説明

搬送装置

【課題】カップ状をなす容器17を鉛直に立設された筒状ガイド10を用いて下降させながら搬送するようにした搬送装置において、終着側の排出部32において搬送された容器17の計数を行なう必要がなく、また搬送中にカップ状容器17が傷ついたり、このカップ状容器17に汚れが付着したりすることがないようにする。
【解決手段】40〜50個のカップ状容器17を互いに積重ねて結合された状態で供給部12のホルダ16によって供給し、上部開口58を下方に向けた状態で筒状ガイド10によって下降させるとともに、そのときに下方から上方に向って圧送される空気の量を分岐管44に接続された開閉弁46の開閉のデューティ制御によって調整し、排出部32における被搬送物17の下降速度をほぼ0にした状態で排出部32から取出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は搬送装置に係り、とくに筒状ガイドによって落下させながら被搬送物を搬送するようにした搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許第2740887号公報には、物品を搬送するパイプ状シュートを縦置きし、シュートの下部には該シュート内に上昇気流を発生させる気流吹出装置を設けてなる物品の垂直搬送装置において、シュート内に物品搬送経路を画成するガイドレールを設け、ガイドレールの下部の物品搬送経路の物品排出口まわりに気流吹出装置の気流吹出口を設けた垂直搬送装置が開示されている。このような搬送装置によって、例えばコップ状をなす容器を搬送する場合には、容器を1個ずつ圧縮空気で吹飛ばして目標の終着位置に集積し、それを計数装置で一定個数に分離して次の工程に供給したり、若しくは一定の個数をアタッチメントコンベアによって垂直に降ろす等の方法を用いるようにしていた。
【0003】
上述のようにコップ状の容器を1つずつ圧縮空気で飛ばす方法は、複数個が互いにスタック状に供給されたコップ状の容器を互いに分離するための装置を必要とし、しかも搬送し終わった目標の終着地点で、搬送されてきたコップ状容器の計数装置が必要になる。また個々のコップ状の容器は圧縮空気によって吹飛ばされるために、最低限のスピードを必要とし、製品に傷がついたり、汚れが付着したりすることが懸念される。
【0004】
また上述の特許第2740887号公報に開示されているような垂直のアタッチメントコンベアの場合には、メインテナンス用の梯子が必要で、安全性に問題があり、また定期的なメインテナンスを必要とする問題がある。
【特許文献1】特許第2740887号公報
【特許文献2】特許第2501837号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願発明の課題は、積重ねて結合された状態で供給された被搬送物を、1個ずつ分離することなくそのままの状態で搬送するようにした搬送装置を提供することである。
【0006】
本発明の別の課題は、積重ねて結合された状態で供給された被搬送物を1個ずつ分離する手段を必要としないようにした搬送装置を提供することである。
【0007】
本発明のさらに別の課題は、積重ねて結合された複数の被搬送物を、そのままの状態で一括して搬送するようにした搬送装置を提供することである。
【0008】
本発明のさらに別の課題は、被搬送物をばらばらの状態で搬送する際に被搬送物に生ずる傷や汚れを回避するようにした搬送装置を提供することである。
【0009】
本発明のさらに別の課題は、梯子等のメインテナンス装置を必要としないようにした搬送装置を提供することである。
【0010】
本発明のさらに別の課題は、安全性が改善されるようにした搬送装置を提供することである。
【0011】
本願発明の上記の課題および別の課題は、以下に述べる本願発明の技術的思想およびその実施の形態によって明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本願の主要な発明は、ほぼ鉛直方向に立設される筒状ガイドと、
前記筒状ガイドの上部に設けられ、複数の被搬送物を互いに積重ねて結合された状態で供給する供給部と、
前記筒状ガイドの下部に設けられ、複数の前記被搬送物を互いに積重ねて結合された状態で排出する排出部と、
前記筒状ガイドに対して下から上部に空気を圧送する空気圧送手段と、
前記空気圧送手段によって圧送される空気量を調整する調整手段と、
を具備し、前記供給部によって前記筒状ガイド内に供給されかつ前記筒状ガイド内を落下する被搬送物が所定の位置まで下降したら、前記調整手段によって空気量を調整して落下速度を減速し、前記排出部で前記被搬送物を停止させて排出することを特徴とする搬送装置に関するものである。
