説明

採血管自動準備装置

【課題】一つのカメラで、採血管の側面視画像に加えて上面視画像及び底面視画像から得られる特徴情報を含む採血管画像を取得して、採血管の種類の特定をすることができる採血管自動準備装置を提供する。
【解決手段】採血管収容手段から取り出された採血管の側面視画像を撮影し、撮影した側面視画像から採血管の外観に関する特徴情報を抽出し、抽出した特徴情報に基づいて、当該採血管が正しい採血管であるか否かを判定するように構成された採血管自動準備装置において、採血管を撮影する位置に、撮影すべき採血管の上端面及び下端面を映す鏡面部材31、32を、その鏡面が撮影手段30の方向を向くように配置し、撮影手段によって、採血管の側面視画像と、鏡面部材に映し出された採血管の上面視画像及び底面視画像とを含む採血管画像を撮影し、当該採血管画像から抽出した特徴情報に基づいて制御手段が前記判定を行うように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、採血に用いられる採血管を自動的に準備するために用いられる採血管自動準備装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
採血に用いられる採血管を自動的に準備するために、複数の種類の採血管を、それぞれ異なる採血管収容ケースに収容し、前記収容ケースから必要な種類の採血管を取り出して、その採血管に患者情報や検査情報が印字されたラベルを自動的に貼り付けて、患者毎にトレイや袋に収容するように構成された採血管自動準備装置は既に提案されている(特許文献1)。
上記した採血管自動準備装置では、予め、採血管を収容する採血管収容ケースと収容されている採血管の種類とを関連付けした情報を記憶しておき、その情報に基づいて、必要な採血管を収容ケースから取り出して、取り出した採血管に患者情報や検査情報が印字されたラベルの貼り付けを行う。
上記したように構成された従来の採血管自動準備装置は、採血管を収容したり補充したりする際に、収容すべき採血管収容ケースを間違わなければ、異なる種類の採血管を取り出すことはない。
しかし、実際に、新たに採血管を収容したり、採血管を補充したりする作業は、人間が行うため、採血管の収容場所や補充場所を間違える可能性を完全に排除することは困難である。
そして、採血管の収容場所や補充場所を間違えると、装置が異なる種類の採血管を取り出して、その採血管にラベルの貼り付けを行うことになり、結局、採血管に対するラベルの貼り直しや、採血管を廃棄しなければならなくなる等の問題が生じる。
また、採血管に対するラベル貼付け後、直ぐに採血管の種類の間違いに気付けば、ラベル貼付けのやり直しや、ラベルを貼り付けてしまった採血管の廃棄だけの問題で済むが、間違えて採血管が、そのまま、採血で使用されると、採血や検査をやり直さなければならないので、問題は深刻になる。
出願人は、上記した従来の問題点に鑑みて、取り出した採血管の側面視画像を撮影し、撮影した採血管の側面視画像から外観に関する特徴情報を抽出して、抽出した外観に関する特徴情報に基づいて採血管の種類を特定して、取り出した採血管の正誤判定を行うことができる採血管自動準備装置を提案した(特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】特開2005-65990
【特許文献2】PCT/JP2011/61375
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した採血管自動準備によれば、横に寝かせた状態で移送されている採血管を、移送中に上方から撮影して採血管を側方から見た側面視画像を取得する。これにより、撮影した採血管の側面視画像から、採血管の管長、管径、キャップの有無、キャップの直径、キャップの長さ、キャップの色、管内部の薬液の有無、管表面のラベルの有無等の特徴情報を抽出することができるため、これらの特徴を用いて多くの種類の採血管の種類を特定することができる。
ところで、採血管の中には、フィルムで採血管に蓋をするフィルム採血管がある。このようなフィルム採血管は、検査項目等に応じてフィルムの色を変えている。このため、採血管の管長や管径が同一のフィルム採血管を複数取り扱う採血管自動準備装置の場合、採血管の種類を特定するためにはフィルムの色を特徴情報として抽出する必要がある。
しかし、採血管の側面視画像には、採血管の上端面及び下端面が写らないため、出願人が提案した上記採血管自動準備装置ではフィルム採血管のフィルム色を特徴情報として抽出することができない。
この問題を解消する方法として、出願人は、採血管の上端面及び下端面を撮影するカメラを追加することを検討したが、一部のフィルム採血管のためだけにカメラを複数個設置するのはスペース及びコストの観点から得策ではない。
