捕獲化合物、その収集物ならびにプロテオームおよび複合組成物を分析するための方法
捕獲化合物およびその収集物、および生体分子の分析にその化合物を用いる方法を提供する。特に、収集物、化合物および方法を、プロテオームのような複合体タンパク質混合物の分析に供する。その化合物は、複合体タンパク質混合物の分離および単離に供される多機能試薬である。その方法を行うための自動化システムも提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体分子の混合物中の薬物の非標的生体分子を同定する方法であって、生体分子の混合物と捕獲化合物の収集物とを接触させることを含む該方法、ここで、該収集物は、捕獲化合物のセットを含む複数の捕獲化合物を含有しており、捕獲化合物の各セットが、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択された部分X、捕獲化合物が、選択性部分が存在する場合にそれが存在しない場合よりも少ない生体分子と結合するようXによる結合の選択性を高める部分Y、ならびにXおよびYを提示する部分Zとを含む。
【請求項2】
生体分子の混合物中の薬物の非標的生体分子を同定する方法であって、
生体分子の混合物と捕獲化合物とを接触させること、ここで、
該捕獲化合物が、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択された部分X、捕獲化合物が、選択性部分が存在する場合にそれが存在しない場合よりも少ない生体分子と結合するようXによる結合の選択性を高める部分Y、ならびにXおよびYを提示する部分Zとを含む;および
捕獲した生体分子を分析し、薬物の非標的物を同定すること、
を含む、該方法。
【請求項3】
捕獲化合物の各セットが更に部分Z上に部分Qを含み、それによって、各セットは異なるQを含む、ここでQは各セットを分離する、請求項1の方法。
【請求項4】
部分Yが医薬品、薬物の断片、薬物代謝産物またはプロドラッグである、請求項1−3の何れかの方法。
【請求項5】
部分Yが、Z部分の種々の連結点を介し異なる向きで該部分に連結する、請求項1−4の何れかの方法。
【請求項6】
生体分子がタンパク質である、請求項1−5の方法。
【請求項7】
生体分子が受容体である、請求項1−6の何れかの方法。
【請求項8】
(なし)
【請求項9】
生体分子が酵素である、請求項1−8の何れかの方法。
【請求項10】
Qが、固体支持体上で、その表面またはその上にある分子と結合することによって捕獲化合物を整列させることによって分離を可能にする、請求項3−9の何れかの方法。
【請求項11】
捕獲化合物のセットが少なくとも10種の異なる捕獲化合物を含む、請求項1、3−10の何れかの方法。
【請求項12】
捕獲化合物のセットが少なくとも50種の異なる捕獲化合物を含む、請求項1、3−10の方法。
【請求項13】
捕獲化合物のセットが少なくとも100種の異なる捕獲化合物を含む、請求項1、3−10の何れかの方法。
【請求項14】
Qが、固体支持体上のアドレス可能な位置に整列させるための化学基である、請求項3−13の何れかの方法。
【請求項15】
構成要素である捕獲化合物が次式
【化1】
Q-Z-(X)mおよびQ-Z-(Y)n;
{Zは捕獲化合物と結合した生体分子を質量スペクトル分析の前またはその間に切断することができる部分であり、
mは1〜100の整数であり、かつ
nは1〜100の整数である}
を有する化合物からなる群より選択される、請求項3−14の何れかの方法。請求項1〜10の何れかの収集物。
【請求項16】
構成要素である捕獲化合物が次式
【化2】
QZXおよびQ-Z-Y
の化合物からなる群より選択される、請求項15の方法。
【請求項17】
捕獲化合物が次式
【化3】
Q-Z-(X)mおよびQ-Z-(Y)n;
{Zは捕獲化合物と結合した生体分子を質量スペクトル分析の前またはその間に切断されない部分であり、
mは1〜100の整数であり、かつ
nは1〜100の整数である}
を有する化合物からなる群より選択される、請求項3−16の何れかの方法。
【請求項18】
構成要素である捕獲化合物が次式
【化4】
Q-Z-(X)mおよびQ-Z-(Y)n;
{mは1〜100の整数であり、
nは1〜100の整数であり、かつ
Qは塩基相補的な一本鎖核酸分子または類似体と安定なハイブリッドを形成するために十分な長さ「j」の一本鎖部分を含む、オリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド類似体である}
を有する化合物からなる群より選択される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
構成要素である捕獲化合物が
【化5】
{mは1〜100の整数であり、
nは1〜100の整数である}
からなる群より選択される、請求項3〜18の何れかの方法。
【請求項20】
構成要素である捕獲化合物が次式
【化6】
Q-Z-XおよびQ-Z-Y
{Qは塩基相補的な一本鎖核酸分子または類似体と安定なハイブリッドを形成するために十分な長さ「j」の一本鎖部分を含む、オリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド類似体である}
の化合物からなる群より選択される、請求項3〜19の何れかの方法。
【請求項21】
Qが塩基相補的な一本鎖核酸分子または類似体と安定なハイブリッドを形成するために十分な長さの一本鎖部分を含む、オリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド類似体である、請求項3〜20の何れかの方法。
【請求項22】
Qが次式N1sBiN2u、
{式中、N1、BおよびN2はそれぞれs、tおよびu個のメンバーを含む、オリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド類似体であり、
Bは少なくとも2個の塩基を含む、配列並べ替え領域であり、かつ
s、iおよびuの合計が少なくとも5である}
を有する、請求項3〜21の何れかの方法。
【請求項23】
s、iおよびuの合計が約5から約50までである、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
N1、BおよびN2の各メンバーがデオキシリボ核酸、リボ核酸、タンパク質核酸およびその類似体の単量体構築ブロックの中から独立に選択される、請求項22または請求項23に記載の方法。
【請求項25】
Zが光切断可能な、酸切断可能な、アルカリ切断可能な、酸化的に切断可能なまたは還元的に切断可能な基である、請求項1〜24の何れかの方法。
【請求項26】
Zが不溶性支持体を含んでなり、それにX、YおよびQ各々が直接またはリンカーを介してのいずれかで結合している、請求項1〜25の何れかの方法。
【請求項27】
不溶性支持体がビーズ、キャピラリー、プレート、メンブラン、ウエハー、コーム、ピン、ピンを備えたウエハー、ピットまたはナノリットルウェルのアレイ、および別々の位置でサンプルを受容するかそれと結合する平坦な表面からなる群より選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
支持体がシリコン、シリカゲル、ガラス、ナイロン、ワング(Wang)樹脂、メリフィールド(Merrifield)樹脂、エピクロロヒドリンと架橋しているデキストラン、アガロース、セルロース、磁性ビーズ、ダイナビーズ(Dynaビーズ)、金属表面またはプラスチック材料を含む、請求項26または請求項27に記載の方法。
【請求項29】
Zがポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンもしくはテフロン(登録商標)を含む疎水性ビーズ、またはセルロース、エピクロロヒドリンと架橋しているデキストラン、アガロース、ポリアクリルアミド、シリカゲルおよび制御された細孔性ガラスを含む親水性ビーズを含む、請求項26〜28の何れかの方法。
【請求項30】
Z部分がスペーサー基S1および/またはS2、ならびに切断可能な結合を含み、S1および/またはS2部分は不溶性支持体に連結されており、かつ、切断可能な結合は、存在する場合にはS2に、そうでない場合には不溶性支持体に連結されている、請求項26〜29の何れかの方法。
【請求項31】
Zが少なくとも三価部分であり、かつ、直鎖または分枝鎖アルキレン、直鎖または分枝鎖アルケニレン、直鎖または分枝鎖アルキニレン、直鎖または分枝鎖アルキレンオキシ、直鎖または分枝鎖アルキレンチオ、直鎖または分枝鎖アルキレンカルボニル、直鎖または分枝鎖アルキレンアミノ、シクロアルキレン、シクロアルケニレン、シクロアルキニレン、シクロアルキレンオキシ、シクロアルキレンチオ、シクロアルキレンカルボニル、シクロアルキレンアミノ、ヘテロシクリレン、アリーレン、アリーレンオキシ、アリーレンチオ、アリーレンカルボニル、アリーレンアミノ、ヘテロアリーレン、ヘテロアリーレンオキシ、ヘテロアリーレンチオ、ヘテロアリーレンカルボニル、ヘテロアリーレンアミノ、オキシ、チオ、カルボニル、カルボニルオキシ、エステル、アミノ、アミド、ホスフィノ、ホスフィンオキシド、ホスホルアミダート(phosphoramidato)、ホスフィンアミダート(phosphinamidato)、スルホンアミド、スルホニル、スルホキシド、カルバマート(carbamato)、ウレイドおよびこれらの組み合わせから選択され、かつ、非置換であるかまたは各々独立にR15から選択される1個以上の置換基で置換されており、
各R15は独立に直鎖または分枝鎖アルキル、直鎖または分枝鎖アルケニル、直鎖または分枝鎖アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクリル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルケニル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキニル、アリール、直鎖または分枝鎖アリールアルキル、直鎖または分枝鎖アリールアルケニル、直鎖または分枝鎖アリールアルキニル、ヘテロアリール、直鎖または分枝鎖ヘテロアリールアルキル、直鎖または分枝鎖へテロアリールアルケニル、直鎖または分枝鎖へテロアリールアルキニル、ハロ、直鎖または分枝鎖ハロアルキル、シュードハロ、アジド、シアノ、ニトロ、OR60、NR60R61、COOR60、C(O)R60、C(O)NR60R61、S(O)qR60、S(O)qOR60、S(O)qNR60R61、NR60C(O)R61、NR60C(O)NR60R61、NR60S(O)qR60、SiR60R61R62、P(R60)2、P(O)(R60)2、P(OR60)2、P(O)(OR60)2、P(O)(OR60)(R61)およびP(O)NR60R61から選択される一価の基であり、
qは0〜2の整数であり、
R60、R61、R62は各々独立に水素、直鎖または分枝鎖アルキル、直鎖または分枝鎖アルケニル、直鎖または分枝鎖アルキニル、アリール、直鎖または分枝鎖アラルキル、直鎖または分枝鎖アラルケニル、直鎖または分枝鎖アラルキニル、ヘテロアリール、直鎖または分枝鎖へテロアラルキル、直鎖または分枝鎖へテロアラルケニル、直鎖または分枝鎖へテロアラルキニル、ヘテロシクリル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルケニルまたは直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキニルである
(ただし、Zは生体分子の分析の前またはその間に切断することができる)、請求項1〜25の何れかの方法。
【請求項32】
Zが少なくとも三価部分であり、かつ、直鎖または分枝鎖アルキル、直鎖または分枝鎖アルケニル、直鎖または分枝鎖アルキニル、(C(R15)2)d、O、S、(CH2)d、(CH2)dO、(CH2)dS、>N(R15)、(S(O)u)、(S(O)2)w、>C(O)、(C(O))w、(C(S(O)u))w、(C(O)O)w、(C(R15)2)dO、(C(R15)2)dS(O)u、O(C(R15)2)d、S(O)u(C(R15)2)d、(C(R15)2)dO(C(R15)2)d、(C(R15)2)dS(O)u(C(R15)2)d、N(R15)(C(R15)2)d、(C(R15)2)dNR15、(C(R15)2)dN(R15)(C(R15)2)d、-(CH2)dC(O)N(CH2)d-、-(CH2)dC(O)N(CH2)dC(O)N(CH2)d-、(S(R15)(Ou)w、(C(R15)2)d、(C(R15)2)dO(C(R15)2)d、(C(R15)2)d(C(O)O)w(C(R15)2)d)、(C(O)O)w(C(R15)2)d、(C(R15)2)d(C(O)O)w、(C(S)(R15)w、(C(O))w(CR152)d、(CR15)d(C(O))w(CR15)d、(C(R15)2)d(C(O))w、N(R15)(C(R15)2)w、OC(R15)2C(O)、O(R15)2C(O)N(R15)、(C(R15)2)wN(R15)(C(R15)2)w、(C(R15)2)wN)R15)、>P(O)v(R15)x、>P(O)u(R15)3、>P(O)u(C(R15)2)d、>Si(R15)2およびこれらの基のいずれかの組み合わせから選択され
u、vおよびxは各々独立に0〜5であり、
各dは独立に1〜20または1〜12または1〜6または1〜3の整数であり、
各wは独立に1〜6または1〜3または1〜2から選択される整数である
(ただし、Zは生体分子の分析の前またはその間に切断することができる)、請求項1〜25および31の何れかの方法。
【請求項33】
Zがアリーレン、ヘテロアリーレン、シクロアルキレン、>C(R15)2、C(R15)=C(R15)、>C=C(R23)(R24)、>C(R23)(R24)、C≡C、O、>S(A)u、>P(D)v(R15)、>P(D)v(ER15)、>Si(R15)2、>N(R15)、>N+(R23)(R24)および>C(E);(ここで、uは0、1または2であり、vは0、1、2または3であり、AはOまたはNR15であり、DはSまたはOであり、かつ、EはS、OまたはNR15である)、からなる群より選択される基のいずれかの組み合わせを含む三価部分であり、その基はどの順序で組み合わせてもよく、
各R15は水素およびY1R18からなる群より独立に選択される一価の基であり、
各Y1は独立に以下の群:直接結合、アリーレン、ヘテロアリーレン、シクロアルキレン、>C(R17)2、C(R17)=C(R17)、>C=C(R23)(R24)、>C(R23)(R24)、C≡C、O、>S(A)u、>P(D)v(R17)、>P(D)v(ER17)、>N(R17)、>N(COR17)、>N+(R23)(R24)、>Si(R75)2および>C(E);(ここで、uは0、1または2であり、vは0、1、2または3であり、AはOまたはNR17であり、DはSまたはOであり、かつ、EはS、OまたはNR17である)のいずれかの組み合わせを有する二価の基であり、その基はどの順序で組み合わせてもよく、
R17およびR18は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、-SiR27R28R25、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20からなる群より選択され、
R19およびR20は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキルおよびヘテロシクリルから選択され、
R23およびR24は以下の(i)または(ii);
(i)R23およびR24は独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択される、または
(ii)R23およびR24はともにアルキレン、アルケニレンまたはシクロアルキレンを形成する
から選択され、
R25、R27およびR28は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20から選択される一価の基であり、
R15、R17、R18、R19、R20、R23、R24、R25、R27およびR28は、Z2から各々独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく、Z2はアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヒドロキシ、-S(O)hR35(ここで、hは0、1または2である)、NR35R36、COOR35、COR35、CONR35R36、OC(O)NR35R36、N(R35)C(O)R36、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、 ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイル、チオカルバモイル、アルコキシカルボニル、カルボキシアリール、ハロ、シュードハロ、ハロアルキルおよびカルボキサミドから選択され、
R35およびR36は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、トリアルキルシリル、ジアルキルアリールシリル、アルキルジアリールシリル、トリアリールシリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアリールアミノ、ジアリールアミノおよびアリールアミノの中から選択される、
(ただし、Zは、当該化合物の質量スペクトル分析を含む分析の前またはその間に切断することができる)、請求項1〜25および31〜32の何れかの方法。
【請求項34】
Zが次式
(S1)tM(R15)a(S2)bL、
{式中、S1およびS2はスペーサー部分であり、
tおよびbは各々独立に0または1であり、
aは0〜4の整数であり、
Mは3以上の結合点を含む中心部分であり、
各R15はY2R18から独立に選択される一価の基であり、
