排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用トップリング及び該トップリング用の載置リング
【課題】排ガス及び外気がスムーズに流れず、部品点数が多いと共に、油脂類による汚れが多い。
【解決手段】テーブル7の開口部9の内周面と内箱10の上部の隙間の上方に配置する被冠部材1と、該被冠部材1の内周縁部より下方へ連続形成された、下端部位が内箱10の上端部位に重なる内周環状壁部2と、該内周環状壁部2の外側に配置すると共に上端部を被冠部材1の下面に一体化した、吸引空間11における上方部分の仕切り環状壁部3とを有し、上記内周環状壁部2における内箱10の上端部より上方部位に複数個の排ガス吸引孔4、4a…を形成し、このトップリングを取り付けることで形成される外気吸引口5より吸引空間11における外方部位11b へ外気を吸引する。仕切り環状壁部3の内外壁面を垂直状にして抵抗を低減化し排ガス及び外気の流れをスムーズ化すると共に、被冠部材1、内周環状壁部2及び仕切り環状壁部3を一部品化することで、トップリングの一部材である仕切り環状壁部3より外側に排ガスを接触させない様にする。
【解決手段】テーブル7の開口部9の内周面と内箱10の上部の隙間の上方に配置する被冠部材1と、該被冠部材1の内周縁部より下方へ連続形成された、下端部位が内箱10の上端部位に重なる内周環状壁部2と、該内周環状壁部2の外側に配置すると共に上端部を被冠部材1の下面に一体化した、吸引空間11における上方部分の仕切り環状壁部3とを有し、上記内周環状壁部2における内箱10の上端部より上方部位に複数個の排ガス吸引孔4、4a…を形成し、このトップリングを取り付けることで形成される外気吸引口5より吸引空間11における外方部位11b へ外気を吸引する。仕切り環状壁部3の内外壁面を垂直状にして抵抗を低減化し排ガス及び外気の流れをスムーズ化すると共に、被冠部材1、内周環状壁部2及び仕切り環状壁部3を一部品化することで、トップリングの一部材である仕切り環状壁部3より外側に排ガスを接触させない様にする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高温状態の排ガスを低温化して内部の過熱を防止するために外気を導入する様にした排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用トップリング及び該トップリング用の載置リングに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、無煙ロースターにあっては、焼肉等の調理時に発生する高温状態の燃焼排ガス、焼煙等(以降、排ガスと称する)を、トップリングの吸引孔から吸引流路内に吸引すると共に、油脂回収装置で含有油脂、オイルミストを吸着させて濾過した後、排気ダクトを通って外部脱臭装置を通過させ除塵処理して外部排出される。
又、清掃点検時期等を確認するための監視装置として、ロースター稼働時間の積算したり、外箱の温度センサを設置すると共に、使用警告、緊急ガス遮断等の機能を備えて、火災事故などの未然に防止する対策を講じたものも見受けられ、外箱用の温度センサで絶えず温度監視を行い、トップリングからの吸い込み風量不足、排気ダクト系の閉塞、排気経路内での火災発生に伴う過熱安全装置としての作動として、ガス遮断、ブザー警告、ファイヤーダンパ、排気ファンの連動操作機能を設けている。
しかし、上記監視装置はあくまでもロースターの状況を監視、警告するための装置であることから、日常的な適切な清掃点検が不可欠であるが、それを疎かにすると、油脂回収装置に油脂類が蓄積したり、排気ダクト系が閉塞し、トップリングからの吸い込み風量が不足してしまって、無煙ロースター内の内外箱等が過熱状態になり、このような状況下で調整燃焼面での焚き火現象(特に、油脂成分が多い食材を加熱調理する際に、肉汁等が加熱調理器具上に滴下して、時として火焔と焼煙を発する現象)が生じた場合、吸い込んだ直火や高熱な燃焼ガスが油脂回収部を直撃し、日頃蓄積された油脂類に引火して、ダクト火災などが発生する虞れがあった。
【0003】
そこで、本願出願人は、上記課題を解決すべく、無煙ロースター内の内外箱等が過熱状態になってしまう課題に鑑み、テーブル下方に配設した、上方開口部を有する外箱の内部に内箱を配設し、テーブルに形成した開口部の内周面と内箱の上部の隙間の上方に被冠部材を載置し、外箱と内箱の間に形成した吸引空間の上部を、被冠部材の下部に設けた仕切壁で内外方部位に区切ると共に、内方部位の排ガス吸引流路に、排ガスの吸引孔を、外方部位の外気吸引流路に外気吸引開口部を形成し、排ガス吸引時に、外気が吸引開口部から外気吸引流路内に吸引されて、外箱の内壁面に沿う様に流れて、内周部位からの高温状態の排ガスが外箱の内壁面に直接接触せず、該内壁面に排ガス中に含有される油脂類等が付着しない様にしたことによって、外箱を過熱させない様にした無煙ロースターの排ガス冷却構造を開発した(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3626953号公報(請求項1、段落番号〔0005〕、図3〜5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1に発明の実施の形態として具体的に例示された仕切壁の形状は、特許文献1中の図3〜5に示す様に、傾斜部位11a 及び垂直部位11b を有しており、特許文献1に記載の特許発明がこの構成に限定されるものではないが、この構成とした場合には、下記の通り、解決せねばならない課題があった。
(1)排ガス及び外気がスムーズに流れず多少の負荷が作用することを否定出来ず、その結果吸引開口部から外気吸引流路内に吸引されて外箱の内壁面に沿う様に流れる外気の層流が安定せず、排ガスの一部が外箱の内壁面に接触して含有油脂類等が付着してしまうことがある。
(2)載置リングが仕切壁になるため、トップリング及び載置リングの両方が排ガスに接触して含有油脂類等が付着し汚れてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記特許文献1における特許発明を構成する新たなトップリング及び載置リングに関する発明であり、特許文献1中の図3〜5に例示されたトップリング及び載置リングとした場合に想定される上記(1)、(2)の課題に鑑み、テーブル下方に配設した、上方開口部を有する外箱と、該外箱の内部に配設した内箱とを有し、外箱と内箱の間に形成した吸引空間の上部を内外方部位に区切ると共に、内方部位の排ガス吸引流路に排ガスの吸引孔を、外方部位の外気吸引流路に外気吸引口を形成した排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用の、上記吸引空間の上方に着脱自在に設置するトップリングであって、上記テーブルの開口部の内周面と内箱の上部の隙間の上方に配置する被冠部材と、該被冠部材の内周縁部より下方へ連続形成された、下端部位が内箱の上端部位に重なる内周環状壁部と、該内周環状壁部の外側に配置すると共に上端部を被冠部材の下面に一体化した、上記吸引空間の上方部分を内外方部位に区切る仕切り環状壁部とを有し、上記内周環状壁部における内箱の上端部より上方部位に複数個の排ガス吸引孔を形成することで、排ガス吸引口より吸引空間における内方部位内へ排ガスを吸引すると共に、このトップリングを取り付けることで形成される外気吸引口より吸引空間における外方部位へ外気を吸引することによって、仕切り環状壁部の内外壁面を垂直状にして抵抗を低減化し排ガス及び外気の流れをスムーズ化して、外箱の内壁面に沿う様に流れる外気の層流が安定すると共に、被冠部材、内周環状壁部及び仕切り環状壁部を一体化して一部品化することで、トップリングの一部材である仕切り環状壁部より外側に排ガスを接触させない様にして、上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
