携帯用通信端末装置、銃撃戦用通信プログラムおよびデータ配信システム
【課題】 遊戯者の嗜好に応じて玩具としての仕様変更を容易に行うことができ、玩具として用いる遊戯の興趣性を向上させることができる携帯用通信端末装置を提供すること。
【解決手段】 携帯用電話機100は、銃撃戦用通信プログラムおよび仕様データをサーバ装置200から取得するとともに、当該銃撃戦用通信プログラムの起動時に配信された仕様データに基づいて銃撃戦用玩具としての機能するようになっており、擬似的銃撃戦遊戯に参加する他の携帯用電話機(以下、「相手側電話機」ともいう。)100Qと、において、擬似的銃撃戦遊戯を行うようになっている。
【解決手段】 携帯用電話機100は、銃撃戦用通信プログラムおよび仕様データをサーバ装置200から取得するとともに、当該銃撃戦用通信プログラムの起動時に配信された仕様データに基づいて銃撃戦用玩具としての機能するようになっており、擬似的銃撃戦遊戯に参加する他の携帯用電話機(以下、「相手側電話機」ともいう。)100Qと、において、擬似的銃撃戦遊戯を行うようになっている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊戯装置を組み込んだ携帯用電話機などの携帯用通信端末装置の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
近年、無線通信技術や種々の回路素子および表示装置の小型化など、周辺技術の発達に伴って、携帯用電話機が急速に普及しており、最近では、電話を行う通話機能のみならず、電子メールの送受信、または、WWW(World Wide Web)サーバ装置によって提供されているホームページなどのドキュメントデータの取得または閲覧を行うことができるようになっており、より一層利便性が向上している。
【0003】
こうような状況下において、携帯用電話機において、高機能化、および、多機能化が進み、ダウンロードなど当該携帯用電話機の各部を用いて遊戯を行うことができる遊戯プログラムが組み込まれ、当該携帯用電話機は、携帯用遊戯装置としての機能も備えるようになってきている。
【0004】
従来、このような遊戯プログラムが組み込まれる携帯用電話機は、電話公衆網回線を介してインターネットなどのネットワークNWに接続することによって、所定の遊戯プログラムをダウンロードするとともに、表示部、操作部および制御部などの各部を用いて、ダウンロードした遊戯プログラムを実行するようになっている。また、最近では、所定の遊戯プログラムをダウンロードするとともに、所定の玩具に組み込まれ、当該玩具の制御部として動作するものが知られている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開平2001−293261号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の玩具の一部として機能する携帯用電話機にあっては、玩具としての仕様は、遊戯プログラムに依存し、遊戯者の好みに合わせて玩具としての仕様を変更することができないので、この携帯用電話機を玩具に用いる場合に、遊戯者の嗜好を反映させることができず、一の遊戯プログラムにおける興趣性を発展させることができない。
【0006】
本発明は、上記の課題の一例を解決するものとして、遊戯者の嗜好に応じて玩具としての仕様変更を容易に行うことができ、玩具として用いる遊戯の興趣性を向上させることができる携帯用通信端末装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、擬似的銃撃戦用玩具として機能する携帯用通信端末装置であって、前記擬似的銃撃戦用玩具として機能させるためのプログラムが予め格納されるデータ格納部と、通信回線を介して前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能の仕様を定める各仕様データが記憶されているサーバ装置から少なくとも一種類の当該仕様データを取得する取得手段と、前記プログラムに基づいて前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行う制御手段と、前記擬似的銃撃戦用玩具として機能する際に、前記取得された仕様データに基づいて当該玩具としての仕様を決定する決定手段と、を備える構成を有している。
【0008】
この構成により、請求項1に記載の発明は、携帯用通信端末装置を擬似的銃撃戦用玩具として機能する際に、当該擬似的銃撃戦用玩具としての機能の仕様を定める各仕様データに基づいて当該玩具としての仕様を決定する。
【0009】
したがって、請求項1に記載の発明は、仕様データを遊戯者の操作に応じて取得させることによって玩具としての仕様を当該遊戯者の嗜好に応じて変更することができるので、当該携帯用通信端末装置を玩具として用いる遊戯の興趣性を向上させることができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の携帯用通信端末装置において、光ビームを前記玩具として機能する他の携帯用通信端末装置に出射する出射手段と、前記他の携帯用通信端末装置から出射された光ビームを受信する受信手段と、を更に備える構成を有している。
【0011】
この構成により、請求項2に記載の発明は、光ビームを玩具として機能する他の携帯用通信端末装置に出射するとともに、他の携帯用通信端末装置から出射された光ビームを受信するので、携帯用電話機など他の携帯用通信端末装置と光ビームを用いて擬似的銃撃戦を行うことができる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の携帯用通信端末装置において、前記取得手段が、前記光ビームの出射に関する仕様または前記光ビームの受信に関する仕様の少なくとも何れか一方の仕様を定める前記仕様データを取得し、前記決定手段が、前記取得された仕様データに基づいて出射手段または受信手段の少なくとも何れか一方の仕様を決定する構成を有している。
【0013】
この構成により、請求項3に記載の発明は、光ビームの出射に関する仕様または光ビームの受信に関する仕様の少なくとも何れか一方の仕様を定める前記仕様データを取得し、取得された仕様データに基づいて仕様を決定するので、玩具としての仕様を遊戯者の嗜好に応じて変更することができるとともに、携帯用電話機など他の携帯用通信端末装置と光ビームを用いて擬似的銃撃戦を行うことができる。
【0014】
また、請求項4は、請求項3に記載の携帯用通信端末装置において、前記取得手段が、当該光ビームの強度を示す強度情報、当該光ビームの出射範囲を示す範囲情報、当該光ビームの出射タイミングを示すタイミング情報、当該光ビームを受信した際の他の携帯用端末装置における効力を示す効力情報、当該光ビームを受信した際の他の携帯用端末装置における効力に対する効果を示す効果情報、または、前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御される際に用いる効果音を示す効果音情報の少なくとも何れか一の情報を、前記仕様データとして取得するとともに、前記決定手段が、当該取得された仕様データに基づいて当該玩具としての仕様を決定する構成を有している。
【0015】
この構成により、請求項4に記載の発明は、光ビームの強度、光ビームの出射範囲、光ビームのタイミング、光ビームの連続出射時間、光ビームの受信時の効力、当該効力に対する効果、または、擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御される際に用いる効果音を示す効果音情報の仕様を決定するので、玩具としての仕様を遊戯者の嗜好に応じて変更することができる。
【0016】
また、請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4の何れか一方に記載の携帯用通信端末装置において、前記他の携帯用通信端末装置と擬似的銃撃戦の遊戯が行われている際に、当該擬似的銃撃戦の遊戯に関する遊戯情報の授受を行う通信手段と、前記授受された遊戯情報に基づいて遊戯者に遊戯状況を告知する告知手段と、を更に備える構成を有している。
【0017】
この構成により、請求項5に記載の発明は、他の携帯用通信端末装置と擬似的銃撃戦の遊戯が行われている際に、当該擬似的銃撃戦の遊戯に関する遊戯情報の授受を行うとともに、授受された遊戯情報に基づいて遊戯者に遊戯状況を告知する。
【0018】
したがって、請求項5に記載の発明は、他の携帯用通信端末装置における擬似的銃撃戦遊戯の遊戯状況を取得することができるので、また、他の携帯用通信端末においても当該携帯用通信端末装置の遊戯状況を取得させることができるので、擬似的銃撃戦用遊戯における興趣性を向上させることができる。
【0019】
また、請求項6に記載の発明は、前記通信手段が、前記受信手段に前記他の携帯用通信端末装置から出射された光ビームが受信された際に、当該光ビームが受信されたことを示す受信情報を前記遊戯情報として送信するとともに、前記他の携帯用通信端末装置から送信された受信情報を前記遊戯情報として受信する構成を有している。
【0020】
この構成により、請求項6に記載の発明は、他の携帯用通信端末装置から出射された光ビームを受信した際に当該携帯用通信端末装置に当該受信した旨を示す受信情報を送信し、前記他の携帯用通信端末装置から送信された受信情報を受信する。
【0021】
したがって、この請求項6に記載の発明は、他の携帯用通信端末装置と擬似的銃撃戦を行うときに、他の携帯用通信端末装置において、または、当該携帯用通信端末装置において、光ビームが受信されこと、すなわち、被弾されたことをそれぞれの携帯用通信端末装置に認識させることができるので、擬似的銃撃戦用遊戯の興趣性を向上させることができる。
【0022】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の携帯用通信端末装置において、前記光ビームの出射時に光ビームの出射先を撮像する撮像手段と、前記撮像された出射先の画像データに基づいて、前記他の携帯用通信端末装置に向けて出射された光ビームの当該他の携帯用通信端末における受信の有無を解析する解析手段と、を更に備え、前記通信手段が、前記解析手段の解析結果を前記遊戯情報として前記他の携帯用通信端末装置に送信する構成を有している。
【0023】
この構成により、請求項7に記載の発明は、撮像された出射先の画像データに基づいて、他の携帯用通信端末装置における光ビームの受信の有無を解析し、当該解析結果を遊戯情報として他の携帯用通信端末装置に送信する。
【0024】
したがって、この請求項7に記載の発明は、光ビームの受信の有無、すなわち、被弾の有無を当該携帯用通信端末装置によって認識することができるので、光ビームを受信するユニットを用意する必要がなく、簡易な手段によって擬似的銃撃戦用遊戯を行うことができる。
【0025】
また、請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の携帯用通信端末装置において、当該携帯用通信端末装置の実空間上における所定の軸に基づく回転または当該実空間上における移動の少なくとも何れか一方の状態を状態情報として検出する検出手段を更に備え、前記制御手段が、前記プログラムとともに前記検出された状態情報に基づいて前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行う構成を有している。
【0026】
この構成により、請求項8に記載の発明は、当該携帯用通信端末装置の実空間上における所定の軸に基づく回転または当該実空間上における移動を状態情報として検出し、プログラムとともに検出された状態情報に基づいて擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行うことができるとともに、擬似的銃撃戦遊戯を行う際の携帯用電話機の状況を当該遊戯に反映させることができるので、擬似的銃撃戦用遊戯の興趣性を向上させることができる。
【0027】
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の携帯用通信端末装置において、前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御が行われている際に、前記擬似的銃撃戦を行う遊戯相手を表示手段に表示させる表示制御手段を更に備え、前記制御手段が、前記表示手段に表示された遊戯相手と擬似的銃撃戦を行う前記プログラムを実行する構成を有している。
【0028】
この構成により、請求項9に記載の発明は、擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御が行われている際に、擬似的銃撃戦を行う遊戯相手を表示手段に表示させるとともに、表示手段に表示された遊戯相手と擬似的銃撃戦を行うプログラムを実行する。
【0029】
したがって、請求項9に記載の発明は、表示手段に表示された遊戯相手と擬似的銃撃戦を行うプログラムを実行することができるので、他の携帯用通信端末装置と遊戯を行うことなく、一人にて擬似的銃撃戦遊戯を行うことができる。
【0030】
また、請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の携帯用通信端末装置において、当該銃撃戦用通信プログラムには、前記玩具として機能する他の携帯用通信端末装置と銃撃戦を行う際に実行される第1プログラムと、前記擬似的銃撃戦を行う遊戯相手を前記携帯用通信端末装置の表示手段に表示させて当該表示させた遊戯相手と銃撃戦を行う第2プログラムと、が含まれ、前記第1プログラムまたは第2プログラムの何れか一方のプログラムを選択する際に用いる操作手段を更に備え、前記制御手段が、前記選択されたプログラムに基づいて、前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行う構成を有している。
【0031】
この構成により、請求項10に記載の発明は、第1プログラムを選択すれば、他の携帯用通信端末装置と擬似的銃撃戦遊戯を行うことができるとともに、第2プログラムを選択すれば、他の携帯用通信端末装置と遊戯を行うことなく、一人にて擬似的銃撃戦遊戯を行うことができるので、遊戯者の状況に応じて実行するプログラムを変更させることができる。
【0032】
また、請求項11に記載の発明は、請求項2乃至6の何れか一項に記載の携帯用通信端末装置において、前記受信手段は、少なくとも前記データ格納手段、前記取得手段、前記制御手段および前記決定手段を備える前記携帯用通信端末装置本体と別体にて設けられ、当該携帯用通信端末装置本体に有線方式または無線方式の少なくとも何れか一方によって電気的に接続されている構成を有している。
【0033】
この構成により、請求項11に記載の発明は、受信手段を携帯用通信端末装置と別体にしつつ、当該携帯用通信端末装置と通信することができるので、遊戯者の何れかの身体部分に装着するなど携帯用通信端末装置と離隔させることができ、部分によって擬似的銃撃戦遊戯の興趣性を向上せることができる。
【0034】
また、請求項12に記載の発明は、擬似的銃撃戦用玩具として携帯用通信端末装置を機能させる銃撃戦用通信プログラムであって、前記携帯用通信端末装置を、前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行う制御手段、通信回線を介して前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能の仕様を定める各仕様データが記憶されているサーバ装置から少なくとも一種類の当該仕様データを取得する取得手段、前記擬似的銃撃戦用玩具として機能制御させる際に、前記取得された仕様データに基づいて当該玩具としての仕様を決定する決定手段、として機能させる構成を有している。
【0035】
この構成により、請求項12に記載の発明は、携帯用通信端末装置を擬似的銃撃戦用玩具として機能する際に、当該擬似的銃撃戦用玩具としての機能の仕様を定める各仕様データに基づいて当該玩具としての仕様を決定する。
【0036】
したがって、請求項12に記載の発明は、仕様データを遊戯者の操作に応じて取得させることによって玩具としての仕様を遊戯者の嗜好に応じて変更することができるので、当該携帯用通信端末装置を玩具として用いる遊戯の興趣性を向上させることができる。
【0037】
また、請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の銃撃戦用通信プログラムにおいて、前記銃撃戦用通信プログラムには、前記玩具として機能する他の携帯用通信端末装置と銃撃戦を行う際に実行される第1プログラムと、前記擬似的銃撃戦を行う遊戯相手を前記携帯用通信端末装置の表示手段に表示させて当該表示させた遊戯相手と銃撃戦を行う第2プログラムと、が含まれ、前記携帯用通信端末装置に備えられた操作手段によって選択された前記第1プログラムまたは第2プログラムの何れか一方のプログラムに基づいて、前記携帯用通信端末装置を前記擬似的銃撃戦用玩具として機能させる構成を有している。
【0038】
この構成により、請求項13に記載の発明は、第1プログラムを選択すれば、他の携帯用通信端末装置と擬似的銃撃戦遊戯を行うことができるとともに、第2プログラムを選択すれば、他の携帯用通信端末装置と遊戯を行うことなく、一人にて擬似的銃撃戦遊戯を行うことができるので、遊戯者の状況に応じて実行するプログラムを変更させることができる。
【0039】
また、請求項14に記載の発明は、擬似的銃撃戦用玩具として携帯用通信端末装置を機能させる銃撃戦用通信プログラムを前記携帯用通信端末装置に配信する第1配信装置と、前記銃撃戦用通信プログラムに基づいて前記携帯用通信端末装置が前記擬似的銃撃戦用玩具として機能制御する際に、当該機能の仕様を定める各仕様データを当該携帯用通信端末装置に配信する第2配信装置と、を備える構成を有している。
【0040】
この構成により、請求項14に記載の発明は、擬似的銃撃戦用玩具として携帯用通信端末装置を機能させる銃撃戦用通信プログラムを携帯用通信端末装置に配信するとともに、銃撃戦用通信プログラムに基づいて携帯用通信端末装置が擬似的銃撃戦用玩具として機能制御する際に、当該機能の仕様を定める各仕様データを当該携帯用通信端末装置に配信する。
【0041】
したがって、請求項14に記載の発明は、仕様データをプログラムとは別に配信することができ、仕様データを複数種類用意すれば、仕様データを遊戯者の操作に応じて取得させることにより、遊戯者の嗜好に合致した仕様データを配信させることができる。この結果、請求項14に記載の発明は、玩具としての仕様を遊戯者の嗜好に応じて変更させることができるので、当該携帯用通信端末装置を玩具として用いる遊戯の興趣性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0042】
本願の発明は、仕様データを遊戯者の操作に応じて取得させることによって玩具としての仕様を遊戯者の嗜好に応じて変更することができるので、当該携帯用通信端末装置を玩具として用いる遊戯の興趣性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
次に、本発明に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0044】
以下に説明する実施の形態は、携帯用電話機に所定のプログラムまたは当該プログラムの起動時に使用する情報を提供する銃撃戦用遊戯システムに対して本願の携帯用通信端末装置、銃撃戦用通信プログラム、および、データ配信システムを適用した場合の実施形態である。
【0045】
〔第1実施形態〕
始めに、図1〜図7を用いて銃撃戦用遊戯システムにおける第1実施形態について説明する。
【0046】
まず、図1を用いて本願に係る銃撃戦用遊戯システムの概要構成について説明する。なお、図1は、本願に係る銃撃戦用遊戯システムの概要構成を示す構成図である。
【0047】
本実施形態の銃撃戦用遊戯システム10は、擬似的に銃撃戦を行うための玩具(以下、「銃撃戦用玩具」という。)として機能する複数の携帯用電話機100と、当該携帯用電話機100を用いて擬似的に銃撃戦を行うためのプログラム(以下、「銃撃戦用通信プログラム」という。)と当該銃撃戦用通信プログラムが当該携帯用電話機100において起動された際に銃撃戦用玩具としての機能の仕様を定めるデータ(以下、「仕様データ」という。)とを基地局BSおよびネットワークNWを介して配信するデータ配信用サーバ装置(以下、単に、「サーバ装置」という。)200と、から構成されるようになっている。
【0048】
携帯用電話機100は、当該携帯用電話機100の指示に基づいて銃撃戦用通信プログラムおよび仕様データをサーバ装置200から取得するようになっている。また、この携帯用電話機100は、当該携帯用電話機自体(以下、「自己側電話機」ともいう。)100Pと、配信された銃撃戦用通信プログラムを起動させるととともに、擬似的銃撃戦の遊戯(以下、「擬似的銃撃戦遊戯」という。)に参加する他の携帯用電話機(以下、「相手側電話機」ともいう。)100Qと、において、擬似的銃撃戦遊戯を行うようになっている。
【0049】
また、各携帯用電話機100は、当該銃撃戦用通信プログラムの起動時に配信された仕様データに基づいて銃撃戦用玩具としての機能するようになっており、当該仕様データによって異なる機能を有するようになっている。
【0050】
特に、本実施形態の携帯用電話機100は、光ビームの出射を制御することによって擬似的銃撃戦用玩具として、すなわち、銃として、機能するようになっており、仕様データに基づいて決定された銃の仕様によって銃としての機能制御を行うようになっている。そして、遊戯者によって仕様データを選択されると、銃としての機能を示す所定のデータ(以下、「出射データ」という。)を生成し、残りの銃弾数などの擬似的銃撃戦遊戯中に可変するデータ(以下、「出射状況データ」という。)を管理しつつ、銃としての機能制御を行うようになっている。
【0051】
この仕様データには、銃の種別を決定するための銃データと、銃を防御するための防具の種別を決定するための防具データと、光ビームを出射する際、すなわち、銃弾を出射する際の効果音を示す出射音情報と、相手側電話機100Qから出射された光ビームの受信時、すなわち、被弾時の効果音を示す被弾音情報と、相手側電話機100Qにおける光ビームを受信した際、すなわち、被弾時の効果音を示す着弾音情報と、が含まれ、携帯用電話機100には、この各仕様データに基づいて、銃撃専用玩具としての機能が定められるようになっている。
【0052】
具体的には、本実施形態では、銃データには、出射する光ビームの銃弾としての到達距離に相当する当該光ビームの強度を示す強度情報と、銃としての操作性に相当する当該光ビームの出射範囲を示す範囲情報と、銃弾の銃における装填特性、すなわち、銃弾が一度に銃に装填される数(以下、「発射可能銃弾数」という。)および当該銃弾を銃に装填するまでの時間に相当する当該光ビームの出射タイミングを示すタイミング情報と、銃における射撃特性、すなわち、連射可能の可否および連射間隔に相当する当該光ビームの連続出射時間を示す連続出射時間情報と、が含まれるようになっている。また、この銃データには、銃弾の破棄力に相当する当該光ビームを受信した際の相手側電話機100Qにおける単発のヒットポイントを示す単発ヒットポイント情報(以下、「効力情報」ともいう。)と、各銃タイプ毎に異なる値の情報であって一度に弾を発射する際に用いるエネルギーを示す使用エネルギー情報と、が含まれる。
【0053】
例えば、範囲情報には、銃としての操作性が容易な場合には、出射範囲が広くなり、当該操作性が非容易な場合には、出射範囲が狭くなるように光ビーム受信部104の仕様が設定される情報が含まれる。また、タイミング情報には、拳銃の場合は発射可能銃弾数5発、および、5発を装填するまでの時間を示す情報が含まれるとともに、ライフルの場合は、発射可能銃弾数2発、当該2発を装填するまでの時間を示す情報が含まれる。さらに、連続出射時間情報には、拳銃の場合には、連射が5発までで、連射間隔が3秒を示す情報が含まれ、ライフルの場合には、連射不可の情報が含まれ、機関銃の場合には、連射が数百発、連射間隔が0.5秒を示す情報が含まれる。そして、使用エネルギー情報には、1〜5までの0.5刻み毎の10段階の値を示す情報が含まれようになっており、拳銃の場合には、1.5、ライフルの場合には、2.0の値の情報が含まれる。
【0054】
一方、防具データには、擬似的な銃撃を防御するための防具に相当する当該光ビームを受信した際の単発ヒットポイント情報を減算する防御ヒットポイント情報(以下、「効果情報」ともいう。)が含まれ、後述するように、被弾した際の自己のヒットポイントを算出する際に、相手側電話機100Qの単発ヒットポイントから減算するためのヒットポイントの情報である。
【0055】
なお、本実施形態の擬似的銃撃戦遊戯では、装填されている銃弾がないと判断された場合には、装填動作、すなわち、操作部107の操作によって装填を擬似的に行なわなければ、出射することができないようになっている。また、本実施形態の擬似的銃撃戦遊戯では、銃撃戦の進行に伴って、遊戯開始時に参加する各携帯用電話機100にデータとして与えられたエネルギーが無くなったら、光ビームを銃弾として発射することができなくなり、その時点において、遊戯が終了するようになっている。
【0056】
