説明

接続構造

【課題】 引込分岐端子箱内に設けられる二次側端子が複数の二次側電線と接続するのに、二次側端子と直接接続される導電体が二次側端子に対して相対変位して接触不良を起こすのを防止できる接続構造を提供する。
【解決手段】 引込分岐端子箱1内に設けられる二次側端子3の接続構造において、導電性を有する複数の電線端子部材11,…を備え、複数の電線端子部材11,…が、重なり合った状態で収容部4に収容されると共に、二次側端子3に対して相対変位するのを防止すべく、収容部4及び押圧部5に内接して固定され、さらに、各電線端子部材11に少なくとも一つの二次側電線2が接続されるようになっていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電柱に配置される柱上変圧器から配電される一次側電線が接続される一次側端子と、各需要家に向けて配電される複数の二次側電線がそれぞれ接続される複数の二次側端子とを備える引込分岐端子箱の二次側端子における接続構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図11に示すように、電柱に配電される高圧送電線から複数の需要家に電力供給すべく、高圧送電線から電柱に配電される柱上変圧器100から配電される電源側電線としての一次側電線101(「引下用分岐電線」ともいう)が、引込分岐端子箱1を介して、各需要家に向けて配電される負荷側電線としての複数の二次側電線2,…(「引込線」ともいう)と電気的に接続(通電)される。引込分岐端子箱1は、図12及び図13に示すように、一次側電線101が接続される一次側端子102(図12において一番下の端子)と、複数の二次側電線2,…(図12及び図13において異なる電線サイズの二次側電線2,…を図示している)がそれぞれ接続される複数の二次側端子3,…(図12において上から四つ分の端子)とを備える。
【0003】
そして、複数の二次側端子3がそれぞれ一次側端子102と電気的に接続(通電)可能に構成されているため、一次側端子102に接続される一次側電線101は、複数の二次側端子3,…にそれぞれ接続される二次側電線2,…と電気的に接続可能に構成される。また、少なくとも二次側端子3は、二次側電線2の一端部2aを収容する収容部4と、収容部4との間に配置される二次側電線2の一端部2aを収容部4に向けて押圧して固定する押圧部5とで構成される。したがって、二次側端子3は、二次側電線2の一端部2a、即ち、被覆(絶縁部)を剥がして剥き出しとなった導電体(導電部)が直接接続するのに適している。なお、一次側端子102についても、略同一の構成としている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、二次側端子3は、複数の二次側電線2,…、特に、電線サイズが異なる複数の二次側電線2,…が直接接続するのに不適である。例えば、一つの二次側端子3(図12において上から三番目の二次側端子3)が、電線サイズが異なる二つの二次側電線2,2と直接接続する場合、図13に示すように、電線サイズが大きい方の二次側電線2の一端部2aが、収容部4及び押圧部5に対して相対変位しない程度に固定されているのに対して、電線サイズが小さい方の二次側電線2の一端部2aは、収容部4及び押圧部5と内接しているが、確実に固定されないことがある(あるいは、収容部4や押圧部5と内接していないこともある)。
【0005】
かかる場合、二次側電線2が風や雨などにより振動すると、電線サイズが小さい方の二次側電線2の一端部2aが、二次側端子3(収容部4及び押圧部5)に対して相対変位(振動、揺動、回動)することにより、二次側電線2の一端部2aや収容部4といった導電体(通電部)同士の接触する部位が変化する(一定に維持できない)。したがって、導電体同士の接触する部位が変化するため、導電体同士の接触不良が発生し、かかる二次側電線2で配電される需要家を停電させてしまうことがある。
【0006】
よって、本発明は、かかる事情に鑑み、引込分岐端子箱内に設けられる二次側端子が複数の二次側電線と接続するのに、二次側端子と直接接続される導電体が二次側端子に対して相対変位して接触不良を起こすのを防止できる接続構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかる接続構造は、電柱に配置される柱上変圧器から配電される一次側電線が接続される一次側端子と、各需要家に向けて配電される複数の二次側電線がそれぞれ接続される複数の二次側端子とを備え、少なくとも二次側端子が、二次側電線の一端部を収容する収容部と、収容部との間に配置される二次側電線の一端部を収容部に向けて押圧して固定する押圧部とで構成される引込分岐端子箱の、二次側端子における接続構造において、導電性を有する複数の電線端子部材を備え、複数の電線端子部材が、重なり合った状態で収容部に収容されると共に、二次側端子に対して相対変位するのを防止すべく、収容部及び押圧部に内接して固定され、さらに、各電線端子部材に少なくとも一つの二次側電線が接続されるようになっていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、導電性を有する複数の電線端子部材が、重なり合った状態で収容部に収容されるため、押圧部に押圧されると、収容部及び押圧部に内接して固定される。それにより、複数の電線端子部材が二次側端子に対して相対変位するのを防止できる。さらに、各電線端子部材に少なくとも一つの二次側電線が接続されるようになっているため、接続されると、複数の二次側電線が何れかの電線端子部材を介して一つの二次側端子と接続できる。