【0013】
ここで、前記被搬送物が上部が開口した容器であって、複数の容器が互いに積重ねて結合された状態で、前記開口を下方に向けた状態で前記筒状ガイド内を落下するようにしてよい。また前記筒状ガイドの供給部に支持部材が侵入および退避自在に設けられ、前記被搬送物が前記供給部に供給されて支持部材に支持され、しかも該支持部材が退避すると前記被搬送物が支持を失って前記筒状ガイド内を落下するようにしてよい。また前記被搬送物と前記筒状ガイドの内側の壁面との間のクリアランスが1〜3mmの範囲内であることが好適である。また前記空気量を調整する調整手段が、前記筒状ガイドの下部に接続された分岐管に設けられた開閉弁であって、該開閉弁の開口量または開口時間を制御することにより、圧送される空気量が調整されてよい。
【発明の効果】
【0014】
本願の主要な発明は、ほぼ鉛直方向に立設される筒状ガイドと、筒状ガイドの上部に設けられ、複数の被搬送物を互いに積重ねて結合された状態で供給する供給部と、筒状ガイドの下部に設けられ、複数の被搬送物を互いに積重ねて結合された状態で排出する排出部と、筒状ガイドに対して下から上部に空気を圧送する空気圧送手段と、空気圧送手段によって圧送される空気量を調整する調整手段と、を具備し、供給部によって筒状ガイド内に供給されかつ筒状ガイド内を落下する被搬送物が所定の位置まで下降したら、調整手段によって空気量を調整して落下速度を減速し、排出部で被搬送物を停止させて排出するようにしたものである。
【0015】
従ってこのような搬送装置によると、複数の被搬送物が互いに積重ねて結合された状態でそのまま筒状ガイド内を下降しながら搬送されることになる。しかも筒状ガイド内における被搬送物の搬送速度が、調整手段によって空気量を調整するようにした空気圧送手段で適正な下降速度に維持されるとともに、排出部において被搬送物が停止されるために、被搬送物を損傷することなく確実に排出部で停止させて取出すことが可能になる。そして互いに積重ねて結合された状態で搬送されるために、排出部において被搬送物の数を計数する計数装置が必要でなくなる。また被搬送物を1つずつばらばらにして圧縮空気で飛ばすものではないために、被搬送物に傷がついたり、汚れが付着したりすることが回避できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下本願発明を図示の実施の形態によって説明する。図1および図2は本発明の一実施の形態に係る搬送装置の全体の構成を示し、図1Aがその正面図を、図1Bがその側面図を示す。また図2が全体の平面図である。
【0017】
この搬送装置は角筒状をなす筒状ガイド10を備えている。なお筒状ガイド10の横断面の形状は、被搬送物の外形形状に対して一回り大きな断面形状を有している。またこの筒状ガイド10の長さは、垂直方向に搬送する長さにほぼ対応している。
【0018】
筒状ガイド10の上端はU字状屈曲部11になっており、このU字状屈曲部11の先端部が大気開放されている。またU字状屈曲部11よりもやや下側の位置には切欠きから成る供給部12が設けられている。この供給部12は図3に示すような開閉蓋13で開閉自在に閉じられるようになっている。開閉蓋13は、筒状ガイド10の供給部12の側部に設けられたブラケット14に取付けられている支軸15によって回動可能に支持されている。
【0019】
上記供給部12には、ホルダ16が回動可能に取付けられている。ホルダ16は、カップ状容器等の被搬送物17を所定の個数積重ねて結合した状態で保持するようにしており、このホルダ16の基端側には支持板18が直交するように連結されている。またホルダ16には、背面側に直立して電動シリンダ24が取付けられている。そして支持板18の背面側には突部19が設けられ、この突部19によって支持板18は支軸20に結合される。そして支軸20はアーム21の先端部に取付けられている。アーム21は軸受22によって回転自在に支持される支軸に固着されている。そして上記アーム21は電動シリンダ23のロッドと連結されている。
【0020】
上記筒状ガイド10の上端側の供給部12の底部であってホルダ16内の被搬送物17の最下部を受ける位置に、一対の支持ピン26が進入および退避自在に設けられている。すなわち支持ピン26は摺動板27に固着されるとともに、摺動板27が電動シリンダ28(図1B参照)によって図1Bにおいて左右の方向に移動可能になっている。
【0021】
次に上記筒状ガイド10の下端側に設けられている排出部32の構成を図1および図4によって説明する。排出部32には筒状ガイド10内を互いに積重ねて結合された状態で搬送された被搬送物を受けるホルダ33が設けられている。このホルダ33はその下端側に支持板34が結合されている。そして支持板34の下面には突部35が突出して設けられている。突部35は支軸36と結合されるとともに、この支持36が軸受37によって回動可能に支持されている。そして上記ホルダ33を回動させるための電動シリンダ38が設けられている。