サーバ装置200は、複数の携帯用電話機100において赤外線などの光ビームを銃撃戦に用いる銃弾として出射し、当該出射された光ビームの受信の有無により擬似的銃撃戦遊戯を行う銃撃戦用通信プログラムを各携帯用電話機100に配信するようになっている。また、このサーバ装置200は、銃撃戦用玩具としての機能を定める仕様データとして、光ビームの出射に関する仕様データおよび当該光ビームの受信に関する仕様データを各携帯用電話機100に配信するようになっている。
【0057】
このように、本実施形態では、携帯用電話機100を銃に見立てるとともに、当該携帯用電話機100から出射される光ビームを銃弾に見立てて、擬似的銃撃戦用遊戯を行うようになっており、相手電話機から出射される光ビームの受信、すなわち、銃弾を他の携帯用電話機100に被弾させて擬似的銃撃戦遊戯を行うようになっている。
【0058】
また、この擬似的銃撃戦遊戯では、ヒットポイントと呼ばれる値を用いて勝敗を決定するようになっている。このヒットポイントとは、当該擬似的銃撃戦用遊戯を行っている際に、被弾することによって減少するポイントである。そして、本実施形態銃撃戦用通信プログラムは、このヒットポイントを先に消滅、すなわち、「0」にすることによって勝敗を決定するになっている。
【0059】
なお、本実施形態の携帯用電話機100およびサーバ装置200の構成およびその動作については、後述する。
【0060】
次に、図2および図3を用いて本実施形態における携帯用電話機100の構成およびその動作について説明する。なお、図2は、本実施形態における携帯用電話機100の構成を示す構成図であり、図3は、玩具仕様決定部106において決定された擬似的銃撃戦用玩具の仕様の画像が表示部108に表示された際の例である。
【0061】
本実施形態の携帯用電話機100は、図2に示すように、他の電話機またはサーバ装置200と通信回線を確立し、所定のデータの通信制御を行う携帯用通信制御部101と、銃撃戦用通信プログラムおよび仕様データが記憶されるデータ記憶部102と、光ビームを銃弾として出射する光ビーム出射部103と、他の携帯用電話機100から銃弾として出射された光ビームを受信する光ビーム受信部104と、擬似的銃撃戦遊戯を行う際に他の携帯用電話機100と通信を行う近距離無線通信部105と、記憶された仕様データに基づいて銃撃戦用の玩具としての機能を定める玩具仕様決定部106と、を備えるようになっている。
【0062】
また、この携帯用電話機100は、銃撃戦用玩具としての操作およびその他の操作を行う際に用いられる操作部107と、銃撃戦用通信プログラムが起動されている際に所定の画像およびその他の画像を表示する表示部108と、表示部108を制御する表示制御部109と、を備えるようになっている。
【0063】
そして、この携帯用電話機100は、擬似的銃撃戦遊戯を行う際に効果音などの所定の音の拡声を行うスピーカ110と、当該スピーカ110を制御する拡声制御部111と、各部を制御するとともに、銃撃戦用通信プログラムの起動および当該起動時に所定の制御を行う携帯用システム制御部112と、各部を制御する際に用いられるとともに、擬似的銃撃戦を行う際に所定のデータが格納される携帯用ROM/RAM113と、を備えるようになっている。
【0064】
さらに、本実施形態の携帯用電話機100は、他の電話機と音声通話を行うときに用いられる送受話部114と、送受話部114から入力された音声の入力制御または送受話部114から拡声する音声の出力制御を音声制御部115と、を有しているとともに、各部は、バスBにより互いに接続されている。
【0065】
なお、本実施形態の携帯用通信制御部101は、本発明の取得手段を構成するとともに、データ記憶部102は、本発明のデータ格納手段を構成し、光ビーム出射部103は、本発明の出射手段を構成する。また、本実施形態の光ビーム受信部104は、本発明の受信手段を構成するとともに、近距離無線通信部105は、本発明の通信手段を構成し、玩具仕様決定部106は、本発明の決定手段を構成する。そして、本実施形態の操作部107は、本発明の操作手段を構成するとともに、表示部108およびスピーカ110は、本発明の告知手段を構成し、携帯用システム制御部112は、本発明の制御手段を構成する。さらに、本実施形態の送受話部114および音声制御部115は、本発明の通話手段を構成する。
【0066】
携帯用通信制御部101は、アンテナATを介して電話公衆網回線またはインターネットなどのネットワークNWに接続されるようになっており、携帯用システム制御部112の制御の下、他の電話機またはサーバ装置200と通信回線を確立し、所定のデータの授受および当該データの授受のための通信制御を行うようになっている。
【0067】
特に、本実施形態の携帯用通信制御部101は、サーバ装置200との通信回線を確立すると、操作部107を介して入力された遊戯者の指示に基づいて、銃撃戦用通信プログラムまたは仕様データをサーバ装置200から取得し、データ記憶部102に出力するようになっている。
【0068】
なお、この携帯用通信制御部101は、他の電話機との通話時には、通信回線の回線制御、および、音声データまたは動画像データの送受信を行うようになっている。
【0069】
データ記憶部102には、サーバ装置200から取得された銃撃戦用通信プログラムおよび仕様データが記憶されるようになっており、このデータ記憶部102は、銃撃戦用玩具として機能する際に、銃撃戦用通信プログラムを携帯用システム制御部112に出力するとともに、携帯用システム制御部112の制御の下、操作部107の操作に従って、または、銃撃戦用通信プログラムの処理に従って、仕様データを当該携帯用システム制御部112に出力するようになっている。
【0070】
特に、このデータ記憶部102には、仕様データとして、銃データ、防具データ、出射音情報、被弾音情報、および、着弾音情報を、少なくとも一つずつ記憶されるようになっている。
【0071】
光ビーム出射部103は、銃撃戦用玩具として機能する際に銃弾となる光ビームの光源を有し、携帯用システム制御部112の制御の下、操作部107の操作に従って、玩具仕様決定部106にて決定された仕様に基づいて光ビームを出射するようになっている。
【0072】
具体的には、この光ビーム出射部103には、携帯用システム制御部112の下、玩具仕様決定部106にて決定された光ビームの到達距離を示す出力強度、および、銃としての操作性を示す出射範囲の各設定値が設定されるようになっており、この光ビーム出射部103は、当該設定された設定値に基づいて赤外線を出射するようになっている。
【0073】
なお、この光ビーム出射部103は、出射方向軸が異なる複数の光源を有しており、出射範囲における所定の設定値が設定されると、当該各光源の点灯および非点灯の制御を行うようになっており、これにより出射範囲を変更するようになっている。
【0074】
光ビーム受信部104は、銃撃戦用玩具として機能する際に、相手側電話機100Qから出射された銃弾としての光ビームを受信するようになっており、当該光ビームが受信された際に、当該受信された旨、すなわち、被弾された旨の情報(以下、「被弾検出情報」という。)を携帯用システム制御部112に出力するようになっている。
【0075】
例えば、本実施形態の光ビーム受信部104は、赤外線を受光する受光素子から構成されており、接続ケーブルを介して携帯用電話機100の本端と接続されるとともに、遊戯者の何れかの身体に装着されるようになっている。
【0076】
近距離無線通信部105は、銃撃戦用玩具として機能する際に、他の携帯用電話機100と、当該銃撃戦用通信ゲームプログラムの起動に関する情報(以下、「起動情報」という。)、または、遊戯に関する遊戯情報の授受を、アンテナATを介して行うようになっている。
【0077】
具体的には、この近距離無線通信部105は、赤外線を用いた無線通信(以下、「赤外線無線通信」という。)を行うようになっており、携帯用システム制御部112の制御の下、当該銃撃戦用通信ゲームプログラムの起動時に、擬似的銃撃戦用遊戯に参加する相手側電話機100Qとの通信回線を確立し、当該相手側電話機100Qの動作と連動して擬似的銃撃戦遊戯を開始する遊戯開始情報および当該疑似手銃撃戦遊戯を終了する遊戯終了情報を起動情報として授受するようになっている。
【0078】
なお、携帯用システム制御部112は、この近距離無線通信部105にて授受される起動情報に基づいて、銃撃戦用プログラムを相手側電話機100Qの動作と連動させて、擬似的遊撃戦遊戯を実行させるようになっている。
【0079】
一方、この近距離無線通信部105は、当該銃撃戦用通信ゲームプログラムの起動中には、携帯用システム制御部112から出力された遊戯情報を所定のデータ形式に変換して他の携帯用電話機100に送信するとともに、他の携帯用電話機100から送信された遊戯情報を受信するようになっている。そして、この近距離無線通信部105は、受信された遊戯情報を所定のデータ形式に変換して携帯用システム制御部112に出力するようになっている。
【0080】
特に、本実施形態の近距離無線通信部105は、擬似的銃撃戦用遊戯を行っている相手側電話機100Qにおける光ビーム出射部103から自己側電話機100Pが出射した光ビームの受信の有無、すなわち、自己側電話機100Pから相手側電話機100Qに出射された光ビームの被弾の有無を示す相手側被弾情報と、相手側電話機100Qの現在のヒットポイントの値を示す相手側ヒットポイント情報と、相手側電話機100Qにおける単発ヒットポイント情報と、を遊戯情報として受信するようになっている。また、この近距離無線通信部105は、光ビーム受信部104によって受信された相手側電話機100Qから出射された光ビームの受信の有無、すなわち、自己側電話機100Pにおける被弾の有無を示す自己側被弾情報と、自己側電話機100Pの現在のヒットポイントの値を示す自己側ヒットポイント情報と、自己側電話機100Pにおける単発ヒットポイント情報と、を遊戯情報として送信するようになっている。
【0081】
玩具仕様決定部106は、携帯用システム制御部112の制御の下、操作部107によって選択され、データ記憶部102に記憶された仕様データに基づいて、銃撃戦用玩具として機能する際の光ビーム出射部103の出射に関する仕様、他の携帯用電話機100に送信する上述の遊戯情報、光ビームの出射時または受信時の効果音、ヒットポイント算出時の防具に関する仕様を決定するようになっている。
【0082】
具体的には、玩具仕様決定部106は、銃データが選択されると、当該銃データが有する強度情報および出射範囲情報に基づいて、光ビームを出射する際の出射に関する仕様を決定し、当該決定された仕様になるよう光ビーム出射部103に所定の設定値を設定するとともに、当該選択された銃データが有するタイミング情報、連続出射時間情報および単発ヒットポイント情報に基づいて、光ビームを出射する際の出射に関する出射データを生成し、生成された出射データを携帯用ROM/RAM113に格納するようになっている。
【0083】
また、この玩具仕様決定部106は、選択されたおよび防具データに基づいて、防御ヒットポイント情報を、後述する自己側ヒットポイントを算出する際の情報として携帯用ROM/RAM113に格納するようになっている。
【0084】
一方、この玩具仕様決定部106は、選択された出射音情報、着弾音情報、被弾音情報に基づいて、光ビームの出射時、着弾時、および、受信時の効果音データを携帯用ROM/RAM113に格納するようになっている。
【0085】
なお、玩具仕様決定部106において、擬似的銃撃戦用玩具としての仕様が決定されると、図3(a)及び(b)に示すような、破壊力または到達距離などがレベル表示された画像が表示部108に表示されるようになっている。
【0086】
ただし、図3(a)は、携帯用電話機100がライフルとして設定された場合の表示部108に表示される際の画面構成であり、図3(b)は、携帯用電話機100が拳銃として設定された場合の表示部108に表示される画面構成である。また、図3(a)および(b)において画面下部にある表示は、発射可能銃弾数を示すレベル情報であり、仕様が決定される際には発射可能銃弾数がレベル情報(以下、「銃弾数レベル情報」という)として表示されるようになっている。
【0087】
操作部107は、各種確認ボタン、各操作指令を入力する操作ボタン、テンキーおよびその他の数字キーなど、多数のキーにより構成される。特に、本実施形態では、銃撃戦用通信プログラムの起動および当該起動時における各種の操作を行うキーに所定のキーが割り当てられるようになっている。
【0088】
具体的には、本実施形態の操作部107では、所定のキーに、銃撃戦用通信プログラムを起動させた際に、遊戯開始、遊戯終了の操作を行う実行キーと、仕様データの選択を行う選択キーと、当該擬似的銃撃戦の遊戯中に擬似的に銃弾を銃に装填する装填キーと、光ビームを出射するための出射キーおよび仕様データの切換を行うための切換キーと、がそれぞれ、割り当てられるようになっている。
【0089】
表示部108は、表示制御部109の制御の下、他の電話機との発信時、着信時または通話時など操作部107の操作に対応して、所定の画像を表示するようになっている。特に、この表示部108は、擬似的銃撃戦用玩具として機能する際に、操作部107と連動して操作可能な機能とそのキーを表示するとともに、擬似的銃撃戦遊戯における機能の設定時、または、当該擬似的銃撃戦遊技の実行中に、着弾時、被弾時または出射時に所定の画像を表示するようになっている。また、この表示部108は、擬似的銃撃戦用玩具として機能する際に、後述するように算出された自己側ヒットポイントおよび遊戯情報として受信された相手側ヒットポイントを表示するようになっている。
【0090】
例えば、本実施形態では、表示部108は、擬似的銃撃戦遊戯における機能の設定時には、上述の図3(a)および(b)に示すような遊戯者の操作に基づいて設定された仕様を表示するようになっており、擬似的銃撃戦遊技の実行中には、着弾時、被弾時または出射時に所定の画像とともに、図3(c)に示すような残りの銃弾数を示す銃弾数レベル情報を表示するようになっている。
【0091】
なお、図3(c)では、5発の銃弾を装填することができる銃を設定した場合であって、残り弾数が3発であることを示す。本実施形態では、図3(c)に示すように、表示部108は、使用済み弾数と残りの銃弾数を相対的に示しながら銃弾数レベル情報を表示するようになっている。
【0092】
表示制御部109は、携帯用システム制御部112の制御の下、銃としての仕様および出射状況などの所定の画像を表示部108に表示させるための表示データを生成するようになっており、生成された表示データを表示部108に表示出力するようになっている。
【0093】
特に、この表示制御部109には、擬似的銃撃戦玩具として機能する際に、携帯用システム制御部112の制御の下、出射データに基づいて操作部107に当該擬似的銃撃戦玩具の種々の機能の割り当てを示す表示データと、出射状況データに基づいて残りの銃弾数などの擬似的銃撃戦遊戯中に必要な情報を示す表示データと、を生成するとともに、着弾時の画像データ、被弾時の画像データまたは出射時の表示データを生成し、当該各画像を表示部108に表示するようになっている。また、擬似的銃撃戦玩具として機能する際に、携帯用システム制御部112を介して、後述するように算出された自己側ヒットポイントおよび近距離無線通信部105に受信された相手側ヒットポイントが入力されるようになっており、この表示制御部109は、入力された自己側ヒットポイントまたは相手側ヒットポイントに基づいて表示データを生成して表示部108に表示させる処理(以下、「ヒットポイント表示処理」という。)を行うようになっている。
【0094】
拡声制御部111は、携帯用システム制御部112の制御の下、擬似的銃撃戦用玩具として機能する際に、光ビーム出射部103および光ビーム受信部104と連動し、または、近距離無線通信部105によって受信された相手側電話機100Qの遊戯情報に基づいて、玩具仕様決定部106において決定され、携帯用ROM/RAM113に格納されている出射音、自己側被弾音および相手側被弾音の各データを読み出して音信号を生成し、生成された音信号をスピーカ110に出力するようになっている。
【0095】
携帯用システム制御部112は、主に中央演算処理装置(CPU)によって構成されるとともに、キー入力ポート、表示制御ポート等の各種入出力ポートを含み、携帯用ROM/RAM113に格納される制御プログラムに基づいて、電話機の全般的な機能およびその他の機能を総括的に制御するようになっている。
【0096】
特に、この本実施形態の携帯用システム制御部112は、上述の擬似的銃撃戦用玩具として機能させるための所定の処理および各部の制御を行うようになっており、データ記憶部102に記憶されている銃撃戦用プログラムを読み出して各処理を実行し、当該携帯用ROM/RAM113に処理中のデータを一時的に保持するようになっている。
【0097】
具体的には、この携帯用システム制御部112は、操作部107を介して銃撃戦用プログラムの起動が指示されると、当該銃撃戦用通信プログラムに基づいて、各部を制御する処理(以下、「プログラム処理」という。)を行うようになっている。
【0098】
なお、本実施形態に携帯用システム制御部112におけるプログラム処理における各種の処理の詳細については、後述する。
【0099】
携帯用ROM/RAM113には、所定の動作を行う際の制御プログラムが記憶されているとともに、擬似的銃撃戦用玩具として機能する際に、単発ヒットポイントなどの当該玩具としての機能を定める出射データ、擬似的銃撃戦遊戯中に必要な残りの銃弾数などの出射状況データおよび各種の効果音のデータが記憶される。
【0100】
次に、本実施形態における携帯用システム制御部112のプログラム処理における各種の処理について説明する。
【0101】
本実施形態の携帯用システム制御部112は、プログラム処理中の処理として、当該選択されたプログラムの起動時に起動に関する処理(以下、単に「起動処理」という。)と、擬似的銃撃戦遊技中に所定条件を具備した際に行われる遊戯の終了に関する処理(以下、単に「終了処理」という。)と、を行うようになっている。
【0102】
また、この携帯用システム制御部112は、操作部107の操作に基づく光ビームの出射に関する処理(以下、「出射処理」という。)と、出射した光ビームが相手側電話機100Qに受信された、すなわち、被弾された際に被弾された旨を受信した際に行う処理(以下、「着弾処理」という。)と、相手側電話機100Qから出射された光ビームが受信された際に被弾音の拡声、相手側電話機100Qに被弾した旨の通知、自己側ヒットポイントの算出、および、当該自己側ヒットポイントの表示を行う処理(以下、単に「被弾処理」という。)と、を行うようになっている。
【0103】
具体的には、本実施形態の携帯用システム制御部112は、起動処理としては、表示部108に擬似的銃撃戦用遊戯が開始される旨を表示させるとともに、近距離無線通信部105に擬似的銃撃戦の遊戯を行う他の携帯用端末装置との通信回線の確立、相手側電話機100Qにおける擬似的銃撃戦可能状態の検出、ヒットポイントのリセットなど、所定の画面を表示部108に表示させつつ、所定の起動情報の授受を行うようになっている。
【0104】
また、この携帯用システム制御部112は、終了処理としては、表示部108に擬似的銃撃戦用遊戯が終了される旨を表示させるとともに、近距離無線通信部105に擬似的銃撃戦の遊戯を行う他の携帯用端末装置との通信回線を遮断させるなど、所定の画面を表示部108に表示させつつ、所定の起動情報の授受を行い、銃撃戦用通信プログラムの起動を終了させるようになっている。
【0105】
一方、この携帯用システム制御部112は、出射処理としては、操作部107および表示部108と連動させるとともに、携帯用ROM/RAM113に格納された出射データと、擬似的銃撃戦用遊戯が行われている際に、装填されている銃弾の数など現在の出射状況を示す出射状況データと、に基づいて、出射する銃弾があるか、または、連射可能な玩具として機能する際には出射可能なタイミングか否か(以下、「連射間隔」ともいう。)を判断し、光ビーム出射部103を制御する処理を行うようになっている。そして、この携帯用システム制御部112は、内部に計測用の図示しないタイマを有し、当該光ビームを出射した際に当該タイマをリセットし、当該タイマの示す時刻に基づいて連射間隔を判断するようになっている。
【0106】
また、この携帯用システム制御部112は、着弾処理としては、当該相手側電話機100Qから送信され、光ビーム出射部103が出射した光ビームが相手側電話機100Qに受信した旨の着弾情報を遊戯情報として受信した際に、拡声制御部111を制御してスピーカ110から着弾音を拡声させるとともに近距離無線通信部105において受信された相手側ヒットポイントを、表示部108に表示させるようになっている。
【0107】
他方、携帯用システム制御部112は、被弾処理としては、光ビーム受信部104によって被弾検出情報が検出された際に、拡声制御部111を制御してスピーカ110から設定された被弾音、すなわち、携帯用ROM/RAM113に格納されている被弾音のデータを拡声させるようになっている。また、この携帯用システム制御部112は、遊戯情報として相手側電話機100Qから送信された単発ヒットポイント情報によって示されるヒットポイントから玩具仕様決定部106において決定された防御ヒットポイント情報によって示されるヒットポイントを減算し、かつ、当該減算することによって算出されたヒットポイント(以下、「単発ヒットポイント」という。)を現在の自己側ヒットポイントから減算するようになっている。そして、この携帯用システム制御部112は、減算された自己側ヒットポイントを、データとして表示部108に表示させる処理を行うとともに、携帯用ROM/RAM113に自己側ヒットポイント情報として格納するようになっており、さらに、当該自己側ヒットポイントを自己側ヒットポイント情報として近距離無線通信部105を介して相手側電話機100Qに送信するようになっている。
【0108】
なお、本実施形態の携帯用システム制御部112におけるプログラム処理、出射処理、着弾処理、および、被弾処理の動作の詳細については後述する。
【0109】
また、本実施形態の携帯用システム制御部112は、上記の各処理とは別処理として、遊戯開始時に参加する各携帯用電話機100にて同一となるエネルギー値のデータ(以下、「エネルギーデータ」という。)を生成し、生成されたエネルギーデータを携帯用ROM/RAM113に記憶するようになっており、当該記憶されたエネルギーデータに基づいて疑似手銃撃戦遊戯における終了判断を行うエネルギーデータ処理を行うようになっている。
【0110】
具体的には、この携帯用システム制御部112は、光ビーム出射部103から光ビームが出射される毎に、上述のように出射データとして設定された銃タイプにおける使用エネルギー値を記憶されたエネルギーデータによって示されるエネルギー値から減算し、当該算出された値をエネルギーデータとして記憶し直す処理を行うようになっている。そして、この携帯用システム制御112は、記憶されているエネルギーデータによって示される値が「0」になった場合に銃撃戦遊戯の終了を判断するようになっている。
【0111】
次に、図4に用いて本実施形態におけるサーバ装置200の構成について説明する。なお、図4は、本実施形態におけるサーバ装置200の構成を示す構成図である。
【0112】
本実施形態のサーバ装置200は、銃撃戦用プログラムが格納されるプログラムデータ格納部201と、種々の仕様データが格納される仕様データ格納部202と、携帯用電話機100との通信を行うサーバ用通信制御部203と、銃撃戦用プログラムおよび各種の仕様データを登録する際に用いられる入力インターフェース(以下、「入力I/F」204という。)と、所定の動作のときに各部を制御するとともに銃撃戦用プログラムおよび仕様データを配信する際に各部を制御するサーバ用システム制御部205と、各部を制御する際に用いられるサーバ用ROM/RAM206と、を備え、各部は、バスBにより互いに接続されている。
【0113】
なお、本実施形態のサーバ装置200は、本発明の第1配信装置および第2配信装置を構成する。
【0114】
プログラムデータ格納部201には、銃撃戦用プログラムが格納されており、このプログラムデータ格納部201は、当該銃撃戦用プログラムを携帯用電話機100に配信する際に、サーバ用システム制御部205の制御の下、当該銃撃戦用プログラムをサーバ用通信制御部203に出力するようになっている。
【0115】
仕様データ格納部202には、各種の効果音データ、銃データ、防具データなど各種の仕様データが複数種類格納されており、この仕様データ格納部202は、当該仕様データを携帯用電話機100に配信する際に、サーバ用システム制御部205の制御の下、携帯用電話機100によって選択された仕様データをサーバ用通信制御部203に出力するようになっている。
【0116】
サーバ用通信制御部203は、インターネットなどのネットワークNWに接続されるようになっており、サーバ用システム制御部205の制御の下、携帯用電話機100との通信回線を確立し、銃撃戦用プログラムまたは仕様データの送信および当該送信のための通信制御を行うようになっている。
【0117】
入力I/F204は、例えば、キーボード、ディスプレイ、CDドライブおよびDVDドライブなどの銃撃戦用プログラムおよび各種の仕様データをプログラムデータ格納部201または仕様データ格納部202に登録するための各種の装置により構成される。
【0118】
