説明

携帯無線機の防水構造

【課題】ボタンキーをシャーシと分離した構造で、シリコンゴムパッキン等へのグリースの塗布をなくし、組立、分解作業が容易に行うことができて、無線機内部への浸水を防止できる携帯無線機の防水構造を提供する。
【解決手段】 携帯無線機のケース本体101と、シャーシ107間にパッキング材109が挟み込まれた携帯無線機の防水構造において、上記ケース本体は、上記パッキング材を保持する保持部204を有し、上記パッキング材は、上記ケース本体と上記シャーシ間の全周にわたる帯状のパッキング材からなり、上記帯状のパッキング材は、その内部に上記シャーシを支持する支持部材203を有し、上記ケース本体の上記保持部に上記帯状のパッキング材が保持され、上記帯状のパッキング材の上記支持部材に上記シャーシが保持されるように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯無線機の防水構造に関し、特に、携帯無線機の組立て部分からの浸水を防ぎ、且つ、組立て、分解作業が容易な携帯無線機の防水構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
屋外で使用される携帯無線機や携帯電話器等の電子機器の筐体は、内部に雨水等が侵入しないように防水構造であることが望まれる。この防水構造には、種々のものが提案されている。例えば、従来の業務用携帯無線機の防水構造について、図6を用いて説明する。図6(a)は、業務用携帯無線機の正面外観図、図6(b)は、図6(a)の線分A−Aでの断面図を示している。図6(a)において、601は、フロントカバー(または、ケース本体とも言う。)、602は、表示用のデイスプレーまたは表示部、603は、スピーカ、604は、マイク、605は、モード選択ボタン、606は、電源スイッチである。また、図6(b)において、607は、シャーシ、608は、電子部品を搭載した基板(詳細は図示せず。)である。609は、シリコンゴムパッキン、610は、電池カバーである。シャーシ607のフロントカバー601側には、電子部品を搭載した基板608が設けられているため、フロントカバー601とシャーシ607とで形成される空間は、雨水等の浸水を防ぐ防水構造とする必要がある。
【0003】
図7は、図6に示す業務用携帯無線機の分解図を示す斜視図である。なお、図7は、図6(a)の正面を下にした分解図が示されている。図7において、701−1、701−2は、シリコンゴムパッキン609を挟み込み溝部、702は、フロントカバー601に設けられたボタン類形成の凹部を示す。ここで、この業務用携帯無線機の組立てを説明すると、まず、シャーシ607をシリコンゴムパッキン609の空間部703に挿入し、シリコンゴムパッキン609をシャーシ607の挟み込み溝部701−1に装着し、その後にシリコンゴムパッキン609の残りの部分をシャーシ607の挟み込み溝部701−2に装着し、シャーシ607の挟み込み溝部701−1、701−2の全周にシリコンゴムパッキン609を装着する。このようにして構成されたシリコンゴムパッキン609を装着されたシャーシ607をフロントカバー(ケース本体)601の周囲に設けられた挟み込み溝部704に装着すると、フロントカバー601とシャーシ607が勘合され、フロントカバー601とシャーシ607で形成される空間が浸水を防ぐ防水構造となるので、基板等に設けられた電子部品を浸水から防ぐことができる。
【0004】
而して、この従来の業務用携帯無線機は、シャーシ607の挟み込み溝部701−1、701−2に防水を施すシリコンゴムパッキン609を挟み込んだ後、防水用のシリコーングリスをシャーシ側とフロントカバー内壁に塗布し組立を行い防水仕様を満足させる構造である。しかしながらこのシリコンゴムパッキン609を挟み込んで防水を確保するシリコンゴムパッキン609の形状が3次元形状であるためシリコンゴムパッキン609の接触圧力が弱く、その部分から内部に浸水を起こすことがあり、業務用携帯無線機の性能を低下させたり、故障の原因になっていた。また、3次元形状のシリコンゴムパッキン609の形成およびシャーシ607の挟み込み溝部701−1、701−2の加工が難しく、正確にシャーシ607の挟み込み溝部701−1、701−2にシリコンゴムパッキン609を装着するためには、製造時にカット&トライを繰返す等の修正加工が必要であり、製作のコストと時間がかかる問題があった。また、このような構造の業務用携帯無線機は、組立、分解時に治具等が必要であった。
