。
【0080】
弾性部材9taの上面は、弾性部材9tL、9td、9tR、9tbのいずれの上面より高い位置にある。弾性部材9tL、9tb、9ta、9td、9tRの各上面をこの順に連ねると、寝る人の丈方向と平行な方向にみて略山形の形状をなしている。長尺角材12vx、12vy、12vz、12va、12vbの高さは互いにほぼ等しいことが好ましい。長尺角材12vx、12vy、12vz、12va、12vbの幅は互いにほぼ等しいことが好ましい。
【0081】
本発明の指圧効果用用具2tdにおいては、長尺部材12txが人が就寝したときの首側に位置し、長尺部材12tyが頭頂側に位置することとなる。
【0082】
指圧効果用用具2tdは枕として用いられる。指圧効果用用具2tdの各所の寸法あるいは相対値は次に記述の値であることが就寝時の頭部及び首部への適度な刺激にとって好ましい。
長尺角材12vxの高さVWR;2.5〜3.5cm
長尺角材12vxの寝る人の丈方向の幅VRV;1.5〜3.5cm
弾性部材9tLの厚さ;1.5〜3.5cm
長尺部材12txの高さVMT;5.5〜7.5cm
長尺部材12tyの高さVHL;4.5〜6.5cm
弾性部材9tL、9tb、9ta、9td、9tRの各上面をこの順に連ねた面の最高点の高さVTH;6.5〜8.5cm
指圧効果用用具2tdの寝る人の丈方向の幅PVV;17〜21cm
指圧効果用用具2tdの、図面視左端から、長尺角材12vaの寝る人の丈方向にみたセンターまでの距離VLと、図面視右端から、長尺角材12vaの寝る人の丈方向にみたセンターまでの距離VRとの比;1:3〜1:1
【0083】
本発明においては、図18に示すように、各長尺部材がバネ201で支承される態様であってもよい。図18において、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbが基板8tにこの順で間隔をおいて互いに平行に配置されて指圧効果用用具2tdを構成する。基板8t上には横長で輪切り断面が凵字形のケーシング202が各長尺部材の位置に対応して固定されている。各長尺部材の下端部がケーシング202にはめ込まれる。この態様により、各長尺部材が弾性的に上下動可能となり、更に快適な寝心地が得られる。バネを用いたこのような態様は、他の指圧効果用用具の長尺部材にも適用出来る。
【0084】
本発明においては、図19に示す指圧効果用用具2tddのように、長尺角材12vx、12vb、12va、12vz、12vyが、各上面をこの順に連ねると、寝る人の丈方向と平行な方向にみて略山形の形状をなしていてもよい。この場合、弾性部材9tL、9tR、9td、9ta、9tbは同じ厚さであることが好ましい。
【0085】
長尺部材は、高さが変更可能であってもよい。例えば、図20に示すように、長尺角材(12vx(図17、図19)等)に替えて長尺角材16mx、16nx等がそれぞれ用いられてもよい。例えば長尺角材16mxは、基板8の上面に固定されたユニット基礎302の上にユニット304、304及び上部ユニット306が重畳され、さらに上部ユニット306の上に弾性部材9tRが貼着されてなる。ユニット304、304はそれぞれ着脱自在であり、選択的に着脱することにより、長尺角材16mxの高さを変更できる。ユニット基礎302及びユニット304の上面には自身の長手方向に溝が形成され、ユニット304、304及び上部ユニット306の下面には自身の長手方向に突条が形成され、この溝に対応の突条をはめて長尺角材16mxの構造を固定する。溝の底には粘着テープ307が貼着されており、上下のユニットが粘着テープ307を介して接着剥離自在に固定される。この構成で長尺部材は高さが変更可能となる。
【0086】
又、長尺角材12vx、12vb、12va、12vz、12vy(図17など)は、自身の長手方向と直角方向に移動可能とされ、移動した位置で一時的に固定される構成であってもよい。これにより、各長尺部材間の間隔を好みにあわせて調節できる。例えば、図21に示すように、基板8pqに長尺角材12vxに相当する長尺角材12ssの長手方向と直交して溝324が形成され、溝324の底にスリット322が形成され、長尺角材12ssの底面に雌螺子孔326が形成され、ボルト320がスリット322を貫通して雌螺子孔326に螺合して長尺角材12ssがボルト320により締結される構成であってもよい。図20、図21の態様は他の指圧効果用用具の長尺部材にも適用出来る。
【0087】
本発明においては、図22に示す指圧効果用用具2tdfのように、基板8df上に長尺部材12dfが6個配されていてもよい。本発明の指圧効果用用具においては、長尺部材は5個、6個に限らず3個、4個、7個以上など複数個配されていてもよい。
【0088】
本発明においては、図23に示す指圧効果用用具2tdgのように、基板8df上に複数個(例えば6個)の長尺部材12dfが配されて、各長尺部材12dfの構成要素である長尺角材12ffについて、隣接の長尺角材12ffの間に補強スペーサ90ffが基板8df上に固定されて配されてもよい。この態様は、長尺角材12ffが弾性体から成るときに、長尺角材12ffが倒れるのを防ぎ好ましい。
【0089】
長尺部材を併べて設けた枕の好ましい態様の他の一例としては、図27に示す指圧効果用用具2txgが挙げられる。指圧効果用用具2txgにおいては、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbが基板8tにこの順で間隔をおいて互いに平行に配置されて指圧効果用用具2txgを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交し、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbの上面をこの丈方向に連ねた面が略山形又は略平坦である。
【0090】
長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbはそれぞれ長尺角材12vx、12vy、12vz、12va、12vbを含んでなり、それぞれの上部に弾性部材9tL、9tT、9td、9ta、9tbを備える。
【0091】
長尺部材12tx、12ty、12ta、12tbは、長尺角材が木製等の剛体であればそれぞれ幅(人の丈方向)が20〜26mmであることが好ましい。発泡樹脂等の弾性体から成るものであれば幅(人の丈方向)が28〜32mmであることが好ましい。長尺部材12tzの幅は35〜45mmであることが好ましい。各長尺部材間の間隔は、長尺角材が木製等の剛体であれば9〜13mmであることが好ましい。長尺角材が発泡樹脂等の弾性体から成るものであれば7〜8mmであることが好ましい。
【0092】
弾性部材9tL、9tR、9td、9ta、9tbは、それぞれが指圧効果用用具2tdの高さ方向に積層された複数層の弾性を有する部材(弾性層)で構成されている。
【0093】
弾性部材9tLは第1弾性部材1701、第2弾性部材1702が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9tRは第1弾性部材1711、第2弾性部材1712が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9tdは、段差用弾性部材1111、第1弾性部材1721、第2弾性部材1722、が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9taは第1弾性部材1731、第2弾性部材1732が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9tbは第1弾性部材1741、第2弾性部材1742が上からこの順に積層されて成る。
【0094】
図27における長尺角材は、木材、樹脂又は金属等の剛体から成るものであってもよいが、見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂から成ることが長時間の使用が可能であり、好ましい。
【0095】
発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜3.5Kgf/cm2、見かけ密度は、0.025〜0.10g/cm3であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はEVA系の樹脂の発泡体であることが靭性に優れさらに好ましい。
【0096】
図27における第1弾性部材は、見かけ密度0.001〜0.03の発泡樹脂から成ることが身体への刺激をマイルドなものにして好ましい。第2弾性部材は、見かけ密度が第1弾性部材より大きくかつ0.025〜0.2の発泡樹脂から成ることが好ましい。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.1〜0.8Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はポリエチレン系の樹脂の発泡体であることがクッション性に優れさらに好ましい。
【0097】
段差用弾性部材1111は、幅が第1弾性部材1721より小さく、段差用弾性部材1111と第1弾性部材1721とで段差1112が形成される。段差1112の部分が寝た人の頸部の裏側を適度に刺激して血行をよくする。指圧効果用用具2txgはこの段差用弾性部材1111が配されなくとも有効である。
【0098】
長尺部材を併べて設けた枕の好ましい態様の更に他の一例としては、図28に示す指圧効果用用具2tygが挙げられる。指圧効果用用具2tygにおいては、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbが基板8tにこの順で間隔をおいて互いに平行に配置されて指圧効果用用具2tygを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交し、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbの上面をこの丈方向に連ねた面が略山形又は略平坦である。
【0099】
長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbはそれぞれ長尺角材12vx、12vy、12vz、12va、12vbを含んでなり、それぞれの上部に弾性部材9tyL、9tyT、9tyd、9tya、9tybを備える。
【0100】
図28においても、長尺部材12tx、12ty、12ta、12tbは、長尺角材が木製等の剛体であればそれぞれ幅(人の丈方向)が20〜26mmであることが好ましい。発泡樹脂等の弾性体から成るものであれば幅(人の丈方向)が28〜32mmであることが好ましい。長尺部材12tzの幅は35〜45mmであることが好ましい。各長尺部材間の間隔は、長尺角材が木製等の剛体であれば9〜13mmであることが好ましい。長尺角材が発泡樹脂等の弾性体から成るものであれば7〜8mmであることが好ましい。
【0101】
弾性部材9tyL、9tyT、9tyd、9tya、9tybは、それぞれが高さ方向に積層された複数層の弾性を有する部材(弾性層)で構成され中間層として長尺板部材64が設けられている。長尺板部材64は弾性部材9tydのみに配されていてもよい。弾性部材9tydは、段差用弾性部材1111が最上面に積層されている。弾性部材9tyL、9tyT、9tyd、9tya、9tybのそれぞれの単層の厚さL5Mは、5〜10mmが好ましい。
【0102】
段差用弾性部材1111は、弾性部材9tydの上面に両面粘着接着テープ等を介して着脱可能に貼着されていることが好ましい。
【0103】
図28における長尺角材は、木材、樹脂又は金属等の剛体から成るものであってもよい。木材としてはひのきがいやし効果があり好ましい。長尺角材は、見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂から成ることが長時間の使用が可能であり、更に好ましい。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜3.5Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はEVA系の樹脂の発泡体であることが靭性に優れさらに好ましい。
【0104】
図28における弾性部材は、0.025〜0.2の発泡樹脂から成ることが好ましい。段差用弾性部材1111は、幅が弾性部材9tydより小さく、段差用弾性部材1111と弾性部材9tydとで段差1112が形成される。段差1112の部分が寝た人の頸部の裏側を適度に刺激して血行をよくする。段差1112における段差用弾性部材1111の高さTMHは5〜15mmが好ましい。段差1112における段が降りたところの面1114の幅LMMは5〜15mmが好ましい。12〜13mmであることが更に好ましい。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜1.5Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はポリエチレン系の樹脂の発泡体であることがクッション性に優れさらに好ましい。
【0105】
長尺部材を併べて設けた枕の好ましい態様の又更に他の一例として、図29に示す指圧効果用用具2tzgが挙げられる。指圧効果用用具2tzgにおいては、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbが基板8tにこの順で間隔をおいて互いに平行に配置されて指圧効果用用具2tzgを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交し、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbの上面をこの丈方向に連ねた面が略山形である。
【0106】
長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbはそれぞれ見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂から成る。長尺部材12tx、12ty、12ta、12tbはそれぞれ幅(人の丈方向)が28〜32mmであることが好ましい。長尺部材12tzの幅は35〜45mmであることが好ましい。各長尺部材間の間隔は7〜13mmであることが好ましい。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜3.5Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はEVA系の樹脂の発泡体であることが靭性に優れさらに好ましい。
【0107】