【0022】
次に上記筒状ガイド10内において、下方から空気を圧送するための構成を、図1および図4によって説明する。この空気圧送手段は、空気供給管40を備えており、この空気供給管40の上流側の部分が直方体状の筐体によって覆われたコンプレッサ41から引出されている。そしてコンプレッサ41に対して、空気を導入する空気導入管42が接続されている。この空気導入管42の上流側の部分にはフィルタ43が取付けられている。また上記空気供給管40には、途中で分岐した分岐管44が接続される。この分岐管44はその下流側の部分がサイレンサ45と接続されている。
【0023】
次に空気供給管40によって筒状ガイド10内に圧送する空気の量を調整する調整手段について説明する。空気量を調整する調整手段は、分岐管44に接続された開閉弁46から構成される。この開閉弁46は弁体と連結された作動板47を備え、この作動板47が電動シリンダ48によって移動されるようになっており、これによって分岐管44の開閉を行なうようにしている。
【0024】
次にこのような搬送装置のシステム構成を図5によって説明する。全体の制御を行なうためのコントローラ50が制御手段を構成している。そしてコントローラ50には、筒状ガイド10内を落下する被搬送物17の位置を検出する複数のセンサ51、52が接続されている。なおセンサ51、52は、上記筒状ガイド10の高さ方向の所定の位置に取付けられる。なおセンサ51、52の数については、筒状ガイド10の高さ方向の長さや、被搬送物17の搬送速度の調整等の目的のために、任意に増減可能である。またコントローラ50にはそれぞれ押釦53、54が接続される。
【0025】
次にこのような搬送装置によって搬送される被搬送物17であるカップ状容器について説明する。図6および図7に示すように、この容器は、断面がほぼ長方形をなす紙製の容器であって、上部開口58によって上方が開放されている。そして上部開口58の周縁部は外側に巻込まれて押潰されることによって、フランジ59が一体に連設されている。またこの容器の底部は底板60によって閉塞されている。底板60はその外周側の部分が下方に折曲げられて周壁部61になっており、この周壁部61をこのカップ状容器17の胴の下端側の部分と折返し部分62とによって挟着し、これによって底板60を固着するとともに、底部開口をシールしている。
【0026】
このようなカップ状容器17内には、発酵乳、ゼリー等の各種の食品が充填される。そしてその後に上部開口18をシート状の内蓋63によって閉じるようにし、その内蓋63の周縁部を上記フランジ59の上面に接合してシールしている。さらに内蓋63の上部には、圧空成形または真空成形された下方が凹部になっているプラスチック製のキャップ64が装着されるようになっている。
【0027】
このような容器は、とくに図8に示すように、内容物を充填する前の状態であって内蓋63とキャップ64とが取付けられていない状態で、上部開口58を下方に向けた状態で筒状ガイド10内を下方に搬送されるようになっている。なおこのときに、所定の数、例えば40〜50個のカップ状容器17が、互いに積重ねて結合された状態で一緒に搬送されるようにしている(図3参照)。
【0028】
次に以上のような構成になる搬送装置の搬送動作を説明する。図3に示すように、カップ状容器から成る被搬送物17を、例えば40〜50個積重ねて結合された状態でホルダ16に載置する。このときにこの被搬送物17の開口58がホルダ16の基端側の部分に向くようにし、ホルダ16が電動シリンダ23によって回転されて垂直になった場合には、この被搬送物17の上部開口58(図6〜図8参照)が下を向くようにする。
【0029】
ホルダ16に40〜50個の互いに積重ねて結合された被搬送物を載置したならば、電動シリンダ23によって支軸20、突部19、および支持板18を介してホルダ16を図1Bにおいて支軸20を中心として反時計方向に回動させ、ホルダ16内の被搬送物17をホルダ16の背面側に取付けられた電動シリンダ24によって供給部12内に押込み、被搬送物を供給部12内に装着する。このときに供給部12の底部には、電動シリンダ28によって支持ピン26が突出されており、このために互いに積重ねて結合された複数の被搬送物17は、支持ピン26によって受けられるようになる。そしてこの後に、電動シリンダ23を復動させてホルダ16を回動させて水平な姿勢に戻し、次いで開閉蓋13を支軸15を中心として回動し、これによって供給部12を閉じる。
【0030】
