説明

携帯端末およびその制御方法、ならびに制御システム

【課題】特定の状況で第1の通信動作が行われていることをユーザや他者に知らせることが可能な携帯端末およびその制御方法、ならびに制御システムを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかる携帯端末100の代表的な構成は、第1の通信動作を行う第1の通信部120と、他の機器装置から出力された所定の出力波を検出する出力波検出部140と、第1の通信部120による通信動作を制御する制御部110と、を有し、制御部110は、通信動作が行われるときに、出力波検出部140により所定の出力波が検出されない場合には第1の通信動作を行い、所定の出力波が検出される場合には所定の動作を行う、ことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末およびその制御方法、ならびに制御システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話やPHS(Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)などに代表される携帯端末が普及してきている。
【0003】
例えば特許文献1には、第1の通信部により第1の通信動作を行なうことが可能な携帯端末が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−197043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の携帯端末では、移動しながら任意の場所で第1の通信動作を行なうことができる点において便利であるが、時として第1の通信動作を控えるべき場所もある。そのような場合において、妨害電波を発する装置も存在するが、違法電波となる可能性が高く、また緊急時などモラルに先んじて第1の通信動作を行う必要がある可能性もあるため、完全に第1の通信動作を遮断することもできない。このため、そのような場所にあっても、第1の通信動作をするか否かは原則として個々のモラルに任せられている。
【0006】
また、時として、その場所で第1の通信動作を行うことが正常な状態でない蓋然性が高い場合がある。そのような場合でも通話している本人は自分が正常な状態でないことに気づきにくく、特定の状況において通信動作が行われていることを知ることができない。すなわち、第1の通信動作を行うという行動を完全に制限することはできないが、場合によっては特定の状況にあることをユーザや他者に知らせたいという要請がある。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、特定の状況で第1の通信動作が行われていることをユーザや他者に知らせることが可能な携帯端末およびその制御方法、ならびに制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明にかかる携帯端末の代表的な構成は、第1の通信動作を行う第1の通信部と、他の機器装置から出力された所定の出力波を検出する出力波検出部と、第1の通信部による通信動作を制御する制御部と、を有し、制御部は、通信動作が行われるときに、出力波検出部により所定の出力波が検出されない場合には第1の通信動作を行い、所定の出力波が検出される場合には所定の動作を行う、ことを特徴とする。
【0009】
当該携帯端末は、通信先を記憶する通信先記憶部をさらに備え、制御部は、通信先記憶部に記憶された通信先とは異なる通信先に対する第1の通信動作が行われるときには出力波検出部により所定の出力波の検出を行い、通信先記憶部に記憶された通信先に対する第1の通信動作が行われるときには所定の出力波の検出を行わなくてもよい。
【0010】
当該携帯端末は、所定の報知を行う報知部をさらに備え、制御部は、第1の通信動作が行われるときに所定の出力波が検出される場合には報知部に所定の報知を行わせてもよい。
【0011】
当該携帯端末は、第2の通信動作を行う第2の通信部をさらに有し、制御部は、第1の通信動作が行われるときに所定の出力波が検出される場合には第2の通信部に第2の通信動作を行わせてもよい。
【0012】
当該携帯端末は、通信先を記憶する通信先記憶部をさらに備え、制御部は、第1の通信動作が行われるときに所定の出力波が検出される場合には通信先記憶部に記憶された特定の通信先に対して第1の通信部に第1の通信動作を行わせてもよい。
【0013】
制御部は、第1の通信動作が行われるときに所定の出力波が検出される場合には第1の通信部に第1の通信動作を終了させてもよい。
【0014】
制御部は、第1の通信動作が行われる間にのみ、出力波検出部に所定の出力波の検出を行わせてもよい。
【0015】
上記課題を解決するために本発明にかかる携帯端末の制御方法の代表的な構成は、通信動作を行っているか否かを判断し、他の機器からの所定の出力波を検出する当該携帯端末の出力波検出部に、通信動作を行っている場合に所定の出力波の検出を行なわせ、所定の出力波が検出された場合には、所定の動作を行わせることを特徴とする。
【0016】