長尺部材12tzは、段差用弾性部材(短幅長尺弾性部材)1111が最上面に積層されている。段差用弾性部材1111は、幅が長尺部材12tzより小さく、段差用弾性部材1111と長尺部材12tzとで段差1112が形成される。段差1112の部分が寝た人の頸部の裏側を適度に刺激して血行をよくする。段差用弾性部材1111は、上層の薄い第一弾性部材1130と、下層の第二弾性部材1132とから構成される。第一弾性部材1130は見かけ密度0.015〜0.2の発泡樹脂から成ることが適度なクッション性を与え好ましい。第二弾性部材1132は見かけ密度0.02〜0.9の発泡樹脂から成ることが適度なクッション性と刺激を与え好ましい。段差1112における段が降りたところの面1136には、見かけ密度0.015〜0.2の発泡樹脂から成るシート状の第三弾性部材1140が貼着されていることが適度なクッション性を与え好ましい。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜1.5Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はポリエチレン系の樹脂の発泡体であることがクッション性に優れさらに好ましい。
【0108】
長尺部材を併べて設けた枕の好ましい態様の他の一例としては、図30に示す指圧効果用用具2txhが挙げられる。指圧効果用用具2txhにおいては、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbが基板8tにこの順で間隔をおいて互いに平行に配置されて指圧効果用用具2txhを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交し、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbの上面をこの丈方向に連ねた面が略山形である。
【0109】
長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbはそれぞれ長尺角材12vx、12vy、12vz、12va、12vbを含んでなり、それぞれの上部に弾性部材9tL、9tT、9td、9ta、9tbを備える。
【0110】
長尺部材12tx、12ty、12ta、12tbは、長尺角材が木製等の剛体であればそれぞれ幅(人の丈方向)が20〜26mmであることが好ましい。発泡樹脂等の弾性体から成るものであれば幅(人の丈方向)が28〜32mmであることが好ましい。長尺部材12tzの幅は35〜45mmであることが好ましい。各長尺部材間の間隔は、長尺角材が木製等の剛体であれば9〜13mmであることが好ましい。長尺角材が発泡樹脂等の弾性体から成るものであれば7〜8mmであることが好ましい。
【0111】
弾性部材9tL、9tR、9ta、9tbは、それぞれが見かけ密度0.015〜0.3の1層又は高さ方向に積層された多層の発泡樹脂から成る。弾性部材9tdは、高さ方向に積層された見かけ密度0.015〜0.3の複数層の弾性部材で構成され中間層として長尺板部材64が設けられている。長尺板部材64はなくともよい。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜1.5Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はポリエチレン系の樹脂の発泡体であることがクッション性に優れさらに好ましい。
【0112】
弾性部材9tL、9tR、9td、9ta、9tbはそれぞれがレザーあるいは人工レザー系のシート1142で少なくとも側面が被覆されている。上面も同時に被覆されていることが好ましい。この被覆により、弾性部材が下方へ圧縮されたとき、横方向へのはみ出しが少なくなり、弾性部材の適度の弾性が確保され好ましい。
【0113】
図30における長尺角材は、木材、樹脂又は金属等の剛体から成るものであってもよいが、見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂から成ることが長時間の使用が可能であり、好ましい。長尺角材12vx、12vy、12vz、12va、12vbが剛体から成る場合は、身体への刺激効果が短時間で得られる。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜3.5Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はEVA系の樹脂の発泡体であることが靭性に優れさらに好ましい。
【0114】
長尺部材12tzは、見かけ密度0.02〜0.9の発泡樹脂から成る段差用弾性部材1111が最上面に積層されている。段差用弾性部材1111は、幅が長尺部材12tzより小さく、段差用弾性部材1111と長尺部材12tzとで段差1112が形成される。段差1112の部分が寝た人の頸部の裏側を適度に刺激して血行をよくする。
【0115】
長尺部材を併べて設けた枕の好ましい態様の他の一例としては、図31に示す指圧効果用用具2gggが挙げられる。指圧効果用用具2gggおいては、長尺部材12txgg、12tygg、12tzgg、12tagg、12tbggが基板8tにこの順で間隔をおいて互いに平行に配置されて指圧効果用用具2gggを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交し、長尺部材12txgg、12tygg、12tzgg、12tagg、12tbggの上面をこの丈方向に連ねた面が略山形又は略平坦である。
【0116】
長尺部材12txgg、12tygg、12tzgg、12tagg、12tbggはそれぞれ下から長尺高密度発泡樹脂材12vxg、長尺低密度発泡樹脂材12vygから成る2層構造を形成している。更に、長尺部材12tzggの最上層として、段差用弾性部材1111の層が形成されている。
【0117】
長尺部材12txgg、12tygg、12tagg、12tbggはそれぞれ幅(人の丈方向)が28〜32mmであることが好ましい。長尺部材12tzggの幅は35〜45mmであることが好ましい。各長尺部材間の間隔は7〜12mmであることが好ましい。但し、長尺部材12taggと長尺部材12tbggとの間隔は5〜10mmであることが好ましい。
【0118】
各長尺部材はそれぞれがシートで少なくとも側面が被覆されていてもよい。この被覆により、弾性部材が下方へ圧縮されたとき、横方向へのはみ出しが少なくなり、長尺部材の適度の弾性が確保され好ましい。
【0119】
図31における長尺高密度発泡樹脂材12vxgは、木材、樹脂又は金属等の剛体角材で置き換えられてもよい。
【0120】
長尺部材12tzgは、見かけ密度0.02〜0.9の発泡樹脂から成る段差用弾性部材1111が最上面に積層されている。段差用弾性部材1111は、幅が長尺部材12tzより小さく、段差用弾性部材1111と長尺部材12tzとで段差1112が形成される。段差1112の部分が寝た人の頸部の裏側を適度に刺激して血行をよくする。
【0121】
指圧効果用用具2ggg、指圧効果用用具2txhgのような、長尺部材が列配されてなる指圧効果用用具においては、隣接の長尺部材の間の隙間に、その隙間を埋めるように、弾性板部材2008が充填されていてもよい。この態様の一例を図32に示す。弾性板部材2008は、その両側の長尺部材のうちの高さの低い長尺部材の上面のレベルまで充填される。
【0122】
弾性板部材2008は、見かけ密度0.02〜0.2の発泡樹脂から成ることが好ましい。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、PE系樹脂であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。
【0123】
このような、隣接の長尺部材の間の隙間に弾性板部材2008が充填された態様の指圧効果用用具においては、各長尺部材が見かけ密度0.02〜0.2のPE系樹脂発泡樹脂から成ることが更に好ましい。
【0124】
長尺部材を併べて設けた枕の好ましい態様の更に他の一例としては、図33に示す指圧効果用用具2txqが挙げられる。指圧効果用用具2txqにおいては、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tb、12tcが基板8tにこの順で互いに平行に配置されて指圧効果用用具2txqを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交し、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tb、12tcの上面をこの丈方向に連ねた面が略山形である。
【0125】
長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tb、12tcはそれぞれ長尺角材12vx、12vy、12vz、12va、12vb、12vcを含んでなり、それぞれの上部に弾性部材9tL、9tT、9td、9ta、9tb、9tcを備える。
【0126】
長尺部材12tx、12ty、12ta、12tb、12tcはそれぞれ幅(人の丈方向)が28〜45mmであることが好ましい。長尺部材12tzの幅は30〜45mmであることが好ましい。隣接の長尺部材は互いにほぼ接している。隣接の長尺部材が互いに連接している態様も可能であるが、隣接の長尺部材が互いにほぼ接しているほうが、各長尺部材が圧縮に対して独立に変形挙動しやすく使用者の頭部への刺激がかたよらず好ましい。
【0127】
弾性部材9tdは、段差用弾性部材1111、主弾性部材1921が上からこの順に積層されて成る。段差用弾性部材1111は、幅が主弾性部材1921より小さく、段差用弾性部材1111と主弾性部材1921とで段差1112が形成される。段差1112の部分が寝た人の頸部の裏側を適度に刺激して血行をよくする。
【0128】
図33における長尺角材は、木材、樹脂又は金属等の剛体から成るものであってもよいが、見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂から成ることが長時間の使用が可能であり、好ましい。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜3.5Kgf/cm2、見かけ密度は、0.025〜0.10g/cm3であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はEVA系の樹脂の発泡体であることが靭性に優れさらに好ましい。
【0129】
弾性部材は、見かけ密度0.001〜0.03の発泡樹脂から成ることが身体への刺激をマイルドなものにして好ましい。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.1〜0.8Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はポリエチレン系の樹脂の発泡体であることがクッション性に優れさらに好ましい。
【0130】
弾性部材はそれぞれが独立のシート1142で上面が被覆されていることが好ましい。この被覆により弾性部材の上面の使用時の耐摩耗性が向上する。
【0131】
長尺部材を併べて設けた枕の好ましい態様の別の一例として、図34に示す指圧効果用用具2tzkが挙げられる。指圧効果用用具2tzkにおいては、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbが成形体888tに形成された溝にこの順で間隔をおいて互いに平行に下端部を嵌めこまれ配置されて指圧効果用用具2tzkを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交し、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbの上面をこの丈方向に連ねた面が略山形又は略平坦である。
【0132】
長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tは、見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂から成り、上面に見かけ密度0.015〜0.3の発泡樹脂からなり、かつ長尺部材より見かけ密度の低いクッション層1160を備える。長尺部材を構成する発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜3.5Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はEVA系の樹脂の発泡体であることが靭性に優れさらに好ましい。
【0133】
クッション層1160を構成する発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜1.5Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はポリエチレン系の樹脂の発泡体であることがクッション性に優れさらに好ましい。
【0134】
成形体888tは樹脂、又は見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂を金型を用いて成形して得られる。
【0135】
長尺部材を併べて設けた枕の好ましい態様の更に別の一例として、図35に示す指圧効果用用具2tzmが挙げられる。指圧効果用用具2tzmにおいては、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbが下端部で連接された成形体889tに形成されて、基板8tと貼り合わされて成る。各長尺部材は上面に長尺部材より見かけ密度の低いクッション層1160を備える。成形体889tは見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂を金型を用いて成形して得られる。
【0136】
長尺部材を併べて設けた枕の好ましい態様の又更に別の一例として、図36に示す指圧効果用用具2tznが挙げられる。指圧効果用用具2tznにおいては、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbが下端部で連接された成形体890tに形成されて、基板8tと貼り合わされて成る。各長尺部材は上面に長尺部材より見かけ密度の低いクッション層を備えてもよい。成形体890tは見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂を金型を用いて成形して得られる。長尺部材12tzは上面に段差1164が形成されている。
【0137】
図34〜図36に示す態様は複雑な形状が1工程の金型による成形で得られるので製造コストの軽減がなされ好ましい。
【0138】
枕として使用する本発明の指圧効果用用具の他の態様においては、図37の指圧効果用用具2pxxのように基板8t上に枕クッション体1150が固定され、更に、枕クッション体1150の上面の寝る人の丈方向に関する中間部に、1個の長尺弾性部材1152が長手方向をその方向と直交させて配置されている。枕クッション体1150は見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂から成り、上面が寝る人の丈方向に関して略山形又は略平坦をなしている。枕クッション体1150は高さが5〜15cm、使用時の人の丈方向の縦幅が15〜30cm、横幅が30〜120cmである。長尺弾性部材1152の寝る人の丈方向の幅は1〜8cmであることが好ましい。2〜4cmであることが更に好ましい。長尺弾性部材1152の厚さは5〜15mmであることが好ましい。枕クッション体1150を構成する発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜3.5Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はEVA系の樹脂の発泡体であることが靭性に優れさらに好ましい。