本発明は、上記した問題点に鑑みて、一つのカメラで、採血管の管長、管径、キャップの有無、キャップの直径、キャップの長さ、キャップの色、管内部の薬液の有無及び/又は管表面のラベルの有無等のような側面視画像から得られる特徴情報に加えて、フィルム管のフィルム色のような上面視画像及び底面視画像から得られる特徴情報を含む採血管画像を取得して、採血管の種類の特定をすることができる採血管自動準備装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記した目的を達成するために、本発明に係る採血管自動準備装置は、同一種類の採血管を各々収容する少なくとも二つの採血管収容手段と、医師からの指示情報に基づいて、これら採血管収容手段から患者の採血に必要な採血管を選択的に取り出し、取り出した採血管をラベル貼付位置に移送する移送手段と、ラベルプリンタでラベルに患者に関する情報を印字した後、ラベル貼付位置にある採血管にラベルを貼り付けるラベル印字・貼付手段と、前記各手段の動作を制御する制御装置と、前記採血管収容手段から取り出された採血管の側面視画像を撮影する撮影手段とを備え、前記制御手段が、前記撮影手段によって撮影した側面視画像から採血管の外観に関する特徴情報を抽出し、抽出した特徴情報に基づいて、当該採血管が前記指示情報に基づく採血管であるか否かを判定するように構成された採血管自動準備装置において、前記撮影手段によって採血管を撮影する位置に、撮影すべき採血管の上端面及び下端面を映す鏡面部材を、その鏡面が撮影手段の方向を向くように配置し、前記撮影手段によって、採血管の側面視画像と、鏡面部材に映し出された採血管の上面視画像及び底面視画像とを含む採血管画像を撮影し、当該採血管画像から抽出した特徴情報に基づいて制御手段が前記判定を行うように構成されていることを特徴とする。
前記特徴情報は、具体的には、管の直径、管の長さ、キャップの有無、キャップの直径、キャップの長さ、キャップの色、管内部の薬液の有無、管表面のラベルの有無の少なくとも一つを含み得る。この場合、前記キャップの色はフィルム管のフィルムの色を含み、該フィルムの色が、鏡面部材に映し出された採血管の上面視画像から抽出され得る。
前記特徴情報が、キャップの長さ及びフィルムの色を含む場合、抽出した前記キャップの長さが所定の値以下の場合に、前記上面視画像からフィルムの色を抽出するように構成され得る。
前記制御装置は、予め採血管の外観から取り出せる少なくとも一つの外観に関する特徴情報に対する閾値を有し、前記撮影手段で撮影した採血管の採血管画像から抽出した外観に関する特徴情報と前記閾値とに基づいて採血管の種類を特定して、当該採血管が前記指示情報に基づく採血管であるか否かを判定するように構成され得る。
好ましくは、前記撮影手段は、ラベル印字・貼付手段より上流に設けられ得る。
また、前記制御手段は、取り出された採血管が誤った採血管であると判定した時に、移送手段を停止させるように構成され得る。
さらに、採血管自動準備装置に、判定結果を使用者に対して出力する出力手段を設け、前記制御手段が、取り出された採血管が誤った採血管であると判定した時に、前記出力手段を介して、取り出された採血管が誤った採血管であることを、画像及び/又は音を用いて使用者に出力するように構成してもよい。
さらにまた、採血管自動準備装置に、使用者の判定結果を入力可能な入力手段を設け、前記制御手段が、取り出された採血管が誤った採血管であると判定して、前記出力手段を介して、取り出された採血管が誤った採血管であることを、画像及び/又は音を用いて使用者に出力した後に、前記入力手段を介して入力される使用者の判定結果を、最終的な判定結果とするように構成してもよい。
また、前記制御手段が、取り出された採血管が誤った採血管であると判定した時に、前記ラベル印字・貼付手段に、当該採血管が誤った採血管であることを表示する処置を行わせるように構成することもできる。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係る採血管自動準備装置は、同一種類の採血管を各々収容する少なくとも二つの採血管収容手段と、医師からの指示情報に基づいて、これら採血管収容手段から患者の採血に必要な採血管を選択的に取り出し、取り出した採血管をラベル貼付位置に移送する移送手段と、ラベルプリンタでラベルに患者に関する情報を印字した後、ラベル貼付位置にある採血管にラベルを貼り付けるラベル印字・貼付手段と、前記各手段の動作を制御する制御装置と、前記採血管収容手段から取り出された採血管の側面視画像を撮影する撮影手段とを備え、前記制御手段が、前記撮影手段によって撮影した側面視画像から採血管の外観に関する特徴情報を抽出し、抽出した特徴情報に基づいて、当該採血管が前記指示情報に基づく採血管であるか否かを判定するように構成された採血管自動準備装置において、前記撮影手段によって採血管を撮影する位置に、撮影すべき採血管の上端面及び下端面を映す鏡面部材を、その鏡面が撮影手段の方向を向くように配置し、前記撮影手段によって、採血管の側面視画像と、鏡面部材に映し出された採血管の上面視画像及び底面視画像とを含む採血管画像を撮影し、当該採血管画像から抽出した特徴情報に基づいて制御手段が前記判定を行うように構成されているので、一つの撮影手段によって、採血管の側面視画像と、鏡面部材に映し出された採血管の上面視画像及び底面視画像とを含む採血管画像を取得することができ、それにより、処理すべき採血管の撮影時の向きに関係なく、採血管の上面視画像及び底面視画像を得ることができる。これにより、上面又は底面からしか得られない採血管の外観に関する特徴を抽出することが可能になり、より正確な正誤判定が可能になる。
