説明

排水路構築方法

【課題】高精度の勾配を実現することができ、しかもコストの低減を図ることができる排水路の提供。
【解決手段】コンクリート床11内に、その床表面に上縁部が露出した配置に溝状又は桝状の排水路ユニット12,13を埋設してなる排水構構築に際し、排水路ユニット12,13は、その底部を構成するステンレス製の底部構成部材15,40と、底部構成部材15,40の側部に支持された縦向きの側部型枠体16,41と、側部型枠体16,41の上端に支持された上縁部構成部材17,42とをもって構成させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に食品加工施設の床に設置される排水路であって、底部及び上縁部をステンレス製の既製部材をもって構成させるようにした排水路構築方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食品加工施設では、加工場の床部に排水溝及び集水桝を備え、加工作業により排出した水等をこの排水溝を通して排水するようになっている。
【0003】
この排水溝及び集水桝は、図6に示すように、加工精度、食品衛生及び耐久性の問題を考慮してステンレス材により一体成形された排水溝ユニット1及び集水桝ユニット2をコンクリート床3内にその表面に上縁部が露出した配置に埋設することにより設置され、特に排水溝ユニット1は、排水効率を良くするために底部が長手方向に向けて傾斜した水勾配が設けられている。
【特許文献1】特開2004−100240号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の如き従来の技術では、設置される食品加工施設によって必要なサイズ、即ち深さ、長さ又は勾配等が異なるため、ステンレス材で一体に成形された集水桝ユニット及び排水溝ユニットを食品加工施設毎に対応させた形状に個別に製造しなければならず、大量生産ができず生産コストが嵩むという問題があった。
【0005】
また、このような排水路を構築する際に、排水路ユニットを設置する作業と、コンクリート打設用の型枠及びグレーチング枠を設置する作業とがその性質上別業者によって行われているため、施工時間及び施工コストが嵩むという問題があった。
【0006】
更に、排水溝をコンクリート型枠を用いて構築する工法も知られているが、この在来工法では、食品加工施設で求められる高精度の水勾配を実現することが技術的に困難であるという問題があった。
【0007】
そこで本発明は、上述の従来技術の問題を鑑み、高精度の勾配を実現することができ、しかもコストの低減を図ることができる排水路の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、コンクリート床内に、その床表面に上縁部が露出した配置に溝状及び/又は桝状の排水路ユニットを埋設することによって排水溝及び/又は集水桝を構成させた排水路を構築する排水路構築方法において、
前記排水路ユニットは、排水溝及び/又は集水桝の底部内面を構成するステンレス製の底部構成部材と、前記排水溝及び/又は集水桝の上縁に露出した蓋受け部を構成するステンレス製の上縁部構成部材とから構成され、該排水路ユニットを、その前記底部構成部材と上縁部構成部材との間に、排水路の側壁部をコンクリート打設によって成型するための側壁成型型板を介在させてコンクリート床支持基盤上に設置し、該排水路ユニットを埋め込んで前記コンクリート床支持基盤上に床コンクリートを打設することを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明の特徴は、前記請求項1の構成に加え、前記コンクリート床支持基盤上に、前記排水路ユニットの底部構成部材を支持させるための底部構成部材支持用ボルトを立設し、該底部構成部材支持用ボルトに対して前記底部構成部材を高さ調整可能に支持させることにある。
【0010】
請求項3に記載の発明の特徴は、前記請求項2の構成に加え、前記排水路ユニットの底部構成部材には、前記ユニット支持ボルトが貫通される支持金具を長手方向に間隔をおいて複数備え、該支持金具のユニット支持ボルトに対する固定高さを、該ユニット支持ボルトに螺合したナットの位置調整によって水勾配を調整することにある。
請求項4に記載の発明の特徴は、前記請求項1,2又は3の構成に加え、前記排水路ユニットの上縁構成部材は、前記底部構成部材とは別の支持部材によって前記コンクリート床支持基盤に支持させることにある。
【0011】
