説明

搬送装置

【課題】搬送ベルト上で被搬送物が傾斜して載置されるおそれがある場合に、被搬送物が正しい姿勢で載置されているか否かを検出する。
【解決手段】搬送ベルト21及び22には突出部21a及び22aがそれぞれ形成されている。搬送ベルト21及び22上の容器100を挟むように光センサ31及び32が設置されている。搬送ベルト21及び22は下方に湾曲するように搬送ローラ16等によって誘導され、これによって、光センサ31及び32の射出光Pが突出部21a及び22aの先端より下方を通過して容器100に向かうように構成されている。容器100が傾斜しているときには、光センサ31及び32の一方において反射光又は散乱光が検出され、他方において検出されないことにより、容器100が傾斜しているか否かを判定できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送ベルトを有する搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば半導体製造工場において、半導体基板が収容されたフープ(FOUP;Front Opening Unified Pod)などを搬送する搬送装置が設けられていることがある。特許文献1はかかる搬送装置の具体的な一例であり、半導体を処理する各処理装置間にコンベヤが設置されており、かかるコンベヤが半導体ウェーハを収容したキャリア等を搬送する。特許文献1においては、コンベヤのレールに沿って複数のホイールが配列され、かかるホイールがキャリアの下面に形成された溝と嵌まり、ホイールを回転させることによってキャリアを移動する。一方、特許文献1のコンベヤの替わりに、特許文献2に示されているような搬送用のベルトを使用してもよい。
【0003】
【特許文献1】特表2003−506289号公報
【特許文献2】特開平7−195585号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図3は、搬送用のベルトを採用した搬送装置の一例である。本搬送装置は、搬送ローラ901、902及び911に巻き掛けられた搬送ベルト921及び922を有している。搬送ベルト921及び922はその幅方向に関して互いに離隔している(図3(b)参照)。そして、被搬送物の一例である容器100は、搬送ベルト921及び922間を跨ぐように載置される。搬送ベルト921及び922には、その幅方向に関して被搬送物を挟むように、一対の突出部921a及び922aが形成されている。搬送ローラ901が駆動されることによって搬送ベルト921及び922が走行し、搬送ベルト921及び922上の被搬送物が所定の搬送方向に沿って搬送される。その際、被搬送物は搬送ベルト921及び922から転落したりしないよう突出部921a及び922aによってガイドされる。また、この搬送装置には光センサ200が設けられている。光センサ200は、搬送ベルト921及び922上の被搬送物に向かって光を射出し、被搬送物によって反射又は散乱させられた光を検出することにより、被搬送物が載置されているか否かを検出する。
【0005】
しかし、この搬送装置のように搬送ベルト921及び922に突出部921a等が形成されていると、図3(c)に示されているように、被搬送物が突出部921a等に引っ掛かって、傾斜したまま搬送ベルト921及び922上に載置される場合がある。このような姿勢のまま搬送装置が駆動されると、被搬送物が転倒したり、搬送先でうまく移転処理がなされなかったりする等の、搬送処理上の不具合が生じるおそれがある。したがって、被搬送物が正しい姿勢で載置されているか否かを検出し、正しい姿勢に戻すような処理を実行する必要がある。一方、光センサ200は、被搬送物が存在するか否かを検出することは可能であるが、被搬送物の姿勢の良し悪しまで検出することはできない。
【0006】
本発明の目的は、搬送ベルト上で被搬送物が傾斜して載置されるおそれがある場合に、被搬送物が正しい姿勢で載置されているか否かを検出することができる搬送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0007】