前記特徴情報としては、管の直径、管の長さ、キャップの有無、キャップの直径、キャップの長さ、キャップの色、管内部の薬液の有無、管表面のラベルの有無が挙げられ、これらの中の一つ特徴情報を用いて、又は複数の特徴情報を組み合わせて用いて正誤判定が行われ得る。この場合、前記キャップの色は、フィルム管のフィルムの色を含み、該フィルムの色は、鏡面部材に映し出された採血管の上面視画像から抽出される。これにより、採血管の上面からしか確認できないフィルム採血管のフィルム色を特徴情報として抽出することが可能になるので、フィルム採血管が混在している場合でも、採血管の正誤判定を正確に行うことが可能になる。
前記特徴情報にキャップの長さ及びフィルムの色を含め、抽出した前記キャップの長さが所定の値以下の場合に、前記上面視画像からフィルムの色を抽出するように構成することにより、採血管がキャップ式であるかフィルム式であるかを判断した後に、採血管がフィルム式である場合に限って上面視画像からフィルムの色を抽出することになるので、フィルム式採血管がない場合には画像処理を一部省略することが可能になり、効率のよい判定処理が可能になる。
また、前記制御装置に、予め採血管の外観から取り出せる少なくとも一つの外観に関する特徴情報に対する閾値を記憶させておき、前記撮影手段で撮影した採血管の採血管画像から抽出した外観に関する特徴情報と前記閾値とに基づいて採血管の種類を特定して、当該採血管が前記指示情報に基づく採血管であるか否かを判定するように構成することにより、制御装置における採血管の正誤判定を容易にすることができ、かつ、正確にすることができる。
さらに、前記撮影手段を、ラベル印字・貼付手段より上流に設けることにより、採血管にラベルの貼付けを行う前に、採血管の正誤判定を行うことができるようになる。これにより、間違った採血管に対してラベルを貼り付けてしまうことがなくなるので、採血管を無駄にすることがない。
さらにまた、取り出された採血管が誤った採血管であると判定した時に、前記制御手段が移送手段を停止させるように構成することで、誤った採血管がそのまま装置から排出されることがなくなる。
また、採血管自動準備装置に、使用者の判定結果を入力可能な入力手段を設け、前記制御手段が、取り出された採血管が誤った採血管であると判定して、出力手段を介して、取り出された採血管が誤った採血管であることを、画像及び/又は音を用いて使用者に出力し、その後、前記入力手段を介して入力される使用者の判定結果を、最終的な判定結果とするように構成することで、より正確な正誤判定を行うことが可能になる。
さらに、前記制御手段が、取り出された採血管が誤った採血管であると判定した時に、前記ラベル印字・貼付手段に、当該採血管が誤った採血管であることを表示する処置を行わせるように構成すると、誤った採血管が取り出された場合でも、装置を止めずに処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明に係る採血管自動準備装置の一実施例の概略正面図である。
【図2】図1における採血管自動準備装置の概略A−A断面図である。
【図3】図1におけるラベル貼付位置Xの周囲の拡大図である。
【図4】図1における採血管自動準備装置において取り扱われる採血管の一実施例を示す図である。
【図5】図3における概略B−B断面図である。
【図6】カメラ30の撮影領域を示す図である。
【図7】制御装置40の概略ブロック図である。
【図8A】判定部42における判定処理の一例のフローチャートを示す図である。
【図8B】判定部42における判定処理の一例のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して本発明に係る採血管自動準備装置の実施の形態を説明していく。
【0009】
図1は本発明に係る採血管自動準備装置の一実施例の概略正面図であり、図2は図1における採血管自動準備装置の概略A−A断面図であり、図3は図1におけるラベル貼付位置Xの周囲の拡大図であり、図4は図1における採血管自動準備装置において取り扱われる採血管の一実施例を示す図である。
図中、符号1は採血管自動準備装置を示している。