要するに本発明は、テーブル下方に配設した、上方開口部を有する外箱と、該外箱の内部に配設した内箱とを有し、外箱と内箱の間に形成した吸引空間の上部を内外方部位に区切ると共に、内方部位の排ガス吸引流路に排ガスの吸引孔を、外方部位の外気吸引流路に外気吸引口を形成した排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用の、上記吸引空間の上方に着脱自在に設置するトップリングであって、上記テーブルの開口部の内周面と内箱の上部の隙間の上方に配置する被冠部材と、該被冠部材の内周縁部より下方へ連続形成された、下端部位が内箱の上端部位に重なる内周環状壁部と、該内周環状壁部の外側に配置すると共に上端部を被冠部材の下面に一体化した、上記吸引空間の上方部分を内外方部位に区切る仕切り環状壁部とを有し、上記内周環状壁部における内箱の上端部より上方部位に複数個の排ガス吸引孔を形成したので、かかるトップリングを、テーブルに対し外箱を隙間をあけて取り付けた無煙ロースターに取り付ければ、トップリングと外箱上端部との間の隙間が外気吸引口となり、仕切り環状壁部の内外周面は垂直状で、内側からの排ガス及び外側でテーブル下方からの外気の流入抵抗が少なくスムーズに流れるため、本発明に係るトップリング自体の静圧が低くなり、その結果排気ファンの負荷を軽減して省エネルギー化を図ることが出来、又排ガス吸引孔から吸引流路内に吸引された、油脂類やオイルミストを含んだ排ガスは、仕切り環状壁部により外箱の内壁面を含む外気吸引流路内面に接触せず、而も外気吸引口から吸引流路内に吸引された外気が外箱の内壁面に沿って流れ、更に仕切り環状壁部による抵抗が少ないことから、外箱の内壁面に沿った外気の流れをより確実にして、安定した外気の層流を形成出来るため、吸引された排ガスはこの層流に阻まれ、外箱の内壁面に直接接触しない範囲が広がって、外箱の内壁面の汚れを従来に比べ極めて少なくなり、その結果外箱の温度上昇を抑えることが出来ると共に、排ガス中に含有される油脂類等は、日常的に清掃するトップリングにおける仕切り環状壁部の内壁面に付着して、外箱の内壁面における仕切り環状壁部の下端部より上方部位は勿論、下方部位に付着する油脂類等をも極めて少量に抑えて、無煙ロースター内の排気経路内に蓄積する油脂を極めて微量に抑えることが出来るため、例え焚き火現象が発生して吸い込んだ直火は排気経路内への付着油脂に接触する前に消えてしまって、ダクト火災の発生を防止することが出来、よって稼働中におけるファイヤーダンパ等の安全装置の作動による緊急停止を可能な限り回避することが出来、又排ガスと外気とを攪拌するための広いスペースを確保出来るため、排ガスを外気と効率良く攪拌して排ガスの低温化及び稀釈効果を具備させることが出来る。
従って、火災の主要因が無くなって更なる火災防止効果を具備させることが出来る。
又、排ガス中の含有油脂類等の大半は、本発明に係るトップリング、具体的には仕切り環状壁部に付着して外箱の内壁面を含む外気吸引流路内面への付着を抑止することが出来るため、清掃作業をより簡単に行うことが出来、而も内周環状壁部及び仕切り環状壁部は中間部に大きな段差部や傾斜部がないため、本発明に係るトップリング自体の清掃作業もより簡単に行うことが出来る。
更に、従来と比して仕切り環状壁部に沿ってスムーズに外気の流れが形成されるため、外箱の内壁面への、テーブルの開口部に載置リングを取り付けてトップリングを設置した場合には載置リングへの排ガス中の含有油脂類等の付着量を軽減させることが出来ると共に、外箱の内壁面における仕切り環状壁部の下端部より下方部位に付着する油脂類等を極めて少量に抑えることが出来る。よって、深くて清掃性の悪い外箱の内壁面の清掃作業の負担が大きく軽減されるため、一般的にはテーブルに固定されている載置リングや外箱の内壁面の清掃頻度を少なくするか、清掃頻度はそのままとしても、清掃時の含有油脂類等の除去作業の容易化を図ることが出来る。
又、被冠部材、内周環状壁部及び仕切り環状壁部は一体であるため、トップリング自体の剛性が向上し変形し難く、取外し後の部品点数は1個だけになるため管理し易く、積み重ねることも出来るため保管性の向上を図ることが出来ると共に、生産性の向上による生産コストの削減を図ることが出来る。
【0008】
仕切り環状壁部の位置を、被冠部材の外周部寄りとしたので、この仕切り環状壁部と外箱との間が絞られるため、外箱の内壁面に沿った外気の流れを更に確実にした安定した外気の層流を形成することが出来る。
【0009】
上記被冠部材における上記仕切り環状壁部より外周側部位に複数個の外気吸引口を形成したので、かかるトップリングを、テーブルに対し外箱を隙間なく取り付けた無煙ロースターはテーブルに対し外箱を隙間をあけて取り付けると共に、テーブルと外箱の隙間を載置リングで閉鎖した無煙ロースターに取り付ければ、請求項1に係る発明と同様の効果を奏する他、テーブル上方より吸引した外気を、外気吸引流路を上下方向全体にわたって通過させることになるため、外箱の内壁面に沿った外気の流れを更に確実にした安定した外気の層流を形成することが出来る。
【0010】
上記被冠部材における外周縁部側寄りに垂下壁部を形成し、上記被冠部材における仕切り環状壁部を垂下壁部との間の部位又は垂下壁部に複数個の外気吸引口を形成したので、かかるトップリングを、テーブルに対し外箱を隙間をあけて取り付けた無得ロースターに取り付ければ、請求項1に係る発明と同様の効果を奏する他、外気吸引口を被冠部材に形成すればテーブル上方の外気を、外気吸引口を垂下部材に形成すればテーブル下方の外気を夫々吸引することが可能になり、而も垂下壁部によりトップリングと外箱上端部との間の隙間を閉鎖出来ることから、垂下壁部に複数個の外気吸引口を形成したタイプのものは、上記隙間より開口面積が狭い外気吸引口から外気を吸引することが出来るため、排気ファンの出力を上げずに排ガス吸引孔の形状、大きさ、孔数の組み合わせにより排ガスの吸引量を適正量に保持することが出来る。
【0011】
請求項1記載のトップリング用の載置リングであって、トップリングの外周部位の載置段部と、該載置段部の内周縁部より下方へ連続形成した、取付状態において下端部位が外箱内に位置して重なる垂下壁部とを有し、該垂下壁部に複数個の外気吸引口を形成したり、或いは請求項1記載のトップリング用の載置リングであって、トップリングの外周部位の載置段部と、該載置段部の内周縁部より下方へ連続形成した、取付状態において下端部位が外箱内に位置すると共に、外箱に対し離間させた垂下壁部とを有し、該垂下壁部と外箱との間の隙間を外気吸引口としたので、かかる載置リングを、テーブルに対し外箱を隙間をあけて取り付けた無煙ロースターに取り付けて、請求項1のトップリングを取り付ければ、請求項1に係る発明と同様の効果を奏する他、テーブル下方の外気を吸引することが可能になる。
又、請求項4の載置リングによればトップリングと外箱上端部との間の隙間を閉鎖することが出来ることから、絞り込まれた外気吸引口から外気が吸引することが出来るため、排気ファンの出力を上げずに排ガス吸引孔からの排ガスの吸引量を適正量に保持することが出来る。
又、請求項5の載置リングによれば、トップリングと外箱上端部との間の隙間をある程度閉鎖して外気は外箱上端部位と垂下壁部の下端部位との間に絞られ下向きに指向されて吸引空間における外方部位内に吸引されるため、単にトップリングと外箱上端部との間の隙間を外気吸引口としたタイプの無煙ロースターと比較して、外箱の内壁面に沿った外気の流れを更に確実にした安定した外気の層流を形成することが出来る。