本発明の搬送装置は、被搬送物が一方の面上に載置される搬送ベルトと、前記一方の面において前記被搬送物が載置される載置領域が平面に沿うように前記搬送ベルトが巻き掛けられた複数のローラと、前記ローラを駆動するローラ駆動手段と、前記載置領域上の前記被搬送物を前記搬送ベルトの幅方向に関して互いに挟むように配置され、前記載置領域上の前記被搬送物に向かって光を射出する反射型の一対の光センサとを備えている。そして、前記搬送ベルトの幅方向に関して前記載置領域上の前記被搬送物の幅より大きく互いに離隔するように、前記一方の面から突出する一対の突出部が前記搬送ベルトに形成されており、前記載置領域に垂直な方向に関して前記突出部の高さだけ前記載置領域から離隔した位置から前記載置領域の位置までの間に射出光の経路が配置されるように、前記一対の光センサがそれぞれ配置されており、前記ローラ駆動手段が前記ローラを駆動した際に、前記一方の面が凹む方向に前記搬送ベルトが湾曲し且つ当該搬送ベルトが湾曲した湾曲領域において前記突出部が前記射出光の経路と交差しないように、前記複数のローラが前記搬送ベルトを誘導する。
【0008】
本発明によると、搬送ベルトを湾曲させて突出部を退避させることにより、光センサからの射出光の経路が突出部によって遮断されないように構成されている。したがって、突出部の先端と搬送ベルトの搬送面との間の位置で被搬送物が存在するか否かを各光センサが検出することができる。これによって、被搬送物が突出部に引っかかるなどして傾斜した姿勢で載置されている場合には、一対の光センサのうち一方の光センサが被搬送物の側面において反射又は散乱した射出光を検出するのに対して、他方の光センサからの射出光は被搬送物の底面に対して射出されるため、射出光を検出しない。これによって、被搬送物が傾斜した姿勢で載置されているのを検出することが可能である。したがって、光センサの検出結果に基づいて、被搬送物が傾斜していることをオペレータに報知したり、被搬送物を正しい姿勢に修正する処理を実行したりすることが可能となる。
【0009】
また、本発明においては、平面視において前記湾曲領域と重なる位置に、前記射出光の経路を遮断しないように配置され、前記搬送ベルトが前記湾曲領域に向かって搬送した前記被搬送物を支持する支持ローラをさらに備えていることが好ましい。この構成によると、搬送ベルトが湾曲して被搬送物から離隔してしまう領域において、支持ローラが被搬送物を支持するため、被搬送物が円滑に搬送される。
【0010】
また、本発明においては、前記被搬送物の底面が前記突出部に掛かるように前記被搬送物が前記載置領域上に傾斜して載置されたまま前記被搬送物が搬送された場合に、前記被搬送物の底面が掛かった前記突出部に近い方の前記光センサの検出範囲に前記被搬送物が掛からないように、前記一対の光センサが配置されていることが好ましい。この構成によると、被搬送物が傾斜して載置されている場合に、一方の光センサの検出範囲に被搬送物が掛からないため、被搬送物が傾斜していることを一対の光センサによって確実に検出することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の好適な一実施形態について図1及び図2を参照しつつ説明する。本実施形態の搬送装置1は、例えば半導体製造ラインの一部として設置されるものである。かかる半導体製造ラインには、半導体基板に種々の処理を施す複数の装置が設置される。搬送装置1は、このような複数の装置間に設置され、半導体基板が収容された容器100を各装置へと搬送する。
【0012】
搬送装置1は、図1のように、複数のコンベアユニット2を有している。各コンベアユニット2は搬送ローラ11〜17を有している。これらのうち、搬送ローラ11には駆動モータが接続されている(不図示)。搬送ローラ11〜17の周囲にはいずれも無端の搬送ベルト21及び22(図2参照)が巻き掛けられており、駆動モータによって搬送ローラ11が回転すると、搬送ベルト21及び22が搬送ローラ11〜17の周囲を走行する。これによって、搬送ベルト21及び22上に載置された容器100が、所定の搬送方向に沿って搬送される。
【0013】
これらのコンベアユニット2は、搬送元の地点から搬送先の地点までの搬送経路に沿って順に配列されている。その搬送経路において、各コンベアユニット2は、そのコンベアユニット2の搬送方向に関して下流に隣接したコンベアユニット2に容器100を搬送する。このように各コンベアユニット2が次々に容器100を搬送していくことにより、搬送元の地点から搬送先の地点へと容器100が搬送される。
【0014】