請求項5に記載の発明の特徴は、前記請求項1〜3又は4の構成に加え、前記排水溝の底部内面を構成するステンレス製の底部構成部材は、その溝底面が、幅方向の中央部分を低く両側部に到るにしたがって高く傾斜させた傾斜面によって断面V字型に成形されているものを使用することにある。
【発明の効果】
【0012】
本発明においては、排水路ユニットを、排水溝及び/又は集水桝の底部内面を構成するステンレス製の底部構成部材と、前記排水溝及び/又は集水桝の上縁に露出した蓋受け部を構成するステンレス製の上縁部構成部材とをもって構成し、該排水路ユニットを、その前記底部構成部材と上縁部構成部材との間に、排水路の側壁部をコンクリート打設によって成型するための側壁成型型板を介在させてコンクリート床支持基盤上に設置し、該排水路ユニットを埋め込んで前記コンクリート床支持基盤上に床コンクリートを打設することとしたことにより、定型寸法の底部構成部材及び上縁部構成部材を使用して食品製造施設等の設置場所の状況に適応した排水路ユニットを形成することができ、コストの低減を図ることができる。また、排水路ユニット設置作業とコンクリート型枠・グレーチング枠設置作業とを一の業者が一括して作業することができ施工時間の短縮及び工費の低減を図ることができる。
【0013】
また本発明では、コンクリート床支持基盤上に、前記排水路ユニットの底部構成部材を支持させるための底部構成部材支持用ボルトを立設し、該底部構成部材支持用ボルトに対して前記底部構成部材を高さ調整可能に支持させるようにしたことにより、底部構成部材を好適にコンクリート床支持基盤上に設置することができる。
【0014】
更に本発明では、排水路ユニットの底部構成部材に、前記ユニット支持ボルトが貫通される支持金具を長手方向に間隔をおいて複数備え、該支持金具のユニット支持ボルトに対する固定高さを、該ユニット支持ボルトに螺合したナットの位置調整によって水勾配を調整することにより、定型寸法の底部構成部材を使用して高精度の水勾配を設定することができ、コストの低減を図ることができる。
【0015】
更に本発明では、排水路ユニットの上縁構成部材は、前記底部構成部材とは別の支持部材によって前記コンクリート床支持基盤に支持させるようにしたことにより、上縁部構成部材を底部構成部材とは別に、その必要な高さを及び傾斜を容易に設定できる。
【0016】
更に本発明では、排水溝の底部内面を構成するステンレス製の底部構成部材に、その溝底面を、幅方向の中央部分を低く両側部に到るにしたがって高く傾斜させた断面V字型に成形されているものを使用することにより、掃除がし易く、また、流量が少ない場合においても流速が低下せず、沈殿物が堆積しにくいものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
先ず、本発明によって構築される排水路の構造について説明する。
【0018】
図1は本発明に係る排水路の概略を示し、図中符号10はコンクリート床支持基盤、符号11はコンクリート床である。
【0019】
この排水路は、コンクリート床11内に集水桝ユニット12及び排水溝ユニット13からなる排水路ユニットがそれぞれ床表面に上縁部を露出させた配置に埋設されてなり、排水溝ユニット13の一方の端部が集水桝ユニット12の側部に接続され、床面上に流された水が排水溝を通して集水桝に集水され、集水桝の下端に接続された排出管14を通して下水道等の排水路に排水されるようになっている。
【0020】
集水桝ユニット12は、図2に示すように、集水桝の底部を構成するステンレス製の集水桝用底部構成部材15と、集水桝用底部構成部材15の周囲側部に縦向きに支持された集水桝用側壁成型型板16と、集水桝用側壁成型型板16の上端に支持された集水桝用上縁部構成部材17と、集水桝用上縁部構成部材17上に戴置されたグレーチング(蓋)18とをもって構成されている。
【0021】
また、この集水桝ユニット12内には、集塵用のバスケット19が上面開口部より取り出し可能に設置されている。
【0022】
集水桝用底部構成部材15は、平板状の底板部20と、該底板部20の周囲4辺より立ち上げた配置の側板部21,21…と、前記底板部20に桝内部と連通配置に突設させた下向きの排水管部22とを備え、ステンレス材により一体に形成されている。
【0023】
各側板部21,21…は、上端部に枠体受け部23が一体に形成され、枠体受け部23に集水桝用側壁成型型板16の下端部が支持されるようになっている。
【0024】
また、側板部21の外側面には、コンクリート床支持基盤10上に立設された底部構成部材支持用ボルト24に固定される支持金具25が一体に固定されている。
【0025】