上記課題を解決するために本発明の他の代表的な構成は、携帯端末と他の機器装置からなる制御システムであって、携帯端末は、第1の通信動作を行う第1の通信部と、他の機器装置から出力された所定の出力波を検出する出力波検出部と、第1の通信部による通信動作を制御する制御部と、を有し、他の機器装置は、所定の出力波を出力する出力波発生部を有し、携帯端末を保持したユーザが第1の通信動作が行われるときに他の機器に近づき、出力波検出部が所定の出力波を検出すると、制御部は所定の動作を行うことを特徴とする。
【0017】
他の機器装置は、所定の制御信号を受信する信号受信部をさらに有し、携帯端末は、信号受信部に対して、第2の通信動作を行う第2の通信部をさらに有し、制御部は、第1の通信動作が行われるときに他の機器に近づき、出力波検出部が所定の出力波を検出すると、第2の通信部に第2の通信動作を行わせてもよい。
【0018】
上述した携帯端末における技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該携帯端末の制御方法および制御システムにも適用可能である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、特定の状況で第1の通信動作が行われていることをユーザや他者に知らせることが可能な携帯端末およびその制御方法、ならびに制御システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施形態にかかる携帯端末の機能構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態にかかる携帯端末の外観を示す図である。
【図3】本実施形態を適用した他の機器装置の例としてのATMを示す図である。
【図4】IrDA(赤外線)における所定の動作の遂行を示すフローチャートである。
【図5】Bluetooth(登録商標)における所定の動作の遂行を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。係る実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、又、本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0022】
[携帯端末]
図1は本実施形態にかかる携帯端末100の機能構成を示すブロック図、図2は本実施形態にかかる携帯端末100の外観を示す図である。携帯端末100としては、携帯電話端末、PHS端末、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、カーナビゲーション、PND(Personal Navigation Device)、ゲーム機器、DVDプレイヤー、リモートコントローラ等様々な携帯端末を用いることができる。本実施形態では、携帯端末100として携帯電話端末を挙げて説明する。
【0023】
携帯端末100は、制御部110、第1の通信部120、記憶部130、出力波検出部140、表示部150、操作部160、音声入力部170、音声出力部180、報知部202、信号送信部204(第2の通信部)より構成される。
【0024】
制御部110は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路により携帯端末100全体を管理および制御し、記憶部130のプログラムを用いて、通話機能、メール送受信機能、撮像機能、音楽再生機能、TV視聴機能等も遂行する。また、本実施形態において制御部110は、第1の通信部120が通信動作を行なっている間には、出力波検出部140に所定の出力波の検出を行なわせ、出力波検出部140が所定の出力波を検出した場合には、所定の動作を行う。
【0025】
第1の通信部120は、アンテナ122を介して、CDMAやWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等の無線通信方式にて基地局124との無線通信を確立し、通信相手との音声通信やWebサーバとのデータ通信、すなわち第1の通信動作を遂行する。
【0026】
記憶部130は、ROM、RAM、EEPROM、不揮発性RAM、フラッシュメモリ、HDD等で構成され、制御部110で処理されるプログラムや通信データ等を記憶する。
【0027】
記憶部130は、通信先記憶部132を有する。通信先記憶部132は、アドレス帳として任意の通信先を記憶可能に構成される。
【0028】
出力波検出部140は、他の機器装置から出力された所定の出力波を検出する。出力波検出部140の具体例としては、IrDA(赤外線)モジュール、Bluetoothモジュール(登録商標)、光センサ、超音波センサ、磁力センサなどが挙げられる。
【0029】
本実施形態においては、第1の通信動作が行われる場所に出力波を発する他の機器装置が配置されることを前提とする。より詳細には、例えば、他の機器装置を銀行に配置されるATM300(現金自動預け払い機)とすれば、巧みな話術で通話をさせながら現金を振り込ませる振り込め詐欺が想定される場面で所定の動作を遂行することで、そのような状況下で通信動作が行われていることをユーザや他者が知ることができる。所定の動作については、後ほど説明するものとする。