【0009】
本発明にかかる接続構造は、電柱に配置される柱上変圧器から配電される一次側電線が接続される一次側端子と、各需要家に向けて配電される複数の二次側電線がそれぞれ接続される複数の二次側端子とを備え、少なくとも二次側端子が、二次側電線の一端部を収容する収容部と、収容部との間に配置される二次側電線の一端部を収容部に向けて押圧して固定する押圧部とで構成される引込分岐端子箱の、二次側端子における接続構造において、導電性を有する電線端子部材を備え、電線端子部材が、収容部に収容されると共に、二次側端子に対して相対変位するのを防止すべく、収容部及び押圧部に内接して固定され、さらに、電線端子部材に複数の二次側電線が接続されるようになっていることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、導電性を有する電線端子部材が収容部に収容され、押圧部に押圧されると、収容部及び押圧部に内接して固定される。それにより、電線端子部材が二次側端子に対して相対変位するのを防止できる。さらに、電線端子部材に複数の二次側電線が接続されるようになっているため、接続されると、複数の二次側電線が電線端子部材を介して一つの二次側端子と接続できる。
【0011】
本発明にかかる接続構造は、電柱に配置される柱上変圧器から配電される一次側電線が接続される一次側端子と、各需要家に向けて配電される複数の二次側電線がそれぞれ接続される複数の二次側端子とを備え、少なくとも二次側端子が、二次側電線の一端部を収容する収容部と、収容部との間に配置される二次側電線の一端部を収容部に向けて押圧して固定する押圧部とで構成される引込分岐端子箱の、二次側端子における接続構造において、導電性を有する電線端子部材を備え、二次側端子に直接接続される二次側電線の一端部及び電線端子部材が、重なり合った状態で収容部に収容されると共に、二次側端子に対して相対変位するのを防止すべく、収容部及び押圧部に内接して固定され、さらに、電線端子部材に少なくとも一つの二次側電線が接続されるようになっていることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、二次側端子に直接接続される二次側電線の一端部及び導電性を有する電線端子部材が、重なり合って収容部に収容されるため、押圧部に押圧されると、収容部及び押圧部に内接して固定される。それにより、二次側端子に直接接続される二次側電線の一端部及び電線端子部材が、二次側端子に対して相対変位するのを防止できる。さらに、電線端子部材に少なくとも一つの二次側電線が接続されるようになっているため、接続されると、複数の二次側電線が直接又は電線端子部材を介して一つの二次側端子と接続できる。
【0013】
本発明にかかる接続構造においては、複数の電線端子部材は、押圧部が押圧する方向に重なり合って配置されてもよい。かかる構成によれば、複数の電線端子部材が重なり合って配置される方向に押圧部で押圧されるため、例えば、電線端子部材、即ち、二次側端子と直接接続される導電体の全てが収容部及び押圧部と内接しない状態でも、全ての導電体が二次側端子に対して相対変位するのを防止できる。
【0014】
本発明にかかる接続構造においては、複数の電線端子部材は、それぞれが隣接する電線端子部材と嵌合可能な構成を採用してもよい。かかる構成によれば、電線端子部材が隣接して配置される他の電線端子部材と嵌合するため、嵌合される状態で固定されることで、電線端子部材同士が相対変位するのを確実に防止できる。
【発明の効果】
【0015】
したがって、引込分岐端子箱内に設けられる二次側端子が複数の二次側電線と接続するのに、一つの二次側端子と接続される複数の二次側電線のうち少なくとも一つが電線端子部材を介して接続されるため、二次側端子と直接接続される導電体が二次側端子に対して相対変位して接触不良を起こすのを防止できるという優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明にかかる接続構造における第1の実施形態について、図1〜図3を参酌して説明する。なお、図1〜図3において、図11〜図13の符号と同一の符号を付した部分は、従来技術と同一の構成又は要素を表す。
【0017】