搬送装置1は、コンベアユニット2を制御する搬送制御装置40を有している。搬送制御装置40は、各コンベアユニット2の駆動を他のコンベアユニット2の駆動とは独立に制御できるように構成されている。つまり、全てのコンベアユニット2を駆動して搬送元の地点から搬送先の地点へと容器100を順次搬送する制御も、一部のコンベアユニット2のみを駆動して残りのコンベアユニット2を停止させておく制御も可能である。これによって、例えば、搬送経路上の複数の容器100のうち、一部の容器100についてはいずれかのコンベアユニット2と搬送元との間で留めておき、残りの先行する容器100のみ搬送先へと搬送する、といった制御が可能である。
【0015】
図2(a)に示されるように、搬送ベルト21及び22は、搬送方向に直交する方向に関して互いに水平に離隔するように配置されている。搬送ベルト21及び22には、容器100が載置される面から上方へと突出する突出部21a及び22aがそれぞれ形成されている。搬送ベルト21及び22は、突出部21a及び22aが搬送ベルトの幅方向に関して容器100の幅より大きい距離だけ互いに離隔するように配置されている。突出部21a及び22aは、搬送ベルト21及び22の長さ方向に沿って連続している。容器100は、突出部21a及び22aの間で搬送ベルト21及び22間の離隔領域を跨ぐように、これらのベルト上に載置される。突出部21a及び22aによって、搬送ベルト21及び22上の容器100が転落したりしないようガイドされている。
【0016】
搬送ローラ11及び12は、図1のように搬送方向に関して互いに水平に離隔するように設置されている。搬送ローラ13及び18は、いずれもその上端の高さが搬送ローラ11及び12の上端の高さと一致するように、搬送方向に関して水平に配列されている。また、搬送ローラ14及び17も上端の高さが搬送ローラ11及び12の上端の高さと一致するように設置されている。搬送ローラ14及び17は、搬送方向に関して容器100の幅より小さい距離だけ互いに水平に離隔して配置されている。これらの搬送ローラは、搬送方向の上流から下流へと向かって、搬送ローラ12、13、14、17、18及び11の順に配置されている。搬送ベルト21及び22は、搬送ローラ12、13、14、17、18及び11の上端に接するようにこれらの搬送ローラに掛けられている。これらの搬送ローラによって搬送ベルト21及び22が誘導されることにより、搬送ベルト21及び22は、領域A1において搬送方向に沿って水平に走行する。つまり、搬送ベルト21及び22は、領域A1において容器100が載置される面が水平に沿っている(載置領域)。
【0017】
一方で、搬送ローラ15及び16は、搬送ローラ14及び17より下方であって、搬送方向に関して搬送ローラ14及び17の間の位置に配置されている。搬送ローラ15及び16は、搬送方向に関して互いに水平に離隔するように配置されている。搬送ベルト21及び22は、搬送ローラ14及び17の間の領域A2で下方に湾曲され、搬送ローラ14及び17が接している面とは反対側の面が搬送ローラ15及び16に接するように領域A2において搬送ローラ15及び16に掛けられている。つまり、搬送ベルト21及び22は、領域A2において容器100が載置される面が下方へと凹むように湾曲している(湾曲領域)。
【0018】
以上により、搬送ベルト21及び22は、各搬送ローラに誘導されつつ以下のように走行する。まず、搬送ローラ12から領域A1において右方へと水平に走行した後に、領域A2に入ると搬送ローラ14によって誘導されつつ下方へと湾曲し、搬送ローラ15に向かう。次に、搬送ローラ15によって誘導されつつ右方へと湾曲し、水平に走行して搬送ローラ16に向かう。次に、搬送ローラ16によって誘導されつつ上方へと湾曲して搬送ローラ17へと向かう。次に、搬送ローラ17によって誘導されつつ右方へと湾曲し、領域A2から出て、領域A1において右方へと水平に走行する。そして、搬送ローラ11に到達して、搬送ローラ11の下方を左方へと水平に走行し、搬送ローラ12へと向かう。
【0019】
図1に示されるように、領域A2内には支持ローラ51が設置されている。支持ローラ51は、図2(a)に示されるように、搬送ベルト21及び22の間に位置しており、領域A1から搬送されてきた容器100の底面に当接して、容器100を支持しつつ誘導する。
【0020】
