説明

搬送装置

【課題】水平カーブ状経路に設置するフリクションローラ式駆動装置の数を少なくし、制御を簡単にし、コストを削減する。
【解決手段】連結されていない非自走式キャリアに水平カーブ状経路C1よりも曲率半径方向の内側に位置する被係合手段を設け、走行車輪7Bを備えたトロリ7及び被駆動ロッド8を交互に連結してループ状にし、トロリ7及び被駆動ロッド8の側面7A,8Aを無端状に略連続する駆動面とし、被駆動ロッド8の中の1本を伸縮ロッド10としてなる無端状移動体6、トロリ7に設けられた係合手段が前記被係合手段に係合するように水平カーブ状経路C1よりも曲率半径方向の内側に設置された曲線部分C2を含む、無端状移動体6の走行車輪7Bが係合する無端状走行レール15、無端状移動体6の駆動面にフリクションローラ16Aを圧接して推進力を付与するフリクションローラ式駆動装置16を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連結されていない複数の非自走式キャリアを水平カーブ状経路に沿って搬送する搬送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
連結されていない複数の非自走式キャリアにより被搬送物を支持し、これらのキャリアを水平カーブ状経路を含む搬送経路に沿って搬送する搬送装置として、モータ及び減速機等からなる回転駆動装置を、搬送経路の所定位置に固定された支持部材により揺動アーム及びばね等を介して弾性支持するとともに、前記回転駆動装置の出力軸をフリクションローラに連結し、該フリクションローラを前記キャリアの搬送方向側面の略全長にわたって形成された駆動面に圧接することにより推進力を付与するフリクションローラ式駆動装置を、例えば前記駆動面の搬送方向の全長よりも小さい間隔ごとに、前記水平カーブ状経路よりも曲率半径方向の内側に複数配設し、これらの駆動装置を順次駆動しながらキャリアを搬送するものがある(例えば、特許文献1〜3参照。)。
【0003】
【特許文献1】特公昭44−19565号公報(第1図)
【特許文献2】特開昭60−48807号公報(第1図、第3図)
【特許文献3】特開2006−205983号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上のような従来の搬送装置では、特に水平カーブ状経路の曲率半径が大きく該経路が長い場合において、該水平カーブ状経路に沿ってキャリアを駆動するフリクションローラ式駆動装置の必要数が多くなるため、これらを順次駆動するための制御が比較的複雑になるとともにコストが増大する。
【0005】
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、水平カーブ状経路に設置するフリクションローラ式駆動装置の数を少なくすることができ、特に水平カーブ状経路の曲率半径が大きく該経路が長い場合において、従来方式と比較して制御が簡単になるとともにコストを削減することができる搬送装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る搬送装置は、前記課題解決のために、水平カーブ状経路を含む所定の搬送経路に沿って走行可能な、連結されていない複数の非自走式キャリアを、前記水平カーブ状経路に沿って搬送する搬送装置であって、前記キャリアに設けられた、前記水平カーブ状経路よりも曲率半径方向の内側に位置する被係合手段と、走行車輪を備えたトロリ及び被駆動ロッドを交互に連結してループ状にし、前記トロリ及び被駆動ロッドの側面を無端状に略連続する駆動面とし、前記被駆動ロッドの中の少なくとも1本を、その中間部分が伸縮可能な伸縮ロッドとしてなる無端状移動体と、前記トロリに設けられた係合手段が前記キャリアの被係合手段に係合するように前記水平カーブ状経路よりも曲率半径方向の内側に設置された曲線部分を含む、前記無端状移動体の走行車輪が係合する無端状走行レールと、前記無端状移動体の駆動面にフリクションローラを圧接することにより推進力を付与するフリクションローラ式駆動装置とを備えたものである。
【0007】