サーバ用システム制御部205は、主に中央演算処理装置(CPU)によって構成されるとともに、キー入力ポート、表示制御ポート等の各種入出力ポートを含み、サーバ用ROM/RAM206に格納される制御プログラムに基づいて、銃撃戦用プログラムまたは仕様データを携帯用電話機100に配信するようになっている。
【0119】
特に、この本実施形態のサーバ用システム制御部205は、携帯用電話機100との通信回線が確立した後に、当該携帯用電話機100の指示に基づいて、銃撃戦用プログラムまたは各種の仕様データを当該携帯用電話機100に配信させる制御処理(以下、「配信制御処理」という。)を行うようになっている。
【0120】
サーバ用ROM/RAM206には、所定の動作を行う際の制御プログラムが記憶されているとともに、当該制御プログラムが実行される際に、一時的に各種のデータが記憶される。
【0121】
次に、図5を用いて本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112におけるプログラム処理の動作について説明する。
【0122】
なお、図5は、本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112におけるプログラム処理の動作を示すフローチャートである。
【0123】
以下の動作において、データ記憶部102には、銃撃戦用通信ゲームプログラムと、各種の仕様データが予め記憶されているものとする。
【0124】
まず、操作部107を介して遊戯者によって銃撃戦用通信プログラムの起動の指示が入力され、携帯用システム制御部112が当該プログラムの起動指示の入力を検出すると(ステップS11)、当該携帯用システム制御部112は、表示制御部109を制御して、銃撃戦用通信プログラムをデータ記憶部102から読み出して起動させる(ステップS12)。
【0125】
次いで、携帯用システム制御部112は、データ記憶部102、表示部108および操作部107を連動させ、データ記憶部102に記憶されている各種の仕様データを選択させるとともに、玩具仕様決定部106に、選択された仕様データに基づいて、各部に所定のデータまたは値を設定する(ステップS13)。
【0126】
具体的には、携帯用システム制御部112は、表示部108と連動して、銃データ、防具データ、出射音、着弾音および被弾音の各種の仕様データを遊戯者に選択させ、当該選択された各仕様データに基づいて、玩具仕様決定部106に、各種の擬似的銃撃戦用玩具としての機能を決定させる。なお、このとき、玩具仕様決定部106によって、各種の擬似的銃撃戦用玩具としての機能が決定されると、上述のように、例えば図3に示す画像が表示部108に表示される。
【0127】
次いで、携帯用システム制御部112は、近距離無線通信部105に相手側電話機100Qとの通信回線を確立させ、起動開始処理を行い、相手側電話機100Qにおいて擬似的銃撃戦用遊戯の実行が可能になるまで待機する(ステップS14)。
【0128】
具体的には、携帯用システム制御部112は、近距離無線通信部105にて擬似的銃撃戦遊戯の実行可能である旨の遊戯情報が検出されるまで待機する。
【0129】
次いで、携帯用システム制御部112は、相手側電話機100Qにおいて擬似的銃撃戦用遊戯の実行が可能になった旨を検出すると(ステップS15)、擬似的銃撃戦遊戯の開始する旨を表示部108に表示させるとともに、出射処理、着弾処理、被弾処理の実行を開始する(ステップS16)。
【0130】
なお、携帯用システム制御部112における出射処理、着弾処理、および被弾処理の詳細については、後述する。
【0131】
次いで、携帯用システム制御部112は、後述するように、着弾処理および被弾処理にて書き換えられた自己側ポイント情報および相手側ポイント情報を携帯用ROM/RAM113から読み出す(ステップS17)。
【0132】
次いで、携帯用システム制御部112は、被弾処理にて算出された自己側ヒットポイントが「0」か否かを判断し(ステップS18)、当該自己側ヒットポイントが「0」でない場合には、ステップS19の処理に移行させ、当該自己側ヒットポイントが「0」の場合には、ステップS19の処理に移行させる。
【0133】
次いで、携帯用システム制御部112は、着弾処理にて相手側端末装置から取得した相手側ヒットポイント情報に基づいて、当該相手側ヒットポイントが「0」か否かを判断し(ステップS19)、当該相手側ヒットポイントが「0」でない場合には、ステップS17の処理に移行させ、当該自己側ヒットポイントが「0」の場合には、ステップS20の処理に移行させる。
【0134】
最後に、携帯用システム制御部112は、勝敗を示す所定の表示を表示部108に行わせつつ、予め定められた終了処理を行い(ステップS20)、本動作を終了させる。
【0135】
なお、本実施形態において、携帯用システム制御部112は、操作部107を介して銃撃戦用プログラムの強制終了を指示する入力が検出された場合に、相手側電話機100Qから当該構成終了を示す遊戯情報が近距離無線通信部105において受信された場合に、または、上述のように、エネルギーデータが「0」になった場合に、当該プログラム処理を中止して本動作を終了する。ただし、操作部107を介して銃撃戦用プログラムの強制終了を指示にする入力が検出された場合には、携帯用システム制御部112は、近距離無線通信部105によって相手側電話機100Qに強制終了された旨の遊戯情報を送信する。
【0136】
次に、図6を用いて本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112における出射処理の動作について説明する。
【0137】
なお、図6は、本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112における出射処理の動作を示すフローチャートである。
【0138】
本動作は、上述のプログラム処理の動作における擬似的銃撃戦遊戯の開始後に、操作部107を介して出射キーが押し下げられると、割込処理として実行されるようになっており、当該出射キーが押し下げられる毎に、以下の動作が行われるようになっている。
【0139】
また、本動作において時間を計測するタイマは、本動作が終了しても終了されず、銃撃戦用プログラムの起動中、当該本動作にてリセットが為されない限り、または、銃撃戦用プログラムが終了しない限り、時間を計測するようになっている。
【0140】
まず、携帯用システム制御部112は、携帯用操作部107を介して出射キーの押し下げを検出すると(ステップS111)、出射状況データに基づいて、装填されている銃弾があるか否かを判断し(ステップS112)、装填されている銃弾が無い場合には、ステップS115の処理に移行する。
【0141】
次いで、携帯用システム制御部112は、装填されている銃弾があると判断すると、出射状況データに基づいて、新規に銃弾が装填された後の出射であるか否かを判断し(ステップS113)、新規に銃弾が装填された後の出射と判断した場合には、ステップS119の処理に移行する。
【0142】
ステップS113において、携帯用システム制御部112が、新規に銃弾が装填された後の出射ではないと判断した場合には、携帯用システム制御部112は、出射状況データに基づいて、タイマの時間を参照し、前回の本動作において光ビームを出射した時刻から所定の時間が経過したか否かを判断する(ステップS114)。具体的には、携帯用システム制御部112は、タイマの経過時間が、出射データに基づいて連続出射時間情報によって示される時間以上経過しているか否かを判断する。
【0143】
このとき、携帯用システム制御部112が前回の光ビームを出射した時刻から所定の時間が経過したことを判断すると、当該携帯用システム制御部112は、ステップS119の処理に移行し、前回の光ビームを出射した時刻から所定の時間が経過してないと判断すると、本動作を終了させる。
【0144】
次いで、ステップS114の処理において、装填されている銃弾が無い場合には、携帯用システム制御部112は、当該銃弾が装填されていない旨の表示を表示部108に行い、銃弾の装填、すなわち、所定の操作キーの押し下げを待機する(ステップS115)。
【0145】
次いで、携帯用システム制御部112は、装填キーの押し下げを検出すると(ステップS116)、銃弾の装填が完了した旨の表示を表示部108に行うとともに、タイマをリセットし(ステップS117)、出射状況データを装填後未出射の旨および銃弾数が満タンである旨を示す情報に書き換えて(ステップS118)、本動作を終了させる。
【0146】
なお、このとき、携帯用システム制御部112は、出射データに基づいてタイミング情報によって示される時間中、装填時間として光ビームを出射する操作キーの押し下げを無効にする。
【0147】
次いで、携帯用システム制御部112は、光ビーム出射部103に所定の強度および所定の照射範囲にて光ビームを出射させるとともに(ステップS119)、拡声制御部111を制御してスピーカ110から出射音を拡声させ、出射状況データにおける現在の銃弾数から1回分の銃弾数を減少させる残りの銃弾数の算出処理を行う(ステップS120)。
【0148】
次いで、携帯用システム制御部112は、タイマをリセットするとともに、ステップS120において減少されられた銃弾数を表示部108に表示させ、出射状況データの銃弾数を書き換えて(ステップS121)、本動作を終了する。
【0149】
次に、図7を用いて本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112における被弾処理および着弾処理の動作について説明する。
【0150】
なお、図7は、本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112における被弾処理および着弾処理の動作を示すフローチャートである。
【0151】
この被弾処理は、上述のプログラム処理の動作における擬似的銃撃戦遊戯の開始後に、光ビーム受信部104において被弾検出情報が検出された際に割込処理として実行されるようになっており、当該被弾情報が受信される毎に、以下の動作が行われるようになっている。
【0152】
また、この着弾処理は、上述のプログラム処理の動作における擬似的銃撃戦遊戯の開始後に、近距離無線通信部105にて被弾情報が受信された際に割込処理として実行されるようになっており、当該被弾情報が受信される毎に、以下の動作が行われるようになっている。
【0153】
さらに、被弾処理と着弾処理は、自己側電話機100Pと相手側電話機100Qとが連動して行う処理であるため、被弾処理と着弾処理を併せて説明するとともに、本動作の説明においては、自己側電話機100Pにて被弾処理の動作が行われ、相手側電話機100Qにて着弾処理の動作が行われるものとして説明する。
【0154】
なお、以下の説明において、自己側電話機100Pに関する部材については、部材固有の符号とともに「P」の符号を付し、相手側電話機100Qに関する部材については、部材固有の符号とともに「Q」の符号を付して説明する。
【0155】
また、本動作では、自己側電話機100Pのヒットポイントを相手側電話機100Qにて用いる場合にも自己側ヒットポイントとして表記し、相手側電話機100Qのヒットポイントを自己側電話機100Pにて用いる場合も相手側ヒットポイントして表記する。
【0156】
まず、自己側電話機100Pにおいて、光ビーム受信部104Pが相手側電話機100Qから出射された光ビームを受信し、被弾を検出すると(ステップS211)、携帯用システム制御部112Pは、拡声制御部111Pを制御して設定された所定の被弾音をスピーカ110Pに拡声させ、当該被弾した旨の画像を表示部108Pに表示させる(ステップS212)。
【0157】
次いで、携帯用システム制御部112Pは、近距離無線通信部105Pに、被弾した旨の被弾情報を遊戯情報として相手側電話機100Qに送信させる(ステップS213)。
【0158】
一方、相手側電話機100Qにおいて、近距離無線通信部105Qが自己側電話機100Pより送信された被弾情報の受信の有無を検出し(ステップS311)、当該被弾情報を受信すると、携帯用システム制御部112Qは、拡声制御部111Qを制御して設定された所定の着弾音をスピーカ110Qに拡声させ、当該着弾した旨の画像を表示部108Qに表示させる(ステップS312)。
【0159】
次いで、携帯用システム制御部112Qは、携帯用ROM/RAM113Qに格納されている単発ヒットポイント情報と現在の相手側電話機100Qのヒットポイントを示す相手側ヒットポイント情報を読み出し、近距離無線通信部Q105に当該読み出された単発ヒットポイント情報および相手側ヒットポイント情報を遊戯情報として自己側電話機100Pに送信する(ステップS313)。
【0160】
このとき、自己側電話機100Pにおいて、相手側電話機100Qから送信された遊戯情報、すなわち、単発ヒットポイント情報および相手側ヒットポイント情報の受信の有無を検出し(ステップS214)、当該遊戯情報の受信を検出すると、携帯用システム制御部112Pは、携帯用ROM/RAM113Pに格納された防御ヒットポイント情報を読み出し、受信された単発ヒットポイント情報に基づいて単発効力ヒットポイントを算出する(ステップS215)。
【0161】
次いで、携帯用システム制御部112Pは、算出された単発効力ヒットポイントに基づいて自己側ヒットポイントを算出し(ステップS216)、当該算出された自己側ヒットポイントと、受信された相手側ヒットポイント情報によって示される相手側ヒットポイントと、を表示部108Pに表示させるとともに、携帯用ROM/RAM113Pに格納されている自己側ヒットポイント情報および相手側ヒットポイント情報を、算出された自己側ヒットポイントと、受信された相手側ヒットポイント情報に書き換える。(ステップS217)。
【0162】
次いで、携帯用システム制御部112Pは、算出された自己側ヒットポイントを自己側ヒットポイント情報として相手側電話機100Qに送信して(ステップS218)被弾処理を終了させる。
【0163】
一方、相手側電話機100Qにおいて、近距離無線通信部105Qは、自己側ヒットポイント情報の受信の有無を検出し(ステップS314)、当該自己側ヒットポイント情報を受信すると、携帯用システム制御部112Qは、受信された自己側ヒットポイントを表示部108Qに表示するとともに、携帯用ROM/RAM113Qに自己側電話機100Pのヒットポイント情報として格納されている自己側ポイント情報を、受信された自己側ヒットポイント情報に書き換えて(ステップS315)本動作を終了する。
【0164】
以上のように、本実施形態の携帯用電話機100は、光ビームの出射に関する仕様または光ビームの受信に関する仕様の少なくとも何れか一方の仕様を定める前記仕様データを取得し、取得された仕様データに基づいて仕様を決定することができるので、擬似的銃撃戦用玩具としての仕様を遊戯者の嗜好に応じて変更することができる携帯用電話機100など他の携帯用通信端末装置と光ビームを用いて擬似的銃撃戦を行うことができる。
【0165】
この結果、本実施携帯の携帯用電話機100は、当該携帯用通信端末装置を玩具として用いる遊戯の興趣性を向上させることができる。
【0166】
また、本実施形態の携帯用電話機100は、被弾の有無、または、ヒットポイントなど、擬似的銃撃戦遊戯中の相手の携帯用電話機100の状況など、他の携帯用通信端末装置における擬似的銃撃戦遊戯の遊戯状況を取得することができるので、また、他の携帯用通信端末においても当該携帯用通信端末装置の遊戯状況を取得させることができるので、擬似的銃撃戦用遊戯における興趣性を向上させることができる。
【0167】
また、本実施形態のサーバ装置200は、仕様データをプログラムとは別に配信することができるので、遊戯者の嗜好に合致した仕様データを配信させることができる。この結果、本実施形態のサーバ装置200は、擬似的銃撃戦用玩具としての仕様を遊戯者の嗜好に応じて変更させることができるので、当該携帯用通信端末装置を当該擬似的銃撃戦用玩具として用いる遊戯の興趣性を向上させることができる。
【0168】
なお、本実施形態の近距離無線通信部105は、他の携帯用電話機100と赤外線通信を行うことによって、起動情報および遊戯情報の授受を行うようになっているが、勿論、Bluetooth(登録商標)と呼ばれる近距離無線通信その他の無線通信によって起動情報および遊戯情報の授受を行うようにしてもよい。
【0169】
また、本実施形態では、同一のサーバ装置200において、銃撃戦用プログラムと仕様データを配信するようになっているが、異なるサーバ装置200によって配信するようにしてもよい。
【0170】
〔第2実施形態〕
次に、図8または図9を用いて銃撃戦用遊戯システムにおける第2実施形態について説明する。
【0171】
本実施形態は、第1実施形態において、各携帯用電話機に光ビーム受信部を備え、相手側電話機において着弾を判断している点に代えて、撮像カメラを用いて自己側電話機によって着弾を判断する点に特徴があり、その他の構成は、第1実施形態と同様であり、同一部材には同一番号を付してその説明を省略する。
【0172】
まず、図8に用いて本実施形態における携帯用電話機100の構成およびその動作について説明する。なお、図8は、本実施形態における携帯用電話機100の構成を示す構成図である。
【0173】
本実施形態の携帯用電話機100は、図8に示すように、携帯用通信制御部101と、データ記憶部102と、光ビーム出射部103と、近距離無線通信部105と、玩具仕様決定部106と、操作部107と、表示部108と、表示制御部109と、スピーカ110と、拡声制御部111と、光ビームを出射する際に出射方向を撮像する撮像カメラ部120と、撮像された画像に基づいて、着弾の有無を解析する着弾解析部121と、携帯用システム制御部112と、携帯用ROM/RAM113と、を備えるようになっている。
【0174】
また、本実施形態の携帯用電話機100は、送受話部114と、音声制御部115と、を有しているとともに、各部は、バスBにより互いに接続されている。
【0175】
なお、本実施形態の携帯用通信制御部101は、本発明の取得手段を構成するとともに、データ記憶部102は、本発明のデータ格納手段を構成し、近距離無線通信部105は、本発明の通信手段を構成する。また、本実施形態の玩具仕様決定部106は、本発明の決定手段を構成するとともに、本実施形態の操作部107は、本発明の操作手段を構成し、表示部108およびスピーカ110は、本発明の告知手段を構成する。そして、本実施形態の撮像カメラ部120は、本発明の撮像手段を構成するとともに、着弾解析部121は、本発明の解析手段を構成し、携帯用システム制御部112は、本発明の制御手段を構成する。さらに、本実施形態の送受話部114および音声制御部115は、本発明の通話手段を構成する。
【0176】
撮像カメラ部120は、所定の撮像素子を有し、光ビーム出射部103によって光ビームが出射した時点の当該光ビームの出射方向を撮像するようになっており、撮像された画像を画像データとして着弾解析部121に出力するようになっている。
【0177】
着弾解析部121には、予め認識すべき相手側電話機100Qの有する遊戯者(以下、「遊戯相手」という。)の画像データが格納されており、この着弾解析部121は、遊戯相手の画像データに基づいて、撮像カメラから出力された画像データを解析し、当該画像データに遊戯相手が存在するか否かを判断するようになっている。そして、この着弾解析部121は、当該画像データに遊戯相手が存在すると認識された場合には着弾位置、すなわち、光ビームが照射される位置に当該遊戯相手が存在するか否かを判断するようになっている。このとき、着弾解析部121は、着弾位置に遊戯相手が存在すると判断すると、その旨を着弾検出情報として携帯用システム制御部112に出力するようになっている。
【0178】
例えば、本実施形態の着弾解析部121は、予め格納されている遊戯相手の画像データの当該画像上の輝度および色を解析し、当該解析された輝度および色に基づいて、撮像カメラから出力された画像データを解析し、当該画像データに遊戯相手が存在するか否かを判断するようになっている。
【0179】
本実施形態の携帯用システム制御部112は、着弾検出情報が入力されると、拡声制御部111に着弾音を拡声させるとともに、近距離無線通信部105によって着弾検出情報を相手側電話機100Qに送信する着弾処理を行うようになっている。
【0180】
また、この携帯用システム制御部112は、相手側電話機100Qから送信された着弾検出情報を受信すると、当該受信された着弾検出情報に基づいて、被弾処理を行うようになっている。
【0181】
なお、本実施形態の携帯用システム制御部112における出射処理は、光ビーム出射時に、すなち、図5におけるステップ120の処理において、出射音の拡声および残りの銃弾数の算出に加えて、当該光ビーム出射方向を撮像して着弾処理および被弾処理を行う点以外は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。また、本実施形態の携帯用システム制御部112における、着弾処理および被弾処理の詳細については後述する。
【0182】
次に、図9を用いて本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112における被弾処理および着弾処理の動作について説明する。
【0183】
なお、図9は、本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112における被弾処理および着弾処理の動作を示すフローチャートである。
【0184】
本動作において、着弾処理は、上述のように、出射処理の一部として行うようになっており、出射処理時に撮像された画像データに基づいて実行されるようになっている
また、被弾処理と着弾処理は、自己側電話機100Pと相手側電話機100Qとが連動して行う処理であるため、被弾処理と着弾処理を併せて説明するとともに、本動作の説明においては、自己側電話機100Pにて被弾処理の動作が行われ、相手側電話機100Qにて着弾処理の動作が行われるものとして説明する。
【0185】
なお、以下の説明において、自己側電話機100Pに関する部材については、部材固有の符号とともに「P」の符号を付し、相手側電話機100Qに関する部材については、部材固有の符号とともに「Q」の符号を付して説明する。
【0186】
また、本動作では、自己側電話機100Pのヒットポイントを相手側電話機100Qにて用いる場合にも自己側ヒットポイントとして表記し、相手側電話機100Qのヒットポイントを自己側電話機100Pにて用いる場合も相手側ヒットポイントして表記する。
【0187】
まず、携帯用システム制御部112Pは、着弾解析部121に撮像された画像データを解析させるとともに(ステップS411)、当該遊戯相手に着弾した否かを判断させ(ステップS412)、当該着弾解析部121Pが着弾していないと判断した場合には、本動作を終了させる。
【0188】
また、着弾解析部121Pが遊戯相手に着弾していると判断し、着弾検出情報を携帯用システム制御部112Pに出力すると、携帯用システム制御部112Pは、拡声制御部111Pを制御して設定された所定の着弾音をスピーカ110Pに拡声させ、当該着弾した旨の画像を表示部108Pに表示させる(ステップS413)。
【0189】
次いで、携帯用システム制御部112Pは、携帯用ROM/RAM113Pに格納されている単発効力ヒットポイント情報および自己側ヒットポイント情報を読み出し、近距離無線通信部105Pに当該読み出された単発ヒットポイント情報および自己側ヒットポイント情報とともに着弾検出情報を遊戯情報として相手側電話機100Qに送信する(ステップS414)。
【0190】
一方、相手側電話機100Qにおいて、近距離無線通信部105Qが着弾検出情報を検出すると(ステップS511)、携帯用システム制御部112Qは、拡声制御部111Qを制御して設定された所定の被弾音をスピーカ110Qに拡声させ、当該被弾した旨の画像を表示部108Qに表示させる(ステップS512)。
【0191】
次いで、携帯用システム制御部112Qは、携帯用ROM/RAM113Qに格納された防御ヒットポイント情報を読み出し、受信された単発ヒットポイント情報に基づいて単発効力ヒットポイントを算出する(ステップS513)。
【0192】
次いで、携帯用システム制御部112Qは、算出された単発効力ヒットポイントに基づいて相手側ヒットポイントとして当該ヒットポイントを算出し(ステップS514)、当該算出された相手側側ヒットポイントと、受信された自己側ヒットポイント情報によって示される自己側ヒットポイントと、を表示部108Qに表示させるとともに、携帯用ROM/RAM113Qに格納されている自己側ヒットポイント情報および相手側ヒットポイント情報を、算出された自己側ヒットポイントと、受信された相手側ヒットポイント情報に書き換える(ステップS515)。
【0193】
次いで、携帯用システム制御部112Qは、算出された相手側ヒットポイントを相手側ヒットポイント情報として自己側電話機100Pに送信して(ステップS516)被弾処理を終了させる。
【0194】
一方、自己側電話機100Pにおいて、近距離無線通信部105Pは、相手側ヒットポイント情報の受信の有無を検出し(ステップS415)、当該相手側ヒットポイント情報を受信すると、携帯用システム制御部112Pは、受信された相手側ヒットポイントを表示部108Pに表示するとともに、携帯用ROM/RAM113Pに格納されている相手側ヒットポイント情報を、受信された相手側ヒットポイント情報に書き換えて(ステップS416)本動作を終了する。