【0012】
又、本発明に係るトップリングを使用した排ガス冷却構造付無煙ロースターにおいて、テーブルの上方より外気を吸引するタイプは、誤ってこぼしてしまった調味液や爪楊枝、被調理物から落下した肉汁等が外気吸引口から吸い込まれてしまう可能性を否定できないが、テーブルの下方より外気を吸引するタイプは、上記可能性を完全に排除出来る等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係るトップリングの平面図である(実施例1)。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1のA−A拡大断面図である。
【図4】図1のトップリングを使用した無煙ロースターの断面図である。
【図5】被冠部材を平板状とした実施例1のトップリングを使用した無煙ロースターの断面図である。
【図6】図4の要部拡大図である。
【図7】図5の要部拡大図である。
【図8】本発明に係るトップリングの平面図である(実施例2)。
【図9】図8の中央縦断面図である。
【図10】図8、9のトップリングを使用した無煙ロースターの断面図である。
【図11】被冠部位に外気吸引口を形成した第3実施例のトップリングの正面図である。
【図12】図11の中央縦断面図である。
【図13】垂下部材に外気吸引口を形成した第3実施例のトップリングの正面図である。
【図14】図13の中央縦断面図である。
【図15】垂下壁部に外気吸引口を形成した第2実施例のトップリング用の載置リングの中央縦断面図である。
【図16】載置段部を広くした第2実施例のトップリング用の載置リングの中央縦断面図である。
【図17(a)】図11、12のトップリングを使用した無煙ロースターの断面図である。
【図17(b)】図13、14のトップリングを使用した無煙ロースターの断面図である。
【図18(a)】図15の載置リングと第2実施例のトップリングを使用した無煙ロースターの断面図である。
【図18(b)】図16の載置リングと第2実施例のトップリングを使用した無煙ロースターの断面図である。
【図19(a)】図17(a)の無煙ロースターであって、外気吸引口を外箱との重合部位に形成したトップリングを使用した無煙ロースターの断面図である。
【図19(b)】図18(a)の無煙ロースターであって、外気吸引口を外箱との重合部位に形成したトップリングを使用した無煙ロースターの断面図である。
【図20(a)】テーブルと外箱を隙間なく取り付けた無煙ロースターのトップリングを外した状態を示す要部断面図である。
【図20(b)】テーブルと外箱を隙間をあけて取り付けると共に外箱とテーブル間を載置リングで閉鎖した無煙ロースターのトップリングを外した状態を示す要部断面図である。
【図20(c)】テーブルと外箱を隙間をあけて取り付けた無煙ロースターのトップリングを外した状態を示す要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明に係るトップリングにあっては、基本的に、円環板状の被冠部材1と、該被冠部材1の内周縁部より下方へ連続形成された内周環状壁部2と、該内周環状壁部2の外側に配置すると共に、上端部を被冠部材1の下面に一体化した仕切り環状壁部3とを有し、上記内周環状壁部2の上方部位に複数個の排ガス吸引孔4、4a…を形成している。
又、上記トップリングを設置する無煙ロースターにあっては、図20(a)〜(c)に示す様に、基本的にはテーブル7の下方に上方開口状の外箱8を配置すると共に、外箱8の上端部をテーブル7の開口部9内に配置し、外箱8の内部に上方開口状の内箱10を配設して、外箱8と内箱10との間に吸引空間11を形成し、内箱10内に加熱部12を配設すると共に、該加熱部12の上方に、焼き網、ロストル等の載置調理手段13を配置している。
具体的には、図20(a)に示す様に、テーブル7に対し外箱8を隙間なく取り付けた形態であったり、図20(b)に示す様に、テーブル7に対し外箱8を隙間をあけて取り付けると共に、テーブル7と外箱8の上端部との間の隙間を載置リング14で閉鎖した形態であったり、或いは図20(c)に示す様に、テーブル7と外箱8との間に隙間をあけて取り付けた形態とし、図20(a)、(c)に示す形態のものは、必要に応じてテーブル7と外箱8の上端部との間の隙間を閉鎖しない載置リング21を取り付けている。
そして、上記トップリングにあっては、テーブル7における開口部9の内周面と内箱10の上部との間の隙間を閉鎖するものであって、被冠部材1にあっては、上記吸引空間11の上方に配置し、内周環状壁部2にあっては、下端部位が内箱10の上端部位の内側に位置する様に重なり、仕切り環状壁部3にあっては、吸引空間11における上方部位を、内方側の排ガス吸引流路11a と外方側の外気吸引流路11b とに仕切っており、排ガス吸引孔4、4a…は内箱10の上端部より上方部位に形成されて、排ガス吸引流路11a 内に排ガスを吸引可能にし、上記トップリングを取り付けると、外気吸引流路11b に外気吸引口5が形成され、該外気吸引口5により外気吸引流路11b 内に外気を吸引可能にしている。
【実施例1】
【0015】
図1〜3は、本発明に係る無煙ロースター用トップリングの第1実施例の平面図、正面図及びA−A断面図であり、かかるトップリングにあっては、被冠部材1、内周環状壁部2、及び仕切り環状壁部3とを有し、上記内周環状壁部2の、取付状態における内箱10の上端部より上方部位に複数個の排ガス吸引孔4、4a…を形成すると共に、上記被冠部材1における上記仕切り環状壁部3より外周側部位に複数個の外気吸引口5、5a…を形成し、又上記被冠部材1の外周部に着座壁6を垂下形成している。
又、上記被冠部材1は、図1〜4、6に示す様に、外周部位1aは水平状に形成すると共に、内周部位1bは内方側且つ上方側へ傾斜状に形成したり、図5、7に示す様に、平板状に形成している。
又、上記仕切り環状壁部3の位置を、上記被冠部材1の外周部寄りとして、この仕切り環状壁部3と外箱8との間の隙間をある程度狭くするのが好ましい。
【0016】
図6、7は、本発明に係るトップリングを取り付けた無煙ロースターの要部拡大断面図であり、上記トップリングにより、図20(b)に示す無煙ロースターのテーブル7における開口部9の内周面と内箱10の上部との間の隙間を閉鎖して、図6、7に示す構造の冷却構造付無煙ロースターとし、仕切り環状壁部3により、吸引空間11における上方部位を、内方側の排ガス吸引流路11a と外方側の外気吸引流路11b とに仕切って、排ガス吸引孔4、4a…より排ガス吸引流路11a 内に排ガスを、外気吸引口5、5a…より外気吸引流路11b 内に外気を夫々吸引可能にしている。
【0017】
又、上記トップリングは、着座壁6をテーブル7の開口部9内に設置した載置リング14における載置段部15上に着座させると共に、載置段部15の15a、15b 内周縁部に連続形成されている垂下壁部16の下端部位を外箱8の上端部位内に位置する様に重ねて設置する様にしている。
【実施例2】
【0018】
図8、9は、本発明に係るトップリングの第2実施例の平面図及び中央縦断面図、図10は図8、9のトップリングを使用した無煙ロースターの断面図であり、上記実施例1と同様の、被冠部材1、内周環状壁部2、仕切り環状壁部3、排ガス吸引孔4、4a…及び着座壁6を有しているが、被冠部材1に外気吸引口5、5a…は形成されていない。
そして、このトップリングは、テーブル7の下方より外気を吸引するタイプの無煙ロースター、具体的には図20(c)に示す様に、テーブル7と外箱8の間に隙間があって、テーブル7及び外箱8間を閉鎖する載置リング14のない無煙ロースターに取り付けて、図10に示す構造の排ガス冷却構造付無煙ロースターとしている。