この実施例では、採血管自動準備装置1は、外観の異なる4種類の採血管a,b,c,dを使用するものとする。具体的には、採血管a及びbはキャップ式の採血管であり、管の長さは同一だが管径が異なる。また、採血管c及びdはフィルム式の採血管であり、管の長さ及び管径は採血管aと同一であるが、フィルムの色が異なる。具体的には採血管cのフィルムの色は赤であり、採血管dのフィルムの色は紫である。
採血管自動準備装置1は、各々同一種類の採血管を収容する四つの採血管収容部2a〜2dと、
これら採血管収容部2a〜2dから選択的に採血管を取り出し、取り出した採血管を後述するラベル印字貼付手段10のラベル貼付位置Xまで移送する移送手段3を備えている。
移送手段3は、各採血管収容部2a〜2dから採血管を押し出して取り出す押出手段4a〜4dと、
各押出手段4a〜4dによって押し出された採血管を受け取って、受け取った採血管を、後述する移送コンベア5に設けられたラック6に渡す第一受渡手段7a〜7dと、
全ての採血管収容部2a〜2dに沿って、上方に位置するラベル印字貼付手段10まで上下方向に伸びる移送コンベア5と、
移送コンベア5のラック6から採血管を受け取って、受け取った採血管を、ラベル印字貼付手段10のラベル貼付位置Xへ渡す第二受渡手段8と
を備えている。
この実施例では、採血管収容部2aに採血管aが、採血管収容部2bに採血管bが、採血管収容部2cに採血管cが、そして、採血管収容部2dに採血管dが各々収容されているものとする。
ラベル印字貼付手段10は、プリンタ11、プラテンローラ12、剥離板13、ラベル付き台紙供給ローラ14、台紙回収ローラ15、貼付ローラ16、加圧手段17及び支持ローラ18を備え、前記貼付ローラ16、支持ローラ18及び加圧手段17でラベル貼付位置Xを画定している。
前記ラベルプリンタ11は、ラベル貼付位置Xに移送されてくる採血管に対応する医師からの指示情報に基づいて検査情報及び/又は患者情報をバーコード及び文字の形態でラベルに印字して識別ラベルを作成する。
ラベルプリンタ11で作成された識別ラベルは、ラベル貼付位置Xにおける採血管と貼付ローラ16との間に向けて排出される。
前記加圧手段17は、加圧ローラと、加圧ローラをラベル貼付位置Xに向けて進退可能に動かす加圧台とを有する。
加圧手段17の加圧台は、採血管が第二受渡手段8から供給される前は下方(即ち、ラベル貼付位置Xから離れる方向)に下げられており、第二受渡手段8から採血管が供給されると上方(即ち、ラベル貼付位置Xに近づく方向)に動かされ、採血管を貼付ローラ16に押し付ける。
採血管が加圧手段17によって貼付ローラ16に適当な力で押し付けられている位置がラベル貼付位置Xであり、この状態で採血管は、貼付ローラ16、支持ローラ18及び加圧手段17によって3点で支持されることになる。
前記加圧手段17は、採血管へのラベルの貼付けが完了すると、下方に下げられ、それにより、ラベル貼付後の採血管は、排出コンベア20に落とされる。
採血管排出コンベア20は水平方向に伸びており、ラベル貼付後の採血管をトレイTに排出する。
採血管回収装置22は、一つのトレイTに患者一人分の採血管が収容されると、トレイTを次の空のトレイに入れ替える。
【0010】
図2及び図3に示すように、前記第二受渡手段8の上方には、本発明に係る撮影手段を構成するカメラ30が設けられている。
また、図5に示すように、前記第二受渡手段8におけるカメラ30の真下に位置する部分の前後位置には、第二受渡手段8に搭載された採血管の上端面及び下端面を映す鏡面部材31及び32が設けられている。前記鏡面部材31及び32は、採血管の上端面及び下端面を映した面が上方に位置するカメラ30の方向を向くように適当な角度に傾けられている。
カメラ30は、その視野角が、採血管と鏡面部材31及び32とを含むように設定されており、カメラ30で撮影された画像データは、制御装置40へ送られる。図6は、カメラ30側から見た撮影領域であり、図面に示すように、画像データは、側面視画像、上面視画像及び底面視画像から成る採血管画像を含む。
【0011】
図7は、制御装置40の概略ブロック図である。
制御装置40は、上記した各手段の動作を制御する動作制御部41と、カメラ30から入力される画像データに基づいて移送中の採血管の正誤判定を行う判定部42とを有する。
動作制御部41は、患者情報(例えば、患者IDや患者氏名等)及びその患者に対する採血に関する情報(例えば、採血に用いられる採血管の種類や数等)を含んだ医師からの指示情報と、各手段に設けられたセンサからの情報とに基づいて、移送手段3を動作させて必要な種類の採血管を、対応する採血管収容部から取り出してラベル印字貼付手段10まで移送すると共に、前記ラベル印字貼付手段10を動作させて、ラベル貼付位置Xに移送されてくる採血管に対応する医師からの指示情報に基づいて検査情報及び/又は患者情報をバーコード及び文字の形態でラベルに印字して識別ラベルLを作成すると共に、ラベル貼付位置Xにおいて前記ラベルを採血管に貼付ける。