【0195】
以上のように、本実施形態の携帯用電話機100は、第1実施形態と同様に、光ビームの出射に関する仕様または光ビームの受信に関する仕様の少なくとも何れか一方の仕様を定める前記仕様データを取得し、取得された仕様データに基づいて仕様を決定することができるので、擬似的銃撃戦用玩具としての仕様を遊戯者の嗜好に応じて変更することができる携帯用電話機100など他の携帯用通信端末装置と光ビームを用いて擬似的銃撃戦を行うことができる。
【0196】
この結果、本実施携帯の携帯用電話機100は、当該携帯用通信端末装置を玩具として用いる遊戯の興趣性を向上させることができる。
【0197】
また、本実施形態の携帯電話機は、光ビームの受信の有無、すなわち、被弾の有無を当該携帯用通信端末装置によって認識することができるので、光ビームを受信するユニットを用意する必要がなく、簡易な手段によって擬似的銃撃戦用遊戯を行うことができる。
【0198】
なお、本実施形態の近距離無線通信部105は、他の携帯用電話機100と赤外線通信を行うことによって、起動情報および遊戯情報の授受を行うようになっているが、勿論、Bluetooth(登録商標)と呼ばれる近距離無線通信その他の無線通信によって起動情報および遊戯情報の授受を行うようにしてもよい。
【0199】
また、本実施形態では、同一のサーバ装置200において、銃撃戦用プログラムと仕様データを配信するようになっているが、異なるサーバ装置200によって配信するようにしてもよい。
【0200】
〔第3実施形態〕
次に、図10〜図12を用いて銃撃戦用遊戯システムにおける第3実施形態について説明する。
【0201】
本実施形態は、第1実施形態において、銃撃戦用通信プログラムを実行し、他の携帯用電話機と擬似的銃撃戦用遊戯を行う点に代えて、携帯用電話機の状態を検出するとともに、携帯用電話機に銃撃戦の遊戯を行う相手を画像に表示させ、当該表示された相手と銃撃戦を行うプログラム(以下、「銃撃戦用個人ゲームプログラム」という。)を実行して擬似的銃撃戦用遊戯を行う点に特徴がある。その他の構成は、第1実施形態と同様であり、同一部材には同一番号を付してその説明を省略する。
【0202】
また、本実施形態の出射処理、被弾処理および着弾処理は、近距離無線通信部を介して相手側電話機と行う点に代えて、表示部に表示された相手と行う点、すなわち、実際に光ビームの送受信および起動情報、遊戯情報の送受信を行わない点以外は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0203】
まず、図10に用いて本実施形態における携帯用電話機100の構成およびその動作について説明する。なお、図10は、本実施形態における携帯用電話機100の構成を示す構成図である。
【0204】
本実施形態の携帯用電話機100は、図7に示すように、携帯用通信制御部101と、データ記憶部102と、玩具仕様決定部106と、操作部107と、表示部108と、表示制御部109と、スピーカ110と、拡声制御部111と、当該携帯用電話機100の状態を検出する状態検出部130と、携帯用システム制御部112と、携帯用ROM/RAM113と、を備えるようになっている。
【0205】
また、本実施形態の携帯用電話機100は、送受話部114と、音声制御部115と、を有しているとともに、各部は、バスBにより互いに接続されている。
【0206】
なお、本実施形態の携帯用通信制御部101は、本発明の取得手段を構成するとともに、データ記憶部102は、本発明のデータ格納手段を構成し、玩具仕様決定部106は、本発明の決定手段を構成する。また、本実施形態の操作部107は、本発明の操作手段を構成し、表示部108およびスピーカ110は、本発明の告知手段を構成する。そして、本実施形態の状態検出部130は、本発明の検出手段を構成するとともに、携帯用システム制御部112は、本発明の制御手段を構成し、本実施形態の送受話部114および音声制御部115は、本発明の通話手段を構成する。
【0207】
状態検出部130は、銃撃戦用個人遊戯プログラムの起動の際に、当該携帯用電話機100自体の状態を検出するようになっており、検出された状態を状態情報として携帯用システム制御部112に出力するようになっている。
【0208】
具体的には、本実施形態の状態検出部130は、複数の軸に基づく当該携帯用電話機100自体の回転、および、操作者の当該携帯用電話機100自体の操作により、当該携帯用電話機100の移動を状態情報として検出するようになっており、予め定められた時間間隔毎に、前回の各軸における傾きまたは空間的な位置からの移動距離を、状態情報として検出するようになっている。
【0209】
例えば、本実施携帯の状態検出部130は、複数の角度センサ、または、圧力センサによって、
(1)表示部108の画面の中心に対して垂直に形成される軸に基づく携帯用電話機100自体の回転、
(2)表示部108の画面の中心を基準に当該画面に対して横方向に形成される軸に基づく携帯用電話機100自体の回転、
(3)表示部108の画面の中心を基準に当該画面に対して縦方向に形成される軸に基づく携帯用電話機100自体の回転、
(4)携帯用電話機100自体の垂直移動、
(5)携帯用電話機100自体の水平移動、
を状態情報として検出するようになっている。
【0210】
携帯用システム制御部112は、出射処理、着弾処理、および、被弾処理において、第1実施形態と異なり、実際に光ビームの出射を行わず、銃撃戦用個人遊戯プログラムに従って表示部108に表示された遊戯相手に仮想的に銃弾を出射するようになっている。また、この携帯用システム制御部112は、表示部108に表示された遊戯相手に向けて、銃弾を出射する出射処理を行うとともに、当該出射した銃弾が着弾した際には、着弾処理を行うようになっている。また、この携帯用システム制御部112は、表示部108に表示された遊戯相手から出射された銃弾が被弾した場合には、被弾処理を行うようになっている。
【0211】
なお、本実施形態では、玩具仕様決定部106は、第1実施形態と異なり、当該第1実施形態にて光ビーム出射部103に設定された光ビームの出射に関する仕様を、出射データとして携帯用ROM/RAM113に格納するようになっている。そして、携帯用システム制御部112は、格納された出射データに基づいて、表示部108に表示された遊戯相手に対して出射処理を行うようになっている。
【0212】
また、表示制御部109は、表示部108に起動された銃撃戦用個人遊戯プログラムに従って所定のゲーム画像を表示させるようになっており、操作部107の操作に連動して、かつ、状態検出部130によって検出された状態情報に基づいて、画像処理を行い、当該画像処理が行われたゲーム画像を表示部108に表示させるようになっている。
【0213】
次に、図11を用いて本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112におけるプログラム処理の動作について説明する。
【0214】
なお、図11は、本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112における銃撃戦用通信プログラム処理の動作を示すフローチャートである。
【0215】
以下の動作において、データ記憶部102には、銃撃戦用個人遊戯プログラムと、各種の仕様データが予め記憶されているものとする。
【0216】
まず、操作部107を介して遊戯者によって銃撃戦用個人遊戯プログラムの起動の指示が入力され、携帯用システム制御部112が当該プログラムの起動指示の入力を検出すると(ステップS31)、当該携帯用システム制御部112は、表示制御部109を制御して、銃撃戦用個人遊戯プログラムをデータ記憶部102から読み出して起動させる(ステップS32)。
【0217】
次いで、携帯用システム制御部112は、データ記憶部102、表示部108および操作部107を連動させ、データ記憶部102に記憶されている各種の仕様データを選択させるとともに、玩具仕様決定部106に、選択された仕様データに基づいて、各部に所定のデータまたは値を設定する(ステップS33)。
【0218】
具体的には、携帯用システム制御部112は、表示部108と連動して、銃データ、防具データ、出射音、着弾音および被弾音の各種の仕様データを遊戯者に選択させ、当該選択された各仕様データに基づいて、玩具仕様決定部106に、各種の擬似的銃撃戦用玩具としての機能を決定させる。
【0219】
次いで、携帯用システム制御部112は、起動開始処理を行い(ステップS34)、擬似的銃撃戦遊戯の開始する旨を表示部108に表示させるとともに、出射処理、着弾処理、被弾処理の実行を開始する(ステップS35)。
【0220】
なお、本実施形態の携帯用システム制御部112は、表示部108に表示された遊戯相手と擬似的銃撃戦を行い、当該銃撃戦用個人遊戯プログラムに従って出射処理、着弾処理、および被弾処理を行う。
【0221】
また、この携帯用システム制御部112は、表示部108に表示された遊戯相手に向けて、銃弾を出射する出射処理を行うとともに、当該出射した銃弾が着弾した際には、着弾処理を行うようになっている。また、この携帯用システム制御部112は、表示部108に表示された遊戯相手から出射された銃弾が被弾した場合には、被弾処理を行うようになっている。
【0222】
次いで、携帯用システム制御部112は、後述するように、着弾処理および被弾処理にて書き換えられた自己側ポイント情報および相手側ポイント情報を携帯用ROM/RAM113から読み出す(ステップS36)。
【0223】
次いで、携帯用システム制御部112は、被弾処理にて算出された自己側ヒットポイントが「0」か否かを判断し(ステップS37)、当該自己側ヒットポイントが「0」でない場合には、ステップS38の処理に移行させ、当該自己側ヒットポイントが「0」の場合には、ステップS39の処理に移行させる。
【0224】
次いで、携帯用システム制御部112は、着弾処理にて相手側端末装置から取得した相手側ヒットポイント情報に基づいて、当該相手側ヒットポイントが「0」か否かを判断し(ステップS38)、当該相手側ヒットポイントが「0」でない場合には、ステップS36の処理に移行させ、当該自己側ヒットポイントが「0」の場合には、ステップS39の処理に移行させる。
【0225】
最後に、携帯用システム制御部112は、勝敗を示す所定の表示を表示部108に行わせつつ、予め定められた終了処理を行い(ステップS39)、本動作を終了させる。
【0226】
なお、本実施形態において、携帯用システム制御部112は、操作部107を介して銃撃戦用プログラムの強制終了を指示する入力が検出された場合に、相手側電話機100Qから当該構成終了を示す遊戯情報が近距離無線通信部105において受信された場合に、または、上述のように、エネルギーデータが「0」になった場合に、当該プログラム処理を中止して本動作を終了する。ただし、操作部107を介して銃撃戦用プログラムの強制終了を指示にする入力が検出された場合には、携帯用システム制御部112は、近距離無線通信部105によって相手側電話機100Qに強制終了された旨の遊戯情報を送信する。
【0227】
以上のように、本実施形態の携帯用電話機100は、銃撃戦用個人遊戯プログラムとともに検出された状態情報に基づいて擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行うことができるとともに、擬似的銃撃戦遊戯を行う際の携帯用電話機100の状況を当該遊戯に反映させることができるので、擬似的銃撃戦用遊戯の興趣性を向上させることができる。
【0228】
また、本実施形態の携帯用電話機100は、表示部108に表示された遊戯相手と擬似的銃撃戦を行うプログラムを実行することができるので、他の携帯用通信端末装置と遊戯を行うことなく、一人にて擬似的銃撃戦遊戯を行うことができる。
【0229】
なお、銃撃戦用個人遊戯プログラムを実行する際に、状態検出部130によって検出された状態情報を用いているが、第1実施形態における銃撃戦用通信プログラムを実行する際に、状態情報を用いるようにしてもよい。
【0230】
この場合には、携帯用システム制御部112は、検出された状態情報に基づいて、自己側ヒットポイントなどの表示部108の表示を変化させる、または、銃弾を装填させる際に、所定の状態にしないと操作キーを押し下げても装填されないように制御する。
【0231】
また、本実施形態では、同一のサーバ装置200において、銃撃戦用プログラムと仕様データを配信するようになっているが、異なるサーバ装置200によって配信するようにしてもよい。
【0232】
また、本実施形態の銃撃戦用個人遊戯プログラムを第1実施形態または第2実施形態の銃撃戦用通信プログラムとの選択により実行するようにしてもよい。この場合に、図12に示すように、プログラム処理が実行されるようになる。図12は、携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112における銃撃戦用通信プログラム処理の動作を示すフローチャートである。
【0233】
まず、操作部107を介して遊戯者によって銃撃戦用通信プログラムの起動の指示が入力され、携帯用システム制御部112が当該プログラムの起動指示の入力を検出すると(ステップS51)、当該携帯用システム制御部112は、表示部108に銃撃戦用通信プログラムを実行するか銃撃戦用個人遊戯プログラムするかを表示させ、操作部107による当該選択を待機する(ステップS52)。
【0234】
次いで、携帯用システム制御部112は、操作部107による操作キーの押し下げを検出すると(ステップS53)、銃撃戦用通信プログラムが選択されたか、銃撃戦用個人遊戯プログラムが選択されたかを判断する(ステップS54)。
【0235】
このときに、携帯用システム制御部112が、銃撃戦用通信プログラムが選択されたと判断すると、当該携帯用システム制御部112は、当該銃撃戦用通信プログラムの起動を指示し(ステップS55)、本動作を終了させる。具体的には、携帯用システム制御部112は、第1実施形態または第2実施形態と同様に、当該銃撃戦用通信プログラムの起動指示に基づいてプログラム処理を実行させる。
【0236】
一方、携帯用システム制御部112が、銃撃戦用個人遊戯プログラムが選択されたと判断すると、当該携帯用システム制御部112は、上述の当該銃撃戦用個人遊戯プログラムの起動を指示し(ステップS56)、本動作を終了させる。
【図面の簡単な説明】
【0237】
【図1】本願に係る銃撃戦用遊戯システムの概要構成を示す構成図である。
【図2】第1実施形態における携帯用電話機の構成を示す構成図である。
【図3】玩具仕様決定部において決定された擬似的銃撃戦用玩具の仕様の画像が表示部に表示された際の例である。
【図4】第1実施形態におけるサーバ装置の構成を示す構成図である。
【図5】第1実施形態における携帯用電話機を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部におけるプログラム処理の動作を示すフローチャートである。
【図6】第1実施形態の携帯用電話機を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部における出射処理の動作を示すフローチャートである。
【図7】第1実施形態の携帯用電話機を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部における被弾処理および着弾処理の動作を示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態における携帯用電話機の構成を示す構成図である。
【図9】第2実施形態の携帯用電話機を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部における被弾処理および着弾処理の動作を示すフローチャートである。
【図10】第3実施形態における携帯用電話機の構成を示す構成図である。
【図11】第3実施形態の携帯用電話機を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部における銃撃戦用通信プログラム処理の動作を示すフローチャートである。
【図12】第3実施形態の携帯用電話機を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部における銃撃戦用通信プログラム処理の動作を示すその他のフローチャートである。
【符号の説明】
【0238】
10 … 銃撃戦用遊戯システム
100 … 携帯用電話機
101 … 携帯用通信制御部
102 … データ記憶部
103 … 光ビーム出射部
104 … 光ビーム受信部
105 … 近距離無線通信部
106 … 玩具仕様決定部
107 … 操作部
108 … 表示部
109 … 表示制御部
110 … スピーカ
111 … 拡声制御部
112 … 携帯用システム制御部
113 … 携帯用ROM/RAM
114 … 送受話部
115 … 音声処理部
120 … 撮像カメラ部
121 … 着弾解析部
130 … 状態検出部
200 … サーバ装置
201 … プログラムデータ格納部
202 … 仕様データ格納部
203 … サーバ用通信制御部
204 … 入力I/F
205 … サーバ用システム制御部
206 … サーバ用ROM/RAM
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊戯装置を組み込んだ携帯用電話機などの携帯用通信端末装置の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
近年、無線通信技術や種々の回路素子および表示装置の小型化など、周辺技術の発達に伴って、携帯用電話機が急速に普及しており、最近では、電話を行う通話機能のみならず、電子メールの送受信、または、WWW(World Wide Web)サーバ装置によって提供されているホームページなどのドキュメントデータの取得または閲覧を行うことができるようになっており、より一層利便性が向上している。
【0003】
こうような状況下において、携帯用電話機において、高機能化、および、多機能化が進み、ダウンロードなど当該携帯用電話機の各部を用いて遊戯を行うことができる遊戯プログラムが組み込まれ、当該携帯用電話機は、携帯用遊戯装置としての機能も備えるようになってきている。
【0004】
従来、このような遊戯プログラムが組み込まれる携帯用電話機は、電話公衆網回線を介してインターネットなどのネットワークNWに接続することによって、所定の遊戯プログラムをダウンロードするとともに、表示部、操作部および制御部などの各部を用いて、ダウンロードした遊戯プログラムを実行するようになっている。また、最近では、所定の遊戯プログラムをダウンロードするとともに、所定の玩具に組み込まれ、当該玩具の制御部として動作するものが知られている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開平2001−293261号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の玩具の一部として機能する携帯用電話機にあっては、玩具としての仕様は、遊戯プログラムに依存し、遊戯者の好みに合わせて玩具としての仕様を変更することができないので、この携帯用電話機を玩具に用いる場合に、遊戯者の嗜好を反映させることができず、一の遊戯プログラムにおける興趣性を発展させることができない。
【0006】
本発明は、上記の課題の一例を解決するものとして、遊戯者の嗜好に応じて玩具としての仕様変更を容易に行うことができ、玩具として用いる遊戯の興趣性を向上させることができる携帯用通信端末装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、擬似的銃撃戦用玩具として機能する携帯用通信端末装置であって、前記擬似的銃撃戦用玩具として機能させるためのプログラムが予め格納されるデータ格納部と、通信回線を介して前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能の仕様を定める各仕様データが記憶されているサーバ装置から少なくとも一種類の当該仕様データを取得する取得手段と、前記プログラムに基づいて前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行う制御手段と、前記擬似的銃撃戦用玩具として機能する際に、前記取得された仕様データに基づいて当該玩具としての仕様を決定する決定手段と、を備える構成を有している。
【0008】
この構成により、請求項1に記載の発明は、携帯用通信端末装置を擬似的銃撃戦用玩具として機能する際に、当該擬似的銃撃戦用玩具としての機能の仕様を定める各仕様データに基づいて当該玩具としての仕様を決定する。
【0009】
したがって、請求項1に記載の発明は、仕様データを遊戯者の操作に応じて取得させることによって玩具としての仕様を当該遊戯者の嗜好に応じて変更することができるので、当該携帯用通信端末装置を玩具として用いる遊戯の興趣性を向上させることができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の携帯用通信端末装置において、光ビームを前記玩具として機能する他の携帯用通信端末装置に出射する出射手段と、前記他の携帯用通信端末装置から出射された光ビームを受信する受信手段と、を更に備える構成を有している。
【0011】
この構成により、請求項2に記載の発明は、光ビームを玩具として機能する他の携帯用通信端末装置に出射するとともに、他の携帯用通信端末装置から出射された光ビームを受信するので、携帯用電話機など他の携帯用通信端末装置と光ビームを用いて擬似的銃撃戦を行うことができる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の携帯用通信端末装置において、前記取得手段が、前記光ビームの出射に関する仕様または前記光ビームの受信に関する仕様の少なくとも何れか一方の仕様を定める前記仕様データを取得し、前記決定手段が、前記取得された仕様データに基づいて出射手段または受信手段の少なくとも何れか一方の仕様を決定する構成を有している。
【0013】
この構成により、請求項3に記載の発明は、光ビームの出射に関する仕様または光ビームの受信に関する仕様の少なくとも何れか一方の仕様を定める前記仕様データを取得し、取得された仕様データに基づいて仕様を決定するので、玩具としての仕様を遊戯者の嗜好に応じて変更することができるとともに、携帯用電話機など他の携帯用通信端末装置と光ビームを用いて擬似的銃撃戦を行うことができる。
【0014】
また、請求項4は、請求項3に記載の携帯用通信端末装置において、前記取得手段が、当該光ビームの強度を示す強度情報、当該光ビームの出射範囲を示す範囲情報、当該光ビームの出射タイミングを示すタイミング情報、当該光ビームを受信した際の他の携帯用端末装置における効力を示す効力情報、当該光ビームを受信した際の他の携帯用端末装置における効力に対する効果を示す効果情報、または、前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御される際に用いる効果音を示す効果音情報の少なくとも何れか一の情報を、前記仕様データとして取得するとともに、前記決定手段が、当該取得された仕様データに基づいて当該玩具としての仕様を決定する構成を有している。
【0015】
この構成により、請求項4に記載の発明は、光ビームの強度、光ビームの出射範囲、光ビームのタイミング、光ビームの連続出射時間、光ビームの受信時の効力、当該効力に対する効果、または、擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御される際に用いる効果音を示す効果音情報の仕様を決定するので、玩具としての仕様を遊戯者の嗜好に応じて変更することができる。
【0016】
また、請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4の何れか一方に記載の携帯用通信端末装置において、前記他の携帯用通信端末装置と擬似的銃撃戦の遊戯が行われている際に、当該擬似的銃撃戦の遊戯に関する遊戯情報の授受を行う通信手段と、前記授受された遊戯情報に基づいて遊戯者に遊戯状況を告知する告知手段と、を更に備える構成を有している。
【0017】
この構成により、請求項5に記載の発明は、他の携帯用通信端末装置と擬似的銃撃戦の遊戯が行われている際に、当該擬似的銃撃戦の遊戯に関する遊戯情報の授受を行うとともに、授受された遊戯情報に基づいて遊戯者に遊戯状況を告知する。
【0018】
したがって、請求項5に記載の発明は、他の携帯用通信端末装置における擬似的銃撃戦遊戯の遊戯状況を取得することができるので、また、他の携帯用通信端末においても当該携帯用通信端末装置の遊戯状況を取得させることができるので、擬似的銃撃戦用遊戯における興趣性を向上させることができる。
【0019】
また、請求項6に記載の発明は、前記通信手段が、前記受信手段に前記他の携帯用通信端末装置から出射された光ビームが受信された際に、当該光ビームが受信されたことを示す受信情報を前記遊戯情報として送信するとともに、前記他の携帯用通信端末装置から送信された受信情報を前記遊戯情報として受信する構成を有している。
【0020】