【実施例3】
【0019】
図11、12は被冠部位に外気吸引口を形成した第3実施例のトップリングの正面図、中央縦断面図であり、図13、14は垂下壁部に外気吸引口を形成した第3実施例のトップリングの正面図、中央縦断面図であり、上記実施例1、2と同様の被冠部材1、内周環状壁部2、仕切り環状壁部3、排ガス吸引孔4、4a…及び着座壁6を有し、被冠部材1の下面における外周部位に、下端部位が外箱の内に位置して重なる垂下壁部17を一体形成し、図11、12に示す様に、被冠部材1における仕切り環状壁部3と垂下壁部17との間に複数個の外気吸引口5、5a…を形成したり、図13、14に示す様に、垂下壁部17における取り付け状態での外箱8の上端部より上方部位に複数個の外気吸引口5、5a…を形成している。
そして、このトップリングを、図20(c)に示す様に、テーブル7と外箱8の間に隙間があって、テーブル7及び外箱8間を閉鎖する載置リング14のない無煙ロースターに取り付けて、図17(a)、(b)に示す構造の排ガス冷却構造無煙ロースターとしている。
【実施例4】
【0020】
図15、16は、実施例2のトップリング用の載置リングの断面図であり、基本的には上記載置リング14と同構成であり、図15に示す載置リング14a は、載置段部15、垂下壁部16と同様の載置段部15a 及び垂下壁部16a を有し、該垂下壁部16a における取付状態での外箱8の上端部より上方部位に複数個の外気吸引口5、5a…を形成し、図16に示す載置リング14b は、載置段部15、垂下壁部16と同様の載置段部15b 及び垂下壁部16b を有し、該垂下壁部16b を取付状態での外箱8に対し離間させる様に、載置段部15b の幅D1を載置リング14、14a の載置段部15、15a の幅Dより広くして、外箱8と垂下壁部16b との隙間を外気吸引口5としている。
そして、この載置リング14a 、14b を図20(c)に示す無煙ロースターに取り付け
ると共に、実施例2のトップリングを取り付けて、図18(a)、(b)に示す構造の排ガス冷却構造付無煙ロースターとしている。
【0021】
尚、図17(b)及び図18(a)における外気吸引口5、5a…が外箱8との重合部位に形成されている場合、図19(a)、(b)に示す様に外箱8の対応部位に連通孔20、20a …を形成している。
【0022】
尚、実施例1のトップリングは、図20(a)に示す無煙ロースターにも使用可能であり、この場合、テーブル7の開口部9に、テーブル7と外箱8との間を閉鎖しない載置リング21を取り付けてトップリングを設置したり、載置リング21を使用せずにトップリングの外周部位をテーブル7の上面に着座させる様にし、又図17(a)、17(b)、19(a)では、テーブル7の開口部9にテーブル7と外箱8との間を閉鎖しない載置リング21を取り付けているが、該載置リング21を使用せずにトップリングの外周部位をテーブル7の上面に着座させても良い。
【0023】
又、図面上、排ガス吸引孔4、4a…と、被冠部材1、垂下壁部17又は載置リング14a の垂下壁部16a に形成された外気吸引口5、5a…は矩形状であるが、この形状に限定せず、例えば丸形状、縦長スリット状などであっても良い。
【0024】
次に本発明に係るトップリングを使用した無煙ロースターの作用について説明する。
排気ダクト(図示せず)に作用する吸引力により、図6、7、17(a)、17(b)、18(a)、19(a)、19(b)に示す無煙ロースターでは複数個の外気吸引口5、5a…から外気吸引流路11b 内に、図10に示す無煙ロースターでは、トップリングと外箱8の上端部との間に形成された外気吸引口5から外気吸引流路11b 内に、図18(b)に示す無煙ロースターでは外箱8と垂下壁部16b との間に形成された外気吸引口5から外気吸引流路11b 内に外気が吸引されて下流側に引かれるが、外箱8の内壁面に沿う様に流れることから、外箱8と排ガス吸引流路11a からの高温状態の排ガスの間に外気の層流が形成されて、排ガス吸引孔4、4a…から排ガス吸引流路11a に流入した排ガスが外箱8の内壁面や載置リング14、14a 、14b 、21等に接触せず、その結果外箱8の内壁面や、載置リング14、14a 、14b 、21に排ガス中に含有される油脂類等が付着せず、外箱8が過熱しない。
つまり、排ガス中に含有される油脂類等は、日常的に清掃する本発明に係るトップリングにおける仕切り環状壁部3の内壁面に付着することになり、而も仕切り環状壁部3の内外壁面は垂直状で、排ガス吸引流路11a に流入した排ガス及び外気吸引流路11b に流入した外気の抵抗が少なくスムーズに流れる。
【0025】
排気経路の通過過程において、高温状態の排ガスが低温状態の外気と混合されて低温化されることから、オイルミストが液化するため、排気流路中に配置された油脂吸着体(図示せず)やグリスフィルター(図示せず)等により効率良く捕集される。
【符号の説明】
【0026】
1 被冠部材
2 内周環状壁部
3 仕切り環状壁部
4、4a… 排ガス吸引孔
5、5a… 外気吸引口
7 テーブル
8 外箱
9 開口部
10 内箱
11 吸引空間
14a 、14b 載置リング
16a 、16b 垂下壁部
17 垂下壁部
D1 載置段部の幅
【技術分野】
【0001】
本発明は、高温状態の排ガスを低温化して内部の過熱を防止するために外気を導入する様にした排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用トップリング及び該トップリング用の載置リングに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、無煙ロースターにあっては、焼肉等の調理時に発生する高温状態の燃焼排ガス、焼煙等(以降、排ガスと称する)を、トップリングの吸引孔から吸引流路内に吸引すると共に、油脂回収装置で含有油脂、オイルミストを吸着させて濾過した後、排気ダクトを通って外部脱臭装置を通過させ除塵処理して外部排出される。
又、清掃点検時期等を確認するための監視装置として、ロースター稼働時間の積算したり、外箱の温度センサを設置すると共に、使用警告、緊急ガス遮断等の機能を備えて、火災事故などの未然に防止する対策を講じたものも見受けられ、外箱用の温度センサで絶えず温度監視を行い、トップリングからの吸い込み風量不足、排気ダクト系の閉塞、排気経路内での火災発生に伴う過熱安全装置としての作動として、ガス遮断、ブザー警告、ファイヤーダンパ、排気ファンの連動操作機能を設けている。
しかし、上記監視装置はあくまでもロースターの状況を監視、警告するための装置であることから、日常的な適切な清掃点検が不可欠であるが、それを疎かにすると、油脂回収装置に油脂類が蓄積したり、排気ダクト系が閉塞し、トップリングからの吸い込み風量が不足してしまって、無煙ロースター内の内外箱等が過熱状態になり、このような状況下で調整燃焼面での焚き火現象(特に、油脂成分が多い食材を加熱調理する際に、肉汁等が加熱調理器具上に滴下して、時として火焔と焼煙を発する現象)が生じた場合、吸い込んだ直火や高熱な燃焼ガスが油脂回収部を直撃し、日頃蓄積された油脂類に引火して、ダクト火災などが発生する虞れがあった。
【0003】