支持金具25は、側板部21に溶接等により固定された固定部26と、固定部26の下縁より外向きに突出させた配置の挿通部27とをもって断面L字型に形成され、挿通部27には挿通孔が形成されている。
【0026】
この支持金具25は、コンクリート床支持基盤10上に立設された棒状の底部構成部材支持用ボルト24の端部を挿通孔に挿通させ、挿通部27を挟む配置に底部構成部材支持用ボルト24にナット28,28を螺合させることにより、任意の高さ位置に固定できるようになっている。
【0027】
また、支持金具25には、一方の端部がコンクリート床支持基盤10に固定された鉄筋等の補強支持部材29の他方の端部を溶接等により固定する。
【0028】
尚、図中符号30は排水管部22と排出管14とを連結する為のソケットである。
【0029】
集水桝用側壁成型型板16は、板材をもって構成され、集水桝ユニット12の高さ(深さ)によってその縦方向長さh1が決定され、工場において予め形成しておくようになっている。
【0030】
集水桝用上縁部構成部材17は、集水桝用側壁成型型板16の上端に水平配置に支持されるとともに、鉄筋等の支持部材31,31を介してコンクリート床支持基盤10に支持させている。
【0031】
この集水桝用上縁部構成部材17は、下端内縁部に内向きに突設された戴置部32を備え、この戴置部32にグレーチング18の側縁が支持されるようになっている。
【0032】
このように構成された集水桝ユニット12は、集水桝用側壁成型型板16の縦方向長さh1を変えることにより、定型寸法の大量生産可能な集水桝用底部構成部材15及び集水桝用上縁部構成部材17を使用しても各設置施設に適応した集水桝を構成することができ、それによって生産コストを低減することができるようになっている。
【0033】
排水溝ユニット13は、図3に示すように、排水溝の底部を構成する溝用底部構成部材40と、溝用底部構成部材40の側部に縦向きに支持された溝用側壁成型型板41と、溝用側壁成型型板41の上端に支持された溝用上縁部構成部材42と、溝用上縁部構成部材42上に戴置されたグレーチング43とをもって構成され、ユニット底部には排水効率を考慮して集水桝側に向けて傾いた水勾配がつけられている。
【0034】
この溝用底部構成部材40は、複数のステンレス製の本体部材44,44…を長手方向に連設することにより形成され、勾配方向に傾けて設置されている。
【0035】
また、この溝用底部構成部材40は、連設する本体部材44の本数と、最端の本体部材44を切断して長さ調整することで任意の長さとしている。
【0036】
各本体部材44は、図4に示すように、中央部が深く形成された溝底面45と、溝底面45の両側縁より立ち上げた側板部46,46と、側板部46の外側面に支持された支持金具47とを備え、支持金具47を介してコンクリート床支持基盤10上に立設された底部構成部材支持ボルト48に支持されるようになっている。
【0037】
溝底面45は、幅方向の中央部分45aを最も低くし、その両側に両側部に到るにしたがって高く傾斜させた傾斜面45b,45bを一体に備えた断面V字型に成形されている
また、最端の本体部材44は、端部が端板により閉鎖されている。
【0038】
各側板部46,46は、上端部に枠体受け部49が一体に形成され、枠体受け部49に溝用側壁成型型板41の下端部が支持されるようになっている。
【0039】
支持金具47は、側板部46に溶接等により固定された固定部50と、固定部50の下縁より外向きに突出させた配置の挿通部51とをもって断面L字型に形成され、挿通部51には、長穴上の挿通孔52が形成され、棒状の底部構成部材支持ボルト48が挿通され、挿通部51を挟んで底部構成部材支持ボルトの上下にナット53,53を螺合させて挟持することにより任意の高さ位置に固定できるようになっている。
【0040】
底部構成部材支持ボルト48には、グリップボルトを使用し、他方の端部の外周部にはネジ部が形成されている。
【0041】
支持金具47,47は、本体部材44の両側部に、それぞれ長手方向に間隔をおいて複数固定されており、長手方向に連なる各支持金具47,47の固定高さ位置をそれぞれ変えること、即ち集水桝側を低い位置、集水桝より遠ざかる側を高い位置に固定することによって、本体部材44を勾配方向に向けて斜めに設置することができる。
【0042】
また、この支持金具47には、一方の端部がコンクリート床支持基盤30に固定された鉄筋等の補助支持部材54の他端を溶接等により固定する。
【0043】
溝用側壁成型型板41は、図5に示すように、予め工場等の製作現場において形成された下縁部が水勾配に応じて斜め(傾斜角度s)に傾斜した板材55,55…をもって構成されている。
【0044】