【0012】
前記判定部42には、予め採血管の外観から取り出せる少なくとも一つの外観に関する特徴情報に対する閾値が記憶されている。
そして、判定部42は、カメラ30で撮影した画像データ(即ち、側面視画像、上面視画像及び底面視画像から成る採血管画像)を入力し、該画像データから採血管の外観に関する特徴情報を抽出し、抽出した特徴情報と、予め記憶された前記閾値とに基づいて採血管の種類を特定して、当該採血管が前記医師からの指示情報に対応する採血管であるか否かを判定する。
判定に用いられる前記外観に関する特徴情報は、使用する採血管の種類に応じて任意に設定することができる。具体的には、管長のみが異なる複数の種類の採血管を使用する場合には、特徴情報は「管長」であり得、また、採血管の管長と採血管のキャップの長さ(又は採血管のキャップの有無)に違いがある複数の種類の採血管を使用する場合には、特徴情報は「管長」と「キャップ長」となり得る。判定のために使用可能な採血管の外観に関する特徴情報としては、「管長」及び「キャップ長」以外にも、例えば、「管の直径」「キャップの有無」「キャップの直径」「キャップの色」「管内部の薬液の有無」及び「管表面のラベルの有無」等が挙げられる。
判定部42は、使用する採血管に応じて、一つの特徴情報を用いて、又は複数の特徴情報を組み合わせて用いて判定を行う。
この実施例では、「管径」「キャップの種類」及び「フィルム色」が異なる4種類の採血管を使用するため、判定部42には、「管長」「管径」「キャップ長」「フィルム色」に関する閾値が記憶されており、また、判定部42ではカメラ30で撮影した画像データから外観に関する特徴情報として「管長」「管径」「キャップ長」「フィルム色」が抽出される。
【0013】
図8は、判定部42における判定処理の一例のフローチャートを示す図である。
始めにカメラ30が採血管を搭載していない状態の第二受渡手段8の画像を撮影し、その画像データを判定部42が参照画像として入力する(ステップ1)。
第二受渡手段8は、移送コンベア5のラック6から採血管を受け取ると、その採血管をラベル印字貼付手段10に送る前に、採血管がカメラ30の真下にくる位置で一時停止する。
この状態で、カメラ30が第二受渡手段8に保持された採血管の画像を撮影し、その画像データを判定部42が採血管画像として入力する(ステップ2)。本実施例では、前記第二受渡手段8におけるカメラ30の真下に位置する部分の前後位置に、第二受渡手段8に搭載された採血管の上端面及び下端面を映す鏡面部材31及び32が設けられているので、カメラ30で撮影される採血管画像には、上記したように側面視画像、上面視画像及び底面視画像が含まれている(図6参照)。
判定部42は、公知の画像処理方法を用いて、入力した採血管画像における側面視画像から採血管の上下端を検出することで、採血管の外観に関する特徴情報の一つである「管径」を算出する(ステップ3)。以下、算出した「管径」を「抽出管径Rs」と称する。画像処理の手順としては、具体的には、例えば、入力した画像に対してエッジ検出処理を行い、次いで、エッジ検出後の採血管画像と参照画像との差分画像計算処理を行った後、処理後の差分画像を二値化し、さらに、横方向に画素値を累積することで採血管の横方向射影データを算出することが挙げられる。
次いで、判定部42は、公知の画像処理方法を用いて、入力した採血管画像における側面視画像から採血管全体の左右端を検出することで、採血管の外観に関する特徴情報の一つである「管長」を算出する(ステップ4)。以下、算出した「管長」を「抽出管長Ls」と称する。
次いで、判定部42は、公知の画像処理方法を用いて、入力した採血管画像における側面視画像から採血管のキャップの左右端を検出することで、採血管の外観に関する特徴情報の一つである「キャップ長」を算出する(ステップ5)。以下、算出した「キャップ長」を「抽出キャップ長CLs」と称する。
さらに、判定部42は、公知の画像処理方法を用いて、入力した採血管画像における上面視画像から、採血管の外観に関する特徴情報の一つである「キャップ色」を得る(ステップ6)。キャップ色は、具体的には、例えば、上面視画像をRGB信号に色分解することにより得られる。以下、得られた「キャップ色」を「抽出キャップ色CCs」と称する。
判定部42は、上記した処理で抽出した採血管の外観に関する特徴情報である「抽出管径Rs」「抽出管長Ls」「抽出キャップ長CLs」及び「抽出キャップ色CCs」を、予め記憶されている「管径」「管長」「キャップ長」及び「キャップ色」に関する閾値(管径閾値Rt、管長閾値Lt、キャップ長閾値CLt、キャップ色閾値CCt)と比較して、採血管の管の種類を特定する管種特定処理を実行する。
この実施例では、一例として、
採血管aは、管長100mm、管径15.6mm、キャップ長20mmであり、
採血管bは、管長100mm、管径13.2mm、キャップ長20mmであり、