そこで、本願出願人は、上記課題を解決すべく、無煙ロースター内の内外箱等が過熱状態になってしまう課題に鑑み、テーブル下方に配設した、上方開口部を有する外箱の内部に内箱を配設し、テーブルに形成した開口部の内周面と内箱の上部の隙間の上方に被冠部材を載置し、外箱と内箱の間に形成した吸引空間の上部を、被冠部材の下部に設けた仕切壁で内外方部位に区切ると共に、内方部位の排ガス吸引流路に、排ガスの吸引孔を、外方部位の外気吸引流路に外気吸引開口部を形成し、排ガス吸引時に、外気が吸引開口部から外気吸引流路内に吸引されて、外箱の内壁面に沿う様に流れて、内周部位からの高温状態の排ガスが外箱の内壁面に直接接触せず、該内壁面に排ガス中に含有される油脂類等が付着しない様にしたことによって、外箱を過熱させない様にした無煙ロースターの排ガス冷却構造を開発した(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3626953号公報(請求項1、段落番号〔0005〕、図3〜5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1に発明の実施の形態として具体的に例示された仕切壁の形状は、特許文献1中の図3〜5に示す様に、傾斜部位11a 及び垂直部位11b を有しており、特許文献1に記載の特許発明がこの構成に限定されるものではないが、この構成とした場合には、下記の通り、解決せねばならない課題があった。
(1)排ガス及び外気がスムーズに流れず多少の負荷が作用することを否定出来ず、その結果吸引開口部から外気吸引流路内に吸引されて外箱の内壁面に沿う様に流れる外気の層流が安定せず、排ガスの一部が外箱の内壁面に接触して含有油脂類等が付着してしまうことがある。
(2)載置リングが仕切壁になるため、トップリング及び載置リングの両方が排ガスに接触して含有油脂類等が付着し汚れてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記特許文献1における特許発明を構成する新たなトップリング及び載置リングに関する発明であり、特許文献1中の図3〜5に例示されたトップリング及び載置リングとした場合に想定される上記(1)、(2)の課題に鑑み、テーブル下方に配設した、上方開口部を有する外箱と、該外箱の内部に配設した内箱とを有し、外箱と内箱の間に形成した吸引空間の上部を内外方部位に区切ると共に、内方部位の排ガス吸引流路に排ガスの吸引孔を、外方部位の外気吸引流路に外気吸引口を形成した排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用の、上記吸引空間の上方に着脱自在に設置するトップリングであって、上記テーブルの開口部の内周面と内箱の上部の隙間の上方に配置する被冠部材と、該被冠部材の内周縁部より下方へ連続形成された、下端部位が内箱の上端部位に重なる内周環状壁部と、該内周環状壁部の外側に配置すると共に上端部を被冠部材の下面に一体化した、上記吸引空間の上方部分を内外方部位に区切る仕切り環状壁部とを有し、上記内周環状壁部における内箱の上端部より上方部位に複数個の排ガス吸引孔を形成することで、排ガス吸引口より吸引空間における内方部位内へ排ガスを吸引すると共に、このトップリングを取り付けることで形成される外気吸引口より吸引空間における外方部位へ外気を吸引することによって、仕切り環状壁部の内外壁面を垂直状にして抵抗を低減化し排ガス及び外気の流れをスムーズ化して、外箱の内壁面に沿う様に流れる外気の層流が安定すると共に、被冠部材、内周環状壁部及び仕切り環状壁部を一体化して一部品化することで、トップリングの一部材である仕切り環状壁部より外側に排ガスを接触させない様にして、上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
要するに本発明は、テーブル下方に配設した、上方開口部を有する外箱と、該外箱の内部に配設した内箱とを有し、外箱と内箱の間に形成した吸引空間の上部を内外方部位に区切ると共に、内方部位の排ガス吸引流路に排ガスの吸引孔を、外方部位の外気吸引流路に外気吸引口を形成した排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用の、上記吸引空間の上方に着脱自在に設置するトップリングであって、上記テーブルの開口部の内周面と内箱の上部の隙間の上方に配置する被冠部材と、該被冠部材の内周縁部より下方へ連続形成された、下端部位が内箱の上端部位に重なる内周環状壁部と、該内周環状壁部の外側に配置すると共に上端部を被冠部材の下面に一体化した、上記吸引空間の上方部分を内外方部位に区切る仕切り環状壁部とを有し、上記内周環状壁部における内箱の上端部より上方部位に複数個の排ガス吸引孔を形成したので、かかるトップリングを、テーブルに対し外箱を隙間をあけて取り付けた無煙ロースターに取り付ければ、トップリングと外箱上端部との間の隙間が外気吸引口となり、仕切り環状壁部の内外周面は垂直状で、内側からの排ガス及び外側でテーブル下方からの外気の流入抵抗が少なくスムーズに流れるため、本発明に係るトップリング自体の静圧が低くなり、その結果排気ファンの負荷を軽減して省エネルギー化を図ることが出来、又排ガス吸引孔から吸引流路内に吸引された、油脂類やオイルミストを含んだ排ガスは、仕切り環状壁部により外箱の内壁面を含む外気吸引流路内面に接触せず、而も外気吸引口から吸引流路内に吸引された外気が外箱の内壁面に沿って流れ、更に仕切り環状壁部による抵抗が少ないことから、外箱の内壁面に沿った外気の流れをより確実にして、安定した外気の層流を形成出来るため、吸引された排ガスはこの層流に阻まれ、外箱の内壁面に直接接触しない範囲が広がって、外箱の内壁面の汚れを従来に比べ極めて少なくなり、その結果外箱の温度上昇を抑えることが出来ると共に、排ガス中に含有される油脂類等は、日常的に清掃するトップリングにおける仕切り環状壁部の内壁面に付着して、外箱の内壁面における仕切り環状壁部の下端部より上方部位は勿論、下方部位に付着する油脂類等をも極めて少量に抑えて、無煙ロースター内の排気経路内に蓄積する油脂を極めて微量に抑えることが出来るため、例え焚き火現象が発生して吸い込んだ直火は排気経路内への付着油脂に接触する前に消えてしまって、ダクト火災の発生を防止することが出来、よって稼働中におけるファイヤーダンパ等の安全装置の作動による緊急停止を可能な限り回避することが出来、又排ガスと外気とを攪拌するための広いスペースを確保出来るため、排ガスを外気と効率良く攪拌して排ガスの低温化及び稀釈効果を具備させることが出来る。
従って、火災の主要因が無くなって更なる火災防止効果を具備させることが出来る。
又、排ガス中の含有油脂類等の大半は、本発明に係るトップリング、具体的には仕切り環状壁部に付着して外箱の内壁面を含む外気吸引流路内面への付着を抑止することが出来るため、清掃作業をより簡単に行うことが出来、而も内周環状壁部及び仕切り環状壁部は中間部に大きな段差部や傾斜部がないため、本発明に係るトップリング自体の清掃作業もより簡単に行うことが出来る。
更に、従来と比して仕切り環状壁部に沿ってスムーズに外気の流れが形成されるため、外箱の内壁面への、テーブルの開口部に載置リングを取り付けてトップリングを設置した場合には載置リングへの排ガス中の含有油脂類等の付着量を軽減させることが出来ると共に、外箱の内壁面における仕切り環状壁部の下端部より下方部位に付着する油脂類等を極めて少量に抑えることが出来る。よって、深くて清掃性の悪い外箱の内壁面の清掃作業の負担が大きく軽減されるため、一般的にはテーブルに固定されている載置リングや外箱の内壁面の清掃頻度を少なくするか、清掃頻度はそのままとしても、清掃時の含有油脂類等の除去作業の容易化を図ることが出来る。
又、被冠部材、内周環状壁部及び仕切り環状壁部は一体であるため、トップリング自体の剛性が向上し変形し難く、取外し後の部品点数は1個だけになるため管理し易く、積み重ねることも出来るため保管性の向上を図ることが出来ると共に、生産性の向上による生産コストの削減を図ることが出来る。
【0008】
仕切り環状壁部の位置を、被冠部材の外周部寄りとしたので、この仕切り環状壁部と外箱との間が絞られるため、外箱の内壁面に沿った外気の流れを更に確実にした安定した外気の層流を形成することが出来る。