【0139】
図38に示すように、枕として使用する本発明の更に他の態様の指圧効果用用具2px1のように、枕クッション体は、上面に寝る人の丈方向に関して複数の段差がある枕クッション体1154であってもよい。
【0140】
本発明の枕として使用する本発明の又更に他の態様においては、図39に示す指圧効果用用具2px2のように、枕クッション体1154aが、見かけ密度0.015〜0.3の長尺発泡樹脂体1174が縦横にレンガを積み上げるように重畳され配列された長尺発泡樹脂集合体1154aから成るものであってもよい。長尺発泡樹脂集合体1154aは長尺発泡樹脂体1174を重畳してなる長尺重畳ブロック体84a、84b、84c、84d、84e、84fが、長手方向を枕を使用する人の丈方向と直交する方向に平行にして隣接の長尺重畳ブロック体同士をほぼ密着させて基板8t上に配される。枕クッション体1154aの上面は全体として図38の枕クッション体1154の上面のように山形をなしている。各長尺重畳ブロック体は、一体の発泡樹脂体から成るものであってもよい。
【0141】
指圧効果用用具2tdに装着する着脱長尺部材の他の態様の一例を図24に示す。図24において、着脱長尺部材13mdは、長尺基板14mdと、長尺基板14mdの上面に配された弾性部材16mdと、長尺基板14mdの幅方向の片辺から垂下する挿入板21mdと、スペーサ22mdとから構成される。弾性部材16mdは第1弾性部材91m、第2弾性部材92m、第3弾性部材93mが上からこの順に積層されて成る。弾性部材16mdは第1弾性部材91m、第2弾性部材92m、第3弾性部材93mが一体に成形されたものであってもよい。弾性部材16mdは長尺基板14mdの辺から図面視左右にそれぞれ張り出している。
【0142】
着脱長尺部材13mdは、長手方向を長尺部材12mzの長手方向と平行にして、長尺部材12taに載置され支承される。スペーサ22mdは、長尺基板14mdが水平に配置されるよう、長尺部材12tbの上面に載置される。挿入板21mdは、長尺部材12tbと長尺部材12tzとの間の隙間に差し込まれる。図25(a)に着脱長尺部材13mdの斜視模式図を示す。
【0143】
図25(b)に示すように、3個の長尺角型材452gが長手方向を使用する人の丈方向と直交させて着脱長尺部材13mmgの上面に備えることによりさらに指圧効果が高まる。着脱長尺部材13mmgの下面に弾性板1000が貼着されて緩衝の役目をはたしてもよい。長尺角型材452gは発泡樹脂から成る上層1002と、下層の薄板1003から成ることが好ましい。
【0144】
1個、2個又は、4個以上の長尺角型材452gが着脱長尺部材13mmgの上面に備えられてもよい。長尺角型材452gは発泡樹脂から成る上層1002と、下層の薄板(板骨層)1003から成ることが好ましい。下層の薄板(板骨層)1003は、金属、樹脂又は木材から成る。長尺角型材452gが複数個着脱長尺部材13mmgの上面に備えられる場合は、長尺角型材452gの断面幅は14〜16mmであることが好ましい。高さは9〜11mmであることが好ましい。薄板(板骨層)1003の厚さは2〜3mmであることが好ましい。上層1002の厚さは6〜7mmであることが好ましい。
【0145】
着脱長尺部材450gには木製の角材から成る長尺角型材452gが上面の好ましくは中央に1個配されていてもよい。長尺角型材452gが上面に1個配される場合は、長尺角型材452gは木製角材であることが好ましく、その幅は2.5〜4cm、高さは2.5〜3.5cmであることが好ましい。この態様は、短時間の使用によりコリの解消に有効である。長尺角型材452gは外断面形状が正方形であってもよい。矩形であってもよい。この角材は外断面形状でみてかどが面取りされて丸められている形状であってもよい。この角材は樹脂製であってもよい。
【0146】
着脱長尺部材13td、13mdは、指圧効果用用具2tdの他に指圧効果用用具2rd、2tgd、2tdf、2tdd、2wd、2wdd、2rd、2px2、2txqに好適に適用出来る。又、図39に示す指圧効果用用具2px2に対して、隣接の長尺重畳ブロック体同士の境界1184に挿入されて用いることが出来る。
【0147】
なお、本発明の図1、図7をはじめとする各種の態様の指圧効果用用具や基体部2xz1の構成要素である長尺部材(長尺部材12、長尺部材12pk、長尺部材12pb、長尺部材12a、長尺部材12rxz、等々)は、前述のように木、樹脂等の剛な部材を主体に構成されてもよいが、マイルドな刺激を得るためには比較的高密度の発泡樹脂のような弾性体で構成されてもよい。
【0148】
以上本発明の指圧効果用用具の態様を説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものであり、これらの態様はいずれも本発明の範囲に属するものである。
【0149】
例えば図26に示すように、枕として使用される本発明の各種態様の指圧効果用用具は基体の下面に着脱自在に高さ調節板90ttyを備えてもよい。又、枕として使用される本発明の各種態様の指圧効果用用具は、例えば、基板8を人の丈方向に外側に延長して安定化を計ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0150】
【図1】本発明の指圧効果用用具の斜視図である。
【図2】図1の指圧効果用用具が使用される状態を示す側面模式図である。
【図3】図3(a)は、図1の指圧効果用用具に用いられる枕基体のA−A´方向の断面図である。図3(b)は、図3(a)と異なる態様の枕基体の断面図である。
【図4】図4(a)は、本発明における他の態様の枕基体を示す断面模式図、図4(b)は図4(a)と異なる態様の枕基体を示す断面模式図、図4(c)は図4(b)と異なる態様の枕基体を示す断面模式図である。
【図5】枕基体の他の態様の一例を示す断面図である。
【図6】本発明の指圧効果用用具の他の態様の一例を示す断面図である。
【図7】本発明の指圧効果用用具の更に他の態様の一例を示す断面模式図である。
【図8】図7の指圧効果用用具の、着脱長尺部材を着脱する状態を示す要部斜視模式図である。
【図9】図7に示す指圧効果用用具と同様の用途に用いられ、図7に示す指圧効果用用具とは異なる態様の本発明の指圧効果用用具の一例を示す断面模式図である。
【図10】図9に示す指圧効果用用具を使用する状態を示す側面模式図である。
【図11】着脱長尺部材の下にスペーサが設置された態様の一例を示す側面模式図である。
【図12】着脱長尺部材の下に設置するスペーサの態様の一例を示す斜視模式図であり、図12(a)、図12(b)はそれぞれ異なる態様である。
【図13】図9に示す指圧効果用用具とは異なる態様の本発明の指圧効果用用具の一例を示す断面模式図である。
【図14】枕として用いられる本発明の指圧効果用用具の別の態様の構成を示す側面模式図である。
【図15】枕として用いられる図14とは異なる態様の本発明の指圧効果用用具の構成を示す断面模式図である。
【図16】図15に示す指圧効果用用具を使用する状態を示す側面模式図である。
【図17】枕として用いられる図15とは異なる態様の本発明の指圧効果用用具の構成を示す断面模式図である。
【図18】枕として用いられる図17とは異なる態様の本発明の指圧効果用用具の構成を示す側面模式図である。
【図19】枕として用いられる図17とは異なる態様の本発明の指圧効果用用具の構成を示す断面模式図である。
【図20】高さが変更可能な長尺部材の態様を説明する側面模式図である。
【図21】間隔が変更可能な長尺部材の態様を説明する図であり、図21(a)は側面模式図、図21(b)は正面要部模式図である。
【図22】枕として用いられる図17とは異なる他の態様の本発明の指圧効果用用具の構成を示す側面模式図である。
【図23】枕として用いられる図22とは異なる他の態様の本発明の指圧効果用用具の構成を示す側面模式図である。
【図24】枕として用いられる他の態様の本発明の指圧効果用用具の構成を示す側面模式図である。
【図25】図24に示す指圧効果用用具に用いられる着脱長尺部材の構成の一例を示す斜視模式図である。
【図26】枕として用いられる本発明の指圧効果用用具の図24とは異なる態様の一例を示す側面模式図である。
【図27】本発明の指圧効果用用具の他の態様の一例を示す側面模式図である。
【図28】本発明の指圧効果用用具の図27とは異なる態様の一例を示す側面模式図である。
【図29】本発明の指圧効果用用具の図28とは異なる態様の一例を示す側面模式図である。
【図30】本発明の指圧効果用用具の図29とは異なる態様の一例を示す側面模式図である。
【図31】本発明の指圧効果用用具の図33とは異なる態様の一例を示す側面模式図である。
【図32】本発明の指圧効果用用具の図31とは異なる態様の一例を示す側面模式図である。
【図33】本発明の指圧効果用用具の図30とは異なる態様の一例を示す側面模式図である。
【図34】枕として使用される本発明の指圧効果用用具の図39とは異なる態様の一例を示す断面模式図である。
【図35】枕として使用される本発明の指圧効果用用具の図34とは異なる態様の一例を示す断面模式図である。
【図36】枕として使用される本発明の指圧効果用用具の図35とは異なる態様の一例を示す断面模式図である。
【図37】枕として使用される本発明の指圧効果用用具の別の態様の一例を示す断面模式図である。
【図38】枕として使用される本発明の指圧効果用用具の図37とは異なる態様の一例を示す断面模式図である。
【図39】枕として使用される本発明の指圧効果用用具の図38とは異なる態様の一例を示す断面模式図である。
【符号の説明】
【0151】
2、2a、2b、2f、2g、2h、2i、2pd、2np、2np5、2rd、2td、2wd、2tdd、2tdf、2tdg、2hd:指圧効果用用具
8、8f、8p、8r、8t、8h、8df、8np、8np2、8np3、8np4、8np5、8xz:基板
9a、9pL、9pc、9pd、9pR、9rL、9rb、9ra、9rd、9rR、9tL、9tb、9ta、9td、9tR、9pc、9hL、9hc、9hR、16td、16md:弾性部材
12、12px、12pb、12a、12pz、12py、12rx、12rb、12ra、12rz、12ry、12tx、12tb、12ta、12tz、12ty、12df、12hx、12hy、12xz、12xz21、12xz22、12xz23、12sxz、12rxz:長尺部材
【技術分野】
【0001】
本発明は人体を指圧するように刺激し、血行を良くして体の調子を良くする、指圧効果用用具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、人体を指圧するように刺激して血行を良くすることを目的とした用具は、青竹踏みや、電動マッサージ用椅子など数多くある。しかし、人体は複雑で、刺激すべき部位が最適であるか定まらず、又、いたずらに同一個所を反復刺激しても必ずしも良い効果が得られなかった。又、意識的に指圧効果を与えるべき部位を刺激する操作をその操作にかかりきりに専任して長時間行うことは、多忙でその操作の時間が取れない場合が多く、実行が難しかった。
【0003】
又、人体を指圧するように刺激して血行を良くすることを目的とした用具としては特殊形状の枕が種々開示されている。例えば、首筋のはりの解消を目的に一対の棒状の袋を平行に並べそれぞれにそば殻を入れた二山まくら(例えば、特許文献1参照。)や、複数本の筒状硬質棒を紐を介して連結させたもの(例えば、特許文献2参照。)や、使用するひとの丈方向と直交する方向に沿って凹状に湾曲する半筒状のもの(例えば、特許文献3参照。)が開示されている。しかし、これらはいずれも指圧すべきポイントを確実に捉える点で不十分であり、指圧効果は不満足である。
【特許文献1】特開平 9−327359号公報(特許請求の範囲)
【特許文献2】特開平10−099176号公報(特許請求の範囲)
【特許文献3】特開平10−215992号公報(特許請求の範囲)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、これらの問題点に鑑み、就寝時に、無意識に万遍なく人体を指圧するように刺激し、血行を良くして体の調子を良くする指圧効果用用具を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の指圧効果用用具は、枕として用いるものであって、基板と、該基板上に長手方向を使用時の人の丈方向と直角方向にして列設された複数の長尺部材と、隣設の前記長尺部材の隙間に差し込まれる挿入板を有し、長手方向を前記長尺部材の長手方向と平行にして前記長尺部材に載置され支承される着脱長尺部材と、を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の指圧効果用用具は、請求項1に記載の指圧効果用用具において、前記着脱長尺部材の下面に緩衝の役目をはたす弾性板が貼着されていることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の指圧効果用用具は、請求項1又は2に記載の指圧効果用用具において、発泡樹脂から成る上層と薄板の下層を有する1個又は複数個の長尺角型材を前記着脱長尺部材の上面に備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の指圧効果用用具は、就寝時に、体の丈方向にそって万遍なく無意識に指圧効果を与えるべき部位を線状に刺激し、血行を良くして体の調子を良くする。
【0009】
本発明の枕として使用する指圧効果用用具は、後頭部もしくは首部を、丈方向と直角方向に複数の間隔をおいた線状に圧迫し、通常の枕に比較して効果的なマッサージ効果をもたらす。
【0010】
本発明の枕として使用する指圧効果用用具は、後頭部もしくは首部を圧迫する板状部材の間に間隙を有し、その間隙を空気の流れが通過して、通常の枕に比較して後頭部もしくは首部を冷却する機能を兼ね備える。
【0011】
本発明の枕として使用する指圧効果用用具は、通常の枕に比較して人体の首から上の血行をよくすることに寄与する。これにより、通常の枕に比較して就寝時にいわゆる口呼吸する状態を改善して正常な呼吸状態を実現することに寄与する。又、通常の枕に比較して偏頭痛の傾向にある人が使用すると、偏頭痛の緩和に寄与する。
【0012】
本発明の枕として使用する指圧効果用用具は、通常の枕に比較して人体の首から上の血行をよくすることに寄与する。通常の枕に比較して虫歯の痛みがこの血行の促進により緩和され、知覚過敏の状態が緩和される。
【0013】
本発明の枕として使用する指圧効果用用具は、人体の首から上の血行をよくすることに寄与し、通常の枕に比較してこの部分の新陳代謝の促進に寄与する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明に係る態様を図面に基づいて詳しく説明する。なお、本明細書においては、各図にわたって記される同じ符号は同一又は同様の部材やものを示す。図1の本発明の指圧効果用用具2は枕として構成され、互いに平行な複数の畝状突起4を上面部16に有する枕基体6から成る。枕基体6は、基板8と、基板8の面10の上に互いに平行に立設する複数の長尺部材12から成り、長尺部材12の上縁部14が畝状突起4を構成している。
