説明

携帯型ニコチン類摂取システム

【課題】 喫煙のデメリットである煙の摂取をなくし、メリットになりうるニコチンの摂取を容易にすること。
【解決手段】 タバコの主要成分であるニコチンを携帯型注射器で注射することにより解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はニコチン摂取に関するものであり、紙巻たばこなどによる喫煙でニコチン摂取する代わりに、既に存在する低負荷の携帯型注射器でニコチンを摂取することでニコチン以外の有害物質を摂取することを防ぎ、煙が出ないのでいつどこで摂取しても他人に副流煙などの煙で負荷をかけることや、吸い殻などのゴミが出ることを防止するシステムである。
【背景技術】
【0002】
従来から一型糖尿病患者がインスリン摂取の為に使用している低負荷の注射器に携帯ペン型注射器がある。この例として特許文献1や、非特許文献1がある。またニコチンやニコチン誘導体は、葉タバコからの抽出や化学合成したものを低価格で取得出来る。
【特許文献1】 特開平9−99079
【非特許文献1】 清野弘明・朝倉俊成著 「ペン型インスリン注射のすべて」医歯薬出版株式会社 2000年2月20日発行 P18〜P140
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年たばこの害が言われるようになり、公共の禁煙指定場所ではタバコは喫煙出来なくなってきている。なぜなら現在世界に広く普及している有害な煙の出る紙巻きたばこなどは喫煙者本人だけでなく周囲にいる他人にも大きな害を有しているからである。そのため喫煙者、非喫煙者双方に健康生活上のメリットのあるシステムを構築することを課題とする。また喫煙や受動喫煙によるとみられる疾患は医療保険を圧迫しているので,これを改善する狙いもある。
【課題を解決する為の手段】
【0004】
この課題を解決する為の請求項1の発明は、喫煙の主な理由となる主要物質のニコチン類のみを抽出又は合成して低負荷の携帯型注射器で摂取することで喫煙の害の主要な大部分を取り除くことが出来る。
【0005】
またニコチンを摂取した際に消費されうる栄養素を配合することで、より健康的なニ
【発明の効果】
【0006】
本発明により喫煙者は発ガン性物質などの有害物質を摂取することなく自由に喫煙と類似の効果を享受することが出来、喫煙による大部分の有害性から解放される。非喫煙者は副流煙などの有害物質を摂取せずに済み、喫煙者、非喫煙者双方にとってメリットがあり喫煙の矛盾を解消する最良の方法である。そのうえ吸い殻が出ない。
【0007】
またニコチンを摂取することで症状が軽減される病気を持つ患者(例えばパーキンソン病)にとっても有益である。この例として非特許文献2がある。
【非特許文献2】 喫煙と神経疾患・喫煙化学研究財団10年の歩み http://www.srf.or.jp/histoly/frames/histoy−framell.html
【0008】
また、ニコチンやその類似物質の混合体にそれらを消費する時に同時に消費される物質を混合することでより体に良いニコチン摂取システムの構築が可能になる。
【0009】
また、本発明から想起されうる製品としてニコチンガムやタブレット、鼻腔スプレー等があるが、本発明と根本的に異なる点としてそれらの製品が禁煙挑戦者を対象としているのに対し、本発明は喫煙者、非喫煙者全体に貢献出来る発明であると言える。
【0010】
上記の理由により医療保険も改善することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明に使用する注射器は一型糖尿病患者の用いる携帯型注射器とそのカートリッジを適宜わずかに改造することで流用出来ると考えられる。
【0012】
本発明に使用するニコチンは葉タバコから抽出したり、ニコチン誘導体なども化学的に合成したものを用いることで安価に取得出来る。ニコチン誘導体の例として特許文献2がある。
【特許文献2】 特表平08−510467
【産業上の利用可能性】
【0013】
本発明に係わる携帯型注射器とニコチン類及び、混合する物質は工業的に量産することが可能であるため、産業上の利用可能性を有する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
注射負荷の少ない携帯型注射器などを利用してカートリッジにニコチン類を充噴して注射する、紙巻たばこなどによる喫煙から置換するニコチン摂取システム。


【公開番号】特開2007−37961(P2007−37961A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−252568(P2005−252568)
【出願日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(505328605)
【Fターム(参考)】