採血管cは、管長100mm、管径15.6mmのフィルム管であり、フィルム色は赤(FF0000)であり、
採血管dは、管長100mm、管径15.6mmのフィルム管であり、フィルム色は紫(FF00FF)である。
そして、判定部42に記憶されている管径閾値Rtは15mmであり、管長閾値Ltは90mmであり、キャップ長閾値CLtは18mmであり、フィルム色閾値CCtはR値=F0、G値=32、B値=F0であるものとする。
管種特定処理について具体的に説明すると、始めに、判定部42は、抽出管長Lsが管長閾値Ltより大きいか否か、即ち、抽出管長Lsが90mmよりも長いか否かを判断する(ステップ7)。
ステップ7において抽出管長Lsが管長閾値Ltより大きいと判断した場合、判定部42は次いで抽出キャップ長CLsが、キャップ長閾値CLtより大きいか否か、即ち、抽出キャップ長CLsが18mmよりも大きいか否かを判断する(ステップ8)。
ステップ7において抽出管長Lsが管長閾値Ltより小さいと判断した場合には、その採血管は、採血管a〜dの何れにも該当しないので、判定部42は、当該採血管が間違った採血管であると判定してエラー信号を出力する。
ステップ8において抽出キャップ長CLsがキャップ長閾値CLtより大きいと判断した場合、判定部42は次いで抽出管径Rsが管径閾値Rtより大きいか否か、即ち、抽出管径Rsが15mmよりも大きいか否かを判断する(ステップ9)。
ステップ9において抽出管径Rsが管径閾値Rtより大きいと判断した場合、カメラ30で撮影された採血管は、その管長が90mmより長く、その管径が15mmより大きく、かつ、そのキャップ長が18mmより長いので、採血管aである。よって判定部42は、「管種」を採血管aと特定する(ステップ10)。
ステップ9において抽出管径Rsが管径閾値Rtより小さいと判断した場合、カメラ30で撮影された採血管は、その管長が90mmより長く、その管径が15mmより小さく、かつ、そのキャップ長が18mmより長いので、採血管bである。よって判定部42は、「管種」を採血管bと特定する(ステップ11)。
ステップ8において抽出キャップ長CLsがキャップ長閾値CLtより小さいと判断した場合、その採血管はフィルム式採血管である。判定部42は次いで抽出管径Rsが管径閾値Rtより大きいか否か、即ち、抽出管径Rsが15mmよりも大きいか否かを判断する(ステップ12)。
ステップ12において抽出管径Rsが管径閾値Rtより小さいと判断した場合、その採血管は、管径が15mmより小さいフィルム式採血管であり、採血管a〜dの何れにも該当しないので、判定部42は、当該採血管が間違った採血管であると判定してエラー信号を出力する。
ステップ12において抽出管径Rsが管径閾値Rtより大きいと判断した場合、次いで、判定部42は、抽出キャップ色CCsをキャップ色閾値CCtと比較する。
具体的には、例えば、始めに、その抽出キャップ色CCsのR値がキャップ色閾値CCtのR値「F0」より大きいか否か判断し(ステップ13)、抽出キャップ色CCsのR値がキャップ色閾値CCtのR値「F0」より小さい場合には、そのキャップ色は、赤でも紫でもないので、判定部42は、当該採血管が間違った採血管であると判定してエラー信号を出力する。
抽出キャップ色CCsのR値がキャップ色閾値CCtのR値「F0」より大きい場合には、次に、抽出キャップ色CCsのG値がキャップ色閾値CCtのG値「32」より小さいか否かを判断し(ステップ14)、抽出キャップ色CCsのG値がキャップ色閾値CCtのG値「32」より大きい場合には、そのキャップ色は、赤でも紫でもないので、判定部42は、当該採血管が間違った採血管であると判定してエラー信号を出力する。
抽出キャップ色CCsのG値がキャップ色閾値CCtのG値「32」より小さい場合には、次に、抽出キャップ色CCsのB値がキャップ色閾値CCtのB値「F0」より大きいか否か判断し(ステップ15)、抽出キャップ色CCsのB値がキャップ色閾値CCtのB値「F0」より小さい場合には、判定部42は、当該採血管のキャップ色を「赤」と判断する。この場合、当該採血管は、その管長が90mmより長いフィルム式採血管であり、かつ、フィルムの色が「赤」であるので、採血管cである。よって判定部42は、「管種」を採血管cと特定する(ステップ16)。
ステップ15において、抽出キャップ色CCsのB値がキャップ色閾値CCtのB値「F0」より大きい場合には、判定部42は、当該採血管のキャップ色を「紫」と判断する。この場合、当該採血管は、その管長が90mmより長いフィルム式採血管であり、かつ、フィルムの色が「紫」であるので、採血管dである。よって判定部42は、「管種」を採血管dと特定する(ステップ17)。
判定部42は管種の特定が終了した後、当該採血管が医師からの指示情報に含まれている正しい採血管か否かの正誤判断をし(ステップ18)、当該採血管が正しい採血管の場合には、ステップ2に戻り次の採血管の画像データの入力を待ち、当該採血管が誤った採血管の場合には、エラー信号を出力する。判定部42から出力されるエラー信号は、例えば、動作制御部41に入力され、動作制御部41は、各手段を停止し得る。