各板材55、55は、ともに隣り合う板材同士の上縁及び下縁がともに連続配置となるように形成されている。
【0045】
溝用上縁部構成部材42は、溝用側壁成型型板41の上端に水平配置に支持されるとともに、鉄筋等の支持部材56,56を介してコンクリート床支持基盤10に支持されている。
【0046】
溝用上縁部構成部材42は、下端内縁に内向きに突設された蓋受け部57を有し、該蓋受け部57にグレーチング43を側縁部が支持されるようになっている。
【0047】
このように構成された排水溝ユニット13は、溝用側壁成型型板41の下縁部を水勾配に対応して斜めに形成することにより、定型寸法で大量生産可能な溝用底部構成部材40及び溝用上縁部構成部材42を使用して食品加工施設等の設置場所に適応した形態の排水溝を形成することができる。
【0048】
次に、この排水路の構築方法について説明する。
【0049】
この排水路は、コンクリート床支持基盤10上に集水桝ユニット12及び排水溝ユニット13を所定の配置に設置し、その周囲にコンクリートを打設することにより、集水桝ユニット12及び排水溝ユニット13をコンクリート床11表面に上縁部が露出した配置にコンクリート床11内に埋設することにより構築する。
【0050】
集水桝ユニット12の設置は、まず、コンクリート床支持基盤10上に底部構成部材支持用ボルト24,24…を立設し、その底部構成部材支持用ボルト24の任意高さ位置に支持金具25を固定し、各支持金具25,25…のレベルを調整し、集水桝用底部構成部材15を水平配置に設置し、ソケット30を介して排水管部22と排出管14とを接続する。
【0051】
尚、設置した集水桝ユニット12内には、互いに向かい合う側板部間に架け渡してスティフナを設置しておくことが好ましい。
【0052】
次に、集水桝用底部構成部材15の周囲四辺部の側板部21,21…に、工場等で予め任意の縦方向長さh1に形成された板状の集水桝用側壁成型型板16を枠体受け部23に戴置するとともに固定する。
【0053】
そして、集水桝用側壁成型型板16の上端に集水桝用上縁部構成部材17を戴置し、この集水桝用上縁部構成部材17と集水桝用側壁成型型板16とを固定する。
【0054】
更に、鉄筋等の支持部材31の一方の端部を集水桝用上縁部構成部材17の側面部に固定し、他方の端部をコンクリート床支持基盤10に固定することにより支持部材31を介して集水桝用上縁部構成部材17をコンクリート床支持基盤10に支持させる。
【0055】
これで、集水桝ユニット12の設置が完了する。
【0056】
次に、排水溝ユニット13を一方端部が集水桝ユニット12の側面部、即ち、一方の側部型枠体16に接続される配置に設置する。
【0057】
まず、溝用底部構成部材40を水勾配方向に向けて斜めに設置する。即ち、斜めに傾けた複数の本体部材44,44…を長手方向に向けて順次連設する。
【0058】
各本体部材44は、コンクリート床支持基盤10上の所定の位置に棒状の底部構成部材支持ボルト48,48…を立設しておき、長手方向に間隔をおいて備えられた複数の支持金具47,47の内、集水桝側のものを低い位置に固定し、順次集水桝より遠ざかる順に高い位置に固定することにより、所定の水勾配(傾斜角度s)をなすよう設置する。
【0059】
各支持金具47,47のレベルをチェックし、支持金具47,47の底部構成部材支持ボルトに対する固定位置が確定したら、補強支持部材54の端部を支持金具47に溶接等で固定し、溝用底部構成部材40を補強する。
【0060】
尚、長手方向に間隔をおき、両側板部間に架け渡す配置に複数のスティフナを設置することが好ましい。
【0061】
次に、工場等で予め水勾配、即ち溝用底部構成部材40の設置角度に対応して下縁部を斜め(傾斜角度s)に形成した板材55,55を、溝用底部構成部材40の側部、即ち枠受け部49上に縦向きに戴置させて溝用側壁成型型板41を設置し、溝用側壁成型型板41の下端部を側板部46の上端に固定する。
【0062】
このようにすることによって、溝用側壁成型型板41の上縁部は水平配置に連続する。
【0063】
この溝用側壁成型型板41の上端に、溝用上縁部構成部材42を水平配置に戴置し、溝用側壁成型型板41の上端に溝用上縁部構成部材42を固定する。
【0064】
更に、鉄筋等からなる支持部材55の一方の端部を溝用上縁部構成部材42の側部に固定し、他方の端部をコンクリート床支持基盤10に固定し、支持部材56を介して溝用上縁部構成部材42をコンクリート床支持基盤10に支持させる。
【0065】
これで排水溝ユニット13の設置が完了する。
【0066】