この構成により、請求項6に記載の発明は、他の携帯用通信端末装置から出射された光ビームを受信した際に当該携帯用通信端末装置に当該受信した旨を示す受信情報を送信し、前記他の携帯用通信端末装置から送信された受信情報を受信する。
【0021】
したがって、この請求項6に記載の発明は、他の携帯用通信端末装置と擬似的銃撃戦を行うときに、他の携帯用通信端末装置において、または、当該携帯用通信端末装置において、光ビームが受信されこと、すなわち、被弾されたことをそれぞれの携帯用通信端末装置に認識させることができるので、擬似的銃撃戦用遊戯の興趣性を向上させることができる。
【0022】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の携帯用通信端末装置において、前記光ビームの出射時に光ビームの出射先を撮像する撮像手段と、前記撮像された出射先の画像データに基づいて、前記他の携帯用通信端末装置に向けて出射された光ビームの当該他の携帯用通信端末における受信の有無を解析する解析手段と、を更に備え、前記通信手段が、前記解析手段の解析結果を前記遊戯情報として前記他の携帯用通信端末装置に送信する構成を有している。
【0023】
この構成により、請求項7に記載の発明は、撮像された出射先の画像データに基づいて、他の携帯用通信端末装置における光ビームの受信の有無を解析し、当該解析結果を遊戯情報として他の携帯用通信端末装置に送信する。
【0024】
したがって、この請求項7に記載の発明は、光ビームの受信の有無、すなわち、被弾の有無を当該携帯用通信端末装置によって認識することができるので、光ビームを受信するユニットを用意する必要がなく、簡易な手段によって擬似的銃撃戦用遊戯を行うことができる。
【0025】
また、請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の携帯用通信端末装置において、当該携帯用通信端末装置の実空間上における所定の軸に基づく回転または当該実空間上における移動の少なくとも何れか一方の状態を状態情報として検出する検出手段を更に備え、前記制御手段が、前記プログラムとともに前記検出された状態情報に基づいて前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行う構成を有している。
【0026】
この構成により、請求項8に記載の発明は、当該携帯用通信端末装置の実空間上における所定の軸に基づく回転または当該実空間上における移動を状態情報として検出し、プログラムとともに検出された状態情報に基づいて擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行うことができるとともに、擬似的銃撃戦遊戯を行う際の携帯用電話機の状況を当該遊戯に反映させることができるので、擬似的銃撃戦用遊戯の興趣性を向上させることができる。
【0027】
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の携帯用通信端末装置において、前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御が行われている際に、前記擬似的銃撃戦を行う遊戯相手を表示手段に表示させる表示制御手段を更に備え、前記制御手段が、前記表示手段に表示された遊戯相手と擬似的銃撃戦を行う前記プログラムを実行する構成を有している。
【0028】
この構成により、請求項9に記載の発明は、擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御が行われている際に、擬似的銃撃戦を行う遊戯相手を表示手段に表示させるとともに、表示手段に表示された遊戯相手と擬似的銃撃戦を行うプログラムを実行する。
【0029】
したがって、請求項9に記載の発明は、表示手段に表示された遊戯相手と擬似的銃撃戦を行うプログラムを実行することができるので、他の携帯用通信端末装置と遊戯を行うことなく、一人にて擬似的銃撃戦遊戯を行うことができる。
【0030】
また、請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の携帯用通信端末装置において、当該銃撃戦用通信プログラムには、前記玩具として機能する他の携帯用通信端末装置と銃撃戦を行う際に実行される第1プログラムと、前記擬似的銃撃戦を行う遊戯相手を前記携帯用通信端末装置の表示手段に表示させて当該表示させた遊戯相手と銃撃戦を行う第2プログラムと、が含まれ、前記第1プログラムまたは第2プログラムの何れか一方のプログラムを選択する際に用いる操作手段を更に備え、前記制御手段が、前記選択されたプログラムに基づいて、前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行う構成を有している。
【0031】
この構成により、請求項10に記載の発明は、第1プログラムを選択すれば、他の携帯用通信端末装置と擬似的銃撃戦遊戯を行うことができるとともに、第2プログラムを選択すれば、他の携帯用通信端末装置と遊戯を行うことなく、一人にて擬似的銃撃戦遊戯を行うことができるので、遊戯者の状況に応じて実行するプログラムを変更させることができる。
【0032】
また、請求項11に記載の発明は、請求項2乃至6の何れか一項に記載の携帯用通信端末装置において、前記受信手段は、少なくとも前記データ格納手段、前記取得手段、前記制御手段および前記決定手段を備える前記携帯用通信端末装置本体と別体にて設けられ、当該携帯用通信端末装置本体に有線方式または無線方式の少なくとも何れか一方によって電気的に接続されている構成を有している。
【0033】
この構成により、請求項11に記載の発明は、受信手段を携帯用通信端末装置と別体にしつつ、当該携帯用通信端末装置と通信することができるので、遊戯者の何れかの身体部分に装着するなど携帯用通信端末装置と離隔させることができ、部分によって擬似的銃撃戦遊戯の興趣性を向上せることができる。
【0034】
また、請求項12に記載の発明は、擬似的銃撃戦用玩具として携帯用通信端末装置を機能させる銃撃戦用通信プログラムであって、前記携帯用通信端末装置を、前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行う制御手段、通信回線を介して前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能の仕様を定める各仕様データが記憶されているサーバ装置から少なくとも一種類の当該仕様データを取得する取得手段、前記擬似的銃撃戦用玩具として機能制御させる際に、前記取得された仕様データに基づいて当該玩具としての仕様を決定する決定手段、として機能させる構成を有している。
【0035】
この構成により、請求項12に記載の発明は、携帯用通信端末装置を擬似的銃撃戦用玩具として機能する際に、当該擬似的銃撃戦用玩具としての機能の仕様を定める各仕様データに基づいて当該玩具としての仕様を決定する。
【0036】
したがって、請求項12に記載の発明は、仕様データを遊戯者の操作に応じて取得させることによって玩具としての仕様を遊戯者の嗜好に応じて変更することができるので、当該携帯用通信端末装置を玩具として用いる遊戯の興趣性を向上させることができる。
【0037】
また、請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の銃撃戦用通信プログラムにおいて、前記銃撃戦用通信プログラムには、前記玩具として機能する他の携帯用通信端末装置と銃撃戦を行う際に実行される第1プログラムと、前記擬似的銃撃戦を行う遊戯相手を前記携帯用通信端末装置の表示手段に表示させて当該表示させた遊戯相手と銃撃戦を行う第2プログラムと、が含まれ、前記携帯用通信端末装置に備えられた操作手段によって選択された前記第1プログラムまたは第2プログラムの何れか一方のプログラムに基づいて、前記携帯用通信端末装置を前記擬似的銃撃戦用玩具として機能させる構成を有している。
【0038】
この構成により、請求項13に記載の発明は、第1プログラムを選択すれば、他の携帯用通信端末装置と擬似的銃撃戦遊戯を行うことができるとともに、第2プログラムを選択すれば、他の携帯用通信端末装置と遊戯を行うことなく、一人にて擬似的銃撃戦遊戯を行うことができるので、遊戯者の状況に応じて実行するプログラムを変更させることができる。
【0039】
また、請求項14に記載の発明は、擬似的銃撃戦用玩具として携帯用通信端末装置を機能させる銃撃戦用通信プログラムを前記携帯用通信端末装置に配信する第1配信装置と、前記銃撃戦用通信プログラムに基づいて前記携帯用通信端末装置が前記擬似的銃撃戦用玩具として機能制御する際に、当該機能の仕様を定める各仕様データを当該携帯用通信端末装置に配信する第2配信装置と、を備える構成を有している。
【0040】
この構成により、請求項14に記載の発明は、擬似的銃撃戦用玩具として携帯用通信端末装置を機能させる銃撃戦用通信プログラムを携帯用通信端末装置に配信するとともに、銃撃戦用通信プログラムに基づいて携帯用通信端末装置が擬似的銃撃戦用玩具として機能制御する際に、当該機能の仕様を定める各仕様データを当該携帯用通信端末装置に配信する。
【0041】
したがって、請求項14に記載の発明は、仕様データをプログラムとは別に配信することができ、仕様データを複数種類用意すれば、仕様データを遊戯者の操作に応じて取得させることにより、遊戯者の嗜好に合致した仕様データを配信させることができる。この結果、請求項14に記載の発明は、玩具としての仕様を遊戯者の嗜好に応じて変更させることができるので、当該携帯用通信端末装置を玩具として用いる遊戯の興趣性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0042】
本願の発明は、仕様データを遊戯者の操作に応じて取得させることによって玩具としての仕様を遊戯者の嗜好に応じて変更することができるので、当該携帯用通信端末装置を玩具として用いる遊戯の興趣性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
次に、本発明に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0044】
以下に説明する実施の形態は、携帯用電話機に所定のプログラムまたは当該プログラムの起動時に使用する情報を提供する銃撃戦用遊戯システムに対して本願の携帯用通信端末装置、銃撃戦用通信プログラム、および、データ配信システムを適用した場合の実施形態である。
【0045】
〔第1実施形態〕
始めに、図1〜図7を用いて銃撃戦用遊戯システムにおける第1実施形態について説明する。
【0046】
まず、図1を用いて本願に係る銃撃戦用遊戯システムの概要構成について説明する。なお、図1は、本願に係る銃撃戦用遊戯システムの概要構成を示す構成図である。
【0047】
本実施形態の銃撃戦用遊戯システム10は、擬似的に銃撃戦を行うための玩具(以下、「銃撃戦用玩具」という。)として機能する複数の携帯用電話機100と、当該携帯用電話機100を用いて擬似的に銃撃戦を行うためのプログラム(以下、「銃撃戦用通信プログラム」という。)と当該銃撃戦用通信プログラムが当該携帯用電話機100において起動された際に銃撃戦用玩具としての機能の仕様を定めるデータ(以下、「仕様データ」という。)とを基地局BSおよびネットワークNWを介して配信するデータ配信用サーバ装置(以下、単に、「サーバ装置」という。)200と、から構成されるようになっている。
【0048】
携帯用電話機100は、当該携帯用電話機100の指示に基づいて銃撃戦用通信プログラムおよび仕様データをサーバ装置200から取得するようになっている。また、この携帯用電話機100は、当該携帯用電話機自体(以下、「自己側電話機」ともいう。)100Pと、配信された銃撃戦用通信プログラムを起動させるととともに、擬似的銃撃戦の遊戯(以下、「擬似的銃撃戦遊戯」という。)に参加する他の携帯用電話機(以下、「相手側電話機」ともいう。)100Qと、において、擬似的銃撃戦遊戯を行うようになっている。
【0049】
また、各携帯用電話機100は、当該銃撃戦用通信プログラムの起動時に配信された仕様データに基づいて銃撃戦用玩具としての機能するようになっており、当該仕様データによって異なる機能を有するようになっている。
【0050】
特に、本実施形態の携帯用電話機100は、光ビームの出射を制御することによって擬似的銃撃戦用玩具として、すなわち、銃として、機能するようになっており、仕様データに基づいて決定された銃の仕様によって銃としての機能制御を行うようになっている。そして、遊戯者によって仕様データを選択されると、銃としての機能を示す所定のデータ(以下、「出射データ」という。)を生成し、残りの銃弾数などの擬似的銃撃戦遊戯中に可変するデータ(以下、「出射状況データ」という。)を管理しつつ、銃としての機能制御を行うようになっている。
【0051】
この仕様データには、銃の種別を決定するための銃データと、銃を防御するための防具の種別を決定するための防具データと、光ビームを出射する際、すなわち、銃弾を出射する際の効果音を示す出射音情報と、相手側電話機100Qから出射された光ビームの受信時、すなわち、被弾時の効果音を示す被弾音情報と、相手側電話機100Qにおける光ビームを受信した際、すなわち、被弾時の効果音を示す着弾音情報と、が含まれ、携帯用電話機100には、この各仕様データに基づいて、銃撃専用玩具としての機能が定められるようになっている。
【0052】
具体的には、本実施形態では、銃データには、出射する光ビームの銃弾としての到達距離に相当する当該光ビームの強度を示す強度情報と、銃としての操作性に相当する当該光ビームの出射範囲を示す範囲情報と、銃弾の銃における装填特性、すなわち、銃弾が一度に銃に装填される数(以下、「発射可能銃弾数」という。)および当該銃弾を銃に装填するまでの時間に相当する当該光ビームの出射タイミングを示すタイミング情報と、銃における射撃特性、すなわち、連射可能の可否および連射間隔に相当する当該光ビームの連続出射時間を示す連続出射時間情報と、が含まれるようになっている。また、この銃データには、銃弾の破棄力に相当する当該光ビームを受信した際の相手側電話機100Qにおける単発のヒットポイントを示す単発ヒットポイント情報(以下、「効力情報」ともいう。)と、各銃タイプ毎に異なる値の情報であって一度に弾を発射する際に用いるエネルギーを示す使用エネルギー情報と、が含まれる。
【0053】
例えば、範囲情報には、銃としての操作性が容易な場合には、出射範囲が広くなり、当該操作性が非容易な場合には、出射範囲が狭くなるように光ビーム受信部104の仕様が設定される情報が含まれる。また、タイミング情報には、拳銃の場合は発射可能銃弾数5発、および、5発を装填するまでの時間を示す情報が含まれるとともに、ライフルの場合は、発射可能銃弾数2発、当該2発を装填するまでの時間を示す情報が含まれる。さらに、連続出射時間情報には、拳銃の場合には、連射が5発までで、連射間隔が3秒を示す情報が含まれ、ライフルの場合には、連射不可の情報が含まれ、機関銃の場合には、連射が数百発、連射間隔が0.5秒を示す情報が含まれる。そして、使用エネルギー情報には、1〜5までの0.5刻み毎の10段階の値を示す情報が含まれようになっており、拳銃の場合には、1.5、ライフルの場合には、2.0の値の情報が含まれる。
【0054】
一方、防具データには、擬似的な銃撃を防御するための防具に相当する当該光ビームを受信した際の単発ヒットポイント情報を減算する防御ヒットポイント情報(以下、「効果情報」ともいう。)が含まれ、後述するように、被弾した際の自己のヒットポイントを算出する際に、相手側電話機100Qの単発ヒットポイントから減算するためのヒットポイントの情報である。
【0055】
なお、本実施形態の擬似的銃撃戦遊戯では、装填されている銃弾がないと判断された場合には、装填動作、すなわち、操作部107の操作によって装填を擬似的に行なわなければ、出射することができないようになっている。また、本実施形態の擬似的銃撃戦遊戯では、銃撃戦の進行に伴って、遊戯開始時に参加する各携帯用電話機100にデータとして与えられたエネルギーが無くなったら、光ビームを銃弾として発射することができなくなり、その時点において、遊戯が終了するようになっている。
【0056】
サーバ装置200は、複数の携帯用電話機100において赤外線などの光ビームを銃撃戦に用いる銃弾として出射し、当該出射された光ビームの受信の有無により擬似的銃撃戦遊戯を行う銃撃戦用通信プログラムを各携帯用電話機100に配信するようになっている。また、このサーバ装置200は、銃撃戦用玩具としての機能を定める仕様データとして、光ビームの出射に関する仕様データおよび当該光ビームの受信に関する仕様データを各携帯用電話機100に配信するようになっている。
【0057】
このように、本実施形態では、携帯用電話機100を銃に見立てるとともに、当該携帯用電話機100から出射される光ビームを銃弾に見立てて、擬似的銃撃戦用遊戯を行うようになっており、相手電話機から出射される光ビームの受信、すなわち、銃弾を他の携帯用電話機100に被弾させて擬似的銃撃戦遊戯を行うようになっている。
【0058】
また、この擬似的銃撃戦遊戯では、ヒットポイントと呼ばれる値を用いて勝敗を決定するようになっている。このヒットポイントとは、当該擬似的銃撃戦用遊戯を行っている際に、被弾することによって減少するポイントである。そして、本実施形態銃撃戦用通信プログラムは、このヒットポイントを先に消滅、すなわち、「0」にすることによって勝敗を決定するになっている。
【0059】
なお、本実施形態の携帯用電話機100およびサーバ装置200の構成およびその動作については、後述する。
【0060】
次に、図2および図3を用いて本実施形態における携帯用電話機100の構成およびその動作について説明する。なお、図2は、本実施形態における携帯用電話機100の構成を示す構成図であり、図3は、玩具仕様決定部106において決定された擬似的銃撃戦用玩具の仕様の画像が表示部108に表示された際の例である。
【0061】
本実施形態の携帯用電話機100は、図2に示すように、他の電話機またはサーバ装置200と通信回線を確立し、所定のデータの通信制御を行う携帯用通信制御部101と、銃撃戦用通信プログラムおよび仕様データが記憶されるデータ記憶部102と、光ビームを銃弾として出射する光ビーム出射部103と、他の携帯用電話機100から銃弾として出射された光ビームを受信する光ビーム受信部104と、擬似的銃撃戦遊戯を行う際に他の携帯用電話機100と通信を行う近距離無線通信部105と、記憶された仕様データに基づいて銃撃戦用の玩具としての機能を定める玩具仕様決定部106と、を備えるようになっている。
【0062】
また、この携帯用電話機100は、銃撃戦用玩具としての操作およびその他の操作を行う際に用いられる操作部107と、銃撃戦用通信プログラムが起動されている際に所定の画像およびその他の画像を表示する表示部108と、表示部108を制御する表示制御部109と、を備えるようになっている。
【0063】
そして、この携帯用電話機100は、擬似的銃撃戦遊戯を行う際に効果音などの所定の音の拡声を行うスピーカ110と、当該スピーカ110を制御する拡声制御部111と、各部を制御するとともに、銃撃戦用通信プログラムの起動および当該起動時に所定の制御を行う携帯用システム制御部112と、各部を制御する際に用いられるとともに、擬似的銃撃戦を行う際に所定のデータが格納される携帯用ROM/RAM113と、を備えるようになっている。
【0064】
さらに、本実施形態の携帯用電話機100は、他の電話機と音声通話を行うときに用いられる送受話部114と、送受話部114から入力された音声の入力制御または送受話部114から拡声する音声の出力制御を音声制御部115と、を有しているとともに、各部は、バスBにより互いに接続されている。
【0065】
なお、本実施形態の携帯用通信制御部101は、本発明の取得手段を構成するとともに、データ記憶部102は、本発明のデータ格納手段を構成し、光ビーム出射部103は、本発明の出射手段を構成する。また、本実施形態の光ビーム受信部104は、本発明の受信手段を構成するとともに、近距離無線通信部105は、本発明の通信手段を構成し、玩具仕様決定部106は、本発明の決定手段を構成する。そして、本実施形態の操作部107は、本発明の操作手段を構成するとともに、表示部108およびスピーカ110は、本発明の告知手段を構成し、携帯用システム制御部112は、本発明の制御手段を構成する。さらに、本実施形態の送受話部114および音声制御部115は、本発明の通話手段を構成する。
【0066】
携帯用通信制御部101は、アンテナATを介して電話公衆網回線またはインターネットなどのネットワークNWに接続されるようになっており、携帯用システム制御部112の制御の下、他の電話機またはサーバ装置200と通信回線を確立し、所定のデータの授受および当該データの授受のための通信制御を行うようになっている。
【0067】
特に、本実施形態の携帯用通信制御部101は、サーバ装置200との通信回線を確立すると、操作部107を介して入力された遊戯者の指示に基づいて、銃撃戦用通信プログラムまたは仕様データをサーバ装置200から取得し、データ記憶部102に出力するようになっている。
【0068】
なお、この携帯用通信制御部101は、他の電話機との通話時には、通信回線の回線制御、および、音声データまたは動画像データの送受信を行うようになっている。
【0069】
データ記憶部102には、サーバ装置200から取得された銃撃戦用通信プログラムおよび仕様データが記憶されるようになっており、このデータ記憶部102は、銃撃戦用玩具として機能する際に、銃撃戦用通信プログラムを携帯用システム制御部112に出力するとともに、携帯用システム制御部112の制御の下、操作部107の操作に従って、または、銃撃戦用通信プログラムの処理に従って、仕様データを当該携帯用システム制御部112に出力するようになっている。
【0070】
特に、このデータ記憶部102には、仕様データとして、銃データ、防具データ、出射音情報、被弾音情報、および、着弾音情報を、少なくとも一つずつ記憶されるようになっている。
【0071】
光ビーム出射部103は、銃撃戦用玩具として機能する際に銃弾となる光ビームの光源を有し、携帯用システム制御部112の制御の下、操作部107の操作に従って、玩具仕様決定部106にて決定された仕様に基づいて光ビームを出射するようになっている。
【0072】
具体的には、この光ビーム出射部103には、携帯用システム制御部112の下、玩具仕様決定部106にて決定された光ビームの到達距離を示す出力強度、および、銃としての操作性を示す出射範囲の各設定値が設定されるようになっており、この光ビーム出射部103は、当該設定された設定値に基づいて赤外線を出射するようになっている。
【0073】
なお、この光ビーム出射部103は、出射方向軸が異なる複数の光源を有しており、出射範囲における所定の設定値が設定されると、当該各光源の点灯および非点灯の制御を行うようになっており、これにより出射範囲を変更するようになっている。
【0074】
光ビーム受信部104は、銃撃戦用玩具として機能する際に、相手側電話機100Qから出射された銃弾としての光ビームを受信するようになっており、当該光ビームが受信された際に、当該受信された旨、すなわち、被弾された旨の情報(以下、「被弾検出情報」という。)を携帯用システム制御部112に出力するようになっている。
【0075】
例えば、本実施形態の光ビーム受信部104は、赤外線を受光する受光素子から構成されており、接続ケーブルを介して携帯用電話機100の本端と接続されるとともに、遊戯者の何れかの身体に装着されるようになっている。
【0076】
近距離無線通信部105は、銃撃戦用玩具として機能する際に、他の携帯用電話機100と、当該銃撃戦用通信ゲームプログラムの起動に関する情報(以下、「起動情報」という。)、または、遊戯に関する遊戯情報の授受を、アンテナATを介して行うようになっている。
【0077】
具体的には、この近距離無線通信部105は、赤外線を用いた無線通信(以下、「赤外線無線通信」という。)を行うようになっており、携帯用システム制御部112の制御の下、当該銃撃戦用通信ゲームプログラムの起動時に、擬似的銃撃戦用遊戯に参加する相手側電話機100Qとの通信回線を確立し、当該相手側電話機100Qの動作と連動して擬似的銃撃戦遊戯を開始する遊戯開始情報および当該疑似手銃撃戦遊戯を終了する遊戯終了情報を起動情報として授受するようになっている。
【0078】
なお、携帯用システム制御部112は、この近距離無線通信部105にて授受される起動情報に基づいて、銃撃戦用プログラムを相手側電話機100Qの動作と連動させて、擬似的遊撃戦遊戯を実行させるようになっている。
【0079】
一方、この近距離無線通信部105は、当該銃撃戦用通信ゲームプログラムの起動中には、携帯用システム制御部112から出力された遊戯情報を所定のデータ形式に変換して他の携帯用電話機100に送信するとともに、他の携帯用電話機100から送信された遊戯情報を受信するようになっている。そして、この近距離無線通信部105は、受信された遊戯情報を所定のデータ形式に変換して携帯用システム制御部112に出力するようになっている。
【0080】