各Y2は以下の基:直接結合、アリーレン、ヘテロアリーレン、シクロアルキレン、>C(R17)2、C(R17)=C(R17)、>C=C(R23)(R24)、>C(R23)(R24)、C≡C、O、>S(A)u、>P(D)v(R17)、>P(D)v(ER17)、>N(R17)、>N(COR17)、>N+(R23)(R24)、>Si(R17)2および>C(E);(ここで、uは0、1または2であり、vは0、1、2または3であり、AはOまたはNR17であり、DはSまたはOであり、かつ、EはS、OまたはNR17であり、その基はどの順序で組み合わせてもよい)のいずれかの組み合わせを独立に含む二価の基であり、
R17およびR18は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、SiR27R28R25、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20からなる群より選択され、
R19およびR20は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキルおよびヘテロシクリルから選択され、
R23およびR24は以下の(i)または(ii);
(i)R23およびR24は独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択される、または
(ii)R23およびR24はともにアルキレン、アルケニレンまたはシクロアルキレンを形成する
から選択され、
R25、R27およびR28は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20から選択される一価の基であり、
R15、R17、R18、R19、R20、R23、R24、R25、R27およびR28は、Z2から各々独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく、Z2はアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヒドロキシ、S(O)hR35(ここで、hは0、1または2である)、NR35R36、COOR35、COR35、CONR35R36、OC(O)NR35R36、N(R35)C(O)R36、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、 ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイル、チオカルバモイル、アルコキシカルボニル、カルボキシアリール、ハロ、シュードハロ、ハロアルキルおよびカルボキサミドから選択され、
R35およびR36は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、トリアルキルシリル、ジアルキルアリールシリル、アルキルジアリールシリル、トリアリールシリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアリールアミノ、ジアリールアミノおよびアリールアミノの中から選択され、かつ
Lは化合物の質量スペクトル分析の前またはその間に切断可能な基である}
を有する、請求項1〜25および31〜33の何れかの方法。
【請求項35】
Mが四価アルキレン、四価フェニレン、四価ビフェニレンまたは四価ヘテロ二官能性トリチル誘導体であり、かつ、非置換であるかまたは各々独立にR15から選択される1〜4個の基で置換されている、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
Mが以下の基から水素原子を除いた基:(CH2)r、(CH2O)r、(CH2CH2O)r、(NH(CH2)rC(=O))s、(NHCH(R52)C(=O))r、(O(CH)rC(=O))s、
【化7】
{式中、rおよびsは各々独立に1〜10の整数であり、R52は天然または非天然αアミノ酸の側鎖であり、zは1〜4の整数であり、かつ、n1、n2およびn3は各々独立に0〜4の整数である}
から選択される少なくとも三価の基である、請求項34または請求項35に記載の方法。
【請求項37】
S1およびS2が各々独立に(CH2)r、(CH2O)、(CH2CH2O)r、(NH(CH2)rC(=O))s、(NHCH(R52)C(=O))s、(O(CH)rC(=O))s、
【化8】
{式中、rおよびsは各々独立に1〜10の整数であり、R52は天然または非天然αアミノ酸の側鎖であり、かつ、yは0〜4の整数である}
から選択される、請求項34〜36の何れかの方法。
【請求項38】
Lがジスルフィド部分、光切断可能な基、酸切断可能な基、アルカリ切断可能な基、酸化的に切断可能な基、または還元的に切断可能な基である、請求項34〜37の何れかの方法。
【請求項39】
Lがトリチルエーテル、オルトニトロ置換されたアリール基、o-ニトロベンジル、フェナシル、ニトロフェニルスルフェニル基である、請求項34〜38の何れかの方法。
【請求項40】
Lが以下の式I、IIまたはIII
【化9】
【化10】
【化11】
{式中、R20はω(4,4'ジメトキシトリチルオキシ)アルキルまたはωヒドロキシアルキルであり、R21は水素、アルキル、アリール、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニルおよびカルボキシから選択され、
R21は水素、アルキル、アリール、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニルおよびカルボキシから選択され、
R22は水素であり、tは0〜3であり、
R50はアルキル、アルコキシ、アリールまたはアリールオキシであり、
X20は水素、アルキルまたはOR20であり、
R1は水素であり、
R2はω-ヒドロキシアルコキシ、ω-(4,4'-ジメトキシトリチルオキシ)アルコキシ、ω-ヒドロキシアルキルおよびω-(4,4'-ジメトキシトリチルオキシ)アルキルの中から選択され、かつ、非置換であるかまたはアルキルまたはアルコキシ鎖が1以上のアルキル基で置換されており、かつ
cおよびeは各々独立に0〜4である}
を有する、請求項34〜39の何れかの方法。
【請求項41】
LがSS、OP(=O)(OR51)NH、pMeoNO2PhCH2、OC(=O)、および
【化12】
{式中R51は直鎖または分枝鎖アルキル、直鎖または分枝鎖アルケニル、直鎖または分枝鎖アルキニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、直鎖または分枝鎖アラルキル、直鎖または分枝鎖アラルケニル、直鎖または分枝鎖アラルキニル、直鎖または分枝鎖ヘテロアラルキル、直鎖または分枝鎖ヘテロアラルケニル、直鎖または分枝鎖ヘテロアラルキニル、直鎖または分枝鎖シクロアルキルアルキル、直鎖または分枝鎖シクロアルキルアルケニル、直鎖または分枝鎖シクロアルキルアルキニル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルケニル、あるいは直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキニルであり、かつ
yは0〜4の整数である}
の中から選択される、請求項34〜40の何れかの方法。
【請求項42】
R15がH、OH、OR51、SH、SR51、NH2、NHR51、N(R51)2、F、Cl、Br、I、SO3H、PO24、CH3、CH2CH3、CH(CH3)2またはC(CH3)3であり、R51が直鎖または分枝鎖アルキル、直鎖または分枝鎖アルケニル、直鎖または分枝鎖アルキニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、直鎖または分枝鎖アラルキル、直鎖または分枝鎖アラルケニル、直鎖または分枝鎖アラルキニル、直鎖または分枝鎖ヘテロアラルキル、直鎖または分枝鎖ヘテロアラルケニル、直鎖または分枝鎖ヘテロアラルキニル、直鎖または分枝鎖シクロアルキルアルキル、直鎖または分枝鎖シクロアルキルアルケニル、直鎖または分枝鎖シクロアルキルアルキニル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルケニル、あるいは直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキニルである、請求項34〜41の何れかの方法。
【請求項43】
各Xが活性エステル、活性ハロ部分、アミノ酸側鎖特異的官能基、酵素の活性部位と結合する試薬、受容体と結合するリガンド、生体分子表面に結合する特異的ペプチド、レクチン、抗体、抗原、ビオチン;ストレプトアビジンからなる群より選択される、請求項1〜42の何れかの方法。
【請求項44】
Xがα-ハロエーテル、α-ハロカルボニル基、マレイミド、金属錯体、エクスポキシド、イソチオシアネートまたはリン酸化されたかまたはグリコシル化されたペプチド/タンパク質に対する抗体である、請求項1〜43の何れかの方法。
【請求項45】
XがC(=O)OPhpNO2、C(=O)OC6F5、C(=O)O(Nスクシンイミジル)、OCH2I、OCH2Br、OCH2Cl、C(O)CH2I、C(O)CH2BrまたはC(O)CH2Clである、請求項1〜44の何れかの方法。
【請求項46】
Xが
【化13】
である、請求項1〜43の何れかの方法。
【請求項47】
メンバーである化合物がZに連結された質量改変タグを含む、請求項1〜46の何れかの方法。
【請求項48】
メンバーである化合物が質量改変タグを含み、かつ、その質量改変タグがZに連結されているか、またはS2である、請求項30に記載の方法。
【請求項49】
質量改変されたZ部分が次式
(S1)tM(R15)a(S2)bLT
を有し、かつ、
Tは質量改変タグである、
請求項34〜48の何れかの方法。
【請求項50】
質量改変タグが次式X1R10を有する二価の基であり、かつ、以下の(i)〜(vii):
(i)X1はO、OC(O)(CH2)yC(O)O、NHC(O)、C(O)NH、NHC(O)(CH2)yC(O)O、NHC(S)NH、OP(O-アルキル)O、OSO2O、OC(O)CH2S、S、NHおよび
【化14】
から選択される二価の基であり、かつ
R10は(CH2CH2O)zCH2CH2O、(CH2CH2O)zCH2CH2Oアルキレン、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、(CH2)zCH2O、(CH2)zCH2Oアルキレン、(CH2CH2NH)zCH2CH2NH、CH2CH(OH)CH2O、Si(R12)(R13)、CHFおよびCF2から選択される二価の基であり、yは1〜20の整数であり、zは0〜200の整数であり、R11は天然に生ずるαアミノ酸の側鎖であり、かつ、R12およびR12は各々独立にアルキル、アリールおよびアラルキルから選択され、
(ii)SS、
(iii)S、
(iv)(NH(CH2)yNHC(O)(CH2)yC(O))zNH(CH2)yNHC(O)-(CH2)yC(O)O(ここで、yおよびzは(i)と同様に選択される)、
(v)(NH(CH2)yC(O))zNH(CH2)yC(O)O(ここで、yおよびzは(i)と同様に選択される)、
(vi)(NHCH(R11)C(O))zNHCH(R11)C(O)O(ここで、R11およびzは(i)と同様に選択される)、あるいは
(vii)(O(CH2)yC(O))zNH(CH2)yC(O)O(ここで、yおよびzは(i)と同様に選択される)
から選択される、請求項47〜49の何れかの方法。
【請求項51】
S2が次式X1R10を有し、X1R10が以下の(i)〜(vii):
(i)X1はO、OC(O)(CH2)yC(O)O、NHC(O)、C(O)NH、NHC(O)(CH2)yC(O)O、NHC(S)NH、OP(O-アルキル)O、OSO2O、OC(O)CH2S、S、NHおよび
【化15】
から選択される二価の基であり、かつ
R10は(CH2CH2O)zCH2CH2O、(CH2CH2O)zCH2CH2Oアルキレン、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、(CH2)zCH2O、(CH2)zCH2Oアルキレン、(CH2CH2NH)zCH2CH2NH、CH2CH(OH)CH2O、Si(R12)(R13)、CHFおよびCF2から選択される二価の基であり、yは1〜20の整数であり、zは0〜200の整数であり、R11は天然に生ずるαアミノ酸の側鎖であり、かつ、R12およびR12は各々独立にアルキル、アリールおよびアラルキルから選択され、
(ii)SS、
(iii)S、
(iv)(NH(CH2)yNHC(O)(CH2)yC(O))zNH(CH2)yNHC(O)-(CH2)yC(O)O(ここで、yおよびzは(i)と同様に選択される)、
(v)(NH(CH2)yC(O))zNH(CH2)yC(O)O(ここで、yおよびzは(i)と同様に選択される)、
(vi)(NHCH(R11)C(O))zNHCH(R11)C(O)O(ここで、R11およびzは(i)と同様に選択される)、あるいは
(vii)(O(CH2)yC(O))zNH(CH2)yC(O)O(ここで、yおよびzは(i)と同様に選択される)
から選択される、請求項48に記載の方法。
【請求項52】
Qが少なくとも「j」個のヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチドであり、かつ、収集物が、約10〜4j種(jはオリゴヌクレオチドの一本鎖部分の塩基数である)の化合物を含む、請求項1〜51の何れかの方法。
【請求項53】
Zが化合物の質量スペクトル分析の間に切断することができる部分である、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
Zが化合物の質量スペクトル分析の間に切断できない部分である、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
捕獲化合物の収集物を含む組成物が、各Qと相補的であるオリゴヌクレオチドを含む、複数のオリゴヌクレオチドまたはその類似体とハイブリダイズする、請求項3〜55の何れかの収集物を含む方法。
【請求項56】
Qと相補的であるオリゴヌクレオチドまたはその類似体がアレイとして固体支持体上に固定化されている、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
支持体がアドレス可能なアレイである、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
生体分子が捕獲化合物と共有結合する、請求項1〜57の何れかの方法。
【請求項59】
生体分子にはタンパク質が含まれる、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
生体分子には受容体が含まれる、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
生体分子には酵素が含まれる、請求項58に記載の方法。
【請求項62】
捕獲化合物が、
反応機能性 Xおよび選択性官能基性 Yに連結する中心コアZ、それにより、捕獲化合物は、混合物中の生体分子と共有結合を形成するか、または高い安定性で相互作用し、そのため、選択性官能基の存在下での、反応性官能基による、捕獲化合物の生体分子との結合親和性が、選択性官能基が存在しない場合よりも少なくとも10倍高い、
を含む、請求項1〜61の何れかの方法。
【請求項63】
収集物中の化合物が、発光アッセイの試薬または比色アッセイで検出される基および一本鎖オリゴヌクレオチドを有している選別基Qを含有しているZを含む、請求項3〜62の何れかの方法。
【請求項64】
Zが固体支持体である、請求項19の方法。
【請求項65】
Zが粒子性の支持体である、請求項19の方法。
【請求項66】
捕獲化合物が、捕獲化合物の溶解性に影響を及ぼす溶解性基Wをさらに含む、請求項1〜65の何れかの方法。
【請求項67】
選択性官能基Yが図17に示されるものから選択され、および/または反応性官能基Xが図16に示されるものから選択される、請求項1〜3および5〜66の何れかの方法。
【請求項68】
選択性官能基Yが図21に示されるものから選択され、および/または反応性官能基Xが図16に示されるものから選択される、請求項1〜3および5〜66の何れかの方法。
【請求項69】
選択性官能基Yがアトルバスタチン、セレコキシブ、レフェコキシブおよびセリバスタチンから選択される医薬品である、請求項1〜66の何れかの方法。
【請求項70】
Mが、
【化16】
である、請求項36の方法。
【請求項71】
n3が2である、請求項36の方法。
【請求項72】
X部分がスペーサーを介しZ部分に連結する、請求項1〜71の何れかの方法。
【請求項73】
スペーサーが(CH2)r、(CH2O)、(CH2CH2O)r、(NH(CH2)rC(=O))s、(O(CH)rC(=O))s、-((CH2)r1-C(O)NH-(CH2)r2)s-または-(C(O)NH-(CH2)r)s-であり、ここで、r、r1、r2およびsは各々独立しており、1から10の整数である、請求項72の方法。
【請求項74】
Qがビオチン、6-His、4,4-ジフルオロ-4-ボラ-3a,4a-ジアザ-s-インダセン、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシド、ヌクレオチド、抗体、免疫毒素結合体、接着ペプチド、レクチン、リポソーム、タンパク質核酸、活性化デキストランまたはペプチドである、請求項3〜14および25〜73の何れかの方法。
【請求項75】
Qがビオチンである、3、10、14、15〜24および74の何れかの方法。
【請求項76】
生体分子の混合物において薬物の非標的生体分子を同定する方法であって、
生体分子の混合物を捕獲化合物と相互作用させること、ここで、該捕獲化合物は、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択される部分X; 選択性部分が存在する場合にそれが存在しない場合よりも捕獲化合物が少ない生体分子と結合するようXによる結合の選択性を高める部分Y; 部分Q、ここで、Qは選別を可能とする; およびX、YおよびQを提示するための部分Zを含む、ならびに
捕獲した生体分子を分析し、薬物の非標的物を同定すること、.