ここで、前記伸縮ロッドを、端部が対向する2本の角筒状の外筒体と、一方の外筒体に内挿され固定されるとともに他方の外筒体側に突出する角筒状の内筒体とにより構成し、該内筒体を前記他方の外筒体に内挿することにより長手方向に伸縮可能とし、一方の外筒体の端部には下側に位置して上方に開口する横断面略コ字状部を、他方の外筒体の端部には上側に位置して下方に開口する横断面略コ字状部を設けるとともに、これらの横断面略コ字状部の長手方向に延びる上端面と下端面とを摺接又は隙間をあけて対向させ、前記伸縮ロッドが伸縮した際にも前記端面同士の摺接又は対向が保持されるようにし、前記伸縮ロッドの駆動面となる側面を平面視において略面一としてなると好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る搬送装置によれば、水平カーブ状経路を含む所定の搬送経路に沿って走行可能な、連結されていない複数の非自走式キャリアを、前記水平カーブ状経路に沿って搬送する搬送装置であって、前記キャリアに設けられた、前記水平カーブ状経路よりも曲率半径方向の内側に位置する被係合手段と、走行車輪を備えたトロリ及び被駆動ロッドを交互に連結してループ状にし、前記トロリ及び被駆動ロッドの側面を無端状に略連続する駆動面とし、前記被駆動ロッドの中の少なくとも1本を、その中間部分が伸縮可能な伸縮ロッドとしてなる無端状移動体と、前記トロリに設けられた係合手段が前記キャリアの被係合手段に係合するように前記水平カーブ状経路よりも曲率半径方向の内側に設置された曲線部分を含む、前記無端状移動体の走行車輪が係合する無端状走行レールと、前記無端状移動体の駆動面にフリクションローラを圧接することにより推進力を付与するフリクションローラ式駆動装置とを備えたので、水平カーブ状経路において、無端状移動体のトロリに設けた係合手段とキャリアに設けた被係合手段とが係合するため、例えば1個のみのフリクションローラ式駆動装置により無端状移動体を駆動することにより、非自走式のキャリアを水平カーブ状経路に沿って搬送することができる。
よって、水平カーブ状経路に設置するフリクションローラ式駆動装置の数を少なくすることができるため、特に水平カーブ状経路の曲率半径が大きく該経路が長い場合において、従来方式のように多数のフリクションローラ式駆動装置が必要な構成と比較して制御が簡単になるとともにコストを削減することができる。
【0009】
また、前記伸縮ロッドを、端部が対向する2本の角筒状の外筒体と、一方の外筒体に内挿され固定されるとともに他方の外筒体側に突出する角筒状の内筒体とにより構成し、該内筒体を前記他方の外筒体に内挿することにより長手方向に伸縮可能とし、一方の外筒体の端部には下側に位置して上方に開口する横断面略コ字状部を、他方の外筒体の端部には上側に位置して下方に開口する横断面略コ字状部を設けるとともに、これらの横断面略コ字状部の長手方向に延びる上端面と下端面とを摺接又は隙間をあけて対向させ、前記伸縮ロッドが伸縮した際にも前記端面同士の摺接又は対向が保持されるようにし、前記伸縮ロッドの駆動面となる側面を平面視において略面一としてなると、前記効果に加え、伸縮ロッドの側面が平面視において略面一であることから伸縮ロッドの駆動面に段差がないとともに、2本の外筒体の連結部において、伸縮ロッドが伸縮しても、上側の横断面略コ字状部の側面及び下側の横断面略コ字状部の側面の少なくともどちらかにフリクションローラが圧接されることから、伸縮ロッドの駆動面とフリクションローラとの接触面積を比較的大きく保つことができる。
よって、フリクションローラ式駆動装置によって無端状移動体をより円滑に駆動することができるため、無端状移動体を介して駆動されるキャリアの搬送がより円滑になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。なお、本明細書においては、キャリア2の搬送方向(図中矢印A参照。)及び無端状移動体6の移動方向(図中矢印B参照。)を前とし、左右は前方に向かっていうものとする。また、水平カーブ状経路C1の中央が左端になる状態で水平方向から見た図(図2)を正面図とする。
【0011】
図1〜図8は、本発明の実施の形態に係る搬送装置の構成を説明するための概略図であり、図1は平面図、図2は正面図、図3はキャリアの平面図、図4は同じく右側面図(水平カーブ状経路の内側から見た図)、図5は図1に示すフリクショローラ式駆動装置の拡大図、図6は図5の矢印C方向から見た図、図7は無端状移動体を側方から見た図、図8は伸縮ロッドの分解斜視図である。なお、図1ではキャリア2を省略している。
【0012】
図1〜図4に示すように、本発明の実施の形態に係る搬送装置1を含むコンベアは、連結されていない複数の非自走式のキャリア2,…を、水平カーブ状経路C1を含む所定の搬送経路(例えばループ状の搬送経路)を構成する、側方に位置する支持架構21により支持されて搬送方向に延びる上下2本の水平走行レール22U,22Lに沿って搬送するものであり、搬送装置1は前記キャリア2,…を水平カーブ状経路C1に沿って搬送するものである。