これにより、誤った採血管が採血管収容部から取り出された場合でも、装置全体が停止するので、使用者が当該採血管を装置から除去したり、正しい採血管に入替えたりすることが可能になる。
また、処理すべき採血管の中に、フィルム式採血管が入っている場合でも、一つのカメラで判定処理を行うことが可能になる。
【0014】
上記した実施例では、判定部42において、始めに、管径、管長、キャップ長及びキャップ色を抽出した後に、抽出した各特徴情報を予め記憶されている閾値と比較することにより採血管の正誤判定を行っているが、この判定処理の流れは実施例に限定されることなく、例えば、キャップ長を抽出した後に、キャップ長が所定の閾値より大きいか否かの判断を先に行い、キャップ長が所定の閾値より小さい場合のみ、即ち、採血管がフィルム式採血管であると判断した場合のみ、上面視画像からキャップ色を抽出するように構成してもよい。このように構成することにより、画像処理工程を最小限に抑えることができるので正誤判定処理全体を早くすることができるという効果を奏する。
さらにまた、上記した実施例では、採血管画像を正誤判定のための特徴情報の抽出にのみ使用しているが、採血管画像は、正誤判定以外の動作制御にも利用され得る。具体的には、例えば、採血管画像に基づいて採血管の向きを判断し、採血管の向きに基づいてラベルプリンタ11におけるラベルの印刷方向を制御するように構成してもよい。
上記した実施例では、採血管が誤った採血管であると判定した場合、判定部42が動作制御部41にエラー信号を送り、動作制御部41が各手段を停止するように構成されているが、判定部42による判定後の処理は本実施例に限定されるものではない。
具体的には、例えば、採血管自動準備装置にモニター50及び入力手段52を設けて、採血管が誤った採血管であると判定した場合、判定部42が、カメラ30で撮影した当該採血管の画像をモニター50に表示し、表示された画像を使用者が目視確認して採血管の正誤の判定を行い、その判定結果を入力手段52を介して入力することができるように構成してもよい。この場合、入力手段52を介して入力された使用者による判定結果を、最終の判定結果として装置を停止するように判定部42を構成してもよく、また、既に装置を停止している場合には、最終の判定結果に基づいて装置を再度作動させるように判定部42を構成してもよい。
また、判定部42による判定後の別の処理としては、例えば、採血管が誤った採血管であると判定した場合に、装置を停止せずに、判定部42がラベル印字貼付装置10にエラー信号を出力し、ラベル印字貼付装置10でエラー情報をラベルに印字して、当該採血管にエラー情報が印字されたラベルを貼り付けるように構成してもよい。
さらにまた、判定部42による判定後の別の処理としては、例えば、排出コンベア20を用いて誤りであると判定された採血管を、通常の処理ルートから排除するように排出コンベア20を構成することも考えられる。
また、上記した実施例では、採血管を横に寝かせて収容するように構成された採血管収容部を多段に重ねた採血管自動準備装置を例に挙げているが、本発明に係る採血管自動準備装置の構成は本実施例に限定されることなく、例えば、採血管収容手段が、採血管を立てて収容するラックで構成され、移送手段が、前記ラック上に設けられたX−Y軸で作動するロボットアームで構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0015】
a 採血管(キャップ式) 長:100mm 径:15.6mm
b 採血管(キャップ式) 長:100mm 径:13.2mm
c 採血管(フィルム式) 長:100mm 径:15.6mm
フィルム色:赤
d 採血管(フィルム式) 長:100mm 径:15.6mm
フィルム色:紫
Lt 管長閾値
Rt 管径閾値
CLt キャップ長閾値
CCt キャップ色閾値

Ls 抽出管長
Rs 抽出管径
CLs 抽出キャップ長
CCs 抽出キャップ色

X ラベル貼付位置
T トレイ

1 採血管自動準備装置
2a 採血管収容部
2b 採血管収容部
2c 採血管収容部
2d 採血管収容部
3 移送手段
4a 押出手段
4b 押出手段
4c 押出手段
4d 押出手段
5 移送コンベア
6 ラック
7a 第一受渡手段
7b 第一受渡手段
7c 第一受渡手段
7d 第一受渡手段
8 第二受渡手段

10 ラベル印字貼付手段
11 プリンタ
12 プラテンローラ
13 剥離板
14 ラベル付き台紙供給ローラ
15 台紙回収ローラ
16 貼付ローラ
17 加圧手段
18 支持ローラ
20 排出コンベア
22 採血管回収装置

30 カメラ
31 鏡面部材
32 鏡面部材

40 制御装置
41 動作制御部
42 判定部