を含む、該方法。
【請求項77】
Zは式:
【化17】
を有する、請求項76の方法。
【請求項78】
Xは図16に示される群から選択される、請求項76または請求項77の方法。
【請求項79】
Yは図17に示される群から選択される、請求項76〜78の何れかの方法。
【請求項80】
Qは塩基相補的な一本鎖核酸分子または類似体と安定なハイブリッドを形成するために十分な長さ「j」の一本鎖部分を含む、オリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド類似体である、請求項76〜79の何れかの方法。
【請求項81】
捕獲化合物のセットを含む複数の捕獲化合物を含有する捕獲化合物の収集物、ここで、捕獲化合物の各セットは、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択された部分X、捕獲化合物が、選択性部分が存在する場合にそれが存在しない場合よりも少ない生体分子と結合するようXによる結合の選択性を高める部分Y、ならびにXおよびYを提示する部分Zとを含み、ここで、該部分Zは、
【化18】
[式中、R15は上記の通りであり、n1、n2、n3は0〜4であり、但し、n1、n2、n3のすべてが同時に0となることはない]
である。
【請求項82】
図 23から選択される、捕獲化合物。
【請求項83】
生体分子を分析するための方法であって、
a)生体分子を含む組成物を、請求項81または請求項82の捕獲化合物または捕獲化合物の収集物と接触させ、捕獲化合物-生体分子複合体を形成すること; および
b)結合した生体分子を同定または検出すること
を含む、該方法。
【請求項84】
生体分子がタンパク質である、請求項83の方法。
【請求項85】
捕獲化合物にはビオチン部分が含まれる、請求項83または請求項84の方法。
【請求項86】
捕獲化合物がアドレス可能なアレイ中にあり、アレイ中の各位置が異なる捕獲化合物のセットを含む、請求項83〜85の何れかの方法。
【請求項87】
同定が結合した生体分子の質量スペクトル分析を含む、請求項83〜86の何れかの方法。
【請求項88】
生体分子がタンパク質である、請求項83〜86の何れかの方法。
【請求項89】
生体分子が受容体である、請求項88の方法。
【請求項90】
生体分子が酵素である、請求項88の方法。
【請求項91】
捕獲化合物に結合した生体分子を、質量スペクトル分析の前にプロテアーゼで処理する、請求項87〜90の何れかの方法。
【請求項92】
収集物中の化合物の各セットが同一の反応性官能基を含むが、選択性官能基とは異なっている、請求項87〜91の何れかの方法。
【請求項93】
収集物中の化合物の各セットが異なる反応性官能基、選択性官能基および選別官能基を含む、請求項87〜92の何れかの方法。
【請求項94】
収集物中の化合物の各セットが異なる反応性官能基および選択性官能基を含む、請求項87〜93の何れかの方法。
【請求項95】
タンパク質配座異性体を分離する方法であって、生体分子を含む組成物を、請求項81または請求項82の何れかの捕獲化合物の収集物と接触させること、
収集物のメンバーを分離すること、および
結合したタンパク質を混合物から同定し、これにより各配座異性体が収集物のメンバーに対して異なる結合特異性を有すること
を含む方法。
【請求項96】
同定を質量分析計によって行う、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
少なくとも1種の配座異性体が疾病に関係している、請求項95または請求項96に記載の方法。
【請求項98】
生体分子の複合体混合物の多様性を減少させる方法であって、
混合物を、請求項81または82の捕獲化合物の収集物と接触させて捕獲化合物と結合生体分子との複合体を形成すること、および接触の前、その間または後のいずれかに、
捕獲化合物と生体分子との複合体の各セットを他のセットから分離すること
を含む方法。
【請求項99】
表現型特異的生体分子を同定する方法であって、
所定の表現型によって細胞を単一の対象から選別して少なくとも2つの異なる細胞セットを作製すること、
選別された細胞の各セット由来の生体分子の混合物を、請求項81または請求項82の捕獲化合物の収集物と接触させること、および
各セット由来の生体分子の結合パターンを比較して、各セットで異なる生体分子を同定し、それによって表現型特異的生体分子を同定すること
を含む方法。
【請求項100】
選別前および/または選別後に、細胞を同調化するかまたはある代謝状態で凍結する、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
生体分子がタンパク質を含む、請求項99または請求項100に記載の方法。
【請求項102】
結合した生体分子を質量分析計によって同定する、請求項99〜101の何れかの方法。
【請求項103】
各捕獲化合物がタンパク質と共有結合する選択性官能基、捕獲化合物が、選択性部分が存在する場合にはそれが存在しない場合よりも少ないタンパク質と結合するように結合の選択性を高める部分を含む、請求項99〜102の何れかの方法。
【請求項104】
各捕獲化合物が捕獲化合物を固体支持体上の異なる位置に整列させるための選別官能基をさらに含む、請求項99〜103の何れかの方法。
【請求項105】
捕獲化合物がタンパク質と共有結合する反応性官能基、および表面またはその上にある分子と結合することによって、捕獲化合物を固体支持体上に整列させることを可能にする選別官能基を含む、請求項99〜104の何れかの方法。
【請求項106】
表現型が疾病表現型および健常表現型である、請求項99〜105の何れかの方法。
【請求項107】
細胞の疾病表現型が腫瘍であり、かつ、健常表現型が非腫瘍である、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
接触ステップを水性媒体中で行い、かつ、生体分子が親水性である、請求項83〜107の何れかの方法。
【請求項109】
接触ステップを疎水性媒体中で行い、かつ、生体分子が疎水性である、請求項83〜107の何れかの方法。
【請求項110】
同定または検出を生体分子-捕獲化合物複合体の質量スペクトル分析によって行う、請求項83〜109の何れかの方法。
【請求項111】
質量分析計の形式がマトリックス支援レーザー脱離イオン化-飛行時間型(MALDI-TOF)質量分析計である、請求項110の方法。
【請求項112】
生体分子にはタンパク質が含まれる、請求項83〜111の何れかの方法。
【請求項113】
結合した生体分子の質量スペクトル分析が
(i)生体分子-捕獲剤複合体にマトリックスを加えること、
(ii)スポット毎のマトリックス支援レーザー脱離イオン化-飛行時間型(MALDI-TOF)質量分析
を含む、請求項110に記載の方法。
【請求項114】
一部を除去または切断するための、生体分子-捕獲化合物複合体の化学的または酵素的処理
をさらに含む、請求項83〜113の何れかの方法。
【請求項115】
結合した生体分子の質量スペクトル分析が
(i)生体分子-捕獲剤複合体のセットにマトリックスを加えること、および
(ii)生体分子-捕獲剤複合体の各セットの、マトリックス支援レーザー脱離イオン化-飛行時間型(MALDI-TOF)質量分析
を含む、請求項87、96、102および105の何れかの方法。
【請求項116】
生体分子を含む組成物が細胞溶解物である、請求項83〜115の何れかの方法。
【請求項117】
溶解物が得られた細胞が同調化されているか、またはある代謝状態で凍結されている、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
生体分子の混合物を分析するシステムであって、
請求項81または請求項82の捕獲化合物の収集物、
収集物を用いる生体分子の分析を制御および行うための指令がプログラムされたコンピューター、
質量分析計、および
質量分析計によって得られたデータの分析のためのソフトウェア
を含むシステム。
【請求項119】
自動化システムである、請求項118に記載のシステム。
【請求項120】
液体クロマトグラフィー装置をさらに含む、請求項113または請求項114に記載のシステム。
【請求項121】
請求項82〜85および91、97および105の何れかの方法によって得られた質量分析データを処理する方法であって、
(a)あらゆるバックグラウンドも差し引くこと、
(b)ノイズを減少させること、
(c)分子量を較正すること、および
(d)ピークをリファインすること
を含む方法。
【請求項122】
ステップ(d)がピーク積分を含む、請求項122に記載の方法。
【請求項123】
(e)処理したデータを既存のタンパク質データベースまたはオープンリーディングフレームを含むDNAデータベースと比較してタンパク質が既知のものであるかどうかを調べること、および
(f)タンパク質が既知である場合には、修飾を同定すること
をさらに含む、請求項121または請求項122に記載の方法。
【請求項124】
健常および病気の個体の組織による、あるいは種々の生理学的または発達段階による、あるいは組織の種々の部分によるデータを比較すること
をさらに含む、請求項121〜123の何れかの方法。
【請求項125】
分析が直交飛行時間型(O-TOF)質量分析である、請求項87、96、102および110の何れかの方法。
【請求項126】
分析がエレクトロスプレー(ES)質量分析である、請求項87、96、102および110の何れかの方法。
【請求項127】
生体分子相互作用を分析する方法であって、
a)生体分子の混合物を、請求項81または請求項82の捕獲化合物の収集物と接触させて化合物-生体分子複合体を形成させること、
(ここで、中心コアは捕獲化合物に結合した生体分子の質量スペクトル分析の前またはその間に切断できない部分であり、かつ
複合体はマトリックス支援レーザー脱離イオン化-飛行時間型(MALDI-TOF)質量分析条件に対して安定である)、
b)捕獲化合物-生体分子複合体を、生体分子と小分子試験化合物の混合物からなる群より選択される化合物を含む混合物と接触させること(ここで、混合物中の化合物は複合体中の生体分子に結合する)、
c)ステップb)の前または後に、捕獲化合物の各セットの選別基を介して、捕獲化合物を固体支持体上に固定化すること、
d)結合した化合物を質量分析計によって分析すること
を含む方法。
【請求項128】
小分子試験化合物が候補薬であり、かつ、有機小分子、ペプチド、ペプチドミメティックス、アンチセンス分子またはdsRNA、抗体、抗体の断片および組換えまたは合成抗体およびその断片からなる群より選択され、そして
方法が生体分子に結合する候補薬を同定するための方法である、請求項127に記載の方法。
【請求項129】
ステップa)で捕獲化合物-生体分子複合体を、生体分子の混合物と接触させて生体分子複合体の構成要素または生化学的経路を同定する、請求項127または請求項128に記載の方法。
【請求項130】
生体分子がタンパク質である、請求項127〜129の何れかの方法。
【請求項131】
生体分子の分析の方法であって、
a)捕獲化合物のセットを含む複数の、収集物である捕獲化合物と、生体分子を含む組成物とを接触させること、ここで、各捕獲化合物のセットが、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択された部分X; 捕獲化合物が、選択性部分が存在する場合にそれが存在しない場合よりも少ない生体分子と結合するようXによる結合の選択性を高める部分Y;部分Q、ここで、各セットが異なるQを含み、Qは各セットの分離を可能とする;ならびにX、YおよびQを提示するための部分Zを含む、
b)捕獲した生体分子を化学的または酵素学的処理により消化すること、
c)捕獲した化合物の各セットを選別部分Qに基づき分離すること、および
d)捕獲化合物の各セットを分析し、該生体分子を同定すること
を含む、該方法。
【請求項132】
生体分子の分析の方法であって、
a)収集物である捕獲化合物と、生体分子を含む組成物とを接触させること、ここで、各捕獲化合物が、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択された部分X; 捕獲化合物が、選択性部分が存在する場合にそれが存在しない場合よりも少ない生体分子と結合するようXによる結合の選択性を高める部分Y;部分Q、ここでQは選別を可能とする;ならびにX、YおよびQを提示するための部分Zを含む、
b)捕獲した化合物の各セットを選別部分Qに基づき分離すること、
c)捕獲した生体分子を化学的または酵素学的処理により消化すること、および
d)捕獲化合物の各セットを分析し、該生体分子を同定すること
を含む該方法。
【請求項133】
捕獲化合物が、化合物を固体支持体上に整列させるための選別官能基を含み、
接触ステップの前、その間または後に捕獲化合物を固体支持体上に整列させることをさらに含む方法であって、
得られる生体分子-捕獲化合物複合体が固体支持体上の別々のスポットにある、
請求項83〜132の何れかの方法。
【請求項134】
結合した生体分子の質量スペクトル分析が
(i)生体分子-捕獲剤複合体にマトリックスを加えること、
(ii)スポット毎のマトリックス支援レーザー脱離イオン化-飛行時間型(MALDI-TOF)質量分析
を含む、請求項133に記載の方法。
【請求項135】
化合物の各セットが単一の位置に整列させられる、請求項81または請求項82の化合物の収集物を含む固体支持体。
【請求項136】
アレイがアドレス可能なアレイである、請求項135の固体支持体。
【請求項137】
Zが次式
(S1)tM(R15)a(S2)bL、
{式中、S1およびS2はスペーサー部分であり、
tおよびbは各々独立に0または1であり、
aは0〜4の整数であり、
Mは3以上の結合点を含む中心部分であり、
各R15はY2R18から独立に選択される一価の基であり、
各Y2は以下の基:直接結合、アリーレン、ヘテロアリーレン、シクロアルキレン、>C(R17)2、C(R17)=C(R17)、>C=C(R23)(R24)、>C(R23)(R24)、C≡C、O、>S(A)u、>P(D)v(R17)、>P(D)v(ER17)、>N(R17)、>N(COR17)、>N+(R23)(R24)、>Si(R17)2および>C(E);(ここで、uは0、1または2であり、vは0、1、2または3であり、AはOまたはNR17であり、DはSまたはOであり、かつ、EはS、OまたはNR17であり、その基はどの順序で組み合わせてもよい)のいずれかの組み合わせを独立に含む二価の基であり、
R17およびR18は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、SiR27R28R25、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20からなる群より選択され、
R19およびR20は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキルおよびヘテロシクリルから選択され、
R23およびR24は以下の(i)または(ii);
(i)R23およびR24は独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択される、または
(ii)R23およびR24はともにアルキレン、アルケニレンまたはシクロアルキレンを形成する
から選択され、
R25、R27およびR28は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20から選択される一価の基であり、
R15、R17、R18、R19、R20、R23、R24、R25、R27およびR28は、Z2から各々独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく、Z2はアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヒドロキシ、S(O)hR35(ここで、hは0、1または2である)、NR35R36、COOR35、COR35、CONR35R36、OC(O)NR35R36、N(R35)C(O)R36、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、 ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイル、チオカルバモイル、アルコキシカルボニル、カルボキシアリール、ハロ、シュードハロ、ハロアルキルおよびカルボキサミドから選択され、
R35およびR36は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、トリアルキルシリル、ジアルキルアリールシリル、アルキルジアリールシリル、トリアリールシリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアリールアミノ、ジアリールアミノおよびアリールアミノの中から選択され、かつ
Lは化合物の質量スペクトル分析の前またはその間に切断可能な基である}
を有する、請求項1〜25および31〜33の何れかの方法。
【請求項138】
生体分子の混合物において薬物の非標的生体分子を同定する方法であって、
生体分子の混合物を、請求項1の捕獲化合物の収集物と相互作用させること、および
捕獲した生体分子を分析し、薬物の非標的物を同定すること、.
を含む該方法。
【請求項139】
Xが光活性化可能な基である、請求項1〜80および83〜138の何れかの方法。
【請求項140】
捕獲化合物が、光活性化可能な基の活性化前に生体分子混合物と相互作用する、請求項139の方法。
【請求項141】
光活性化可能な基がアリールアジドである、請求項139または請求項140の方法。
【請求項142】
光活性化可能な基がフェニルアジドである、請求項139〜141の何れかの方法。
【請求項143】
薬物を含む捕獲化合物を、生体分子を含むサンプルと接触させ、該サンプル中の生体分子の捕獲すること、
その捕獲した生体分子を単離し、同定すること、および
捕獲した生体分子との結合相互作用を取り除くか変化させる薬物を再設計すること
を含む、方法。
【請求項144】
捕獲した生体分子の機能を同定することを更に含む請求項143の方法。
【請求項145】
結合の変化が結合の増大である、請求項143〜144の何れかの方法。
【請求項146】
結合の変化が結合の減少である、請求項143〜144の何れかの方法。
【請求項147】
結合が変化した生体分子が非標的生体分子である、請求項143〜146の何れかの方法。
【請求項148】
生体分子にはタンパク質が含まれる、請求項143〜147の何れかの方法。
【請求項149】
サンプルには体組織または体液が含まれる、請求項143〜148の何れかの方法。
【請求項150】
捕獲化合物が、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択された部分X、薬物である部分Y、部分Q、ここでQは選別を可能とする;ならびにX、YおよびQを提示するための部分Zを含み、
ここで、Xには、生体分子との接触後の活性化が潜在的に必要であり、それによって、該生体分子と反応し得る、
請求項143〜149の何れかの方法。
【請求項151】
サンプルが捕獲化合物の収集物と接触する、請求項143〜150の何れかの方法。
【請求項152】
化合物がアジド、ジアジリン、または活性化後、生体分子のヒドロキシ、アミノ、チオールまたはカルボキシ基と反応する基を含み、請求項143〜151の何れかの方法。
【請求項153】
捕獲化合物に連結した再設計薬物を用い、方法を繰り返し、更にその修飾を行う、請求項143〜152の方法。
【請求項154】
捕獲化合物が複数部位で薬物と結合する、請求項143〜153の何れかの方法。
【請求項155】
捕獲したタンパク質が、薬物である標的タンパク質である、請求項143〜154の何れかの方法。
【請求項156】
捕獲タンパク質が、非薬物である標的タンパク質である、請求項143〜154の何れかの方法。
【請求項157】
サンプルとの平衡においてタンパク質と薬物との相互作用による条件下で接触ステップを行う、請求項143〜156の何れかの方法。
【請求項158】
平衡後、混合物を処理し、捕獲剤とタンパク質との間に共有結合を形成する、請求項157の方法。
【請求項159】
処理に、捕獲化合物の活性化が含まれ、ここで、該捕獲化合物には、活性化前の不活性反応基が含まれている、請求項158の方法。
【請求項160】
捕獲化合物の濃度が複数の種々の反応によって変わる、請求項143〜159の何れかの方法。
【請求項161】
Kd値が決定されている、請求項160の方法。
【請求項162】
生体分子の構造決定または同定を質量スペクトル分析により行う、請求項143〜161の何れかの方法。
【請求項163】
質量分析計形式がマトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)、連続またはパルスエレクトロスプレー(ES)イオン化、イオンスプレー、サーモスプレーおよびマッシブクラスター衝撃質量分析計から選択される、請求項162の方法。
【請求項164】
検出形式が直線型飛行時間型(TOF)、反射飛行時間型、シングル四重極、多重四重極、シングル磁場型、多重磁場型、フーリエ変換、イオンサイクロトン共鳴(ICR)、またはイオントラップである、請求項163の方法。
【請求項165】
生体分子の機能を、コンピューター内、インビトロ、またはインビボの方法により決定する、請求項143〜164の何れかの方法。
【請求項166】
生体分子の機能を、配列アライメント、薬理作用団、相同モデルおよびタンパク質モチーフ相関、肝臓ミドロソーム代謝経路、cDNA-発現した酵素、酵母経路に対するシグナル経路およびバック-マッピング、取り出したタンパク質の刺激およびタンパク質/タンパク質相互作用、天然の多形性、ノックアウト/ノックイン、フローサイトメトリー、薬物の治療活性、または予測遺伝子型決定および予測表現型決定により決定する、請求項165の方法。