【0015】
指圧効果用用具2は、枕として図2に示すような態様で、長尺部材12の長手方向が寝る人の丈方向と直角な方向に向くようにして使用される。即ち、畝状突起4の長手方向が寝る人の丈方向と直角な方向に向くようにして使用される。これにより、畝状突起4が人の丈方向と直角な方向に直線状に人の頭部から首にかけてクッション材9を介して当接するようになっている。基板8と長尺部材12は、木、樹脂等の剛な部材を主体に構成される。特に、人の頭頂側からみて最後列の長尺部材12rが効率的に首部又はその近傍に当接し首部又はその近傍を有効に刺激する。長尺部材12は、個々に高さHが異なり、複数の畝状突起4の頂上部がなだらかに谷形に連なるように配置されている。これにより、畝状突起4が人の頭部から首にかけてほぼ均等に当接するようになっている。基板8に立設する長尺部材12は、上面が、長手方向中央部から端部にかけてなだらかに傾斜して、凸もしくは凹状となっていてもよい。
【0016】
このようにして使用することにより、就寝時に、人の頭部を頭頂から首部にかけて均等に刺激し、かつ、就寝時に、人の頭部の後頭筋や、首部の半棘筋、板状筋、僧帽筋等を適度に線状に刺激し、血行を良くして体の調子を良くする。又、隣接の畝状突起4の間には、就寝時に頭や首部に当接しない部位ができ、この部分では血液の流れが妨げられない。
【0017】
クッション材9は、厚さ0.5〜5cmほどの矩形のタオル状もしくは座布団状のものであることが、適度のクッション性をもたらし好ましい。クッション材9は、弾性を有するスポンジシートから作られてもよい。フェルトから作られてもよい。タオル等の布地を1枚もしくは複数枚かさねて用いてもよい。側地に中入れ綿やスポンジ等の詰め物を詰めた薄い布団状のマット状物であってもよい。その他衝撃を和らげるシートから成るものであれば素材は問わない。クッション材9は、ゴムやウレタンゴムや、その他の合成ゴムから成るスポンジのシートを側地で包んだものであってもよい。クッション材9は、厚さ0.5〜1cmであることが首部への適度な刺激にとって更に好ましい。
【0018】
図3(a)に、図1における枕基体6のA−A´方向(人の丈方向)の断面図を示す。基板8に立設する長尺部材12は、この断面でみて上縁の角部22が半円形に面取りされている。
【0019】
図3(a)において、畝状突起4の幅、即ち、長尺部材12の幅Wは、20〜35mmが好ましい。23〜30mmであることが、刺激が適度であり、更に好ましい。枕の高さ、即ち、基板8の下底から、最も頭頂側(図面視左側)の長尺部材12(長尺部材12q)及び最も首部側(図面視右側)の長尺部材12(長尺部材12r)の頂上までの高さHHは、45〜80mmであることが好ましい。50〜70mmであることが、最適の寝心地が得られ更に好ましい。長尺部材12の間隔Pは、15〜25mmであることが良好な寝心地が得られ好ましい。隣接の各長尺部材12の間に空隙17があることにより、空隙17を空気が通過するので、本発明の指圧効果用用具2は、就寝時に頭部を冷却し、所謂頭寒足熱の効果がある。
【0020】
長尺部材12qに隣接の長尺部材12tは、長尺部材12qより4〜6mm低いことが、寝たときに頭部が安定し好ましい。長尺部材12tを除く中間に位置する長尺部材12sは、長尺部材12tより更に10〜15mm低いことが、寝たときに頭部が安定し、かつ、首部への刺激が心地よくなされ好ましい。
【0021】
又、図3(b)に示すように、枕基体6bが図3(a)に示す長尺部材12q及び長尺部材12tのかわりに,上縁に段差15を有する板状部材11cを含んで構成されていてもよい。
【0022】
又、図4(a)の断面模式図に示す枕基体6a(指圧効果用用具2a)のように、長尺部材12の上縁部14即ち畝状突起4の上面にクッション材9のかわりに、もしくはクッション材9と併用で長尺の弾性部材9aを貼り付けてもよい。
【0023】
クッション材9、弾性部材9a等は、畝状突起4と人体の間に介在して、人体への畝状突起4の当接圧力を分散させて、当たりを和らげる。弾性部材9aは、合成樹脂の発泡体から成ることが好ましい。特に、低発泡率の発泡体から成ることが好ましい。例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体から成ることが好ましく、その圧縮硬さ(JIS K6767に準ずる)は0.2〜3.5Kgf/cm2、見かけ密度(JIS K6767に準ずる)は0.025〜0.10(g/cm3)であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。弾性部材9aの高さは、長尺部材12の弾性部材9aを含めたトータルの高さの1/3〜2/3であることが好ましい。
【0024】
更に、図4(b)の断面模式図に示す指圧効果用用具2aaのように、弾性部材9aを上部に備える4個の長尺部材12xx、12yy、12zz、12ppが基板8上に配置されてもよい。首側に弾性部材9aを含めたトータルの高さの異なる長尺部材12xxと長尺部材12yyが配置されて、外側の長尺部材12yyが内側の長尺部材12xxより弾性部材9aを含めたトータルの高さが高く、かつ、両者が横方向にほぼ密着している構成が挙げられる。又、指圧効果用用具2aaにおいては、頭頂側の長尺部材12ppがその内側の長尺部材12zzより弾性部材9aを含めたトータルの高さが高くなっている。
【0025】
又、図4(c)の断面模式図に示す指圧効果用用具2abのように、弾性部材9aを上部に備える5個の長尺部材12x、12y、12z、12z、12rrが基板8上に配置されて、首側に弾性部材9aを含めたトータルの高さの異なる長尺部材12xと長尺部材12yが配置され、外側の長尺部材12yが内側の長尺部材12xより弾性部材9aを含めたトータルの高さが高く、かつ、両者が横方向にほぼ密着している構成が挙げられる。又、指圧効果用用具2abにおいては、頭頂側の長尺部材12rrがその内側の長尺部材12zより弾性部材9aを含めたトータルの高さが高くなっている。
【0026】
図4(b)、図4(c)の態様は、図4(a)の態様より更に寝た状態での耳の下の首部を刺激する効果に優れ、鼻詰まりの症状の緩和に有効である。
【0027】
又、枕基体6は、図5の断面図に示すように、基板8の下に着脱自在のかさ上げ板26を備えていてもよい。厚さTの異なるかさ上げ板26を、使用する人に応じて替えることにより、その人に合った最適の寝心地が得られる。
【0028】
本発明の更に他の望ましい態様として、図4に示す指圧効果用用具2aの弾性部材9aの上面に帯状の第二の弾性部材11aが重畳された図6の指圧効果用用具2bが挙げられる。このような態様により、頭部及び首部への刺激がマイルドなものとなり、刺激効果とともに快適な安眠効果が得られる。
【0029】
又、本発明の又更に別の望ましい態様として図7の断面模式図に示す指圧効果用用具2adが挙げられる。指圧効果用用具2adにおいては、弾性部材9aを上部に備える5個の長尺部材12kx、12ky、12kz、12kp、12kqが基板8上に配置されて枕基体6kを構成する。頭頂側の外側の長尺部材12kyはその内側の隣接の長尺部材12kxより弾性部材9aを含めたトータルの高さが高く、かつ、両者が横方向にほぼ密着している。首側の最も外側の長尺部材12kpがその内側の隣接の長尺部材12kzより弾性部材9aを含めたトータルの高さが高くなっている。更に、それぞれの弾性部材9aの上面がそれぞれ帯状の第二の弾性部材11aで覆われ、枕の上面部即ち枕基体6kの上面部は、寝る人の丈方向と平行な断面でみて略谷形の形状をなしている。
【0030】
又、長尺部材12kpの隣で内側の長尺部材12kzと、更にその内側の長尺部材12kqとの間に、着脱自在な着脱長尺部材13kkが配置される。着脱長尺部材13kkは、装着された状態で、長尺部材12kpの弾性部材9a及び第二の弾性部材11aを含めたトータルの高さより高さが高い。又、長尺部材12kyの弾性部材9a及び第二の弾性部材11aを含めたトータルの高さより高さが高い。着脱長尺部材13kkは、上面に第二の弾性部材11aを備えている。着脱長尺部材13kkが装着された状態の指圧効果用用具2adは、上面が寝る人の丈方向と平行な断面でみて略山形の形状をなしている。
【0031】
着脱長尺部材13kkは、長尺部材12kzと長尺部材12kqとの間の間隙に、長尺部材12kzと長尺部材12kqとに挟まれて配置される。着脱長尺部材13kkは、長尺のベース130とベース130の上方に、自身の長手方向をベース130の長手方向と同じくして設けられる長尺の首当て部134を含んで構成される。ベース130と、首当て部134とは、長尺の連結部136を介して一体に成形されている。ベース130は(長手方向及び高さ方向と直交する)幅が長尺部材12kzと長尺部材12kqとの間の間隙にほぼ等しく、長尺部材12kzと長尺部材12kqとに挟まれて嵌合され配置される。連結部136は薄板状であり、長手方向をベース130の長手方向と同じくしてベース130の長手方向にわたってベース130の上面からその面を自身の面を垂直にして立設される。着脱長尺部材13kkが装着された状態で、連結部136は、長尺部材12kz、長尺部材12kqのそれぞれの最上部に配された第二の弾性部材11aのあいだに挿入され、この第二の弾性部材11aにより挟まれる。首当て部134の(長手方向及び高さ方向と直交する)幅は、長尺部材12kzや長尺部材12kqの幅に等しいかやや大きい。
【0032】
図8に示すように、指圧効果用用具2adから着脱長尺部材13kkを矢印の方向に横にスライドして引き抜ぬいたり、指圧効果用用具2adへ着脱長尺部材13kkを装着出来る。
【0033】
着脱長尺部材13kkが装着された指圧効果用用具2adは、着脱長尺部材13kkの上面が首の裏側の部分にあたるようにしてテレビ鑑賞、読書等をしてくつろぎながら、あるいは首を動かしてコリを取る動作をしながら使用することにより、首部に効果的な刺激を与えることが出来る。着脱長尺部材13kkが装着されない状態の指圧効果用用具2adは、通常の枕として使用される。このように、一つの枕を目的により使い分け出来る。
【0034】
本発明の他の態様として、図9の断面模式図に示す指圧効果用用具2pdが挙げられる。指圧効果用用具2pdにおいては、長尺部材12px、12py、12pz、12pa、12pbが基板8pにこの順で間隔をおいて互いに平行に配置されて枕基体6pkを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交する。
【0035】
長尺部材12px、12py、12pz、12pa、12pbはそれぞれ長尺角材12qx、12qy、12qz、12qa、12qbを含んでなり、それぞれの上部に弾性部材9pL、9pR、9pd、9pa、9pbを備える。長尺角材12qy、12qzは互いに隙間なく密着していてもよい。長尺部材12pxは首側部材13ppを構成する。
【0036】
長尺部材12pbと長尺部材12paとの間の隙間50ppに着脱自在な着脱長尺部材13pkが配置される。長尺部材12pyは枕基体6pkの図面視右端に位置する。この位置が着脱長尺部材13pkが装着された状態で人が就寝したときの頭頂側となる使用態様が好ましい。このとき、長尺部材12pxは枕基体6pkの図面視左端に位置し、この位置が着脱長尺部材13pkが装着された状態で人が就寝したときの首側となる。
【0037】
着脱長尺部材13pkは、隙間50ppに挿入される挿入部62ppと、挿入部62ppの上方に位置する刺激体部64ppとから構成される。刺激体部64ppの基体部70ppと、挿入部62ppとは一体に形成されていてもよい。刺激体部64ppの上面、即ち、着脱長尺部材13pkの上面は、寝る人の丈方向に湾曲する上に凸の曲面となっている。基体部70ppも寝る人の丈方向に湾曲する上に凸の曲面となっている。又、挿入部62ppの下端面に長尺のクッションシート63ppが貼着固定されていてもよい。着脱長尺部材13pkは、図8に示す着脱長尺部材13kkと同様の態様で着脱される。刺激体部64ppは、基体部70ppと基体部70ppの上面に貼着された弾性部材9pcから成る。
【0038】
着脱長尺部材13pkが装着された状態で、挿入部62ppと長尺角材12qaとの間及び/又は挿入部62ppと長尺角材12qbとの間には間隙15kkがあることが好ましい。これにより、装着された着脱長尺部材13pkが図面視左右に揺動可能となり、就寝時の頭の動きによる刺激が緩和されて好ましい。
【0039】
弾性部材9pLの最上面と、弾性部材9pRの最上面とは略面一の高さとなる。着脱長尺部材13pkは、枕基体6pkに装着された状態で、最上面57pが、弾性部材9pLの最上面や弾性部材9pRの最上面の高さより高い。
【0040】
弾性部材9pL、9pR、9pd、9pa、9pb、9pcは、それぞれが枕基体6pkの高さ方向に積層された複数の弾性を有する部材(弾性層)で構成されている。弾性部材9pL、9pR、9pd、9pa、9pb、9pcは、それぞれが一体に成形されていてもよい。
【0041】
弾性部材9pLは第1弾性部材501、第2弾性部材502、第3弾性部材503が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9pRは第1弾性部材511、第2弾性部材512、第3弾性部材513が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9pdは第1弾性部材521、第2弾性部材522が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9paは第1弾性部材531、第2弾性部材532が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9pbは第1弾性部材541、第2弾性部材542が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9pcは第1弾性部材551、第2弾性部材552、第3弾性部材553が上からこの順に積層されて成る。これらの積層される各弾性部材の厚さは約7mmであることが好ましい。
【0042】
弾性部材は各層がそれぞれ異なる圧縮硬さを有することが好ましい。上方ほど低い圧縮硬さを有することが更に好ましい。長尺角材12qx、12qy、12qz、12qa、12qb、基体部70pp、挿入部62pp、基板8pは金属、樹脂又は木材から成ることが好ましい。木材はヒノキを含むことが芳香を放ち、睡眠時の精神安定効果があり好ましい。長尺角材12qx、12qy、12qz、12qa、12qbは、硬質の樹脂発泡体から成るものであっても適度な弾性があり好ましい。
【0043】
弾性部材9pRの上面は、弾性部材9pdの上面より高い位置にある。弾性部材9pdの上面は、弾性部材9paの上面より高い位置にある。弾性部材9paの上面は、弾性部材9pbの上面より高い位置にある。この構成により、枕基体6pkの上面部を連ねると、寝る人の丈方向にみて略谷形の形状をなしている。
【0044】
本発明の指圧効果用用具2pdにおいては、着脱長尺部材13pkが装着されない状態で、長尺部材12pyが人が就寝したときの首側に位置し、長尺部材12pxが頭頂側に位置することが好ましい。即ち、指圧効果用用具2pdは、着脱長尺部材13pkが装着されたときと装着されないときとで方向を逆にして使用されることが好ましい。
【0045】