特に、本実施形態の近距離無線通信部105は、擬似的銃撃戦用遊戯を行っている相手側電話機100Qにおける光ビーム出射部103から自己側電話機100Pが出射した光ビームの受信の有無、すなわち、自己側電話機100Pから相手側電話機100Qに出射された光ビームの被弾の有無を示す相手側被弾情報と、相手側電話機100Qの現在のヒットポイントの値を示す相手側ヒットポイント情報と、相手側電話機100Qにおける単発ヒットポイント情報と、を遊戯情報として受信するようになっている。また、この近距離無線通信部105は、光ビーム受信部104によって受信された相手側電話機100Qから出射された光ビームの受信の有無、すなわち、自己側電話機100Pにおける被弾の有無を示す自己側被弾情報と、自己側電話機100Pの現在のヒットポイントの値を示す自己側ヒットポイント情報と、自己側電話機100Pにおける単発ヒットポイント情報と、を遊戯情報として送信するようになっている。
【0081】
玩具仕様決定部106は、携帯用システム制御部112の制御の下、操作部107によって選択され、データ記憶部102に記憶された仕様データに基づいて、銃撃戦用玩具として機能する際の光ビーム出射部103の出射に関する仕様、他の携帯用電話機100に送信する上述の遊戯情報、光ビームの出射時または受信時の効果音、ヒットポイント算出時の防具に関する仕様を決定するようになっている。
【0082】
具体的には、玩具仕様決定部106は、銃データが選択されると、当該銃データが有する強度情報および出射範囲情報に基づいて、光ビームを出射する際の出射に関する仕様を決定し、当該決定された仕様になるよう光ビーム出射部103に所定の設定値を設定するとともに、当該選択された銃データが有するタイミング情報、連続出射時間情報および単発ヒットポイント情報に基づいて、光ビームを出射する際の出射に関する出射データを生成し、生成された出射データを携帯用ROM/RAM113に格納するようになっている。
【0083】
また、この玩具仕様決定部106は、選択されたおよび防具データに基づいて、防御ヒットポイント情報を、後述する自己側ヒットポイントを算出する際の情報として携帯用ROM/RAM113に格納するようになっている。
【0084】
一方、この玩具仕様決定部106は、選択された出射音情報、着弾音情報、被弾音情報に基づいて、光ビームの出射時、着弾時、および、受信時の効果音データを携帯用ROM/RAM113に格納するようになっている。
【0085】
なお、玩具仕様決定部106において、擬似的銃撃戦用玩具としての仕様が決定されると、図3(a)及び(b)に示すような、破壊力または到達距離などがレベル表示された画像が表示部108に表示されるようになっている。
【0086】
ただし、図3(a)は、携帯用電話機100がライフルとして設定された場合の表示部108に表示される際の画面構成であり、図3(b)は、携帯用電話機100が拳銃として設定された場合の表示部108に表示される画面構成である。また、図3(a)および(b)において画面下部にある表示は、発射可能銃弾数を示すレベル情報であり、仕様が決定される際には発射可能銃弾数がレベル情報(以下、「銃弾数レベル情報」という)として表示されるようになっている。
【0087】
操作部107は、各種確認ボタン、各操作指令を入力する操作ボタン、テンキーおよびその他の数字キーなど、多数のキーにより構成される。特に、本実施形態では、銃撃戦用通信プログラムの起動および当該起動時における各種の操作を行うキーに所定のキーが割り当てられるようになっている。
【0088】
具体的には、本実施形態の操作部107では、所定のキーに、銃撃戦用通信プログラムを起動させた際に、遊戯開始、遊戯終了の操作を行う実行キーと、仕様データの選択を行う選択キーと、当該擬似的銃撃戦の遊戯中に擬似的に銃弾を銃に装填する装填キーと、光ビームを出射するための出射キーおよび仕様データの切換を行うための切換キーと、がそれぞれ、割り当てられるようになっている。
【0089】
表示部108は、表示制御部109の制御の下、他の電話機との発信時、着信時または通話時など操作部107の操作に対応して、所定の画像を表示するようになっている。特に、この表示部108は、擬似的銃撃戦用玩具として機能する際に、操作部107と連動して操作可能な機能とそのキーを表示するとともに、擬似的銃撃戦遊戯における機能の設定時、または、当該擬似的銃撃戦遊技の実行中に、着弾時、被弾時または出射時に所定の画像を表示するようになっている。また、この表示部108は、擬似的銃撃戦用玩具として機能する際に、後述するように算出された自己側ヒットポイントおよび遊戯情報として受信された相手側ヒットポイントを表示するようになっている。
【0090】
例えば、本実施形態では、表示部108は、擬似的銃撃戦遊戯における機能の設定時には、上述の図3(a)および(b)に示すような遊戯者の操作に基づいて設定された仕様を表示するようになっており、擬似的銃撃戦遊技の実行中には、着弾時、被弾時または出射時に所定の画像とともに、図3(c)に示すような残りの銃弾数を示す銃弾数レベル情報を表示するようになっている。
【0091】
なお、図3(c)では、5発の銃弾を装填することができる銃を設定した場合であって、残り弾数が3発であることを示す。本実施形態では、図3(c)に示すように、表示部108は、使用済み弾数と残りの銃弾数を相対的に示しながら銃弾数レベル情報を表示するようになっている。
【0092】
表示制御部109は、携帯用システム制御部112の制御の下、銃としての仕様および出射状況などの所定の画像を表示部108に表示させるための表示データを生成するようになっており、生成された表示データを表示部108に表示出力するようになっている。
【0093】
特に、この表示制御部109には、擬似的銃撃戦玩具として機能する際に、携帯用システム制御部112の制御の下、出射データに基づいて操作部107に当該擬似的銃撃戦玩具の種々の機能の割り当てを示す表示データと、出射状況データに基づいて残りの銃弾数などの擬似的銃撃戦遊戯中に必要な情報を示す表示データと、を生成するとともに、着弾時の画像データ、被弾時の画像データまたは出射時の表示データを生成し、当該各画像を表示部108に表示するようになっている。また、擬似的銃撃戦玩具として機能する際に、携帯用システム制御部112を介して、後述するように算出された自己側ヒットポイントおよび近距離無線通信部105に受信された相手側ヒットポイントが入力されるようになっており、この表示制御部109は、入力された自己側ヒットポイントまたは相手側ヒットポイントに基づいて表示データを生成して表示部108に表示させる処理(以下、「ヒットポイント表示処理」という。)を行うようになっている。
【0094】
拡声制御部111は、携帯用システム制御部112の制御の下、擬似的銃撃戦用玩具として機能する際に、光ビーム出射部103および光ビーム受信部104と連動し、または、近距離無線通信部105によって受信された相手側電話機100Qの遊戯情報に基づいて、玩具仕様決定部106において決定され、携帯用ROM/RAM113に格納されている出射音、自己側被弾音および相手側被弾音の各データを読み出して音信号を生成し、生成された音信号をスピーカ110に出力するようになっている。
【0095】
携帯用システム制御部112は、主に中央演算処理装置(CPU)によって構成されるとともに、キー入力ポート、表示制御ポート等の各種入出力ポートを含み、携帯用ROM/RAM113に格納される制御プログラムに基づいて、電話機の全般的な機能およびその他の機能を総括的に制御するようになっている。
【0096】
特に、この本実施形態の携帯用システム制御部112は、上述の擬似的銃撃戦用玩具として機能させるための所定の処理および各部の制御を行うようになっており、データ記憶部102に記憶されている銃撃戦用プログラムを読み出して各処理を実行し、当該携帯用ROM/RAM113に処理中のデータを一時的に保持するようになっている。
【0097】
具体的には、この携帯用システム制御部112は、操作部107を介して銃撃戦用プログラムの起動が指示されると、当該銃撃戦用通信プログラムに基づいて、各部を制御する処理(以下、「プログラム処理」という。)を行うようになっている。
【0098】
なお、本実施形態に携帯用システム制御部112におけるプログラム処理における各種の処理の詳細については、後述する。
【0099】
携帯用ROM/RAM113には、所定の動作を行う際の制御プログラムが記憶されているとともに、擬似的銃撃戦用玩具として機能する際に、単発ヒットポイントなどの当該玩具としての機能を定める出射データ、擬似的銃撃戦遊戯中に必要な残りの銃弾数などの出射状況データおよび各種の効果音のデータが記憶される。
【0100】
次に、本実施形態における携帯用システム制御部112のプログラム処理における各種の処理について説明する。
【0101】
本実施形態の携帯用システム制御部112は、プログラム処理中の処理として、当該選択されたプログラムの起動時に起動に関する処理(以下、単に「起動処理」という。)と、擬似的銃撃戦遊技中に所定条件を具備した際に行われる遊戯の終了に関する処理(以下、単に「終了処理」という。)と、を行うようになっている。
【0102】
また、この携帯用システム制御部112は、操作部107の操作に基づく光ビームの出射に関する処理(以下、「出射処理」という。)と、出射した光ビームが相手側電話機100Qに受信された、すなわち、被弾された際に被弾された旨を受信した際に行う処理(以下、「着弾処理」という。)と、相手側電話機100Qから出射された光ビームが受信された際に被弾音の拡声、相手側電話機100Qに被弾した旨の通知、自己側ヒットポイントの算出、および、当該自己側ヒットポイントの表示を行う処理(以下、単に「被弾処理」という。)と、を行うようになっている。
【0103】
具体的には、本実施形態の携帯用システム制御部112は、起動処理としては、表示部108に擬似的銃撃戦用遊戯が開始される旨を表示させるとともに、近距離無線通信部105に擬似的銃撃戦の遊戯を行う他の携帯用端末装置との通信回線の確立、相手側電話機100Qにおける擬似的銃撃戦可能状態の検出、ヒットポイントのリセットなど、所定の画面を表示部108に表示させつつ、所定の起動情報の授受を行うようになっている。
【0104】
また、この携帯用システム制御部112は、終了処理としては、表示部108に擬似的銃撃戦用遊戯が終了される旨を表示させるとともに、近距離無線通信部105に擬似的銃撃戦の遊戯を行う他の携帯用端末装置との通信回線を遮断させるなど、所定の画面を表示部108に表示させつつ、所定の起動情報の授受を行い、銃撃戦用通信プログラムの起動を終了させるようになっている。
【0105】
一方、この携帯用システム制御部112は、出射処理としては、操作部107および表示部108と連動させるとともに、携帯用ROM/RAM113に格納された出射データと、擬似的銃撃戦用遊戯が行われている際に、装填されている銃弾の数など現在の出射状況を示す出射状況データと、に基づいて、出射する銃弾があるか、または、連射可能な玩具として機能する際には出射可能なタイミングか否か(以下、「連射間隔」ともいう。)を判断し、光ビーム出射部103を制御する処理を行うようになっている。そして、この携帯用システム制御部112は、内部に計測用の図示しないタイマを有し、当該光ビームを出射した際に当該タイマをリセットし、当該タイマの示す時刻に基づいて連射間隔を判断するようになっている。
【0106】
また、この携帯用システム制御部112は、着弾処理としては、当該相手側電話機100Qから送信され、光ビーム出射部103が出射した光ビームが相手側電話機100Qに受信した旨の着弾情報を遊戯情報として受信した際に、拡声制御部111を制御してスピーカ110から着弾音を拡声させるとともに近距離無線通信部105において受信された相手側ヒットポイントを、表示部108に表示させるようになっている。
【0107】
他方、携帯用システム制御部112は、被弾処理としては、光ビーム受信部104によって被弾検出情報が検出された際に、拡声制御部111を制御してスピーカ110から設定された被弾音、すなわち、携帯用ROM/RAM113に格納されている被弾音のデータを拡声させるようになっている。また、この携帯用システム制御部112は、遊戯情報として相手側電話機100Qから送信された単発ヒットポイント情報によって示されるヒットポイントから玩具仕様決定部106において決定された防御ヒットポイント情報によって示されるヒットポイントを減算し、かつ、当該減算することによって算出されたヒットポイント(以下、「単発ヒットポイント」という。)を現在の自己側ヒットポイントから減算するようになっている。そして、この携帯用システム制御部112は、減算された自己側ヒットポイントを、データとして表示部108に表示させる処理を行うとともに、携帯用ROM/RAM113に自己側ヒットポイント情報として格納するようになっており、さらに、当該自己側ヒットポイントを自己側ヒットポイント情報として近距離無線通信部105を介して相手側電話機100Qに送信するようになっている。
【0108】
なお、本実施形態の携帯用システム制御部112におけるプログラム処理、出射処理、着弾処理、および、被弾処理の動作の詳細については後述する。
【0109】
また、本実施形態の携帯用システム制御部112は、上記の各処理とは別処理として、遊戯開始時に参加する各携帯用電話機100にて同一となるエネルギー値のデータ(以下、「エネルギーデータ」という。)を生成し、生成されたエネルギーデータを携帯用ROM/RAM113に記憶するようになっており、当該記憶されたエネルギーデータに基づいて疑似手銃撃戦遊戯における終了判断を行うエネルギーデータ処理を行うようになっている。
【0110】
具体的には、この携帯用システム制御部112は、光ビーム出射部103から光ビームが出射される毎に、上述のように出射データとして設定された銃タイプにおける使用エネルギー値を記憶されたエネルギーデータによって示されるエネルギー値から減算し、当該算出された値をエネルギーデータとして記憶し直す処理を行うようになっている。そして、この携帯用システム制御112は、記憶されているエネルギーデータによって示される値が「0」になった場合に銃撃戦遊戯の終了を判断するようになっている。
【0111】
次に、図4に用いて本実施形態におけるサーバ装置200の構成について説明する。なお、図4は、本実施形態におけるサーバ装置200の構成を示す構成図である。
【0112】
本実施形態のサーバ装置200は、銃撃戦用プログラムが格納されるプログラムデータ格納部201と、種々の仕様データが格納される仕様データ格納部202と、携帯用電話機100との通信を行うサーバ用通信制御部203と、銃撃戦用プログラムおよび各種の仕様データを登録する際に用いられる入力インターフェース(以下、「入力I/F」204という。)と、所定の動作のときに各部を制御するとともに銃撃戦用プログラムおよび仕様データを配信する際に各部を制御するサーバ用システム制御部205と、各部を制御する際に用いられるサーバ用ROM/RAM206と、を備え、各部は、バスBにより互いに接続されている。
【0113】
なお、本実施形態のサーバ装置200は、本発明の第1配信装置および第2配信装置を構成する。
【0114】
プログラムデータ格納部201には、銃撃戦用プログラムが格納されており、このプログラムデータ格納部201は、当該銃撃戦用プログラムを携帯用電話機100に配信する際に、サーバ用システム制御部205の制御の下、当該銃撃戦用プログラムをサーバ用通信制御部203に出力するようになっている。
【0115】
仕様データ格納部202には、各種の効果音データ、銃データ、防具データなど各種の仕様データが複数種類格納されており、この仕様データ格納部202は、当該仕様データを携帯用電話機100に配信する際に、サーバ用システム制御部205の制御の下、携帯用電話機100によって選択された仕様データをサーバ用通信制御部203に出力するようになっている。
【0116】
サーバ用通信制御部203は、インターネットなどのネットワークNWに接続されるようになっており、サーバ用システム制御部205の制御の下、携帯用電話機100との通信回線を確立し、銃撃戦用プログラムまたは仕様データの送信および当該送信のための通信制御を行うようになっている。
【0117】
入力I/F204は、例えば、キーボード、ディスプレイ、CDドライブおよびDVDドライブなどの銃撃戦用プログラムおよび各種の仕様データをプログラムデータ格納部201または仕様データ格納部202に登録するための各種の装置により構成される。
【0118】
サーバ用システム制御部205は、主に中央演算処理装置(CPU)によって構成されるとともに、キー入力ポート、表示制御ポート等の各種入出力ポートを含み、サーバ用ROM/RAM206に格納される制御プログラムに基づいて、銃撃戦用プログラムまたは仕様データを携帯用電話機100に配信するようになっている。
【0119】
特に、この本実施形態のサーバ用システム制御部205は、携帯用電話機100との通信回線が確立した後に、当該携帯用電話機100の指示に基づいて、銃撃戦用プログラムまたは各種の仕様データを当該携帯用電話機100に配信させる制御処理(以下、「配信制御処理」という。)を行うようになっている。
【0120】
サーバ用ROM/RAM206には、所定の動作を行う際の制御プログラムが記憶されているとともに、当該制御プログラムが実行される際に、一時的に各種のデータが記憶される。
【0121】
次に、図5を用いて本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112におけるプログラム処理の動作について説明する。
【0122】
なお、図5は、本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112におけるプログラム処理の動作を示すフローチャートである。
【0123】
以下の動作において、データ記憶部102には、銃撃戦用通信ゲームプログラムと、各種の仕様データが予め記憶されているものとする。
【0124】
まず、操作部107を介して遊戯者によって銃撃戦用通信プログラムの起動の指示が入力され、携帯用システム制御部112が当該プログラムの起動指示の入力を検出すると(ステップS11)、当該携帯用システム制御部112は、表示制御部109を制御して、銃撃戦用通信プログラムをデータ記憶部102から読み出して起動させる(ステップS12)。
【0125】
次いで、携帯用システム制御部112は、データ記憶部102、表示部108および操作部107を連動させ、データ記憶部102に記憶されている各種の仕様データを選択させるとともに、玩具仕様決定部106に、選択された仕様データに基づいて、各部に所定のデータまたは値を設定する(ステップS13)。
【0126】
具体的には、携帯用システム制御部112は、表示部108と連動して、銃データ、防具データ、出射音、着弾音および被弾音の各種の仕様データを遊戯者に選択させ、当該選択された各仕様データに基づいて、玩具仕様決定部106に、各種の擬似的銃撃戦用玩具としての機能を決定させる。なお、このとき、玩具仕様決定部106によって、各種の擬似的銃撃戦用玩具としての機能が決定されると、上述のように、例えば図3に示す画像が表示部108に表示される。
【0127】
次いで、携帯用システム制御部112は、近距離無線通信部105に相手側電話機100Qとの通信回線を確立させ、起動開始処理を行い、相手側電話機100Qにおいて擬似的銃撃戦用遊戯の実行が可能になるまで待機する(ステップS14)。
【0128】
具体的には、携帯用システム制御部112は、近距離無線通信部105にて擬似的銃撃戦遊戯の実行可能である旨の遊戯情報が検出されるまで待機する。
【0129】
次いで、携帯用システム制御部112は、相手側電話機100Qにおいて擬似的銃撃戦用遊戯の実行が可能になった旨を検出すると(ステップS15)、擬似的銃撃戦遊戯の開始する旨を表示部108に表示させるとともに、出射処理、着弾処理、被弾処理の実行を開始する(ステップS16)。
【0130】
なお、携帯用システム制御部112における出射処理、着弾処理、および被弾処理の詳細については、後述する。
【0131】
次いで、携帯用システム制御部112は、後述するように、着弾処理および被弾処理にて書き換えられた自己側ポイント情報および相手側ポイント情報を携帯用ROM/RAM113から読み出す(ステップS17)。
【0132】
次いで、携帯用システム制御部112は、被弾処理にて算出された自己側ヒットポイントが「0」か否かを判断し(ステップS18)、当該自己側ヒットポイントが「0」でない場合には、ステップS19の処理に移行させ、当該自己側ヒットポイントが「0」の場合には、ステップS19の処理に移行させる。
【0133】
次いで、携帯用システム制御部112は、着弾処理にて相手側端末装置から取得した相手側ヒットポイント情報に基づいて、当該相手側ヒットポイントが「0」か否かを判断し(ステップS19)、当該相手側ヒットポイントが「0」でない場合には、ステップS17の処理に移行させ、当該自己側ヒットポイントが「0」の場合には、ステップS20の処理に移行させる。
【0134】
最後に、携帯用システム制御部112は、勝敗を示す所定の表示を表示部108に行わせつつ、予め定められた終了処理を行い(ステップS20)、本動作を終了させる。
【0135】
なお、本実施形態において、携帯用システム制御部112は、操作部107を介して銃撃戦用プログラムの強制終了を指示する入力が検出された場合に、相手側電話機100Qから当該構成終了を示す遊戯情報が近距離無線通信部105において受信された場合に、または、上述のように、エネルギーデータが「0」になった場合に、当該プログラム処理を中止して本動作を終了する。ただし、操作部107を介して銃撃戦用プログラムの強制終了を指示にする入力が検出された場合には、携帯用システム制御部112は、近距離無線通信部105によって相手側電話機100Qに強制終了された旨の遊戯情報を送信する。
【0136】
次に、図6を用いて本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112における出射処理の動作について説明する。
【0137】
なお、図6は、本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112における出射処理の動作を示すフローチャートである。
【0138】
本動作は、上述のプログラム処理の動作における擬似的銃撃戦遊戯の開始後に、操作部107を介して出射キーが押し下げられると、割込処理として実行されるようになっており、当該出射キーが押し下げられる毎に、以下の動作が行われるようになっている。
【0139】
また、本動作において時間を計測するタイマは、本動作が終了しても終了されず、銃撃戦用プログラムの起動中、当該本動作にてリセットが為されない限り、または、銃撃戦用プログラムが終了しない限り、時間を計測するようになっている。
【0140】
まず、携帯用システム制御部112は、携帯用操作部107を介して出射キーの押し下げを検出すると(ステップS111)、出射状況データに基づいて、装填されている銃弾があるか否かを判断し(ステップS112)、装填されている銃弾が無い場合には、ステップS115の処理に移行する。
【0141】
次いで、携帯用システム制御部112は、装填されている銃弾があると判断すると、出射状況データに基づいて、新規に銃弾が装填された後の出射であるか否かを判断し(ステップS113)、新規に銃弾が装填された後の出射と判断した場合には、ステップS119の処理に移行する。
【0142】
ステップS113において、携帯用システム制御部112が、新規に銃弾が装填された後の出射ではないと判断した場合には、携帯用システム制御部112は、出射状況データに基づいて、タイマの時間を参照し、前回の本動作において光ビームを出射した時刻から所定の時間が経過したか否かを判断する(ステップS114)。具体的には、携帯用システム制御部112は、タイマの経過時間が、出射データに基づいて連続出射時間情報によって示される時間以上経過しているか否かを判断する。
【0143】
このとき、携帯用システム制御部112が前回の光ビームを出射した時刻から所定の時間が経過したことを判断すると、当該携帯用システム制御部112は、ステップS119の処理に移行し、前回の光ビームを出射した時刻から所定の時間が経過してないと判断すると、本動作を終了させる。
【0144】
次いで、ステップS114の処理において、装填されている銃弾が無い場合には、携帯用システム制御部112は、当該銃弾が装填されていない旨の表示を表示部108に行い、銃弾の装填、すなわち、所定の操作キーの押し下げを待機する(ステップS115)。
【0145】
次いで、携帯用システム制御部112は、装填キーの押し下げを検出すると(ステップS116)、銃弾の装填が完了した旨の表示を表示部108に行うとともに、タイマをリセットし(ステップS117)、出射状況データを装填後未出射の旨および銃弾数が満タンである旨を示す情報に書き換えて(ステップS118)、本動作を終了させる。
【0146】
なお、このとき、携帯用システム制御部112は、出射データに基づいてタイミング情報によって示される時間中、装填時間として光ビームを出射する操作キーの押し下げを無効にする。
【0147】
次いで、携帯用システム制御部112は、光ビーム出射部103に所定の強度および所定の照射範囲にて光ビームを出射させるとともに(ステップS119)、拡声制御部111を制御してスピーカ110から出射音を拡声させ、出射状況データにおける現在の銃弾数から1回分の銃弾数を減少させる残りの銃弾数の算出処理を行う(ステップS120)。
【0148】