【請求項167】
薬物の再設計により、第一の薬物と比較すると、副作用がより少ないか、治療指数が増大する第二の薬物を生ずる、請求項143〜166の何れかの方法。
【請求項168】
薬物がトログリタゾン、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、メトトレキサート、アトルバスタチン、セレコキシブ、レフェコキシブおよびセリバスタチンから選択される、請求項143〜167の何れかの方法。
【請求項169】
化合物が活性化エステル基、アルキル化剤、活性化ハロゲン化物または活性化偽ハロゲン化物を含む、請求項152の方法。
【請求項170】
処理にpHの変化が含まれる、請求項158の方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下を含む方法:
i) 生体分子を含むサンプルと捕獲化合物を接触させ、サンプル中の生体分子の捕獲を行うこと、ここで、捕獲化合物は以下の式を有する:
【化1】
Xは、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように、生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択され、
Yは、選択性部分Yが存在する場合に存在しない場合よりも少ない生体分子と捕獲化合物が結合するように、Xによる結合の選択性を高めるように選択した医薬薬物、薬物の断片、薬物中間体、薬物代謝物またはプロドラッグであり、
Qは選別官能基であり、
mは1から100の整数であり、
nは1から100の整数である、および
ii) 捕獲した生体分子を単離し同定すること。
【請求項2】
Xは、生体分子との接触後に活性化が必要となる、生体分子と反応し得る潜在的反応基である、請求項1の方法。
【請求項3】
捕獲化合物の部分Xが、アジド、ジアジリン、または活性化後に、生体分子と反応する基を含む、請求項1−2の何れかの方法。
【請求項4】
各々のXが、活性エステル、活性ハロ部分、アミノ酸側鎖-特異的官能基、生体分子表面に結合する特定ペプチド、α-ハロエーテル、α-ハロカルボニル基、マレイミド、金属錯体、エクスポキシド、イソチオシアネートからなる群から選択される、請求項1−2の何れかの方法。
【請求項5】
生体分子はタンパク質を含む、請求項1−4の何れかの方法。
【請求項6】
サンプルとの平衡においてタンパク質と捕獲化合物の部分Yとが相互作用する条件下で接触ステップを行う、請求項5の方法。
【請求項7】
平衡後、混合物を処理し、捕獲化合物とタンパク質との間に共有結合を形成する、請求項6の方法。
【請求項8】
処理は、光による活性化を含む、請求項7の方法。
【請求項9】
処理は、pHの変化を含む、請求項7の方法。
【請求項10】
捕獲化合物の濃度が、複数の種々の反応物において変化する、請求項1−9の何れかの方法。
【請求項11】
Kd値が決定されている、請求項1−10の何れかの方法。
【請求項12】
サンプル中におけるタンパク質と捕獲化合物の部分Yとの相互作用が動力学的にコントロールされている条件下で接触ステップを行う、請求項5の方法。
【請求項13】
薬物が、該薬物分子上の種々の結合点を介し異なる向きで部分Zに連結する、請求項1−12の何れかの方法。
【請求項14】
捕獲した生体分子との結合相互作用を取り除くか変化させる薬物を再設計することを更に含む、請求項1−13の何れかの方法。
【請求項15】
捕獲化合物に連結した再設計薬物を用い、方法を繰り返し、更にその修飾を行う、請求項14の方法。
【請求項16】
サンプルを、捕獲化合物の収集物と接触させる、請求項1−15の何れかの方法。
【請求項17】
捕獲した生体分子を、質量スペクトル分析により検出するかまたは同定することを更に含む、請求項1−16の何れかの方法。
【請求項18】
質量分析計形式が、マトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)、連続またはパルスエレクトロスプレー(ES)イオン化、イオンスプレー、サーモスプレーおよびマッシブクラスター衝撃質量分析計から選択される、請求項17の方法。
【請求項19】
検出形式が、直線型飛行時間型(TOF)、反射飛行時間型、シングル四重極、多重四重極、シングル磁場型、多重磁場型、フーリエ変換、イオンサイクロトン共鳴(ICR)、またはイオントラップである、請求項18の方法。
【請求項20】
捕獲した生体分子の機能を同定することを更に含む、請求項1−19の方法。
【請求項21】
生体分子の機能を、配列アライメント、薬理作用団、相同モデルおよびタンパク質モチーフ相関、肝臓ミドロソーム代謝経路、cDNA-発現した酵素、酵母経路に対するシグナル経路およびバック-マッピング、取り出したタンパク質の刺激およびタンパク質/タンパク質相互作用、天然の多形性、ノックアウト/ノックイン、フローサイトメトリー、薬物の治療活性、または予測遺伝子型決定および予測表現型決定により決定する、請求項20の方法。
【請求項22】
サンプルは、生物学的サンプルである、体組織または体液または細胞ライゼートを含む、請求項1−21の何れかの方法。
【請求項23】
結合が変化している捕獲した生体分子が、薬物の標的タンパク質である、請求項14の方法。
【請求項24】
結合が変化した捕獲した生体分子が、薬物の非標的タンパク質である、請求項14の方法。
【請求項25】
薬物の再設計により、第一の薬物と比較して、副作用がより少ないか、治療指数が増大する第二の薬物を作成する、請求項14−24の何れかの方法。
【請求項26】
Xが光活性化可能な基である、請求項1−25の何れかの方法。
【請求項27】
Xが図16に列挙のものから選択されるか、またはXが
【化2】
である、請求項1−26の何れかの方法。
【請求項28】
Yが図17に示される薬物または薬物中間体/断片から選択される、請求項1−27の方法。
【請求項29】
部分Yがトログリタゾン、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、メトトレキサート、アトルバスタチン、セレコキシブ、レフェコキシブおよびセリバスタチンから選択される、請求項1−27の何れかの方法。
【請求項30】
Qは塩基相補的な一本鎖核酸分子または類似体と安定なハイブリッドを形成するために十分な長さ「j」の一本鎖部分を含む、オリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド類似体である、請求項1−29の何れかの方法。
【請求項31】
Qは次式N1sBiN2u、
{式中、N1、BおよびN2はそれぞれs、iおよびu個のメンバーを含む、オリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド類似体であり、
Bは少なくとも2個の塩基を含む、配列並べ替え領域であり、かつ
s、iおよびuの合計が少なくとも5である}
を有する、請求項1−30の何れかの方法。
【請求項32】
Bは一本鎖DNAまたはRNAであり、配列並べ替えの数は4iと等しく、そしてiは約2から約25である、請求項31の方法。
【請求項33】
iが約3から約5、6、7または8である、請求項31または32の方法。
【請求項34】
Qがビオチンである、請求項1−33の何れかの方法。
【請求項35】
Zが、捕獲化合物と結合した生体分子を質量スペクトル分析の前またはその間に切断することができる部分である、請求項1−34の何れかの方法。
【請求項36】
Zが、捕獲化合物と結合した生体分子の質量スペクトル分析の前またはその間に切断できない部分である、請求項1−34の何れかの方法。
【請求項37】
Zが、光切断可能な、酸切断可能な、アルカリ切断可能な、酸化的に切断可能なまたは還元的に切断可能な基である、請求項1−35の何れかの方法。
【請求項38】
Zが次式
(S1)tM(R15)a(S2)b、
{式中、S1およびS2はスペーサー部分であり、
tおよびbは各々独立に0または1であり、
aは0〜4の整数であり、
Mは3以上の結合点を含む中心部分であり、
各R15はY2R18から独立に選択される一価の基であり、
各Y2は以下の基:直接結合、アリーレン、ヘテロアリーレン、シクロアルキレン、>C(R17)2、C(R17)=C(R17)、>C=C(R23)(R24)、>C(R23)(R24)、C≡C、O、>S(A)u、>P(D)v(R17)、>P(D)v(ER17)、>N(R17)、>N(COR17)、>N+(R23)(R24)、>Si(R17)2および>C(E);(ここで、uは0、1または2であり、vは0、1、2または3であり、AはOまたはNR17であり、DはSまたはOであり、かつ、EはS、OまたはNR17であり、その基はどの順序で組み合わせてもよい)のいずれかの組み合わせを独立に含む二価の基であり、
R17およびR18は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、SiR27R28R25、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20からなる群より選択され、
R19およびR20は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキルおよびヘテロシクリルから選択され、
R23およびR24は以下の(i)または(ii);
(i)R23およびR24は独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択される、または
(ii)R23およびR24はともにアルキレン、アルケニレンまたはシクロアルキレンを形成する
から選択され、
R25、R27およびR28は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20から選択される一価の基であり、
R15、R17、R18、R19、R20、R23、R24、R25、R27およびR28は、Z2から各々独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく、Z2はアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヒドロキシ、S(O)hR35(ここで、hは0、1または2である)、NR35R36、COOR35、COR35、CONR35R36、OC(O)NR35R36、N(R35)C(O)R36、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、 ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイル、チオカルバモイル、アルコキシカルボニル、カルボキシアリール、ハロ、シュードハロ、ハロアルキルおよびカルボキサミドから選択され、
R35およびR36は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、トリアルキルシリル、ジアルキルアリールシリル、アルキルジアリールシリル、トリアリールシリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアリールアミノ、ジアリールアミノおよびアリールアミノの中から選択される}
を有する、請求項1−34および36の何れかの方法。
【請求項39】
Zが次式
(S1)tM(R15)a(S2)bL、
{式中、S1およびS2はスペーサー部分であり、
tおよびbは各々独立に0または1であり、
aは0〜4の整数であり、
Mは3以上の結合点を含む中心部分であり、
各R15はY2R18から独立に選択される一価の基であり、
各Y2は以下の基:直接結合、アリーレン、ヘテロアリーレン、シクロアルキレン、>C(R17)2、C(R17)=C(R17)、>C=C(R23)(R24)、>C(R23)(R24)、C≡C、O、>S(A)u、>P(D)v(R17)、>P(D)v(ER17)、>N(R17)、>N(COR17)、>N+(R23)(R24)、>Si(R17)2および>C(E);(ここで、uは0、1または2であり、vは0、1、2または3であり、AはOまたはNR17であり、DはSまたはOであり、かつ、EはS、OまたはNR17であり、その基はどの順序で組み合わせてもよい)のいずれかの組み合わせを独立に含む二価の基であり、
R17およびR18は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、SiR27R28R25、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20からなる群より選択され、
R19およびR20は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキルおよびヘテロシクリルから選択され、
R23およびR24は以下の(i)または(ii);
(i)R23およびR24は独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択される、または
(ii)R23およびR24はともにアルキレン、アルケニレンまたはシクロアルキレンを形成する
から選択され、
R25、R27およびR28は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20から選択される一価の基であり、
R15、R17、R18、R19、R20、R23、R24、R25、R27およびR28は、Z2から各々独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく、Z2はアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヒドロキシ、S(O)hR35(ここで、hは0、1または2である)、NR35R36、COOR35、COR35、CONR35R36、OC(O)NR35R36、N(R35)C(O)R36、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、 ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイル、チオカルバモイル、アルコキシカルボニル、カルボキシアリール、ハロ、シュードハロ、ハロアルキルおよびカルボキサミドから選択され、
R35およびR36は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、トリアルキルシリル、ジアルキルアリールシリル、アルキルジアリールシリル、トリアリールシリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアリールアミノ、ジアリールアミノおよびアリールアミノの中から選択され、かつ
Lは化合物の質量スペクトル分析の前またはその間に切断可能な基である}
を有する、請求項1−35および37の何れかの方法。
【請求項40】
捕獲化合物が、捕獲化合物の溶解性に影響を及ぼす溶解性官能基Wをさらに含む、請求項1−39の何れかの方法。
【請求項41】
捕獲化合物が、発光、蛍光、化学発光または比色特性を供与する官能基を含有するZを含む、請求項1−40の何れかの方法。
【請求項42】
捕獲化合物のセットを含む、複数の捕獲化合物を含む、捕獲化合物の収集物、ここで、各捕獲化合物のセットは、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように、生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択された部分X; 選択性部分が存在する場合にそれが存在しない場合よりも少ない生体分子と捕獲化合物が結合するように、Xによる結合の選択性を高める部分Y;ならびにXおよびYを提示する部分Zとを含み、ここで、該部分Zは以下の通りであり、
【化3】
ここで、R15は、H、OH、OR51、SH、SR51、NH2、NHR51、N(R51)2、F、Cl、Br、I、SO3H、PO24、CH3、CH2CH3、CH(CH3)2またはC(CH3)3である; ここでR51は、直鎖または分枝鎖アルキル、直鎖または分枝鎖アルケニル、直鎖または分枝鎖アルキニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、直鎖または分枝鎖アラルキル、直鎖または分枝鎖アラルケニル、直鎖または分枝鎖アラルキニル、直鎖または分枝鎖ヘテロアラルキル、直鎖または分枝鎖ヘテロアラルケニル、直鎖または分枝鎖ヘテロアラルキニル、直鎖または分枝鎖シクロアルキルアルキル、直鎖または分枝鎖シクロアルキルアルケニル、直鎖または分枝鎖シクロアルキルアルキニル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルケニルまたは直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキニルであり、
zは1から4の整数であり、
n1、n2、n3は0から4であるが、但し、n1、n2およびn3のすべて同時に0となることはなく、そして
捕獲化合物の各セットが更に部分Z上に部分Qを含み、それによって、各セットは異なるQを含む、ここでQは各セットを分離することができる。
【請求項43】
タンパク質配座異性体を分離する方法であって、
生体分子を含む組成物を、請求項42の捕獲化合物の収集物と接触させること、
収集物のメンバーを分離すること、および
結合したタンパク質を混合物から同定し、これにより各配座異性体が収集物のメンバーに対して異なる結合特異性を有すること
を含む方法。
【請求項44】
表現型特異的生体分子を同定する方法であって、
所定の表現型によって細胞を単一の対象から選別して少なくとも2つの分離した細胞セットを作製すること、
選別された細胞の各セット由来の生体分子の混合物を、請求項42の捕獲化合物の収集物と接触させること、および
各セット由来の生体分子の結合パターンを比較して、各セットで異なる生体分子を同定し、それによって表現型特異的生体分子を同定すること
を含む方法。
【請求項45】
生体分子相互作用を分析する方法であって、
a)生体分子の混合物を、請求項42の捕獲化合物の収集物と接触させて化合物-生体分子複合体を形成させること、
ここで、中心コアは捕獲化合物に結合した生体分子の質量スペクトル分析の前またはその間に切断できない部分であり、かつ
複合体はマトリックス支援レーザー脱離イオン化-飛行時間型(MALDI-TOF)質量分析条件に対して安定である、
b)捕獲化合物-生体分子複合体を、生体分子および/または小分子の混合物からなる群より選択される化合物を含む混合物と接触させること(ここで、該混合物中の化合物は親和性により複合体中の生体分子に結合する)、
c)ステップb)の前または後に、捕獲化合物の各セットの選別基を介して、捕獲化合物を固体支持体上に固定化すること、
d)結合した化合物を質量分析計によって分析すること
を含む、該方法。
【請求項46】
生体分子の分析の方法であって、
a)捕獲化合物のセットを含む複数の、収集物である捕獲化合物と、生体分子を含む組成物とを接触させること、ここで、各セットが、式:
【化4】
の捕獲化合物を含み、
ここで、
Xは、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択され、
Yは、選択性部分が存在する場合に存在しない場合よりも少ない生体分子と捕獲化合物が結合するように、Xによる結合の選択性を高める部分であり、
Qは、各セットが異なるQを含むようなものであり、ここで、Qは各セットの分離を可能とし、
mは1から100の整数であり、そして
nは1から100の整数である、
b)捕獲した生体分子を化学的または酵素学的処理により消化すること、
c)捕獲した化合物の各セットを部分Qに基づき分離すること、および
d)捕獲化合物の各セットを分析し、該生体分子を同定すること
を含む、該方法。
【請求項47】
生体分子の分析の方法であって、
a)捕獲化合物のセットを含む、捕獲化合物の収集物と、生体分子を含む組成物とを接触させること、ここで、各セットが、式:
【化5】
の捕獲化合物を含み、
ここで、
Xは、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択され、
Yは、捕獲化合物が、選択性部分が存在する場合にそれが存在しない場合よりも少ない生体分子と結合するようXによる結合の選択性を高める部分であり、かつ、Yは、医薬薬物、薬物の断片、薬物中間体、薬物代謝物またはプロドラッグから選択され、
Qは、各セットが異なるQを含むようなものであり、ここで、Qは各セットの分離を可能とし、
mは1から100の整数であり、そして
nは1から100の整数である、
b)捕獲した化合物の各セットを選別部分Qに基づき分離すること、
c)捕獲した生体分子を化学的または酵素学的処理により消化すること、および
d)捕獲化合物の各セットを分析し、該生体分子を同定すること
を含む、該方法。
【請求項48】
同定または検出を質量スペクトル分析によって行う、請求項43−47の何れかの方法。
【請求項49】
生体分子の混合物中の薬物標的および薬物非標的生体分子を同定する方法であって、
i)捕獲化合物を、生体分子を含むサンプルと接触させ、サンプル中の生体分子の捕獲を行うこと、ここで、捕獲化合物は以下の式を有する:
【化6】
Xは、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択され、
部分Yは、捕獲化合物が、選択性部分Yが存在する場合にそれが存在しない場合よりも少ない生体分子と結合するようXによる結合の選択性を高め、