【0009】
上記被冠部材における上記仕切り環状壁部より外周側部位に複数個の外気吸引口を形成したので、かかるトップリングを、テーブルに対し外箱を隙間なく取り付けた無煙ロースターはテーブルに対し外箱を隙間をあけて取り付けると共に、テーブルと外箱の隙間を載置リングで閉鎖した無煙ロースターに取り付ければ、請求項1に係る発明と同様の効果を奏する他、テーブル上方より吸引した外気を、外気吸引流路を上下方向全体にわたって通過させることになるため、外箱の内壁面に沿った外気の流れを更に確実にした安定した外気の層流を形成することが出来る。
【0010】
上記被冠部材における外周縁部側寄りに垂下壁部を形成し、上記被冠部材における仕切り環状壁部を垂下壁部との間の部位又は垂下壁部に複数個の外気吸引口を形成したので、かかるトップリングを、テーブルに対し外箱を隙間をあけて取り付けた無得ロースターに取り付ければ、請求項1に係る発明と同様の効果を奏する他、外気吸引口を被冠部材に形成すればテーブル上方の外気を、外気吸引口を垂下部材に形成すればテーブル下方の外気を夫々吸引することが可能になり、而も垂下壁部によりトップリングと外箱上端部との間の隙間を閉鎖出来ることから、垂下壁部に複数個の外気吸引口を形成したタイプのものは、上記隙間より開口面積が狭い外気吸引口から外気を吸引することが出来るため、排気ファンの出力を上げずに排ガス吸引孔の形状、大きさ、孔数の組み合わせにより排ガスの吸引量を適正量に保持することが出来る。
【0011】
請求項1記載のトップリング用の載置リングであって、トップリングの外周部位の載置段部と、該載置段部の内周縁部より下方へ連続形成した、取付状態において下端部位が外箱内に位置して重なる垂下壁部とを有し、該垂下壁部に複数個の外気吸引口を形成したり、或いは請求項1記載のトップリング用の載置リングであって、トップリングの外周部位の載置段部と、該載置段部の内周縁部より下方へ連続形成した、取付状態において下端部位が外箱内に位置すると共に、外箱に対し離間させた垂下壁部とを有し、該垂下壁部と外箱との間の隙間を外気吸引口としたので、かかる載置リングを、テーブルに対し外箱を隙間をあけて取り付けた無煙ロースターに取り付けて、請求項1のトップリングを取り付ければ、請求項1に係る発明と同様の効果を奏する他、テーブル下方の外気を吸引することが可能になる。
又、請求項4の載置リングによればトップリングと外箱上端部との間の隙間を閉鎖することが出来ることから、絞り込まれた外気吸引口から外気が吸引することが出来るため、排気ファンの出力を上げずに排ガス吸引孔からの排ガスの吸引量を適正量に保持することが出来る。
又、請求項5の載置リングによれば、トップリングと外箱上端部との間の隙間をある程度閉鎖して外気は外箱上端部位と垂下壁部の下端部位との間に絞られ下向きに指向されて吸引空間における外方部位内に吸引されるため、単にトップリングと外箱上端部との間の隙間を外気吸引口としたタイプの無煙ロースターと比較して、外箱の内壁面に沿った外気の流れを更に確実にした安定した外気の層流を形成することが出来る。
【0012】
又、本発明に係るトップリングを使用した排ガス冷却構造付無煙ロースターにおいて、テーブルの上方より外気を吸引するタイプは、誤ってこぼしてしまった調味液や爪楊枝、被調理物から落下した肉汁等が外気吸引口から吸い込まれてしまう可能性を否定できないが、テーブルの下方より外気を吸引するタイプは、上記可能性を完全に排除出来る等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係るトップリングの平面図である(実施例1)。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1のA−A拡大断面図である。
【図4】図1のトップリングを使用した無煙ロースターの断面図である。
【図5】被冠部材を平板状とした実施例1のトップリングを使用した無煙ロースターの断面図である。
【図6】図4の要部拡大図である。
【図7】図5の要部拡大図である。
【図8】本発明に係るトップリングの平面図である(実施例2)。
【図9】図8の中央縦断面図である。
【図10】図8、9のトップリングを使用した無煙ロースターの断面図である。
【図11】被冠部位に外気吸引口を形成した第3実施例のトップリングの正面図である。
【図12】図11の中央縦断面図である。
【図13】垂下部材に外気吸引口を形成した第3実施例のトップリングの正面図である。
【図14】図13の中央縦断面図である。
【図15】垂下壁部に外気吸引口を形成した第2実施例のトップリング用の載置リングの中央縦断面図である。
【図16】載置段部を広くした第2実施例のトップリング用の載置リングの中央縦断面図である。
【図17(a)】図11、12のトップリングを使用した無煙ロースターの断面図である。
【図17(b)】図13、14のトップリングを使用した無煙ロースターの断面図である。
【図18(a)】図15の載置リングと第2実施例のトップリングを使用した無煙ロースターの断面図である。
【図18(b)】図16の載置リングと第2実施例のトップリングを使用した無煙ロースターの断面図である。
【図19(a)】図17(a)の無煙ロースターであって、外気吸引口を外箱との重合部位に形成したトップリングを使用した無煙ロースターの断面図である。
【図19(b)】図18(a)の無煙ロースターであって、外気吸引口を外箱との重合部位に形成したトップリングを使用した無煙ロースターの断面図である。
【図20(a)】テーブルと外箱を隙間なく取り付けた無煙ロースターのトップリングを外した状態を示す要部断面図である。
【図20(b)】テーブルと外箱を隙間をあけて取り付けると共に外箱とテーブル間を載置リングで閉鎖した無煙ロースターのトップリングを外した状態を示す要部断面図である。
【図20(c)】テーブルと外箱を隙間をあけて取り付けた無煙ロースターのトップリングを外した状態を示す要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明に係るトップリングにあっては、基本的に、円環板状の被冠部材1と、該被冠部材1の内周縁部より下方へ連続形成された内周環状壁部2と、該内周環状壁部2の外側に配置すると共に、上端部を被冠部材1の下面に一体化した仕切り環状壁部3とを有し、上記内周環状壁部2の上方部位に複数個の排ガス吸引孔4、4a…を形成している。
又、上記トップリングを設置する無煙ロースターにあっては、図20(a)〜(c)に示す様に、基本的にはテーブル7の下方に上方開口状の外箱8を配置すると共に、外箱8の上端部をテーブル7の開口部9内に配置し、外箱8の内部に上方開口状の内箱10を配設して、外箱8と内箱10との間に吸引空間11を形成し、内箱10内に加熱部12を配設すると共に、該加熱部12の上方に、焼き網、ロストル等の載置調理手段13を配置している。
具体的には、図20(a)に示す様に、テーブル7に対し外箱8を隙間なく取り付けた形態であったり、図20(b)に示す様に、テーブル7に対し外箱8を隙間をあけて取り付けると共に、テーブル7と外箱8の上端部との間の隙間を載置リング14で閉鎖した形態であったり、或いは図20(c)に示す様に、テーブル7と外箱8との間に隙間をあけて取り付けた形態とし、図20(a)、(c)に示す形態のものは、必要に応じてテーブル7と外箱8の上端部との間の隙間を閉鎖しない載置リング21を取り付けている。