【0013】
まず、キャリア2の構成について説明する。
図2〜図4に示すように、キャリア2は、前後に離間した垂直支柱2F,2B、垂直支柱2F,2Bの上端部及び下端部同士を連結する上下の横架部材2U,2L並びに被搬送物Wを支持するハンガ2H、水平カーブ状経路C1以外で図示しない例えばフリクションローラ式駆動装置により駆動される被駆動フレーム5、水平カーブ状経路C1で後述する無端状移動体6(例えば図1参照。)の係合手段13A,13B(例えば図7参照。)に係合する、水平カーブ状経路C1よりも曲率半径方向の内側に位置する被係合手段5A、並びに、上側の水平走行レール22Uに係合する水平ローラ25を備えた前後の上トロリ3U,4U並びに下側の水平走行レール22Lに係合する垂直ローラ23及び水平ローラ24を備えた前後の下トロリ3L,4L等からなる。
【0014】
次に、水平カーブ状経路C1でキャリア2に推進力を付与する構成について説明する。
図1及び図7に示すように、無端状移動体6は、垂直軸及び水平軸まわりに揺動可能な連結部9を介してトロリ7及び被駆動ロッド8を交互に連結してループ状としたものであり、例えば8個のトロリ7,…と8本の被駆動ロッド8,…とが連結されている。これらトロリ7,…及び被駆動ロッド8,…の個数は、無端状移動体6を駆動するための後述するフリクションローラ式駆動装置16の揺動アーム等の構成、水平カーブ状経路C1の曲率半径及びコスト等を勘案して選択されるが、例えば6個以上のトロリ7,…と同数の被駆動ロッド8,…とを連結すればよい。
【0015】
無端状移動体6のトロリ7,…の下部前後左右の走行車輪7B,…が、図1及び図2に示す下方に開口する略U字状のヨーク14,…に支持された、互いに間隔をおいて開口同士を対向させてなる左右一対の断面略コ字状のレールにより構成される無端状走行レール15に係合するため、無端状移動体6のトロリ7,…及び被駆動ロッド8,…の無端状に略連続する左右の側面7A,8A,…の左右一方の側面を駆動面とし、該駆動面に後述する1個のフリクションローラ式駆動装置16のフリクションローラ16Aを圧接することにより、無端状移動体6は無端状走行レール15に沿って移動する(図1の矢印B参照。)。
【0016】
また、搬送経路に沿って搬送される前後のキャリア2,2の前後の被係合手段5A,5Aの間隔等により決定される無端状移動体6のトロリ7,…の一部のもの、例えば8個のトロリ7,…の中で、1番目と5番目のものには、図7に示すように、前後の係合手段13A,13Bが取り付けられるとともに、前記無端状走行レール15は、係合手段13A,13Bが前記キャリアの被係合手段5Aに係合するように水平カーブ状経路C1よりも曲率半径方向の内側に設置された曲線部分C2(図1参照。)を含んでいるため、フリクションローラ式駆動装置16により駆動される無端状移動体6の移動により、無端状移動体6の係合手段13A,13Bに被係合手段5Aが係合したキャリア2は、後側の係合手段13Bの押送板13Cにより後押しされながら、水平カーブ状経路C1に沿って下流側へ搬送される。
【0017】
このように、水平カーブ状経路C1において、無端状移動体6のトロリ7,…に設けた係合手段13A,13Bとキャリア2に設けた被係合手段5Aとが係合するため、1個のみのフリクションローラ式駆動装置16により無端状移動体6を駆動することにより、非自走式のキャリア2を水平カーブ状経路C1に沿って搬送することができる。
よって、水平カーブ状経路C1に設置するフリクションローラ式駆動装置の数を少なくすることができるため、特に水平カーブ状経路C1の曲率半径が大きく該経路が長い場合において、従来方式のように多数のフリクションローラ式駆動装置が必要な構成と比較して制御が簡単になるとともにコストを削減することができる。
【0018】
図5及び図6に示すように、フリクションローラ式駆動装置16は、例えばハイポイドギヤやベベルキヤ等を用いた直交軸構成のギヤドモータである回転駆動装置20の垂直出力軸に連結された、無端状移動体6の左側に位置する水平のフリクションローラ16Aと、無端状移動体6の右側に位置する水平のバックアップローラ16Bとにより無端状移動体6の左右側面を挟んでおり、これらのローラ16A,16Bは水平方向に揺動可能に支持されるとともに、無端状移動体6の左右側面に圧接するように弾性付勢される。