Qは選別官能基であり、
mは1から100の整数であり、
nは1から100の整数である、および
ii)捕獲した生体分子を分析し、薬物標的および薬物非標的を同定すること
を含む、該方法。
【請求項50】
部分Yが、捕獲化合物が、選択性部分Yが存在する場合にそれが存在しない場合よりも少ない生体分子と結合するようXによる結合の選択性を高めるように選択された、酵素基質または阻害剤、補因子、受容体リガンド、遷移状態類似体、ペプチドである、請求項49の方法。
【請求項51】
Yは図17および21に列挙の群から選択される、請求項43−50何れかの方法。
【請求項1】
生体分子の混合物中の薬物の非標的生体分子を同定する方法であって、生体分子の混合物と捕獲化合物の収集物とを接触させることを含む該方法、ここで、該収集物は、捕獲化合物のセットを含む複数の捕獲化合物を含有しており、捕獲化合物の各セットが、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択された部分X、捕獲化合物が、選択性部分が存在する場合にそれが存在しない場合よりも少ない生体分子と結合するようXによる結合の選択性を高める部分Y、ならびにXおよびYを提示する部分Zとを含む。
【請求項2】
生体分子の混合物中の薬物の非標的生体分子を同定する方法であって、
生体分子の混合物と捕獲化合物とを接触させること、ここで、
該捕獲化合物が、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択された部分X、捕獲化合物が、選択性部分が存在する場合にそれが存在しない場合よりも少ない生体分子と結合するようXによる結合の選択性を高める部分Y、ならびにXおよびYを提示する部分Zとを含む;および
捕獲した生体分子を分析し、薬物の非標的物を同定すること、
を含む、該方法。
【請求項3】
捕獲化合物の各セットが更に部分Z上に部分Qを含み、それによって、各セットは異なるQを含む、ここでQは各セットを分離する、請求項1の方法。
【請求項4】
部分Yが医薬品、薬物の断片、薬物代謝産物またはプロドラッグである、請求項1−3の何れかの方法。
【請求項5】
部分Yが、Z部分の種々の連結点を介し異なる向きで該部分に連結する、請求項1−4の何れかの方法。
【請求項6】
生体分子がタンパク質である、請求項1−5の方法。
【請求項7】
生体分子が受容体である、請求項1−6の何れかの方法。
【請求項8】
(なし)
【請求項9】
生体分子が酵素である、請求項1−8の何れかの方法。
【請求項10】
Qが、固体支持体上で、その表面またはその上にある分子と結合することによって捕獲化合物を整列させることによって分離を可能にする、請求項3−9の何れかの方法。
【請求項11】
捕獲化合物のセットが少なくとも10種の異なる捕獲化合物を含む、請求項1、3−10の何れかの方法。
【請求項12】
捕獲化合物のセットが少なくとも50種の異なる捕獲化合物を含む、請求項1、3−10の方法。
【請求項13】
捕獲化合物のセットが少なくとも100種の異なる捕獲化合物を含む、請求項1、3−10の何れかの方法。
【請求項14】
Qが、固体支持体上のアドレス可能な位置に整列させるための化学基である、請求項3−13の何れかの方法。
【請求項15】
構成要素である捕獲化合物が次式
【化1】
Q-Z-(X)mおよびQ-Z-(Y)n;
{Zは捕獲化合物と結合した生体分子を質量スペクトル分析の前またはその間に切断することができる部分であり、
mは1〜100の整数であり、かつ
nは1〜100の整数である}
を有する化合物からなる群より選択される、請求項3−14の何れかの方法。請求項1〜10の何れかの収集物。
【請求項16】
構成要素である捕獲化合物が次式
【化2】
QZXおよびQ-Z-Y
の化合物からなる群より選択される、請求項15の方法。
【請求項17】
捕獲化合物が次式
【化3】
Q-Z-(X)mおよびQ-Z-(Y)n;
{Zは捕獲化合物と結合した生体分子を質量スペクトル分析の前またはその間に切断されない部分であり、
mは1〜100の整数であり、かつ
nは1〜100の整数である}
を有する化合物からなる群より選択される、請求項3−16の何れかの方法。
【請求項18】
構成要素である捕獲化合物が次式
【化4】
Q-Z-(X)mおよびQ-Z-(Y)n;
{mは1〜100の整数であり、
nは1〜100の整数であり、かつ
Qは塩基相補的な一本鎖核酸分子または類似体と安定なハイブリッドを形成するために十分な長さ「j」の一本鎖部分を含む、オリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド類似体である}
を有する化合物からなる群より選択される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
構成要素である捕獲化合物が
【化5】
{mは1〜100の整数であり、
nは1〜100の整数である}
からなる群より選択される、請求項3〜18の何れかの方法。
【請求項20】
構成要素である捕獲化合物が次式
【化6】
Q-Z-XおよびQ-Z-Y
{Qは塩基相補的な一本鎖核酸分子または類似体と安定なハイブリッドを形成するために十分な長さ「j」の一本鎖部分を含む、オリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド類似体である}
の化合物からなる群より選択される、請求項3〜19の何れかの方法。
【請求項21】
Qが塩基相補的な一本鎖核酸分子または類似体と安定なハイブリッドを形成するために十分な長さの一本鎖部分を含む、オリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド類似体である、請求項3〜20の何れかの方法。
【請求項22】
Qが次式N1sBiN2u、
{式中、N1、BおよびN2はそれぞれs、tおよびu個のメンバーを含む、オリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド類似体であり、
Bは少なくとも2個の塩基を含む、配列並べ替え領域であり、かつ
s、iおよびuの合計が少なくとも5である}
を有する、請求項3〜21の何れかの方法。
【請求項23】
s、iおよびuの合計が約5から約50までである、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
N1、BおよびN2の各メンバーがデオキシリボ核酸、リボ核酸、タンパク質核酸およびその類似体の単量体構築ブロックの中から独立に選択される、請求項22または請求項23に記載の方法。
【請求項25】
Zが光切断可能な、酸切断可能な、アルカリ切断可能な、酸化的に切断可能なまたは還元的に切断可能な基である、請求項1〜24の何れかの方法。
【請求項26】
Zが不溶性支持体を含んでなり、それにX、YおよびQ各々が直接またはリンカーを介してのいずれかで結合している、請求項1〜25の何れかの方法。
【請求項27】
不溶性支持体がビーズ、キャピラリー、プレート、メンブラン、ウエハー、コーム、ピン、ピンを備えたウエハー、ピットまたはナノリットルウェルのアレイ、および別々の位置でサンプルを受容するかそれと結合する平坦な表面からなる群より選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
支持体がシリコン、シリカゲル、ガラス、ナイロン、ワング(Wang)樹脂、メリフィールド(Merrifield)樹脂、エピクロロヒドリンと架橋しているデキストラン、アガロース、セルロース、磁性ビーズ、ダイナビーズ(Dynaビーズ)、金属表面またはプラスチック材料を含む、請求項26または請求項27に記載の方法。
【請求項29】
Zがポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンもしくはテフロン(登録商標)を含む疎水性ビーズ、またはセルロース、エピクロロヒドリンと架橋しているデキストラン、アガロース、ポリアクリルアミド、シリカゲルおよび制御された細孔性ガラスを含む親水性ビーズを含む、請求項26〜28の何れかの方法。
【請求項30】
Z部分がスペーサー基S1および/またはS2、ならびに切断可能な結合を含み、S1および/またはS2部分は不溶性支持体に連結されており、かつ、切断可能な結合は、存在する場合にはS2に、そうでない場合には不溶性支持体に連結されている、請求項26〜29の何れかの方法。
【請求項31】
Zが少なくとも三価部分であり、かつ、直鎖または分枝鎖アルキレン、直鎖または分枝鎖アルケニレン、直鎖または分枝鎖アルキニレン、直鎖または分枝鎖アルキレンオキシ、直鎖または分枝鎖アルキレンチオ、直鎖または分枝鎖アルキレンカルボニル、直鎖または分枝鎖アルキレンアミノ、シクロアルキレン、シクロアルケニレン、シクロアルキニレン、シクロアルキレンオキシ、シクロアルキレンチオ、シクロアルキレンカルボニル、シクロアルキレンアミノ、ヘテロシクリレン、アリーレン、アリーレンオキシ、アリーレンチオ、アリーレンカルボニル、アリーレンアミノ、ヘテロアリーレン、ヘテロアリーレンオキシ、ヘテロアリーレンチオ、ヘテロアリーレンカルボニル、ヘテロアリーレンアミノ、オキシ、チオ、カルボニル、カルボニルオキシ、エステル、アミノ、アミド、ホスフィノ、ホスフィンオキシド、ホスホルアミダート(phosphoramidato)、ホスフィンアミダート(phosphinamidato)、スルホンアミド、スルホニル、スルホキシド、カルバマート(carbamato)、ウレイドおよびこれらの組み合わせから選択され、かつ、非置換であるかまたは各々独立にR15から選択される1個以上の置換基で置換されており、
各R15は独立に直鎖または分枝鎖アルキル、直鎖または分枝鎖アルケニル、直鎖または分枝鎖アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクリル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルケニル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキニル、アリール、直鎖または分枝鎖アリールアルキル、直鎖または分枝鎖アリールアルケニル、直鎖または分枝鎖アリールアルキニル、ヘテロアリール、直鎖または分枝鎖ヘテロアリールアルキル、直鎖または分枝鎖へテロアリールアルケニル、直鎖または分枝鎖へテロアリールアルキニル、ハロ、直鎖または分枝鎖ハロアルキル、シュードハロ、アジド、シアノ、ニトロ、OR60、NR60R61、COOR60、C(O)R60、C(O)NR60R61、S(O)qR60、S(O)qOR60、S(O)qNR60R61、NR60C(O)R61、NR60C(O)NR60R61、NR60S(O)qR60、SiR60R61R62、P(R60)2、P(O)(R60)2、P(OR60)2、P(O)(OR60)2、P(O)(OR60)(R61)およびP(O)NR60R61から選択される一価の基であり、
qは0〜2の整数であり、
R60、R61、R62は各々独立に水素、直鎖または分枝鎖アルキル、直鎖または分枝鎖アルケニル、直鎖または分枝鎖アルキニル、アリール、直鎖または分枝鎖アラルキル、直鎖または分枝鎖アラルケニル、直鎖または分枝鎖アラルキニル、ヘテロアリール、直鎖または分枝鎖へテロアラルキル、直鎖または分枝鎖へテロアラルケニル、直鎖または分枝鎖へテロアラルキニル、ヘテロシクリル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルケニルまたは直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキニルである
(ただし、Zは生体分子の分析の前またはその間に切断することができる)、請求項1〜25の何れかの方法。
【請求項32】
Zが少なくとも三価部分であり、かつ、直鎖または分枝鎖アルキル、直鎖または分枝鎖アルケニル、直鎖または分枝鎖アルキニル、(C(R15)2)d、O、S、(CH2)d、(CH2)dO、(CH2)dS、>N(R15)、(S(O)u)、(S(O)2)w、>C(O)、(C(O))w、(C(S(O)u))w、(C(O)O)w、(C(R15)2)dO、(C(R15)2)dS(O)u、O(C(R15)2)d、S(O)u(C(R15)2)d、(C(R15)2)dO(C(R15)2)d、(C(R15)2)dS(O)u(C(R15)2)d、N(R15)(C(R15)2)d、(C(R15)2)dNR15、(C(R15)2)dN(R15)(C(R15)2)d、-(CH2)dC(O)N(CH2)d-、-(CH2)dC(O)N(CH2)dC(O)N(CH2)d-、(S(R15)(Ou)w、(C(R15)2)d、(C(R15)2)dO(C(R15)2)d、(C(R15)2)d(C(O)O)w(C(R15)2)d)、(C(O)O)w(C(R15)2)d、(C(R15)2)d(C(O)O)w、(C(S)(R15)w、(C(O))w(CR152)d、(CR15)d(C(O))w(CR15)d、(C(R15)2)d(C(O))w、N(R15)(C(R15)2)w、OC(R15)2C(O)、O(R15)2C(O)N(R15)、(C(R15)2)wN(R15)(C(R15)2)w、(C(R15)2)wN)R15)、>P(O)v(R15)x、>P(O)u(R15)3、>P(O)u(C(R15)2)d、>Si(R15)2およびこれらの基のいずれかの組み合わせから選択され
u、vおよびxは各々独立に0〜5であり、
各dは独立に1〜20または1〜12または1〜6または1〜3の整数であり、
各wは独立に1〜6または1〜3または1〜2から選択される整数である
(ただし、Zは生体分子の分析の前またはその間に切断することができる)、請求項1〜25および31の何れかの方法。
【請求項33】
Zがアリーレン、ヘテロアリーレン、シクロアルキレン、>C(R15)2、C(R15)=C(R15)、>C=C(R23)(R24)、>C(R23)(R24)、C≡C、O、>S(A)u、>P(D)v(R15)、>P(D)v(ER15)、>Si(R15)2、>N(R15)、>N+(R23)(R24)および>C(E);(ここで、uは0、1または2であり、vは0、1、2または3であり、AはOまたはNR15であり、DはSまたはOであり、かつ、EはS、OまたはNR15である)、からなる群より選択される基のいずれかの組み合わせを含む三価部分であり、その基はどの順序で組み合わせてもよく、
各R15は水素およびY1R18からなる群より独立に選択される一価の基であり、
各Y1は独立に以下の群:直接結合、アリーレン、ヘテロアリーレン、シクロアルキレン、>C(R17)2、C(R17)=C(R17)、>C=C(R23)(R24)、>C(R23)(R24)、C≡C、O、>S(A)u、>P(D)v(R17)、>P(D)v(ER17)、>N(R17)、>N(COR17)、>N+(R23)(R24)、>Si(R75)2および>C(E);(ここで、uは0、1または2であり、vは0、1、2または3であり、AはOまたはNR17であり、DはSまたはOであり、かつ、EはS、OまたはNR17である)のいずれかの組み合わせを有する二価の基であり、その基はどの順序で組み合わせてもよく、
R17およびR18は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、-SiR27R28R25、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20からなる群より選択され、
R19およびR20は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキルおよびヘテロシクリルから選択され、
R23およびR24は以下の(i)または(ii);
(i)R23およびR24は独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択される、または
(ii)R23およびR24はともにアルキレン、アルケニレンまたはシクロアルキレンを形成する
から選択され、
R25、R27およびR28は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20から選択される一価の基であり、
R15、R17、R18、R19、R20、R23、R24、R25、R27およびR28は、Z2から各々独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく、Z2はアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヒドロキシ、-S(O)hR35(ここで、hは0、1または2である)、NR35R36、COOR35、COR35、CONR35R36、OC(O)NR35R36、N(R35)C(O)R36、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、 ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイル、チオカルバモイル、アルコキシカルボニル、カルボキシアリール、ハロ、シュードハロ、ハロアルキルおよびカルボキサミドから選択され、
R35およびR36は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、トリアルキルシリル、ジアルキルアリールシリル、アルキルジアリールシリル、トリアリールシリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアリールアミノ、ジアリールアミノおよびアリールアミノの中から選択される、
(ただし、Zは、当該化合物の質量スペクトル分析を含む分析の前またはその間に切断することができる)、請求項1〜25および31〜32の何れかの方法。
【請求項34】
Zが次式
(S1)tM(R15)a(S2)bL、
{式中、S1およびS2はスペーサー部分であり、
tおよびbは各々独立に0または1であり、
aは0〜4の整数であり、
Mは3以上の結合点を含む中心部分であり、
各R15はY2R18から独立に選択される一価の基であり、
各Y2は以下の基:直接結合、アリーレン、ヘテロアリーレン、シクロアルキレン、>C(R17)2、C(R17)=C(R17)、>C=C(R23)(R24)、>C(R23)(R24)、C≡C、O、>S(A)u、>P(D)v(R17)、>P(D)v(ER17)、>N(R17)、>N(COR17)、>N+(R23)(R24)、>Si(R17)2および>C(E);(ここで、uは0、1または2であり、vは0、1、2または3であり、AはOまたはNR17であり、DはSまたはOであり、かつ、EはS、OまたはNR17であり、その基はどの順序で組み合わせてもよい)のいずれかの組み合わせを独立に含む二価の基であり、
R17およびR18は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、SiR27R28R25、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20からなる群より選択され、
R19およびR20は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキルおよびヘテロシクリルから選択され、
R23およびR24は以下の(i)または(ii);
(i)R23およびR24は独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択される、または
(ii)R23およびR24はともにアルキレン、アルケニレンまたはシクロアルキレンを形成する
から選択され、
R25、R27およびR28は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20から選択される一価の基であり、
R15、R17、R18、R19、R20、R23、R24、R25、R27およびR28は、Z2から各々独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく、Z2はアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヒドロキシ、S(O)hR35(ここで、hは0、1または2である)、NR35R36、COOR35、COR35、CONR35R36、OC(O)NR35R36、N(R35)C(O)R36、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、 ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイル、チオカルバモイル、アルコキシカルボニル、カルボキシアリール、ハロ、シュードハロ、ハロアルキルおよびカルボキサミドから選択され、
R35およびR36は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、トリアルキルシリル、ジアルキルアリールシリル、アルキルジアリールシリル、トリアリールシリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアリールアミノ、ジアリールアミノおよびアリールアミノの中から選択され、かつ
Lは化合物の質量スペクトル分析の前またはその間に切断可能な基である}
を有する、請求項1〜25および31〜33の何れかの方法。
【請求項35】
Mが四価アルキレン、四価フェニレン、四価ビフェニレンまたは四価ヘテロ二官能性トリチル誘導体であり、かつ、非置換であるかまたは各々独立にR15から選択される1〜4個の基で置換されている、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