この後に筒状ガイド10の下部に接続されている空気供給管40に接続されたコンプレッサ41を駆動し、このコンプレッサ41によって空気供給管40を通して筒状ガイド10内に空気を送込み、筒状ガイド10内において下方から上方へ向う空気流を発生させる。そしてこの後に、コントローラ50(図5参照)によって、電動シリンダ28を作動させ、支持ピン26を退避させる。すると互いに積重ねて結合された被搬送物17は支持を失うために、筒状ガイド10内を落下する。このときの落下速度は、筒状ガイド10内を下方から上方に向って流動する空気流による被搬送物17が空気から受ける上方への力と、被搬送物17の重力とによって決まる。
【0031】
互いに積重ねて結合された状態で筒状ガイド10内を下降する被搬送物17は、図8に示すように上部開口58を下に向けた状態で下降する。このときの被搬送物17の外周縁と筒状ガイド10の内側の壁面との間のクリアランスは、1〜3mmの範囲内が適切である。1〜3mmよりもクリアランスが小さくなると、被搬送物17が積重ねられた状態で円滑に落下するのが妨げられる。またクリアランスが1〜3mmよりも大きい場合には、積重ねられた複数の被搬送物17の内の1番上あるいは1番上と2番目の被搬送物17が分離して上方であって上流側に浮遊することになる。分離して浮遊する被搬送物17は、場合によっては5個程度に達することもある。なお上側の被搬送物17が分離するのは、筒状ガイド10の接続つなぎ部の段差によって生ずる空気の圧力差によるものと考えられる。浮遊した被搬送物は、1個あるいは2個であるために自重が少なく、急激に落下してこない。従って空気流を止めて自然落下するのを待つと、その間の時間のロスを生じ、これによって搬送効率が低下する。
【0032】
空気供給管40と接続されたコンプレッサ41は一定の回転速度で回転される。これに対して開閉弁46が開閉動作し、このために空気供給管40を通して筒状ガイド10内に導入される空気量が調整される。コントローラ50は図9に示すように、電動シリンダ48を介して開閉弁46の開閉制御を行なう。このときの開閉弁46の開閉の周期は一定であるが、一定の周期中における開弁時間と閉弁時間の割合、すなわちデューティ比が変更されるようになっており、これによって分岐管44およびサイレンサ45を介して逃げる空気量が調整され、このために空気供給管40に供給される空気の量が調整されるようになる。
【0033】
コントローラ50はセンサ51、52によって、筒状ガイド10内を落下する被搬送物17の位置を検出するようにしており、被搬送物17が互いに積重ねて結合された状態で所定の高さまで下降した状態で、図9に示す開閉弁46のデューティ制御のデューティ比を高くし(図9B参照)、これによって排出部32の近傍における被搬送物17の下降速度を減速させる。そして排出部32に到った状態で、さらにデューティ比を高めて被搬送物17がほぼ停止するようにする。なお排出部32の下側の部分には、図示を省略した支持体が突出しており、減速して停止された被搬送物17はこの支持体によって受けられる。従ってこの支持体によって支持されて排出部32において停止した被搬送物17は、電動シリンダ38を作動させることにより取出される。すなわち電動シリンダ38を作動させると、支持板34が支軸36を中心として回動し、これによってホルダ33が開くことになる。そしてホルダ33には、搬送されてきた被搬送物17が積重ねて結合された状態で保持されているために、そのまま被搬送物17を取出すことができる。
【0034】
このような搬送装置によると、空気供給管40によってコンプレッサ41で圧縮された空気を筒状ガイド10に対して下方から供給するとともに、開閉弁46を電動シリンダ48によって開閉制御することによって、筒状ガイド10から成る簡単な機構で、高い位置から低い位置へ被搬送物17を搬送することが可能になる。またコンプレッサ41によって圧縮された空気によって搬送するために、このコンプレッサ41の駆動以外の電力をほとんど必要としない。また被搬送物17の種類の変更に対応して被搬送物17の形状に応じて、筒状ガイド10のみを交換すればよく、被搬送物17の形態に応じてフレキシブルに対応することができる。しかも筒状ガイド10内を空気によって半ば浮揚させた状態で下降させるようにしているために、被搬送物17に傷がついたり、あるいはまた汚れが付着することがない。またこのような構成は、例えば40〜50個のカップ状容器17を互いに積重ねて結合された状態で落下させるようにしているために、間欠的な搬送であるにもかかわらず極めて搬送効率が高く、40〜50個の被搬送物17を例えば約3.5秒で5m下降させることができる。
【0035】