50 モニター
52 入力手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一種類の採血管を各々収容する少なくとも二つの採血管収容手段と、
医師からの指示情報に基づいて、これら採血管収容手段から患者の採血に必要な採血管を選択的に取り出し、取り出した採血管をラベル貼付位置に移送する移送手段と、
ラベルプリンタでラベルに患者に関する情報を印字した後、ラベル貼付位置にある採血管にラベルを貼り付けるラベル印字・貼付手段と、
前記各手段の動作を制御する制御装置と、
前記採血管収容手段から取り出された採血管の側面視画像を撮影する撮影手段と
を備え、
前記制御手段が、前記撮影手段によって撮影した側面視画像から採血管の外観に関する特徴情報を抽出し、抽出した特徴情報に基づいて、当該採血管が前記指示情報に基づく採血管であるか否かを判定するように構成された
採血管自動準備装置において、
前記撮影手段によって採血管を撮影する位置に、撮影すべき採血管の上端面及び下端面を映す鏡面部材を、その鏡面が撮影手段の方向を向くように配置し、
前記撮影手段によって、採血管の側面視画像と、鏡面部材に映し出された採血管の上面視画像及び底面視画像とを含む採血管画像を撮影し、当該採血管画像から抽出した特徴情報に基づいて制御手段が前記判定を行うように構成されている
ことを特徴とする採血管自動準備装置。
【請求項2】
前記特徴情報が、管の直径、管の長さ、キャップの有無、キャップの直径、キャップの長さ、キャップの色、管内部の薬液の有無、管表面のラベルの有無の少なくとも一つを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の採血管自動準備装置。
【請求項3】
前記キャップの色が、フィルム管のフィルムの色を含み、
該フィルムの色が、鏡面部材に映し出された採血管の上面視画像から抽出される
ことを特徴とする請求項2に記載の採血管自動準備装置。
【請求項4】
前記特徴情報が、キャップの長さ及びフィルムの色を含み、
抽出した前記キャップの長さが所定の値以下の場合に、前記上面視画像からフィルムの色を抽出する
ことを特徴とする請求項3に記載の採血管自動準備装置。
【請求項5】
前記制御装置が、
予め採血管の外観から取り出せる少なくとも一つの外観に関する特徴情報に対する閾値を有し、
前記撮影手段で撮影した採血管の採血管画像から抽出した外観に関する特徴情報と前記閾値とに基づいて採血管の種類を特定して、当該採血管が前記指示情報に基づく採血管であるか否かを判定する
ように構成されている
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の採血管自動準備装置。
【請求項6】
前記撮影手段が、ラベル印字・貼付手段より上流に設けられている
ことを特徴とする請求項1〜5に記載の採血管自動準備装置。
【請求項7】
前記制御手段が、取り出された採血管が誤った採血管であると判定した時に、移送手段を停止させる
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の採血管自動準備装置。
【請求項8】
採血管自動準備装置が、判定結果を使用者に対して出力する出力手段を備え、
前記制御手段が、取り出された採血管が誤った採血管であると判定した時に、前記出力手段を介して、取り出された採血管が誤った採血管であることを、画像及び/又は音を用いて使用者に出力する
ことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の採血管自動準備装置。
【請求項9】
採血管自動準備装置が、使用者の判定結果を入力可能な入力手段を備え、
前記制御手段が、取り出された採血管が誤った採血管であると判定して、前記出力手段を介して、取り出された採血管が誤った採血管であることを、画像及び/又は音を用いて使用者に出力した後に、前記入力手段を介して入力される使用者の判定結果を、最終的な判定結果とする
ことを特徴とする請求項8に記載の採血管自動準備装置。
【請求項10】
前記制御手段が、取り出された採血管が誤った採血管であると判定した時に、前記ラベル印字・貼付手段に、当該採血管が誤った採血管であることを表示する処置を行わせる
ことを特徴とする請求項6に記載の採血管自動準備装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−242199(P2012−242199A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−111122(P2011−111122)
【出願日】平成23年5月18日(2011.5.18)
【出願人】(591086854)株式会社テクノメデイカ (50)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】