Mが以下の基から水素原子を除いた基:(CH2)r、(CH2O)r、(CH2CH2O)r、(NH(CH2)rC(=O))s、(NHCH(R52)C(=O))r、(O(CH)rC(=O))s、
【化7】
{式中、rおよびsは各々独立に1〜10の整数であり、R52は天然または非天然αアミノ酸の側鎖であり、zは1〜4の整数であり、かつ、n1、n2およびn3は各々独立に0〜4の整数である}
から選択される少なくとも三価の基である、請求項34または請求項35に記載の方法。
【請求項37】
S1およびS2が各々独立に(CH2)r、(CH2O)、(CH2CH2O)r、(NH(CH2)rC(=O))s、(NHCH(R52)C(=O))s、(O(CH)rC(=O))s、
【化8】
{式中、rおよびsは各々独立に1〜10の整数であり、R52は天然または非天然αアミノ酸の側鎖であり、かつ、yは0〜4の整数である}
から選択される、請求項34〜36の何れかの方法。
【請求項38】
Lがジスルフィド部分、光切断可能な基、酸切断可能な基、アルカリ切断可能な基、酸化的に切断可能な基、または還元的に切断可能な基である、請求項34〜37の何れかの方法。
【請求項39】
Lがトリチルエーテル、オルトニトロ置換されたアリール基、o-ニトロベンジル、フェナシル、ニトロフェニルスルフェニル基である、請求項34〜38の何れかの方法。
【請求項40】
Lが以下の式I、IIまたはIII
【化9】
【化10】
【化11】
{式中、R20はω(4,4'ジメトキシトリチルオキシ)アルキルまたはωヒドロキシアルキルであり、R21は水素、アルキル、アリール、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニルおよびカルボキシから選択され、
R21は水素、アルキル、アリール、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニルおよびカルボキシから選択され、
R22は水素であり、tは0〜3であり、
R50はアルキル、アルコキシ、アリールまたはアリールオキシであり、
X20は水素、アルキルまたはOR20であり、
R1は水素であり、
R2はω-ヒドロキシアルコキシ、ω-(4,4'-ジメトキシトリチルオキシ)アルコキシ、ω-ヒドロキシアルキルおよびω-(4,4'-ジメトキシトリチルオキシ)アルキルの中から選択され、かつ、非置換であるかまたはアルキルまたはアルコキシ鎖が1以上のアルキル基で置換されており、かつ
cおよびeは各々独立に0〜4である}
を有する、請求項34〜39の何れかの方法。
【請求項41】
LがSS、OP(=O)(OR51)NH、pMeoNO2PhCH2、OC(=O)、および
【化12】
{式中R51は直鎖または分枝鎖アルキル、直鎖または分枝鎖アルケニル、直鎖または分枝鎖アルキニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、直鎖または分枝鎖アラルキル、直鎖または分枝鎖アラルケニル、直鎖または分枝鎖アラルキニル、直鎖または分枝鎖ヘテロアラルキル、直鎖または分枝鎖ヘテロアラルケニル、直鎖または分枝鎖ヘテロアラルキニル、直鎖または分枝鎖シクロアルキルアルキル、直鎖または分枝鎖シクロアルキルアルケニル、直鎖または分枝鎖シクロアルキルアルキニル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルケニル、あるいは直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキニルであり、かつ
yは0〜4の整数である}
の中から選択される、請求項34〜40の何れかの方法。
【請求項42】
R15がH、OH、OR51、SH、SR51、NH2、NHR51、N(R51)2、F、Cl、Br、I、SO3H、PO24、CH3、CH2CH3、CH(CH3)2またはC(CH3)3であり、R51が直鎖または分枝鎖アルキル、直鎖または分枝鎖アルケニル、直鎖または分枝鎖アルキニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、直鎖または分枝鎖アラルキル、直鎖または分枝鎖アラルケニル、直鎖または分枝鎖アラルキニル、直鎖または分枝鎖ヘテロアラルキル、直鎖または分枝鎖ヘテロアラルケニル、直鎖または分枝鎖ヘテロアラルキニル、直鎖または分枝鎖シクロアルキルアルキル、直鎖または分枝鎖シクロアルキルアルケニル、直鎖または分枝鎖シクロアルキルアルキニル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルケニル、あるいは直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキニルである、請求項34〜41の何れかの方法。
【請求項43】
各Xが活性エステル、活性ハロ部分、アミノ酸側鎖特異的官能基、酵素の活性部位と結合する試薬、受容体と結合するリガンド、生体分子表面に結合する特異的ペプチド、レクチン、抗体、抗原、ビオチン;ストレプトアビジンからなる群より選択される、請求項1〜42の何れかの方法。
【請求項44】
Xがα-ハロエーテル、α-ハロカルボニル基、マレイミド、金属錯体、エクスポキシド、イソチオシアネートまたはリン酸化されたかまたはグリコシル化されたペプチド/タンパク質に対する抗体である、請求項1〜43の何れかの方法。
【請求項45】
XがC(=O)OPhpNO2、C(=O)OC6F5、C(=O)O(Nスクシンイミジル)、OCH2I、OCH2Br、OCH2Cl、C(O)CH2I、C(O)CH2BrまたはC(O)CH2Clである、請求項1〜44の何れかの方法。
【請求項46】
Xが
【化13】
である、請求項1〜43の何れかの方法。
【請求項47】
メンバーである化合物がZに連結された質量改変タグを含む、請求項1〜46の何れかの方法。
【請求項48】
メンバーである化合物が質量改変タグを含み、かつ、その質量改変タグがZに連結されているか、またはS2である、請求項30に記載の方法。
【請求項49】
質量改変されたZ部分が次式
(S1)tM(R15)a(S2)bLT
を有し、かつ、
Tは質量改変タグである、
請求項34〜48の何れかの方法。
【請求項50】
質量改変タグが次式X1R10を有する二価の基であり、かつ、以下の(i)〜(vii):
(i)X1はO、OC(O)(CH2)yC(O)O、NHC(O)、C(O)NH、NHC(O)(CH2)yC(O)O、NHC(S)NH、OP(O-アルキル)O、OSO2O、OC(O)CH2S、S、NHおよび
【化14】
から選択される二価の基であり、かつ
R10は(CH2CH2O)zCH2CH2O、(CH2CH2O)zCH2CH2Oアルキレン、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、(CH2)zCH2O、(CH2)zCH2Oアルキレン、(CH2CH2NH)zCH2CH2NH、CH2CH(OH)CH2O、Si(R12)(R13)、CHFおよびCF2から選択される二価の基であり、yは1〜20の整数であり、zは0〜200の整数であり、R11は天然に生ずるαアミノ酸の側鎖であり、かつ、R12およびR12は各々独立にアルキル、アリールおよびアラルキルから選択され、
(ii)SS、
(iii)S、
(iv)(NH(CH2)yNHC(O)(CH2)yC(O))zNH(CH2)yNHC(O)-(CH2)yC(O)O(ここで、yおよびzは(i)と同様に選択される)、
(v)(NH(CH2)yC(O))zNH(CH2)yC(O)O(ここで、yおよびzは(i)と同様に選択される)、
(vi)(NHCH(R11)C(O))zNHCH(R11)C(O)O(ここで、R11およびzは(i)と同様に選択される)、あるいは
(vii)(O(CH2)yC(O))zNH(CH2)yC(O)O(ここで、yおよびzは(i)と同様に選択される)
から選択される、請求項47〜49の何れかの方法。
【請求項51】
S2が次式X1R10を有し、X1R10が以下の(i)〜(vii):
(i)X1はO、OC(O)(CH2)yC(O)O、NHC(O)、C(O)NH、NHC(O)(CH2)yC(O)O、NHC(S)NH、OP(O-アルキル)O、OSO2O、OC(O)CH2S、S、NHおよび
【化15】
から選択される二価の基であり、かつ
R10は(CH2CH2O)zCH2CH2O、(CH2CH2O)zCH2CH2Oアルキレン、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、(CH2)zCH2O、(CH2)zCH2Oアルキレン、(CH2CH2NH)zCH2CH2NH、CH2CH(OH)CH2O、Si(R12)(R13)、CHFおよびCF2から選択される二価の基であり、yは1〜20の整数であり、zは0〜200の整数であり、R11は天然に生ずるαアミノ酸の側鎖であり、かつ、R12およびR12は各々独立にアルキル、アリールおよびアラルキルから選択され、
(ii)SS、
(iii)S、
(iv)(NH(CH2)yNHC(O)(CH2)yC(O))zNH(CH2)yNHC(O)-(CH2)yC(O)O(ここで、yおよびzは(i)と同様に選択される)、
(v)(NH(CH2)yC(O))zNH(CH2)yC(O)O(ここで、yおよびzは(i)と同様に選択される)、
(vi)(NHCH(R11)C(O))zNHCH(R11)C(O)O(ここで、R11およびzは(i)と同様に選択される)、あるいは
(vii)(O(CH2)yC(O))zNH(CH2)yC(O)O(ここで、yおよびzは(i)と同様に選択される)
から選択される、請求項48に記載の方法。
【請求項52】
Qが少なくとも「j」個のヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチドであり、かつ、収集物が、約10〜4j種(jはオリゴヌクレオチドの一本鎖部分の塩基数である)の化合物を含む、請求項1〜51の何れかの方法。
【請求項53】
Zが化合物の質量スペクトル分析の間に切断することができる部分である、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
Zが化合物の質量スペクトル分析の間に切断できない部分である、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
捕獲化合物の収集物を含む組成物が、各Qと相補的であるオリゴヌクレオチドを含む、複数のオリゴヌクレオチドまたはその類似体とハイブリダイズする、請求項3〜55の何れかの収集物を含む方法。
【請求項56】
Qと相補的であるオリゴヌクレオチドまたはその類似体がアレイとして固体支持体上に固定化されている、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
支持体がアドレス可能なアレイである、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
生体分子が捕獲化合物と共有結合する、請求項1〜57の何れかの方法。
【請求項59】
生体分子にはタンパク質が含まれる、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
生体分子には受容体が含まれる、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
生体分子には酵素が含まれる、請求項58に記載の方法。
【請求項62】
捕獲化合物が、
反応機能性 Xおよび選択性官能基性 Yに連結する中心コアZ、それにより、捕獲化合物は、混合物中の生体分子と共有結合を形成するか、または高い安定性で相互作用し、そのため、選択性官能基の存在下での、反応性官能基による、捕獲化合物の生体分子との結合親和性が、選択性官能基が存在しない場合よりも少なくとも10倍高い、
を含む、請求項1〜61の何れかの方法。
【請求項63】
収集物中の化合物が、発光アッセイの試薬または比色アッセイで検出される基および一本鎖オリゴヌクレオチドを有している選別基Qを含有しているZを含む、請求項3〜62の何れかの方法。
【請求項64】
Zが固体支持体である、請求項19の方法。
【請求項65】
Zが粒子性の支持体である、請求項19の方法。
【請求項66】
捕獲化合物が、捕獲化合物の溶解性に影響を及ぼす溶解性基Wをさらに含む、請求項1〜65の何れかの方法。
【請求項67】
選択性官能基Yが図17に示されるものから選択され、および/または反応性官能基Xが図16に示されるものから選択される、請求項1〜3および5〜66の何れかの方法。
【請求項68】
選択性官能基Yが図21に示されるものから選択され、および/または反応性官能基Xが図16に示されるものから選択される、請求項1〜3および5〜66の何れかの方法。
【請求項69】
選択性官能基Yがアトルバスタチン、セレコキシブ、レフェコキシブおよびセリバスタチンから選択される医薬品である、請求項1〜66の何れかの方法。
【請求項70】
Mが、
【化16】
である、請求項36の方法。
【請求項71】
n3が2である、請求項36の方法。
【請求項72】
X部分がスペーサーを介しZ部分に連結する、請求項1〜71の何れかの方法。
【請求項73】
スペーサーが(CH2)r、(CH2O)、(CH2CH2O)r、(NH(CH2)rC(=O))s、(O(CH)rC(=O))s、-((CH2)r1-C(O)NH-(CH2)r2)s-または-(C(O)NH-(CH2)r)s-であり、ここで、r、r1、r2およびsは各々独立しており、1から10の整数である、請求項72の方法。
【請求項74】
Qがビオチン、6-His、4,4-ジフルオロ-4-ボラ-3a,4a-ジアザ-s-インダセン、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシド、ヌクレオチド、抗体、免疫毒素結合体、接着ペプチド、レクチン、リポソーム、タンパク質核酸、活性化デキストランまたはペプチドである、請求項3〜14および25〜73の何れかの方法。
【請求項75】
Qがビオチンである、3、10、14、15〜24および74の何れかの方法。
【請求項76】
生体分子の混合物において薬物の非標的生体分子を同定する方法であって、
生体分子の混合物を捕獲化合物と相互作用させること、ここで、該捕獲化合物は、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択される部分X; 選択性部分が存在する場合にそれが存在しない場合よりも捕獲化合物が少ない生体分子と結合するようXによる結合の選択性を高める部分Y; 部分Q、ここで、Qは選別を可能とする; およびX、YおよびQを提示するための部分Zを含む、ならびに
捕獲した生体分子を分析し、薬物の非標的物を同定すること、.
を含む、該方法。
【請求項77】
Zは式:
【化17】
を有する、請求項76の方法。
【請求項78】
Xは図16に示される群から選択される、請求項76または請求項77の方法。
【請求項79】
Yは図17に示される群から選択される、請求項76〜78の何れかの方法。
【請求項80】
Qは塩基相補的な一本鎖核酸分子または類似体と安定なハイブリッドを形成するために十分な長さ「j」の一本鎖部分を含む、オリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド類似体である、請求項76〜79の何れかの方法。
【請求項81】
捕獲化合物のセットを含む複数の捕獲化合物を含有する捕獲化合物の収集物、ここで、捕獲化合物の各セットは、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択された部分X、捕獲化合物が、選択性部分が存在する場合にそれが存在しない場合よりも少ない生体分子と結合するようXによる結合の選択性を高める部分Y、ならびにXおよびYを提示する部分Zとを含み、ここで、該部分Zは、
【化18】
[式中、R15は上記の通りであり、n1、n2、n3は0〜4であり、但し、n1、n2、n3のすべてが同時に0となることはない]
である。
【請求項82】
図 23から選択される、捕獲化合物。
【請求項83】
生体分子を分析するための方法であって、
a)生体分子を含む組成物を、請求項81または請求項82の捕獲化合物または捕獲化合物の収集物と接触させ、捕獲化合物-生体分子複合体を形成すること; および
b)結合した生体分子を同定または検出すること
を含む、該方法。
【請求項84】
生体分子がタンパク質である、請求項83の方法。
【請求項85】
捕獲化合物にはビオチン部分が含まれる、請求項83または請求項84の方法。
【請求項86】
捕獲化合物がアドレス可能なアレイ中にあり、アレイ中の各位置が異なる捕獲化合物のセットを含む、請求項83〜85の何れかの方法。
【請求項87】
同定が結合した生体分子の質量スペクトル分析を含む、請求項83〜86の何れかの方法。
【請求項88】
生体分子がタンパク質である、請求項83〜86の何れかの方法。
【請求項89】
生体分子が受容体である、請求項88の方法。
【請求項90】
生体分子が酵素である、請求項88の方法。
【請求項91】
捕獲化合物に結合した生体分子を、質量スペクトル分析の前にプロテアーゼで処理する、請求項87〜90の何れかの方法。
【請求項92】
収集物中の化合物の各セットが同一の反応性官能基を含むが、選択性官能基とは異なっている、請求項87〜91の何れかの方法。
【請求項93】
収集物中の化合物の各セットが異なる反応性官能基、選択性官能基および選別官能基を含む、請求項87〜92の何れかの方法。
【請求項94】
収集物中の化合物の各セットが異なる反応性官能基および選択性官能基を含む、請求項87〜93の何れかの方法。
【請求項95】
タンパク質配座異性体を分離する方法であって、生体分子を含む組成物を、請求項81または請求項82の何れかの捕獲化合物の収集物と接触させること、
収集物のメンバーを分離すること、および
結合したタンパク質を混合物から同定し、これにより各配座異性体が収集物のメンバーに対して異なる結合特異性を有すること
を含む方法。
【請求項96】
同定を質量分析計によって行う、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
少なくとも1種の配座異性体が疾病に関係している、請求項95または請求項96に記載の方法。
【請求項98】
生体分子の複合体混合物の多様性を減少させる方法であって、
混合物を、請求項81または82の捕獲化合物の収集物と接触させて捕獲化合物と結合生体分子との複合体を形成すること、および接触の前、その間または後のいずれかに、
捕獲化合物と生体分子との複合体の各セットを他のセットから分離すること
を含む方法。
【請求項99】
表現型特異的生体分子を同定する方法であって、
所定の表現型によって細胞を単一の対象から選別して少なくとも2つの異なる細胞セットを作製すること、
選別された細胞の各セット由来の生体分子の混合物を、請求項81または請求項82の捕獲化合物の収集物と接触させること、および
各セット由来の生体分子の結合パターンを比較して、各セットで異なる生体分子を同定し、それによって表現型特異的生体分子を同定すること
を含む方法。
【請求項100】
選別前および/または選別後に、細胞を同調化するかまたはある代謝状態で凍結する、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
生体分子がタンパク質を含む、請求項99または請求項100に記載の方法。
【請求項102】
結合した生体分子を質量分析計によって同定する、請求項99〜101の何れかの方法。
【請求項103】
各捕獲化合物がタンパク質と共有結合する選択性官能基、捕獲化合物が、選択性部分が存在する場合にはそれが存在しない場合よりも少ないタンパク質と結合するように結合の選択性を高める部分を含む、請求項99〜102の何れかの方法。
【請求項104】
各捕獲化合物が捕獲化合物を固体支持体上の異なる位置に整列させるための選別官能基をさらに含む、請求項99〜103の何れかの方法。
【請求項105】
捕獲化合物がタンパク質と共有結合する反応性官能基、および表面またはその上にある分子と結合することによって、捕獲化合物を固体支持体上に整列させることを可能にする選別官能基を含む、請求項99〜104の何れかの方法。
【請求項106】
表現型が疾病表現型および健常表現型である、請求項99〜105の何れかの方法。
【請求項107】
細胞の疾病表現型が腫瘍であり、かつ、健常表現型が非腫瘍である、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
接触ステップを水性媒体中で行い、かつ、生体分子が親水性である、請求項83〜107の何れかの方法。
【請求項109】
接触ステップを疎水性媒体中で行い、かつ、生体分子が疎水性である、請求項83〜107の何れかの方法。
【請求項110】
同定または検出を生体分子-捕獲化合物複合体の質量スペクトル分析によって行う、請求項83〜109の何れかの方法。
【請求項111】
質量分析計の形式がマトリックス支援レーザー脱離イオン化-飛行時間型(MALDI-TOF)質量分析計である、請求項110の方法。
【請求項112】
生体分子にはタンパク質が含まれる、請求項83〜111の何れかの方法。
【請求項113】
結合した生体分子の質量スペクトル分析が
(i)生体分子-捕獲剤複合体にマトリックスを加えること、
(ii)スポット毎のマトリックス支援レーザー脱離イオン化-飛行時間型(MALDI-TOF)質量分析
を含む、請求項110に記載の方法。
【請求項114】
一部を除去または切断するための、生体分子-捕獲化合物複合体の化学的または酵素的処理
をさらに含む、請求項83〜113の何れかの方法。
【請求項115】
結合した生体分子の質量スペクトル分析が
(i)生体分子-捕獲剤複合体のセットにマトリックスを加えること、および
