説明

携帯端末

【課題】 RFIDタグに記録された情報を読取ることのできる領域を容易に知ることが可能な携帯端末を実現する。
【解決手段】 マイクロストリップアンテナ4のアンテナエレメント4bの中心に形成された凹部4dにはLED5が収容されており、凹部4dの内壁面には、LED5の出射光を反射するための反射部6が設けられている。LED5の出射光は反射部6にて反射し、情報読取可能領域Rにおいて照射領域L1を形成する。したがって、操作者は情報読取可能領域Rを容易に知ることが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、マイクロストリップアンテナを介して電波でRFIDタグと通信することにより、RFIDタグに記録されている情報を読取る機能を備えた携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の携帯端末として、アンテナの中心部分にレーザー光源を設け、そのレーザー光源からレーザー光を発射することにより、RFIDタグに記録された情報を読取可能な位置を特定するものが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−182002号公報(第11段落、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前述した従来のものは、レーザー光がスポット光であり、照射範囲がピンポイントであるため、RFIDタグに記録された情報を読取可能な領域(以下、情報読取可能領域という)を平面的に捉えることができないという問題がある。
特に、RFIDタグが複数存在する場合は、RFIDタグが情報読取可能領域に入っているか否かを判断することが困難である。
なお、前述した従来のものには、レーザー光源を複数箇所に配置することも記載されているが、レーザー光が照射された箇所の間隔が広いため、情報読取可能領域の外縁が分かり難いという問題がある。
【0005】
そこで、この発明は、上述した各課題を解決するためになされたものであり、情報読取可能領域を容易に知ることが可能な携帯端末を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、この発明の第1の特徴は、マイクロストリップアンテナ(4)を介して電波でRFIDタグ(10)と通信することにより、RFIDタグに記録されている情報を読取る機能を備えた携帯端末において、前記マイクロストリップアンテナのうち、電波の送受信に影響の少ない領域に形成された凹部(4d)と、前記凹部に収容された発光素子(5)と、前記凹部の内壁面に設けられ、前記発光素子からの出射光(L)を反射する反射部(6)と、を備え、前記情報読取可能領域(R)を前記出射光によって照射する携帯端末(1)としたことにある。
【0007】
この発明の第2の特徴は、前述の第1の特徴において、前記マイクロストリップアンテナ(4)は、誘電体(4a)と、この誘電体の表面に配置された前記凹部(4d)と、この凹部の内壁面を含む前記誘電体の表面に形成された導体パターン(4b)とを備えており、前記反射部(6)は、前記導体パターンを形成するための導電性材料によって形成されていることにある。
【0008】
この発明の第3の特徴は、前述の第2の特徴において、前記導電性材料は、銀またはアルミニウムを主成分とすることにある。
【0009】
この発明の第4の特徴は、前述の第1ないし第3の特徴のいずれか1つにおいて、複数の前記発光素子(5)が前記凹部(4d)に収容されており、各発光素子により照射パターンを形成するように構成されたことにある。
【0010】
この発明の第5の特徴は、前述の第4の特徴において、前記各発光素子(5)は、前記照射パターンの中心の照度が照射パターンの周辺部の照度に比べて強くなるように構成されていることにある。
【0011】
この発明の第6の特徴は、前述の第1ないし第5の特徴のいずれか1つにおいて、前記電波の送受信に影響の少ない領域は、前記マイクロストリップアンテナ(4)の前記導体パターン(4b)の中心であることにある。
【0012】
この発明の第7の特徴は、前述の第1ないし第6の特徴のいずれか1つにおいて、前記発光素子(5)は、LEDであることにある。
【0013】
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【発明の効果】
【0014】
この発明の第1の特徴によれば、マイクロストリップアンテナの凹部に収容された発光素子からの出射光が、凹部の内壁面に設けられた反射部において反射され、情報読取可能領域を照射するため、情報読取可能領域を容易に知ることが可能となる。
特に、RFIDタグが複数存在する場合であっても、複数のRFIDタグが情報読取可能領域に入っているか否かを容易に判断することが可能となる。
【0015】
しかも、上記凹部は、マイクロストリップアンテナのうち、電波の送受信に影響の少ない領域に形成されているため、情報の読取能力が低下するおそれがない。
また、発光素子がマイクロストリップアンテナに形成された凹部に収容されているため、発光素子を設けるための空間を形成することにより、携帯端末が大型化するおそれもない。
【0016】
また、この発明の第2の特徴によれば、反射部は、マイクロストリップアンテナの導体パターンを形成するための導電性材料によって形成されているため、導体パターンを形成する工程と同じ工程において反射部を形成することができるので、反射部を形成する作業効率を高めることができる。