【0019】
すなわち、フリクションローラ式駆動装置16は、フレーム(ブラケット)26により無端状走行レール15の内側に位置する垂直支軸27Aを介して基端部が支持されて水平方向に揺動可能とされた揺動アーム17A、その先端部に連結された回転駆動装置20及びその垂直出力軸に連結された水平のフリクションローラ16A、フレーム26により無端状走行レール15の外側に位置する垂直支軸27Bを介して基端部が支持されて水平方向に揺動可能とされた揺動アーム17B、その先端部に連結された水平のバックアップローラ16B、揺動アーム17Aと一体となって揺動する揺動アーム17Aの上側に位置する揺動リンク18A、揺動アーム17Bと一体となって揺動する揺動アーム17Bの上側に位置する揺動リンク18B、揺動リンク18A,18Bの先端部を垂直軸まわりに回転可能に連結する水平の連結ロッド19、揺動リンク18Aを無端状走行レール15(無端状移動体6)に近づく方向に付勢するねじりコイルばね18C、並びに、揺動リンク18A,18Bの先端部間を縮めるように付勢する圧縮コイルばね19A等からなる。
【0020】
したがって、無端状移動体6の左右側面7A,8A,…にフリクションローラ16A及びバックアップローラ16Bが当接してこれらローラ16A,16Bが近づく方向に弾性付勢されることから、前記のとおり無端状移動体6の駆動面(左側面)にフリクションローラ16Aが圧接されるため、回転駆動装置20の駆動トルクがフリクションローラ16Aにより無端状移動体6に確実に伝達されて推進力が付与される。
【0021】
ここで、キャリア2の前後のトロリ3U,4U(3L,4L)が水平走行レール22U(22L)に係合し、キャリア2の前後方向の中間部の左側に被係合手段5Aがあり、すなわち被係合手段5Aは水平カーブ状経路C1では曲率半径方向の内側に位置しており、この被係合手段5Aに無端状走行レール15に沿って移動する無端状移動体6の係合手段13A,13Bを係合させる必要があること、並びに、キャリア2の被係合手段5Aと無端状移動体6の係合手段13A,13Bとの係合及び係合解除のための助走区間を設ける必要があること等から、ループ状の無端状走行レール15の形状は、平面視において同一の曲率半径を有するものとはならない。したがって、無端状走行レール15の曲率半径の異なる区間をトロリ7及び被駆動ロッド8を交互に連結してループ状とした無端状移動体6が移動することから、無端状移動体6の全長を調整する必要があるため、被駆動ロッド8,…の中の1本を、その中間部分が伸縮可能な伸縮ロッド10としている。
【0022】
すなわち、図7及び図8に示すように、伸縮ロッド10は、端部が対向する2本の角筒状の外筒体11,12と、外筒体12に一部が内挿された状態で溶着され固定されるとともに外筒体11側に突出する角筒状の内筒体12Bとにより構成され、内筒体12Bを外筒体11に内挿することにより長手方向に伸縮可能となっている。
また、一方の外筒体11に形成した上側に位置して下方に開口する横断面略コ字状部11Aの長手方向に延びる下端面と、他方の外筒体12に形成した下側に位置して上方に開口する横断面略コ字状部12Aの長手方向に延びる上端面とは、摺接又は隙間をあけて対向しており、伸縮ロッド10が伸縮した際にも前記端面同士の摺接又は対向が保持されるように前記コ字状部11A及び12Aの長手方向の長さを設定しているとともに、伸縮ロッド10の駆動面となる側面10Aを平面視において略面一としている。
【0023】
したがって、伸縮ロッド10の側面10A,10Aが平面視において略面一であることから伸縮ロッド10の駆動面に段差がないとともに、2本の外筒体11,12の連結部において、伸縮ロッド10が伸縮しても、上側の横断面略コ字状部11Aの側面10A及び下側の横断面略コ字状部12Aの側面10Aの少なくともどちらかにフリクションローラ16Aが圧接されることから、伸縮ロッド10の駆動面とフリクションローラ16Aとの接触面積を比較的大きく保つことができる。
よって、フリクションローラ式駆動装置16によって無端状移動体6をより円滑に駆動することができるため、無端状移動体6を介して駆動されるキャリア2の搬送がより円滑になる。
【0024】
以上の説明においては、無端状移動体6を無端状走行レール15に沿って移動させるためのフリクションローラ式駆動装置16を1個のみ設置する構成を示したが、フリクションローラ式駆動装置16を複数設置してもよい。