次いで、携帯用システム制御部112は、タイマをリセットするとともに、ステップS120において減少されられた銃弾数を表示部108に表示させ、出射状況データの銃弾数を書き換えて(ステップS121)、本動作を終了する。
【0149】
次に、図7を用いて本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112における被弾処理および着弾処理の動作について説明する。
【0150】
なお、図7は、本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112における被弾処理および着弾処理の動作を示すフローチャートである。
【0151】
この被弾処理は、上述のプログラム処理の動作における擬似的銃撃戦遊戯の開始後に、光ビーム受信部104において被弾検出情報が検出された際に割込処理として実行されるようになっており、当該被弾情報が受信される毎に、以下の動作が行われるようになっている。
【0152】
また、この着弾処理は、上述のプログラム処理の動作における擬似的銃撃戦遊戯の開始後に、近距離無線通信部105にて被弾情報が受信された際に割込処理として実行されるようになっており、当該被弾情報が受信される毎に、以下の動作が行われるようになっている。
【0153】
さらに、被弾処理と着弾処理は、自己側電話機100Pと相手側電話機100Qとが連動して行う処理であるため、被弾処理と着弾処理を併せて説明するとともに、本動作の説明においては、自己側電話機100Pにて被弾処理の動作が行われ、相手側電話機100Qにて着弾処理の動作が行われるものとして説明する。
【0154】
なお、以下の説明において、自己側電話機100Pに関する部材については、部材固有の符号とともに「P」の符号を付し、相手側電話機100Qに関する部材については、部材固有の符号とともに「Q」の符号を付して説明する。
【0155】
また、本動作では、自己側電話機100Pのヒットポイントを相手側電話機100Qにて用いる場合にも自己側ヒットポイントとして表記し、相手側電話機100Qのヒットポイントを自己側電話機100Pにて用いる場合も相手側ヒットポイントして表記する。
【0156】
まず、自己側電話機100Pにおいて、光ビーム受信部104Pが相手側電話機100Qから出射された光ビームを受信し、被弾を検出すると(ステップS211)、携帯用システム制御部112Pは、拡声制御部111Pを制御して設定された所定の被弾音をスピーカ110Pに拡声させ、当該被弾した旨の画像を表示部108Pに表示させる(ステップS212)。
【0157】
次いで、携帯用システム制御部112Pは、近距離無線通信部105Pに、被弾した旨の被弾情報を遊戯情報として相手側電話機100Qに送信させる(ステップS213)。
【0158】
一方、相手側電話機100Qにおいて、近距離無線通信部105Qが自己側電話機100Pより送信された被弾情報の受信の有無を検出し(ステップS311)、当該被弾情報を受信すると、携帯用システム制御部112Qは、拡声制御部111Qを制御して設定された所定の着弾音をスピーカ110Qに拡声させ、当該着弾した旨の画像を表示部108Qに表示させる(ステップS312)。
【0159】
次いで、携帯用システム制御部112Qは、携帯用ROM/RAM113Qに格納されている単発ヒットポイント情報と現在の相手側電話機100Qのヒットポイントを示す相手側ヒットポイント情報を読み出し、近距離無線通信部Q105に当該読み出された単発ヒットポイント情報および相手側ヒットポイント情報を遊戯情報として自己側電話機100Pに送信する(ステップS313)。
【0160】
このとき、自己側電話機100Pにおいて、相手側電話機100Qから送信された遊戯情報、すなわち、単発ヒットポイント情報および相手側ヒットポイント情報の受信の有無を検出し(ステップS214)、当該遊戯情報の受信を検出すると、携帯用システム制御部112Pは、携帯用ROM/RAM113Pに格納された防御ヒットポイント情報を読み出し、受信された単発ヒットポイント情報に基づいて単発効力ヒットポイントを算出する(ステップS215)。
【0161】
次いで、携帯用システム制御部112Pは、算出された単発効力ヒットポイントに基づいて自己側ヒットポイントを算出し(ステップS216)、当該算出された自己側ヒットポイントと、受信された相手側ヒットポイント情報によって示される相手側ヒットポイントと、を表示部108Pに表示させるとともに、携帯用ROM/RAM113Pに格納されている自己側ヒットポイント情報および相手側ヒットポイント情報を、算出された自己側ヒットポイントと、受信された相手側ヒットポイント情報に書き換える。(ステップS217)。
【0162】
次いで、携帯用システム制御部112Pは、算出された自己側ヒットポイントを自己側ヒットポイント情報として相手側電話機100Qに送信して(ステップS218)被弾処理を終了させる。
【0163】
一方、相手側電話機100Qにおいて、近距離無線通信部105Qは、自己側ヒットポイント情報の受信の有無を検出し(ステップS314)、当該自己側ヒットポイント情報を受信すると、携帯用システム制御部112Qは、受信された自己側ヒットポイントを表示部108Qに表示するとともに、携帯用ROM/RAM113Qに自己側電話機100Pのヒットポイント情報として格納されている自己側ポイント情報を、受信された自己側ヒットポイント情報に書き換えて(ステップS315)本動作を終了する。
【0164】
以上のように、本実施形態の携帯用電話機100は、光ビームの出射に関する仕様または光ビームの受信に関する仕様の少なくとも何れか一方の仕様を定める前記仕様データを取得し、取得された仕様データに基づいて仕様を決定することができるので、擬似的銃撃戦用玩具としての仕様を遊戯者の嗜好に応じて変更することができる携帯用電話機100など他の携帯用通信端末装置と光ビームを用いて擬似的銃撃戦を行うことができる。
【0165】
この結果、本実施携帯の携帯用電話機100は、当該携帯用通信端末装置を玩具として用いる遊戯の興趣性を向上させることができる。
【0166】
また、本実施形態の携帯用電話機100は、被弾の有無、または、ヒットポイントなど、擬似的銃撃戦遊戯中の相手の携帯用電話機100の状況など、他の携帯用通信端末装置における擬似的銃撃戦遊戯の遊戯状況を取得することができるので、また、他の携帯用通信端末においても当該携帯用通信端末装置の遊戯状況を取得させることができるので、擬似的銃撃戦用遊戯における興趣性を向上させることができる。
【0167】
また、本実施形態のサーバ装置200は、仕様データをプログラムとは別に配信することができるので、遊戯者の嗜好に合致した仕様データを配信させることができる。この結果、本実施形態のサーバ装置200は、擬似的銃撃戦用玩具としての仕様を遊戯者の嗜好に応じて変更させることができるので、当該携帯用通信端末装置を当該擬似的銃撃戦用玩具として用いる遊戯の興趣性を向上させることができる。
【0168】
なお、本実施形態の近距離無線通信部105は、他の携帯用電話機100と赤外線通信を行うことによって、起動情報および遊戯情報の授受を行うようになっているが、勿論、Bluetooth(登録商標)と呼ばれる近距離無線通信その他の無線通信によって起動情報および遊戯情報の授受を行うようにしてもよい。
【0169】
また、本実施形態では、同一のサーバ装置200において、銃撃戦用プログラムと仕様データを配信するようになっているが、異なるサーバ装置200によって配信するようにしてもよい。
【0170】
〔第2実施形態〕
次に、図8または図9を用いて銃撃戦用遊戯システムにおける第2実施形態について説明する。
【0171】
本実施形態は、第1実施形態において、各携帯用電話機に光ビーム受信部を備え、相手側電話機において着弾を判断している点に代えて、撮像カメラを用いて自己側電話機によって着弾を判断する点に特徴があり、その他の構成は、第1実施形態と同様であり、同一部材には同一番号を付してその説明を省略する。
【0172】
まず、図8に用いて本実施形態における携帯用電話機100の構成およびその動作について説明する。なお、図8は、本実施形態における携帯用電話機100の構成を示す構成図である。
【0173】
本実施形態の携帯用電話機100は、図8に示すように、携帯用通信制御部101と、データ記憶部102と、光ビーム出射部103と、近距離無線通信部105と、玩具仕様決定部106と、操作部107と、表示部108と、表示制御部109と、スピーカ110と、拡声制御部111と、光ビームを出射する際に出射方向を撮像する撮像カメラ部120と、撮像された画像に基づいて、着弾の有無を解析する着弾解析部121と、携帯用システム制御部112と、携帯用ROM/RAM113と、を備えるようになっている。
【0174】
また、本実施形態の携帯用電話機100は、送受話部114と、音声制御部115と、を有しているとともに、各部は、バスBにより互いに接続されている。
【0175】
なお、本実施形態の携帯用通信制御部101は、本発明の取得手段を構成するとともに、データ記憶部102は、本発明のデータ格納手段を構成し、近距離無線通信部105は、本発明の通信手段を構成する。また、本実施形態の玩具仕様決定部106は、本発明の決定手段を構成するとともに、本実施形態の操作部107は、本発明の操作手段を構成し、表示部108およびスピーカ110は、本発明の告知手段を構成する。そして、本実施形態の撮像カメラ部120は、本発明の撮像手段を構成するとともに、着弾解析部121は、本発明の解析手段を構成し、携帯用システム制御部112は、本発明の制御手段を構成する。さらに、本実施形態の送受話部114および音声制御部115は、本発明の通話手段を構成する。
【0176】
撮像カメラ部120は、所定の撮像素子を有し、光ビーム出射部103によって光ビームが出射した時点の当該光ビームの出射方向を撮像するようになっており、撮像された画像を画像データとして着弾解析部121に出力するようになっている。
【0177】
着弾解析部121には、予め認識すべき相手側電話機100Qの有する遊戯者(以下、「遊戯相手」という。)の画像データが格納されており、この着弾解析部121は、遊戯相手の画像データに基づいて、撮像カメラから出力された画像データを解析し、当該画像データに遊戯相手が存在するか否かを判断するようになっている。そして、この着弾解析部121は、当該画像データに遊戯相手が存在すると認識された場合には着弾位置、すなわち、光ビームが照射される位置に当該遊戯相手が存在するか否かを判断するようになっている。このとき、着弾解析部121は、着弾位置に遊戯相手が存在すると判断すると、その旨を着弾検出情報として携帯用システム制御部112に出力するようになっている。
【0178】
例えば、本実施形態の着弾解析部121は、予め格納されている遊戯相手の画像データの当該画像上の輝度および色を解析し、当該解析された輝度および色に基づいて、撮像カメラから出力された画像データを解析し、当該画像データに遊戯相手が存在するか否かを判断するようになっている。
【0179】
本実施形態の携帯用システム制御部112は、着弾検出情報が入力されると、拡声制御部111に着弾音を拡声させるとともに、近距離無線通信部105によって着弾検出情報を相手側電話機100Qに送信する着弾処理を行うようになっている。
【0180】
また、この携帯用システム制御部112は、相手側電話機100Qから送信された着弾検出情報を受信すると、当該受信された着弾検出情報に基づいて、被弾処理を行うようになっている。
【0181】
なお、本実施形態の携帯用システム制御部112における出射処理は、光ビーム出射時に、すなち、図5におけるステップ120の処理において、出射音の拡声および残りの銃弾数の算出に加えて、当該光ビーム出射方向を撮像して着弾処理および被弾処理を行う点以外は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。また、本実施形態の携帯用システム制御部112における、着弾処理および被弾処理の詳細については後述する。
【0182】
次に、図9を用いて本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112における被弾処理および着弾処理の動作について説明する。
【0183】
なお、図9は、本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112における被弾処理および着弾処理の動作を示すフローチャートである。
【0184】
本動作において、着弾処理は、上述のように、出射処理の一部として行うようになっており、出射処理時に撮像された画像データに基づいて実行されるようになっている
また、被弾処理と着弾処理は、自己側電話機100Pと相手側電話機100Qとが連動して行う処理であるため、被弾処理と着弾処理を併せて説明するとともに、本動作の説明においては、自己側電話機100Pにて被弾処理の動作が行われ、相手側電話機100Qにて着弾処理の動作が行われるものとして説明する。
【0185】
なお、以下の説明において、自己側電話機100Pに関する部材については、部材固有の符号とともに「P」の符号を付し、相手側電話機100Qに関する部材については、部材固有の符号とともに「Q」の符号を付して説明する。
【0186】
また、本動作では、自己側電話機100Pのヒットポイントを相手側電話機100Qにて用いる場合にも自己側ヒットポイントとして表記し、相手側電話機100Qのヒットポイントを自己側電話機100Pにて用いる場合も相手側ヒットポイントして表記する。
【0187】
まず、携帯用システム制御部112Pは、着弾解析部121に撮像された画像データを解析させるとともに(ステップS411)、当該遊戯相手に着弾した否かを判断させ(ステップS412)、当該着弾解析部121Pが着弾していないと判断した場合には、本動作を終了させる。
【0188】
また、着弾解析部121Pが遊戯相手に着弾していると判断し、着弾検出情報を携帯用システム制御部112Pに出力すると、携帯用システム制御部112Pは、拡声制御部111Pを制御して設定された所定の着弾音をスピーカ110Pに拡声させ、当該着弾した旨の画像を表示部108Pに表示させる(ステップS413)。
【0189】
次いで、携帯用システム制御部112Pは、携帯用ROM/RAM113Pに格納されている単発効力ヒットポイント情報および自己側ヒットポイント情報を読み出し、近距離無線通信部105Pに当該読み出された単発ヒットポイント情報および自己側ヒットポイント情報とともに着弾検出情報を遊戯情報として相手側電話機100Qに送信する(ステップS414)。
【0190】
一方、相手側電話機100Qにおいて、近距離無線通信部105Qが着弾検出情報を検出すると(ステップS511)、携帯用システム制御部112Qは、拡声制御部111Qを制御して設定された所定の被弾音をスピーカ110Qに拡声させ、当該被弾した旨の画像を表示部108Qに表示させる(ステップS512)。
【0191】
次いで、携帯用システム制御部112Qは、携帯用ROM/RAM113Qに格納された防御ヒットポイント情報を読み出し、受信された単発ヒットポイント情報に基づいて単発効力ヒットポイントを算出する(ステップS513)。
【0192】
次いで、携帯用システム制御部112Qは、算出された単発効力ヒットポイントに基づいて相手側ヒットポイントとして当該ヒットポイントを算出し(ステップS514)、当該算出された相手側側ヒットポイントと、受信された自己側ヒットポイント情報によって示される自己側ヒットポイントと、を表示部108Qに表示させるとともに、携帯用ROM/RAM113Qに格納されている自己側ヒットポイント情報および相手側ヒットポイント情報を、算出された自己側ヒットポイントと、受信された相手側ヒットポイント情報に書き換える(ステップS515)。
【0193】
次いで、携帯用システム制御部112Qは、算出された相手側ヒットポイントを相手側ヒットポイント情報として自己側電話機100Pに送信して(ステップS516)被弾処理を終了させる。
【0194】
一方、自己側電話機100Pにおいて、近距離無線通信部105Pは、相手側ヒットポイント情報の受信の有無を検出し(ステップS415)、当該相手側ヒットポイント情報を受信すると、携帯用システム制御部112Pは、受信された相手側ヒットポイントを表示部108Pに表示するとともに、携帯用ROM/RAM113Pに格納されている相手側ヒットポイント情報を、受信された相手側ヒットポイント情報に書き換えて(ステップS416)本動作を終了する。
【0195】
以上のように、本実施形態の携帯用電話機100は、第1実施形態と同様に、光ビームの出射に関する仕様または光ビームの受信に関する仕様の少なくとも何れか一方の仕様を定める前記仕様データを取得し、取得された仕様データに基づいて仕様を決定することができるので、擬似的銃撃戦用玩具としての仕様を遊戯者の嗜好に応じて変更することができる携帯用電話機100など他の携帯用通信端末装置と光ビームを用いて擬似的銃撃戦を行うことができる。
【0196】
この結果、本実施携帯の携帯用電話機100は、当該携帯用通信端末装置を玩具として用いる遊戯の興趣性を向上させることができる。
【0197】
また、本実施形態の携帯電話機は、光ビームの受信の有無、すなわち、被弾の有無を当該携帯用通信端末装置によって認識することができるので、光ビームを受信するユニットを用意する必要がなく、簡易な手段によって擬似的銃撃戦用遊戯を行うことができる。
【0198】
なお、本実施形態の近距離無線通信部105は、他の携帯用電話機100と赤外線通信を行うことによって、起動情報および遊戯情報の授受を行うようになっているが、勿論、Bluetooth(登録商標)と呼ばれる近距離無線通信その他の無線通信によって起動情報および遊戯情報の授受を行うようにしてもよい。
【0199】
また、本実施形態では、同一のサーバ装置200において、銃撃戦用プログラムと仕様データを配信するようになっているが、異なるサーバ装置200によって配信するようにしてもよい。
【0200】
〔第3実施形態〕
次に、図10〜図12を用いて銃撃戦用遊戯システムにおける第3実施形態について説明する。
【0201】
本実施形態は、第1実施形態において、銃撃戦用通信プログラムを実行し、他の携帯用電話機と擬似的銃撃戦用遊戯を行う点に代えて、携帯用電話機の状態を検出するとともに、携帯用電話機に銃撃戦の遊戯を行う相手を画像に表示させ、当該表示された相手と銃撃戦を行うプログラム(以下、「銃撃戦用個人ゲームプログラム」という。)を実行して擬似的銃撃戦用遊戯を行う点に特徴がある。その他の構成は、第1実施形態と同様であり、同一部材には同一番号を付してその説明を省略する。
【0202】
また、本実施形態の出射処理、被弾処理および着弾処理は、近距離無線通信部を介して相手側電話機と行う点に代えて、表示部に表示された相手と行う点、すなわち、実際に光ビームの送受信および起動情報、遊戯情報の送受信を行わない点以外は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0203】
まず、図10に用いて本実施形態における携帯用電話機100の構成およびその動作について説明する。なお、図10は、本実施形態における携帯用電話機100の構成を示す構成図である。
【0204】
本実施形態の携帯用電話機100は、図7に示すように、携帯用通信制御部101と、データ記憶部102と、玩具仕様決定部106と、操作部107と、表示部108と、表示制御部109と、スピーカ110と、拡声制御部111と、当該携帯用電話機100の状態を検出する状態検出部130と、携帯用システム制御部112と、携帯用ROM/RAM113と、を備えるようになっている。
【0205】
また、本実施形態の携帯用電話機100は、送受話部114と、音声制御部115と、を有しているとともに、各部は、バスBにより互いに接続されている。
【0206】
なお、本実施形態の携帯用通信制御部101は、本発明の取得手段を構成するとともに、データ記憶部102は、本発明のデータ格納手段を構成し、玩具仕様決定部106は、本発明の決定手段を構成する。また、本実施形態の操作部107は、本発明の操作手段を構成し、表示部108およびスピーカ110は、本発明の告知手段を構成する。そして、本実施形態の状態検出部130は、本発明の検出手段を構成するとともに、携帯用システム制御部112は、本発明の制御手段を構成し、本実施形態の送受話部114および音声制御部115は、本発明の通話手段を構成する。
【0207】
状態検出部130は、銃撃戦用個人遊戯プログラムの起動の際に、当該携帯用電話機100自体の状態を検出するようになっており、検出された状態を状態情報として携帯用システム制御部112に出力するようになっている。
【0208】
具体的には、本実施形態の状態検出部130は、複数の軸に基づく当該携帯用電話機100自体の回転、および、操作者の当該携帯用電話機100自体の操作により、当該携帯用電話機100の移動を状態情報として検出するようになっており、予め定められた時間間隔毎に、前回の各軸における傾きまたは空間的な位置からの移動距離を、状態情報として検出するようになっている。
【0209】
例えば、本実施携帯の状態検出部130は、複数の角度センサ、または、圧力センサによって、
(1)表示部108の画面の中心に対して垂直に形成される軸に基づく携帯用電話機100自体の回転、
(2)表示部108の画面の中心を基準に当該画面に対して横方向に形成される軸に基づく携帯用電話機100自体の回転、
(3)表示部108の画面の中心を基準に当該画面に対して縦方向に形成される軸に基づく携帯用電話機100自体の回転、
(4)携帯用電話機100自体の垂直移動、
(5)携帯用電話機100自体の水平移動、
を状態情報として検出するようになっている。
【0210】
携帯用システム制御部112は、出射処理、着弾処理、および、被弾処理において、第1実施形態と異なり、実際に光ビームの出射を行わず、銃撃戦用個人遊戯プログラムに従って表示部108に表示された遊戯相手に仮想的に銃弾を出射するようになっている。また、この携帯用システム制御部112は、表示部108に表示された遊戯相手に向けて、銃弾を出射する出射処理を行うとともに、当該出射した銃弾が着弾した際には、着弾処理を行うようになっている。また、この携帯用システム制御部112は、表示部108に表示された遊戯相手から出射された銃弾が被弾した場合には、被弾処理を行うようになっている。
【0211】
なお、本実施形態では、玩具仕様決定部106は、第1実施形態と異なり、当該第1実施形態にて光ビーム出射部103に設定された光ビームの出射に関する仕様を、出射データとして携帯用ROM/RAM113に格納するようになっている。そして、携帯用システム制御部112は、格納された出射データに基づいて、表示部108に表示された遊戯相手に対して出射処理を行うようになっている。
【0212】
また、表示制御部109は、表示部108に起動された銃撃戦用個人遊戯プログラムに従って所定のゲーム画像を表示させるようになっており、操作部107の操作に連動して、かつ、状態検出部130によって検出された状態情報に基づいて、画像処理を行い、当該画像処理が行われたゲーム画像を表示部108に表示させるようになっている。
【0213】
次に、図11を用いて本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112におけるプログラム処理の動作について説明する。
【0214】
なお、図11は、本実施形態の携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112における銃撃戦用通信プログラム処理の動作を示すフローチャートである。
【0215】
以下の動作において、データ記憶部102には、銃撃戦用個人遊戯プログラムと、各種の仕様データが予め記憶されているものとする。
【0216】
まず、操作部107を介して遊戯者によって銃撃戦用個人遊戯プログラムの起動の指示が入力され、携帯用システム制御部112が当該プログラムの起動指示の入力を検出すると(ステップS31)、当該携帯用システム制御部112は、表示制御部109を制御して、銃撃戦用個人遊戯プログラムをデータ記憶部102から読み出して起動させる(ステップS32)。
【0217】
次いで、携帯用システム制御部112は、データ記憶部102、表示部108および操作部107を連動させ、データ記憶部102に記憶されている各種の仕様データを選択させるとともに、玩具仕様決定部106に、選択された仕様データに基づいて、各部に所定のデータまたは値を設定する(ステップS33)。
【0218】
具体的には、携帯用システム制御部112は、表示部108と連動して、銃データ、防具データ、出射音、着弾音および被弾音の各種の仕様データを遊戯者に選択させ、当該選択された各仕様データに基づいて、玩具仕様決定部106に、各種の擬似的銃撃戦用玩具としての機能を決定させる。
【0219】
次いで、携帯用システム制御部112は、起動開始処理を行い(ステップS34)、擬似的銃撃戦遊戯の開始する旨を表示部108に表示させるとともに、出射処理、着弾処理、被弾処理の実行を開始する(ステップS35)。
【0220】
なお、本実施形態の携帯用システム制御部112は、表示部108に表示された遊戯相手と擬似的銃撃戦を行い、当該銃撃戦用個人遊戯プログラムに従って出射処理、着弾処理、および被弾処理を行う。
【0221】
また、この携帯用システム制御部112は、表示部108に表示された遊戯相手に向けて、銃弾を出射する出射処理を行うとともに、当該出射した銃弾が着弾した際には、着弾処理を行うようになっている。また、この携帯用システム制御部112は、表示部108に表示された遊戯相手から出射された銃弾が被弾した場合には、被弾処理を行うようになっている。