【0030】
表示部150は、液晶ディスプレイ、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等とそのコントローラで構成され、記憶部130に記憶された、または通信網を介してWebサーバ(図示せず)から提供される動画データ、Webコンテンツ、アプリケーションのGUI(Graphical User Interface)等を表示する。
【0031】
操作部160は、キーボード、十字キー、ジョイスティック等の可動スイッチで構成され、ユーザの操作入力を受け付ける。
【0032】
音声入力部170は、マイク等の音声認識手段で構成され、通話時に入力されたユーザの音声を携帯端末100内で処理可能な電気信号に変換する。音声出力部180は、スピーカで構成され、携帯端末110で受信した通話相手の音声信号を音声に変えて出力する。また、音声出力部180は、着信音や、操作部160の操作音、アラーム音等も出力できる。
【0033】
報知部202は、携帯端末100を使用しているユーザに対して所定の報知を行なう。所定の報知とは、例えば、端末に搭載され得るバイブレータ(図示せず)の振動、音による警告等が含まれる。特にバイブレータの振動と併用して、通話音声に警告音や警告メッセージを重畳して出力することにより、高い報知効果を得られる。
【0034】
信号送信部204(第2の通信部)は、他の機器装置に所定の制御信号を送信する。具体的には、例えば、Bluetooth(登録商標)においては、出力波検出部140が所定の出力波を検出してネゴシエーションした他の機器装置に制御信号を送信する。仮に、他の機器装置が上述したATM300だった場合、例えば動作停止を指示する信号を送信することでユーザが特定の状況下にいることを知ることができ、かつ安全性が向上する。ATM300から銀行職員などにこの情報が伝えられ安全確認に向かう態勢を取るものとすれば一層好ましい。
【0035】
なお、第1の通信動作を行っていて、かつその通信先が通信先記憶部132に記憶されていない(アドレス帳に登録されていない)場合にのみ、出力波検出部140に所定の出力波の検出を行なわせてもよい。既知の相手と通話している分には、危険性が低いと判断することができるためである。これにより、誤って所定の動作を行う可能性を低減できる。
【0036】
以上、詳述した構成により、特定の場所で第1の通信動作を行う場合に、所定の出力波が検出されると所定の動作を行う機能を有する携帯端末が構成される。したがって携帯端末に、例えば危機管理機能を持たせることができる。
【0037】
図3は本実施形態を適用した他の機器装置の例としてのATM300を示す図である。図3に示すように、ATM300の周辺には、出力波送受信部310が複数設けられている。出力波送受信部310は、所定の出力波を発生する出力波発生部と所定の制御信号を受信する信号受信部とからなり、外部へ常時出力波を送信している。
【0038】
なお、本実施形態においては、特に所定の出力波を、近距離通信(IrDA、Bluetooth、超音波信号、無線LAN等)により送受信されるものと想定している。これによれば、出力波を検出する範囲を他の機器装置(ATM300)周辺に限定でき、所定の動作が頻繁に作動してしまうおそれを排除できる。出力波検出範囲を限定するには、IrDAが最も適しており、次いでBluetooth(登録商標)となる。
【0039】
また、本実施形態において通信動作とは、音声通信を想定している。これにより、振り込め詐欺に対して、効果的に対応できる。
【0040】
IrDAの利点としては、1方向通信でも動作可能であるため出力波検出に時間を要さないことが挙げられる。Bluetooth(登録商標)の場合は、ネゴシエーションに所定の時間を有する。また、Bluetooth(登録商標)よりも全体的な設備投資に当てられる金額を安く見積もれる側面もある。
【0041】
ただしIrDAは指向性が高く、出力波送受信部310から見て携帯端末100の反対側にIrDAポートがあると、信号を受信することができない。そのため図3に示すように、それぞれのATM300について複数の出力波送受信部310を配置し、複数の方向から赤外線信号を送信するように構成することが好ましい。
【0042】
一方、携帯端末100側においても通話中に赤外線通信を受信しやすいように構成することが好ましい。ここで、図2に戻ると、赤外線ポート150が筐体の上端に設けられている。これにより、使用者が把持して赤外線ポートが塞がれるおそれがなくなり、好適にIrDA(赤外線)を検知できる。
【0043】
一方、Bluetooth(登録商標)の利点としては、双方向通信であるため、携帯端末100と他の機器装置との間で好適にデータをやりとりできることが挙げられる。また、データの中にBluetooth(登録商標)が搭載された機器の識別情報を含めることもできる。また、Bluetooth(登録商標)は指向性を有さないため、電波が届く距離であれば1つの出力波送受信部310でまかなうことができる。
【0044】
ATM300に、携帯端末100を使用して第1の通信動作を行なっているユーザが近づくと、所定の動作が行なわれる。以下その流れをフローチャートを参照しながら説明する。