【0017】
さらに、この発明の第3の特徴によれば、導電性材料は、銀またはアルミニウムを主成分とするため、発光素子からの出射光の反射部における反射率を高めることができるので、情報読取可能領域の照度を強くすることができる。
したがって、情報読取可能領域をより一層容易に知ることが可能となる。
【0018】
さらに、この発明の第4の特徴によれば、複数の発光素子が凹部に収容されており、各発光素子により照射パターンを形成するように構成されているため、情報読取可能領域をパターン認識して把握することが可能となる。
【0019】
特に、この発明の第5の特徴によれば、各発光素子は、照射パターンの中心の照度が照射パターンの周辺部の照度に比べて強くなるように構成されているため、情報読取可能領域の中心を認識し易いので、操作性が向上し得る。
【0020】
さらに、この発明の第6の特徴によれば、電波の送受信に影響の少ない領域、つまり、発光素子が収容されている凹部は、マイクロストリップアンテナの導体パターンの中心であるため、情報読取可能領域の中心と照射領域の中心とを一致させることが可能となるので、操作性が向上し得る。
【0021】
さらに、この発明の第7の特徴によれば、発光素子はLEDであるため、発光素子として白熱球などを用いる場合と比較して、情報読取可能領域を照射するための消費電力を小さくすることができる。また、発光素子の耐久年数を長くすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】この発明の第1実施形態に係る携帯端末から照明光が照射される様子を側面方向から模式的に示す説明図である。
【図2】図1に示す携帯端末に備えられたマイクロストリップアンテナの拡大説明図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面説明図である。
【図3】照明光の照射範囲および読取可能範囲を示す説明図である。
【図4】第2実施形態に係る携帯端末に備えられたマイクロストリップアンテナの断面説明図である。
【図5】第3実施形態の携帯端末に備えられたマイクロストリップアンテナの拡大説明図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
〈第1実施形態〉
この発明に係る第1実施形態について図を参照して説明する。図1は、この実施形態に係る携帯端末から照明光が照射される様子を側面方向から模式的に示す説明図である。
【0024】
[携帯端末の主要構成]
図1に示すように、携帯端末1は、ケース2を備えており、そのケース2の表面2aには、操作部、読取結果などを表示する表示部など(図示省略)が備えられている。ケース2の裏面2bには、透光性の窓部3が形成されており、その窓部3の内方には、RFIDタグ10と通信を行うためのマイクロストリップアンテナ4が内蔵されている。
【0025】
[マイクロストリップアンテナの主要構成]
図2は、マイクロストリップアンテナ4の拡大説明図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面説明図である。
【0026】
マイクロストリップアンテナ4は、誘電体4aと、この誘電体4aの表面に形成されたアンテナエレメント4bと、誘電体4aの裏面に形成されたグランド部4cとを備える。また、マイクロストリップアンテナ4は、アンテナエレメント4bの中心に形成された凹部4dと、この凹部4dの内部に収容され、照明光を照射するLED5と、凹部4dの内壁面に配置され、LED5からの照明光を反射する反射部6とを備える。凹部4dが形成された領域は、RF電流が流れず、電波の送受信に影響の少ない領域である。
【0027】
凹部4dは、アンテナエレメント4b、誘電体4aおよびグランド部4cを貫通する貫通孔を形成することにより作られている。つまり、凹部4dが形成されている領域では、アンテナエレメント4b、誘電体4aおよびグランド部4cが削除されている。また、凹部4dの内壁面は、凹部4dの底部から開口部に近付くに従って開口面積が大きくなるテーパ形状に形成されている。このため、その内壁面に配置された反射部6も同様のテーパ形状を呈している。
【0028】
誘電体4aには、アンテナエレメント4bに給電するための導体7が貫通しており、その導体7は、アンテナエレメント4bと電気的に接続されている。導体7は、サーキュレータ(図示省略)と電気的に接続されている。LED5は、基板5aの表面に取付けられており、LED5は、基板5aを介してLED点灯回路(図示省略)と電気的に接続されている。
【0029】
この実施形態では、マイクロストリップアンテナ4は、正方形に形成されており、直線偏波を送信する。また、誘電体4aは、セラミックスや合成樹脂(たとえば、エラストマーなど)などの誘電性材料により形成されている。アンテナエレメント4bおよびグランド部4cは、それぞれ銀、アルミニウム、銅などを主成分とする導電性材料により形成されている。反射部6は、銀またはアルミニウムなどを主成分とする光の反射率の高い材料により形成されている。また、アンテナエレメント4b、グランド部4cおよび反射部6は、総て電気的に接続されており、凹部4dが電波の送受信に対して影響しない構成となっている。
【0030】
アンテナエレメント4b、グランド部4cおよび反射部6は、無電解メッキ処理、蒸着法、スパッタリング法などの方法により形成することができる。さらに、前記の導電性材料を箔状または板状にしたものを貼着する方法により形成することもできる。