そして、上記トップリングにあっては、テーブル7における開口部9の内周面と内箱10の上部との間の隙間を閉鎖するものであって、被冠部材1にあっては、上記吸引空間11の上方に配置し、内周環状壁部2にあっては、下端部位が内箱10の上端部位の内側に位置する様に重なり、仕切り環状壁部3にあっては、吸引空間11における上方部位を、内方側の排ガス吸引流路11a と外方側の外気吸引流路11b とに仕切っており、排ガス吸引孔4、4a…は内箱10の上端部より上方部位に形成されて、排ガス吸引流路11a 内に排ガスを吸引可能にし、上記トップリングを取り付けると、外気吸引流路11b に外気吸引口5が形成され、該外気吸引口5により外気吸引流路11b 内に外気を吸引可能にしている。
【実施例1】
【0015】
図1〜3は、本発明に係る無煙ロースター用トップリングの第1実施例の平面図、正面図及びA−A断面図であり、かかるトップリングにあっては、被冠部材1、内周環状壁部2、及び仕切り環状壁部3とを有し、上記内周環状壁部2の、取付状態における内箱10の上端部より上方部位に複数個の排ガス吸引孔4、4a…を形成すると共に、上記被冠部材1における上記仕切り環状壁部3より外周側部位に複数個の外気吸引口5、5a…を形成し、又上記被冠部材1の外周部に着座壁6を垂下形成している。
又、上記被冠部材1は、図1〜4、6に示す様に、外周部位1aは水平状に形成すると共に、内周部位1bは内方側且つ上方側へ傾斜状に形成したり、図5、7に示す様に、平板状に形成している。
又、上記仕切り環状壁部3の位置を、上記被冠部材1の外周部寄りとして、この仕切り環状壁部3と外箱8との間の隙間をある程度狭くするのが好ましい。
【0016】
図6、7は、本発明に係るトップリングを取り付けた無煙ロースターの要部拡大断面図であり、上記トップリングにより、図20(b)に示す無煙ロースターのテーブル7における開口部9の内周面と内箱10の上部との間の隙間を閉鎖して、図6、7に示す構造の冷却構造付無煙ロースターとし、仕切り環状壁部3により、吸引空間11における上方部位を、内方側の排ガス吸引流路11a と外方側の外気吸引流路11b とに仕切って、排ガス吸引孔4、4a…より排ガス吸引流路11a 内に排ガスを、外気吸引口5、5a…より外気吸引流路11b 内に外気を夫々吸引可能にしている。
【0017】
又、上記トップリングは、着座壁6をテーブル7の開口部9内に設置した載置リング14における載置段部15上に着座させると共に、載置段部15の15a、15b 内周縁部に連続形成されている垂下壁部16の下端部位を外箱8の上端部位内に位置する様に重ねて設置する様にしている。
【実施例2】
【0018】
図8、9は、本発明に係るトップリングの第2実施例の平面図及び中央縦断面図、図10は図8、9のトップリングを使用した無煙ロースターの断面図であり、上記実施例1と同様の、被冠部材1、内周環状壁部2、仕切り環状壁部3、排ガス吸引孔4、4a…及び着座壁6を有しているが、被冠部材1に外気吸引口5、5a…は形成されていない。
そして、このトップリングは、テーブル7の下方より外気を吸引するタイプの無煙ロースター、具体的には図20(c)に示す様に、テーブル7と外箱8の間に隙間があって、テーブル7及び外箱8間を閉鎖する載置リング14のない無煙ロースターに取り付けて、図10に示す構造の排ガス冷却構造付無煙ロースターとしている。
【実施例3】
【0019】
図11、12は被冠部位に外気吸引口を形成した第3実施例のトップリングの正面図、中央縦断面図であり、図13、14は垂下壁部に外気吸引口を形成した第3実施例のトップリングの正面図、中央縦断面図であり、上記実施例1、2と同様の被冠部材1、内周環状壁部2、仕切り環状壁部3、排ガス吸引孔4、4a…及び着座壁6を有し、被冠部材1の下面における外周部位に、下端部位が外箱の内に位置して重なる垂下壁部17を一体形成し、図11、12に示す様に、被冠部材1における仕切り環状壁部3と垂下壁部17との間に複数個の外気吸引口5、5a…を形成したり、図13、14に示す様に、垂下壁部17における取り付け状態での外箱8の上端部より上方部位に複数個の外気吸引口5、5a…を形成している。
そして、このトップリングを、図20(c)に示す様に、テーブル7と外箱8の間に隙間があって、テーブル7及び外箱8間を閉鎖する載置リング14のない無煙ロースターに取り付けて、図17(a)、(b)に示す構造の排ガス冷却構造無煙ロースターとしている。
【実施例4】
【0020】
図15、16は、実施例2のトップリング用の載置リングの断面図であり、基本的には上記載置リング14と同構成であり、図15に示す載置リング14a は、載置段部15、垂下壁部16と同様の載置段部15a 及び垂下壁部16a を有し、該垂下壁部16a における取付状態での外箱8の上端部より上方部位に複数個の外気吸引口5、5a…を形成し、図16に示す載置リング14b は、載置段部15、垂下壁部16と同様の載置段部15b 及び垂下壁部16b を有し、該垂下壁部16b を取付状態での外箱8に対し離間させる様に、載置段部15b の幅D1を載置リング14、14a の載置段部15、15a の幅Dより広くして、外箱8と垂下壁部16b との隙間を外気吸引口5としている。
そして、この載置リング14a 、14b を図20(c)に示す無煙ロースターに取り付け
ると共に、実施例2のトップリングを取り付けて、図18(a)、(b)に示す構造の排ガス冷却構造付無煙ロースターとしている。
【0021】
尚、図17(b)及び図18(a)における外気吸引口5、5a…が外箱8との重合部位に形成されている場合、図19(a)、(b)に示す様に外箱8の対応部位に連通孔20、20a …を形成している。
【0022】
尚、実施例1のトップリングは、図20(a)に示す無煙ロースターにも使用可能であり、この場合、テーブル7の開口部9に、テーブル7と外箱8との間を閉鎖しない載置リング21を取り付けてトップリングを設置したり、載置リング21を使用せずにトップリングの外周部位をテーブル7の上面に着座させる様にし、又図17(a)、17(b)、19(a)では、テーブル7の開口部9にテーブル7と外箱8との間を閉鎖しない載置リング21を取り付けているが、該載置リング21を使用せずにトップリングの外周部位をテーブル7の上面に着座させても良い。
【0023】
又、図面上、排ガス吸引孔4、4a…と、被冠部材1、垂下壁部17又は載置リング14a の垂下壁部16a に形成された外気吸引口5、5a…は矩形状であるが、この形状に限定せず、例えば丸形状、縦長スリット状などであっても良い。
【0024】
次に本発明に係るトップリングを使用した無煙ロースターの作用について説明する。
排気ダクト(図示せず)に作用する吸引力により、図6、7、17(a)、17(b)、18(a)、19(a)、19(b)に示す無煙ロースターでは複数個の外気吸引口5、5a…から外気吸引流路11b 内に、図10に示す無煙ロースターでは、トップリングと外箱8の上端部との間に形成された外気吸引口5から外気吸引流路11b 内に、図18(b)に示す無煙ロースターでは外箱8と垂下壁部16b との間に形成された外気吸引口5から外気吸引流路11b 内に外気が吸引されて下流側に引かれるが、外箱8の内壁面に沿う様に流れることから、外箱8と排ガス吸引流路11a からの高温状態の排ガスの間に外気の層流が形成されて、排ガス吸引孔4、4a…から排ガス吸引流路11a に流入した排ガスが外箱8の内壁面や載置リング14、14a 、14b 、21等に接触せず、その結果外箱8の内壁面や、載置リング14、14a 、14b 、21に排ガス中に含有される油脂類等が付着せず、外箱8が過熱しない。
つまり、排ガス中に含有される油脂類等は、日常的に清掃する本発明に係るトップリングにおける仕切り環状壁部3の内壁面に付着することになり、而も仕切り環状壁部3の内外壁面は垂直状で、排ガス吸引流路11a に流入した排ガス及び外気吸引流路11b に流入した外気の抵抗が少なくスムーズに流れる。
【0025】