指圧効果用用具2pdは枕として用いられる。図10に指圧効果用用具2pdを着脱長尺部材13pkが装着された状態で使用する態様を示す。着脱長尺部材13pkが人の頭部の、頭頂部と首とのあいだの凹部にあてがわれてその部分が適度に刺激されて好ましい。
【0046】
指圧効果用用具2pdの各所の寸法あるいは相対値は次に記述の値であることが就寝時の頭部及び首部への適度な刺激にとって好ましい。又( )内の値であることが更に好ましい。
指圧効果用用具2pdの寝る人の丈方向の幅PT;17〜21(18〜20)cm
着脱長尺部材13pkの最上面57pの位置と枕基体6pkの図面視左端との間隔PLと、最上面57pの位置と枕基体6pkの図面視右端との間隔PRとの比率;5:5〜2:8(4:5〜2.5:7.5)
長尺角材12qxの高さPMR;3.5〜5.5cm(4.0〜5.0cm)
弾性部材9pLの厚さ;1〜6cm(2〜4cm)
長尺角材12qyの寝る人の丈方向の幅PWL;2.5〜5cm(3〜4cm)
基体部70ppの寝る人の丈方向の幅PWW;4〜7cm(4.5〜5.5cm)
長尺部材12pxの高さPHT;4.5〜9.5cm(5〜9cm)
長尺部材12pyの高さPHL;5〜10cm(6〜10cm)
着脱長尺部材13pkの装着された状態の高さPTT;7〜12cm(8〜12cm)
【0047】
着脱長尺部材13pkは、図11に示すように、高さ調整スペーサ65ppを着脱長尺部材13pkと基板8pとの間に挿入してセットすることにより着脱長尺部材13pkの装着された状態の高さPTTを変えることが出来る。高さ調整スペーサ65ppの形状を図12(a)に示す。高さ調整スペーサ65ppは四角柱状の部材から成る。高さ調整スペーサ65ppは弾性を有する部材から成ることが好ましい。あるいは、図12(b)に示すように、一対の四角柱状の弾性体(弾性層)67pp、67ppを板部材(板骨層)69ppでサンドイッチ状に挟んだ形態のものが、曲げにくく取り扱い容易でかつ圧縮弾性に富み、又、クッション性がながもちして好ましい。
【0048】
着脱長尺部材13pkが装着された指圧効果用用具2pdは、着脱長尺部材13pkの上面が首の裏側の部分にあたるようにしてテレビ鑑賞、読書等をしてくつろぎながら、あるいは首を動かしてコリを取る動作をしながら使用することにより、首部に効果的な刺激を与えることが出来る。又、着脱長尺部材13pkが装着された指圧効果用用具2pdは、通常の枕として使用される。種類の異なった(例えば高さ、幅、クッション性の異なった)着脱長尺部材13pkを各種用意しておき、そのなかから目的や気分に応じて、選択し装着して用いることが出来る。
【0049】
又、図13に示す指圧効果用用具2pdnのように、着脱長尺部材13pkには最上面に厚さ7mmほどの上面弾性部材544が貼着されていることがさらに好ましい。上面弾性部材544は着脱長尺部材13pkの凸形上表面の人が寝る方向にみたほぼ中央の部分から図面視左にかけて貼着される。これによりその中央の部分に、上面弾性部材544の端縁による段差が生じ、この段差が人の首部に効果的な刺激を与える。
【0050】
本発明の更に又他の態様として、図14の断面模式図に示す指圧効果用用具2hdが挙げられる。指圧効果用用具2hdにおいては、長尺部材12hx、12hyが基板8hに間隔をおいて互いに平行に配置されて枕基体6hkを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交する。
【0051】
長尺部材12hx、12hyはそれぞれ長尺角材12jx、12jyを含んでなり、それぞれの上部に弾性部材9hL、9hRを備える。長尺部材12hxは首側部材13hhを構成する。
【0052】
長尺部材12hxと長尺部材12hyとの間に着脱自在な着脱長尺部材13hkが配置される。長尺部材12hyは枕基体6hkの図面視右端に位置する。この位置が着脱長尺部材13hkが装着された状態で人が就寝したときの頭頂側となる使用態様が好ましい。このとき、長尺部材12hxは枕基体6hkの図面視左端に位置し、この位置が着脱長尺部材13hkが装着された状態で人が就寝したときの首側となる。
【0053】
着脱長尺部材13hkは、基板8h上に間隔をおいて立設された一対の案内板12jb、12jbの間に挿入される挿入部62hhと、挿入部62hhの上方に位置する刺激体部64hhとで構成される。刺激体部64hhの基体部70hhと挿入部62hhとは一体に形成されている。刺激体部64hhの上面、即ち、着脱長尺部材13hkの上面は、寝る人の丈方向に湾曲する上に凸の曲面となっている。基体部70hhも寝る人の丈方向に湾曲する上に凸の曲面となっている。又、挿入部62hhの下端面に長尺のクッションシート63hhが貼着固定されていてもよい。着脱長尺部材13hkは、図8に示す着脱長尺部材13kkと同様の態様で着脱される。刺激体部64hhは、基体部70hhと基体部70hhの上面に貼着された弾性部材9hcから成る。弾性部材9hcは基体部70hhから、図面視左右(寝る人の丈方向)にそれぞれ張り出している。
【0054】
着脱長尺部材13hkが装着された状態で、挿入部62hhと長尺角材12jbとの間には間隙15kkがあることが好ましい。これにより、装着された着脱長尺部材13hkが図面視左右に揺動可能となり、就寝時の頭の動きによる刺激が緩和されて好ましい。
【0055】
弾性部材9hLの最上面は、弾性部材9hRの最上面より低い位置にある。着脱長尺部材13hkは、枕基体6hkに装着された状態で、最上面57hが、弾性部材9hLの最上面や弾性部材9hRの最上面の高さより高い。
【0056】
弾性部材9hL、9hR、9hcは、それぞれが枕基体6hkの高さ方向に積層された複数の弾性を有する部材(弾性層)で構成されている。弾性部材9hL、9hR、9hcは、それぞれが一体に成形されていてもよい。
【0057】
弾性部材9hLは第1弾性部材571、第2弾性部材572、第3弾性部材573が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9hRは第1弾性部材581、第2弾性部材582が上からこの順に積層されて成る外側弾性部材19hRと、第1弾性部材591、第2弾性部材592が上からこの順に積層されて成る外側弾性部材20hRとが左右に並列されて成る。弾性部材9hcは第1弾性部材951、第2弾性部材952、第3弾性部材953が上からこの順に積層されて成る。これらの積層される各弾性部材の厚さは約7mmであることが好ましい。
【0058】
弾性部材の各層がそれぞれ異なる圧縮硬さを有することが好ましい。上方ほど低い圧縮硬さを有することが更に好ましい。長尺角材12jx、12jy、基体部70hh、挿入部62hh、基板8hは金属、樹脂又は木材から成ることが好ましい。木材はヒノキを含むことが芳香を放ち、睡眠時の精神安定効果があり好ましい。長尺角材12jx、12jyは、硬質の樹脂発泡体から成るものであっても適度な弾性があり好ましい。
【0059】
この構成により、着脱長尺部材13hkが枕基体6hkに装着された状態で指圧効果用用具2hdの上面を連ねると、寝る人の丈方向にみてなだらかな略山形の形状をなしている。
【0060】
指圧効果用用具2hdは枕として用いられる。指圧効果用用具2hdの各所の寸法あるいは相対値は次に記述の値であることが就寝時の頭部及び首部への適度な刺激にとって好ましい。又( )内の値であることが更に好ましい。
指圧効果用用具2hdの寝る人の丈方向の幅HTH;17〜21(18〜20)cm
着脱長尺部材13hkの最上面57hの位置と枕基体6hkの図面視左端との間隔HLと、最上面57hの位置と枕基体6hkの図面視右端との間隔HRとの比率;5:5〜2:8(4:5〜2.5:7.5)
長尺角材12jxの高さHJR;3.5〜5.5cm(2.5〜3.5cm)
弾性部材9hLの厚さ;1〜6cm(2〜4cm)
長尺角材12jyの寝る人の丈方向の幅HWL;5〜8cm(5.5〜6.5cm)
基体部70hhの寝る人の丈方向の幅HHW;4〜7cm(5〜6cm)
長尺部材12hxの高さHHT;4.5〜9.5cm(5〜9cm)
長尺部材12hyの高さHHL;5〜11cm(6〜10cm)
着脱長尺部材13hkの装着された状態の高さHGH;7〜12cm(8〜12cm)
【0061】
着脱長尺部材13hkは、図12に示されるような高さ調整スペーサを着脱長尺部材13hkと基板8hとの間に挿入してセットすることにより着脱長尺部材13hkの装着された状態の高さHGHを変えることが出来る。高さ調整スペーサは四角柱状の部材を横にして用いることが好ましい。高さ調整スペーサは弾性を有する部材から成ることが好ましい。あるいは、一対の四角柱状の弾性体を板部材でサンドイッチ状に挟んだ形態のものが、曲げにくく取り扱い容易でかつ圧縮弾性に富み、又、クッション性がながもちして好ましい。
【0062】
着脱長尺部材13hkが装着された指圧効果用用具2hdは、着脱長尺部材13hkの上面が首の裏側の部分にあたるようにしてテレビ鑑賞、読書等をしてくつろぎながら、あるいは首を動かしてコリを取る動作をしながら使用することにより、首部に効果的な刺激を与えることが出来る。又、着脱長尺部材13hkが装着された指圧効果用用具2hdは、通常の枕として使用される。種類の異なった(例えば高さ、幅、クッション性の異なった)着脱長尺部材13hkを各種用意しておき、そのなかから目的や気分に応じて、選択し装着して用いることが出来る。
【0063】
指圧効果用用具2hdは、着脱長尺部材13hkが枕基体6hkに装着された状態で指圧効果用用具2hdの上面を連ねると、寝る人の丈方向にみて略平坦である場合、人体に対する刺激がマイルドになり、長時間連続の使用においても快適な睡眠が得られ好ましい。寝る人の丈方向にみてなだらかな山形である場合、指圧効果が確実になり、過度の刺激もなく好ましい。
【0064】
本発明の又他の態様として、図15の断面模式図に示す指圧効果用用具2rdが挙げられる。指圧効果用用具2rdにおいては、長尺部材12rx、12ry、12rz、12ra、12rbが基板8r上にこの順で間隔をおいて互いに平行に配置されて指圧効果用用具2rdを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交する。
【0065】
長尺部材12rx、12ry、12rz、12ra、12rbはそれぞれ長尺角材12sx、12sy、12sz、12sa、12sbを含んでなり、それぞれの上部に弾性部材9rL、9rR、9rd、9ra、9rbを備える。
【0066】
弾性部材9rL、9rR、9rd、9ra、9rbは、それぞれが指圧効果用用具2rdの高さ方向に積層された複数の弾性を有する部材(弾性層)で構成されている。弾性部材9rL、9rR、9rd、9ra、9rbは、それぞれが一体に成形されていてもよい。
【0067】
弾性部材9rLは第1弾性部材601、第2弾性部材602が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9rRは第1弾性部材611、第2弾性部材612、第3弾性部材613が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9rdは第1弾性部材621、第2弾性部材622、第3弾性部材623が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9raは第1弾性部材631、第2弾性部材632、第3弾性部材633が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9rbは第1弾性部材641、第2弾性部材642、第3弾性部材643が上からこの順に積層されて成る。
【0068】
弾性部材の各層がそれぞれ異なる圧縮硬さを有することが好ましい。上方ほど低い圧縮硬さを有することが更に好ましい。長尺角材12sx、12sy、12sz、12sa、12sbは金属、樹脂又は木材から成ることが好ましい。木材はヒノキを含むことが芳香を放ち、睡眠時の精神安定効果があり好ましい。長尺角材12sx、12sy、12sz、12sa、12sb、基板8rは金属、樹脂又は木材から成ることが好ましい。木材はヒノキを含むことが芳香を放ち、睡眠時の精神安定効果があり好ましい。長尺角材12sx、12sy、12sz、12sa、12sbは、硬質の樹脂発泡体から成るものであっても適度な弾性があり好ましい。
【0069】
弾性部材9rLの上面は、弾性部材9rR、9rd、9ra、9rbのいずれの上面より高い位置にある。弾性部材9rR、9rd、9ra、9rbの各上面をこの順に連ねると、寝る人の丈方向にみて略山形の形状をなしている。長尺角材12sy、12sz、12sa、12sbの各上面をこの順に連ねると、寝る人の丈方向にみて略山形の形状をなしていることが好ましい。弾性部材9rR、9rd、9ra、9rbの各上面をこの順に連ねた面と、長尺角材12sy、12sz、12sa、12sbの各上面をこの順に連ねた面とは平行であることが好ましい。弾性部材9rR、9rd、9ra、9rbは、寝る人の丈方向に張り出していることが頭部との接触面積を増やして好ましい。
【0070】
本発明の指圧効果用用具2rdにおいては、長尺部材12ryが人が就寝したときの首側に位置し、長尺部材12rxが頭頂側に位置することとなる。
【0071】
指圧効果用用具2rdは枕として用いられる。図16に指圧効果用用具2rdを枕として使用する態様を示す。長尺部材12ra、12rzが人の頭部の、頭頂部と首とのあいだの凹部にあてがわれてその部分が適度に刺激されて好ましい。
【0072】
指圧効果用用具2rdの各所の寸法あるいは相対値は次に記述の値であることが就寝時の頭部及び首部への適度な刺激にとって好ましい。
長尺角材12sxの高さSMR;5〜7cm
弾性部材9rLの厚さ;0.3〜3cm
長尺角材12syの寝る人の丈方向の幅RWL;1〜3cm
長尺角材12sxの寝る人の丈方向の幅LWL;1〜3cm
長尺部材12rxの高さRHT;7〜12cm
長尺部材12ryの高さRHL;6〜8cm
弾性部材9rR、9rd、9ra、9rbの各上面をこの順に連ねた面の最高点の高さRRH;6.5〜8.5cm
指圧効果用用具2rdの寝る人の丈方向の幅PRR;17〜21cm
【0073】
長尺部材、例えば長尺部材12rbは、クッション材13qqを介して基板8rに取り付けられてもよい。長尺部材12rbにより頭部に適度の刺激が与えられるとともに、クッション材13qqが、就寝時の頭部への刺激を緩和して快適な寝心地を実現する。
【0074】
本発明の更に又他の態様として、図17の断面模式図に示す指圧効果用用具2tdが挙げられる。指圧効果用用具2tdにおいては、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbが基板8tにこの順で間隔をおいて互いに平行に配置されて指圧効果用用具2tdを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交する。
【0075】
長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbはそれぞれ長尺角材12vx、12vy、12vz、12va、12vbを含んでなり、それぞれの上部に弾性部材9tL、9tT、9td、9ta、9tbを備える。
【0076】