本実施形態にかかる接続構造は、図1〜図3に示すように、引込分岐端子箱1内に設けられ、複数の二次側電線2,…がそれぞれ接続される複数の二次側端子3,…と、一つの二次側端子3(図2において上から三番目の二次側端子3)に接続される一対の分岐電線具6,6とを備える。引込分岐端子箱1は、一次側端子102及び二次側端子3に対応する部位に開口部が設けられる箱本体と、開口部を閉塞させる蓋体とを備え、箱本体は、一次側端子102及び二次側端子3に対応する部位(側面部)に、一次側電線101や二次側電線2が挿通可能な複数の孔を備える。
【0018】
二次側端子3は、一対の分岐電線具6,6の一部を収容する収容部4と、収容部4との間に配置される一対の分岐電線具6,6の一部を収容部に向けて押圧して固定する押圧部5とを備える。また、複数の二次側端子3,…は、それぞれが一次側電線101に接続される一次側端子102と電気的に接続(通電)されている。
【0019】
収容部4は、長尺な溝状に形成される。具体的には、収容部4は、幅方向の中央部が幅方向の両端部より溝の深さが深くなるように形成される。より具体的には、収容部4は、引込分岐端子箱1内に設けられる導電体に、幅方向の断面が略V字状、又は略U字状となるような溝を設けることにより形成される。なお、一次側端子102における一次側電線101を収容する収容部及び二次側端子3の収容部4が共通の導電体に溝を設けて形成されるため、導電体である全ての収容部、即ち、一次側端子102と複数の二次側端子3,…は、相互に電気的に接続(通電)されている。
【0020】
押圧部5は、引込分岐端子箱1内に固定され、且つ螺子孔を有する螺子受部材7と、螺子受部材7の螺子孔と螺合可能な部位を有する螺子部材8と、螺子受部材7及び螺子部材8の螺合により収容部4に向けて変位(接離)可能であって、且つ収容部4に収容される分岐電線具6の一部と当接可能な当接部材9とを備えて構成される。具体的には、押圧部5は、螺子受部材7及び螺子部材8の螺合により、螺子部材8が当接部材9を付勢して収容部4側に変位させ、それにより、当接部材9が収容部4との間に配置される分岐電線具6の一部を収容部4とで押圧するように構成される。なお、螺子部材8及び当接部材9間には、螺子受部材7及び螺子部材8による締結を維持すべく、緩み防止のための弾性体10が設けられる。
【0021】
当接部材9は、長尺な溝状である収容部4における長手方向と直交し(押圧する方向と略平行で)、且つ互いに略平行に並設される一対の壁部と、二つの壁部を連結する連結部を備え、壁部は、それぞれの先端部で分岐電線具6の一部と当接し、連結部は、略中央部に設けられる孔が螺子部材8に挿通される。具体的には、当接部材9は、収容部4の長手方向における断面形状が、略コ字状(略C字状)に形成される。また、当接部材9は、分岐電線具6と当接する壁部の先端部が収容部4に挿入(収容)可能に構成される。具体的には、当接部材9は、壁部の幅寸法が収容部4の幅寸法と略同一又はやや小さく形成される。
【0022】
分岐電線具6は、導電性を有する電線端子部材11を備え、電線端子部材11に(少なくとも)一つの二次側電線2が接続されるようになっている。具体的には、分岐電線具6は、二次側端子3(収容部4)から突出する電線端子部材11の部分に少なくとも一つの二次側電線2が接続されるようになっている。即ち、分岐電線具6は、二次側電線2の一端部2aと接続可能な接続部12を備える。具体的には、分岐電線6は、一端部が接続部12となる接続電線13を備え、接続電線13の他端部が電線端子部材11と接続して構成される。
【0023】
一対(複数)の電線端子部材11,11は、重なり合った状態で収容部4に収容される。具体的には、一対(複数)の電線端子部材11,11のそれぞれ一部が、重なり合った状態で収容部4に収容される。より具体的には、一対(複数)の電線端子部材11,11は、押圧部5が押圧する方向に重なり合って配置される。また、一対(複数)の電線端子部材11,11は、二次側端子3(収容部4及び押圧部5)に対して相対変位するのを防止すべく、収容部4及び押圧部5に内接して固定される。
【0024】
また、一対の電線端子部材11,11は、押圧されると圧縮又は変形可能な導電体(例えば銅等の金属)で形成され、互いに重なり合った状態で、二次側電線2の一端部2aである導電体(外周が絶縁部で被覆されている導電部)と略同様な形状、即ち、略円柱状となるように形成される。即ち、一対の電線端子部材11,11は、略円柱状を複数(二つ)に分割した形状である。具体的には、一対の電線端子部材11,11は、重なり合って配置される部位の断面が略半円形状に形成される。そして、電線端子部材11は、幅寸法が収容部4の幅寸法と略同一又はやや小さく形成される。また、電線端子部材11は、接続電線13を接続すべく、端部に筒部を備え、筒部が接続電線13の他端部である導電体に挿入される状態でかしめ処理(圧縮)されることにより、接続電線13が固定(接続)されている。