(ii)生体分子-捕獲剤複合体の各セットの、マトリックス支援レーザー脱離イオン化-飛行時間型(MALDI-TOF)質量分析
を含む、請求項87、96、102および105の何れかの方法。
【請求項116】
生体分子を含む組成物が細胞溶解物である、請求項83〜115の何れかの方法。
【請求項117】
溶解物が得られた細胞が同調化されているか、またはある代謝状態で凍結されている、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
生体分子の混合物を分析するシステムであって、
請求項81または請求項82の捕獲化合物の収集物、
収集物を用いる生体分子の分析を制御および行うための指令がプログラムされたコンピューター、
質量分析計、および
質量分析計によって得られたデータの分析のためのソフトウェア
を含むシステム。
【請求項119】
自動化システムである、請求項118に記載のシステム。
【請求項120】
液体クロマトグラフィー装置をさらに含む、請求項113または請求項114に記載のシステム。
【請求項121】
請求項82〜85および91、97および105の何れかの方法によって得られた質量分析データを処理する方法であって、
(a)あらゆるバックグラウンドも差し引くこと、
(b)ノイズを減少させること、
(c)分子量を較正すること、および
(d)ピークをリファインすること
を含む方法。
【請求項122】
ステップ(d)がピーク積分を含む、請求項122に記載の方法。
【請求項123】
(e)処理したデータを既存のタンパク質データベースまたはオープンリーディングフレームを含むDNAデータベースと比較してタンパク質が既知のものであるかどうかを調べること、および
(f)タンパク質が既知である場合には、修飾を同定すること
をさらに含む、請求項121または請求項122に記載の方法。
【請求項124】
健常および病気の個体の組織による、あるいは種々の生理学的または発達段階による、あるいは組織の種々の部分によるデータを比較すること
をさらに含む、請求項121〜123の何れかの方法。
【請求項125】
分析が直交飛行時間型(O-TOF)質量分析である、請求項87、96、102および110の何れかの方法。
【請求項126】
分析がエレクトロスプレー(ES)質量分析である、請求項87、96、102および110の何れかの方法。
【請求項127】
生体分子相互作用を分析する方法であって、
a)生体分子の混合物を、請求項81または請求項82の捕獲化合物の収集物と接触させて化合物-生体分子複合体を形成させること、
(ここで、中心コアは捕獲化合物に結合した生体分子の質量スペクトル分析の前またはその間に切断できない部分であり、かつ
複合体はマトリックス支援レーザー脱離イオン化-飛行時間型(MALDI-TOF)質量分析条件に対して安定である)、
b)捕獲化合物-生体分子複合体を、生体分子と小分子試験化合物の混合物からなる群より選択される化合物を含む混合物と接触させること(ここで、混合物中の化合物は複合体中の生体分子に結合する)、
c)ステップb)の前または後に、捕獲化合物の各セットの選別基を介して、捕獲化合物を固体支持体上に固定化すること、
d)結合した化合物を質量分析計によって分析すること
を含む方法。
【請求項128】
小分子試験化合物が候補薬であり、かつ、有機小分子、ペプチド、ペプチドミメティックス、アンチセンス分子またはdsRNA、抗体、抗体の断片および組換えまたは合成抗体およびその断片からなる群より選択され、そして
方法が生体分子に結合する候補薬を同定するための方法である、請求項127に記載の方法。
【請求項129】
ステップa)で捕獲化合物-生体分子複合体を、生体分子の混合物と接触させて生体分子複合体の構成要素または生化学的経路を同定する、請求項127または請求項128に記載の方法。
【請求項130】
生体分子がタンパク質である、請求項127〜129の何れかの方法。
【請求項131】
生体分子の分析の方法であって、
a)捕獲化合物のセットを含む複数の、収集物である捕獲化合物と、生体分子を含む組成物とを接触させること、ここで、各捕獲化合物のセットが、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択された部分X; 捕獲化合物が、選択性部分が存在する場合にそれが存在しない場合よりも少ない生体分子と結合するようXによる結合の選択性を高める部分Y;部分Q、ここで、各セットが異なるQを含み、Qは各セットの分離を可能とする;ならびにX、YおよびQを提示するための部分Zを含む、
b)捕獲した生体分子を化学的または酵素学的処理により消化すること、
c)捕獲した化合物の各セットを選別部分Qに基づき分離すること、および
d)捕獲化合物の各セットを分析し、該生体分子を同定すること
を含む、該方法。
【請求項132】
生体分子の分析の方法であって、
a)収集物である捕獲化合物と、生体分子を含む組成物とを接触させること、ここで、各捕獲化合物が、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択された部分X; 捕獲化合物が、選択性部分が存在する場合にそれが存在しない場合よりも少ない生体分子と結合するようXによる結合の選択性を高める部分Y;部分Q、ここでQは選別を可能とする;ならびにX、YおよびQを提示するための部分Zを含む、
b)捕獲した化合物の各セットを選別部分Qに基づき分離すること、
c)捕獲した生体分子を化学的または酵素学的処理により消化すること、および
d)捕獲化合物の各セットを分析し、該生体分子を同定すること
を含む該方法。
【請求項133】
捕獲化合物が、化合物を固体支持体上に整列させるための選別官能基を含み、
接触ステップの前、その間または後に捕獲化合物を固体支持体上に整列させることをさらに含む方法であって、
得られる生体分子-捕獲化合物複合体が固体支持体上の別々のスポットにある、
請求項83〜132の何れかの方法。
【請求項134】
結合した生体分子の質量スペクトル分析が
(i)生体分子-捕獲剤複合体にマトリックスを加えること、
(ii)スポット毎のマトリックス支援レーザー脱離イオン化-飛行時間型(MALDI-TOF)質量分析
を含む、請求項133に記載の方法。
【請求項135】
化合物の各セットが単一の位置に整列させられる、請求項81または請求項82の化合物の収集物を含む固体支持体。
【請求項136】
アレイがアドレス可能なアレイである、請求項135の固体支持体。
【請求項137】
Zが次式
(S1)tM(R15)a(S2)bL、
{式中、S1およびS2はスペーサー部分であり、
tおよびbは各々独立に0または1であり、
aは0〜4の整数であり、
Mは3以上の結合点を含む中心部分であり、
各R15はY2R18から独立に選択される一価の基であり、
各Y2は以下の基:直接結合、アリーレン、ヘテロアリーレン、シクロアルキレン、>C(R17)2、C(R17)=C(R17)、>C=C(R23)(R24)、>C(R23)(R24)、C≡C、O、>S(A)u、>P(D)v(R17)、>P(D)v(ER17)、>N(R17)、>N(COR17)、>N+(R23)(R24)、>Si(R17)2および>C(E);(ここで、uは0、1または2であり、vは0、1、2または3であり、AはOまたはNR17であり、DはSまたはOであり、かつ、EはS、OまたはNR17であり、その基はどの順序で組み合わせてもよい)のいずれかの組み合わせを独立に含む二価の基であり、
R17およびR18は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、SiR27R28R25、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20からなる群より選択され、
R19およびR20は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキルおよびヘテロシクリルから選択され、
R23およびR24は以下の(i)または(ii);
(i)R23およびR24は独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択される、または
(ii)R23およびR24はともにアルキレン、アルケニレンまたはシクロアルキレンを形成する
から選択され、
R25、R27およびR28は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20から選択される一価の基であり、
R15、R17、R18、R19、R20、R23、R24、R25、R27およびR28は、Z2から各々独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく、Z2はアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヒドロキシ、S(O)hR35(ここで、hは0、1または2である)、NR35R36、COOR35、COR35、CONR35R36、OC(O)NR35R36、N(R35)C(O)R36、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、 ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイル、チオカルバモイル、アルコキシカルボニル、カルボキシアリール、ハロ、シュードハロ、ハロアルキルおよびカルボキサミドから選択され、
R35およびR36は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、トリアルキルシリル、ジアルキルアリールシリル、アルキルジアリールシリル、トリアリールシリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアリールアミノ、ジアリールアミノおよびアリールアミノの中から選択され、かつ
Lは化合物の質量スペクトル分析の前またはその間に切断可能な基である}
を有する、請求項1〜25および31〜33の何れかの方法。
【請求項138】
生体分子の混合物において薬物の非標的生体分子を同定する方法であって、
生体分子の混合物を、請求項1の捕獲化合物の収集物と相互作用させること、および
捕獲した生体分子を分析し、薬物の非標的物を同定すること、.
を含む該方法。
【請求項139】
Xが光活性化可能な基である、請求項1〜80および83〜138の何れかの方法。
【請求項140】
捕獲化合物が、光活性化可能な基の活性化前に生体分子混合物と相互作用する、請求項139の方法。
【請求項141】
光活性化可能な基がアリールアジドである、請求項139または請求項140の方法。
【請求項142】
光活性化可能な基がフェニルアジドである、請求項139〜141の何れかの方法。
【請求項143】
薬物を含む捕獲化合物を、生体分子を含むサンプルと接触させ、該サンプル中の生体分子の捕獲すること、
その捕獲した生体分子を単離し、同定すること、および
捕獲した生体分子との結合相互作用を取り除くか変化させる薬物を再設計すること
を含む、方法。
【請求項144】
捕獲した生体分子の機能を同定することを更に含む請求項143の方法。
【請求項145】
結合の変化が結合の増大である、請求項143〜144の何れかの方法。
【請求項146】
結合の変化が結合の減少である、請求項143〜144の何れかの方法。
【請求項147】
結合が変化した生体分子が非標的生体分子である、請求項143〜146の何れかの方法。
【請求項148】
生体分子にはタンパク質が含まれる、請求項143〜147の何れかの方法。
【請求項149】
サンプルには体組織または体液が含まれる、請求項143〜148の何れかの方法。
【請求項150】
捕獲化合物が、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択された部分X、薬物である部分Y、部分Q、ここでQは選別を可能とする;ならびにX、YおよびQを提示するための部分Zを含み、
ここで、Xには、生体分子との接触後の活性化が潜在的に必要であり、それによって、該生体分子と反応し得る、
請求項143〜149の何れかの方法。
【請求項151】
サンプルが捕獲化合物の収集物と接触する、請求項143〜150の何れかの方法。
【請求項152】
化合物がアジド、ジアジリン、または活性化後、生体分子のヒドロキシ、アミノ、チオールまたはカルボキシ基と反応する基を含み、請求項143〜151の何れかの方法。
【請求項153】
捕獲化合物に連結した再設計薬物を用い、方法を繰り返し、更にその修飾を行う、請求項143〜152の方法。
【請求項154】
捕獲化合物が複数部位で薬物と結合する、請求項143〜153の何れかの方法。
【請求項155】
捕獲したタンパク質が、薬物である標的タンパク質である、請求項143〜154の何れかの方法。
【請求項156】
捕獲タンパク質が、非薬物である標的タンパク質である、請求項143〜154の何れかの方法。
【請求項157】
サンプルとの平衡においてタンパク質と薬物との相互作用による条件下で接触ステップを行う、請求項143〜156の何れかの方法。
【請求項158】
平衡後、混合物を処理し、捕獲剤とタンパク質との間に共有結合を形成する、請求項157の方法。
【請求項159】
処理に、捕獲化合物の活性化が含まれ、ここで、該捕獲化合物には、活性化前の不活性反応基が含まれている、請求項158の方法。
【請求項160】
捕獲化合物の濃度が複数の種々の反応によって変わる、請求項143〜159の何れかの方法。
【請求項161】
Kd値が決定されている、請求項160の方法。
【請求項162】
生体分子の構造決定または同定を質量スペクトル分析により行う、請求項143〜161の何れかの方法。
【請求項163】
質量分析計形式がマトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)、連続またはパルスエレクトロスプレー(ES)イオン化、イオンスプレー、サーモスプレーおよびマッシブクラスター衝撃質量分析計から選択される、請求項162の方法。
【請求項164】
検出形式が直線型飛行時間型(TOF)、反射飛行時間型、シングル四重極、多重四重極、シングル磁場型、多重磁場型、フーリエ変換、イオンサイクロトン共鳴(ICR)、またはイオントラップである、請求項163の方法。
【請求項165】
生体分子の機能を、コンピューター内、インビトロ、またはインビボの方法により決定する、請求項143〜164の何れかの方法。
【請求項166】
生体分子の機能を、配列アライメント、薬理作用団、相同モデルおよびタンパク質モチーフ相関、肝臓ミドロソーム代謝経路、cDNA-発現した酵素、酵母経路に対するシグナル経路およびバック-マッピング、取り出したタンパク質の刺激およびタンパク質/タンパク質相互作用、天然の多形性、ノックアウト/ノックイン、フローサイトメトリー、薬物の治療活性、または予測遺伝子型決定および予測表現型決定により決定する、請求項165の方法。
【請求項167】
薬物の再設計により、第一の薬物と比較すると、副作用がより少ないか、治療指数が増大する第二の薬物を生ずる、請求項143〜166の何れかの方法。
【請求項168】
薬物がトログリタゾン、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、メトトレキサート、アトルバスタチン、セレコキシブ、レフェコキシブおよびセリバスタチンから選択される、請求項143〜167の何れかの方法。
【請求項169】
化合物が活性化エステル基、アルキル化剤、活性化ハロゲン化物または活性化偽ハロゲン化物を含む、請求項152の方法。
【請求項170】
処理にpHの変化が含まれる、請求項158の方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下を含む方法:
i) 生体分子を含むサンプルと捕獲化合物を接触させ、サンプル中の生体分子の捕獲を行うこと、ここで、捕獲化合物は以下の式を有する:
【化1】
Xは、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように、生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択され、
Yは、選択性部分Yが存在する場合に存在しない場合よりも少ない生体分子と捕獲化合物が結合するように、Xによる結合の選択性を高めるように選択した医薬薬物、薬物の断片、薬物中間体、薬物代謝物またはプロドラッグであり、
Qは選別官能基であり、
mは1から100の整数であり、
nは1から100の整数である、および
ii) 捕獲した生体分子を単離し同定すること。
【請求項2】
Xは、生体分子との接触後に活性化が必要となる、生体分子と反応し得る潜在的反応基である、請求項1の方法。
【請求項3】
捕獲化合物の部分Xが、アジド、ジアジリン、または活性化後に、生体分子と反応する基を含む、請求項1−2の何れかの方法。
【請求項4】
各々のXが、活性エステル、活性ハロ部分、アミノ酸側鎖-特異的官能基、生体分子表面に結合する特定ペプチド、α-ハロエーテル、α-ハロカルボニル基、マレイミド、金属錯体、エクスポキシド、イソチオシアネートからなる群から選択される、請求項1−2の何れかの方法。
【請求項5】
生体分子はタンパク質を含む、請求項1−4の何れかの方法。
【請求項6】
サンプルとの平衡においてタンパク質と捕獲化合物の部分Yとが相互作用する条件下で接触ステップを行う、請求項5の方法。
【請求項7】
平衡後、混合物を処理し、捕獲化合物とタンパク質との間に共有結合を形成する、請求項6の方法。
【請求項8】
処理は、光による活性化を含む、請求項7の方法。
【請求項9】
処理は、pHの変化を含む、請求項7の方法。
【請求項10】
捕獲化合物の濃度が、複数の種々の反応物において変化する、請求項1−9の何れかの方法。
【請求項11】
Kd値が決定されている、請求項1−10の何れかの方法。
【請求項12】
サンプル中におけるタンパク質と捕獲化合物の部分Yとの相互作用が動力学的にコントロールされている条件下で接触ステップを行う、請求項5の方法。
【請求項13】
薬物が、該薬物分子上の種々の結合点を介し異なる向きで部分Zに連結する、請求項1−12の何れかの方法。
【請求項14】
捕獲した生体分子との結合相互作用を取り除くか変化させる薬物を再設計することを更に含む、請求項1−13の何れかの方法。
【請求項15】
捕獲化合物に連結した再設計薬物を用い、方法を繰り返し、更にその修飾を行う、請求項14の方法。
【請求項16】
サンプルを、捕獲化合物の収集物と接触させる、請求項1−15の何れかの方法。
【請求項17】
捕獲した生体分子を、質量スペクトル分析により検出するかまたは同定することを更に含む、請求項1−16の何れかの方法。
【請求項18】
質量分析計形式が、マトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)、連続またはパルスエレクトロスプレー(ES)イオン化、イオンスプレー、サーモスプレーおよびマッシブクラスター衝撃質量分析計から選択される、請求項17の方法。
【請求項19】
検出形式が、直線型飛行時間型(TOF)、反射飛行時間型、シングル四重極、多重四重極、シングル磁場型、多重磁場型、フーリエ変換、イオンサイクロトン共鳴(ICR)、またはイオントラップである、請求項18の方法。
【請求項20】
捕獲した生体分子の機能を同定することを更に含む、請求項1−19の方法。
【請求項21】
生体分子の機能を、配列アライメント、薬理作用団、相同モデルおよびタンパク質モチーフ相関、肝臓ミドロソーム代謝経路、cDNA-発現した酵素、酵母経路に対するシグナル経路およびバック-マッピング、取り出したタンパク質の刺激およびタンパク質/タンパク質相互作用、天然の多形性、ノックアウト/ノックイン、フローサイトメトリー、薬物の治療活性、または予測遺伝子型決定および予測表現型決定により決定する、請求項20の方法。
【請求項22】
サンプルは、生物学的サンプルである、体組織または体液または細胞ライゼートを含む、請求項1−21の何れかの方法。
【請求項23】
結合が変化している捕獲した生体分子が、薬物の標的タンパク質である、請求項14の方法。
【請求項24】
結合が変化した捕獲した生体分子が、薬物の非標的タンパク質である、請求項14の方法。
【請求項25】
薬物の再設計により、第一の薬物と比較して、副作用がより少ないか、治療指数が増大する第二の薬物を作成する、請求項14−24の何れかの方法。
【請求項26】
Xが光活性化可能な基である、請求項1−25の何れかの方法。
【請求項27】
Xが図16に列挙のものから選択されるか、またはXが
【化2】
である、請求項1−26の何れかの方法。
【請求項28】
Yが図17に示される薬物または薬物中間体/断片から選択される、請求項1−27の方法。
【請求項29】
部分Yがトログリタゾン、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、メトトレキサート、アトルバスタチン、セレコキシブ、レフェコキシブおよびセリバスタチンから選択される、請求項1−27の何れかの方法。
【請求項30】
Qは塩基相補的な一本鎖核酸分子または類似体と安定なハイブリッドを形成するために十分な長さ「j」の一本鎖部分を含む、オリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド類似体である、請求項1−29の何れかの方法。
【請求項31】
Qは次式N1sBiN2u、
{式中、N1、BおよびN2はそれぞれs、iおよびu個のメンバーを含む、オリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド類似体であり、
Bは少なくとも2個の塩基を含む、配列並べ替え領域であり、かつ