【0005】
また、図8は、上記業務用携帯無線機に用いられるボタンキーの要部の一部構成を示す図である。なお、図8に示す図は、上記業務用携帯無線機の側面の一部を示しており、図6と同じものには、同じ符号が付されている。図8において、801は、ボタンホルダ、802は、スイッチカバー、803は、クッション、804は、ゴムパッキン、805は、スイッチボタンである。このボタンキーの構造について以下に概略説明する。まず、ゴムパッキン804は、シャーシ607に設けられた穴部806に挿入されている。そして、このゴムパッキン804の支持部807は、シャーシ607に設けられた凹部808に嵌め込まれ、固定されると共にゴムパッキン804の支持部807とシャーシ607の凹部808は、機密に保たれ、シャーシ607に設けられた穴部806から雨水等の浸水を防ぐ防水構造となっている。
【0006】
スイッチカバー802は、これを操作者が指等で押すことにより押下され、押下圧力がゴムパッキン804を介してスイッチボタン805に伝えられ、スイッチボタン805がONまたはOFFの動作をするように構成されている。なお、クッション803は、操作者がスイッチカバー802の押下を止めた場合、スイッチカバー802を元の状態に復帰するためのクッションの働きをするものである。
【0007】
而して、図8に示す上記業務用携帯無線機に用いられるボタンキーの構成は、シャーシ607に穴部806を設け、この穴部にゴムパッキン804を設け、スイッチボタン805を押す構造になっている。このようにゴムパッキン804をシャーシ607に設けた場合、ボタンキーの構造がシャーシの厚み分だけ肉厚になる問題がある。また、ゴムパッキン804の外側表面、即ち、シャーシ607まで雨水等が侵入し、防水の信頼性に問題が生じる。更に、シャーシ607には、各種部品や、スイッチ類が設けられるので、ボタンホルダ801やスイッチカバー802を大きくし、任意形状による操作者の操作性を向上する等の改善が難しかった。
【0008】
また、電子機器の防水構造(例えば、特許文献1参照)には、電子機器のケース本体とシャーシ間にパッキングを挟み込まれた防水構造の技術が示されている。
【0009】
【特許文献1】特開平11−87942号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来の無線機では、フロントカバーとシャーシとの間にゴムパッキングを挟み込まれた防水構造のものが知られているが、形状が3次元形状であるためシリコンゴムパッキンの接触圧力が弱く、その部分から内部に浸水を起こすことがあり、業務用携帯無線機の性能を低下させたり、故障の原因になっていた。また、3次元形状のシリコンゴムパッキンの形成およびシャーシの挟み込み溝部の加工が難しく、正確にシャーシの挟み込み溝部にシリコンゴムパッキンを装着するためには、製造時にカット&トライを繰返す等の修正加工が必要であり、製作のコストと時間がかかる問題があった。
【0011】
また、シャーシにボタンキーを設ける構造では、無線機が肉厚になること、シャーシ外表面まで水につかる為、防水性の信頼性に問題がある。更に、スイッチカバーを任意形状にして操作者の操作し易いボタンキーを作成できない問題点がある。
【0012】
本発明の目的は、無線機内部への浸水を防止できる携帯無線機の防水構造を提供することである。
【0013】
本発明の他の目的は、シリコンゴムパッキン等へのグリースの塗布をなくし、組立、分解作業が容易に行うことができる携帯無線機の防水構造を提供することである。
【0014】
本発明の他の目的は、ボタンキーをシャーシと分離した構造の携帯無線機の防水構造を提供することである。
【0015】
本発明の更に他の目的は、ボタンキーの操作性の優れた携帯無線機の防水構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、携帯無線機のケース本体と、シャーシ間にパッキング材が挟み込まれた携帯無線機の防水構造において、上記ケース本体は、上記パッキング材を保持する保持部を有し、上記パッキング材は、上記ケース本体と上記シャーシ間の全周にわたる帯状のパッキング材からなり、上記帯状のパッキング材は、その内部に上記シャーシを支持する支持部材を有し、上記ケース本体の上記保持部に上記帯状のパッキング材が保持され、上記帯状のパッキング材の上記支持部材に上記シャーシが保持されるように構成される。
【0017】