また、無端状移動体6の被駆動ロッド8,…の中の1本を伸縮ロッド10とたが、複数本を伸縮ロッド10としてもよい。
さらに、搬送装置1を含むコンベアの構成は本実施の形態の構成に限定されるものではなく、一般的なオーバーヘッドコンベア又はフロアコンベアであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施の形態に係る搬送装置の構成示す平面図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】キャリアの平面図である。
【図4】同じく右側面図(水平カーブ状経路の内側から見た図)である。
【図5】図1に示すフリクショローラ式駆動装置の拡大図である。
【図6】図5の矢印C方向から見た図である。
【図7】無端状移動体を側方から見た図である。
【図8】伸縮ロッドの分解斜視図である。
【符号の説明】
【0026】
A キャリアの搬送方向
B 無端状移動体の移動方向
C1 水平カーブ状経路
C2 無端状走行レールの水平カーブ状経路側曲線部分
W 被搬送物
1 搬送装置
2 キャリア
2F,2B 垂直支柱
2U,2L 横架部材
2H ハンガ
3U,4U 上トロリ
3L,4L 下トロリ
5 被駆動フレーム
5A 被係合手段
6 無端状移動体
7 トロリ
7A 側面
7B 走行車輪
8 被駆動ロッド
8A 側面
9 連結部
10 伸縮ロッド
10A 側面
11,12 外筒体
11A,12A 横断面コ字状部
12B 内筒体
13A,13B 係合手段
13C 押送板
14 ヨーク
15 無端状走行レール
16 フリクションローラ式駆動装置
16A フリクションローラ
16B バックアップローラ
17A,17B 揺動アーム
18A,18B 揺動リンク
18C ねじりコイルばね
19 連結ロッド
19A 圧縮コイルばね
20 回転駆動装置
21 支持架構
22U,22L 水平走行レール
23 垂直ローラ
24,25 水平ローラ
26 フレーム(ブラケット)
27A,27B 垂直支軸


【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平カーブ状経路を含む所定の搬送経路に沿って走行可能な、連結されていない複数の非自走式キャリアを、前記水平カーブ状経路に沿って搬送する搬送装置であって、
前記キャリアに設けられた、前記水平カーブ状経路よりも曲率半径方向の内側に位置する被係合手段と、
走行車輪を備えたトロリ及び被駆動ロッドを交互に連結してループ状にし、前記トロリ及び被駆動ロッドの側面を無端状に略連続する駆動面とし、前記被駆動ロッドの中の少なくとも1本を、その中間部分が伸縮可能な伸縮ロッドとしてなる無端状移動体と、
前記トロリに設けられた係合手段が前記キャリアの被係合手段に係合するように前記水平カーブ状経路よりも曲率半径方向の内側に設置された曲線部分を含む、前記無端状移動体の走行車輪が係合する無端状走行レールと、
前記無端状移動体の駆動面にフリクションローラを圧接することにより推進力を付与するフリクションローラ式駆動装置と、
を備えたことを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
前記伸縮ロッドを、端部が対向する2本の角筒状の外筒体と、一方の外筒体に内挿され固定されるとともに他方の外筒体側に突出する角筒状の内筒体とにより構成し、該内筒体を前記他方の外筒体に内挿することにより長手方向に伸縮可能とし、一方の外筒体の端部には下側に位置して上方に開口する横断面略コ字状部を、他方の外筒体の端部には上側に位置して下方に開口する横断面略コ字状部を設けるとともに、これらの横断面略コ字状部の長手方向に延びる上端面と下端面とを摺接又は隙間をあけて対向させ、前記伸縮ロッドが伸縮した際にも前記端面同士の摺接又は対向が保持されるようにし、前記伸縮ロッドの駆動面となる側面を平面視において略面一としてなる請求項1記載の搬送装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−149199(P2009−149199A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−328753(P2007−328753)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【出願人】(000211695)中西金属工業株式会社 (222)
【Fターム(参考)】