【0025】
接続電線13は、接続部12に接続される全ての二次側電線2,…のサイズに対して対応可能とすべく、接続される二次側電線2の最大サイズ以上としている。例えば、接続される二次側電線2が2.6mm(導電体直径2.6ミリメートル)〜22mm2 (導電体断面積22平方ミリメートル)である場合、接続電線13は、経済的な面を考慮して、二次側電線2の最大サイズである22mm2 としている。
【0026】
また、接続部12、即ち、接続電線13の一端部は、絶縁されるべく、接続電線13の一端部の導電体を被覆可能な絶縁体のカバー部材14が取り付けられている。また、カバー部材14は、二次側電線2が接続部12と接続した部位(導電体)を絶縁処理可能に構成される。例えば、カバー部材14は、伸縮可能に構成され、さらに、加熱されることにより縮小すると共に、硬化するように構成される。
【0027】
本実施形態にかかる接続構造の構成は以上の通りであり、次に、本実施形態にかかる接続構造が導電体の接触不良を防止する作用について説明する。
【0028】
まず、一方の分岐電線具6の電線端子部材11を引込分岐端子箱1における一方の側面部の孔から挿入し、他方の分岐電線具6の電線端子部材11を引込分岐端子箱1における他方の側面部の孔から挿入する。そして、溝状に形成される収容部4に、幅寸法が略同一である一対の電線端子部材11,11を嵌め込むようにして収容する。具体的には、押圧部5が押圧する方向に、一対の電線端子部材11,11のそれぞれの一部を積層させて配置させる。
【0029】
そして、螺子受部材7及び螺子部材8を螺合させ、当接部材9を収容部4側に変位させると、当接部材9が収容部4に収容される電線端子部材11と当接する。さらに、螺子受部材7及び螺子部材8の螺合を続けると、一対の電線端子部材11,11が重なり合って配置される方向に押圧部で押圧される。そして、一対の電線端子部材11,11が、重なり合った状態で収容部4に収容されているため、押圧部5に押圧されると、収容部4及び押圧部5に内接して固定される。
【0030】
具体的には、一対の電線端子部材11,11が変形可能であるため、一方の電線端子部材11は、他方の電線端子部材11及び収容部4と内接すると共に、収容部4と内接する円弧状の部位が収容部4に対応して接触する部位を拡げる(接触面を形成する)ように変形し、さらに、他方の電線端子部材11は、一方の電線端子部材11及び押圧部5と内接すると共に、押圧部5と内接する円弧状の部位が押圧部5に対応して接触する部位を拡げる(接触面を形成する)ように変形する。したがって、一対の電線端子部材11,11は、二次側端子3(収容部4)内で揺動や摺動や回動といった変位を完全に規制された状態(密着した状態)で固定されるため、二次側端子3(収容部4及び押圧部5)に対して相対変位するのが防止される。
【0031】
そして、分岐電線具6の接続部12を覆うカバー部材14の一部を切断し、接続部12に二次側電線2の一端部2aを接続させる。具体的には、絶縁被覆を剥がした(または、剥がしてある)接続電線13の他端部の導電体と、二次側電線2の一端部2aの導電体とを接続部材(圧縮スリーブ)15で接続する。そして、導電体が剥き出しとなる接続部位にカバー部材14を移動させて被覆し、その後カバー部材14を加熱すると、カバー部材14が収縮及び硬化することで接続部位が絶縁処理される。したがって、収容部4から突出する各電線端子部材11の部分に二次側電線2,2が接続電線13を介して接続されるため、二つ(複数)の二次側電線2,2が一対の電線端子部材11,11を介して一つの二次側端子3と接続できる。
【0032】
以上より、本実施形態にかかる接続構造は、押圧部5が収容部4との間に配置される一対の電線端子部材11,11を収容部4に向けて押圧して固定するため、複数の二次側電線2,2が、確実に固定される一対の電線端子部材11,11を介して一つの二次側端子3と接続できる。したがって、一つの二次側端子3が複数(二つ)の二次側電線2,2と接続するのに、二次側端子3と直接接続される導電体(導電部)、即ち、一対の電線端子部材11,11が二次側端子3に対して相対変位して接触不良を起こすのを防止できる。
【0033】
また、本実施形態にかかる接続構造は、収容部4に収容される一対の電線端子部材11,11が重なり合って配置される方向に押圧されるため、一方の電線端子部材11は、押圧部4及び他方の電線端子部材11に内接して固定され、他方の電線端子部材11は、一方の電線端子部材11及び押圧部5に内接して固定される。したがって、例えば、収容部4の幅方向(押圧される方向に対して直交する方向)に重なり合った状態で収容させる場合、複数の電線端子部材11,11は、それぞれが収容部4及び押圧部5に内接して固定されるべく、押圧される方向の寸法を略同一にする必要があるのに対して、押圧される方向に重なり合った状態で収容される場合は、押圧される方向の寸法を略同一にする必要がなく、電線端子部材11の形状をフレキシブルに対応することができる。