また、凹部4dは、プレスによる成型、ドリルなどを用いた機械加工、あるいは、レーザ加工などにより形成することができる。また、凹部4dは、誘電体4aに貫通孔を形成することによって形成することができ、LED5は、その貫通孔の底から突出させて配置することができる。
【0031】
[LEDの照射範囲]
図3は、照明光の照射範囲および読取可能範囲を示す説明図である。携帯端末1が起動すると、LED5が点灯する。LED5から照射された照明光Lの一部はテーパ形状の反射部6において反射して拡がりながら進み、円形の照射領域L1を形成する。この照射領域L1は、情報読取可能領域Rよりも小さい面積に設定されている。つまり、図示のように、RFIDタグ10が照射領域L1を外れても情報読取可能領域Rに収まっていれば、RFIDタグ10に記録されている情報を読取ることができる。なお、照射領域L1と情報読取可能領域Rとが略一致するようにしても良い。
【0032】
また、LED5の照射範囲は、凹部4dのテーパ角度、つまり反射部6のテーパ角度を変更することにより調節することができる。さらに、LED5の形状を変更し、出射光の出射角度を変更することにより調節することもできる。さらに、LED5の発光色は、赤色、青色などの照射範囲が分かり易い発光色を選択することが望ましい。
【0033】
[第1実施形態の効果]
(1)以上説明したように、第1実施形態の携帯端末1を用いれば、マイクロストリップアンテナ4の凹部4dに収容されたLED5からの出射光が、凹部4dの内壁面に設けられた反射部6において反射され、情報読取可能領域Rを照射するため、情報読取可能領域Rを容易に知ることが可能となる。
特に、RFIDタグ10が複数存在する場合であっても、複数のRFIDタグ10が情報読取可能領域Rに入っているか否かを容易に判断することが可能となる。
【0034】
(2)しかも、反射部6は、銀またはアルミニウムなどを主成分とする光の反射率の高い材料により形成されているため、LED5からの出射光Lの反射部6における反射率を高めることができるので、情報読取可能領域Rの照度を強くすることができる。
したがって、情報読取可能領域Rをより一層容易に知ることが可能となる。
【0035】
(3)また、LED5が収容されている凹部4dは、マイクロストリップアンテナ4のアンテナエレメント4bの中心であるため、情報読取可能領域Rの中心と照射領域L1の中心とを一致させることが可能となるので、操作性が向上し得る。
【0036】
(4)さらに、単一のLED5を設ければ良く、複数の光源を設ける必要がないため、携帯端末1の製造コストを抑制することができる。
【0037】
(5)さらに、LED5は、RF電流が流れず電波の送受信に影響の少ない領域に配置されているため、RFIDタグ10に記録された情報の読取能力が低下するおそれがない。
【0038】
(6)さらに、凹部4dを形成するためにアンテナエレメント4bの中心部が削除されているため、電気長を長くすることができるので、その分、誘電体4aを形成する誘電材料として低誘電率・低損失の誘電材料を用いることができる。さらに、上記の削除により、携帯端末1を軽量化することもできる。
【0039】
(7)さらに、LED5がマイクロストリップアンテナ4に形成された凹部4dに収容されているため、LED5を設けるための空間を形成することにより、携帯端末1が大型化するおそれもない。
【0040】
(8)さらに、発光素子としてLEDを使用するため、白熱球などを用いる場合と比較して、情報読取可能領域Rを照射するための消費電力を小さくすることができる。また、発光素子の耐久年数を長くすることもできる。
【0041】
〈第2実施形態〉
次に、この発明の第2実施形態について説明する。図4は、この実施形態の携帯端末に備えられたマイクロストリップアンテナ4の断面説明図である。この実施形態の携帯端末は、アンテナエレメント4bと同じ材料により反射部6を形成したことを特徴とする。
【0042】
マイクロストリップアンテナ4の凹部4dの内壁面には、反射部6がアンテナエレメント4bと連続形成されている。アンテナエレメント4bおよび反射部は、銀またはアルミニウムなど、光の反射効率の高い導電性材料により形成されている。反射部6は、導電性材料によって誘電体4aの表面にアンテナエレメント4bを形成するときに凹部4dの内壁面に形成される。その形成方法としては、前述した無電解メッキ処理、蒸着法、スパッタリング法などを適用することができる。
【0043】
また、アンテナエレメント4bが箔状または板状である場合は、凹部4dに嵌合する凸状部材を用意しておく。そして、アンテナエレメント4bを誘電体4aの表面に配置した後に、アンテナエレメント4bの中心を上記凸状部材の凸部で押圧して陥没させ、その陥没部分を凹部4dの内壁面に密着させても良い。
さらに、アンテナエレメント4bの中心を陥没させて、凹部4dに嵌合する凸状部を予め作っておいても良い。
【0044】
以上説明したように、第2実施形態の携帯端末1を用いれば、アンテナエレメント4bを形成する工程において、アンテナエレメント4bと同じ導電性材料によって反射部6を形成することができるため、反射部6を効率良く形成することができる。しかも、反射部6を形成するための材料を別個に用意する必要がない。
したがって、携帯端末1の製造コストを抑制することができる。
【0045】
〈第3実施形態〉