また、図1及び図2(a)に示されるように、各コンベアユニット2には光センサ31及び32が設置されている。光センサ31及び32は、容器100に向かって光を射出し、容器100の側面によって反射又は散乱させられた射出光を受光することにより、搬送ベルト21及び22上に容器100が載置されているか否かを検出するものである。光センサ31及び32は、搬送ベルト21及び22の幅方向に関して容器100を互いに挟むように配置されている。光センサ31及び32は、図1に示されるように領域A2内に設置されており、突出部21a及び22aによって射出光が遮断されないような位置に設置されている。また、光センサ31及び32の上下方向の位置は、突出部21a及び22aの上端の位置H1と、搬送ベルト21及び22の容器100が載置される面の位置H2との間をそれぞれの射出光Pが通過するように調整されている。
【0021】
また、搬送ベルト21及び22の幅方向に関する光センサ31及び32の検出範囲31a及び32aは、いずれも図2(a)に示されるような範囲に調整されている。つまり、検出範囲31aは、搬送ベルト21と搬送ベルト22との中間より光センサ31寄りの位置までの範囲に、検出範囲32aは、搬送ベルト21と搬送ベルト22との中間より光センサ32寄りの位置までの範囲に調整されている。光センサ31及び32の検出結果は、搬送制御装置40に送信される。
【0022】
以上の構成により、光センサ31及び32の検出結果から、搬送ベルト21及び22上に容器100が載置されているか否かのみならず、容器100が正常な姿勢で載置されているか否かを以下のように判定することができる。
【0023】
図2(a)のように、容器100が正常な姿勢で載置されている場合には、検出範囲31a及び32aのいずれも容器100の側面に掛かっている。このため、光センサ31及び32からの射出光Pはいずれも容器100の側面において反射又は散乱し、光センサ31及び32の両方において検出される。
【0024】
図2(b)のように容器100が突出部21aに引っ掛かり、傾斜して載置されている場合には、検出範囲32aは容器100の側面に掛かっている一方で、検出範囲31aは容器100に掛かっていない。したがって、光センサ32において反射光又は散乱光が検出されるのに対して、光センサ31においては検出されない。
【0025】
上記に基づき、搬送制御装置40は、光センサ31及び32の両方において反射光又は散乱光が検出された場合に、容器100が正常な姿勢で載置されていると判定する。光センサ31及び32の片方のみにおいて反射光又は散乱光が検出された場合には、容器100が傾斜した姿勢で載置されていると判定する。光センサ31及び32のいずれにおいても反射光又は散乱光が検出されない場合には、容器100が載置されていないと判定する。
【0026】
容器100が傾斜した姿勢で載置されていると判定した場合には、搬送制御装置40が警告音を発すること等により、オペレータに対して容器100が正常に載置されていない旨を報知するような構成が搬送装置1に設けられていてもよい。あるいは、容器100の姿勢を正常なものに修正する手段を設け、容器100が傾斜した姿勢で載置されていると判定した場合に自動で正常なものに修正してもよい。
【0027】
本実施形態の構成によると、搬送ベルト21及び22を図1の領域A2において湾曲させており、その領域A2に光センサ31及び32を設置している。そして、これによって、光センサ31及び32からの射出光が突出部21a及び22aに遮断されないように構成している。したがって、突出部21a及び22aの先端より下方において容器100を各光センサ31及び32が検出することができる。そして、容器100が突出部21a又は22aに引っ掛かって傾斜した姿勢で載置されている場合には検出範囲31a及び32aのいずれかが容器100に掛からなくなるように光センサ31及び32が配置されている。これによって、容器100が傾斜しているときには、光センサ31及び32のうちの一方が容器100の存在を検出し他方の光センサが容器100の存在を検出しないことにより、容器100が正常な姿勢で載置されているか否かを検出することができる。したがって、光センサ31及び32の検出結果に基づいて、容器100が傾斜していることをオペレータに報知したり、容器100を正しい姿勢に修正する処理を実行したりすることが可能となる。
【0028】
また、容器100が傾斜しているときには検出範囲31a及び32aのいずれかが容器100に掛からなくなるように光センサ31及び32が配置されているため、容器100が傾斜していることを確実に検出することが可能である。
【0029】
さらに、搬送ベルト21及び22が図1の領域A2において容器100から離隔するが、領域A2に支持ローラ51を設けることにより、容器100に領域A2を円滑に通過させることができる。