【0034】
次に、本発明にかかる接続構造における第2の実施形態について、図4〜図6を参酌して説明する。なお、図4〜図6において、図1〜図3の符号と同一の符号を付した部分は、第1実施形態と同一の構成又は要素を表す。
【0035】
本実施形態にかかる接続構造は、図4〜図6に示すように、第1実施形態にかかる接続構造に対して、分岐電線具20の構成が異なり、その他が略同一である。分岐電線具20は、導電性を有する電線端子部材21を備え、電線端子部材21が、収容部4に収容されると共に、二次側端子3に対して相対変位するのを防止すべく、収容部4及び押圧部5に内接して固定され、さらに、電線端子部材21に二つ(複数)の二次側電線2,2が接続されるようになっている。具体的には、分岐電線具20は、電線端子部材21の一部が、収容部4に収容されると共に、二次側端子3に対して相対変位するのを防止すべく、収容部4及び押圧部5に内接して固定され、さらに、二次側端子3(収容部4)から突出する電線端子部材21の部分に二つ(複数)の二次側電線2,2が接続されるようになっている。
【0036】
より具体的には、分岐電線具20は、長尺に形成され、長手方向の中央部に電線端子部材21と、長手方向の両端部にそれぞれ二次側電線2と接続可能な接続部22,22とが設けられる。さらに具体的には、分岐電線20は、長尺な電線端子部材21と、一端部が接続部22となる一対の接続電線23,23とを備え、一方の接続電線23の他端部が電線端子部材21の一端部と、他方の接続電線23の他端部が電線端子部材21の他端部と接続して構成される。また、分岐電線具20は、幅寸法が収容部4の幅寸法より小さくなるように形成される。
【0037】
電線端子部材21は、二次側電線2の一端部2aである導電体(内芯の導電部)と略同様な形状、即ち、略円柱形状であって、幅寸法が収容部4の幅寸法と略同一又はやや小さく形成される。また、接続電線23の径寸法は、電線端子部材21の径寸法より小さく形成される。即ち、分岐電線具20において、電線端子部材21の部位が、幅寸法が最大となるように形成されている。つまり、本実施形態にかかる分岐電線具20は、幅寸法が収容部4の幅寸法より小さくなるべく(電線端子部材21の部位で最大になるべく)、第1実施形態にかかる分岐電線具6のように、カバー部材14が設けられていない。なお、分岐電線具20の幅寸法が収容部4の幅寸法より小さく(電線端子部材21の部位で最大と)なり得る場合は、カバー部材14を設けてもよい。
【0038】
本実施形態にかかる接続構造の構成は以上の通りであり、次に、本実施形態にかかる接続構造が導電体の接触不良を防止する作用について説明する。
【0039】
まず、収容部4に電線端子部21が配置されるように、分岐電線具20を引込端子箱1に挿通させる。具体的には、分岐電線具20において幅寸法が最大である電線端子部材21に対して、収容部4の幅寸法の方がやや大きい(略同一である)ため、分岐電線具20の一端部を、引込分岐端子箱1における一方の側面部の孔から挿入し、そして、収容部4内を経由して、さらに、引込分岐端子箱1における他方の側面部の孔から一端部を取り出す。これにより、溝状に形成される収容部4に、幅寸法がやや小さい(略同一である)分岐電線具20の電線端子部材21が嵌め込むようにして収容できる。
【0040】
そして、螺子受部材7及び螺子部材8を螺合させると、収容部4に収容される電線端子部材21の一部が押圧部5に押圧され、収容部4及び押圧部5に内接して固定される。それにより、電線端子部材21が二次側端子3に対して相対変位するのを防止できる。具体的には、電線端子部材21は、押圧部5(当接部材9)及び収容部4と内接する部位が双方の表面形状に対応して、密着するように変形し、収容部4内で揺動や摺動や回動といった変位を完全に規制された状態で固定される。
【0041】
そして、両接続部22,22に電線サイズの異なる二次側電線2,2の一端部2a,2aをそれぞれ接続して、接続部位(導電体)を被覆して絶縁処理すると、二次側端子3から突出する電線端子部材21の部分に二つ(複数)の二次側電線2,2が接続電線22を介して接続される。したがって、二つ(複数)の二次側電線2,2は、電線端子部材21を介して一つの二次側端子3と接続できる。
【0042】
以上より、本実施形態にかかる接続構造は、押圧部5が収容部4との間に配置される電線端子部材21を収容部4側に向けて押圧することにより電線端子部材21を固定するため、複数の二次側電線2,2が確実に固定される電線端子部材21を介して一つの二次側端子3と接続できる。したがって、一つの二次側端子3が複数(二つ)の二次側電線2,2と接続するのに、二次側端子3と直接接続される導電体(導電部)、即ち、一つ電線端子部材21が二次側端子3に対して相対変位して接触不良を起こすのを防止できる。
【0043】