また、本発明の携帯無線機の防水構造において、上記パッキング材は、弾性体からなり、上記ケース本体に上記帯状のパッキング材を介して上記シャーシが装着される時、上記帯状のパッキング材の厚み方向の一部が変形するように構成される。
【0018】
更に、本発明の携帯無線機のボタン構造は、携帯無線機のケース本体に設けられた穴部と、上記穴部に移動自在に設けられると共に上記穴部を機密に封止する弾性部材と、上記弾性部材を押圧するスイッチカバーと、シャーシに設けられたスイッチボタンとからなり、上記スイッチカバー、上記弾性部材および上記スイッチボタンを順次配置し、上記スイッチカバーを押圧することにより上記弾性部材を介して上記スイッチボタンをON、OFFするように構成される。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明によれば、簡単な構造で電子部品等を収納する部分を完全に機密に保持することができるので、信頼性の高い無線機を実現できる。また、グリースの塗布を無くす防水構造であり、組立てや、分解を容易に行うことのできる防水構造を実現できる。更に、パッキンの構造がシンプルであるため、フロントカバーの左右に力が加わらずカバーの変形を防ぐことができる。
【0020】
また、ボタンキーをフロントカバーに設けることによりシャーシと分離した構造とすることができるので、完全な防水構造とすることができる。また、ボタン構造の薄肉化およびスイッチカバーの表面領域の大型化が可能になる等、操作のし易い無線機を実現できる特徴がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1は、本発明の一実施例を示す外観図である。図1(a)は、本発明の一実施例の正面外観図、図1(b)は、図1(a)の線分B−Bでの断面図を示している。図1(a)において、101は、フロントカバー(または、ケース本体とも言う。)、102は、表示用のデイスプレーまたは表示部、103は、スピーカ、104は、マイク、105は、モード選択ボタン、106は、電源スイッチ、111は、ボタンキーである。また、図1(b)において、107は、シャーシ、108は、電子部品を搭載した基板(詳細は図示せず。)である。109は、シリコンゴムパッキンで、詳細については後述する。110は、電池カバーである。シャーシ107のフロントカバー101側には、電子部品を搭載した基板108が設けられているため、フロントカバー101とシャーシ107とで形成される空間は、雨水等の浸水を防ぐ防水構造となっている。112、113、114は、スイッチボタン、115は、スイッチボタン装着部を示し、これについても後述する。
【0022】
上述した本発明の一実施例は、デジタル業務用TDMA(Time Division Multiple Access)方式に使用される無線機であり、巾55mm×長さ100mm×高さ30mmの大きさで、重さは、約240ccの極めて小型、軽重量の無線機を実現している。従って、小型にするために防水構造が工夫され、また、操作性を良くするためにボタンキーも大きく作られている。以下、構造の詳細を図2〜図5を用いて説明する。
【0023】
図2は、図1に示す本発明の一実施例の分解図を示す斜視図である。図2(a)は、図1(a)の正面を下にした分解図が示されている。また、図2(b)は、図2(a)の点線で囲まれる円部201の拡大図を示す。なお、円部201の拡大図は、フロントカバー101、シリコンゴムパッキン109およびシャーシ107が組合わされた状態を示している。図2(a)において、シリコンゴムパッキン109は、帯状の形状を持ち、断面形状は、図2(b)に示すように巾約10mm×厚さ約0.7mm(装着された場合の厚さを示す。)で、フロントカバー101の内面202に密着するように構成され、また、フロントカバー101の支持部204で帯状シリコンゴムパッキン109が支持されるように構成される。この帯状シリコンゴムパッキン109は、突起部203を有し、この突起部203は、シャーシ107を支持する支持部材となっている。なお、この突起部203は、帯状シリコンゴムパッキン109の全周にわたって形成されている。そして、フロントカバー101に帯状シリコンゴムパッキン109およびシャーシ107が組合わされた状態では、帯状シリコンゴムパッキン109は、フロントカバー101にシャーシ107により押付けられ、厚みが約5〜15%程度圧縮された状態になり、この部分で機密状態が保たれるように設計されている。従って、図2(b)では、巾約10mm×厚さ約0.7mmで示されているが、装着前の帯状シリコンゴムパッキン109は、巾約10mm×厚さ約0.8mmの断面を有している。また、この帯状シリコンゴムパッキン109は、シリコンゴムに限らず、弾性体で機密封止に適する材料であれば特に限定されるものではない。