そして、集水桝ユニット12及び排水溝ユニット13の周囲にコンクリートを打設してコンクリート床11を形成し、コンクリート硬化後、スティフナを除去する。
【0067】
最後に、集水桝ユニット12及び排水溝ユニット13の上縁部、即ち上縁部構成部材17,42にグレーチング18,43を戴置し、集水桝ユニット12及び排水溝ユニット13がその上縁部をコンクリート床11表面に露出させた配置にコンクリート床11内に埋設され、排水路の構築が完了する。
【0068】
尚、上述の実施例では、集水桝の一方側にのみ排水溝を配置した例について説明したが、集水桝の両側に排水溝が配置された構成であってもよい。
【0069】
また、上述の実施例では、支持部材と支持金具とをナットにより固定した例について説明したが、支持部材と支持金具とを溶接やその他の固定手段により固定してもよい。
【0070】
尚、上述の実施例では、食品加工施設用の排水路を例に説明したが、道路の側溝や公園に設けられた排水溝等にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明に係る排水路の概略を示す断面図である。
【図2】図1中の集水桝ユニットの設置状態を示す断面図である。
【図3】同上の排水溝ユニットの設置状態を示す断面図である。
【図4】図3中の本体部材を示す平面図である。
【図5】同上の溝用側壁成型型板を示す側面図である。
【図6】従来の排水路の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0072】
10 コンクリート床支持基盤
11 コンクリート床
12 集水桝ユニット
13 排水溝ユニット
14 排出管
15 集水桝用底部構成部材
16 集水桝用側壁成型型板
17 集水桝用上縁部構成部材
18 グレーチング
19 バスケット
20 底板部
21 側板部
22 排水管部
23 枠体受け部
24 底部構成部材支持用ボルト
25 支持金具
26 固定部
27 挿通部
28 ナット
29 補強支持部材
30 ソケット
31 支持部材(鉄筋)
32 戴置部
40 溝用底部構成部材
41 溝用側壁成型型板
42 溝用上縁部構成部材
43 グレーチング
44 本体部材
45 底部
46 側部板
47 支持金具
48 底部構成部材支持用ボルト
49 枠体受け部
50 固定部
51 挿通部
52 挿通孔
53 ナット
54 補強支持部材
55 板材
56 支持部材(鉄筋)
57 蓋受け部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリート床内に、その床表面に上縁部が露出した配置に溝状及び/又は桝状の排水路ユニットを埋設することによって排水溝及び/又は集水桝を構成させた排水路を構築する排水路構築方法において、
前記排水路ユニットは、排水溝及び/又は集水桝の底部内面を構成するステンレス製の底部構成部材と、前記排水溝及び/又は集水桝の上縁に露出した蓋受け部を構成するステンレス製の上縁部構成部材とから構成され、該排水路ユニットを、その前記底部構成部材と上縁部構成部材との間に、排水路の側壁部をコンクリート打設によって成型するための側壁成型型板を介在させてコンクリート床支持基盤上に設置し、該排水路ユニットを埋め込んで前記コンクリート床支持基盤上に床コンクリートを打設することを特徴としてなる排水路構築方法。
【請求項2】
前記コンクリート床支持基盤上に、前記排水路ユニットの底部構成部材を支持させるための底部構成部材支持用ボルトを立設し、該底部構成部材支持用ボルトに対して前記底部構成部材を高さ調整可能に支持させてなる請求項1に記載の排水路構築方法。
【請求項3】
前記排水路ユニットの底部構成部材には、前記ユニット支持ボルトが貫通される支持金具を長手方向に間隔をおいて複数備え、該支持金具のユニット支持ボルトに対する固定高さを、該ユニット支持ボルトに螺合したナットの位置調整によって水勾配を調整する請求項2に記載の排水路構築方法。
【請求項4】
前記排水路ユニットの上縁構成部材は、前記底部構成部材とは別の支持部材によって前記コンクリート床支持基盤に支持させる請求項1,2又は3に記載の排水路構築方法。
【請求項5】
前記排水溝の底部内面を構成するステンレス製の底部構成部材は、その溝底面が、幅方向の中央部分を低く両側部に到るにしたがって高く傾斜させた傾斜面によって断面V字型に成形されているものを使用する請求項1〜3又は4に記載の排水路構築方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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