弾性部材9tL、9tR、9td、9ta、9tbは、それぞれが指圧効果用用具2tdの高さ方向に積層された複数の弾性を有する部材(弾性層)で構成されている。弾性部材9tL、9tR、9td、9ta、9tbは、それぞれが一体に成形されていてもよい。弾性部材9tL、9tR、9td、9ta、9tbは、それぞれが隣接の弾性部材の方向に張り出していることが好ましい。
【0077】
弾性部材9tLは第1弾性部材701、第2弾性部材702が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9tRは第1弾性部材711、第2弾性部材712が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9tdは第1弾性部材721、第2弾性部材722が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9taは第1弾性部材731、第2弾性部材732、薄板部材777、第3弾性部材733が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9tbは第1弾性部材741、第2弾性部材742が上からこの順に積層されて成る。
【0078】
薄板部材777は、第2弾性部材732と第3弾性部材733の間に介在し、弾性部材9taの長手方向中央部に頭部等の荷重を受けたときに、その荷重を受けた部分だけが過剰に凹むことを防止する。これにより、ねごこちが良くなる。薄板部材777のような薄板部材を有する弾性部材の構成は、他の弾性部材にも適用され、ねごこちを改善することが出来る。薄板部材は長尺の薄板を複数枚並べて配するのがよいが、1枚の薄板から成るものであってもよい。
【0079】
弾性部材は各層がそれぞれ異なる圧縮硬さを有することが好ましい。上方ほど低い圧縮硬さを有することが更に好ましい。長尺角材12vx、12vy、12vz、12va、基板8tは金属、樹脂又は木材から成ることが好ましい。木材はヒノキを含むことが芳香を放ち、睡眠時の精神安定効果があり好ましい。長尺角材12vx、12vy、12vz、12vaは、硬質の樹脂発泡体から成るものであっても適度な弾性があり好ましい。
【0080】
弾性部材9taの上面は、弾性部材9tL、9td、9tR、9tbのいずれの上面より高い位置にある。弾性部材9tL、9tb、9ta、9td、9tRの各上面をこの順に連ねると、寝る人の丈方向と平行な方向にみて略山形の形状をなしている。長尺角材12vx、12vy、12vz、12va、12vbの高さは互いにほぼ等しいことが好ましい。長尺角材12vx、12vy、12vz、12va、12vbの幅は互いにほぼ等しいことが好ましい。
【0081】
本発明の指圧効果用用具2tdにおいては、長尺部材12txが人が就寝したときの首側に位置し、長尺部材12tyが頭頂側に位置することとなる。
【0082】
指圧効果用用具2tdは枕として用いられる。指圧効果用用具2tdの各所の寸法あるいは相対値は次に記述の値であることが就寝時の頭部及び首部への適度な刺激にとって好ましい。
長尺角材12vxの高さVWR;2.5〜3.5cm
長尺角材12vxの寝る人の丈方向の幅VRV;1.5〜3.5cm
弾性部材9tLの厚さ;1.5〜3.5cm
長尺部材12txの高さVMT;5.5〜7.5cm
長尺部材12tyの高さVHL;4.5〜6.5cm
弾性部材9tL、9tb、9ta、9td、9tRの各上面をこの順に連ねた面の最高点の高さVTH;6.5〜8.5cm
指圧効果用用具2tdの寝る人の丈方向の幅PVV;17〜21cm
指圧効果用用具2tdの、図面視左端から、長尺角材12vaの寝る人の丈方向にみたセンターまでの距離VLと、図面視右端から、長尺角材12vaの寝る人の丈方向にみたセンターまでの距離VRとの比;1:3〜1:1
【0083】
本発明においては、図18に示すように、各長尺部材がバネ201で支承される態様であってもよい。図18において、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbが基板8tにこの順で間隔をおいて互いに平行に配置されて指圧効果用用具2tdを構成する。基板8t上には横長で輪切り断面が凵字形のケーシング202が各長尺部材の位置に対応して固定されている。各長尺部材の下端部がケーシング202にはめ込まれる。この態様により、各長尺部材が弾性的に上下動可能となり、更に快適な寝心地が得られる。バネを用いたこのような態様は、他の指圧効果用用具の長尺部材にも適用出来る。
【0084】
本発明においては、図19に示す指圧効果用用具2tddのように、長尺角材12vx、12vb、12va、12vz、12vyが、各上面をこの順に連ねると、寝る人の丈方向と平行な方向にみて略山形の形状をなしていてもよい。この場合、弾性部材9tL、9tR、9td、9ta、9tbは同じ厚さであることが好ましい。
【0085】
長尺部材は、高さが変更可能であってもよい。例えば、図20に示すように、長尺角材(12vx(図17、図19)等)に替えて長尺角材16mx、16nx等がそれぞれ用いられてもよい。例えば長尺角材16mxは、基板8の上面に固定されたユニット基礎302の上にユニット304、304及び上部ユニット306が重畳され、さらに上部ユニット306の上に弾性部材9tRが貼着されてなる。ユニット304、304はそれぞれ着脱自在であり、選択的に着脱することにより、長尺角材16mxの高さを変更できる。ユニット基礎302及びユニット304の上面には自身の長手方向に溝が形成され、ユニット304、304及び上部ユニット306の下面には自身の長手方向に突条が形成され、この溝に対応の突条をはめて長尺角材16mxの構造を固定する。溝の底には粘着テープ307が貼着されており、上下のユニットが粘着テープ307を介して接着剥離自在に固定される。この構成で長尺部材は高さが変更可能となる。
【0086】
又、長尺角材12vx、12vb、12va、12vz、12vy(図17など)は、自身の長手方向と直角方向に移動可能とされ、移動した位置で一時的に固定される構成であってもよい。これにより、各長尺部材間の間隔を好みにあわせて調節できる。例えば、図21に示すように、基板8pqに長尺角材12vxに相当する長尺角材12ssの長手方向と直交して溝324が形成され、溝324の底にスリット322が形成され、長尺角材12ssの底面に雌螺子孔326が形成され、ボルト320がスリット322を貫通して雌螺子孔326に螺合して長尺角材12ssがボルト320により締結される構成であってもよい。図20、図21の態様は他の指圧効果用用具の長尺部材にも適用出来る。
【0087】
本発明においては、図22に示す指圧効果用用具2tdfのように、基板8df上に長尺部材12dfが6個配されていてもよい。本発明の指圧効果用用具においては、長尺部材は5個、6個に限らず3個、4個、7個以上など複数個配されていてもよい。
【0088】
本発明においては、図23に示す指圧効果用用具2tdgのように、基板8df上に複数個(例えば6個)の長尺部材12dfが配されて、各長尺部材12dfの構成要素である長尺角材12ffについて、隣接の長尺角材12ffの間に補強スペーサ90ffが基板8df上に固定されて配されてもよい。この態様は、長尺角材12ffが弾性体から成るときに、長尺角材12ffが倒れるのを防ぎ好ましい。
【0089】
長尺部材を併べて設けた枕の好ましい態様の他の一例としては、図27に示す指圧効果用用具2txgが挙げられる。指圧効果用用具2txgにおいては、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbが基板8tにこの順で間隔をおいて互いに平行に配置されて指圧効果用用具2txgを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交し、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbの上面をこの丈方向に連ねた面が略山形又は略平坦である。
【0090】
長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbはそれぞれ長尺角材12vx、12vy、12vz、12va、12vbを含んでなり、それぞれの上部に弾性部材9tL、9tT、9td、9ta、9tbを備える。
【0091】
長尺部材12tx、12ty、12ta、12tbは、長尺角材が木製等の剛体であればそれぞれ幅(人の丈方向)が20〜26mmであることが好ましい。発泡樹脂等の弾性体から成るものであれば幅(人の丈方向)が28〜32mmであることが好ましい。長尺部材12tzの幅は35〜45mmであることが好ましい。各長尺部材間の間隔は、長尺角材が木製等の剛体であれば9〜13mmであることが好ましい。長尺角材が発泡樹脂等の弾性体から成るものであれば7〜8mmであることが好ましい。
【0092】
弾性部材9tL、9tR、9td、9ta、9tbは、それぞれが指圧効果用用具2tdの高さ方向に積層された複数層の弾性を有する部材(弾性層)で構成されている。
【0093】
弾性部材9tLは第1弾性部材1701、第2弾性部材1702が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9tRは第1弾性部材1711、第2弾性部材1712が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9tdは、段差用弾性部材1111、第1弾性部材1721、第2弾性部材1722、が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9taは第1弾性部材1731、第2弾性部材1732が上からこの順に積層されて成る。弾性部材9tbは第1弾性部材1741、第2弾性部材1742が上からこの順に積層されて成る。
【0094】
図27における長尺角材は、木材、樹脂又は金属等の剛体から成るものであってもよいが、見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂から成ることが長時間の使用が可能であり、好ましい。
【0095】
発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜3.5Kgf/cm2、見かけ密度は、0.025〜0.10g/cm3であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はEVA系の樹脂の発泡体であることが靭性に優れさらに好ましい。
【0096】
図27における第1弾性部材は、見かけ密度0.001〜0.03の発泡樹脂から成ることが身体への刺激をマイルドなものにして好ましい。第2弾性部材は、見かけ密度が第1弾性部材より大きくかつ0.025〜0.2の発泡樹脂から成ることが好ましい。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.1〜0.8Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はポリエチレン系の樹脂の発泡体であることがクッション性に優れさらに好ましい。
【0097】
段差用弾性部材1111は、幅が第1弾性部材1721より小さく、段差用弾性部材1111と第1弾性部材1721とで段差1112が形成される。段差1112の部分が寝た人の頸部の裏側を適度に刺激して血行をよくする。指圧効果用用具2txgはこの段差用弾性部材1111が配されなくとも有効である。
【0098】
長尺部材を併べて設けた枕の好ましい態様の更に他の一例としては、図28に示す指圧効果用用具2tygが挙げられる。指圧効果用用具2tygにおいては、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbが基板8tにこの順で間隔をおいて互いに平行に配置されて指圧効果用用具2tygを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交し、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbの上面をこの丈方向に連ねた面が略山形又は略平坦である。
【0099】
長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbはそれぞれ長尺角材12vx、12vy、12vz、12va、12vbを含んでなり、それぞれの上部に弾性部材9tyL、9tyT、9tyd、9tya、9tybを備える。
【0100】
図28においても、長尺部材12tx、12ty、12ta、12tbは、長尺角材が木製等の剛体であればそれぞれ幅(人の丈方向)が20〜26mmであることが好ましい。発泡樹脂等の弾性体から成るものであれば幅(人の丈方向)が28〜32mmであることが好ましい。長尺部材12tzの幅は35〜45mmであることが好ましい。各長尺部材間の間隔は、長尺角材が木製等の剛体であれば9〜13mmであることが好ましい。長尺角材が発泡樹脂等の弾性体から成るものであれば7〜8mmであることが好ましい。
【0101】
弾性部材9tyL、9tyT、9tyd、9tya、9tybは、それぞれが高さ方向に積層された複数層の弾性を有する部材(弾性層)で構成され中間層として長尺板部材64が設けられている。長尺板部材64は弾性部材9tydのみに配されていてもよい。弾性部材9tydは、段差用弾性部材1111が最上面に積層されている。弾性部材9tyL、9tyT、9tyd、9tya、9tybのそれぞれの単層の厚さL5Mは、5〜10mmが好ましい。
【0102】
段差用弾性部材1111は、弾性部材9tydの上面に両面粘着接着テープ等を介して着脱可能に貼着されていることが好ましい。
【0103】
図28における長尺角材は、木材、樹脂又は金属等の剛体から成るものであってもよい。木材としてはひのきがいやし効果があり好ましい。長尺角材は、見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂から成ることが長時間の使用が可能であり、更に好ましい。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜3.5Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はEVA系の樹脂の発泡体であることが靭性に優れさらに好ましい。
【0104】
図28における弾性部材は、0.025〜0.2の発泡樹脂から成ることが好ましい。段差用弾性部材1111は、幅が弾性部材9tydより小さく、段差用弾性部材1111と弾性部材9tydとで段差1112が形成される。段差1112の部分が寝た人の頸部の裏側を適度に刺激して血行をよくする。段差1112における段差用弾性部材1111の高さTMHは5〜15mmが好ましい。段差1112における段が降りたところの面1114の幅LMMは5〜15mmが好ましい。12〜13mmであることが更に好ましい。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜1.5Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はポリエチレン系の樹脂の発泡体であることがクッション性に優れさらに好ましい。
【0105】