【0024】
ここで、上述した本発明の一実施例の組立てを説明すると、まず、フロントカバー101に帯状シリコンゴムパッキン109を嵌め込むと、帯状シリコンゴムパッキン109は、フロントカバー101の支持部204で支持された状態で固定される。この状態でシャーシ107を挿入すると、帯状シリコンゴムパッキン109の挿入部分が圧縮され、シャーシ107が挿入され、シャーシ107を支持する支持部材203(帯状シリコンゴムパッキン109の突起部203と同じ)に支持され固定される。勿論、必要に応じてシャーシ107は、フロントカバー101にネジ止めされることは言うまでもない。このように構成することによりフロントカバー101とシャーシ107で構成される空間205は、浸水を防ぐ防水構造となるので、この空間205に設けられる基板上の電子部品を浸水から防ぐことができる。なお、フロントカバー101の支持部204を凹部に構成し、帯状シリコンゴムパッキン109をこの凹部に挿入するように構成することもできる。また、この方が機密封止には適している。
【0025】
次に、スイッチボタンについて説明する。図4は、スイッチボタン装着部115に装着されているスイッチボタンの正面図を示す。図4において、401は、プレストークスイッチ、402および403は、ボリュームスイッチで、ボリュームスイッチ402は、音を大きくするスイッチ、ボリュームスイッチ403は、音を小さくするスイッチである。また、図5は、スイッチカバーで、例えば、ボリュームスイッチ402のスイッチカバーの正面図を示す。以下、ボタン構造について、例えば、ボリュームスイッチ402について詳細に説明する。なお、他のボリュームスイッチ403、プレストークスイッチ401についても類似の構造であるので、詳細な説明は省略する。
【0026】
図3は、本発明のボタンキーの要部の構成の一実施例を示す図である。なお、図3に示す図は、本実施例の側面の一部を示している。図3において、101は、図1に示すフロントカバー(または、ケース本体とも言う。)である。301は、ボタンホルダ、302は、スイッチカバーであり、正面図は、図5に示されている。303は、クッション、304は、ゴムパッキン、305は、スイッチボタンである。
【0027】
このボタンキーの構造について以下に概略説明する。まず、ゴムパッキン304は、フロントカバー101に設けられた穴部306に挿入されている。そして、このゴムパッキン304の支持部307は、フロントカバー101に設けられた凹部308に嵌め込まれ、固定されると共にゴムパッキン304の支持部307とフロントカバー101の凹部308は、機密に保たれ、フロントカバー101に設けられた穴部306から雨水等の浸水を防ぐ防水構造となっている。なお、ゴムパッキン304は、弾性体であれば良く、ゴムパッキンに限定されるものではない。309は、シャーシ、310は、電子機器等の部品が搭載されている基板である。従って、シャーシ309とフロントカバー101で構成される空間(図2(b)に示す空間205に相当する。)がゴムパッキン304で機密に保持される。
【0028】
スイッチカバー302は、これを操作者が指等で押すことにより押下され、押下圧力がゴムパッキン304を介してスイッチボタン305に伝えられ、スイッチボタン305がONまたはOFFの動作をするように構成されている。なお、クッション303は、操作者がスイッチカバー302の押下を止めた場合、スイッチカバー302を元の状態に復帰するためのクッションの働きをするものである。
【0029】
このように本発明のボタンキーの構造は、フロントカバー101、スイッチカバー302、クッション303、ゴムパッキン304およびスイッチボタン305から構成されている。即ち、図8の従来のボタンキーの構造では、ゴムパッキン804は、シャーシ607に設ける構造となっているが、図3に示す本発明の一実施例では、ゴムパッキン304は、フロントカバー101に設ける構造となっている。従って、従来のシャーシにゴムパッキンを設ける構造のものより、無線機の肉厚分を薄くすることが可能になる。更に、スイッチカバー302のボス高さを低くすることで、ボタンホルダ301の高さを、抑えることが出来、ボタン構造の小型化が実現出来る。
【0030】