排気経路の通過過程において、高温状態の排ガスが低温状態の外気と混合されて低温化されることから、オイルミストが液化するため、排気流路中に配置された油脂吸着体(図示せず)やグリスフィルター(図示せず)等により効率良く捕集される。
【符号の説明】
【0026】
1 被冠部材
2 内周環状壁部
3 仕切り環状壁部
4、4a… 排ガス吸引孔
5、5a… 外気吸引口
7 テーブル
8 外箱
9 開口部
10 内箱
11 吸引空間
14a 、14b 載置リング
16a 、16b 垂下壁部
17 垂下壁部
D1 載置段部の幅
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テーブル下方に配設した、上方開口部を有する外箱と、該外箱の内部に配設した内箱とを有し、外箱と内箱の間に形成した吸引空間の上部を内外方部位に区切ると共に、内方部位の排ガス吸引流路に排ガスの吸引孔を、外方部位の外気吸引流路に外気吸引口を形成した排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用の、上記吸引空間の上方に着脱自在に設置するトップリングであって、
上記テーブルの開口部の内周面と内箱の上部の隙間の上方に配置する被冠部材と、該被冠部材の内周縁部より下方へ連続形成された、下端部位が内箱の上端部位に重なる内周環状壁部と、該内周環状壁部の外側に配置すると共に上端部を被冠部材の下面に一体化した、上記吸引空間の上方部分を内外方部位に区切る仕切り環状壁部とを有し、上記内周環状壁部における内箱の上端部より上方部位に複数個の排ガス吸引孔を形成したことを特徴とする排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用トップリング。
【請求項2】
仕切り環状壁部の位置を、被冠部材の外周部寄りとしたことを特徴とする請求項1記載の排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用トップリング。
【請求項3】
上記被冠部材における上記仕切り環状壁部より外周側部位に複数個の外気吸引口を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用トップリング。
【請求項4】
上記被冠部材における外周縁部側寄りに垂下壁部を形成し、上記被冠部材における仕切り環状壁部を垂下壁部との間の部位又は垂下壁部に複数個の外気吸引口を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用トップリング。
【請求項5】
請求項1又は2記載のトップリング用の載置リングであって、トップリングの外周部位の載置段部と、該載置段部の内周縁部より下方へ連続形成した、取付状態において下端部位が外箱内に位置して重なる垂下壁部とを有し、該垂下壁部に複数個の外気吸引口を形成したことを特徴とする排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用トップリングの載置リング。
【請求項6】
請求項1又は2記載のトップリング用の載置リングであって、トップリングの外周部位の載置段部と、該載置段部の内周縁部より下方へ連続形成した、取付状態において下端部位が外箱内に位置すると共に、外箱に対し離間させた垂下壁部とを有し、該垂下壁部と外箱との間の隙間を外気吸引口としたことを特徴とする排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用トップリングの載置リング。
【請求項1】
テーブル下方に配設した、上方開口部を有する外箱と、該外箱の内部に配設した内箱とを有し、外箱と内箱の間に形成した吸引空間の上部を内外方部位に区切ると共に、内方部位の排ガス吸引流路に排ガスの吸引孔を、外方部位の外気吸引流路に外気吸引口を形成した排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用の、上記吸引空間の上方に着脱自在に設置するトップリングであって、
上記テーブルの開口部の内周面と内箱の上部の隙間の上方に配置する被冠部材と、該被冠部材の内周縁部より下方へ連続形成された、下端部位が内箱の上端部位に重なる内周環状壁部と、該内周環状壁部の外側に配置すると共に上端部を被冠部材の下面に一体化した、上記吸引空間の上方部分を内外方部位に区切る仕切り環状壁部とを有し、上記内周環状壁部における内箱の上端部より上方部位に複数個の排ガス吸引孔を形成したことを特徴とする排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用トップリング。
【請求項2】
仕切り環状壁部の位置を、被冠部材の外周部寄りとしたことを特徴とする請求項1記載の排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用トップリング。
【請求項3】
上記被冠部材における上記仕切り環状壁部より外周側部位に複数個の外気吸引口を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用トップリング。
【請求項4】
上記被冠部材における外周縁部側寄りに垂下壁部を形成し、上記被冠部材における仕切り環状壁部を垂下壁部との間の部位又は垂下壁部に複数個の外気吸引口を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用トップリング。
【請求項5】
請求項1又は2記載のトップリング用の載置リングであって、トップリングの外周部位の載置段部と、該載置段部の内周縁部より下方へ連続形成した、取付状態において下端部位が外箱内に位置して重なる垂下壁部とを有し、該垂下壁部に複数個の外気吸引口を形成したことを特徴とする排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用トップリングの載置リング。
【請求項6】
請求項1又は2記載のトップリング用の載置リングであって、トップリングの外周部位の載置段部と、該載置段部の内周縁部より下方へ連続形成した、取付状態において下端部位が外箱内に位置すると共に、外箱に対し離間させた垂下壁部とを有し、該垂下壁部と外箱との間の隙間を外気吸引口としたことを特徴とする排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用トップリングの載置リング。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17(a)】
【図17(b)】
【図18(a)】
【図18(b)】
【図19(a)】
【図19(b)】
【図20(a)】
【図20(b)】
【図20(c)】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17(a)】
【図17(b)】
【図18(a)】
【図18(b)】
【図19(a)】
【図19(b)】
【図20(a)】
【図20(b)】
【図20(c)】
【公開番号】特開2010−119833(P2010−119833A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−217121(P2009−217121)
【出願日】平成21年9月18日(2009.9.18)
【出願人】(591031902)シンポ株式会社 (18)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月18日(2009.9.18)
【出願人】(591031902)シンポ株式会社 (18)
【Fターム(参考)】
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