次に、本発明にかかる接続構造における第3の実施形態について、図7〜図9を参酌して説明する。なお、図7〜図9において、図1〜図3の符号と同一の符号を付した部分は、第1実施形態と同一の構成又は要素を表す。
【0044】
本実施形態にかかる接続構造は、図7〜図9に示すように、第1実施形態にかかる接続構造に対して、分岐電線具30の構成と、一つの二次側電線2の一端部2aが二次側端子3に直接接続される構成とが異なり、その他が略同一である。分岐電線具30は、導電性を有する電線端子部材31を備え、二次側端子3に直接接続される二次側電線2の一端部2a及び電線端子部材31が、重なり合った状態で収容部4に収容されると共に、二次側端子3に対して相対変位するのを防止すべく、収容部4及び押圧部5に内接して固定され、さらに、電線端子部材31に(少なくとも)一つの二次側電線2が接続されるようになっている。
【0045】
具体的には、分岐電線具30は、二次側端子3に直接接続される二次側電線2の一端部2a及び電線端子部材31の一部が、重なり合った状態で収容部4に収容されると共に、二次側端子3に対して相対変位するのを防止すべく、収容部4及び押圧部5に内接し固定され、さらに、二次側端子3(収容部4)から突出する電線端子部材31の部分に(少なくとも)一つの二次側電線2が接続されるようになっている。
【0046】
また、二次側端子3に直接接続される二次側電線2の一端部2a及び電線端子部材31は、押圧部4が押圧する方向に重なり合って配置される。そして、分岐電線具30は、一端部に電線端子部材31が設けられ、他端部に二次側電線2の一端部2aと接続可能な接続部32が設けられる。具体的には、分岐電線具30は、一端部が接続部32となる接続電線33を備え、接続電線33の他端部が電線端子部材31と接続して構成される。
【0047】
電線端子部材31は、押圧されると圧縮又は変形可能な導電体であって、収容部4に収容される先端部が平板状に形成される。さらに、電線端子部材31は、幅寸法が収容部4の幅寸法と略同一又はやや小さく形成される。また、接続部32、即ち、接続電線33の一端部は、絶縁状態を維持すべく、接続電線33の一端部を被覆可能な絶縁体のカバー部材34が取り付けられる。
【0048】
本実施形態にかかる接続構造の構成は以上の通りであり、次に、本実施形態にかかる接続構造が導電体の接触不良を防止する作用について説明する。
【0049】
まず、溝状に形成される収容部4に、二次側端子3に直接接続される二次側電線2の一端部2a及び収容部4と幅寸法が略同一である分岐電線具の電線端子部材31を嵌め込むようにして収容させる。具体的には、二次側電線2の一端部2a及び電線端子部材31の一部は、収容部内4で押圧部5が押圧する方向に重なり合って配置される。より具体的には、収容部4側に二次側電線2の一端部2aが配置され、押圧部5側に電線端子部材31が配置される。
【0050】
そして、螺子受部材7及び螺子部材8を螺合させ、押圧部5を収容部4側に変位させると、収容部4との間に配置される二次側電線2の一端部2a及び電線端子部材31は、押圧部5が重なり合って配置される方向に押圧することにより、収容部4及び押圧部5に内接して固定されるため、二次側端子3(収容部4及び押圧部5)に対して相対変位するのが防止できる。具体的には、二次側電線2の一端部2a(導電体)及び電線端子部材31は、押圧されると変形可能であるため、二次側電線2の一端部2aは、内接する電線端子部材31及び収容部4に対応して変形し、さらに、電線端子部材31は、内接する二次側電線2の一端部2a及び押圧部5に対応して変形する。
【0051】
したがって、二次側電線2の一端部2a及び電線端子部材31は、二次側端子3(収容部4)内で揺動や摺動や回動といった変位を完全に規制された状態(密着した状態)で固定される。そして、分岐電線具30の接続部32に他の二次側電線2の一端部2aを接続させると、二次側端子3から突出する電線端子部材31の部分に接続電線32を介して一つの二次側電線2が接続される。したがって、一つの二次側端子3と接続される二つ(複数)の二次側電線のうち一つが電線端子部材31を介して接続される。
【0052】
以上より、本実施形態にかかる接続構造は、押圧部5が収容部4との間に配置される二次側電線2の一端部2a及び電線端子部材31を収容部4側に向けて押圧するため、二次側端子3に直接接続される二次側電線2の一端部2aや他の二次側電線2の一端部2aに接続される電線端子部材31といった導電体が確実に固定された状態で、一つの二次側端子3が複数の二次側電線2,2と接続できる。したがって、一つの二次側端子3と接続される二つ(複数)の二次側電線2,2のうち一つが電線端子部材31を介して接続されるため、二次側端子3と直接接続される導電体(二次側端子3に直接接続される二次側電線2の一端部2a及び電線端子部材31)が二次側端子3に対して相対変位して接触不良を起こすのを防止できる
【0053】