また、フロントカバー101にゴムパッキン304を設けることで、シャーシ309とは分離した構造となり、ボタンキーの方向からの水の浸入がフロントカバー101で防ぐことが出来るので、シャーシ309の外表面まで水に浸かることを防ぐ防水構造を実現している。
【0031】
更に、フロントケース101側にボタンキーを設けた構造であるため、スイッチカバー302およびボタンホルダ301の形状をフロントカバー101の形状の下で適宜な大きさにすることが出来る。従って、スイッチカバー302の表面積の大型化を実した操作性の優れたボタンキーを実現している。
【0032】
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は、ここに記載された携帯無線機の防水構造の実施例に限定されるものではなく、上記以外の無線機の防水構造に広く適応することが出来ることは、言うまでも無い。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施例の外観図を示す。
【図2】図1に示す本発明の一実施例の分解図の斜視図を示す。
【図3】本発明のボタンキーの要部の構成の一実施例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例のスイッチボタン装着部の正面図を示す
【図5】本発明の一実施例のスイッチカバーの正面図を示す
【図6】従来の携帯無線機の一例の外観図を示す。
【図7】図6に示す携帯無線機の一例の分解図の斜視図を示す。
【図8】図6に示す携帯無線機のボタンキーの要部の構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0034】
101、601:フロントカバー、102、602:表示部、103、603:スピーカ、104、604:マイク、105、605:モード選択ボタン、106、606:電源スイッチ、107、309、607:シャーシ、108、310、608:基板、109、609:シリコンゴムパッキン、110、610:電池カバー、111:ボタンキー、112、113、114:スイッチボタン、115:スイッチボタン装着部、202:フロントカバーの内面、203:シャーシを支持する支持部材、204:フロントカバーの支持部、205:無線機の機密空間、301、801:ボタンホルダ、302、802:スイッチカバー、303、803:クッション、304、804:ゴムパッキン、305、805:スイッチボタン、306:スイッチカバーに設けられた穴部、307、807:ゴムパッキンの支持部、308:フロントカバーに設けられた凹部、401:プレストークスイッチ、402、403:ボリュームスイッチ、701:シャーシの挟み込み溝部、702:ボタン類形成の凹部、806:シャーシに設けられた穴部、808:シャーシに設けられた凹部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯無線機のケース本体と、シャーシ間にパッキング材が挟み込まれた携帯無線機の防水構造において、上記ケース本体は、上記パッキング材を保持する保持部を有し、上記パッキング材は、上記ケース本体と上記シャーシ間の全周にわたる帯状のパッキング材からなり、上記帯状のパッキング材は、その内部に上記シャーシを支持する支持部材を有し、上記ケース本体の上記保持部に上記帯状のパッキング材が保持され、上記帯状のパッキング材の上記支持部材に上記シャーシが保持されることを特徴とする携帯無線機の防水構造。
【請求項2】
携帯無線機のケース本体に設けられた穴部と、上記穴部に移動自在に設けられると共に上記穴部を機密に封止する弾性部材と、上記弾性部材を押圧するスイッチカバーと、シャーシに設けられたスイッチボタンとからなり、上記スイッチカバー、上記弾性部材および上記スイッチボタンを順次配置し、上記スイッチカバーを押圧することにより上記弾性部材を介して上記スイッチボタンをON、OFFすることを特徴とする携帯無線機のボタン構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−25276(P2006−25276A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−202655(P2004−202655)
【出願日】平成16年7月9日(2004.7.9)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】