次に、この発明の第3実施形態について説明する。図5は、この実施形態の携帯端末に備えられたマイクロストリップアンテナの拡大説明図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面説明図である。この実施形態の携帯端末は、マイクロストリップアンテナ4の凹部4dに複数のLEDを配置したことを特徴とする。
【0046】
この実施形態の携帯端末1は、図5(a)に示すように、アンテナエレメント4aの中心に配置されたLED5と、そのLED5を中心にした円状に配置された4つのLEDとを備える。これら計5個のLED5から照射された照明光は、周縁が明確な照射パターンを情報読取可能領域R内に形成する。照射パターンの形状としては、LED5の配置形状を変えることにより、たとえば、円形、楕円形、矩形などの形状を作ることが可能である。
【0047】
以上説明したように、第3実施形態の携帯端末1を用いれば、複数のLED5によって照射パターンを形成することができるため、情報読取可能領域Rをパターン認識して把握することが可能となる。
また、複数のLED5を配置することにより、同じLED5を中心に1つだけ配置した場合よりも照明領域における照度を明るくすることができるし、照明領域の外縁をはっきりさせることができる。
さらに、中心のLED5を周囲のLED5よりも出射光の強度が強いものにすることもできる。この構成を用いれば、照明パターンの中心の照度を明るくすることができるため、情報読取可能領域の中心を容易に知ることができるので、操作性を向上させることができる。
【0048】
〈他の実施形態〉
(1)凹部4dの内壁面のテーパ角度を調整することにより、反射部6の角度を調整し、照明領域L1の面積を変えることもできる。
(2)出射光の放射角度が異なる複数のLEDの中から、LEDを選択することにより、照明領域L1の面積を変えることもできる。
【0049】
(3)凹部4dの内壁面の形状を変えることにより、照明領域L1の形状を円形以外の形状(たとえば、楕円、矩形など)に変えることもできる。
(4)凹部4dの開口面にレンズを配置することにより、照明領域L1の明るさ、大きさおよび形状の少なくとも1つを変えることもできる。また、そのレンズを窓部3に配置しても良いし、窓部3自体をレンズにしても良い。
【0050】
(5)凹部4dの内壁面を開口面に対して直角に形成し、表面がテーパ形状の反射部6を内壁面に設けることもできる。
(6)前述した第1ないし第3実施形態ならびに上述した他の実施形態(1)〜(5)のうち、2つ以上を組み合わせることもできる。
(7)この発明は、RFIDタグの情報を読取る専用の携帯端末の他、バーコードや2次元コードなどの光学的情報を読取る機能をも兼ね備えた携帯端末にも適用することができる。
【符号の説明】
【0051】
1・・携帯端末、2・・ケース、3・・窓部、4・・マイクロストリップアンテナ、
4a・・誘電体、4b・・アンテナエレメント、4c・・グランド部、4d・・凹部、
5・・LED、6・・反射部、10・・RFIDタグ、L1・・照明領域、
R・・情報読取可能領域。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロストリップアンテナを介して電波でRFIDタグと通信することにより、RFIDタグに記録されている情報を読取る機能を備えた携帯端末において、
前記マイクロストリップアンテナのうち、電波の送受信に影響の少ない領域に形成された凹部と、
前記凹部に収容された発光素子と、
前記凹部の内壁面に設けられ、前記発光素子からの出射光を反射する反射部と、
を備え、前記情報を読取り可能な領域を前記出射光によって照射することを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記マイクロストリップアンテナは、
誘電体と、この誘電体の表面に配置された前記凹部と、この凹部の内壁面を含む前記誘電体の表面に形成された導体パターンとを備えており、
前記反射部は、前記導体パターンを形成するための導電性材料によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記導電性材料は、銀またはアルミニウムを主成分とすることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
【請求項4】
複数の前記発光素子が前記凹部に収容されており、各発光素子により照射パターンを形成するように構成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の携帯端末。
【請求項5】
前記各発光素子は、前記照射パターンの中心の照度が照射パターンの周辺部の照度に比べて強くなるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の携帯端末。
【請求項6】
前記電波の送受信に影響の少ない領域は、前記マイクロストリップアンテナの前記導体パターンの中心であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の携帯端末。
【請求項7】
前記発光素子は、LEDであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−100309(P2011−100309A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−254616(P2009−254616)
【出願日】平成21年11月6日(2009.11.6)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】