長尺部材を併べて設けた枕の好ましい態様の又更に他の一例として、図29に示す指圧効果用用具2tzgが挙げられる。指圧効果用用具2tzgにおいては、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbが基板8tにこの順で間隔をおいて互いに平行に配置されて指圧効果用用具2tzgを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交し、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbの上面をこの丈方向に連ねた面が略山形である。
【0106】
長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbはそれぞれ見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂から成る。長尺部材12tx、12ty、12ta、12tbはそれぞれ幅(人の丈方向)が28〜32mmであることが好ましい。長尺部材12tzの幅は35〜45mmであることが好ましい。各長尺部材間の間隔は7〜13mmであることが好ましい。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜3.5Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はEVA系の樹脂の発泡体であることが靭性に優れさらに好ましい。
【0107】
長尺部材12tzは、段差用弾性部材(短幅長尺弾性部材)1111が最上面に積層されている。段差用弾性部材1111は、幅が長尺部材12tzより小さく、段差用弾性部材1111と長尺部材12tzとで段差1112が形成される。段差1112の部分が寝た人の頸部の裏側を適度に刺激して血行をよくする。段差用弾性部材1111は、上層の薄い第一弾性部材1130と、下層の第二弾性部材1132とから構成される。第一弾性部材1130は見かけ密度0.015〜0.2の発泡樹脂から成ることが適度なクッション性を与え好ましい。第二弾性部材1132は見かけ密度0.02〜0.9の発泡樹脂から成ることが適度なクッション性と刺激を与え好ましい。段差1112における段が降りたところの面1136には、見かけ密度0.015〜0.2の発泡樹脂から成るシート状の第三弾性部材1140が貼着されていることが適度なクッション性を与え好ましい。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜1.5Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はポリエチレン系の樹脂の発泡体であることがクッション性に優れさらに好ましい。
【0108】
長尺部材を併べて設けた枕の好ましい態様の他の一例としては、図30に示す指圧効果用用具2txhが挙げられる。指圧効果用用具2txhにおいては、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbが基板8tにこの順で間隔をおいて互いに平行に配置されて指圧効果用用具2txhを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交し、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbの上面をこの丈方向に連ねた面が略山形である。
【0109】
長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbはそれぞれ長尺角材12vx、12vy、12vz、12va、12vbを含んでなり、それぞれの上部に弾性部材9tL、9tT、9td、9ta、9tbを備える。
【0110】
長尺部材12tx、12ty、12ta、12tbは、長尺角材が木製等の剛体であればそれぞれ幅(人の丈方向)が20〜26mmであることが好ましい。発泡樹脂等の弾性体から成るものであれば幅(人の丈方向)が28〜32mmであることが好ましい。長尺部材12tzの幅は35〜45mmであることが好ましい。各長尺部材間の間隔は、長尺角材が木製等の剛体であれば9〜13mmであることが好ましい。長尺角材が発泡樹脂等の弾性体から成るものであれば7〜8mmであることが好ましい。
【0111】
弾性部材9tL、9tR、9ta、9tbは、それぞれが見かけ密度0.015〜0.3の1層又は高さ方向に積層された多層の発泡樹脂から成る。弾性部材9tdは、高さ方向に積層された見かけ密度0.015〜0.3の複数層の弾性部材で構成され中間層として長尺板部材64が設けられている。長尺板部材64はなくともよい。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜1.5Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はポリエチレン系の樹脂の発泡体であることがクッション性に優れさらに好ましい。
【0112】
弾性部材9tL、9tR、9td、9ta、9tbはそれぞれがレザーあるいは人工レザー系のシート1142で少なくとも側面が被覆されている。上面も同時に被覆されていることが好ましい。この被覆により、弾性部材が下方へ圧縮されたとき、横方向へのはみ出しが少なくなり、弾性部材の適度の弾性が確保され好ましい。
【0113】
図30における長尺角材は、木材、樹脂又は金属等の剛体から成るものであってもよいが、見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂から成ることが長時間の使用が可能であり、好ましい。長尺角材12vx、12vy、12vz、12va、12vbが剛体から成る場合は、身体への刺激効果が短時間で得られる。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜3.5Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はEVA系の樹脂の発泡体であることが靭性に優れさらに好ましい。
【0114】
長尺部材12tzは、見かけ密度0.02〜0.9の発泡樹脂から成る段差用弾性部材1111が最上面に積層されている。段差用弾性部材1111は、幅が長尺部材12tzより小さく、段差用弾性部材1111と長尺部材12tzとで段差1112が形成される。段差1112の部分が寝た人の頸部の裏側を適度に刺激して血行をよくする。
【0115】
長尺部材を併べて設けた枕の好ましい態様の他の一例としては、図31に示す指圧効果用用具2gggが挙げられる。指圧効果用用具2gggおいては、長尺部材12txgg、12tygg、12tzgg、12tagg、12tbggが基板8tにこの順で間隔をおいて互いに平行に配置されて指圧効果用用具2gggを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交し、長尺部材12txgg、12tygg、12tzgg、12tagg、12tbggの上面をこの丈方向に連ねた面が略山形又は略平坦である。
【0116】
長尺部材12txgg、12tygg、12tzgg、12tagg、12tbggはそれぞれ下から長尺高密度発泡樹脂材12vxg、長尺低密度発泡樹脂材12vygから成る2層構造を形成している。更に、長尺部材12tzggの最上層として、段差用弾性部材1111の層が形成されている。
【0117】
長尺部材12txgg、12tygg、12tagg、12tbggはそれぞれ幅(人の丈方向)が28〜32mmであることが好ましい。長尺部材12tzggの幅は35〜45mmであることが好ましい。各長尺部材間の間隔は7〜12mmであることが好ましい。但し、長尺部材12taggと長尺部材12tbggとの間隔は5〜10mmであることが好ましい。
【0118】
各長尺部材はそれぞれがシートで少なくとも側面が被覆されていてもよい。この被覆により、弾性部材が下方へ圧縮されたとき、横方向へのはみ出しが少なくなり、長尺部材の適度の弾性が確保され好ましい。
【0119】
図31における長尺高密度発泡樹脂材12vxgは、木材、樹脂又は金属等の剛体角材で置き換えられてもよい。
【0120】
長尺部材12tzgは、見かけ密度0.02〜0.9の発泡樹脂から成る段差用弾性部材1111が最上面に積層されている。段差用弾性部材1111は、幅が長尺部材12tzより小さく、段差用弾性部材1111と長尺部材12tzとで段差1112が形成される。段差1112の部分が寝た人の頸部の裏側を適度に刺激して血行をよくする。
【0121】
指圧効果用用具2ggg、指圧効果用用具2txhgのような、長尺部材が列配されてなる指圧効果用用具においては、隣接の長尺部材の間の隙間に、その隙間を埋めるように、弾性板部材2008が充填されていてもよい。この態様の一例を図32に示す。弾性板部材2008は、その両側の長尺部材のうちの高さの低い長尺部材の上面のレベルまで充填される。
【0122】
弾性板部材2008は、見かけ密度0.02〜0.2の発泡樹脂から成ることが好ましい。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、PE系樹脂であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。
【0123】
このような、隣接の長尺部材の間の隙間に弾性板部材2008が充填された態様の指圧効果用用具においては、各長尺部材が見かけ密度0.02〜0.2のPE系樹脂発泡樹脂から成ることが更に好ましい。
【0124】
長尺部材を併べて設けた枕の好ましい態様の更に他の一例としては、図33に示す指圧効果用用具2txqが挙げられる。指圧効果用用具2txqにおいては、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tb、12tcが基板8tにこの順で互いに平行に配置されて指圧効果用用具2txqを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交し、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tb、12tcの上面をこの丈方向に連ねた面が略山形である。
【0125】
長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tb、12tcはそれぞれ長尺角材12vx、12vy、12vz、12va、12vb、12vcを含んでなり、それぞれの上部に弾性部材9tL、9tT、9td、9ta、9tb、9tcを備える。
【0126】
長尺部材12tx、12ty、12ta、12tb、12tcはそれぞれ幅(人の丈方向)が28〜45mmであることが好ましい。長尺部材12tzの幅は30〜45mmであることが好ましい。隣接の長尺部材は互いにほぼ接している。隣接の長尺部材が互いに連接している態様も可能であるが、隣接の長尺部材が互いにほぼ接しているほうが、各長尺部材が圧縮に対して独立に変形挙動しやすく使用者の頭部への刺激がかたよらず好ましい。
【0127】
弾性部材9tdは、段差用弾性部材1111、主弾性部材1921が上からこの順に積層されて成る。段差用弾性部材1111は、幅が主弾性部材1921より小さく、段差用弾性部材1111と主弾性部材1921とで段差1112が形成される。段差1112の部分が寝た人の頸部の裏側を適度に刺激して血行をよくする。
【0128】
図33における長尺角材は、木材、樹脂又は金属等の剛体から成るものであってもよいが、見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂から成ることが長時間の使用が可能であり、好ましい。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜3.5Kgf/cm2、見かけ密度は、0.025〜0.10g/cm3であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はEVA系の樹脂の発泡体であることが靭性に優れさらに好ましい。
【0129】
弾性部材は、見かけ密度0.001〜0.03の発泡樹脂から成ることが身体への刺激をマイルドなものにして好ましい。発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.1〜0.8Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はポリエチレン系の樹脂の発泡体であることがクッション性に優れさらに好ましい。
【0130】
弾性部材はそれぞれが独立のシート1142で上面が被覆されていることが好ましい。この被覆により弾性部材の上面の使用時の耐摩耗性が向上する。
【0131】
長尺部材を併べて設けた枕の好ましい態様の別の一例として、図34に示す指圧効果用用具2tzkが挙げられる。指圧効果用用具2tzkにおいては、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbが成形体888tに形成された溝にこの順で間隔をおいて互いに平行に下端部を嵌めこまれ配置されて指圧効果用用具2tzkを構成する。各長尺部材の長手方向は寝る人の丈方向と直交し、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbの上面をこの丈方向に連ねた面が略山形又は略平坦である。
【0132】
長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tは、見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂から成り、上面に見かけ密度0.015〜0.3の発泡樹脂からなり、かつ長尺部材より見かけ密度の低いクッション層1160を備える。長尺部材を構成する発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜3.5Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はEVA系の樹脂の発泡体であることが靭性に優れさらに好ましい。
【0133】
クッション層1160を構成する発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜1.5Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はポリエチレン系の樹脂の発泡体であることがクッション性に優れさらに好ましい。
【0134】
成形体888tは樹脂、又は見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂を金型を用いて成形して得られる。
【0135】
長尺部材を併べて設けた枕の好ましい態様の更に別の一例として、図35に示す指圧効果用用具2tzmが挙げられる。指圧効果用用具2tzmにおいては、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbが下端部で連接された成形体889tに形成されて、基板8tと貼り合わされて成る。各長尺部材は上面に長尺部材より見かけ密度の低いクッション層1160を備える。成形体889tは見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂を金型を用いて成形して得られる。