以上本願発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態において搬送される被搬送物17としては、必ずしも図6〜図8に示すようなカップ状容器に限定されることなく、その他各種の形状の容器に適用することができる。また容器以外の各種の被搬送物にも対応することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本願発明は、例えばカップ状をなす容器を積重ねて結合された状態で搬送するための搬送装置として用いることができ、例えば多層の構造物から成る工場における生産、充填ラインの搬送装置として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】搬送装置の全体の構成を示す正面図および側面図である。
【図2】同搬送装置の平面図である。
【図3】同搬送装置の供給部の構成を示す斜視図である。
【図4】同搬送装置の排出部および空気供給部の構造を示す外観斜視図である。
【図5】システム構成を示すブロック図である。
【図6】被搬送物を構成するカップ状容器の外観斜視図である。
【図7】同カップ状容器の縦断面図である。
【図8】カップ状容器が落下する状態を示す筒状ガイドの縦断面図である。
【図9】筒状ガイド内に供給される空気の量の制御の動作を示すグラフである。
【符号の説明】
【0038】
10 筒状ガイド
11 U字状屈曲部
12 供給部(切欠き)
13 開閉蓋
14 ブラケット
15 支軸
16 ホルダ
17 被搬送物(カップ状容器)
18 支持板
19 突部
20 支軸
21 アーム
22 軸受
23 電動シリンダ
24 電動シリンダ
26 支持ピン
27 摺動板
28 電動シリンダ
32 排出部(切欠き)
33 ホルダ
34 支持板
35 突部
36 支軸
37 軸受
38 電動シリンダ
40 空気供給管
41 コンプレッサ
42 空気導入管
43 フィルタ
44 分岐管
45 サイレンサ
46 開閉弁
47 作動板
48 電動シリンダ
50 コントローラ
51、52 センサ
53、54 押釦
58 上部開口
59 フランジ
60 底板
61 周壁部
62 折返し部
63 内蓋(シート)
64 キャップ
67 クリアランス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ほぼ鉛直方向に立設される筒状ガイドと、
前記筒状ガイドの上部に設けられ、複数の被搬送物を互いに積重ねて結合された状態で供給する供給部と、
前記筒状ガイドの下部に設けられ、複数の前記被搬送物を互いに積重ねて結合された状態で排出する排出部と、
前記筒状ガイドに対して下から上部に空気を圧送する空気圧送手段と、
前記空気圧送手段によって圧送される空気量を調整する調整手段と、
を具備し、前記供給部によって前記筒状ガイド内に供給されかつ前記筒状ガイド内を落下する被搬送物が所定の位置まで下降したら、前記調整手段によって空気量を調整して落下速度を減速し、前記排出部で前記被搬送物を停止させて排出することを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
前記被搬送物が上部が開口した容器であって、複数の容器が互いに積重ねて結合された状態で、前記開口を下方に向けた状態で前記筒状ガイド内を落下することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記筒状ガイドの供給部に支持部材が侵入および退避自在に設けられ、前記被搬送物が前記供給部に供給されて支持部材に支持され、しかも該支持部材が退避すると前記被搬送物が支持を失って前記筒状ガイド内を落下することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記被搬送物と前記筒状ガイドの内側の壁面との間のクリアランスが1〜3mmの範囲内であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の搬送装置。
【請求項5】
前記空気量を調整する調整手段が、前記筒状ガイドの下部に接続された分岐管に設けられた開閉弁であって、該開閉弁の開口量または開口時間を制御することにより、圧送される空気量が調整されることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−126588(P2009−126588A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−299599(P2007−299599)
【出願日】平成19年11月19日(2007.11.19)
【出願人】(000223193)東罐興業株式会社 (90)
【Fターム(参考)】