【0045】
図4はIrDA(赤外線)における所定の動作の遂行を示すフローチャートである。この場合所定の出力波は赤外線となる。
【0046】
まず、制御部110は、第1の通信部120により第1の通信動作が行われているかどうか判断する(S400)。そして、第1の通信動作が行われている場合には出力波検出部140が動作しているかどうか判断する(S410)。常に赤外線の検出を行うと消費電力が増すため、このような処理を行うことで節電効果を奏する。出力波検出部140が動作していないと判断した場合、制御部110は出力波検出部140を動作させる(S440)。一方、出力波検出部140が動作していると判断した場合、制御部110は、出力波送受信部310から出力される赤外線が検出されるかを判断する(S420)。赤外線が検出されない場合、通常の第1の通信動作を実行する(S450)とともに、出力波送受信部310から出力される赤外線が検出されるかどうか繰り返し確認する(S420)。S420において赤外線が検出される場合、制御部110は所定の動作を行う(S430)。
【0047】
図5はBluetooth(登録商標)における所定の動作の遂行を示すフローチャートである。この場合所定の出力波は2.45GHz帯の電波(以下電波)となる。Bluetooth(登録商標)を用いると、Bluetooth(登録商標)が搭載された機器の識別情報をやりとりすることができる。
【0048】
まず、制御部110は、第1の通信部120により第1の通信動作が行われているかどうか判断する(S500)。そして、第1の通信動作が行われている場合には出力波検出部140が動作しているかどうか判断する(S510)。出力波検出部140が動作していないと判断した場合、制御部110は出力波検出部140を動作させる(S540)。一方、出力波検出部140が動作していると判断した場合、制御部110は、出力波送受信部310から出力されるATM300の識別情報を含む電波が検出されるかを判断する(S520)。識別情報を含む電波が検出されない場合、通常の第1の通信動作を実行する(S550)とともに、識別情報を含む電波が検出されるかどうか繰り返し確認する(S520)。S520においてATM300の識別情報を含む電波が検出される場合、制御部110は信号送信部204にATM300の動作を停止させる制御信号を送信させる(S530)。
【0049】
なお、Bluetooth(登録商標)の場合、ネゴシエーションするまでもなく、通信可能な機器をリストアップすることができる。したがってATM300側の機器名に特定の(特殊な)文字列を含ませておくことにより、リストアップしただけで現在ATMにいることを判断することができる。
【0050】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0051】
例えば、上記実施形態においては他の機器装置をATM300とし、振り込み詐欺を用いて説明した。しかし本発明はこれに限らず、特定の状況において通信動作を行っているときに所定の出力波を検出した場合に、所定の動作を行うように構成すればよい。
【0052】
従って例えば、病院や映画館、喫茶店などの公共の施設内に出力波送受信部310を設置することにより、通信や通話をしながら進入したとき、または内部で通信等を開始しようとしたときに、携帯端末100の使用者にその場所での通信等が不適切であることを報知することができる。また例えば、自動車の運転席に向かって所定の出力波を出力するように出力波送受信部310を設置することにより、運転中の通話が危険であることを警告することができる。また例えば、商店街などに出力波送受信部310を設置し、商店街の中でウェブを閲覧した場合には本日の特売品を表示させたり、メールで送信したりすることができる。
【0053】
また、本実施形態においては、出力波送受信部310は出力波を常時送信しているが、本発明はこれに限定されず、間欠的に送信してもよい。
【0054】
また、本実施形態においては、携帯端末100を使用して第1の通信動作を行っているユーザがATM300に近づく場面を挙げて説明をしているが、本発明はこれに限定されず、ユーザがATM300の前に来てから第1の通信動作を開始した場面であってもよい。
【0055】
また、本実施形態においては、制御部がステップS400やステップS500で第1の通信動作が行われているかを判断し、第1の通信動作が行われていると判断した場合にステップS410やステップS510において出力波検出部140が動作しているかどうかを判断するが、本発明はこれに限定されず、第1の通信動作が行われていると判断した後に、当該第1の通信動作を行っている通信先が通信先記憶部132に記憶された通信先であるかどうかを判断するステップに進み、通信先が通信先記憶部132に記憶された通信先でない場合に出力波検出部140が動作しているかどうかを判断するステップS410やステップS510に進むようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、携帯端末およびその制御方法、ならびに制御システムに利用可能である。
【符号の説明】
【0057】