また、本実施形態にかかる接続構造は、収容部4に収容される二次側電線2の一端部2a及び電線端子部材31が重なり合って配置される方向に押圧されるため、例えば、収容部4に収容される二次側電線2の一端部2aや電線端子部材31といった複数の導電体が、互いに相対変位するのを規制すべく、より確実に固定できる。
【0054】
なお、本発明の接続構造は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0055】
例えば、本発明にかかる接続構造においては、複数の電線端子部材は、それぞれが隣接する電線端子部材と嵌合可能な構成されてもよく、電線端子部材は、隣接する二次側電線の一端部及び隣接する他の電線端子部材の少なくとも何れか一方と嵌合可能に構成されてもよい。かかる構成によれば、電線端子部材は、二次側電線の一端部や他の電線端子部材といった隣接される他の導電体と相対変位するのを確実に規制でき、さらに、導電体同士の接触面積を大きくすることもできる。例えば、図10に示すように、凹凸部が設けられる第1電線端子部材40と、第1電線端子部材40の凹凸部に嵌合可能な凹凸部が設けられる第2電線端子部材41とを備えてもよい。
【0056】
なお、図10に示す一対の電線端子部材40,41は、電線端子部材40,41の長手方向に相対変位するのを規制可能に構成されているが、さらに、電線端子部材の幅方向に相対変位するのを規制可能に構成されていてもよく、また、電線端子部材の長手方向及び幅方向に相対変位するのを規制可能に構成されていてもよい。例えば、第1電線端子部材に凸部を設け、第2電線端子部材に第1電線端子部材の凸部に嵌合可能な孔部を設けることにより、第1電線端子部材及び第2電線端子部材が、前記凸部及び前記孔部が挿脱する方向と直交方向に相対変位するのを規制可能に構成されてもよい。
【0057】
また、上記第1及び第3実施形態にかかる接続構造においては、収容部4に収容される一対の電線端子部材11,11、又は、二次側電線2の一端部2aと電線端子部材31とが、押圧部5が押圧する方向に重なり合って配置される場合を説明したが、かかる場合に限られず、押圧部5が押圧する方向に対して直交する方向に重なり合って配置される場合でもよい。しかしながら、かかる場合、例えば、電線端子部材や二次側電線2の一端部2aといった収容部4に収容される導電体が、押圧部5が押圧する方向の幅寸法を略同一にすることで、互いの導電体が、重なり合った状態で収容部4に収容されると共に、二次側端子3に対して相対変位するのを防止すべく、収容部4及び押圧部5に内接して固定される必要がある。
【0058】
また、上記実施形態にかかる接続構造においては、収容部4に収容される導電体(二次側電線2の一端部2aや電線端子部材11,21,31)が一つ又は二つの場合を説明したが、かかる場合に限られず、収容部4に収容される導電体が三つ以上の場合でもよい。しかしながら、収容部4に収容される導電体が二次側端子3に対して相対変位するのを規制すべく、収容部4に収容される導電体を一つ又は二つとするのが好ましく、あるいは、収容部4に収容される三つ以上の導電体を互いに嵌合可能に構成するのが好ましい。
【0059】
また、上記実施形態にかかる接続構造においては、分岐電線具6,20,30、即ち、電線端子部材11,21,31に接続電線13,23,33が接続される場合を説明したが、接続電線13,23,33は必須の構成ではない。したがって、電線端子部材11,21,31に二次側電線2の一端部2aが直接接続される場合でもよい。
【0060】
また、上記実施形態にかかる接続構造においては、一つの電線端子部材11,21,31に一つ又は二つの二次側電線2が接続される場合を説明したが、かかる場合に限られず、一つの電線端子部材に三つ以上の二次側電線2,…が接続される場合でもよい。即ち、一つの電線端子部材を介して三つ以上の二次側電線2,…が二次側端子3に接続される場合でもよい。例えば、分岐電線具は、一つの電線端子部材に一端部が接続部となる三つ以上の接続電線の他端部がそれぞれ接続され、各接続部に二次側電線2が接続可能に構成されてもよい。
【0061】
また、上記実施形態にかかる接続構造においては、分岐電線具6,20,30に二次側電線2が接続される場合を説明したが、かかる場合に限られず、二次側電線2が将来的に接続されるための予備の接続部12,22,32を設けるべく、二次側電線2を接続せず、カバー部材14,34等で絶縁処理した状態で保存(維持)させておく場合でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の一実施形態にかかる接続構造における分岐電線具の全体図であって、(a)は斜視図、(b)は一部が横断面である正面図を示す。
【図2】同実施形態にかかる接続構造の全体図であって、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A線における拡大断面図を示す。