【0136】
長尺部材を併べて設けた枕の好ましい態様の又更に別の一例として、図36に示す指圧効果用用具2tznが挙げられる。指圧効果用用具2tznにおいては、長尺部材12tx、12ty、12tz、12ta、12tbが下端部で連接された成形体890tに形成されて、基板8tと貼り合わされて成る。各長尺部材は上面に長尺部材より見かけ密度の低いクッション層を備えてもよい。成形体890tは見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂を金型を用いて成形して得られる。長尺部材12tzは上面に段差1164が形成されている。
【0137】
図34〜図36に示す態様は複雑な形状が1工程の金型による成形で得られるので製造コストの軽減がなされ好ましい。
【0138】
枕として使用する本発明の指圧効果用用具の他の態様においては、図37の指圧効果用用具2pxxのように基板8t上に枕クッション体1150が固定され、更に、枕クッション体1150の上面の寝る人の丈方向に関する中間部に、1個の長尺弾性部材1152が長手方向をその方向と直交させて配置されている。枕クッション体1150は見かけ密度0.2〜0.9の発泡樹脂から成り、上面が寝る人の丈方向に関して略山形又は略平坦をなしている。枕クッション体1150は高さが5〜15cm、使用時の人の丈方向の縦幅が15〜30cm、横幅が30〜120cmである。長尺弾性部材1152の寝る人の丈方向の幅は1〜8cmであることが好ましい。2〜4cmであることが更に好ましい。長尺弾性部材1152の厚さは5〜15mmであることが好ましい。枕クッション体1150を構成する発泡樹脂は例えばポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、合成ゴム系、EVA系等の樹脂の発泡体であることが好ましく、その圧縮硬さは、0.2〜3.5Kgf/cm2であることが適度な刺激効果を得るうえで好ましい。発泡樹脂はEVA系の樹脂の発泡体であることが靭性に優れさらに好ましい。
【0139】
図38に示すように、枕として使用する本発明の更に他の態様の指圧効果用用具2px1のように、枕クッション体は、上面に寝る人の丈方向に関して複数の段差がある枕クッション体1154であってもよい。
【0140】
本発明の枕として使用する本発明の又更に他の態様においては、図39に示す指圧効果用用具2px2のように、枕クッション体1154aが、見かけ密度0.015〜0.3の長尺発泡樹脂体1174が縦横にレンガを積み上げるように重畳され配列された長尺発泡樹脂集合体1154aから成るものであってもよい。長尺発泡樹脂集合体1154aは長尺発泡樹脂体1174を重畳してなる長尺重畳ブロック体84a、84b、84c、84d、84e、84fが、長手方向を枕を使用する人の丈方向と直交する方向に平行にして隣接の長尺重畳ブロック体同士をほぼ密着させて基板8t上に配される。枕クッション体1154aの上面は全体として図38の枕クッション体1154の上面のように山形をなしている。各長尺重畳ブロック体は、一体の発泡樹脂体から成るものであってもよい。
【0141】
指圧効果用用具2tdに装着する着脱長尺部材の他の態様の一例を図24に示す。図24において、着脱長尺部材13mdは、長尺基板14mdと、長尺基板14mdの上面に配された弾性部材16mdと、長尺基板14mdの幅方向の片辺から垂下する挿入板21mdと、スペーサ22mdとから構成される。弾性部材16mdは第1弾性部材91m、第2弾性部材92m、第3弾性部材93mが上からこの順に積層されて成る。弾性部材16mdは第1弾性部材91m、第2弾性部材92m、第3弾性部材93mが一体に成形されたものであってもよい。弾性部材16mdは長尺基板14mdの辺から図面視左右にそれぞれ張り出している。
【0142】
着脱長尺部材13mdは、長手方向を長尺部材12mzの長手方向と平行にして、長尺部材12taに載置され支承される。スペーサ22mdは、長尺基板14mdが水平に配置されるよう、長尺部材12tbの上面に載置される。挿入板21mdは、長尺部材12tbと長尺部材12tzとの間の隙間に差し込まれる。図25(a)に着脱長尺部材13mdの斜視模式図を示す。
【0143】
図25(b)に示すように、3個の長尺角型材452gが長手方向を使用する人の丈方向と直交させて着脱長尺部材13mmgの上面に備えることによりさらに指圧効果が高まる。着脱長尺部材13mmgの下面に弾性板1000が貼着されて緩衝の役目をはたしてもよい。長尺角型材452gは発泡樹脂から成る上層1002と、下層の薄板1003から成ることが好ましい。
【0144】
1個、2個又は、4個以上の長尺角型材452gが着脱長尺部材13mmgの上面に備えられてもよい。長尺角型材452gは発泡樹脂から成る上層1002と、下層の薄板(板骨層)1003から成ることが好ましい。下層の薄板(板骨層)1003は、金属、樹脂又は木材から成る。長尺角型材452gが複数個着脱長尺部材13mmgの上面に備えられる場合は、長尺角型材452gの断面幅は14〜16mmであることが好ましい。高さは9〜11mmであることが好ましい。薄板(板骨層)1003の厚さは2〜3mmであることが好ましい。上層1002の厚さは6〜7mmであることが好ましい。
【0145】
着脱長尺部材450gには木製の角材から成る長尺角型材452gが上面の好ましくは中央に1個配されていてもよい。長尺角型材452gが上面に1個配される場合は、長尺角型材452gは木製角材であることが好ましく、その幅は2.5〜4cm、高さは2.5〜3.5cmであることが好ましい。この態様は、短時間の使用によりコリの解消に有効である。長尺角型材452gは外断面形状が正方形であってもよい。矩形であってもよい。この角材は外断面形状でみてかどが面取りされて丸められている形状であってもよい。この角材は樹脂製であってもよい。
【0146】
着脱長尺部材13td、13mdは、指圧効果用用具2tdの他に指圧効果用用具2rd、2tgd、2tdf、2tdd、2wd、2wdd、2rd、2px2、2txqに好適に適用出来る。又、図39に示す指圧効果用用具2px2に対して、隣接の長尺重畳ブロック体同士の境界1184に挿入されて用いることが出来る。
【0147】
なお、本発明の図1、図7をはじめとする各種の態様の指圧効果用用具や基体部2xz1の構成要素である長尺部材(長尺部材12、長尺部材12pk、長尺部材12pb、長尺部材12a、長尺部材12rxz、等々)は、前述のように木、樹脂等の剛な部材を主体に構成されてもよいが、マイルドな刺激を得るためには比較的高密度の発泡樹脂のような弾性体で構成されてもよい。
【0148】
以上本発明の指圧効果用用具の態様を説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものであり、これらの態様はいずれも本発明の範囲に属するものである。
【0149】
例えば図26に示すように、枕として使用される本発明の各種態様の指圧効果用用具は基体の下面に着脱自在に高さ調節板90ttyを備えてもよい。又、枕として使用される本発明の各種態様の指圧効果用用具は、例えば、基板8を人の丈方向に外側に延長して安定化を計ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0150】
【図1】本発明の指圧効果用用具の斜視図である。
【図2】図1の指圧効果用用具が使用される状態を示す側面模式図である。
【図3】図3(a)は、図1の指圧効果用用具に用いられる枕基体のA−A´方向の断面図である。図3(b)は、図3(a)と異なる態様の枕基体の断面図である。
【図4】図4(a)は、本発明における他の態様の枕基体を示す断面模式図、図4(b)は図4(a)と異なる態様の枕基体を示す断面模式図、図4(c)は図4(b)と異なる態様の枕基体を示す断面模式図である。
【図5】枕基体の他の態様の一例を示す断面図である。
【図6】本発明の指圧効果用用具の他の態様の一例を示す断面図である。
【図7】本発明の指圧効果用用具の更に他の態様の一例を示す断面模式図である。
【図8】図7の指圧効果用用具の、着脱長尺部材を着脱する状態を示す要部斜視模式図である。
【図9】図7に示す指圧効果用用具と同様の用途に用いられ、図7に示す指圧効果用用具とは異なる態様の本発明の指圧効果用用具の一例を示す断面模式図である。
【図10】図9に示す指圧効果用用具を使用する状態を示す側面模式図である。
【図11】着脱長尺部材の下にスペーサが設置された態様の一例を示す側面模式図である。
【図12】着脱長尺部材の下に設置するスペーサの態様の一例を示す斜視模式図であり、図12(a)、図12(b)はそれぞれ異なる態様である。
【図13】図9に示す指圧効果用用具とは異なる態様の本発明の指圧効果用用具の一例を示す断面模式図である。
【図14】枕として用いられる本発明の指圧効果用用具の別の態様の構成を示す側面模式図である。
【図15】枕として用いられる図14とは異なる態様の本発明の指圧効果用用具の構成を示す断面模式図である。
【図16】図15に示す指圧効果用用具を使用する状態を示す側面模式図である。
【図17】枕として用いられる図15とは異なる態様の本発明の指圧効果用用具の構成を示す断面模式図である。
【図18】枕として用いられる図17とは異なる態様の本発明の指圧効果用用具の構成を示す側面模式図である。
【図19】枕として用いられる図17とは異なる態様の本発明の指圧効果用用具の構成を示す断面模式図である。
【図20】高さが変更可能な長尺部材の態様を説明する側面模式図である。
【図21】間隔が変更可能な長尺部材の態様を説明する図であり、図21(a)は側面模式図、図21(b)は正面要部模式図である。
【図22】枕として用いられる図17とは異なる他の態様の本発明の指圧効果用用具の構成を示す側面模式図である。
【図23】枕として用いられる図22とは異なる他の態様の本発明の指圧効果用用具の構成を示す側面模式図である。
【図24】枕として用いられる他の態様の本発明の指圧効果用用具の構成を示す側面模式図である。
【図25】図24に示す指圧効果用用具に用いられる着脱長尺部材の構成の一例を示す斜視模式図である。
【図26】枕として用いられる本発明の指圧効果用用具の図24とは異なる態様の一例を示す側面模式図である。
【図27】本発明の指圧効果用用具の他の態様の一例を示す側面模式図である。
【図28】本発明の指圧効果用用具の図27とは異なる態様の一例を示す側面模式図である。
【図29】本発明の指圧効果用用具の図28とは異なる態様の一例を示す側面模式図である。
【図30】本発明の指圧効果用用具の図29とは異なる態様の一例を示す側面模式図である。
【図31】本発明の指圧効果用用具の図33とは異なる態様の一例を示す側面模式図である。
【図32】本発明の指圧効果用用具の図31とは異なる態様の一例を示す側面模式図である。
【図33】本発明の指圧効果用用具の図30とは異なる態様の一例を示す側面模式図である。
【図34】枕として使用される本発明の指圧効果用用具の図39とは異なる態様の一例を示す断面模式図である。
【図35】枕として使用される本発明の指圧効果用用具の図34とは異なる態様の一例を示す断面模式図である。
【図36】枕として使用される本発明の指圧効果用用具の図35とは異なる態様の一例を示す断面模式図である。
【図37】枕として使用される本発明の指圧効果用用具の別の態様の一例を示す断面模式図である。
【図38】枕として使用される本発明の指圧効果用用具の図37とは異なる態様の一例を示す断面模式図である。
【図39】枕として使用される本発明の指圧効果用用具の図38とは異なる態様の一例を示す断面模式図である。
【符号の説明】
【0151】
2、2a、2b、2f、2g、2h、2i、2pd、2np、2np5、2rd、2td、2wd、2tdd、2tdf、2tdg、2hd:指圧効果用用具
8、8f、8p、8r、8t、8h、8df、8np、8np2、8np3、8np4、8np5、8xz:基板
9a、9pL、9pc、9pd、9pR、9rL、9rb、9ra、9rd、9rR、9tL、9tb、9ta、9td、9tR、9pc、9hL、9hc、9hR、16td、16md:弾性部材
12、12px、12pb、12a、12pz、12py、12rx、12rb、12ra、12rz、12ry、12tx、12tb、12ta、12tz、12ty、12df、12hx、12hy、12xz、12xz21、12xz22、12xz23、12sxz、12rxz:長尺部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
枕として用いるものであって、
基板と、
該基板上に長手方向を使用時の人の丈方向と直角方向にして列設された複数の長尺部材と、
隣設の前記長尺部材の隙間に差し込まれる挿入板を有し、長手方向を前記長尺部材の長手方向と平行にして前記長尺部材に載置され支承される着脱長尺部材と、
を備えることを特徴とする指圧効果用用具。
【請求項2】
請求項1に記載の指圧効果用用具において、
前記着脱長尺部材の下面に緩衝の役目をはたす弾性板が貼着されていることを特徴とする指圧効果用用具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の指圧効果用用具において、
発泡樹脂から成る上層と薄板の下層を有する1個又は複数個の長尺角型材を前記着脱長尺部材の上面に備えることを特徴とする指圧効果用用具。
【請求項1】
枕として用いるものであって、
基板と、
該基板上に長手方向を使用時の人の丈方向と直角方向にして列設された複数の長尺部材と、
隣設の前記長尺部材の隙間に差し込まれる挿入板を有し、長手方向を前記長尺部材の長手方向と平行にして前記長尺部材に載置され支承される着脱長尺部材と、
を備えることを特徴とする指圧効果用用具。
【請求項2】
請求項1に記載の指圧効果用用具において、
前記着脱長尺部材の下面に緩衝の役目をはたす弾性板が貼着されていることを特徴とする指圧効果用用具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の指圧効果用用具において、
発泡樹脂から成る上層と薄板の下層を有する1個又は複数個の長尺角型材を前記着脱長尺部材の上面に備えることを特徴とする指圧効果用用具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【公開番号】特開2008−119493(P2008−119493A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−336675(P2007−336675)
【出願日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【分割の表示】特願2003−396540(P2003−396540)の分割
【原出願日】平成15年11月27日(2003.11.27)
【出願人】(591077416)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【分割の表示】特願2003−396540(P2003−396540)の分割
【原出願日】平成15年11月27日(2003.11.27)
【出願人】(591077416)
【Fターム(参考)】
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