100…携帯端末、110…制御部、120…第1の通信部、130…記憶部、132…通信先記憶部、140…出力波検出部、150…表示部、160…操作部、170…音声入力部、180…音声出力部、202…報知部、204…信号送信部、300…ATM、310…出力波送受信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信動作を行う第1の通信部と、
他の機器装置から出力された所定の出力波を検出する出力波検出部と、
前記第1の通信部による通信動作を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記通信動作が行われるときに、前記出力波検出部により前記所定の出力波が検出されない場合には前記第1の通信動作を行い、前記所定の出力波が検出される場合には所定の動作を行う、ことを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
通信先を記憶する通信先記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記通信先記憶部に記憶された通信先とは異なる通信先に対する第1の通信動作が行われるときには前記出力波検出部により前記所定の出力波の検出を行い、前記通信先記憶部に記憶された通信先に対する第1の通信動作が行われるときには前記所定の出力波の検出を行わない、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
所定の報知を行う報知部をさらに備え、
前記制御部は、前記第1の通信動作が行われるときに前記所定の出力波が検出される場合には前記報知部に前記所定の報知を行わせる、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯端末。
【請求項4】
第2の通信動作を行う第2の通信部をさらに有し、
前記制御部は、前記第1の通信動作が行われるときに前記所定の出力波が検出される場合には前記第2の通信部に前記第2の通信動作を行わせる、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯端末。
【請求項5】
通信先を記憶する通信先記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記第1の通信動作が行われるときに前記所定の出力波が検出される場合には前記通信先記憶部に記憶された特定の通信先に対して前記第1の通信部に前記第1の通信動作を行わせる、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1の通信動作が行われるときに前記所定の出力波が検出される場合には前記第1の通信部に前記第1の通信動作を終了させる、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯端末。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1の通信動作が行われる間にのみ、前記出力波検出部に前記所定の出力波の検出を行わせる、ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の携帯端末。
【請求項8】
通信動作を行っているか否かを判断し、
他の機器からの所定の出力波を検出する当該携帯端末の出力波検出部に、前記通信動作を行っている場合に該所定の出力波の検出を行なわせ、
前記所定の出力波が検出された場合には、前記所定の動作を行わせることを特徴とする携帯端末の制御方法。
【請求項9】
携帯端末と他の機器装置からなる制御システムであって、
前記携帯端末は、
第1の通信動作を行う第1の通信部と、
他の機器装置から出力された所定の出力波を検出する出力波検出部と、
前記第1の通信部による通信動作を制御する制御部と、を有し、
前記他の機器装置は、
前記所定の出力波を出力する出力波発生部を有し、
前記携帯端末を保持したユーザが前記第1の通信動作が行われるときに前記他の機器に近づき、前記出力波検出部が前記所定の出力波を検出すると、前記制御部は所定の動作を行うことを特徴とする制御システム。
【請求項10】
前記他の機器装置は、所定の制御信号を受信する信号受信部をさらに有し、
前記携帯端末は、前記信号受信部に対して第2の通信動作を行う第2の通信部をさらに有し、
前記制御部は、前記第1の通信動作が行われるときに前記他の機器に近づき、前記出力波検出部が前記所定の出力波を検出すると、前記第2の通信部に前記第2の通信動作を行わせることを特徴とする請求項9に記載の制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−232939(P2010−232939A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−77856(P2009−77856)
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.EEPROM
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】