【0030】
<変形例>
以上は、本発明の好適な実施形態についての説明であるが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、課題を解決するための手段に記載された範囲の限りにおいて様々な変更が可能なものである。
【0031】
上述の実施形態において光センサ31及び32は、図2(b)のように傾斜した姿勢で搬送された容器100が検出範囲31a及び32aのいずれか一方に掛からないように配置されている。しかし、光センサが上記のように配置されていなくてもよい。例えば、傾斜したまま搬送された容器100の底面に検出範囲が掛かるように光センサが配置されていたとしても、底面において光センサの射出光が散乱しても底面の傾きによっては光センサが散乱光を検出しない場合がある。このような場合には、検出範囲を特に調整しておく必要もなく、傾斜したまま容器100が搬送された場合には一方の光センサからの射出光が容器100の側面において反射したり散乱したりせず、底面に向かって射出されるように光センサが配置されているだけでよい。
【0032】
また、搬送ベルト21及び22には、突出部21a及び22aが長さ方向に関して連続して形成されている。しかし、突出部が連続して形成されている必要はなく、搬送ベルト21及び22の長さ方向に関して途切れ途切れに形成されていてもよい。
【0033】
また、搬送ベルト21及び22の2つのベルトが設けられており、それぞれに突出部が形成されているが、一対の突出部が形成された一体のベルトが設けられていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施形態に係る搬送装置の正面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った搬送装置の縦断面図である。
【図3】搬送装置の従来の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0035】
1 搬送装置
2 コンベアユニット
51 支持ローラ
100 容器
11-17、901、902 搬送ローラ
21、22、921 搬送ベルト
21a、22a、921a 突出部
31、32、200 光センサ
31a、32a 検出範囲

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被搬送物が一方の面上に載置される搬送ベルトと、
前記一方の面において前記被搬送物が載置される載置領域が平面に沿うように前記搬送ベルトが巻き掛けられた複数のローラと、
前記ローラを駆動するローラ駆動手段と、
前記載置領域上の前記被搬送物を前記搬送ベルトの幅方向に関して互いに挟むように配置され、前記載置領域上の前記被搬送物に向かって光を射出する反射型の一対の光センサとを備えており、
前記搬送ベルトの幅方向に関して前記載置領域上の前記被搬送物の幅より大きく互いに離隔するように、前記一方の面から突出する一対の突出部が前記搬送ベルトに形成されており、
前記載置領域に垂直な方向に関して前記突出部の高さだけ前記載置領域から離隔した位置から前記載置領域の位置までの間に射出光の経路が配置されるように、前記一対の光センサがそれぞれ配置されており、
前記ローラ駆動手段が前記ローラを駆動した際に、前記一方の面が凹む方向に前記搬送ベルトが湾曲し且つ当該搬送ベルトが湾曲した湾曲領域において前記突出部が前記射出光の経路と交差しないように、前記複数のローラが前記搬送ベルトを誘導することを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
平面視において前記湾曲領域と重なる位置に、前記射出光の経路を遮断しないように配置され、前記搬送ベルトが前記湾曲領域に向かって搬送した前記被搬送物を支持する支持ローラをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記被搬送物の底面が前記突出部に掛かるように前記被搬送物が前記載置領域上に傾斜して載置されたまま前記被搬送物が搬送された場合に、前記被搬送物の底面が掛かった前記突出部に近い方の前記光センサの検出範囲に前記被搬送物が掛からないように、前記一対の光センサが配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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