s、iおよびuの合計が少なくとも5である}
を有する、請求項1−30の何れかの方法。
【請求項32】
Bは一本鎖DNAまたはRNAであり、配列並べ替えの数は4iと等しく、そしてiは約2から約25である、請求項31の方法。
【請求項33】
iが約3から約5、6、7または8である、請求項31または32の方法。
【請求項34】
Qがビオチンである、請求項1−33の何れかの方法。
【請求項35】
Zが、捕獲化合物と結合した生体分子を質量スペクトル分析の前またはその間に切断することができる部分である、請求項1−34の何れかの方法。
【請求項36】
Zが、捕獲化合物と結合した生体分子の質量スペクトル分析の前またはその間に切断できない部分である、請求項1−34の何れかの方法。
【請求項37】
Zが、光切断可能な、酸切断可能な、アルカリ切断可能な、酸化的に切断可能なまたは還元的に切断可能な基である、請求項1−35の何れかの方法。
【請求項38】
Zが次式
(S1)tM(R15)a(S2)b、
{式中、S1およびS2はスペーサー部分であり、
tおよびbは各々独立に0または1であり、
aは0〜4の整数であり、
Mは3以上の結合点を含む中心部分であり、
各R15はY2R18から独立に選択される一価の基であり、
各Y2は以下の基:直接結合、アリーレン、ヘテロアリーレン、シクロアルキレン、>C(R17)2、C(R17)=C(R17)、>C=C(R23)(R24)、>C(R23)(R24)、C≡C、O、>S(A)u、>P(D)v(R17)、>P(D)v(ER17)、>N(R17)、>N(COR17)、>N+(R23)(R24)、>Si(R17)2および>C(E);(ここで、uは0、1または2であり、vは0、1、2または3であり、AはOまたはNR17であり、DはSまたはOであり、かつ、EはS、OまたはNR17であり、その基はどの順序で組み合わせてもよい)のいずれかの組み合わせを独立に含む二価の基であり、
R17およびR18は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、SiR27R28R25、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20からなる群より選択され、
R19およびR20は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキルおよびヘテロシクリルから選択され、
R23およびR24は以下の(i)または(ii);
(i)R23およびR24は独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択される、または
(ii)R23およびR24はともにアルキレン、アルケニレンまたはシクロアルキレンを形成する
から選択され、
R25、R27およびR28は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20から選択される一価の基であり、
R15、R17、R18、R19、R20、R23、R24、R25、R27およびR28は、Z2から各々独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく、Z2はアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヒドロキシ、S(O)hR35(ここで、hは0、1または2である)、NR35R36、COOR35、COR35、CONR35R36、OC(O)NR35R36、N(R35)C(O)R36、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、 ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイル、チオカルバモイル、アルコキシカルボニル、カルボキシアリール、ハロ、シュードハロ、ハロアルキルおよびカルボキサミドから選択され、
R35およびR36は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、トリアルキルシリル、ジアルキルアリールシリル、アルキルジアリールシリル、トリアリールシリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアリールアミノ、ジアリールアミノおよびアリールアミノの中から選択される}
を有する、請求項1−34および36の何れかの方法。
【請求項39】
Zが次式
(S1)tM(R15)a(S2)bL、
{式中、S1およびS2はスペーサー部分であり、
tおよびbは各々独立に0または1であり、
aは0〜4の整数であり、
Mは3以上の結合点を含む中心部分であり、
各R15はY2R18から独立に選択される一価の基であり、
各Y2は以下の基:直接結合、アリーレン、ヘテロアリーレン、シクロアルキレン、>C(R17)2、C(R17)=C(R17)、>C=C(R23)(R24)、>C(R23)(R24)、C≡C、O、>S(A)u、>P(D)v(R17)、>P(D)v(ER17)、>N(R17)、>N(COR17)、>N+(R23)(R24)、>Si(R17)2および>C(E);(ここで、uは0、1または2であり、vは0、1、2または3であり、AはOまたはNR17であり、DはSまたはOであり、かつ、EはS、OまたはNR17であり、その基はどの順序で組み合わせてもよい)のいずれかの組み合わせを独立に含む二価の基であり、
R17およびR18は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、SiR27R28R25、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20からなる群より選択され、
R19およびR20は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキルおよびヘテロシクリルから選択され、
R23およびR24は以下の(i)または(ii);
(i)R23およびR24は独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択される、または
(ii)R23およびR24はともにアルキレン、アルケニレンまたはシクロアルキレンを形成する
から選択され、
R25、R27およびR28は各々独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシおよびNR19R20から選択される一価の基であり、
R15、R17、R18、R19、R20、R23、R24、R25、R27およびR28は、Z2から各々独立に選択される1以上の置換基で置換されていてもよく、Z2はアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヒドロキシ、S(O)hR35(ここで、hは0、1または2である)、NR35R36、COOR35、COR35、CONR35R36、OC(O)NR35R36、N(R35)C(O)R36、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、 ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイル、チオカルバモイル、アルコキシカルボニル、カルボキシアリール、ハロ、シュードハロ、ハロアルキルおよびカルボキサミドから選択され、
R35およびR36は各々独立に水素、ハロ、シュードハロ、シアノ、アジド、ニトロ、トリアルキルシリル、ジアルキルアリールシリル、アルキルジアリールシリル、トリアリールシリル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、ヘテロアラルコキシ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルアリールアミノ、ジアリールアミノおよびアリールアミノの中から選択され、かつ
Lは化合物の質量スペクトル分析の前またはその間に切断可能な基である}
を有する、請求項1−35および37の何れかの方法。
【請求項40】
捕獲化合物が、捕獲化合物の溶解性に影響を及ぼす溶解性官能基Wをさらに含む、請求項1−39の何れかの方法。
【請求項41】
捕獲化合物が、発光、蛍光、化学発光または比色特性を供与する官能基を含有するZを含む、請求項1−40の何れかの方法。
【請求項42】
捕獲化合物のセットを含む、複数の捕獲化合物を含む、捕獲化合物の収集物、ここで、各捕獲化合物のセットは、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように、生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択された部分X; 選択性部分が存在する場合にそれが存在しない場合よりも少ない生体分子と捕獲化合物が結合するように、Xによる結合の選択性を高める部分Y;ならびにXおよびYを提示する部分Zとを含み、ここで、該部分Zは以下の通りであり、
【化3】
ここで、R15は、H、OH、OR51、SH、SR51、NH2、NHR51、N(R51)2、F、Cl、Br、I、SO3H、PO24、CH3、CH2CH3、CH(CH3)2またはC(CH3)3である; ここでR51は、直鎖または分枝鎖アルキル、直鎖または分枝鎖アルケニル、直鎖または分枝鎖アルキニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、直鎖または分枝鎖アラルキル、直鎖または分枝鎖アラルケニル、直鎖または分枝鎖アラルキニル、直鎖または分枝鎖ヘテロアラルキル、直鎖または分枝鎖ヘテロアラルケニル、直鎖または分枝鎖ヘテロアラルキニル、直鎖または分枝鎖シクロアルキルアルキル、直鎖または分枝鎖シクロアルキルアルケニル、直鎖または分枝鎖シクロアルキルアルキニル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキル、直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルケニルまたは直鎖または分枝鎖ヘテロシクリルアルキニルであり、
zは1から4の整数であり、
n1、n2、n3は0から4であるが、但し、n1、n2およびn3のすべて同時に0となることはなく、そして
捕獲化合物の各セットが更に部分Z上に部分Qを含み、それによって、各セットは異なるQを含む、ここでQは各セットを分離することができる。
【請求項43】
タンパク質配座異性体を分離する方法であって、
生体分子を含む組成物を、請求項42の捕獲化合物の収集物と接触させること、
収集物のメンバーを分離すること、および
結合したタンパク質を混合物から同定し、これにより各配座異性体が収集物のメンバーに対して異なる結合特異性を有すること
を含む方法。
【請求項44】
表現型特異的生体分子を同定する方法であって、
所定の表現型によって細胞を単一の対象から選別して少なくとも2つの分離した細胞セットを作製すること、
選別された細胞の各セット由来の生体分子の混合物を、請求項42の捕獲化合物の収集物と接触させること、および
各セット由来の生体分子の結合パターンを比較して、各セットで異なる生体分子を同定し、それによって表現型特異的生体分子を同定すること
を含む方法。
【請求項45】
生体分子相互作用を分析する方法であって、
a)生体分子の混合物を、請求項42の捕獲化合物の収集物と接触させて化合物-生体分子複合体を形成させること、
ここで、中心コアは捕獲化合物に結合した生体分子の質量スペクトル分析の前またはその間に切断できない部分であり、かつ
複合体はマトリックス支援レーザー脱離イオン化-飛行時間型(MALDI-TOF)質量分析条件に対して安定である、
b)捕獲化合物-生体分子複合体を、生体分子および/または小分子の混合物からなる群より選択される化合物を含む混合物と接触させること(ここで、該混合物中の化合物は親和性により複合体中の生体分子に結合する)、
c)ステップb)の前または後に、捕獲化合物の各セットの選別基を介して、捕獲化合物を固体支持体上に固定化すること、
d)結合した化合物を質量分析計によって分析すること
を含む、該方法。
【請求項46】
生体分子の分析の方法であって、
a)捕獲化合物のセットを含む複数の、収集物である捕獲化合物と、生体分子を含む組成物とを接触させること、ここで、各セットが、式:
【化4】
の捕獲化合物を含み、
ここで、
Xは、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択され、
Yは、選択性部分が存在する場合に存在しない場合よりも少ない生体分子と捕獲化合物が結合するように、Xによる結合の選択性を高める部分であり、
Qは、各セットが異なるQを含むようなものであり、ここで、Qは各セットの分離を可能とし、
mは1から100の整数であり、そして
nは1から100の整数である、
b)捕獲した生体分子を化学的または酵素学的処理により消化すること、
c)捕獲した化合物の各セットを部分Qに基づき分離すること、および
d)捕獲化合物の各セットを分析し、該生体分子を同定すること
を含む、該方法。
【請求項47】
生体分子の分析の方法であって、
a)捕獲化合物のセットを含む、捕獲化合物の収集物と、生体分子を含む組成物とを接触させること、ここで、各セットが、式:
【化5】
の捕獲化合物を含み、
ここで、
Xは、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択され、
Yは、捕獲化合物が、選択性部分が存在する場合にそれが存在しない場合よりも少ない生体分子と結合するようXによる結合の選択性を高める部分であり、かつ、Yは、医薬薬物、薬物の断片、薬物中間体、薬物代謝物またはプロドラッグから選択され、
Qは、各セットが異なるQを含むようなものであり、ここで、Qは各セットの分離を可能とし、
mは1から100の整数であり、そして
nは1から100の整数である、
b)捕獲した化合物の各セットを選別部分Qに基づき分離すること、
c)捕獲した生体分子を化学的または酵素学的処理により消化すること、および
d)捕獲化合物の各セットを分析し、該生体分子を同定すること
を含む、該方法。
【請求項48】
同定または検出を質量スペクトル分析によって行う、請求項43−47の何れかの方法。
【請求項49】
生体分子の混合物中の薬物標的および薬物非標的生体分子を同定する方法であって、
i)捕獲化合物を、生体分子を含むサンプルと接触させ、サンプル中の生体分子の捕獲を行うこと、ここで、捕獲化合物は以下の式を有する:
【化6】
Xは、得られる生体分子/捕獲化合物の複合体が質量スペクトル分析の条件下で安定であるように生体分子と共有結合するかまたは十分に高い親和性を有して結合するように選択され、
部分Yは、捕獲化合物が、選択性部分Yが存在する場合にそれが存在しない場合よりも少ない生体分子と結合するようXによる結合の選択性を高め、
Qは選別官能基であり、
mは1から100の整数であり、
nは1から100の整数である、および
ii)捕獲した生体分子を分析し、薬物標的および薬物非標的を同定すること
を含む、該方法。
【請求項50】
部分Yが、捕獲化合物が、選択性部分Yが存在する場合にそれが存在しない場合よりも少ない生体分子と結合するようXによる結合の選択性を高めるように選択された、酵素基質または阻害剤、補因子、受容体リガンド、遷移状態類似体、ペプチドである、請求項49の方法。
【請求項51】
Yは図17および21に列挙の群から選択される、請求項43−50何れかの方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15a】
【図15b】
【図16a】
【図16b】
【図17a】
【図17b】
【図17c】
【図17d】
【図17e】
【図17f】
【図17g】
【図17h】
【図17i】
【図17j】
【図17k】
【図17l】
【図17m】
【図17n】
【図17o】
【図17p】
【図17q】
【図17r】
【図17s】
【図17t】
【図17u】
【図17v】
【図17w】
【図17x】
【図17y】
【図17z】
【図17aa】
【図17bb】
【図17cc】
【図17dd】
【図17ee】
【図17ff】
【図17gg】
【図17hh】
【図17ii】
【図17jj】
【図17kk】
【図17ll】
【図17mm】
【図17nn】
【図17oo】
【図17pp】
【図17qq】
【図17rr】
【図17ss】
【図17tt】
【図17uu】
【図17vv】
【図17ww】
【図17xx】
【図17yy】
【図17zz】
【図17aaa】
【図17bbb】
【図17ccc】
【図17ddd】
【図17eee】
【図17fff】
【図17ggg】
【図17hhh】
【図17iii】
【図17jjj】
【図17kkk】
【図17lll】
【図17mmm】
【図17nnn】
【図17ooo】
【図17ppp】
【図17qqq】
【図17rrr】
【図17sss】
【図17ttt】
【図17uuu】
【図17vvv】
【図17www】
【図17xxx】
【図17yyy】
【図17zzz】
【図17aaaa】
【図17bbbb】
【図17cccc】
【図17dddd】
【図17eeee】
【図17ffff】
【図17gggg】
【図17hhhh】
【図18】
【図19a】
【図19b】
【図19c】
【図20a】
【図20b】
【図20c】
【図20d】
【図20e】
【図20f】
【図21A】
【図21B】
【図22】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図23D】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15a】
【図15b】
【図16a】
【図16b】
【図17a】
【図17b】
【図17c】
【図17d】
【図17e】
【図17f】
【図17g】
【図17h】
【図17i】
【図17j】
【図17k】
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【図17o】
【図17p】
【図17q】
【図17r】
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【図17u】
【図17v】
【図17w】
【図17x】
【図17y】
【図17z】
【図17aa】
【図17bb】
【図17cc】
【図17dd】
【図17ee】
【図17ff】
【図17gg】
【図17hh】
【図17ii】
【図17jj】
【図17kk】
【図17ll】
【図17mm】
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【図17oo】
【図17pp】
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【図17zz】
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【図17ggg】
【図17hhh】
【図17iii】
【図17jjj】
【図17kkk】
【図17lll】
【図17mmm】
【図17nnn】
【図17ooo】
【図17ppp】
【図17qqq】
【図17rrr】
【図17sss】
【図17ttt】
【図17uuu】
【図17vvv】
【図17www】
【図17xxx】
【図17yyy】
【図17zzz】
【図17aaaa】
【図17bbbb】
【図17cccc】
【図17dddd】
【図17eeee】
【図17ffff】
【図17gggg】
【図17hhhh】
【図18】
【図19a】
【図19b】
【図19c】
【図20a】
【図20b】
【図20c】
【図20d】
【図20e】
【図20f】
【図21A】
【図21B】
【図22】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図23D】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【公表番号】特表2006−518450(P2006−518450A)
【公表日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−500969(P2006−500969)
【出願日】平成16年1月16日(2004.1.16)
【国際出願番号】PCT/US2004/001037
【国際公開番号】WO2004/064972
【国際公開日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【出願人】(504018149)
【氏名又は名称原語表記】Hubert KOESTER
【出願人】(504018046)エイチケイ・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】HK PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年1月16日(2004.1.16)
【国際出願番号】PCT/US2004/001037
【国際公開番号】WO2004/064972
【国際公開日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【出願人】(504018149)
【氏名又は名称原語表記】Hubert KOESTER
【出願人】(504018046)エイチケイ・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】HK PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】
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