【図3】同実施形態にかかる接続構造の全体図であって、(a)は図2(a)のB−B線における断面図、(b)は(a)のC領域における拡大図を示す。
【図4】本発明の他の実施形態にかかる接続構造における分岐電線具の全体図であって、(a)は斜視図、(b)は一部が横断面である正面図を示す。
【図5】同実施形態にかかる接続構造の全体図であって、(a)は正面図、(b)は(a)のD−D線における拡大断面図を示す。
【図6】同実施形態にかかる接続構造の全体図であって、(a)は図5(a)のE−E線における断面図、(b)は(a)のF領域における拡大図を示す。
【図7】本発明のさらに他の実施形態にかかる接続構造における分岐電線具の全体図であって、(a)は斜視図、(b)は一部が横断面である正面図を示す。
【図8】同実施形態にかかる接続構造の全体図であって、(a)は正面図、(b)は(a)のG−G線における拡大断面図を示す。
【図9】同実施形態にかかる接続構造の全体図であって、(a)は図8のH−H線における断面図、(b)は(a)のI領域における拡大図を示す。
【図10】本発明のさらに他の実施形態にかかる接続構造における分岐電線具の全体図であって、(a)は斜視図、(b)は一部が横断面である正面図を示す。
【図11】従来における接続構造で接続される引込分岐端子箱であって、電柱に配置される概略図を示す。
【図12】従来における接続構造の全体図であって、正面図を示す。
【図13】従来における接続構造の全体図であって、(a)は図12のJ−J線における断面図、(b)は(a)のK領域における拡大図を示す。
【符号の説明】
【0063】
1…引込分岐端子箱、2…二次側電線、2a…(二次側電線の)一端部、3…二次側端子、4…収容部、5…押圧部、11,21,31…電線端子部材、100…柱上変圧器、101…一次側電線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電柱に配置される柱上変圧器から配電される一次側電線が接続される一次側端子と、各需要家に向けて配電される複数の二次側電線がそれぞれ接続される複数の二次側端子とを備え、少なくとも二次側端子が、二次側電線の一端部を収容する収容部と、収容部との間に配置される二次側電線の一端部を収容部に向けて押圧して固定する押圧部とで構成される引込分岐端子箱の、二次側端子における接続構造において、導電性を有する複数の電線端子部材を備え、複数の電線端子部材が、重なり合った状態で収容部に収容されると共に、二次側端子に対して相対変位するのを防止すべく、収容部及び押圧部に内接して固定され、さらに、各電線端子部材に少なくとも一つの二次側電線が接続されるようになっていることを特徴とする接続構造。
【請求項2】
電柱に配置される柱上変圧器から配電される一次側電線が接続される一次側端子と、各需要家に向けて配電される複数の二次側電線がそれぞれ接続される複数の二次側端子とを備え、少なくとも二次側端子が、二次側電線の一端部を収容する収容部と、収容部との間に配置される二次側電線の一端部を収容部に向けて押圧して固定する押圧部とで構成される引込分岐端子箱の、二次側端子における接続構造において、導電性を有する電線端子部材を備え、電線端子部材が、収容部に収容されると共に、二次側端子に対して相対変位するのを防止すべく、収容部及び押圧部に内接して固定され、さらに、電線端子部材に複数の二次側電線が接続されるようになっていることを特徴とする接続構造。
【請求項3】
電柱に配置される柱上変圧器から配電される一次側電線が接続される一次側端子と、各需要家に向けて配電される複数の二次側電線がそれぞれ接続される複数の二次側端子とを備え、少なくとも二次側端子が、二次側電線の一端部を収容する収容部と、収容部との間に配置される二次側電線の一端部を収容部に向けて押圧して固定する押圧部とで構成される引込分岐端子箱の、二次側端子における接続構造において、導電性を有する電線端子部材を備え、二次側端子に直接接続される二次側電線の一端部及び電線端子部材が、重なり合った状態で収容部に収容されると共に、二次側端子に対して相対変位するのを防止すべく、収容部及び押圧部に内接して固定され、さらに、電線端子部材に少なくとも一つの二次側電線が接続されるようになっていることを特徴とする接続構造。
【請求項4】
複数の電線端子部材は、押圧部が押圧する方向に重なり合って配置される請求項1に記載の接続構造。
【請求項5】
複数の電線端子部材は、それぞれが隣接する電線端子部材と嵌合可能に構成される請求項1又は4に記載の接続構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−93815(P2009−93815A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−260546(P2007−260546)
【出願日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】