【0222】
次いで、携帯用システム制御部112は、後述するように、着弾処理および被弾処理にて書き換えられた自己側ポイント情報および相手側ポイント情報を携帯用ROM/RAM113から読み出す(ステップS36)。
【0223】
次いで、携帯用システム制御部112は、被弾処理にて算出された自己側ヒットポイントが「0」か否かを判断し(ステップS37)、当該自己側ヒットポイントが「0」でない場合には、ステップS38の処理に移行させ、当該自己側ヒットポイントが「0」の場合には、ステップS39の処理に移行させる。
【0224】
次いで、携帯用システム制御部112は、着弾処理にて相手側端末装置から取得した相手側ヒットポイント情報に基づいて、当該相手側ヒットポイントが「0」か否かを判断し(ステップS38)、当該相手側ヒットポイントが「0」でない場合には、ステップS36の処理に移行させ、当該自己側ヒットポイントが「0」の場合には、ステップS39の処理に移行させる。
【0225】
最後に、携帯用システム制御部112は、勝敗を示す所定の表示を表示部108に行わせつつ、予め定められた終了処理を行い(ステップS39)、本動作を終了させる。
【0226】
なお、本実施形態において、携帯用システム制御部112は、操作部107を介して銃撃戦用プログラムの強制終了を指示する入力が検出された場合に、相手側電話機100Qから当該構成終了を示す遊戯情報が近距離無線通信部105において受信された場合に、または、上述のように、エネルギーデータが「0」になった場合に、当該プログラム処理を中止して本動作を終了する。ただし、操作部107を介して銃撃戦用プログラムの強制終了を指示にする入力が検出された場合には、携帯用システム制御部112は、近距離無線通信部105によって相手側電話機100Qに強制終了された旨の遊戯情報を送信する。
【0227】
以上のように、本実施形態の携帯用電話機100は、銃撃戦用個人遊戯プログラムとともに検出された状態情報に基づいて擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行うことができるとともに、擬似的銃撃戦遊戯を行う際の携帯用電話機100の状況を当該遊戯に反映させることができるので、擬似的銃撃戦用遊戯の興趣性を向上させることができる。
【0228】
また、本実施形態の携帯用電話機100は、表示部108に表示された遊戯相手と擬似的銃撃戦を行うプログラムを実行することができるので、他の携帯用通信端末装置と遊戯を行うことなく、一人にて擬似的銃撃戦遊戯を行うことができる。
【0229】
なお、銃撃戦用個人遊戯プログラムを実行する際に、状態検出部130によって検出された状態情報を用いているが、第1実施形態における銃撃戦用通信プログラムを実行する際に、状態情報を用いるようにしてもよい。
【0230】
この場合には、携帯用システム制御部112は、検出された状態情報に基づいて、自己側ヒットポイントなどの表示部108の表示を変化させる、または、銃弾を装填させる際に、所定の状態にしないと操作キーを押し下げても装填されないように制御する。
【0231】
また、本実施形態では、同一のサーバ装置200において、銃撃戦用プログラムと仕様データを配信するようになっているが、異なるサーバ装置200によって配信するようにしてもよい。
【0232】
また、本実施形態の銃撃戦用個人遊戯プログラムを第1実施形態または第2実施形態の銃撃戦用通信プログラムとの選択により実行するようにしてもよい。この場合に、図12に示すように、プログラム処理が実行されるようになる。図12は、携帯用電話機100を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部112における銃撃戦用通信プログラム処理の動作を示すフローチャートである。
【0233】
まず、操作部107を介して遊戯者によって銃撃戦用通信プログラムの起動の指示が入力され、携帯用システム制御部112が当該プログラムの起動指示の入力を検出すると(ステップS51)、当該携帯用システム制御部112は、表示部108に銃撃戦用通信プログラムを実行するか銃撃戦用個人遊戯プログラムするかを表示させ、操作部107による当該選択を待機する(ステップS52)。
【0234】
次いで、携帯用システム制御部112は、操作部107による操作キーの押し下げを検出すると(ステップS53)、銃撃戦用通信プログラムが選択されたか、銃撃戦用個人遊戯プログラムが選択されたかを判断する(ステップS54)。
【0235】
このときに、携帯用システム制御部112が、銃撃戦用通信プログラムが選択されたと判断すると、当該携帯用システム制御部112は、当該銃撃戦用通信プログラムの起動を指示し(ステップS55)、本動作を終了させる。具体的には、携帯用システム制御部112は、第1実施形態または第2実施形態と同様に、当該銃撃戦用通信プログラムの起動指示に基づいてプログラム処理を実行させる。
【0236】
一方、携帯用システム制御部112が、銃撃戦用個人遊戯プログラムが選択されたと判断すると、当該携帯用システム制御部112は、上述の当該銃撃戦用個人遊戯プログラムの起動を指示し(ステップS56)、本動作を終了させる。
【図面の簡単な説明】
【0237】
【図1】本願に係る銃撃戦用遊戯システムの概要構成を示す構成図である。
【図2】第1実施形態における携帯用電話機の構成を示す構成図である。
【図3】玩具仕様決定部において決定された擬似的銃撃戦用玩具の仕様の画像が表示部に表示された際の例である。
【図4】第1実施形態におけるサーバ装置の構成を示す構成図である。
【図5】第1実施形態における携帯用電話機を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部におけるプログラム処理の動作を示すフローチャートである。
【図6】第1実施形態の携帯用電話機を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部における出射処理の動作を示すフローチャートである。
【図7】第1実施形態の携帯用電話機を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部における被弾処理および着弾処理の動作を示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態における携帯用電話機の構成を示す構成図である。
【図9】第2実施形態の携帯用電話機を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部における被弾処理および着弾処理の動作を示すフローチャートである。
【図10】第3実施形態における携帯用電話機の構成を示す構成図である。
【図11】第3実施形態の携帯用電話機を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部における銃撃戦用通信プログラム処理の動作を示すフローチャートである。
【図12】第3実施形態の携帯用電話機を銃撃戦用玩具として機能させる携帯用システム制御部における銃撃戦用通信プログラム処理の動作を示すその他のフローチャートである。
【符号の説明】
【0238】
10 … 銃撃戦用遊戯システム
100 … 携帯用電話機
101 … 携帯用通信制御部
102 … データ記憶部
103 … 光ビーム出射部
104 … 光ビーム受信部
105 … 近距離無線通信部
106 … 玩具仕様決定部
107 … 操作部
108 … 表示部
109 … 表示制御部
110 … スピーカ
111 … 拡声制御部
112 … 携帯用システム制御部
113 … 携帯用ROM/RAM
114 … 送受話部
115 … 音声処理部
120 … 撮像カメラ部
121 … 着弾解析部
130 … 状態検出部
200 … サーバ装置
201 … プログラムデータ格納部
202 … 仕様データ格納部
203 … サーバ用通信制御部
204 … 入力I/F
205 … サーバ用システム制御部
206 … サーバ用ROM/RAM
【特許請求の範囲】
【請求項1】
擬似的銃撃戦用玩具として機能する携帯用通信端末装置であって、
前記擬似的銃撃戦用玩具として機能させるためのプログラムが予め格納されるデータ格納手段と、
前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能の仕様を定める各仕様データが記憶されているサーバ装置から少なくとも一種類の当該仕様データを、通信回線を介して取得する取得手段と、
前記プログラムに基づいて前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行う制御手段と、
前記擬似的銃撃戦用玩具として機能する際に、前記取得された仕様データに基づいて当該玩具としての仕様を決定する決定手段と、
を備えることを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯用通信端末装置において、
光ビームを前記玩具として機能する他の携帯用通信端末装置に出射する出射手段と、
前記他の携帯用通信端末装置から出射された光ビームを受信する受信手段と、
を更に備えることを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項3】
請求項2に記載の携帯用通信端末装置において、
前記取得手段が、前記光ビームの出射に関する仕様または前記光ビームの受信に関する仕様の少なくとも何れか一方の仕様を定める前記仕様データを取得し、前記決定手段が、前記取得された仕様データに基づいて出射手段または受信手段の少なくとも何れか一方の仕様を決定することを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項4】
請求項3に記載の携帯用通信端末装置において、
前記取得手段が、当該光ビームの強度を示す強度情報、当該光ビームの出射範囲を示す範囲情報、当該光ビームの出射タイミングを示すタイミング情報、当該光ビームの連続出射時間を示す連続出射時間情報、当該光ビームを受信した際の他の携帯用端末装置における効力を示す効力情報、当該光ビームを受信した際の他の携帯用端末装置における効力に対する効果を示す効果情報、または、前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御される際に用いる効果音を示す効果音情報の少なくとも何れか一の情報を、前記仕様データとして取得するとともに、前記決定手段が、当該取得された仕様データに基づいて当該玩具としての仕様を決定することを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項5】
請求項2乃至4の何れか一方に記載の携帯用通信端末装置において、
前記他の携帯用通信端末装置と擬似的銃撃戦の遊戯が行われている際に、当該擬似的銃撃戦の遊戯に関する遊戯情報の授受を行う通信手段と、
前記授受された遊戯情報に基づいて遊戯者に遊戯状況を告知する告知手段と、
を更に備えることを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項6】
請求項5に記載の携帯用通信端末装置において、
前記通信手段が、前記受信手段に前記他の携帯用通信端末装置から出射された光ビームが受信された際に、当該光ビームが受信されたことを示す受信情報を前記遊戯情報として送信するとともに、前記他の携帯用通信端末装置から送信された受信情報を前記遊戯情報として受信することを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項7】
請求項6に記載の携帯用通信端末装置において、
前記光ビームの出射時に光ビームの出射先を撮像する撮像手段と、
前記撮像された出射先の画像データに基づいて、前記他の携帯用通信端末装置に向けて出射された光ビームの当該他の携帯用通信端末における受信の有無を解析する解析手段と、
を更に備え、
前記通信手段が、前記解析手段の解析結果を前記遊戯情報として前記他の携帯用通信端末装置に送信することを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項8】
請求項1に記載の携帯用通信端末装置において、
当該携帯用通信端末装置の実空間上における所定の軸に基づく回転または当該実空間上における移動の少なくとも何れか一方の状態を状態情報として検出する検出手段を更に備え、
前記制御手段が、前記プログラムとともに前記検出された状態情報に基づいて前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行うことを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項9】
請求項8に記載の携帯用通信端末装置において、
前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御が行われている際に、前記擬似的銃撃戦を行う遊戯相手を表示手段に表示させる表示制御手段を更に備え、
前記制御手段が、前記表示手段に表示された遊戯相手と擬似的銃撃戦を行う前記プログラムを実行することを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項10】
請求項1に記載の携帯用通信端末装置において、
当該銃撃戦用通信プログラムには、前記玩具として機能する他の携帯用通信端末装置と銃撃戦を行う際に実行される第1プログラムと、前記擬似的銃撃戦を行う遊戯相手を前記携帯用通信端末装置の表示手段に表示させて当該表示させた遊戯相手と銃撃戦を行う第2プログラムと、が含まれ、
前記第1プログラムまたは第2プログラムの何れか一方のプログラムを選択する際に用いる操作手段を更に備え、
前記制御手段が、前記選択されたプログラムに基づいて、前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行うことを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項11】
請求項2乃至6の何れか一項に記載の携帯用通信端末装置において、
前記受信手段は、少なくとも前記データ格納手段、前記取得手段、前記制御手段および前記決定手段を備える前記携帯用通信端末装置本体と別体にて設けられ、当該携帯用通信端末装置本体に有線方式または無線方式の少なくとも何れか一方によって電気的に接続されていることを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項12】
擬似的銃撃戦用玩具として携帯用通信端末装置を機能させる銃撃戦用通信プログラムであって、
前記携帯用通信端末装置を、
前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行う制御手段、
通信回線を介して前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能の仕様を定める各仕様データが記憶されているサーバ装置から少なくとも一種類の当該仕様データを取得する取得手段、
前記擬似的銃撃戦用玩具として機能制御させる際に、前記取得された仕様データに基づいて当該玩具としての仕様を決定する決定手段、
として機能させることを特徴とする銃撃戦用通信プログラム。
【請求項13】
請求項12に記載の銃撃戦用通信プログラムにおいて、
前記銃撃戦用通信プログラムには、前記玩具として機能する他の携帯用通信端末装置と銃撃戦を行う際に実行される第1プログラムと、前記擬似的銃撃戦を行う遊戯相手を前記携帯用通信端末装置の表示手段に表示させて当該表示させた遊戯相手と銃撃戦を行う第2プログラムと、が含まれ、
前記携帯用通信端末装置に備えられた操作手段によって選択された前記第1プログラムまたは第2プログラムの何れか一方のプログラムに基づいて、前記携帯用通信端末装置を前記擬似的銃撃戦用玩具として機能させることを特徴とする銃撃戦用通信プログラム。
【請求項14】
擬似的銃撃戦用玩具として携帯用通信端末装置を機能させる銃撃戦用通信プログラムを前記携帯用通信端末装置に配信する第1配信装置と、
前記銃撃戦用通信プログラムに基づいて前記携帯用通信端末装置が前記擬似的銃撃戦用玩具として機能制御する際に、当該機能の仕様を定める各仕様データを当該携帯用通信端末装置に配信する第2配信装置と、
を備えることを特徴とするデータ配信システム。
【請求項1】
擬似的銃撃戦用玩具として機能する携帯用通信端末装置であって、
前記擬似的銃撃戦用玩具として機能させるためのプログラムが予め格納されるデータ格納手段と、
前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能の仕様を定める各仕様データが記憶されているサーバ装置から少なくとも一種類の当該仕様データを、通信回線を介して取得する取得手段と、
前記プログラムに基づいて前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行う制御手段と、
前記擬似的銃撃戦用玩具として機能する際に、前記取得された仕様データに基づいて当該玩具としての仕様を決定する決定手段と、
を備えることを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯用通信端末装置において、
光ビームを前記玩具として機能する他の携帯用通信端末装置に出射する出射手段と、
前記他の携帯用通信端末装置から出射された光ビームを受信する受信手段と、
を更に備えることを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項3】
請求項2に記載の携帯用通信端末装置において、
前記取得手段が、前記光ビームの出射に関する仕様または前記光ビームの受信に関する仕様の少なくとも何れか一方の仕様を定める前記仕様データを取得し、前記決定手段が、前記取得された仕様データに基づいて出射手段または受信手段の少なくとも何れか一方の仕様を決定することを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項4】
請求項3に記載の携帯用通信端末装置において、
前記取得手段が、当該光ビームの強度を示す強度情報、当該光ビームの出射範囲を示す範囲情報、当該光ビームの出射タイミングを示すタイミング情報、当該光ビームの連続出射時間を示す連続出射時間情報、当該光ビームを受信した際の他の携帯用端末装置における効力を示す効力情報、当該光ビームを受信した際の他の携帯用端末装置における効力に対する効果を示す効果情報、または、前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御される際に用いる効果音を示す効果音情報の少なくとも何れか一の情報を、前記仕様データとして取得するとともに、前記決定手段が、当該取得された仕様データに基づいて当該玩具としての仕様を決定することを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項5】
請求項2乃至4の何れか一方に記載の携帯用通信端末装置において、
前記他の携帯用通信端末装置と擬似的銃撃戦の遊戯が行われている際に、当該擬似的銃撃戦の遊戯に関する遊戯情報の授受を行う通信手段と、
前記授受された遊戯情報に基づいて遊戯者に遊戯状況を告知する告知手段と、
を更に備えることを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項6】
請求項5に記載の携帯用通信端末装置において、
前記通信手段が、前記受信手段に前記他の携帯用通信端末装置から出射された光ビームが受信された際に、当該光ビームが受信されたことを示す受信情報を前記遊戯情報として送信するとともに、前記他の携帯用通信端末装置から送信された受信情報を前記遊戯情報として受信することを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項7】
請求項6に記載の携帯用通信端末装置において、
前記光ビームの出射時に光ビームの出射先を撮像する撮像手段と、
前記撮像された出射先の画像データに基づいて、前記他の携帯用通信端末装置に向けて出射された光ビームの当該他の携帯用通信端末における受信の有無を解析する解析手段と、
を更に備え、
前記通信手段が、前記解析手段の解析結果を前記遊戯情報として前記他の携帯用通信端末装置に送信することを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項8】
請求項1に記載の携帯用通信端末装置において、
当該携帯用通信端末装置の実空間上における所定の軸に基づく回転または当該実空間上における移動の少なくとも何れか一方の状態を状態情報として検出する検出手段を更に備え、
前記制御手段が、前記プログラムとともに前記検出された状態情報に基づいて前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行うことを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項9】
請求項8に記載の携帯用通信端末装置において、
前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御が行われている際に、前記擬似的銃撃戦を行う遊戯相手を表示手段に表示させる表示制御手段を更に備え、
前記制御手段が、前記表示手段に表示された遊戯相手と擬似的銃撃戦を行う前記プログラムを実行することを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項10】
請求項1に記載の携帯用通信端末装置において、
当該銃撃戦用通信プログラムには、前記玩具として機能する他の携帯用通信端末装置と銃撃戦を行う際に実行される第1プログラムと、前記擬似的銃撃戦を行う遊戯相手を前記携帯用通信端末装置の表示手段に表示させて当該表示させた遊戯相手と銃撃戦を行う第2プログラムと、が含まれ、
前記第1プログラムまたは第2プログラムの何れか一方のプログラムを選択する際に用いる操作手段を更に備え、
前記制御手段が、前記選択されたプログラムに基づいて、前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行うことを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項11】
請求項2乃至6の何れか一項に記載の携帯用通信端末装置において、
前記受信手段は、少なくとも前記データ格納手段、前記取得手段、前記制御手段および前記決定手段を備える前記携帯用通信端末装置本体と別体にて設けられ、当該携帯用通信端末装置本体に有線方式または無線方式の少なくとも何れか一方によって電気的に接続されていることを特徴とする携帯用通信端末装置。
【請求項12】
擬似的銃撃戦用玩具として携帯用通信端末装置を機能させる銃撃戦用通信プログラムであって、
前記携帯用通信端末装置を、
前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能制御を行う制御手段、
通信回線を介して前記擬似的銃撃戦用玩具としての機能の仕様を定める各仕様データが記憶されているサーバ装置から少なくとも一種類の当該仕様データを取得する取得手段、
前記擬似的銃撃戦用玩具として機能制御させる際に、前記取得された仕様データに基づいて当該玩具としての仕様を決定する決定手段、
として機能させることを特徴とする銃撃戦用通信プログラム。
【請求項13】
請求項12に記載の銃撃戦用通信プログラムにおいて、
前記銃撃戦用通信プログラムには、前記玩具として機能する他の携帯用通信端末装置と銃撃戦を行う際に実行される第1プログラムと、前記擬似的銃撃戦を行う遊戯相手を前記携帯用通信端末装置の表示手段に表示させて当該表示させた遊戯相手と銃撃戦を行う第2プログラムと、が含まれ、
前記携帯用通信端末装置に備えられた操作手段によって選択された前記第1プログラムまたは第2プログラムの何れか一方のプログラムに基づいて、前記携帯用通信端末装置を前記擬似的銃撃戦用玩具として機能させることを特徴とする銃撃戦用通信プログラム。
【請求項14】
擬似的銃撃戦用玩具として携帯用通信端末装置を機能させる銃撃戦用通信プログラムを前記携帯用通信端末装置に配信する第1配信装置と、
前記銃撃戦用通信プログラムに基づいて前記携帯用通信端末装置が前記擬似的銃撃戦用玩具として機能制御する際に、当該機能の仕様を定める各仕様データを当該携帯用通信端末装置に配信する第2配信装置と、
を備えることを特徴とするデータ配信システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−280756(P2006−280756A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−106989(P2005−106989)
【出願日】平成17年4月4日(2005.4.4)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月4日(2005.4.4)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】
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